(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
所定の軌跡のユーザの手の位置を検出する位置検出手段と、前記ユーザによる選択操作を検出する選択操作検出手段と、前記位置検出手段の検出可能な軌跡と同形状の軌跡上に配列される複数のアイコン画像、及び前記位置検出手段からの位置情報に基づき前記アイコン画像を指定する指定画像を表示する表示器と、前記位置検出手段及び前記操作検出手段からの信号に基づき、前記表示器の表示制御し、所定の処理信号を出力する制御部と、を有する操作装置と、
前記操作装置からの処理信号に基づいて、処理を実行する車載機器と、を備え、
前記制御部は、前記車載機器からの信号、前記指定画像の位置及び前記指定画像の移動方向の少なくともいずれかに基づき、前記位置検出手段によって前記アイコン画像を指定可能な位置情報の幅である指定可能幅および/または前記アイコン画像の項目を調整可能である、
ことを特徴とする車載機器操作システム。
【発明を実施するための形態】
【0017】
(車載機器操作システム100の構成)
以下、本発明を適用した第1実施形態における車載機器操作システム100の構成を
図1〜4を用いて説明する。
本実施形態に係る車載機器操作システム100は、
図1に示すように、表示装置10と、操作入力装置20と、車載機器ECU30と、コントローラ40と、これらを電気信号授受可能に接続するCAN(Controller Area Network)などのバス50と、を車両1内に備えることで構成されるシステムであり、コントローラ40は、操作入力装置20の操作に応じた各種動作を車載機器ECU30に実行させ、さらに、車載機器ECU30の制御状態(車両1の制御状態も含む)に応じた画像(後述するアイコン画像J)および操作入力装置20の操作状態を示す画像(後述する指定画像K)を表示装置10に表示させる。
【0018】
表示装置10は、車両1に搭載される表示デバイスであり、例えば、ユーザ(通常、車両1の運転者)の前方のインストルメントパネル2に配設されるメータ,HUD(Head−Up Display)、車両1の運転席と助手席との間のインストルメントパネル2に配設される中央ディスプレイなどであり、後述するコントローラ40からの表示制御信号に基づいて、操作入力装置20の操作状態あるいは車載機器ECU30の制御状態に応じたアイコン画像J及び指定画像Kを表示する。また、表示装置10は、これらのアイコン画像J、指定画像K以外にも、車両1の車両ECU31から入力される速度などの車両情報に関する車両情報画像や、ナビECU32から入力されるナビゲーション情報に関するナビゲーション情報画像なども表示可能である。以下に、
図2を用いて、表示装置10に表示されるアイコン画像J及び指定画像Kについて説明する。なお、以下の説明において、コントローラ40が、車載機器ECU30の制御状態に関わる情報を取得/検索し、この取得/検索した情報を画像として表示領域内に表示したものをアイコン画像Jと称して説明し、操作入力装置20からの操作結果を示す画像を指定画像Kと称して説明する。
【0019】
アイコン画像Jは、扇形状の領域に区画された表示領域を有する画像であり、
図2に示すように、中心点Pを中心に連続的に配列される。本実施形態ではアイコン画像Jとして、階層アイコン画像J1と、処理アイコン画像J2と、表示アイコン画像J3と、が表示されるようになっている。
【0020】
階層アイコン画像J1は、操作する車載機器ECU30の種類(例えば、「AIR CONTROL」)や制御状態を示す情報(例えば、設定温度「28℃」)などが区画された表示領域内に表示された画像であり、この階層アイコン画像J1を、操作入力装置20の操作により選択することで、選択された階層アイコン画像J1に関連する新しいアイコン画像Jを表示する階層表示モードへ移行させることが可能である。
階層表示モードへの移行について具体的に説明すると、空調ECU34に関連する階層アイコン画像J1を、操作入力装置20の操作により選択した場合、表示装置10の表示は、
図2の初期表示モードから
図3の階層表示モードに移行する。階層表示モードで表示されるアイコン画像Jとしては、
図3に示すように、空調ECU34に関する空調装置の風量,風向きに関する処理アイコン画像J2や、温度設定に関する階層アイコン画像J1や、表示を元に戻すリターン画像J4などが表示される(階層表示モード)。風量,風向きに関する処理アイコン画像J2を選択することで空調装置の風量,風向きを変更することができ、温度設定に関する階層アイコン画像J1を選択することで温度設定に関する階層表示モードに移行することができ、リターン画像J4を選択することで元の初期表示モード(
図2の状態)に表示を戻すことができる。また、アイコン画像Jの周囲には、アイコン画像Jを取り囲むように装飾するリング状の装飾画像Hが表示され、コントローラ40は、アイコン画像Jの表示が変化する場合、この装飾画像Hの色や形状などの表示態様を変化させる。具体的には、表示モードが移行する際(初期表示モードから階層表示モードに移行する際)に、装飾画像Hを第一装飾画像Ha(
図2)から第二装飾画像Hb(
図3)に変化させことができる。
【0021】
処理アイコン画像J2は、車載機器ECU30を制御する項目(例えば、
図2「ABS」)や設定値(例えば、
図3の空調ECU34が制御する風量値「1」)などが表示された画像であり、この処理アイコン画像J2を、操作入力装置20の操作により選択することで、表示された項目や設定値に合わせて車載機器ECU30に各種処理を実行させることが可能である。具体的に例えば、「TCS」などを操作入力装置20により選択することで、車両ECU31にTCS機能のオンオフ処理を実行させることができる。なお、選択された処理アイコン画像J2は、選択されたことを示すように色や形状が変化した表示態様J2aで表示され、選択されたことをユーザに認識させる。
【0022】
表示アイコン画像J3は、車両ECU31から入力される車両情報(例えば、水温,油温)などを区画された表示領域内に表示した画像であり、ユーザに情報を伝達するための画像である。この表示アイコン画像J3を、操作入力装置20の操作により選択することで、表示された情報の詳細情報を表示させることが可能である。また、この表示アイコン画像J3を、操作入力装置20の操作により選択することで、選択された表示アイコン画像J3を非表示としてもよい。
【0023】
アイコン画像Jの区画された表示領域内に表示される情報としては、車両ECU31から出力される各種センサ情報(例えば、水温,油温等)に関わる情報,車両1の各種設定(例えば、ABS,TCS,ECSなどの機能オンオフ、スポーツモード,エコモードなどの走行モード)に関わる情報、ナビECU32から出力されるナビ情報(例えば、到着時間,目標地点までの距離,ターンバイターン等)に関わる情報、オーディオECU33の再生時間,曲名などを示す情報、空調ECU34の設定(例えば、温度設定,風量,風向など)を示す情報、外部通信部35に接続された外部機器の制御状態を示す情報(例えば、着信の有無、メール内容)などのコントローラ40が車載機器ECU30から取得/検索した情報であり、コントローラ40が連続的または断続的に車載機器ECU30から取得/検索した情報によりアイコン画像J内の表示が更新される。
【0024】
また、アイコン画像Jは、後述するコントローラ40が車載機器ECU30から取得/検索した情報に関する画像のみならず、コントローラ40自身が生成する情報に基づく画像であってもよい。具体的に例えば、コントローラ40が計時機能を具備している場合、アイコン画像Jとしてストップウォッチ画像を表示してもよい。また、表示装置10が計時機能を具備している場合、コントローラ40が表示装置10の計時機能を実行して、表示装置10にアイコン画像Jとしてストップウォッチ画像を表示させてもよい。
【0025】
指定画像Kは、中心点Pを基点としてアイコン画像J側に延在し、アイコン画像Jを指定する指針を示す画像であり、後述する操作入力装置20の操作部21の操作位置Cの移動に応じて、滑らかに指示位置Dを変化させ、指定するアイコン画像Jを切り替えるものである。ユーザは、この指定画像Kを視認することによって、操作入力装置20の操作で指定しているアイコン画像Jを確認することが可能である。なお、指定画像Kは、操作入力装置20の操作で指定しているアイコン画像Jの外郭を強調表示するカーソル指定画像Kaや、操作入力装置20の操作位置Cをアイコン画像Jの外側から指示するポインタ指定画像Kbなどで代替してもよく、これらの指示方式を組み合わせてもよい。
【0026】
図4を参照して、操作入力装置20の構成を説明する。
図4(a)は、操作入力装置20の正面図であり、
図4(b)は
図4(a)のA−A断面図である。
操作入力装置20は、ステアリング3に配設され、
図4に示すように、ユーザの親指がどの部分に位置しているかを検出する(操作位置Cを検出する)操作部(位置検出手段)21と、この操作部21と一体となって設けられ、操作部21が指で押されることで選択の入力を行う決定スイッチ(選択操作検出手段)22と、指で押されることでリターン入力を行うリターンスイッチ23とを有する構成となっている。
【0027】
操作部(位置検出手段)21は、ユーザの親指等が操作面に触れた位置(操作位置C)を検出するタッチセンサであり、
図4(b)に示すように、表面カバー211と、センサシート212と、スペーサ213と、を備え、ユーザが、親指等でその操作面上を触れる操作(以下、タッチ操作という)あるいは所定の軌跡を描くようになぞる操作(以下、ジェスチャ操作という)を行った際に、後述するコントローラ40の制御のもと、親指等が操作面に触れた操作位置Cを検出し、表示装置10に表示される指定画像Kを移動させるものである。
【0028】
表面カバー211は、合成樹脂等の遮光性の絶縁材料からシート状に形成され、凹凸の立体形状が中心点Qを中心とする円状に連続形成された凹凸部211aと、凹凸部211aの周縁に位置する比較的平坦な平坦部211b、を有する。凹凸部211aは、中心点Qに向かって長手方向を有する凹凸の立体形状であり、ユーザは、この凹凸部211aの長手方向を指の触感で認識することにより、操作部21上における指の大凡の位置を認識することができ、操作入力装置20を見なくても、操作入力装置20を操作することができるブラインド操作が可能となる。また、この凹凸の立体形状がない場合でも、ユーザが所定の中心点Qを中心とした軌跡をたどって手の位置を移動させた場合、移動させた手の軌跡からユーザは、自身の手の位置が軌跡上の大凡どの位置にあたるか見当をつけることができ、操作入力装置20を見なくても、操作入力装置20を操作することができるブラインド操作が可能となる。
【0029】
センサシート212は、少なくとも凹凸部211aに対応する表面カバー211の裏面側に中心点Qを中心とする円状に配設され、ユーザの指の操作位置Cを検出して、コントローラ40にユーザの指の操作位置Cに関する位置情報信号を出力するセンサシートである。センサシート212は、絞り加工により表面カバー211と一体成形されることで、表面カバー211と同様の形状に加工される(
図4(a)参照)。このように一体成形されることで、表面カバー211とセンサシート212は、一枚のシートのようになり、凹凸部211aの段差形状は、その一枚のシートの曲がった部分で構成されることになる。また、このように一体成形されることで、表面カバー211の裏面とセンサシート212の表面とが当接する。これにより、表面カバー211の段差形状に対応して、センサシート212の検出部が配置されることになる。このように表面カバー211の段差形状に対応してセンサシート212の検出部が配置されているため、凹凸部211a等の段差形状を有した操作面上で行われた操作であっても、コントローラ40が、ユーザの指の位置を検出できる。
【0030】
スペーサ213は、センサシート212の裏面側に位置し、
図4(a)に示すように、一体成形された表面カバー211とセンサシート212の形状に合わせて形成され、ユーザの操作により表面カバー211の表側から押圧が加わった際にこれらの形状を保持する部材である。
【0031】
決定スイッチ22は、操作部21の裏面側に複数設けられ、コントローラ40と電気的に接続され、ユーザが操作部21の操作面(凹凸部211a)を押下する操作(以下、押下操作という)を行うと、決定スイッチ22が押され、コントローラ40に決定信号を送信する。コントローラ40は、決定スイッチ22からの決定信号に基づき、表示装置10上のアイコン画像Jを選択決定し、表示を、選択されたアイコン画像Jに応じて切り替える。
【0032】
リターンスイッチ23は、操作部21及び決定スイッチ22とは離れたスイッチであり、ユーザがリターンスイッチ23の操作面を押下操作すると、コントローラ40にリターン信号を送信する。コントローラ40は、リターンスイッチ23からのリターン信号に基づき、表示を、切り替える前の表示モードに戻す。
【0033】
再び
図1を参照して、車載機器操作システム100の構成の説明に戻る。
車載機器ECU30は、車両に搭載される車載機器の動作を制御するECU(Electronic Control Unit)であり、車両1の制御を行う車両ECU31と、ナビゲーション装置(図示しない)の制御をするナビECU32と、DVD,ラジオ,テレビなどを含むオーディオ装置(図示しない)を制御するオーディオECU33と、車両の空調装置(図示しない)を制御する空調ECU34と、携帯電話、スマートフォン、パソコンなどの外部機器(図示しない)と通信する外部通信ECU35と、を有する。車載機器ECU30は、バス50を介してコントローラ40と接続されており、車載機器の動作状態を示す動作情報をコントローラ40に出力し、かつ、処理部41(コントローラ40)からの制御情報を入力して、これに基づき各種処理を実行する。ちなみに、各種車載機器には、入力部(図示しない)が設けられており、この入力部をユーザが操作することにより、直接動作制御することもできる。
【0034】
コントローラ40は、処理部41と表示制御部42とを含んで構成され、図示しないCPU,ROM,RAM,入出力インターフェース,グラフィックコントローラ等を備えるECUからなり、表示装置10,操作入力装置20,車載機器ECU30などとバス50を介して電気的に接続される。
【0035】
処理部41は、操作入力装置20,車載機器ECU30などから各種情報(操作入力装置20からの操作情報,車載機器ECU30からの車載機器の動作情報)を入力し、これらの入力情報に基づき、バス50を介して、表示装置10,車載機器ECU30を制御する(表示装置10については、表示制御部42が、表示制御を行う)。
【0036】
以上が本実施形態における車載機器操作システム100の構成であり、これより、本実施形態の車載機器操作システム100における『車載機器操作処理』について、
図5,6を用いて説明する。
図5は、本実施形態の車載機器操作システム100の『車載機器操作処理』を説明するフローチャート図であり、
図6は、本実施形態におけるアイコン画像Jの表示推移を説明する図であり、表示装置10に表示されたアイコン画像Jを示す図である。
【0037】
(車載機器操作処理の説明)
まず、本実施形態における車載機器操作システム100は、車両1の起動に基づいて動作を開始する。まず、コントローラ40は、ステップS1において、車両1の起動に伴い、画像データをROMから読み出して所定のアイコン画像Jの画像データを生成し、表示装置10に対して、生成したアイコン画像Jの画像信号を出力する。この車両1の起動後に表示されるアイコン画像Jの項目は、それ以前の車両1が停止する際に表示装置10に表示されていた項目と同じものである。なお、アイコン画像J内にそれぞれ表示される車載機器ECU30の制御状態などに関する情報画像は、車両1の起動後にコントローラ40が車載機器ECU30から取得/検索した情報に基づいて表示が行われる。そして、表示装置10は、コントローラ40から出力されるアイコン画像Jの画像信号に基づいて、
図6(a)に示すような中心点Pを中心にした扇形状の領域に区画された表示領域を複数有するアイコン画像Jを表示する。なお、車両1の起動時の表示モードは、特定の階層アイコン画像J1の階層表示モードではなく、各種車載機器ECU30に関するアイコン画像Jを表示する初期表示モードとする。また、車両1の起動に伴い表示を開始する際、コントローラ40は、ROMから画像データを読み出し、まず装飾画像Hと指定画像Kとを表示させた後、指定画像Kを消し、それと同時にアイコン画像Jを表示させる等の起動時演出を行なってもよい。
【0038】
次に、コントローラ40は、操作入力装置20(操作部21)からユーザの指の位置信号(操作位置C)を入力し(ステップS2)、この操作位置Cに対応したアイコン画像Jを指定画像Kが指定するように指定画像Kの画像信号を生成して、表示装置10に出力する(ステップS3)。そして、表示装置10は、コントローラ40から出力される指定画像Kの画像信号に基づいて、
図6(b)に示すように、ユーザが円状の操作部21を「Touch」した位置に対応する、表示装置10上の指示位置Dを指示するように指定画像Kを表示する。ここで、ユーザが、操作部21の操作面上で操作位置Cを移動させるジェスチャ操作をした場合、このジェスチャ操作に基づく操作位置Cの移動に対応して、
図6(c)に示すように、指定画像Kの指示位置Dも変化する。本実施形態の説明において、操作部21上のジェスチャ操作Cと指定画像Kの指示位置Dとが対応するとは、中心点Pを中心としたジェスチャ操作Cの相対角度と中心点Qを中心とした指示位置Dの相対角度とが略一致することを指す。
【0039】
コントローラ40は、操作入力装置20(決定スイッチ22)から決定信号を入力し(ステップS4)、この決定信号とともに操作部21から入力される位置信号に対応したアイコン画像Jを選択する。コントローラ40は、ステップS5において、選択されたアイコン画像Jが処理アイコン画像J2であるかを判定し、この判定結果に基づいて処理を変える。
【0040】
コントローラ40は、階層アイコン画像J1が選択された場合(例えば、空調装置に関する階層アイコン画像J1が選択された場合)、
図6(d)に示すように選択された階層アイコン画像J1に関するアイコン画像Jを新しく表示する階層表示モードに移行させる。階層表示モードである
図6(d)においてアイコン画像Jは、風量を決定する処理アイコン画像J2と、風向を決定する処理アイコン画像J2と、設定温度を設定するための階層アイコン画像J1と、表示を前の状態に戻すリターン画像J4と、を有する。ユーザは、操作部21上の操作位置Cを変化させ、決定スイッチ22を押下操作「Push」することでアイコン画像Jを選択することができる。
図6(d)は、風量「3」と所定の風向を示す処理アイコン画像J2が、決定スイッチ22の押下操作「Push」により選択された様子を示しており、処理アイコン画像J2が選択された場合、コントローラ40は、ステップS6において、選択された条件で車載機器ECU30(空調ECU34)に処理を実行させる。なお、選択された処理アイコン画像J2は、選択されたことを示すように色や形状が変化した表示態様J2aで表示され、選択されたことをユーザに認識させる。
【0041】
図6(e)は、
図6(d)の階層表示モードにおいて、設定温度に関する階層アイコン画像J1を選択した際の表示を示した図であり、設定温度に関する階層表示モードである
図6(e)においてアイコン画像Jは、設定温度を決定するアイコン画像J2と、表示を前の状態に戻すリターン画像J4と、表示を初期表示モードに戻す初期リターン画像J5と、を有する。設定温度を決定する処理アイコン画像J2は、現在の設定温度を表示領域内に表示するリターン画像J4を中心に、一方向には現在の設定温度より高い処理アイコン画像J2を連続配列して表示され、他方向には現在の設定温度より低い処理アイコン画像J2を連続配列して表示される。また、リターン画像J4は、設定温度に関する階層アイコン画像J1が表示されていた表示領域(
図6(d))と同じ表示領域に表示される。また、初期リターン画像J5は、リターン画像J4に隣接する位置に表示される。
【0042】
図6(f)は、設定温度に関する階層表示モードに移行した後に、操作部21の操作位置Cを低温側にジェスチャ操作により移動させ、設定温度「25℃」を選択した際の表示を示している。操作部21の操作位置Cを低温側にジェスチャ操作により移動させた場合、高温側の処理アイコン画像J2を、低温側の処理アイコン画像J2に連続するように変更する(具体的には、
図6(e)における30〜28.5℃を、
図6(f)における25〜23.5℃に変更する)。このように、操作部21のジェスチャ操作の方向により、表示されるアイコン画像Jを変更することができる。
【0043】
また、コントローラ40は、表示アイコン画像J3が選択された場合(例えば、水温,油温に関する表示アイコン画像J3が選択された場合)、水温,油温などの時間推移や、その他の車両情報を表示領域内に表示する。この際、アイコン画像J3の表示領域内の情報が変化するだけでもよい。また、アイコン画像J3の表示領域が拡大し、その他のアイコン画像Jの表示領域が縮小してもよく、さらには、選択された表示アイコン画像J3以外のアイコン画像Jを非表示にし、アイコン画像J3を全領域に表示してもよい。
【0044】
以上に説明したように、本実施形態における車載機器操作システム100は、中心点Pを中心とした円弧(楕円弧)の軌跡のユーザの手の操作位置Cを検出する操作部21と、ユーザによる選択操作を検出する決定スイッチ22と、操作部21の検出可能な軌跡と同形状の中心点Qを中心とした円弧(楕円弧)の軌跡上に配列される複数のアイコン画像J、及び操作部21からの位置情報(操作位置C)に基づきアイコン画像Jを指定する指定画像Kを表示する表示装置10と、操作部21及び決定スイッチ22からの信号に基づき、表示装置10の表示制御をして、所定の処理信号を車載機器ECU30に出力するコントローラ40と、を有する操作装置と、操作装置からの処理信号に基づいて、処理を実行する車載機器ECU30と、を備えるものであり、ユーザが中心点Pを中心とした円弧(楕円弧)の軌跡をたどって、軌跡の特定の位置に手を移動させることで、その軌跡上の手の位置に応じたアイコンを迅速に指定することができる。また、操作部21が所定の中心点Pを中心とした円弧または楕円弧軌跡上のユーザの手の位置を検出可能であり、アイコン画像Jが、操作部21の検出可能な軌跡と同形状の円弧または楕円弧軌跡上に配列されることにより、ユーザが所定の位置を中心とした円弧または楕円弧の軌跡をたどって操作位置Cを移動させた場合、移動させた操作位置Cの軌跡からユーザは、自身の手の位置が円弧(楕円弧)の軌跡上の大凡どの位置にあたるか容易に見当をつけることができる。例えば、操作位置Cを時計における6時の位置から9時の位置に移動させたような軌跡で移動させた場合、指定したいアイコン画像Jが12時の方向に表示装置10上に表示されていれば、あとどのような軌跡で操作位置Cを移動させればよいか、容易に認識することができ、これにより、迅速に所望のアイコン画像Jを指定することができる。
【0045】
また、アイコン画像Jは、操作部21によって指定可能な操作位置Cの幅である指定可能幅Wが異なるアイコン画像Jを有するものであり、アイコン画像Jの種類によって、ユーザの操作に基づくアイコン画像Jの指定のしやすさに重みをつけることができ、所望のアイコン画像Jを迅速に指定することが可能となる。
【0046】
なお、本発明は以上の実施形態及び図面によって限定されるものではない。本発明の要旨を変更しない範囲で、適宜、変更(構成要素の削除も含む)を加えることが可能である。以下に変形例の一例を示す。
【0047】
(第二実施形態)
本発明の情報提供システム1の第2実施形態について、
図7乃至9を用いて説明する。
図7乃至9は、第二実施形態における表示装置10に表示されるアイコン画像Jの表示推移を説明する図である。なお、第二実施形態における車載機器操作システム100において、コントローラ40が、アイコン画像Jの指定可能幅Wおよび/またはアイコン画像Jの項目を調整可能である点で異なり、これ以外の構成については、上記実施形態と同様であるため、説明は省略する。
【0048】
第二実施形態における車載機器操作システム100において、コントローラ40は、車載機器ECU30からの信号に基づき、アイコン画像Jの指定可能幅Wおよび/またはアイコン画像Jの項目を調整可能である。具体的に例えば、携帯機器の着信信号が外部通信ECU35を介して入力された場合、
図7(a)の初期表示モードから
図7(b)に示すように、アイコン画像Jが携帯機器の着信に関する項目に変化し、アイコン画像Jの指定可能幅Wも大きくする。また、車両ECU31から車両1がエコモードに移行したことを示す信号が入力された場合、
図7(c)に示すように、エコモードに関連する表示アイコン画像J3の表示領域を大きくしてもよい。斯かる構成により、車載機器ECU30の状態に柔軟に対応して、適宜必要とされるアイコン画像Jの指定のしやすさを向上させることが可能となり、より簡潔な操作で迅速に所望のアイコン画像Jを指定することができる。また、コントローラ40は、車載機器ECU30からの信号に基づき、特定のアイコン画像Jを点滅や色を変化させる強調表示させてもよい。
【0049】
また、第二実施形態における車載機器操作システム100において、コントローラ40は、指定画像Kの指示位置Dに基づき、アイコン画像Jの指定可能幅Wおよび/またはアイコン画像Jの項目を調整可能である。具体的に例えば、
図8(a)に示す「AUDIO」のアイコン画像Jに対応する操作部21の操作位置Cをユーザが触れた場合、
図8(b)に示すように、操作位置Cに対応するアイコン画像J及びその周辺のアイコン画像Jの指定可能幅Wを拡大してもよい。また、操作入力装置20から操作位置Cの信号があった際、所定のアイコン画像Jを非表示(縮小も含む)にして、他のアイコン画像Jを拡大してもよい。斯かる構成により、ユーザの操作の意図に柔軟に対応して、ユーザの操作に基づくアイコン画像の指定のしやすさを調整することが可能となり、より簡潔な操作で迅速に所望のアイコン画像を指定することができる。
【0050】
また、第二実施形態における車載機器操作システム100において、コントローラ40は、指定画像Kの指示位置Dの移動方向に基づき、アイコン画像Jの指定可能幅Wおよび/またはアイコン画像Jの項目を調整可能である。具体的に例えば、
図9(a)に示す指定画像Kが
図9(b)の指示位置Dのように移動した場合、その移動方向のアイコン画像Jの指定可能幅Wを拡大することができる。また、指定画像Kの移動方向に必要とされると予想される新しい項目のアイコン画像Jを表示することができる。斯かる構成により、車載機器を操作する状況,場面,用途などに応じて、柔軟にユーザの操作に基づくアイコン画像の指定のしやすさを調整することが可能となり、より簡潔な操作で迅速に所望のアイコン画像を指定することができる。
【0051】
また、コントローラ40は、ユーザが所定の操作をすることによって、アイコン画像Jの指定可能幅Wおよび/またはアイコン画像Jの項目を自由に調整可能である。
【0052】
また、上記実施形態においては、操作部21を円弧または楕円弧としていたが、これらに限定されない。
図10に操作部21及びアイコン画像Jの配列の変形例を示す。
図10(a),(c),(e),(g)は、操作部21の変形例を示す図であり、
図10(b),(d),(f)、(h)は、
図10(a),(c),(e),(g)に対応した表示装置10に表示されるアイコン画像Jを示す図である。操作部21は、矩形状やその他の閉図形状の軌跡上の操作位置Cを検出可能であり、
図10(a)に示す操作部21でユーザが操作位置Cを移動させるジェスチャ操作をした場合、
図10(b)に示す矩形状の軌跡に配列された複数のアイコン画像Jにおいて、操作位置Cに基づき指示位置Dが移動し、決定スイッチ22の押下操作「Push」に応じて対応するアイコン画像Jが選択される。
【0053】
また、操作部21が操作位置Cを検出可能な軌跡の形状と、アイコン画像Jが配列される軌跡の形状とは異なっていてもよく、コントローラ40は、アイコン画像Jが配列される軌跡の中心点Qを中心とした指示位置Dの相対角度θqが、操作部21の操作位置Cを検出可能な軌跡の中心点Pを中心とした操作位置Cの相対角度θpと略一致するように、指示位置Dを移動させる。具体的に例えば、操作部21の操作位置Cを検出可能な軌跡の形状(円形)が、アイコン画像Jが配列される軌跡の形状(矩形状)と異なっていた場合、
図10(c)に示す操作部21でユーザが操作位置Cを移動させるジェスチャ操作をした場合、中心点Pを中心とした操作位置Cの相対角度θpに対応した相対角度θqになるように、指示位置Dが移動し(
図10(d))、決定スイッチ22の押下操作「Push」に応じて対応するアイコン画像Jが選択される。
【0054】
また、操作部21が操作位置Cを検出可能な軌跡の形状と、アイコン画像Jが配列される軌跡の形状とは、端点を有さない閉図形や端点を有す開図形であってもよい。具体的に例えば、操作部21の操作位置Cを検出可能な軌跡が閉図形の楕円形状であり、アイコン画像Jが配列される軌跡が開図形の半円形状であり、
図10(e)に示す操作部21でユーザが操作位置Cを移動させるジェスチャ操作をした場合、中心点Pを中心とした操作位置Cの相対角度θpに対応した相対角度θqになるように、指示位置Dが移動し(
図10(f))、決定スイッチ22の押下操作「Push」に応じて対応するアイコン画像Jが選択される。
【0055】
また、操作部21が特定の軌跡上の操作位置Cのみを検出可能でなくてもよい。操作部21を、タッチパッドなど、
図10(g)に示すように2次元の面上のユーザの操作位置Cを検出可能に設け、この操作部21上でユーザが操作位置Cを特定の軌跡の形状をジェスチャ操作することで、コントローラ40が操作部21の操作位置Cから操作位置Cの移動に伴う軌跡の中心点Pa、及びこの中心点Paに対する操作位置Cの相対角度θpaを判定し、この操作位置Cの相対角度θpaに対応した相対角度θqになるように、指示位置Dが移動するように制御してもよい。
【0056】
(第三実施形態)
また、上記実施形態において、ユーザが、操作部21の操作面上で操作位置Cを移動させるジェスチャ操作をした場合、操作部21の中心点Pを中心としたジェスチャ操作による操作位置Cの相対角度θpと、複数のアイコン画像Jの中心点Qを中心とした指示位置Dの相対角度θqとが略一致するように、指定画像Kの指示位置Dも変化させるものであったが、ユーザのジェスチャ操作に基づく操作位置Cと指定画像Kの指示位置Dとは一致していなくてもよく、操作部21上の操作位置Cの移動量に基づき、指示位置Dを移動させるものであってもよい(第三実施形態)。具体的には、ユーザが連続したジェスチャ操作により
図11(a)に示す指示位置Cを指示位置C1,操作位置C2,操作位置C3のように移動させた場合、この操作位置C1の移動に基づき指示位置D1を移動させ、この指示位置D1の終点から操作位置C2の移動量に基づきさらに指示位置D2を移動させ、この指示位置D2の終点から操作位置C3の移動量に基づきさらに指示位置D3を移動させてもよい。斯かる構成により、ユーザが指を大きく動かすことなく、同様の操作を繰り返すだけで、指定画像Kの指示位置Dを移動させることができる。
【0057】
また、上記実施形態の操作入力装置20において、決定スイッチ22は、操作部21の裏面側に複数設けられ、コントローラ40と電気的に接続され、ユーザが操作部21の操作面(凹凸部211a)を押下操作すると、決定スイッチ22が押され、コントローラ40に決定信号を送信するものであったが、ユーザが決定操作をして決定信号を出力する入力インターフェースであれば、これに限定されない。操作部21をユーザが親指で操作し、その他の指で操作可能な操作部21と離間した位置に決定スイッチ22を設けてもよい。操作部21のジェスチャ操作で、ユーザの手の位置に基づく操作位置Cを信号出力し、ユーザが所定の操作位置Cの位置で操作部21から手を離したことで、決定信号を出力するものであってもよい。また、操作部21を特定の操作位置Cで素早く2回タップするダブルタップ操作により決定信号を出力してもよい。
【0058】
また、上記実施形態において、指定画像Kは表示装置10に表示される画像であったが、実体の指針を表示装置10の表面側で回動させることによって、アイコン画像Jを指定するものであってもよい。また、このように実体の指針でアイコン画像Jを指示する際、操作部21からの操作位置Cに関わる信号がない場合、コントローラ40は、実体の指針を特定の位置に戻す。具体的に例えば、真上の位置(12時の位置)に移動させる、またはアイコン画像Jを表示していない領域に移動させる。斯かる構成により、ユーザが実体の指針を操作する時以外、実体の指針がアイコン画像Jに重なり、アイコン画像Jの視認性が低下してしまうことを防止することができる。また、操作部21からの操作位置Cに関わる信号がない場合、実体の指針の照明を低下(消灯も含む)させ、実体の指針の視認性を低下させることで、実体指針への注意度を低下させ、アイコン画像Jをより見易くすることができる。