特許第6302495号(P6302495)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6302495
(24)【登録日】2018年3月9日
(45)【発行日】2018年3月28日
(54)【発明の名称】側あおり水平保持装置付トラック
(51)【国際特許分類】
   B60P 1/26 20060101AFI20180319BHJP
   B62D 33/027 20060101ALI20180319BHJP
【FI】
   B60P1/26 Z
   B62D33/027 P
【請求項の数】5
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2016-5605(P2016-5605)
(22)【出願日】2016年1月14日
(65)【公開番号】特開2017-124767(P2017-124767A)
(43)【公開日】2017年7月20日
【審査請求日】2017年10月27日
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】000236551
【氏名又は名称】株式会社浜名ワークス
(74)【代理人】
【識別番号】100076129
【弁理士】
【氏名又は名称】松山 圭佑
(74)【代理人】
【識別番号】100080458
【弁理士】
【氏名又は名称】高矢 諭
(74)【代理人】
【識別番号】100089015
【弁理士】
【氏名又は名称】牧野 剛博
(72)【発明者】
【氏名】田村 元
【審査官】 林 政道
(56)【参考文献】
【文献】 実開昭64−048380(JP,U)
【文献】 特開2015−189452(JP,A)
【文献】 登録実用新案第3166840(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B60P 1/00− 1/64
B62D 31/00−39/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
車体幅方向に長く、且つ、車体前後方向に複数本並列された角パイプ形状の横根太、この横根太の下側に結合され、車体前後方向に長く、車体幅方向に複数本並列された縦根太、前記複数の横根太を囲んで、これらに連結された床枠、前記横根太及び床枠の上面を覆って設けられた床板、前記床枠の、車体幅方向両側に、ヒンジにより、立上った状態の走行時位置と垂れ下った状態の開放時位置との間で揺動自在に設けられた左右の側あおりを含んでなる荷台を有するトラックであって、
1枚の側あおりについて、前記複数の横根太の少なくとも2本の車体前後方向一方の面、且つ、前記横根太の外側に、各々取付けられた側あおり水平保持装置を有してなり、
前記各側あおり水平保持装置は、水平保持バーと、前記床枠に設けられたバー貫通口と、前記横根太に取付けられ、内側で、前記水平保持バーを車体幅方向移動可能に案内する断面四角形のパイプ状部を、車体幅方向外側端に有するガイド部材と、を含んで構成され、
前記バー貫通口は、
前記ガイド部材が取付けられた横根太における車体幅方向端部に対して、車体前後方向に隣接し、且つ、前記水平保持バーの車体幅方向外側に臨む位置で、前記床枠を車体幅方向に貫通して形成され、
前記水平保持バーは、
角パイプ形状であって、前記横根太に沿って、先端が、前記ガイド部材内から前記バー貫通口を経て車体幅方向外側に突出して、前記側あおりの、開放時位置への揺動時における揺動方向下側面に当接して、これを水平に保持する引出し位置、及び、車体幅方向中央側に移動して、前記先端が前記バー貫通口内に引き込まれる格納位置との間で、前記ガイド部材内を軸方向、且つ、車体幅方向に移動自在に設けられ、前記格納位置にあるとき車体幅方向内側端が、前記ガイド部材の車体幅方向内側端よりも、更に車体幅方向内側へ突出する長さとされたことを特徴とする側あおり水平保持装置付トラック。
【請求項2】
請求項1において、
前記側あおり水平保持装置は、
前記水平保持バーの車体幅方向外側端に設けられ、該水平保持バーを、手動で前記引出し位置まで引き出すための取手と、
前記水平保持バーの車体幅方向内側端に設けられ、前記引出し位置のとき、前記ガイド部材の車体幅方向内側端に当接して、前記水平保持バーの車体幅方向外側への移動を規制する抜け止めとなる引出し時ストッパー部材と、
前記水平保持バーが取付けられている前記横根太に設けられ、前記格納位置にある前記水平保持バーの車体幅方向内側端に当接して、その車体幅方向内側への移動を規制する格納時ストッパー部材と、
を有することを特徴とする側あおり水平保持装置付トラック。
【請求項3】
請求項1又は2において、
前記側あおり水平保持装置は、前記床枠の車体幅方向外側面に設けられた、前記格納位置にある前記水平保持バーを拘束する格納時ロック装置を含んでなり、
該格納時ロック装置は、前記バー貫通口に隣接して配置され、前記格納位置にある前記水平保持バーの車体幅方向外側端に当接可能なロック位置と、前記水平保持バーの前記車体幅方向外側端と干渉しない待避位置との間で軸方向に移動可能なロックピンと、このロ
ックピンを前記ロック位置に付勢するばねと、前記ばねの付勢力に抗して前記待避位置に移動した前記ロックピンを該待避位置に保持可能な掛止部材と、を有してなることを特徴とする側あおり水平保持装置付トラック。
【請求項4】
請求項1乃至のいずれかにおいて、
前記側あおり水平保持装置は、前記水平保持バーが前記引出し位置にあるときに、警報を発生するバー突出警報装置とを含んでなり、
前記バー突出警報装置は、
前記格納位置にある時の前記水平保持バーの車体幅方向内側端に押されてOFFとなり、該水平保持バーが前記格納位置から、引出し位置方向に移動したときONとなるリミットスイッチと、このリミットスイッチONにより作動される警報器と、を含んで構成されることを特徴とする側あおり水平保持装置付トラック。
【請求項5】
請求項1乃至のいずれかにおいて、
前記引出し位置での、前記水平保持バーの、前記バー貫通口から突出する部分の上面に、前記側あおりに、下から当接して、傾斜状態に保持する傾斜保持位置、及び、水平状態となるように退避する水平保持位置に選択的に固定可能にされた傾斜保持具を設けたことを特徴とする側あおり水平保持装置付トラック。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、荷台の車体幅方向両側に揺動自在に設けられた側あおりを水平状態に保持することができるようにした、側あおり水平保持装置付トラックに関する。
【背景技術】
【0002】
図10に示されるように、従来の一般的なトラックにおけるトラック荷台1は、車体幅方向に長く、且つ、車体前後方向に複数本並列された横根太2、この横根太2の下側に結合され、車体前後方向に長く、車体幅方向に複数本並列された縦根太3、前記複数の横根太2を囲んで、これらに連結された床枠4、前記横根太2及び床枠4の上面を覆って設けられた床板5、前記床枠4の、車体幅方向両側に、ヒンジ6により、立上った状態の走行時位置と垂れ下った状態の開放時位置との間で揺動自在に設けられた左右の側あおり7A、7Bを含んで構成されている。
【0003】
ここで、上記トラック荷台1に、床板5の幅方向一杯に亘って荷物を積載しようとすると、荷物の固縛のために、床板5の車体幅方向両側端位置でロープを固定することになるが、この場合、固縛作業の為に、側あおり7A、7Bを垂れ下がった状態の開放時位置としなければならない。
【0004】
従って、固縛作業時に、作業員の足場としては、脚立などを利用せざるを得ないが、脚立を車体前後方向に移動させなければならず、非常に作業効率が良くない。
【0005】
これに対して、側あおり7A、7Bを、水平状態に維持し、これを固縛作業時の足場とすることが考えられる(非公知)。
【0006】
特許文献1には、トラック荷台の後ろ側にある後壁部を水平状態にするために、該後壁部をワイヤ部によって、トラック荷台後端のフレームに引掛けて水平に支持する構成が提案されている。
【0007】
しかしながら、この特許文献1記載の構成では、後壁部を安定した足場にできるほどの強度が無いこと、ワイヤ部が水平にした後壁部の側面に突き出しているので、作業の邪魔になるという問題点がある。
【0008】
更に、特許文献1の構成を側あおりに転用した場合、側あおりは車体前後方向に長いので、側あおりの車体前後方向両端のみをワイヤによって引っ張る構造となり、中間部分の支持が無く、重量によって撓み易く、安定した作業用の足場とすることができないという問題点がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【特許文献1】特開2007−083824号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
本発明は、トラック荷台の側あおりを剛性が高い部材によって下側から水平状態に支持できるようにして、側あおりを荷物の固縛作業時の足場とすることができるようにした側あおり水平保持装置付トラックを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明は、車体幅方向に長く、且つ、車体前後方向に複数本並列された角パイプ形状の横根太、この横根太の下側に結合され、車体前後方向に長く、車体幅方向に複数本並列された縦根太、前記複数の横根太を囲んで、これらに連結された床枠、前記横根太及び床枠の上面を覆って設けられた床板、前記床枠の、車体幅方向両側に、ヒンジにより、立上った状態の走行時位置と垂れ下った状態の開放時位置との間で揺動自在に設けられた左右の側あおりを含んでなる荷台を有するトラックであって、1枚の側あおりについて、前記複数の横根太の少なくとも2本の車体前後方向一方の面、且つ、前記横根太の外側に、各々取付けられた側あおり水平保持装置を有してなり、前記各側あおり水平保持装置は、水平保持バーと、前記床枠に設けられたバー貫通口と、前記横根太に取付けられ、内側で、前記水平保持バーを車体幅方向移動可能に案内する断面四角形のパイプ状部を、車体幅方向外側端に有するガイド部材と、を含んで構成され、前記バー貫通口は、前記ガイド部材が取付けられた横根太における車体幅方向端部に対して、車体前後方向に隣接し、且つ、前記水平保持バーの車体幅方向外側に臨む位置で、前記床枠を車体幅方向に貫通して形成され、前記水平保持バーは、角パイプ形状であって、前記横根太に沿って、先端が、前記ガイド部材内から前記バー貫通口を経て車体幅方向外側に突出して、前記側あおりの、開放時位置への揺動時における揺動方向下側面に当接して、これを水平に保持する引出し位置、及び、車体幅方向中央側に移動して、前記先端が前記バー貫通口内に引き込まれる格納位置との間で、前記ガイド部材内を軸方向、且つ、車体幅方向に移動自在に設けられ、前記格納位置にあるとき車体幅方向内側端が、前記ガイド部材の車体幅方向内側端よりも、更に車体幅方向内側へ突出する長さとされたことを特徴とする側あおり水平保持装置付トラックにより、上記課題を解決することができる。
【発明の効果】
【0012】
本発明による側あおり水平保持装置付トラックは、側あおりを安定して、且つ、側あおりの車体長手方向中間位置において確実に水平に保持して、側あおりを荷物の固縛作業における足場として安全に利用できるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】本発明の実施例に係るトラックを示す背面図
図2】同実施例における側あおり水平保持装置によって側あおりを水平に保持した状態を拡大して示す断面図
図3】同側あおりを垂直に立てた状態の側あおり水平保持装置を示す断面図
図4図3のIV−IV線に沿う拡大側面図
図5図3のV−V線に沿う拡大側面図
図6】同側あおり水平保持装置のバー突出警報装置を示す回路図
図7】同側あおり水平保持装置における、水平保持バーの格納状態を模式的に示す斜視図
図8】同水平保持バーの引出し状態を模式的に示す斜視図
図9】同実施例における傾斜保持具を利用して、プラットフォームから台車をトラック荷台に移送する状態を示すトラック背面図
図10】従来の一般的なトラック荷台の構成を示す分解斜視図
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明の実施例について図面を参照して詳細に説明する。
【実施例】
【0015】
図1に示されるように、本発明の実施例に係るトラック10の荷台12は、車体幅方向に長く、且つ、車体前後方向に複数本並列された横根太14、この横根太14の下側に結合され、車体前後方向に長く、車体幅方向に複数本並列された縦根太16、前記複数の横根太14を囲んで、これらに連結された床枠18、前記横根太14及び床枠18の上面を覆って設けられた床板20(図2図3参照)、床枠18の、車体幅方向両側に、ヒンジ22により、立上った状態の走行時位置と垂れ下った状態の開放時位置との間で揺動自在に設けられた左右の側あおり24A、24B、及び、側あおり水平保持装置30を含んで構成されている。なお、側あおり24A、24Bは、それぞれ車体前後方向に2分割され、すなわち左右各2枚の側あおりが設けられている。
【0016】
側あおり水平保持装置30は、1枚の側あおりにつき、複数の横根太14のうち、2本における車体前後方向後側面に取付けられた水平保持バー32と、床枠18に設けられたバー貫通口34とを含んで構成されている。上記2本の横根太14と分割された1枚の側あおりとの関係は、図7図8に示されるように、側あおりの車体前後方向の長さをLとしたとき、両端からおおよそL/4の個所の横根太14が用いられている。
【0017】
バー貫通口34は、上記の2本の横根太14における車体幅方向外側端に対して、車体前後方向後ろ側に隣接した位置で、床枠18を貫通して形成されている。
【0018】
水平保持バー32は、横根太14に沿って、先端(車体幅方向外側端)が、バー貫通口34から車体幅方向外側に突出して、側あおり24A、24Bの、開放時位置への揺動時における揺動方向下側面に当接してこれを水平に保持する引出し位置及び、車体幅方向中央側に移動して、先端がバー貫通口34内に引き込まれる格納位置の間で、車体幅方向移動自在に設けられている。
【0019】
側あおり水平保持装置30は、上記水平保持バー32と、横根太14に取付けられ、水平保持バー32を車体幅方向移動可能に案内するパイプ状部36Aを含むガイド部材36とを含んで構成されている。
【0020】
又、水平保持バー32は、ガイド部材36内を軸方向移動自在、且つ、保持位置にある時、車体幅方向外側端が、ガイド部材36よりも車体幅方向外側に突出し、格納位置にある時、車体幅方向内側端が、ガイド部材36の車体幅方向内側端よりも、更に車体幅方向内側へ突出する長さとされている。
【0021】
又、側あおり水平保持装置30は、取手38と、引出し時ストッパー部材40と、格納時ストッパー部材42と、を備えている。
【0022】
取手38は、水平保持バー32の車体幅方向外側端に設けられ、水平保持バー32を、手動で保持位置まで引き出すことができるようにされ、引出し時ストッパー部材40は、水平保持バー32の車体幅方向内側端に設けられ、保持位置の時、ガイド部材36の車体幅方向内側端に当接して、水平保持バー32の車体幅方向外側への移動を規制する抜け止めとなるようにされ、格納時ストッパー部材42は、水平保持バー32が隣接している横根太14に設けられ、格納位置にある水平保持バー32の車体幅方向内側端に当接して、その車体幅方向内側への移動を規制するようにされている。
【0023】
側あおり水平保持装置30は、更に、床枠18の車体幅方向外側面に設けられた、格納位置にある水平保持バー32を拘束する格納時ロック装置44を含んで構成されている。
【0024】
この格納時ロック装置44は、バー貫通口34に隣接して配置され、格納位置にある水平保持バー32の車体幅方向外側端に当接可能なロック位置と、水平保持バー32の車体幅方向外側端と干渉しない退避位置との間で軸方向に移動可能なロックピン44Aと、このロックピン44Aをロック位置に付勢するばね44Bと、ばね44Bの付勢力に抗して退避位置に移動したロックピン44Aを、退避位置に保持可能な掛止部材44Cとを有して構成されている。なお、このロック装置44はロック忘れ防止策として掛止部材44Cを省略して常にロック方向に作用させても良い。
【0025】
図2図3に示されるように、側あおり水平保持装置30は、水平保持バー32の車体幅方向内側端よりON/OFFされるリミットスイッチ48を備えている。このリミットスイッチ48は図6に示されるように、水平保持バー32が保持位置にある時に、警報を発生するバー突出警報装置46の一部を構成している。
【0026】
バー突出警報装置46は、各側あおり水平保持装置30毎に設けられ、格納位置にあるときの水平保持バー32の車体幅方向内側端に押されてOFFとなり、水平保持バー32が格納位置から、保持位置方向に移動した時ONとなる上記のリミットスイッチ48と、このリミットスイッチ48のONにより、作動される警報器50と、を含んで構成されている。警報機50は、警報ブザー46C及び警報ランプ46Dから構成されている。
【0027】
バー突出警報装置46は、更に詳細には、図6に示されるように、水平保持バー32毎に設けられた複数の上記リミットスイッチ48と、バッテリー46Aと、バッテリーリレー46Bと、このバッテリーリレー46Bとリミットスイッチ48との間に並列に配置された警報ブザー46C及び警報ランプ46Dとを備えて構成されている。
【0028】
このバー突出警報装置46は、荷物の固縛作業を終えて、側あおり24A、24Bを立ち上げて固定した後に、水平保持バー32を格納位置に戻すことを忘れると、トラック走行中に危険であるので、これを作業者あるいは運転手に知らせて、水平保持バー32の格納位置への移動を促すものである。
【0029】
水平保持バー32には、保持位置での、バー貫通口34から突出する部分の上面に、側あおり24A、24Bを、下から傾斜状態に保持する(図9参照)傾斜保持位置と、水平状態とするように保持又は退避する水平保持位置とに選択的に固定可能にされた傾斜保持具54を含む傾斜保持装置52が備えられている。
【0030】
上記の傾斜保持装置52における傾斜保持具54を斜めに立ち上げて、その上面に保持される側あおり24A、24Bを傾斜状態にすると、図9に示されるように、プラットフォーム58から、傾斜保持具54を介して、荷物56を、荷台12上にスムーズに移載することができる。
【0031】
なお、上記実施例において、1枚の側あおりに対して、2基の側あおり水平保持装置30を設けているが、本発明はこれに限定されるものではなく、1枚の側あおりに対して、その長さ、強度に応じて3基あるいは4基の側あおり水平保持装置30を設けるようにしてもよい。
【0032】
又、上記実施例では、傾斜保持装置52が、水平保持バー32の上面に設けられているが、本発明はこれに限定されるものでなく、傾斜保持装置52を設けない場合にも適用されるものである。
【符号の説明】
【0033】
1…トラック荷台
2、14…横根太
3、16…縦根太
4、18…床枠
5、20…床板
6、22…ヒンジ
7A、7B、24A、24B…側あおり
10…トラック
12…荷台
30…側あおり水平保持装置
32…水平保持バー
34…バー貫通口
36…ガイド部材
36A…パイプ状部
38…取手
40…引出し時ストッパー部材
42…格納時ストッパー部材
44…格納時ロック装置
44A…ロックピン
44B…ばね
44C…掛止部材
46…バー突出警報装置
48…リミットスイッチ
50…警報器
52…傾斜保持装置
54…傾斜保持具
56…荷物
58…プラットフォーム
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10