(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記表示制御手段は、前記変更前の拡大枠の表示に係る値を用いて、前記移動手段による移動先における表示情報を前記表示内容決定手段によって決定された大きさで表示することを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
前記表示情報として前記拡大枠の変更により表示された表示情報であって、情報処理装置の操作指示を行うためのオブジェクトに対して操作指示を受付ける操作指示受付手段を備えたことを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の情報処理装置。
前記表示情報として前記拡大枠の変更により表示された表示情報であって、情報処理装置の操作指示を行うためのオブジェクトに対して操作指示を受付ける操作指示受付手段を備え、
前記操作指示受付手段は、前記移動手段による移動先においても前記拡大枠に表示されている移動元のオブジェクトに対して操作指示を受付けることを特徴とする請求項2乃至4の何れか1項に記載の情報処理装置。
前記表示情報として前記拡大枠の変更により表示された表示情報であって、情報処理装置の操作指示を行うためのオブジェクトに対して操作指示を受付ける操作指示受付手段を備え、
前記操作指示受付手段によって、前記移動先ページにおいても前記拡大枠に表示される表示情報に対する操作指示を受付けると、前記移動元ページにかかる情報を表示部へ表示することを特徴とする請求項4に記載の情報処理装置。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【
図1】本発明の実施形態に係る情報処理装置の構成を示す構成図である。
【
図2】本発明の実施形態に係る情報処理装置のハードウェア構成を示す構成図である。
【
図3】本発明の実施形態における拡大枠に関する情報を記憶するためのテーブルのレイアウトを示す構成図である。
【
図4】本発明の実施形態に係る情報処理装置で実行される拡大表示処理を示すフローチャートである。
【
図5】本発明の実施形態に係る情報処理装置で実行される拡大枠表示処理を示すフローチャートである。
【
図6】本発明の実施形態において、拡大枠の領域を説明するための説明図である。
【
図7】本発明の実施形態に係る情報処理装置で実行されるキャプチャ画像表示処理を示すフローチャートである。
【
図8】本発明の実施形態において、キャプチャ画像の取得する領域を説明するための説明図である。
【
図9】本発明の実施形態に係る情報処理装置で実行される変倍・移動処理を示すフローチャートである。
【
図10】本発明の実施形態において、変倍処理を説明するための説明図である。
【
図11】本発明の実施形態に係る情報処理装置で実行される拡大表示処理を示すフローチャートである。
【
図12】本発明の実施形態に係る情報処理装置で実行される操作イベント処理を示すフローチャートである。
【
図13】本発明の実施形態に係る情報処理装置で実行される拡大枠イベント処理を示すフローチャートである。
【
図14】本発明の実施形態に係る情報処理装置で実行される拡大表示処理を示すフローチャートである。
【
図15】本発明の実施形態に係る情報処理装置で実行される拡大枠イベント処理を示すフローチャートである。
【
図16】本発明の実施形態において、画面に対して2点の任意の位置が選択されたことを説明するための説明図である。
【
図17】本発明の実施形態において、選択された2点の任意の位置で囲まれた拡大枠を説明するための説明図である。
【
図18】本発明の実施形態において、拡大枠を拡大することを説明するための説明図である。
【
図19】本発明の実施形態において、拡大された拡大枠内に位置する画面の表示内容が拡大されたことを説明するための説明図である。
【
図20】本発明の実施形態において、拡大枠内に位置する画面の表示内容が固定化された状態で、当該拡大枠が移動可能なことを説明するための説明図である。
【
図21】本発明の実施形態において、拡大枠内に位置する画面の機能が拡大表示されたことを説明するための説明図である。
【
図22】本発明の実施形態において、拡大された拡大枠内に位置する画面の機能が固定化されたことを説明するための説明図である。
【
図23】本発明の実施形態において、拡大枠内で固定化された画面の機能が移動可能なことを説明するための説明図である。
【
図24】本発明の実施形態において、拡大枠内で固定化された画面の機能が拡大表示、縮小表示することを説明するための説明図である。
【
図25】本発明の実施形態において、拡大枠内で固定化された画面の機能が拡大表示され、さらに、移動可能なことを説明するための説明図である。
【
図26】本発明の実施形態において、拡大枠内で固定化された画面の機能を押下することを説明するための説明図である。
【
図27】本発明の実施形態において、拡大枠内に位置するページの表示内容が拡大されて固定化された後、次のページへ遷移することを説明するための説明図である。
【
図28】本発明の実施形態において、遷移先のページで固定化された拡大枠を押下すると、遷移元のページへ遷移することを説明するための説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、図面を参照して、本発明の実施形態を詳細に説明する。
[第1の実施形態]
【0020】
図1は、本発明の実施形態にかかる情報処理装置の概略構成を示す構成図である。
情報処理装置100は、当該情報処理装置100に導入されたアプリケーションで起動される画面、ファイル、及び電子書籍などで扱われる情報を出力することが可能であり、ユーザは、当該情報を参照しつつ、当該情報処理装置100に対して入力指示を行うことが可能である。
【0021】
本実施形態では、図示するように携帯端末のような情報処理装置100に関して説明を行うが、必ずしも、このような機器に限らず、デスクトップ型のパーソナルコンピュータや、携帯電話、あるいは、印刷デバイス等のパネル等の表示部へ表示する機能を備えている機器であれば適用可能である。
【0022】
図2には、情報処理装置101におけるハードウェアの概略構成を示す構成図が示されている。
【0023】
以下、
図2を用いて、
図1に示した情報処理装置101のハードウェア構成について説明する。
【0024】
図2において、201はCPUで、システムバス204に接続される各デバイスやコントローラを統括的に制御する。
【0025】
また、ROM202あるいは外部メモリ211には、CPU201の制御プログラムであるBIOS(Basic Input / Output System)やオペレーティングシステムプログラム(以下、OS)や、各サーバ或いは各PCの実行する機能を実現するために必要な後述する各種プログラム等が記憶されている。
【0026】
203はRAMで、CPU201の主メモリ、ワークエリア等として機能する。CPU201は、処理の実行に際して必要なプログラム等をROM202あるいは外部メモリ211からRAM203にロードして、該ロードしたプログラムを実行することで各種動作を実現するものである。
【0027】
また、205は入力コントローラで、キーボードや不図示のマウス等のポインティングデバイス等の入力部209からの入力を制御する。206はビデオコントローラで、CRTディスプレイ(CRT)や液晶ディスプレイ等の表示部210への表示を制御する。
【0028】
表示部210は、タッチパネルシートが貼られており、システムの操作画面を表示するとともに、表示してあるキーが押されると、その位置情報を、入力コントローラ205を介してCPU201に伝える。
【0029】
207はメモリコントローラで、ブートプログラム,各種のアプリケーション,フォントデータ、ユーザファイル、編集ファイル、各種データ等を記憶する外部記憶装置(ハードディスク(HD))や、フレキシブルディスク(FD)、或いはPCMCIAカードスロットにアダプタを介して接続されるコンパクトフラッシュ(登録商標)メモリ等の外部メモリ211へのアクセスを制御する。
【0030】
208は通信I/Fコントローラで、ネットワーク(例えば、
図1に示したLAN104)を介して外部機器と接続・通信するものであり、ネットワークでの通信制御処理を実行する。例えば、TCP/IPを用いた通信等が可能である。
【0031】
なお、CPU201は、例えばRAM203内の表示情報用領域へアウトラインフォントの展開(ラスタライズ)処理を実行することにより、表示部210上での表示を可能としている。また、CPU201は、表示部210上の不図示のマウスカーソル等でのユーザ指示を可能とする。
【0032】
本発明を実現するための後述する各種プログラムは、外部メモリ211に記録されており、必要に応じてRAM203にロードされることによりCPU201によって実行されるものである。さらに、上記プログラムの実行時に用いられる定義ファイル等も、外部メモリ211に格納されており、これらについての詳細な説明も後述する。
【0033】
図3には、画面に作成した拡大枠の各種動作に必要な情報を記憶するための拡大枠情報テーブルの構成を示している。
【0034】
拡大枠情報テーブルは、拡大枠の大きさ(幅、高さ)を示す拡大枠デフォルトサイズ、拡大枠を固定化した際の画面に対する拡大枠の開始位置を示す拡大領域の始点座標、拡大枠内の画面の表示内容を拡大する倍率を示す拡大率、及び拡大枠内の表示内容が、ページを備えた文書等である場合、そのページ情報を示すページIDを備えて構成される。
【0035】
次に、
図4を用いて情報処理装置100において実行される拡大表示処理について説明する。尚、本処理については、CPU201の制御の下、実行される。
【0036】
ステップS100では、表示部210に対して、2本の指で触れられた、つまりマルチタッチイベントを受付け、ステップS102では、ステップS100で受付けたマルチタッチイベントが、一定時間、持続して受付けた場合、ステップS104へ処理を進める。
【0037】
ステップS104では、拡大枠表示処理を行うが、詳細は、
図5を用いて説明する。
【0038】
図5では、情報処理装置100において実行される拡大枠表示処理が示されており、本処理については、CPU201の制御の下、実行される。
【0039】
また、
図6には、
図5で説明する拡大枠の表示処理に関して、当該拡大枠の領域を定める方法について説明されており、
図5とあわせて説明する。
【0040】
ステップS200では、ステップS100において受け付けた2本の指で触れられた画面(表示部210)に対する各位置に関する座標を取得し、この相互のタッチ座標T1(X1、Y1)、タッチ座標T2(X2、Y2)の中点に該当する座標P1(X3、Y3)を算出する。
【0041】
ステップS202では、拡大枠の開始座標(
図6では、拡大枠開始点S1)を算出するが、算出例として、X2からX1を減算して2で除算して得られた値をX3から減算することで、算出される値をX座標とし、Y1からY2を減算して2で除算して得られた値をY3から減算することで、算出される値をY座標とする。
【0042】
ステップS204では、拡大枠の幅及び高さを算出するため、その算出例として、拡大枠の幅(
図6では、デフォルト拡大枠幅)を算出するため、X2からX1を減算し、拡大枠の高さ(
図6では、デフォルト拡大枠高さ)を算出するため、Y1からY2を減算する。
【0043】
ステップS206では、ステップS204で算出した拡大枠の幅及び高さを、拡大枠情報テーブルへ記憶する。
【0044】
ステップS208では、中点を中心にし、ステップS204で算出した幅及び高さを備えた拡大枠を表示部210へ表示する。
【0045】
ここまでの処理に関しては、例えば、
図16に示すように、表示部210に対して、2本の指で触れられた位置に対して、
図17に示す拡大枠が表示されるような態様が示される。
【0046】
次に、
図4に戻り、ステップS106へ処理を進め、ステップS106では、キャプチャ画像表示処理を行うが、詳細は、
図7を用いて説明する。
【0047】
図7では、情報処理装置100において実行されるキャプチャ画像表示処理が示されており、本処理については、CPU201の制御の下、実行される。
【0048】
また、
図8には、
図7で説明するキャプチャ画像表示処理に関して、当該キャプチャ画像を取得し表示する方法について説明されており、
図7とあわせて説明する。
【0049】
ステップS300では、ステップS100において受け付けた2本の指で触れられた表示部210に対する各位置に関する座標を取得し、この相互のタッチ座標1、タッチ座標2の中点に該当する座標P2を算出する(
図8参照)。
【0050】
ステップS302では、キャプチャ画像を取得する開始点(
図8では、キャプチャ開始点)を算出する。その算出例として、中点P2のX座標からデフォルト拡大枠幅を2で除算した値を減算することで、X座標を算出し、中点P2のY座標からデフォルト拡大枠高さを2で除算した値を減算することで、Y座標を算出する。
【0051】
ステップS304では、ステップS302において算出したキャプチャ開始点のX座標及びY座標を拡大枠情報テーブルの拡大領域の始点座標として記憶する。
【0052】
ステップS306では、キャプチャ開始点から、X軸に平行に引かれた直線であり、長さがデフォルト拡大枠幅である直線と、Y軸に平行に引かれた直線であり、長さがデフォルト拡大枠高さである直線と、で囲まれた領域に存在する表示部210に表示された画像をキャプチャする。
【0053】
ステップS308では、ステップS306でキャプチャした画像を拡大枠へ表示する。
【0054】
次に、
図4へ戻り、ステップS110では、表示部210に対して、指で触れられたた位置の座標に変化があったか否かを判定し、変化があったと判定した場合、ステップS112へ処理を進め、変化があったと判定しない場合、ステップS114へ処理を進める。
【0055】
ステップS112では、移動、変倍処理を行うが、詳細は、
図9を用いて説明する。
【0056】
図9では、情報処理装置100において実行される移動、変倍処理が示されており、本処理については、CPU201の制御の下、実行される。
【0057】
また、
図10には、
図9で説明する移動、変倍処理に関して、当該拡大枠の領域を定める方法について説明されており、
図9とあわせて説明する。
【0058】
ステップS400では、表示部210に対する各指が触れられた位置の座標間の距離を算出し、当該距離が、閾値を超えてか否かを判定し、越えたと判定した場合、ステップS402へ処理を進め、超えたと判定しない場合、ステップS406へ処理を進める。
【0059】
ステップS402では、位置の座標間の距離の変化量に合わせて、拡大枠及びキャプチャ画像を変倍する。
【0060】
この変倍の1方法例として、
図10に示すように、中点を中心に、タッチ座標1(移動前)からタッチ座標1(移動後)のX座標を減算して得られる差、及びタッチ座標2(移動前)からタッチ座標2(移動後)のX座標を減算して得られる差を算出し、X軸方法に対する拡大率を求める。
【0061】
更に、中点を中心に、タッチ座標1(移動前)からタッチ座標1(移動後)のY座標を減算して得られる差、及びタッチ座標2(移動前)からタッチ座標2(移動後)のY座標を減算して得られる差を算出し、Y軸方法に対する拡大率を求める。
【0062】
ここで求めた拡大率、例えば、1.3が求められた場合、拡大枠及びキャプチャ画像に対して、この拡大率を用いて、大きさを変更する(幅A×1.3、高さ×1.3)。X軸方法、Y軸方向、それぞれに対して、拡大率を求めた場合、各拡大率を用いて、拡大枠及びキャプチャ画像の縦、横に対して拡大する。
【0063】
この場合、
図8に示すように、拡大枠開始点(
図10の拡大枠開始点と同じ)から、拡大したキャプチャ画像を表示する。
【0064】
ここまでの処理に関して、例えば、
図18に示すように、拡大枠が引き伸ばされる動作を検知すると、
図19に示すように、拡大枠に表示されたキャプチャ画像が拡大表示される。
【0065】
ステップS404では、ステップS402で求めた拡大率を拡大情報テーブルへ記憶する。
【0066】
ステップS406では、拡大枠が移動されたため、その拡大枠の表示位置を変更する。その例として、
図20に示すように、拡大枠の大きさを変えずに移動させることが指示することが可能である。
【0067】
そして、ステップS106において、前述したように、拡大枠の移動後の位置において表示部210に表示された画像をキャプチャして、当該拡大枠に対して表示を行う。
【0068】
ステップS114では、表示部210から指が離れたか否かを判定し、離れたと判定した場合、ステップS116へ処理を進め、離れたと判定しない場合、ステップS110へ処理を進める。
【0069】
ステップS116では、指が表示部210から離れたため、拡大枠を非表示とする。
[第2の実施形態]
【0070】
次に、第2の実施形態について説明する。第1の実施形態では、拡大枠の領域を指定して当該拡大枠に画像を表示させた後、当該拡大枠の大きさを変更することで画像の大きさを変更したが、第2の実施形態では、拡大枠に表示されたキャプチャ画像を固定化して移動することが可能となっている。
【0071】
更に、固定化されたキャプチャ画像が、アプリケーションに対して、操作指示を行うことが可能なボタン(例えば、登録、更新、削除、印刷などのアクションを実行することが可能なボタン)であれば、固定化されたキャプチャ画像に対して操作指示を行うことで、同様な操作を行うことが可能である。
【0072】
尚、第1の実施形態と同一の構成及び処理を行う場合は、同一の符号を用いて、以後、説明を行い、詳細な説明は省略する。
【0073】
図11を用いて情報処理装置100において実行される拡大表示処理について説明する。尚、本処理については、CPU201の制御の下、実行される。
【0074】
ステップS500では、表示部210から指が離れたと判定しない場合、ステップS502へ処理を進め、ステップS502では、一定時間経過した、つまり、一定時間、指が触れたままの状態であるか否かを判定し、触れたままの状態であると判定した場合、ステップS504へ処理を進め、一定時間経過していない場合、ステップS110へ処理を進める。
【0075】
ステップS504では、拡大枠の表示されたキャプチャ画像を固定化する。つまり、指が離れた際に、拡大枠を非表示としていたが、非表示とせず、拡大枠に表示されたキャプチャ画像の表示状態を保ち、そして、この拡大枠の表示された拡大枠開始点の座標を、拡大枠情報テーブルの拡大領域の始点座標へ記憶する。
【0076】
ここまでの処理に関して、例えば、
図21に示すように、押下操作が可能なボタン(例、編集ボタン)を含むように拡大枠を指定し、
図22の上段に示すように、拡大枠を長押しすると、拡大枠に表示されたキャプチャ画像の表示状態を保つ(固定化する。
図22の下段)。
【0077】
このような態様をとることによって、固定化された拡大枠内のキャプチャ画像は、
図23し示すように、移動させることが可能となり、表示内容に被らない箇所へ移動することができる(
図24)。
【0078】
また、固定化された拡大枠内のキャプチャ画像は、拡大枠の大きさを変更することによって、そのキャプチャ画像の大きさを変更することが可能となる(
図25)。
【0079】
次に、
図12を用いて、操作イベント処理について説明する。この操作イベント処理については、情報処理装置100の表示部210に対して操作指示されたイベントの内容に応じて処理を行うものである。尚、本処理については、CPU201の制御の下、実行される。
【0080】
ステップS600では、操作イベントを受付け、ステップS602では、ステップS600において受付けた操作イベントが、拡大枠内か否かを判定し、拡大枠内と判定した場合、ステップS604へ処理を進め、拡大枠内と判定しない場合、ステップS606へ処理を進める。
【0081】
ステップS604では、拡大枠イベント処理を行うが、詳細は、
図13を用いて説明する。
【0082】
図13では、情報処理装置100において実行される拡大枠イベント処理が示されており、本処理については、CPU201の制御の下、実行される。
【0083】
ステップS700では、ステップS600で受付けた操作イベントが、押下イベント(例えば、タップ操作)であるか否かを判定し、押下イベントであると判定した場合、ステップS702へ処理を進め、押下イベントでないと判定した場合、ステップS706へ処理を進める。
【0084】
ステップS702では、拡大枠に対して押下された位置を取得し、現在、表示されている拡大枠の拡大枠情報テーブルの拡大領域の始点座標及び拡大率を用いて、押下された位置が表示部210に対する位置座標を求める。
【0085】
つまり、例えば、拡大枠の拡大枠開始点から押下された位置の座標を求め、次に、拡大率を当該座標に乗じることで、表示部210に対する位置を求めることが可能となる。
【0086】
次に、ステップS704では、ステップS702で算出した位置の座標で、表示部210に対して、押下イベントを実行する。すると、押下イベントを実行した位置に表示されたボタン等が押下される。
【0087】
ここまでの処理に関して、例えば、
図26に示すように固定化された拡大枠内のキャプチャ画像が押下されると、元々、キャプチャ画像が位置していた箇所へ、押下がなされたと検知して、当該位置にあるボタン等を押下するとして処理を実行する。
【0088】
ステップS706では、ステップS600で受付けた操作イベントが、ドラッグイベントであるか否かを判定し、ドラッグイベントであると判定した場合、ステップS708へ処理を進め、ドラッグイベントでないと判定した場合、ステップS700へ処理を進める。
【0089】
ステップS708では、キャプチャ画像(拡大枠)が、表示部210の表示領域外に移動したか否かを判定し、移動したと判定した場合、ステップS710へ処理を進め、移動したと判定しない場合、ステップS712へ処理を進める。
【0090】
ステップS708では、キャプチャ画像(拡大枠)が移動したため、そのキャプチャ画像(拡大枠)の表示位置を変更する。
【0091】
ステップS712では、キャプチャ画像(拡大枠)を非表示とし、拡大枠情報テーブルの情報をクリアする。
【0092】
尚、表示部210に対して、拡大枠が表示された後、拡大枠終了ボタン(不図示)を表示させておき、当該拡大枠終了ボタン(不図示)が押下されると、拡大枠を非表示としても良い。
【0093】
本実施形態では、拡大枠を1つ用いる態様を示したが、拡大枠は、複数作成することも可能であり、この場合、拡大枠が一意になるようにIDなどの情報を付与し、更に、拡大枠情報テーブルに、当該IDに対応して、各情報を記憶する態様をとることができる。
[第3の実施形態]
【0094】
次に第3の実施形態について説明する。第2の実施形態では、固定化された拡大枠に対して操作イベントが発生した場合、拡大枠に表示されたボタン等に対して操作イベントを実行することが可能であるが、第3の実施形態では、電子書籍などの複数のページを備える文書等に対して、拡大枠を固定化したページを覚えて於き、ページを遷移した後、当該固定化された拡大枠を押下することで、固定化した遷移元のページに戻ることが可能となる。
【0095】
尚、第1及び第2の実施形態と同一の構成及び処理を行う場合は、同一の符号を用いて、以後、説明を行い、詳細な説明は省略する。
【0096】
図14を用いて情報処理装置100において実行される拡大表示処理について説明する。尚、本処理については、CPU201の制御の下、実行される。
【0097】
ステップS800において、現在、表示部210に表示されている電子書籍等の文書のページを拡大枠情報テーブルのページIDへ記憶する。
【0098】
そして、
図15に示す拡大枠イベント処理において、固定化された拡大枠に対するイベントに応じた処理を行う。尚、本処理については、CPU201の制御の下、実行される。
【0099】
この処理は、
図12に示す操作イベント処理が実行される際に、ステップS604の処理に対応する。
【0100】
ステップS900では、現在、表示している電子書籍等のページ情報を取得し、ステップS902では、ステップS900において取得したページ情報が、拡大枠情報テーブルのページIDと一致するか否かを判定し、一致すると判定した場合、処理を終了し、一致すると判定しない場合、ステップS904へ処理を進める。
【0101】
ステップS904では、ステップS902で取得した拡大枠情報テーブルのページIDに該当する電子書籍等ページを表示する。
【0102】
本発明では、表示部に対して指で触れることによって拡大枠を指定し、大きさを変更する態様を記載したが、この態様に限らず、マウス等のユーザインテーフェースを用いて、2点を指定して、拡大枠を指定し、当該拡大枠の大きさを、マウス等のユーザインテーフェースを用いて変更することも可能である。
【0103】
以上、本発明によれば、ユーザが画面の任意の位置を指定することで画面の表示内容を拡大する領域を定め、当該拡大領域に対する操作に応じて、拡大領域内の表示内容を変更することができるので、ユーザの操作負荷を軽減することが可能となる。
【0104】
以上、実施形態例を詳述したが、本発明は、例えば、方法、プログラムもしくは記憶媒体等としての実施態様をとることが可能であり、具体的には、複数の機器から構成されるシステムに適用しても良いし、また、一つの機器からなる装置に適用しても良い。
【0105】
また、本発明におけるプログラムは、各処理方法をコンピュータが実行可能(読み取り可能)なプログラムであり、本発明の記憶媒体は、各処理方法をコンピュータが実行可能なプログラムが記憶されている。
【0106】
なお、本発明におけるプログラムは、各装置の処理方法ごとのプログラムであってもよい。
【0107】
以上のように、前述した実施形態の機能を実現するプログラムを記録した記録媒体を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記録媒体に格納されたプログラムを読取り実行することによっても、本発明の目的が達成されることは言うまでもない。
【0108】
この場合、記録媒体から読み出されたプログラム自体が本発明の新規な機能を実現することになり、そのプログラムを記憶した記録媒体は本発明を構成することになる。
【0109】
プログラムを供給するための記録媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、DVD−ROM、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM、EEPROM、シリコンディスク等を用いることができる。
【0110】
また、コンピュータが読み出したプログラムを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムの指示に基づき、コンピュータで稼働しているOS等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0111】
さらに、記録媒体から読み出されたプログラムが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0112】
一方、本発明の例とは異なり、本発明は、1つの機器からなる装置に適用してもよい。つまり、情報処理装置単体に適用してもよい。
【0113】
また、本発明は、システムあるいは装置にプログラムを供給することによって達成される場合にも適応できることは言うまでもない。この場合、本発明を達成するためのプログラムを格納した記録媒体を該システムあるいは装置に読み出すことによって、そのシステムあるいは装置が、本発明の効果を享受することが可能となる。
【0114】
さらに、本発明を達成するためのプログラムをネットワーク上のサーバ,データベース等から通信プログラムによりダウンロードして読み出すことによって、そのシステム、あるいは装置が、本発明の効果を享受することが可能となる。なお、上述した各実施形態およびその変形例を組み合わせた構成も全て本発明に含まれるものである。