(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記電源回路は、前記第1の電圧が前記第1の所定値未満に低下し、且つ、前記フラッシュメモリがレディ状態であることに応答して、前記キャパシタを放電する放電回路をさらに含むことを特徴とする請求項9又は10に記載のフラッシュメモリシステム。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1,2に記載されたフラッシュメモリシステムの電源回路では、大容量キャパシタの前後にそれぞれダイオードが接続されているため、ダイオードの順方向電圧分だけ電圧降下が生じる。つまり、大容量キャパシタに充電される電圧は、外部電源の電圧よりもダイオードの順方向電圧分だけ低下した電圧となり、さらに、大容量キャパシタから出力される電圧は、大容量キャパシタに充電された電圧よりもダイオードの順方向電圧分だけさらに低下した電圧となる。このため、バックアップ時に電源電圧が低下するとともに、大容量キャパシタに蓄積される電荷量が減少するという問題があった。
【0006】
したがって、本発明は、バックアップ時における電源電圧の低下を防止するとともに、大容量キャパシタにより多くの電荷を蓄積可能な電源回路及びこれを用いたフラッシュメモリシステムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明による電源回路は、外部から第1の電圧が供給される電源端子と、入力ノードが整流素子を介して前記電源端子に接続され、出力ノードから第2の電圧を出力する降圧回路と、前記第2の電圧よりも高い第3の電圧を生成する昇圧回路と、前記第3の電圧によって充電されるキャパシタと、前記第1の電圧が第1の所定値未満に低下したことに応答して、前記キャパシタと前記降圧回路の前記入力ノードとを接続するスイッチ回路と、を備えることを特徴とする。
【0008】
本発明によるフラッシュメモリシステムは、メモリコントローラと、前記メモリコントローラによって制御されるフラッシュメモリと、前記メモリコントローラ及び前記フラッシュメモリに動作電圧を供給する電源回路と、を備え、前記電源回路は、外部から第1の電圧が供給される電源端子と、入力ノードが整流素子を介して前記電源端子に接続され、出力ノードから前記第2の電圧を出力する降圧回路と、前記第2の電圧よりも高い第3の電圧を生成する昇圧回路と、前記第3の電圧によって充電されるキャパシタと、前記第1の電圧が第1の所定値未満に低下したことに応答して、前記キャパシタと前記降圧回路の前記入力ノードとを接続するスイッチ回路と、を含み、前記第2の電圧が前記動作電圧として前記メモリコントローラ及び前記フラッシュメモリに供給されることを特徴とする。
【0009】
本発明によれば、昇圧回路によって昇圧された電圧をキャパシタに充電していることから、キャパシタの充電電圧を任意に設計することができる。これにより、バックアップ時における電源電圧の低下を防止することができるとともに、キャパシタにより多くの電荷を蓄積することが可能となる。
【0010】
本発明において、前記昇圧回路は、前記第1の電圧が前記第1の所定値未満に低下したことに応答して昇圧動作を停止することが好ましい。これによれば、バックアップ時において昇圧回路による電力消費を防止することができる。
【0011】
本発明において、前記昇圧回路は前記第2の電圧を昇圧することによって前記第3の電圧を生成することが好ましい。これによれば、互いに出力電圧の異なる複数の降圧回路を用いる場合であっても、これら降圧回路の入力ノード側における負荷が増大することがない。
【0012】
本発明による電源回路は、前記キャパシタの充電電圧が第2の所定値未満に低下したことに応答して、前記キャパシタを放電する放電回路をさらに備えることが好ましい。これによれば、キャパシタに残存する不要な電荷による誤動作を防止することが可能となる。この場合、前記第2の所定値は前記第1の所定値よりも低いことが好ましい。
【0013】
本発明による電源回路は、前記第1の電圧が前記第1の所定値以上であることに応答して検出信号を活性化させる電圧検出回路と、前記検出信号の振幅を前記第2の電圧にレベルシフトするレベルシフト回路と、をさらに備え、前記スイッチ回路は、レベルシフトされた前記検出信号によって制御されることが好ましい。これによれば、スイッチ回路を第2の電圧によって動作させることが可能となる。
【0014】
この場合、前記第2の電圧は、メモリコントローラに電源電圧として供給され、前記メモリコントローラは、前記検出信号に基づいてリセットされることが好ましい。これによれば、メモリコントローラの誤動作を防止することができる。
【0015】
この場合、前記昇圧回路は、前記第3の電圧が第3の所定値以上であることに応答して状態信号を活性化させ、前記メモリコントローラは、前記検出信号及び前記状態信号の少なくとも一方が非活性化されている場合にリセットされることが好ましい。これによれば、バックアップが可能な状態になった後にメモリコントローラを動作させることが可能となるため、信頼性が向上する。
【0016】
この場合、前記第2の電圧は、前記メモリコントローラによって制御されるフラッシュメモリに電源電圧として供給され、前記検出信号が非活性化し、且つ、前記フラッシュメモリがレディ状態であることに応答して、前記キャパシタを放電する放電回路をさらに備えることが好ましい。これによれば、フラッシュメモリがビジー状態である場合に誤って放電を開始することが無くなるため、信頼性がさらに向上する。
【発明の効果】
【0017】
このように、本発明によれば、バックアップ時における電源電圧の低下を防止することができるとともに、キャパシタにより多くの電荷を蓄積することが可能となる。これにより、外部電源が遮断された場合のバックアップをより効率的に行うことが可能となる。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、図面を参照しながら、本発明の好ましい実施形態について詳細に説明する。
【0020】
図1は、本発明の第1の実施形態によるフラッシュメモリシステム10Aの構成を示すブロック図である。
【0021】
図1に示すように、第1の実施形態によるフラッシュメモリシステム10Aは、電源回路20A、メモリコントローラ30及びフラッシュメモリ40によって構成されている。メモリコントローラ30はフラッシュメモリ40の動作を制御する回路であり、例えば1個の半導体チップに集積されたコントロールチップによって構成される。フラッシュメモリ40はユーザデータを不揮発的に記憶する回路であり、例えば1又は複数のフラッシュメモリチップによって構成される。
【0022】
フラッシュメモリ40へのアクセスは、メモリコントローラ30からフラッシュメモリ40にコマンドアドレス信号CAを発行することにより行う。そして、リード動作時においては、指定されたアドレスに保持されているデータDATAが読み出され、メモリコントローラ30に転送される。メモリコントローラ30は、読み出されたデータDATAをデータ端子12から外部のホストシステム(図示せず)に出力する。一方、ライト動作時においては、データ端子12を介して外部のホストシステムから入力されたデータDATAがメモリコントローラ30に入力され、メモリコントローラ30はこれをフラッシュメモリ40の指定されたアドレスに書き込む。
【0023】
フラッシュメモリ40は、ライト動作の実行に比較的長い時間(例えば数ms〜数十ms)を要する。フラッシュメモリ40は、ライト動作を実行している間、ビジー信号FBSYをローレベルとし、ビジー状態であることをメモリコントローラ30に通知する。ビジー状態である場合、フラッシュメモリ40に対するアクセスは禁止される。そして、フラッシュメモリ40によるライト動作が完了すると、フラッシュメモリ40はビジー信号FBSYをハイレベルとし、レディ状態であることをメモリコントローラ30に通知する。これにより、メモリコントローラ30は、フラッシュメモリ40に対するアクセスが再び可能な状態になる。
【0024】
電源回路20Aは、メモリコントローラ30及びフラッシュメモリ40に動作電圧を供給するための回路であり、電源端子11を介して外部から供給される第1の電圧V1に基づいて動作する。第1の電圧V1は、例えば5.0Vである。
【0025】
電源回路20Aは、それぞれ第2の電圧V2a〜V2dを生成する降圧回路21a〜21dを備える。特に限定されるものではないが、第2の電圧V2a〜V2dの関係は、
V2a≧V2d≧V2b≧V2c
である。このうち、電圧V2a,V2bはフラッシュメモリ40に電源電圧として供給され、電圧V2a〜V2dはメモリコントローラ30に電源電圧として供給される。降圧回路21a〜21dの出力ノードは、それぞれ抵抗Ra〜Rdを介して接地されている。抵抗Ra〜Rdを設けることは必須でないが、電源遮断後の電源配線を安定化するために設けることが好ましい。
【0026】
降圧回路21a〜21dの入力ノードは、電源回路20Aの内部電源配線VLに共通に接続されている。内部電源配線VLは、整流素子であるダイオードD1を介して電源端子11に接続されているため、内部電源配線VLには第1の電圧V1よりもダイオードD1の順方向電圧(Vt)分だけ降下した電圧V1−Vtが印加されることになる。したがって、各降圧回路21a〜21dは、入力ノードに印加される電圧V1−Vtを受け、これを電圧変換することにより、それぞれ第2の電圧V2a〜V2dを生成する。但し、降圧回路21a〜21dは昇圧機能を有していないため、入力レベルがそれぞれ第2の電圧V2a〜V2d未満である場合は、所望のレベルを生成することはできない。
【0027】
降圧回路21a〜21dは、イネーブル信号ENが活性化すると動作を開始する。イネーブル信号ENの活性レベルは例えばハイレベルである。イネーブル信号ENは、電源回路20Aに含まれる電圧検出回路22によって生成される。電圧検出回路22は、内部電源配線VLの電圧を監視し、これが第2の所定値VB以上である場合にイネーブル信号ENを活性化させる。したがって、電源が投入された後、内部電源配線VLの電圧が第2の所定値VB以上に上昇したことに応答して、降圧回路21a〜21dが動作を開始することになる。また、イネーブル信号ENは、放電回路23にも供給される。放電回路23は、イネーブル信号ENが非活性化(例えばローレベルに変化)すると導通し、内部電源配線VLを接地する。放電回路23は、例えばPNP型のバイポーラトランジスタによって構成することができる。また、トランジスタと抵抗を併用して放電回路23を構成しても構わない。
【0028】
電源回路20Aは、さらに昇圧回路24を備えている。昇圧回路24は、第2の電圧V2aを受けてこれを昇圧し、第3の電圧V3を生成する。昇圧回路24によって生成された第3の電圧V3は、バックアップ用である大容量のキャパシタCを充電する。特に限定されるものではないが、第3の電圧V3は、外部から入力される第1の電圧V1と同レベル又はそれ以上(例えば5.0V以上)とすることが好ましい。昇圧回路24の入力電圧は、第2の電圧V2a〜V2dのいずれであっても構わないが、最も電圧の高い第2の電圧V2aを入力電圧とすることが効率的である。
【0029】
キャパシタCは、スイッチ回路SWを介して内部電源配線VLに接続されている。スイッチ回路SWは通常オフ状態であるが、外部電源が突然遮断された場合など、バックアップが必要な時にオンする。具体的には、検出信号PORが活性レベル(例えばハイレベル)を示している場合はスイッチ回路SWがオフし、検出信号PORがリセットレベル(例えばローレベル)を示している場合にスイッチ回路SWがオンする。上述の通り、フラッシュメモリ40のライト動作には比較的長い時間がかかる場合があるため、ライト動作の途中で電源が遮断された場合であってもライト動作を正しく完了する必要があり、かかる目的でバックアップ用のキャパシタCが設けられる。尚、
図1に示す例では、スイッチ回路SWと内部電源配線VLとの間にダイオードD2を挿入しているが、これは必須でない。
【0030】
検出信号PORは、昇圧回路24にも供給される。昇圧回路24は、検出信号PORが活性レベルを示している場合に第3の電圧V3の生成を行う。一方、検出信号PORがリセットレベルを示している場合、昇圧回路24は昇圧動作を停止する。
【0031】
検出信号PORはメモリコントローラ30にも供給され、メモリコントローラ30に対するパワーオンリセット信号として用いられる。これにより、検出信号PORがリセットレベルを示している場合、メモリコントローラ30はリセットされ、必要な動作を終了次第、メモリコントローラ30とフラッシュメモリ40のアクセスが停止される。
【0032】
検出信号PORは、電圧検出回路25によって生成される。電圧検出回路25は、外部から入力される第1の電圧V1を監視し、これが第1の所定値VA未満である場合には検出信号PORをリセットレベル(例えばローレベル)とし、第1の所定値VA以上になると検出信号PORを活性レベル(例えばハイレベル)とする。第1の所定値VAは、フラッシュメモリシステム10Aの正常な動作が確保可能なレベルに設定される。但し、電圧検出回路25には外部電圧である第1の電圧V1が直接入力されるため、電圧検出回路25によって生成された検出信号PORは、レベルシフト回路26によって振幅が第2の電圧V2aに変換された後、スイッチ回路SW、昇圧回路24及びメモリコントローラ30に供給される。
【0033】
電源回路20Aは、さらに電圧検出回路27を備えている。電圧検出回路27は、第2の電圧V2aのレベルを監視し、これが第4の所定値VD未満に低下するとライトプロテクト信号FWPをプロテクトレベルに変化させる。ライトプロテクト信号FWPはフラッシュメモリ40に入力され、これがプロテクトレベルである場合、フラッシュメモリ40のライト動作が禁止される。
【0034】
尚、上述した電圧検出回路22,25,27は、監視する電圧が所定のしきい値を超えた場合に直ちに対応する信号(EN,POR,FWP)を変化させても構わないが、誤動作を防止するため、所定時間に亘ってしきい値を超えたことを条件として、対応する信号を変化させても構わない。
【0035】
以上が第1の実施形態によるフラッシュメモリシステム10Aの回路構成である。次に、フラッシュメモリシステム10Aの動作について、特に電源回路20Aに着目して説明する。
【0036】
図2は、電源投入時におけるフラッシュメモリシステム10Aの動作を説明するための電圧波形図である。
【0037】
まず、時刻t10において電源が投入されると、第1の電圧V1が上昇し、これに応じて内部電源配線VLの電圧も上昇する。内部電源配線VLの電圧はV1−Vtである。その後、時刻t11において内部電源配線VLの電圧が第2の所定値VBに達すると、電圧検出回路22がイネーブル信号ENを活性化させる。これにより、降圧回路21aが動作を開始し、第2の電圧V2aが上昇し始めるとともに、放電回路23が遮断される。尚、時刻t11以前の期間においては放電回路23が導通状態であるが、放電回路23による放電能力は、外部からの電流供給能力よりも十分に低く設計されているため、内部電源配線VLの電圧は正しく上昇する。
【0038】
時刻t12において第1の電圧V1が第1の所定値VAに達すると、電圧検出回路25が検出信号PORを活性化させる。これにより、スイッチ回路SWがオフするとともに、昇圧回路24による昇圧動作が開始される。さらに、メモリコントローラ30に対するリセットも解除される。昇圧回路24による昇圧動作が開始されると、バックアップ用のキャパシタCへの充電が行われる。この時、スイッチ回路SWはオフしていることから、キャパシタCに充電された電荷はそのまま蓄積され、やがて充電電圧は第3の電圧V3に達する。尚、昇圧回路24とメモリコントローラ30が同時に動作を開始することで降圧回路21a〜21dが過負荷となるおそれがある場合には、昇圧回路24の出力電流を制限することが好ましい。
【0039】
そして、時刻t13において、第1の電圧V1が規定値(例えば5.0V)に到達する。その後、時刻t14において第2の電圧V2aが第4の所定値VDに達すると、電圧検出回路27がライトプロテクト信号FWPを非活性化させる。これにより、フラッシュメモリ40に対するライトプロテクトが解除され、データDATAの書き込みが可能な状態となる。その後、第2の電圧V2aが規定値VCに到達している。
【0040】
このように、電源投入時においては、昇圧回路24が昇圧動作を開始するとスイッチ回路SWがオフすることから、キャパシタCを正しく充電することが可能となる。また、メモリコントローラ30のパワーオンリセットに用いる検出信号PORをそのまま利用してスイッチ回路SW及び昇圧回路24の制御を行っていることから、回路が複雑化することもない。
【0041】
図3は、電源の遮断時におけるフラッシュメモリシステム10Aの動作を説明するための電圧波形図である。
【0042】
まず、時刻t20において電源の遮断が発生すると、第1の電圧V1の低下が始まる。これに伴い、内部電源配線VLに印加される電圧も低下する。そして、時刻t21において第1の電圧V1が第1の所定値VAを下回ると、電圧検出回路25が検出信号PORを非活性化させる。これにより、スイッチ回路SWがオンするとともに、昇圧回路24による昇圧動作が停止される。さらに、メモリコントローラ30がリセットされる。スイッチ回路SWがオンすると、バックアップ用のキャパシタCに充電されていた電荷がダイオードD2を介して内部電源配線VLに供給される。これにより、内部電源配線VLの電圧は直ちに上昇する。
【0043】
この時、フラッシュメモリ40はまだ動作中である可能性があり、フラッシュメモリ40による電力消費によって内部電源配線VLの電圧はやがて低下に転じる。しかしながら、この間、バックアップ用のキャパシタCによって電荷が供給されるため、第2の電圧V2aが規定値VCを維持する期間が延長される。
図3に示す例では、第2の電圧V2aが時刻t22まで規定値VCを維持している。この時、第1の電圧V1はすでに規定値VC以下に低下している。
【0044】
そして、時刻t23において第2の電圧V2aが第4の所定値VDを下回ると、電圧検出回路27がライトプロテクト信号FWPをプロテクトレベルに変化させる。これにより、フラッシュメモリ40に対してライトプロテクトが行われ、データDATAの書き込みが禁止される。その後、時刻t24において内部電源配線VLの電圧が第2の所定値VBを下回ると、電圧検出回路22がイネーブル信号ENを非活性化させる。これにより、降圧回路21aの動作が停止する。さらに、放電回路23が導通するため、内部電源配線VLの電圧は速やかに低下し、時刻t25において接地レベルとなる。
【0045】
このように、本実施形態によるフラッシュメモリシステム10Aによれば、外部から入力される第1の電圧V1が所定値未満に低下すると、バックアップ用のキャパシタCからの電力供給が開始されることから、第2の電圧V2aをより長時間にわたって規定値VCに維持することが可能となる。しかも、キャパシタCの充電電圧は、昇圧回路24によって昇圧された電圧であることから、従来のフラッシュメモリシステムと比べ、同じ容量値であってもより多くの電荷を蓄積することが可能となる。
【0046】
しかも、降圧回路21a〜21dの動作が停止するレベルまで電圧が低下すると、放電回路23によって内部電源配線VLが接地されることから、キャパシタCに残存している電荷が速やかに放電される。これにより、フラッシュメモリ40の動作完了によって電源負荷が急に軽くなった場合であっても、キャパシタCに残存している電荷に起因する不測の誤動作を防止することが可能となる。
【0047】
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。
【0048】
図4は、本発明の第2の実施形態によるフラッシュメモリシステム10Bの構成を示すブロック図である。
【0049】
図4に示すように、第2の実施形態によるフラッシュメモリシステム10Bは、電源回路20Aが電源回路20Bに置き換えられている点において、
図1に示した第1の実施形態と相違している。電源回路20Bは、検出信号POR及び状態信号PGを受けるAND回路G1を備え、その出力であるパワーオンリセット信号CTLPORがメモリコントローラ30に入力される。その他の点は、
図1に示した第1の実施形態と同一であることから、同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
【0050】
状態信号PGは、昇圧回路24によって生成される第3の電圧V3が第3の所定値に達した場合にハイレベルとなる信号である。このため、本実施形態においては、検出信号PORがハイレベルに活性化した後、第3の電圧V3が所第3の所定値に達してからパワーオンリセット信号CTLPORがハイレベルに変化する。パワーオンリセット信号CTLPORがハイレベルになると、メモリコントローラ30のリセット状態が解除される。これにより、メモリコントローラ30は、キャパシタCによるバックアップが可能となった後に動作を開始することになる。
【0051】
このように、本実施形態によれば、第1の実施形態による効果に加え、キャパシタCによるバックアップが可能となってからメモリコントローラ30が動作を開始することから、より高い信頼性を確保することが可能となる。また、昇圧回路24とメモリコントローラ30が異なるタイミングで動作を開始することから、降圧回路21aが過負荷となることもない。
【0052】
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。
【0053】
図5は、本発明の第3の実施形態によるフラッシュメモリシステム10Cの構成を示すブロック図である。
【0054】
図5に示すように、第3の実施形態によるフラッシュメモリシステム10Cは、電源回路20Bが電源回路20Cに置き換えられている点において、
図4に示した第2の実施形態と相違している。電源回路20Cにおいては、放電回路23がキャパシタCに対して並列に接続されており、放電信号DISに応答して放電回路23が導通する。放電信号DISは、電圧検出回路28によって生成される。その他の点は、
図4に示した第2の実施形態と同一であることから、同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
【0055】
電圧検出回路28は、第3の電圧V3を監視し、これが第2の所定値VB未満に低下すると、放電信号DISを例えばローレベルに活性化させる。第2の所定値VBは、電圧検出回路22と同じ検出レベルに設定されている。これにより、キャパシタCの充電電圧が第2の所定値VBを下回ると、キャパシタCに残存している電荷が速やかに放電される。但し、電圧検出回路22の検出レベルと電圧検出回路28の検出レベルを同一値とすることは必須でない。また、電圧検出回路28を省略し、電圧検出回路22が生成するイネーブル信号ENによって放電回路23を制御しても構わない。
【0056】
このように、本実施形態によれば、第2の実施形態による効果に加え、放電回路23をキャパシタCに対して並列に接続していることから、電圧の低下によってスイッチ回路SWがオフした後においても、確実にキャパシタCの電荷を放電することが可能となる。
【0057】
次に、本発明の第4の実施形態について説明する。
【0058】
図6は、本発明の第4の実施形態によるフラッシュメモリシステム10Dの構成を示すブロック図である。
【0059】
図6に示すように、第4の実施形態によるフラッシュメモリシステム10Dは、電源回路20Cが電源回路20Dに置き換えられている点において、
図5に示した第3の実施形態と相違している。電源回路20Dは、電圧検出回路28の代わりにNAND回路G2が用いられ、その出力が放電信号DISとして用いられる。その他の点は、
図5に示した第3の実施形態と同一であることから、同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
【0060】
NAND回路G2は、反転されたパワーオンリセット信号CTLPORとビジー信号FBSYを受けて、放電信号DISを生成する。上述の通り、パワーオンリセット信号CTLPORがローレベルであればメモリコントローラ30はリセット状態であり、ビジー信号FBSYがハイレベルであればフラッシュメモリ40はレディ状態である。したがって、NAND回路G2は、メモリコントローラ30がリセット状態であり、且つ、フラッシュメモリ40がレディ状態であることを条件として、放電信号DISをローレベルに活性化させる。これにより、上記の条件が揃った場合に、キャパシタCに残存している電荷の放電が開始される。
【0061】
このように、本実施形態によれば、第3の実施形態による効果に加え、フラッシュメモリ40がレディ状態であることを条件としてキャパシタCを放電していることから、フラッシュメモリ40がライト動作を実行している途中で誤ってキャパシタCを放電することが無くなり、より信頼性が高められる。
【0062】
次に、本発明の第5の実施形態について説明する。
【0063】
図7は、本発明の第5の実施形態によるフラッシュメモリシステム10Eの構成を示すブロック図である。
【0064】
第5の実施形態によるフラッシュメモリシステム10Eは、第1の実施形態によるフラッシュメモリシステム10Aの変形例であり、電源回路20Aが電源回路20Eに置き換えられている点において、
図1に示した第1の実施形態と相違している。その他の点は、
図1に示した第1の実施形態と同一であることから、同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
【0065】
本実施形態においては、昇圧回路24の入力ノードが降圧回路21aの出力ノードではなく入力ノード側、つまり、内部電源配線VLに接続されている。このため、昇圧回路24には、第2の電圧V2aよりも高い電圧V1−Vtが入力されることから、第1の実施形態と比べて昇圧量を少なくすることができる。また、降圧回路21aの負荷も低減される。
【0066】
尚、上述した第2〜第4の実施形態においても、昇圧回路24の入力ノードを内部電源配線VLに接続することが可能である。
【0067】
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は、上記の実施形態に限定されることなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることはいうまでもない。
【0068】
例えば、上記の各実施形態では、メモリコントローラ30のパワーオンリセットに用いる検出信号PORを利用してスイッチ回路SW及び昇圧回路24の制御を行っているが、スイッチ回路SW及び昇圧回路24を制御するための信号と、パワーオンリセット信号をそれぞれ別個に生成しても構わない。