特許第6299376号(P6299376)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6299376
(24)【登録日】2018年3月9日
(45)【発行日】2018年3月28日
(54)【発明の名称】ラベル貼付装置、および、包装装置
(51)【国際特許分類】
   B65C 9/36 20060101AFI20180319BHJP
   B65C 9/40 20060101ALI20180319BHJP
【FI】
   B65C9/36
   B65C9/40
【請求項の数】3
【全頁数】15
(21)【出願番号】特願2014-87672(P2014-87672)
(22)【出願日】2014年4月21日
(65)【公開番号】特開2015-205713(P2015-205713A)
(43)【公開日】2015年11月19日
【審査請求日】2017年3月15日
(73)【特許権者】
【識別番号】000145068
【氏名又は名称】株式会社寺岡精工
(74)【代理人】
【識別番号】110000626
【氏名又は名称】特許業務法人 英知国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】和田 泰雄
【審査官】 吉澤 秀明
(56)【参考文献】
【文献】 特開2000−072122(JP,A)
【文献】 特開平11−240525(JP,A)
【文献】 特開平09−240644(JP,A)
【文献】 特開昭63−155524(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65C 9/36
B65C 9/40
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ラベル発行部の発行口に位置しているラベルをラベル吸着部にて吸着保持し、該ラベル吸着部を水平回転させて、前記ラベルを所定の角度で商品に貼付するラベル貼付装置であって、
前記ラベル吸着部を水平面内で回転させる駆動機構と、
前記駆動機構の回転と連動し回転する被検知部を備える回転部材と、
前記ラベル吸着部の回転に関する原点位置で前記回転部材の前記被検知部を検出する第1の検出部と、
前記ラベル吸着部の回転に関する終端位置で前記回転部材の前記被検知部を検出する第2の検出部と、
前記駆動機構による前記ラベル吸着部の駆動に基づいて、前記原点位置または前記終端位置を基準とする、前記ラベル吸着部の回転位置情報を取得する制御部と、を有し、
前記制御部は、前記第1の検出部、または、前記第2の検出部により前記被検知部を検出するまで前記駆動機構を駆動させて前記ラベル吸着部を回転させる制御を行うことを特徴とする
ラベル貼付装置。
【請求項2】
前記ラベル吸着部の回転範囲を規定する規制部を有し、
前記第1の検出部または前記第2の検出部は、前記回転範囲内に配置されていることを特徴とする請求項1に記載のラベル貼付装置。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載のラベル貼付装置を備える包装装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ラベル貼付装置、および、包装装置に関する。
【背景技術】
【0002】
貼付対象物に枚葉状のラベルを貼付するラベル貼付装置、および、そのラベル貼付装置を備える包装装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
包装装置におけるアプリケータ(ラベル貼付部)はラベル吸着部を有する。ラベル吸着部は、ラベルの向きに応じて、モータの駆動により水平面内で回転制御される。一般的には、ラベル吸着部の回転における原点位置にラベル吸着部が位置することを検出する1つの検出センサを設け、その原点位置を基準にラベル吸着部の回転制御を行っている。
【0004】
例えば、アプリケータのラベル吸着部が回転制御されている状態で、非常停止(緊急停止)や電源が切断(遮断)された場合、アプリケータのラベル吸着部は回転制御の途中で止まってしまうこととなる。復帰時(再起動時)に、アプリケータのラベル吸着部がその回転における原点位置からずれた位置(制御部が認識していない位置)で止まっている場合、アプリケータのラベル吸着部を正しく制御するために、原点位置に復帰させることを要する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2012−153414号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上述した一般的なラベル貼付装置では、アプリケータのラベル吸着部が原点位置からずれた状態から復帰(再起動)させる時、例えば、時計方向または反時計方向にアプリケータのラベル吸着部を回転させ、アプリケータのラベル吸着部を原点位置に復帰させる制御を行う。しかしながら、駆動用ワイヤなどが捩れる、あるいは巻きつく方向にラベル吸着部が一回転した場合、回転したラベル吸着部によりワイヤの捩れや、あるいはワイヤの巻きつき等が発生し、ワイヤの断線や接触不良等を生じさせるなどの問題に発展するおそれがある。
【0007】
本発明は、上述した問題に鑑みてなされたもので、ラベル吸着部が原点位置からずれている状態から復帰(再起動)させる場合であっても、ラベル吸着部を正しい位置に確実に復帰させることができるラベル貼付装置を提供すること、非常停止(緊急停止)や急に電源切断がなされた場合であっても、ワイヤの捩れや巻きつきによりワイヤの断線や接触不良等を生じさせることなく、ラベル吸着部を正しい位置に復帰させることができるラベル貼付装置を提供すること、そのラベル貼付装置を備える包装装置を提供すること、などを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
このような目的を達成するために、本発明のラベル貼付装置は、少なくとも、以下の構成を少なくとも具備するものである。
ラベル発行部の発行口に位置しているラベルをラベル吸着部にて吸着保持し、該ラベル吸着部を水平回転させて、前記ラベルを所定の角度で商品に貼付するラベル貼付装置であって、
前記ラベル吸着部を水平面内で回転させる駆動機構と、
前記駆動機構の回転と連動し回転する被検知部を備える回転部材と、
前記ラベル吸着部の回転に関する原点位置で前記回転部材の前記被検知部を検出する第1の検出部と、
前記ラベル吸着部の回転に関する終端位置で前記回転部材の前記被検知部を検出する第2の検出部と、
前記駆動機構による前記ラベル吸着部の駆動に基づいて、前記原点位置または前記終端位置を基準とする、前記ラベル吸着部の回転位置情報を取得する制御部と、を有し、
前記制御部は、前記第1の検出部、または、前記第2の検出部により前記被検知部を検出するまで前記駆動機構を駆動させて前記ラベル吸着部を回転させる制御を行うことを特徴とする。
【0009】
また、本発明の包装装置は、上記本発明のラベル貼付装置を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、ラベル吸着部が原点位置からずれている状態から復帰(再起動)させる場合であっても、ラベル吸着部を正しい位置に確実に復帰させることができるラベル貼付装置を提供することができる。
また、本発明によれば、非常停止(緊急停止)や急に電源切断がなされた場合であっても、ラベル吸着部の回転を最小限にとどめ、ワイヤの捩れや巻き付、ワイヤの接触不良や断線等を生じさせることなく、ラベル吸着部を正しい位置に復帰させることができるラベル貼付装置を提供することができる。
また、本発明によれば、上記ラベル貼付装置を備える包装装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本発明の実施形態に係るラベル貼付装置を備える包装装置の一例を示す縦断側面図。
図2】本発明の実施形態に係るラベル貼付装置部分を示す拡大側面図。
図3】回転部材、検出部(センサ)などを説明するための図。
図4】ラベル吸着部、回転部材、検出部(センサ)などを説明するための模式図。
図5】ラベル貼付装置を備える包装装置の電気的構成の一例を示すブロック図。
図6】吸着部駆動部の一例を示す図。
図7】ラベル貼付装置の動作の一例を示すフローチャート。
図8】原点復帰に関する動作の一例を示すフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態を説明する。
本発明の実施形態は図示の内容を含むが、これのみに限定されるものではない。なお、以後の各図の説明で、既に説明した部位と共通する部分は同一符号を付して重複説明を一部省略する。
【0013】
図1は本発明の実施形態に係るラベル貼付装置を備える包装装置の一例を示す縦断側面図である。図2はラベル貼付装置部分を示す拡大側面図である。
【0014】
包装装置は、ストレッチ包装機A(ストレッチフィルム包装機)と、ラベル発行部B(計量ラベルプリンタ)と、ラベル発行部Bから発行されたラベルを受け取って包装物(商品)に貼付するラベル貼付装置Cとを有する。
ラベル発行部Bは、ストレッチ包装機Aにおける包装物の排出路(ヒートシール部)10の側方上部に配置され、ラベル貼付装置Cは、排出路の上方に配置されている。
【0015】
ストレッチ包装機Aは、機枠14の前方に商品Gを載置する商品載置部13が配置され、商品載置部13に載せた商品Gをプッシャコンベア1により機枠内部に設けたエレベータ2まで搬送する。尚、商品Gは容器であるトレイに収容された状態で搬送される場合を例示し、商品載置部13は計量部15の計量皿として構成されており、該商品載置部13の手前側近傍には商品Gの横幅を検出する幅検出センサ17aが設けられている。
【0016】
プッシャコンベア1による商品搬送路の途上には、プッシャコンベア1の側方に位置させて商品の高さを検出する高さ検出センサ17bが設けられている。
エレベータ2の上方には包装部3が設けられ、その包装部3の側方(プッシャコンベアと直角に交差した方向)にフィルムロール4をセットし、フィルムロール4から繰り出されるフィルム4’をフィルムフィード機構5により引き出し、所定長さにカットした後に包装部3まで移送する。
【0017】
上記包装部3には、フィルムフィード機構5の上方に、商品Gの上面を覆うフィルム4’の端部を商品の底面側に折り込む後折り込み部材6と左右折り込み部材7,7’、その左右折り込み部材7,7’の上方に位置して包装済みの包装物G’を排出する排出プッシャ8、及び排出プッシャ8の移動方向前方位置に前折り込みローラ9が配設されている。
フィルムフィード機構5は、フィルムの幅方向の側端部を挟持する上下一対の無端状の弾性ベルト5a,5bと、下側の弾性ベルト5bを上側の弾性ベルト5a側へ圧接するクランプ板5cとで構成され、それらが包装部3を挟んで前後に配置されている。
【0018】
また、前折り込みローラ9の前方には、商品の底面側に折り込まれたフィルムの端部の重なり部を加熱して接着し排出する排出路(ヒートシール部)10とその前部に排出手段11が配設され、機枠14上には表示操作部12(コンソール部)が、更に排出路(ヒートシール部)10の側方上部にラベル発行部B(計量ラベルプリンタ)が、排出路に設けられたヒートシール部10の上方にはラベル貼付装置Cが設置されている。排出路(ヒートシール部)10の側方に商品検出センサ49が設けられている。
【0019】
ストレッチ包装機Aにおいては、エレベータ2上に搬送された商品Gがエレベータ2の上昇により包装部3に張架されたフィルム4’に対して突き上げられ、商品Gの上面を覆ったフィルム4’の端部は、後折り込み部材6と左右折り込み部材7,7’とにより商品Gの底面側に折り込まれる。
次に、排出プッシャ8により商品Gを排出路(ヒートシール部)10へ向けて水平に押動しながらフィルム4’の前側端部を前折り込みローラ9で商品Gの底面側に折り込み、その底面側に折り込まれたフィルム端部の重なり部は排出路(ヒートシール部)10でヒートシールされ、包装物G’が得られる。
【0020】
ラベル発行部Bは、商品Gをストレッチ包装機Aの商品載置部13の計量部15の計量皿に載置されることによって計量されたデータを基に、予め入力設定されている単価から商品の値段を算出し、その値段とそれ以外の商品データをラベル用紙に印字発行するもので、このラベル発行部Bには印字発行されたラベルLを印字面を上にして略水平に保持するラベル発行口16が設けられている。
【0021】
ラベル発行部Bのラベル発行口16に保持されているラベルを包装物G’に貼付するラベル貼付装置C(アプリケータ)は、ラベル発行口16に保持されているラベルを吸着するラベル吸着部C1と、そのラベル吸着部C1を移動させる駆動機構C2と、ラベル吸着部C1や駆動機構C2の動作を制御する制御部とで構成されている。
ラベル吸着部C1は、図2に示すように、ラベルを吸着保持するラベル吸着面18と、ラベル吸着面18の上部に配置されラベル吸着面18に吸着力を発生させる吸引ボックス部19とからなり、吸引ボックス部19はファン19aが回転することで該ボックス内が負圧となり、ラベル吸着面18に吸着力が生じるようになっている。
詳細には、ラベル吸着部C1は、吸引ボックス部19の下部付近に回転吸着部180を有する。回転吸着部180は筒状に形成され、その下端部にラベル吸着面18が形成されている。
【0022】
上記ラベル吸着部C1を移動させる駆動機構C2は、ラベル吸着部C1を包装物G’の搬送方向と直交する方向、即ち包装物G’が排出される排出路(ヒートシール部)10及びこれに連接した排出手段11の幅方向に移動させる第1の駆動機構20と、ラベル吸着部C1を包装物G’の搬送面に対して上下方向に移動させる第3の駆動機構21と、ラベル吸着部C1におけるラベル吸着面18を包装物G’の搬送面と平行な水平面内で回転させる第2の駆動機構22とで構成されている。
【0023】
第1の駆動機構20は、ストレッチ包装機の包装部3の上方位置に排出プッシャ8の押動方向と直交して横架固定した2本のガイド杆20aと、そのガイド杆20aに嵌合してスライド自在としたケース20bと、ガイド杆20aに沿って平行に配置した無端ベルト20cと、その無端ベルト20cを正逆方向に移動走行させるステッピングモータ20d(水平モータM1)とプーリ20eとで構成され、ケース20bは無端ベルト20cに連結固定され、ガイド杆20aは機枠14にブラケットを介して取り付けられており、ステッピングモータ20dの作動でケース20bがガイド杆20aに沿って移動される。
【0024】
そして、ラベル吸着部C1は、ガイド杆20aに沿って移動されるケース20bに基端が取り付けられた上下一対の平行アーム23,23’の先端に取り付けられると共に、その一対の平行アーム23,23’は第3の駆動機構21によってラベル吸着部C1を包装物G’に対して上下方向に移動させるように支持されている。
【0025】
ラベル吸着部C1を保持する一対の平行アーム23,23’は、夫々の基端側がケース20bに対して上下方向に所定の間隔をおいて横架した2本のピン24,24’に回転可能に取り付けられ、上側の平行アーム23の他端側(先端側)はラベル吸着部C1の上部に連結された取付筒25の円弧溝26に移動可能に嵌合横架したピン27に連結され、下側の平行アーム23’の他端側(先端側)はピン27の下側に位置して取付筒25に回転可能に横架された回転軸28に対して取り付けられている。
【0026】
従って、ラベル吸着部C1は回転軸28を中心として包装物G’の搬送方向に首振り揺動自在で、その首振り揺動する範囲は円弧溝26で規制される(首振り機構)。そして、上側の平行アーム23の基端側に第3の駆動機構21が取り付けられ、下側の平行アーム23’周りにはラベル吸着部C1におけるラベル吸着面18を水平面内で回転させる第2の駆動機構22が取り付けられている。更に、上記ラベル吸着部C1が首振りした場合、その揺動した傾き角度に維持する角度維持手段がケース20b内に設けられている。
【0027】
第3の駆動機構21は、上側の平行アーム23の基端側が支持されているピン24に歯車29が固着され、その歯車29と噛み合って駆動回転させる歯車30がケース20bの上面に載置固定したモータ31(上下モータM2)の回転軸に固着されており、更にピン24のケース20bより外側に突出した両側部に亘って支持腕32が一体的に固着され、その支持腕32でピン24に対して回動可能に支持されている上側の平行アーム23の下側面を支持するように構成されている。
【0028】
それにより、第3の駆動機構21は、モータ31が回転すると歯車30、歯車29を介してピン24が回転され、そのピン24の回転によって支持腕32が上下方向に回動されるため、ピン24に対して回転可能に支持されている平行アーム23は支持腕32で下側から支えられ、支持腕32の上下回動に連動して上下されると共に、平行アーム23は支持腕32との当接から離れてピン24を中心として上方に回動自在となる。
【0029】
第2の駆動機構22は、図2に示すように、下側の平行アーム23’の基端側が支持されているピン24’の一側端に歯車33が固着され、その歯車33と噛み合う歯車34がケース20bの外側にブラケットを介して取り付けられたモータ35(回転モータM3)の回転軸に固着されており、ピン24’の他側端にスプロケット36が固着されている。又、ラベル吸着部C1に固着した取付筒25に回転可能に横架されている回転軸28の一側端にスプロケット37が固着され、そのスプロケット37とスプロケット36とに亘って歯付ベルト38が巻回され、且つ回転軸28の中間部には歯車39が固着され、その歯車39と噛み合う歯車40が、ラベル吸着面18を一体回転状に係合支持した支持軸に固着されて構成されている。
【0030】
また、ラベル吸着部C1におけるラベル吸着面18を包装物の搬送面と平行な水平面内で回転させる第2の駆動機構22の回転を正しく制御するために、ラベル吸着部C1を回転させるための原点位置に回転部材93(円板状部材)の本体部93aに設けられた被検知部93b(凸部)を検出する第1の検出部91(第1センサ)を設け、ラベル吸着部C1の回転の終端位置において回転部材93(円板状部材)の被検知部93b(凸部)を検出する第2の検出部92(第2センサ)を設けた(図3図4参照)。第2の検出部92の近傍には規制部95としてのストッパを設けた。
【0031】
例えば、ラベル貼付動作の途中で非常停止ボタンが押されたり、電源がOFFされた場合、ラベル貼付の動作が中断された状態となってしまう。
非常停止が解除されたり、電源がONされると、貼付動作を再開させるために、第1の駆動機構20、第3の駆動機構21を駆動させて、ラベル吸着部C1を初期位置に移動させる必要がある。
このとき、第2の駆動機構22を駆動させてラベル吸着部C1におけるラベル吸着面18を水平面内で回転させて初期位置である原点に回転復帰させる操作を要する。
そのため、第1の検出部91(第1センサ)、及び、第2の検出部92(第2センサ)により、回転部材93(円板状部材)の被検知部93b(凸部)を検出できるか否かを試みる。
検出の結果、第1の検出部91、及び、第2の検出部92が回転部材93(円板状部材)の被検知部93b(凸部)を検出できない場合、ラベル吸着部C1におけるラベル吸着面18が不定な位置で停止(不定な位置に回転部材93の凸部が停止)していると判断し、回転部材93の凸部を第1の検出部91が検出するまで第2の検出部92の位置している方向から第1の検出部91の方向へ第2の駆動機構22を駆動させて、ラベル吸着部C1におけるラベル吸着面18を水平面内で回転させて原点復帰させる。この原点復帰処理を行うことにより、ラベルを正しい回転角度に回転させて貼付することができる。
【0032】
なお、第2の駆動機構22を駆動方向(回転方向)の第2の検出部92側に所定秒数回転させ、回転部材93の被検知部93b(凸部)を第2の検出部92が検出すると、ラベル吸着部C1におけるラベル吸着面18の回転を停止させ、第2の検出部92側の終端位置を原点位置にして、所望のラベル角度を第2の検出部92側からの回転角度を計算し直して、該計算した回転角度に基づいてラベル吸着面18を水平面内で逆回転させてラベルを所望の角度(斜めを含む角度)に位置させるようにしてもよい。
これにより、第1の検出部91側、および、第2の検出部92側の何れも原点位置、または終端位置とすることができるのでラベル貼付動作を素早く行うことができる。
また、第2の検出部92側に所定秒数回転させても、回転部材93の被検知部93b(凸部)を検出できない場合、第1の検出部91が回転部材93の被検知部93b(凸部)を検出するまで回転させて原点復帰させるようにしてもよい。これにより、素早い原点復帰を行うことができるので、次の貼付動作に素早く移行することができる。
【0033】
図5はラベル貼付装置を備える包装装置の電気的構成の一例を示すブロック図である。
計量ラベルプリンタ制御部であるラベル発行部制御部Dは、主として、ラベル貼付装置やラベル発行部関係の制御を行なうもので、制御部としてのCPU41によって制御される。
包装機構制御部Eは、主としてストレッチ包装機Aの機構部の制御を行うもので、CPU50によって制御される。
【0034】
次に、ラベル発行部制御部Dについて説明する。
CPU41にはバス41aを介してROM42、RAM43、表示操作部12(コンソール部)、計量部15、通信用のインターフェース回路46(INF)、印字部47、吸着部駆動部48及び商品検出センサ49が接続されており、ROM42にはCPU41が実行する各種制御プログラムが記憶されている。
RAM43は、CPU41がROM42の制御プログラムを実行する場合に用いる各種レジスタ、フラグ等のエリアと、商品毎に予め各種データが記憶されたプリセットデータエリアとを備えている。
プリセットデータエリアには、商品(商品番号)に対応して、値段計算及びラベル印字用のデータである「品名」、「単価」、「バーコード」等が記憶された商品ファイル、ラベル貼付用データファイル、トレイファイル等が記憶されている。各ファイルの詳細に関して説明を省略する。
【0035】
表示操作部12(コンソール部)は、キーボードとタッチパネルからなる操作部と、液晶表示器で構成された表示部を備えており、各種データ及び指令の入力、或いはCPU41の指令に基づいて入力データの表示、プリセットデータの表示、各種メッセージの表示を行うものである。従って、本発明におけるラベルの回転角度の選択は、この表示操作部12の操作部を操作することで行うことができる。
計量部15は、商品載置部13に載置された商品Gの計量信号をCPU41へ供給するものである。
通信用のインターフェース回路(INF)46は、包装機構制御部Eと各種データ、指令の通信を行なうための回路である。
印字部47はラベル発行部(計量ラベルプリンタ)で、サーマルプリンタを備え、CPU41の指令に基づいてラベルに品名、値段、単価、バーコード等の印字を行い、印字したラベルをラベル発行口に発行するものである。
【0036】
吸着部駆動部48は、前記した駆動機構C2で、ラベル吸着部C1を移動させてラベル発行口16にあるラベルを吸着した後、所定のラベル貼付位置へ移動させると共に、ラベル吸着面18の向きを所定の向きとし、商品に対してラベル吸着部C1を所定のタイミングで下降させることで商品の所定の位置に所定の向きでラベルを貼付するための機構部である。この吸着部駆動部48の詳細については後で説明する。
商品検出センサ49は、ヒートシール部10が設けられた排出路の側方に配置され、該排出路に包装物(包装された商品)G’の有無を検出してラベル貼付のための信号を発生するもので、商品がラベル貼付場所、即ち排出路(ヒートシール部)へ位置した場合、その旨をCPU41へ供給する。
【0037】
制御部としてのCPU41は、ラベル貼付装置の各構成要素を統括的に制御する。制御部としてのCPU41は、ラベル吸着部C1や駆動機構C2の動作を制御する制御部に対応する。
詳細には、CPU41は、ROM42などの記憶部に記憶されている制御用プログラムを実行することにより、本発明に係る機能をコンピュータとしてのラベル貼付装置に実現させる。
制御部としてのCPU41は、第1の検出部91または第2の検出部92からの出力、および、駆動機構C2(第2の駆動機構22)の回転モータM3(モータ35)の駆動パルスに基づいて、原点位置または終端位置を基準とする、ラベル吸着部C1、詳細には、ラベル吸着部C1の回転吸着部180の回転位置情報を取得する。CPU41は、RAM43などの記憶部に回転位置情報を記憶する。
また、CPU41は、ラベル吸着部C1の回転位置情報に基づいて、ラベル吸着部C1の回転吸着部180を駆動機構C2により駆動して回転制御を行う。
また、CPU41は、原点位置または終端位置を基準とする回転位置情報を取得できない場合、第1の検出部91、または、第2の検出部92により被検知部93b(凸部)を検出するまで駆動機構C2(第2の駆動機構22)の回転モータM3(モータ35)を駆動させてラベル吸着部C1、詳細には、ラベル吸着部C1の回転吸着部180を回転させる制御を行う。
【0038】
次に、包装機構制御部Eについて説明する。CPU50にはバス50aを介して通信用インターフェース回路51(INF)、ROM52、RAM53、操作部54、及び機構駆動部55が接続されている。
通信用インターフェース回路(INF)51は、ラベル発行部制御部Dと各種データ、指令の通信を行なうための回路である。
ROM52は、CPU50が実行する制御プログラムが記憶されている。
RAM53は、CPU50がROM52の制御プログラムを実行する場合に用いる各種レジスタ及びフラグのエリアの他に、商品の形状データ(縦、横、高さ)に基づいて制御データを決定するための各種テーブル等が記憶されている。
操作部54は、装置の起動、停止等のためのスイッチである。
【0039】
機構駆動部55は、包装を実行する場合に包装機の各機構部を駆動するための回路で、具体的には、上述したエレベータ2を駆動するモータ56(エレベーターモータ)、商品Gを搬入するプッシャコンベア1を駆動する搬入モータ57、フィルムフィード機構5を駆動するフィルム移送モータ58等がある。尚、包装機の構成は先に簡単に説明したが、詳細については説明を省略する。
機構駆動部55には、商品Gの横幅を検出する幅検出センサ17aと、商品Gの高さを検出する高さ検出センサ17bが接続されており、検出データをCPU50へ供給するようになっている。
【0040】
ラベル発行部制御部Dと包装機構制御部Eとで授受されるデータや指令の一例について説明する。ラベル発行部制御部Dから包装機構制御部Eへは商品載置部13上に載置された商品の計量が安定したことを報知する信号が送信され、包装機構制御部Eからラベル発行部制御部Dへはラベル貼付位置決定のためのデータとして、商品の幅検出センサ17aで検出された一方の長さデータ(商品の中央から幅方向端部までの長さデータ)と高さデータが送信される。
【0041】
図6は吸着部駆動部48(駆動機構C2)の構成の詳細を示す図である。水平モータM1駆動回路59は、ラベル吸着部C1を水平、即ち包装物の搬送方向と直交する方向に移動させる水平モータM1(第1の駆動機構のステッピングモータ20d)を駆動する回路で、その水平モータM1としてはステッピングモータが使用されている。従って、ステッピングモータの駆動パルス数をカウントすることで吸着部の位置を検出することができる(右回転の時はプラスカウント、左回転の時はマイナスカウント)。
水平基準位置センサF1(60)は、ラベル吸着部が水平方向の基準位置に位置したことを検出するセンサで、この基準位置からの駆動パルスのカウント値によってラベル吸着部の水平方向の位置決めが行われる。
【0042】
上下モータM2駆動回路61及び上下基準位置センサF2(62)は、上下モータM2(第3の駆動機構のモータ31)がラベル吸着部C1を上下方向へ移動させるものである以外は水平モータM1と同様である。
回転モータM3駆動回路63及び回転基準位置センサF3(64)は、回転モータM3(第2の駆動機構のモータ35)がラベル吸着部C1を商品の排出路面と平行な面で回転させるモータで、回転モータM3の駆動パルスで位置決めされるのは距離ではなく、回転角度である点を除くと水平モータM1の場合と同じである。
ラベル貼付センサF4(65)は、ラベルが包装物に貼付されたこと、つまりラベル吸着部のラベル吸着面18が包装物に当接されたことを検出するセンサで、ラベル吸着部に上側方向の力が一定以上加わったことにより上側の平行アームが支持腕から離間したことを検出している。
第1の検出部91(第1センサ)は、ラベル吸着部の回転に関する原点位置で回転部材の被検知部を検出する。
第2の検出部92(第2センサ)は、ラベル吸着部の回転に関する終端位置で回転部材の被検知部を検出する。
上記構成要素は、CPU41に電気的に接続されている。
【0043】
図7はラベル貼付装置の動作の一例を示すフローチャートである。
CPU41により実行されるラベル貼付処理の概要を説明する。ラベルに、品名、値段、単価、重量、賞味期限、バーコード等のデータが印字され、ラベルがラベル発行口16へ発行されると以下の処理が実行される。
【0044】
ステップST1において、初期位置に位置しているラベル吸着部C1をラベル発行口16へ移動させてラベル吸着面18にラベルの接着面を下側にして吸着する。
【0045】
ステップST2において、商品の幅データと、ラベル貼付データファイルに入力してあるX0データ、更に商品の高さデータ「H」に基づきラベル待機位置(X、Z)を算出する。このラベル待機位置(X、Z)は、ラベル吸着部C1がラベル発行口16(初期位置)に発行されたラベルを吸着保持し、包装物G’に対して該ラベルを貼付するために待機する位置までの移動距離データで、「X」は初期位置からラベル待機位置までの水平距離、「Z」は初期位置からラベル待機位置までの垂直距離である。
【0046】
水平方向の移動距離X=XC−LR+X0
XC:ラベル吸着部C1の初期位置から搬送路の中心(商品の中心)までの距離。
LR:幅検出センサ17aにより検出(測定)。
X0:設定値
【0047】
以上により、水平方向の移動距離Xが決定する。
【0048】
垂直方向の移動距離Z=(Z0−Z2)−H
Z0:ラベル吸着部C1の初期位置から包装物G’の搬送面までに垂直距離で、機構上決定されている一定値。
Z2:ラベル待機位置からラベル接着位置(包装物上面)までの垂直距離で、商品の高さHによってラベル接着位置にバラツキが生じないように一定値に設定されている。
H:商品の高さ(高さ検出センサ17bにより検出)。
【0049】
尚、ラベル貼付のタイミング時間Tは、包装物G’が商品検出センサ49により検出された時(T=0)から、ラベル吸着部C1を待機位置から降下開始させるまでの遅延時間であり、包装物上におけるY軸方向のラベル接着位置を定める。従って、時間T=0の時にY0=0となるように設定した場合には、包装物G’の搬送速度が毎秒D(mm)とすると、ラベル貼付のタイミング時間Tは、T=Y0/Dにより算出される。Y0は貼付条件で予め入力設定されている。
【0050】
ラベルの回転方向はステップST1の処理で商品データが呼び出された時に判明しており、例えば、45°の回転角度が選択されていれば、位置補正されたラベル待機位置データ、補正された貼付タイミングデータが読み出される。
【0051】
ステップST3において、待機位置(X、Z)へラベル吸着部C1を移動させる。ラベルを回転させて貼付する場合で、回転角度が選択されている場合は補正データを含む位置へ移動させる。ラベル吸着部C1を待機位置へ移動させるのはステッピングモータである水平モータM1、上下モータM2のステップ数で決定される。
【0052】
ステップST4において、第2の駆動機構22の回転モータM3を駆動してラベル吸着部C1の向きを呼び出された回転角度に設定する。回転モータM3のステップ数によって決まる。
【0053】
ステップST5において、商品検出センサ49により包装物G’が所定の位置へ来たかを判断する。尚、包装物G’の後端を基準にラベルを貼付する場合には、排出プッシャ8が所定の位置へ来たか、或いは排出プッシャ8が起動してから所定の時間が経過したかにより判断する。
【0054】
ステップST6において、包装物G’が所定の位置へ到達したことが検出されると、上下モータM2を駆動してラベル吸着部C1を降下させる。
【0055】
ステップST7において、ラベル貼付センサで包装物G’にラベルが貼付されたかを判断する。
【0056】
ステップST8において、ラベルが貼付された場合、上下モータM2を駆動してラベル吸着部C1を最上部(Z=0)まで上昇させ、その後水平モータM1を駆動して水平方向がX=0となる少し手前の初期位置まで移動し、ラベル吸着部C1が水平回転されている場合は角度を0°に戻して処理を終了する。
【0057】
図8は原点復帰に関する動作の一例を示すフローチャートである。
上記ステップST4において、非常停止や電源切断などの事態により、CPU41が、原点位置または終端位置を基準とする、ラベル吸着部C1の回転位置情報を取得できない場合、アプリケータのラベル吸着部C1の回転吸着部180の回転角度が不明確な状態となっている。この状態から復帰(再起動)する際の動作の一例を説明する。
【0058】
ステップST11において、制御部としてのCPU41は、第1の検出部91(第1センサ)、または、第2の検出部92(第2のセンサ)で、回転部材93の被検知部93b(凸部)を検出したか否かを判別し、検出したと判別した場合にステップST13の処理に進み、検出していないと判別した場合にステップST12の処理に進む。
【0059】
ステップST12において、制御部としてのCPU41は、ラベル吸着部C1の回転制御を行う。詳細には、CPU41は、設定されたラベルの貼付角度に基づいて、ラベル吸着部C1の回転吸着部180を所定角度に回転させる制御を行う。そして、ステップST5の処理に進む。
【0060】
ステップST13において、制御部としてのCPU41は、原点復帰の制御を行う。詳細には、CPU41は、第1の検出部91、または、第2の検出部92により被検知部93bを検出できない場合、被検知部93bを検出するまで駆動機構のモータ35を駆動させてラベル吸着部C1を回転させる制御を行う。
詳細には、CPU41は、ラベル吸着部C1におけるラベル吸着面18が不定な位置で停止(不定な位置に回転部材93の凸部が停止)していると判断し、回転部材93の凸部を第1の検出部91が検出するまで第2の検出部92の位置している方向から第1の検出部91の方向へ第2の駆動機構22を駆動させて、ラベル吸着部C1におけるラベル吸着面18を水平面内で回転させて原点復帰させる。この原点復帰処理を行うことにより、ラベルを正しい回転角度に回転させて貼付することができる。
【0061】
ステップST14において、CPU41は、所定角度に回転制御を行う。制御部としてのCPU41は、ラベル吸着部C1の回転制御を行う。詳細には、CPU41は、設定されたラベルの貼付角度に基づいて、ラベル吸着部C1の回転吸着部180を所定角度に回転させる制御を行う。そして、ステップST5の処理に進む。
【0062】
以上、説明したように、本発明の実施形態に係るラベル貼付装置は、ラベル発行部Bの発行口(ラベル発行口16)に位置しているラベルをラベル吸着部C1にて吸着保持し、該ラベル吸着部C1の回転吸着部180を水平回転させて、ラベルを商品の辺に対して所定の角度で該商品に貼付する。
詳細には、ラベル貼付装置は、ラベル吸着部C1の回転吸着部180を水平面内で回転させる駆動機構C2(第2の駆動機構22)と、駆動機構C2(第2の駆動機構22)の回転と連動し回転する被検知部93bを備える回転部材93と、ラベル吸着部C1の回転吸着部180の回転に関する原点位置で回転部材93の被検知部93bを検出する第1の検出部91と、ラベル吸着部C1の回転吸着部180の回転に関する終端位置で回転部材93の被検知部93bを検出する第2の検出部92と、駆動機構C2(第2の駆動機構22)によるラベル吸着部C1の駆動に基づいて、原点位置または終端位置を基準とする、ラベル吸着部C1の回転吸着部180の回転位置情報を取得する制御部としてのCPU41と、を有する。CPU41は、原点位置または終端位置を基準とする、ラベル吸着部C1の回転位置情報を取得できない場合、第1の検出部91、または、第2の検出部92により被検知部93bを検出するまで駆動機構を駆動させてラベル吸着部C1の回転吸着部180を回転させる制御を行う。
【0063】
このため、ラベル吸着部C1の回転吸着部180が回転に関する原点位置からずれている状態から復帰(再起動)させる場合であっても、ラベル吸着部C1の回転吸着部180を正しい位置に確実に復帰させることができるラベル貼付装置を提供することができる。
また、非常停止(緊急停止)や急な電源切断がなされた場合であっても、第1の検出部91と第2の検出部92の範囲内でアプリケータであるラベル吸着部C1の回転吸着部180を往復(反復)回転させて原点に復帰させるようにしたので、ラベル吸着部C1の回転吸着部180の回転軸へのワイヤの捩れや巻き付きを防止することができる。また、ワイヤの接触不良や断線等を防止することができる。
【0064】
また、本発明の実施形態に係るラベル貼付装置は、ラベル吸着部C1の回転吸着部180の回転範囲を規定するストッパなどの規制部95を有する。第1の検出部91または第2の検出部92は、上記回転範囲内に配置されている。このため、アプリケータであるラベル吸着部C1の回転吸着部180の可動範囲を、所定の回転範囲内に確実に規定することができる。
【0065】
また、被検知部93bとしての凸部(フラグ)が規制部95(ストッパ)に衝突する前に、第2の検出部92でラベル吸着部C1の回転吸着部180の回転終端位置において停止した後、原点復帰させるようにCPU41が制御することで、被検知部93bとしての凸部(フラグ)と規制部95(ストッパ)との衝突防止、異音発生防止、被検知部93bとしての凸部(フラグ)の摩擦防止や変形防止、などの効果が得られる。
【0066】
以上、本発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこれらの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても本発明に含まれる。
また、上述の各図で示した実施形態は、その目的及び構成等に特に矛盾や問題がない限り、互いの記載内容を組み合わせることが可能である。
また、各図の記載内容はそれぞれ独立した実施形態になり得るものであり、本発明の実施形態は各図を組み合わせた一つの実施形態に限定されるものではない。
【符号の説明】
【0067】
16 ラベル発行口
18 ラベル吸着面
41 CPU(制御部)
91 第1の検出部(第1センサ)
92 第2の検出部(第2センサ)
93 回転部材
93b 被検知部(凸部)
95 規制部(ストッパ)
180 回転吸着部
A ストレッチ包装機(ストレッチフィルム包装機)
B ラベル発行部
C ラベル貼付装置
C1 ラベル吸着部
D ラベル発行部制御部
E 包装機構制御部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8