(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0013】
[第1実施形態]
本発明の第1実施形態について図面を参照して詳細に説明する。
図1には、発券機の外観例が示されている。発券機100は、店に備えられる。来店した客は、店に備えられている発券機100を操作することにより、商品を購入する。発券機100は、客が購入した商品に応じた券を、その客に対して発行する。この発行された券には、客が購入した商品の商品名、商品の購入金額(販売金額)及び個数などが印字されてもよい。
【0014】
以下、発券機100は、一例として、飲食店に備えられるものとする。また、客が購入した商品に応じた券は、一例として、食券であるものとして説明を続ける。客が購入する商品は、店内飲食用の商品でもよいし、店外飲食用の商品(持ち帰り用の商品)でもよい。発券機100は、硬貨投入口105と、紙幣投入口106と、払出口109と、読取部110と、操作表示部111とを、予め定められた正面に備える。
【0015】
図2には、発券機の構成例がブロック図により示されている。店には、複数の発券機100が備えられてもよい。サーバ装置200は、発券機100に対する上位装置である。サーバ装置200は、発券機100から受信した信号などに基づいて、発券機100と同様の処理を実行してもよい。
【0016】
発券機100は、通信回線300を介して、サーバ装置200と通信する。発券機100は、CPU101と、RAM102と、記憶部103と、通信部104と、硬貨投入口105と、紙幣投入口106と、貨幣識別部107と、貨幣払出部108と、払出口109と、読取部110と、印字部112と、操作表示部111とを備える。
【0017】
RAM102は、CPU101を動作させるためのプログラムを記憶する。RAM102は、各種データを記憶してもよい。この各種データは、例えば、CPU101の動作により生成されたパラメータデータである。
【0018】
記憶部103は、商品ファイルと、原材料ファイルとを記憶する。各ファイルは、結合されずに記憶されてもよいし、結合されて一つのファイルとして記憶されてもよい。記憶部103は、商品ファイルを記憶することにより、賞味期限を商品毎に記憶することになる。各項目が初期値に定められた各ファイルは、サーバ装置200(上位装置)から発券機100に送信されてもよい。
【0019】
図3には、商品ファイルの例が表により示されている。商品ファイルは、販売対象の商品が登録されるファイルである。商品ファイルの項目には、品番と、商品名と、値段と、賞味期限と、原材料番号と、産地名と、保存温度と、店用印字フォーマット番号と、控用印字フォーマット番号とがある。品番(商品番号)は、選択された商品を識別するための番号(識別情報)である。なお、識別情報は、商品名でよいし、予め定められた略語でもよい。商品名は、商品の名称である。値段は、商品の値段(販売価格)である。賞味期限は、商品の品質の保持が可能であると認められる期限である。ここで、賞味期限は、消費期限又は使用期限でもよい。また、賞味期限は、保存温度毎に定められていてもよい。また、賞味期限は、季節毎に定められていてもよい。
【0020】
原材料番号は、商品に含まれる原材料を識別するための番号である。産地名は、商品に含まれる原材料の産地名である。保存温度は、商品を保存する際の環境温度である。店用印字フォーマット番号は、店員に渡される食券に情報を印字するためのフォーマットの識別番号である。控用印字フォーマット番号は、控え券に情報を印字するためのフォーマットの識別番号である。
【0021】
図3では、品番「0001」と、商品名「カレーライス」と、値段(円)「500」と、賞味期限「9月30日午後10時」と、原材料番号「0100」と、産地名「C」と、保存温度「15」と、店用印字フォーマット番号「1001」と、控用印字フォーマット番号「1011」とが対応付けられている。また、品番「0002」と、商品名「ハンバーグ」と、値段(円)「550」と、賞味期限「9月30日午後10時」と、原材料番号「0101」と、産地名「D」と、保存温度「15」と、店用印字フォーマット番号「1002」と、控用印字フォーマット番号「1012」とが対応付けられている。
【0022】
図4には、原材料ファイルの例が表により示されている。原材料ファイルは、販売対象の商品に含まれる原材料名が登録されるファイルである。原材料ファイルは、原材料に含まれるアレルギー物質名が登録されるファイルでもよい。原材料ファイルの項目には、原材料番号と、主材料名と、副材料名とがある。原材料ファイルの項目「原材料番号」は、商品ファイル(
図3を参照)の項目「原材料番号」を示す。主材料名は、主な原材料の名称である。副材料名は、主な原材料以外の原材料の名称である。
図4では、原材料番号「0100」と、主材料名「E」と、副材料名「F」とが対応付けられている。また、原材料番号「0101」と、主材料名「G」と、副材料名「H」とが対応付けられている。
【0023】
図2に戻り、発券機の構成例の説明を続ける。CPU101(Central Processing Unit)は、RAM102(Random Access Memory)に記憶されたプログラムに基づいて、発券機100の各部を制御する。
【0024】
CPU101は、購入する商品が店外飲食用の商品であることが選択された場合、店外飲食用の商品の食券と、店外飲食用の商品の賞味期限が印字された控え券と、を印字部112から発行させる。CPU101は、食券と控え券とに切り離し可能な券を、印字部112から発行させてもよい。CPU101は、印字部112を制御することにより、控え券の予め定められた面(例えば、商品名が印字される面)に賞味期限を印字させてもよい。CPU101は、印字部112を制御することにより、商品の保存温度毎の賞味期限を、控え券に印字させてもよい。CPU101は、印字部112を制御することにより、商品の保存温度毎の賞味期限を、控え券に印字させてもよい。
【0025】
CPU101は、硬貨投入口105が受け付けた硬貨が示す金額と、紙幣投入口106が受け付けた紙幣が示す金額と、販売した単品商品及びセット商品の値段の合計(販売金額)とに基づいて、払出額(釣銭額)を算出する。
【0026】
通信部104は、通信回線300を介して、サーバ装置200と通信する。通信部104は、CPU101による制御に基づいて、商品ファイルと、原材料ファイルとを、サーバ装置200(上位装置)に送信してもよい。また、通信部104は、商品ファイルと、原材料ファイルとを、サーバ装置200から受信してもよい。この場合、通信部104は、商品ファイルと、原材料ファイルとを、記憶部103に記憶させる。
【0027】
硬貨投入口105は、硬貨を受け付ける投入口である。硬貨投入口105は、受け付けた硬貨の形状、模様、色彩、材質及び重量を示す信号を、一枚毎に貨幣識別部107に出力する。
紙幣投入口106は、紙幣を受け付ける投入口である。紙幣投入口106は、受け付けた紙幣の形状、模様、色彩及び材質を示す信号を、一枚毎に貨幣識別部107に出力する。
【0028】
貨幣識別部107には、受け付けた硬貨の形状、模様、色彩、材質及び重量を示す信号が、硬貨投入口105から入力される。貨幣識別部107は、受け付けた硬貨の形状、模様、色彩、材質及び重量を示す信号に基づいて、硬貨が示す金額を示す信号を、一枚毎にCPU101に出力する。
【0029】
また、貨幣識別部107には、受け付けた紙幣の形状、模様、色彩及び材質を示す信号が、紙幣投入口106から入力される。貨幣識別部107は、受け付けた紙幣の形状、模様、色彩及び材質を示す信号に基づいて、紙幣が示す金額を示す信号を、一枚毎にCPU101に出力する。
【0030】
貨幣払出部108は、CPU101により算出された払出額(釣銭額)が正値である場合、発券機100に予め用意されている紙幣及び貨幣を、払出額と同額となるように用意する。
払出口109は、払出額と同額となるように用意された紙幣及び貨幣を払い出す。払出口109は、CPU101による制御に基づいて、食券と控え券とを出力する。
【0031】
読取部110は、クーポン券からクーポン情報を読み取る部位である。クーポン券は、特定のサービス(例えば、割引サービス)を客に利用してもらうための券である。クーポン券は、例えば、紙媒体などによるクーポン券として客に直接配布されてもよいし、店が運用するサーバ装置200から、客が所有する端末(不図示)に対して、クーポン券のデータが送信されることにより配布されてもよい。読取部110は、クーポン情報を、CPU101に転送する。
【0032】
印字部112は、CPU101による制御に基づいて、客が購入した商品の名称及び賞味期限等を券(例えば、紙媒体)に印字する。より具体的には、印字部112は、商品の名称等を、食券に印字する。また、印字部112は、商品の賞味期限等を、控え券に印字する。印字部112は、商品の名称等が印字された食券と、商品の賞味期限が印字された控え券とを、払出口109に出力する。印字部112は、CPU101による制御に基づいて、可変長に券を切断し、可変長で発行される控え券に、賞味期限を印字してもよい。食券及び控え券についての詳細は、
図6〜
図9を用いて後述する。
【0033】
操作表示部111は、CPU101による制御に基づいて、商品に対応付けられた操作キーを表示する。操作表示部111は、操作キーを介した操作入力を受け付け、操作入力に応じた信号をCPU101に出力する。操作表示部111は、客が商品を購入する際、購入する商品が店外飲食用の商品であるか否かを客が選択するための操作入力を受け付ける。操作表示部111は、操作キーが表示された画面への接触を検出するタッチパネルを有していてもよい。
【0034】
図5には、操作キーの表示例が示されている。
図5では、操作表示部111は、商品に対応付けられた操作キーとして、カレーライス・操作キー400と、ハンバーグ・操作キー401とを表示する。カレーライス・操作キー400は、客がカレーライスを購入するための操作キーである。操作表示部111は、カレーライス・操作キー400が客により押下操作された場合、カレーライス・操作キー400を介した操作入力を示す信号を、CPU101に出力する。ハンバーグ・操作キー401は、客がハンバーグを購入するための操作キーである。操作表示部111は、ハンバーグ・操作キー401が客により押下操作された場合、ハンバーグ・操作キー401を介した操作入力を示す信号を、CPU101に出力する。
【0035】
また、操作表示部111は、持ち帰り用・操作キー510と、会計キー600とを表示する。持ち帰り用・操作キー510は、購入する商品が店外飲食用の商品(持ち帰り用の商品)であるか否かを客が選択するための操作キーである。操作表示部111は、持ち帰り用・操作キー510が客により押下操作された場合、持ち帰り用・操作キー510を介した操作入力を示す信号を、CPU101に出力する。会計キー600は、購入した商品の会計処理を完了させるための操作キーである。操作表示部111は、会計キー600が客により押下操作された場合、会計キー600を介した操作入力を示す信号を、CPU101に出力する。
【0036】
図6には、店外飲食券の第1例が示されている。より具体的には、
図6には、カレーライス・操作キー400と、持ち帰り用・操作キー510と、会計キー600とが押下操作されたことにより(
図5を参照)、商品名「カレーライス」(
図3を参照)が購入された場合の店外飲食券の例が示されている。店外飲食券(紙媒体)は、設けられたミシン目(
図6では、破線で示されている)により、食券(店用の領域)と控え券(客用の領域)とに切り離しが可能である。
【0037】
食券には、かっこ記号及び文字「(店)」と印字されている。また、食券には、購入された商品の商品名「カレーライス」と、値段「¥500」とが、店用印字フォーマット「1001」に基づいて印字されている。食券は、店員に渡されてもよい。一方、控え券には、かっこ記号及び文字「(控)」と印字されている。また、控え券には、購入された商品の商品名「カレーライス」と、値段「¥500」と、賞味期限「9月30日午後10時」とが、控用印字フォーマット「1011」に基づいて印字されている。ここで、賞味期限は、店外飲食券が発行された時刻に、商品ファイルの項目「賞味期限」に示された時間が加算された時刻である。控え券には、購入された商品の原材料「E」「F」とが、控用印字フォーマット「1011」に基づいて印字されてもよい。控え券は、客が持ち帰ることが可能である。
【0038】
図7には、店外飲食券の第2例が示されている。
図7では、
図6に示す店外飲食券との相違点についてのみ説明する。控え券には、購入された商品の商品名「カレーライス」と、値段「¥500」と、賞味期限「摂氏15度:9月30日午後10時」「摂氏5度:10月1日午前8時」とが、控用印字フォーマット「1011」に基づいて印字されている。このように、商品ファイルの項目「賞味期限」が保存温度毎に定められている場合には、賞味期限が保存温度毎に印字される。
【0039】
図8には、店外飲食券の第3例が示されている。
図8では、
図6に示す店外飲食券との相違点についてのみ説明する。
図8(A)には、食券が示されている。
図8(B)には、控え券が示されている。
図8に示す店外飲食券は、食券と控え券とが予め切り離されて発行されている。
【0040】
図9には、店内飲食券の第1例が示されている。より具体的には、
図9には、カレーライス・操作キー400と、会計キー600とが押下操作されたことにより(
図5を参照)、商品名「カレーライス」(
図3を参照)が購入された場合の店内飲食券の例が示されている。店内飲食券(紙媒体)は、設けられたミシン目(
図9では、破線で示されている)により、食券と控え券とに切り離しが可能である。
【0041】
食券には、かっこ記号及び文字「(店)」と印字されている。また、食券には、購入された商品の商品名「カレーライス」と、値段「¥500」とが、店用印字フォーマット「1001」に基づいて印字されている。食券は、店員に渡されてもよい。一方、控え券には、かっこ記号及び文字「(控)」と印字されている。また、控え券には、購入された商品の商品名「カレーライス」と、値段「¥500」とが、控用印字フォーマット「1011」に基づいて印字されている。つまり、店内飲食券には、賞味期限は印字されなくてもよい。また、控え券には、購入された商品の原材料「E」「F」とが、控用印字フォーマット「1011」に基づいて印字されてもよい。控え券は、客が持ち帰ることが可能である。
【0042】
図10は、発券機の動作手順の例を示すフローチャートである。このフローチャートに示された動作手順は、会計キー600(
図5を参照)が押下操作される毎に、繰り返し実行されてもよい。
(ステップS1)CPU101は、操作入力信号を操作表示部111から取得する。
(ステップS2)CPU101は、客が購入する商品が店外飲食用の商品であるか否かを、操作入力信号に基づいて判定する。客が購入する商品が店外飲食用の商品である場合(ステップS2:Yes)、CPU101は、ステップS3に処理を進める。一方、客が購入する商品が店外飲食用の商品でない場合(ステップS2:No)、CPU101は、ステップS4に処理を進める。
【0043】
(ステップS3)CPU101は、印字部112を制御し、控用印字フォーマットに基づいて、賞味期限を控え券に印字させる。
(ステップS4)CPU101は、印字部112を制御し、控用印字フォーマットに基づいて、予め定められた項目(例えば、商品ファイルの項目から選択された項目)を控え券に印字させる。
【0044】
(ステップS5)CPU101は、印字部112を制御し、店用印字フォーマットに基づいて、商品名及び値段を食券に印字させる。
(ステップS6)CPU101は、印字部112を制御し、食券と控え券とを発行させる。
【0045】
以上のように、商品を選択して購入する客による操作入力に基づいて券を発行する発券機において、発券機100は、賞味期限を商品毎に記憶する記憶部103と、賞味期限を券に印字可能である印字部112と、客が商品を購入する際、購入する商品が店外飲食用の商品であるか否かを客が選択するための操作入力を受け付ける操作表示部111(操作部)と、購入する商品が店外飲食用の商品であることが選択された場合、選択された商品を示す識別情報に対応付けて、店外飲食用の商品の賞味期限が印字された券を印字部112から発行させるCPU101(制御部)とを備える。
【0046】
商品を選択して購入する客による操作入力に基づいて券を発行する発券システムにおいて、発券システムは、賞味期限を券に印字可能である印字部112と、客が商品を購入する際、購入する商品が店外飲食用の商品であるか否かを客が選択するための操作入力を受け付ける操作表示部111(操作部)と、賞味期限を商品毎に記憶する記憶部103と、購入する商品が店外飲食用の商品であることが選択された場合、選択された商品を示す識別情報に対応付けて、店外飲食用の商品の賞味期限が印字された券を印字部から発行させるCPU101(制御部)とを備える。
発券システムは、印字部112、操作表示部111(操作部)、記憶部103及びCPU101(制御部)のそれぞれを、サーバ装置200(上位装置)又は発券機100のいずれに備えてもよい。
【0047】
この構成により、CPU101(制御部)は、購入する商品が店外飲食用の商品であることが選択された場合、選択された商品を示す識別情報に対応付けて、店外飲食用の商品の賞味期限が印字された券を印字部112から発行させる。これにより、発券機100及び発券システムは、賞味期限が印字されたラベルを店側が別途発行しなくても、店外飲食用の商品の賞味期限を客に確認させることができる。
【0048】
CPU101(制御部)は、食券と控え券とを券として印字部112から発行させる際、控え券の予め定められた領域(印字領域)に、賞味期限を印字させてもよい。ここで、券は、例えば、食券と控え券とが予め分離された二枚の券として発行されてもよい。また、券は、例えば、食券と控え券とを分離可能とする切り取り線が施された一枚の券として発行されてもよい。
なお、食券は、控え券を兼ねてもよい。すなわち、一枚の券が発行され、その一枚の券が、調理指示等が記載された食券として、店員に渡されてもよい。調理後、その一枚の券は、客が持ち帰ることができる控え券として、調理された商品と共に客に渡されてもよい。
【0049】
また、発行される券の裏面は粘着部が設けられていない単なる用紙であってもよいが、券の裏面に粘着部が設けられており、その粘着部をシール部が覆うような構成の券であってもよい。特に、券が一枚で、食券と、控え券とを兼ねている場合、食券として機能する場合には、裏面のシールは剥がさずに使用し、控え券として使用する場合にはシールを剥がし、該券を商品に貼付するようにしてもよい。
【0050】
記憶部103は、商品の保存温度毎の賞味期限を記憶してもよい。CPU101(制御部)は、商品の保存温度毎の賞味期限を、控え券に印字させてもよい。
印字部112は、可変長で発行される控え券に、賞味期限を印字してもよい。
【0051】
[第2実施形態]
第2実施形態では、店外飲食用の商品と、店内飲食用の商品とで異なる品番が割り当てられている点が、第1実施形態と相違する。以下では、第1実施形態との相違点についてのみ説明する。
【0052】
図11には、商品ファイルの例が表により示されている。商品ファイルの項目には、品番と、商品名と、値段と、賞味期限と、原材料番号と、産地名と、保存温度と、印字フォーマット番号とがある。印字フォーマット番号は、食券及び控え券に情報をそれぞれ印字するためのフォーマットを識別するための番号である。つまり、店外飲食用の商品と、店内飲食用の商品とで異なる品番が、割り当てられている。
【0053】
図11では、品番「0010」と、商品名「カレーライス」と、値段(円)「500」と、賞味期限「−(定めず)」と、原材料番号「0100」と、産地名「C」と、保存温度「15」と、印字フォーマット番号「1003」とが対応付けられている。また、品番「0011」と、商品名「持ち帰り用カレーライス」と、値段(円)「500」と、賞味期限「9月30日午後10時」と、原材料番号「0100」と、産地名「C」と、保存温度「15」と、印字フォーマット番号「1013」とが対応付けられている。
【0054】
品番「0020」と、商品名「ハンバーグ」と、値段(円)「550」と、賞味期限「−(定めず)」と、原材料番号「0101」と、産地名「D」と、保存温度「15」と、印字フォーマット番号「1004」とが対応付けられている。また、品番「0021」と、商品名「持ち帰り用ハンバーグ」と、値段(円)「550」と、賞味期限「9月30日午後10時」と、原材料番号「0101」と、産地名「D」と、保存温度「15」と、印字フォーマット番号「1014」とが対応付けられている。
【0055】
図12には、操作キーの表示例が示されている。
図12では、操作表示部111は、商品に対応付けられた操作キーとして、カレーライス・操作キー400と、ハンバーグ・操作キー401と、持ち帰り用カレーライス・操作キー402と、持ち帰り用ハンバーグ・操作キー403とを表示する。つまり、
図12では、
図5に示す操作キーの表示例と異なり、持ち帰り用・操作キー510が表示されない代わりに、持ち帰り用カレーライス・操作キー402と、持ち帰り用ハンバーグ・操作キー403とが表示されている。
【0056】
持ち帰り用カレーライス・操作キー402は、客が持ち帰り用カレーライスを購入するための操作キーである。操作表示部111は、持ち帰り用カレーライス・操作キー402が客により押下操作された場合、持ち帰り用カレーライス・操作キー402を介した操作入力を示す信号を、CPU101に出力する。持ち帰り用ハンバーグ・操作キー403は、客が持ち帰り用ハンバーグを購入するための操作キーである。操作表示部111は、持ち帰り用ハンバーグ・操作キー403が客により押下操作された場合、持ち帰り用ハンバーグ・操作キー403を介した操作入力を示す信号を、CPU101に出力する。
【0057】
図13には、店外飲食券の第4例が示されている。食券には、購入された商品の商品名「持ち帰り用カレーライス」と、値段「¥500」とが、印字フォーマット「1013」に基づいて印字されている。一方、控え券には、購入された商品の商品名「持ち帰り用カレーライス」と、値段「¥500」と、賞味期限「9月30日午後10時」とが、印字フォーマット「1013」に基づいて印字されている。控え券には、購入された商品の原材料「E」「F」とが、印字フォーマット「1013」に基づいて印字されてもよい。つまり、CPU101は、印字部112を制御し、印字フォーマット「1013」に基づいて食券及び控え券の両方を印字させる。
【0058】
図14には、店内飲食券の第2例が示されている。より具体的には、
図14には、カレーライス・操作キー400と、会計キー600とが押下操作されたことにより(
図12を参照)、商品名「カレーライス」(
図3を参照)が購入された場合の店内飲食券の例が示されている。
【0059】
食券には、かっこ記号及び文字「(店)」と印字されている。また、食券には、購入された商品の商品名「カレーライス」と、値段「¥500」とが、印字フォーマット「1003」に基づいて印字されている。食券は、店員に渡されてもよい。一方、控え券には、かっこ記号及び文字「(控)」と印字されている。また、控え券には、購入された商品の商品名「カレーライス」と、値段「¥500」とが、印字フォーマット「1003」に基づいて印字されている。控え券には、購入された商品の原材料「E」「F」とが、印字フォーマット「1003」に基づいて印字されてもよい。つまり、CPU101は、印字部112を制御し、印字フォーマット「1003」に基づいて食券及び控え券の両方を印字させる。また、
図14に示す店内飲食券(紙媒体)は、
図9に示す店内飲食券と比較して、印字される情報量に応じて短く切断されている。
【0060】
以上、この発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
【0061】
例えば、印字部112は、姿勢を90度回転させた文字(横に倒した文字)で、賞味期限等を券に印字してもよい。また、例えば、印字部112は、縦書きで賞味期限等を券に印字してもよい。
【0062】
なお、上記に説明した発券機を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより、実行処理を行ってもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものであってもよい。
【0063】
また、「コンピュータシステム」は、WWWシステムを利用している場合であれば、ホームページ提供環境(あるいは表示環境)も含むものとする。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、フラッシュメモリ等の書き込み可能な不揮発性メモリ、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。
【0064】
さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムが送信された場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(例えばDRAM(Dynamic Random Access Memory))のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。
また、上記プログラムは、このプログラムを記憶装置等に格納したコンピュータシステムから、伝送媒体を介して、あるいは、伝送媒体中の伝送波により他のコンピュータシステムに伝送されてもよい。ここで、プログラムを伝送する「伝送媒体」は、インターネット等のネットワーク(通信網)や電話回線等の通信回線(通信線)のように情報を伝送する機能を有する媒体のことをいう。
また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良い。
さらに、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であっても良い。