(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて説明する。なお、同様の構成要素には同様の符号を付し、適宜説明を省略する。
【0017】
<<第1の実施形態>>
図1に、本実施形態の位置管理システムの全体像を表す機能ブロック図の一例を示す。図示するように、位置管理システムは、複数の位置管理装置10と、管理センタ20とを有する。位置管理装置10は、現在位置情報を受信可能な通信機能を搭載している端末装置であり、例えば車載装置や携帯電話等が該当する。位置管理装置10と管理センタ20とは、インターネットやLAN(Local Area Network)等のネットワーク30を介して通信可能となっている。以下、位置管理装置10及び管理センタ20についてこの順に説明する。
【0018】
<位置管理装置10>
−ハードウエア構成−
本実施形態の位置管理装置10は、任意のコンピュータのCPU(Central Processing Unit)、メモリ、メモリにロードされたプログラム(あらかじめ装置を出荷する段階からメモリ内に格納されているプログラムのほか、CD(Compact Disc)等の記憶媒体やインターネット上のサーバ等からダウンロードされたプログラムも含む)、そのプログラムを格納するハードディスク等の記憶ユニット、ネットワーク接続用インタフェイスを中心にハードウエアとソフトウエアの任意の組合せによって実現される。そして、その実現方法、装置にはいろいろな変形例があることは、当業者には理解されるところである。
【0019】
図2は、本実施形態の位置管理装置10のハードウエア構成の一例を概念的に示す図である。図示するように、本実施形態の位置管理装置10は、例えば、バス10Aで相互に接続されるCPU1A、記憶部2A、通信部3A、GPS受信機4A、ジャイロスコープ5A、タイマー6A、操作受付部7A、操作部8A、速度センサ9A等を有する。なお、図示しないが、ディスプレイ、マイク、スピーカなどのその他の要素を含むこともできる。
【0020】
CPU1Aは各要素とともに位置管理装置10のコンピュータ全体を制御する。記憶部2Aは、コンピュータを動作させるためのプログラムや各種アプリケーションプログラム、それらのプログラムが動作する際に使用する各種設定データなどを記憶する領域を含む。また、記憶部2Aは、プログラムが動作するための作業領域など一時的にデータを記憶する領域を含む。
【0021】
操作部8Aは、操作キー、操作ボタン、スイッチ、ジョグダイヤル、タッチパッド、ディスプレイと一体になったタッチパネルなどを含む。操作受付部7Aは、ユーザが操作部8Aを操作することでなされるユーザ入力を受付ける。
【0022】
通信部3Aは、インターネットやLAN等のネットワークに接続することができる。また、通信部3Aは、外部機器と1対1で接続して、当該外部機器と通信を行うことができる。通信部3Aは、有線で、及び/又は、あらゆる無線通信技術(近距離無線通信、無線LAN通信等)を利用して、外部機器やネットワークと接続することができる。
【0023】
GPS受信機4Aは、GPS衛星からGPS信号を受信する。ジャイロスコープ5Aは、位置管理装置10の角度や角速度等を検出する。タイマー6Aは、所定のタイミングからの経過時間を測定したり、現在時刻情報を取得したりする。速度センサ9Aは、位置管理装置10の移動速度を検出する。
【0024】
−機能構成−
図3に、本実施形態の位置管理装置10の機能ブロック図の一例を示す。図示するように、位置管理装置10は、位置情報取得部11と、方位変化量取得部12と、移動量取得部13と、送信部14とを有する。図では、各部が論理的に分離して構成されることを示している。位置管理装置10は、これらの部により、自装置の位置を管理可能となっている。以下、各部について説明する。
【0025】
位置情報取得部11は、複数のデータ取得タイミングにおいて、通信機能を利用して位置管理装置10の現在位置を示す位置情報を取得する。例えば、位置情報取得部11は、GPS衛星からGPS信号(位置情報)を受信してもよい。その他の例として、位置情報取得部11は、通信可能な状態にある無線LAN機器から、無線LAN機器の識別情報及び電波強度等(位置情報)を受信してもよい。その他の例として、位置情報取得部11は、通信可能な状態にある基地局から基地局の位置を示す情報(位置情報)を取得してもよい。ここでの例示はあくまで一例であり、これらに限定されない。
【0026】
なお、位置情報取得部11は、位置管理装置10が所定の条件下におり、通信状態等が良好でない場合、上述のような位置情報を取得できない場合がある。データ取得タイミングの時に位置管理装置10が所定の条件下におり、位置情報を取得できない場合、位置情報取得部11はそのデータ取得タイミングにおいては位置情報を取得しない。一方、データ取得タイミングの時に位置管理装置10が所定の条件下におらず、位置情報を取得できる場合、位置情報取得部11はそのデータ取得タイミングにおいては位置情報を取得する。
【0027】
データ取得タイミングは設計的事項であるが、例えば、所定のタイミング(例:データ取得処理開始時)から所定の時間(例:30秒、1分、3分、5分、10分等)おきのタイミングとすることができる。データ取得処理開始のタイミングは、例えば、「現在位置情報を取得して管理センタ20に送信する処理」を開始するためのユーザによる指示入力であってもよい。または、位置管理装置10が車載搭載装置である場合、位置管理装置10は車両の動作開始を検知し、当該検知をデータ取得処理開始のトリガにしてもよい。車両の動作開始を検知する手段は特段制限されないが、例えば、位置管理装置10は、「アクセサリー電源オフ、イグニッションオフ」から「アクセサリー電源オン、イグニッションオン」への変化を検知すると、車両の動作が開始したと判定してもよい。
【0028】
方位変化量取得部12は、あるデータ取得タイミングからその次のデータ取得タイミングまでの位置管理装置10の方位変化量を取得する。移動量取得部13は、あるデータ取得タイミングからその次のデータ取得タイミングまでの位置管理装置10の移動量を取得する。ここでのデータ取得タイミングは、位置情報取得部11が位置情報を取得するデータ取得タイミングである。位置管理装置10の方位変化量や移動量は、ジャイロスコープ5Aや速度センサ9A等を用いて算出することができる。ここでの説明は省略する。
【0029】
なお、方位変化量取得部12及び移動量取得部13は、位置管理装置10が備える機能(ジャイロスコープ5Aや速度センサ9A等)を用いて、方位変化量及び移動量を取得する。このため、位置管理装置10が所定の条件下におり、通信状態不良のため位置情報取得部11が位置情報を取得できない場合であっても、方位変化量取得部12及び移動量取得部13は、方位変化量及び移動量を取得することができる。
【0030】
送信部14は、位置情報取得部11、方位変化量取得部12及び移動量取得部13が取得した位置情報、方位変化量及び移動量を外部機器(管理センタ20)に送信する。送信するタイミングとしては、(1)データ取得タイミングごと、(2)データ取得タイミングと異なるその他の所定のタイミングごとが考えられる。
【0031】
ここで、
図4のフローチャートを用いて、本実施形態の位置管理装置10の処理の流れの一例を説明する。
【0032】
まず、例えばユーザが位置管理装置10を操作し、位置情報等のデータを取得して管理センタ20に送信する処理(以下、「データ取得送信処理」)を開始する入力を行う。すると、位置管理装置10は、データ取得タイミング待ち状態となる(S1)。データ取得タイミングは、例えば、データ取得送信処理の開始時点に基づいて特定される所定のタイミングを第1のデータ取得タイミングとし、それ以降の所定の時間おきのタイミングを第2以降のデータ取得タイミングとすることができる。
【0033】
データ取得タイミングになっていない場合(S1のNo)、位置管理装置10はデータ取得送信処理を終了するユーザ入力を受け付けることができる(S4)。そして、S1でYesとなるか、または、S4でYesとなるまで、位置管理装置10はデータ取得タイミング待ち状態、及び、データ取得送信処理を終了するユーザ入力待ち状態を継続する。
【0034】
データ取得タイミングになると(S1のYes)、位置情報取得部11は、その時点における位置情報を取得する(S2)。また、方位変化量取得部12は、その直前のデータ取得タイミングから今回のデータ取得タイミングまでの位置管理装置10の方位変化量を取得する(S2)。さらに、移動量取得部13は、その直前のデータ取得タイミングから今回のデータ取得タイミングまでの位置管理装置10の移動量を取得する(S2)。
【0035】
なお、位置情報取得部11は、データ取得タイミングの時に位置管理装置10が所定の条件下におり、通信状態不良等のため位置情報を取得できない場合、そのデータ取得タイミングにおいては位置情報を取得しない。一方、データ取得タイミングの時に位置情報を取得できる場合、位置情報取得部11はそのデータ取得タイミングにおいては位置情報を取得する。
【0036】
一方、方位変化量取得部12及び移動量取得部13は、第1のデータ取得タイミングにおいては方位変化量及び移動量を取得しないが、以降のデータ取得タイミングにおいては方位変化量及び移動量を取得する。
【0037】
その後、送信部14は、位置情報取得部11、方位変化量取得部12及び移動量取得部13が取得した位置情報、方位変化量及び移動量を、そのデータ取得タイミングの時刻を示す情報に対応付けて、管理センタ20に送信する(S3)。なお、位置情報取得部11、方位変化量取得部12及び移動量取得部13のいずれかがS2においてデータを取得していない場合、送信部14は取得されたデータのみを管理センタ20に送信する。
【0038】
その後、データ取得送信処理を終了するユーザ入力を受付けてない場合(S4のNo)、位置管理装置10はS1に戻り同様の処理を繰り返す。
【0039】
なお、上記例では、ユーザがデータ取得送信処理を開始する入力を行うと、位置管理装置10はデータ取得タイミング待ち状態となり(S1)、ユーザがデータ取得送信処理を終了する入力を行うと、位置管理装置10は処理を終了する(S4のYes)という例を示したが、これを次のように変更することもできる。すなわち、位置管理装置10が車載端末である場合、位置管理装置10は、車両の動作開始を検知するとデータ取得タイミング待ち状態となり(S1)、車両の動作停止を検知すると位置管理装置10は処理を終了する(S4のYes)ようにしてもよい。車両の動作停止を検知する手段は特段制限されないが、例えば、位置管理装置10は、「アクセサリー電源オン、イグニッションオン」から「アクセサリー電源オフ、イグニッションオフ」への変化を検知すると、車両の動作が停止したと判定してもよい。この変形例は、以下のすべての実施形態において適用可能である。
【0040】
<管理センタ20>
管理センタ20は、位置管理装置10から位置情報、方位変化量及び移動量を受信し、受信した位置情報、方位変化量及び移動量を利用して、位置管理装置10の現在位置を算出する。
【0041】
図5に、管理センタ20が位置管理装置10から受信し、蓄積した位置情報、方位変化量及び移動量の一例を模式的に示す。管理センタ20は、
図5に示すようなデータを、位置管理装置10毎に蓄積する。
【0042】
図5に示すデータは、データ取得タイミングに、位置情報、方位変化量及び移動量が対応付けられている。
図5に示すデータ取得タイミングの欄の情報は、データ取得タイミングの年月日及び時分を示している。図示するデータによれば、第1のデータ取得タイミングt1は、2013年1月18日13時7分であることがわかる。また、その直後の第2のデータ取得タイミングt2は、2013年1月18日13時10分であり、3分おきにデータ取得タイミングとなっていることがわかる。
【0043】
また、第1のデータ取得タイミングt1では、位置情報のみが取得され、方位変化量及び移動量は取得されていないことが分かる。これは、第1のデータ取得タイミングt1は1回目のデータ取得タイミングであり、その直前のデータ取得タイミングが存在しないため、方位変化量及び移動量を算出できないからである。
【0044】
また、第3のデータ取得タイミングt3では、位置情報取得部11は位置情報を取得できなかったことが分かる。
【0045】
管理センタ20は、このようなデータを利用して、所定のタイミング(例:最新のタイミング、特定の時刻等)における位置管理装置10の位置を管理することができる。例えば、位置情報を取得できているタイミング(例:t2)においては、そのタイミング(例:t2)で取得された位置情報(例:Pos(t2))に基づいて、位置管理装置10の位置を特定することができる。
【0046】
一方、位置情報を取得できていないタイミング(例:t3)においては、その直前の最新の位置情報と、それ以降の方位変化量及び移動量とに基づいて、位置管理装置10の位置を特定することができる。例えば、t3のタイミングにおける位置管理装置10の位置を特定する場合、その直前の最新の位置情報であるPos(t2)と、それ以降の方位変化量Dir(t3)及び移動量Dis(t3)とに基づき、t3のタイミングにおける位置管理装置10の位置を特定することができる。ここでの算出方法の説明は省略する。管理センタ20は、さらに、位置情報、方位変化量及び移動量等を利用して特定した位置情報を地図データの道路上の位置へあわせこむ補正を行うことで、位置情報を修正してもよい。
【0047】
なお、
図5には示していないが、t3の直後の第4のデータ取得タイミングt4でも位置情報が取得されておらず、かつ、t4のタイミングにおける位置管理装置10の位置を特定する場合、その直前の最新の位置情報であるPos(t2)と、それ以降の方位変化量Dir(t3)、Dir(t4)、移動量Dis(t3)、及び、Dir(t4)とに基づき、t4のタイミングにおける位置管理装置10の位置を特定することができる。
【0048】
以上説明した本実施形態の位置管理装置10及び管理センタ20によれば、位置管理装置10が所定の条件下におり、通信状態不良のため位置情報を取得できない状況が生じても、方位変化量及び移動量に基づいて位置管理装置10の位置を特定することができるので、位置管理装置10の位置を特定して管理する精度が低下する不都合を軽減することができる。
【0049】
また、本実施形態では、位置管理装置10でなく、管理センタ20が方位変化量及び移動量から位置管理装置10の位置を特定する処理を行うので、位置管理装置10の処理負担が大きくなることはない。
【0050】
また、本実施形態では、位置管理装置10でなく、管理センタ20が地図データを利用して位置管理装置10の位置を補正する処理を行うので、位置管理装置10は地図データを保持したり、また、補正処理を行う必要はない。このため、位置管理装置10のメモリ容量を抑えることができるほか、処理負担を軽減することができる。
【0051】
このように、本実施形態によれば、位置管理装置10(端末装置)の処理負担を大きくすることなく、位置管理装置10(端末装置)が所定の条件下において現在位置情報を受信できなくなることに起因して生じる位置管理装置10(端末装置)の位置管理精度の低下を改善する技術が実現される。
【0052】
<<第2の実施形態>>
本実施形態の位置管理システムは、位置管理装置10の一部の構成が第1の実施形態と異なる。管理センタ20の構成は第1の実施形態と同様である。以下、位置管理装置10の構成について説明する。
【0053】
本実施形態の位置管理装置10の機能ブロック図の一例は、第1の実施形態と同様に
図3で示される。位置情報取得部11、方位変化量取得部12及び移動量取得部13の構成は第1の実施形態と同様である。
【0054】
送信部14は、第n(nは1以上の整数)のデータ取得タイミングに対応付けて、以下の(1)及び(2)いずれか一方のデータのみを管理センタ20に送信する。
(1)位置情報取得部11が「第nのデータ取得タイミングにおいて取得した位置情報」である第nの位置情報
(2)方位変化量取得部12及び移動量取得部13が取得した「第nのデータ取得タイミングの直前のデータ取得タイミングから第nのデータ取得タイミングまでの方位変化量及び移動量」である第nの方位変化量及び第nの移動量
【0055】
例えば、送信部14は、第nのデータ取得タイミングにおいて位置情報取得部11が(1)第nの位置情報を取得できなかった場合、(2)第nの方位変化量及び第nの移動量を管理センタ20に送信する。一方、第nのデータ取得タイミングにおいて位置情報取得部11が(1)第nの位置情報を取得できた場合、送信部14は(1)第nの位置情報を管理センタ20に送信する。
【0056】
図6に、管理センタ20が本実施形態の位置管理装置10から受信し、蓄積した位置情報、方位変化量及び移動量の一例を模式的に示す。
図6に示すデータは、第nのデータ取得タイミングに対応付けて、(1)第nの位置情報、及び、(2)第nの方位変化量及び第nの移動量のいずれか一方のみが対応付けられている。
【0057】
第1の実施形態では、第nのデータ取得タイミングにおいて第nの位置情報、第nの方位変化量及び第nの移動量のいずれもが取得された場合、送信部14はこれらすべてを管理センタ20に送信していた(
図5のデータ取得タイミングt2を参照)。しかし、第nのデータ取得タイミングにおける位置管理装置10の位置を特定する際、第nの位置情報が取得されていればそれを優先的に用いて位置を特定し、第nの方位変化量及び第nの移動量は使用されない。
【0058】
本実施形態の位置管理装置10は、当該点に着目し、第nのデータ取得タイミングに対応付けて、(1)第nの位置情報、及び、(2)第nの方位変化量及び第nの移動量、のいずれか一方のみを管理センタ20に送信する。これにより、送信処理対象のデータ量を少なくすることができ、位置管理装置10の処理負担を軽減することが可能となる。
【0059】
なお、本実施形態によれば、第1の実施形態と同様の作用効果を実現することができる。
【0060】
<<第3の実施形態>>
本実施形態の位置管理システムは、位置管理装置10の一部の構成が第1及び第2の実施形態と異なる。管理センタ20の構成は第1の実施形態と同様である。以下、位置管理装置10の構成について説明する。
【0061】
本実施形態の位置管理装置10の機能ブロック図の一例は、第1の実施形態と同様に
図3で示される。
【0062】
本実施形態の送信部14は、第2の実施形態と同様、第nのデータ取得タイミングに対応付けて、(1)第nの位置情報、及び、(2)第nの方位変化量及び第nの移動量、のいずれか一方のみを管理センタ20に送信する。
【0063】
そして、本実施形態においては、第nのデータ取得タイミングにおいて位置情報取得部11が第nの位置情報を取得できなかった場合、方位変化量取得部12は第nの方位変化量を取得し、かつ、移動量取得部13は第nの移動量を取得する。一方、第nのデータ取得タイミングにおいて位置情報取得部11が第nの位置情報を取得できた場合、方位変化量取得部12は第nの方位変化量を取得せず、かつ、移動量取得部13は第nの移動量を取得しない。
【0064】
ここで、
図7のフローチャートを用いて、本実施形態の位置管理装置10の処理の流れの一例を説明する。
【0065】
まず、ユーザは、位置管理装置10を操作し、位置情報等のデータを取得して管理センタ20に送信する処理(データ取得送信処理)を開始する入力を行う。すると、位置管理装置10は、データ取得タイミング待ち状態となる(S11)。データ取得タイミングは、例えば、データ取得送信処理の開始時点に基づいて特定される所定のタイミングを第1のデータ取得タイミングとし、それ以降の所定の時間おきのタイミングを第2以降のデータ取得タイミングとすることができる。
【0066】
データ取得タイミングになっていない場合(S11のNo)、位置管理装置10はデータ取得送信処理を終了するユーザ入力を受け付けることができる(S16)。そして、S11でYesとなるか、または、S16でYesとなるまで、位置管理装置10はデータ取得タイミング待ち状態、及び、データ取得送信処理を終了するユーザ入力待ち状態を継続する。
【0067】
データ取得タイミングになると(S11のYes)、位置情報取得部11は、その時点における通信状態が位置情報を取得可能な状態か判断する(S12)。
【0068】
取得可能である場合(S12のYes)、位置情報取得部11は位置情報を取得する(S13)。一方、取得可能でない場合(S12のNo)、位置情報取得部11はその旨を方位変化量取得部12及び移動量取得部13に通知する。すると、方位変化量取得部12及び移動量取得部13は、その直前のデータ取得タイミングから今回のデータ取得タイミングまでの位置管理装置10の方位変化量及び移動量を取得する(S14)。
【0069】
その後、送信部14は、S13で取得された位置情報、又は、S14で取得された方位変化量及び移動量を、そのデータ取得タイミングの時刻を示す情報に対応付けて、管理センタ20に送信する(S15)。
【0070】
その後、データ取得送信処理を終了するユーザ入力を受付けてない場合(S16のNo)、位置管理装置10はS11に戻り同様の処理を繰り返す。
【0071】
本実施形態によれば、第1及び第2の実施形態と同様の作用効果を実現することができる。また、方位変化量取得部12及び移動量取得部13は、位置情報取得部11が位置情報を取得できないときのみ方位変化量及び移動量を取得するように構成することができるので、位置管理装置10の処理負担をさらに軽減することが可能となる。
【0072】
<<第4の実施形態>>
本実施形態の位置管理システムは、位置管理装置10の一部の構成が第1乃至第3の実施形態と異なる。管理センタ20の構成は第1の実施形態と同様である。以下、位置管理装置10の構成について説明する。
【0073】
まず、本実施形態と他の実施形態の相違点を簡単に説明する。第1乃至第3の実施形態では、送信部14は、データ取得タイミングごとに位置情報取得部11、方位変化量取得部12及び移動量取得部13が取得したデータを管理センタ20に送信していた。これに対し、本実施形態では、データ取得タイミングがきて位置情報取得部11、方位変化量取得部12及び移動量取得部13がデータを取得するとそれを位置管理装置10が有する記憶部に蓄積していく。そして、データ取得タイミングとは異なる所定のデータ送信タイミングがくると、送信部14は蓄積されているデータの中の所定のデータを管理センタ20に送信する。以下、本実施形態の構成を詳細に説明する。
【0074】
図8に、本実施形態の位置管理装置10の機能ブロック図の一例を示す。図示するように、位置管理装置10は、位置情報取得部11と、方位変化量取得部12と、移動量取得部13と、送信部14と、記憶部15とを有する。
【0075】
記憶部15は、複数のデータ取得タイミングの中の第n(nは1以上の整数)のデータ取得タイミングに対応付けて、第nのデータ取得タイミングにおける位置情報(第nの位置情報)と、第nのデータ取得タイミングの直前のデータ取得タイミングから第nのデータ取得タイミングまでの方位変化量(第nの方位変化量)及び移動量(第nの移動量)とを記憶する。
【0076】
なお、記憶部15は、第nのデータ取得タイミングにおいて位置情報取得部11が第nの位置情報を取得できなかった場合、第nのデータ取得タイミングにその旨を示す情報を対応付けて記憶する。
【0077】
このような記憶部15に記憶されるデータの一例は、第1乃至第3の実施形態において管理センタ20が送信部14から受信して蓄積したデータと同様、
図5及び
図6で示される。位置管理装置10が第1及び第2の実施形態の構成の場合、記憶部15が記憶するデータは
図5のようになる。位置管理装置10が第3の実施形態の構成の場合、記憶部15が記憶するデータは
図6のようになる。
【0078】
送信部14は、所定のデータ送信タイミングにおいて、記憶部15に記憶されている最新の位置情報を管理センタ20に送信する。また、当該最新の位置情報に対応付けられているデータ取得タイミングよりも後のデータ取得タイミングに対応付けられている方位変化量及び移動量が記憶部15に記憶されている場合、送信部14はその方位変化量及び移動量をさらに管理センタ20に送信する。なお、当該最新の位置情報に対応付けられているデータ取得タイミングよりも後のデータ取得タイミングに対応付けられている方位変化量及び移動量が記憶部15に記憶されていない場合、送信部14は最新の位置情報のみを管理センタ20に送信する。
【0079】
例えば、所定のデータ送信タイミングにおいて、
図5に示すt1乃至t3の3つのデータ取得タイミングに対応付けられたデータのみが記憶部15に記憶されている場合、送信部14は、最新の位置情報であるPos(t2)と、それよりも後のデータ取得タイミングに対応付けられている方位変化量Dir(t3)及び移動量Dis(t3)のみを管理センタ20に送信する。
【0080】
他の例として、所定のデータ送信タイミングにおいて、
図5に示すt1及びt2の2つのデータ取得タイミングに対応付けられたデータのみが記憶部15に記憶されている場合、送信部14は、最新の位置情報であるPos(t2)のみを管理センタ20に送信する。この例の場合、Pos(t2)に対応付けられているデータ取得タイミングよりも後のデータ取得タイミングに対応付けられている方位変化量及び移動量が記憶部15に記憶されていないので、方位変化量及び移動量は管理センタ20に送信されない。
【0081】
他の例として、所定のデータ送信タイミングにおいて、
図5に示すt1乃至t3の3つのデータ取得タイミングに対応付けられたデータと、t3の直後の第4のデータ取得タイミングt4に対応付けられたデータ(不図示)が記憶部15に記憶されているとする。そして、第4のデータ取得タイミングt4には、位置情報:「受信不可」、方位変化量:「Dir(t4)」、移動量:「Dis(t4)」が対応付けられているとする。かかる場合、送信部14は、最新の位置情報であるPos(t2)と、それよりも後のデータ取得タイミングに対応付けられている方位変化量Dir(t3)、Dir(t4)、移動量Dis(t3)、及び、Dir(t4)のみを管理センタ20に送信する。
【0082】
なお、所定のデータ送信タイミングは設計的事項であるが、例えば、所定のタイミング(例:データ取得処理開始時)から所定の時間(例:45秒、2分、4分、6分等)おきのタイミングとすることができる。または、所定のデータ送信タイミングは、位置情報等のデータを取得して管理センタ20に送信する処理(データ取得送信処理)を終了するユーザ入力を受け付けたタイミングであってもよい。その他、位置管理装置10が車両に搭載された車載端末である場合、所定のデータ送信タイミングは、車両の動作が停止したタイミングであってもよい。
【0083】
ここで、
図9のフローチャートを用いて、本実施形態の位置管理装置10の処理の流れの一例を説明する。
【0084】
まず、ユーザは、位置管理装置10を操作し、位置情報等のデータを取得して管理センタ20に送信する処理(データ取得送信処理)を開始する入力を行う。すると、位置管理装置10は、データ取得タイミング待ち状態となる(S21)。データ取得タイミングは、例えば、データ取得送信処理の開始時点に基づいて特定される所定のタイミングを第1のデータ取得タイミングとし、それ以降の所定の時間おきのタイミングを第2以降のデータ取得タイミングとすることができる。
【0085】
データ取得タイミングになっていない場合(S21のNo)、位置管理装置10はデータ送信タイミングを待つことができる(S24)。データ取得タイミングは、例えば、データ取得送信処理の開始時点に基づいて特定される所定のタイミングを第1のデータ送信タイミングとし、それ以降の所定の時間おきのタイミングを第2以降のデータ送信タイミングとすることができる。
【0086】
データ取得タイミングになっておらず(S21のNo)、かつ、データ送信タイミングになっていない場合(S24のNo)、位置管理装置10はデータ取得送信処理を終了するユーザ入力を受け付けることができる(S26)。そして、S21でYesとなるか、S24でYesとなるか、または、S26でYesとなるまで、位置管理装置10はデータ取得タイミング待ち状態、データ送信タイミング待ち状態、及び、データ取得送信処理を終了するユーザ入力待ち状態を継続する。
【0087】
データ取得タイミングになると(S21のYes)、位置情報取得部11は、その時点における位置情報を取得する(S22)。また、方位変化量取得部12は、その直前のデータ取得タイミングから今回のデータ取得タイミングまでの位置管理装置10の方位変化量を取得する(S22)。さらに、移動量取得部13は、その直前のデータ取得タイミングから今回のデータ取得タイミングまでの位置管理装置10の移動量を取得する(S22)。その後、位置管理装置10は、S22で取得されたデータを記憶部15に記憶する(S23)。
【0088】
なお、位置情報取得部11は、データ取得タイミングの時に位置管理装置10が所定の条件下におり、位置情報を取得するための通信機能の通信状態が良好でないため位置情報を取得できない場合、そのデータ取得タイミングにおいては位置情報を取得しない。一方、データ取得タイミングの時に位置管理装置10が所定の条件下におらず、位置情報を取得できる場合、位置情報取得部11はそのデータ取得タイミングにおいては位置情報を取得する。
【0089】
一方、方位変化量取得部12及び移動量取得部13は、第1のデータ取得タイミングにおいては方位変化量及び移動量を取得しないが、以降のデータ取得タイミングにおいては方位変化量及び移動量を取得する。
【0090】
その後、所定のデータ送信タイミングになると(S24のYes)、送信部14は、そのタイミングで記憶部15に記憶されている最新の位置情報を管理センタ20に送信する(S25)。また、当該最新の位置情報よりも後のデータ取得タイミングに対応付けられている方位変化量及び移動量が記憶部15に記憶されている場合、送信部14はその方位変化量及び移動量をさらに管理センタ20に送信する(S25)。なお、当該最新の位置情報よりも後のデータ取得タイミングに対応付けられている方位変化量及び移動量が記憶部15に記憶されていない場合、送信部14は最新の位置情報のみを管理センタ20に送信する(S25)。S25で送信されたデータを取得した管理センタ20は、取得したデータを利用して、位置管理装置10の最新の位置を特定する。
【0091】
その後、データ取得送信処理を終了するユーザ入力を受付けてない場合(S26のNo)、位置管理装置10はS21に戻り同様の処理を繰り返す。
【0092】
なお、変形例として、S22のステップを、
図7におけるS12、S13及びS14に置き換えることもできる。
【0093】
また、S25で送信部14がデータを管理センタ20に送信すると、送信処理をトリガにした、又は、データを正常に受信したことを示す返信を管理センタ20から受信したことをトリガにして、記憶部15に記憶されているデータを消去してもよい。このように構成すれば、記憶部15の容量は少なくてすむ。
【0094】
本実施形態によれば、第1乃至第3の実施形態と同様の作用効果を実現することができる。また、位置管理装置10は所定のデータ送信タイミングでのみ位置情報等のデータを管理センタ20に送信するので、データ送信の処理負担を軽減することができる。また、位置管理装置10は、所定のデータ送信タイミングで、最新の位置を特定するためのデータ(最新の位置情報、又は、最新の位置情報とその後に取得された方位変化及び移動量)のみを管理センタ20に送信するので、データ送信の処理負担をさらに軽減することができる。
【0095】
なお、位置管理装置10が車載装置であり、管理センタ20は車両の停止位置のみを管理することを目的(例:停止後、その位置で当分放置されるので)としている場合、データ送信タイミングを、「車両の動作が停止したタイミング」のみとすることもできる。このようにすれば、位置管理装置10によるデータ送信の処理負担をさらに軽減することができる。
【0096】
以下、参考形態の例を付記する。
1. 自装置の位置を管理可能な位置管理装置であって、
複数のデータ取得タイミングにおいて、通信機能を利用して前記位置管理装置の現在位置を示す位置情報を取得する位置情報取得手段と、
ある前記データ取得タイミングからその次の前記データ取得タイミングまでの前記位置管理装置の方位変化量を取得する方位変化量取得手段と、
ある前記データ取得タイミングからその次の前記データ取得タイミングまでの前記位置管理装置の移動量を取得する移動量取得手段と、
前記位置情報、前記方位変化量及び前記移動量を外部機器に送信する送信手段と、
を有する位置管理装置。
2. 1に記載の位置管理装置において、
複数の前記データ取得タイミングの中の第n(nは1以上の整数)の前記データ取得タイミングに対応付けて、前記第nのデータ取得タイミングにおける前記位置情報と、前記第nのデータ取得タイミングの直前の前記データ取得タイミングから前記第nのデータ取得タイミングまでの前記方位変化量及び前記移動量とを記憶する記憶手段をさらに有し、
前記記憶手段は、前記第nのデータ取得タイミングにおいて前記位置情報取得手段が前記位置情報を取得できなかった場合、前記第nのデータ取得タイミングにその旨を示す情報を対応付けて記憶し、
前記送信手段は、所定のデータ送信タイミングにおいて、前記記憶手段に記憶されている最新の前記位置情報と、前記最新の位置情報よりも後の前記データ取得タイミングに対応付けられている前記方位変化量及び前記移動量が前記記憶手段に記憶されている場合はその方位変化量及び移動量とを、前記外部機器に送信する位置管理装置。
3. 2に記載の位置管理装置において、
前記位置管理装置は車両に搭載されており、前記所定のデータ送信タイミングは、前記車両の動作が停止したタイミングである位置管理装置。
4. 1から3のいずれかに記載の位置管理装置において、
前記送信手段は、複数の前記データ取得タイミングの中の第n(nは1以上の整数)の前記データ取得タイミングに対応付けて、
前記第nのデータ取得タイミングにおける前記位置情報である第nの前記位置情報、及び、
前記第nのデータ取得タイミングの直前の前記データ取得タイミングから前記第nのデータ取得タイミングまでの前記方位変化量及び前記移動量である第nの前記方位変化量及び第nの前記移動量、
のいずれか一方のみを送信する位置管理装置。
5. 4に記載の位置管理装置において、
前記第nのデータ取得タイミングにおいて前記位置情報取得手段が前記第nの位置情報を取得できなかった場合、前記送信手段は前記第nの方位変化量及び前記第nの移動量を前記外部機器に送信し、
前記第nのデータ取得タイミングにおいて前記位置情報報取得手段が前記第nの位置情報を取得できた場合、前記送信手段は前記第nの位置情報を前記外部機器に送信する位置管理装置。
6. 4又は5に記載の位置管理装置において、
前記第nのデータ取得タイミングにおいて前記位置情報取得手段が前記第nの位置情報を取得できなかった場合、前記方位変化量取得手段は第nの方位変化量を取得し、かつ、前記移動量取得手段は前記第nの移動量を取得し、
前記第nのデータ取得タイミングにおいて前記位置情報取得手段が前記第nの位置情報を取得できた場合、前記方位変化量取得手段は第nの方位変化量を取得せず、かつ、前記移動量取得手段は前記第nの移動量を取得しない位置管理装置。
7. 1から6のいずれかに記載の前記位置管理装置から前記位置情報、前記方位変化量及び前記移動量を受信し、受信した前記位置情報、前記方位変化量及び前記移動量を利用して、前記位置管理装置の現在位置を算出する外部機器。
8. 1から6のいずれかに記載の前記位置管理装置と、
請求項7に記載の外部機器と、を有する位置管理システム。
9. 自装置の位置を管理可能な位置管理装置のためのプログラムであって、
コンピュータを、
複数のデータ取得タイミングにおいて、通信機能を利用して前記位置管理装置の現在位置を示す位置情報を取得する位置情報取得手段、
ある前記データ取得タイミングからその次の前記データ取得タイミングまでの前記位置管理装置の方位変化量を取得する方位変化量取得手段、
ある前記データ取得タイミングからその次の前記データ取得タイミングまでの前記位置管理装置の移動量を取得する移動量取得手段、
前記位置情報、前記方位変化量及び前記移動量を外部機器に送信する送信手段、
として機能させるためのプログラム。
9−2. 9に記載のプログラムにおいて、
前記コンピュータを、さらに、
複数の前記データ取得タイミングの中の第n(nは1以上の整数)の前記データ取得タイミングに対応付けて、前記第nのデータ取得タイミングにおける前記位置情報と、前記第nのデータ取得タイミングの直前の前記データ取得タイミングから前記第nのデータ取得タイミングまでの前記方位変化量及び前記移動量とを記憶する記憶手段として機能させ、
前記記憶手段に、前記第nのデータ取得タイミングにおいて前記位置情報取得手段が前記位置情報を取得できなかった場合、前記第nのデータ取得タイミングにその旨を示す情報を対応付けて記憶させ、
前記送信手段に、所定のデータ送信タイミングにおいて、前記記憶手段に記憶されている最新の前記位置情報と、前記最新の位置情報よりも後の前記データ取得タイミングに対応付けられている前記方位変化量及び前記移動量が前記記憶手段に記憶されている場合はその方位変化量及び移動量とを、前記外部機器に送信させるプログラム。
9−3. 9−2に記載のプログラムにおいて、
前記位置管理装置は車両に搭載されており、前記所定のデータ送信タイミングは、前記車両の動作が停止したタイミングであるプログラム。
9−4. 9から9−3のいずれかに記載のプログラムにおいて、
前記送信手段に、複数の前記データ取得タイミングの中の第n(nは1以上の整数)の前記データ取得タイミングに対応付けて、
前記第nのデータ取得タイミングにおける前記位置情報である第nの前記位置情報、及び、
前記第nのデータ取得タイミングの直前の前記データ取得タイミングから前記第nのデータ取得タイミングまでの前記方位変化量及び前記移動量である第nの前記方位変化量及び第nの前記移動量、
のいずれか一方のみを送信させるプログラム。
9−5. 9−4に記載のプログラムにおいて、
前記第nのデータ取得タイミングにおいて前記位置情報取得手段が前記第nの位置情報を取得できなかった場合、前記送信手段に前記第nの方位変化量及び前記第nの移動量を前記外部機器に送信させ、
前記第nのデータ取得タイミングにおいて前記位置情報報取得手段が前記第nの位置情報を取得できた場合、前記送信手段に前記第nの位置情報を前記外部機器に送信させるプログラム。
9−6. 9−4又は9−5に記載のプログラムにおいて、
前記第nのデータ取得タイミングにおいて前記位置情報取得手段が前記第nの位置情報を取得できなかった場合、前記方位変化量取得手段に第nの方位変化量を取得させ、かつ、前記移動量取得手段に前記第nの移動量を取得させ、
前記第nのデータ取得タイミングにおいて前記位置情報取得手段が前記第nの位置情報を取得できた場合、前記方位変化量取得手段に第nの方位変化量を取得させず、かつ、前記移動量取得手段に前記第nの移動量を取得させないプログラム。
10. 自装置の位置を管理するための位置管理方法であって、
コンピュータが、
複数のデータ取得タイミングにおいて、通信機能を利用して前記位置管理装置の現在位置を示す位置情報を取得する位置情報取得工程と、
ある前記データ取得タイミングからその次の前記データ取得タイミングまでの前記位置管理装置の方位変化量を取得する方位変化量取得工程と、
ある前記データ取得タイミングからその次の前記データ取得タイミングまでの前記位置管理装置の移動量を取得する移動量取得工程と、
前記位置情報、前記方位変化量及び前記移動量を外部機器に送信する送信工程と、
を実行する位置管理方法。
10−2. 10に記載の位置管理方法において、
前記コンピュータが、
複数の前記データ取得タイミングの中の第n(nは1以上の整数)の前記データ取得タイミングに対応付けて、前記第nのデータ取得タイミングにおける前記位置情報と、前記第nのデータ取得タイミングの直前の前記データ取得タイミングから前記第nのデータ取得タイミングまでの前記方位変化量及び前記移動量とを記憶手段に記憶し、
前記位置情報取得工程で、前記第nのデータ取得タイミングにおいて前記位置情報を取得できなかった場合、前記第nのデータ取得タイミングにその旨を示す情報を対応付けて前記記憶手段に記憶し、
前記送信工程で、所定のデータ送信タイミングにおいて、前記記憶手段に記憶されている最新の前記位置情報と、前記最新の位置情報よりも後の前記データ取得タイミングに対応付けられている前記方位変化量及び前記移動量が前記記憶手段に記憶されている場合はその方位変化量及び移動量とを、前記外部機器に送信する位置管理方法。
10−3. 10−2に記載の位置管理方法において、
前記自装置は車両に搭載されており、前記所定のデータ送信タイミングは、前記車両の動作が停止したタイミングである位置管理方法。
10−4. 10から10−3のいずれかに記載の位置管理方法において、
前記送信工程において、複数の前記データ取得タイミングの中の第n(nは1以上の整数)の前記データ取得タイミングに対応付けて、
前記第nのデータ取得タイミングにおける前記位置情報である第nの前記位置情報、及び、
前記第nのデータ取得タイミングの直前の前記データ取得タイミングから前記第nのデータ取得タイミングまでの前記方位変化量及び前記移動量である第nの前記方位変化量及び第nの前記移動量、
のいずれか一方のみを送信する位置管理方法。
10−5. 10−4に記載の位置管理方法において、
前記位置情報取得工程で、前記第nのデータ取得タイミングにおいて前記第nの位置情報を取得できなかった場合、前記送信工程では前記第nの方位変化量及び前記第nの移動量を前記外部機器に送信し、
前記位置情報報取得工程で、前記第nのデータ取得タイミングにおいて前記第nの位置情報を取得できた場合、前記送信工程では前記第nの位置情報を前記外部機器に送信する位置管理方法。
10−6. 10−4又は10−5に記載の位置管理方法において、
前記位置情報取得工程で、前記第nのデータ取得タイミングにおいて前記第nの位置情報を取得できなかった場合、前記方位変化量取得工程で第nの方位変化量を取得し、かつ、前記移動量取得工程で前記第nの移動量を取得し、
前記位置情報取得工程で、前記第nのデータ取得タイミングにおいて前記第nの位置情報を取得できた場合、前記方位変化量取得工程で第nの方位変化量を取得せず、かつ、前記移動量取得工程で前記第nの移動量を取得しない位置管理方法。