(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】6301545
(24)【登録日】2018年3月9日
(45)【発行日】2018年3月28日
(54)【発明の名称】プレス機械のダイクッション装置
(51)【国際特許分類】
B30B 15/02 20060101AFI20180319BHJP
B21D 24/02 20060101ALI20180319BHJP
【FI】
B30B15/02 A
B21D24/02 Z
B21D24/02 A
【請求項の数】5
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2017-195055(P2017-195055)
(22)【出願日】2017年10月5日
【審査請求日】2017年10月10日
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】598082754
【氏名又は名称】田中プレス工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002022
【氏名又は名称】特許業務法人コスモ国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】村本 初治
(72)【発明者】
【氏名】田中 雅敏
【審査官】
豊島 唯
(56)【参考文献】
【文献】
国際公開第2006/123452(WO,A1)
【文献】
特開2006−000908(JP,A)
【文献】
特開昭57−156899(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B30B 15/02
B21D 24/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
クッション力を発生するクッション装置と、
ブランク材の縁部を押えるためのブランクホルダを上端で支持して前記クッション力を前記ブランクホルダに伝達する複数のクッションピンと、
複数の前記クッションピンの下端が当接して接続されるクッションパッドと、前記クッションパッドの下面に連結されて前記クッション装置と接続されるクッション軸を備えて前記クッション力を前記クッションピンに伝達する接続構造と、
を有し、
前記接続構造は、凸球面と凹球面が組み合わされて形成される球面座構造を備え、前記球面座構造により前記クッションパッドが前記クッション軸に対して所定範囲で傾くように摺動することを特徴とするプレス機械のダイクッション装置。
【請求項2】
前記クッション軸の外径は、複数の前記クッションピンのピッチ円直径よりも小さいことを特徴とする請求項1に記載のプレス機械のダイクッション装置。
【請求項3】
前記クッションパッドと前記クッション軸は、スプールリテーナにより連結されることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のプレス機械のダイクッション装置。
【請求項4】
クッション力を発生するクッション装置と、
ブランク材の縁部を押えるためのブランクホルダを上端で支持して前記クッション力を前記ブランクホルダに伝達する複数のクッションピンと、
前記ブランクホルダの下ブランクホルダが複数の前記クッションピンと接続して前記ブランクホルダの上ブランクホルダに前記クッション力を伝達する接続構造と、
を有し、
前記接続構造は、前記上ブランクホルダと前記下ブランクホルダの接続が凸球面と凹球面が組み合わされて形成される球面座構造とされて、前記球面座構造により前記上ブランクホルダが前記下ブランクホルダに対して所定範囲で傾くように摺動することを特徴とするプレス機械のダイクッション装置。
【請求項5】
複数の前記クッションピンの長さは、全て同一とされることを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れか記載のプレス機械のダイクッション装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、プレス機械のダイクッション装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、プレス機械により絞り加工を行う際に、例えばカップ状に絞る加工において、フランジ部に圧縮応力が生じてしわが形成されることを防止するためのダイクッション装置が提案されている。そして、精度の高い絞り加工を提供するダイクッション装置として、特許文献1では、金型の中心線を挟む左右両側に、ボルスタを介してクッションパッドから立ち上げられる下当て部と、スライドから立ち下げられる上当て部を備える装置が提案されている。
【0003】
特許文献1のダイクッション装置を備えるプレス機械によれば、スライドに偏心荷重が掛かった場合であっても、下当て部と上当て部が当接することにより、ダイクッション装置のクッションパットの傾きを抑制することができる。これにより、成形品のフランジ部を押えるしわ押えの平行を維持することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2010−234386号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、金型に対して左右に配置された下当て部及び上当て部のうち、一方の下当て部及び上当て部が当接する場合には、他方の下当て部及び上当て部が当接していない状態となる。このとき、下当て部と上当て部が当接している箇所に近いクッションパッドは、この当接により上下方向の動作が規制される。一方、下当て部と上当て部が当接していない箇所に近いクッションパッドは、上下方向の動作が当接している箇所に近い箇所よりも動作し易い。すると、クッションシリンダから発生するクッション力のクッションピンに伝達される力は、下当て部と上当て部が当接している箇所付近としていない箇所付近によって伝わり方が異なってくる場合があり、絞り加工のフランジ部の成形精度に影響を与える場合があった。
【0006】
本発明は、クッションピンに伝達するクッション力を均一にして成形精度を高めることができるプレス機械のダイクッション装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
プレス機械のダイクッション装置は、クッション力を発生するクッション装置と、前記クッション力を伝達する複数のクッションピンと、複数の前記クッションピンと接続して前記クッション力を伝達する接続構造と、を有し、前記接続構造は、凸球面と凹球面が組み合わされて形成される球面座構造を備える。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、クッションピンに伝達するクッション力を均一にして、絞り加工の成形精度を高めるプレス機械のダイクッション装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】本発明の第1実施形態に係るダイクッション装置を備えるプレス機械の一部を断面として示す正面図である。
【
図2】本発明の第1実施形態に係るダイクッション装置及び金型を示す断面図である。
【
図3】本発明の第1実施形態に係るダイクッション装置を拡大して示し、(a)は平面図であり、(b)は正面図である。
【
図4】本発明の第2実施形態に係るダイクッション装置の一部及び金型を示す断面図である。
【
図5】本発明の第2実施形態に係るダイクッション装置のブランクホルダを示す斜視図であり、(a)は上ブランクホルダを下方から見た斜視図であり、(b)は下ブランクホルダを上方から見た斜視図である。
【
図6】本発明の第1及び第2実施形態に係るダイクッション装置のクッションピンの配置の変形例を示す平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
(第1実施形態)
図1乃至
図3に基づいて、本発明の第1実施形態を説明する。
図1はダイクッション装置10を備えるプレス機械1の正面図である。プレス機械1は、ベッド2、コラム3、スライド4、クラウン(不図示)を備える。ベッド2の上面にはボルスタ5が固定される。スライド4とボルスタ5との間には、各プレート(下プレート6a、上プレート6b)を介して4個の金型20a〜20dが取り付けられる。ダイクッション装置10は、各金型20a〜20dに対応してそれぞれに設けられる。以下の説明では、金型20aに対応して設けられるダイクッション装置10について説明する。
【0011】
図2に拡大して示すように、ベッド2の内部には、クッション力を発生する、ダイクッション装置10のクッション装置100が設けられる。クッション装置100は、ベッド2の内部における底板2a上に設けられる油圧シリンダ101を備える。油圧シリンダ101は、ピストン101aとシリンダ101bを備える。油圧シリンダ101のピストン101aのピストンロッド101a1は上方に向けて突出して、ジョイント部材102が接続して固定される。ジョイント部材102は、略円筒状に形成されて、両端に雌ねじ部が形成される。一方、ベッド2の内部で横板状に設けられるフレーム2bには、ブッシュ103が設けられる。ジョイント部材102の外周面は、ブッシュ103により上下方向に摺動してガイドされる。
【0012】
なお、本実施形態においては、クッション装置100に油圧シリンダ101を設けたが、これに限られず、空圧シリンダや他のクッション力を発生する構成とすることもできる。
【0013】
クッション装置100は、フレーム2b上に配置され、略円柱状に形成されるクッション軸104を備える。クッション軸104は、下クッション軸104aと上クッション軸104bを備える。下クッション軸104aと上クッション軸104bは、中心軸周りに複数配置されるボルト104cにより連結して固定される。一方、下クッション軸104aは、ボルト104dにより、ジョイント部材102と連結して固定される。このようにして、クッション軸104は、ピストン101aと共に上下動可能に形成される。
【0014】
更に拡大して示す
図3(b)に示すように、クッション軸104の上クッション軸104bの上端104b1は、凸球面に形成される。
図3(a)にも示すように、上クッション軸104bの上端104b1には、略円盤状に形成されるクッションパッド110が取り付けられる。クッションパッド110の下面には、凹球面の凹部110aが形成される。この凹部110aの凹球面と上端104b1の凸球面は、同じ曲率で形成される。従って、クッションパッド110は、凹部110aが上端104b1に合致するようにして、上クッション軸104bの上端104b1に設けられる。このようにして、クッション軸104(上クッション軸104b)の上端104b1の凸球面と、クッションパッド110の凹部110aの凹球面が組み合わされて球面座構造35が形成される。
【0015】
そして、クッションパッド110の中心には、座繰り状の貫通孔110bが形成される。上クッション軸104bの上端104b1における、貫通孔110bに対応する位置には、上面視円形の平坦部104b2が形成される。平坦部104b2には、雌ねじ部が形成される。貫通孔110b及び平坦部104b2には、スプールリテーナ111が設けられ、このスプールリテーナ111により、クッションパッド110とクッション軸104(上クッション軸104b)が連結される。
【0016】
ここで、スプールリテーナ111は、ボルト111a及び略円筒状のカラー111bを備える。そして、ボルト111aは、ボルト111aのヘッドと平坦部104b2との間でカラー111bを挟んで固定するようにして平坦部104b2の雌ねじ部に螺合する。このとき、カラー111bの鍔部111b1の下面と、クッションパッド110の貫通孔110bの段部との間には、隙間S1が形成され、カラー111bの軸部111b2の外周と貫通孔110bとの間には、隙間S2が形成される。ここで、隙間S1よりも隙間S2は大きく設定される。このようにして、クッションパッド110は、クッション軸104からの脱落が防止されつつ、隙間S2の
所定範囲分だけ、上クッション軸104bの上端104b1上を摺動する。
【0017】
クッションパッド110は、その上面で複数のクッションピン120の下端が当接して、各クッションピン120と接続する。本実施形態においては、クッションピン120は、クッションパッド110上で円環状に6本配置される。ここで、クッション軸104(上クッション軸104b)の直径(外径)は、複数のクッションピン120の中心を結ぶ円(符号K)の直径(ピッチ円直径)よりも小さい。これにより、クッションピン120の直下に空間が形成されるので、クッションパッド110の傾斜動作(すなわち、クッションパッド110の、上クッション軸104bの上端104b1上の摺動動作)がスムーズに行われる。そして、クッション装置100で発生したクッション力は、クッションパッド110及びクッション軸104を接続構造30として、クッションパッド110を介して複数のクッションピン120に伝達される。
【0018】
クッションピン120は、ベッド2の上面板2cやボルスタ5、下プレート6a、後述の下ダイプレート21を挿通して、上下動可能に設けられる。クッションピン120の上端は、ブランクホルダ130の下面と当接してブランクホルダ130を支持する。
【0019】
金型20aは、下プレート6aの上面に設けられる下ダイプレート21から立設する下パンチ22を備える。ブランクホルダ130は、下パンチ22の外周を囲うように環状に形成される。金型20aは、スライド4の下面に固定して設けられる上型25を備える。上型25は、スライド4に固定される上プレート6bを介して上プレート6bに固定されるブロック25aと、後述する上ノックアウト26の下方への移動を規制する規制プレート25bと、ブランクホルダ130と対向して形成されるダイ25cとを備える。上プレート6b、ブロック25a、規制プレート25b、ダイ25cは、この順でスライド4から下方に積層するように固定される。ブロック25a、規制プレート25b、ダイ25cには、下パンチ22の中心軸に沿って、下パンチ22が挿通可能な貫通孔22eが形成される。
【0020】
貫通孔22eには、上ノックアウト26が配置される。上ノックアウト26には、上ノックアウト26と上プレート6bの下面との間にスプリング25dが弾発して設けられる。従って、上ノックアウト26は、下方に向けて付勢される。ここで、規制プレート25b及びダイ25cは、内径がブロックの内径よりも小さく形成される。従って、上ノックアウト26は、後端の鍔部26aと規制プレート25bが当接して、上ノックアウト26の下方への移動が規制される。
【0021】
このように形成される金型20aを備えるプレス機械1において、円形のブランク材をカップ状とする絞り加工は以下のように行われる。先ず、初期状態では、ブランクホルダ130は、ブランクホルダ130の上面が下パンチ22の上面より高い位置に設定される。このような状態で、下パンチ22の上方であるブランクホルダ130の上面に円形のブランク材を載置する。そして、スライド4が下降すると、ブランク材は、ブランクホルダ130の上面とダイ25cの下面とによりブランク材の縁部が押えられつつ、下パンチ22の外周とダイ25cの内径部との間で製品Pの絞り加工が開始する。開始後間もなく、上ノックアウト26と下パンチ22で材料(ブランク材)の中央部分が挟持されながら絞り加工が進行する。
【0022】
ブランクホルダ130は、クッション装置100の油圧シリンダ101で発生した上方に向けてのクッション力を、クッションピン120を介して受けながら、スライド4の下降と共に下降する。このようにして、製品Pの絞り加工におけるしわ押えが行われる。ここで、ダイ25cとブランクホルダ130で製品Pの縁部を押える力は、ブランク材の材質やプレス機械1のスライド4の下降時の精度等の影響により、製品Pの縁部の場所によって異なることがある。この場合、ダイ25cとブランクホルダ130による板押さえの最中にプレス機械1のスライド4の傾きに伴いブランクホルダ130が傾く場合がある。すると、クッションピン120を介してクッションパッド110も傾くこととなる。しかしながら、そのような場合であっても、クッションパッド110は、クッション軸104の上クッション軸104bの上端104b1を摺動してブランクホルダ130と同様に傾くので、クッション装置100から各クッションピン120に伝達されるクッション力はそれぞれ略同一とすることができる。従って、製品Pのフランジ部に対するクッション力を均一とすることができるので、高精度な絞り加工を行うことができる。
【0023】
また、従来は、クッションピン120の長さを調整して、板押さえ時のブランクホルダ130の傾きに対応することも行われていたが、クッションピン120の長さの微調整は難しい。しかしながら、本構成によれば、クッションピン120の長さを全て同一に揃えておくことができる。
【0024】
ここで、従来の一般的なダイクッション装置と本実施形態を比較すると、丸絞り製品のフランジ部の板厚ばらつきは15%が8%に改善し、精度が向上した。板厚ばらつきの精度向上効果は板厚が薄いほど顕著に確認された。さらに、クッション力は、従来に比べて13%減少し、ダイクッション装置の簡素化と高寿命化を達成することができた。
【0025】
(第2実施形態)
次に、
図4及び
図5に基づいて、本発明の第2実施形態を説明する。第1実施形態では、複数のクッションピン120と接続(当接)してクッション力を伝達する接続構造30をクッション軸104及びクッションパッド110により構成したが、本実施形態においては、ブランクホルダに球面座構造35Aを形成して接続構造30Aとした。ここで、図示しないが、本実施形態においては、クッション軸とクッションパッドは球面構造を備えず、一体に形成される。なお、以下の説明においては、第1実施形態と同じ部材や箇所には同じ符号を付して、その説明は省略又は簡略化する。
【0026】
図4に示すように、本実施形態におけるダイクッション装置10Aでは、第1実施形態のブランクホルダ130に代えて、2部品からなるブランクホルダ230を備える。ブランクホルダ230は、下面がクッションピン120の上端と当接する下ブランクホルダ231と、上面がダイ25cの下面と当接する上ブランクホルダ232とを備える。
【0027】
上ブランクホルダ232は、上面が平坦に形成される。そして、
図5(a)に示すように、上ブランクホルダ232の下面は、凸球面に形成される。一方、
図5(b)に示すように、下ブランクホルダ231は、上面に凹球面とされる凹部が形成される。上ブランクホルダ232の凸球面と下ブランクホルダ231の凹球面が組み合わされて、球面座構造35Aが形成される。
【0028】
本実施形態においても、第1実施形態と同様に、絞り加工においてプレス機械1のスライド4の傾きに伴い、ブランクホルダ230が傾くように作用しても、下ブランクホルダ231に対して上ブランクホルダ232が摺動して傾くので、各クッションピン120からブランクホルダ230(下ブランクホルダ231)が受けるクッション力は均一なものとすることができる。
【0029】
なお、本実施形態と第1の実施形態を組み合わせて、クッションパッド110及びクッション軸104と、ブランクホルダ230のそれぞれに球面座構造35,35Aを設けた接続構造30,30Aとすることもできる。また、接続構造30,30A(球面座構造35,35A)の何れの構成を選択するかは、プレス加工製品の形態やプレス機械の構造等に合わせて、適宜選択することができる。
【0030】
次に、本発明の実施形態(第1の実施形態及び第2の実施形態)における変形例を
図6に基づいて説明する。第1の実施形態及び第2の実施形態では、クッションピン120の配列は円環状としたが、これに限られず、
図6のように下パンチ22Bに対応する位置の外周に四角環状にクッションピン120を配置することができる。すなわち、その絞り加工の形態や要求される精度等に応じて、複数のクッションピン120の配列は適宜選択することができる。
【0031】
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明は以上の実施形態によって限定されることは無く、適宜変更して実施することができる。例えば、球面座構造35,35aの凸球面、凹球面の関係を逆にすることもできる。
【符号の説明】
【0032】
1 プレス機械 2 ベッド
2a 底板 2b フレーム
2c 上面板 3 コラム
4 スライド 5 ボルスタ
6a 下プレート 6b 上プレート
10,10A ダイクッション装置
20a〜20d 金型
21 下ダイプレート 22 下パンチ
22B 下パンチ 22e 貫通孔
25 上型
25a ブロック 25b 規制プレート
25c ダイ 25d スプリング
26 ノックアウト 26a 鍔部
30,30A 接続構造
35,35A 球面座構造
100 クッション装置 101 油圧シリンダ
101a ピストン 101a1 ピストンロッド
101b シリンダ 102 ジョイント部材
103 ブッシュ 104 クッション軸
104a 下クッション軸 104b 上クッション軸
104b1 上端 104b2 平坦部
104c ボルト 104d ボルト
110 クッションパッド 110a 凹部
110b 貫通孔 111 スプールリテーナ
111a ストリッパボルト 111b カラー
111b1 鍔部 111b2 軸部
120 クッションピン 130 ブランクホルダ
201 ジョイント部材 230 ブランクホルダ
231 下ブランクホルダ 232 上ブランクホルダ
【要約】
【課題】クッションピンに伝達するクッション力を均一にして成形精度を高めることができるプレス機械のダイクッション装置を提供する。
【解決手段】プレス機械のダイクッション装置10は、クッション力を発生するクッション装置100と、クッション力を伝達する複数のクッションピン120と、複数のクッションピンと接続してクッション力を伝達する接続構造30と、を有し、この接続構造30は、凸球面と凹球面が組み合わされて形成される球面座構造35を備える。
【選択図】
図1