(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6302044
(24)【登録日】2018年3月9日
(45)【発行日】2018年3月28日
(54)【発明の名称】前方スキャン型光学プローブ
(51)【国際特許分類】
A61B 1/00 20060101AFI20180319BHJP
A61B 1/07 20060101ALI20180319BHJP
A61B 1/055 20060101ALI20180319BHJP
G02B 6/32 20060101ALI20180319BHJP
G02B 26/10 20060101ALI20180319BHJP
G02B 23/26 20060101ALI20180319BHJP
A61B 3/10 20060101ALI20180319BHJP
【FI】
A61B1/00 523
A61B1/07 730
A61B1/055
G02B6/32
G02B26/10 105Z
G02B23/26 B
A61B3/10 R
【請求項の数】4
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2016-505626(P2016-505626)
(86)(22)【出願日】2014年4月28日
(65)【公表番号】特表2016-522007(P2016-522007A)
(43)【公表日】2016年7月28日
(86)【国際出願番号】US2014035608
(87)【国際公開番号】WO2014179191
(87)【国際公開日】20141106
【審査請求日】2015年9月29日
(31)【優先権主張番号】13/874,738
(32)【優先日】2013年5月1日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】504389991
【氏名又は名称】ノバルティス アーゲー
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100102819
【弁理士】
【氏名又は名称】島田 哲郎
(74)【代理人】
【識別番号】100123582
【弁理士】
【氏名又は名称】三橋 真二
(74)【代理人】
【識別番号】100157211
【弁理士】
【氏名又は名称】前島 一夫
(74)【代理人】
【識別番号】100112357
【弁理士】
【氏名又は名称】廣瀬 繁樹
(74)【代理人】
【識別番号】100159684
【弁理士】
【氏名又は名称】田原 正宏
(72)【発明者】
【氏名】ディーン リン
(72)【発明者】
【氏名】カムビズ パルト
(72)【発明者】
【氏名】エドワール シュミットリン
(72)【発明者】
【氏名】バリー ウィートリー
【審査官】
永田 浩司
(56)【参考文献】
【文献】
米国特許第06485413(US,B1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61B 1/00 − 1/32
G02B 26/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ファイバー軸を有する光ファイバーであって、前記光ファイバーは光線を伝達するように構成され、前記ファイバー軸は仮想ファイバー軸まで延びる光ファイバーと、
屈折率分布型(GRIN)周辺部及びGRINレンズ光軸を有するGRINレンズであって、前記光ファイバーから前記光線を受け取り、前記光線を屈折させるように構成されるGRINレンズと、
を備える複数の光学素子と、
シリンダー軸を有するシリンダーを備える移動システムであって、前記GRINレンズは、オフセット方法により、前記シリンダー軸が前記GRINレンズ光軸と略平行であるが、前記GRINレンズ光軸と分離しているように前記シリンダー内に配置される、移動システムと、を備え、
前記移動システムは、オフセットされた前記GRINレンズを前記光ファイバーから、独立して略円形の閉経路で移動させるように前記シリンダーを回転させて、それにより、前記GRINレンズは前記GRINレンズ光軸まわりで回転しないが、代わりに、前記GRINレンズ光軸は、前記経路の少なくとも一つの位置で前記仮想ファイバー軸に略位置合わせされ、前記GRIN周辺部は、前記経路の少なくとも二つの位置で、前記仮想ファイバー軸と交差する、ように構成されるスキャンシステム。
【請求項2】
前記GRINレンズは、経路/時間が10Hzから100Hzの範囲の値を有するよう移動される、請求項1に記載のスキャンシステム。
【請求項3】
複数の光学素子と移動システムとを備えるスキャンシステムを使用した、スキャン方法であって、
前記複数の光学素子は、
ファイバー軸を有する光ファイバーであって、前記光ファイバーは光線を伝達するように構成され、前記ファイバー軸は前記ファイバー軸と同じ方向にある仮想のファイバー軸まで延びる、光ファイバーと、
屈折率分布型(GRIN)レンズであって、前記GRINレンズはGRIN周辺及びGRINレンズ光軸を備え、前記GRINレンズは、前記光ファイバーから前記光線を受け取り、前記光線を屈折させるように構成される、GRINレンズと、
シリンダー軸を有するシリンダーであって、前記GRINレンズはオフセット手段により前記シリンダー内に配置され、それにより前記シリンダー軸が前記GRINレンズ光軸に略平行であるが前記GRINレンズ光軸と分離するようになる、シリンダーと、を備え、
前記移動システムは、コンピュータプログラムが格納された一つ以上のコンピュータ可読媒体により制御されると共に前記GRINレンズに接続され、前記GRINレンズを移動させるように構成され、
前記スキャン方法は、
前記移動システムが、前記GRINレンズを前記光ファイバーに関連して且つ独立して略円形の閉経路に沿って移動させ、それにより前記GRINレンズが前記GRINレンズ光軸まわりで回転しないようになる、ステップと、
前記移動システムが、前記GRIN周辺部の第1の位置が前記仮想ファイバー軸と交差するように、前記GRINレンズを移動させるステップと、
前記移動システムが、前記GRINレンズ光軸が前記仮想ファイバー軸と略位置合わせされるように、前記GRINレンズを移動させるステップと、
前記移動システムが、前記GRIN周辺部の第2の位置が前記仮想ファイバー軸と交差するように、前記GRINレンズを移動させるステップと、
を含むスキャン方法。
【請求項4】
前記GRINレンズは、経路/時間が10Hzから100Hzの範囲の値を有するよう移動される、請求項3に記載のスキャン方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、一般に外科装置に関し、より詳細には、前方スキャン型光学プローブに関する。
【背景技術】
【0002】
光学撮像技術は、身体の部分、例えば目の内部などの対象の画像を生成する。このような技術の実施例は、干渉画像(例えば、光干渉断層撮影(OCT))、分光画像(例えば、蛍光)、ラマン画像、拡散波光学画像、及び二光子画像技術を含む。特定の技術、例えば干渉画像技術は、対象を横切って光線をスキャンして、対象を撮像するためにスキャンシステムを使用する。鏡及びレンズなどの光学素子は、光線を移動させるために用いることができる。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0003】
特定の実施形態において、スキャンシステムは光学素子及び移動システムを含む。光学素子は光ファイバー及び屈折率分布型(GRIN)レンズを含む。光ファイバーは、仮想ファイバー軸にまで延びるファイバー軸を有し、光線を伝達するように構成される。GRINレンズは、GRIN周辺部及びGRINレンズ光軸を有し、光線を屈折させるように構成される。作動システムは、閉経路において第1の光学素子を第2の光学素子に対して移動させ、それにより、GRINレンズ光軸が経路の少なくとも一つの位置で仮想ファイバー軸と略位置合わせされ、GRIN周辺部が経路の少なくとも2つの位置で仮想ファイバー軸と交差するようになる。
【0004】
本開示の例示的実施形態は、次に添付図を参照してより詳細に例証として説明される。
【図面の簡単な説明】
【0005】
【
図1】特定の実施形態に従ってスキャンするスキャンシステムを備えたプローブの実施例を示す。
【
図2A】特定の実施形態に従ってスキャンするスキャンシステムの実施例を示す。
【
図2B】特定の実施形態に従ってスキャンするスキャンシステムの実施例を示す。
【
図2C】特定の実施形態に従ってスキャンするスキャンシステムの実施例を示す。
【
図3A】特定の実施形態に従ってスキャンする移動システムの実施例を示す。
【
図3B】特定の実施形態に従ってスキャンする移動システムの実施例を示す。
【
図3C】特定の実施形態に従ってスキャンする移動システムの実施例を示す。
【
図3D】特定の実施形態に従ってスキャンする移動システムの実施例を示す。
【
図4】スキャンシステムが特定の実施形態に従って実行できるスキャン方法の実施例を示す。
【発明を実施するための形態】
【0006】
次に、説明及び図面を参照して、開示の装置、システム、及び方法についての例示の実施形態を詳細に示す。説明及び図面は、完全であるか、または図面に示されて、説明に開示される特定の実施形態に請求項を制限するかまたは限定することを目的としない。図面が可能な実施形態を表すが、図面は必ずしも一定の比率であるというわけではなく、特定の特徴は、実施形態をよりよく例示するために誇張され、取り除かれ、または部分的に断面に切られることがありえる。
【0007】
図1は、特定の実施形態に従ってスキャンするスキャンシステム28を備えたプローブ10の実施例を示す。図示の実施形態では、プローブ10は、示すように連結した光源20及びハウジング26を含む。スキャンシステム28はハウジング26内に配置される。スキャンシステム28は、一つ以上の光学素子29(光ファイバー22を含む)及び移動システム30を含む。動作の実施例において、光源20は、光ファイバー22により他の光学素子29に伝達される光線34を供給する。移動システム30は、スキャン光線34を出力するために、光学素子29の一つ以上を移動する。
【0008】
光源20は光を発生するレーザーであってよい。レーザーの実施例は、ガスレーザー、色素レーザー、金属蒸気レーザー、固体レーザー、半導体レーザー、ファイバーレーザー、及びスーパーコンティニューム・レーザーを含む。光は、任意の適切なスペクトル領域、例えば、750ナノメートル(nm)〜950nmであってよい。
【0009】
ハウジング26(例えば、カニューレ)は、任意の適切な形状及びサイズを有してよい。ハウジングは、1〜2インチの範囲の長さなどの、任意の適切な長さ及び直径を有する管(または円筒)形状、0.05〜0.02インチの範囲の外径(OD)、及び0.04〜0.01の範囲(しかしもちろん、より大きくか、より小さくありえる)の内径(ID)を有してよい。カニューレの場合は、サイズは、カニューレのゲージ(ga)に依存することがある。例えば、20gaカニューレは、約0.0365インチのOD及び0.031インチのIDであり、23gaカニューレは、約0.0255インチのOD及び0.021インチのIDであり、25gaカニューレは、約0.0205インチのOD及び0.0156インチのIDであってよい。本開示は、さらにより小さい(より大きなゲージ)カニューレを考察する。
【0010】
スキャンシステム28は光線34を受け取り、光線34をスキャンして、スキャン光線34を出力する。スキャンシステム28は、一つ以上の光学素子29及び移動システム30を含む。光学素子29は、光を反射する、屈折させる、及び/または回析することができる任意の適切な光学素子であってよい。光学素子の実施例は、光ファイバー(例えば、光ファイバー22)、レンズ(例えば、屈折率分布型(GRIN)レンズ)、プリズム、鏡、または光を反射する、屈折させる、及び/または回析することができる他の素子を含む。光学素子29は光軸を有する。例えば、光ファイバー22はファイバー軸を有する。光学素子29の間の相対的移動の説明の助けとするために、光学素子29の光軸は、仮想軸として素子の物理的境界を過ぎて延びると考えることができる。例えば、ファイバー軸は仮想ファイバー軸まで延びると述べることができる。特定の実施形態では、光学素子29の光軸は特定の特徴を有してよい。例えば、GRINレンズの光軸を通過する光線は、0度の屈折で出力されてよい。
【0011】
光ファイバーは、通常、レーザー源20からの光を伝達する導波管として作動する透明なファイバーである。光ファイバー22は、ファイバーコアに対して一般的に低い屈折率を有するクラッド材料によって囲まれる光学的に透過するファイバーコアを含んでよい。光ファイバー22は、任意の適切な材料、例えば、ガラス及び/またはプラスチックから形成されてよい。光ファイバー22は、特定のアプリケーションの要件に応じて付加的な層を含んでよい。光ファイバー22は、概してファイバーコアの光軸であるファイバー軸を有する。
【0012】
移動システム30は、光学素子29を任意の適切な方法で移動させることができる。例えば、光学素子は、並進するか、軸のまわりに回転するか、または軸のまわりを周回することができる。並進移動は一般に線形運動である。対象の回転移動は対象の軸のまわりの移動である。対象の周回移動は対象の外部の軸のまわりの移動である。移動システム30は、経路の出発点が終了位置と実質的に一致する閉経路において光学素子を移動させることができる。
【0013】
移動システム30は、任意の適切な移動機構を使用して光学素子29を移動させることができる。例えば、光学素子29を移動させるために電気モーター(例えば、圧電モーター)を用いることができる。別の実施例として、静電プレートは、金属化された材料で処理された光学素子29を移動させるために用いることができる。さらに別の実施例として、光学素子29は、空気圧装置及び/または一つ以上のばねで移動できる。特定の実施形態では、移動システム30は、コンピュータプログラムによってコード化される一以上のコンピュータ可読媒体によって制御できる。
【0014】
図2A〜2C及び
図3A〜3Dは、特定の実施形態に従って
図4に示されるスキャン方法の実施例を実施できるスキャンシステム28及び移動システム30の実施例を示す。図示の実施例では、スキャンシステム28は光学素子29及び移動システム30を含む。光学素子29は光ファイバー40及びGRINレンズ42を含む。光ファイバー40は光線34をGRINレンズ42に伝達する。光ファイバー40は、仮想ファイバー軸46まで延びるファイバー軸44を有する。GRINレンズ42は、GRINレンズ光軸48及びGRIN周辺部50を有する。
【0015】
移動システム30は、光学素子29のうちの少なくとも一つに連結して、対象を二次元パターンでスキャンする光線を得るために、閉経路52において第2の光学素子29に対して第1の光学素子29を移動させる。移動システム30は、光ファイバー40及び/またはGRINレンズ42を移動させることができる。例えば、移動システム30は、光ファイバー40に対してGRINレンズ42を動かし、そして/またはGRINレンズ42に対して光ファイバー40を移動させることができる。
【0016】
図3A〜3Dの実施例において、移動システム30は、シリンダー軸35を中心として回転するシリンダー33を含む。シリンダー軸35がGRINレンズ光軸48と略平行であるが、GRINレンズ光軸48と分離しているように、GRINレンズ42はシリンダー33内に配置される。シリンダー33は任意の適切なサイズを有することができる。例えば、シリンダー33は、GRINレンズ42とほぼ同じ長さであり、そして、例えば、GRINレンズ42の半径39のほぼ2倍より大きい半径37を有することができる。特定の実施形態では、GRINレンズ42はシリンダー33の内面に連結する。
【0017】
閉経路52は、任意の適切な形状、例えば、円または楕円を有してよい。加えて、GRINレンズ42は、任意の適切な速度で閉経路52に沿って移動できる。特定の実施例において、GRINレンズ42は一定速度で移動することができ、それは単位時間当たりの経路の数、すなわち、経路/時間として表すことができる。経路/時間は、任意の適切な値、例えば、10ヘルツ(Hz)〜100Hzの範囲の値を有してよい。
【0018】
特定のスキャン方法によれば、GRINレンズ光軸48は、経路の少なくとも一つの位置で仮想ファイバー軸46と略位置合わせされ(例えば、一致し)、GRIN周辺部50は、経路52の少なくとも2つの位置で仮想ファイバー軸46と交差する。例えば、特定のスキャン方法で、GRINレンズ42の移動が閉経路52に沿って光ファイバー40に対して開始すると、方法は始まる。ステップ110(
図2A,
図3A,
図4に示す)で、GRINレンズ42は、GRIN周辺部50の第1の位置が仮想ファイバー軸46と交差する上部スキャン範囲にある。この位置で、光線34は、GRINレンズ周辺部50の近くで、またはそこで、GRINレンズ光軸48から隔離した位置でGRINレンズ42に達する。中心を外れた接触は、角度54でGRINレンズ42の遠位面を出る光線34を生ずる。一般に、角度54は、光線34がGRINレンズ光軸48に接近するに伴いゼロに減少して、光線34がGRIN周辺部50に接近するに伴い増大する。
【0019】
ステップ112(
図2B,
図3B,
図4に示す)で、GRINレンズ42は、GRINレンズ光軸48が仮想ファイバー軸46に合わせられる中間スキャン範囲にある。光線34はGRINレンズ光軸48に沿って進む。ステップ114(
図2C,
図3C,
図4に示す)で、GRINレンズ42は、GRIN周辺部50の第2の位置が仮想ファイバー軸46と交差する上部スキャン範囲にある。この位置で、光線34は、GRINレンズ周辺部50の近くで、またはそこで、GRINレンズ光軸48から隔離してGRINレンズ42に達する。中心を外れた接触は、角度54でGRINレンズ42の遠位面を出る光線34を生ずる。ステップ114の角度54は、ステップ110の角度54の反対側にある。
図3Dは、光線34がGRINレンズ42を通過しない閉経路52の一部を例示する。
【0020】
この上記の実施例において、GRINレンズ42は光ファイバー40に対して移動する。他の実施例において、光ファイバー40はGRINレンズ42に対して移動できるか、またはGRINレンズ42及び光ファイバー40の両方とも移動できる。
【0021】
本願明細書に開示されるシステム及び装置の構成要素(例えば、スキャンシステム28及び/または移動システム30)は、インタフェース、論理、メモリ、及び/または他の適切な要素を含んでよく、そのいずれもハードウェア及び/またはソフトウェアを含んでよい。インタフェースは、入力を受け取り、出力を送り、入力及び/または出力を処理し、及び/または他の適切な動作を実行することができる。論理は、構成要素の動作を実行する、例えば、入力から出力を生成する命令を実行することができる。論理はメモリにコード化されてよく、コンピュータにより実行されるときに、動作を実行できる。論理は、プロセッサ、例えば、一つ以上のコンピュータ、一つ以上のマイクロプロセッサ、一以上のアプリケーション、及び/または他の論理であってよい。メモリは、情報を格納することができ、一以上の有形のコンピュータ可読、及び/またはコンピュータ実行可能な記憶媒体から形成されてよい。メモリの実施例は、コンピュータ・メモリ(例えば、ランダムアクセスメモリ、RAM)または読出し専用メモリ、ROM、大容量記憶媒体(例えば、ハードディスク)、着脱可能な記憶媒体(例えば、コンパクト・ディスク、CD)またはディジタルビデオディスク、DVD、データベース及び/またはネットワーク記憶装置(例えば、サーバー)、ならびに/あるいは他のコンピュータ可読媒体を含む。
【0022】
特定の実施形態において、実施形態の動作(例えば、光線34のスキャンの制御)は、コンピュータプログラム、ソフトウェア、コンピュータ実行可能な命令、及び/またはコンピュータにより実行されてよい命令によってコード化される一つ以上のコンピュータ可読媒体によって実行できる。特定の実施形態において、コンピュータプログラムを格納し、それにより実施され、及び/またはそれによりコード化される、ならびに/あるいは格納及び/またはコード化されたコンピュータプログラムを有する一以上のコンピュータ可読媒体によって動作を実行できる。
【0023】
本開示が特定の実施形態に関して説明したが、実施形態の変形例(例えば、変更、置換、追加、省略、及び/または他の変形例)は当業者にとって明らかである。したがって、本発明の範囲を逸脱することなく実施形態の変形例を想到することができる。例えば、本願明細書に開示のシステム及び装置の変形例を想到することができる。システム及び装置の構成要素は一体化されるかまたは分離されてよく、システム及び装置の動作は、より多いかより少ない数の構成要素、または他の構成要素によって実行できる。別の実施例として、本願明細書に開示される方法の変形例を想到することができる。本方法は、より多いかより少ないステップ、または他のステップを含んでよく、ステップは任意の適切な順序で実行できる。
【0024】
他の変形例は、本発明の範囲を逸脱することなく想到可能である。例えば、説明は特定の実用的な用途の実施形態を例示するが、他のアプリケーションは当業者にとって明らかである。加えて、将来の開発が本願明細書に記載した技術で行われ、開示のシステム、装置、及び方法が、このような将来の開発で利用される。
【0025】
本発明の範囲は、説明により決定されてはならない。特許法に基づき、説明は、例示的実施形態を用いて本発明の原理及び動作態様を説明して、例示する。説明によって、他の当業者は、さまざまな実施形態の、さまざまな変形例で、システム、装置、及び方法を利用できるが、本発明の範囲を決定するために説明を用いてはならない。
【0026】
本発明の範囲は、請求項及び請求項が名称を与えられる均等物の完全な範囲によって決定しなければならない。別段の明確な表示が本願明細書でなされない限り、すべての請求項の用語は、当業者により理解されるように、それらの最もわかりやすい適切な構文及びそれらの通常の意味を与えられなければならない。例えば、請求項が別段の明確な制限を詳述しない限り、「a」、「the」等のような単数形の物品の使用は、示される要素の一つ以上を詳述するために表示しなければならない。別の実施例として、「各々(each)」は、セットの各部材またはセットのサブセットの各部材に関連し、セットは、ゼロ、一つ、または複数の要素を含んでよい。要するに、本発明は変形例が可能であり、本発明の範囲は、説明に関してではなく、特許請求の範囲及びそれらの均等物の完全な範囲に関して決定しなければならない。