特許第6304639号(P6304639)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6304639振動スピーカーを含むブルートゥースネックバンドヘッドセット
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6304639
(24)【登録日】2018年3月16日
(45)【発行日】2018年4月4日
(54)【発明の名称】振動スピーカーを含むブルートゥースネックバンドヘッドセット
(51)【国際特許分類】
   H04R 1/10 20060101AFI20180326BHJP
【FI】
   H04R1/10 104Z
【請求項の数】6
【全頁数】11
(21)【出願番号】特願2017-58835(P2017-58835)
(22)【出願日】2017年3月24日
(65)【公開番号】特開2017-188885(P2017-188885A)
(43)【公開日】2017年10月12日
【審査請求日】2017年3月28日
(31)【優先権主張番号】10-2016-0043162
(32)【優先日】2016年4月8日
(33)【優先権主張国】KR
(31)【優先権主張番号】10-2016-0046671
(32)【優先日】2016年4月18日
(33)【優先権主張国】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】517095515
【氏名又は名称】ブルーコム カンパニー,リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100091683
【弁理士】
【氏名又は名称】▲吉▼川 俊雄
(74)【代理人】
【識別番号】100179316
【弁理士】
【氏名又は名称】市川 寛奈
(72)【発明者】
【氏名】ソン,クァンホ
(72)【発明者】
【氏名】クォン,ジョンイル
(72)【発明者】
【氏名】シン,サンユン
(72)【発明者】
【氏名】ソン,イソブ
(72)【発明者】
【氏名】リュ,チュンヨル
【審査官】 大石 剛
(56)【参考文献】
【文献】 特開2000−244994(JP,A)
【文献】 国際公開第2005/053351(WO,A1)
【文献】 特開2002−101490(JP,A)
【文献】 特表2003−535529(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04R 1/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザーの端末機と連動して、ユーザーの端末機とデータ通信を遂行するように構成されるブルートゥース(登録商標)ネックバンドにおいて、
ネックバンドの形状を維持するように構成され、ユーザーの首周りを安定的に包むように構成されているチューブフレームと、
前記チューブフレームの一側および他側に構成され、ネックバンドの形状をとるように構成され、ユーザーが着用する時、ユーザーの左右の鎖骨に安定的に安着するように構成されたベースフレームと、
前記ベースフレームの内部に構成され、ユーザーの端末機と連動して双方向データ通信を可能にするように構成されたブルートゥースモジュールと、
前記ベースフレームの一面に構成され、音響出力と電動力を同時に具現することができる振動スピーカーと、
前記ベースフレームの一側に結合するように構成され、音響出力を具現できるように構成されたイヤホンと、
前記ベースフレームの内部に構成され、前記振動スピーカー、前記イヤホン、及び前記ブルートゥースモジュールの少なくともいずれか一つを制御するように構成された制御モジュールと、
前記ベースフレームの一面に構成され、電源のオンオフ(on/off)を制御するように構成された電源ボタンと、および、
前記ベースフレームの一面に構成され、前記イヤホン及び前記振動スピーカーの少なくともいずれか一つの音響出力の強さを制御するように構成されたボリュームボタンと、を含んで構成されたことを特徴とする、振動スピーカーを含むブルートゥースネックバンドヘッドセット。
【請求項2】
前記制御モジュールは、
ユーザーの端末機から送信される音響情報を前記ブルートゥースモジュールから取得するように構成され、獲得した音響情報を前記イヤホン及び前記振動スピーカーの少なくともいずれか一つに送信して、音響情報を出力するように構成された音響出力制御部と、
前記ボリュームボタンの操作信号を取得するように構成され、獲得した操作信号を利用して前記イヤホン及び前記振動スピーカーの少なくともいずれか一つの音響出力の強さを制御するように構成される音響出力強さ制御部と、を含んで構成されることを特徴とする請求項1に記載の振動スピーカーを含むブルートゥースネックバンドヘッドセット。
【請求項3】
前記振動スピーカーは、
中央が穿孔されて構成されたキャップと、
前記キャップの内周縁の中央部に固定されている第1のサスペンションと、
前記キャップと前記第1のサスペンションとの間に位置するように構成された振動板と、
前記第1のサスペンションの下部に固定されたコイルと、
前記キャップの下部に結合されているフレームと、
上部が開口された形態で構成され、上部外側の外周縁を前記フレームの内周縁に密着させて固定できるように構成されているヨークと、
前記ヨークの内部の底面に固定するマグネットと、
前記マグネットの上部に固定されるプレートと、
前記ヨークの下部に固定されている第2のサスペンションと、
前記フレームの下部に結合されるグリルと、
前記ヨークの上部に固定されている第3のサスペンションと、を含んで構成されることを特徴とする請求項1に記載の振動スピーカーを含むブルートゥースネックバンドヘッドセット。
【請求項4】
前記キャップは、
内周縁の上部に形成される第1の段付き部と、
内周縁の中央部に形成される第2の段付き部と、
内周縁の下部に形成される第3の段付き部と、を含んで構成され、
内周縁の中央部に前記第1のサスペンションを結合させることができる少なくとも一つ以上の第1のサスペンション嵌め込み溝を含んで構成されることを特徴とする請求項に記載の振動スピーカーを含むブルートゥースネックバンドヘッドセット。
【請求項5】
前記第1のサスペンションは、
前記第1のサスペンション嵌め込み溝と嵌め込み結合される第1のサスペンション突出部を含んで構成されることを特徴とする請求項に記載の振動スピーカーを含むブルートゥースネックバンドヘッドセット。
【請求項6】
前記フレームは、
前記フレームの上部に前記第3のサスペンションを嵌め込み結合して固定できるように、前記フレームの上部に形成されるサスペンション嵌め込み突起を含んで構成されることを特徴とする請求項に記載の振動スピーカーを含むブルートゥースネックバンドヘッドセット。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は振動スピーカーを含むブルートゥース(登録商標)ネックバンドヘッドセットに関するものであり、より詳細には、音響出力と高出力の振動を同時に具現することができる振動スピーカーを含むブルートゥースネックバンドヘッドセットに関するものである。
【背景技術】
【0002】
スピーカーは電流が流れる導体が磁界の中に存在すれば、力を受けるというプレーンミンクの左手の法則により、磁気回路のエアギャップの間に存在するボイスコイルに印加される電気エネルギーを機械エネルギーに変換させる装置である。
【0003】
つまり、複数の周波数が含まれている電流信号が、ボイスコイルに印加される場合は、ボイスコイルは、電流の強さおよび周波数のサイズによって機械的なエネルギーを発生し、ボイスコイルに付着されている振動板が上下に振動しながら人間の耳が認知することができる音圧を発生させるようになる。
【0004】
このようなスピーカーは、ヨーク(yoke)内にマグネト(magnet)と上部プレート(upper plate)を使用して磁気回路(magnetic circuit)を形成し、前記磁気回路の磁束(magnetic flux)が鎖交するようにエアギャップ内にボイスコイルを設置し、前記ボイスコイルは振動板に接着されていて前記ボイスコイルに印加される入力信号によって上下に起電力を発生させて、フレームに接着剤に拘束されている振動板を振動させて音圧を発生させるようになる。
【0005】
このようなスピーカーは、上部が開いた形状を持ち、内部に設置スペースが用意されているフレームを含む。前記フレームは、エッジが接着される段付部と、サスペンションの外周の断面が接着される段付部が上下に具備され、エッジを通って上下に自然に振動が可能にする振動板を設置するように構成することとして、前記振動板は外部から電流が印加され、マグネトとの電磁力によって上下に振動するボイスコイルが付着される。このようなフレーム(Frame)のサイズと形状によりスピーカーのサイズと形状が決定されるのが一般的である。このような技術として特許文献1および特許文献2がある。
【0006】
特許文献1は振動板の分割共振を抑制して音質が向上することができるスピーカーに関するものであり、フレームと;前記フレームに結合され、 磁気力を発生するように用意されている磁気回路部と;前記フレームの内部に設置され、前記磁気回路部により振動するように具備されるボイスコイルと;前記ボイスコイルにより振動しながら音響を再生する振動板と; 前記振動板とフレームとの間を接続するエッジユニットとを含んで構成され、前記エッジユニットは、振動板とフレームとの間で振動板の振動を制御するように配置される第1のエッジと、前記第1のエッジよりも下側に配置される第2のエッジとを含んで構成される。
【0007】
特許文献2は、内部に音響発生が配置されるスピーカーフレーム;前記スピーカーフレームの縁に配置されるエッジ;及び前記スピーカーフレームの前方側に配置され、前記エッジによってスピーカーフレームに固定され、前記エッジを覆うように配置されているコンボディを含んで構成され、前記コンボディの枠に沿って形成されている補強リブを含んで構成されることによって、前記コンボディは前記エッジを覆うように配置され、コンボディが光沢処理されるので、前記スピーカーの外側のエッジがシールドされて前記エッジの損傷を防止し、設計の自由度を向上させることができる効果を持つスピーカーに関するものである。
【0008】
しかしながら、従来のスピーカーと特許文献1および特許文献2は音の出力及び振動力の同時具現において 振動力が不足する。よって、スピーカーモジュール及び振動モジュールが全部具備されたデバイスの生産が必要であり、スピーカーモジュールから発生する振動を十分に活用できず、それぞれのモジュールを個別に具備しなければならないという不便さがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【特許文献1】韓国公開特許第10−2016−0034003号公報
【特許文献2】韓国登録特許第10−1258293号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
したがって、本発明は、前記のような問題点を解決するために提案された技術であり、発明の目的は、音響出力と電動力を同時に具現することができる振動スピーカーを含むブルートゥースネックバンドヘッドセットの提供にある。
【0011】
また、発明の他の目的は、高出力の振動力を具現することができる振動スピーカーを含むブルートゥースネックバンドヘッドセットの提供にある。
【0012】
また、発明のさらに他の目的は、高出力の振動に磁気回路が左右へ片振動することを防止してコイルと磁気回路内部の部品が相互に接触することを防止することによって、安定的に振動を具現することができる振動スピーカーを含むブルートゥースネックバンドヘッドセットの提供にある。
【課題を解決するための手段】
【0013】
前記目的を達成するための本発明による振動スピーカーを含むブルートゥースネックバンドヘッドセットは、ユーザーの端末機と連動して、ユーザーの端末機とデータ通信を遂行するように構成されるブルートゥースネックバンドを有しており、ネックバンドの形状を維持するように構成され、ユーザーの首周りを安定的に包むように構成されているチューブフレームと;前記チューブフレームの一側および他側に構成されるが、ネックバンドの形状をとるように構成され、ユーザーが着用する時、ユーザーの左右の鎖骨に安定的に安着するように構成されるベースフレームと;前記ベースフレームの内部に構成されるが、ユーザーの端末機と連動して双方向データ通信を可能にするように構成されるブルートゥースモジュールと;前記ベースフレームの一面に構成されるが、音響出力と電動力を同時に具現することができる振動スピーカーと;前記ベースフレームの一側に結合するように構成されるが、音響出力を具現できるように構成されているイヤホンと;前記ベースフレームの内部に構成されるが、前記振動スピーカー、前記イヤホン、及び前記ブルートゥースモジュールの少なくともいずれか一つを制御するように構成される制御モジュールと;前記ベースフレームの一面に構成されるが、電源のオンオフ(on/off)を制御するように構成される電源ボタンと;前記ベースフレームの一面に構成されるが、前記イヤホン及び前記振動スピーカーの少なくともいずれか一つの音響出力の強さを制御するように構成されるボリュームボタンと;を含んで構成されることを特徴とする。
【0014】
また、前記制御モジュールは、ユーザーの端末機から送信される音響情報を前記ブルートゥースモジュールから取得するように構成されるが、獲得した音響情報を前記イヤホン及び前記振動スピーカーの少なくともいずれか一つに送信して、音響情報を出力するように構成される音響出力制御部と;前記ボリュームボタンの操作信号を取得するように構成されるが、獲得した操作信号を利用して前記イヤホン及び前記振動スピーカーの少なくともいずれか一つの音響出力強さを制御するように構成される音響出力強さ制御部と;を含んで構成されることを特徴とする。
【0015】
また、前記振動スピーカーは、中央が穿孔されて構成されたキャップと;前記キャップの内周縁の中央部に固定されている第1のサスペンションと;前記キャップと前記第1のサスペンションとの間に位置するように構成される振動板と;前記第1のサスペンションの下部に固定されたコイルと;前記キャップの下部に結合されているフレームと;上部が開口された形態で構成されるが、上部外側の外周縁を前記フレームの内周縁に密着させて固定できるように構成されているヨークと;前記ヨークの内部の底面に固定するマグネットと;前記マグネットの上部に固定されるプレートと;前記ヨークの下部に固定されている第2のサスペンションと;前記フレームの下部に結合されるグリルと;前記ヨークの上部に固定されている第3のサスペンションと;を含んで構成されることを特徴とする。
【0016】
また、前記キャップは、内周縁の上部に形成される第1の段付き部と;内周縁の中央部に形成される第2の段付き部と;内周縁の下部に形成される第3の段付き部と;を含んで構成され、内周縁の中央部に前記第1のサスペンションを結合させることができる少なくとも一つ以上の第1のサスペンション嵌め込み溝を含んで構成されることを特徴とする。
【0017】
また、前記第1のサスペンションは、前記第1のサスペンション嵌め込み溝と嵌め込み結合される第1のサスペンション突出部を含んで構成され、前記フレームは、前記フレームの上部に前記第3のサスペンションを嵌め込み結合して固定できるように、前記フレームの上部に形成されるサスペンション嵌め込み突起を含んで構成されることを特徴とする。
【発明の効果】
【0018】
前記構成に基づく本発明は、音響出力と電動力を同時に具現することができる振動スピーカーを含むブルートゥースネックバンドヘッドセットを提供する効果を持つ。
【0019】
また、本発明は、高出力の振動力を具現することができる振動スピーカーを含むブルートゥースネックバンドヘッドセットを提供する効果を持つ。
【0020】
また、本発明は、高出力の振動に磁気回路が左右へ片振動することを防止してコイルと磁気回路内部の部品が相互に接触することを防止することによって、安定的に振動を具現することができる振動スピーカーを含むブルートゥースネックバンドヘッドセットを提供する効果を持つ。
【図面の簡単な説明】
【0021】
図1】本発明の一実施例による振動スピーカーを含むブルートゥースネックバンドヘッドセットの全体斜視図である。
図2】本発明の一実施例による制御モジュール800の構成を示す構成図である。
図3】本発明の振動スピーカーの構成の例を示す分解斜視図である。
図4】本発明の振動スピーカーの構成による結合状態を表す切開斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、本発明は様々な変更を加えることができ、いろいろな実施例を有しているが、特定の実施例を図面に例示して詳しく説明する。しかし、これは本発明を特定の実施形態について限定するものではなく、本発明の思想及び技術範囲に含まれるすべての変更、均等物乃至代替物を含むことを理解されなければならない。
【0023】
本実施例は当該発明が属する技術分野で通常の知識を持った者に本発明をもっと詳しく説明するために提供される。従って、図面に示した各要素の形状はよりはっきりとした説明を強調するために誇張されることができ、本発明の説明において関連した公知技術に対する具体的な説明が本発明の要旨をくずすと判断される場合、その詳しい説明を省略する。
【0024】
以下、本発明の望ましい実施例を、添付された図面を参考してより詳しく説明する。
【0025】
図1を参照すれば、望ましい一実施例による本発明は、ユーザーの端末機と連動して、ユーザーの端末機とデータ通信を遂行するように構成されるブルートゥースネックバンドは、ネックバンドの形状を維持するように構成され、ユーザーの首周りを安定的に包むように構成されているチューブフレーム100と、前記チューブフレーム100の一側および他側に構成されるが、ネックバンドの形状をとるように構成され、ユーザーが着用する時、ユーザーの左右の鎖骨に安定的に安着するように構成されるベースフレーム200と、前記ベースフレーム200の内部に構成されるが、ユーザーの端末機と連動して双方向データ通信を可能にするように構成されるブルートゥースモジュールと、前記ベースフレーム200の一面に構成されるが、音響出力と電動力を同時に具現することができる振動スピーカー300と、前記ベースフレーム200の一側に結合するように構成されるが、音響出力を具現できるように構成されているイヤホン400と、前記ベースフレーム200の内部に構成されるが、前記振動スピーカー300、前記イヤホン400、及び前記ブルートゥースモジュールの少なくともいずれか一つを制御するように構成される制御モジュール800と、前記ベースフレーム200の一面に構成されるが、電源のオンオフ(on/off)を制御するように構成される電源ボタン500と、前記ベースフレーム200の一面に構成されるが、前記イヤホン400及び前記振動スピーカー300の少なくともいずれか一つの音響出力の強さを制御するように構成されるボリュームボタン600とを含んで構成される。
【0026】
この時、本発明は、前記ベースフレーム200の内部に構成されるが、前記イヤホン400と前記ベースフレーム200との結合が解除された時、イヤホン400のワイヤをロールアップして、前記ベースフレーム200とイヤホン400が結合するように構成されるローリングモジュールをさらに含んで構成されることを特徴とする。
【0027】
また、前記ローリングモジュールのオンオフ(on/off)を制御するように構成され、前記ベースフレーム200の一側面に構成されることを特徴とするローリングボタン700をさらに含んで構成されることを特徴とする。
【0028】
図2は本発明の望ましい一実施例による制御モジュール800の構成を示す構成図である。
【0029】
図2を参照すれば、本発明において制御モジュール800は、ユーザーの端末機から送信される音響情報を前記ブルートゥースモジュールから取得するように構成されるが、獲得した音響情報を前記イヤホン400及び振動スピーカー300の少なくともいずれか一つに送信して、音響情報を出力するように構成される音響出力制御部810と、前記ボリュームボタン600の操作信号を取得するように構成されるが、獲得した操作信号を利用して前記イヤホン400及び振動スピーカー300の少なくともいずれか一つの音響出力強さを制御するように構成される音響出力強さ制御部820を含んで構成されることを特徴とする。
【0030】
この時、前記制御モジュール800は、前記ローリングボタン700の操作信号を取得するように構成されるが、獲得した操作信号を使用して前記ローリングモジュールのオンオフ(on/off)を制御するようにローリングモジュールに制御信号を送信するように構成されるローリング制御部830をさらに含んで構成されることを特徴とする。
【0031】
また、前記制御モジュール800は、前記電源ボタン500の操作信号を取得するように構成されるが、獲得した操作信号を使用して前記ブルートゥースモジュールのオンオフ(on/off)を制御するように構成されるブルートゥース制御部840をさらに含んで構成されることを特徴とする。
【0032】
また、前記制御モジュール800は、前記電源ボタン500の操作信号を取得するように構成されるが、獲得した操作信号を使用して前記振動スピーカー300及びイヤホン400の少しなくともいずれか一つで、音響出力を制御するように構成される音響出力選択制御部850をさらに含んで構成されることを特徴とする。
【0033】
即ち、電源ボタン500の操作信号を使用して、前記ブルートゥースモジュールから取得した音響情報を振動スピーカー300及びイヤホン400の少しなくともいずれか一つで出力するように制御したり、イヤホン400および振動スピーカー300の両方から出力するように制御することを意味する。
【0034】
図3は、本発明の望ましい一実施例による振動スピーカー300の構成の例を示す分解斜視図である。
【0035】
図4は本発明の望ましい一実施例による振動スピーカー300の結合状態を示す切開斜視図である。
【0036】
図3及び図4を参照すれば、本発明の前記振動スピーカー300は、中央が穿孔されて構成されたキャップ310と、前記キャップ100の内周縁の中央部に固定されている第1のサスペンション330と、前記キャップ100と前記第1のサスペンション330との間に位置するように構成される振動板320と、前記第1のサスペンション330の下部に固定されたコイル340と、前記キャップ310の下部に結合されているフレーム350と、上部が開口された形態で構成されるが、上部外側の外周縁を前記フレーム350の内周縁に密着させて固定できるように構成されているヨーク380と、前記ヨーク380の内部の底面に固定するマグネット382と、前記マグネット382の上部に固定されるプレート381と、前記ヨーク380の下部に固定されている第2のサスペンション360と、前記フレーム350の下部に結合されるグリル370と、前記ヨーク380の上部に固定されている第3のサスペンション390とを含んで構成される。
【0037】
前記キャップ310は、中央が穿孔されて構成されたものであり、前記振動板320が前記第1のサスペンション330と共に前記キャップ310の内周縁の上部に固定されば、前記キャップ310の穿孔された中央部分を通じて前記振動板320の中央部分が露出するように構成される。
【0038】
前記キャップ310は、内周縁の上部、内周縁の中央部および内周縁の下部の直径をそれぞれ違って形成して、内周縁の上部に‘L’型の第1の段付き部311を形成し、内周縁の中央部に‘L’型の第2の段付き部312を形成し、内周縁の下部に‘L’型の第3の段付き部313を形成するが、内周縁の直径が上部から下部へ徐々に拡張されるように構成されるのが望ましい。
【0039】
前記キャップ310は、内周縁の中央部に前記第1のサスペンション330を結合させることができる少なくとも一つ以上の第1のサスペンション嵌め込み溝315をさらに含んで構成することができる。
【0040】
前記第1のサスペンション330は、前記キャップ310の内周縁の中央部に固定されることとして、前記第1のサスペンション330の外側が前記第2の段付き部312の底面と接した状態で前記フレーム350を前記キャップ310の下部に結合して、前記第3の段付き部313と前記フレーム350が嵌め込み結合するように構成することによって、前記第1のサスペンション330の周りがキャップ310と前記フレーム350との間に嵌め込み結合するように構成される。
【0041】
この時、前記第1のサスペンション330は、前記第1のサスペンション嵌め込み溝315と嵌め込み結合できるように、前記第1のサスペンション330の外側に突出される少なくとも一つ以上の第1のサスペンション突出部335を含んで構成することもできる。
【0042】
前記振動板320は、前記キャップ310と前記第1のサスペンション330との間に位置するように構成することとして、前記第1のサスペンション330と前記キャップ310との結合時に、前記第1のサスペンション330の上部に前記振動板320を重ねた状態で前記キャップ310と前記第1のサスペンション330とを結合して、前記第1のサスペンション330と前記キャップ310との間に前記振動板320の周りが重畳された状態で結合するように構成される。
【0043】
この時、前記振動板320は、振動板320の外側に突出される少なくとも一つ以上の振動板嵌め込み突出部324をさらに含んで構成することもできる。
【0044】
前記コイル340は、前記第1のサスペンション330の下部に結合される。
【0045】
前記フレーム350は、前記キャップ310の下部に結合するように構成し、前記フレーム350の上部にはサスペンション嵌め込み突起351を含むように構成されるが、前記サスペンション嵌め込み突起351の上部外周縁が前記キャップ310の前記第2の段付き部312と前記第3の段付き部313との間の内周縁に密着して嵌め込み結合を可能にする直径を形成するように構成されるのが望ましい。
【0046】
前記フレーム350は、前記フレーム350の上部に、前記第3のサスペンション390を嵌め込み結合して固定できるように、前記フレーム350の上部に形成されるサスペンション嵌め込み突起351を含んで構成することができる。
【0047】
前記ヨーク380は、上部が開口された形態で構成されるが、上部外側の外周縁を前記フレーム350の内周縁に密着させて固定できるように構成される。
【0048】
前記マグネット382は、前記ヨーク380の内部の底面に固定するように構成することとして、溶接や接着剤で接着して固定することができる。
【0049】
前記プレート381は、前記マグネット382の上部に固定されるように構成することとして、溶接や接着剤で接着して固定することができる。
【0050】
前記第2のサスペンション360は、前記ヨーク380の下部に固定するように構成することとして、溶接や接着剤を使用してヨーク部に接着して固定することができる。
【0051】
前記第3のサスペンション390は、前記ヨーク380の上部に固定されるように構成することとして、溶接や接着剤を使用してヨークの上部に接着して固定することができる。
【0052】
前記第3のサスペンション390は、前記サスペンション嵌め込み突起351と嵌め込み結合するように構成することができる。
【0053】
前記グリル370は、前記フレーム350の下部に結合するように構成される。
【0054】
したがって、磁気回路のヨークの内部に位置するように構成される内磁型磁気回路を形成し、電流の形成時に、上下に振動する振動力を磁気回路の重量と多数のサスペンションダンパーを通じて極大化させることによって、音響出力と振動を同時に具現することができるだけでなく、高出力の振動力を具現することができる振動スピーカーを含むブルートゥースネックバンドヘッドセットを提供することができるし、高出力の振動に磁気回路が左右へ片振動することを防止してコイルと磁気回路内部の部品が相互に接触することを防止することによって、安定的に振動を具現することができる振動スピーカーを含むブルートゥースネックバンドヘッドセットを提供することになる。
【0055】
以前記は本発明を実施例によって詳細に説明したが、本発明は実施例によって限定されず、本発明が属する技術分野において通常の知識を有するものであれば本発明の思想と精神を離れることなく、本発明を修正または変更できるであろう。
【産業上の利用可能性】
【0056】
したがって本発明は、音響出力と電動力を同時に具現することができる振動スピーカーを含むブルートゥースネックバンドヘッドセットを提供し、高出力の振動力を具現することができる振動スピーカーを含むブルートゥースネックバンドヘッドセットを提供し、高出力の振動に磁気回路が左右へ片振動することを防止してコイルと磁気回路内部の部品が相互に接触することを防止することによって、安定的に振動を具現することができる振動スピーカーを含むブルートゥースネックバンドヘッドセットを提供する効果を持つため、工業的に広く使用できる。
【符号の説明】
【0057】
100 チューブフレーム
200 ベースフレーム
300 振動スピーカー
400 イヤホン
500 電源ボタン
600 ボリュームボタン
700 ローリングボタン
800 制御モジュール
図1
図2
図3
図4