特許第6301663号(P6301663)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6301663電源制御装置、電源制御方法および情報処理装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6301663
(24)【登録日】2018年3月9日
(45)【発行日】2018年3月28日
(54)【発明の名称】電源制御装置、電源制御方法および情報処理装置
(51)【国際特許分類】
   G06F 1/26 20060101AFI20180319BHJP
   H02J 1/00 20060101ALI20180319BHJP
   H02M 3/00 20060101ALI20180319BHJP
【FI】
   G06F1/26 334B
   H02J1/00 310K
   H02J1/00 308C
   H02M3/00 K
   H02M3/00 W
【請求項の数】3
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2014-14350(P2014-14350)
(22)【出願日】2014年1月29日
(65)【公開番号】特開2015-141585(P2015-141585A)
(43)【公開日】2015年8月3日
【審査請求日】2016年12月14日
(73)【特許権者】
【識別番号】000227205
【氏名又は名称】NECプラットフォームズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100109313
【弁理士】
【氏名又は名称】机 昌彦
(74)【代理人】
【識別番号】100124154
【弁理士】
【氏名又は名称】下坂 直樹
(72)【発明者】
【氏名】保坂 勝
【審査官】 境 周一
(56)【参考文献】
【文献】 特開平06−259171(JP,A)
【文献】 特開2007−049822(JP,A)
【文献】 特開2012−050216(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 1/26−1/32
H02J 1/00−50/90
H02M 1/00−11/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
供給された電源電圧を所定の電圧に変換し、変換した電圧を負荷に投入する複数のコンバータと、
前記コンバータにそれぞれ接続され、供給された前記電源電圧が閾値に達したことを検出するのに応じて、前記接続されたコンバータを駆動する閾値検出回路と、
前記電源電圧と、前記コンバータからそれぞれ出力される電圧とをモニタして、1の前記コンバータの立ち上がりが完了する時間と、他の前記コンバータの立ち上がりが開始する時間を予測し、前記完了する時間よりも前記開始する時間が遅くなるように、前記他のコンバータに接続された前記閾値検出回路に対する前記電源電圧の供給を制限する演算回路と
を備えた電源制御装置。
【請求項2】
複数のコンバータにより、供給された電源電圧を所定の電圧に変換し、変換した電圧を負荷に投入し、
閾値検出回路により、供給された前記電源電圧が閾値に達したことを検出するのに応じて、当該閾値検出回路に接続された前記コンバータを駆動し、
演算回路により、前記電源電圧と、前記コンバータからそれぞれ出力される電圧とをモニタして、1の前記コンバータの立ち上がりが完了する時間と、他の前記コンバータの立ち上がりが開始する時間を予測し、前記完了する時間よりも前記開始する時間が遅くなるように、前記他のコンバータに接続された前記閾値検出回路に対する前記電源電圧の供給を制限する
電源制御方法。
【請求項3】
供給された電源電圧を所定の電圧に変換し、変換した電圧を負荷に投入する複数のコンバータと、前記コンバータにそれぞれ接続され、供給された前記電源電圧が閾値に達したことを検出するのに応じて、前記接続されたコンバータを駆動する閾値検出回路とを含む第1の基板と、
前記第1の基板に接続され、前記電源電圧と、前記コンバータからそれぞれ出力される電圧とをモニタして、1の前記コンバータの立ち上がりが完了する時間と、他の前記コンバータの立ち上がりが開始する時間を予測し、前記完了する時間よりも前記開始する時間が遅くなるように、前記他のコンバータに接続された前記閾値検出回路に対する前記電源電圧の供給を制限する演算回路を含む第2の基板とを備えた電源制御装置
を備えた情報処理装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、異なる複数の電源電圧を必要とする負荷に、仕様に応じて電源電圧を投入する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、動作の際に、異なる複数の電源電圧を必要とするLSI(Large Scale Integration)がある。このようなLSIには、異なる電源電圧が投入されるタイミングや、最初に立ち上がる電圧から最後に立ち上がる電圧までに要する時間等に関して規定された仕様を有するLSIがある。
【0003】
情報処理装置では、通常、メインカードに、LSIを搭載した拡張カードが接続される。拡張カードには、メインカードから供給される複数の電源電圧を、適切な電圧に変換してLSIに供給するDC(direct current)−DCコンバータが搭載される。
【0004】
上述したような仕様を有するLSIを拡張カードに搭載する場合、その仕様を満たすために、拡張カードに各電源電圧の投入タイミングを制御するハードウェアを搭載する必要がある。したがって、上述したような仕様を有するLSIを拡張カードに搭載する場合、拡張カードに実装するハードウェアが増大してしまう。
【0005】
また、全体の立ち上がり時間を短縮するために、各DC−DCコンバータの立ち上がり時間を早くするように構成した場合、LSIへの突入電流が増大し、それによりLSIに不具合が生じる虞がある。また、出力電圧の立ち上がり時間を調整できるDC−DCコンバータを使用することも考えられる。しかしながら、このようなDC−DCコンバータにより一旦電圧を調整してしまうと、LSIへ負荷電流を供給している複数のDC−DCコンバータの出力電圧の立ち上がり状態に合わせて出力電圧を制御することはできない。
【0006】
特許文献1には、負荷の大きさや環境条件に適合した電源投入順序を1度の試行で決定する電源投入制御システムが開示される。この電源投入制御システムでは、電源投入の結果を監視し、この監視結果により立ち上がり時間差算出回路で算出した電源電圧の立ち上がり時間差を電源投入タイミングにフィードバックする。
【0007】
特許文献2には、電源オンのままで拡張ユニットに対してコンピュータ本体を着脱するホットドッキング/アンドッキングを実現するコンピュータシステムを開示する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】特開2006−352999号公報
【特許文献2】特開平09−097125号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
上述のように、LSIに対する電源電圧の投入タイミングや、電源電圧の立ち上がり等に関する規定を満たすために、拡張カードにハードウェア(電源制御回路)を搭載している。しかしながら、このような構成では、LSIに供給する電源電圧の種類の増加、電源電圧の投入タイミング、および電源電圧の立ち上がりに関する規定の仕様の複雑化に起因して、搭載すべきハードウェアが増大してしまうため、近年のシステム小型化の要求に相反するという課題がある。
【0010】
また、上記特許文献1に開示される電源投入制御システムでは、複数のパワースイッチを同時にオンした場合の各電源電圧の立ち上がりの様子に応じて、次回パワースイッチをオンするタイミングを決定するので、初回にパワースイッチをオンしたときは、LSIの規定を満たさない虞がある。
【0011】
また、上記特許文献2には、電源電圧の投入タイミング等に関して規定がある仕様を有するLSIに、その規定を満たすように電源電圧を投入する技術は開示されていない。
【0012】
本願発明は、上記課題を鑑みてなされたものであり、要求される仕様を満たすような電源供給が可能となり、信頼性を向上させた電源制御装置等を提供することを主要な目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0013】
本発明の第1の電源制御装置は、供給された電源電圧を所定の電圧に変換し、変換した電圧を負荷に投入する1以上のコンバータと、前記コンバータに接続され、供給された前記電源電圧が閾値に達したことを検出するのに応じて、前記接続されたコンバータを駆動する閾値検出回路と、前記電源電圧と、前記コンバータから出力される電圧とをモニタした結果、前記コンバータから出力される電圧が、前記負荷が要求する投入タイミングを満たさないと判断した場合、前記閾値検出回路に対する前記電源電圧の供給を制限する演算回路とを備える。
【0014】
本発明の第1の電源制御方法は、コンバータにより、供給された電源電圧を所定の電圧に変換し、変換した電圧を負荷に投入し、閾値検出回路により、供給された前記電源電圧が閾値に達すると、当該閾値検出回路に接続される前記コンバータを駆動し、演算回路により、前記電源電圧と、前記コンバータから出力される複数の電圧とをモニタした結果、前記コンバータから出力される電圧が、前記負荷が要求する投入タイミングを満たさないと判断した場合、前記閾値検出回路に対する前記電源電圧の供給を制限する。
【0015】
本発明の第1の情報処理装置は、供給された電源電圧を所定の電圧に変換し、変換した電圧を負荷に投入する1以上のコンバータと、前記コンバータに接続され、供給された前記電源電圧が閾値に達したことを検出するのに応じて、前記接続されたコンバータを駆動する閾値検出回路とを含む第1の基板と、前記第1の基板に接続され、前記電源電圧と、前記コンバータから出力される電圧とをモニタした結果、前記コンバータから出力される電圧が、前記負荷が要求する投入タイミングを満たさないと判断した場合、前記閾値検出回路に対する前記電源電圧の供給を制限する演算回路を含む第2の基板とを備えた電源制御装置を備える。
【発明の効果】
【0016】
本願発明によれば、要求される仕様を満たすような電源供給が可能となり、電源制御装置の信頼性を向上させることができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】本発明の第1の実施形態に係る電源制御装置の構成の概要を示す図である。
図2】本発明の第1の実施形態に係る電源制御装置において、電源制御演算回路によるモニタリングの結果を例示する図である
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。
【0019】
第1の実施形態
図1は、本発明の第1の実施形態に係る電源制御装置100の構成の概要を示す図である。図1に示すように、電源制御装置100は、メインカード(第2の基板)110と、メインカード110に接続される拡張カード(第1の基板)140とを備える。メインカード110は、MOS−FET(metal−oxide−semiconductor field−effect transistor)スイッチ部120と、電源制御演算回路130とを備え、拡張カード140に対して電源供給を行う。
【0020】
拡張カード140は、LSI145を搭載する。拡張カード140はまた、MOS−FETスイッチ部120に接続され、メインカード110からの電源電圧をそれぞれ所定の電圧に変換すると共に、変換後の電圧を出力電圧としてLSI145に投入するDC−DCコンバータ160、160、160、160、・・・、160を備える。
【0021】
DC−DCコンバータ160乃至160の各オン/オフ端子には、オン/オフ閾値検出回路150、150、150、150、・・・、150がそれぞれ接続される。上記各オン/オフ端子は、図1に示すDC−DCコンバータ160乃至160におけるオン/オフ閾値検出回路150乃至150とそれぞれ接続される端子であり、オン端子またはオフ端子に信号が入力されることに応じて、DC−DCコンバータ160乃至160が駆動または停止する。
【0022】
オン/オフ閾値検出回路150乃至150は、拡張カード140に供給される所定の電圧値に応じて、それぞれDC−DCコンバータ160乃至160を駆動(オン)または停止(オフ)する。
【0023】
DC−DCコンバータ160乃至160には、それぞれの出力電圧を、メインカード110に搭載される電源制御演算回路130にフィードバックさせる電圧フィードバック線135が接続される。
【0024】
また、MOS−FETスイッチ部120は、メインカード110から拡張カード140に対して3.3Vの電源電圧を供給するスイッチ部120aと、12Vの電源電圧を供給するスイッチ部120bとを含む。これらの電源電圧は、本実施形態における例示である。スイッチ部120a、120bと、電源制御演算回路130との間にそれぞれMOS−FET制御線136a、136aが接続されている。
【0025】
また、スイッチ部120aから給電される3.3Vを供給する給電線は、拡張カード140におけるDC−DCコンバータ160、160に接続される。スイッチ部120bから給電される12Vを供給する給電線は、DC−DCコンバータ160乃至160、及び各DC−DCコンバータ160乃至160のオン/オフ端子に接続されるオン/オフ閾値検出回路150乃至150に接続される。
【0026】
オン/オフ閾値検出回路150乃至150は、それぞれDC−DCコンバータ160乃至160のオン/オフ端子に接続されており、メインカード110から給電される電圧値に応じて、すなわちその電圧値が自回路が保持する閾値に達したことに応じて、それぞれDC−DCコンバータ160乃至160に対してオン動作を指示する。
【0027】
例えば、オン/オフ閾値検出回路150、150は、メインカード110から、それぞれ5V、10Vの電圧値が給電されると、DC−DCコンバータ1601、160に対してオン動作を指示する。
【0028】
LSI145は、異なる複数の電源電圧が投入されるタイミングや、最初に立ち上がる電圧から最後に立ち上がる電圧までに要する時間等に関して規定のある仕様を有する。メインカード110に搭載される電源制御演算回路130には、この仕様が予め記憶されている。また、電源制御演算回路130は、拡張カード140に搭載されるDC−DCコンバータ160乃至160に関する各オン/オフ時の出力電圧値の推移、およびDC−DCコンバータ160乃至160が電圧立ち上がりに要している時間を、電圧フィードバック線135により取得すると共にモニタリングする。
【0029】
上記構成を有する電源制御装置100の動作について説明する。電源制御装置100では、電源制御演算回路130が、スイッチ部120a、120bをオンすることに応じて、3.3Vおよび12Vが、拡張カード140に給電される。また、オン/オフ閾値検出回路150乃至150は、メインカード110から給電される12Vの電圧を使用し、その電圧値が閾値に達したことに応じてDC−DCコンバータ160乃至160を駆動する。
【0030】
また、オン/オフ閾値検出回路150、150は、それぞれ5V、10Vを閾値として保持し、メインカード110からそれぞれ例えば、5V、10Vの電圧値が給電されると、DC−DCコンバータ1601、160に対してオン動作を指示する。また、DC−DCコンバータ160は、メインカード110から給電された3.3Vの電圧を、1.0Vに変換して出力し、DC−DCコンバータ160は、メインカード110から給電された3.3Vの電圧を、例えば1.8Vに変換して出力する。
【0031】
また、LSI145の仕様として、DC−DCコンバータ160による出力電圧の立ち上がりが完了した後に、DC−DCコンバータ160が立ち上がりを開始するという規定が、電源制御演算回路130に記憶される。
【0032】
図2は、上記構成を有する電源制御装置100において、電源制御演算回路130によるモニタリングと制御の結果を例示する図である。図2を参照して、電源制御装置100の動作について説明する。
【0033】
電源制御演算回路130は、MOS−FET制御線136a、136aを介してスイッチ部120a、120bをオンする。そして、電源制御演算回路130は、各電源電圧の立ち上がり状況(すなわちDC−DCコンバータ160乃至160の出力電圧)と、DC−DCコンバータ160乃至160への入力電圧のモニタリングを開始する。スイッチ部120a、120bがオンされると、例えば3.3V、12Vの電源電圧が、拡張カード140に給電される。オン/オフ閾値検出回路150乃至150は、メインカード110から給電される12Vの電圧を使用することにより、すなわち、給電される12Vの電圧が閾値に達したら、DC−DCコンバータ160乃至160をオンする。DC−DCコンバータ160乃至160は、オンされたことに応じて立ち上げを開始する、すなわち、給電された電圧を所定の電圧に変換すると共に、変換後の電圧を出力する。
【0034】
例えば、図2に示すように、閾値として5Vを保持するオン/オフ閾値検出回路150は、入力電圧が5Vとなった時点(図2において「A」に示す)で、DC−DCコンバータ160をオンする。
【0035】
電源制御演算回路130は、上記のようにモニタリングしながら、拡張カード140(すなわちLSI145)が要求する電源電圧の投入タイミング、電源電圧の立ち上がり等に関する規定を満たすかどうかを判断する。規定を満たすと判断する場合、スイッチ部120a、120bをオンする動作を継続する。
【0036】
電源制御演算回路130は、上記規定を満たすかどうかを、例えば、以下のように判断する。すなわち、DC−DCコンバータ160への入力電圧の立ち上がり(図2において「a」に示す)の傾きと、DC−DCコンバータ160からの出力電圧の立ち上がり(図2において「b」に示す)の傾きを算出する。これらの傾きから、電源制御演算回路130は、DC−DCコンバータ160の立ち上がりが完了する時間(出力電圧が立ち上がるまでの時間)と、DC−DCコンバータ160の立ち上がりが開始する時間を予測する。
【0037】
予測の結果、電源制御演算回路130は、上記規定を満たさない虞がある場合を検出する。例えば、図2に示すように、DC−DCコンバータ160は、1.0Vを給電した負荷の状況等に起因して想定以上に1.0Vの電圧の立ち上げに時間を要し、そのために出力電圧の立ち上がりが完了する(出力電圧が所定の電圧に達する)前に、すなわち図2において「B」のタイミングで、DC−DCコンバータ160が立ち上がりを開始する虞があることが検出されたとする。
【0038】
電源制御演算回路130は、拡張カード140に給電している12Vについて、スイッチ部120bのオン動作を調整する。これにより、メインカード110からの入力電圧が、図2において「c」に示す波形から図2において「d」に示す波形のように低減する。
【0039】
図2において「d」に示す波形のように入力電圧が低減すると、図2において「B」のタイミングでは、入力電圧は、オン/オフ閾値検出回路150が保持する閾値である10Vに到達しないので、DC−DCコンバータ160は駆動しない。その後、図2において「C」のタイミングで入力電圧は10Vに到達するので、このタイミングでオン/オフ閾値検出回路150はDC−DCコンバータ160をオンする。これにより、DC−DCコンバータ160は立ち上がる(図2において「e」に示す)。
【0040】
上記動作により、1.8Vを出力するDC−DCコンバータ160の立ち上がりを遅らせることが可能となる。したがって、上述したDC−DCコンバータ160による出力電圧の立ち上がりが完了した後に、DC−DCコンバータ160が立ち上がりを開始するという規定を満たすことができる。
【0041】
以上のように、本実施形態によれば、メインカード110からの電源電圧をLSI145に供給するDC−DCコンバータ160乃至160の出力電圧を、メインカード110に搭載される電源制御演算回路130にフィードバックすると共に、電源制御演算回路130はフィードバックの結果に基づいて、LSI145の仕様を満たすように電源電圧を供給するスイッチ部120a、120bを制御する。
【0042】
上記構成を採用することにより、本実施形態によれば、LSI145に規定される、電源電圧の投入タイミング、電源電圧の立ち上がり等に関する仕様を常に満たすように電源電圧を投入することが可能となる。したがって、LSI145が要求する仕様を満たすように、安定した状態で電源を動作させることが可能となり、電源制御装置100の信頼性を向上させることができるという効果が得られる。
【0043】
また、電源制御装置100の稼働中にLSI145に電源電圧を供給している複数のDC−DCコンバータ160乃至160の立ち上がり状態を加味しながら、その都度各DC−DCコンバータ160乃至160の出力電圧の立ち上がり状態に合わせて制御することができるという効果が得られる
【産業上の利用可能性】
【0047】
本発明は、値の異なる複数の電源電圧を必要とし、各電源電圧の投入タイミングや、電源電圧の立ち上がりに関する規定が規定されるLSIを搭載する電源制御装置等に適用できる。
【符号の説明】
【0048】
100、200 電源制御装置
110 メインカード
120 MOS−FETスイッチ部
130 電源制御演算回路
135 電圧フィードバック線
136a、136b MOS−FET制御線
140 拡張カード
145 LSI
150乃至150 オン/オフ閾値検出回路
160乃至160 DC−DCコンバータ
図1
図2