(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記第1および第2の係止爪のいずれかは、前記第1および第2の係止爪が前記第1および第2のスリット孔に挿入された状態で、前記第1および第2のスリット孔のいずれかを規定する前記天板側フランジ部の後端部に当接することで前記天板部の後方側への移動を規制するための鉛直端面をさらに含む、請求項2に記載の暖房装置。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明の実施の形態について図に基づいて説明する。
まず、
図1を参照して、本発明の一実施の形態における暖房装置の構成について説明する。以下、本実施の形態の暖房装置の一例としてガスファンヒータについて説明する。また、以下では各方向は暖房装置を床面に設置した状態を基準としている。
【0018】
本実施の形態の暖房装置は、側板部1と、前板部2と、天板部3と、底板部4と、表示パネル部5と、操作パネル部6と、燃焼ケース11と、燃焼装置12と、送風装置13と、制御部14と、風向板15とを主に有している。
【0019】
側板部1と、前板部2と、天板部3と、底板部4とによって筺体が構成されている。天板部3の上側に各種情報を表示可能な表示パネル部5と、暖房装置を操作可能な操作パネル部6とが並んで取り付けられている。本実施の形態では、表示パネル部5は2つの表示部5aを有しており、操作パネル部6は8つの操作ボタン6aを有している。
【0020】
天板部3と、底板部4と、表示パネル部5と、操作パネル部6とによって構成される筺体の内部に、燃焼ケース11と、燃焼装置12と、送風装置13と、制御部14と、風向板15が収容されている。風向板15は、前板部2の下部に設けられた排気口EPから筺体外に露出するように配置されている。排気口EPは前板部2を貫通しており、暖房装置の内部と外部とを連通している。排気口EPは略長方形状を有しており、前板部2の左右方向の大部分に渡って形成されている。
【0021】
図1および
図2を参照して、燃焼ケース11は、ファンケース一体型の燃焼ケースであり、燃焼装置12と、送風装置13とを内部に収容している。風向板15の近傍に送風装置13が配置されている。送風装置13の上方に燃焼装置12が配置されている。また、側板部の背面側に吸気口16が設けられている。
【0022】
燃焼ケース11の内部は二重構造となっており、燃焼部11aと、空気迂回部11bとを有している。燃焼ケース11の燃焼部11aには、燃焼装置12、熱電対17、点火プラグ18が配置されている。燃焼装置12は、たとえばバーナである。燃焼装置12には、電磁弁21から燃料ガス供給路22を経由して燃料ガスが供給される。送風装置13は、たとえばファンである。熱電対17は火炎状態検知手段として機能するものであり、火炎の温度を直接的に検知可能に構成されている。点火プラグ18は燃料ガスに点火可能に構成されている。
【0023】
空気迂回部11bは、燃焼部11aの周囲を取り巻くものであり、主として混合用の空気を流す空気流路として機能する。燃焼ケース11の背面側には、燃焼ケース11の内部に空気を取り込むための取込口IPが設けられている。吸気口16から吸気された空気が取込口IPを経由して燃焼ケース11の内部に取り込まれる。
【0024】
制御部14は、暖房装置を制御するマイコン(図示せず)を備えた制御基板を有しており、暖房装置の各部の動作を制御可能に構成されている。具体的には、制御部14は、暖房装置の各種温度センサ(サーミスタ)、熱電対17等からの信号を取得可能であり、燃焼装置12の火炎の有無や火炎の温度、燃焼装置12の燃焼量、暖房装置の内部の温度、暖房装置が設置されている部屋の室温等を取得可能である。そして、制御部14は、取得した情報に基づいた暖房装置の各部を制御可能に構成されている。
【0025】
また、制御部14は、燃焼装置12と、電磁弁21や比例弁等の各種制御弁(図示せず)と、点火プラグ18とに接続されている。これにより、制御部14は、燃焼装置12に対して燃焼開始動作、燃焼停止動作、安全動作、燃焼量を増減させる動作等を行うことができる。
【0026】
次に、本実施の形態の暖房装置の動作について説明する。
本実施の形態の暖房装置は、載置された室内温度を昇温および維持するための暖房運転を行うことができる。つまり、燃焼装置12で燃料ガスが燃焼され、発生した燃焼ガスと空気とが撹拌されて生成される温風が送風装置13によって吹き出される暖房運転が実施されることによって、室内温度が設定された温度まで昇温される。
【0027】
操作パネル部6およびリモコン等に設けられた運転スイッチがオンにされ、暖房装置の暖房運転が開始されると、制御部14の信号によって送風装置13が起動される。そして電磁弁21が開かれて燃料ガス供給路22を経由して燃焼装置12に燃料ガスが供給され、点火プラグ18が動作されて、燃焼装置12に火炎が形成される。
【0028】
このとき、送風装置13が作動することにより、暖房装置の近傍に暖房装置内を通過して循環する空気流が形成される。具体的には、吸気口16から暖房装置の内部へと空気が取り込まれ、取込口IPから燃焼ケース11内へと取り込まれる。そして、燃焼ケース11内へ取り込まれた空気の一部は、燃焼ケース11の燃焼部11aに入り、燃焼装置12の燃焼動作に使用される。また、取り込まれた空気の他の一部は、燃焼ケース11の空気迂回部11bに入り、燃焼装置12の外側を流れる。そして空気迂回部11bを流れた空気は、燃焼装置12から発生する燃焼ガスと撹拌されて温風となる。
【0029】
つまり燃焼部11aを通過する高温の空気に、空気迂回部11bを流れた空気が混合されて適温の温風となる。そして温風となった空気が燃焼ケース11の下方へと流動し、排気口EPから暖房装置の外部へ吹き出される。このように本実施の形態の暖房装置は、室内の空気を取り込み、加熱して吹き出すことにより室内温度を上昇させることができる。
【0030】
次に、本実施の形態の暖房装置の筺体の構成についてさらに詳しく説明する。
図3および
図4を参照して、側板部1は、左右一対の側板側面部1aと、一対の側板側面部1a同士を繋ぐ背面部1bとを有している。一対の側板側面部1aの各々と背面部1bとは互いに略直角に配置されている。また、側板部1は、側板上端部1cおよび側板前端部1dを有している。一対の側板側面部1aのそれぞれの側板上端部1cに天板側フランジ部1eがそれぞれ設けられている。つまり、側板部1は、天板部3側に配置された天板側フランジ部1eを含んでいる。一方の側板側面部1aの側板上端部1cに設けられた天板側フランジ部1eは、他方の側板側面部1a側に延在してから略直角に上方に折れ曲がるように形成されている。
【0031】
側板部1は、天板側フランジ部1eを上下方向UDに貫通し、前後方向BFに延在する天板側スリット孔1fを有している。天板側スリット孔1fは天板部3の天板係止爪3cが挿入された状態で天板係止爪3cが前後方向BFに移動可能に構成されている。天板側スリット孔1fは一対の側板側面部1aにそれぞれ設けられている。本実施の形態では、天板側スリット孔1fは互いに前後方向BFに配置された第1のスリット孔f1および第2のスリット孔f2を有している。第1および第2のスリット孔f1、f2は一対の天板側フランジ部1eのそれぞれに設けられている。
【0032】
また、一対の側板側面部1aのそれぞれの側板前端部1dに前板側フランジ部1gが設けられている。つまり、側板部1は、前板側フランジ部1gを含んでいる。一方の側板側面部1aの側板前端部1dに設けられた前板側フランジ部1gは、他方の側板側面部1a側に延在してから略直角に前方に折れ曲がるように形成されている。側板部1は、前板側フランジ部1gを前後方向BFに貫通し、上下方向UDに延在する前板側スリット孔1hを有している。前板側スリット孔1hは左右一対の前板側フランジ部1gに3つずつ設けられており、各々の前板側フランジ部1gの上下方向UDにおいて上部、中部、下部にそれぞれ配置されている。
【0033】
前板部2は側板部1の前方側に配置されている。前板部2は側板部1に取り付け可能に構成されている。前板部2は、前面部2aと、前面部2aの左右両端に接続された左右一対の前板側面部2bとを有している。前板側面部2bの各々には側板側係止爪2dが設けられている。側板側係止爪2dは前板側面部2bから後方側に突出している。側板側係止爪2dはそれぞれの前板側面部2bの上下方向UDにおいて上部、中央部、下部にそれぞれ配置されている。これらの側板側係止爪2dはそれぞれ前板側スリット孔1hにそれぞれ対向する位置に設けられている。そして、これらの側板側係止爪2dは、前板側スリット孔1hにそれぞれ挿入可能に構成されている。このため、これらの側板側係止爪2dが前板側スリット孔1hにそれぞれ挿入された状態で側板部1に前板部2が取り付けられる。
【0034】
前板部2は上端部2cおよび下端部2fを有している。上端部2cに支持部2eが設けられている。支持部2eは後方側に突出している。つまり、前板部2は、上端部2cから後方側に突出する支持部2eを有している。支持部2eは天板部3の保持部3dに載置可能に構成されている。支持部2eは左右方向において略均等の間隔で5個設けられている。そのうち1つは左右方向の略中央に配置されている。
【0035】
また、下端部2fに底板側係止爪2gが設けられている。底板側係止爪2gは底板部4の底板スリット孔4dに挿入可能に構成されている。底板側係止爪2gは下端部2fから後方側に突出している。つまり、底板側係止爪2gは下端部2fから側板部1の背面部1b側に突出するように形成されている。底板側係止爪2gは、上面視において略矩形状に形成されており、かつ板状に形成されている。底板側係止爪2gは左右方向において略均等の間隔で5個設けられている。そのうち1つは左右方向の略中央に配置されている。
【0036】
天板部3は側板部1の上方側に配置されている。天板部3は側板部1に取り付け可能に構成されている。天板部3は、上面部3aと、上面部3aの左右両端に接続された左右一対の天板側面部3bと、上面部3aの後端に接続された天板背面部3iとを有している。天板側面部3bおよび天板背面部3iは上面部3aから下方に延在している。天板側面部3bは側板部1の側板側面部1aに載置可能に構成されている。天板背面部3iは側板部1の背面部1bに載置可能に構成されている。
【0037】
天板側面部3bには天板係止爪3cが設けられている。天板係止爪3cは天板側面部3bから下方側に突出している。天板係止爪3cは、天板側スリット孔1fに挿入された状態で前後方向BFに移動可能に構成されている。天板係止爪3cは第1の係止爪c1および第2の係止爪c2を有している。第1の係止爪c1および第2の係止爪c2は互いに前後方向BFに並んで配置されている。第1の係止爪c1および第2の係止爪c2は第1のスリット孔f1および第2のスリット孔f2にそれぞれ挿入される。第1および第2の係止爪c1、c2がそれぞれ左右一対の天板側面部3bに設けられている。
【0038】
上面部3aの上面USは、支持部2eを保持可能な保持部3dを有している。保持部3dは支持部2eが載置される位置に配置されている。このため、保持部3dは、支持部2eの位置にあわせて左右方向において略均等の間隔で5個設けられている。
【0039】
また、天板部3は天板係止片3eを有している。天板係止片3eは上面USから上方側に突出してから前方側に折り曲げられるように構成されている。天板係止片3eは前板部2の上端部2cを係止可能に構成されている。また、天板部3は、表示パネル部5の表示部5aが配置される貫通孔3fと、操作パネル部6の操作ボタン6aが配置される貫通孔3gとを有している。また、天板部3は、貫通孔3fの後方側に設けられた取手部3hを有している。
【0040】
底板部4は側板部1の下方側に配置されている。底板部4は、側板部1を載置可能に構成されている。底板部4は、前端部4aと、前端部4aの左右両端に接続された左右一対の底板側面部4bとを有している。また、底板部4は前板部2に対向するように設けられた壁部4cを有している。壁部4cは前端部4aに対して後方側に配置されている。壁部4cは、前板部2の下端部2fに対向するように配置されている。壁部4cは、前端部4aの左右方向の大部分に渡って形成されている。
【0041】
壁部4cには前板部2に対向する位置に開口する底板スリット孔4dが形成されている。つまり、底板部4は、前板部2に対向する位置に開口する底板スリット孔4dを有している。底板スリット孔4dは底板側係止爪2gが挿入される位置に配置されている。このため、底板スリット孔4dは、底板側係止爪2gの位置にあわせて左右方向において略均等の間隔で5個設けられている。
【0042】
図4〜
図6を参照して、天板部3の天板係止爪3cが側板部1の天板側スリット孔1fに挿入された構成について詳しく説明する。
図4〜
図6では天板部3が前方側に移動された状態を図示している。
図4に示すように、天板係止爪3cは、前方側係止部31と、後方側係止部32と、先端突出部33と、傾斜部34と、後端突出部35と、隆起部36とを有している。
【0043】
前方側係止部31は天板係止爪3cの前方側に配置されている。前方側係止部31は、天板部3が前方側に移動された状態で、天板側フランジ部1eに係止されている。また、後方側係止部32は天板係止爪3cの後方側に配置されている。後方側係止部32は、天板部3が後方側に移動された状態で、天板側フランジ部1eに乗り上げて天板部3が前方側に移動された状態よりも高い位置で天板側フランジ部1eに係止されるように構成されている。
【0044】
図5および
図6に示すように、先端突出部33は天板係止爪3cの先端に設けられている。先端突出部33は、天板部3が前方側に移動された状態で、天板側フランジ部1eの下方に配置されている。このため、天板部3が前方側に移動された状態で、天板係止爪3cが天板側スリット孔1fから上方に抜けることを防止することができる。
【0045】
図4および
図6に示すように、傾斜部34は天板係止爪3cの後端上側に設けられている。天板部3が後方側に移動されたときに、天板側スリット孔1fの後端に傾斜部34が接触することによって、傾斜部34に沿って天板係止爪3cが天板側フランジ部1eに乗り上げることができる。このため、傾斜部34によって天板係止爪3cを天板側フランジ部1eに滑らかに乗り上げることができる。
【0046】
後端突出部35は天板係止爪3cの後端下側に設けられている。隆起部36は後端突出部35から上方に隆起するように形成されている。傾斜部34と後端突出部35および隆起部36との間には天板側フランジ部1eを挿入可能な隙間が形成されている。天板部3が後方側に移動されたときに、当該隙間に天板側フランジ部1eが挿入された状態で、天板側フランジ部1eを後方側係止部32に係止することができる。そして、隆起部36で下側から天板側フランジ部1eを押圧することによって、後方側係止部32が天板側フランジ部1eに係止された状態をしっかりと保持することができる。
【0047】
また、天板側スリット孔1fの前後方向の長さは、天板係止爪3cが挿入された状態で前後方向に移動可能なように、天板係止爪3cが挿入された部分の長さよりも長くなっている。
【0048】
続いて、再び
図4を参照して、前板部2の側板側係止爪2dが側板部1の前板側スリット孔1hに挿入された構成について詳しく説明する。
図4では、側板側係止爪2dが前板側スリット孔1hに挿入され、下方側に移動された状態を図示している。
【0049】
側板側係止爪2dは上下方向に延在するように形成されており、かつ板状に形成されている。側板側係止爪2dは、前板側スリット孔1hに挿入された状態で上下方向に移動可能に構成されている。
【0050】
側板側係止爪2dは、突起部PPを有している。突起部PPは側板側係止爪2dの下方側に配置されている。突起部PPは側板側係止爪2dが下方側に移動された状態で前板部2との間で前板側フランジ部1gを挟み込むように構成されている。側板側係止爪2dは前板側スリット孔1hに挿入され、下方側に移動された状態で前板側フランジ部1gに係止されている。なお、本実施の形態では、上下方向に並んで配置された3つの側板側係止爪2dは、3つの前板側スリット孔1hにそれぞれ挿入されている。
【0051】
続いて、
図7および
図8を参照して、前板部2が天板部3に支持された構成について説明する。本実施の形態では、前板部2の支持部2eが天板部3の保持部3dに載置されて支持されている。本実施の形態では、天板部3の保持部3dは凹部HOを有している。前板部2の支持部2eは板状に形成されている。また、支持部2eは凹部HOに係合可能な凸部PRを有している。凸部PRは下方に突出している。そして、天板部3の保持部3dの凹部HOに前板部2の支持部2eの凸部PRが係合することによって、前板部2が天板部3に支持されている。なお、保持部3dが凹部HOを有し、支持部2eが凸部PRを有している場合について説明したが、保持部3dおよび支持部2eのいずれか一方が凹部HOを有し、いずれか他方が凹部HOと係合可能な凸部PRを有していればよい。
【0052】
また、天板係止片3eに前板部2の上端部2cが前後方向に係止されている。また、天板係止片3eの先端部は前板部2の上端部2cを覆うように形成されているため、天板係止片3eは前板部2を前後方向に係止するとともに、前板部2が上方に抜けることを防止することができる。
【0053】
続いて、
図9および
図10を参照して、前板部2が底板部4の上方に配置された構成について説明する。本実施の形態では、上述の通り、前板部2の側板側係止爪2dが側板部1の前板側スリット孔1hに挿入された状態で前板部2が側板部1に支持されている。この状態で、底板部4の底板スリット孔4dに前板部2の底板側係止爪2gが挿入されている。したがって、前板部2が前後方向に斜めの状態にされると、底板側係止爪2gが底板スリット孔4dに接触するため、前板部2が底板部4によって係止される。このため、前板部2を底板部4から外れ難くすることができる。
【0054】
次に、本実施の形態の暖房装置の前板部の側板部への取り付けについて、暖房装置の製造工程とあわせて説明する。
【0055】
図11および
図12を参照して、天板部3が後方側に移動された状態で、天板部3が側板部1に支持されている。この状態では、後方側係止部32は、天板側フランジ部1eに乗り上げて天板部3が前方側に移動された状態よりも高い位置で天板側フランジ部1eに係止されている。つまり、天板部3が後方側かつ上方側に移動された状態で、後方側係止部32は天板側フランジ部1eに係止されている。
【0056】
本実施の形態の暖房装置の製造工程では、この状態において操作パネル部6の検査が実施される。後方側係止部32が天板側フランジ部1eに係止されているため、この状態においても操作パネル部6の操作ボタン6aを安定して操作することができる。したがって、検査作業が容易である。
【0057】
続いて、
図13を参照して、前板部2が側板部1に取り付けられる。具体的には、側板側係止爪2dが前板側スリット孔1hに挿入されるように前板部2が側板部1に対して移動される。さらに、
図14を参照して、側板側係止爪2dが前板側スリット孔1hに挿入された状態で、側板側係止爪2dが下方側に移動されて前板側フランジ部1gに係止される。このようにして、前板部2が側板部1に取り付けられる。この後、天板部3が前方に移動されることにより、
図1および
図4に示す暖房装置が製造される。
【0058】
ここで、
図15を参照して、天板部3が前方側に移動された状態と、天板部3が後方側に移動された状態とにおける天板係止爪3cの状態について説明する。
図15中実線で示すように、天板部3が前方側に移動された状態では、前方側係止部31が天板側フランジ部1eに係止される。本実施の形態では、前方側係止部31は天板係止爪3cの天板側スリット孔1fの前方端の側面に接触する部分である。言い換えれば、前方側係止部31は天板側スリット孔1fの外形を規定する端面のうち天板側スリット孔1fの前方端に位置する端面の一部に接触する部分である。
【0059】
他方、
図15中破線で示すように、天板部3が後方側に移動された状態では、後方側係止部32が天板側フランジ部1eに乗り上げている。また、後方側係止部32は、
図15中実線で示す天板部3が前方側に移動された状態よりも上下方向に高い位置で天板側フランジ部1eに係止されている。本実施の形態では、後方側係止部32は天板係止爪3cの天板側スリット孔1fの後方端の上面および側面に接触する部分である。言い換えれば、後方側係止部32は、天板側スリット孔1fの後方端に位置する天板側フランジ部1eの上面の一部と、天板側スリット孔1fの外形を規定する端面のうち天板側スリット孔1fの後方端に位置する端面の一部とに接触する部分である。
【0060】
本実施の形態では、
図15中実線で示すように天板部3が前方側に移動され、前方側係止部31が天板側フランジ部1eに係止された状態と、
図15中破線で示すように天板部3が後方側に移動され、後方側係止部32が天板側フランジ部1eに係止された状態とで、天板部3の位置を変化させることができる。これにより、天板部3を側板部1に対して後方側に移動させるとともに上方側に移動させることができる。
【0061】
次に、本実施の形態の暖房装置の作用効果について説明する。
本実施の形態の暖房装置によれば、前板部2はビスを用いないで側板部1に取り付け可能であるため、意匠性を向上することができる。また、天板係止爪3cは、天板側スリット孔1fに挿入された状態で前後方向BFに移動可能である。このため、天板部3が後方側に移動された状態で側板部1に前板部2を取り付けることができる。そして、天板部3が後方側に移動された状態において、天板側フランジ部1eに乗り上げて天板部3が前方側に移動された状態よりも高い位置で天板側フランジ部1eに後方側係止部32は係止される。したがって、天板部3が前方側に移動された状態よりも高い位置にあるため、側板部1に前板部2を取り付けるときに、前板部2が天板部3に接触することを抑制することができる。このため、前板部2を側板部1に取り付けることが容易である。よって、暖房装置の生産性を向上することができる。
【0062】
本実施の形態の暖房装置においては、互いに前後方向に配置された第1および第2のスリット孔f1、f2にそれぞれ第1および第2の係止爪c1、c2が挿入されることによって、天板係止爪3cを前後方向に安定して移動させることができる。
【0063】
本実施の形態の暖房装置においては、保持部3dが凹部HOを有し、支持部2eが凹部HOと係合可能な凸部PRを有しているため、凹部HOと凸部PRとを係合させることによって、天板部3の保持部3dと前板部2の支持部2eとをしっかりと係合させることができる。また、凹部HOに凸部PRが係合することによって前板部2を天板部3から外れ難くすることができる。
【0064】
本実施の形態の暖房装置においては、底板部4の底板スリット孔4dに前板部2の底板側係止爪2gが挿入されることによって、前板部2を底板部4から外れ難くすることができる。
【0065】
本実施の形態の暖房装置においては、側板部1の前板側スリット孔1hに前板部2の側板側係止爪2dが挿入され、下方側に移動された状態で、突起部PPが前板部2との間で前板側フランジ部1gを挟み込むため、前板部2を側板部1から外れ難くすることができる。また、天板部3が後方側に移動された状態で前板部2を側板部1に取り付けることができるため、側板側係止爪2dが前板側スリット孔1hに挿入された状態での前板部2の上下方向の稼働ストロークを確保することができる。
【0066】
次に、本発明の一実施の形態の暖房装置の変形例について説明する。なお、上記の本実施の形態と同一の要素については同一の符号を付し、その説明は繰り返さない。
【0067】
まず、
図16を参照して、本実施の形態の暖房装置の変形例の構成について説明する。なお、
図16は
図4に対応する断面位置での断面図である。この変形例では、上記の本実施の形態の暖房装置と比べて天板係止爪3cの構成が異なっている。この変形例でも上記の本実施の形態の暖房装置と同様に、第1の係止爪c1および第2の係止爪c2はそれぞれ第1のスリット孔f1および第2のスリット孔f2に挿入されている。しかしながら、この変形例では、上記の本実施の形態の暖房装置と比べて、第1の係止爪c1および第2の係止爪c2のうち第2の係止爪c2の構成が異なっている。
【0068】
図16および
図17を参照して、第2の係止爪c2は、後方延在部37と、鉛直端面38とを有している。後方延在部37は、天板係止爪3cの後端上側に設けられている。天板係止爪3cは、傾斜部34から天板係止爪3cの後端に渡って延在している。後方延在部37の天板側面部3bから下方側に突出する部分の上下方向の寸法SAは、前方側係止部31が天板側フランジ部1eに係止された状態での先端突出部33から天板側面部3bまでの上下方向の距離SBよりも小さい。この距離SBは、寸法SAに天板側フランジ部1eの厚みを加えた寸法よりも大きい。
【0069】
後方延在部37の後端には鉛直端面38が設けられている。鉛直端面38は天板係止爪3cの後端に配置されている。鉛直端面38は鉛直方向(上下方向)に延在している。鉛直端面38の上下方向の寸法は上記寸法SAである。鉛直端面38は天板側フランジ部1eの後端部BEと前後方向に対向している。
【0070】
鉛直端面38は、第2の係止爪c2が第2のスリット孔f2に挿入された状態で、第2のスリット孔f2を規定する天板側フランジ部1eの後端部BEに当接することで天板部3の後方側への移動を規制するためのものである。鉛直端面38が天板側フランジ部1eの後端部BEに当接することで、天板部3の後方側への移動が止められる。
【0071】
第2のスリット孔f2の前後方向の長さ寸法W1は、前方側係止部31から鉛直端面38までの前後方向の長さ寸法W2以上の長さである。本実施の形態の暖房装置の変形例では長さ寸法W1は、長さ寸法W2とほぼ同じ長さである。つまり、長さ寸法W2の方が長さ寸法W1よりもごく僅かに短く構成されている。なお、長さ寸法W1は長さ寸法W2と同じ長さであってもよい。これにより、天板部3を後方側に移動させないようにすることができる。
【0072】
なお、第2の係止爪c2ではなく、第1の係止爪c1が後方延在部37と、鉛直端面38とを有していてもよい。つまり、本実施の形態の暖房装置の変形例では、第1の係止爪c1および第2の係止爪c2のいずれかが後方延在部37と、鉛直端面38とを有していればよい。
【0073】
続いて、天板部3が前方側から後方側に移動された状態における天板係止爪3cの状態について説明する。
図16および
図17に示すように、天板部3が前方側に移動された状態では、鉛直端面38が天板側フランジ部1eの後端部BEに当接している。このため、この状態では天板部3の後方側への移動は規制されている。
【0074】
図18を参照して、鉛直端面38の下端が第2のスリット孔f2の上端よりも上方に位置するように天板係止爪3cが上方に移動される。これにより、鉛直端面38と天板側フランジ部1eの後端部BEとの当接が解除される。また、天板係止爪3cが後方側に移動されても鉛直端面38は天板側フランジ部1eの後端部BEに当接しない。
【0075】
図19を参照して、鉛直端面38の下端が第2のスリット孔f2の上端よりも上方に位置した状態で、天板係止爪3cが後方側に移動される。これにより、天板係止爪3cは傾斜部34に沿って天板側フランジ部1eに乗り上げる。そして、後方側係止部32が天板側フランジ部1eに係止される。
【0076】
なお、意図せぬ天板部3の脱落を防止するため、天板背面部3iと、側板部1の背面部1bの上側に設けられた後板上部とがビスで締結されていてもよい。これにより、天板部3の上方への移動を抑止し、且つ、天板部3を外す際にはこのビスを外して天板部3を上方へ移動させて天板部3を外すことができる。
【0077】
続いて、本実施の形態の暖房装置の変形例の作用効果について説明する。本実施の形態の暖房装置の変形例によれば、第1の係止爪c1および第2の係止爪c2のいずれかは、第1の係止爪c1および第2の係止爪c2が第1のスリット孔f1および第2のスリット孔f2に挿入された状態で、第1および第2のスリット孔のいずれかを規定する天板側フランジ部1eの後端部BEに当接することで天板部3の後方側への移動を規制するための鉛直端面38をさらに含んでいる。このため、鉛直端面38が天板側フランジ部1eの後端部BEに当接することで天板部3の後方側への移動を規制することができる。これにより、転倒時に天板部3が後方側に移動することを抑制することができる。
【0078】
なお、上記では本実施の形態の暖房装置の一例としてガスファンヒータについて説明したが、本実施の形態の暖房装置は、ガスファンヒータに限定されず、石油ファンヒータなどであってもよい。
【0079】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。