(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、添付図面を参照して、本発明の実施形態について詳細に説明する。
<実施形態1>
[油圧緩衝装置1の構成・機能]
図1は、実施形態1の油圧緩衝装置1の全体図である。
図1に示すように、油圧緩衝装置1は、オイルを収容するシリンダ部10と、他方側がシリンダ部10から突出して設けられるとともに一方側がシリンダ部10内にスライド可能に挿入されるロッド20と、を有する。また、油圧緩衝装置1は、ロッド20の一方側の端部に設けられるピストン部30と、シリンダ部10の一方側の端部に設けられるボトムピストン部40と、を有する。さらに、油圧緩衝装置1は、シリンダ部10の外部(半径方向外側)に設けられて減衰力を発生させる外側減衰部50を有する。
【0010】
そして、実施形態1に係る油圧緩衝装置1の概略構成を説明する。
図1に示すように、実施形態1の油圧緩衝装置1(圧力緩衝装置の一例)は、オイル(液体の一例)を収容するシリンダ11(第1シリンダの一例)と、軸方向に移動するロッド20に接続するとともに、シリンダ11内にて移動するピストン部30と、シリンダ11の外側に設けられ、ピストン部30の移動に伴ってオイルが流れる連絡路L(シリンダ流路部の一例)を形成する外筒体12(第2シリンダの一例)と、シリンダ11の外側に設けられ、オイルが溜まるリザーバ室R(液溜部の一例)を形成するダンパケース13(第3シリンダの一例)と、シリンダ11の外部にて、ピストン部30の移動に伴ってオイルの流れを絞ることで減衰力を発生させるとともに、減衰力の大きさを変更可能な減衰力可変部52と、連絡路Lから減衰力可変部52に向けたオイルの流路を形成するとともに、流路を流れるオイル流れを制御する外側バルブ(バルブの一例)が設けられるジョイントピース61(流路部材の一例)と、を有する。
以下、これらの構成について詳述する。
【0011】
なお、以下の説明において、
図1に示すシリンダ部10の長手方向は、「軸方向」と称する。また、軸方向におけるシリンダ部10の下側は、「一方側」と称し、シリンダ部10の上側は、「他方側」と称する。
また、
図1に示すシリンダ部10の左右方向は、「半径方向」と称する。そして、半径方向において、軸側は、「半径方向内側」と称し、軸から離れる側は、「半径方向外側」と称する。
【0012】
〔シリンダ部10の構成・機能〕
シリンダ部10は、オイルを収容するシリンダ11と、シリンダ11の半径方向外側に設けられる外筒体12と、シリンダ11の半径方向外側であって外筒体12のさらに半径方向外側に設けられるダンパケース13とを有する。
【0013】
シリンダ11は、円筒状に形成され、他方側にシリンダ開口11Hを有する。
外筒体12は、円筒状に形成される。そして、外筒体12は、シリンダ11との間に、連絡路Lを形成する。また、外筒体12は、外側減衰部50との対向位置に、外筒体開口部12Hおよび外側接続部12Jを有する。外側接続部12Jは、オイルの流路を有するとともに、半径方向外側に向けて突出し外側減衰部50との接続箇所を形成する。
【0014】
ダンパケース13は、円筒状に形成される。そして、ダンパケース13は、外筒体12との間においてオイルが溜まるリザーバ室Rを形成する。リザーバ室Rは、ロッド20のシリンダ11に対する相対移動に伴って、シリンダ11(第1油室Y1)内のオイルを吸収したり、シリンダ11(第1油室Y1)内にオイルを供給したりする。また、リザーバ室Rは、外側減衰部50から流れ出たオイルを溜める。また、ダンパケース13は、外側減衰部50との対向位置に、ケース開口部13Hを有する。
【0015】
〔ロッド20の構成・機能〕
ロッド20は、軸方向に長く延びる棒状の部材である。ロッド20は、一方側にてピストン部30に接続する。また、ロッド20は、他方側にて図示しない連結部材等を介して車体側に接続する。ロッド20は、内側が空洞になっている中空状、内側に空洞を有さない中実状のいずれでも良い。
【0016】
〔ピストン部30の構成・機能〕
ピストン部30は、複数のピストン油路口311を有するピストンボディ31と、ピストン油路口311の他方側を開閉するピストンバルブ32と、ピストンバルブ32とロッド20の一方側端部との間に設けられるスプリング33とを有する。そして、ピストン部30は、シリンダ11内のオイルを第1油室Y1と第2油室Y2とに区画する。
【0017】
〔ボトムピストン部40の構成・機能〕
ボトムピストン部40は、バルブシート41と、バルブシート41の一方側に設けられるボトムバルブ42と、バルブシート41の他方側に設けられるチェックバルブ部43と、軸方向に設けられる固定部材44と、を有する。そして、ボトムピストン部40は、第1油室Y1とリザーバ室Rとを区分する。
【0018】
〔外側減衰部50の構成・機能〕
図2は、実施形態1の外側減衰部50の断面図である。
図3は、実施形態1の流路形成部60の説明図である。なお、
図3(A)は、流路形成部60の断面斜視図を示し、
図3(B)は、キャップ65の斜視図を示す。
【0019】
なお、以下の説明では、
図2に示す外側減衰部50の長手方向(シリンダ部10の軸方向に対する交差方向(略直交方向))は、「第2軸方向」と称する。また、第2軸方向において外側減衰部50の左側は、「第2軸内側」と称し、外側減衰部50の右側は、「第2軸外側」と称する。
また、
図2に示す外側減衰部50の上下方向(第2軸方向に交差する方向)は、「第2半径方向」と称する。そして、第2半径方向において、第2軸側は、「第2半径方向内側」と称し、第2軸に対して離れる側は、「第2半径方向外側」と称する。
【0020】
外側減衰部50は、少なくともシリンダ11の半径方向外側に設けられる(
図1参照)。そして、外側減衰部50は、内部に設けられる構成部品を覆う外側ハウジング51と、発生させる減衰力を変更可能な減衰力可変部52と、を有する。さらに、外側減衰部50は、連絡路Lから減衰力可変部52に向けたオイルの流路を形成する流路形成部60を有している。また、外側減衰部50は、減衰力可変部52および流路形成部60の軸方向における位置を定めるストッパ部材70を有している。
【0021】
(外側ハウジング51)
外側ハウジング51は、略円筒形状の部材である。外側ハウジング51は、第2軸内側にて、例えば溶接等によってダンパケース13に固定される。そして、外側ハウジング51は、内部に減衰力可変部52および流路形成部60を収容する。
また、外側ハウジング51は、流路形成部60および減衰力可変部52の第2半径方向外側に、外側ハウジング51内におけるオイルの流路であるハウジング内流路511を形成する。
【0022】
(減衰力可変部52)
減衰力可変部52は、第2軸方向において、流路形成部60の第2軸外側に設けられる。そして、減衰力可変部52は、移動するソレノイドバルブ55と、ソレノイドバルブ55に対向するバルブ対向部56とを有する。
【0023】
ソレノイドバルブ55は、先端側(第2軸内側の端部)がテーパ状に形成されている。そして、ソレノイドバルブ55は、第2軸方向において移動可能に設けられている。また、ソレノイドバルブ55は、図示しない制御部による制御に基づいて電流が流されるソレノイドの磁界によって、第2軸方向において移動する。さらに、ソレノイドバルブ55は、ソレノイドに流れる電流の大きさに応じて第2軸方向における位置が制御される。
【0024】
バルブ対向部56は、第2軸方向に沿って延びる流路である軸方向流路561と、軸方向流路561に連絡するとともに第2半径方向に沿って延びる放射状流路562とを有している。
軸方向流路561に対しては、ソレノイドバルブ55が進退する。これによって、軸方向流路561では、オイルの流路が絞られ、減衰力が発生する。また、軸方向流路561におけるオイルの流路断面積の大きさに応じて、発生する減衰力の大きさが変更される。
放射状流路562は、一方側にて軸方向流路561に連絡し、他方側にてハウジング内流路511に連絡する。そして、放射状流路562は、軸方向流路561とソレノイドバルブ55との間を流れたオイルがハウジング内流路511に流れ出る経路を形成する。
【0025】
(流路形成部60)
図2に示すように、流路形成部60は、連絡路Lから減衰力可変部52に向けたオイルの流路を形成するジョイントピース61と、ジョイントピース61に設けられてジョイントピース61との間にて減衰力を発生させる外側バルブ63と、ジョイントピース61との間で外側バルブ63を保持するキャップ65(押付部材、被圧入部材の一例)と、ジョイントピース61およびキャップ65との間に介在するシム部材67(変更部材の一例)とを有する。
【0026】
図3(A)に示すように、ジョイントピース61は、流路部611と、流路部611に連続して設けられるフランジ部612とを有する。
流路部611は、内側にオイルが流れる流路61Rを有している。そして、流路部611は、外側接続部12Jの内側に挿入され、連絡路Lと接続する(
図2参照)。
【0027】
フランジ部612は、外側バルブ63に向けて環状に突出するラウンド613(環状突出部の一例)と、シム部材67が載せられる台座614と、キャップ65を保持するキャップ保持部615と、を有する。
【0028】
ラウンド613は、外側バルブ63が閉じた状態にて、周方向において外側バルブ63の第2半径方向外側に接触する。すなわち、ラウンド613は、流路61Rを流れるオイルが外側バルブ63を開閉する際における、外側バルブ63との接触部を形成する。
【0029】
台座614は、ラウンド613の第2半径方向外側に設けられる。そして、台座614は、キャップ65との間にてシム部材67を挟む。なお、ラウンド613と台座614との間には、環状の溝61Tが形成されている。
キャップ保持部615は、内径がキャップ65の外径と略同じに形成されている。そして、キャップ保持部615には、キャップ65が圧入されることで、キャップ65がジョイントピース61に固定される。なお、実施形態1の流路形成部60では、外側バルブ63が動作しても、キャップ65は動かずに固定された状態が維持される。
【0030】
なお、本実施形態では、キャップ保持部615の内側にてキャップ65が圧入される構成を例示しているが、これに限定されない。例えば、キャップ65は、キャップ保持部615の外側にて圧入されていても良い。
【0031】
外側バルブ63は、略円形の板状に形成された弾性部材である。外側バルブ63は、例えば鉄などの金属材料を用いることができる。また、外側バルブ63は、中央部に開口部63Hを有する。そして、外側バルブ63は、開口部63Hにて、ジョイントピース61に圧入されるキャップ65によって、ジョイントピース61とは反対側から支持される。
そして、外側バルブ63は、流路61Rにおけるオイルの流れによって流路61R(ラウンド613)を開閉する。実施形態1の油圧緩衝装置1では、外側バルブ63が変形してラウンド613を開きながらオイルが流れる際に減衰力が生じる。
【0032】
なお、実施形態1の外側減衰部50では、直列的に設けられる外側バルブ63とソレノイドバルブ55との主に2つの構成部によって減衰力を発生させる。このとき、外側バルブ63は、オイルの流れの上流側に位置しており、ソレノイドバルブ55よりも先に作動する。そのため、外側バルブ63は、シリンダ部10に対するロッド20の相対的な移動速度における低速域から中速域までの減衰力特性に対する寄与が比較的大きくなる。
一方、ソレノイドバルブ55は、ロッド20の移動速度における中速域から高速域までの減衰力特性に対する寄与が比較的大きくなる。
【0033】
なお、外側バルブ63は、外側バルブ63の第2半径方向外側であってラウンド613の対向箇所にスリットを有していても良い。そして、外側バルブ63は、ラウンド613を全体的に閉じた状態であっても、スリットにてオイルを流すように構成しても良い。この場合には、ロッド20の移動速度における微低速域の減衰力が低減される。
【0034】
図3(A)および
図3(B)に示すように、キャップ65は、外側バルブ63に向けて突出する突起部651と、外側バルブ63を押し付ける押付部652と、シム部材67に対向する挟部653とを有する。さらに、キャップ65は、オイルが流れる油路口654と、外側バルブ63に接触可能なバルブストッパ部655と、外側バルブ63の第2半径方向外側に形成される領域形成部656と、減衰力可変部52に向けて突出する突出部657とを有する。
【0035】
図3(A)に示すように、突起部651は、キャップ65の中央部に設けられる。突起部651は、外側バルブ63の開口部63Hに挿入される。そして、突起部651は、外側バルブ63の第2半径方向における移動を制限する。
【0036】
押付部652は、本実施形態では、突起部651の第2半径方向外側に設けられている。また、押付部652は、外側バルブ63に向けて環状に突出する。そして、押付部652は、外側バルブ63を流路部611側に向けて押し付ける。これによって、キャップ65は、外側バルブ63に対して予め定められた大きさの押付力(所謂プリロード)を与える。すなわち、キャップ65は、第2軸方向において、ジョイントピース61の反対側に設けられ、ジョイントピース61とは反対側から外側バルブ63をジョイントピース61(流路61R)に対して押し付ける。
【0037】
なお、上述のとおり、キャップ65は、ジョイントピース61(キャップ保持部615)に圧入されることで固定される。したがって、実施形態1では、キャップ65をジョイントピース61に圧入するという簡易な構成によって、外側バルブ63に対して押付力を付与することが可能となり、押付力に伴って変更される減衰力の大きさの微調整が容易になっている。
【0038】
挟部653は、キャップ65の第2半径方向外側に形成される。そして、挟部653は、ジョイントピース61の台座614との間に、シム部材67を挟み込む。
【0039】
油路口654は、周方向において略等間隔に配置される。そして、油路口654は、外側バルブ63を開きながら流路部611から流れ出てきたオイルを、減衰力可変部52に向けて流す。
【0040】
図3(B)に示すように、バルブストッパ部655(制限部の一例)は、キャップ65において外側バルブ63(第2軸内側)に向けて突出している。また、バルブストッパ部655の第2軸内側に向けた突出量は、油路口654よりも大きい。さらに、バルブストッパ部655は、複数設けられる。そして、各々のバルブストッパ部655は、周方向において隣り合う2つの油路口654の間に配置されている。
バルブストッパ部655は、外側バルブ63が変形した際に、外側バルブ63の一定量以上の変形を制限する。また、バルブストッパ部655は、外側バルブ63が油路口654側に向けて変形した際に、外側バルブ63が油路口654を塞ぐことを抑制する。
【0041】
領域形成部656は、外側バルブ63がオイルの流れによって変形可能な領域を形成する。さらには、領域形成部656は、第2半径方向において、外側バルブ63の外形よりも大きく形成される。これによって、領域形成部656は、外側バルブ63を開きながら流れるオイルが外側バルブ63の第2半径方向外側を流れる領域を確保する。
【0042】
図3(A)に示すように、突出部657は、キャップ65において第2軸外側に向けて環状に突出している。そして、突出部657は、減衰力可変部52との接触箇所を形成する(
図2参照)。本実施形態では、突出部657は、減衰力可変部52との間に略隙間無く接触する。これによって、突出部657は、油路口654から流れ出たオイルを軸方向流路561に誘導する。すなわち、キャップ65は、ジョイントピース61の流路61Rを流れてきたオイルを、減衰力可変部52に対して流す。
【0043】
このように、実施形態1のキャップ65は、単一部材であって、少なくとも、減衰力可変部52に対してオイルを流すとともに、外側バルブ63をジョイントピース61に対して押し付けるという複数の機能を発揮している。
【0044】
図3(A)に示すように、シム部材67は、内径が外側バルブ63の外径よりも大きく形成された環状の部材である。そして、シム部材67は、台座614に設置される。すなわち、シム部材67は、第2軸方向において、ジョイントピース61とキャップ65との間に介在する。
そして、実施形態1では、シム部材67の厚さによって、キャップ65と外側バルブ63との間隔を変更可能(設定可能)にしている。これによって、実施形態1では、キャップ65による外側バルブ63の押さえ量を変更可能になっている。そして、オイルが外側バルブ63を開く際の外側バルブ63の開き易さを変えることで、流路形成部60にて発生させる減衰力の大きさの設定が変わる。
【0045】
例えば、シム部材67の厚みを大きくした場合には、キャップ65による外側バルブ63の押付力(プリロード)が小さくなる。その結果、流路形成部60にて発生する減衰力は、比較的小さくなる。一方、例えば、シム部材67の厚みを小さくした場合には、キャップ65による外側バルブ63の押付力(プリロード)が大きくなる。その結果、流路形成部60にて発生する減衰力は、比較的大きくなる。
【0046】
(ストッパ部材70)
図2に示すように、ストッパ部材70は、複数の油路71と、中央部に設けられる開口部72とを有する。ストッパ部材70は、略円盤形状をしている。
油路71は、ハウジング内流路511およびケース開口部13Hに対向する。そして、油路71は、ハウジング内流路511からケース開口部13Hへのオイルの流れを可能にする。
【0047】
開口部72の内径は、ジョイントピース61の流路部611の外径よりも大きく、フランジ部612の外径よりも小さい。そして、開口部72には、ジョイントピース61の流路部611が挿入される。ストッパ部材70は、開口部72にてフランジ部612を受けることで、ジョイントピース61および減衰力可変部52の第2軸方向における位置を定める。
【0048】
ところで、
図2に示すように、本実施形態の油圧緩衝装置1の組み立ての際、外筒体12には、外側接続部12Jが取り付けられる。さらに、ダンパケース13には、外側ハウジング51が取り付けられる。この状態で、外側ハウジング51内に、ストッパ部材70が挿入され、さらに、ジョイントピース61が挿入される。その後、外側ハウジング51内に減衰力可変部52が挿入される。そして、最終的には、外側ハウジング51と減衰力可変部52とがネジ留めされる。
【0049】
ここで、ジョイントピース61は、外側接続部12Jに挿入されるため、外側接続部12Jによって第2半径方向における位置が定まる。一方、ストッパ部材70は、外側ハウジング51に挿入されるため、外側ハウジング51によって第2半径方向の位置が定まる。
【0050】
そして、実施形態1のストッパ部材70の開口部72の内径は、ジョイントピース61の流路部611の外径よりも大きくなっている。すなわち、ジョイントピース61は、ストッパ部材70に対し、第2半径方向において移動することができる。従って、実施形態1の外側減衰部50では、例えば外側ハウジング51と外側接続部12Jとが予め定められた位置関係に対して若干ずれて取り付けられた場合であっても、ストッパ部材70の開口部72によってずれが吸収される。
【0051】
なお、外側ハウジング51に対して減衰力可変部52を締め込むことによって、ストッパ部材70およびジョイントピース61に第2軸方向における軸力が掛かる。その結果、減衰力可変部52、ジョイントピース61およびストッパ部材70の第2軸方向および第2半径方向における位置は最終的に固定される。
【0052】
[油圧緩衝装置1の動作]
図4は、実施形態1の油圧緩衝装置1の動作説明図である。なお、
図4(A)は伸張行程時におけるオイルの流れを示し、
図4(B)は圧縮行程時におけるオイルの流れを示す。
まず、油圧緩衝装置1の伸張行程時における動作を説明する。
図4(A)に示すように、伸張行程時において、ロッド20は、シリンダ11に対して他方側に移動する。このとき、ピストンバルブ32は、ピストン油路口311を塞いだままである。また、ピストン部30の他方側への移動によって、第2油室Y2の容積は、減少する。そして、第2油室Y2のオイルは、シリンダ開口11Hから連絡路Lに流れ出る。
【0053】
さらに、オイルは、連絡路L、外筒体開口部12Hを通って、外側減衰部50に流れ込む。
そして、外側減衰部50において、オイルは、先ず、流路形成部60の流路61Rに流れ込む。その後、流路61Rを流れるオイルは、外側バルブ63を開きながら、油路口654を通って減衰力可変部52に流れ出る。実施形態1の油圧緩衝装置1では、この外側バルブ63を開くオイルの流れによって減衰力が発生する。
【0054】
さらに、減衰力可変部52に達したオイルは、バルブ対向部56とソレノイドバルブ55とによって流れが絞られる。実施形態1の油圧緩衝装置1では、このソレノイドバルブ55とバルブ対向部56との間のオイルの流れによって減衰力が発生する。
このように、実施形態1の油圧緩衝装置1では、外側バルブ63とソレノイドバルブ55とによって直列的に減衰力が発生する。
【0055】
そして、バルブ対向部56とソレノイドバルブ55との間を流れたオイルは、ハウジング内流路511に流れ出る。さらに、オイルは、ストッパ部材70の油路71を通ってケース開口部13Hからリザーバ室Rに流れ込む。
【0056】
また、第1油室Y1の圧力は、リザーバ室Rに対して相対的に低くなる。そのため、リザーバ室Rのオイルは、ボトムピストン部40を通って、第1油室Y1に流れ込む。
【0057】
次に、油圧緩衝装置1の圧縮行程時における動作を説明する。
図4(B)に示すように、圧縮行程時において、ロッド20は、シリンダ11に対して一方側に相対移動する。ピストン部30においては、第1油室Y1と第2油室Y2との差圧によって、ピストン油路口311を塞ぐピストンバルブ32が開く。そして、第1油室Y1のオイルは、ピストン油路口311を通って第2油室Y2に流れ出る。ここで、第2油室Y2には、ロッド20が配置されている。そのため、第1油室Y1から第2油室Y2に流れ込むオイルは、ロッド20の体積分だけ過剰になる。従って、このロッド20の体積分に相当する量のオイルが、シリンダ開口11Hから連絡路Lに流出する。
【0058】
さらに、オイルは、連絡路L、外筒体開口部12Hを通って、外側減衰部50に流れ込む。なお、外側減衰部50におけるオイルの流れは、上述した伸張行程時におけるオイルの流れと同様である。
【0059】
また、ロッド20がシリンダ11に対して一方側に相対移動することで、第1油室Y1のオイルは、ボトムピストン部40におけるバルブシート41に形成される流路に流れ込む。さらに、オイルは、ボトムピストン部40のボトムバルブ42を開いて、リザーバ室Rに流れ出る。
【0060】
以上のとおり、実施形態1の油圧緩衝装置1では、圧縮行程時および伸張行程時の両行程において外側減衰部50にて減衰力を発生させる。
また、実施形態1の油圧緩衝装置1では、ロッド20の移動速度における低速域から中速域の減衰力特性の設定は、外側バルブ63が主に担う。これによって、実施形態1の油圧緩衝装置1では、中速域から高速域までの減衰力特性の設定(変更)を、主にソレノイドバルブ55(減衰力可変部52)によって行うことになる。すなわち、実施形態1の油圧緩衝装置1では、減衰力可変部52による減衰力特性の設定(変更)の負担が低減され、減衰力可変部52の制御が容易になる。
【0061】
さらに、実施形態1の油圧緩衝装置1では、シリンダ部10から減衰力可変部52に向けてオイルを流すジョイントピース61に外側バルブ63を設けている。これによって、実施形態1の油圧緩衝装置1は、例えばジョイントピース61に外側バルブ63を設けずにさらに別部材を追加したうえで外側バルブ63を設ける場合と比較して、部品点数が低減される。その結果、実施形態1の油圧緩衝装置1は、例えば、製造コストの低減化、重量の減少化、製造時における組み立ての容易化が図られる。
【0062】
さらに、実施形態1の外側減衰部50は、例えばジョイントピース61に外側バルブ63を設けずにさらに別部材を追加したうえで外側バルブ63を設ける場合と比較して、第2軸方向における軸方向長さが短くなっている。これによって、実施形態1の油圧緩衝装置1(外側減衰部50)の全体としての省サイズ化が図られ、例えば車両に油圧緩衝装置1を設置する際のレイアウトの自由度が高まる。
【0063】
<実施形態2>
次に、実施形態2の油圧緩衝装置1について説明する。なお、実施形態2において、実施形態1と同様な構成について同一の符号を付して、その詳細な説明を省略する。
図5は、実施形態2の外側減衰部250の断面図である。
図6は、実施形態2の第2流路形成部80の説明図である。なお、
図6(A)は、第2流路形成部80の断面斜視図であり、
図6(B)は、第2流路形成部80の全体斜視図である。
【0064】
図5に示すように、実施形態2の外側減衰部250は、外側ハウジング51と、減衰力可変部52と、シリンダ部10から減衰力可変部52に向けたオイルの経路を形成する第2流路形成部80とを有する。すなわち、実施形態2の外側減衰部250は、第2流路形成部80の構成が、実施形態1の外側減衰部50とは異なる。
以下、第2流路形成部80について詳細に説明する。
【0065】
図5に示すように、実施形態2の外側減衰部250は、実施形態1において設けられていたストッパ部材70(
図2参照)を有していない。そして、実施形態2において、実施形態1のストッパ部材70の機能は、後述するストッパ形成部811として第2流路形成部80に一体形成されている。
【0066】
第2流路形成部80は、第2ジョイントピース81と、外側バルブ63と、キャップ65と、シム部材67とを有している。
第2ジョイントピース81の基本構成は、実施形態1のジョイントピース61と同様である。ただし、第2ジョイントピース81は、ストッパ形成部811(位置設定部の一例)を有している。
【0067】
ストッパ形成部811は、フランジ部612において流路部611側に設けられる。そして、ストッパ形成部811は、第2軸内側において外側ハウジング51に引っ掛かる。そして、ストッパ形成部811は、第2軸方向における第2流路形成部80および減衰力可変部52の位置が予め定められた位置(例えば、シリンダ11に対する半径方向における位置)になるように設定する。
【0068】
さらに、ストッパ形成部811の外径は、外側ハウジング51の内径よりも小さく形成される。そして、実施形態2の外側減衰部250では、ストッパ形成部811と外側ハウジング51との間に隙間が形成される。この隙間は、第2ジョイントピース81の第2半径方向外側におけるオイルの流路であるハウジング内流路511を構成する。
さらに、ストッパ形成部811と外側ハウジング51との間の隙間は、実施形態1において説明したとおり、油圧緩衝装置1の製造の際に、例えば外側ハウジング51と外側接続部12Jとが予め定められた位置関係からずれた場合に、そのずれを吸収する。
【0069】
さらに、
図6(B)に示すように、ストッパ形成部811は、第2ジョイントピース81と外側ハウジング51との対向箇所に、オイルの流路を形成する複数のストッパ流路812(第2流路の一例)を有している。
ストッパ流路812は、それぞれ、ストッパ形成部811の外周部にて窪む凹形状をしている。また、複数のストッパ流路812は、第2ジョイントピース81において周方向に略等間隔に設けられる。さらに、複数のストッパ流路812は、第2半径方向において放射状に延びている。そして、ストッパ流路812は、ハウジング内流路511とケース開口部13Hとにそれぞれ対向して設けられる。これによって、ストッパ流路812は、ハウジング内流路511からケース開口部13Hまでのオイルの流路を形成する。
【0070】
以上のように構成される実施形態2の油圧緩衝装置1では、実施形態1と同様に、圧縮行程時および伸張行程時の両行程において外側減衰部250に対してオイルが流れ込む。このとき、実施形態2の外側減衰部250では、実施形態1と同様にソレノイドバルブ55を経て放射状流路562からオイルが流れ出る。その後、オイルは、ハウジング内流路511およびストッパ流路812を通って、ケース開口部13Hに流れ込む。
【0071】
そして、実施形態2の油圧緩衝装置1では、シリンダ部10から減衰力可変部52に向けてオイルを流す第2ジョイントピース81に外側バルブ63を設けている。これによって、実施形態2の油圧緩衝装置1では、例えば第2ジョイントピース81に外側バルブ63を設けずにさらに別部材を追加したうえで外側バルブ63を設ける場合と比較して、部品点数が低減されている。
【0072】
<実施形態3>
次に、実施形態3の油圧緩衝装置1について説明する。なお、実施形態3において、他の実施形態と同様な構成について同一の符号を付して、その詳細な説明を省略する。
【0073】
図7は、実施形態3の第3流路形成部90の断面図である。
図8は、実施形態3の第3ジョイントピース91の斜視図である。なお、
図8(A)は第3ジョイントピース91を第2軸外側から見た図であり、
図8(B)は第3ジョイントピース91を第2軸内側から見た図である。
図9は、実施形態3の第3キャップ95の斜視図である。なお、なお、
図9(A)は第3キャップ95を第2軸外側から見た図であり、
図9(B)は第3キャップ95を第2軸内側から見た図である。
【0074】
図7に示すように、実施形態3の油圧緩衝装置1は、第3流路形成部90の構成が、他の実施形態とは異なる。なお、実施形態3の第3流路形成部90は、実施形態2と同様に、実施形態1のストッパ部材70の機能が一体形成されている。そして、実施形態3の油圧緩衝装置1では、実施形態2の外側減衰部250におけるオイルの流れと同様となる。
以下、第3流路形成部90について詳細に説明する。
【0075】
(第3流路形成部90)
図7に示すように、第3流路形成部90は、連絡路Lから減衰力可変部52(
図5参照)に向けたオイルの流路を形成する第3ジョイントピース91と、第3ジョイントピース91に設けられて第3ジョイントピース91との間にて減衰力を発生させる外側バルブ63と、第3ジョイントピース91との間で外側バルブ63を保持する第3キャップ95とを有する。また、第3流路形成部90は、第3ジョイントピース91と第3キャップ95との間を封止するシール部材96と、第3ジョイントピース91および第3キャップ95の間に介在するシム部材97と、を有する。
【0076】
図8(A)および
図8(B)に示すように、第3ジョイントピース91は、オイルが流れる流路部911と、外側バルブ63が載せられるラウンド912と、第2軸内側において外側ハウジング51に引っ掛かるストッパ形成部913と、外側バルブ63に接触するジョイント側バルブ支持部914(第1支持部の一例)と、第3キャップ95との接続箇所を形成するキャップ接続部915と、を有する。
【0077】
図7に示すように、流路部911は、内側にオイルが流れる流路91Rを有している。そして、流路部911は、第3ジョイントピース91において、第2軸方向において貫通して形成される。そして、流路部911は、外側接続部12J(
図5参照)の内側に挿入され、連絡路L(
図5参照)と接続する。
ラウンド912は、第2軸外側に向けて環状に突出する。そして、ラウンド912は、外側バルブ63が閉じた状態にて、周方向において外側バルブ63の第2半径方向外側に接触する。すなわち、ラウンド912は、流路91Rを流れるオイルが外側バルブ63を開閉する際における、外側バルブ63との接触部を形成する。
【0078】
ストッパ形成部913の基本構成は、実施形態2のストッパ形成部811と同様である。すなわち、ストッパ形成部913は、外側ハウジング51との間に、ハウジング内流路511(
図5参照)形成する。
【0079】
さらに、
図8(B)に示すように、ストッパ形成部913は、外側ハウジング51(
図5参照)と対向する箇所に、オイルの流路を形成する複数のストッパ流路913Rを有している。
ストッパ流路913Rは、それぞれ、ストッパ形成部913にて第2半径方向内側および第2軸外側に向けてそれぞれ窪む凹形状をしている。また、複数のストッパ流路913Rは、第3ジョイントピース91において周方向に略等間隔に設けられる。さらに、ストッパ流路913Rは、第2半径方向において放射状に延びている。そして、ストッパ流路913Rは、ハウジング内流路511(
図5参照)とケース開口部13H(
図5参照)とにそれぞれ対向して設けられる。これによって、ストッパ流路913Rは、ハウジング内流路511からケース開口部13Hまでのオイルの流路を形成する。
【0080】
図7に示すように、ジョイント側バルブ支持部914は、第3ジョイントピース91の第2半径方向内側に設けられる。ジョイント側バルブ支持部914の第2半径方向における幅Bjは、例えばラウンド912の第2半径方向における幅Brよりも大きい。また、実施形態3において、幅Bjは、第3キャップ95の後述するキャップ側バルブ支持部952の第2半径方向における幅Bcと略等しくなっている。そして、ジョイント側バルブ支持部914は、外側バルブ63の第2半径方向内側(開口部63Hの周囲)を第2軸内側から支持する。
【0081】
また、
図8(A)に示すように、ジョイント側バルブ支持部914は、複数(実施形態3の例では3本)の半径方向流路914Rを有している。各々の半径方向流路914Rは、第2半径方向に延びて形成される。また、複数の半径方向流路914Rは、第3ジョイントピース91の周方向において略等間隔に配置される。
そして、各半径方向流路914Rは、第2半径方向内側にて流路91Rに連絡し、第2半径方向外側にてラウンド912の内側に対向する。そして、
図7に示すように、半径方向流路914Rは、流路部911を流れてきたオイルを、外側バルブ63の第2軸内側に導く経路を形成する。
【0082】
図7に示すように、キャップ接続部915は、第2軸方向においてストッパ形成部913とは逆側に形成される。そして、キャップ接続部915は、流路部911よりも外径が大きく、ストッパ形成部913よりも第2半径方向の外径が小さく形成される。そして、キャップ接続部915には、第3キャップ95が外側から圧入される。すなわち、実施形態3の流路形成部90は、第3ジョイントピース91の一部(キャップ接続部915)が第3キャップ95の内側に圧入される。これによって、実施形態3の流路形成部90では、第3ジョイントピース91と第3キャップ95とが接続される。
さらに、キャップ接続部915は、シール部材96が嵌めこまれるシール保持部915Sを有している。シール保持部915Sは、第2半径方向内側に窪む環状の溝である(
図8(A)および
図8(B)参照)。そして、シール保持部915Sは、シール部材96を保持する。
【0083】
図9(A)および
図9(B)に示すように、第3キャップ95は、外側バルブ63(
図7参照)に向けて突出する突起部651と、外側バルブ63を支持するキャップ側バルブ支持部952(第2支持部の一例)と、オイルが流れる油路口654と、外側バルブ63が変形する領域を形成する領域形成部656と、減衰力可変部52(
図5参照)に向けて突出する突出部657と、第3ジョイントピース91(
図7参照)に接続する接続部958とを有する。
【0084】
図7に示すように、キャップ側バルブ支持部952は、第3キャップ95の第2半径方向内側に設けられる。また、キャップ側バルブ支持部952は、第2軸方向においてジョイント側バルブ支持部914と対向する位置に設けられる。そして、キャップ側バルブ支持部952の第2半径方向における幅Bcは、上述したとおり、ジョイント側バルブ支持部914の幅Bjと略等しくなっている。そして、キャップ側バルブ支持部952は、外側バルブ63の第2半径方向内側(開口部63Hの周囲)を第2軸外側から支持する。これによって、第3キャップ95は、外側バルブ63を第3ジョイントピース91(ラウンド912)に対して押し付ける。
【0085】
さらに、実施形態3の油圧緩衝装置1では、キャップ側バルブ支持部952およびジョイント側バルブ支持部914によって、第2軸内側と第2軸外側との両方から外側バルブ63を挟み込む。すなわち、キャップ側バルブ支持部952およびジョイント側バルブ支持部914は、外側バルブ63に対して、第2軸内側と第2軸外側との両方側から軸力を掛ける。これによって、実施形態3の第3流路形成部90では、オイルの流れに伴って外側バルブ63の半径方向外側が変形する際に、外側バルブ63の半径方向内側(中央部)における変形が抑制される。そして、実施形態3では、例えばオイルの流れに伴って外側バルブ63全体が過剰に変形し、外側バルブ63に大きな負荷がかかることを抑制している。
【0086】
図9(A)および
図9(B)に示すように、接続部958は、第3キャップ95の第2軸内側に設けられて、略円筒状に形成される箇所である。
図7に示すように、接続部958の内径は、キャップ接続部915の外径と略同じになっている。これによって、実施形態3の第3キャップ95は、接続部958にて第3ジョイントピース91の外側に圧入される。
【0087】
図7に示すように、シール部材96は、例えば樹脂などを材料とする環状の弾性部材である。そして、シール部材96は、シール保持部915Sに取り付けられ、第3ジョイントピース91の第2半径方向外側と、第3キャップ95の第2半径方向内側とにそれぞれ接触する。そして、シール部材96は、第3ジョイントピース91と第3キャップ95との対向箇所からオイルが漏れ出ないように封止を行う。
【0088】
図7に示すように、シム部材97は、実施形態3では、第2半径方向内側に突起部651が挿入される開口部97Hを有する円盤状の部材である。また、シム部材97の外径は、外側バルブ63の外径よりも小さい。なお、実施形態3において、シム部材97の半径方向における幅Bsは、第3キャップ95のキャップ側バルブ支持部952の幅Bc、および、ジョイント側バルブ支持部914の幅Bjと、それぞれ略等しくなっている。そして、シム部材97は、第2軸方向において、第3キャップ95と外側バルブ63との間に挟み込まれて設けられる。
【0089】
以上のように構成される実施形態3の油圧緩衝装置1では、実施形態2の油圧緩衝装置1と同様に、圧縮行程時および伸張行程時の両行程においてオイルが流れ、減衰力を発生させる。
そして、実施形態3の油圧緩衝装置1では、シリンダ部10から減衰力可変部52(
図5参照)に向けてオイルを流す第3ジョイントピース91に外側バルブ63を設けている。これによって、実施形態3の油圧緩衝装置1では、例えば第3ジョイントピース91に外側バルブ63を設けずにさらに別部材を追加したうえで外側バルブ63を設ける場合と比較して、部品点数が低減される。
【0090】
また、実施形態3においても、例えば第3ジョイントピース91に外側バルブ63を設けずにさらに別部材を追加したうえで外側バルブ63を設けた場合と比較して、第2軸方向における軸方向長さが短くなっている。これによって、実施形態3の油圧緩衝装置1の全体としての省サイズ化が図られている。
さらに、実施形態3では、第3ジョイントピース91にストッパ形成部913が設けられ、例えば実施形態1のストッパ部材70の機能が一体形成されている。従って、実施形態3の油圧緩衝装置1では、部品点数がさらに低減される。
【0091】
なお、実施形態1、実施形態2および実施形態3において、ピストン部30およびボトムピストン部40は、上記の実施形態で示した構造に限らず、減衰機構としての機能を満たすのであれば、他の形状・構成でも良い。
また、実施形態1、実施形態2および実施形態3において、シリンダ11、外筒体12およびダンパケース13のそれぞれ筒形状にて構成された所謂三重管構造によって、油室(第1油室Y1、第2油室Y2)、リザーバ室Rおよび連絡路Lを形成している。ただし、必ずしも三重管構造により各構成部を形成することに限定されない。例えば、シリンダ11とダンパケース13とによる所謂二重管構造であっても良い。
油圧緩衝装置1は、オイルを収容するシリンダ11と、軸方向に移動するロッドに接続するとともに、シリンダ11内にて移動するピストン部と、シリンダ11の外側に設けられ、ピストン部の移動に伴ってオイルが流れる連絡路Lを形成する外筒体12と、シリンダ11の外側に設けられ、オイルが溜まるリザーバ室Rを形成するダンパケース13と、シリンダ11の外部にて、ピストン部の移動に伴ってオイルの流れを絞ることで減衰力を発生させるとともに、減衰力の大きさを変更可能な減衰力可変部52と、連絡路Lから減衰力可変部52に向けたオイルの流路61Rを形成するとともに、流路61Rを流れるオイル流れを制御する外側バルブが設けられるジョイントピース61と、を有する。