(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記選択回路は第1の選択トランジスタおよび第2の選択トランジスタを備え、前記第1のアンチヒューズ記憶回路は第1のアンチヒューズトランジスタを備え、前記第2のアンチヒューズ記憶回路は第2のアンチヒューズトランジスタを備え、前記第1の選択トランジスタの第1のドレイン/ソース端子は前記ビット線と接続されており、前記第1の選択トランジスタのゲート端子は前記ワード線と接続されており、前記第1のアンチヒューズトランジスタの第1のドレイン/ソース端子は前記第1の選択トランジスタの第2のドレイン/ソース端子と接続されており、前記第1のアンチヒューズトランジスタのゲート端子は前記第1のアンチヒューズ制御線と接続されており、前記第2のアンチヒューズトランジスタの第1のドレイン/ソース端子は前記第1のアンチヒューズトランジスタの第2のドレイン/ソース端子と接続されており、前記第2のアンチヒューズトランジスタのゲート端子は前記第2のアンチヒューズ制御線と接続されており、前記第2の選択トランジスタの第1のドレイン/ソース端子は前記第2のアンチヒューズトランジスタの第2のドレイン/ソース端子と接続されており、前記第2の選択トランジスタのゲート端子は前記ワード線と接続されており、前記第2の選択トランジスタの第2のドレイン/ソース端子は前記ビット線と接続されている、請求項1に記載のワンタイムプログラミングメモリセル。
前記選択回路は第1の選択トランジスタと、第2の選択トランジスタと、第1のスイッチトランジスタと、第2のスイッチトランジスタとを備え、前記第1のアンチヒューズ記憶回路は第1のアンチヒューズトランジスタを備え、前記第2のアンチヒューズ記憶回路は第2のアンチヒューズトランジスタを備え、前記第1の選択トランジスタの第1のドレイン/ソース端子は前記ビット線と接続されており、前記第1の選択トランジスタのゲート端子は前記ワード線と接続されており、前記第1のスイッチトランジスタの第1のドレイン/ソース端子は前記第1の選択トランジスタの第2のドレイン/ソース端子と接続されており、前記第1のスイッチトランジスタのゲート端子はスイッチ制御線と接続されており、前記第1のアンチヒューズトランジスタの第1のドレイン/ソース端子は前記第1のスイッチトランジスタの第2のドレイン/ソース端子と接続されており、前記第1のアンチヒューズトランジスタのゲート端子は前記第1のアンチヒューズ制御線と接続されており、前記第2のアンチヒューズトランジスタの第1のドレイン/ソース端子は前記第1のアンチヒューズトランジスタの第2のドレイン/ソース端子と接続されており、前記第2のアンチヒューズトランジスタのゲート端子は前記第2のアンチヒューズ制御線と接続されており、前記第2のスイッチトランジスタの第1のドレイン/ソース端子は前記第2のアンチヒューズトランジスタの第2のドレイン/ソース端子と接続されており、前記第2のスイッチトランジスタのゲート端子は前記スイッチ制御線と接続されており、前記第2の選択トランジスタの第1のドレイン/ソース端子は前記第2のスイッチトランジスタの第2のドレイン/ソース端子と接続されており、前記第2の選択トランジスタのゲート端子は前記ワード線と接続されており、前記第2の選択トランジスタの第2のドレイン/ソース端子は前記ビット線と接続されている、請求項1に記載のワンタイムプログラミングメモリセル。
前記選択回路は選択トランジスタを備え、前記第1のアンチヒューズ記憶回路は第1のアンチヒューズトランジスタを備え、前記第2のアンチヒューズ記憶回路は第2のアンチヒューズトランジスタを備え、前記選択トランジスタの第1のドレイン/ソース端子は前記ビット線と接続されており、前記選択トランジスタのゲート端子は前記ワード線と接続されており、前記第1のアンチヒューズトランジスタの第1のドレイン/ソース端子および第2のドレイン/ソース端子は前記選択トランジスタの第2のドレイン/ソース端子と接続されており、前記第1のアンチヒューズトランジスタのゲート端子は前記第1のアンチヒューズ制御線と接続されており、前記第2のアンチヒューズトランジスタの第1のドレイン/ソース端子および第2のドレイン/ソース端子は前記選択トランジスタの第2のドレイン/ソース端子と接続されており、前記第2のアンチヒューズトランジスタのゲート端子は前記第2のアンチヒューズ制御線と接続されている、請求項1に記載のワンタイムプログラミングメモリセル。
前記選択回路は第1の選択トランジスタおよび第2の選択トランジスタを備え、前記第1のアンチヒューズ記憶回路は第1のアンチヒューズトランジスタを備え、前記第2のアンチヒューズ記憶回路は第2のアンチヒューズトランジスタを備え、前記ワンタイムプログラミングメモリセルは第3のアンチヒューズトランジスタと第4のアンチヒューズトランジスタとをさらに備え、前記第1の選択トランジスタの第1のドレイン/ソース端子は前記ビット線と接続されており、前記第1の選択トランジスタのゲート端子は前記ワード線と接続されており、前記第1のアンチヒューズトランジスタの第1のドレイン/ソース端子および第2のドレイン/ソース端子は前記第1の選択トランジスタの第2のドレイン/ソース端子と接続されており、前記第1のアンチヒューズトランジスタのゲート端子は前記第1のアンチヒューズ制御線と接続されており、前記第2のアンチヒューズトランジスタの第1のドレイン/ソース端子および第2のドレイン/ソース端子は前記第1の選択トランジスタの前記第2のドレイン/ソース端子と接続されており、前記第2のアンチヒューズトランジスタのゲート端子は前記第2のアンチヒューズ制御線と接続されており、前記第2の選択トランジスタの第1のドレイン/ソース端子は前記ビット線と接続されており、前記第2の選択トランジスタのゲート端子は前記ワード線と接続されており、前記第3のアンチヒューズトランジスタの第1のドレイン/ソース端子および第2のドレイン/ソース端子は前記第2の選択トランジスタの第2のドレイン/ソース端子と接続されており、前記第3のアンチヒューズトランジスタのゲート端子は第3のアンチヒューズ制御線と接続されており、前記第4のアンチヒューズトランジスタの第1のドレイン/ソース端子および第2のドレイン/ソース端子は前記第2の選択トランジスタの前記第2のドレイン/ソース端子と接続されており、前記第4のアンチヒューズトランジスタのゲート端子は第4のアンチヒューズ制御線と接続されている、請求項1に記載のワンタイムプログラミングメモリセル。
前記第1のアンチヒューズ記憶回路および前記第2のアンチヒューズ記憶回路は半導体内で対称に配置されている、請求項1に記載のワンタイムプログラミングメモリセル。
前記選択回路は第1の選択トランジスタおよび第2の選択トランジスタを備え、前記第1のアンチヒューズ記憶回路は第1のアンチヒューズトランジスタを備え、前記第2のアンチヒューズ記憶回路は第2のアンチヒューズトランジスタを備え、前記アイソレーション回路はアイソレーショントランジスタを備え、前記第1の選択トランジスタの第1のドレイン/ソース端子は前記ビット線と接続されており、前記第1の選択トランジスタのゲート端子は前記ワード線と接続されており、前記第1のアンチヒューズトランジスタの第1のドレイン/ソース端子は前記第1の選択トランジスタの第2のドレイン/ソース端子と接続されており、前記第1のアンチヒューズトランジスタのゲート端子は前記第1のアンチヒューズ制御線と接続されており、前記アイソレーショントランジスタの第1のドレイン/ソース端子は前記第1のアンチヒューズトランジスタの第2のドレイン/ソース端子と接続されており、前記アイソレーショントランジスタのゲート端子は前記アイソレーション制御線と接続されており、前記第2のアンチヒューズトランジスタの第1のドレイン/ソース端子は前記アイソレーショントランジスタの第2のドレイン/ソース端子と接続されており、前記第2のアンチヒューズトランジスタのゲート端子は前記第2のアンチヒューズ制御線と接続されており、前記第2の選択トランジスタの第1のドレイン/ソース端子は前記第2のアンチヒューズトランジスタの第2のドレイン/ソース端子と接続されており、前記第2の選択トランジスタのゲート端子は前記ワード線と接続されており、前記第2の選択トランジスタの第2のドレイン/ソース端子は前記反転ビット線と接続されている、請求項7に記載のワンタイムプログラミングメモリセル。
前記選択回路は第1の選択トランジスタと、第2の選択トランジスタと、第1のスイッチトランジスタと、第2のスイッチトランジスタとを備え、前記第1のアンチヒューズ記憶回路は第1のアンチヒューズトランジスタを備え、前記第2のアンチヒューズ記憶回路は第2のアンチヒューズトランジスタを備え、前記アイソレーション回路はアイソレーショントランジスタを備え、前記第1の選択トランジスタの第1のドレイン/ソース端子は前記ビット線と接続されており、前記第1の選択トランジスタのゲート端子は前記ワード線と接続されており、前記第1のスイッチトランジスタの第1のドレイン/ソース端子は前記第1の選択トランジスタの第2のドレイン/ソース端子と接続されており、前記第1のスイッチトランジスタのゲート端子はスイッチ制御線と接続されており、前記第1のアンチヒューズトランジスタの第1のドレイン/ソース端子は前記第1のスイッチトランジスタの第2のドレイン/ソース端子と接続されており、前記第1のアンチヒューズトランジスタのゲート端子は前記第1のアンチヒューズ制御線と接続されており、前記アイソレーショントランジスタの第1のドレイン/ソース端子は前記第1のアンチヒューズトランジスタの第2のドレイン/ソース端子と接続されており、前記アイソレーショントランジスタのゲート端子は前記アイソレーション制御線と接続されており、前記第2のアンチヒューズトランジスタの第1のドレイン/ソース端子は前記アイソレーショントランジスタの第2のドレイン/ソース端子と接続されており、前記第2のアンチヒューズトランジスタのゲート端子は前記第2のアンチヒューズ制御線と接続されており、前記第2のスイッチトランジスタの第1のドレイン/ソース端子は前記第2のアンチヒューズトランジスタの第2のドレイン/ソース端子と接続されており、前記第2のスイッチトランジスタのゲート端子は前記スイッチ制御線と接続されており、前記第2の選択トランジスタの第1のドレイン/ソース端子は前記第2のスイッチトランジスタの第2のドレイン/ソース端子と接続されており、前記第2の選択トランジスタのゲート端子は前記ワード線と接続されており、前記第2の選択トランジスタの第2のドレイン/ソース端子は前記反転ビット線と接続されている、請求項7に記載のワンタイムプログラミングメモリセル。
前記第1のアンチヒューズ記憶回路および前記第2のアンチヒューズ記憶回路は半導体内で対称に配置されている、請求項7に記載のワンタイムプログラミングメモリセル。
第1のビット線、第1のワード線、第1のアンチヒューズ制御線および第2のアンチヒューズ制御線と接続されているメモリアレイであって、第1のワンタイムプログラミングメモリセルと第2のワンタイムプログラミングメモリセルとを備え、前記第1のワンタイムプログラミングメモリセルは、
前記第1のビット線および前記第1のワード線と接続されている第1の選択回路と、
前記第1のアンチヒューズ制御線と前記第1の選択回路との間に接続されている第1のアンチヒューズ記憶回路と、
前記第2のアンチヒューズ制御線と前記第1の選択回路との間に接続されている第2のアンチヒューズ記憶回路と
を備え、
前記第2のワンタイムプログラミングメモリセルは、
前記第1のビット線および第2のワード線と接続されている第2の選択回路と、
第3のアンチヒューズ制御線と前記第2の選択回路との間に接続されている第3のアンチヒューズ記憶回路と、
第4のアンチヒューズ制御線と前記第2の選択回路との間に接続されている第4のアンチヒューズ記憶回路と
を備え、
プログラムサイクル中、選択電圧が前記第1のワード線に与えられ、接地電圧が前記第1のビット線に与えられ、プログラム電圧が前記第1のアンチヒューズ制御線および前記第2のアンチヒューズ制御線に与えられ、前記第1の選択回路は、前記第1のアンチヒューズ記憶回路および前記第2のアンチヒューズ記憶回路に前記接地電圧を与え、前記第1のアンチヒューズ記憶回路と前記第2のアンチヒューズ記憶回路の両方に前記プログラム電圧が印加され、それによって、前記第1のアンチヒューズ記憶回路または前記第2のアンチヒューズ記憶回路の記憶状態が変更され、
読み出しサイクル中、前記選択電圧が前記第1のワード線に与えられ、前記接地電圧が前記第1のビット線に与えられ、読み出し電圧が前記第1のアンチヒューズ制御線に与えられ、前記接地電圧が前記第2のアンチヒューズ制御線に与えられ、それによって、前記第1のアンチヒューズ記憶回路が前記第1のビット線に対する第1の読み出し電流を生成し、前記第1のアンチヒューズ記憶回路は、前記第1の読み出し電流に従って第1の記憶状態または第2の記憶状態を有するものと判定され、前記第1のアンチヒューズ記憶回路の前記第1の記憶状態または前記第2の記憶状態に従って、物理複製困難関数技術の1ビットのランダムコードが実現される、メモリアレイ。
第1のビット線、第1の反転ビット線、第1のワード線、第1のアイソレーション線、第1のアンチヒューズ制御線および第2のアンチヒューズ制御線と接続されているメモリアレイであって、第1のワンタイムプログラミングメモリセルと第2のワンタイムプログラミングメモリセルとを備え、前記第1のワンタイムプログラミングメモリセルは、
前記第1のビット線、前記第1の反転ビット線および前記第1のワード線と接続されている第1の選択回路と、
前記第1のアイソレーション制御線と接続されている第1のアイソレーション回路と、
前記第1のアンチヒューズ制御線、前記第1のアイソレーション回路および前記第1の選択回路と接続されている第1のアンチヒューズ記憶回路と、
前記第2のアンチヒューズ制御線、前記第1のアイソレーション回路および前記第1の選択回路と接続されている第2のアンチヒューズ記憶回路と
を備え、
前記第2のワンタイムプログラミングメモリセルは、
前記第1のビット線、前記第1の反転ビット線および第2のワード線と接続されている第2の選択回路と、
第2のアイソレーション制御線と接続されている第2のアイソレーション回路と、
第3のアンチヒューズ制御線、前記第2のアイソレーション回路および前記第2の選択回路と接続されている第3のアンチヒューズ記憶回路と、
第4のアンチヒューズ制御線、前記第2のアイソレーション回路および前記第2の選択回路と接続されている第4のアンチヒューズ記憶回路と
を備え、
プログラムサイクル中、選択電圧が前記第1のワード線に与えられ、接地電圧が前記第1のビット線および前記第1の反転ビット線に与えられ、オン電圧が前記第1のアイソレーション制御線に与えられ、プログラム電圧が前記第1のアンチヒューズ制御線および前記第2のアンチヒューズ制御線に与えられ、前記第1のアイソレーション回路は前記第1のアンチヒューズ記憶回路および前記第2のアンチヒューズ記憶回路と接続されており、前記第1の選択回路は、前記第1のアンチヒューズ記憶回路および前記第2のアンチヒューズ記憶回路に前記接地電圧を与え、前記第1のアンチヒューズ記憶回路と前記第2のアンチヒューズ記憶回路の両方に前記プログラム電圧が印加され、それによって、前記第1のアンチヒューズ記憶回路または前記第2のアンチヒューズ記憶回路の記憶状態が変更され、
読み出しサイクル中、前記選択電圧が前記第1のワード線に与えられ、前記接地電圧が前記第1のビット線および前記第1の反転ビット線に与えられ、読み出し電圧が前記第1のアンチヒューズ制御線および前記第2のアンチヒューズ記憶回路に与えられ、オフ電圧が前記第1のアイソレーション制御線に与えられ、それによって、前記第1のアンチヒューズ記憶回路が前記第1のビット線に対する第1の読み出し電流を生成し、前記第2のアンチヒューズ記憶回路が前記第1の反転ビット線に対する第2の読み出し電流を生成し、前記第1のアンチヒューズ記憶回路は、前記第1の読み出し電流に従って第1の記憶状態を有するものと判定され、前記第2のアンチヒューズ記憶回路は、前記第2の読み出し電流に従って第2の記憶回路を有するものと判定され、前記第1のアンチヒューズ記憶回路の前記第1の記憶状態に従って、物理複製困難関数技術の1ビットのランダムコードが実現される、メモリアレイ。
【発明を実施するための形態】
【0062】
周知であるように、不揮発性メモリは、供給電力が中断された後にデータを連続的に保持することが可能である。ワンタイムプログラミングメモリ(OTPメモリとも称される)は、1種の不揮発性メモリである。OTPメモリは、1度プログラムされ得る。OTPメモリがプログラムされた後、記憶されているデータは修正することができない。
【0063】
その上、その特性に応じて、OTPメモリは、2つのタイプ、すなわち、ヒューズタイプOTPメモリおよびアンチヒューズタイプOTPメモリに分類され得る。アンチヒューズタイプOTPメモリのメモリセルがプログラムされる前、メモリセルは、高抵抗記憶状態を有する。アンチヒューズタイプOTPメモリのメモリセルがプログラムされた後、メモリセルは、低抵抗記憶状態を有する。本発明は、新規のアンチヒューズタイプOTPメモリに関する。アンチヒューズタイプOTPメモリのいくつかの例を、下記の通り例示する。
【0064】
図1Aは、本発明の第1の実施形態によるワンタイムプログラミングメモリセルの概略上面図である。
図1Bは、
図1Aの、線AA’に沿ったアンチヒューズタイプワンタイムプログラミングメモリセルの概略断面図である。
図1Cは、本発明の第1の実施形態によるワンタイムプログラミングメモリセルの等価回路図である。この文脈において、ワンタイムプログラミングメモリセルは、OTPメモリセルとも称される。
【0065】
図1Aおよび
図1Bに示すように、OTPメモリセルc1は、Pウェル領域PW内に構築される。ゲート酸化物層152が、Pウェル領域PWの上面を被覆する。開口を形成するためのエッチングプロセスの後、第1のドープ領域110、第2のドープ領域120、第3のドープ領域130、第4のドープ領域140および第5のドープ領域150が、Pウェル領域PWの上面の下に形成される。この実施形態において、第1のドープ領域110、第2のドープ領域120、第3のドープ領域130、第4のドープ領域140および第5のドープ領域150は、N型ドープ領域である。この実施形態において、OTPメモリセルc1は、Pウェル領域PW内に構築される。なお、本発明の教示を保持しながら、多数の修正および変更を行うことができる。たとえば、別の実施形態において、OTPメモリセルc1はNウェル領域NW内に構築され、5つのドープ領域はP型ドープ領域である。
【0066】
第1のゲート115がゲート酸化物層152上に形成され、第1のドープ領域110および第2のドープ領域120に架かる。その上、第1のゲート115は、メモリセルc1のワード線WLと接続される。第2のゲート125がゲート酸化物層152上に形成され、第2のドープ領域120および第3のドープ領域130に架かる。その上、第2のゲート125は、メモリセルc1の第1のアンチヒューズ制御線AF1と接続される。第3のゲート135がゲート酸化物層152上に形成され、第3のドープ領域130および第4のドープ領域140に架かる。その上、第3のゲート135は、メモリセルc1の第2のアンチヒューズ制御線AF2と接続される。第4のゲート145がゲート酸化物層152上に形成され、第4のドープ領域140および第5のドープ領域150に架かる。その上、第4のゲート145は、メモリセルc1のワード線WLと接続される。この実施形態において、4つのゲート115、125、135および145はポリシリコンゲートまたは金属ゲートである。
【0067】
第1の金属層160が4つのゲート115、125、135および145の上に配置される。その上、第1の金属層160は、2つのビアを介して第1のドープ領域110および第5のドープ領域150と接続される。第1の金属層160は、メモリセルc1のビット線BLとして使用される。その上、第1のゲート115および第4のゲート145が、第2の金属層170を通じて互いと接続される。
【0068】
図1Cを参照されたい。第1のドープ領域110、第2のドープ領域120および第1のゲート115は協働して第1の選択トランジスタS1として形成される。第2のドープ領域120、第3のドープ領域130および第2のゲート125は協働して第1のアンチヒューズトランジスタA1として形成される。第3のドープ領域130、第4のドープ領域140および第3のゲート135は協働して第2のアンチヒューズトランジスタA2として形成される。第4のドープ領域140、第5のドープ領域150および第4のゲート145は協働して第2の選択トランジスタS2として形成される。
【0069】
第1の選択トランジスタS1の第1のドレイン/ソース端子は、ビット線BLと接続されている。第1の選択トランジスタS1のゲート端子は、ワード線WLと接続されている。第1のアンチヒューズトランジスタA1の第1のドレイン/ソース端子は、第1の選択トランジスタS1の第2のドレイン/ソース端子と接続されている。第1のアンチヒューズトランジスタA1のゲート端子は、第1のアンチヒューズ制御線AF1と接続されている。第2のアンチヒューズトランジスタA2の第1のドレイン/ソース端子は、第1のアンチヒューズトランジスタA1の第2のドレイン/ソース端子と接続されている。第2のアンチヒューズトランジスタA2のゲート端子は、第2のアンチヒューズ制御線AF2と接続されている。第2の選択トランジスタS2の第1のドレイン/ソース端子は、第2のアンチヒューズトランジスタA2の第2のドレイン/ソース端子と接続されている。第2の選択トランジスタS2のゲート端子は、ワード線WLと接続されている。第2の選択トランジスタS2の第2のドレイン/ソース端子は、ビット線BLと接続されている。
【0070】
第1の実施形態によれば、OTPメモリセルc1は、2つの記憶回路を備える。すなわち、第1のアンチヒューズトランジスタA1が第1の記憶回路であり、第2のアンチヒューズトランジスタA2が第2の記憶回路である。OTPメモリセルc1のプログラムサイクル中、高電圧ストレスが第1のアンチヒューズトランジスタA1と第2のアンチヒューズトランジスタA2の両方に印加される。この状況下で、第1のアンチヒューズトランジスタA1および第2のアンチヒューズトランジスタA2のうちの一方のゲート酸化物層が破壊される。その結果として、第1のアンチヒューズトランジスタA1または第2のアンチヒューズトランジスタA2の記憶状態が変更される。読み出しサイクル中、第1のアンチヒューズトランジスタA1および第2のアンチヒューズトランジスタA2の記憶状態が順次読み出され、第1のアンチヒューズトランジスタA1の記憶状態が、PUF技術のランダムコードとして使用される。なお、記憶状態は、アンチヒューズトランジスタの破壊状態を示すことが可能である。たとえば、第1の記憶状態は、アンチヒューズトランジスタのゲート酸化物層が破壊されていないことを意味し、第2の記憶状態は、アンチヒューズトランジスタのゲート酸化物層が破壊されていることを意味する。
【0071】
図2A〜
図2Cは、本発明の第1の実施形態によるPUF技術のOTPメモリセルをプログラムおよび読み出しするための関連電圧信号を概略的に示す。
【0072】
図2Aを参照されたい。OTPメモリセルをプログラムするために、接地電圧(0V)がビット線BLに与えられ、選択電圧Vddがワード線WLに与えられ、プログラム電圧Vppが第1のアンチヒューズ制御線AF1および第2のアンチヒューズ制御線AF2に与えられる。一実施形態において、選択電圧Vddは0.75Vと3.6Vとの間の範囲内にあり、プログラム電圧Vppは3.6Vと11Vとの間の範囲内にある。
【0073】
選択電圧Vddがワード線WLに与えられ、接地電圧がビット線BLに与えられると、第1の選択トランジスタS1および第2の選択トランジスタS2はオンにされる。その結果として、バイアス電圧Vppが第1のアンチヒューズトランジスタA1のゲート酸化物層および第2のアンチヒューズトランジスタA2のゲート酸化物層に印加される。プログラム電圧Vppはゲート酸化物層の耐電圧範囲を超えるため、第1のアンチヒューズトランジスタA1および第2のアンチヒューズトランジスタA2のうちの一方のゲート酸化物層が破壊される。破壊されたゲート酸化物層は、抵抗値が低い抵抗器と考えることができる。
【0074】
OTPメモリセルc1の製造上のばらつきに起因して、プログラム中にいずれのアンチヒューズトランジスタのゲート酸化物層が破壊されているかを認識することはできない。その結果として、OTPメモリセルc1は、PUF技術を利用することができる。
図2AのOTPメモリセルc1を一例として取り上げる。プログラムサイクル中、第1のアンチヒューズトランジスタA1のゲート酸化物層が破壊されるが、第2のアンチヒューズトランジスタA2のゲート酸化物層は破壊されない。すなわち、破壊状態が、プログラムされているアンチヒューズトランジスタの製造上のばらつきに基づいて決定される。
【0075】
OTPメモリセルc1がプログラムされた後、2つの記憶回路の記憶状態を判定するために、2回の読み出し動作が実施される。
図2Bを参照されたい。第1の読み出しサイクル中、接地電圧(0V)がビット線BLに与えられ、選択電圧Vddがワード線WLに与えられ、読み出し電圧Vrが第1のアンチヒューズ制御線AF1に与えられ、接地電圧(0V)が第2のアンチヒューズ制御線AF2に与えられる。一実施形態において、読み出し電圧Vrは、0.75Vと3.6Vとの間の範囲内にある。
【0076】
第1のアンチヒューズトランジスタA1のゲート酸化物層は破壊されているため、ビット線BLを通じて流れる第1の読み出し電流Ir1の値は大きい。第1の読み出し電流Ir1に従って、第1のアンチヒューズトランジスタA1(すなわち、第1の記憶回路)は、低抵抗値に対応する第1の記憶状態を有するものと確かめられる。
【0077】
図2Cを参照されたい。第2の読み出しサイクル中、接地電圧(0V)がビット線BLに与えられ、選択電圧Vddがワード線WLに与えられ、接地電圧(0V)が第1のアンチヒューズ制御線AF1に与えられ、読み出し電圧Vrが第2のアンチヒューズ制御線AF2に与えられる。
【0078】
第2のアンチヒューズトランジスタA2のゲート酸化物層は破壊されていないため、ビット線BLを通じて流れる第2の読み出し電流Ir2の値は小さい(すなわち、ほぼゼロである)。第2の読み出し電流Ir2に従って、第2のアンチヒューズトランジスタA2(すなわち、第2の記憶回路)は、高抵抗値に対応する第2の記憶状態を有するものと確かめられる。
【0079】
このとき、第1のアンチヒューズトランジスタA1(すなわち、第1の記憶回路)および第2のアンチヒューズトランジスタA2(すなわち、第2の記憶回路)の記憶状態に従って、1ビットのランダムコードが決定され、PUF技術に適用される。
【0080】
上記の説明から、2つの記憶回路の記憶状態を確認し、1ビットのランダムコードを決定するために、2回の読み出し動作が実施される。しかしながら、記憶状態は互いに相補的であるため、1つのみの記憶回路の記憶状態を読み出すことによって、1ビットのランダムコードを決定することができる。
【0081】
図3Aは、本発明の第1の実施形態によるOTPメモリセルのメモリアレイを示す概略上面図である。
図3Bは、
図3Aのメモリアレイの等価回路図である。
【0082】
図3Aおよび
図3Bに示すように、メモリアレイは、2×2アレイになったOTPメモリセルc11〜c22を備える。OTPメモリセルc11〜c22の各々の構造は、
図1Aに示すようなOTPメモリセルの構造と同様である。この実施形態において、OTPメモリセルc11〜c22の各々は、第1の選択トランジスタS1と、第2の選択トランジスタS2と、第1のアンチヒューズトランジスタA1と、第2のアンチヒューズトランジスタA2とを備える。
【0083】
この実施形態において、第1の行内のOTPメモリセルc11およびc12は、第1のビット線BL1と接続されており、第2の行内のOTPメモリセルc21およびc22は、第2のビット線BL2と接続されている。OTPメモリセルc21とc22との間の関係は、OTPメモリセルc11とc12との間の関係と同様である。完結にするために、OTPメモリセルc11とc12との間の関係のみを以下のように示す。
【0084】
図3Bを参照されたい。OTPメモリセルc11は、以下の構造を有する。第1の選択トランジスタS1の第1のドレイン/ソース端子は、第1のビット線BL1と接続されている。第1の選択トランジスタS1のゲート端子は、第1のワード線WL1と接続されている。第1のアンチヒューズトランジスタA1の第1のドレイン/ソース端子は、第1の選択トランジスタS1の第2のドレイン/ソース端子と接続されている。第1のアンチヒューズトランジスタA1のゲート端子は、第1のアンチヒューズ制御線AF1と接続されている。第2のアンチヒューズトランジスタA2の第1のドレイン/ソース端子は、第1のアンチヒューズトランジスタA1の第2のドレイン/ソース端子と接続されている。第2のアンチヒューズトランジスタA2のゲート端子は、第2のアンチヒューズ制御線AF2と接続されている。第2の選択トランジスタS2の第1のドレイン/ソース端子は、第2のアンチヒューズトランジスタA2の第2のドレイン/ソース端子と接続されている。第2の選択トランジスタS2のゲート端子は、第1のワード線WL1と接続されている。第2の選択トランジスタS2の第2のドレイン/ソース端子は、第1のビット線BL1と接続されている。
【0085】
OTPメモリセルc12は、以下の構造を有する。第1の選択トランジスタS1の第1のドレイン/ソース端子は、第1のビット線BL1と接続されている。第1の選択トランジスタS1のゲート端子は、第2のワード線WL2と接続されている。第1のアンチヒューズトランジスタA1の第1のドレイン/ソース端子は、第1の選択トランジスタS1の第2のドレイン/ソース端子と接続されている。第1のアンチヒューズトランジスタA1のゲート端子は、第3の第1のアンチヒューズ制御線AF3と接続されている。第2のアンチヒューズトランジスタA2の第1のドレイン/ソース端子は、第1のアンチヒューズトランジスタA1の第2のドレイン/ソース端子と接続されている。第2のアンチヒューズトランジスタA2のゲート端子は、第4のアンチヒューズ制御線AF4と接続されている。第2の選択トランジスタS2の第1のドレイン/ソース端子は、第2のアンチヒューズトランジスタA2の第2のドレイン/ソース端子と接続されている。第2の選択トランジスタS2のゲート端子は、第2のワード線WL2と接続されている。第2の選択トランジスタS2の第2のドレイン/ソース端子は、第1のビット線BL1と接続されている。
【0086】
図4A〜
図4Cは、本発明の第1の実施形態によるPUF技術のメモリアレイをプログラムおよび読み出しするための関連電圧信号を概略的に示す。たとえば、OTPメモリセルc11が、選択されているメモリセルである。
【0087】
図4Aを参照されたい。選択されているOTPメモリセルc11をプログラムするために、接地電圧(0V)が第1のビット線BL1に与えられ、選択電圧Vddが第1のワード線WL1に与えられ、プログラム電圧Vppが第1のアンチヒューズ制御線AF1および第2のアンチヒューズ制御線AF2に与えられる。一実施形態において、選択電圧Vddは0.75Vと3.6Vとの間の範囲内にあり、プログラム電圧Vppは3.6Vと11Vとの間の範囲内にある。
【0088】
メモリセルc12、c21およびc22は、選択されていないメモリセルである。これらの選択されていないメモリセルについて、第1の電圧V1が第2のビット線BL2に与えられ、接地電圧(0V)が第2のワード線WL2に与えられ、接地電圧(0V)が第3のアンチヒューズ制御線AF3および第4のアンチヒューズ制御線AF4に与えられる。一実施形態において、第1の電圧V1は選択電圧Vdd以上であり、第1の電圧V1は、プログラム電圧Vppの半分よりも小さい(すなわち、Vdd≦V1<Vpp/2)。
【0089】
再び
図4Aを参照されたい。メモリセルc11が選択されているメモリセルであるため、バイアス電圧Vppが第1のアンチヒューズトランジスタA1のゲート酸化物層および第2のアンチヒューズトランジスタA2のゲート酸化物層に印加される。その結果として、第1のアンチヒューズトランジスタA1および第2のアンチヒューズトランジスタA2のうちの一方のゲート酸化物層が破壊される。破壊されたゲート酸化物層は、抵抗値が低い抵抗器と考えることができる。たとえば、
図4Aに示すようなメモリセルc11において、第1のアンチヒューズトランジスタA1のゲート酸化物層は破壊されないが、第2のアンチヒューズトランジスタA2のゲート酸化物層は破壊される。
【0090】
OTPメモリセルc12、c21またはc22が選択されているメモリセルである場合、プログラミングプロセスを実施するためのバイアス電圧は、メモリセルc11に対するものと同様である。その詳細な説明は、本明細書においては冗長に記載しない。
【0091】
選択されているOTPメモリセルc11がプログラムされた後、選択されているメモリセルc11の2つの記憶回路の記憶状態を判定するために、2回の読み出し動作が実施される。
図4Bを参照されたい。選択されているメモリセルc11の第1の読み出しサイクル中、接地電圧(0V)が第1のビット線BL1に与えられ、選択電圧Vddが第1のワード線WL1に与えられ、読み出し電圧Vrが第1のアンチヒューズ制御線AF1に与えられ、接地電圧(0V)が第2のアンチヒューズ制御線AF2に与えられる。一実施形態において、読み出し電圧Vrは、0.75Vと3.6Vとの間の範囲内にある。
【0092】
選択されていないメモリセルc12、c21およびc22について、第2のビット線BL2は浮遊状態にあり、接地電圧(0V)が第2のワード線WL2に与えられ、接地電圧(0V)が第3のアンチヒューズ制御線AF3および第4のアンチヒューズ制御線AF4に与えられる。
【0093】
選択されているメモリセルc11において、第1のアンチヒューズトランジスタA1のゲート酸化物層は破壊されていないため、第1のビット線BL1を通じて流れる第1の読み出し電流Ir1の値は小さい(すなわち、ほぼゼロである)。第1の読み出し電流Ir1に従って、第1のアンチヒューズトランジスタA1(すなわち、第1の記憶回路)は、高抵抗値に対応する第2の記憶状態を有するものと確かめられる。
【0094】
図4Cを参照されたい。選択されているメモリセルc11の第1の第2の読み出しサイクル中、接地電圧(0V)が第1のビット線BL1に与えられ、選択電圧Vddが第1のワード線WL1に与えられ、接地電圧(0V)が第1のアンチヒューズ制御線AF1に与えられ、読み出し電圧Vrが第2のアンチヒューズ制御線AF2に与えられる。読み出し電圧Vrは、0.75Vと3.6Vとの間の範囲内にある。
【0095】
選択されていないメモリセルc12、c21およびc22について、第2のビット線BL2は浮遊状態にあり、接地電圧(0V)が第2のワード線WL2に与えられ、接地電圧(0V)が第3のアンチヒューズ制御線AF3および第4のアンチヒューズ制御線AF4に与えられる。
【0096】
選択されているメモリセルc11において、第2のアンチヒューズトランジスタA2のゲート酸化物層は破壊されているため、第1のビット線BL1を通じて流れる第2の読み出し電流Ir2の値はより大きい。第2の読み出し電流Ir2に従って、第2のアンチヒューズトランジスタA2(すなわち、第2の記憶回路)は、低抵抗値に対応する第1の記憶状態を有するものと確かめられる。
【0097】
このとき、第1のアンチヒューズトランジスタA1(すなわち、第2の記憶回路)および第2のアンチヒューズトランジスタA2(すなわち、第1の記憶回路)の記憶状態に従って、1ビットのランダムコードが決定され、PUF技術に適用される。
【0098】
上記の説明から、2つの記憶回路の記憶状態を確認し、1ビットのランダムコードを決定するために、2回の読み出し動作が実施される。しかしながら、記憶状態は互いに相補的であるため、1つのみの記憶回路の記憶状態を読み出すことによって、1ビットのランダムコードを決定することができる。
【0099】
その上、4つのメモリセルc11〜c22のプログラム動作および読み出し動作が実施された後、PUF技術の4ビットランダムコードが生成される。
【0100】
図5Aは、本発明の第2の実施形態によるワンタイムプログラミングメモリセルの概略上面図である。
図5Bは、本発明の第2の実施形態によるワンタイムプログラミングメモリセルの等価回路図である。第1の実施形態と比較して、この実施形態のOTPメモリセルは、差動メモリセルである。
【0101】
図5Aに示すように、OTPメモリセルc1は、第1のドープ領域210と、第2のドープ領域220と、第3のドープ領域230と、第4のドープ領域240と、第5のドープ領域250と、第6のドープ領域260とを備える。第1のゲート215がゲート酸化物層(図示せず)上に形成され、第1のドープ領域210および第2のドープ領域220に架かる。その上、第1のゲート215は、メモリセルc1のワード線WLと接続される。第2のゲート225がゲート酸化物層上に形成され、第2のドープ領域220および第3のドープ領域230に架かる。その上、第2のゲート225は、メモリセルc1の第1のアンチヒューズ制御線AF1と接続される。第3のゲート235がゲート酸化物層上に形成され、第3のドープ領域230および第4のドープ領域240に架かる。その上、第3のゲート235は、メモリセルc1のアイソレーション制御線IGと接続される。第4のゲート245がゲート酸化物層上に形成され、第4のドープ領域240および第4のドープ領域250に架かる。その上、第4のゲート245は、メモリセルc1の第2のアンチヒューズ制御線AF2と接続される。第5のゲート255がゲート酸化物層上に形成され、第5のドープ領域250および第6のドープ領域260に架かる。その上、第5のゲート255は、メモリセルc1のワード線WLと接続される。この実施形態において、5つのゲート215、225、235、245および255はポリシリコンゲートまたは金属ゲートである。
【0102】
第1の金属層272が、ビアを通じて第1のドープ領域210と接続される。その上、第1の金属層272は、メモリセルc1のビット線BLとして使用される。第2の金属層274が、別のビアを通じて第6のドープ領域260と接続される。その上、第2の金属層274は、メモリセルc1の反転ビット線BL_inv(明細書中の記号の後ろに付される「_inv」は、図中の記号の上に付されるバーに対応する)として使用される。第3の金属層270が、第1のゲート215および第5のゲート255と接続される。
【0103】
図5Bを参照されたい。第1のドープ領域210、第2のドープ領域220および第1のゲート215は協働して第1の選択トランジスタS1として形成される。第2のドープ領域220、第3のドープ領域230および第2のゲート225は協働して第1のアンチヒューズトランジスタA1として形成される。第3のドープ領域230、第4のドープ領域240および第3のゲート235は協働してアイソレーショントランジスタOとして形成される。第4のドープ領域240、第5のドープ領域250および第4のゲート245は協働して第2のアンチヒューズトランジスタA2として形成される。第5のドープ領域250、第6のドープ領域260および第5のゲート255は協働して第2の選択トランジスタS2として形成される。
【0104】
第1の選択トランジスタS1、第1のアンチヒューズトランジスタA1、アイソレーショントランジスタO、第2のアンチヒューズトランジスタA2および第2の選択トランジスタS2は、ビット線BLと反転ビット線BL_invとの間に直列に接続されている。第1の選択トランジスタS1のゲート端子は、ワード線WLと接続されている。第1のアンチヒューズトランジスタA1のゲート端子は、第1のアンチヒューズ制御線AF1と接続されている。アイソレーショントランジスタOのゲート端子は、アイソレーション制御線IGと接続されている。第2のアンチヒューズトランジスタA2のゲート端子は、第2のアンチヒューズ制御線AF2と接続されている。第2の選択トランジスタS2のゲート端子は、ワード線WLと接続されている。
【0105】
第2の実施形態によれば、OTPメモリセルc1は、2つの記憶回路を備える。すなわち、第1のアンチヒューズトランジスタA1が第1の記憶回路であり、第2のアンチヒューズトランジスタA2が第2の記憶回路である。OTPメモリセルc1のプログラムサイクル中、高電圧ストレスが第1のアンチヒューズトランジスタA1と第2のアンチヒューズトランジスタA2の両方に印加される。この状況下で、第1のアンチヒューズトランジスタA1および第2のアンチヒューズトランジスタA2のうちの一方のゲート酸化物層が破壊される。その結果として、第1のアンチヒューズトランジスタA1または第2のアンチヒューズトランジスタA2の記憶状態が変更される。OTPメモリセルc1の読み出しサイクル中、第1のアンチヒューズトランジスタA1および第2のアンチヒューズトランジスタA2の記憶状態が直に読み出され、その記憶状態が、PUF技術のランダムコードとして使用される。
【0106】
図6A〜
図6Bは、本発明の第2の実施形態によるPUF技術のメモリアレイをプログラムおよび読み出しするための関連電圧信号を概略的に示す。
【0107】
図6Aを参照されたい。選択されているOTPメモリセルc1をプログラムするために、接地電圧(0V)がビット線BLおよび反転ビット線BL_invに与えられ、選択電圧Vddがワード線WLに与えられ、プログラム電圧Vppが第1のアンチヒューズ制御線AF1および第2のアンチヒューズ制御線AF2に与えられ、第2の電圧V2がアイソレーション線IGに与えられる。一実施形態において、選択電圧Vddは0.75Vと3.6Vとの間の範囲内にあり、プログラム電圧Vppは3.6Vと11Vとの間の範囲内にある。その上、第2の電圧V2は選択電圧Vdd以上であり、プログラム電圧Vppの4分の3よりも小さい(すなわち、Vdd≦V2<3Vpp/4)。
【0108】
プログラムサイクル中、第3のドープ領域230および第4のドープ領域240が、アイソレーショントランジスタOをオンにすることによって互いに接続される。その結果として、バイアス電圧Vppが第1のアンチヒューズトランジスタA1のゲート酸化物層および第2のアンチヒューズトランジスタA2のゲート酸化物層に印加される。プログラム電圧Vppはゲート酸化物層の耐電圧範囲を超えるため、第1のアンチヒューズトランジスタA1および第2のアンチヒューズトランジスタA2のうちの一方のゲート酸化物層が破壊される。破壊されたゲート酸化物層は、抵抗値が低い抵抗器と考えることができる。
【0109】
OTPメモリセルc1の製造上のばらつきに起因して、プログラム中にいずれのアンチヒューズトランジスタのゲート酸化物層が破壊されているかを認識することはできない。その結果として、OTPメモリセルc1は、PUF技術を利用することができる。
図6AのOTPメモリセルc1を一例として取り上げる。プログラムサイクル中、第1のアンチヒューズトランジスタA1のゲート酸化物層は破壊されないが、第2のアンチヒューズトランジスタA2のゲート酸化物層は破壊される。
【0110】
OTPメモリセルc1がプログラムされた後、2つの記憶回路の記憶状態を判定するために、1回の読み出し動作が実施される。
図6Bを参照されたい。OTPメモリセルc1の読み出しサイクル中、接地電圧(0V)がビット線BLおよび反転ビット線BL_invに与えられ、選択電圧Vddがワード線WLに与えられ、読み出し電圧Vrが第1のアンチヒューズ制御線AF1および第2のアンチヒューズ制御線AF2に与えられ、接地電圧(0V)がアイソレーション制御線IGに与えられる。一実施形態において、読み出し電圧Vrは、0.75Vと3.6Vとの間の範囲内にある。
【0111】
第3のドープ領域230および第4のドープ領域240はアイソレーショントランジスタOをオフにすることによって絶縁されるため、値が小さい(すなわち、ほぼゼロの)第1の読み出し電流Ir1が第1のアンチヒューズトランジスタA1からビット線BLに与えられ、値が大きい第2の読み出し電流Ir2が第2のアンチヒューズトランジスタA2から反転ビット線BL_invに与えられる。第1の読み出し電流Ir1および第2の読み出し電流Ir2に従って、第1のアンチヒューズトランジスタA1(すなわち、第1の記憶回路)が高抵抗値に対応する第2の記憶状態を有するものと確かめられ、第2のアンチヒューズトランジスタA2(すなわち、第2の記憶回路)が低抵抗値に対応する第1の記憶状態を有するものと確かめられる。
【0112】
このとき、第1のアンチヒューズトランジスタA1(すなわち、第1の記憶回路)および第2のアンチヒューズトランジスタA2(すなわち、第2の記憶回路)の記憶状態に従って、1ビットのランダムコードが決定され、PUF技術に適用される。
【0113】
代替的に、差動検出動作を使用することによって、1ビットのランダムコードが決定されてもよい。たとえば、第1の読み出し電流Ir1が第2の読み出し電流Ir2よりも大きい場合、OTPメモリセルc1は第1の記憶状態として定義され、第1の読み出し電流Ir1が第2の読み出し電流Ir2よりも小さい場合、OTPメモリセルc1は第2の記憶状態として定義される。
【0114】
図7Aは、本発明の第2の実施形態によるOTPメモリセルのメモリアレイを示す等価回路図である。
図7Aに示すように、メモリアレイは、2×2アレイになったOTPメモリセルc11〜c22を備える。OTPメモリセルc11〜c22の各々の構造は、
図6Aに示すようなOTPメモリセルの構造と同様である。この実施形態において、OTPメモリセルc11〜c22の各々は、第1の選択トランジスタS1と、第2の選択トランジスタS2と、第1のアンチヒューズトランジスタA1と、第2のアンチヒューズトランジスタA2と、アイソレーショントランジスタOとを備える。
【0115】
図7B〜
図7Cは、本発明の第2の実施形態によるPUF技術のメモリアレイをプログラムおよび読み出しするための関連電圧信号を概略的に示す。たとえば、OTPメモリセルc22が、選択されているメモリセルである。
【0116】
図7Bを参照されたい。選択されているOTPメモリセルc22をプログラムするために、接地電圧(0V)が第2のビット線BL2および第2の反転ビット線BL2_invに与えられ、選択電圧Vddが第2のワード線WL2に与えられ、プログラム電圧Vppが第3のアンチヒューズ制御線AF3および第4のアンチヒューズ制御線AF4に与えられ、第2の電圧V2が第2のアイソレーション制御線IG2に与えられる。一実施形態において、選択電圧Vddは0.75Vと3.6Vとの間の範囲内にあり、プログラム電圧Vppは3.6Vと11Vとの間の範囲内にある。その上、第2の電圧V2は選択電圧Vdd以上であり、プログラム電圧Vppの4分の3よりも小さい(すなわち、Vdd≦V2<3Vpp/4)。
【0117】
メモリセルc12、c21およびc22は、選択されていないメモリセルである。これらの選択されていないメモリセルについて、第1の電圧V1が第1のビット線BL1および第1の反転ビット線BL1_invに与えられ、接地電圧(0V)が第1のワード線WL1に与えられ、接地電圧(0V)が第1のアンチヒューズ制御線AF1、第2のアンチヒューズ制御線AF2および第1のアイソレーション制御線IG1に与えられる。一実施形態において、第1の電圧V1は選択電圧Vdd以上であり、第1の電圧V1は、プログラム電圧Vppの半分よりも小さい(すなわち、Vdd≦V1<Vpp/2)。
【0118】
再び
図7Bを参照されたい。メモリセルc22が選択されているメモリセルであるため、バイアス電圧Vppが第1のアンチヒューズトランジスタA1のゲート酸化物層および第2のアンチヒューズトランジスタA2のゲート酸化物層に印加される。その結果として、第1のアンチヒューズトランジスタA1および第2のアンチヒューズトランジスタA2のうちの一方のゲート酸化物層が破壊される。破壊されたゲート酸化物層は、抵抗値が低い抵抗器と考えることができる。たとえば、
図7Bに示すようなメモリセルc22において、第1のアンチヒューズトランジスタA1のゲート酸化物層は破壊されないが、第2のアンチヒューズトランジスタA2のゲート酸化物層は破壊される。
【0119】
OTPメモリセルc11、c12またはc21が選択されているメモリセルである場合、プログラミングプロセスを実施するためのバイアス電圧は、メモリセルc22に対するものと同様である。その詳細な説明は、本明細書においては冗長に記載しない。
【0120】
メモリセルc22が完全にプログラムされた後、メモリセルc22の2つの記憶回路の記憶状態を確認するために、1回の読み出し動作が実施される。
図7Cを参照されたい。選択されているメモリセルc22の読み出しサイクル中、接地電圧(0V)が第2のビット線BL2および第2の反転ビット線BL2_invに与えられ、選択電圧Vddが第2のワード線WL2に与えられ、読み出し電圧Vrが第1のアンチヒューズ制御線AF1および第2のアンチヒューズ制御線AF2に与えられ、接地電圧(0V)が第2のアイソレーション制御線IG2に与えられる。一実施形態において、読み出し電圧Vrは、0.75Vと3.6Vとの間の範囲内にある。
【0121】
選択されていないメモリセルc11、c12およびc21について、第1のビット線BL1および第1の反転ビット線BL1_invは浮遊状態にあり、接地電圧(0V)が第1のワード線WL1に与えられ、接地電圧(0V)が第1のアンチヒューズ制御線AF1、第2のアンチヒューズ制御線AF2および第1のアイソレーション制御線IG1に与えられる。
【0122】
選択されているメモリセルc22において、第1のアンチヒューズトランジスタA1のゲート酸化物層は破壊されていないため、第2のビット線BL2を通じて流れる第1の読み出し電流Ir1の値は小さく(すなわち、ほぼゼロであり)、第2の反転ビット線BL2_invを通じて流れる第2の読み出し電流Ir2の値はより大きい。第1の読み出し電流Ir1および第2の読み出し電流Ir2に従って、第1のアンチヒューズトランジスタA1(すなわち、第1の記憶回路)が高抵抗値に対応する第2の記憶状態を有するものと確かめられ、第2のアンチヒューズトランジスタA2(すなわち、第2の記憶回路)が低抵抗値に対応する第1の記憶状態を有するものと確かめられる。
【0123】
上記の説明から、2つの記憶回路の記憶状態を確認し、1ビットのランダムコードを決定するために、1回の読み出し動作が実施される。
【0124】
その上、4つのメモリセルc11〜c22のプログラム動作および読み出し動作が実施された後、PUF技術の4ビットランダムコードが生成される。
【0125】
図8Aは、本発明の第3の実施形態によるワンタイムプログラミングメモリセルの概略上面図である。
図8Bは、
図8Aの、線AA’に沿ったアンチヒューズ型ワンタイムプログラミングメモリセルの概略断面図である。
図8Cは、本発明の第3の実施形態によるワンタイムプログラミングメモリセルの等価回路図である。
【0126】
図8Aおよび
図8Bに示すように、OTPメモリセルc1は、Pウェル領域PW内に構築される。ゲート酸化物層352が、Pウェル領域PWの上面を被覆する。ゲート酸化物層352を間引くための第1のエッチングプロセスおよび開口を形成するための第2のエッチングプロセスの後、第1のドープ領域310、第2のドープ領域320および第3のドープ領域330が、Pウェル領域PWの上面の下に形成される。この実施形態において、ゲート酸化物層352は、より薄い部分352aを有する。その上、第1のドープ領域310、第2のドープ領域320および第3のドープ領域330はN型ドープ領域である。
【0127】
第1のゲート315がゲート酸化物層352上に形成され、第1のドープ領域310および第2のドープ領域320に架かる。その上、第1のゲート315は、メモリセルc1の第1のアンチヒューズ制御線AF1と接続される。第2のゲート325がゲート酸化物層352上に形成され、第2のドープ領域320および第3のドープ領域330に架かる。その上、第2のゲート325は、メモリセルc1の第2のアンチヒューズ制御線AF2と接続される。この実施形態において、2つのゲート315および325はポリシリコンゲートまたは金属ゲートである。
【0128】
金属層360が2つのゲート315および325の上に配置される。その上、金属層360は、2つのビアを介して第1のドープ領域310および第3のドープ領域330と接続される。金属層360は、メモリセルc1のビット線BLとして使用される。
【0129】
図8Cを参照されたい。第1のドープ領域310、第2のドープ領域320および第1のゲート315は協働して第1のアンチヒューズトランジスタA1として形成される。第2のドープ領域320、第3のドープ領域330および第2のゲート325は協働して第2のアンチヒューズトランジスタA2として形成される。ゲート酸化物層352は、第1の部分と第2の部分とを備える。第2の部分がより薄い部分352aである。すなわち、第2の部分は第1の部分よりも薄い。この実施形態において、第1のゲート315は、ゲート酸化物層352の第1の部分および第2の部分を被覆する。同様に、第2のゲート325は、ゲート酸化物層352の第1の部分および第2の部分を被覆する。
【0130】
第1のアンチヒューズトランジスタA1の第1のドレイン/ソース端子は、ビット線BLと接続されている。第1のアンチヒューズトランジスタA1のゲート端子は、第1のアンチヒューズ制御線AF1と接続されている。第2のアンチヒューズトランジスタA2の第1のドレイン/ソース端子は、第1のアンチヒューズトランジスタA1の第2のドレイン/ソース端子と接続されている。第2のアンチヒューズトランジスタA2のゲート端子は、第2のアンチヒューズ制御線AF2と接続されている。第2のアンチヒューズトランジスタA2の第2のドレイン/ソース端子は、ビット線BLと接続されている。
【0131】
第3の実施形態によれば、OTPメモリセルc1は、2つの記憶回路を備える。すなわち、第1のアンチヒューズトランジスタA1が第1の記憶回路であり、第2のアンチヒューズトランジスタA2が第2の記憶回路である。OTPメモリセルc1のプログラムサイクル中、高電圧ストレスが第1のアンチヒューズトランジスタA1と第2のアンチヒューズトランジスタA2の両方に印加される。この状況下で、第1のアンチヒューズトランジスタA1および第2のアンチヒューズトランジスタA2のうちの一方のゲート酸化物層が破壊される。その結果として、第1のアンチヒューズトランジスタA1または第2のアンチヒューズトランジスタA2の記憶状態が変更される。一般的に、ゲート酸化物層352の第2の部分(すなわち、より薄い部分352a)は、ゲート酸化物層352の第1の部分(すなわち、より厚い部分)よりも容易に破壊される。
【0132】
読み出しサイクル中、第1のアンチヒューズトランジスタA1および第2のアンチヒューズトランジスタA2の記憶状態が順次読み出され、第1のアンチヒューズトランジスタA1の記憶状態が、PUF技術のランダムコードとして使用される。
【0133】
図9A〜
図9Cは、本発明の第3の実施形態によるPUF技術のOTPメモリセルをプログラムおよび読み出しするための関連電圧信号を概略的に示す。
【0134】
図9Aを参照されたい。OTPメモリセルをプログラムするために、接地電圧(0V)がビット線BLに与えられ、プログラム電圧Vppが第1のアンチヒューズ制御線AF1および第2のアンチヒューズ制御線AF2に与えられる。一実施形態において、プログラム電圧Vppは、3.6Vと11Vとの間の範囲内にある。
【0135】
プログラム電圧Vppはゲート酸化物層の耐電圧範囲を超えるため、第1のアンチヒューズトランジスタA1および第2のアンチヒューズトランジスタA2のうちの一方のゲート酸化物層が破壊される。破壊されたゲート酸化物層は、抵抗値が低い抵抗器と考えることができる。ゲート酸化物層352の第2の部分(すなわち、より薄い部分)が破壊されるとき、これは、ゲート酸化物層352が破壊されることを意味する。
【0136】
OTPメモリセルc1の製造上のばらつきに起因して、プログラム中にいずれのアンチヒューズトランジスタのゲート酸化物層が破壊されているかを認識することはできない。その結果として、OTPメモリセルc1は、PUF技術を利用することができる。
図9AのOTPメモリセルc1を一例として取り上げる。プログラムサイクル中、第1のアンチヒューズトランジスタA1のゲート酸化物層が破壊されるが、第2のアンチヒューズトランジスタA2のゲート酸化物層は破壊されない。
【0137】
OTPメモリセルc1がプログラムされた後、2つの記憶回路の記憶状態を判定するために、2回の読み出し動作が実施される。
図9Bを参照されたい。第1の読み出しサイクル中、接地電圧(0V)がビット線BLに与えられ、読み出し電圧Vrが第1のアンチヒューズ制御線AF1に与えられ、接地電圧(0V)が第2のアンチヒューズ制御線AF2に与えられる。一実施形態において、読み出し電圧Vrは、0.75Vと3.6Vとの間の範囲内にある。
【0138】
第1のアンチヒューズトランジスタA1のゲート酸化物層は破壊されているため、ビット線BLを通じて流れる第1の読み出し電流Ir1の値はより大きい。第1の読み出し電流Ir1に従って、第1のアンチヒューズトランジスタA1(すなわち、第1の記憶回路)は、低抵抗値に対応する第1の記憶状態を有するものと確かめられる。
【0139】
図9Cを参照されたい。第2の読み出しサイクル中、接地電圧(0V)がビット線BLに与えられ、接地電圧(0V)が第1のアンチヒューズ制御線AF1に与えられ、読み出し電圧Vrが第2のアンチヒューズ制御線AF2に与えられる。
【0140】
第2のアンチヒューズトランジスタA2のゲート酸化物層は破壊されていないため、ビット線BLを通じて流れる第2の読み出し電流Ir2の値は小さい(すなわち、ほぼゼロである)。第2の読み出し電流Ir2に従って、第2のアンチヒューズトランジスタA2(すなわち、第2の記憶回路)は、高抵抗値に対応する第2の記憶状態を有するものと確かめられる。
【0141】
このとき、第1のアンチヒューズトランジスタA1(すなわち、第1の記憶回路)および第2のアンチヒューズトランジスタA2(すなわち、第2の記憶回路)の記憶状態に従って、1ビットのランダムコードが決定され、PUF技術に適用される。
【0142】
上記の説明から、2つの記憶回路の記憶状態を確認し、1ビットのランダムコードを決定するために、2回の読み出し動作が実施される。しかしながら、記憶状態は互いに相補的であるため、1つのみの記憶回路の記憶状態を読み出すことによって、1ビットのランダムコードを決定することができる。
【0143】
図10Aは、本発明の第3の実施形態によるOTPメモリセルのメモリアレイを示す等価回路図である。
図10Aに示すように、メモリアレイは、2×2アレイになったOTPメモリセルc11〜c22を備える。OTPメモリセルc11〜c22の各々の構造は、
図9Aに示すようなOTPメモリセルの構造と同様である。この実施形態において、OTPメモリセルc11〜c22の各々は、第1のアンチヒューズトランジスタA1と、第2のアンチヒューズトランジスタA2とを備える。
【0144】
図10B〜
図10Dは、本発明の第3の実施形態によるPUF技術のメモリアレイをプログラムおよび読み出しするための関連電圧信号を概略的に示す。たとえば、OTPメモリセルc12が、選択されているメモリセルである。
【0145】
図10Bを参照されたい。選択されているOTPメモリセルc12をプログラムするために、接地電圧(0V)が第1のビット線BL1に与えられ、プログラム電圧Vppが第3のアンチヒューズ制御線AF3および第4のアンチヒューズ制御線AF4に与えられる。一実施形態において、プログラム電圧Vppは、3.6Vと11Vとの間の範囲内にある。
【0146】
メモリセルc11、c21およびc22は、選択されていないメモリセルである。これらの選択されていないメモリセルについて、第1の電圧V1が第2のビット線BL2に与えられ、接地電圧(0V)が第1のアンチヒューズ制御線AF1および第2のアンチヒューズ制御線AF2に与えられる。一実施形態において、第1の電圧V1はほぼプログラム電圧Vppである。
【0147】
再び
図10Bを参照されたい。メモリセルc12が選択されているメモリセルであるため、バイアス電圧Vppが第1のアンチヒューズトランジスタA1のゲート酸化物層および第2のアンチヒューズトランジスタA2のゲート酸化物層に印加される。その結果として、第1のアンチヒューズトランジスタA1および第2のアンチヒューズトランジスタA2のうちの一方のゲート酸化物層が破壊される。破壊されたゲート酸化物層は、抵抗値が低い抵抗器と考えることができる。たとえば、
図10Bに示すようなメモリセルc12において、第1のアンチヒューズトランジスタA1のゲート酸化物層は破壊されるが、第2のアンチヒューズトランジスタA2のゲート酸化物層は破壊されない。ゲート酸化物層352の第2の部分(すなわち、より薄い部分)が破壊されるとき、これは、ゲート酸化物層352が破壊されることを意味する。
【0148】
OTPメモリセルc11、c21またはc22が選択されているメモリセルである場合、プログラミングプロセスを実施するためのバイアス電圧は、メモリセルc12に対するものと同様である。その詳細な説明は、本明細書においては冗長に記載しない。
【0149】
選択されているメモリセルc12がプログラムされた後、選択されているメモリセルc12の2つの記憶回路の記憶状態を判定するために、2回の読み出し動作が実施される。
図10Cを参照されたい。選択されているメモリセルc12の第1の読み出しサイクル中、接地電圧(0V)が第1のビット線BL1に与えられ、読み出し電圧Vrが第3のアンチヒューズ制御線AF3に与えられ、接地電圧(0V)が第4のアンチヒューズ制御線AF4に与えられる。一実施形態において、読み出し電圧Vrは、0.75Vと3.6Vとの間の範囲内にある。
【0150】
選択されていないメモリセルc11、c21およびc22について、第2のビット線BL2は浮遊状態にあり、接地電圧(0V)が第1のアンチヒューズ制御線AF1および第2のアンチヒューズ制御線AF2に与えられる。
【0151】
選択されているメモリセルc12において、第1のアンチヒューズトランジスタA1のゲート酸化物層は破壊されているため、第1のビット線BL1を通じて流れる第1の読み出し電流Ir1の値はより大きい。第1の読み出し電流Ir1に従って、第1のアンチヒューズトランジスタA1(すなわち、第1の記憶回路)は、低抵抗値に対応する第1の記憶状態を有するものと確かめられる。
【0152】
図10Dを参照されたい。選択されているメモリセルc12の第2の読み出しサイクル中、接地電圧(0V)が第1のビット線BL1に与えられ、接地電圧(0V)が第3のアンチヒューズ制御線AF3に与えられ、読み出し電圧Vrが第4のアンチヒューズ制御線AF4に与えられる。
【0153】
選択されていないメモリセルc11、c21およびc22について、第2のビット線BL2は浮遊状態にあり、接地電圧(0V)が第1のアンチヒューズ制御線AF1および第2のアンチヒューズ制御線AF2に与えられる。
【0154】
選択されているメモリセルc12において、第2のアンチヒューズトランジスタA2のゲート酸化物層は破壊されていないため、第1のビット線BL1を通じて流れる第2の読み出し電流Ir2の値は小さい(すなわち、ほぼゼロである)。第2の読み出し電流Ir2に従って、第2のアンチヒューズトランジスタA2(すなわち、第2の記憶回路)は、高抵抗値に対応する第2の記憶状態を有するものと確かめられる。
【0155】
このとき、第1のアンチヒューズトランジスタA1(すなわち、第1の記憶回路)および第2のアンチヒューズトランジスタA2(すなわち、第2の記憶回路)の記憶状態に従って、1ビットのランダムコードが決定され、PUF技術に適用される。
【0156】
上記の説明から、2つの記憶回路の記憶状態を確認し、1ビットのランダムコードを決定するために、2回の読み出し動作が実施される。しかしながら、記憶状態は互いに相補的であるため、1つのみの記憶回路の記憶状態を読み出すことによって、1ビットのランダムコードを決定することができる。
【0157】
その上、4つのメモリセルc11〜c22のプログラム動作および読み出し動作が実施された後、PUF技術の4ビットランダムコードが生成される。
【0158】
図11Aは、本発明の第4の実施形態によるワンタイムプログラミングメモリセルの概略上面図である。
図11Bは、本発明の第4の実施形態によるワンタイムプログラミングメモリセルの等価回路図である。第3の実施形態と比較して、この実施形態のOTPメモリセルは、差動メモリセルである。
【0159】
図11Aに示すように、OTPメモリセルc1は、第1のドープ領域410と、第2のドープ領域420と、第3のドープ領域430と、第4のドープ領域440とを備える。第1のゲート415がゲート酸化物層(図示せず)上に形成され、第1のドープ領域410および第2のドープ領域420に架かる。その上、第1のゲート415は、メモリセルc1の第1のアンチヒューズ制御線AF1と接続される。第2のゲート425がゲート酸化物層上に形成され、第2のドープ領域420および第3のドープ領域430に架かる。その上、第2のゲート425は、メモリセルc1のアイソレーション制御線IGと接続される。第3のゲート435がゲート酸化物層上に形成され、第3のドープ領域430および第4のドープ領域440に架かる。その上、第3のゲート435は、メモリセルc1の第2のアンチヒューズ制御線AF2と接続される。この実施形態において、5つのゲート415、425および435はポリシリコンゲートまたは金属ゲートである。
【0160】
第1の金属層460が、ビアを通じて第1のドープ領域410と接続される。その上、第1の金属層460は、メモリセルc1のビット線BLとして使用される。第2の金属層462が、別のビアを通じて第4のドープ領域440と接続される。その上、第2の金属層462は、反転ビット線BL_invとして使用される。
【0161】
図11Bを参照されたい。第1のドープ領域410、第2のドープ領域420および第1のゲート415は協働して第1のアンチヒューズトランジスタA1として形成される。第2のドープ領域420、第3のドープ領域430および第2のゲート425は協働してアイソレーショントランジスタOとして形成される。第3のドープ領域430、第4のドープ領域440および第3のゲート435は協働して第2のアンチヒューズトランジスタA2として形成される。ゲート酸化物層は、第1の部分と第2の部分とを備える。第2の部分がより薄い部分452aである。すなわち、第2の部分は第1の部分よりも薄い。この実施形態において、第1のゲート415は、ゲート酸化物層の第1の部分および第2の部分を被覆する。同様に、第3のゲート435は、ゲート酸化物層の第1の部分および第2の部分を被覆する。
【0162】
第1のアンチヒューズトランジスタA1、アイソレーショントランジスタOおよび第2のアンチヒューズトランジスタA2は、ビット線BLと反転ビット線BL_invとの間に直列に接続されている。第1のアンチヒューズトランジスタA1のゲート端子は、第1のアンチヒューズ制御線AF1と接続されている。アイソレーショントランジスタOのゲート端子は、アイソレーション制御線IGと接続されている。第2のアンチヒューズトランジスタA2のゲート端子は、第2のアンチヒューズ制御線AF2と接続されている。
【0163】
第4の実施形態によれば、OTPメモリセルc1は、2つの記憶回路を備える。すなわち、第1のアンチヒューズトランジスタA1が第1の記憶回路であり、第2のアンチヒューズトランジスタA2が第2の記憶回路である。OTPメモリセルc1のプログラムサイクル中、高電圧ストレスが第1のアンチヒューズトランジスタA1と第2のアンチヒューズトランジスタA2の両方に印加される。この状況下で、第1のアンチヒューズトランジスタA1および第2のアンチヒューズトランジスタA2のうちの一方のゲート酸化物層が破壊される。その結果として、第1のアンチヒューズトランジスタA1または第2のアンチヒューズトランジスタA2の記憶状態が変更される。一般的に、ゲート酸化物層の第2の部分(すなわち、より薄い部分452a)は、ゲート酸化物層の第1の部分(すなわち、より厚い部分)よりも容易に破壊される。
【0164】
読み出しサイクル中、第1のアンチヒューズトランジスタA1および第2のアンチヒューズトランジスタA2の記憶状態が直に読み出され、その記憶状態が、PUF技術のランダムコードとして使用される。
【0165】
図12A〜
図12Bは、本発明の第4の実施形態によるPUF技術のメモリアレイをプログラムおよび読み出しするための関連電圧信号を概略的に示す。
【0166】
図12Aを参照されたい。選択されているOTPメモリセルc1をプログラムするために、接地電圧(0V)がビット線BLおよび反転ビット線BL_invに与えられ、プログラム電圧Vppが第1のアンチヒューズ制御線AF1および第2のアンチヒューズ制御線AF2に与えられ、第2の電圧V2がアイソレーション線IGに与えられる。一実施形態において、プログラム電圧Vppは、3.6Vと11Vとの間の範囲内にある。その上、第2の電圧V2は選択電圧Vdd以上であり、プログラム電圧Vppの4分の3よりも小さい(すなわち、Vdd≦V2<3Vpp/4)。
【0167】
プログラム電圧Vppはゲート酸化物層の耐電圧範囲を超えるため、第1のアンチヒューズトランジスタA1および第2のアンチヒューズトランジスタA2のうちの一方のゲート酸化物層が破壊される。破壊されたゲート酸化物層は、抵抗値が低い抵抗器と考えることができる。ゲート酸化物層の第2の部分(すなわち、より薄い部分)が破壊されるとき、これは、ゲート酸化物層が破壊されることを意味する。
【0168】
OTPメモリセルc1の製造上のばらつきに起因して、プログラム中にいずれのアンチヒューズトランジスタのゲート酸化物層が破壊されているかを認識することはできない。その結果として、OTPメモリセルc1は、PUF技術を利用することができる。
図12AのOTPメモリセルc1を一例として取り上げる。プログラムサイクル中、第1のアンチヒューズトランジスタA1のゲート酸化物層は破壊されないが、第2のアンチヒューズトランジスタA2のゲート酸化物層は破壊される。
【0169】
メモリセルc1が完全にプログラムされた後、メモリセルc1の2つの記憶回路の記憶状態を確認するために、1回の読み出し動作が実施される。OTPメモリセルc1がプログラムされた後、2つの記憶回路の記憶状態を判定するために、1回の読み出し動作が実施される。
図12Bを参照されたい。読み出しサイクル中、接地電圧(0V)がビット線BLおよび反転ビット線BL_invに与えられ、読み出し電圧Vrが第1のアンチヒューズ制御線AF1および第2のアンチヒューズ制御線AF2に与えられ、接地電圧(0V)がアイソレーション制御線IGに与えられる。一実施形態において、読み出し電圧Vrは、0.75Vと3.6Vとの間の範囲内にある。
【0170】
第1のアンチヒューズトランジスタA1のゲート酸化物層は破壊されていないが、第2のアンチヒューズトランジスタのゲート酸化物層は破壊されているため、ビット線BLを通じて流れる第1の読み出し電流Ir1の値は小さく(すなわち、ほぼゼロであり)、反転ビット線BL_invを通じて流れる第2の読み出し電流Ir2の値はより大きい。第1の読み出し電流Ir1および第2の読み出し電流Ir2に従って、第1のアンチヒューズトランジスタA1(すなわち、第1の記憶回路)が高抵抗値に対応する第2の記憶状態を有するものと確かめられ、第2のアンチヒューズトランジスタA2(すなわち、第2の記憶回路)が低抵抗値に対応する第1の記憶状態を有するものと確かめられる。
【0171】
上記の説明から、2つの記憶回路の記憶状態を確認し、1ビットのランダムコードを決定するために、1回の読み出し動作が実施される。
【0172】
代替的に、差動検出動作を使用することによって、1ビットのランダムコードが決定されてもよい。たとえば、第1の読み出し電流Ir1が第2の読み出し電流Ir2よりも大きい場合、OTPメモリセルc1は第1の記憶状態として定義され、第1の読み出し電流Ir1が第2の読み出し電流Ir2よりも小さい場合、OTPメモリセルc1は第2の記憶状態として定義される。
【0173】
図13Aは、本発明の第4の実施形態によるOTPメモリセルのメモリアレイを示す等価回路図である。
図13Aに示すように、メモリアレイは、2×2アレイになったOTPメモリセルc11〜c22を備える。OTPメモリセルc11〜c22の各々の構造は、
図11Aに示すようなOTPメモリセルの構造と同様である。この実施形態において、OTPメモリセルc11〜c22の各々は、第1のアンチヒューズトランジスタA1と、第2のアンチヒューズトランジスタA2と、アイソレーショントランジスタOとを備える。
【0174】
図13B〜
図13Cは、本発明の第4の実施形態によるPUF技術のメモリアレイをプログラムおよび読み出しするための関連電圧信号を概略的に示す。たとえば、OTPメモリセルc21が、選択されているメモリセルである。
【0175】
図13Bを参照されたい。選択されているOTPメモリセルc21をプログラムするために、接地電圧(0V)が第2のビット線BL2および第2の反転ビット線BL2_invに与えられ、プログラム電圧Vppが第1のアンチヒューズ制御線AF1および第2のアンチヒューズ制御線AF2に与えられ、第2の電圧V2が第1のアイソレーション制御線IG1に与えられる。一実施形態において、プログラム電圧Vppは、3.6Vと11Vとの間の範囲内にある。その上、第2の電圧V2は選択電圧Vdd以上であり、プログラム電圧Vppの4分の3よりも小さい(すなわち、Vdd≦V2<3Vpp/4)。
【0176】
メモリセルc11、c12およびc22は、選択されていないメモリセルである。これらの選択されていないメモリセルについて、第1の電圧V1が第1のビット線BL1および第1の反転ビット線BL1_invに与えられ、接地電圧(0V)が第3のアンチヒューズ制御線AF3、第4のアンチヒューズ制御線AF4および第2のアイソレーション制御線IG2に与えられる。一実施形態において、第1の電圧V1はほぼプログラム電圧Vppである。
【0177】
再び
図13Bを参照されたい。メモリセルc21が選択されているメモリセルであるため、バイアス電圧Vppが第1のアンチヒューズトランジスタA1のゲート酸化物層および第2のアンチヒューズトランジスタA2のゲート酸化物層に印加される。その結果として、第1のアンチヒューズトランジスタA1および第2のアンチヒューズトランジスタA2のうちの一方のゲート酸化物層が破壊される。破壊されたゲート酸化物層は、抵抗値が低い抵抗器と考えることができる。たとえば、
図13Bに示すようなメモリセルc21において、第1のアンチヒューズトランジスタA1のゲート酸化物層は破壊されないが、第2のアンチヒューズトランジスタA2のゲート酸化物層は破壊される。ゲート酸化物層の第2の部分(すなわち、より薄い部分)が破壊されるとき、これは、ゲート酸化物層が破壊されることを意味する。
【0178】
OTPメモリセルc11、c12またはc22が選択されているメモリセルである場合、プログラミングプロセスを実施するためのバイアス電圧は、メモリセルc21に対するものと同様である。その詳細な説明は、本明細書においては冗長に記載しない。
【0179】
メモリセルc21が完全にプログラムされた後、メモリセルc21の2つの記憶回路の記憶状態を確認するために、1回の読み出し動作が実施される。
図13Cを参照されたい。選択されているメモリセルc21の読み出しサイクル中、接地電圧(0V)が第2のビット線BL2および第2の反転ビット線BL2_invに与えられ、読み出し電圧Vrが第1のアンチヒューズ制御線AF1および第2のアンチヒューズ制御線AF2に与えられ、接地電圧(0V)が第1のアイソレーション制御線IG1に与えられる。一実施形態において、読み出し電圧Vrは、0.75Vと3.6Vとの間の範囲内にある。
【0180】
選択されていないメモリセルc11、c12およびc22について、第1のビット線BL1および第1の反転ビット線BL1_invは浮遊状態にあり、接地電圧(0V)が第3のアンチヒューズ制御線AF3、第4のアンチヒューズ制御線AF4および第2のアイソレーション制御線IG2に与えられる。
【0181】
選択されているメモリセルc21において、第1のアンチヒューズトランジスタA1のゲート酸化物層は破壊されていないが、第2のアンチヒューズトランジスタのゲート酸化物層は破壊されているため、第2のビット線BL2を通じて流れる第1の読み出し電流Ir1の値は小さく(すなわち、ほぼゼロであり)、第2の反転ビット線BL2_invを通じて流れる第2の読み出し電流Ir2の値はより大きい。第1の読み出し電流Ir1および第2の読み出し電流Ir2に従って、第1のアンチヒューズトランジスタA1(すなわち、第1の記憶回路)が高抵抗値に対応する第2の記憶状態を有するものと確かめられ、第2のアンチヒューズトランジスタA2(すなわち、第2の記憶回路)が低抵抗値に対応する第1の記憶状態を有するものと確かめられる。
【0182】
このとき、第1のアンチヒューズトランジスタA1(すなわち、第1の記憶回路)および第2のアンチヒューズトランジスタA2(すなわち、第2の記憶回路)の記憶状態に従って、1ビットのランダムコードが決定され、PUF技術に適用される。
【0183】
その上、4つのメモリセルc11〜c22のプログラム動作および読み出し動作が実施された後、PUF技術の4ビットランダムコードが生成される。
【0184】
図14Aは、本発明の第5の実施形態によるワンタイムプログラミングメモリセルの概略上面図である。
図14Bは、
図14Aの、線AA’に沿ったアンチヒューズ型ワンタイムプログラミングメモリセルの概略断面図である。
図14Cは、本発明の第5の実施形態によるワンタイムプログラミングメモリセルの等価回路図である。
【0185】
図14Aおよび
図14Bに示すように、OTPメモリセルc1は、Pウェル領域PW内に構築される。ゲート酸化物層580が、Pウェル領域PWの上面を被覆する。開口を形成するためのエッチングプロセスの後、第1のドープ領域510、第2のドープ領域520、第3のドープ領域530、第4のドープ領域540、第5のドープ領域550、第6のドープ領域560および第7のドープ領域570が、Pウェル領域PWの上面の下に形成される。この実施形態において、7つのドープ領域510、520、530、540、550、560および570はN型ドープ領域である。
【0186】
第1のゲート515がゲート酸化物層580上に形成され、第1のドープ領域510および第2のドープ領域520に架かる。その上、第1のゲート515は、メモリセルc1のワード線WLと接続される。第2のゲート525がゲート酸化物層580上に形成され、第2のドープ領域520および第3のドープ領域530に架かる。その上、第2のゲート525は、スイッチ制御線SWと接続される。第3のゲート535がゲート酸化物層580上に形成され、第3のドープ領域530および第4のドープ領域540に架かる。その上、第3のゲート535は、メモリセルc1の第1のアンチヒューズ制御線AF1と接続される。第4のゲート545がゲート酸化物層580上に形成され、第4のドープ領域540および第5のドープ領域550に架かる。その上、第4のゲート545は、メモリセルc1の第2のアンチヒューズ制御線AF2と接続される。第5のゲート555がゲート酸化物層580上に形成され、第5のドープ領域550および第6のドープ領域560に架かる。その上、第5のゲート555は、スイッチ制御線SWと接続される。第6のゲート565がゲート酸化物層580上に形成され、第6のドープ領域560および第7のドープ領域570に架かる。その上、第6のドープ領域560は、メモリセルc1のワード線WLと接続される。
【0187】
第1の金属層572が6つのゲート515、525、535、545、555および565の上に配置される。その上、第1の金属層572は、2つのビアを介して第1のドープ領域510および第7のドープ領域570と接続される。第1の金属層572は、メモリセルc1のビット線BLとして使用される。その上、第1のゲート515および第6のゲート565が、第2の金属層574を通じて互いと接続される。その上、第2のゲート525および第5のゲート555が、第3の金属層576を通じて互いと接続される。
【0188】
図14Cを参照されたい。第1のドープ領域510、第2のドープ領域520および第1のゲート515は協働して第1の選択トランジスタS1として形成される。第2のドープ領域520、第3のドープ領域530および第2のゲート525は協働して第1のスイッチトランジスタW1として形成される。第3のドープ領域530、第4のドープ領域540および第3のゲート535は協働して第1のアンチヒューズトランジスタA1として形成される。第4のドープ領域540、第5のドープ領域550および第4のゲート545は協働して第2のアンチヒューズトランジスタA2として形成される。第5のドープ領域550、第6のドープ領域560および第5のゲート555は協働して第2のスイッチトランジスタW2として形成される。第6のドープ領域560、第7のドープ領域570および第6のゲート565は協働して第2の選択トランジスタS2として形成される。
【0189】
第1の選択トランジスタS1のゲート端子は、ワード線WLと接続されている。第1のスイッチトランジスタW1のゲート端子は、スイッチ制御線SWと接続されている。第1のアンチヒューズトランジスタA1のゲート端子は、第1のアンチヒューズ制御線AF1と接続されている。第2のアンチヒューズトランジスタA2のゲート端子は、第2のアンチヒューズ制御線AF2と接続されている。第2のスイッチトランジスタW2のゲート端子は、スイッチ制御線SWと接続されている。第2の選択トランジスタS2のゲート端子は、ワード線WLと接続されている。
【0190】
第5の実施形態によれば、OTPメモリセルc1は、2つの記憶回路を備える。すなわち、第1のアンチヒューズトランジスタA1が第1の記憶回路であり、第2のアンチヒューズトランジスタA2が第2の記憶回路である。OTPメモリセルc1のプログラムサイクル中、高電圧ストレスが第1のアンチヒューズトランジスタA1と第2のアンチヒューズトランジスタA2の両方に印加される。この状況下で、第1のアンチヒューズトランジスタA1および第2のアンチヒューズトランジスタA2のうちの一方のゲート酸化物層が破壊される。その結果として、第1のアンチヒューズトランジスタA1または第2のアンチヒューズトランジスタA2の記憶状態が変更される。読み出しサイクル中、第1のアンチヒューズトランジスタA1および第2のアンチヒューズトランジスタA2の記憶状態が順次読み出され、第1のアンチヒューズトランジスタA1の記憶状態が、PUF技術のランダムコードとして使用される。
【0191】
図15A〜
図15Cは、本発明の第5の実施形態によるPUF技術のOTPメモリセルをプログラムおよび読み出しするための関連電圧信号を概略的に示す図である。
【0192】
図15Aを参照されたい。OTPメモリセルをプログラムするために、接地電圧(0V)がビット線BLに与えられ、選択電圧Vddがワード線WLに与えられ、第2の電圧V2がスイッチ制御線SWに与えられ、プログラム電圧Vppが第1のアンチヒューズ制御線AF1および第2のアンチヒューズ制御線AF2に与えられる。一実施形態において、選択電圧Vddは0.75Vと3.6Vとの間の範囲内にあり、プログラム電圧Vppは3.6Vと11Vとの間の範囲内にあり、第2の電圧V2は選択電圧Vdd以上であり、プログラム電圧Vppの4分の3よりも小さい(すなわち、Vdd≦V2<3Vpp/4)。
【0193】
選択電圧Vddがワード線WLに与えられ、第2の電圧V2がスイッチ制御線SWに与えられ、接地電圧がビット線BLに与えられると、第1の選択トランジスタS1、第2の選択トランジスタS2、第1のスイッチトランジスタW1および第2のスイッチトランジスタW2がオンになる。その結果として、バイアス電圧Vppが第1のアンチヒューズトランジスタA1のゲート酸化物層および第2のアンチヒューズトランジスタA2のゲート酸化物層に印加される。プログラム電圧Vppはゲート酸化物層の耐電圧範囲を超えるため、第1のアンチヒューズトランジスタA1および第2のアンチヒューズトランジスタA2のうちの一方のゲート酸化物層が破壊される。破壊されたゲート酸化物層は、抵抗値が低い抵抗器と考えることができる。
【0194】
OTPメモリセルc1の製造上のばらつきに起因して、プログラム中にいずれのアンチヒューズトランジスタのゲート酸化物層が破壊されているかを認識することはできない。その結果として、OTPメモリセルc1は、PUF技術を利用することができる。
図15AのOTPメモリセルc1を一例として取り上げる。プログラムサイクル中、第1のアンチヒューズトランジスタA1のゲート酸化物層が破壊されるが、第2のアンチヒューズトランジスタA2のゲート酸化物層は破壊されない。
【0195】
OTPメモリセルc1がプログラムされた後、2つの記憶回路の記憶状態を判定するために、2回の読み出し動作が実施される。
図15Bを参照されたい。第1の読み出しサイクル中、接地電圧(0V)がビット線BLに与えられ、選択電圧Vddがワード線WLに与えられ、第2の電圧V2がスイッチ制御線SWに与えられ、読み出し電圧Vrが第1のアンチヒューズ制御線AF1に与えられ、接地電圧(0V)が第2のアンチヒューズ制御線AF2に与えられる。一実施形態において、読み出し電圧Vrは、0.75Vと3.6Vとの間の範囲内にある。
【0196】
第1のアンチヒューズトランジスタA1のゲート酸化物層は破壊されているため、ビット線BLを通じて流れる第1の読み出し電流Ir1の値はより大きい。第1の読み出し電流Ir1に従って、第1のアンチヒューズトランジスタA1(すなわち、第1の記憶回路)は、低抵抗値に対応する第1の記憶状態を有するものと確かめられる。
【0197】
図15Cを参照されたい。第2の読み出しサイクル中、接地電圧(0V)がビット線BLに与えられ、選択電圧Vddがワード線WLに与えられ、第2の電圧V2がスイッチ制御線SWに与えられ、接地電圧(0V)が第1のアンチヒューズ制御線AF1に与えられ、読み出し電圧Vrが第2のアンチヒューズ制御線AF2に与えられる。
【0198】
第2のアンチヒューズトランジスタA2のゲート酸化物層は破壊されていないため、ビット線BLを通じて流れる第2の読み出し電流Ir2の値は小さい(すなわち、ほぼゼロである)。第2の読み出し電流Ir2に従って、第2のアンチヒューズトランジスタA2(すなわち、第2の記憶回路)は、高抵抗値に対応する第2の記憶状態を有するものと確かめられる。
【0199】
このとき、第1のアンチヒューズトランジスタA1(すなわち、第1の記憶回路)および第2のアンチヒューズトランジスタA2(すなわち、第2の記憶回路)の記憶状態に従って、1ビットのランダムコードが決定され、PUF技術に適用される。
【0200】
上記の説明から、2つの記憶回路の記憶状態を確認し、1ビットのランダムコードを決定するために、2回の読み出し動作が実施される。しかしながら、記憶状態は互いに相補的であるため、1つのみの記憶回路の記憶状態を読み出すことによって、1ビットのランダムコードを決定することができる。
【0201】
図16Aは、本発明の第5の実施形態によるOTPメモリセルのメモリアレイを示す等価回路図である。
【0202】
図16Aに示すように、メモリアレイは、2×2アレイになったOTPメモリセルc11〜c22を備える。OTPメモリセルc11〜c22の各々の構造は、
図15Aに示すようなOTPメモリセルの構造と同様である。この実施形態において、OTPメモリセルc11〜c22の各々は、第1の選択トランジスタS1と、第2の選択トランジスタS2と、第1のアンチヒューズトランジスタA1と、第2のアンチヒューズトランジスタA2と、第1のスイッチトランジスタW1と、第2のスイッチトランジスタW2とを備える。
【0203】
図16B〜
図16Dは、本発明の第5の実施形態によるPUF技術のメモリアレイをプログラムおよび読み出しするための関連電圧信号を概略的に示す図である。たとえば、OTPメモリセルc11が、選択されているメモリセルである。
【0204】
図16Bを参照されたい。選択されているOTPメモリセルc11をプログラムするために、接地電圧(0V)が第1のビット線BL1に与えられ、選択電圧Vddが第1のワード線WL1に与えられ、第2の電圧V2が第1のスイッチ制御線SW1に与えられ、プログラム電圧Vppが第1のアンチヒューズ制御線AF1および第2のアンチヒューズ制御線AF2に与えられる。一実施形態において、選択電圧Vddは0.75Vと3.6Vとの間の範囲内にあり、プログラム電圧Vppは3.6Vと11Vとの間の範囲内にあり、第2の電圧V2は選択電圧Vdd以上であり、プログラム電圧Vppの4分の3よりも小さい(すなわち、Vdd≦V2<3Vpp/4)。
【0205】
メモリセルc12、c21およびc22は、選択されていないメモリセルである。これらの選択されていないメモリセルについて、第1の電圧V1が第2のビット線BL2に与えられ、接地電圧(0V)が第2のワード線WL2および第2のスイッチ制御線SW2に与えられ、接地電圧(0V)が第3のアンチヒューズ制御線AF3および第4のアンチヒューズ制御線AF4に与えられる。一実施形態において、第1の電圧V1は選択電圧Vdd以上であり、第1の電圧V1は、プログラム電圧Vppの半分よりも小さい(すなわち、Vdd≦V1<Vpp/2)。
【0206】
再び
図16Bを参照されたい。メモリセルc11が選択されているメモリセルであるため、バイアス電圧Vppが第1のアンチヒューズトランジスタA1のゲート酸化物層および第2のアンチヒューズトランジスタA2のゲート酸化物層に印加される。その結果として、第1のアンチヒューズトランジスタA1および第2のアンチヒューズトランジスタA2のうちの一方のゲート酸化物層が破壊される。破壊されたゲート酸化物層は、抵抗値が低い抵抗器と考えることができる。たとえば、
図16Bに示すようなメモリセルc11において、第1のアンチヒューズトランジスタA1のゲート酸化物層は破壊されるが、第2のアンチヒューズトランジスタA2のゲート酸化物層は破壊されない。
【0207】
OTPメモリセルc12、c21またはc22が選択されているメモリセルである場合、プログラミングプロセスを実施するためのバイアス電圧は、メモリセルc11に対するものと同様である。その詳細な説明は、本明細書においては冗長に記載しない。
【0208】
選択されているメモリセルc11がプログラムされた後、選択されているメモリセルc11の2つの記憶回路の記憶状態を判定するために、2回の読み出し動作が実施される。
図16Cを参照されたい。選択されているメモリセルc11の第1の読み出しサイクル中、接地電圧(0V)が第1のビット線BL1に与えられ、選択電圧Vddが第1のワード線WL1に与えられ、第2の電圧V2が第1のスイッチ制御線SW1に与えられ、読み出し電圧Vrが第1のアンチヒューズ制御線AF1に与えられ、接地電圧(0V)が第2のアンチヒューズ制御線AF2に与えられる。一実施形態において、読み出し電圧Vrは、0.75Vと3.6Vとの間の範囲内にある。
【0209】
選択されていないメモリセルc12、c21およびc22について、第2のビット線BL2は浮遊状態にあり、接地電圧(0V)が第2のワード線WL2および第2のスイッチ制御線SW2に与えられ、接地電圧(0V)が第3のアンチヒューズ制御線AF3および第4のアンチヒューズ制御線AF4に与えられる。
【0210】
選択されているメモリセルc11において、第1のアンチヒューズトランジスタA1のゲート酸化物層は破壊されているため、第1のビット線BL1を通じて流れる第1の読み出し電流Ir1の値はより大きい。第1の読み出し電流Ir1に従って、第1のアンチヒューズトランジスタA1(すなわち、第1の記憶回路)は、低抵抗値に対応する第1の記憶状態を有するものと確かめられる。
【0211】
図16Dを参照されたい。選択されているメモリセルc11の第2の読み出しサイクル中、接地電圧(0V)が第1のビット線BL1に与えられ、選択電圧Vddが第1のワード線WL1に与えられ、第2の電圧V2が第1のスイッチ制御線SW1に与えられ、接地電圧(0V)が第1のアンチヒューズ制御線AF1に与えられ、読み出し電圧Vrが第2のアンチヒューズ制御線AF2に与えられる。
【0212】
選択されていないメモリセルc12、c21およびc22について、第2のビット線BL2は浮遊状態にあり、接地電圧(0V)が第2のワード線WL2および第2のスイッチ制御線SW2に与えられ、接地電圧(0V)が第3のアンチヒューズ制御線AF3および第4のアンチヒューズ制御線AF4に与えられる。
【0213】
選択されているメモリセルc11において、第2のアンチヒューズトランジスタA2のゲート酸化物層は破壊されていないため、第1のビット線BL1を通じて流れる第2の読み出し電流Ir2の値は小さい(すなわち、ほぼゼロである)。第2の読み出し電流Ir2に従って、第2のアンチヒューズトランジスタA2(すなわち、第2の記憶回路)は、高抵抗値に対応する第2の記憶状態を有するものと確かめられる。
【0214】
このとき、第1のアンチヒューズトランジスタA1(すなわち、第1の記憶回路)および第2のアンチヒューズトランジスタA2(すなわち、第2の記憶回路)の記憶状態に従って、1ビットのランダムコードが決定され、PUF技術に適用される。
【0215】
上記の説明から、2つの記憶回路の記憶状態を確認し、1ビットのランダムコードを決定するために、2回の読み出し動作が実施される。しかしながら、記憶状態は互いに相補的であるため、1つのみの記憶回路の記憶状態を読み出すことによって、1ビットのランダムコードを決定することができる。
【0216】
その上、4つのメモリセルc11〜c22のプログラム動作および読み出し動作が実施された後、PUF技術の4ビットランダムコードが生成される。
【0217】
図17Aは、本発明の第6の実施形態によるワンタイムプログラミングメモリセルの概略上面図である。
図17Bは、本発明の第6の実施形態によるワンタイムプログラミングメモリセルの等価回路図である。第5の実施形態と比較して、この実施形態のOTPメモリセルは、差動メモリセルである。
【0218】
図17Aに示すように、OTPメモリセルc1は、第1のドープ領域610と、第2のドープ領域620と、第3のドープ領域630と、第4のドープ領域640と、第5のドープ領域650と、第6のドープ領域660と、第6のドープ領域670と、第8のドープ領域680とを備える。第1のゲート615がゲート酸化物層(図示せず)上に形成され、第1のドープ領域610および第2のドープ領域620に架かる。その上、第1のゲート615は、メモリセルc1のワード線WLと接続される。第2のゲート625がゲート酸化物層上に形成され、第2のドープ領域620および第3のドープ領域630に架かる。その上、第2のゲート625は、メモリセルc1のスイッチ制御線SWと接続される。第3のゲート635がゲート酸化物層上に形成され、第3のドープ領域630および第4のドープ領域640に架かる。その上、第3のゲート635は、メモリセルc1の第1のアンチヒューズ制御線AF1と接続される。第4のゲート645がゲート酸化物層上に形成され、第4のドープ領域640および第4のドープ領域650に架かる。その上、第4のゲート645は、メモリセルc1のアイソレーション制御線IGと接続される。第5のゲート655がゲート酸化物層上に形成され、第5のドープ領域650および第6のドープ領域660に架かる。その上、第5のゲート655は、メモリセルc1の第2のアンチヒューズ制御線AF2と接続される。第6のゲート665がゲート酸化物層上に形成され、第6のドープ領域660および第7のドープ領域670に架かる。その上、第6のゲート665は、メモリセルc1のスイッチ制御線SWと接続される。第7のゲート675がゲート酸化物層上に形成され、第7のドープ領域670および第8のドープ領域680に架かる。その上、第7のゲート675は、メモリセルc1のワード線WLと接続される。
【0219】
第1の金属層692が、ビアを通じて第1のドープ領域610と接続される。その上、第1の金属層692は、メモリセルc1のビット線BLとして使用される。第2の金属層694が、別のビアを通じて第8のドープ領域680と接続される。その上、第2の金属層694は、反転ビット線BL_invとして使用される。第1のゲート615および第5のゲート675Aが、第3の金属層696を通じて互いと接続される。第2のゲート625および第6のゲート665が、第4の金属層698を通じて互いと接続される。
【0220】
図17Bを参照されたい。第1のドープ領域610、第2のドープ領域620および第1のゲート625は協働して第1の選択トランジスタS1として形成される。第2のドープ領域620、第3のドープ領域630および第2のゲート625は協働して第1のスイッチトランジスタW1として形成される。第3のドープ領域630、第4のドープ領域640および第3のゲート635は協働して第1のアンチヒューズトランジスタA1として形成される。第4のドープ領域640、第5のドープ領域650および第4のゲート645は協働してアイソレーショントランジスタOとして形成される。第5のドープ領域650、第6のドープ領域660および第5のゲート655は協働して第2のアンチヒューズトランジスタA2として形成される。第6のドープ領域660、第7のドープ領域670および第6のゲート665は協働して第2のスイッチトランジスタW2として形成される。第7のドープ領域670、第8のドープ領域680および第7のゲート675は協働して第2の選択トランジスタS2として形成される。
【0221】
第1の選択トランジスタS1のゲート端子は、ワード線WLと接続されている。第1のスイッチトランジスタW1のゲート端子は、スイッチ制御線SWと接続されている。第1のアンチヒューズトランジスタA1のゲート端子は、第1のアンチヒューズ制御線AF1と接続されている。アイソレーショントランジスタOのゲート端子は、アイソレーション制御線IGと接続されている。第2のアンチヒューズトランジスタA2のゲート端子は、第2のアンチヒューズ制御線AF2と接続されている。第2のスイッチトランジスタW2のゲート端子は、スイッチ制御線SWと接続されている。第2の選択トランジスタS2のゲート端子は、ワード線WLと接続されている。
【0222】
第6の実施形態によれば、OTPメモリセルc1は、2つの記憶回路を備える。すなわち、第1のアンチヒューズトランジスタA1が第1の記憶回路であり、第2のアンチヒューズトランジスタA2が第2の記憶回路である。OTPメモリセルc1のプログラムサイクル中、高電圧ストレスが第1のアンチヒューズトランジスタA1と第2のアンチヒューズトランジスタA2の両方に印加される。この状況下で、第1のアンチヒューズトランジスタA1および第2のアンチヒューズトランジスタA2のうちの一方のゲート酸化物層が破壊される。その結果として、第1のアンチヒューズトランジスタA1または第2のアンチヒューズトランジスタA2の記憶状態が変更される。読み出しサイクル中、第1のアンチヒューズトランジスタA1および第2のアンチヒューズトランジスタA2の記憶状態が直に読み出され、その記憶状態が、PUF技術のランダムコードとして使用される。
【0223】
図18A〜
図18Bは、本発明の第6の実施形態によるPUF技術のメモリアレイをプログラムおよび読み出しするための関連電圧信号を概略的に示す。
【0224】
図18Aを参照されたい。選択されているOTPメモリセルc1をプログラムするために、接地電圧(0V)がビット線BLおよび反転ビット線BL_invに与えられ、選択電圧Vddがワード線WLに与えられ、プログラム電圧Vppが第1のアンチヒューズ制御線AF1および第2のアンチヒューズ制御線AF2に与えられ、第2の電圧V2がスイッチ制御線SWに与えられ、第3の電圧V3がアイソレーション線IGに与えられる。一実施形態において、選択電圧Vddは0.75Vと3.6Vとの間の範囲内にあり、プログラム電圧Vppは3.6Vと11Vとの間の範囲内にある。その上、第2の電圧V2は選択電圧Vdd以上であり、プログラム電圧Vppの4分の3よりも小さく(すなわち、Vdd≦V2<3Vpp/4)、第3の電圧V3は選択電圧Vdd以上であり、プログラム電圧Vppの4分の3よりも小さい(すなわち、Vdd≦V3<3Vpp/4)。
【0225】
選択電圧Vddがワード線WLに与えられ、第2の電圧V2がスイッチ制御線SWに与えられ、第3の電圧V3がアイソレーション線IGに与えられ、接地電圧がビット線BLおよび反転ビット線BL_invに与えられると、第1の選択トランジスタS1、第2の選択トランジスタS2、第1のスイッチトランジスタW1、第2のスイッチトランジスタW2およびアイソレーショントランジスタOがオンになる。その結果として、バイアス電圧Vppが第1のアンチヒューズトランジスタA1のゲート酸化物層および第2のアンチヒューズトランジスタA2のゲート酸化物層に印加される。プログラム電圧Vppはゲート酸化物層の耐電圧範囲を超えるため、第1のアンチヒューズトランジスタA1および第2のアンチヒューズトランジスタA2のうちの一方のゲート酸化物層が破壊される。破壊されたゲート酸化物層は、抵抗値が低い抵抗器と考えることができる。
【0226】
OTPメモリセルc1の製造上のばらつきに起因して、プログラム中にいずれのアンチヒューズトランジスタのゲート酸化物層が破壊されているかを認識することはできない。その結果として、OTPメモリセルc1は、PUF技術を利用することができる。
図18AのOTPメモリセルc1を一例として取り上げる。プログラムサイクル中、第1のアンチヒューズトランジスタA1のゲート酸化物層は破壊されないが、第2のアンチヒューズトランジスタA2のゲート酸化物層は破壊される。
【0227】
OTPメモリセルc1がプログラムされた後、2つの記憶回路の記憶状態を判定するために、1回の読み出し動作が実施される。
図18Bを参照されたい。第1の読み出しサイクル中、接地電圧(0V)がビット線BLおよび反転ビット線BL_invに与えられ、選択電圧Vddがワード線WLに与えられ、第2の電圧V2がスイッチ制御線SWに与えられ、読み出し電圧Vrが第1のアンチヒューズ制御線AF1および第2のアンチヒューズ制御線AF2に与えられ、接地電圧(0V)がアイソレーション制御線IGに与えられる。一実施形態において、読み出し電圧Vrは、0.75Vと3.6Vとの間の範囲内にある。
【0228】
第1のアンチヒューズトランジスタA1のゲート酸化物層は破壊されていないが、第2のアンチヒューズトランジスタA2のゲート酸化物層は破壊されているため、ビット線BLを通じて流れる第1の読み出し電流Ir1の値は小さく(すなわち、ほぼゼロであり)、反転ビット線BL_invを通じて流れる第2の読み出し電流Ir2の値はより大きい。第1の読み出し電流Ir1および第2の読み出し電流Ir2に従って、第1のアンチヒューズトランジスタA1(すなわち、第1の記憶回路)が高抵抗値に対応する第2の記憶状態を有するものと確かめられ、第2のアンチヒューズトランジスタA2(すなわち、第2の記憶回路)が低抵抗値に対応する第1の記憶状態を有するものと確かめられる。
【0229】
このとき、第1のアンチヒューズトランジスタA1(すなわち、第1の記憶回路)および第2のアンチヒューズトランジスタA2(すなわち、第2の記憶回路)の記憶状態に従って、1ビットのランダムコードが決定され、PUF技術に適用される。
【0230】
代替的に、差動検出動作を使用することによって、1ビットのランダムコードが決定されてもよい。たとえば、第1の読み出し電流Ir1が第2の読み出し電流Ir2よりも大きい場合、OTPメモリセルc1は第1の記憶状態として定義され、第1の読み出し電流Ir1が第2の読み出し電流Ir2よりも小さい場合、OTPメモリセルc1は第2の記憶状態として定義される。
【0231】
図19Aは、本発明の第6の実施形態によるOTPメモリセルのメモリアレイを示す等価回路図である。
【0232】
図19Aに示すように、メモリアレイは、2×2アレイになったOTPメモリセルc11〜c22を備える。OTPメモリセルc11〜c22の各々の構造は、
図17Aに示すようなOTPメモリセルの構造と同様である。この実施形態において、OTPメモリセルc11〜c22の各々は、第1の選択トランジスタS1と、第2の選択トランジスタS2と、第1のアンチヒューズトランジスタA1と、第2のアンチヒューズトランジスタA2と、第1のスイッチトランジスタW1と、第2のスイッチトランジスタW2と、アイソレーショントランジスタOとを備える。
【0233】
図19B〜
図19Cは、本発明の第6の実施形態によるPUF技術のメモリアレイをプログラムおよび読み出しするための関連電圧信号を概略的に示す。たとえば、OTPメモリセルc12が、選択されているメモリセルである。
【0234】
図19Bを参照されたい。選択されているOTPメモリセルc12をプログラムするために、接地電圧(0V)が第1のビット線BL1および第1の反転ビット線BL1_invに与えられ、選択電圧Vddが第2のワード線WL2に与えられ、第2の電圧V2が第2のスイッチ制御線SW2に与えられ、プログラム電圧Vppが第3のアンチヒューズ制御線AF3および第4のアンチヒューズ制御線AF4に与えられ、第3の電圧V3が第2のアイソレーション制御線IG2に与えられる。一実施形態において、選択電圧Vddは0.75V〜3.6Vの間の範囲内にあり、プログラム電圧Vppは3.6Vと11Vとの間の範囲内にある。その上、第2の電圧V2は選択電圧Vdd以上であり、プログラム電圧Vppの4分の3よりも小さく(すなわち、Vdd≦V2<3Vpp/4)、第3の電圧V3は選択電圧Vdd以上であり、プログラム電圧Vppの4分の3よりも小さい(すなわち、Vdd≦V3<3Vpp/4)。
【0235】
メモリセルc11、c21およびc22は、選択されていないメモリセルである。これらの選択されていないメモリセルについて、第1の電圧V1が第2のビット線BL2および第2の反転ビット線BL2_invに与えられ、接地電圧(0V)が第1のアイソレーション制御線IG1、第1のワード線WL1および第1のスイッチ制御線SW1に与えられ、接地電圧(0V)が第1のアンチヒューズ制御線AF1および第2のアンチヒューズ制御線AF2に与えられる。一実施形態において、第1の電圧V1は選択電圧Vdd以上であり、第1の電圧V1は、プログラム電圧Vppの半分よりも小さい(すなわち、Vdd≦V1<Vpp/2)。
【0236】
再び
図19Bを参照されたい。メモリセルc12が選択されているメモリセルであるため、バイアス電圧Vppが第1のアンチヒューズトランジスタA1のゲート酸化物層および第2のアンチヒューズトランジスタA2のゲート酸化物層に印加される。その結果として、第1のアンチヒューズトランジスタA1および第2のアンチヒューズトランジスタA2のうちの一方のゲート酸化物層が破壊される。破壊されたゲート酸化物層は、抵抗値が低い抵抗器と考えることができる。たとえば、
図19Bに示すようなメモリセルc12において、第1のアンチヒューズトランジスタA1のゲート酸化物層は破壊されないが、第2のアンチヒューズトランジスタA2のゲート酸化物層は破壊される。
【0237】
OTPメモリセルc11、c21またはc22が選択されているメモリセルである場合、プログラミングプロセスを実施するためのバイアス電圧は、メモリセルc12に対するものと同様である。その詳細な説明は、本明細書においては冗長に記載しない。
【0238】
メモリセルc12が完全にプログラムされた後、メモリセルc12の2つの記憶回路の記憶状態を確認するために、1回の読み出し動作が実施される。
図19Cを参照されたい。選択されているメモリセルc12の読み出しサイクル中、接地電圧(0V)が第1のビット線BL1および第1の反転ビット線BL1_invに与えられ、選択電圧Vddが第2のワード線WL2に与えられ、第2の電圧V2が第2のスイッチ制御線SW2に与えられ、接地電圧(0V)が第2のアイソレーション制御線IG1に与えられ、読み出し電圧Vrが第3のアンチヒューズ制御線AF3および第4のアンチヒューズ制御線AF4に与えられる。一実施形態において、読み出し電圧Vrは、0.75Vと3.6Vとの間の範囲内にある。
【0239】
選択されていないメモリセルc11、c21およびc22について、第2のビット線BL2および第2の反転ビット線BL2_invは浮遊状態にあり、接地電圧(0V)が第2のワード線WL2および第2のスイッチ制御線SW2に与えられ、接地電圧(0V)が第1のアイソレーション制御線IG1、第1のアンチヒューズ制御線AF1および第2のアンチヒューズ制御線AF2に与えられる。
【0240】
選択されているメモリセルc12において、第1のアンチヒューズトランジスタA1のゲート酸化物層は破壊されていないが、第2のアンチヒューズトランジスタのゲート酸化物層は破壊されているため、第2のビット線BL2を通じて流れる第1の読み出し電流Ir1の値は小さく(すなわち、ほぼゼロであり)、第2の反転ビット線BL2_invを通じて流れる第2の読み出し電流Ir2の値はより大きい。第1の読み出し電流Ir1および第2の読み出し電流Ir2に従って、第1のアンチヒューズトランジスタA1(すなわち、第1の記憶回路)が高抵抗値に対応する第2の記憶状態を有するものと確かめられ、第2のアンチヒューズトランジスタA2(すなわち、第2の記憶回路)が低抵抗値に対応する第1の記憶状態を有するものと確かめられる。
【0241】
このとき、第1のアンチヒューズトランジスタA1(すなわち、第1の記憶回路)および第2のアンチヒューズトランジスタA2(すなわち、第2の記憶回路)の記憶状態に従って、1ビットのランダムコードが決定され、PUF技術に適用される。
【0242】
その上、4つのメモリセルc11〜c22のプログラム動作および読み出し動作が実施された後、PUF技術の4ビットランダムコードが生成される。
【0243】
図20Aは、本発明の第7の実施形態によるワンタイムプログラミングメモリセルの概略上面図である。
図20Bは、
図20Aの、線AA’に沿ったアンチヒューズ型ワンタイムプログラミングメモリセルの概略断面図である。
図20Cは、本発明の第7の実施形態によるワンタイムプログラミングメモリセルの等価回路図である。
【0244】
図20Aおよび
図20Bに示すように、OTPメモリセルc1は、Pウェル領域PW内に構築される。ゲート酸化物層730が、Pウェル領域PWの上面を被覆する。開口を形成するためのエッチングプロセスの後、第1のドープ領域710および第2のドープ領域720が、Pウェル領域PWの上面の下に形成される。この実施形態において、第1のドープ領域710および第2のドープ領域720はN型ドープ領域である。この実施形態において、OTPメモリセルc1は、Pウェル領域PW内に構築される。なお、本発明の教示を保持しながら、多数の修正および変更を行うことができる。たとえば、別の実施形態において、OTPメモリセルc1はNウェル領域PW内に構築され、2つのドープ領域はP型ドープ領域である。
【0245】
第1のゲート715がゲート酸化物層730上に形成され、第1のドープ領域710および第2のドープ領域720に架かる。その上、第1のゲート715は、メモリセルc1のワード線WLと接続される。第2のゲート725がゲート酸化物層730上に形成され、第2のドープ領域720の上に配置される。その上、第2のゲート725は、メモリセルc1の第1のアンチヒューズ制御線AF1と接続される。第3のゲート735がゲート酸化物層730上に形成され、第2のドープ領域720の上に配置される。その上、第3のゲート735は、メモリセルc1の第2のアンチヒューズ制御線AF2と接続される。この実施形態において、3つのゲート715、725および735はポリシリコンゲートまたは金属ゲートである。
【0246】
その上、第1の金属層740が、ビアを通じて第1のドープ領域710と接続される。第1の金属層740は、メモリセルc1のビット線BLとして使用される。
【0247】
図20Cを参照されたい。第1のドープ領域710、第2のドープ領域720および第1のゲート715は協働して選択トランジスタSとして形成される。第2のドープ領域720および第2のゲート725は協働して第1のアンチヒューズトランジスタA1として形成される。第2のドープ領域720および第3のゲート735は協働して第2のアンチヒューズトランジスタA2として形成される。第1のアンチヒューズトランジスタA1のドレイン端子およびソース端子は互いに接続されている。第2のアンチヒューズトランジスタA2のドレイン端子およびソース端子は互いに接続されている。ソース端子およびドレイン端子が互いに接続されているため、第1のアンチヒューズトランジスタA1はキャパシタと考えることができる。同じく、第2のアンチヒューズトランジスタA2は別のキャパシタと考えることができる。
【0248】
選択トランジスタSの第1のドレイン/ソース端子は、ビット線BLと接続されている。選択トランジスタSのゲート端子は、ワード線WLと接続されている。第1のアンチヒューズトランジスタA1の第1のドレイン/ソース端子および第2のドレイン/ソース端子は選択トランジスタSの第2のドレイン/ソース端子と接続されている。第1のアンチヒューズトランジスタA1のゲート端子は、第1のアンチヒューズ制御線AF1と接続されている。第2のアンチヒューズトランジスタA2の第1のドレイン/ソース端子および第2のドレイン/ソース端子は選択トランジスタSの第2のドレイン/ソース端子と接続されている。第2のアンチヒューズトランジスタA2のゲート端子は、第2のアンチヒューズ制御線AF2と接続されている。
【0249】
第7の実施形態によれば、OTPメモリセルc1は、2つの記憶回路を備える。すなわち、第1のアンチヒューズトランジスタA1が第1の記憶回路であり、第2のアンチヒューズトランジスタA2が第2の記憶回路である。OTPメモリセルc1のプログラムサイクル中、高電圧ストレスが第1のアンチヒューズトランジスタA1と第2のアンチヒューズトランジスタA2の両方に印加される。この状況下で、第1のアンチヒューズトランジスタA1および第2のアンチヒューズトランジスタA2のうちの一方のゲート酸化物層が破壊される。その結果として、第1のアンチヒューズトランジスタA1または第2のアンチヒューズトランジスタA2の記憶状態が変更される。読み出しサイクル中、第1のアンチヒューズトランジスタA1および第2のアンチヒューズトランジスタA2の記憶状態が順次読み出され、第1のアンチヒューズトランジスタA1の記憶状態が、PUF技術のランダムコードとして使用される。
【0250】
図21A〜
図21Cは、本発明の第7の実施形態によるPUF技術のOTPメモリセルをプログラムおよび読み出しするための関連電圧信号を概略的に示す。
【0251】
図21Aを参照されたい。OTPメモリセルをプログラムするために、接地電圧(0V)がビット線BLに与えられ、選択電圧Vddがワード線WLに与えられ、プログラム電圧Vppが第1のアンチヒューズ制御線AF1および第2のアンチヒューズ制御線AF2に与えられる。一実施形態において、選択電圧Vddは0.75Vと2/3Vppとの間の範囲内にあり、プログラム電圧Vppは3.6Vと11Vとの間の範囲内にある。
【0252】
選択電圧Vddがワード線WLに与えられ、接地電圧がビット線BLに与えられると、選択トランジスタSはオンにされる。その結果として、バイアス電圧Vppが第1のアンチヒューズトランジスタA1のゲート酸化物層および第2のアンチヒューズトランジスタA2のゲート酸化物層に印加される。プログラム電圧Vppはゲート酸化物層の耐電圧範囲を超えるため、第1のアンチヒューズトランジスタA1および第2のアンチヒューズトランジスタA2のうちの一方のゲート酸化物層が破壊される。破壊されたゲート酸化物層は、抵抗値が低い抵抗器と考えることができる。
【0253】
OTPメモリセルc1の製造上のばらつきに起因して、プログラム中にいずれのアンチヒューズトランジスタのゲート酸化物層が破壊されているかを認識することはできない。その結果として、OTPメモリセルc1は、PUF技術を利用することができる。
図21AのOTPメモリセルc1を一例として取り上げる。プログラムサイクル中、第1のアンチヒューズトランジスタA1のゲート酸化物層が破壊されるが、第2のアンチヒューズトランジスタA2のゲート酸化物層は破壊されない。
【0254】
OTPメモリセルc1がプログラムされた後、2つの記憶回路の記憶状態を判定するために、2回の読み出し動作が実施される。
図21Bを参照されたい。第1の読み出しサイクル中、接地電圧(0V)がビット線BLに与えられ、選択電圧Vddがワード線WLに与えられ、読み出し電圧Vrが第1のアンチヒューズ制御線AF1に与えられ、接地電圧(0V)が第2のアンチヒューズ制御線AF2に与えられる。一実施形態において、読み出し電圧Vrは、0.75Vと3.6Vとの間の範囲内にある。
【0255】
第1のアンチヒューズトランジスタA1のゲート酸化物層は破壊されているため、ビット線BLを通じて流れる第1の読み出し電流Ir1の値はより大きい。第1の読み出し電流Ir1に従って、第1のアンチヒューズトランジスタA1(すなわち、第1の記憶回路)は、低抵抗値に対応する第1の記憶状態を有するものと確かめられる。
【0256】
図21Cを参照されたい。第2の読み出しサイクル中、接地電圧(0V)がビット線BLに与えられ、選択電圧Vddがワード線WLに与えられ、接地電圧(0V)が第1のアンチヒューズ制御線AF1に与えられ、読み出し電圧Vrが第2のアンチヒューズ制御線AF2に与えられる。
【0257】
第2のアンチヒューズトランジスタA2のゲート酸化物層は破壊されていないため、ビット線BLを通じて流れる第2の読み出し電流Ir2の値は小さい(すなわち、ほぼゼロである)。第2の読み出し電流Ir2に従って、第2のアンチヒューズトランジスタA2(すなわち、第2の記憶回路)は、高抵抗値に対応する第2の記憶状態を有するものと確かめられる。
【0258】
このとき、第1のアンチヒューズトランジスタA1(すなわち、第1の記憶回路)および第2のアンチヒューズトランジスタA2(すなわち、第2の記憶回路)の記憶状態に従って、1ビットのランダムコードが決定され、PUF技術に適用される。
【0259】
上記の説明から、2つの記憶回路の記憶状態を確認し、1ビットのランダムコードを決定するために、2回の読み出し動作が実施される。しかしながら、記憶状態は互いに相補的であるため、1つのみの記憶回路の記憶状態を読み出すことによって、1ビットのランダムコードを決定することができる。
【0260】
図22Aは、本発明の第7の実施形態によるOTPメモリセルのメモリアレイを示す等価回路図である。
図22Aに示すように、メモリアレイは、2×2アレイになったOTPメモリセルc11〜c22を備える。OTPメモリセルc11〜c22の各々の構造は、
図20Aに示すようなOTPメモリセルの構造と同様である。この実施形態において、OTPメモリセルc11〜c22の各々は、選択トランジスタSと、第1のアンチヒューズトランジスタA1と、第2のアンチヒューズトランジスタA2とを備える。
【0261】
図22B〜
図22Dは、本発明の第7の実施形態によるPUF技術のメモリアレイをプログラムおよび読み出しするための関連電圧信号を概略的に示す。たとえば、OTPメモリセルc21が、選択されているメモリセルである。
【0262】
図22Bを参照されたい。選択されているOTPメモリセルc21をプログラムするために、接地電圧(0V)が第2のビット線BL2に与えられ、選択電圧Vddが第1のワード線WL1に与えられ、プログラム電圧Vppが第1のアンチヒューズ制御線AF1および第2のアンチヒューズ制御線AF2に与えられる。一実施形態において、選択電圧Vddは0.75Vと2/3Vppとの間の範囲内にあり、プログラム電圧Vppは3.6Vと11Vとの間の範囲内にある。
【0263】
メモリセルc11、c12およびc22は、選択されていないメモリセルである。これらの選択されていないメモリセルについて、第1の電圧V1が第1のビット線BL1に与えられ、接地電圧(0V)が第2のワード線WL2に与えられ、接地電圧(0V)が第3のアンチヒューズ制御線AF3および第4のアンチヒューズ制御線AF4に与えられる。一実施形態において、第1の電圧V1は選択電圧Vdd以上であり、第1の電圧V1は、プログラム電圧Vppの半分よりも小さい(すなわち、Vdd≦V1<Vpp/2)。
【0264】
再び
図22Bを参照されたい。メモリセルc21が選択されているメモリセルであるため、バイアス電圧Vppが第1のアンチヒューズトランジスタA1のゲート酸化物層および第2のアンチヒューズトランジスタA2のゲート酸化物層に印加される。その結果として、第1のアンチヒューズトランジスタA1および第2のアンチヒューズトランジスタA2のうちの一方のゲート酸化物層が破壊される。破壊されたゲート酸化物層は、抵抗値が低い抵抗器と考えることができる。たとえば、
図22Bに示すようなメモリセルc21において、第1のアンチヒューズトランジスタA1のゲート酸化物層は破壊されないが、第2のアンチヒューズトランジスタA2のゲート酸化物層は破壊される。
【0265】
OTPメモリセルc11、c12またはc22が選択されているメモリセルである場合、プログラミングプロセスを実施するためのバイアス電圧は、メモリセルc21に対するものと同様である。その詳細な説明は、本明細書においては冗長に記載しない。
【0266】
選択されているメモリセルc21がプログラムされた後、選択されているメモリセルc21の2つの記憶回路の記憶状態を判定するために、2回の読み出し動作が実施される。
図22Cを参照されたい。選択されているメモリセルc21の第1の読み出しサイクル中、接地電圧(0V)が第2のビット線BL2に与えられ、選択電圧Vddが第1のワード線WL1に与えられ、読み出し電圧Vrが第1のアンチヒューズ制御線AF1に与えられ、接地電圧(0V)が第2のアンチヒューズ制御線AF2に与えられる。一実施形態において、読み出し電圧Vrは、0.75Vと3.6Vとの間の範囲内にある。
【0267】
選択されていないメモリセルc11、c12およびc22について、第1のビット線BL1は浮遊状態にあり、接地電圧(0V)が第2のワード線WL2に与えられ、接地電圧(0V)が第3のアンチヒューズ制御線AF3および第4のアンチヒューズ制御線AF4に与えられる。
【0268】
選択されているメモリセルc21において、第1のアンチヒューズトランジスタA1のゲート酸化物層は破壊されていないため、第1のビット線BL1を通じて流れる第1の読み出し電流Ir1の値は小さい(すなわち、ほぼゼロである)。第1の読み出し電流Ir1に従って、第1のアンチヒューズトランジスタA1(すなわち、第1の記憶回路)は、高抵抗値に対応する第2の記憶状態を有するものと確かめられる。
【0269】
図22Dを参照されたい。選択されているメモリセルc21の第2の読み出しサイクル中、接地電圧(0V)が第2のビット線BL2に与えられ、選択電圧Vddが第1のワード線WL1に与えられ、接地電圧(0V)が第1のアンチヒューズ制御線AF1に与えられ、読み出し電圧Vrが第2のアンチヒューズ制御線AF2に与えられる。
【0270】
選択されていないメモリセルc11、c12およびc22について、第1のビット線BL1は浮遊状態にあり、接地電圧(0V)が第2のワード線WL2に与えられ、接地電圧(0V)が第3のアンチヒューズ制御線AF3および第4のアンチヒューズ制御線AF4に与えられる。
【0271】
選択されているメモリセルc21において、第2のアンチヒューズトランジスタA2のゲート酸化物層は破壊されているため、第1のビット線BL1を通じて流れる第2の読み出し電流Ir2の値はより大きい。第2の読み出し電流Ir2に従って、第2のアンチヒューズトランジスタA2(すなわち、第2の記憶回路)は、低抵抗値に対応する第1の記憶状態を有するものと確かめられる。
【0272】
このとき、第1のアンチヒューズトランジスタA1(すなわち、第1の記憶回路)および第2のアンチヒューズトランジスタA2(すなわち、第2の記憶回路)の記憶状態に従って、1ビットのランダムコードが決定され、PUF技術に適用される。
【0273】
上記の説明から、2つの記憶回路の記憶状態を確認し、1ビットのランダムコードを決定するために、2回の読み出し動作が実施される。しかしながら、記憶状態は互いに相補的であるため、1つのみの記憶回路の記憶状態を読み出すことによって、1ビットのランダムコードを決定することができる。
【0274】
その上、4つのメモリセルc11〜c22のプログラム動作および読み出し動作が実施された後、PUF技術の4ビットランダムコードが生成される。
【0275】
図23Aは、本発明の第8の実施形態によるワンタイムプログラミングメモリセルの概略上面図である。
図23Bは、本発明の第8の実施形態によるワンタイムプログラミングメモリセルの等価回路図である。
【0276】
図23Aに示すように、OTPメモリセルc1は、Pウェル領域PW内に構築される。ゲート酸化物層(図示せず)が、Pウェル領域PWの上面を被覆する。第1のドープ領域810、第2のドープ領域820および第3のドープ領域830が、Pウェル領域PWの上面の下に形成される。第1のゲート812がゲート酸化物層上に形成され、第1のドープ領域810および第2のドープ領域820に架かる。その上、第1のゲート812は、メモリセルc1のワード線WLと接続される。第2のゲート814がゲート酸化物層上に形成され、第2のドープ領域820の上に配置される。その上、第2のゲート814は、メモリセルc1の第1のアンチヒューズ制御線AF1と接続される。第3のゲート816がゲート酸化物層上に形成され、第2のドープ領域820の上に配置される。その上、第3のゲート816は、メモリセルc1の第2のアンチヒューズ制御線AF2と接続される。第4のゲート822がゲート酸化物層上に形成され、第2のドープ領域820の上に配置される。その上、第4のゲート822は、メモリセルc1の第3のアンチヒューズ制御線AF3と接続される。第5のゲート824がゲート酸化物層上に形成され、第2のドープ領域820の上に配置される。その上、第5のゲート824は、メモリセルc1の第4のアンチヒューズ制御線AF4と接続される。第6のゲート826がゲート酸化物層上に形成され、第2のドープ領域820および第3のドープ領域830に架かる。第6のゲート826は、メモリセルc1のワード線WLと接続される。
【0277】
その上、第1の金属層840が、2つのビアを介して第1のドープ領域810および第3のドープ領域830と接続される。第1の金属層840は、メモリセルc1のビット線BLとして使用される。その上、第1のゲート812および第6のゲート826が、第2の金属層842を通じて互いと接続される。
【0278】
図23Bを参照されたい。第1のドープ領域810、第2のドープ領域820および第1のゲート812は協働して第1の選択トランジスタS1として形成される。第2のドープ領域820、第3のドープ領域830および第6のゲート826は協働して第2の選択トランジスタS2として形成される。第2のドープ領域820および第2のゲート814は協働して第1のアンチヒューズトランジスタA1として形成される。第2のドープ領域820および第3のゲート816は協働して第2のアンチヒューズトランジスタA2として形成される。第2のドープ領域820および第4のゲート822は協働して第3のアンチヒューズトランジスタA3として形成される。第2のドープ領域820および第5のゲート824は協働して第4のアンチヒューズトランジスタA4として形成される。第1のアンチヒューズトランジスタA1のドレイン端子およびソース端子は互いに接続されている。第2のアンチヒューズトランジスタA2のドレイン端子およびソース端子は互いに接続されている。第3のアンチヒューズトランジスタA3のドレイン端子およびソース端子は互いに接続されている。第4のアンチヒューズトランジスタA4のドレイン端子およびソース端子は互いに接続されている。この実施形態において、4つのアンチヒューズトランジスタA1〜A4は4つのキャパシタと考えることができる。
【0279】
第1の選択トランジスタS1の第1のドレイン/ソース端子は、ビット線BLと接続されている。第1の選択トランジスタS1のゲート端子は、ワード線WLと接続されている。第1のアンチヒューズトランジスタA1の第1のドレイン/ソース端子および第2のドレイン/ソース端子は、第1の選択トランジスタS1の第2のドレイン/ソース端子と接続されている。第1のアンチヒューズトランジスタA1のゲート端子は、第1のアンチヒューズ制御線AF1と接続されている。第2のアンチヒューズトランジスタA2の第1のドレイン/ソース端子および第2のドレイン/ソース端子は、第1の選択トランジスタS1の第2のドレイン/ソース端子と接続されている。第2のアンチヒューズトランジスタA2のゲート端子は、第2のアンチヒューズ制御線AF2と接続されている。第2の選択トランジスタS2の第1のドレイン/ソース端子は、ビット線BLと接続されている。第2の選択トランジスタS2のゲート端子は、ワード線WLと接続されている。第3のアンチヒューズトランジスタA3の第1のドレイン/ソース端子および第2のドレイン/ソース端子は、第2の選択トランジスタS2の第2のドレイン/ソース端子と接続されている。第3のアンチヒューズトランジスタA3のゲート端子は、第3のアンチヒューズ制御線AF3と接続されている。第4のアンチヒューズトランジスタA4の第1のドレイン/ソース端子および第2のドレイン/ソース端子は、第2の選択トランジスタS2の第2のドレイン/ソース端子と接続されている。第4のアンチヒューズトランジスタA4のゲート端子は、第4のアンチヒューズ制御線AF4と接続されている。
【0280】
第8の実施形態によれば、OTPメモリセルc1は、4つの記憶回路を備える。すなわち、第1のアンチヒューズトランジスタA1が第1の記憶回路であり、第2のアンチヒューズトランジスタA2が第2の記憶回路であり、第3のアンチヒューズトランジスタA3が第3の記憶回路であり、第4のアンチヒューズトランジスタA4が第4の記憶回路である。OTPメモリセルc1のプログラムサイクル中、高電圧ストレスが第1のアンチヒューズトランジスタA1、第2のアンチヒューズトランジスタA2、第3のアンチヒューズトランジスタA3および第4のアンチヒューズトランジスタA4のすべてに印加される。この状況下で、第1のアンチヒューズトランジスタA1、第2のアンチヒューズトランジスタA2、第3のアンチヒューズトランジスタA3および第4のアンチヒューズトランジスタA4のうちの1つのゲート酸化物層が破壊される。その結果として、その記憶状態が変更される。読み出しサイクル中、第1のアンチヒューズトランジスタA1、第2のアンチヒューズトランジスタA2、第3のアンチヒューズトランジスタA3および第4のアンチヒューズトランジスタA4の記憶状態が順次読み出される。その結果として、PUF技術のランダムコードが決定される。
【0281】
図24A〜
図24Eは、本発明の第8の実施形態によるPUF技術のOTPメモリセルをプログラムおよび読み出しするための関連電圧信号を概略的に示す。
【0282】
図24Aを参照されたい。OTPメモリセルをプログラムするために、接地電圧(0V)がビット線BLに与えられ、選択電圧Vddがワード線WLに与えられ、プログラム電圧Vppが第1のアンチヒューズ制御線AF1、第2のアンチヒューズ制御線AF2、第3のアンチヒューズ制御線AF3および第4のアンチヒューズ制御線AF4に与えられる。一実施形態において、選択電圧Vddは0.75Vと2/3Vppとの間の範囲内にあり、プログラム電圧Vppは3.6Vと11Vとの間の範囲内にある。
【0283】
選択電圧Vddがワード線WLに与えられ、接地電圧がビット線BLに与えられると、第1の選択トランジスタS1および第2の選択トランジスタS2はオンにされる。その結果として、バイアス電圧Vppが第1のアンチヒューズトランジスタA1のゲート酸化物層、第2のアンチヒューズトランジスタA2のゲート酸化物層、第3のアンチヒューズトランジスタA3のゲート酸化物層および第4のアンチヒューズトランジスタA4のゲート酸化物層に印加される。プログラム電圧Vppはゲート酸化物層の耐電圧範囲を超えるため、第1のアンチヒューズトランジスタA1、第2のアンチヒューズトランジスタA2、第3のアンチヒューズトランジスタA3および第4のアンチヒューズトランジスタA4のうちの1つのゲート酸化物層が破壊される。破壊されたゲート酸化物層は、抵抗値が低い抵抗器と考えることができる。
【0284】
OTPメモリセルc1の製造上のばらつきに起因して、制御回路は、プログラム中にいずれのアンチヒューズトランジスタのゲート酸化物層が破壊されているかを認識することができない。その結果として、OTPメモリセルc1は、PUF技術を利用することができる。
図24AのOTPメモリセルc1を一例として取り上げる。プログラムサイクル中、第4のアンチヒューズトランジスタA4のゲート酸化物層が破壊されるが、第1のアンチヒューズトランジスタA1、第2のアンチヒューズトランジスタA2、第3のアンチヒューズトランジスタA3のゲート酸化物層は破壊されない。
【0285】
OTPメモリセルc1がプログラムされた後、4つの記憶回路の記憶状態を判定するために、4回の読み出し動作が実施される。
図24Bを参照されたい。第1の読み出しサイクル中、接地電圧(0V)がビット線BLに与えられ、選択電圧Vddがワード線WLに与えられ、読み出し電圧Vrが第1のアンチヒューズ制御線AF1に与えられ、接地電圧(0V)が第2のアンチヒューズ制御線AF2、第3のアンチヒューズ制御線AF3および第4のアンチヒューズ制御線AF4に与えられる。一実施形態において、読み出し電圧Vrは、0.75Vと3.6Vとの間の範囲内にある。
【0286】
第1のアンチヒューズトランジスタA1のゲート酸化物層は破壊されていないため、ビット線BLを通じて流れる第1の読み出し電流Ir1の値は小さい(すなわち、ほぼゼロである)。第1の読み出し電流Ir1に従って、第1のアンチヒューズトランジスタA1(すなわち、第1の記憶回路)は、高抵抗値に対応する第2の記憶状態を有するものと確かめられる。
【0287】
図24Cを参照されたい。第2の読み出しサイクル中、接地電圧(0V)がビット線BLに与えられ、選択電圧Vddがワード線WLに与えられ、読み出し電圧Vrが第2のアンチヒューズ制御線AF2に与えられ、接地電圧(0V)が第1のアンチヒューズ制御線AF1、第3のアンチヒューズ制御線AF3および第4のアンチヒューズ制御線AF4に与えられる。一実施形態において、読み出し電圧Vrは、0.75Vと3.6Vとの間の範囲内にある。
【0288】
第2のアンチヒューズトランジスタA2のゲート酸化物層は破壊されていないため、ビット線BLを通じて流れる第2の読み出し電流Ir2の値は小さい(すなわち、ほぼゼロである)。第2の読み出し電流Ir2に従って、第2のアンチヒューズトランジスタA2(すなわち、第2の記憶回路)は、高抵抗値に対応する第2の記憶状態を有するものと確かめられる。
【0289】
図24Dを参照されたい。第3の読み出しサイクル中、接地電圧(0V)がビット線BLに与えられ、選択電圧Vddがワード線WLに与えられ、読み出し電圧Vrが第3のアンチヒューズ制御線AF3に与えられ、接地電圧(0V)が第1のアンチヒューズ制御線AF1、第2のアンチヒューズ制御線AF2および第4のアンチヒューズ制御線AF4に与えられる。一実施形態において、読み出し電圧Vrは、0.75Vと3.6Vとの間の範囲内にある。
【0290】
第3のアンチヒューズトランジスタA3のゲート酸化物層は破壊されていないため、ビット線BLを通じて流れる第3の読み出し電流Ir3の値は小さい(すなわち、ほぼゼロである)。第3の読み出し電流Ir3に従って、第3のアンチヒューズトランジスタA3(すなわち、第3の記憶回路)は、高抵抗値に対応する第2の記憶状態を有するものと確かめられる。
【0291】
図24Eを参照されたい。第4の読み出しサイクル中、接地電圧(0V)がビット線BLに与えられ、選択電圧Vddがワード線WLに与えられ、読み出し電圧Vrが第4のアンチヒューズ制御線AF4に与えられ、接地電圧(0V)が第1のアンチヒューズ制御線AF1、第2のアンチヒューズ制御線AF2および第3のアンチヒューズ制御線AF3に与えられる。一実施形態において、読み出し電圧Vrは、0.75Vと3.6Vとの間の範囲内にある。
【0292】
第4のアンチヒューズトランジスタA4のゲート酸化物層は破壊されているため、ビット線BLを通じて流れる第4の読み出し電流Ir4の値はより大きい。第4の読み出し電流Ir4に従って、第4のアンチヒューズトランジスタA4(すなわち、第4の記憶回路)は、低抵抗値に対応する第1の記憶状態を有するものと確かめられる。
【0293】
このとき、第1のアンチヒューズトランジスタA1(すなわち、第1の記憶回路)、第2のアンチヒューズトランジスタA2(すなわち、第2の記憶回路)、第3のアンチヒューズトランジスタA3(すなわち、第3の記憶回路)および第4のアンチヒューズトランジスタA4(すなわち、第4の記憶回路)の記憶状態に従って、2ビットのランダムコードが決定され、PUF技術に適用される。
【0294】
上記の説明から、4つの記憶回路の記憶状態を確認し、2ビットのランダムコードを決定するために、4回の読み出し動作が実施される。
【0295】
図25Aは、本発明の第8の実施形態によるOTPメモリセルのメモリアレイを示す等価回路図である。
【0296】
図25Aに示すように、メモリアレイは、2×2アレイになったOTPメモリセルc11〜c22を備える。OTPメモリセルc11〜c22の各々の構造は、
図23Aに示すようなOTPメモリセルの構造と同様である。この実施形態において、OTPメモリセルc11〜c22の各々は、第1の選択トランジスタS1と、第2の選択トランジスタS2と、第1のアンチヒューズトランジスタA1と、第2のアンチヒューズトランジスタA2と、第3のアンチヒューズトランジスタA3と、第4のアンチヒューズトランジスタA4とを備える。
【0297】
図25B〜
図25Fは、本発明の第8の実施形態によるPUF技術のメモリアレイをプログラムおよび読み出しするための関連電圧信号を概略的に示す。たとえば、OTPメモリセルc11が、選択されているメモリセルである。
【0298】
図25Bを参照されたい。選択されているOTPメモリセルc11をプログラムするために、接地電圧(0V)が第1のビット線BL1に与えられ、選択電圧Vddが第1のワード線WL1に与えられ、プログラム電圧Vppが第1のアンチヒューズ制御線AF1、第2のアンチヒューズ制御線AF2、第3のアンチヒューズ制御線AF3および第4のアンチヒューズ制御線AF4に与えられる。一実施形態において、選択電圧Vddは0.75Vと2/3Vppとの間の範囲内にあり、プログラム電圧Vppは3.6Vと11Vとの間の範囲内にある。
【0299】
メモリセルc12、c21およびc22は、選択されていないメモリセルである。これらの選択されていないメモリセルについて、第1の電圧が第1のビット線BL1に与えられ、接地電圧(0V)が第2のワード線WL2に与えられ、接地電圧(0V)が第5のアンチヒューズ制御線AF5、第6のアンチヒューズ制御線AF6、第7のアンチヒューズ制御線AF7および第8のアンチヒューズ制御線AF8に与えられる。一実施形態において、第1の電圧V1は選択電圧Vdd以上であり、第1の電圧V1は、プログラム電圧Vppの半分よりも小さい(すなわち、Vdd≦V1<Vpp/2)。
【0300】
再び
図25Bを参照されたい。メモリセルc11が選択されているメモリセルであるため、バイアス電圧Vppが第1のアンチヒューズトランジスタA1のゲート酸化物層、第2のアンチヒューズトランジスタA2のゲート酸化物層、第3のアンチヒューズトランジスタA3のゲート酸化物層および第4のアンチヒューズトランジスタA4のゲート酸化物層に印加される。その結果として、第1のアンチヒューズトランジスタA1、第2のアンチヒューズトランジスタA2、第3のアンチヒューズトランジスタA3および第4のアンチヒューズトランジスタA4のうちの1つのゲート酸化物層が破壊される。破壊されたゲート酸化物層は、抵抗値が低い抵抗器と考えることができる。たとえば、
図25Bに示すようなメモリセルc11において、第1のアンチヒューズトランジスタA1のゲート酸化物層が破壊されるが、第2のアンチヒューズトランジスタA2、第3のアンチヒューズトランジスタA3および第4のアンチヒューズトランジスタA4のゲート酸化物層は破壊されない。
【0301】
OTPメモリセルc12、c21またはc22が選択されているメモリセルである場合、プログラミングプロセスを実施するためのバイアス電圧は、メモリセルc11に対するものと同様である。その詳細な説明は、本明細書においては冗長に記載しない。
【0302】
選択されているメモリセルc11がプログラムされた後、4つの記憶回路の記憶状態を判定するために、4回の読み出し動作が実施される。
図25Cを参照されたい。選択されているメモリセルc11の第1の読み出しサイクル中、接地電圧(0V)が第1のビット線BL1に与えられ、選択電圧Vddが第1のワード線WL1に与えられ、読み出し電圧Vrが第1のアンチヒューズ制御線AF1に与えられ、接地電圧(0V)が第2のアンチヒューズ制御線AF2、第3のアンチヒューズ制御線AF3および第4のアンチヒューズ制御線AF4に与えられる。一実施形態において、読み出し電圧Vrは、0.75Vと3.6Vとの間の範囲内にある。
【0303】
選択されていないメモリセルc12、c21およびc22について、第2のビット線BL2は浮遊状態にあり、接地電圧(0V)が第2のワード線WL2に与えられ、接地電圧(0V)が第5のアンチヒューズ制御線AF5、第6のアンチヒューズ制御線AF6、第7のアンチヒューズ制御線AF7および第8のアンチヒューズ制御線AF8に与えられる。
【0304】
選択されているメモリセルc11において、第1のアンチヒューズトランジスタA1のゲート酸化物層は破壊されているため、第1のビット線BL1を通じて流れる第1の読み出し電流の値はより大きい。第1の読み出し電流に従って、第1のアンチヒューズトランジスタA1(すなわち、第1の記憶回路)は、低抵抗値に対応する第1の記憶状態を有するものと確かめられる。
【0305】
図25Dを参照されたい。選択されているメモリセルc11の第2の読み出しサイクル中、接地電圧(0V)が第1のビット線BL1に与えられ、選択電圧Vddが第1のワード線WL1に与えられ、読み出し電圧Vrが第2のアンチヒューズ制御線AF2に与えられ、接地電圧(0V)が第1のアンチヒューズ制御線AF1、第3のアンチヒューズ制御線AF3および第4のアンチヒューズ制御線AF4に与えられる。一実施形態において、読み出し電圧Vrは、0.75Vと3.6Vとの間の範囲内にある。
【0306】
選択されていないメモリセルc12、c21およびc22について、第2のビット線BL2は浮遊状態にあり、接地電圧(0V)が第2のワード線WL2に与えられ、接地電圧(0V)が第5のアンチヒューズ制御線AF5、第6のアンチヒューズ制御線AF6、第7のアンチヒューズ制御線AF7および第8のアンチヒューズ制御線AF8に与えられる。
【0307】
選択されているメモリセルc11において、第2のアンチヒューズトランジスタA2のゲート酸化物層は破壊されていないため、第1のビット線BL1を通じて流れる第2の読み出し電流の値は小さい(すなわち、ほぼゼロである)。第2の読み出し電流に従って、第2のアンチヒューズトランジスタA2(すなわち、第2の記憶回路)は、高抵抗値に対応する第2の記憶状態を有するものと確かめられる。
【0308】
図25Eを参照されたい。選択されているメモリセルc11の第3の読み出しサイクル中、接地電圧(0V)が第1のビット線BL1に与えられ、選択電圧Vddが第1のワード線WL1に与えられ、読み出し電圧Vrが第3のアンチヒューズ制御線AF3に与えられ、接地電圧(0V)が第1のアンチヒューズ制御線AF1、第2のアンチヒューズ制御線AF2および第4のアンチヒューズ制御線AF4に与えられる。一実施形態において、読み出し電圧Vrは、0.75Vと3.6Vとの間の範囲内にある。
【0309】
選択されていないメモリセルc12、c21およびc22について、第2のビット線BL2は浮遊状態にあり、接地電圧(0V)が第2のワード線WL2に与えられ、接地電圧(0V)が第5のアンチヒューズ制御線AF5、第6のアンチヒューズ制御線AF6、第7のアンチヒューズ制御線AF7および第8のアンチヒューズ制御線AF8に与えられる。
【0310】
選択されているメモリセルc11において、第3のアンチヒューズトランジスタA3のゲート酸化物層は破壊されていないため、第1のビット線BL1を通じて流れる第3の読み出し電流の値は小さい(すなわち、ほぼゼロである)。第3の読み出し電流に従って、第3のアンチヒューズトランジスタA3(すなわち、第3の記憶回路)は、高抵抗値に対応する第2の記憶状態を有するものと確かめられる。
【0311】
図25Fを参照されたい。選択されているメモリセルc11の第3の読み出しサイクル中、接地電圧(0V)が第1のビット線BL1に与えられ、選択電圧Vddが第1のワード線WL1に与えられ、読み出し電圧Vrが第4のアンチヒューズ制御線AF4に与えられ、接地電圧(0V)が第1のアンチヒューズ制御線AF1、第2のアンチヒューズ制御線AF2および第3のアンチヒューズ制御線AF3に与えられる。一実施形態において、読み出し電圧Vrは、0.75Vと3.6Vとの間の範囲内にある。
【0312】
選択されていないメモリセルc12、c21およびc22について、第2のビット線BL2は浮遊状態にあり、接地電圧(0V)が第2のワード線WL2に与えられ、接地電圧(0V)が第5のアンチヒューズ制御線AF5、第6のアンチヒューズ制御線AF6、第7のアンチヒューズ制御線AF7および第8のアンチヒューズ制御線AF8に与えられる。
【0313】
選択されているメモリセルc11において、第4のアンチヒューズトランジスタA4のゲート酸化物層は破壊されていないため、第1のビット線BL1を通じて流れる第3の読み出し電流の値は小さい(すなわち、ほぼゼロである)。第3の読み出し電流に従って、第4のアンチヒューズトランジスタA4(すなわち、第4の記憶回路)は、高抵抗値に対応する第2の記憶状態を有するものと確かめられる。
【0314】
上記の説明から、本発明は、物理複製困難関数(PUF)技術のためのワンタイムプログラミングメモリセルおよびメモリアレイを提供する。上記の実施形態において説明されているOTPメモリセルは、主に2つのタイプに分類される。
図26は、本発明の第1のタイプのOTPメモリセルを示す概略機能図である。第1の実施形態、第5の実施形態、第7の実施形態および第8の実施形態において説明されているOTPメモリセルが、第1のタイプのOTPメモリセルである。
【0315】
図26に示すように、第1のタイプのOTPメモリセルc1は、選択回路900と、第1のアンチヒューズ記憶回路902と、第2のアンチヒューズ記憶回路904とを備える。選択回路900は、ビット線BLおよびワード線WLと接続されている。選択回路900は、少なくとも2つの記憶回路に接続されている。
図26に示すように、第1のアンチヒューズ記憶回路902は、第1のアンチヒューズ制御線AF1および選択回路900と接続されている。第2のアンチヒューズ記憶回路904は、第2のアンチヒューズ制御線AF2および選択回路900と接続されている。
【0316】
本発明の実施形態によれば、第1のアンチヒューズ記憶回路902および第2のアンチヒューズ記憶回路904は、半導体内で対称に配置される。選択回路900は、少なくとも1つの選択トランジスタを含み、各アンチヒューズ記憶回路902および904は、少なくとも1つのアンチヒューズトランジスタを含む。別の実施形態において、選択回路は、選択トランジスタおよびスイッチトランジスタを含んでもよく、アンチヒューズ記憶回路は、対応するアンチヒューズ制御線に接続するより多くのアンチヒューズトランジスタを含んでもよい。
【0317】
OTPメモリセルc1をプログラムするために、接地電圧(0V)がビット線BLに与えられ、選択電圧Vddがワード線WLに与えられ、プログラム電圧Vppが第1のアンチヒューズ制御線AF1および第2のアンチヒューズ制御線AF2に与えられる。選択回路900は、第1のアンチヒューズ記憶回路902および第2のアンチヒューズ記憶回路904に接地電圧(0V)を与える。OTPメモリセルc1のプログラムサイクル中、プログラム電圧が第1のアンチヒューズ記憶回路902と第2のアンチヒューズ記憶回路904の両方に印加される。その結果として、第1のアンチヒューズ記憶回路902または第2のアンチヒューズ記憶回路904の記憶状態が変更される。
【0318】
OTPメモリセルc1の読み出しサイクル中、接地電圧(0V)がビット線BLに与えられ、選択電圧Vddがワード線WLに与えられ、読み出し電圧Vrが第1のアンチヒューズ制御線AF1に与えられ、接地電圧(0V)が第2のアンチヒューズ制御線AF2に与えられる。その結果として、第1のアンチヒューズ記憶回路902は、ビット線BLに対する第1の読み出し電流を生成する。第1の読み出し電流に従って、第1のアンチヒューズ記憶回路902は、第1の記憶状態または第2の記憶状態を有するものと判定される。その結果として、PUF技術の1ビットのランダムコードが実現される。別の実施形態において、アンチヒューズ記憶回路の記憶状態は、アンチヒューズ記憶回路内のアンチヒューズトランジスタのゲート酸化物層にわたる電圧降下を測定することによって決定されてもよい。
【0319】
すなわち、OTPメモリセルをプログラムするとき、OTPメモリセル内のアンチヒューズ記憶回路は同じ所定の電圧差を受け取り、その後、アンチヒューズ記憶回路の1つが記憶状態を変化させる。OTPメモリセルを読み出すとき、アンチヒューズ記憶回路の記憶状態が読み出され、記録される。これは、アンチヒューズ記憶回路の破壊状態が決定および記録されることを意味する。本発明において、破壊状態は、プログラムされているアンチヒューズ記憶回路の製造上のばらつきに基づいて決定される。その後、ランダムコードが、記録されている破壊状態に応答して生成されることが可能である。
【0320】
図27は、本発明の第2のタイプのOTPメモリセルを示す概略機能図である。第2の実施形態および第6の実施形態において説明されているOTPメモリが、第2のタイプのOTPメモリセルである。
【0321】
図27に示すように、第1のタイプのOTPメモリセルc1は、選択回路910と、第1のアンチヒューズ記憶回路912と、第2のアンチヒューズ記憶回路914と、アイソレーション回路916とを備える。選択回路910は、ビット線BL、反転ビット線BL_invおよびワード線WLと接続されている。選択回路910は、少なくとも2つの記憶回路に接続されている。
図27に示すように、第1のアンチヒューズ記憶回路912は、第1のアンチヒューズ制御線AF1、アイソレーション回路916および選択回路910と接続されている。第2のアンチヒューズ記憶回路914は、第2のアンチヒューズ制御線AF2、アイソレーション回路916および選択回路910と接続されている。
【0322】
本発明の実施形態によれば、第1のアンチヒューズ記憶回路912および第2のアンチヒューズ記憶回路914は、半導体内で対称に配置される。選択回路910は、少なくとも1つの選択トランジスタを含み、各アンチヒューズ記憶回路912および914は、少なくとも1つのアンチヒューズトランジスタを含み、アイソレーション回路916は、アイソレーショントランジスタを含む。別の実施形態において、選択回路は、選択トランジスタおよびスイッチトランジスタを含んでもよく、アンチヒューズ記憶回路は、対応するアンチヒューズ制御線に接続するより多くのアンチヒューズトランジスタを含んでもよく、アイソレーション回路は、より多くのアイソレーショントランジスタを含んでもよい。
【0323】
OTPメモリセルc1をプログラムするために、接地電圧(0V)がビット線BLおよび反転ビット線BL_invに与えられ、選択電圧Vddがワード線WLに与えられ、オン電圧がアイソレーション制御線IGに与えられ、プログラム電圧Vppが第1のアンチヒューズ制御線AF1および第2のアンチヒューズ制御線AF2に与えられる。
【0324】
アイソレーション回路916は、第1のアンチヒューズ記憶回路912および第2のアンチヒューズ記憶回路914と接続されている。選択回路910は、第1のアンチヒューズ記憶回路912および第2のアンチヒューズ記憶回路914に接地電圧(0V)を与える。OTPメモリセルc1のプログラムサイクル中、プログラム電圧が第1のアンチヒューズ記憶回路912と第2のアンチヒューズ記憶回路914の両方に印加される。その結果として、第1のアンチヒューズ記憶回路912または第2のアンチヒューズ記憶回路914の記憶状態が変更される。
【0325】
OTPメモリセルc1の読み出しサイクル中、接地電圧(0V)がビット線BLおよび反転ビット線BL_invに与えられ、選択電圧Vddがワード線WLに与えられ、読み出し電圧Vrが第1のアンチヒューズ制御線AF1および第2のアンチヒューズ制御線AF2に与えられ、2つのアンチヒューズ記憶回路912および914をアイソレーションするためにオフ電圧がアイソレーション制御線IGに与えられる。その結果として、第1のアンチヒューズ記憶回路912は、ビット線BLに対する第1の読み出し電流を生成する。第2のアンチヒューズ記憶回路914は、反転ビット線BL_invに対する第2の読み出し電流を生成する。第1の読み出し電流および第2の読み出し電流に従って、第1のアンチヒューズ記憶回路902は第1の記憶状態を有するものと判定され、一方で、第2のアンチヒューズ記憶回路914は第2の記憶状態を有するものと判定される。すなわち、第1のアンチヒューズ記憶回路912および第2のアンチヒューズ記憶回路914の記憶状態は、第1の読み出し電流と第2の読み出し電流とを比較することによって判定される。その上、第1のアンチヒューズ記憶回路912の第1の記憶状態に従って、PUF技術の1ビットのランダムコードが決定される。
【0326】
代替的に、1ビットのランダムコードは、差動OTPメモリセルの第1の読み出し電流と第2の読み出し電流とを比較するための差動検出動作を使用することによって決定されてもよい。
【0327】
同じく、OTPメモリセルをプログラムするとき、OTPメモリセル内のアンチヒューズ記憶回路は同じ所定の電圧差を受け取り、その後、アンチヒューズ記憶回路の1つが記憶状態を変化させる。OTPメモリセルを読み出した後、アンチヒューズ記憶回路の記憶状態(破壊状態)が決定および記録される。本発明において、破壊状態は、プログラムされているアンチヒューズ記憶回路の製造上のばらつきに基づいて決定される。その後、ランダムコードが、記録されている破壊状態に応答して生成されることが可能である。
【0328】
さらに、上述した記録されている破壊状態は、ランダムコードとして直に使用することができる。または、記録されている破壊状態を処理してランダムコードが生成されてもよい。さらに、記録されている破壊状態をルックアップテーブルに入力すると、ルックアップテーブルに従ってランダムコードが生成される。
【0329】
本発明は、現在最も実際的で好ましい実施形態と考えられるものに関して説明されてきたが、本発明は開示されている実施形態に限定される必要はないことが理解されるべきである。逆に、最も広い解釈と一致するべきである、添付の特許請求項の精神および範囲内に含まれる様々な修正および同様の構成を、すべてのそのような修正および同様の構造を包含するようにカバーすることが意図されている。