特許第6303075号(P6303075)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】6303075
(24)【登録日】2018年3月9日
(45)【発行日】2018年3月28日
(54)【発明の名称】バルブユニット用断熱材保護カバー
(51)【国際特許分類】
   F16L 59/16 20060101AFI20180319BHJP
【FI】
   F16L59/16
【請求項の数】10
【全頁数】21
(21)【出願番号】特願2017-540757(P2017-540757)
(86)(22)【出願日】2016年1月13日
(86)【国際出願番号】KR2016000364
(87)【国際公開番号】WO2016126015
(87)【国際公開日】20160811
【審査請求日】2017年7月27日
(31)【優先権主張番号】10-2015-0018573
(32)【優先日】2015年2月6日
(33)【優先権主張国】KR
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】517264199
【氏名又は名称】トン イン エンジニアリング カンパニー リミテッド
【氏名又は名称原語表記】DONG IN ENGINEERING CO.,LTD.
(74)【代理人】
【識別番号】100130111
【弁理士】
【氏名又は名称】新保 斉
(72)【発明者】
【氏名】キム、グク ス
【審査官】 小川 恭司
(56)【参考文献】
【文献】 特開2000−283386(JP,A)
【文献】 特開2002−168392(JP,A)
【文献】 実開昭57−171496(JP,U)
【文献】 欧州特許出願公開第0559066(EP,A1)
【文献】 登録実用新案第3104257(JP,U)
【文献】 実開昭62−200892(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F16L 59/00−59/22
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも二つの配管の間に連結されるバルブ本体と、上記バルブ本体の上端部で突出されるシャフトと、上記シャフトの上部に結合されて回転することによってバルブを開閉するホイールを具備するバルブユニットで上記バルブユニットの断熱のためにバルブユニットを覆う形で具備される断熱材の保護のためのバルブユニット用断熱材保護カバーであって、
上記バルブユニット又は上記バルブ本体の下部の曲面に対応される曲面を持って上記バルブユニットの長さに対応される長さを持つ第1プレートと、上記第1プレートの幅方向の両端部にそれぞれ結合される第1仕上げシャーシと、上記第1プレートの長さ方向の両端部に上記第1プレートとは垂直を成しそれぞれ結合される第2プレートを具備する第1分割体と、
上記バルブユニット又は上記バルブ本体の上部の一方の側面に対応される形状を持って上記バルブユニットの長さに対応される長さを持つ第3プレートと、上記第3プレートの幅方向の両端部にそれぞれ結合される第2仕上げシャーシと、上記第3プレートの長さ方向の両端部に上記第3プレートと垂直になってそれぞれ結合される第4プレートを具備する第2分割体と、
上記バルブユニット又は上記バルブ本体の上部の他方の側面に対応される形状を持って上記バルブユニットの長さに対応される長さを持つ第5プレートと、上記第1分割体と接触される上記第5プレートの幅方向の第1端部に結合される第2仕上げシャーシと、上記第2分割体と接触する上記第5プレートの幅方向の第2端部に結合される第1仕上げシャーシと、上記第5プレートの長さ方向の両端部のそれぞれに上記第5プレートと垂直になって結合される第6プレートを具備する第3分割体を具備して上記バルブユニットを覆う形で分離可能に組み立てされることによって上記保護カバーを構成し、
上記第1仕上げシャーシは、上記第1プレートまたは上記第5プレートの端部が挿入されて圧搾結合されるための第1挿入溝を持つ「コ」字断面形状の第1結合部と、上記第1結合部の端部から垂直方向に折れて延長形成される第1支持部を具備して全体的に「L」字型断面形状を持って、
上記第2仕上げシャーシは、上記第3プレートまたは上記第5プレートの端部が挿入されて圧搾結合されるための第2挿入溝を持つ「コ」字断面形状の第2結合部と、上記第2結合部の端部から上記第2結合部とは反対方向に延長形成される延長部と、上記第2結合部の端部から垂直方向に折れて延長形成されて上記第2結合部および上記延長部と垂直を成す第2支持部を具備して、全体的に「T」字型断面形状を持つ
ことを特徴とするバルブユニット用断熱材保護カバー。
【請求項2】
上記保護カバーは、上記第1仕上げシャーシの第1結合部と上記第2仕上げシャーシの延長部が重畳して、上記第1仕上げシャーシの第1支持部と上記第2仕上げシャーシの第2支持部が接触するようにして、互いに隣接する二つの分割体を組み立てることによって構成される
請求項1に記載のバルブユニット用断熱材保護カバー。
【請求項3】
上記第1挿入溝や上記第2挿入溝のそれぞれの内部の一面には鋸歯状の第1突起が形成され、内部の他面には上記第1突起との交差構造に鋸歯状の第2突起が形成される
請求項1に記載のバルブユニット用断熱材保護カバー。
【請求項4】
上記第1分割体は半円形状を持って、上記第2分割体及び上記第3分割体は「L」字形状を持つ
請求項1に記載のバルブユニット用断熱材保護カバー。
【請求項5】
上記第3分割体と接触される上記第3プレートの中央部位及び 上記第2分割体と接触される上記第5プレートの中央部位それぞれには上記シャフトが通過するための半円形の溝が形成される
請求項1に記載のバルブユニット用断熱材保護カバー。
【請求項6】
上記第1プレートと上記第2プレート、上記第3プレートと上記第4プレート、および上記第5プレートと上記第6プレートは連結シャーシを通じて互いに結合され、
上記連結シャーシは、第1端部には第3挿入溝が形成されて第2端部には第4の挿入溝が形成され、上記第3挿入溝や上記第4の挿入溝のそれぞれの内部の一方の面には鋸歯状の第1突起が形成され、内部の他方の面には上記第1突起との交差構造に鋸歯状の第2突起が形成された軟質金属材質から構成されて、
上記第1プレート、上記第3プレート、または第5プレートの一端部が上記第3挿入溝に挿入され、上記第2プレート、上記第4プレート、または上記第6プレートの一端部が上記第4の挿入溝に挿入されるようにした状態で、上記連結シャーシを圧搾することによって結合された構造を持つ
請求項1に記載のバルブユニット用断熱材保護カバー。
【請求項7】
上記連結シャーシは上記第1端部の部分と上記第2端部が互いに一定角度をなすように中間部分が「L」字形状に曲がった形状を持つ
請求項6に記載のバルブユニット用断熱材保護カバー。
【請求項8】
上記第1プレートないし第6プレート、上記第1仕上げシャーシ及び上記第2仕上げシャーシ、上記連結シャーシのそれぞれは軟質金属材質を持つ
請求項6に記載のバルブユニット用断熱材保護カバー。
【請求項9】
上記第1分割体、上記第2分割体、および上記第3分割体は少なくとも一つのクランプまたは少なくとも一つのヒンジを利用して組み立てられる
請求項1に記載のバルブユニット用断熱材保護カバー。
【請求項10】
上記第1分割体、上記第2分割体、および上記第3分割体のそれぞれは、内部に断熱材を内蔵して断熱ユニットをそれぞれ構成する
請求項1ないし9のいずれかに記載のバルブユニット用断熱材保護カバー。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はバルブユニット用断熱材保護カバーに関するもので、より具体的にはバルブユニット用断熱材保護カバーの製造時の工程を単純化して剛性や組立精度を向上させることができるバルブユニット用断熱材保護カバーに関するものである。
【背景技術】
【0002】
一般的にオフィスビル、産業用建物やマンションなどの建物には各種配管設備が設置され、このような配管設備は保温・保冷また付加的に配管設備の寿命延長や外観デザインのための目的で保温カバーが設置されて使用され、このような保温カバーは主に配管設備においてバルブ、T型管、エルボ、直管などに使われる。
【0003】
特に、発電所(原子力、火力など)および石油化学プラントなどにはボイラーで生産された高温高圧の蒸気がタービンに回転力を提供して、最終的に電気的エネルギーを生産することで、高温高圧の蒸気や温水は配管を通じて各系統別に速いスピードで移送されており、移送の過程で、配管内部の流体摩擦やキャビテーション(Cavitation)などによる配管の厚さが薄くなって正常運転中の系統の安全事故を誘発させかねない危険性が潜在しており、発電設備の計画予防整備中に配管の減肉(腐食などの原因によって配管の壁が薄くなった状態)の点検で、設備の健全性を確認している。
【0004】
このような配管の減肉現象によって時間が経過することによって配管側にピンホールが発生して大きな事故に繋がる可能性があるので、配管について1年に一度ずつ計画予防整備を通じて減肉検査を実施して、これを記録及び報告するようになっている。
【0005】
このような減肉検査を実施する際に、既存の断熱材で施工された場合は、配管の外部の仕上げのために使用した金属材質の保護カバー(または仕上げカバー)及び断熱材などを順次撤去した後に減肉検査を実施する。このような減肉検査を実施した後に新たな断熱材を付着し、保護カバーで仕上げる方式で進行している。
【0006】
このような減肉検査後の断熱材施工方式は毎年撤去される断熱材や保護カバーの廃棄量によって材料の莫大な浪費を招いて、誤って施工された場合、断熱隙間(thermal notch)の発生によって熱疲労現象(thermal stress)が増加し、その部分に対する減肉現象が顕著に進行されて、これによって全体配管の寿命を短縮させる問題点があった。
【0007】
このような問題点を克服するための方法が特許文献1が示されている。特許文献1には、配管用断熱装置として、エルボ用断熱ユニット、T−継手用断熱ユニット、直管用断熱ユニット、フランジ用断熱ユニットを具備し、各断熱ユニットは2以上の分割体を有して、各分割体は複数の断熱層から構成されて、金属材質の仕上げカバー(または保護カバー)によって覆われている構造を持っており、開示された断熱材保護カバーは単にプレートを曲面を持つようにして配管を覆うように接触させた後、クランプなどで組み立てされる構造を持っていた。
【0008】
しかし、このような構造の保護カバーは剛性が弱まり簡単に曲がって、組立部位に断熱隙間が発生する可能性が高く、組立部位からの水分等の浸透が容易であるため断熱性能を落として腐食などの損傷が多いという問題点があり、組立精度が落ちるという問題点がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【特許文献1】大韓民国登録特許公報第10−1184392号(2012.09.13.)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
したがって、本発明の目的は上記の従来の問題点を克服できるバルブユニット用断熱材保護カバーを提供することにある。
本発明の他の目的は製造工程が単純化され、結合精度を向上させることができるバルブユニット用断熱材保護カバーを提供することにある。
【0011】
本発明のもう一つの目的は、保護カバーの剛性を向上させ、結合部分の結合強度を高めることができ、断熱性能を向上させて水分の侵入などによる損傷を減らすことができるバルブユニット用断熱材保護カバーを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0012】
上記技術的課題の一部を達成するための本発明の具体化により、本発明による、少なくとも二つの配管の間に連結されるバルブ本体と、上記バルブ本体の上部で突出されるシャフトと、上記シャフトの上端部に結合されて回転することによってバルブを開閉するホイールを具備するバルブユニットであって、上記バルブユニットの断熱を向けてバルブユニットを覆う形で具備される断熱材の保護のためのバルブユニット用断熱材保護カバーは、上記バルブユニット又は上記バルブ本体の下部の曲面に対応される曲面を持って上記バルブユニットの長さに対応される長さを持つ第1プレートと、上記第1プレートの幅方向の両端部にそれぞれ結合される第1仕上げシャーシと、上記第1プレートの長さ方向の両端部に上記第1プレートとは垂直を成しそれぞれ結合される第2プレートを具備する第1分割体と、上記バルブユニット又は上記バルブ本体の上部の一方の側面に対応される形状を持って上記バルブユニットの長さに対応される長さを持つ第3プレートと、上記第3プレートの幅方向の両端部にそれぞれ結合される第2仕上げシャーシと、上記第3プレートの長さ方向の両端部に上記第3プレートと垂直になってそれぞれ結合される第4プレートを具備する第2分割体と、上記バルブユニット又は上記バルブ本体の上部の他方の側面に対応される形状を持って上記バルブユニットの長さに対応される長さを持つ第5プレートと、 上記第1分割体と接触される上記第5プレートの幅方向の第1端部に結合される第2仕上げシャーシと、上記第2分割体と接触する上記第5プレートの幅方向の第2端部に結合される第1仕上げシャーシと、上記第5プレートの長さ方向の両端部のそれぞれに上記第5プレートと垂直になって結合される第6プレートを具備する第3分割体を具備して上記バルブユニットを覆う形で分離可能に組み立てされることによって上記保護カバーを構成し、上記第1仕上げシャーシは、上記第1プレートまたは上記第5プレートの端部が挿入されて圧搾結合されるための第1挿入溝を持つ「コ」字断面形状の第1結合部と、上記第1結合部の端部から垂直方向に折れて延長形成される第1支持部を具備して全体的に「L」字型断面形状を持って、上記第2仕上げシャーシは、上記第3プレートまたは上記第5プレートの端部が挿入されて圧搾結合されるための第2挿入溝を持つ「コ」字断面形状の第2結合部と、上記第2結合部の端部から上記第2結合部とは反対方向に延長形成される延長部と、上記第2結合部の端部から垂直方向に折れて延長形成されて上記第2結合部および上記延長部と垂直を成す第2支持部を具備して全体的に「T」字型断面形状を持つ。
【0013】
上記保護カバーは、上記第1仕上げシャーシの第1結合部と、上記第2仕上げシャーシの延長部が重畳して、上記第1仕上げシャーシの第1支持部と上記第2仕上げシャーシの第2支持部が接触するようにして、互いに隣接する二つの分割体を組み立てることによって構成される。
【0014】
上記第1挿入溝や上記第2挿入溝のそれぞれの内部の一面には鋸歯状の第1突起が形成され、内部の他面には上記第1突起との交差構造に鋸歯状の第2突起が形成されてもよい。
【0015】
上記第1分割体は半円形状を持って、上記第2分割体及び上記第3分割体は「L」字形状を有してもよい。
【0016】
上記第3分割体と接触される上記第3プレートの中央部位及び 上記第2分割体と接触される上記第5プレートの中央部位のそれぞれには上記シャフトが通過するための半円形の溝が形成されてもよい。
【0017】
上記第1プレートと上記第2プレート、上記第3プレートと上記第4プレート、および上記第5プレートと上記第6プレートは連結シャーシを通じて互いに結合され、上記連結シャーシは第1端部には第3挿入溝が形成されて第2端部には第4の挿入溝が形成され、上記第3挿入溝や上記第4の挿入溝のそれぞれの内部の一方の面には鋸歯状の第1突起が形成され、内部の他方の面には上記第1突起との交差構造に鋸歯状の第2突起が形成された軟質金属材質から構成されて、上記第1プレート、上記第3プレート、または第5プレートの一端部が上記第3挿入溝に挿入され、上記第2プレート、上記第4プレート、または上記第6プレートの一端部が上記第4の挿入溝に挿入されるようにした状態で、上記連結シャーシを圧搾することによって結合された構造を有してもよい。
【0018】
上記連結シャーシは上記第1端部と上記第2端部が互いに一定角度をなすように中間部分が「L」字形状に曲がった形状を有してもよい。
【0019】
上記第1プレートないし第6プレート、上記第1仕上げシャーシ及び上記第2仕上げシャーシ、上記連結シャーシのそれぞれは軟質金属材質を有してもよい。
【0020】
上記第1分割体、上記第2分割体、および上記第3分割体は少なくとも一つのクランプまたは少なくとも一つのヒンジを利用して組み立てられてもよい。
【0021】
上記第1分割体、上記第2分割体、および上記第3分割体のそれぞれは、内部に断熱材を内蔵して断熱ユニットをそれぞれ構成してもよい。
【発明の効果】
【0022】
本発明によると、脱付着が容易であり、結合精密度を高めることができ、工程の単純化を実現することができる。また、剛性を向上させ、結合部分の結合強度を高めることができ、断熱性能を向上させて水分の侵入などによる損傷を減らすことができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0023】
図1】一般的な配管に使用されるバルブユニットの斜視図である。
図2】本発明の一実施例によるバルブユニット用断熱材保護カバーの分解斜視図である。
図3図2の第1分割体の分解斜視図である。
図4図2の第2分割体の分解斜視図である。
図5図2の第3分割体の分解斜視図である。
図6図2の第1仕上げシャーシ及び上記第2仕上げシャーシの斜視図である。
図7】第1分割体または第3分割体の第1仕上げシャーシとの結合過程を図示した図面である。
図8】第2分割体または第3分割体の第2仕上げシャーシとの結合過程を説明するための図面である。
図9】第1分割体、第2分割体、第3分割体の組立部位を示した図面である。
図10図2の連結シャーシの斜視図である。
図11】各分割体と連結シャーシの結合過程を説明するための図面である。
図12】上記第1分割体が断熱材と結合され第1断熱ユニットを構成する過程を図示したものである。
図13】上記第2分割体が断熱材と結合され第2断熱ユニットを構成する過程を図示したものである。
図14】上記第3分割体が断熱材と結合され第3断熱ユニットを構成する過程を図示したものである。
図15】第1断熱ユニット、第2断熱ユニット、及び第3断熱ユニットがクランプを利用して組み立てられた状態を図示したものである。
図16】第1断熱ユニット、第2断熱ユニット、及び第3断熱ユニットがバルブユニットに組み立てられた状態を示したものである。
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下では、本発明の好適な実施例が、本発明が属する技術分野で通常の知識を持っている者に本発明の徹底的な理解を提供する意図のほかには他の意図なしに、添付した図面を参照にして詳しく説明される。
【0025】
図1は一般的な配管に使用されるバルブユニットの斜視図である。
【0026】
図1に示すように、配管用バルブユニット50は互いに結合される複数(または少なくとも二つ)の配管10の間でフランジ結合を通じて互いに連結されて配管を開閉するためのもので、弁が内蔵されたバルブ本体52と、バルブ本体52の両端に装備されて配管フランジ120と結合されるためのバルブフランジ54と、バルブ本体520の上部で突出されバルブにつながるシャフト56と、上記シャフト56の上端部に結合されて回転することによってバルブを開閉するホイール58を具備する。
【0027】
図2は、本発明の一実施例によるバルブユニット用断熱材保護カバー500の分解斜視図であり、図3は、図1の第1分割体100の分解斜視図であり、図4は、図1の第2分割体200の分解斜視図であり、図5は、図2の第3分割体の分解斜視図である。
【0028】
以下で、長さ方向とは配管またはバルブユニットの長さ方向と同一の方向を意味し、幅方向とは配管の円周方向または配管の幅方向と同一の方向を意味することができる。
【0029】
図2ないし図5に示すように、本発明の一実施例によるバルブユニット用断熱材保護カバー500は第1分割体100、第2分割体200、第3分割体300を組み立てることによって構成される。つまり、上記第1分割体100、第2分割体200、及び第3分割体300をバルブユニット50の曲面および平面に対応してバルブユニット50を覆う形で分離可能に組み立てて上記保護カバー500を構成することになる。
【0030】
上記第1分割体100は、バルブユニット50またはバルブ本体52の下部曲面に対応される曲面を持って上記バルブユニット50または上記バルブ本体520の下部面を覆う形で具備される第1プレート110と、上記第1プレート110の幅方向の両端部にそれぞれ結合される第1仕上げシャーシ120を具備する。さらに、上記第1分割体100は、上記第1プレート110の長さ方向の両端部に上記第1プレート110と垂直を成すようにそれぞれ結合して互いに対向する第2プレート150と、上記第1プレート110と上記第2プレート150を互いに結合させるための連結シャーシ130を具備する。
【0031】
上記バルブユニット50は、図1に示すように、下部の方(図面上で下部の方またはホイール58が具備された上部部分の反対側の下部部分)には、一般の配管と同様、曲面をなす構造を持っている。したがって、バルブユニット50の下部部分をカバーするため、上記第1分割体100は半円形断面構造を持つように形成してもよい。
【0032】
上記第1プレート110は、上記バルブユニット50の長さに対応される長さを有して、平板プレートをローリングなどの工程を通じて曲面を持つように加工して形成されたものであってもよい。
【0033】
上記第2プレート150は半円板で外周面と内周面の間の長さが同じになるように、内側部分を切開した形の形状を持って外周面部分が上記第1プレート110の長さ方向の両端部に垂直結合される構造を有してもよい。たとえば、上記第2プレート150は、一つの半円板で、これより小さい直径を持つ半円板を切り払った時残った部分と同一の形状を有してもよい。
【0034】
上記第2分割体200は、上記バルブユニット50またはバルブ本体52の上部の一方の側面に対応される形状及び長さを有して上記バルブユニット50またはバルブ本体52の上部の一方の側面を覆う形で具備される第3プレート210と、上記第3プレート210の両端部にそれぞれ結合される第2仕上げシャーシ220を具備する。さらに、上記第2分割体200は、上記第3プレート210の長さ方向の両端部に上記第3プレート210と垂直を成すようにそれぞれ結合して互いに対向する第4プレート250と、上記第3プレート210と上記第4プレート250を互いに結合させるための連結シャーシ130を具備する。
【0035】
上記第3プレート210は、上記バルブユニット50に対応される長さを有して、平板プレートをローリングなどの工程を通じて折曲部分がなめらかな曲面を持つように加工され、「L」字断面構造で形成されてもよい。これにより、上記第2分割体200は全体的に「L」字断面形状を有してもよい。
【0036】
上記第4プレート250は、円板を1/4に切断した状態で上下方向の幅が水平方向の幅より大きくなるように内側部分を切開した形の形状を持って外周面部分が上記第3プレート210の長さ方向の両端部に接触して垂直結合される構造を有してもよい。上記第4プレート250は、バルブユニット50でバルブ本体52とシャフト56の連結部分が突出しているために上下方向の幅が大きいようにして突出部分をカバーするためのものである。
【0037】
上記第3分割体300は、上記バルブユニット50を基準に上記第2分割体200と対称する形状を持つ。但し、連結される仕上げシャーシの種類を異にする。
【0038】
上記第3分割体300は、上記バルブユニット50またはバルブ本体52の上部の一方の側面に対応される形状及び長さを有して、上記バルブユニット50またはバルブ本体52の上部の一方の側面を覆う形で具備される第5プレート310と、上記第5プレート310の幅方向の第1端部に結合される第2仕上げシャーシ220と、上記第5プレート310の幅方向の第2端部に結合される第1仕上げシャーシ120を具備する。さらに、上記第3分割体300は、上記第5プレート310の長さ方向の両端部に上記第5プレート310と垂直を成すようにそれぞれ結合して互いに対向する第6プレート350と、上記第5プレート310と上記第6プレート350を互いに結合させるための連結シャーシ130を具備する。
【0039】
上記第5プレート310は、上記バルブユニット50に対応される長さを有して、平板プレートをローリングなどの工程を通じて折曲部分がなめらかな曲面を持つように加工され、「L」断面構造で形成されたものであってもよい。これにより上記第3分割体300は全体的に「L」字断面形状を有してもよい。
【0040】
上記第6プレート350は円板を1/4に切断した状態で上下方向の幅が水平方向の幅より大きくの内側部分を切開した形の形状を持って外周面部分が上記第5プレート310の長さ方向の両端部に接触して垂直結合される構造を有してもよい。上記第6プレート350は、バルブユニット50でバルブ本体52とシャフト56の連結部分が突出しているために上下方向の幅が大きいようにして突出部分をカバーするためのものである。
【0041】
上記第1プレート110の幅方向の他方の端部には上記第1仕上げシャーシ120が結合されてもいいし、上記第2仕上げシャーシ220が結合されてもいい。さらに、上記第3プレート210や第5プレート310の場合にも幅方向の他方の端部には上記第2仕上げシャーシ220が結合されてもいいし、上記第1仕上げシャーシ120が結合されてもいい。場合によって、第3分割体300の第5プレート310の場合と同様、第1端部には第2仕上げシャーシ220が結合されて第2端部には第1仕上げシャーシ120が結合されてもいい。
【0042】
ここで、上記第1分割体100、上記第2分割体200、上記第3分割体300が組み立てされる場合に、上記第1仕上げシャーシ120と上記第2仕上げシャーシ220が接触されながら組立されるようになるので、上記第1プレート110の幅方向の第1端部に上記第1仕上げシャーシ120が結合された場合に、この部分と結合される第2分割体200の上記第3プレート210または第3分割体300の第5プレート310の幅方向の端部には上記第2仕上げシャーシ220が結合されなければならない。また、上記第1プレート110の幅方向の第2端部に上記第2仕上げシャーシ220が結合された場合に、この部分と結合される第2分割体200の上記第3プレート210または第3分割体300の第5プレート310の幅方向の端部には上記第1仕上げシャーシ120が結合されなければならない。
【0043】
上記第1プレートないし第6プレート110,150,210,250,310,350、上記第1仕上げシャーシ210及び上記第2仕上げシャーシ220、上記連結シャーシ130は軟質金属材質(例えば、アルミニウム材質)を有してもよい。
【0044】
そして、上記第1仕上げシャーシ120及び上記第2仕上げシャーシ220は、上記第1プレート110に結合される第2プレート150の幅方向の両端部、上記第3プレート210に結合される第4プレート250の幅方向の両端部、上記第5プレート310に結合される第6プレート350の幅方向の両端部にも結合されてもよい。
【0045】
この時は、隣接されるプレートに結合された仕上げシャーシが結合されなければならない。例えば、第1プレート110に第1仕上げシャーシ120が結合されている場合、第2プレート150の幅方向の端部にも第1仕上げシャーシ120が結合されてもよい。この場合、第1プレート110と第2プレート150の幅方向の端部に一緒に一体型に結合されるように一部分が垂直に折曲された形の一体型構造を持つ第1仕上げシャーシ120または第2仕上げシャーシ220を具備して結合させることも可能である。
【0046】
図示られなかったが、上記第1プレート110、上記第3プレート210及び上記第5プレート310は、剛性を補強するため幅方向の一端部から幅方向の他端部までの長さを有して外側方向に折曲されて突出形成された「コ」字断面形状又は半円形の断面形状を持つ少なくとも一つの折曲突起を具備する。上記折曲突起は、剛性の補強のために必要な場合は一定間隔で複数で具備てもよい。
【0047】
上記折曲突起は、一定幅を持って、プレートの幅方向を沿って長く形成される。上記折曲突起は、上記プレートの内側方向では、凹状を持って、外側方向では凸状に突出構造を持つようになる。
【0048】
ここで、上記第3分割体300と接触される上記第2分割体200の上記第3プレート210の中央部位及び上記第2分割体200と接触される上記第3分割体300の第5プレート310の中央部位のそれぞれには上記シャフト56が通過するための半円形の溝またはホール(以下「溝」に統一)260,360がそれぞれ形成され、上記溝260,360の形成部位には上記第1仕上げシャーシ120または上記第2仕上げシャーシ220が結合されない。
【0049】
以下では、第1分割体100には第1仕上げシャーシ120が結合されて、上記第2分割体200には第2仕上げシャーシ220だけが結合されて、第3分割体300には組立部位に対応して第1仕上げシャーシ120及び第2仕上げシャーシ220が結合される場合について説明する。
【0050】
しかし、これは単純した例示であり、必要に応じて上記第1仕上げシャーシ120及び上記第2仕上げシャーシ220は第1プレートないし第6プレート110,150,210,250,310,350のそれぞれに対応して結合されてもよい。
【0051】
そして、以下では、仕上げシャーシ120,220が第1プレート110、第3プレート210、第5プレート310に結合される場合のみを説明するが、上記仕上げシャーシ120,220が第2プレート150、第4プレート250、第6プレート350にも対応して結合されるのは当然のことである。
【0052】
上記第1仕上げシャーシ120及び上記第2仕上げシャーシ220の詳細構成、およびこれらを通じた結合方法は、図6ないし図9を通じて説明する。
【0053】
図6図2の第1仕上げシャーシ及び上記第2仕上げシャーシの斜視図であり、図7は第1分割体または第3分割体の第1仕上げシャーシとの結合過程を図示した図面であり、図8は第2分割体または第3分割体の第2仕上げシャーシとの結合過程を説明するための図面であり、図9は第1分割体、第2分割体、及び第3分割体の組立部位を示した図面である。
【0054】
図6(a)は、上記第1仕上げシャーシ120を図示したものであり、図6(b)は、上記第2仕上げシャーシ220を図示したのである。
【0055】
上記第1仕上げシャーシ120及び上記第2仕上げシャーシ220は結合されるプレートに対応される長さを持てもいいし、プレートのそれぞれの端部の形状に対応される形状を有してもいい。また、二つのプレートが互いに結合した場合に、一体型の仕上げシャーシを利用して結合させることも可能である。
【0056】
図6(a)に示すように、上記第1仕上げシャーシ120は第1結合部122及び第1支持部124を具備して全体的に「L」字断面形状を持つようになる。
【0057】
上記第1結合部122は第1プレート110または第5プレート310の幅方向の縁部(または端部)が挿入されるための第1挿入溝123を持つ「コ」字断面形状に具備される。上記第1結合部122は上部面122aと下部面122bを持って、上部面122aと下部面122bの間に側方向の挿入溝として上記第1挿入溝123が形成された構造を持つ。
【0058】
上記第1挿入溝123の内部の一面(又は内部の下部面)123aには鋸歯状の第1突起123cが形成され、内部の他面(または内部の上部面)123bには上記第1突起123cとの交差構造に鋸歯状の第2突起123dが形成される。上記第1突起123c及び上記第2突起123dはそれぞれ複数で形成されることも可能である。
【0059】
上記第1突起123c及び上記第2突起123dは互いに対向しないように形成される。すなわち、第1突起123cに直接的に対向する内部の他面123b部分には第2突起123dが形成されなくて、隣接された部分に第2突起123dが形成されて圧搾時上記第1突起123c及び上記第2突起123dは互いと噛み合う構造を有するようになる。
【0060】
上記第1支持部124は、上記第1結合部122の端部から垂直方向に折れて延長形成される。上記第1支持部124は、上記保護カバー500の内部に装備される断熱材(不図示)の側面を補強するため具備される。
【0061】
図6(b)に示すように、上記第2仕上げシャーシ220は第2結合部222、第2支持部224及び延長部226を具備して全体的に「T」字断面形状を持つ。
【0062】
上記第2結合部222は、上記第3プレート210または上記第5プレート310の幅方向の縁部(又は幅方向の端部)が挿入されるための第2挿入溝223を持つ「コ」字断面形状に具備される。上記第2結合部222は上部面222aと下部面222bを持って、上部面222aと下部面222bの間に側方向の挿入溝の上記第2挿入溝223が形成された構造を持つ。
【0063】
上記第2挿入溝23の内部の一面(又は内部の下部面)223aには鋸歯状の第1突起223cが形成され、内部の他面(または内部の上部面)223bには上記第1突起223cとの交差構造に鋸歯状の第2突起223dが形成される。上記第1突起223c及び上記第2突起223dはそれぞれ複数で形成されることも可能である。
【0064】
上記第1突起223c及び上記第2突起223dは互いに対向しないように形成される。すなわち、第1突起223cに直接的に対向する内部の他面223b部分には第2突起223dが形成されなくて、隣接された部分に第2突起223dが形成されて圧搾市上記第1突起223c及び上記第2突起223dは互いと噛み合う構造を有するようになる。
【0065】
上記第2支持部224は、上記第2結合部222の端部から垂直方向に折れて延長形成される。上記第2支持部224は、上記保護カバー500の内部に装備される断熱材(不図示)の側面の補強や組み立ての堅固さのため具備される。
【0066】
上記延長部226は、上記第2結合部222の端部から上記第2結合部222とは反対方向に延長形成される。
【0067】
これにより、上記第2結合部222と上記延長部226とは垂直になって、上記延長部226と上記第2支持部224も垂直になって、全体的に「T」字型断面形状を持つようになる。たとえば、上記第2結合部222の端部を基準点とする場合に、上記基準点から右方向に第2結合部222が延長形成され、左方向に上記延長部226が延長形成され、下部方向に上記第2支持部224が延長形成される構造を持つようになる。
【0068】
図7(a)に示すように、上記第1仕上げシャーシ120は、上記第1プレート110と結合した場合に、上記第1結合部122の上記第1挿入溝123に上記第1プレート110の幅方向の縁部(又は幅方向の両端部)が挿入されるようにした状態で、図7(b)に示すように、上記第1仕上げシャーシ120を圧搾することにより、上記第1プレート110と結合される。
【0069】
この時、上記第1仕上げシャーシ120と上記第1プレート110は軟質金属素材なので、上記第1突起123c及び上記第2突起123dが上記第1プレート110の幅方向の端部(縁部)が介在された状態で互いに噛み合う形で上記第1プレート110の縁部と共に圧搾される。これにより、上記第1プレート110の縁部(幅方向の端部)に上記第1仕上げシャーシ120が精密で強固に結合される。これは、上記第5プレート310と上記第1仕上げシャーシ120が結合される場合にも同様の方式が適用される。
【0070】
ここで、上記第1プレート110の幅方向の縁部の中の長さ方向の縁部と会う頂点部分は、上記連結シャーシ130が結合される部分なので、上記連結シャーシ130の結合部分が上記第1挿入溝123の内部に挿入されるように上記第1挿入溝123のサイズを大きくしたり、上記第1仕上げシャーシ120の第1結合部122の部分が上記連結シャーシ130の内部に挿入されて結合されるように上記連結シャーシ130の挿入溝を十分に挿入できるサイズで形成されなければならない。
【0071】
図8(a)に示すように、上記第2仕上げシャーシ220は、上記第3プレート210と結合される場合に、上記第2結合部222の上記第2挿入溝223に上記第3プレート210の幅方向の縁部(又は幅方向の端部)が挿入されるようにした状態で、図8(b)に示すように、上記第2仕上げシャーシ220を圧搾することにより、上記第3プレート210と結合される。
【0072】
この時、上記第2仕上げシャーシ220と上記第3プレート210は軟質金属素材なので、上記第1突起223c及び上記第2突起223dが上記第3プレート210の縁部が介在された状態で互いに噛み合う形で上記第3プレート210の端部分と共に圧搾される。これにより、上記第3プレート210の縁部に上記第2仕上げシャーシ220が精密で強固に結合される。これは、上記第5プレート310と上記第2仕上げシャーシ220が結合される場合にも同様の方式が適用される。
【0073】
ここで、上記第3プレート210の幅方向の縁部の中の長さ方向の縁部と会う頂点部分は、上記連結シャーシ130が結合される部分なので、上記連結シャーシ130の部分が上記第2挿入溝223の内部に挿入されるように上記第2挿入溝223のサイズを大きくしたり、上記第2仕上げシャーシ220の第2結合部222の部分が上記連結シャーシ130の内部に挿入されて結合されるように上記連結シャーシ130の挿入溝を十分に挿入できるサイズで形成されなければならない。
【0074】
上述のように、上記第1分割体100は、上記第1プレート110及び上記第1仕上げシャーシ120を具備して上記第1プレート110の幅方向の両縁部(幅方向の両端部)に第1仕上げシャーシ120が結合された構造を持つ。さらに、上記第2分割体200は、上記第3プレート210及び上記第2仕上げシャーシ220を具備して上記第3プレート210の幅方向の両縁部(幅方向の両端部)に第2仕上げシャーシ220が結合された構造を持つ。また、第3分割体300は第5プレート310と第1仕上げシャーシ120及び第2仕上げシャーシ220を具備して、幅方向の一端部(第1端部)には第2仕上げシャーシ220が結合されて、幅方向の他方の端部(第2端部)には第1仕上げシャーシ120が結合された構造を持つ。
【0075】
ここで、上記第1分割体100、上記第2分割体200、上記第3分割体300が組み立てされる場合に、組立部位は上記第1仕上げシャーシ120と上記第2仕上げシャーシ220が接触しながら組立される構造を持つようになる。
【0076】
つまり、図9に示すように、上記第1分割体100、上記第2分割体200、及び第3分割体300を組み立てしようとする場合には、組立部位が上記第1仕上げシャーシ120の第1結合部122と上記第2仕上げシャーシ220の延長部226が重畳されるようにする。つまり、上記第1仕上げシャーシ120の第1結合部122の上部面122aが上記第2仕上げシャーシ220の延長部226の下部面と重畳されるようにして、上記第1仕上げシャーシ120の第1支持部124の外面が上記第2仕上げシャーシ220の第2支持部224の外面と接触するようにする。この時、上記第2仕上げシャーシ220の延長部226により、各分割体100,200,300の組立隙間(第1支持部124と第2支持部224の接触隙間部分)がカバーされるので、組立隙間から水分などの異物が侵入することを防止することができる。
【0077】
上記連結シャーシ130の詳細構成及びそれを通じた結合方法は、図10ないし図11を通じて説明する。
【0078】
図10は上記連結シャーシの斜視図であり、図11は、各分割体100,200,300の連結シャーシとの結合過程を図示した図面である。
【0079】
図10に示すように、上記連結シャーシ130は、第1端部である第3結合部132及び第2端部である第4結合部134を具備して、互いに垂直または一定の角度をなすように中間部分が曲がって全体的に「L」字断面形状を持つようになる。
【0080】
上記第3結合部132は第1プレート110、第3プレート210または第5プレート310の長さ方向の縁部(又は長さ方向の両端部)が挿入されるための第3挿入溝133aを持つ「コ」字断面形状に具備される。上記第3挿入溝133aの内部構造は上記第1仕上げシャーシ120の第1挿入溝123の構造と同一または類似している。
【0081】
上記第4結合部134は、第2プレート150、第4プレート250または第6プレート350の外周面部位(一端部)がそれぞれ挿入されるための第4の挿入溝133bを持つ「コ」字断面形状に具備される。上記第4の挿入溝133bの内部に突起が形成されることは上記第1仕上げシャーシ120の第1挿入溝123と同一または類似している。さらに、上記第4の挿入溝133bをなす二つの面の中の内側面は外側面より短く形成されてもよい。
【0082】
第4の挿入溝133bの深さや形状は結合されるプレートの種類や形状に合わせてさまざまに変更されてもよい。
【0083】
図11(a)に示すように、上記連結シャーシ130は、上記第1プレート110、第3プレート210、または第5プレート310と結合される場合に、上記第3結合部132の上記第3挿入溝133aに上記第1プレート110、第3プレート210、または第5プレート310の長さ方向の縁部(又は長さ方向の両端部)が挿入されるようにする。そして、上記第2プレート150、第4プレート250、または第6プレート350と結合される場合に、上記第4結合部134の上記第4の挿入溝133bに上記上記第2プレート150、第4プレート250、または第6プレート350の長さ方向の縁部(又は長さ方向の両端部)または外周面部位が挿入されるようにする。
【0084】
この状態で、図11(b)に示すように、上記連結シャーシ130を圧搾することにより、第1プレート110と第2プレート150、第3プレート210と第4プレート250、第5プレート310と第6プレート350がそれぞれ垂直に結合されるようになる。
【0085】
この時、上記連結シャーシ130は軟質金属素材なので、第3挿入溝133a及び第4の挿入溝133bの内部に各プレートが介在した状態で互いに噛み合う形で圧搾結合されるようになる。これによって、第1プレート110と第2プレート150、第3プレート210と第4プレート250、第5プレート310と第6プレート350がそれぞれ精密で強固に結合されるようになる。
【0086】
この際、各プレートの頂点部分は第1仕上げシャーシ120または第2仕上げシャーシ220と結合された部分であるため、上記仕上げシャーシ120,220の結合部分が第3挿入溝133aまたは第4の挿入溝133bの内部に挿入されて一緒に圧搾結合されるように第3挿入溝133aまたは第4の挿入溝133bが一定サイズ以上になるように形成されてもよい。
【0087】
上述のように、上記第1分割体100は、上記第1プレート110、第2プレート150、連結シャーシ130及び上記第1仕上げシャーシ120を具備して一定の形状を持つように形成され、上記第2分割体200は、上記第3プレート210、第4プレート250、連結シャーシ130及び上記第2仕上げシャーシ220を具備して一定の形状を持つように形成され、上記第3分割体300は第5プレート310、第6プレート350、連結シャーシ130、第1仕上げシャーシ120及び第2仕上げシャーシ220を具備して、一定形状を持つように形成される。
【0088】
上述したような構造を持つ保護カバー500は、上記第1分割体100、上記第2分割体200及び上記第3分割体300の組み立てによって構成されるが、実際に適用される場合には上記第1分割体100の内部に断熱材が具備された第1断熱ユニット、上記第2分割体200の内部に断熱材が具備された第2断熱ユニット、および上記第3分割体300の内部に断熱材が具備された第3断熱ユニットで構成され、上記バルブユニット50を覆う構造のバルブユニット用断熱装置を構成することになる。
【0089】
図12は上記第1分割体100が断熱材180と結合され第1断熱ユニット400aを構成する過程を図示したものであり、図13は上記第2分割体200が断熱材280と結合され第2断熱ユニット400bを構成する過程を図示したものであり、図14は上記第3分割体300が断熱材380と結合され第2断熱ユニット400cを構成する過程を図示したものである。
【0090】
図12ないし図14に示すように、上記第1分割体100は断熱材180と結合され、第1断熱ユニット400aを構成することができる。
【0091】
上記断熱材180は、上記バルブユニット50の外面に隣接する内部断熱層(不図示)、上記内部断熱層(不図示)の外径方向に配置されて上記第1分割体100の内面に接触する外部断熱層(不図示)、上記内部断熱層と上記外部断熱層の間に介在された中間断熱層(不図示)を持つ多層構造を持ってもいいし、単層構造を有してもよい。
【0092】
上記内部断熱層と上記外部断熱層はグラスウール、ミネラルウールなどの材質で構成されて、また、バルブユニット50の内部を通過する流体が低温の場合には発泡ポリエチレンなどで構成されてもよい。
【0093】
上記中間断熱層はその内部に空気またはアルゴンガスが充填される空間を持ったジャケット構造で構成されてもよい。これに対して、中間断熱層はハイトリン(HITLIN)などのような高温断熱材で構成されてもいいし、中間断熱層は内部断熱層及び外部断熱層と比較して異種の断熱材で構成されてもいい。
【0094】
そして、内部断熱層、外部断熱層、および中間断熱層は別途の断熱材保護層によって覆われて保護されてもよい。
【0095】
上記断熱材180は、上記第1分割体100の内周面または内面に結合されて上記第1断熱ユニット400aを構成し、上記第1断熱ユニット400aは、図16に示すように、上記バルブユニット50の対応部分に結合される。上記断熱材180の側面は上記第1仕上げシャーシ120の第1支持部124及び上記第2プレート150によって支持される。上記第1支持部124は、上記断熱材180の厚さに該当する長さを持って上記断熱材150の側面全体を支持してもよい。
【0096】
さらに、上記第2分割体200は、断熱材280と結合され第2断熱ユニット400bを構成してもよい。
【0097】
上記断熱材280はバルブユニット50の外面に隣接する内部断熱層(不図示)、上記内部断熱層(不図示)の外径方向に配置される外部断熱層(不図示)、上記内部断熱層と上記外部断熱層の間に介在された中間断熱層(不図示)を持つ多層構造を有してもいいし、単層構造を有してもよい。上記断熱材280の構造は第1断熱ユニット400aの場合と同じである。
【0098】
上記断熱材280は、上記第2分割体200内周面または内面に結合されて上記第2断熱ユニット400bを構成し、上記第2断熱ユニット400bは、図16に示すように、上記バルブユニット50の対応部分に結合される。上記断熱材280の側面は上記第2仕上げシャーシ220の第2支持部224及び上記第4プレート250によって支持される。上記第2支持部224は、上記断熱材280の厚さに該当する長さを持って上記断熱材280の側面全体を支持してもよい。
【0099】
そして、上記第3分割体300は、断熱材380と結合され第3断熱ユニット400cを構成してもよい。
【0100】
上記断熱材380は、バルブユニット50の外面に隣接する内部断熱層(不図示)、上記内部断熱層(不図示)の外径方向に配置される外部断熱層(不図示)、上記内部断熱層と上記外部断熱層の間に介在された中間断熱層(不図示)を持つ多層構造を有してもいいし、単層構造を有してもよい。上記断熱材380の構造は第1断熱ユニット400aの場合と同じである。
【0101】
上記断熱材380は、上記第3分割体300内周面または内面に結合されて上記第3断熱ユニット400cを構成し、上記第3断熱ユニット400cは、図16に示すように、上記バルブユニット50の対応部分に結合される。上記断熱材380の側面は上記第1仕上げシャーシ120の第1支持部124、上記第2仕上げシャーシ220の第2支持部224及び上記第6プレート350によって支持される。
【0102】
上記第1断熱ユニット400a、上記第2断熱ユニット400bおよび上記第3断熱ユニット400cは、上記バルブユニット50を覆うように結合され、別のクランプやヒンジによって正確かつ堅固に組み立てられて、分離可能に組み立てされる。
【0103】
図15および図16は上記第1断熱ユニット400a、上記第2断熱ユニット400bおよび上記第3断熱ユニット400cがクランプ450を利用して組み立てられた状態を図示したのである。図15は上記第1断熱ユニット400aと上記第2断熱ユニット400bの組立部分の断面図であり、図16は上記第1断熱ユニット400a、上記第2断熱ユニット400bおよび上記第3断熱ユニット400cがクランプ450を利用して組み立てられた状態を図示した斜視図である。
【0104】
図15および図16は上記第1断熱ユニット400a、上記第2断熱ユニット400bおよび上記第3断熱ユニット400cが組み立てられた状態を示したものであるが、クランプ450がつながる部分は上記第1分割体100、上記第2分割体200、上記第3分割体300部分なので、上記第1分割体100、上記第2分割体200及び上記第3分割体300がクランプ350a、350bを利用して組み立てされるという意味を含む。
【0105】
図15に示すように、上記第1断熱ユニット400aと上記第2断熱ユニット400bおよび上記第3断熱ユニット400cは、フック部456、ロクキン部452及び連結リング454を具備するクランプ450を利用して組み立てられる。この時、上記クランプ450は一つを利用することもできるが、複数のクランプを利用して堅固に組み立てしてもよい。
【0106】
上記ロクキン部452は上記第1プレート110の外面に結合固定されて、上記フック部456は上記第2プレート210の外面に結合固定され、上記連結リング454は上記ロクキン部452に回転可能に連結される。
【0107】
組み立ては、上記連結リング454を上記フック部456にかけて上記ロクキン部452を上記第1分割体100または上記第1断熱ユニット400a側に引っ張って、上記連結リング454を上記フック部456に所定の弾力を持つ状態で連結して組立する。反対に分離する場合、上記ロクキン部452を上記第2分割体200または上記第2断熱ユニット400b側に旋回させて連結リング454を上記フック部456から離脱させた後、上記第1分割体100と上記第2分割体200、または上記第1断熱ユニット400aと上記第2断熱ユニット400bを分離する。
【0108】
このようなクランプを用いた組立方式は第1断熱ユニット400aと第3断熱ユニット400cを組み立てたり、上記第2断熱ユニット400bと上記第3断熱ユニット400cを組み立てる場合にも同様に適用される。
【0109】
上述のように、上記第1断熱ユニット400aと上記第2断熱ユニット400bおよび上記第3断熱ユニット400cはクランプ450を利用して組み立てる場合に、締結および分離が容易であるという長所があるが、クランプ450のサイズのために、上記第1断熱ユニット400aと上記第2断熱ユニット400bおよび上記第3断熱ユニット400cの移動や組立の際に損傷が発生する可能性があり、安全事故の危険が存在する。
【0110】
つまり、クランプ450は一定のサイズを持たなければならず、各分割体100,200,300の外側方向に突き出して設置されるために、狭い空間での設置や移動時に突き出されたクランプ部分によって上記第1断熱ユニット400aと上記第2断熱ユニット400bおよび上記第3断熱ユニット400cは損傷を受ける可能性がある。
【0111】
このような問題点を防止するため、上記第1断熱ユニット400aと上記第2断熱ユニット400bおよび上記第3断熱ユニット400cはヒンジ(不図示)を利用してヒンジ結合されてもよい。
【0112】
図16に示すように、上記第1断熱ユニット400aと上記第2断熱ユニット400bおよび上記第3断熱ユニット400cはバルブユニット50の形状に対応して外部面を覆うように組み立てられ、クランプ450を利用して組み立てられる。
【0113】
上記第1断熱ユニット400aと上記第2断熱ユニット400bおよび上記第3断熱ユニット400cは、すべての組立部位に少なくとも一つのクランプ450が分離可能に組み立てられてもよい。
【0114】
上述のように、本発明によると、バルブユニットに組立される断熱材保護カバーを複数のプレートと仕上げシャーシ及び連結シャーシを利用して結合して構成することにより、脱付着が容易して、結合精密度を高めることができ、工程の単純化を実現することができる。また、剛性を向上させ、結合部分の結合強度を高めることができる。
【0115】
上記実施例の説明は本発明のより徹底的な理解のために図面を参照に例を示したものに過ぎないので、本発明を限定する意味で解釈されない。また、本発明が属する技術分野で通常の知識を持った者にとって本発明の基本的原理を外れない範囲内で多様な変化と変更が可能である。
【要約】
バルブユニット用断熱材保護カバーは、バルブユニットの下部の曲面に対応される曲面を持って上記バルブユニットの長さに対応される長さを持つ第1プレートと、上記第1プレートの幅方向の両端部にそれぞれ結合される第1仕上げシャーシと、上記第1プレートの長さ方向の両端部に上記第1プレートとは垂直になってそれぞれ結合される第2プレートを具備する第1分割体と、上記バルブユニット又は上記バルブ本体の上部の一方の側面に対応される形状を持って上記バルブユニットの長さに対応される長さを持つ第3プレートと、上記第3プレートの幅方向の両端部にそれぞれ結合される第2仕上げシャーシと、上記第3プレートの長さ方向の両端部に上記第3プレートと垂直になってそれぞれ結合される第4プレートを具備する第2分割体と、上記バルブユニット又は上記バルブ本体の上部の他方の側面に対応される形状を持って、上記バルブユニットの長さに対応される長さを持つ第5プレートと、上記第1分割体と接触される上記第5プレートの幅方向の第1端部に結合される第2仕上げシャーシと、上記第2分割体と接触する上記第5プレートの幅方向の第2端部に結合される第1仕上げシャーシと、上記第5プレートの長さ方向の両端部のそれぞれに上記第5プレートと垂直になって結合される第6プレートを具備する第3分割体を具備する。
【選択図】図2
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
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図14
図15
図16