(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6302511
(24)【登録日】2018年3月9日
(45)【発行日】2018年3月28日
(54)【発明の名称】ハブアセンブリ及びプロペラアセンブリ
(51)【国際特許分類】
B64C 11/06 20060101AFI20180319BHJP
【FI】
B64C11/06
【請求項の数】10
【外国語出願】
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2016-133799(P2016-133799)
(22)【出願日】2016年7月6日
(65)【公開番号】特開2017-19491(P2017-19491A)
(43)【公開日】2017年1月26日
【審査請求日】2016年8月16日
(31)【優先権主張番号】14/797,233
(32)【優先日】2015年7月13日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】506388923
【氏名又は名称】ジーイー・アビエイション・システムズ・エルエルシー
(74)【代理人】
【識別番号】100137545
【弁理士】
【氏名又は名称】荒川 聡志
(74)【代理人】
【識別番号】100105588
【弁理士】
【氏名又は名称】小倉 博
(74)【代理人】
【識別番号】100129779
【弁理士】
【氏名又は名称】黒川 俊久
(74)【代理人】
【識別番号】100113974
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 拓人
(72)【発明者】
【氏名】ラジェンドラ・ヴィシュワナス・パワー
(72)【発明者】
【氏名】デビッド・ラジュ・ヤマルティ
(72)【発明者】
【氏名】アミット・アルヴィンド・クルヴィンコップ
(72)【発明者】
【氏名】サンディープ・クマール
(72)【発明者】
【氏名】ムルゲサン・ペリアサミー
(72)【発明者】
【氏名】ラヴィンドラ・シャンカール・ガニジャー
(72)【発明者】
【氏名】バジャラン・アグラワル
(72)【発明者】
【氏名】ナガシレーシャ・ジー
【審査官】
川村 健一
(56)【参考文献】
【文献】
欧州特許出願公開第1061263(EP,A1)
【文献】
米国特許第3130677(US,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B64C 11/06 − 11/08
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
部分ハブ(12)であって、
複数の部分根元座部(22)を有するバッキングプレート(20)と、
前記バッキングプレート(20)に対して結合できる複数のクランプ(30)であり、前記各クランプ(30)が第2の部分根元座部を画定し、複数のクランプ(30)が前記バッキングプレート(20)に結合されるときに根元座部(24)が形成される、複数のクランプ(30)と、
前記複数のクランプ(30)上に結合されるカバー(34)と、
を備える部分ハブ(12)と、
前記根元座部(24)内に受けられる根元(70)を有するプロペラブレード(14)と、
を備え、
前記カバー(34)は、前記プロペラアセンブリ(10)の一部を受け入れるように構成される少なくとも1つの開口(36)を含む、
プロペラアセンブリ(10)。
【請求項2】
前記部分ハブ(12)の前記バッキングプレート(20)は、前記プロペラアセンブリ(10)の後側にあるとともに、エンジンに対する装着面を与える請求項1記載のプロペラアセンブリ(10)。
【請求項3】
前記バッキングプレート(20)が輪郭プレート(40)を含み、この輪郭プレート(4
0)の外周の周りで前記複数の部分根元座部(22)が配置される請求項1または2に記載のプロペラアセンブリ(10)。
【請求項4】
前記クランプ(30)が前記バッキングプレート(20)に締結される請求項1乃至3のいずれかに記載のプロペラアセンブリ(10)。
【請求項5】
前記部分ハブ(12)に対して選択的に動作可能に結合されるリテーナ(86)を更に備え、前記リテーナ(86)は、このリテーナ(86)が前記部分ハブ(12)に結合されるときに前記プロペラブレード(14)の根元(70)を前記部分ハブ(12)内に保持するように構成される請求項1乃至3のいずれかに記載のプロペラアセンブリ(10)。
【請求項6】
前記リテーナ(86)に収容されるシールを含む請求項5記載のプロペラアセンブリ(10)。
【請求項7】
部分ハブ(12)であって、
複数の部分根元座部(22)を有するバッキングプレート(20)と、
前記バッキングプレート(20)に対して結合できる複数のクランプ(30)であり、前記各クランプ(30)が第2の部分根元座部を画定し、複数のクランプ(30)が前記バッキングプレート(20)に結合されるときに根元座部(24)が形成される、複数のクランプ(30)と、
前記部分ハブ(12)に対して結合されるリテーナ(86)と、
を備える部分ハブ(12)と、
前記根元座部(24)内に受けられる根元(70)を有するプロペラブレード(14)と、
を備え、
前記リテーナ(86)は、このリテーナ(86)が前記部分ハブ(12)に結合されるときに前記プロペラブレード(14)の根元(70)を前記部分ハブ(12)内に保持するように構成される、プロペラアセンブリ(10)。
【請求項8】
前記根元(70)と前記部分ハブ(12)との間に設けられるベアリングアセンブリ(80)を更に備え、前記ベアリングアセンブリ(80)は、前記プロペラブレード(14)が前記部分ハブ(12)内で回転できるようにする請求項7記載のプロペラアセンブリ(10)。
【請求項9】
前記ベアリングアセンブリ(80)は、平行ローラーベアリングアセンブリ、ボールベアリングアセンブリ、又は、テーパーローラーベアリングアセンブリを含む請求項8記載のプロペラアセンブリ(10)。
【請求項10】
前記根元(70)と前記部分ハブ(12)との間に複数のベアリングアセンブリ(82,84)が設けられ、前記複数のベアリングアセンブリ(82,84)のうちの少なくとも1つに予荷重が加えられる請求項8記載のプロペラアセンブリ(10)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ハブアセンブリ及びプロペラアセンブリに関する。
【背景技術】
【0002】
プロペラアセンブリは、一般に、エンジンによって回転されるハブに装着される複数のブレードを含む。ハブは、一般に、任意の保持機構及びピッチ変更機構と共にプロペラブレードのブレード根元を収容するためのハウジングを画定する。
【0003】
ブレードは、ライン取り外し可能になり得るとともに、プロペラブレードの長手方向軸に対して平行な方向で作用する遠心力成分を含む動作荷重を支持するべくハブに保持される。現行の保持システムは、プロペラブレードをハブに対して保持するためにベアリングのアセンブリを使用する。それぞれのブレード根元は、ベアリングのアセンブリの使用により、それ自体のソケット内にその内側でピッチ変更軸を中心に回転できるように保持される。動作中に受けられる高い遠心力及び推力の下でベアリングの安定性を維持するためにベアリングに予荷重を加えることが知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】米国特許第1870361号明細書
【発明の概要】
【0005】
1つの態様において、本発明の一実施形態はプロペラアセンブリに関し、このプロペラアセンブリは、部分ハブであって、部分根元座部のセットを伴うバッキングプレートと、バッキングプレートに対して選択的に動作可能に結合できるクランプのセットであり、各クランプが第2の部分根元座部を画定し、クランプがバッキングプレートに結合されるときに根元座部が形成される、クランプのセットとを有する部分ハブと、根元座部内に受けられる根元を有するプロペラブレードとを含む。
【0006】
他の態様において、本発明の一実施形態は、プロペラアセンブリのための部分ハブに関し、この部分ハブは、部分根元座部のセットを伴い、各輪郭部が部分的に根元座部を画定するバッキングプレートと、バッキングプレートに対して選択的に動作可能に結合できるクランプのセットであって、各クランプが第2の部分根元座部を画定し、クランプがバッキングプレートに結合されるときに根元座部が形成される、クランプのセットとを含む。
【0007】
更なる他の態様において、本発明の一実施形態はプロペラアセンブリに関し、このプロペラアセンブリは、部分ハブであって、根元座部を部分的に画定する輪郭部を有するバッキングプレートと、第2の部分根元座部を画定するためにバッキングプレートに対して選択的に動作可能に結合できるクランプであり、クランプがバッキングプレートに結合されるときに根元座部が形成される、クランプと、を備える部分ハブと、根元座部内に受けられる根元を有するプロペラブレードと、根元と部分ハブとの間に設けられるベアリングアセンブリであって、プロペラブレードが部分ハブ内で回転できるようにするベアリングアセンブリと、バッキングプレートの外周及びクランプの外周に装着されるとともに、プロペラブレードを根元座部内に保持するように構成されるリテーナとを含む。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】本発明の一実施形態に係るプロペラブレード及び部分ハブアセンブリを含むプロペラアセンブリの斜視図である。
【
図2】
図1のプロペラアセンブリで使用され得る部分ハブアセンブリの斜視図である。
【
図4】
図1のプロペラアセンブリに含まれ得るようなプロペラブレードの一部を伴う
図2の部分ハブアセンブリの一部の断面図である。
【
図5】
図1のアセンブリで使用され得る部分ハブアセンブリの代替実施形態の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明の実施形態は、プロペラブレードを保持するための部分ハブアセンブリ、及び、そのような部分ハブアセンブリを組み込むプロペラアセンブリに関する。従来のハブアセンブリは、ハウジングを画定する単一の一体の構成要素であり、或いは、互いに結合されるときにハウジングを画定する前部及び後部を形成するために2つの部品に分けられる。一体ハブ及び分割ハブはいずれも形状が複雑であり、そのため、機械加工の困難性及びコストが高くなる。また、一体ハブ及び分割ハブはいずれもプロペラの組み付け及び修理を更に複雑にする。本発明の実施形態は、それぞれのプロペラブレードごとにクランプを有するリアバッキングプレートを伴う部分ハブアセンブリを含み、その結果、非限定的な例として、ハブの一部だけを分解すれば済むため、ハブアセンブリのコストが低減するとともに、組み付け及び修理が容易になる。
【0010】
図1は、部分ハブアセンブリ12、カバー13、及び、幾つかのプロペラブレード14を含むプロペラアセンブリ10を示す。部分ハブアセンブリ12は、プロペラ軸の周りで回転するとともに、複数のブレード14を固定するための手段を与える。部分ハブアセンブリ12は、任意の数のプロペラブレード14を固定できる。一般に、プロペラブレード14は、ねじれ翼形状に形成されるとともに、金属又は複合材料を含むがこれらに限定されない任意の適した材料から構成され得る。プロペラブレード14は、コスト及びメンテナンスで利点をもたらすべくライン取り外し可能となり得る。ライン取り外し可能という用語は、プロペラブレード14を野外で取り外して交換できることを示す。ライン取り外し可能なプロペラブレード14は、部分ハブアセンブリ12に装着され得るとともに、相対回転可能な動きを可能にしつつ保持されなければならない。航空機のプロペラアセンブリの1つの例が例示されてきたが、1つ以上のブレードを有するプロペラ、タービン、又は、ファンが取り付けられる任意の適した構造体又はクラフトが本明細書中に記載される本発明の実施形態を利用できることが理解される。
【0011】
図2は、部分ハブアセンブリ12が部分根元座部22のセットを有する第1の部品又はバッキングプレート20を含むことを更に明確に示す。本明細書中で使用される「セット」は、1つのみを含めて任意の数を含むことができると理解される。クランプ30のセットをバッキングプレート20に対して選択的に動作可能に結合することができる。各クランプ30は部分根元座部を画定する。クランプ30がバッキングプレートに動作可能に結合されると、バッキングプレート20の部分根元座部及びクランプ30がブレード凹部又は根元座部24を形成する。バッキングプレート20及びクランプ30は、任意の適した締結具32によることを含むがこれに限定されない任意の適した態様で、互いに動作可能に装着され得る。
【0012】
また、カバー34をクランプ30のセット上にわたって動作可能に結合することができる。カバー34は、任意の適した態様で形成され得るとともに、汚染物が部分ハブアセンブリ12に入らないようにするのに役立つべく部分ハブアセンブリ12に含まれ得る。ピッチ制御ユニット(図示せず)のための液圧シリンダを受け入れるために少なくとも1つの開口36をカバー34に含めることができると考えられる。バッキングプレート20、クランプ30、及び、カバー34を含む部分ハブアセンブリ12を金属又は複合材料を含む任意の適した材料から形成することができる。
【0013】
図3は、部分ハブアセンブリ12のバッキングプレート20がプレート部40を含み、部分根元座部22を形成する輪郭部42がプレート部40からその外周44に沿って上方へ延びることを更に明確に示す。他の特徴は例示されないが、部分ハブアセンブリ12のバッキングプレート20がプロペラアセンブリの後側にあるとともにエンジンに装着するための装着面を与えることが理解される。したがって、バッキングプレート20は、部分ハブアセンブリ12をエンジンに結合するのに適した任意の特徴を含むことができる。
【0014】
各クランプ30も部分根元座部を形成する輪郭部50をその内側に含む。クランプ30及びカバー34を締結具32によってバッキングプレート20に締結することができる。締結具32は、図示のようなナット52及びボルト54を含むがこれらに限定されない任意の適した締結具であってもよい。
【0015】
図4は、部分ハブアセンブリ12を含むとともにその内側に単一のプロペラブレード14の一部のみを示す典型的なプロペラアセンブリ10の一部を例示する。
図1に示されるように複数の周方向離間されるブレード14が部分ハブアセンブリ12内に支持され得るが、明確にするために、残りの図では1つのプロペラブレード14の一部だけが示される。前方向64及び後方向64も示される。
【0016】
プロペラブレード14の一部、例えば随意的なプリロードプレート72を伴う根元70が、根元座部24内に受けられ得る。このように、根元座部24は、プロペラブレード14の根元70が挿入されるための受け部をもたらす。根元70は、プロペラブレード14の外側スリーブ又は一体部分を含むことができるが、これらに限定されない。
【0017】
根元70と部分ハブアセンブリ12のバッキングプレート20及びクランプ30との間にベアリングアセンブリ80を設けることができる。ベアリングアセンブリ80は、プロペラブレード14が部分ハブアセンブリ12内で回転できるようにする。図示の例では、複数のベアリングアセンブリ80が根元70と部分ハブアセンブリ12との間に設けられる。
【0018】
より具体的には、内側ベアリングアセンブリ82及び外側ベアリングアセンブリ84が含まれる。複数のベアリングアセンブリは、平行ローラーベアリングアセンブリ、ボールベアリングアセンブリ、又は、テーパーローラーベアリングアセンブリを含むがこれらに限定されない任意の適したタイプのベアリングアセンブリを含むことができる。また、複数のベアリングアセンブリ80のうちの1つ以上に予荷重を加えることができる。バッキングプレート20上の輪郭及びクランプ30の内側は、ベアリングアセンブリ80を位置決めするのに役立つ輪郭付けられた根元座部24を画定する。クランプ30の内面は、バッキングプレート20の部分根元座部22と同じ形状を有するように示されている。
【0019】
また、ピッチ制御ユニット(図示せず)を部分ハブアセンブリ12内に含めることができ、このピッチ制御ユニットは、プロペラブレード14を回転させて矢印19により示されるようにプロペラブレード14の迎え角を変えることによってプロペラブレード14のブレードピッチを変えるべく使用され得る。ベアリングアセンブリ80は、ピッチ調整中にプロペラブレード14の回転を助けることができる。
【0020】
部分ハブアセンブリ12は、バッキングプレート20及びクランプ30が動作可能に結合されると、根元70を効果的に包み込む。リテーナ86を部分ハブアセンブリ12に対して選択的に動作可能に結合させることができ、このリテーナ86は部分ハブアセンブリ12に結合されると、根元70、したがってプロペラブレード14を部分ハブアセンブリ12内に保持するように構成され得る。より具体的には、リテーナ86は、バッキングプレート20の外周及びクランプ30の外周に装着されるとともに、プロペラブレード14を根元座部24内に保持するように構成され得る。図示の例において、リテーナ86は、プロペラブレード14が通過できる凹部90を含み、この凹部90は、その内側でプロペラブレード14が回転できるようにするべく寸法付けられる。任意の適した締結機構を利用してリテーナ86をバッキングプレート20及びクランプ30に装着することができる。プロペラブレード14をその回転中に適切に保持できる限り、別個の締結具を含むがこれに限定されない任意の適したリテーナを使用できることが理解される。
【0021】
更にまた、リテーナ86と外側ベアリングアセンブリ84との間にリングナット88を含めることができる。リングナット88は、外側ベアリングアセンブリ84に予荷重を加えるのに役立つとともにプロペラブレード14を保持するのに役立つように構成され得る。リテーナ86は、それが外側ベアリングアセンブリ84を部分ハブアセンブリ12内に緊密に着座させて根元座部24内での動きを許容しないようにリングナット88を位置決めできる。リテーナ86は、リングナット88、根元70、及び、外側ベアリングアセンブリ84を径方向に移動しないように保持するための外側肩部としての役目を果たすことができる。グリース又は他の潤滑剤を利用してベアリングアセンブリ80を潤滑することができ、また、部分ハブアセンブリ12内に1つ以上のシールを含めることができる。非限定的な一例として、リテーナ86の一部の中にシール92を収容できる。
【0022】
動作中、エンジンが部分ハブアセンブリ12を回転動作させ、また、プロペラブレード14が回転動作を推進力へ変換する。より具体的には、バッキングプレート20は、エンジンに対する装着面を与えるとともに、トルクをエンジンからプロペラブレード14へ伝える構造部材としての役目を果たす。リテーナ86及びクランプ30は取り外し可能であるため、プロペラブレード14を容易に交換できる。
【0023】
図5は、本発明の第2の実施形態に係る部分ハブアセンブリ112を示す。第2の実施形態の部分ハブアセンブリ112は、第1の実施形態の部分ハブアセンブリ12に類似している。したがって、同様の部分は、100だけ増大される同様の数字を用いて特定され、この場合、別段に言及されなければ、第1の実施形態の同様の部分の説明が第2の実施形態に当てはまることが理解される。唯一の違いは、部分ハブアセンブリ112が第1の実施形態で含まれるカバーを含まないという点である。他の全ての方法で、
図5の実施形態は、
図2に示される第1の実施形態と同じ態様で構造化されて動作する。
【0024】
前述した実施形態は、「バッキングプレート」なる用語を利用して、バッキングプレートを後側にあるように説明するが、代わりに、バッキングプレートが前側にあってもよく、また、クランプが後側にあってもよいことが理解される。そのような場合でも、バッキングプレートは、エンジンに対する装着面を与えることができる。
【0025】
前述した実施形態は、ハブ及びプロペラアセンブリの重量が減り、それにより動作コストが低減することを含めて、様々な利点をもたらす。また、前述の部分ハブアセンブリは、容易に形成され得るとともに、現行のハブと比べて低いコストを有する。また、前述の実施形態は、容易な組み立て及び修理ももたらす。更に、前述の実施形態により、プロペラブレードをライン交換することができる。
【0026】
未だ説明されていない範囲まで、様々な実施形態の異なる特徴及び構造を望み通りに互いに組み合わせて使用できる。1つの特徴が実施形態の全てにおいて例示されていないことは、それが不可能であると解釈されるように意図されておらず、説明を簡単にするためになされている。したがって、異なる実施形態の様々な特徴を望み通りに混ぜ合わせて適合させることにより、新たな実施形態を、その新たな実施形態が明示的に説明されるか否かにかかわらず形成することができる。本明細書中に記載される特徴の全ての組み合わせ又は置換がこの開示によって網羅される。
【0027】
この書かれた説明は、実施例を使用して、最良の態様を含む発明を開示するとともに、任意の装置又はシステムを形成して使用すること、及び、任意の組み入れられた方法を実行することを含めて、任意の当業者が発明を実施できるようにする。本発明の特許可能な範囲は、特許請求の範囲によって規定され、また、当業者が想起する他の実施例を含んでもよい。そのような他の実施例は、それらが特許請求項の文字通りの言葉とは異ならない構造的要素を有する場合には、或いは、それらが特許請求項の文字通りの言葉と実質的に異ならない等価な構造的要素を含む場合には、特許請求の範囲内に入るべく意図される。
【符号の説明】
【0028】
10 プロペラアセンブリ
12 部分ハブアセンブリ
13 カバー
14 プロペラブレード
20 バッキングプレート
22 部分根元座部
24 根元座部
30 クランプ
32 締結具
34 カバー
36 開口
40 プレート部
42 輪郭部
44 外周
50 輪郭部
52 ナット
54 ボルト
70 根元
72 プリロードプレート
80 ベアリングアセンブリ
82 内側ベアリングアセンブリ
84 外側ベアリングアセンブリ
86 リテーナ
88 リングナット
90 凹部
92 シール
112 部分ハブアセンブリ