特許第6299382号(P6299382)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6299382
(24)【登録日】2018年3月9日
(45)【発行日】2018年3月28日
(54)【発明の名称】湯水混合装置
(51)【国際特許分類】
   F24D 17/00 20060101AFI20180319BHJP
   F24H 1/00 20060101ALI20180319BHJP
   F24S 20/67 20180101ALI20180319BHJP
   F24S 90/00 20180101ALI20180319BHJP
【FI】
   F24D17/00 K
   F24H1/00 621H
   F24J2/04 C
   F24J2/42 J
【請求項の数】2
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2014-89580(P2014-89580)
(22)【出願日】2014年4月23日
(65)【公開番号】特開2015-209984(P2015-209984A)
(43)【公開日】2015年11月24日
【審査請求日】2017年3月27日
(73)【特許権者】
【識別番号】000004709
【氏名又は名称】株式会社ノーリツ
(74)【代理人】
【識別番号】100089004
【弁理士】
【氏名又は名称】岡村 俊雄
(72)【発明者】
【氏名】矢部 文彦
(72)【発明者】
【氏名】橋詰 康人
【審査官】 大谷 光司
(56)【参考文献】
【文献】 特開2013−036693(JP,A)
【文献】 特開2007−162969(JP,A)
【文献】 特開平01−179836(JP,A)
【文献】 特開平05−040531(JP,A)
【文献】 特開平06−074558(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F24D17/00
F24H1/00,1/18−1/20,4/00−4/06
F24S20/67,90/00
G05D23/13
F16K11/00−11/24
G01L7/00−23/32,27/00−27/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
温水通路からの高温水と給水通路からの低温水とを湯水混合部を介して混合して設定温度の温水を出湯する湯水混合装置において、
前記湯水混合部の下流側の出湯通路に水圧を検出する為の圧力検出手段を設け、
前記圧力検出手段によって、前記湯水混合部の前記温水通路側を閉止した状態で前記出湯通路を流れる前記低温水の給水圧力を検出すると共に前記湯水混合部の前記給水通路側を閉止した状態で前記出湯通路を流れる前記高温水の高温水圧力を検出し、これら検出信号に基づいて前記給水圧力と前記高温水圧力との圧力差が設定範囲内にあるか否かの判定を行うと共にこの判定結果を報知手段を介して報知する圧力差判定制御手段を備えたことを特徴とする湯水混合装置。
【請求項2】
前記温水通路は、屋根上に設置された太陽熱温水器の貯留タンクに連結されていることを特徴とする請求項1に記載の湯水混合装置。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は湯水混合装置に関し、特に太陽熱温水器から供給される高温水の圧力(水頭圧)と上水源から供給される低温水の給水圧力とを夫々検出して圧力差が設定範囲内か否かを判定可能なものに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、太陽熱を利用して水を加熱する太陽熱温水器が広く一般に普及している。この太陽熱温水器においては、屋根上に集熱パネルと貯留タンクとが一体的に設置されたタンク一体型、屋根上に集熱パネルが設置され、地上に貯留タンクが設置されたタンク分離型等が実用に供されている。タンク一体型の太陽熱温水器では、水は集熱パネルと貯留タンクとの間を対流により自然循環することで加熱される。
【0003】
上記の太陽熱温水器において、集熱パネルで加熱されて貯留タンクに貯留された高温水は、地上側に設置された給湯機(補助熱源機)を介して出湯される。一般的に、太陽熱温水器と給湯機との間には、太陽熱温水器で加熱された高温水を、上水源から供給される低温水と混合して設定温度に温度調整した後に給湯機へ送る湯水混合装置が設置されている。この種の高温水と低温水とを混合する為の湯水混合装置は、種々の文献で開示されている。
【0004】
例えば、特許文献1には、給湯機で加熱された高温水を、上水源からの低温水と混合する湯水混合装置が開示されている。この特許文献1の湯水混合装置は、給湯機と混合弁とを接続する給湯路と上水源と混合弁とを接続する給水路に圧力センサを夫々設置し、これら圧力センサによって、給湯路の高温水圧力と給水路の給水圧力を夫々検出し、この圧力比の変化量に応じて混合弁を調整することで混合湯温度の変動を抑える機能を備えている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開平5−40531号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、太陽熱温水器は屋根上に設置される構造上、その設置高さ位置は建物に応じて変化するが、湯水混合装置は、屋根より低い地上側に設置される場合が多いので、太陽熱温水器から湯水混合装置に供給される高温水の圧力は、施工現場に応じて変化する。一方、上水源から供給される低温水の給水圧力は、湯水混合装置の内部に予め設置された減圧弁によって所定の圧力に減圧される場合が多いので、施工現場の影響は受け難い。
【0007】
このため、施工現場によっては、湯水混合装置の混合弁に供給される低温水の給水圧力と高温水の高温水圧力との圧力差が大きくなり、混合弁の混合性能が悪化して不具合が生じるという問題がある。従来では、高温水圧力と給水圧力との圧力差が混合弁に適した範囲内にない場合、作業員が、施工された配管を外して、圧力測定器を用いて手動で各圧力を測定する必要があるので、作業に手間がかかり、コスト高になるという問題がある。
【0008】
また、特許文献1の湯水混合装置は、給水圧力と高温水圧力とを専用の圧力センサで夫々検出しているが、圧力センサは高価なものであるので、湯水混合装置に2つの圧力センサを組み込むと、製作コストが増加してしまうという問題がある。この特許文献1の湯水混合手段は、給湯機の下流側に設置され、給湯運転時に2つの圧力センサによる検出信号に基づいて混合弁を常時制御するが、施工時やメンテナンス時に、太陽熱温水器からの高温水圧力と上水源からの給水圧力との圧力差を判定する機能は備えていない。
【0009】
本発明の目的は、湯水混合装置において、高温水圧力と給水圧力とを低コストで且つ容易に検出可能なもの、高温水圧力と給水圧力との圧力差が設定範囲内に収まっているか否かを容易に判定可能なもの、等を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
請求項1の湯水混合装置は、温水通路からの高温水と給水通路からの低温水とを湯水混合部を介して混合して設定温度の温水を出湯する湯水混合装置において、前記湯水混合部の下流側の出湯通路に水圧を検出する為の圧力検出手段を設け、前記圧力検出手段によって、前記湯水混合部の前記温水通路側を閉止した状態で前記出湯通路を流れる前記低温水の給水圧力を検出すると共に前記湯水混合部の前記給水通路側を閉止した状態で前記出湯通路を流れる前記高温水の高温水圧力を検出し、これら検出信号に基づいて前記給水圧力と前記高温水圧力との圧力差が設定範囲内にあるか否かの判定を行うと共にこの判定結果を報知手段を介して報知する圧力差判定制御手段を備えたことを特徴としている。
【0011】
請求項2の湯水混合装置は、請求項1の発明において、前記温水通路は、屋根上に設置された太陽熱温水器の貯留タンクに連結されていることを特徴としている。
【発明の効果】
【0012】
請求項1の発明によれば、湯水混合装置は、湯水混合部の下流側の出湯通路に設けられた圧力検出手段によって給水圧力と高温水圧力とを夫々検出し、給水圧力と高温水圧力との圧力差が設定範囲内にあるか否かの判定を行うと共にこの判定結果を報知手段を介して報知する圧力差判定制御手段を備えたので、施工時やメンテナンス時に、圧力差判定制御手段によって、給水圧力と高温水圧力との圧力差が設定範囲内にあるか否かを判定し、圧力差に異常があると判定した場合には、作業員は減圧弁やオリフィスを利用して圧力差を適切に調整することができる。
【0013】
従って、圧力検出手段によって給水圧力と高温水圧力とを夫々検出することで、作業員が、施工された配管を外して、圧力計測器を使用して各圧力を測定する必要がなくなるので、容易な方法で且つ容易な構造でもって高温水圧力及び給水圧力の両方の検出を実現できる。判定結果が報知手段を介して報知されるので、作業員は、圧力差が設定範囲内にあるか否かを容易に判定することができる。
【0014】
また、湯水混合部の下流側の出湯通路に圧力検出手段を設置して、温水通路と給水通路を交互に閉止することで、給水圧力と高温水圧力の両方の圧力を検出するので、給水通路と温水通路に専用の圧力検出手段を夫々設置する場合と比較して、低コストで給水圧力及び高温水圧力の検出を行うことができる。
【0015】
請求項2の発明によれば、温水通路は、屋根上に設置された太陽熱温水器の貯留タンクに連結されているので、施工現場に応じて極端に変化する太陽熱温水器の高温水の高温水圧力の検出に対応した湯水混合装置を提供可能である。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】本発明の実施例に係る湯水混合装置の概略構成図である。
図2】圧力差判定制御のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明を実施するための形態について実施例に基づいて説明する。
【実施例】
【0018】
先ず、本発明の湯水混合装置1の設置状態について簡単に説明する。
図1に示すように、湯水混合装置1は、太陽熱温水器2で加熱された高温水を、上水源から供給される低温水と混合して設定温度に温度調整した後に給湯機3へ送り、所望の給湯栓9から給湯するものであり、屋根上に設置された太陽熱温水器2と地上側に設置された給湯機3との間に設置されている。
【0019】
尚、太陽熱温水器2は、集熱パネル2aと貯留タンク2bとを備え、これらが一体的に構成された公知のタンク一体型の太陽熱温水器2であり、給湯機3は、バーナーや熱交換器等を内蔵した公知の燃焼式の給湯機である。太陽熱温水器2の貯留タンク2bに上水源から延びる外部給水通路4が接続され、太陽熱温水器2の貯留タンク2bから延びる外部温水通路5が湯水混合装置1に接続され、湯水混合装置1から延びる外部出湯通路6が給湯機3に接続されている。
【0020】
次に、湯水混合装置1の具体的な構造について説明する。
図1に示すように、湯水混合装置1は、低温水が流れる給水通路11、高温水が流れる温水通路12、高温水と低温水とを混合する為の混合弁13、設定温度の混合湯水が流れる出湯通路14、混合湯水を給湯機3に送る為の循環ポンプ15、制御ユニット16等を備え、これらは外装ケース17内に収納されている。
【0021】
給水通路11は、上水源から加圧シスターンを介して供給される低温水を混合弁13に供給するものであり、給水通路11の上流端がフィルタ付接続継手11aを介して外部給水通路7の下流端に接続され、給水通路11の下流端が混合弁13に接続されている。給水通路11には、上流側から下流側に向かって、凍結防止用ヒータ11b、逆止弁11c、減圧弁11d、温度センサ11eが順に設置されている。減圧弁11dは、上水源から供給される低温水を予め設定された設定値(例えば80kPa)に減圧する為に給水通路11に設置されている。
【0022】
温水通路12は、太陽熱温水器2から供給される高温水を混合弁13に供給するものであり、温水通路12の上流端がフィルタ付接続継手12aを介して外部温水通路5の下流端に接続され、温水通路12の下流端が混合弁13に接続されている。温水通路12には、上流側から下流側に向かって、凍結防止用ヒータ12b、逆止弁12c、温度センサ12dが順に設置されている。
【0023】
混合弁13(湯水混合部に相当する)は、出湯温度が指令温度(設定温度)になるように高温水と低温水の混合比を制御する公知の混合弁である。この混合弁13は、高温水圧力と低温水圧力との圧力差が、例えば50kPaの範囲内であれば設定温度の混合湯水を出湯可能に構成されている。
【0024】
出湯通路14は、混合弁13から設定温度の混合湯水を給湯機3に供給するものであり、出湯通路14の上流端が混合弁13に接続され、出湯通路14の下流端が排水栓付接続継手14aを介して外部出湯通路6の下流端に接続されている。混合弁13の下流側の出湯通路14には、上流側から下流側に向かって、流量センサ14b、温度センサ14c、混合湯水を給湯機3に送る為の循環ポンプ15、逆止弁14d、水圧を検出する為の圧力センサ21(圧力検出手段に相当する)、凍結防止用ヒータ14eが順に設置されている。
【0025】
給水通路11の減圧弁11dの下流側から分岐したバイパス通路18が、出湯通路14の循環ポンプ15の上流側に接続されている。このバイパス通路18には、高温出湯回避用の電磁弁19が設置されている。
【0026】
このように、湯水混合装置1は、太陽熱温水器2に連結する温水通路12からの高温水と上水源に連結する給水通路11からの低温水とを混合弁13を介して混合して設定温度の温水を給湯機3に出湯するように構成されている。
【0027】
次に、制御ユニット16について説明する。
この湯水混合装置1は、制御ユニット16によって制御される。各種のセンサの検出信号が制御ユニット16に送信され、この制御ユニット16により、湯水混合装置1の動作、循環ポンプ15の作動・停止、各種の弁の開閉状態の切り換え及び開度調整等を制御し、各種運転(給湯運転、圧力差判定運転等)を実行する。
【0028】
制御ユニット16は、ユーザーが操作可能な操作リモコン8との間で、給湯機3の給湯機側制御ユニット3aを介してデータ通信可能であり、操作リモコン8のスイッチ操作により各種の運転が設定されると、その指令信号が操作リモコン8から制御ユニット16に送信される。例えば、操作リモコン8のスイッチ操作により目標給湯設定温度が設定されると、その目標給湯設定温度データが操作リモコン8から制御ユニット16に送信される。尚、この制御ユニット16が、圧力差判定制御手段に相当する。
【0029】
次に、本発明に関連する圧力差判定運転制御について説明する。
制御ユニット16は、施工時やメンテナンス時に、圧力センサ21によって、混合弁13の温水通路12側を閉止した状態で出湯通路14を流れる低温水の給水圧力を検出すると共に混合弁13の給水通路11側を閉止した状態で出湯通路14を流れる高温水の高温水圧力を検出し、これら検出信号に基づいて給水圧力と高温水圧力との圧力差が設定範囲内にあるか否かの判定を行うと共にこの判定結果を報知手段を介して報知する圧力差判定運転制御を実行可能である。
【0030】
次に、この湯水混合装置1を設置後に試運転する際に、制御ユニット16により自動的に実行される圧力差判定運転制御について、図2のフローチャートに基づいて説明する。尚、図中の符号Si(i=1,2,・・)は各ステップを示す。この圧力差判定運転制御の制御プログラムは、制御ユニット16に予め格納されている。
【0031】
図2のフローチャートにおいて、この制御が開始されると、最初にS1において、制御ユニット16は、給湯栓開放指示が行われる。このS1の段階では、例えば、操作リモコン8の表示や音声を介して作業者に給湯栓9を開放するように促す報知を行う。
【0032】
次に、S2において、作業者によって給湯栓9が開放されたか否か判定し、流量センサ14bの検出信号等に基づいて給湯栓9が開放されたと判定した場合、S2の判定がYesとなり、S3に移行し、S2の判定がNoのうちはS2を繰り返す。
【0033】
次に、S3において、制御ユニット16は、混合弁13の温水通路12側を閉止して、給水通路11と出湯通路14とを接続した状態に設定して、S4に移行し、設定時間(出湯通路14の流量が安定する時間、例えば5秒)経過したか否かを判定し、設定時間経過している場合、S4の判定がYesとなり、S5に移行し、S4の判定がNoのうちはS4を繰り返す。
【0034】
次に、S5において、圧力センサ21の検出信号を読み込み、この検出信号に基づいて、制御ユニット16は、混合弁13の温水通路12側を閉止した状態で出湯通路14を流れる低温水の給水圧力Pa[kPa]を算出し、S6に移行する。
【0035】
次に、S6において、制御ユニット16は、混合弁13の給水通路11側を閉止して、温水通路12と出湯通路14とを接続した状態に設定して、S7に移行し、設定時間経過したか否かを判定し、設定時間(流量が安定する時間、例えば5秒)経過している場合、S7の判定がYesとなり、S8に移行し、S7の判定がNoのうちはS7を繰り返す。
【0036】
次に、S8において、圧力センサ21の検出信号を読み込み、この検出信号に基づいて、制御ユニット16は、混合弁13の給水通路11側を閉止した状態で出湯通路14を流れる高温水の高温水圧力Pb[kPa]を算出し、S9に移行する。
【0037】
次に、S9において、給水圧力Paと高温水圧力Pbとの圧力差|Pa−Pb|が設定範囲α(例えば50kPa)内にあるか否かの判定を行う。S9の判定がYesの場合、つまり、圧力差が設定範囲内にある場合、S10に移行し、判定結果である圧力差正常を、操作リモコン8の表示や音声等を介して使用者に報知する、又は、制御ユニット16の複数のLEDの点灯や点滅を介して使用者に報知し、その後、混合弁13の温水通路12側を閉止した状態に戻して、一連の制御を終了する。
【0038】
しかし、S9の判定がNoの場合、つまり、圧力差が設定範囲にない場合、S11に移行し、判定結果である圧力差異常を、操作リモコン8の表示や音声等を介して使用者に報知する、又は、制御ユニット16の複数のLEDの点灯や点滅等を介して使用者に報知し、その後、混合弁13の温水通路12側を閉止した状態に戻して、一連の制御を終了する。
【0039】
尚、圧力差正常状態又は圧力差異常状態を報知すると同時に、給水圧力Pa、高温水圧力Pb、その圧力差の値を操作リモコン8の液晶等に表示しても良い。操作リモコン8の表示や音声等、制御ユニット16の複数のLEDの点灯や点滅等が報知手段に相当するものである。
【0040】
そして、圧力差判定運転制御が終了した後に、S11にて圧力差に異常があると報知した場合、作業者は、外部給水通路7やフィルタ付接続継手11a又は外部温水通路5やフィルタ付接続継手12aに対して、減圧弁やオリフィス等を取り付けることで、給水圧力Paと高温水圧力Pbとの圧力差が設定範囲内になるにように調整する。
【0041】
次に、本発明の湯水混合装置1の作用及び効果について説明する。
湯水混合装置1は、混合弁13の下流側の出湯通路14に設けられた圧力センサ21によって給水圧力と高温水圧力とを夫々検出し、給水圧力と高温水圧力との圧力差が設定範囲内にあるか否かの判定を行うと共にこの判定結果を報知手段を介して報知する制御ユニット16を備えたので、施工時やメンテナンス時に、制御ユニット16(圧力差判定制御手段)によって、給水圧力と高温水圧力との圧力差が設定範囲内にあるか否かを判定し、圧力差に異常があると判定した場合には、作業員は減圧弁やオリフィスを利用して圧力差を調整することができる。
【0042】
従って、圧力センサ21によって給水圧力と高温水圧力とを夫々検出することで、作業員が、施工された配管を外して、圧力計測器を使用して各圧力を測定する必要がなくなるので、容易な方法で且つ容易な構造でもって高温水圧力及び給水圧力の両方の検出を実現できる。判定結果が報知手段を介して報知されるので、作業員は、圧力差が設定範囲内にあるか否かを容易に判定することができる。
【0043】
また、混合弁13の下流側の出湯通路14に圧力センサ21を設置して、温水通路12と給水通路11を交互に閉止することで、給水圧力と高温水圧力の両方の圧力を検出するので、給水通路11と温水通路12に専用の圧力検出手段を夫々設置する場合と比較して、低コストで給水圧力及び高温水圧力の検出を行うことができる。
【0044】
さらに、温水通路12は、屋根上に設置された太陽熱温水器2の貯留タンク2bに連結されているので、施工現場に応じて極端に変化する太陽熱温水器2の高温水の高温水圧力の検出に対応した湯水混合装置1を提供可能である。
【0045】
次に、前記実施例を部分的に変更した形態について説明する。
[1]前記実施例の混合弁13に代えて、2つの開閉弁(湯水混合部に相当する)を設置しても良い。即ち、給水通路11と温水通路12とに開閉弁を夫々設置し、圧力差判定運転制御を実行する際は、温水通路12側の開閉弁を閉止した状態で出湯通路14を流れる低温水の給水圧力を検出すると共に給水通路11側の開閉弁を閉止した状態で出湯通路14を流れる高温水の高温水圧力を検出するようにしても良い。
【0046】
[2]前記実施例の圧力差判定運転制御において、設定時間経過した後に混合弁13を自動で切り換えているが、特にこの切換え制御に限定する必要はなく、作業者による操作リモコン8等の操作を介して混合弁13を切換えるようにしても良いし、流量センサ14bにより流量が安定したと判定した場合に混合弁13を切換えるようにしても良い。
【0047】
[3]前記実施例の圧力差判定運転制御は、湯水混合装置1を設置後に試運転する際に、制御ユニット16により自動的に実行されるが、特にこれに限定する必要はなく、操作リモコン8の操作や、制御ユニット16のスイッチの操作等を介して手動で実行されるようにしても良い。
【0048】
[4]前記実施例の圧力差判定運転制御は、給水圧力と高温水圧力の両方の圧力を動圧で検出しているが、特に動圧検出に限定する必要はなく、圧力検出時に給湯栓9を閉めて静圧で検出しても良い。つまり、図2のフローチャートにおいて、S4とS5の間で給湯栓9を閉めて、S5にて静圧の給水圧力を検出し、S5とS6の間で給湯栓9を開けて圧力を抜き、S7とS8の間で給湯栓9を再び閉めて、S8にて静圧の高温水圧力を検出することで、給水圧力と高温水圧力の両方の圧力を静圧で検出し、これらから圧力差を算出しても良い。
【0049】
[5]その他、当業者であれば、本発明の趣旨を逸脱することなく、前記実施例に種々の変更を付加した形態で実施可能であり、本発明はそのような変更形態を包含するものである。
【符号の説明】
【0050】
1 湯水混合装置
2 太陽熱温水器
2b 貯留タンク
11 給水通路
12 温水通路
13 混合弁
14 出湯通路
15 循環ポンプ
16 制御ユニット
21 圧力センサ
図1
図2