【文献】
J. Med. Chem.,2013年10月 7日,56(20),7788-7803
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
W及びYがそれぞれメチルであり、R1がHであり、R2及びR3がそれぞれ独立してH若しくはシアノであり、R4がメチルであり、且つR5がアリールである、請求項1に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
W及びYがそれぞれメチルであり、R1がHであり、R2及びR3がそれぞれ独立してH若しくはシアノであり、R4がメチルであり、且つR5がヘテロシクリルである、請求項1に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
W及びYがそれぞれメチルであり、R1がHであり、R2及びR3がそれぞれ独立してH若しくはシアノであり、R4がメチルであり、R5がヘテロシクリルであり、且つZがアリールである、請求項1に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
W及びYがそれぞれメチルであり、R1がHであり、R2及びR3がそれぞれ独立してH若しくはシアノであり、R4がメチルであり、R5がアリールであり、且つZがアリール若しくはヘテロアリールである、請求項1に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
(S)-N-((3S,4S)-1-((6-ブロモ-2-メトキシナフタレン-1-イル)メチル)-4-メチル-5-(2-メチルスルホニル)アセチル)-2-オキソ-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン-3-イル)-2-(メチルアミノ)プロパンアミド 塩酸塩;
(S)-N-((3S,4S)-1-((5-ブロモ-2-メトキシナフタレン-1-イル)メチル)-4-メチル-5-(2-(メチルスルホニル)アセチル)-2-オキソ-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン-3-イル)-2-(メチルアミノ)プロパンアミド 塩酸塩;
(S)-N-((3S,4S)-1-((2-メトキシナフタレン-1-イル)メチル)-4-メチル-5-(2-(メチルスルホニル)アセチル)-2-オキソ-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン-3-イル)-2-(メチルアミノ)プロパンアミド 塩酸塩;
(S)-N-((3S,4S)-7-シアノ-1-((2-メトキシナフタレン-1-イル)メチル)-4-メチル-5-(2-(メチルスルホニル)アセチル)-2-オキソ-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン-3-イル)-2-(メチルアミノ)プロパンアミド 塩酸塩;
(S)-N-((3S,4S)-5-アセチル-7-シアノ-1-((2-メトキシナフタレン-1-イル)メチル)-4-メチル-2-オキソ-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン-3-イル)-2-(メチルアミノ)プロパンアミド 塩酸塩;
(S)-N-((3S,4S)-5-アセチル-7-シアノ-4-メチル-1-((2-メチルナフタレン-1-イル)メチル)-2-オキソ-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン-3-イル)-2-(メチルアミノ)プロパンアミド 塩酸塩;
(S)-N-((3S,4S)-5-アセチル-7-シアノ-1-((3-シクロプロピルキノリン-4-イル)メチル)-4-メチル-2-オキソ-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン-3-イル)-2-(メチルアミノ)プロパンアミド 二塩酸塩;
(S)-N-((3S,4S)-7-シアノ-1-((2-メトキシナフタレン-1-イル)メチル)-4-メチル-2-オキソ-5-(テトラヒドロ-2H-ピラン-4-カルボニル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン-3-イル)-2-(メチルアミノ)プロパンアミド 塩酸塩;
(S)-N-((3S,4S)-7-シアノ-1-((3-シクロプロピルキノリン-4-イル)メチル)-4-メチル-2-オキソ-5-(テトラヒドロ-2H-ピラン-4-カルボニル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン-3-イル)-2-(メチルアミノ)プロパンアミド 二塩酸塩;
(S)-N-((3S,4S)-1-(ベンゾ[d]イソキサゾール-3-イルメチル)-4-メチル-5-(2-(メチルスルホニル)アセチル)-2-オキソ-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン-3-イル)-2-(メチルアミノ)プロパンアミド 2,2,2-トリフルオロアセテート;
(S)-N-((3S,4S)-1-((3-シクロプロピルキノリン-4-イル)メチル)-4-メチル-5-(2-(メチルスルホニル)アセチル)-2-オキソ-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン-3-イル)-2-(メチルアミノ)プロパンアミド 2,2,2-トリフルオロアセテート;
(S)-N-((3S,4S)-1-((1-(2-シアノフェニル)-1H-インダゾール-3-イル)メチル)-4-メチル-5-(2-(メチルスルホニル)アセチル)-2-オキソ-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン-3-イル)-2-(メチルアミノ)プロパンアミド 塩酸塩;
(S)-N-((2S,3S)-2-メチル-5-((2-メチルナフタレン-1-イル)メチル)-1-(2-(メチルスルホニル)アセチル)-4-オキソ-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン-3-イル)-2-(メチルアミノ)プロパンアミド 塩酸塩;
(S)-N-((3S,4S)-7-シアノ-4-メチル-1-((2-メチルナフタレン-1-イル)メチル)-5-(2-(メチルスルホニル)アセチル)-2-オキソ-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン-3-イル)-2-(メチルアミノ)プロパンアミド 2,2,2-トリフルオロアセテート;及び
(S)-N-((3S,4S)-7-シアノ-4-メチル-1-((2-メチルナフタレン-1-イル)メチル)-2-オキソ-5-(テトラヒドロ-2H-ピラン-4-カルボニル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン-3-イル)-2-(メチルアミノ)プロパンアミド 塩酸塩
を含む群から選択される化合物;又は前述の化合物の薬学的に許容される塩。
【発明の概要】
【0007】
本発明の一態様は、W、Y、Z、R1、R2、R3、R4及びR5が本願に記載される、式I
の化合物又はその薬学的に許容される塩である。
【0008】
本発明はまた、一又は複数の本発明の化合物、又はその薬学的に許容される塩、及び薬学的に許容される担体若しくは賦形剤を含む薬学的組成物に関する。
【0009】
本発明は更に、哺乳動物に治療的有効量の本発明の化合物又はその薬学的に許容される塩を投与することを含む、前記哺乳動物、特にヒトにおける、特に固形腫瘍、例えば、肺、脾臓、結腸、乳、骨及び前立腺のがんを含むがんを改善する、制御する又は治療する方法に関する。
【0010】
発明を実施するための形態
定義
特に別の定義がされていない限り、本明細書で使用されるすべての技術用語及び科学用語は、本発明が属する技術分野の当業者によって一般に理解されるものと同一の意味を持つ。
【0011】
ここで使用される場合、以下の用語は以下の定義を有するものとする。
【0012】
「アルキル」とは、1から12の炭素原子の、一価の、直鎖又は分枝状の飽和水素基を意味する。特定の実施態様において、アルキルは、1から6の炭素原子、及び、より詳細な実施態様では1から4の炭素原子を有する。ここで使用される場合、「低級アルキル」とは、1−6の炭素原子を有するアルキル基を表す。アルキルの例は、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル(n−ブチルとしても知られている)、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、ペンチル、ヘキシル等を含む。アルキル基は、重水素、例えば、−CD3、−CD2CD3等に濃縮されてもよい。
【0013】
「アリール」とは、6から19の炭素環原子を含む、一価の、芳香族炭素環式の単環、二環又は三環系である。アリール部分の例は、フェニル、ナフチル(又はナフタレニル)、トリル、キシリル、ピリジニル、キノリニル、ピリミジニル、イミダソリル、チアゾリル、アントラセニル、テトラゾリル、及びフルオレニルを含むが、これらに限定されない。
【0014】
「シアノ」とは、−C=Nを意味する。
【0015】
「シクロアルキル」とは、3から10環炭素原子からなる、置換又は未置換の、安定した一価の飽和単環、二環又は三環系を意味する。特定の実施態様において、シクロアルキルは、3から8環炭素原子の、一価の飽和単環炭化水素基を表す。特定のシクロアルキル基は、単環式である。単環式のシクロアルキルの例は、シクロプロピル、シクロブタニル、シクロペンチル、シクロヘキシル又はシクロヘプチルである。二環式とは、一又は複数の共通の炭素原子を有する二つの飽和炭素環からなることを意味する。二環式シクロアルキルの例は、ビシクロ[2.2.1]ヘプタニル、又はビシクロ[2.2.2]オクタニルである。三環式とは、二つ以上の共通の炭素原子を有する三つの飽和炭素環からなることを意味する。三環式シクロアルキルの例は、アダマンタンを含む。
【0016】
二つ以上の環、例えばシクロアルキルと縮合したアリールを指す場合、「縮合した」とは、その環が少なくとも二つの共通の原子を有することを意味する。シクロアルキルと縮合したアリールの例は、テトラヒドロナフタレニルである。複素環と縮合したアリールの例は、ベンゾピラニル(又はクロメニル)である。
【0017】
「ハロゲン」又は「ハロ」とは、F、Cl、Br又はIから選択される原子を意味する。特定の実施態様において、ハロゲンはF及びClを意味する。
【0018】
「ヘテロ原子」とは、N、O又はSから選択される原子を意味する。
【0019】
「ヘテロアリール」とは、二つまでの環を含み、その少なくとも一つの環が1、2又は3のヘテロ原子を含み、残りの還原子が炭素である、置換又は未置換の芳香族複素環系を意味する。ヘテロアリール基の例は、チエニル(又はチオフェニル)、フリル(又はフラニル)、インドリル、ピロリル、ピリジニル、ピラジニル、オキサゾリル、イソキサゾリル、オキサジアゾリル、チアゾリル、キノリニル、イソキノリニル、インダゾリル、ピリミジニル、イミダゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、トリアジニル、ピラゾリル、ベンゾ[d]イソキサゾリル、2−オキソ−2H−クロメン−4−イル、ベンゾ[d]イソキサゾリル、ベンゾ[b]チオフェニル、ナフチリジニル及びシンノリニルを含むが、これらに限定されない。
【0020】
二環式であるヘテロアリールの場合、一つの環がアリールであり得る一方、他方がヘテロアリールで、双方が独立して置換又は未置換であり得ると理解される。
【0021】
「ヘテロシクリル」、「複素環(heterocycle)」又は「複素環(heterocyclic ring)」とは、N、O及びSから選択される1、2、又は3環ヘテロ原子を含み、残りの環原子が炭素である、置換又は未置換の、一価の、飽和又は部分的に不飽和の、単環又は二環式の、3から9環原子の非芳香族炭化水素系を意味する。特定の例において、ヘテロシクロアルキルは、N、O及びSから選択される1、2又は3環ヘテロ原子を含み、残りの環原子が炭素である、一価の、飽和の、4から7環原子の単環系を意味する。単環式飽和ヘテロシクロアルキルの例は、アジリジニル、オキシラニル、アゼチジニル、オキセタニル、ピロリジニル、テトラヒドロフラニル、テトラヒドロ−チエニル、ピラゾリジニル、イミダゾリジニル、オキサゾリジニル、イソキサゾリジニル、チアゾリジニル、ピペリジニル、テトラヒドロピラニル、テトラヒドロチオピラニル、テトラヒドロフラニル、ピペラジニル、モルホリニル、チオモルホリニル、1,1−ジオキソ−チオモルホリン−4−イル、アゼパニル、ジアゼパニル、ホモピペラジニル、又はオキサゼパニルである。部分的に不飽和のヘテロシクロアルキルの例は、ジヒドロフリル、イミダゾリニル、ジヒドロ−オキサゾリル、ジヒドロ−オキサジアゾリル、ジヒドロ−トリアゾリル、テトラヒドロ−ピリジニル、テトラヒドロ−トリアジニル又はジヒドロピラニルである。
【0022】
二環式である複素環の場合、一つの環が複素環であり得る一方、他方がシクロアルキルであり、一方又は双方が独立して置換され得ると理解される。二環式飽和ヘテロシクロアルキルの例は、8−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクチル、キヌクリジニル、8−オキサ−3−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクチル、9−アザ−ビシクロ[3.3.1]ノニル、3−オキサ−9−アザ−ビシクロ[3.3.1]ノニル、又は3−チア−9−アザ−ビシクロ[3.3.1]ノニルである。
【0023】
「IC
50」とは、測定された比活性の50%を阻害するために必要な特定の化合物の濃度を指す。IC50は、とりわけ、以下の実施例55に記載するように測定し得る。
【0024】
「オキソ」(又は「オキシ」)とは、=Oを意味する。
【0025】
薬学的に許容される担体、賦形剤等、「薬学的に許容される」とは、特定の化合物が投与される対象に対して薬理学的に許容され、実質的に非毒性であることを意味する。
【0026】
「薬学的に許容される塩」とは、本発明の化合物の生物学的効果及び特性を保持し、適切な非毒性の有機若しくは無機酸又は有機若しくは無機塩基から形成される、一般的な酸付加塩又は塩基付加塩を指す。例となる酸付加塩は、無機酸、例えば塩酸、臭化水素酸、ヨウ化水素酸、硫酸、スルファミン酸、リン酸及び硝酸等に由来するもの、並びに、有機酸、例えばp−トルエンスルホン酸、サリチル酸、メタンスルホン酸、シュウ酸、コハク酸、クエン酸、リンゴ酸、乳酸、フマル酸、トリフルオロ酢酸等に由来するものを含む。例となる塩基付加塩は、アンモニウム、カリウム、ナトリウム、及び水酸化第4級アンモニウム、例えば水酸化テトラメチルアンモニウム等に由来するものを含む。薬学的化合物(すなわち薬物)の塩への化学修飾は、化合物の改善された物理的及び化学的安定性、吸湿性、流動性及び溶解性を得るために、薬化学者にとってよく知られた技術である。例えば、Ansel et al., Pharmaceutical Dosage Forms and Drug Delivery Systems(1995)p. 456-457を参照のこと。
【0027】
置換アルキル、アリール又はヘテロアリールにあるような「置換」とは、一又は複数の位置で置換(すなわち、一水素原子の置換)が起こり得、別記されていない限り、各置換位置での置換基が明記された選択肢から独立して選択されることを意味する。また、置換基を定義する場合、「及び」は「又は」を含む。したがって、「メチル及びClで置換されたアリール」とは、メチル若しくはCl又はメチル及びClで置換され得るアリールを意味する。「置換されていてもよい」なる用語は、(一又は複数の水素原子を有する)化学基の一又は複数の水素原子が、別の置換基で置換され得るが、必ずしもその必要はないことを指す。
【0028】
ここに記載される定義は、当該用語が単独で出現するか又は組み合わせて出現するかにかかわらず、適用する。ここに記載される定義は、化学的に関連する組み合わせ、例えば、「ヘテロシクロアルキルアリール」、「ハロアルキルヘテロアリール」、「アリールアルキルヘテロシクロアルキル」又は「アルコキシアルキル」等を追加して形成し得ると考慮される。組合せの最後のメンバーは、残りの分子に結合している基である。組合せの他のメンバーは、文字の並びに関し逆順で、結合する基に結合されている。例えば、アリールアルキルヘテロシクロアルキルの組み合わせは、アリールで置換されているアルキルで置換されているヘテロシクロアルキル基を指す。
【0029】
本願で使用される際、式又は基が置換基を欠いた状態で出現する場合、すなわち、価数が完全ではない場合、欠けている置換基はHであると推定される。
【0030】
ここで示される構造式において、破線結合(a)は置換基が紙面下であることを表し、くさび形結合(b)は置換基が紙面上であることを表す。
【0031】
一実施態様において、本発明は式I
[上式中、
Wは、H及び1から3の重水素原子で置換されていてもよい低級アルキルから選択され;
Yは、OR
6で置換されていてもよい低級アルキルであり、
R
1、R
2及びR
3は、同一であるか又は異なり、それぞれがH及びシアノから独立して選択され;
R
4は、低級アルキルであり;
R
5は、
a)SO
2R
6及びOR
6で置換されていてもよい低級アルキル、
b)ヘテロシクリル、及び
c)C(O)R
7、ハロ及びシアノで置換されていてもよいアリール
の群から選択され;
Zは
a)低級アルキル、OR
6、ハロゲン、及びハロゲンで置換されていてもよいアリールで置換されていてもよいアリール、
b)低級アルキル、シクロアルキル、OR
6、ハロゲン、オキソ、及びシアノで置換されていてもよいアリールで置換されていてもよいヘテロアリール、並びに
c)アリールがOR
6及びハロゲンで置換されていてもよく、且つヘテロシクリルがオキソで置換されていてもよい、ヘテロシクリルと縮合したアリール、並びに
d)ヘテロシクリル
の群から選択され;
R
6は、H並びにハロゲン及び重水素で置換されていてもよい低級アルキルから選択され;且つ
R
7は、低級アルキルである]
の化合物;又はその薬学的に許容される塩に関する。
【0032】
一実施態様において、本発明は式I
[上式中、
Wは、H及び1から3の重水素原子で置換されていてもよいC
1−6−アルキルから選択され;
Yは、OR6で置換されていてもよいC
1−6−アルキルであり、
R1、R2及びR3は、同一であるか又は異なり、それぞれがH及びシアノから独立して選択され;
R4は、C
1−6−アルキルであり;
R5は、
a)SO
2R6及びOR6で置換されていてもよいC
1−6−アルキル、
b)ヘテロシクリル、及び
c)C(O)R7、ハロ及びシアノで置換されていてもよいアリール
の群から選択され;
Zは、
a)C
1−6−アルキル、OR6、ハロゲン、及びハロゲンで置換されていてもよいアリールで置換されていてもよいアリール、
b)C
1−6−アルキル、C
3−76−シクロアルキル、OR6、ハロゲン、オキソ、及びシアノで置換されていてもよいアリールで置換されていてもよいヘテロアリール、並びに
c)アリールがOR6及びハロゲンで置換されていてもよく、且つヘテロシクリルがオキソで置換されていてもよい、ヘテロシクリルと縮合したアリール、並びに
d)ヘテロシクリル
の群から選択され;
R6は、H並びにハロゲン及び重水素で置換されていてもよいC
1−6−アルキルから選択れ;且つ
R7は、C
1−6−アルキルである]
の化合物;又はその薬学的に許容される塩に関する。
【0033】
一実施態様において、本発明は式I
[上式中、
Wは、メチル又はエチルであり;
Yは、メチル又はエチルであり;
R1、R2及びR3のうちの一つはシアノで、他の二つはHであるか、又はR1、R2及びR3の三つすべてがHであり;
R4は、メチルであり;
R5は、
a)CH
3−C(O)−フェニル−、
b)CH
3−O−(CH
2)
2−、
c)CH
3−O−CH
2−、
d)CH
3−SO
2−CH
2−、
e)CN−フェニル−、
f)メチル、及び
g)テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル
の群から選択され;
Zは、
a)Brで置換されていてもよいベンゾ[d]イソキサゾリル、
b)Br、メトキシ、CHF
2−O−及びメチルから選択される一又は二の置換基で置換されていてもよいナフチル;
c)Br、Cl、メトキシ、フェニル及びフルオロ−フェニルから選択される一又は二の置換基で置換されていてもよいフェニル;
d)Cl、シクロプロピル、メトキシ、メチルから選択される一又は二の置換基で置換されていてもよいキノリニル
e)Cl及びメトキシから選択される一又は二の置換基で置換されていてもよいオキソ−2H−クロメニル;
f)一のシアノ−フェニルで置換されていてもよい1H−インダゾール−3−y;
g)一のメチルで置換されていてもよい1H−インダゾリル
の群から選択される]
の化合物;又はその薬学的に許容される塩に関する。
【0034】
一実施態様において、本発明は式I
[上式中、
Wは、メチルであり;
Yは、メチルであり;
R1、R2及びR3は、Hであり;
R4は、メチルであり;
R5は、
a)CH
3−C(O)−フェニル−、
b)CH
3−O−(CH
2)
2−、
c)CH
3−O−CH
2−、
d)CH
3−SO
2−CH
2−、
e)CN−フェニル−、
f)メチル、及び
g)テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル
の群から選択され;
Zは、
a)Brで置換されていてもよいベンゾ[d]イソキサゾリル;
b)Br、メトキシ、CHF
2−O−及びメチルから選択される一又は二の置換基で置換されていてもよいナフチル;
c)Br、Cl、メトキシ、フェニル及びフルオロ−フェニルから選択される一又は二の置換基で置換されていてもよいフェニル;
d)Cl、シクロプロピル、メトキシ、メチルから選択される一又は二の置換基で置換されていてもよいキノリニル;
e)Cl及びメトキシから選択される一又は二の置換基で置換されていてもよいオキソ−2H−クロメニル;
f)一のシアノ−フェニルで置換されていてもよい1H−インダゾール−3−y;
g)一のメチルで置換されていてもよい1H−インダゾリル
の群から選択される]
の化合物;又はその薬学的に許容される塩に関する。
【0035】
一実施態様において、本発明は式I
[上式中、
Wは、メチルであり;
Yは、メチルであり;
R1、R2及びR3は、Hであり;
R4は、メチルであり;
R5は、
a)CH
3−C(O)−フェニル−、
b)CH
3−O−(CH
2)
2−、
c)CH
3−O−CH
2−、
d)CH
3−SO
2−CH
2−、
e)CN−フェニル−、
f)メチル、及び
g)テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル
の群から選択され;
Zは、Br、メトキシ、CHF
2−O−及びメチルから選択される一又は二の置換基で置換されていてもよいナフチルである]
の化合物;又はその薬学的に許容される塩に関する。
【0036】
本発明の一実施態様は、WがC
1−6−アルキルである、式Iの化合物、又はその薬学的に許容される塩に関する。特定の実施態様において、Wはメチルである。
【0037】
本発明の別の実施態様は、YがC
1−6−アルキルである、式Iの化合物に関する。特定の実施態様において、Yは、メチル若しくはエチル、又はその薬学的に許容される塩である。
【0038】
本発明の別の実施態様は、R1、R2及びR3がHである、式Iの化合物、又はその薬学的に許容される塩に関する。
【0039】
本発明の別の実施態様は、R1がHであり、R2若しくはR3の一方がシアノで、他方がHである、式Iの化合物、又はその薬学的に許容される塩に関する。
【0040】
本発明の別の実施態様は、R4がメチルである、式Iの化合物、又はその薬学的に許容される塩に関する。
【0041】
本発明の別の実施態様は、R5が、SO
2R6若しくはOR6で置換されていてもよいC
1−6−アルキルである、式Iの化合物、又はその薬学的に許容される塩に関する。特定の実施態様において、直前に記載した群のいずれにおいても、R6はメチルである。
【0042】
本発明の別の実施態様は、R5がヘテロシクリルである、式Iの化合物、又はその薬学的に許容される塩に関する。特定の実施態様において、R5はテトラヒドロピランである。
【0043】
本発明の別の実施態様は、R5がC(O)R7、ハロゲン及びシアノで置換されていてもよいアリールである、式Iの化合物、又はその薬学的に許容される塩に関する。特定の実施態様において、R5は、C(O)CH
3及びシアノで置換されていてもよいフェニルである。
【0044】
本発明の別の実施態様は、Zが上記で定義されるように置換されていてもよいアリールである、式Iの化合物、又はその薬学的に許容される塩に関する。特定の実施態様において、Zは、OCH
3、ハロゲン、及びそれ自体がハロゲンで置換されていてもよいフェニルで置換されていてもよいフェニルである。別の実施態様において、Zは、OCH
3、ハロゲン、CH
3及びOCHF
2で置換されていてもよいナフタレニルである。
【0045】
本発明の別の実施態様は、Zが上記で定義されるように置換されていてもよいヘテロアリールである、式Iの化合物、又はその薬学的に許容される塩に関する。特定の実施態様において、Zは、それぞれが上記で定義されるように置換されていてもよい、キノリニル、インダゾリル、クロメニル及びベンゾイソキサゾリルから選択される。
【0046】
本発明の別の実施態様は、Zがヘテロシクリルと縮合したアリールであり、そのアリール及びヘテロシクリルが上記で定義されるように置換されていてもよい、式Iの化合物、又はその薬学的に許容される塩に関する。特定の実施態様において、Zは、クロメニル(又はベンゾピラニル)である。
【0047】
本発明の別の実施態様は、R6がメチルである、式Iの化合物、又はその薬学的に許容される塩に関する。
【0048】
本発明の別の実施態様は、R7がメチルである、式Iの化合物、又はその薬学的に許容される塩に関する。
【0049】
本発明の別の実施態様は、W及びYがそれぞれメチルであり、R1がHであり、R2及びR3がそれぞれ独立してH若しくはシアノであり、R4がメチルであり、R5がアリールである、式Iの化合物、又はその薬学的に許容される塩に関する。
【0050】
本発明の別の実施態様は、W及びYがそれぞれメチルであり、R1がHであり、R2及びR3がそれぞれ独立してH若しくはシアノであり、R4がメチルであり、R5がOCH
3若しくはSO
2CH
3で置換されていてもよいC
1−6−アルキルである、式Iの化合物、又はその薬学的に許容される塩に関する。
【0051】
本発明の別の実施態様は、W及びYがそれぞれメチルであり、R1がHであり、R2及びR3がそれぞれ独立してH若しくはシアノであり、R4がメチルであり、R5がヘテロシクリルである、式Iの化合物に関する。
【0052】
本発明の別の実施態様は、W及びYがそれぞれメチルであり、R1がHであり、R2及びR3がそれぞれ独立してH若しくはシアノであり、R4がメチルであり、R5がSO
2CH
3若しくはOCH
3で置換されていてもよいC
1−6−アルキルであり、且つZがアリールである、式Iの化合物、又はその薬学的に許容される塩に関する。
【0053】
本発明の別の実施態様は、W及びYがそれぞれメチルであり、R1がHであり、R2及びR3がそれぞれ独立してH若しくはシアノであり、R4がメチルであり、R5がSO
2CH
3若しくはOCH
3で置換されていてもよいC
1−6−アルキルであり、且つZがヘテロアリールである、式Iの化合物、又はその薬学的に許容される塩に関する。
【0054】
本発明の別の実施態様は、W及びYがそれぞれメチルであり、R1がHであり、R2及びR3がそれぞれ独立してH若しくはシアノであり、R4がメチルであり、R5がヘテロシクリルであり、且つZがアリールである、式Iの化合物、又はその薬学的に許容される塩に関する。
【0055】
本発明の別の実施態様は、W及びYがそれぞれメチルであり、R1がHであり、R2及びR3がそれぞれ独立してH若しくはシアノであり、R4がメチルであり、R5がアリールであり、且つZがアリール若しくはヘテロアリールである、式Iの化合物、又はその薬学的に許容される塩に関する。
【0056】
本発明の別の実施態様は、W及びYがそれぞれメチルであり、R1がHであり、R2及びR3がそれぞれ独立してH若しくはシアノであり、R4がメチルであり、R5が上記で定義されるように置換されていてもよいC
1−6−アルキルであり、且つZがヘテロシクリルと縮合したアリールである、式Iの化合物、又はその薬学的に許容される塩に関する。
【0057】
R5が上記で定義されるように置換されていてもよいC
1−6−アルキルである、本発明による化合物は:
(S)-N-((3S,4S)-1-((6-ブロモ-2-メトキシナフタレン-1-イル)メチル)-4-メチル-5-(2-メチルスルホニル)アセチル)-2-オキソ-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン-3-イル)-2-(メチルアミノ)プロパンアミド 塩酸塩(実施例10);
(S)-N-((3S,4S)-1-((5-ブロモ-2-メトキシナフタレン-1-イル)メチル)-4-メチル-5-(2-メチルスルホニル)アセチル)-2-オキソ-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン-3-イル)-2-(メチルアミノ)プロパンアミド 塩酸塩(実施例11);
(S)-N-((3S,4S)-1-((7-メトキシ-2-オキソ-2H-クロメン-4-イル)メチル)-4-メチル-5-(2-(メチルスルホニル)アセチル)-2-オキソ-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン-3-イル)-2-(メチルアミノ)プロパンアミド 2,2,2-トリフルオロアセテート(実施例12);
(S)-N-((3S,4S)-1-((2-メトキシナフタレン-1-イル)メチル)-4-メチル-5-(2-(メチルスルホニル)アセチル)-2-オキソ-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン-3-イル)-2-(メチルアミノ)プロパンアミド 塩酸塩(実施例13);
(S)-N-((2S,3S)-2-メチル-5-((3-メチルキノリン-4-イル)メチル)-1-(2-(メチルスルホニル)アセチル)-4-オキソ-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン-3-イル)-2-(メチルアミノ)プロパンアミド 塩酸塩(実施例14);
(S)-N-((3S,4S)-1-((2-クロロ-3-メチルキノリン-4-イル)メチル)-4-メチル-5-(2-(メチルスルホニル)アセチル)-2-オキソ-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン-3-イル)-2-(メチルアミノ)プロパンアミド 塩酸塩(実施例15);
(S)-N-((2S,3S)-2-メチル-1-(2-(メチルスルホニル)アセチル)-4-オキソ-5-(キノリン-4-イルメチル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン-3-イル)-2-(メチルアミノ)プロパンアミド 塩酸塩(実施例16);
(S)-N-((3S,4S)-1-((6-ブロモ-2-メトキシナフタレン-1-イル)メチル)-5-(3-メトキシプロパノイル)-4-メチル-2-オキソ-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン-3-イル)-2-(メチルアミノ)プロパンアミド 塩酸塩(実施例17);
(S)-N-((2S,3S)-1-アセチル-5-((3-シクロプロピルキノリン-4-イル)メチル)-2-メチル-4-オキソ-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン-3-イル)-2-(メチルアミノ)プロパンアミド(実施例18);
(S)-N-((2S,3S)-1-アセチル-5-((1-(2-シアノフェニル)-1H-インダゾール-3-イル)メチル)-2-メチル-4-オキソ-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン-3-イル)-2-(メチルアミノ)プロパンアミド(実施例19);
(S)-N-((2S,3S)-1-アセチル-2-メチル-5-((3-メチルキノリン-4-イル)メチル)-4-オキソ-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン-3-イル)-2-(メチルアミノ)プロパンアミド 二塩酸塩(実施例20);
(S)-N-((2S,3S)-1-アセチル-5-((2-メトキシナフタレン-1-イル)メチル)-2-メチル-4-オキソ-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン-3-イル)-2-(メチルアミノ)プロパンアミド 塩酸塩(実施例21);
(S)-N-((2S,3S)-1-アセチル-2-メチル-5-((2-メチルナフタレン-1-イル)メチル)-4-オキソ-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン-3-イル)-2-(メチルアミノ)プロパンアミド 塩酸塩(実施例22);
(S)-N-((2S,3S)-5-((5-ブロモ-2-メトキシナフタレン-1-イル)メチル)-7-シアノ-2-メチル-1-(2-(メチルスルホニル)アセチル)-4-オキソ-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン-3-イル)-2-(メチルアミノ)プロパンアミド 2,2,2-トリフルオロアセテート(実施例25);
(S)-N-((3S,4S)-1-((5-ブロモ-2-メトキシナフタレン-1-イル)メチル)-7-シアノ-4-メチル-5-(2-(メチルスルホニル)アセチル)-2-オキソ-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン-3-イル)-2-(メチルアミノ)プロパンアミド 2,2,2-トリフルオロアセテート(実施例26);
(S)-N-((3S,4S)-7-シアノ-1-((2-メトキシナフタレン-1-イル)メチル)-4-メチル-5-(2-(メチルスルホニル)アセチル)-2-オキソ-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン-3-イル)-2-(メチルアミノ)プロパンアミド 塩酸塩(実施例27);
(S)-N-((3S,4S)-7-シアノ-4-メチル-1-((2-メチルナフタレン-1-イル)メチル)-5-(2-(メチルスルホニル)アセチル)-2-オキソ-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン-3-イル)-2-(エチルアミノ)プロパンアミド 塩酸塩(実施例28);
(S)-N-((3S,4S)-7-シアノ-4-メチル-1-((2-メチルナフタレン-1-イル)メチル)-5-(2-(メチルスルホニル)アセチル)-2-オキソ-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン-3-イル)-2-(メチルアミノ)ブタンアミド 塩酸塩(実施例29);
(S)-N-((3S,4S)-7-シアノ-4-メチル-1-((2-メチルナフタレン-1-イル)メチル)-5-(2-(メチルスルホニル)アセチル)-2-オキソ-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン-3-イル)-2-(エチルアミノ)ブタンアミド 塩酸塩(実施例30);
(S)-N-((3S,4S)-5-アセチル-7-シアノ-1-((2-メトキシナフタレン-1-イル)メチル)-4-メチル-2-オキソ-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン-3-イル)-2-(メチルアミノ)プロパンアミド 塩酸塩(実施例31);
(S)-N-((3S,4S)-5-アセチル-7-シアノ-4-メチル-1-((2-メチルナフタレン-1-イル)メチル)-2-オキソ-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン-3-イル)-2-(メチルアミノ)プロパンアミド 塩酸塩(実施例32);
(S)-N-((3S,4S)-5-アセチル-7-シアノ-1-((3-シクロプロピルキノリン-4-イル)メチル)-4-メチル-2-オキソ-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン-3-イル)-2-(メチルアミノ)プロパンアミド 二塩酸塩(実施例33);
(S)-N-((3S,4S)-5-アセチル-1-(5-ブロモ-2-メトキシベンジル)-7-シアノ-4-メチル-2-オキソ-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン-3-イル)-2-(メチルアミノ)プロパンアミド 塩酸塩(実施例36);
(S)-N-((3S,4S)-5-アセチル-7-シアノ-1-((4-メトキシビフェニル-3-イル)メチル)-4-メチル-2-オキソ-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン-3-イル)-2-(メチルアミノ)プロパンアミド 塩酸塩(実施例37);
(S)-N-((3S,4S)-5-アセチル-7-シアノ-1-((2’-フルオロ-4-メトキシビフェニル-3-イル)メチル)-4-メチル-2-オキソ-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン-3-イル)-2-(メチルアミノ)プロパンアミド 塩酸塩(実施例38);
(S)-N-((3S,4S)-1-(ベンゾ[d]イソキサゾール-3-イルメチル)-4-メチル-5-(2-(メチルスルホニル)アセチル)-2-オキソ-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン-3-イル)-2-(メチルアミノ)プロパンアミド 2,2,2-トリフルオロアセテート(実施例39);
(S)-N-((3S,4S)-1-((7-クロロ-2-オキソ-2H-クロメン-4-イル)メチル)-4-メチル-5-(2-(メチルスルホニル)アセチル)-2-オキソ-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン-3-イル)-2-(メチルアミノ)プロパンアミド 2,2,2-トリフルオロアセテート(実施例40);
(S)-N-((3S,4S)-1-((6-ブロモベンゾ[d]イソキサゾール-3-イル)メチル)-4-メチル-5-(2-(メチルスルホニル)アセチル)-2-オキソ-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン-3-イル)-2-(メチルアミノ)プロパンアミド 2,2,2-トリフルオロアセテート(実施例41);
(S)-N-((3S,4S)-1-((3-シクロプロピルキノリン-4-イル)メチル)-4-メチル-5-(2-(メチルスルホニル)アセチル)-2-オキソ-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン-3-イル)-2-(メチルアミノ)プロパンアミド 2,2,2-トリフルオロアセテート(実施例42);
(S)-N-((3S,4S)-1-(5-クロロ-2-メトキシベンジル)-4-メチル-5-(2-(メチルスルホニル)アセチル)-2-オキソ-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン-3-イル)-2-(メチルアミノ)プロパンアミド 2,2,2-トリフルオロアセテート(実施例43);
(S)-N-((3S,4S)-1-((1-(2-シアノフェニル)-1H-インダゾール-3-イル)メチル)-4-メチル-5-(2-(メチルスルホニル)アセチル)-2-オキソ-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン-3-イル)-2-(メチルアミノ)プロパンアミド 塩酸塩(実施例44);
(S)-N-((2S,3S)-2-メチル-5-((2-メチルナフタレン-1-イル)メチル)-1-(2-(メチルスルホニル)アセチル)-4-オキソ-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン-3-イル)-2-(メチルアミノ)プロパンアミド 塩酸塩(実施例45);
(S)-N-((2S,3S)-2-メチル-5-((1-メチル-1H-インダゾール-3-イル)メチル)-1-(2-(メチルスルホニル)アセチル)-4-オキソ-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン-3-イル)-2-(メチルアミノ)プロパンアミド 塩酸塩(実施例46);
(S)-N-((3S,4S)-1-((2-(ジフルオロメトキシ)ナフタレン-1-イル)メチル)-4-メチル-5-(2-(メチルスルホニル)アセチル)-2-オキソ-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン-3-イル)-2-(メチルアミノ)プロパンアミド 塩酸塩(実施例47);
(S)-N-((3S,4S)-1-((3-メトキシキノリン-4-イル)メチル)-4-メチル-5-(2-(メチルスルホニル)アセチル)-2-オキソ-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン-3-イル)-2-(メチルアミノ)プロパンアミド 塩酸塩(実施例48);
(S)-N-((3S,4S)-1-((5-ブロモ-2-メトキシナフタレン-1-イル)メチル)-5-(3-メトキシプロパノイル)-4-メチル-2-オキソ-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン-3-イル)-2-(メチルアミノ)プロパンアミド 2,2,2-トリフルオロアセテート(実施例49);
(S)-N-((3S,4S)-1-((2-メトキシナフタレン-1-イル)メチル)-5-(3-メトキシプロパノイル)-4-メチル-2-オキソ-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン-3-イル)-2-(メチルアミノ)プロパンアミド 塩酸塩(実施例50);
(S)-N-((3S,4S)-7-シアノ-4-メチル-1-((2-メチルナフタレン-1-イル)メチル)-5-(2-(メチルスルホニル)アセチル)-2-オキソ-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン-3-イル)-2-(メチルアミノ)プロパンアミド 2,2,2-トリフルオロアセテート(実施例51);
(S)-N-((3S,4S)-7-シアノ-1-((3-シクロプロピルキノリン-4-イル)メチル)-4-メチル-5-(2-(メチルスルホニル)アセチル)-2-オキソ-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン-3-イル)-2-(メチルアミノ)プロパンアミド 2,2,2-トリフルオロアセテート(実施例52);及び
(S)-N-((3S,4S)-7-シアノ-1-((1-(2-シアノフェニル)-1H-インダゾール-3-イル)メチル)-4-メチル-5-(2-(メチルスルホニル)アセチル)-2-オキソ-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン-3-イル)-2-(メチルアミノ)プロパンアミド 2,2,2-トリフルオロアセテート(実施例53);
又は前述の何れかの化合物の薬学的に許容される塩を含む。
【0058】
R5が上記で定義されるように置換されていてもよいアリールである、本発明の化合物は:
(S)-N-((2S,3S)-1-(4-アセチルベンゾイル)-5-((5-ブロモ-2-メトキシナフタレン-1-イル)メチル)-2-メチル-4-オキソ-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン-3-イル)-2-(メチルアミノ)プロパンアミド 塩酸塩(実施例1);
(S)-N-((2S,3S)-1-(4-アセチルベンゾイル)-5-((6-ブロモ-2-メトキシナフタレン-1-イル)メチル)-2-メチル-4-オキソ-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン-3-イル)-2-(メチルアミノ)プロパンアミド 塩酸塩(実施例2);
(S)-N-((2S,3S)-1-(4-アセチルベンゾイル)-5-((1-(2-シアノフェニル)-1H-インダゾール-3-イル)メチル)-2-メチル-4-オキソ-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン-3-イル)-2-(メチルアミノ)プロパンアミド 塩酸塩(実施例3);
(S)-N-((2S,3S)-1-(4-アセチルベンゾイル)-5-((3-シクロプロピルキノリン-4-イル)メチル)-2-メチル-4-オキソ-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン-3-イル)-2-(メチルアミノ)プロパンアミド 二塩酸塩(実施例4);
(S)-N-((3S,4S)-1-((6-ブロモ-2-メトキシナフタレン-1-イル)メチル)-5-(4-シアノベンゾイル)-4-メチル-2-オキソ-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン-3-イル)-2-(メチルアミノ)プロパンアミド 塩酸塩(実施例5);及び
(S)-N-((3S,4S)-7-シアノ-5-(4-シアノベンゾイル)-1-((1-(2-シアノフェニル)-1H-インダゾール-3-イル)メチル)-4-メチル-2-オキソ-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン-3-イル)-2-(メチルアミノ)プロパンアミド 塩酸塩(実施例6);
又は前述の何れかの化合物の薬学的に許容される塩を含む。
【0059】
R5がヘテロシクリルである、本発明の化合物は:
(S)-N-((3S,4S)-1-((6-ブロモ-2-メトキシナフタレン-1-イル)メチル)-4-メチル-2-オキソ-5-(テトラヒドロ-2H-ピラン-4-カルボニル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン-3-イル)-2-(メチルアミノ)プロパンアミド 塩酸塩(実施例7);
(S)-N-((3S,4S)-1-((5-ブロモ-2-メトキシナフタレン-1-イル)メチル)-4-メチル-2-オキソ-5-(テトラヒドロ-2H-ピラン-4-カルボニル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン-3-イル)-2-(メチルアミノ)プロパンアミド 塩酸塩(実施例8);
(S)-N-((3S,4S)-1-((2-メトキシナフタレン-1-イル)メチル)-4-メチル-2-オキソ-5-(テトラヒドロ-2H-ピラン-4-カルボニル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン-3-イル)-2-(メチルアミノ)プロパンアミド 塩酸塩(実施例9);
(S)-N-((3S,4S)-1-((3-シクロプロピルキノリン-4-イル)メチル)-4-メチル-2-オキソ-5-(テトラヒドロ-2H-ピラン-4-カルボニル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン-3-イル)-2-(メチルアミノ)プロパンアミド 塩酸塩(実施例23);
(S)-N-((3S,4S)-1-((1-(2-シアノフェニル)-1H-インダゾール-3-イル)メチル)-4-メチル-2-オキソ-5-(テトラヒドロ-2H-ピラン-4-カルボニル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン-3-イル)-2-(メチルアミノ)プロパンアミド 塩酸塩(実施例24);
(S)-N-((3S,4S)-7-シアノ-1-((2-メトキシナフタレン-1-イル)メチル)-4-メチル-2-オキソ-5-(テトラヒドロ-2H-ピラン-4-カルボニル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン-3-イル)-2-(メチルアミノ)プロパンアミド 塩酸塩(実施例34);
(S)-N-((3S,4S)-7-シアノ-1-((3-シクロプロピルキノリン-4-イル)メチル)-4-メチル-2-オキソ-5-(テトラヒドロ-2H-ピラン-4-カルボニル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン-3-イル)-2-(メチルアミノ)プロパンアミド 二塩酸塩(実施例35);及び
(S)-N-((3S,4S)-7-シアノ-4-メチル-1-((2-メチルナフタレン-1-イル)メチル)-2-オキソ-5-(テトラヒドロ-2H-ピラン-4-カルボニル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン-3-イル)-2-(メチルアミノ)プロパンアミド 塩酸塩(実施例54);
又はその薬学的に許容される塩を含む。
【0060】
本発明の別の実施態様は、以下の化合物:
(S)-N-((3S,4S)-1-((6-ブロモ-2-メトキシナフタレン-1-イル)メチル)-4-メチル-5-(2-メチルスルホニル)アセチル)-2-オキソ-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン-3-イル)-2-(メチルアミノ)プロパンアミド 塩酸塩(実施例10);
(S)-N-((3S,4S)-1-((5-ブロモ-2-メトキシナフタレン-1-イル)メチル)-4-メチル-5-(2-メチルスルホニル)アセチル)-2-オキソ-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン-3-イル)-2-(メチルアミノ)プロパンアミド 塩酸塩(実施例11);
(S)-N-((3S,4S)-1-((2-メトキシナフタレン-1-イル)メチル)-4-メチル-5-(2-(メチルスルホニル)アセチル)-2-オキソ-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン-3-イル)-2-(メチルアミノ)プロパンアミド 塩酸塩(実施例13);
(S)-N-((3S,4S)-7-シアノ-1-((2-メトキシナフタレン-1-イル)メチル)-4-メチル-5-(2-(メチルスルホニル)アセチル)-2-オキソ-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン-3-イル)-2-(メチルアミノ)プロパンアミド 塩酸塩(実施例27);
(S)-N-((3S,4S)-5-アセチル-7-シアノ-1-((2-メトキシナフタレン-1-イル)メチル)-4-メチル-2-オキソ-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン-3-イル)-2-(メチルアミノ)プロパンアミド 塩酸塩(実施例31);
(S)-N-((3S,4S)-5-アセチル-7-シアノ-4-メチル-1-((2-メチルナフタレン-1-イル)メチル)-2-オキソ-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン-3-イル)-2-(メチルアミノ)プロパンアミド 塩酸塩(実施例32);
(S)-N-((3S,4S)-5-アセチル-7-シアノ-1-((3-シクロプロピルキノリン-4-イル)メチル)-4-メチル-2-オキソ-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン-3-イル)-2-(メチルアミノ)プロパンアミド 二塩酸塩(実施例33);
(S)-N-((3S,4S)-7-シアノ-1-((2-メトキシナフタレン-1-イル)メチル)-4-メチル-2-オキソ-5-(テトラヒドロ-2H-ピラン-4-カルボニル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン-3-イル)-2-(メチルアミノ)プロパンアミド 塩酸塩(実施例34);
(S)-N-((3S,4S)-7-シアノ-1-((3-シクロプロピルキノリン-4-イル)メチル)-4-メチル-2-オキソ-5-(テトラヒドロ-2H-ピラン-4-カルボニル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン-3-イル)-2-(メチルアミノ)プロパンアミド 二塩酸塩(実施例35);
(S)-N-((3S,4S)-1-(ベンゾ[d]イソキサゾール-3-イルメチル)-4-メチル-5-(2-(メチルスルホニル)アセチル)-2-オキソ-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン-3-イル)-2-(メチルアミノ)プロパンアミド 2,2,2-トリフルオロアセテート(実施例39);
(S)-N-((3S,4S)-1-((3-シクロプロピルキノリン-4-イル)メチル)-4-メチル-5-(2-(メチルスルホニル)アセチル)-2-オキソ-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン-3-イル)-2-(メチルアミノ)プロパンアミド 2,2,2-トリフルオロアセテート(実施例42);
(S)-N-((3S,4S)-1-((1-(2-シアノフェニル)-1H-インダゾール-3-イル)メチル)-4-メチル-5-(2-(メチルスルホニル)アセチル)-2-オキソ-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン-3-イル)-2-(メチルアミノ)プロパンアミド 塩酸塩(実施例44);
(S)-N-((2S,3S)-2-メチル-5-((2-メチルナフタレン-1-イル)メチル)-1-(2-(メチルスルホニル)アセチル)-4-オキソ-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン-3-イル)-2-(メチルアミノ)プロパンアミド 塩酸塩(実施例45);
(S)-N-((3S,4S)-7-シアノ-4-メチル-1-((2-メチルナフタレン-1-イル)メチル)-5-(2-(メチルスルホニル)アセチル)-2-オキソ-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン-3-イル)-2-(メチルアミノ)プロパンアミド 2,2,2-トリフルオロアセテート(実施例51);及び
(S)-N-((3S,4S)-7-シアノ-4-メチル-1-((2-メチルナフタレン-1-イル)メチル)-2-オキソ-5-(テトラヒドロ-2H-ピラン-4-カルボニル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン-3-イル)-2-(メチルアミノ)プロパンアミド 塩酸塩(実施例54)
又は前述の何れかの化合物の薬学的に許容される塩に関する。
【0061】
一実施態様において、本発明は、薬学的に許容される担体若しくは賦形剤と共に活性成分として、本明細書に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩を含む、薬学的組成物に関する。
【0062】
一実施態様において、本発明は、治療的活性物質としての使用のための、本明細書に記載の化合物に関する。
【0063】
一実施態様において、本発明は、がんの治療的及び/又は予防的処置のための、本明細書に記載の化合物に関する。
【0064】
一実施態様において、本発明は、がんの治療的及び/又は予防的処置のための医薬の製造のための、本明細書に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩の使用に関する。
【0065】
一実施態様において、本発明は、がんを治療又は改善する方法であって、そのような治療を必要としている対象に、本明細書に記載の化合物の治療的有効量を投与することを含む方法。
【0066】
式Iの化合物並びにそれらの塩は、少なくとも一つの不斉炭素原子を有し、従って、異なる立体異性体の混合物として存在し得る。種々の異性体は、例えばクロマトグラフィー等の既知の分離法によって単離し得る。
【0067】
本明細書に開示され、また上記の式(I)に包含される化合物は、互変異性又は構造異性を呈し得る。本発明は、これらの化合物の任意の互変異性又は構造異性の形態、又はかかる形態の混合物を包含し、上記の式に示された何れか一つの互変異性又は構造異性の形態に限定されないことを意図する。
【0068】
投薬量
本発明の化合物は、好ましくはIAPのBIRドメインと結合し、IAPが他のタンパク質と結合するのを妨げる。BIR結合タンパク質の例は、カスパーゼ3、カスパーゼ7、カスパーゼ9、Smac等を含むが、これらに限定されない。IAPの例は、XIAP、cIAP1、cIAP2又はNAIPを含むが、これらに限定されない。一態様において、本発明の化合物は、XIAP、cIAP1及び/又はcIAP2のBIR2及び/又はBIR3ドメインに結合する。一態様において、本発明の化合物は、XIAP、cIAP1及び/又はcIAP2のBIR2ドメインに結合する。
【0069】
本発明の化合物は、特にがん細胞の細胞にアポトーシスを誘導すること又はアポトーシスシグナルに対し細胞を感受性化することに有用である。アポトーシスシグナルは、例えば放射線治療又は腫瘍に対する化学療法により、がん細胞へ誘導され得る。あるいは、アポトーシスシグナルは、デスレセプターアゴニストによるデスレセプターの活性化により、がん細胞へ誘導され得る。デスレセプターアゴニストは、自然発生、例えば腫瘍壊死因子α(TNF−α)であるか又は、非自然発生、例えばDR4若しくはDR5抗体等の合成抗体であり得る。
【0070】
したがって、本発明の化合物は、細胞増殖性疾患、例えば、特に腫瘍学的疾患の改善、制御又は治療において有用である。これらの化合物及び前記化合物を含む製剤は、血液がん、例えば急性骨髄性白血病、又は固形腫瘍、例えば乳、結腸、肺及び前立腺の腫瘍等の治療又は制御において有用であると期待される。
【0071】
本発明による化合物の「治療的有効量」又は「有効量」とは、治療されている対象の疾患の症状を予防、軽減若しくは改善するため又は生存を延長するために有効な化合物の量を意味する。治療的有効量の決定は、当技術分野の技術の範囲内である。
【0072】
本発明による化合物の治療的有効量又は投薬量は、広範囲で変化する可能性があり、当技術分野で既知の方法で決定され得る。このような投薬量は、投与されている特定の化合物、投与経路、治療されている病状、並びに治療されている患者を含む、各特定の症例における、個々の要件に従って調節されるであろう。一般に、約70Kgの体重の成人に経口又は非経口投与する場合は、一日の投薬量は約10mgから約10000mg、好ましくは約200mgから約1000mgが適切であると考えられるが、必要であれば上限を超えてもよい。一日の投与量は、単回投与として、又は分割投与で、或いは非経口投与で投与され得、一又は複数のボーラス注入として又は持続注入として投与されてもよい。
【0073】
本発明の実施において有用な、すなわち、本発明の化合物を含む、薬学的調製物は、例えば経口的に(例えば、錠剤、コーティング錠、ドラジェ、ハード及びソフトゼラチンカプセル、溶液、乳液若しくは懸濁液の形態)、経鼻的に(例えば、鼻腔用スプレーの形態)又は経直腸的に(例えば、坐薬の形態)内用し得る。ただし、投与は非経口的に、例えば、筋肉注射又は静脈注射(例えば、注射溶液の形態)で、行い得る。さらに、投与は、局所的に(例えば、軟膏、クリーム若しくはオイルの形態)行い得る。
【0074】
組成物/製剤
別の実施態様において、本発明は、少なくとも一の式Iの化合物、又はその薬学的に許容される塩、及び薬学的に許容される担体及び/又は賦形剤を含む薬学的組成物を含む。
【0075】
これらの薬学的組成物は、経口、経鼻、局所(頬及び舌下を含む)、直腸、膣及び/又は非経口投与に適している。製剤は、単位投与形態で簡便に提供され、薬学の分野においてよく知られた任意の方法によって調製され得る。単一投与形態を製造するために担体物質と組み合わせられ得る活性成分の量は、治療されている宿主、並びに特定の投与様式によって様々であろう。単一投与形態を製造するために担体物質と組み合わせ得る活性成分の量は通常、治療効果を生じさせる式Iの化合物の量であろう。一般的に、100パーセントのうち、この量は、約1パーセントから約99パーセント、好ましくは約5パーセントから約70パーセント、最も好ましくは約10パーセントから約30パーセントの活性成分の範囲となるであろう。
【0076】
これらの製剤又は組成物を調製する方法は、本発明の化合物を、担体と、及び、場合によっては、一又は複数の副成分と混合する工程を含む。一般に、製剤は、本発明の化合物を、液体担体又は微粉化された固体担体、若しくはその両方と均一かつ密に混合し、次いで、必要であれば生成物を成形することによって調製される。
【0077】
式Iの化合物並びにそれらの薬学的に許容される塩及びエステルは、錠剤、コーティング錠、ドラジェ及びハードゼラチンカプセルの製造のための薬学的に不活性な、無機又は有機のアジュバントとともに加工し得る。例えば、ラクトース、ポリビニルピロリドン、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシプロピル−セルロース、微結晶性セルロース、コーンスターチ若しくはそれらの誘導体、タルク、ステアリン酸又はその塩等は、錠剤、ドラジェ及びハードゼラチンカプセルのアジュバントとして使用し得る。
【0078】
ソフトゼラチンカプセルに適したアジュバントは、例えば、植物油、ワックス、油脂、半固形物質及び液体ポリオール等である。溶液及びシロップの製造に適したアジュバントは、例えば、H2O、ポリオール、サッカロース、転化糖、グルコース等である。注射溶液に適したアジュバントは、例えば、H2O、アルコール、ポリオール、グリセロール、植物油等である。坐薬に適したアジュバントは、例えば、天然又は硬化油、ワックス、油脂、半固形又は液体ポリオール等である。局所用製剤に適したアジュバントは、グリセリド、半合成及び合成グリセリド、半硬化油、液体ワックス、流動パラフィン、液体脂肪アルコール、ステロール、ポリエチレングリコール及びセルロース誘導体である。
【0079】
さらに、薬学的調製物は、保存料、可溶化剤、増粘剤、安定剤、湿潤剤、乳化剤、甘味料、着色料、香味料、浸透圧を変化させるための塩、バッファー、マスキング剤又は酸化防止剤を含み得る。それらは他の治療剤を含み得る。
【0080】
本発明の化合物(一般式Iの化合物)は、以下のスキーム1に記載する一般的な反応スキームを使用して調製し得る。
【0081】
スキーム1
PG2が任意のカルボン酸保護基である、適切に保護された一般式2の2−アミノ−3−アミノプロピオン酸と、一般式3の置換又は未置換の1−フルオロ−2−ニトロベンゼンは、塩基と反応して一般式4の化合物を提供し得る。一般式4の化合物は、還元条件下で反応して一般式5の化合物を提供し得る。還元方法は、接触水素化及び化学還元を含む。一般式5の任意のカルボン酸保護基PG2は、除去され、一般式6の化合物を提供し得る。一般式6の化合物は、脱水条件を受け、一般式7の化合物を提供し得る。一般構造7の化合物は、一般構造8の化合物と反応し、Qが適切な脱離基である、一般構造9の化合物を形成し得る。アミン保護基PG1は、除去され、一般式10の化合物を提供し得る。一般構造11の適切に保護されたα−アミノ酸は、一般構造12の化合物と結合し得る。一般式12の化合物は、アシル化試薬で処理され、一般式13の化合物を提供し得る。アミン保護基PG3は、除去され、一般式1の化合物を提供し得る。
【0082】
スキーム2
工程の順序は、スキーム2に示される通り、様々であり得る。
【0083】
スキーム3
任意の保護基PG2が存在しない、一般式2の適切に保護された2−アミノ−3−アミノプロピオン酸が、文献中で知られていないか又は商業的に入手可能でない場合、既知の又は商業的に入手可能な一般式16の2−アミノ−3−ヒドロキシプロピオン酸から合成され得る。一般式16の化合物中のアミノ基は、適切な保護基PG1により保護され得る。一般式17の化合物は、適切な試薬で処理され、一般式18の化合物を提供し得る。一般式18の化合物は、アジ化物イオンの原料と反応し、一般式20の化合物を提供し得る。一般式20の化合物は、還元条件下で反応して一般式21の化合物を提供し得る。還元方法は、接触水素化及び化学還元を含む。一般式21の化合物は、任意の保護基PG2が存在しない、一般式2の化合物と同一であることを、当業者は認識するであろう。
【0084】
上記の反応及びプロセスを実行するための方法は、本開示に基づき、当業者にとって明らかであるか、又は、実施例から類推して推測し得る。出発物質は商業的に入手可能であるか、又は、以下の実施例に記載のものと類似した方法により作製し得る。
【0085】
結晶形
本発明の化合物が固体である場合、これらの化合物及びそれらの塩は、異なる結晶形又は多形相で存在し得、その全てが本発明及び明記される式の範囲内であると意図されることが、当業者により理解される。
【実施例】
【0086】
本発明の化合物は、既知の技術に従って合成され得る。以下の実施例及び参考は、本発明の理解を助けるために提供される。ただし、実施例は、本発明、添付の特許請求の範囲に記載されている真の範囲を制限するよう意図されていない。実施例中の最終生成物名は、AutoNom 2000 Add−in v4.0 SP2(ISIS Drawの機能、Elsevier/MDL)、又はAutoNom 2000 TT v4.01.305(Elsevier/MDL)、又はChemDraw Pro Control 11.0.2(CambridgeSoft社)で入手可能な機能、又は電子手帳のStruct=Name特徴を使用して命名される。
【0087】
実施例1
(S)−N−[(2S,3S)−1−(4−アセチル−ベンゾイル)−5−(5−ブロモ−2−メトキシ−ナフタレン−1−イルメチル)−2−メチル−4−オキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン−3−イル]−2−メチルアミノ−プロピオンアミド 塩酸塩
工程1−A:(2S,3S)−3−アミノ−2−tert−ブトキシカルボニルアミノ−酪酸メチルエステル(6.0g、20.7mmol)(国際公開第2010031750号に従って調製)、1−フルオロ−2−ニトロベンゼン(4.37g、31.0mmol)及び炭酸水素ナトリウム(5.21g、62mmol)が入ったN,N−ジメチルホルムアミド(60ml)の懸濁液を85℃に24時間加熱した。反応物を冷却し、減圧で濃縮し、残留物を水(100ml)で希釈して、酢酸エチル(2x150ml)で抽出した。有機層を混合し、水(1x50mL)、ブライン(1x50mL)で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過して、減圧で濃縮した。粗生成物を5から60% v/v 酢酸エチル/ヘキサン勾配溶出でシリカゲル上クロマトグラフィーにより精製し、(2S,3S)−2−tert−ブトキシカルボニルアミノ−3−(2−ニトロ−フェニルアミノ)−酪酸メチルエステル(5.71g、78%)を得た。
【0088】
工程1−B:(2S,3S)−2−tert−ブトキシカルボニルアミノ−3−(2−ニトロ−フェニルアミノ)−酪酸メチルエステル(5.71g、16.2mmol)が入ったジオキサン/水(1:1、100ml)の溶液に、2.5M 水酸化リチウム(31ml)の水溶液を添加し、反応物を周囲温度で2時間撹拌した。反応物を10%クエン酸水溶液で酸性にし、水(60ml)で希釈し、酢酸エチル(2x100ml)で抽出した。有機層を混合し、水(1x50ml)、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、減圧で濃縮し、(2S,3S)−2−tert−ブトキシカルボニルアミノ−3−(2−ニトロ−フェニルアミノ)−酪酸を得、これを精製せずに、後続の工程に持ち越した(5.48g、99%)。
【0089】
工程1−C:(2S,3S)−2−tert−ブトキシカルボニルアミノ−3−(2−ニトロ−フェニルアミノ)−酪酸(5.8g、17.1mmol)が入ったエタノール(60ml)の溶液を含むフラスコを窒素でパージし、続いて10% パラジウム炭素(600mg)を添加した。エタノール溶液上の大気を水素と交換し、反応混合物を大気圧で30分間激しく撹拌した。反応混合物をセライトのパッドを通して濾過し、減圧で濃縮し、(2S,3S)−3−(2−アミノ−フェニルアミノ)−2−tert−ブトキシカルボニルアミノ−酪酸を得、これを精製せずに、後続の工程に持ち越した(5.29g、100%)。
【0090】
工程1−D:(2S,3S)−3−(2−アミノ−フェニルアミノ)−2−tert−ブトキシカルボニルアミノ−酪酸(5.29g、17.1mmol)が入ったN,N−ジメチルホルムアミド(50ml)の溶液に、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド 塩酸塩(4.26g、22.2mmol)を添加し、反応物を周囲温度で24時間撹拌した。混合物を減圧で濃縮し、水(100ml)で希釈し、酢酸エチル(2x100ml)で抽出した。有機層を混合し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、減圧で濃縮し、(2S,3S)−2−メチル−4−オキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン−3−イル)−カルバミン酸tert−ブチルエステルを得、これを精製せずに、後続の工程に持ち越した(4.55g、91%)。
【0091】
工程1−E:塩化ホスホリル(0.16ml、1.72mmol)を((2S,3S)−2−メチル−4−オキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン−3−イル)−カルバミン酸tert−ブチルエステル(0.5g、1.72mmol)及び4−アセチル−安息香酸(0.25g、1.54mmol)が入ったピリジン(15ml)の溶液に0℃で添加し、2時間続けて撹拌した。反応混合物を水(50ml)で希釈し、酢酸エチル(2x60mL)で抽出した。有機層を混合し、10% クエン酸水溶液(1x15ml)、水(1x15ml)及び飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(1x15ml)及びブラインで洗浄した。有機抽出物を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、減圧で濃縮した。粗生成物を10から60% v/v 酢酸エチル/ヘキサン勾配溶出でシリカゲル上クロマトグラフィーにより精製し、[(2S,3S)−1−(4−アセチル−ベンゾイル)−2−メチル−4−オキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン−3−イル]−カルバミン酸tert−ブチルエステル(0.45g、60%)を得た。
【0092】
工程1−F:塩化アセチル(1.0ml、14.1mmol)を[(2S,3S)−1−(4−アセチル−ベンゾイル)−2−メチル−4−オキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン−3−イル]−カルバミン酸tert−ブチルエステル(0.45g、1.03mmol)が入ったメタノールの溶液に0℃で滴下し、反応物を周囲温度に温め、2時間撹拌するようにした。反応物を減圧で濃縮し、(3S,4S)−5−(4−アセチル−ベンゾイル)−3−アミノ−4−メチル−1,3,4,5−テトラヒドロ−ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン−2−オン 塩酸塩を得、これを精製せずに、後続の工程に持ち越した(0.36g、100%)。
【0093】
工程1−G:(3S,4S)−5−(4−アセチル−ベンゾイル)−3−アミノ−4−メチル−1,3,4,5−テトラヒドロ−ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン−2−オン 塩酸塩(0.39g、1.03mmol)が入ったN,N−ジメチルホルムアミド(6.0ml)の溶液に、(S)−2−(tert−ブトキシカルボニル−メチル−アミノ)−プロピオン酸(0.23g、1.13mmol)、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.72ml、4.12mmol)及びO−ベンゾトリアゾール−1−イル−N,N,N’N’−テトラメチルウロニウム ヘキサフルオロホスフェート(0.43g、1.13mmol)を0℃で添加し、反応物を2時間撹拌した。反応混合物を水(50ml)で希釈し、酢酸エチル(2x40ml)で抽出した。有機層を混合し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(1x20ml)、水(1x25ml)で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、シリカゲルのプラグを通して濾過し、減圧で濃縮し、{(S)−1−[(2S,3S)−1−(4−アセチル−ベンゾイル)−2−メチル−4−オキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン−3−イルカルバモイル]−エチル}−メチル−カルバミン酸tert−ブチルエステルを得、これを精製せずに、後続の工程に持ち越した(0.53g、98%)。
【0094】
工程1−H:{(S)−1−[(2S,3S)−1−(4−アセチル−ベンゾイル)−2−メチル−4−オキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン−3−イルカルバモイル]−エチル}−メチル−カルバミン酸tert−ブチルエステル(60mg、0.115mmol)が入ったN,N−ジメチルホルムアミド(1.0ml)の溶液に、炭酸セシウム(94mg、0.287mmol)、5−ブロモ−1−クロロメチル−2−メトキシ−ナフタレン(39.3mg、0.138mmol)及びヨウ化ナトリウム(17.2mg、0.115mmol)を添加し、反応物を2時間撹拌した。反応混合物を水(10ml)で希釈し、酢酸エチル(2x15ml)で抽出した。有機層を混合し、ブライン(1x10mL)で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過して、減圧で濃縮した。粗生成物を10から70% v/v 酢酸エチル/ヘキサン勾配溶出でシリカゲル上クロマトグラフィーにより精製し、{(S)−1−[(2S,3S)−1−(4−アセチル−ベンゾイル)−5−(5−ブロモ−2−メトキシ−ナフタレン−1−イルメチル)−2−メチル−4−オキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン−3−イルカルバモイル]−エチル}−メチル−カルバミン酸tert−ブチルエステル(40mg、45%)を得た。
【0095】
工程1−I:塩化アセチル(0.5ml、7.03mmol)を{(S)−1−[(2S,3S)−1−(4−アセチル−ベンゾイル)−5−(5−ブロモ−2−メトキシ−ナフタレン−1−イルメチル)−2−メチル−4−オキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン−3−イルカルバモイル]−エチル}−メチル−カルバミン酸tert−ブチルエステル(40mg、0.52mmol)が入ったメタノールの溶液に0℃で滴下し、反応物を周囲温度に温め、2時間撹拌するようにした。反応物を減圧で濃縮し、残留物をジエチルエーテルで粉砕し、濾過し、乾燥させ、(S)−N−[(2S,3S)−1−(4−アセチル−ベンゾイル)−5−(5−ブロモ−2−メトキシ−ナフタレン−1−イルメチル)−2−メチル−4−オキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン−3−イル]−2−メチルアミノ−プロピオンアミド 塩酸塩(30mg、82%)を得た。LR-MS [M+H+] 672,673
【0096】
実施例2
(S)−N−[(2S,3S)−1−(4−アセチル−ベンゾイル)−5−(6−ブロモ−2−メトキシ−ナフタレン−1−イルメチル)−2−メチル−4−オキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン−3−イル]−2−メチルアミノ−プロピオンアミド 塩酸塩
工程2−Hで5−ブロモ−1−クロロメチル−2−メトキシ−ナフタレンの代わりに6−ブロモ−1−クロロメチル−2−メトキシ−ナフタレンを使用したことを除き、上の実施例1に記載のものと同じ方法で調製した。LR-MS [M+H+] 672,673
【0097】
実施例3
(S)−N−{(2S,3S)−1−(4−アセチル−ベンゾイル)−5−[1−(2−シアノ−フェニル)−1H−インダゾール−3−イルメチル]−2−メチル−4−オキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン−3−イル}−2−メチルアミノ−プロピオンアミド 塩酸塩
工程3−Hで5−ブロモ−1−クロロメチル−2−メトキシ−ナフタレンの代わりに2−(3−クロロメチル−インダゾール−1−イル)−ベンゾニトリルを使用したことを除き、上の実施例1に記載のものと同じ方法で調製した。LR-MS [M+H+] 654
【0098】
実施例4
(S)−N−[(2S,3S)−1−(4−アセチル−ベンゾイル)−5−(3−シクロプロピル−キノリン−4−イルメチル)−2−メチル−4−オキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン−3−イル]−2−メチルアミノ−プロピオンアミド ニ塩酸塩
工程4−Hで5−ブロモ−1−クロロメチル−2−メトキシ−ナフタレンの代わりに3−シクロプロピル−キノリン−4−イルメチルエステルを使用したことを除き、上の実施例1に記載のものと同じ方法で調製した。LR-MS [M+H+] 604
【0099】
実施例5
(S)−N−[(3S,4S)−1−(6−ブロモ−2−メトキシ−ナフタレン−1−イルメチル)−5−(4−シアノ−ベンゾイル)−4−メチル−2−オキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン−3−イル]−2−メチルアミノ−プロピオンアミド 塩酸塩
工程5−Eで4−アセチル−安息香酸の代わりに4−シアノ−安息香酸を使用したこと及び工程5−Fの前に工程5−Hを実施したことを除き、上の実施例2に記載のものと同じ方法で調製した。LR-MS [M+H+] 655; 656
【0100】
実施例6
(S)−N−{(3S,4S)−7−シアノ−5−(4−シアノ−ベンゾイル)−1−[1−(2−シアノ−フェニル)−1H−インダゾール−3−イルメチル]−4−メチル−2−オキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン−3−イル}−2−メチルアミノ−プロピオンアミド 塩酸塩
(i)工程6−Aで1−フルオロ−2−ニトロベンゼンの代わりに3−フルオロ−4−ニトロ−ベンゾニトリルを使用したこと;(ii)工程6−Eの前に実施した工程6−Hで5−ブロモ−1−クロロメチル−2−メトキシ−ナフタレンの代わりに2−(3−クロロメチル−インダゾール−1−イル)−ベンゾニトリルを使用したこと;(iii)工程6−Eで4−アセチル−安息香酸の代わりに4−シアノ−安息香酸を使用したこと;及び(iv)トリフルオロアセテート塩を得るために、塩化アセチル/メタノールの代わりに20% v/v トリフルオロ酢酸/ジクロロメタンを使用したことを除き、上の実施例1に記載のものと同じ方法で調製した。LR-MS [M+H+] 662
【0101】
実施例7
(S)−N−((3S,4S)−1−((6−ブロモ−2−メトキシナフタレン−1−イル)メチル)−4−メチル−2−オキソ−5−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−カルボニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン−3−イル)−2−(メチルアミノ)プロパンアミド 塩酸塩
工程1:tert−ブチル(2S,3S)−2−メチル−4−オキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン−3−イルカルバメート(実施例1のように調製、330mg、1.13mmol)が入った塩化メチレン(10ml)の0℃の溶液に、ピリジン(277μl、3.4mmol)及び塩化テトラヒドロ−2H−ピラン−4−カルボニル(185mg、1.25mmol)を添加した。これを0℃で1時間撹拌し、次いで室温に温め、一晩撹拌した。その後、追加の塩化テトラヒドロ−2H−ピラン−4−カルボニル(252mg、1.70mmol)を添加し、反応混合物を室温でさらに3時間撹拌した。その後、反応混合物を塩化メチレン(30ml)で希釈し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(30ml)及び飽和塩化ナトリウム水溶液(30ml)で洗浄し、次いで有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過して乾燥剤を除去し、減圧で濃縮した。次いで、粗物質をIntelliflash 280 システム(12g シリカゲルカラム、20−65% 酢酸エチル/ヘキサン)上で精製し、tert−ブチル(2S,3S)−2−メチル−4−オキソ−1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−カルボニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン−3−イルカルバメート(210mg、46%)を白色の泡として得た:LC-MS m/z 426 [M+Na]+。
【0102】
工程2:ジオキサン(2.5ml)中の塩酸の4M溶液にtert−ブチル(2S,3S)−2−メチル−4−オキソ−1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−カルボニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン−3−イルカルバメート(205mg、0.51mmol)が入った室温の溶液を1.5時間撹拌した。その後、反応混合物を減圧で濃縮し、(3S,4S)−3−アミノ−4−メチル−5−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−カルボニル)−4,5−ジヒドロ−1H−ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン−2(3H)−オン 塩酸塩(理論収量173mg)を得、これを精製せずに使用した。
【0103】
工程3:(3S,4S)−3−アミノ−4−メチル−5−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−カルボニル)−4,5−ジヒドロ−1H−ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン−2(3H)−オン 塩酸塩(173mg、509μmol)が入ったN,N−ジメチルホルムアミド(2ml)の室温の溶液に、Boc−N−メチル−L−アラニン(114mg、560μmol)、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(440μl、2.55mmol)、及びHBTU(212mg、560μmol)を添加した。反応物を室温で2時間撹拌した。その後、反応物を酢酸エチル(20ml)で希釈し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(20ml)で洗浄し、次いで水性層を酢酸エチル(3x10ml)で抽出し、混合した有機物を飽和塩化ナトリウム水溶液(20ml)で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濾液を減圧で濃縮した。粗物質をIntelliflash 280 システム(4g シリカゲルカラム Varianブランド、20−90% 酢酸エチル/ヘキサン)を使用して精製し、tert−ブチル メチル((S)−1−((2S,3S)−2−メチル−4−オキソ−1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−カルボニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン−3−イルアミノ)−1−オキソプロパン−2−イル)カルバメート(238mg、96%)を得た:LC-MS m/z 487 [M-H]-。
【0104】
工程4:tert−ブチル メチル((S)−1−((2S,3S)−2−メチル−4−オキソ−1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−カルボニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン−3−イルアミノ)−1−オキソプロパン−2−イル)カルバメート(75mg、154μmol)が入ったN,N−ジメチルホルムアミド(500μl)の室温の溶液に、6−ブロモ−1−(クロロメチル)−2−メトキシナフタレン(53mg、184μmol)、炭酸セシウム(65mg、200μmol)、及びヨウ化ナトリウム(30mg、200μmol)を添加した。反応物を室温で16時間撹拌した。その後、反応混合物を酢酸エチル(20ml)で希釈し、水(20ml)で洗浄し、次いで水性層を酢酸エチル(2x20ml)で抽出し、有機層を混合し、次いで飽和塩化ナトリウム水溶液(30ml)で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濾過し、濾液を減圧で濃縮した。粗物質をフラッシュクロマトグラフィー(Intelliflash 280 システム;4g シリカゲル VarianのSuper Flashカラム、10−65% 酢酸エチル/ヘキサン)により精製し、tert−ブチル(S)−1−((3S,4S)−1−((6−ブロモ−2−メトキシナフタレン−1−イル)メチル)−4−メチル−2−オキソ−5−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−カルボニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン−3−イルアミノ)−1−オキソプロパン−2−イル(メチル)カルバメート(59mg、52%)を黄色の油として得た:LC-MS m/z 759 [M+Na]+。
【0105】
工程5:tert−ブチル(S)−1−((3S,4S)−1−((6−ブロモ−2−メトキシナフタレン−1−イル)メチル)−4−メチル−2−オキソ−5−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−カルボニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン−3−イルアミノ)−1−オキソプロパン−2−イル(メチル)カルバメート(55mg、75μmol)が入ったメタノール(500μl)の溶液を、2M 塩酸が入ったジエチルエーテル溶液(1.3ml)で室温で処理し、3.5時間撹拌した。次いで、反応物を減圧で濃縮し、水に溶解させ、凍結乾燥機に一晩置き、(S)−N−((3S,4S)−1−((6−ブロモ−2−メトキシナフタレン−1−イル)メチル)−4−メチル−2−オキソ−5−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−カルボニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン−3−イル)−2−(メチルアミノ)プロパンアミド 塩酸塩(43mg、86%)をオフホワイトの粉末として得た:LC-MS m/z 637 [M+H]+。
【0106】
実施例8
(S)−N−((3S,4S)−1−((5−ブロモ−2−メトキシナフタレン−1−イル)メチル)−4−メチル−2−オキソ−5−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−カルボニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン−3−イル)−2−(メチルアミノ)プロパンアミド 塩酸塩
工程1:tert−ブチル メチル((S)−1−((2S,3S)−2−メチル−4−オキソ−1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−カルボニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン−3−イルアミノ)−1−オキソプロパン−2−イル)カルバメート(実施例 RK−1、工程3のように調製、75mg、154μmol)が入ったN,N−ジメチルホルムアミド(500μl)の室温の溶液に、5−ブロモ−1−(クロロメチル)−2−メトキシナフタレン(53mg、184μmol)、炭酸セシウム(65mg、200μmol)、及びヨウ化ナトリウム(30mg、200μmol)を添加した。反応物を室温で16時間撹拌した。その後、反応混合物を酢酸エチル(20ml)で希釈し、水(20ml)で洗浄し、次いで水性層を酢酸エチル(2x20ml)で抽出し、有機層を混合し、次いで飽和塩化ナトリウム水溶液(30ml)で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濾過し、濾液を減圧で濃縮した。粗物質をフラッシュクロマトグラフィー(Intelliflash 280 システム;4g シリカゲル VarianのSuper Flashカラム、10−65% 酢酸エチル/ヘキサン)により精製し、tert−ブチル(S)−1−((3S,4S)−1−((5−ブロモ−2−メトキシナフタレン−1−イル)メチル)−4−メチル−2−オキソ−5−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−カルボニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン−3−イルアミノ)−1−オキソプロパン−2−イル(メチル)カルバメート(48mg、42%)を黄色の油として得た:LC-MS m/z 759 [M+Na]+。
【0107】
工程2:tert−ブチル(S)−1−((3S,4S)−1−((5−ブロモ−2−メトキシナフタレン−1−イル)メチル)−4−メチル−2−オキソ−5−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−カルボニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン−3−イルアミノ)−1−オキソプロパン−2−イル(メチル)カルバメート(45mg、61μmol)が入ったメタノール(500μl)の溶液を、2M 塩酸が入ったジエチルエーテル溶液(1.3ml)で室温で処理し、3.5時間撹拌した。次いで、反応物を減圧で濃縮し、水に溶解させ、凍結乾燥機に一晩置き、(S)−N−((3S,4S)−1−((5−ブロモ−2−メトキシナフタレン−1−イル)メチル)−4−メチル−2−オキソ−5−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−カルボニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン−3−イル)−2−(メチルアミノ)プロパンアミド 塩酸塩(36mg、88%)を淡黄色の粉末として得た:LC-MS m/z 637 [M+H]+。
【0108】
実施例9
(S)−N−((3S,4S)−1−((2−メトキシナフタレン−1−イル)メチル)−4−メチル−2−オキソ−5−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−カルボニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン−3−イル)−2−(メチルアミノ)プロパンアミド 塩酸塩
工程1:tert−ブチル メチル((S)−1−((2S,3S)−2−メチル−4−オキソ−1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−カルボニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン−3−イルアミノ)−1−オキソプロパン−2−イル)カルバメート(実施例 RK−1、工程3のように調製、75mg、154μmol)が入ったN,N−ジメチルホルムアミド(500μl)の室温の溶液に、1−(クロロメチル)−2−メトキシナフタレン(38mg、184μmol)、炭酸セシウム(65mg、200μmol)、及びヨウ化ナトリウム(30mg、200μmol)を添加した。反応物を室温で16時間撹拌した。その後、反応混合物を酢酸エチル(20ml)で希釈し、水(20ml)で洗浄し、次いで水性層を酢酸エチル(2x20ml)で抽出し、有機層を混合し、次いで飽和塩化ナトリウム水溶液(30ml)で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濾過し、濾液を減圧で濃縮した。粗物質をフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、tert−ブチル(S)−1−((3S,4S)−1−((2−メトキシナフタレン−1−イル)メチル)−4−メチル−2−オキソ−5−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−カルボニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン−3−イルアミノ)−1−オキソプロパン−2−イル(メチル)カルバメート(53mg、52%)を淡黄色の泡として得た:LC-MS m/z 681 [M+Na]+。
【0109】
工程2:tert−ブチル(S)−1−((3S,4S)−1−((2−メトキシナフタレン−1−イル)メチル)−4−メチル−2−オキソ−5−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−カルボニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン−3−イルアミノ)−1−オキソプロパン−2−イル(メチル)カルバメート(49mg、74μmol)が入ったメタノール(500μl)の溶液を、2M 塩酸が入ったジエチルエーテル溶液(1.3ml)で室温で処理し、3.5時間撹拌した。次いで、反応物を減圧で濃縮し、水に溶解させ、凍結乾燥機に一晩置き、(S)−N−((3S,4S)−1−((5−ブロモ−2−メトキシナフタレン−1−イル)メチル)−4−メチル−2−オキソ−5−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−カルボニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン−3−イル)−2−(メチルアミノ)プロパンアミド 塩酸塩(34mg、77%)を淡黄色の粉末として得た:LC-MS m/z 559 [M+H]+。
【0110】
実施例10
(S)−N−((3S,4S)−1−((6−ブロモ−2−メトキシナフタレン−1−イル)メチル)−4−メチル−5−(2−メチルスルホニル)アセチル)−2−オキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン−3−イル)−2−(メチルアミノ)プロパンアミド 塩酸塩
工程1:tert−ブチル(2S,3S)−2−メチル−1−(2−(メチルスルホニル)アセチル)−4−オキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン−3−イルカルバメート(60.3mg、147μmol)が入ったDMF(366μl)の室温の溶液に、6−ブロモ−1−(クロロメチル)−2−メトキシナフタレン(50.2mg、176μmol)、炭酸セシウム(62.1mg、191μmol)、及びヨウ化ナトリウム(28.6mg、191μmol)を添加した。反応物を室温で4時間撹拌し、次いでEtOAc(30ml)で希釈し、H2O(30ml)及び飽和NaCl水溶液(30ml)で洗浄し、Na2SO4上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗物質をフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、tert−ブチル(3S,4S)−1−((6−ブロモ−2−メトキシナフタレン−1−イル)メチル)−4−メチル−5−(2−(メチルスルホニル)アセチル)−2−オキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン−3−イルカルバメート(75mg、78% 収率)を白色の固体として得た。MS m/z 682/684(MNa)+
【0111】
工程2:1,4−ジオキサン(568μl)中の4M HClにtert−ブチル(3S,4S)−1−((6−ブロモ−2−メトキシナフタレン−1−イル)メチル)−4−メチル−5−(2−(メチルスルホニル)アセチル)−2−オキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン−3−イルカルバメート(75mg、114μmol)が入った室温の溶液を1.5時間撹拌し、次いで濃縮した。この物質をDMF(380μl)中に取り出し、Boc−N−メチル−L−アラニン(25.5mg、125μmol)、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(78.9μl、456μmol)、及びHBTU(47.6mg、125μmol)を添加した。反応物を室温で20分間撹拌し、EtOAcで希釈し、飽和NaHCO3水溶液及び飽和NaCl水溶液で洗浄し、Na2SO4上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗物質をフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、tert−ブチル(S)−1−((3S,4S)−1−((6−ブロモ−2−メトキシナフタレン−1−イル)メチル)−4−メチル−5−(2−(メチルスルホニル)アセチル)−2−オキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン−3−イルアミノ)−1−オキソプロパン−2−イル(メチル)カルバメート(81mg、95%)を白色の固体として得た。MS m/z 767/769(M+Na)+
【0112】
工程3:tert−ブチル(S)−1−((3S,4S)−1−((6−ブロモ−2−メトキシナフタレン−1−イル)メチル)−4−メチル−5−(2−(メチルスルホニル)アセチル)−2−オキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン−3−イルアミノ)−1−オキソプロパン−2−イル(メチル)カルバメート(80mg、107μmol)が入ったMeOH(107μl)の室温の溶液に、2M HClが入ったEt2O(429μl)を添加した。反応物を室温で2時間撹拌し、次いで濃縮し、H2O中に取り出し、凍結乾燥させ、(S)−N−((3S,4S)−1−((6−ブロモ−2−メトキシナフタレン−1−イル)メチル)−4−メチル−5−(2−(メチルスルホニル)アセチル)−2−オキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン−3−イル)−2−(メチルアミノ)プロパンアミド 塩酸塩(65.7mg、90%)を白色の固体として得た。MS m/z 645/647(MH)+。
【0113】
実施例11
(S)−N−((3S,4S)−1−((5−ブロモ−2−メトキシナフタレン−1−イル)メチル)−4−メチル−5−(2−メチルスルホニル)アセチル)−2−オキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン−3−イル)−2−(メチルアミノ)プロパンアミド 塩酸塩
工程1:tert−ブチル メチル((S)−1−((2S,3S)−2−メチル−1−(2−(メチルスルホニル)アセチル)−4−オキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン−3−イルアミノ)−1−オキソプロパン−2−イル)カルバメート(46mg、92.6μmol)が入ったDMF(232μl)の室温の溶液に、5−ブロモ−1−(クロロメチル)−2−メトキシナフタレン(31.7mg、111μmol)、炭酸セシウム(39.2mg、120μmol)、及びヨウ化ナトリウム(18.1mg、120μmol)を添加した。反応物を室温で16時間撹拌し、次いでEtOAcで希釈し、H2O及び飽和NaCl水溶液で洗浄し、Na2SO4上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗物質をフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、tert−ブチル(S)−1−((3S,4S)−1−((5−ブロモ−2−メトキシナフタレン−1−イル)メチル)−4−メチル−5−(2−(メチルスルホニル)アセチル)−2−オキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン−3−イルアミノ)−1−オキソプロパン−2−イル(メチル)カルバメート(34.2mg、50%)を白色の固体として得た。MS m/z 767/769(MNa)+.
【0114】
工程2:tert−ブチル(S)−1−((3S,4S)−1−((5−ブロモ−2−メトキシナフタレン−1−イル)メチル)−4−メチル−5−(2−(メチルスルホニル)アセチル)−2−オキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン−3−イルアミノ)−1−オキソプロパン−2−イル(メチル)カルバメート(33.8mg、45.3μmol)が入ったMeOH(45.3μl)の室温の溶液に、2M HClが入ったEt2O(181μl)を添加した。反応物を室温で3時間撹拌し、次いで濃縮し、H2O中に取り出し、凍結乾燥させ、(S)−N−((3S,4S)−1−((5−ブロモ−2−メトキシナフタレン−1−イル)メチル)−4−メチル−5−(2−(メチルスルホニル)アセチル)−2−オキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン−3−イル)−2−(メチルアミノ)プロパンアミド 塩酸塩(29.0mg、94%)を白色の固体として得た。MS m/z 645/647(MH)+.
【0115】
実施例12
(S)−N−((3S,4S)−1−((7−メトキシ−2−オキソ−2H−クロメン−4−イル)メチル)−4−メチル−5−(2−(メチルスルホニル)アセチル)−2−オキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン−3−イル)−2−(メチルアミノ)プロパンアミド 2,2,2−トリフルオロアセテート
工程1:tert−ブチル メチル((S)−1−((2S,3S)−2−メチル−1−(2−(メチルスルホニル)アセチル)−4−オキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン−3−イルアミノ)−1−オキソプロパン−2−イル)カルバメート(60mg、121μmol)が入ったDMF(302μl)の室温の溶液に、4−(ブロモメチル)−7−メトキシクマリン(35.8mg、133μmol)、炭酸セシウム(47.2mg、145μmol)、及びヨウ化ナトリウム(21.7mg、145μmol)を添加した。反応物を室温で8時間撹拌し、次いでEtOAcで希釈し、H2O及び飽和NaCl水溶液で洗浄し、Na2SO4上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗物質をフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、tert−ブチル(S)−1−((3S,4S)−1−((7−メトキシ−2−オキソ−2H−クロメン−4−イル)メチル)−4−メチル−5−(2−(メチルスルホニル)アセチル)−2−オキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン−3−イルアミノ)−1−オキソプロパン−2−イル(メチル)カルバメート(44.3mg、54%)を白色の固体として得た。MS m/z 707(MNa)+.
【0116】
工程2:tert−ブチル(S)−1−((3S,4S)−1−((7−メトキシ−2−オキソ−2H−クロメン−4−イル)メチル)−4−メチル−5−(2−(メチルスルホニル)アセチル)−2−オキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン−3−イルアミノ)−1−オキソプロパン−2−イル(メチル)カルバメート(42.7mg、62.4μmol)が入ったCH2Cl2(249μl)の室温の溶液にTFA(62.4μl)を添加した。反応物を室温で1.5時間撹拌し、次いで濃縮し、H2O中に取り出し、凍結乾燥させ、(S)−N−((3S,4S)−1−((7−メトキシ−2−オキソ−2H−クロメン−4−イル)メチル)−4−メチル−5−(2−(メチルスルホニル)アセチル)−2−オキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン−3−イル)−2−(メチルアミノ)プロパンアミド 2,2,2−トリフルオロアセテート(41.2mg、95%)を白色の固体として得た。MS m/z 585(MH)+.
【0117】
実施例13
(S)−N−((3S,4S)−1−((2−メトキシナフタレン−1−イル)メチル)−4−メチル−5−(2−(メチルスルホニル)アセチル)−2−オキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン−3−イル)−2−(メチルアミノ)プロパンアミド 塩酸塩
工程1:tert−ブチル メチル((S)−1−((2S,3S)−2−メチル−1−(2−(メチルスルホニル)アセチル)−4−オキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン−3−イルアミノ)−1−オキソプロパン−2−イル)カルバメート(141mg、284μmol)が入ったDMF(710μl)の室温の溶液に、1−(クロロメチル)−2−メトキシナフタレン(64.6mg、312μmol)、炭酸セシウム(111mg、341μmol)、及びヨウ化ナトリウム(51.1mg、341μmol)を添加した。反応物を室温で16時間撹拌し、次いでEtOAcで希釈し、H2O及び飽和NaCl水溶液で洗浄し、Na2SO4上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗物質をフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、tert−ブチル(S)−1−((3S,4S)−1−((2−メトキシナフタレン−1−イル)メチル)−4−メチル−5−(2−(メチルスルホニル)アセチル)−2−オキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン−3−イルアミノ)−1−オキソプロパン−2−イル(メチル)カルバメート(151mg、80%)を白色の固体として得た。MS m/z 689(MNa)+.
【0118】
工程2:ジオキサン(1.12ml)中の4M HClにtert−ブチル(S)−1−((3S,4S)−1−((2−メトキシナフタレン−1−イル)メチル)−4−メチル−5−(2−(メチルスルホニル)アセチル)−2−オキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン−3−イルアミノ)−1−オキソプロパン−2−イル(メチル)カルバメート(150mg、225μmol)が入った室温の溶液を2時間撹拌した。反応物をEt2Oで希釈し、固体を減圧濾過で収集し、H2O中に取り出し、凍結乾燥させ、(S)−N−((3S,4S)−1−((2−メトキシナフタレン−1−イル)メチル)−4−メチル−5−(2−(メチルスルホニル)アセチル)−2−オキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン−3−イル)−2−(メチルアミノ)プロパンアミド 塩酸塩(114.5mg、84%)を白色の固体として得た。MS m/z 567(MH)+.
【0119】
実施例14
(S)−N−((2S,3S)−2−メチル−5−((3−メチルキノリン−4−イル)メチル)−1−(2−(メチルスルホニル)アセチル)−4−オキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン−3−イル)−2−(メチルアミノ)プロパンアミド 塩酸塩
工程1:(3−メチルキノリン−4−イル)メタノール(90mg、520μmol)が入ったCH2Cl2(5.2ml)の室温の懸濁液に、トリエチルアミン(145μl、1.04mmol)を添加し、続いて塩化メタンスルホニル(48.4μl、624μmol)を滴下した。反応物を室温で2時間撹拌し、次いでCH2Cl2で希釈し、H2O及び飽和NaCl水溶液で洗浄し、Na2SO4上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。この物質をtert−ブチル メチル((S)−1−((2S,3S)−2−メチル−1−(2−(メチルスルホニル)アセチル)−4−オキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン−3−イルアミノ)−1−オキソプロパン−2−イル)カルバメート(167mg、336μmol)、炭酸セシウム(142mg、437μmol)、及びヨウ化ナトリウム(65.5mg、437μmol)が入ったDMF(841μl)と混合した。反応物を室温で3.5日間撹拌し、次いでEtOAcで希釈し、H2O及び飽和NaCl水溶液で洗浄し、Na2SO4上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗物質をフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、tert−ブチル メチル((S)−1−((2S,3S)−2−メチル−5−((3−メチルキノリン−4−イル)メチル)−1−(2−(メチルスルホニル)アセチル)−4−オキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン−3−イルアミノ)−1−オキソプロパン−2−イル)カルバメート(142mg、65%)を白色の固体として得た。MS m/z 652(MH)+.
【0120】
工程2:ジオキサン(1.07ml)中の4M HClにtert−ブチル メチル((S)−1−((2S,3S)−2−メチル−5−((3−メチルキノリン−4−イル)メチル)−1−(2−(メチルスルホニル)アセチル)−4−オキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン−3−イルアミノ)−1−オキソプロパン−2−イル)カルバメート(140mg、215μmol)が入った室温の懸濁液を2時間撹拌した。反応物をEt2Oで希釈し、固体を減圧濾過で収集し、MeCN−H2O中に取り出し、凍結乾燥させ、(S)−N−((2S,3S)−2−メチル−5−((3−メチルキノリン−4−イル)メチル)−1−(2−(メチルスルホニル)アセチル)−4−オキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン−3−イル)−2−(メチルアミノ)プロパンアミド 塩酸塩(113.4mg、90%)を白色の固体として得た。MS m/z 552(MH)+.
【0121】
実施例15
(S)−N−((3S,4S)−1−((2−クロロ−3−メチルキノリン−4−イル)メチル)−4−メチル−5−(2−(メチルスルホニル)アセチル)−2−オキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン−3−イル)−2−(メチルアミノ)プロパンアミド 塩酸塩
工程1:(2−クロロ−3−メチルキノリン−4−イル)メタノール(61mg、294μmol)が入ったCH2Cl2(2.94ml)の室温の懸濁液に、トリエチルアミン(81.9μl、588μmol)を添加し、続いて塩化メタンスルホニル(27.3μl、353μmol)を滴下した。反応物を室温で1.5時間撹拌し、次いでCH2Cl2で希釈し、H2O及び飽和NaCl水溶液で洗浄し、Na2SO4上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。この物質をtert−ブチル メチル((S)−1−((2S,3S)−2−メチル−1−(2−(メチルスルホニル)アセチル)−4−オキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン−3−イルアミノ)−1−オキソプロパン−2−イル)カルバメート(100mg、201μmol)、炭酸セシウム(85.3mg、262μmol)、及びヨウ化ナトリウム(39.2mg、262μmol)が入ったDMF(503μl)と混合した。反応物を室温で16時間撹拌し、次いでEtOAcで希釈し、H2O及び飽和NaCl水溶液で洗浄し、Na2SO4上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗物質をフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、tert−ブチル(S)−1−((3S,4S)−1−((2−クロロ−3−メチルキノリン−4−イル)メチル)−4−メチル−5−(2−(メチルスルホニル)アセチル)−2−オキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン−3−イルアミノ)−1−オキソプロパン−2−イル(メチル)カルバメート(62.6mg、45%)を白色の固体として得た。MS m/z 708(MNa)+.
【0122】
工程2:ジオキサン(449μl)中の4M HClにtert−ブチル(S)−1−((3S,4S)−1−((2−クロロ−3−メチルキノリン−4−イル)メチル)−4−メチル−5−(2−(メチルスルホニル)アセチル)−2−オキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン−3−イルアミノ)−1−オキソプロパン−2−イル(メチル)カルバメート(61.6mg、89.8μmol)が入った室温の懸濁液を2時間撹拌した。反応物をEt2Oで希釈し、固体を減圧濾過で収集し、MeCN−H2O中に取り出し、凍結乾燥させ、(S)−N−((3S,4S)−1−((2−クロロ−3−メチルキノリン−4−イル)メチル)−4−メチル−5−(2−(メチルスルホニル)アセチル)−2−オキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン−3−イル)−2−(メチルアミノ)プロパンアミド 塩酸塩(44.2mg、79%)を白色の固体として得た。MS m/z 586(MH)+.
【0123】
実施例16
(S)−N−((2S,3S)−2−メチル−1−(2−(メチルスルホニル)アセチル)−4−オキソ−5−(キノリン−4−イルメチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン−3−イル)−2−(メチルアミノ)プロパンアミド 塩酸塩
工程1:tert−ブチル メチル((S)−1−((2S,3S)−2−メチル−1−(2−(メチルスルホニル)アセチル)−4−オキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン−3−イルアミノ)−1−オキソプロパン−2−イル)カルバメート(147mg、296μmol)が入ったDMF(740μl)の室温の溶液に、臭化水素酸4−(ブロモメチル)キノリン(135mg、444μmol)及び炭酸セシウム(289mg、888μmol)を添加した。反応物を室温で18時間撹拌し、次いでEtOAcで希釈し、H2O及び飽和NaCl水溶液で洗浄し、Na2SO4上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗物質をフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、tert−ブチル メチル((S)−1−((2S,3S)−2−メチル−1−(2−(メチルスルホニル)アセチル)−4−オキソ−5−(キノリン−4−イルメチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン−3−イルアミノ)−1−オキソプロパン−2−イル)カルバメート(57mg、30%)を白色の固体として得た。MS m/z 638(MH)+.
【0124】
工程2:ジオキサン(439μl)中の4M HClにtert−ブチル メチル((S)−1−((2S,3S)−2−メチル−1−(2−(メチルスルホニル)アセチル)−4−オキソ−5−(キノリン−4−イルメチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン−3−イルアミノ)−1−オキソプロパン−2−イル)カルバメート(56mg、87.8μmol)が入った室温の溶液を1時間撹拌した。反応物をEt2Oで希釈し、固体を減圧濾過で収集し、MeCN−H2O中に取り出し、凍結乾燥させ、(S)−N−((2S,3S)−2−メチル−1−(2−(メチルスルホニル)アセチル)−4−オキソ−5−(キノリン−4−イルメチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン−3−イル)−2−(メチルアミノ)プロパンアミド 塩酸塩(43.2mg、75.2μmol、85.7% 収率)を白色の固体として得た。MS m/z 538(MH)+.
【0125】
実施例17
(S)−N−((3S,4S)−1−((6−ブロモ−2−メトキシナフタレン−1−イル)メチル)−5−(3−メトキシプロパノイル)−4−メチル−2−オキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン−3−イル)−2−(メチルアミノ)プロパンアミド 塩酸塩
工程1:tert−ブチル(S)−1−((2S,3S)−1−(3−メトキシプロパノイル)−2−メチル−4−オキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン−3−イルアミノ)−1−オキソプロパン−2−イル(メチル)カルバメート(46mg、99.5μmol)が入ったDMF(249μl)の室温の溶液に、6−ブロモ−1−(クロロメチル)−2−メトキシナフタレン(34.1mg、119μmol)、炭酸セシウム(42.1mg、129μmol)、及びヨウ化ナトリウム(19.4mg、129μmol)を添加した。反応物を室温で16時間撹拌し、次いでEtOAcで希釈し、H2O及び飽和NaCl水溶液で洗浄し、Na2SO4上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗物質をフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、tert−ブチル(S)−1−((3S,4S)−1−((6−ブロモ−2−メトキシナフタレン−1−イル)メチル)−5−(3−メトキシプロパノイル)−4−メチル−2−オキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン−3−イルアミノ)−1−オキソプロパン−2−イル(メチル)カルバメート(52.4mg、74%)を白色の固体として得た。MS m/z 733/735(MNa)+.
【0126】
工程2:tert−ブチル(S)−1−((3S,4S)−1−((6−ブロモ−2−メトキシナフタレン−1−イル)メチル)−5−(3−メトキシプロパノイル)−4−メチル−2−オキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン−3−イルアミノ)−1−オキソプロパン−2−イル(メチル)カルバメート(51.2mg、71.9μmol)が入ったMeOH(71.9μl)の室温の溶液に、2M HClが入ったEt2O(288μl)を添加した。反応物を室温で3時間撹拌し、次いで濃縮し、H2O中に取り出し、凍結乾燥させ、(S)−N−((3S,4S)−1−((6−ブロモ−2−メトキシナフタレン−1−イル)メチル)−5−(3−メトキシプロパノイル)−4−メチル−2−オキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン−3−イル)−2−(メチルアミノ)プロパンアミド 塩酸塩(42.3mg、91%)を白色の固体として得た。MS m/z 611/613(MH)+.
【0127】
実施例18
(S)−N−((2S,3S)−1−アセチル−5−((3−シクロプロピルキノリン−4−イル)メチル)−2−メチル−4−オキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン−3−イル)−2−(メチルアミノ)プロパンアミド
工程1:tert−ブチル(S)−1−((2S,3S)−1−アセチル−2−メチル−4−オキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン−3−イルアミノ)−1−オキソプロパン−2−イル(メチル)カルバメート(100mg、239μmol)が入ったDMF(597μl)の室温の溶液に、(3−シクロプロピルキノリン−4−イル)メチルメタンスルホネート(79.5mg、287μmol)、炭酸セシウム(101mg、311μmol)、及びヨウ化ナトリウム(46.6mg、311μmol)を添加した。反応物を室温で16時間撹拌し、次いでEtOAcで希釈し、H2O及び飽和NaCl水溶液で洗浄し、Na2SO4上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗物質をフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、tert−ブチル(S)−1−((2S,3S)−1−アセチル−5−((3−シクロプロピルキノリン−4−イル)メチル)−2−メチル−4−オキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン−3−イルアミノ)−1−オキソプロパン−2−イル(メチル)カルバメート(65mg、45%)を白色の固体として得た。MS m/z 600(MH)+.
【0128】
工程2:tert−ブチル(S)−1−((2S,3S)−1−アセチル−5−((3−シクロプロピルキノリン−4−イル)メチル)−2−メチル−4−オキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン−3−イルアミノ)−1−オキソプロパン−2−イル(メチル)カルバメート(65mg、108μmol)が入ったCH2Cl2(434μl)の室温の溶液にTFA(108μl)を添加した。反応物を2.5時間撹拌し、次いで濃縮し、逆相分取HPLCにより精製し、飽和NaHCO3水溶液から抽出して凍結乾燥させた後、(S)−N−((2S,3S)−1−アセチル−5−((3−シクロプロピルキノリン−4−イル)メチル)−2−メチル−4−オキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン−3−イル)−2−(メチルアミノ)プロパンアミド(27.2mg、50%)を白色の固体として得た。MS m/z 500(MH)+.
【0129】
実施例19
(S)−N−((2S,3S)−1−アセチル−5−((1−(2−シアノフェニル)−1H−インダゾール−3−イル)メチル)−2−メチル−4−オキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン−3−イル)−2−(メチルアミノ)プロパンアミド
工程1:tert−ブチル(S)−1−((2S,3S)−1−アセチル−2−メチル−4−オキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン−3−イルアミノ)−1−オキソプロパン−2−イル(メチル)カルバメート(84.6mg、202μmol)が入ったDMF(505μl)の室温の溶液に、2−(3−(ブロモメチル)−1H−インダゾール−1−イル)ベンゾニトリル(75.7mg、243μmol)、炭酸セシウム(85.6mg、263μmol)、及びヨウ化ナトリウム(39.4mg、263μmol)を添加した。反応物を室温で16時間撹拌し、次いでEtOAcで希釈し、H2O及び飽和NaCl水溶液で洗浄し、Na2SO4上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗物質をフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、tert−ブチル(S)−1−((2S,3S)−1−アセチル−5−((1−(2−シアノフェニル)−1H−インダゾール−3−イル)メチル)−2−メチル−4−オキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン−3−イルアミノ)−1−オキソプロパン−2−イル(メチル)カルバメート(79mg、60%)を白色の固体として得た。MS m/z 672(MNa)+.
【0130】
工程2:tert−ブチル(S)−1−((2S,3S)−1−アセチル−5−((1−(2−シアノフェニル)−1H−インダゾール−3−イル)メチル)−2−メチル−4−オキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン−3−イルアミノ)−1−オキソプロパン−2−イル(メチル)カルバメート(79mg、122μmol)が入ったCH2Cl2(486μl)の室温の溶液にTFA(122μl)を添加した。反応物を1.5時間撹拌し、次いで濃縮し、逆相分取HPLCにより精製し、飽和NaHCO3水溶液から抽出した後、(S)−N−((2S,3S)−1−アセチル−5−((1−(2−シアノフェニル)−1H−インダゾール−3−イル)メチル)−2−メチル−4−オキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン−3−イル)−2−(メチルアミノ)プロパンアミド(57.0mg、85%)を白色の固体として得た。MS m/z 550(MH)+.
【0131】
実施例20
(S)−N−((2S,3S)−1−アセチル−2−メチル−5−((3−メチルキノリン−4−イル)メチル)−4−オキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン−3−イル)−2−(メチルアミノ)プロパンアミド 二塩酸塩
工程1:(3−メチルキノリン−4−イル)メタノール(67mg、387μmol)が入ったCH2Cl2(3.87ml)の室温の懸濁液に、トリエチルアミン(108μl、774μmol)を添加し、続いて塩化メタンスルホニル(36.0μl、464μmol)を滴下した。反応物を室温で1.5時間撹拌し、次いでCH2Cl2で希釈し、H2O及び飽和NaCl水溶液で洗浄し、Na2SO4上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。この物質をDMF(582μl)中に取り出し、tert−ブチル(S)−1−((2S,3S)−1−アセチル−2−メチル−4−オキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン−3−イルアミノ)−1−オキソプロパン−2−イル(メチル)カルバメート(97.5mg、233μmol)、炭酸セシウム(98.7mg、303μmol)、及びヨウ化ナトリウム(45.4mg、303μmol)を添加した。反応物を室温で18時間撹拌し、次いでEtOAcで希釈し、H2O及び飽和NaCl水溶液で洗浄し、Na2SO4上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗物質を逆相分取HPLCにより精製し、飽和NaHCO3水溶液から抽出した後、tert−ブチル(S)−1−((2S,3S)−1−アセチル−2−メチル−5−((3−メチルキノリン−4−イル)メチル)−4−オキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン−3−イルアミノ)−1−オキソプロパン−2−イル(メチル)カルバメート(96.4mg、72%)をオフホワイトの固体として得た。MS m/z 574(MH)+.
【0132】
工程2:ジオキサン(837μl)中の4M HClにtert−ブチル(S)−1−((2S,3S)−1−アセチル−2−メチル−5−((3−メチルキノリン−4−イル)メチル)−4−オキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン−3−イルアミノ)−1−オキソプロパン−2−イル(メチル)カルバメート(96mg、167μmol)が入った室温の溶液を1.5時間撹拌した。反応物をEt2Oで希釈し、固体を減圧濾過で収集し、MeCN−H2O中に取り出し、凍結乾燥させ、(S)−N−((2S,3S)−1−アセチル−2−メチル−5−((3−メチルキノリン−4−イル)メチル)−4−オキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン−3−イル)−2−(メチルアミノ)プロパンアミド 二塩酸塩(72.2mg、79%)をオフホワイトの固体として得た。MS m/z 474(MH)+.
【0133】
実施例21
(S)−N−((2S,3S)−1−アセチル−5−((2−メトキシナフタレン−1−イル)メチル)−2−メチル−4−オキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン−3−イル)−2−(メチルアミノ)プロパンアミド 塩酸塩
工程1:tert−ブチル(S)−1−((2S,3S)−1−アセチル−2−メチル−4−オキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン−3−イルアミノ)−1−オキソプロパン−2−イル(メチル)カルバメート(72mg、172μmol)が入ったDMF(430μl)の室温の溶液に、1−(クロロメチル)−2−メトキシナフタレン(42.7mg、206μmol)、炭酸セシウム(72.9mg、224μmol)、及びヨウ化ナトリウム(33.5mg、224μmol)を添加した。反応物を室温で16時間撹拌し、次いでEtOAcで希釈し、H2O及び飽和NaCl水溶液で洗浄し、Na2SO4上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗物質をフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、tert−ブチル(S)−1−((2S,3S)−1−アセチル−5−((2−メトキシナフタレン−1−イル)メチル)−2−メチル−4−オキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン−3−イルアミノ)−1−オキソプロパン−2−イル(メチル)カルバメート(49.8mg、49%)をオフホワイトの固体として得た。MS m/z 611(MNa)+.
【0134】
工程2:ジオキサン(423μl)中の4M HClにtert−ブチル(S)−1−((2S,3S)−1−アセチル−5−((2−メトキシナフタレン−1−イル)メチル)−2−メチル−4−オキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン−3−イルアミノ)−1−オキソプロパン−2−イル(メチル)カルバメート(49.8mg、84.6μmol)が入った室温の懸濁液を2時間撹拌した。反応物をEt2Oで希釈し、固体を減圧濾過で収集し、MeCN−H2O中に取り出し、凍結乾燥させ、(S)−N−((2S,3S)−1−アセチル−5−((2−メトキシナフタレン−1−イル)メチル)−2−メチル−4−オキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン−3−イル)−2−(メチルアミノ)プロパンアミド 塩酸塩(32.4mg、73%)を白色の固体として得た。MS m/z 489(MH)+.
【0135】
実施例22
(S)−N−((2S,3S)−1−アセチル−2−メチル−5−((2−メチルナフタレン−1−イル)メチル)−4−オキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン−3−イル)−2−(メチルアミノ)プロパンアミド 塩酸塩
工程1:tert−ブチル(S)−1−((2S,3S)−1−アセチル−2−メチル−4−オキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン−3−イルアミノ)−1−オキソプロパン−2−イル(メチル)カルバメート(72mg、172μmol)が入ったDMF(430μl)の室温の溶液に、1−(クロロメチル)−2−メチルナフタレン(39.4mg、206μmol)、炭酸セシウム(72.9mg、224μmol)、及びヨウ化ナトリウム(33.5mg、224μmol)を添加した。反応物を室温で16時間撹拌し、次いでCH2Cl2で希釈し、H2O及び飽和NaCl水溶液で洗浄し、Na2SO4上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗物質をフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、tert−ブチル(S)−1−((2S,3S)−1−アセチル−2−メチル−5−((2−メチルナフタレン−1−イル)メチル)−4−オキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン−3−イルアミノ)−1−オキソプロパン−2−イル(メチル)カルバメート(73.1mg、74%)をオフホワイトの固体として得た。MS m/z 595(MNa)+.
【0136】
工程2:ジオキサン(638μl)中の4M HClにtert−ブチル(S)−1−((2S,3S)−1−アセチル−2−メチル−5−((2−メチルナフタレン−1−イル)メチル)−4−オキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン−3−イルアミノ)−1−オキソプロパン−2−イル(メチル)カルバメート(73.1mg、128μmol)が入った室温の懸濁液を2時間撹拌した。反応物をEt2Oで希釈し、固体を減圧濾過で収集し、MeCN−H2O中に取り出し、凍結乾燥させ、(S)−N−((2S,3S)−1−アセチル−2−メチル−5−((2−メチルナフタレン−1−イル)メチル)−4−オキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン−3−イル)−2−(メチルアミノ)プロパンアミド 塩酸塩(54.3mg、84%)を白色の固体として得た。MS m/z 473(MH)+.
【0137】
実施例23
(S)−N−((3S,4S)−1−((3−シクロプロピルキノリン−4−イル)メチル)−4−メチル−2−オキソ−5−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−カルボニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン−3−イル)−2−(メチルアミノ)プロパンアミド 塩酸塩
工程1:tert−ブチル メチル((S)−1−((2S,3S)−2−メチル−4−オキソ−1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−カルボニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン−3−イルアミノ)−1−オキソプロパン−2−イル)カルバメート(110mg、225μmol)が入ったDMF(563μl)の室温の溶液に、(3−シクロプロピルキノリン−4−イル)メチルメタンスルホネート(74.9mg、270μmol)、炭酸セシウム(95.4mg、293μmol)、及びヨウ化ナトリウム(43.9mg、293μmol)を添加した。反応物を室温で2.5日間撹拌し、次いでEtOAcで希釈し、H2O及び飽和NaCl水溶液で洗浄し、Na2SO4上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗物質をフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、tert−ブチル(S)−1−((3S,4S)−1−((3−シクロプロピルキノリン−4−イル)メチル)−4−メチル−2−オキソ−5−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−カルボニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン−3−イルアミノ)−1−オキソプロパン−2−イル(メチル)カルバメート(78mg、52%)をオフホワイトの固体として得た。MS m/z 670(MH)+.
【0138】
工程2:ジオキサン(582μl)中の4M HClにtert−ブチル(S)−1−((3S,4S)−1−((3−シクロプロピルキノリン−4−イル)メチル)−4−メチル−2−オキソ−5−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−カルボニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン−3−イルアミノ)−1−オキソプロパン−2−イル(メチル)カルバメート(78mg、116μmol)が入った室温の溶液を2時間撹拌した。反応物をEt2Oで希釈し、固体を減圧濾過で収集し、MeCN−H2O中に取り出し、凍結乾燥させ、(S)−N−((3S,4S)−1−((3−シクロプロピルキノリン−4−イル)メチル)−4−メチル−2−オキソ−5−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−カルボニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン−3−イル)−2−(メチルアミノ)プロパンアミド 塩酸塩(66.8mg、95%)をオフホワイトの固体として得た。MS m/z 570(MH)+.
【0139】
実施例24
(S)−N−((3S,4S)−1−((1−(2−シアノフェニル)−1H−インダゾール−3−イル)メチル)−4−メチル−2−オキソ−5−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−カルボニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン−3−イル)−2−(メチルアミノ)プロパンアミド 塩酸塩
工程1:tert−ブチル メチル((S)−1−((2S,3S)−2−メチル−4−オキソ−1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−カルボニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン−3−イルアミノ)−1−オキソプロパン−2−イル)カルバメート(111mg、227μmol)が入ったDMF(568μl)の室温の溶液に、2−(3−(ブロモメチル)−1H−インダゾール−1−イル)ベンゾニトリル(85.1mg、273μmol)、炭酸セシウム(96.2mg、295μmol)、及びヨウ化ナトリウム(44.3mg、295μmol)を添加した。反応物を室温で2.5日間撹拌し、次いでEtOAcで希釈し、H2O及び飽和NaCl水溶液で洗浄し、Na2SO4上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗物質をフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、tert−ブチル(S)−1−((3S,4S)−1−((1−(2−シアノフェニル)−1H−インダゾール−3−イル)メチル)−4−メチル−2−オキソ−5−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−カルボニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン−3−イルアミノ)−1−オキソプロパン−2−イル(メチル)カルバメート(128mg、78%)をオフホワイトの固体として得た。MS m/z 742(MNa)+.
【0140】
工程2:ジオキサン(889μl)中の4M HClにtert−ブチル(S)−1−((3S,4S)−1−((1−(2−シアノフェニル)−1H−インダゾール−3−イル)メチル)−4−メチル−2−オキソ−5−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−カルボニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン−3−イルアミノ)−1−オキソプロパン−2−イル(メチル)カルバメート(128mg、178μmol)が入った室温の溶液を2時間撹拌した。反応物をEt2Oで希釈し、固体を減圧濾過で収集し、MeCN−H2O中に取り出し、凍結乾燥させ、(S)−N−((3S,4S)−1−((1−(2−シアノフェニル)−1H−インダゾール−3−イル)メチル)−4−メチル−2−オキソ−5−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−カルボニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン−3−イル)−2−(メチルアミノ)プロパンアミド 塩酸塩(94.1mg、81%)をオフホワイトの固体として得た。MS m/z 620(MH)+.
【0141】
実施例25
(S)−N−((2S,3S)−5−((5−ブロモ−2−メトキシナフタレン−1−イル)メチル)−7−シアノ−2−メチル−1−(2−(メチルスルホニル)アセチル)−4−オキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン−3−イル)−2−(メチルアミノ)プロパンアミド 2,2,2−トリフルオロアセテート
工程1:tert−ブチル(2S,3S)−2−メチル−4−オキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン−3−イルカルバメート(107.0mg、367μmol)が入ったDMF(2.45ml)の0℃の溶液に、N−ブロモスクシンイミド(68.6mg、386μmol)が入ったDMF(1.22ml)の溶液を5分間にわたって滴下した。反応物を0℃で30分間撹拌し、次いで飽和NH4Cl水溶液で希釈し、EtOAcで抽出した。混合した有機層をH2O、飽和NaHCO3水溶液、及び飽和NaCl水溶液で洗浄し、Na2SO4上で乾燥させ、濃縮した。粗物質をフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、tert−ブチル(2S,3S)−7−ブロモ−2−メチル−4−オキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン−3−イルカルバメート(130mg、96%)を白色の固体として得た。MS m/z 392/394(MNa)+.
【0142】
工程2:tert−ブチル(2S,3S)−7−ブロモ−2−メチル−4−オキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン−3−イルカルバメート(130mg、351μmol)及び2−(メチルスルホニル)酢酸(53.4mg、386μmol)が入ったピリジン(3.51ml)の0℃の溶液に塩化ホスホリル(64.3μl、702μmol)を添加した。反応物を0℃で30分間撹拌し、次いでH2Oの添加によりクエンチし、EtOAcで抽出した。混合した有機層を1Nクエン酸水溶液、H2O、飽和NaHCO3水溶液、及び飽和NaCl水溶液で洗浄し、Na2SO4上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗物質をフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、tert−ブチル(2S,3S)−7−ブロモ−2−メチル−1−(2−(メチルスルホニル)アセチル)−4−オキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン−3−イルカルバメート(161mg、94%)を白色の固体として得た。MS m/z 512/514(MNa)+.
【0143】
工程3:tert−ブチル(2S,3S)−7−ブロモ−2−メチル−1−(2−(メチルスルホニル)アセチル)−4−オキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン−3−イルカルバメート(124mg、253μmol)が入ったDMF(2.53ml)の溶液をArで10分間スパージし、次いでシアン化亜鉛(59.4mg、506μmol)及びテトラキス(トリフェニル−ホスフィン)パラジウム(0)(29.2mg、25.3μmol)を添加した。混合物をArでさらに5分間スパージし、次いで密閉し、マイクロ波で110℃で20分間加熱し、次いでH2Oで希釈し、EtOAcで抽出した。混合した有機層をH2O及び飽和NaCl水溶液で洗浄し、Na2SO4上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗物質をフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、tert−ブチル(2S,3S)−7−シアノ−2−メチル−1−(2−(メチルスルホニル)アセチル)−4−オキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン−3−イルカルバメート(104mg、94%)を白色の固体として得た。MS m/z 459(MNa)+.
【0144】
工程4:tert−ブチル(2S,3S)−7−シアノ−2−メチル−1−(2−(メチルスルホニル)アセチル)−4−オキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン−3−イルカルバメート(138mg、316μmol)が入ったCH2Cl2(1.26ml)の室温の溶液にTFA(316μl)を添加した。反応物を室温で2時間撹拌し、次いで濃縮した。この物質をDMF(1.05ml)中に取り出し、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(219μl、1.26mmol)、Boc−N−メチル−L−アラニン(70.6mg、348μmol)、及びHBTU(132mg、348μmol)を添加した。反応物を室温で30分間撹拌し、EtOAcで希釈し、H2O、飽和NaHCO3水溶液、及び飽和NaCl水溶液で洗浄し、Na2SO4上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗物質をフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、tert−ブチル(S)−1−((2S,3S)−7−シアノ−2−メチル−1−(2−(メチルスルホニル)アセチル)−4−オキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン−3−イルアミノ)−1−オキソプロパン−2−イル(メチル)カルバメート(123mg、75%)を白色の固体として得た。MS m/z 543(MNa)+.
【0145】
工程5:tert−ブチル(S)−1−((2S,3S)−7−シアノ−2−メチル−1−(2−(メチルスルホニル)アセチル)−4−オキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン−3−イルアミノ)−1−オキソプロパン−2−イル(メチル)カルバメート(122mg、234μmol)が入ったDMF(585μl)の室温の溶液に、5−ブロモ−1−(クロロメチル)−2−メトキシナフタレン(80.2mg、281μmol)、炭酸セシウム(99.1mg、304μmol)、及びヨウ化ナトリウム(45.6mg、304μmol)を添加した。反応物を室温で1.5時間撹拌し、次いでEtOAcで希釈し、H2O及び飽和NaCl水溶液で洗浄し、Na2SO4上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗物質をフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、tert−ブチル(S)−1−((2S,3S)−5−((5−ブロモ−2−メトキシナフタレン−1−イル)メチル)−7−シアノ−2−メチル−1−(2−(メチルスルホニル)アセチル)−4−オキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン−3−イルアミノ)−1−オキソプロパン−2−イル(メチル)カルバメート(70mg、39% 収率)を白色の固体として得た。MS m/z 792/794(MNa)+.
【0146】
工程6:tert−ブチル(S)−1−((2S,3S)−5−((5−ブロモ−2−メトキシナフタレン−1−イル)メチル)−7−シアノ−2−メチル−1−(2−(メチルスルホニル)アセチル)−4−オキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン−3−イルアミノ)−1−オキソプロパン−2−イル(メチル)カルバメート(68mg、88.2μmol)が入ったCH2Cl2(353μl)の室温の溶液にTFA(88.2μl)を添加した。反応物を室温で2.5時間撹拌し、次いで濃縮し、H2O中に取り出し、凍結乾燥させ、(S)−N−((2S,3S)−5−((5−ブロモ−2−メトキシナフタレン−1−イル)メチル)−7−シアノ−2−メチル−1−(2−(メチルスルホニル)アセチル)−4−オキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン−3−イル)−2−(メチルアミノ)プロパンアミド 2,2,2−トリフルオロアセテート(68.6mg、99%)を白色の固体として得た。MS m/z 670/672(MH)+.
【0147】
中間体1
tert−ブチル(3S,4S)−7−シアノ−4−メチル−2−オキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン−3−イルカルバメート
工程1:L−トレオニン ベンジルエステル オキサレート(5g、16.7mmol)及び重炭酸ナトリウム(4.21g、50.1mmol)が入ったH2O(35ml)の撹拌溶液に、メタノール(35ml)及びジ−tert−ブチル ジカーボネート(5.1g、23.4mmol)を添加した。混合物を一晩撹拌し、次いで濃縮し、0.5N HClでpH〜5に酸性化し、EtOAcで抽出した。有機層をブラインで洗浄し、Na2SO4上で乾燥させ、濃縮し、カラムクロマトグラフィーにより精製し、(2S,3R)−ベンジル 2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−3−ヒドロキシブタノエート(4.6g、89%)を得た。
【0148】
工程2:SOCl2(24.2ml、332mmol)が入った無水MeCN(240ml)の溶液を窒素下で−5℃に冷却し、次いで(2S,3R)−ベンジル 2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−3−ヒドロキシブタノエート(50g、162mmol)が入った無水MeCN(120ml)を10分間にわたって滴下し、続いてピリジン(65.4ml、808mmol)を滴下して、内部温度を<0℃に保持した。10分間撹拌した後、冷却をやめ、反応混合物を3時間撹拌し、次いで濃縮し、EtOAc(1130ml)及びH2O(320ml)と混合し、室温で20分間撹拌した。水性層をEtOAcで抽出し、混合した有機層をブラインで3回洗浄し、次いで濃縮した。残留物をCH3CN(320ml)に溶解させ、塩化ルテニウム(III)(77.1mg、372μmol)を5℃で添加し、続いて過ヨウ素酸ナトリウム(68.8g、321mmol)を添加した。10分間撹拌した後、H2O(320ml)を約1分にわたって添加した。混合物を室温で1.5時間撹拌し、次いで濾過して固体塩を除去し、ブライン(320ml)で処理し、EtOAcで二回抽出した。有機層をブラインで洗浄し、Na2SO4上で乾燥させ、セライト+シリカゲル+Na2SO4の3層のベッドを通して濾過し、濃縮し、4−ベンジル 3−tert−ブチル(4S,5R)−5−メチル−1,2,3−オキサチアゾリジン−3,4−ジカルボキシレート 2,2−ジオキシド(50.1g、84%)をわずかに褐色がかった油として得た。
【0149】
工程3:4−ベンジル 3−tert−ブチル(4S,5R)−5−メチル−1,2,3−オキサチアゾリジン−3,4−ジカルボキシレート 2,2−ジオキシド(17.13g、46.1mmol)が入ったDMF(171ml)に、アジ化ナトリウム(3.9g、60.0mmol)を−40℃で少量ずつ添加し、混合物を−40℃で撹拌し、次いで4時間にわたってゆっくりと室温に温めた。20%NaCl水溶液(100ml)を添加し、続いて2N H2SO4(10ml)を滴下した。反応物を室温で3時間撹拌し、次いでH2OとEtOAcとの間に分配し、水性層をEtOAcで抽出した。混合した有機層をH2O及びブラインで洗浄し、Na2SO4上で乾燥させ、濾過し、濃縮し、(2S,3S)−ベンジル 3−アジド−2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)ブタノエートをわずかに黄色がかった糊(14.8g、96%)として得た。
【0150】
工程4:(2S,3S)−ベンジル 3−アジド−2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)ブタノエート(1.7g、5.08mmol)及びPd/C(5%、湿潤)(340mg、319μmol)が入ったMeOH(16.4g、20.7ml)をH2下(50PSI)で3.5時間振とうし、次いでセライトベッドを通して濾過し、濃縮し、(2S,3S)−3−アミノ−2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)ブタン酸(1.15g、quant.)を白色の固体として得た。
【0151】
工程5:(2S,3S)−3−アミノ−2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)ブタン酸(3.14g、14.4mmol)、ジメチルスルホキシド(40ml)、3−フルオロ−4−ニトロベンゾニトリル(2.63g、15.8mmol)、及び重炭酸ナトリウム(4.83g、57.5mmol)の混合物を55℃で3時間撹拌した。追加のNaHCO3(0.9g)を添加し、混合物を60℃で1時間撹拌し、次いで室温に冷却し、冷飽和Na2CO3で希釈し、MTBEで洗浄した。水性相を固体クエン酸でpH〜4に注意深く酸性化し、EtOAcで抽出した(三回)。混合した有機層をH2Oで二回、さらにブラインで洗浄し、Na2SO4上で乾燥させ、濾過し、濃縮し、(2S,3S)−2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−3−(5−シアノ−2−ニトロフェニルアミノ)ブタン酸(5.7g、quant.)を得た。
【0152】
工程6:MeOH(60ml)及びEtOAc(60ml)に(2S,3S)−2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−3−(5−シアノ−2−ニトロフェニルアミノ)ブタン酸(5.35g、14.7mmol)及びPd/C(10% 無水ベース、50%水湿潤)(535mg、251μmol)が入った混合物をH2下(50PSI)で4時間振とうし、次いでセライトベッドを通して濾過し、濃縮し、(2S,3S)−3−(2−アミノ−5−シアノフェニルアミノ)−2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)ブタン酸(4.9g、quant.)を濃褐色の固体として得た。
【0153】
工程7:(2S,3S)−3−(2−アミノ−5−シアノフェニルアミノ)−2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)ブタン酸(4.9g、14.7mmol)が入ったアセトニトリル(96ml)の混合物を氷水浴中で冷却し、次いで1−メチルイミダゾール(3.5ml、44.0mmol)を添加し、反応物を0℃で20分間撹拌し、次いで塩化メタンスルホニル(1.31ml、16.9mmol)を滴下した。冷却浴を取り除き、反応物を室温で2時間撹拌し、次いで濃縮して1/3の体積にし、水(〜200ml、滴下)で処理した。得られた固体を濾過により分離し、H2Oで洗浄し、減圧下50℃で3時間乾燥させ、tert−ブチル(3S,4S)−7−シアノ−4−メチル−2−オキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン−3−イルカルバメート(4.2g)を得た。水溶液をEtOAcで抽出し、Na2SO4上で乾燥させ、フラッシュクロマトグラフィー(DCM中0−60% EtOAc)により精製し、追加生成物(0.4g)を得た。MS m/z 339(MNa)+.
【0154】
中間体2
tert−ブチル(S)−1−((2S,3S)−8−シアノ−2−メチル−1−(2−(メチルスルホニル)アセチル)−4−オキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン−3−イルアミノ)−1−オキソプロパン−2−イル(メチル)カルバメート
工程1:tert−ブチル(3S,4S)−7−シアノ−4−メチル−2−オキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン−3−イルカルバメート(106mg、335μmol)が入ったピリジン(3.35ml)の0℃の溶液に、2−(メチルスルホニル)酢酸(50.9mg、369μmol)を添加し、続いて塩化ホスホリル(61.3μl、670μmol)を滴下した。反応物を0℃で30分間撹拌し、次いでH2Oの添加によりクエンチし、EtOAcで抽出した。混合した有機層を1Nクエン酸水溶液、H2O、飽和NaHCO3水溶液、及び飽和NaCl水溶液で洗浄し、Na2SO4上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗物質をフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、tert−ブチル(2S,3S)−8−シアノ−2−メチル−1−(2−(メチルスルホニル)アセチル)−4−オキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン−3−イルカルバメート(137mg、94%)を白色の固体として得た。MS m/z 459(MNa)+.
【0155】
工程2:ジオキサン(1.57ml)中の4M HClにtert−ブチル(2S,3S)−8−シアノ−2−メチル−1−(2−(メチルスルホニル)アセチル)−4−オキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン−3−イルカルバメート(137mg、314μmol)が入った室温の溶液を2時間撹拌した。反応物を濃縮し、DMF(1.05ml)中に取り出し、Boc−N−メチル−L−アラニン(70.2mg、345μmol)、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(217μl、1.26mmol)、及びHBTU(131mg、345μmol)を0℃で添加した。反応物を室温で30分間撹拌し、次いでEtOAcで希釈し、H2O、飽和NaHCO3水溶液、及び飽和NaCl水溶液で洗浄し、Na2SO4上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗物質をフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、tert−ブチル(S)−1−((2S,3S)−8−シアノ−2−メチル−1−(2−(メチルスルホニル)アセチル)−4−オキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン−3−イルアミノ)−1−オキソプロパン−2−イル(メチル)カルバメート(121.8mg、74%)を白色の固体として得た。MS m/z 544(MNa)+.
【0156】
中間体3
(3S,4S)−3−アミノ−4−メチル−1−((2−メチルナフタレン−1−イル)メチル)−5−(2−(メチルスルホニル)アセチル)−2−オキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン−7−カルボニトリル 塩酸塩
工程1:tert−ブチル(2S,3S)−8−シアノ−2−メチル−1−(2−(メチルスルホニル)アセチル)−4−オキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン−3−イルカルバメート(592mg、1.36mmol)が入ったDMF(3.39ml)の室温の溶液に、1−(クロロメチル)−2−メチルナフタレン(284mg、1.49mmol)、炭酸セシウム(530mg、1.63mmol)、及びヨウ化ナトリウム(244mg、1.63mmol)を添加した。反応物を室温で2時間撹拌し、次いでEtOAcで希釈し、H2O及び飽和NaCl水溶液で洗浄し、Na2SO4上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗物質をフラッシュクロマトグラフィー、次いで逆相分取HPLCにより精製し、飽和NaHCO3水溶液から抽出した後、tert−ブチル(3S,4S)−7−シアノ−4−メチル−1−((2−メチルナフタレン−1−イル)メチル)−5−(2−(メチルスルホニル)アセチル)−2−オキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン−3−イルカルバメート(510mg、64%)を白色の固体として得た。MS m/z 613(MNa)+.
【0157】
工程2:ジオキサン(4.32ml)中の4M HClにtert−ブチル(3S,4S)−7−シアノ−4−メチル−1−((2−メチルナフタレン−1−イル)メチル)−5−(2−(メチルスルホニル)アセチル)−2−オキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン−3−イルカルバメート(510mg、863μmol)が入った室温の溶液を2時間撹拌した。反応物をEt2Oで希釈し、固体を減圧濾過により収集し、(3S,4S)−3−アミノ−4−メチル−1−((2−メチルナフタレン−1−イル)メチル)−5−(2−(メチルスルホニル)アセチル)−2−オキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン−7−カルボニトリル 塩酸塩(410mg、90%)を白色の固体として得た。MS m/z 491(MH)+.
【0158】
中間体4
tert−ブチル(S)−1−((2S,3S)−1−アセチル−8−シアノ−2−メチル−4−オキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン−3−イルアミノ)−1−オキソプロパン−2−イル(メチル)カルバメート
工程1:tert−ブチル(3S,4S)−7−シアノ−4−メチル−2−オキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン−3−イルカルバメート(444mg、1.4mmol)が入ったCH2Cl2(14.0ml)の0℃の懸濁液に、ピリジン(1.14ml、14.0mmol)を添加し、続いて塩化アセチル(120μl、1.68mmol)を滴下した。反応物を0℃で1時間撹拌し、次いで室温に温めるようにし、17時間撹拌した。追加の塩化アセチル(120μl、1.68mmol)を添加し、反応物を6時間撹拌し、次いでH2Oの添加によりクエンチし、CH2Cl2で抽出した。混合した有機層を飽和NaHCO3水溶液及び飽和NaCl水溶液で洗浄し、Na2SO4上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗物質をフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、tert−ブチル(3S,4S)−1,5−ジアセチル−7−シアノ−4−メチル−2−オキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン−3−イルカルバメート(460mg、82%)を白色の泡として得た。MS m/z 423(MNa)+.
【0159】
工程2:tert−ブチル(3S,4S)−1,5−ジアセチル−7−シアノ−4−メチル−2−オキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン−3−イルカルバメート(413mg、1.03mmol)が入ったMeOH(10.3ml)の室温の溶液に、1M水酸化ナトリウム水溶液(1.13ml、1.13mmol)を滴下した。反応物を30分間撹拌し、次いでEtOAcで希釈し、H2O及び飽和NaCl水溶液で洗浄し、Na2SO4上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗物質をフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、tert−ブチル(2S,3S)−1−アセチル−8−シアノ−2−メチル−4−オキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン−3−イルカルバメート(144mg、39%)を白色の固体として得た。MS m/z 381(MNa)+.
【0160】
工程3:ジオキサン(2.01ml)中の4M HClにtert−ブチル(2S,3S)−1−アセチル−8−シアノ−2−メチル−4−オキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン−3−イルカルバメート(144mg、402μmol)が入った室温の溶液を2時間撹拌した。反応物をEt2Oで希釈し、固体を減圧濾過により収集してDMF(1.34ml)中に取り出し、Boc−N−メチル−L−アラニン(89.9mg、442μmol)、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(278μl、1.61mmol)、及びHBTU(168mg、442μmol)を0℃で添加した。反応物を室温で30分間撹拌し、次いでEtOAcで希釈し、H2O、飽和NaHCO3水溶液、及び飽和NaCl水溶液で洗浄し、Na2SO4上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗物質をフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、tert−ブチル(S)−1−((2S,3S)−1−アセチル−8−シアノ−2−メチル−4−オキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン−3−イルアミノ)−1−オキソプロパン−2−イル(メチル)カルバメート(123mg、69%)を白色の固体として得た。MS m/z 466(MNa)+.
【0161】
中間体5
tert−ブチル(S)−1−((2S,3S)−8−シアノ−2−メチル−4−オキソ−1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−カルボニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン−3−イルアミノ)−1−オキソプロパン−2−イル(メチル)カルバメート
工程1:tert−ブチル(3S,4S)−7−シアノ−4−メチル−2−オキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン−3−イルカルバメート(0.947g、2.99mmol)が入ったCH2Cl2(29.9ml)の0℃の溶液に、ピリジン(1.46ml、18.0mmol)を添加し、続いて塩化テトラヒドロ−2H−ピラン−4−カルボニル(979mg、6.59mmol)を滴下した。反応物を0℃で撹拌し、次いで室温に温めるようにして15時間撹拌し、次いでH2Oの添加によりクエンチし、CH2Cl2で抽出した。混合した有機層をH2O、飽和NaHCO3水溶液、及び飽和NaCl水溶液で洗浄し、Na2SO4上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗物質をフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、tert−ブチル(3S,4S)−7−シアノ−4−メチル−2−オキソ−1,5−ビス(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−カルボニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン−3−イルカルバメート(0.707g、44%)を得た。MS m/z 563(MNa)+.
【0162】
工程2:tert−ブチル(3S,4S)−7−シアノ−4−メチル−2−オキソ−1,5−ビス(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−カルボニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン−3−イルカルバメート(0.707g、1.31mmol)が入ったMeOH(13.1ml)の室温の溶液に、1M水酸化ナトリウム水溶液(1.44ml、1.44mmol)を滴下した。反応物を30分間撹拌し、次いでEtOAcで希釈し、H2O及び飽和NaCl水溶液で洗浄し、Na2SO4上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗物質をフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、tert−ブチル(2S,3S)−8−シアノ−2−メチル−4−オキソ−1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−カルボニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン−3−イルカルバメート(289mg、52%)を白色の固体として得た。MS m/z 451(MNa)+.
【0163】
工程3:ジオキサン(3.37ml)中の4M HClにtert−ブチル(2S,3S)−8−シアノ−2−メチル−4−オキソ−1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−カルボニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン−3−イルカルバメート(289mg、674μmol)が入った室温の溶液を1時間撹拌した。反応物をEt2Oで希釈し、固体を減圧濾過により収集し、(3S,4S)−3−アミノ−4−メチル−2−オキソ−5−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−カルボニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン−7−カルボニトリル 塩酸塩(218mg、89%)を白色の固体として得た。
【0164】
工程4:(3S,4S)−3−アミノ−4−メチル−2−オキソ−5−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−カルボニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン−7−カルボニトリル 塩酸塩(218mg、598μmol)が入ったDMF(1.99ml)の0℃の溶液に、Boc−N−メチル−L−アラニン(134mg、657μmol)、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(414μl、2.39mmol)、及びHBTU(249mg、657μmol)を添加した。反応物を室温で30分間撹拌し、EtOAcで希釈し、H2O、飽和NaHCO3水溶液、及び飽和NaCl水溶液で洗浄し、Na2SO4上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗物質をフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、tert−ブチル(S)−1−((2S,3S)−8−シアノ−2−メチル−4−オキソ−1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−カルボニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン−3−イルアミノ)−1−オキソプロパン−2−イル(メチル)カルバメート(239mg、78%)を白色の固体として得た。MS m/z 536(MNa)+.
【0165】
実施例26
(S)−N−((3S,4S)−1−((5−ブロモ−2−メトキシナフタレン−1−イル)メチル)−7−シアノ−4−メチル−5−(2−(メチルスルホニル)アセチル)−2−オキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン−3−イル)−2−(メチルアミノ)プロパンアミド 2,2,2−トリフルオロアセテート
工程1:tert−ブチル(S)−1−((2S,3S)−8−シアノ−2−メチル−1−(2−(メチルスルホニル)アセチル)−4−オキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン−3−イルアミノ)−1−オキソプロパン−2−イル(メチル)カルバメート(29.5mg、56.6μmol)が入ったDMF(141μl)の室温の溶液に、5−ブロモ−1−(クロロメチル)−2−メトキシナフタレン(17.8mg、62.2μmol)、炭酸セシウム(22.1mg、67.9μmol)、及びヨウ化ナトリウム(10.2mg、67.9μmol)を添加した。反応物を室温で2.5時間撹拌し、次いでEtOAcで希釈し、H2O及び飽和NaCl水溶液で洗浄し、Na2SO4上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗物質をフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、tert−ブチル(S)−1−((3S,4S)−1−((5−ブロモ−2−メトキシナフタレン−1−イル)メチル)−7−シアノ−4−メチル−5−(2−(メチルスルホニル)アセチル)−2−オキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン−3−イルアミノ)−1−オキソプロパン−2−イル(メチル)カルバメート(33mg、76%)を白色の固体として得た。MS m/z 792/794(MNa)+.
【0166】
工程2:tert−ブチル(S)−1−((3S,4S)−1−((5−ブロモ−2−メトキシナフタレン−1−イル)メチル)−7−シアノ−4−メチル−5−(2−(メチルスルホニル)アセチル)−2−オキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン−3−イルアミノ)−1−オキソプロパン−2−イル(メチル)カルバメート(32mg、41.5μmol)が入ったCH2Cl2(166μl)の室温の溶液にTFA(41.5μl)を添加した。反応物を室温で6時間撹拌し、次いで濃縮し、H2O中に取り出し、凍結乾燥させ、(S)−N−((3S,4S)−1−((5−ブロモ−2−メトキシナフタレン−1−イル)メチル)−7−シアノ−4−メチル−5−(2−(メチルスルホニル)アセチル)−2−オキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン−3−イル)−2−(メチルアミノ)プロパンアミド 2,2,2−トリフルオロアセテート(30.3mg、93%)を白色の固体として得た。MS m/z 670/672(MNa)+.
【0167】
実施例27
(S)−N−((3S,4S)−7−シアノ−1−((2−メトキシナフタレン−1−イル)メチル)−4−メチル−5−(2−(メチルスルホニル)アセチル)−2−オキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン−3−イル)−2−(メチルアミノ)プロパンアミド 塩酸塩
工程1:tert−ブチル(S)−1−((2S,3S)−8−シアノ−2−メチル−1−(2−(メチルスルホニル)アセチル)−4−オキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン−3−イルアミノ)−1−オキソプロパン−2−イル(メチル)カルバメート(108mg、207μmol)が入ったDMF(518μl)の室温の溶液に、1−(クロロメチル)−2−メトキシナフタレン(47.1mg、228μmol)、炭酸セシウム(81.0mg、248μmol)、及びヨウ化ナトリウム(37.2mg、248μmol)を添加した。反応物を室温で1.5時間撹拌し、次いでEtOAcで希釈し、H2O及び飽和NaCl水溶液で洗浄し、Na2SO4上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗物質をフラッシュクロマトグラフィー、次いで逆相分取HPLCにより精製し、tert−ブチル(S)−1−((3S,4S)−7−シアノ−1−((2−メトキシナフタレン−1−イル)メチル)−4−メチル−5−(2−(メチルスルホニル)アセチル)−2−オキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン−3−イルアミノ)−1−オキソプロパン−2−イル(メチル)カルバメート(55mg、38%)を白色の固体として得た。MS m/z 714(MNa)+.
【0168】
工程2:ジオキサン(398μl)中の4M HClにtert−ブチル(S)−1−((3S,4S)−7−シアノ−1−((2−メトキシナフタレン−1−イル)メチル)−4−メチル−5−(2−(メチルスルホニル)アセチル)−2−オキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン−3−イルアミノ)−1−オキソプロパン−2−イル(メチル)カルバメート(55mg、79.5μmol)が入った室温の溶液を1時間撹拌した。反応物をEt2Oで希釈し、固体を減圧濾過で収集し、MeCN−H2O中に取り出し、凍結乾燥させ、(S)−N−((3S,4S)−7−シアノ−1−((2−メトキシナフタレン−1−イル)メチル)−4−メチル−5−(2−(メチルスルホニル)アセチル)−2−オキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン−3−イル)−2−(メチルアミノ)プロパンアミド 塩酸塩(41.6mg、83%)を白色の固体として得た。MS m/z 592(MH)+.
【0169】
実施例28
(S)−N−((3S,4S)−7−シアノ−4−メチル−1−((2−メチルナフタレン−1−イル)メチル)−5−(2−(メチルスルホニル)アセチル)−2−オキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン−3−イル)−2−(エチルアミノ)プロパンアミド 塩酸塩
工程1:(S)−2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)プロパン酸(0.7g、3.7mmol)及びヨウ化エチル(2.6ml、32.2mmol)が入ったTHF(10ml)の溶液に、水酸化ナトリウム(鉱油中60% w/w分散、576mg、14.4mmol)を添加した。反応物を密閉し、60℃で一晩撹拌し、次いでEtOAcとH2Oとの間に分配した。水性層をクエン酸溶液でpH4に酸性化し、EtOAcで抽出した。有機層をMgSO4上で乾燥させ、濾過し、濃縮し、(S)−2−(tert−ブトキシカルボニル(エチル)アミノ)プロパン酸(700mg、87%)を油として得た。
【0170】
工程2:(3S,4S)−3−アミノ−4−メチル−1−((2−メチルナフタレン−1−イル)メチル)−5−(2−(メチルスルホニル)アセチル)−2−オキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン−7−カルボニトリル 塩酸塩(100mg、190μmol)が入ったDMF(632μl)の室温の溶液に、(S)−2−(tert−ブトキシカルボニル(エチル)アミノ)プロパン酸(45.3mg、209μmol)、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(131μl、759μmol)、及びHBTU(79.2mg、209μmol)を添加した。反応物を室温で30分間撹拌し、次いで逆相分取HPLCにより精製し、tert−ブチル(S)−1−((3S,4S)−7−シアノ−4−メチル−1−((2−メチルナフタレン−1−イル)メチル)−5−(2−(メチルスルホニル)アセチル)−2−オキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン−3−イルアミノ)−1−オキソプロパン−2−イル(エチル)カルバメート(105mg、80%)を白色の固体として得た。MS m/z 712(MNa)+.
【0171】
工程3:ジオキサン(754μl)中の4M HClにtert−ブチル(S)−1−((3S,4S)−7−シアノ−4−メチル−1−((2−メチルナフタレン−1−イル)メチル)−5−(2−(メチルスルホニル)アセチル)−2−オキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン−3−イルアミノ)−1−オキソプロパン−2−イル(エチル)カルバメート(104mg、151μmol)が入った室温の溶液を1時間撹拌した。反応物をEt2O(10mL)で希釈し、固体を減圧濾過で収集し、MeCN−H2O中に取り出し、凍結乾燥させ、(S)−N−((3S,4S)−7−シアノ−4−メチル−1−((2−メチルナフタレン−1−イル)メチル)−5−(2−(メチルスルホニル)アセチル)−2−オキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン−3−イル)−2−(エチルアミノ)プロパンアミド 塩酸塩(72.1mg、76%)を白色の固体として得た。MS m/z 590(MH)+.
【0172】
実施例29
(S)−N−((3S,4S)−7−シアノ−4−メチル−1−((2−メチルナフタレン−1−イル)メチル)−5−(2−(メチルスルホニル)アセチル)−2−オキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン−3−イル)−2−(メチルアミノ)ブタンアミド 塩酸塩
工程1:(S)−2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)ブタン酸(1.00g、4.92mmol)が入ったTHF(16.4ml)の0℃の溶液に、ヨードメタン(2.45ml、39.4mmol)を添加し、続いて水酸化ナトリウム(鉱油中60% w/w分散、590mg、14.8mmol)を少量ずつ添加した。反応物を室温に温めるようにして18時間撹拌し、次いで0℃に冷却し、H2Oを注意深く添加することによりクエンチし、Et2Oで洗浄した。水性層を1MHCl水溶液を添加することにより酸性化し、Et2Oで抽出した。混合した有機層を飽和NaCl水溶液で洗浄し、Na2SO4上で乾燥させ、濾過し、濃縮し、(S)−2−(tert−ブトキシカルボニル(メチル)アミノ)ブタン酸(1.05g、98%)を白色の固体として得た。MS m/z 240(MNa)+.
【0173】
工程2:(3S,4S)−3−アミノ−4−メチル−1−((2−メチルナフタレン−1−イル)メチル)−5−(2−(メチルスルホニル)アセチル)−2−オキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン−7−カルボニトリル 塩酸塩(100mg、190μmol)が入ったDMF(632μl)の室温の溶液に、(S)−2−(tert−ブトキシカルボニル(メチル)アミノ)ブタン酸(45.3mg、209μmol)、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(131μl、759μmol)及びHBTU(79.2mg、209μmol)を添加した。反応物を室温で30分間撹拌し、次いで逆相分取HPLCにより精製し、tert−ブチル(S)−1−((3S,4S)−7−シアノ−4−メチル−1−((2−メチルナフタレン−1−イル)メチル)−5−(2−(メチルスルホニル)アセチル)−2−オキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン−3−イルアミノ)−1−オキソブタン−2−イル(メチル)カルバメート(118mg、90%)を白色の固体として得た。MS m/z 712(MNa)+.
【0174】
工程3:ジオキサン(848μl)中の4M HClにtert−ブチル(S)−1−((3S,4S)−7−シアノ−4−メチル−1−((2−メチルナフタレン−1−イル)メチル)−5−(2−(メチルスルホニル)アセチル)−2−オキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン−3−イルアミノ)−1−オキソブタン−2−イル(メチル)カルバメート(117mg、170μmol)が入った室温の溶液を1時間撹拌した。反応物をEt2Oで希釈し、得られた固体を減圧濾過で収集し、MeCN−H2O中に取り出し、凍結乾燥させ、(S)−N−((3S,4S)−7−シアノ−4−メチル−1−((2−メチルナフタレン−1−イル)メチル)−5−(2−(メチルスルホニル)アセチル)−2−オキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン−3−イル)−2−(メチルアミノ)ブタンアミド 塩酸塩(90.5mg、85%)を白色の固体として得た。MS m/z 590(MH)+.
【0175】
実施例30
(S)−N−((3S,4S)−7−シアノ−4−メチル−1−((2−メチルナフタレン−1−イル)メチル)−5−(2−(メチルスルホニル)アセチル)−2−オキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン−3−イル)−2−(エチルアミノ)ブタンアミド 塩酸塩
工程1:(S)−2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)ブタン酸(1.00g、4.92mmol)が入ったTHF(16.4ml)の0℃の溶液に、ヨードエタン(3.15ml、39.4mmol)を添加し、続いて水酸化ナトリウム(鉱油中60% w/w分散、590mg、14.8mmol)を少量ずつ添加した。反応物を室温に温めるようにして18時間撹拌し、次いで0℃に冷却し、H2Oを注意深く添加することによりクエンチし、Et2Oで洗浄した。水性層を1MHCl水溶液を添加することにより酸性化し、Et2Oで抽出した。混合した有機層を飽和NaCl水溶液で洗浄し、Na2SO4上で乾燥させ、濾過し、濃縮し、(S)−2−(tert−ブトキシカルボニル(エチル)アミノ)ブタン酸と(S)−2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)ブタン酸との混合物(1.02g)を黄色の油として得た。
【0176】
工程2:(3S,4S)−3−アミノ−4−メチル−1−((2−メチルナフタレン−1−イル)メチル)−5−(2−(メチルスルホニル)アセチル)−2−オキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン−7−カルボニトリル 塩酸塩(210mg、398μmol)が入ったDMF(1.33ml)0℃の溶液に、(S)−2−(tert−ブトキシカルボニル(エチル)アミノ)ブタン酸と(S)−2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)ブタン酸の上記の混合物(101mg)、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(276μl、1.59mmol)、及びHBTU(166mg、438μmol)を添加した。反応物を室温で30分間撹拌し、次いで逆相分取HPLCにより精製し、tert−ブチル(S)−1−((3S,4S)−7−シアノ−4−メチル−1−((2−メチルナフタレン−1−イル)メチル)−5−(2−(メチルスルホニル)アセチル)−2−オキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン−3−イルアミノ)−1−オキソブタン−2−イル(エチル)カルバメート(45mg、16%)を白色の固体として得た。MS m/z 726(MNa)+.
【0177】
工程3:ジオキサン(320μl)中の4M HClにtert−ブチル(S)−1−((3S,4S)−7−シアノ−4−メチル−1−((2−メチルナフタレン−1−イル)メチル)−5−(2−(メチルスルホニル)アセチル)−2−オキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン−3−イルアミノ)−1−オキソブタン−2−イル(エチル)カルバメート(45mg、63.9μmol)が入った室温の溶液を1.5時間撹拌した。反応物をEt2Oで希釈し、固体を減圧濾過で収集し、MeCN−H2O中に取り出し、凍結乾燥させ、(S)−N−((3S,4S)−7−シアノ−4−メチル−1−((2−メチルナフタレン−1−イル)メチル)−5−(2−(メチルスルホニル)アセチル)−2−オキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン−3−イル)−2−(エチルアミノ)ブタンアミド 塩酸塩(33.1mg、81%)を白色の固体として得た。MS m/z 604(MH)+.
【0178】
実施例31
(S)−N−((3S,4S)−5−アセチル−7−シアノ−1−((2−メトキシナフタレン−1−イル)メチル)−4−メチル−2−オキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン−3−イル)−2−(メチルアミノ)プロパンアミド 塩酸塩
工程1:tert−ブチル(S)−1−((2S,3S)−1−アセチル−8−シアノ−2−メチル−4−オキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン−3−イルアミノ)−1−オキソプロパン−2−イル(メチル)カルバメート(53mg、120μmol)が入ったDMF(299μl)の室温の溶液に、1−(クロロメチル)−2−メトキシナフタレン(29.6mg、143μmol)、炭酸セシウム(50.6mg、155μmol)、及びヨウ化ナトリウム(23.3mg、155μmol)を添加した。反応物を室温で1時間撹拌し、次いでEtOAcで希釈し、H2O及び飽和NaCl水溶液で洗浄し、Na2SO4上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗物質をフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、tert−ブチル(S)−1−((3S,4S)−5−アセチル−7−シアノ−1−((2−メトキシナフタレン−1−イル)メチル)−4−メチル−2−オキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン−3−イルアミノ)−1−オキソプロパン−2−イル(メチル)カルバメート(60mg、82%)を白色の固体として得た。MS m/z 636(MNa)+.
【0179】
工程2:ジオキサン(489μl)中の4M HClにtert−ブチル(S)−1−((3S,4S)−5−アセチル−7−シアノ−1−((2−メトキシナフタレン−1−イル)メチル)−4−メチル−2−オキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン−3−イルアミノ)−1−オキソプロパン−2−イル(メチル)カルバメート(60mg、97.8μmol)が入った室温の溶液を1時間撹拌した。反応物をEt2Oで希釈し、固体を減圧濾過で収集し、MeCN−H2O中に取り出し、凍結乾燥させ、(S)−N−((3S,4S)−5−アセチル−7−シアノ−1−((2−メトキシナフタレン−1−イル)メチル)−4−メチル−2−オキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン−3−イル)−2−(メチルアミノ)プロパンアミド 塩酸塩(43.0mg、80%)をオフホワイトの固体として得た。MS m/z 514(MH)+.
【0180】
実施例31の代替手順
工程1:tert−ブチル(3S,4S)−7−シアノ−4−メチル−2−オキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン−3−イルカルバメート(406mg、1.28mmol)が入ったDMF(3.21ml)の室温の溶液に、1−(クロロメチル)−2−メトキシナフタレン(318mg、1.54mmol)及び炭酸セシウム(1.25g、3.85mmol)を添加した。反応物を室温で16時間撹拌し、次いでEtOAcで希釈し、H2O及び飽和NaCl水溶液で洗浄し、Na2SO4上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗物質をフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、tert−ブチル(3S,4S)−7−シアノ−1−((2−メトキシナフタレン−1−イル)メチル)−4−メチル−2−オキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン−3−イルカルバメート(448mg、72%)をオフホワイトの固体として得た。MS m/z 509(MNa)+.
【0181】
工程2:tert−ブチル(3S,4S)−7−シアノ−1−((2−メトキシナフタレン−1−イル)メチル)−4−メチル−2−オキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン−3−イルカルバメート(448mg、921μmol)が入ったCH2Cl2(9.21ml)の0℃の溶液にピリジン(375μl、4.6mmol)を添加し、続いて塩化アセチル(78.8μl、1.1mmol)を滴下した。反応物を0℃で1時間撹拌し、次いで室温に温めるようにしてさらに20時間撹拌し、次いでH2Oの添加によりクエンチし、CH2Cl2で抽出した。混合した有機層を飽和NaHCO3水溶液及び飽和NaCl水溶液で洗浄し、Na2SO4上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗物質をフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、tert−ブチル(3S,4S)−5−アセチル−7−シアノ−1−((2−メトキシナフタレン−1−イル)メチル)−4−メチル−2−オキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン−3−イルカルバメート(316mg、65%)を白色の固体として得た。MS m/z 551(MNa)+.
【0182】
工程3:ジオキサン(2.99ml)中の4M HClにtert−ブチル(3S,4S)−5−アセチル−7−シアノ−1−((2−メトキシナフタレン−1−イル)メチル)−4−メチル−2−オキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン−3−イルカルバメート(316mg、598μmol)が入った室温の溶液を2時間撹拌した。反応物をEt2Oで希釈し、固体を減圧濾過により収集し、(3S,4S)−5−アセチル−3−アミノ−1−((2−メトキシナフタレン−1−イル)メチル)−4−メチル−2−オキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン−7−カルボニトリル 塩酸塩(216mg、78%)を白色の固体として得た。
【0183】
工程4:(3S,4S)−5−アセチル−3−アミノ−1−((2−メトキシナフタレン−1−イル)メチル)−4−メチル−2−オキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン−7−カルボニトリル 塩酸塩(216mg、465μmol)が入ったDMF(1.55ml)の0℃の溶液に、Boc−N−メチル−L−アラニン(104mg、511μmol)、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(322μl、1.86mmol)、及びHBTU(194mg、511μmol)を添加した。反応物を室温で30分間撹拌し、次いでH2Oで希釈し、固体を減圧濾過により収集し、EtOAc中に取り出し、H2O、飽和NaHCO3水溶液、及び飽和NaCl水溶液で洗浄し、Na2SO4上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗物質をフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、tert−ブチル(S)−1−((3S,4S)−5−アセチル−7−シアノ−1−((2−メトキシナフタレン−1−イル)メチル)−4−メチル−2−オキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン−3−イルアミノ)−1−オキソプロパン−2−イル(メチル)カルバメート(255mg、89%)を白色の固体として得た。MS m/z 636(MNa)+.
【0184】
工程5:ジオキサン(2.08ml)中の4M HClにtert−ブチル(S)−1−((3S,4S)−5−アセチル−7−シアノ−1−((2−メトキシナフタレン−1−イル)メチル)−4−メチル−2−オキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン−3−イルアミノ)−1−オキソプロパン−2−イル(メチル)カルバメート(255mg、416μmol)が入った室温の溶液を45分間撹拌した。反応物をEt2Oで希釈し、固体を減圧濾過で収集し、MeCN−H2O中に取り出し、凍結乾燥させ、(S)−N−((3S,4S)−5−アセチル−7−シアノ−1−((2−メトキシナフタレン−1−イル)メチル)−4−メチル−2−オキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン−3−イル)−2−(メチルアミノ)プロパンアミド 塩酸塩(181.8mg、80%)を白色の固体として得た。MS m/z 514(MH)+.
【0185】
実施例32
(S)−N−((3S,4S)−5−アセチル−7−シアノ−4−メチル−1−((2−メチルナフタレン−1−イル)メチル)−2−オキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン−3−イル)−2−(メチルアミノ)プロパンアミド 塩酸塩
工程1:tert−ブチル(S)−1−((2S,3S)−1−アセチル−8−シアノ−2−メチル−4−オキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン−3−イルアミノ)−1−オキソプロパン−2−イル(メチル)カルバメート(57mg、129μmol)が入ったDMF(321μl)の室温の溶液に、1−(クロロメチル)−2−メチルナフタレン(29.4mg、154μmol)、炭酸セシウム(54.4mg、167μmol)、及びヨウ化ナトリウム(25.0mg、167μmol)を添加した。反応物を室温で1時間撹拌し、次いでEtOAcで希釈し、H2O及び飽和NaCl水溶液で洗浄し、Na2SO4上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗物質をフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、tert−ブチル(S)−1−((3S,4S)−5−アセチル−7−シアノ−4−メチル−1−((2−メチルナフタレン−1−イル)メチル)−2−オキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン−3−イルアミノ)−1−オキソプロパン−2−イル(メチル)カルバメート(56.3mg、73%)を白色の固体として得た。MS m/z 620(MNa)+.
【0186】
工程2:ジオキサン(471μl)中の4M HClにtert−ブチル(S)−1−((3S,4S)−5−アセチル−7−シアノ−4−メチル−1−((2−メチルナフタレン−1−イル)メチル)−2−オキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン−3−イルアミノ)−1−オキソプロパン−2−イル(メチル)カルバメート(56.3mg、94.2μmol)が入った室温の溶液を1時間撹拌した。反応物をEt2Oで希釈し、固体を減圧濾過で収集し、MeCN−H2O中に取り出し、凍結乾燥させ、(S)−N−((3S,4S)−5−アセチル−7−シアノ−4−メチル−1−((2−メチルナフタレン−1−イル)メチル)−2−オキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン−3−イル)−2−(メチルアミノ)プロパンアミド 塩酸塩(44.4mg、88%)を白色の固体として得た。MS m/z 498(MH)+.
【0187】
実施例32の代替手順
工程1:tert−ブチル(3S,4S)−7−シアノ−4−メチル−2−オキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン−3−イルカルバメート(308mg、974μmol)が入ったDMF(2.43ml)の室温の溶液に、1−(クロロメチル)−2−メチルナフタレン(223mg、1.17mmol)及び炭酸セシウム(952mg、2.92mmol)を添加した。反応物を室温で2時間撹拌し、次いでEtOAcで希釈し、H2O及び飽和NaCl水溶液で洗浄し、Na2SO4上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗物質をフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、tert−ブチル(3S,4S)−7−シアノ−4−メチル−1−((2−メチルナフタレン−1−イル)メチル)−2−オキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン−3−イルカルバメート(364mg、80% 収率)をオフホワイトの油として得た。MS m/z 493(MNa)+.
【0188】
工程2:tert−ブチル(3S,4S)−7−シアノ−4−メチル−1−((2−メチルナフタレン−1−イル)メチル)−2−オキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン−3−イルカルバメート(364mg、774μmol)が入ったCH2Cl2(7.74ml)の0℃の溶液に、ピリジン(306mg、315μl、3.87mmol)を添加し、続いて塩化アセチル(71.8μl、1.01mmol)を滴下した。反応物を0℃で1時間撹拌し、次いで室温に温めるようにしてさらに15時間撹拌し、次いでH2Oの添加によりクエンチし、CH2Cl2で抽出した。混合した有機層を飽和NaHCO3水溶液及び飽和NaCl水溶液で洗浄し、Na2SO4上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗物質をフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、tert−ブチル(3S,4S)−5−アセチル−7−シアノ−4−メチル−1−((2−メチルナフタレン−1−イル)メチル)−2−オキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン−3−イルカルバメート(235mg、59%)を白色の固体として得た。MS m/z 535(MNa)+.
【0189】
工程3:ジオキサン(2.29ml)の4M HClにtert−ブチル(3S,4S)−5−アセチル−7−シアノ−4−メチル−1−((2−メチルナフタレン−1−イル)メチル)−2−オキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン−3−イルカルバメート(235mg、458μmol)が入った室温の溶液を2時間撹拌した。反応物をEt2Oで希釈し、固体を減圧濾過により収集し、(3S,4S)−5−アセチル−3−アミノ−4−メチル−1−((2−メチルナフタレン−1−イル)メチル)−2−オキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン−7−カルボニトリル 塩酸塩(162mg、79%)を白色の固体として得た。
【0190】
工程4:(3S,4S)−5−アセチル−3−アミノ−4−メチル−1−((2−メチルナフタレン−1−イル)メチル)−2−オキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン−7−カルボニトリル 塩酸塩(162mg、361μmol)が入ったDMF(1.2ml)の0℃の溶液に、Boc−N−メチル−L−アラニン(80.7mg、397μmol)、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(250μl、1.44mmol)、及びHBTU(151mg、397μmol)を添加した。反応物を室温で30分間撹拌し、次いでH2Oで希釈し、固体を減圧濾過により収集し、EtOAc中に取り出し、H2O、飽和NaHCO3水溶液、及び飽和NaCl水溶液で洗浄し、Na2SO4上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗物質をフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、tert−ブチル(S)−1−((3S,4S)−5−アセチル−7−シアノ−4−メチル−1−((2−メチルナフタレン−1−イル)メチル)−2−オキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン−3−イルアミノ)−1−オキソプロパン−2−イル(メチル)カルバメート(189mg、88%)を白色の固体として得た。MS m/z 620(MNa)+.
【0191】
工程5:ジオキサン(1.56ml)中の4M HClにtert−ブチル(S)−1−((3S,4S)−5−アセチル−7−シアノ−4−メチル−1−((2−メチルナフタレン−1−イル)メチル)−2−オキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン−3−イルアミノ)−1−オキソプロパン−2−イル(メチル)カルバメート(187mg、313μmol)が入った室温の溶液を45分間撹拌した。反応物をEt2Oで希釈し、固体を減圧濾過で収集し、(S)−N−((3S,4S)−5−アセチル−7−シアノ−4−メチル−1−((2−メチルナフタレン−1−イル)メチル)−2−オキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン−3−イル)−2−(メチルアミノ)プロパンアミド 塩酸塩(145.5mg、87%)を白色の固体として得た。MS m/z 498(MH)+.
【0192】
実施例33
(S)−N−((3S,4S)−5−アセチル−7−シアノ−1−((3−シクロプロピルキノリン−4−イル)メチル)−4−メチル−2−オキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン−3−イル)−2−(メチルアミノ)プロパンアミド 二塩酸塩
工程1:tert−ブチル(3S,4S)−7−シアノ−4−メチル−2−オキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン−3−イルカルバメート(155mg、490μmol)が入ったDMF(1.22ml)の室温の溶液に、(3−シクロプロピルキノリン−4−イル)メチルメタンスルホネート(149mg、539μmol)及び炭酸セシウム(479mg、1.47mmol)を添加した。反応物を室温で2.5時間撹拌し、次いでEtOAcで希釈し、H2O及び飽和NaCl水溶液で洗浄し、Na2SO4上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗物質をフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、tert−ブチル(3S,4S)−7−シアノ−1−((3−シクロプロピルキノリン−4−イル)メチル)−4−メチル−2−オキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン−3−イルカルバメート(145mg、60%)を白色の固体として得た。MS m/z 498(MH)+.
【0193】
工程2:ジオキサン(1.35ml)中の4M HClにtert−ブチル(3S,4S)−7−シアノ−1−((3−シクロプロピルキノリン−4−イル)メチル)−4−メチル−2−オキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン−3−イルカルバメート(134mg、269μmol)が入った室温の懸濁液を2.5時間撹拌した。反応物をEt2Oで希釈し、固体を減圧濾過により収集し、(3S,4S)−3−アミノ−1−((3−シクロプロピルキノリン−4−イル)メチル)−4−メチル−2−オキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン−7−カルボニトリル 二塩酸塩(127mg、quant.)をオフホワイトの固体として得た。MS m/z 398(MH)+.
【0194】
工程3:(3S,4S)−3−アミノ−1−((3−シクロプロピルキノリン−4−イル)メチル)−4−メチル−2−オキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン−7−カルボニトリル 二塩酸塩(126mg、268μmol)が入ったDMF(893μl)の室温の溶液に、Boc−N−メチル−L−アラニン(59.9mg、295μmol)、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(232μl、1.34mmol)、及びHBTU(112mg、295μmol)を添加した。反応物を室温で1時間撹拌し、EtOAcで希釈し、H2O、飽和NaHCO3水溶液及び飽和NaCl水溶液で洗浄し、Na2SO4上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗物質をフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、tert−ブチル(S)−1−((3S,4S)−7−シアノ−1−((3−シクロプロピルキノリン−4−イル)メチル)−4−メチル−2−オキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン−3−イルアミノ)−1−オキソプロパン−2−イル(メチル)カルバメート(144mg、92%)を白色の固体として得た。MS m/z 583(MH)+.
【0195】
工程4:tert−ブチル(S)−1−((3S,4S)−7−シアノ−1−((3−シクロプロピルキノリン−4−イル)メチル)−4−メチル−2−オキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン−3−イルアミノ)−1−オキソプロパン−2−イル(メチル)カルバメート(70mg、120μmol)が入ったCH2Cl2(801μl)の室温の溶液に、ピリジン(29.4μl、360μmol)を添加し、続いて塩化アセチル(12.8μl、180μmol)を滴下した。反応物を室温で22時間撹拌し、次いでH2Oで希釈し、CH2Cl2で抽出した。混合した有機層を飽和NaHCO3水溶液及び飽和NaCl水溶液で洗浄し、Na2SO4上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗物質を逆相分取HPLC、次いでフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、tert−ブチル(S)−1−((3S,4S)−5−アセチル−7−シアノ−1−((3−シクロプロピルキノリン−4−イル)メチル)−4−メチル−2−オキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン−3−イルアミノ)−1−オキソプロパン−2−イル(メチル)カルバメート(26.8mg、36%)を白色の固体として得た。MS m/z 625(MH)+.
【0196】
工程5:ジオキサン(214μl)中の4M HClにtert−ブチル(S)−1−((3S,4S)−5−アセチル−7−シアノ−1−((3−シクロプロピルキノリン−4−イル)メチル)−4−メチル−2−オキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン−3−イルアミノ)−1−オキソプロパン−2−イル(メチル)カルバメート(26.8mg、42.9μmol)が入った室温の懸濁液を室温で2時間撹拌した。反応物をEt2Oで希釈し、固体を減圧濾過で収集し、MeCN−H2O中に取り出し、凍結乾燥させ、(S)−N−((3S,4S)−5−アセチル−7−シアノ−1−((3−シクロプロピルキノリン−4−イル)メチル)−4−メチル−2−オキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン−3−イル)−2−(メチルアミノ)プロパンアミド 二塩酸塩(21.9mg、85%)を白色の固体として得た。MS m/z 525(MH)+.
【0197】
実施例34
(S)−N−((3S,4S)−7−シアノ−1−((2−メトキシナフタレン−1−イル)メチル)−4−メチル−2−オキソ−5−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−カルボニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン−3−イル)−2−(メチルアミノ)プロパンアミド 塩酸塩
工程1:tert−ブチル(S)−1−((2S,3S)−8−シアノ−2−メチル−4−オキソ−1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−カルボニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン−3−イルアミノ)−1−オキソプロパン−2−イル(メチル)カルバメート(65mg、127μmol)が入ったDMF(316μl)の室温の溶液に、1−(クロロメチル)−2−メトキシナフタレン(31.4mg、152μmol)、炭酸セシウム(53.6mg、165μmol)、及びヨウ化ナトリウム(24.7mg、165μmol)を添加した。反応物を室温で1時間撹拌し、次いでEtOAcで希釈し、H2O及び飽和NaCl水溶液で洗浄し、Na2SO4上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗物質をフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、tert−ブチル(S)−1−((3S,4S)−7−シアノ−1−((2−メトキシナフタレン−1−イル)メチル)−4−メチル−2−オキソ−5−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−カルボニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン−3−イルアミノ)−1−オキソプロパン−2−イル(メチル)カルバメート(75mg、87%)を白色の固体として得た。MS m/z 706(MNa)+.
【0198】
工程2:ジオキサン(548μl)中の4M HClにtert−ブチル(S)−1−((3S,4S)−7−シアノ−1−((2−メトキシナフタレン−1−イル)メチル)−4−メチル−2−オキソ−5−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−カルボニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン−3−イルアミノ)−1−オキソプロパン−2−イル(メチル)カルバメート(75mg、110μmol)が入った室温の溶液を1時間撹拌した。反応物をEt2Oで希釈し、固体を減圧濾過で収集し、MeCN−H2O中に取り出し、凍結乾燥させ、(S)−N−((3S,4S)−7−シアノ−1−((2−メトキシナフタレン−1−イル)メチル)−4−メチル−2−オキソ−5−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−カルボニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン−3−イル)−2−(メチルアミノ)プロパンアミド 塩酸塩(57.0mg、84% 収率)を白色の固体として得た。MS m/z 584(MH)+.
【0199】
実施例35
(S)−N−((3S,4S)−7−シアノ−1−((3−シクロプロピルキノリン−4−イル)メチル)−4−メチル−2−オキソ−5−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−カルボニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン−3−イル)−2−(メチルアミノ)プロパンアミド 二塩酸塩
工程1:tert−ブチル(3S,4S)−7−シアノ−4−メチル−2−オキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン−3−イルカルバメート(400mg、1.26mmol)が入ったDMF(3.16ml)の室温の溶液に、(3−シクロプロピルキノリン−4−イル)メチルメタンスルホネート(421mg、1.52mmol)及び炭酸セシウム(1.24g、3.79mmol)を添加した。反応物を室温で16時間撹拌し、次いでEtOAcで希釈し、H2O及び飽和NaCl水溶液で洗浄し、Na2SO4上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗物質をフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、tert−ブチル(3S,4S)−7−シアノ−1−((3−シクロプロピルキノリン−4−イル)メチル)−4−メチル−2−オキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン−3−イルカルバメート(498mg、79%)をオフホワイトの固体として得た。MS m/z 498(MH)+.
【0200】
工程2:tert−ブチル(3S,4S)−7−シアノ−1−((3−シクロプロピルキノリン−4−イル)メチル)−4−メチル−2−オキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン−3−イルカルバメート(93mg、187μmol)が入ったピリジン(374μl)の室温の溶液に、塩化テトラヒドロ−2H−ピラン−4−カルボニル(139mg、935μmol)を滴下した。反応物を80℃で2時間撹拌し、次いで室温に冷却し、EtOAcで希釈し、H2O、飽和NaHCO3水溶液、及び飽和NaCl水溶液で洗浄し、Na2SO4上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗物質をフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、tert−ブチル(3S,4S)−7−シアノ−1−((3−シクロプロピルキノリン−4−イル)メチル)−4−メチル−2−オキソ−5−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−カルボニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン−3−イルカルバメート(69mg、61%)をオフホワイトの固体として得た。MS m/z 610(MH)+.
【0201】
工程3:ジオキサン(566μl)中の4M HClにtert−ブチル(3S,4S)−7−シアノ−1−((3−シクロプロピルキノリン−4−イル)メチル)−4−メチル−2−オキソ−5−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−カルボニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン−3−イルカルバメート(69mg、113μmol)が入った室温の溶液を2時間撹拌した。反応物をEt2Oで希釈し、固体を減圧濾過により収集し、(3S,4S)−3−アミノ−1−((3−シクロプロピルキノリン−4−イル)メチル)−4−メチル−2−オキソ−5−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−カルボニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン−7−カルボニトリル 二塩酸塩(60mg、91%)を白色の固体として得た。
【0202】
工程4:(3S,4S)−3−アミノ−1−((3−シクロプロピルキノリン−4−イル)メチル)−4−メチル−2−オキソ−5−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−カルボニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン−7−カルボニトリル 二塩酸塩(60mg、103μmol)が入ったDMF(343μl)の0℃の溶液に、Boc−N−メチル−L−アラニン(23.0mg、113μmol)、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(89.1μl、515μmol)、及びHBTU(43.0mg、113μmol)を添加した。反応物を室温で30分間撹拌し、EtOAcで希釈し、H2O、飽和NaHCO3水溶液、及び飽和NaCl水溶液で洗浄し、Na2SO4上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗物質をフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、tert−ブチル(S)−1−((3S,4S)−7−シアノ−1−((3−シクロプロピルキノリン−4−イル)メチル)−4−メチル−2−オキソ−5−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−カルボニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン−3−イルアミノ)−1−オキソプロパン−2−イル(メチル)カルバメート(55.3mg、77%)を白色の固体として得た。MS m/z 695(MH)+.
【0203】
工程5:ジオキサン(381μl)中の4M HClにtert−ブチル(S)−1−((3S,4S)−7−シアノ−1−((3−シクロプロピルキノリン−4−イル)メチル)−4−メチル−2−オキソ−5−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−カルボニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン−3−イルアミノ)−1−オキソプロパン−2−イル(メチル)カルバメート(53mg、76.3μmol)が入った室温の溶液を2時間撹拌した。反応物をEt2Oで希釈し、固体を減圧濾過で収集し、(S)−N−((3S,4S)−7−シアノ−1−((3−シクロプロピルキノリン−4−イル)メチル)−4−メチル−2−オキソ−5−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−カルボニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン−3−イル)−2−(メチルアミノ)プロパンアミド 二塩酸塩(41.4mg、81%)を白色の固体として得た。MS m/z 595(MH)+.
【0204】
実施例36
(S)−N−((3S,4S)−5−アセチル−1−(5−ブロモ−2−メトキシベンジル)−7−シアノ−4−メチル−2−オキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン−3−イル)−2−(メチルアミノ)プロパンアミド 塩酸塩
ジオキサン(276μl)中の4M HClにtert−ブチル(S)−1−((3S,4S)−5−アセチル−1−(5−ブロモ−2−メトキシベンジル)−7−シアノ−4−メチル−2−オキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン−3−イルアミノ)−1−オキソプロパン−2−イル(メチル)カルバメート(35.5mg、55.2μmol)が入った室温の溶液を1時間撹拌した。反応物をEt2Oで希釈し、固体を減圧濾過により収集し、MeCN−H2O中に取り出し、凍結乾燥させ、(S)−N−((3S,4S)−5−アセチル−1−(5−ブロモ−2−メトキシベンジル)−7−シアノ−4−メチル−2−オキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン−3−イル)−2−(メチルアミノ)プロパンアミド 塩酸塩(23.0mg、72%)を白色の固体として得た。MS m/z 542/544(MH)+.
【0205】
実施例37
(S)−N−((3S,4S)−5−アセチル−7−シアノ−1−((4−メトキシビフェニル−3−イル)メチル)−4−メチル−2−オキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン−3−イル)−2−(メチルアミノ)プロパンアミド 塩酸塩
工程1:tert−ブチル(S)−1−((3S,4S)−5−アセチル−1−(5−ブロモ−2−メトキシベンジル)−7−シアノ−4−メチル−2−オキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン−3−イルアミノ)−1−オキソプロパン−2−イル(メチル)カルバメート(24mg、37.4μmol)、フェニルボロン酸(6.83mg、56.0μmol)、及び重炭酸ナトリウム(7.84mg、93.4μmol)が入った1,4−ジオキサン(280μl)の室温の懸濁液をArで5分間スパージし、次いで[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)ジクロロメタン錯体(3.05mg、3.74μmol)を添加した。反応物をArでさらに1分間スパージし、次いで密閉して80℃で2時間撹拌し、次いで室温に冷却し、EtOAcで希釈し、H2O及び飽和NaCl水溶液で洗浄し、Na2SO4上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗物質をフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、tert−ブチル(S)−1−((3S,4S)−5−アセチル−7−シアノ−1−((4−メトキシビフェニル−3−イル)メチル)−4−メチル−2−オキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン−3−イルアミノ)−1−オキソプロパン−2−イル(メチル)カルバメート(18mg、75%)を白色の固体として得た。MS m/z 662(MNa)+.
【0206】
工程2:ジオキサン(289μl)中の4M HClにtert−ブチル(S)−1−((3S,4S)−5−アセチル−7−シアノ−1−((4−メトキシビフェニル−3−イル)メチル)−4−メチル−2−オキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン−3−イルアミノ)−1−オキソプロパン−2−イル(メチル)カルバメート(37mg、57.8μmol)が入った室温の溶液を1時間撹拌した。反応物をEt2Oで希釈し、固体を減圧濾過により収集し、MeCN−H2O中に取り出し、凍結乾燥させ、(S)−N−((3S,4S)−5−アセチル−7−シアノ−1−((4−メトキシビフェニル−3−イル)メチル)−4−メチル−2−オキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン−3−イル)−2−(メチルアミノ)プロパンアミド 塩酸塩(29.0mg、87%)を白色の固体として得た。MS m/z 540(MH)+.
【0207】
実施例38
(S)−N−((3S,4S)−5−アセチル−7−シアノ−1−((2’−フルオロ−4−メトキシビフェニル−3−イル)メチル)−4−メチル−2−オキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン−3−イル)−2−(メチルアミノ)プロパンアミド 塩酸塩
工程1:tert−ブチル(S)−1−((3S,4S)−5−アセチル−1−(5−ブロモ−2−メトキシベンジル)−7−シアノ−4−メチル−2−オキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン−3−イルアミノ)−1−オキソプロパン−2−イル(メチル)カルバメート(50.4mg、78.4μmol)、2−フルオロフェニルボロン酸(16.5mg、118μmol)、及び重炭酸ナトリウム(16.5mg、196μmol)が入った1,4−ジオキサン(588μl)の室温の懸濁液をArで10分間スパージし、次いで[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)ジクロロメタン錯体(6.41mg、7.84μmol)を添加した。反応物をArでさらに1分間スパージし、次いで密閉して80℃で1.5時間撹拌し、次いで室温に冷却し、EtOAcで希釈し、H2O及び飽和NaCl水溶液で洗浄し、Na2SO4上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗物質をフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、tert−ブチル(S)−1−((3S,4S)−5−アセチル−7−シアノ−1−((2’−フルオロ−4−メトキシビフェニル−3−イル)メチル)−4−メチル−2−オキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン−3−イルアミノ)−1−オキソプロパン−2−イル(メチル)カルバメート(39.3mg、76%)をオフホワイトの固体として得た。MS m/z 680(MNa)+.
【0208】
工程2:ジオキサン(296μl)中の4M HClにtert−ブチル(S)−1−((3S,4S)−5−アセチル−7−シアノ−1−((2’−フルオロ−4−メトキシビフェニル−3−イル)メチル)−4−メチル−2−オキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン−3−イルアミノ)−1−オキソプロパン−2−イル(メチル)カルバメート(39mg、59.3μmol)が入った室温の溶液を1時間撹拌した。反応物をEt2Oで希釈し、固体を減圧濾過により収集し、MeCN−H2O中に取り出し、凍結乾燥させ、(S)−N−((3S,4S)−5−アセチル−7−シアノ−1−((2’−フルオロ−4−メトキシビフェニル−3−イル)メチル)−4−メチル−2−オキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[b][1,4]ジアゼピン−3−イル)−2−(メチルアミノ)プロパンアミド 塩酸塩(23.9mg、68%)を白色の固体として得た。MS m/z 558(MH)+.
【0209】
工程1で1.1−1.2当量の適切な塩化アルキル、臭化物、若しくはメシレート、1.2−1.3当量の炭酸セシウム、及び1.2−1.3当量のヨウ化ナトリウムを使用して、以下の表1に示した化合物を実施例12に記載のものと同様の方式で調製した。工程1の反応時間は、8−22時間の範囲であった。工程2の反応時間は、1−2.5時間の範囲であった。
【0210】
【0211】
工程1で1.1−1.2当量の適切な塩化アルキル、臭化物、若しくはメシレート、1.2−1.3当量の炭酸セシウム、及び1.2−1.3当量のヨウ化ナトリウムを使用して(実施例47のヨウ化ナトリウムを省略した)、以下の表2に示した化合物を実施例13に記載のものと同様の方式で調製した。工程1の反応時間は、16−20時間の範囲であった。工程2の反応時間は、1−2.5時間の範囲であった。
【0212】
【0213】
工程1で適切な塩化アルキルを使用して、以下の表3に示した化合物を実施例17に記載のものと同様の方式で調製した。工程1の反応時間は、4−16時間の範囲であった。工程2の反応時間は、2−4時間の範囲であった。
【0214】
【0215】
工程1で1.1−1.2当量の適切な塩化アルキル、臭化物、若しくはメシレート、1.2−1.3当量の炭酸セシウム、及び1.2当量のヨウ化ナトリウムを使用して(実施例52のヨウ化ナトリウムを省略した)、以下の表4に示した化合物を実施例26に記載のものと同様の方式で調製した。工程1の反応時間は、1−4時間の範囲であった。工程2の反応時間は、1−2.5時間の範囲であった。
【0216】
【0217】
工程1で適切な塩化アルキル又はメシレートを使用して、以下の表5に示した化合物を実施例34に記載のものと同様の方式で調製した。工程1の反応時間は、40分−1時間の範囲であった。工程2の反応時間は、1−1.5時間の範囲であった。これは、実施例35の代替手順である。
【0218】
【0219】
実施例55
生化学分析
BIR2及びBIR3についてのTR−FRETアッセイ
XIAPタンパク質のBIR2及び/又はBIR3ドメインがペプチドA(以下に記載するSMAC由来ペプチド)に結合することを阻害する試験化合物の能力は、試験化合物がSMAC−模倣剤として作用し、細胞のアポトーシス経路の再活性化をもたらすことを証明する。
【0220】
ペプチドAVPIAQKSEK−(ε−ビオチン)−OH 1:2 TFA(「ペプチドA」)を、Sweeny等(Biochemistry, 2006, 45, 14740 14748)により報告された順序に基づき合成された29のペプチド一式に対して、XIAPの6xヒスチジン標識化BIR2ドメイン及びBIR3ドメインをスクリーニングすることによるTR−FRETアッセイについての基質として同定した。ペプチドを蛍光タグFITC又はTAMRAで標識し、Kd値を蛍光偏光アッセイにより決定した。配列AVPIAQKSEKを、アッセイでの使用に最適であるとして同定した。ペプチド配列をビオチンで誘導体化し、AVPIAQKSEK−(ε−ビオチン)−OH 1:2 TFAをTR−FRETアッセイの基質として得た。
【0221】
XIAPタンパク質配列をSWISS−PROTタンパク質配列データベースから得、BIR2及びBIR3ドメインはそれに由来した。TR−FRETアッセイに使用されるBIR2ドメインの配列は、
MRHHHHHHRDHFALDRPSETHADYLLRTGQVVDISDTIYPRNPAMYSEEARLKSFQNWPDYAHLTPRELASAGLYYTGIGDQVQCFACGGKLKNWEPGDRAWSEHRRHFPNCFFVLGRNLNIRSE
である。
【0222】
TR−FRETアッセイに使用されるBIR3ドメインの配列は、
MRHHHHHHRSDAVSSDRNFPNSTNLPRNPSMADYEARIFTFGTWIYSVNK
EQLARAGFYALGEGDKVKCFHCGGGLTDWKPSEDPWEQHAKWYPGCKYLL
EQKGQEYINNIHLTHSLEECLVRTT
である。
【0223】
pH7.5の50mM トリス−Cl、100mM NaCl、1mM ジチオスレイトール(DTT)及び0.1mg/mLウシ血清アルブミン(BSA)の存在下で、XIAPのアミノ酸124−240に相当する6xヒスチジン標識化BIR2ドメイン又はXIAPのアミノ酸241−356に相当する6xヒスチジン標識化BIR3ドメインの10ナノモルを、20nMのペプチドAVPIAQKSEK−(ε−ビオチン)−OH 1:2 TFAと混合した。37℃で45分間インキュベートした後、ユーロピウム−ストレプトアビジン及びアロフィコシアニン・コンジュゲートの抗ヒスチジン抗体を添加し、それぞれ1.5nM及び15nMの最終濃度にした。時間分解蛍光共鳴エネルギー移動(TR−FRET)シグナルを、1時間後に室温で測定した。10回連続で希釈した濃度で試験化合物効力を評価した。各濃度の阻害率を決定し、各試験化合物に対するIC50値を生成した。
【0224】
これらの値は、以下の表6に記載される。
【0225】