特許第6304786号(P6304786)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6304786GTPメッセージの送信を制御するための方法および装置、ならびにデータ送信方法および装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6304786
(24)【登録日】2018年3月16日
(45)【発行日】2018年4月4日
(54)【発明の名称】GTPメッセージの送信を制御するための方法および装置、ならびにデータ送信方法および装置
(51)【国際特許分類】
   H04W 28/04 20090101AFI20180326BHJP
   H04W 52/02 20090101ALI20180326BHJP
   H04W 76/10 20180101ALI20180326BHJP
   H04W 92/24 20090101ALI20180326BHJP
   H04L 1/16 20060101ALI20180326BHJP
【FI】
   H04W28/04 110
   H04W52/02 110
   H04W76/02
   H04W92/24
   H04L1/16
【請求項の数】12
【全頁数】29
(21)【出願番号】特願2016-524646(P2016-524646)
(86)(22)【出願日】2013年7月8日
(65)【公表番号】特表2016-528786(P2016-528786A)
(43)【公表日】2016年9月15日
(86)【国際出願番号】CN2013079001
(87)【国際公開番号】WO2015003301
(87)【国際公開日】20150115
【審査請求日】2016年2月17日
(73)【特許権者】
【識別番号】503433420
【氏名又は名称】華為技術有限公司
【氏名又は名称原語表記】HUAWEI TECHNOLOGIES CO.,LTD.
(74)【代理人】
【識別番号】100146835
【弁理士】
【氏名又は名称】佐伯 義文
(74)【代理人】
【識別番号】100140534
【弁理士】
【氏名又は名称】木内 敬二
(72)【発明者】
【氏名】▲時▼ ▲暁▼岩
(72)【発明者】
【氏名】▲張▼ 万▲強▼
【審査官】 羽岡 さやか
(56)【参考文献】
【文献】 Huawei, Hisilicon, ITRI, Samsung,Evaluation of long DRX[online], 3GPP TSG-SA WG2#97 S2-132136,インターネット<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_sa/WG2_Arch/TSGS2_97_Busan/Docs/S2-132136.zip>,2013年 5月
【文献】 Huawei, Hisilicon,MME overload control by throttling of DL low priority traffic[online], 3GPP TSG-SA WG2#82 S2-105545,インターネット<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_sa/WG2_Arch/TSGS2_82_Jacksonville/Docs/S2-105545.zip>,2010年11月
【文献】 ZTE,PDN GW Initiated Dedicated Bearer Management for EMM_IDLE UE[online], 3GPP TSG-SA WG2#61 S2-074963,インターネット<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_sa/WG2_Arch/TSGS2_61_Ljubljana/Docs/S2-074963.zip>,2007年11月
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04W 4/00−99/00
H04L 1/16
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
汎用データ転送プラットフォーム(GTP)メッセージの送信を制御するための方法であって、
GTPメッセージ送信装置により、GTPメッセージ応答装置から送信されたユーザ機器の無応答時間指示を受信するステップであって、前記無応答時間指示は前記ユーザ機器の無応答時間を暗黙的または明示的に示し、前記ユーザ機器の前記無応答時間は、前記ユーザ機器がアイドル状態にあるときに設定された不連続受信(DRX)期間であるか、または、前記ユーザ機器の電力節約状態が終了する時刻を示す、ステップと、
受信された前記ユーザ機器の無応答時間指示により示される前記ユーザ機器の前記無応答時間に従って前記GTPメッセージ送信装置により、GTPメッセージを送信する時刻を調節するステップと、
を含み、
前記GTPメッセージ送信装置により、前記GTPメッセージ応答装置から送信された前記ユーザ機器の前記無応答時間指示を受信するステップは、前記GTPメッセージ送信装置により、前記GTPメッセージ応答装置から送信されたダウンリンク・データ通知確認メッセージを受信するステップであって、前記ダウンリンク・データ通知確認メッセージは前記ユーザ機器の前記無応答時間指示を運搬する、ステップを含む、
方法。
【請求項2】
受信された前記ユーザ機器の無応答時間指示により示される前記ユーザ機器の前記無応答時間に従って前記GTPメッセージ送信装置により、前記GTPメッセージを送信する時刻を調節するステップは、前記ユーザ機器の前記無応答時間が終了する前に、前記GTPメッセージ送信装置により、前記GTPメッセージの送信を停止するステップを含む、
請求項1に記載のGTPメッセージの送信を制御するための方法。
【請求項3】
前記ユーザ機器の前記無応答時間は無応答時間区間または無応答状態の終了時刻を含む、請求項1または2に記載のGTPメッセージの送信を制御するための方法。
【請求項4】
汎用データ転送プラットフォーム(GTP)メッセージ応答装置により、ユーザ機器の無応答時間指示を取得するステップであって、前記無応答時間指示は前記ユーザ機器の無応答時間を暗黙的または明示的に示し、前記ユーザ機器の前記無応答時間は、前記ユーザ機器がアイドル状態にあるときに設定された不連続受信(DRX)期間であるか、または、前記ユーザ機器の電力節約状態が終了する時刻を示す、ステップと、
前記GTPメッセージ応答装置により、前記取得された前記ユーザ機器の無応答時間指示をGTPメッセージ送信装置に送信するステップであって、その結果、前記GTPメッセージ送信装置が、受信された前記ユーザ機器の無応答時間指示により示される前記ユーザ機器の前記無応答時間に従って、GTPメッセージを送信する時刻を調節するステップと、
を含み、
前記GTPメッセージ応答装置により、前記取得された前記ユーザ機器の無応答時間指示を前記GTPメッセージ送信装置に送信するステップは、前記GTPメッセージ応答装置により、ダウンリンク・データ通知確認メッセージを前記GTPメッセージ送信装置に送信するステップであって、前記ダウンリンク・データ通知確認メッセージは前記ユーザ機器の前記無応答時間指示を運搬する、ステップを含む、
データ送信方法。
【請求項5】
前記ユーザ機器の前記無応答時間が終了する前に、前記GTPメッセージ送信装置により前記GTPメッセージの送信が停止される、請求項4に記載のデータ送信方法。
【請求項6】
GTPメッセージ応答装置から送信された、ユーザ機器の無応答時間指示を運搬するダウンリンク・データ通知確認メッセージを受信するように構成された受信器であって、前記無応答時間指示は前記ユーザ機器の無応答時間を暗黙的または明示的に示し、前記ユーザ機器の前記無応答時間は、前記ユーザ機器がアイドル状態にあるときに設定された不連続受信(DRX)期間であるか、または、前記ユーザ機器の電力節約状態が終了する時刻を示す、受信器と、
前記受信器により受信された前記ユーザ機器の前記無応答時間指示により示される前記ユーザ機器の前記無応答時間に従って、GTPメッセージを送信する時刻を調節するように構成されたプロセッサと、
を備える、汎用データ転送プラットフォーム(GTP)メッセージ送信装置。
【請求項7】
前記プロセッサは特に、前記ユーザ機器の前記無応答時間が終了する前に、前記GTPメッセージの送信を停止するステップを実施するように構成された、請求項6に記載のGTPメッセージ送信装置。
【請求項8】
前記ユーザ機器の前記無応答時間は無応答時間区間または無応答状態の終了時刻を含む、請求項6または7に記載のGTPメッセージ送信装置。
【請求項9】
ユーザ機器の無応答時間指示を取得するように構成された受信器であって、前記無応答時間指示は前記ユーザ機器の無応答時間を暗黙的または明示的に示し、前記ユーザ機器の前記無応答時間は、前記ユーザ機器がアイドル状態にあるときに設定された不連続受信(DRX)期間であるか、または、前記ユーザ機器の電力節約状態が終了する時刻を示す、受信器と、
前記受信器により取得された前記ユーザ機器の前記無応答時間指示を運搬するダウンリンク・データ通知確認メッセージGTPメッセージ送信装置に送信するように構成された送信器であって、その結果、前記GTPメッセージ送信装置が、受信された前記ユーザ機器の無応答時間指示により示される前記ユーザ機器の前記無応答時間に従って、GTPメッセージを送信する時刻を調節する、送信器と、
を備える、汎用データ転送プラットフォーム(GTP)メッセージ応答装置。
【請求項10】
前記ユーザ機器の前記無応答時間が終了する前に、前記GTPメッセージ送信装置により前記GTPメッセージの送信が停止される、請求項9に記載のGTPメッセージ応答装置。
【請求項11】
コンピュータのプロセッサがコンピュータ実行可能命令を実行したときに、前記コンピュータが請求項1乃至3の何れか1項に記載の方法を実行するようにする前記コンピュータ実行可能命令を含む、コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項12】
コンピュータのプロセッサがコンピュータ実行可能命令を実行したときに、前記コンピュータは請求項4または5に記載の方法を実行するようにする前記コンピュータ実行可能命令を含む、コンピュータ可読記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は通信電子工学の分野に関し、特に、汎用データ転送プラットフォーム(general data transfer platform、GTP)メッセージの送信を制御するための方法および装置、ならびにデータ送信方法および装置に関する。
【背景技術】
【0002】
ユーザ機器のアタッチ手続きにおけるセッション要求生成メッセージおよびセッション応答メッセージ生成、専用ベアラ起動手続きにおけるベアラ要求生成メッセージおよびベアラ応答生成メッセージは全て、汎用データ転送プラットフォーム(general data transfer platform、GTP)メッセージである(GTPメッセージはさらに、ベアラ要求応答更新、ベアラ要求応答削除等を含む)。GTPメッセージに関して、メッセージ再送機構は、メッセージの送信信頼性を保証するために使用される。即ち、(ベアラ要求生成のような)GTPメッセージを送信した後、GTPメッセージ送信装置は(その期間がT3−RESPONSEである)再送タイマを開始し、当該再送タイマが切れたとき、GTPメッセージ送信装置が(ベアラ応答生成のような)対応する応答メッセージを受信しない場合、GTPメッセージ送信装置はGTPメッセージを再送し、再送の時間量を記録するための再送カウンタを開始する。再送の時間量がN3−REQUESTSより大きいとき、GTPメッセージ送信装置は経路故障が発生したと考え、当該故障に関する情報を記録し、対応するユーザ/ベアラ・コンテキストを削除するかまたは装置回復手続きを開始する(例えば、GTPメッセージ送信装置がサービング・ゲートウェイ(serving gateway、S−GW)であるとき、ユーザ機器の現在のS−GWが変更される)。T3−RESPONSEおよびN3−REQUESTSをGTPメッセージ送信装置で構成してもよい。
【0003】
今日、ユーザ機器の電力を節約するために、ユーザ機器がアイドル状態にあるとき、電力の消費を削減するために不連続受信(DRX)が使用される。各ページング・フレーム(paging frame)は1つの無線フレーム(radio frame)であり、複数のページング機会(paging occasions)を含んでもよい。DRXが使用されるとき、ユーザ機器は各DRX期間において1つのページング機会のみを監視すればよく、それにより、ユーザ機器の電力を節約する目的が達成される。
【0004】
別の電力節約方式は、ユーザ機器が電力節約状態に入り、この状態において、ユーザはもはやネットワーク側から送信された任意のシグナリングを監視せず、ユーザ機器が電力節約状態に入ったのを学習した後、MMEはもはやユーザ機器をページングしようとせず、MMEはユーザ機器が電力節約状態を出るまでユーザ機器のページングを開始しないというものである。MMEおよびユーザ機器が、構成またはシグナリング対話により、ユーザ機器が電力節約状態に入り当該状態を出る具体的な回数を決定してもよい。
【0005】
上述の先行技術では、DRX期間が相対的に長時間に設定されたとき、または、ユーザ機器が電力節約状態に長時間留まるとき、UEが相対的に長時間、ページングに応答しないこととなる。かかる場合、開始されたページングがGTPメッセージの受信に起因する場合(例えば、発展型パケット・システム(evolved packet system、EPS)無線ネットワーク・アーキテクチャのベアラ起動手続きでは、ユーザ機器がアイドル状態にある場合、ベアラ要求生成を受信した後、移動性管理エンティティ(MME)がユーザ機器のページングの手続きをトリガする)、(サービス要求手続きが終了するまでMMEが応答メッセージをS−GWに送信しないので)ページング装置がGTP応答メッセージを長時間送信しないこととなる。この場合、当該ベアラ要求生成を送信したパケット・データ・ネットワーク・ゲートウェイ(packet data network gateway、P−GW)が応答メッセージを長時間送信しない場合、当該パケット・データ・ネットワーク・ゲートウェイは、再送カウンタのカウントがN3−REQUESTSを超えるまで対応するベアラ要求生成メッセージを再送し、対応するユーザ/ベアラ・コンテキストを削除するかまたはノード回復手続きを開始する。この場合、設定されたDRX時間またはユーザ機器が電力節約状態に留まる時間のようなユーザの無応答時間が過度に長いとき、ユーザ機器のサービス割込みが生ずるかまたは不要な装置回復手続きが生じ、ネットワークのシグナリング過負荷につながる。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の諸実施形態では、GTPメッセージの送信を制御するための方法、データ送信方法、GTPメッセージ送信装置、およびGTPメッセージ応答装置を提供する。これらにより、ユーザの過度に長い無応答時間に起因するユーザ機器のサービス割込みまたはネットワーク上の不要な装置回復手続きが回避される。
【0007】
本発明の諸実施形態の第1の態様では、GTPメッセージの送信を制御するための方法を提供する。当該方法は、GTPメッセージ送信装置により、GTPメッセージ応答装置から送信されたユーザ機器の無応答時間指示を受信するステップであって、当該無応答時間指示はユーザ機器の無応答時間を暗黙的または明示的に示すステップと、GTPメッセージ送信装置により、受信されたユーザ機器の無応答時間指示により示されるユーザ機器の無応答時間に従って、GTPメッセージを送信する時刻を調節するステップであって、GTPメッセージを送信する時刻を調節するステップは特に、ユーザ機器の無応答時間が増大したときGTPメッセージを送信する時刻を延ばすことであるか、または、ユーザ機器の無応答時間が減少したとき、GTPメッセージを送信する時刻を早めることであるステップとを含む。
【0008】
第1の態様を参照して、第1の可能な実装方式では、GTPメッセージ送信装置により、受信されたユーザ機器の無応答時間指示により示されるユーザ機器の無応答時間に従って、GTPメッセージを送信する時刻を調節するステップは、以下の方式の何れか1つを含む。
方式1:GTPメッセージ送信装置により、再送タイマの期間をユーザ機器の無応答時間の期間より大きくなるように調節すること。当該再送タイマの期間はGTPメッセージ送信装置により実施されるGTPメッセージの再送の期間である。
方式2:GTPメッセージ送信装置により、再送タイマの期間と再送カウンタの時間量閾値の積をユーザ機器の無応答時間の期間より大きくなるように調節すること。
方式3:GTPメッセージ送信装置により、GTPメッセージの再送を停止すること。
方式4:ユーザ機器の無応答時間が終了する前に、GTPメッセージ送信装置により、GTPメッセージの送信を停止すること。
【0009】
第1の態様または第1の態様の第1の可能な実装方式を参照して、第2の可能な実装方式では、GTPメッセージ送信装置により、GTPメッセージ応答装置から送信されたユーザ機器の無応答時間指示を受信するステップは、GTPメッセージ送信装置により、GTPメッセージ応答装置から送信されたセッション要求生成メッセージを受信するステップであって、当該セッション要求生成メッセージはユーザ機器の無応答時間指示を運搬するステップ、または、GTPメッセージ送信装置により、GTPメッセージ応答装置から送信されたベアラ応答メッセージを受信するステップであって、当該ベアラ応答メッセージはユーザ機器の無応答時間指示を運搬し、当該ベアラ応答メッセージは、ベアラ応答生成メッセージ、ベアラ修正応答メッセージ、ベアラ停止応答メッセージ、およびベアラ応答削除メッセージのうち少なくとも1つを含むステップ、または、GTPメッセージ送信装置により、GTPメッセージ応答装置から送信されたダウンリンク・データ通知確認メッセージを受信するステップであって、当該ダウンリンク・データ通知確認メッセージはユーザ機器の無応答時間指示を運搬するステップを含む。
【0010】
第1の態様の第2の可能な実装方式を参照して、第3の可能な実装方式では、GTPメッセージ送信装置がパケット・データ・ネットワーク・ゲートウェイ(P−GW)を備え、GTPメッセージ応答装置がサービング・ゲートウェイ(S−GW)を備えるか、または、GTPメッセージ送信装置がサービング・ゲートウェイ(S−GW)を備え、GTPメッセージ応答装置が移動性管理エンティティ(MME)を備える。
【0011】
第1の態様または第1の態様の第1の可能な実装方式を参照して、第4の可能な実装方式では、GTPメッセージ送信装置により、GTPメッセージ応答装置から送信されたユーザ機器の無応答時間指示を受信するステップは、GTPメッセージ送信装置により、GTPメッセージ応答装置から送信されたパケット・データ・プロトコル・コンテキスト要求生成メッセージを受信するステップであって、当該パケット・データ・プロトコル・コンテキスト要求生成メッセージはユーザ機器の無応答時間指示を運搬するステップ、または、GTPメッセージ送信装置により、GTPメッセージ応答装置から送信されたパケット・データ・プロトコル・コンテキスト応答メッセージを受信するステップであって、当該パケット・データ・プロトコル・コンテキスト応答メッセージはユーザ機器の無応答時間指示を運搬し、当該パケット・データ・プロトコル・コンテキスト応答メッセージは、パケット・データ・プロトコル・コンテキスト応答更新メッセージおよびパケット・データ・プロトコル・コンテキスト応答削除メッセージのうち少なくとも1つを含むステップを含む。
【0012】
第1の態様の第4の可能な実装方式を参照して、第5の可能な実装方式では、GTPメッセージ送信装置は、ゲートウェイ汎用パケット無線サービス(GPRS)サポート・ノード(GGSN)を含み、GTPメッセージ応答装置はサービスGPRSサポート・ノード(SGSN)を含む。
【0013】
第1の態様および第1の態様の第1乃至第5の可能な実装方式の何れか1つを参照して、第6の可能な実装方式では、ユーザ機器の無応答時間は、無応答時間区間または無応答状態の終了時刻を含む。
【0014】
本発明の諸実施形態の第2の態様ではデータ送信方法を提供する。当該方法が、GTPメッセージ応答装置により、ユーザ機器の無応答時間を取得するステップと、GTPメッセージ応答装置により、当該取得されたユーザ機器の無応答時間指示をGTPメッセージ送信装置に送信するステップであって、当該無応答時間指示はユーザ機器の無応答時間を暗黙的または明示的に示すステップとを含んでもよい。その結果、GTPメッセージ送信装置は、受信されたユーザ機器の無応答時間指示により示されるユーザ機器の無応答時間に従って、GTPメッセージを送信する時刻を調節する。GTPメッセージを送信する時刻を調節するステップは特に、ユーザ機器の無応答時間が増大したときGTPメッセージを送信する時刻を延ばすことであるか、または、ユーザ機器の無応答時間が減少したとき、GTPメッセージを送信する時刻を早めることである。
【0015】
第2の態様を参照して、第1の可能な実装方式では、GTPメッセージ応答装置により、当該取得されたユーザ機器の無応答時間指示をGTPメッセージ送信装置に送信するステップは、GTPメッセージ応答装置により、セッション要求生成メッセージをGTPメッセージ送信装置に送信するステップであって、当該セッション要求生成メッセージはユーザ機器の無応答時間指示を運搬するステップ、または、GTPメッセージ応答装置により、ベアラ応答メッセージをGTPメッセージ送信装置に送信するステップであって、当該ベアラ応答メッセージはユーザ機器の無応答時間指示を運搬し、当該ベアラ応答メッセージは、ベアラ応答生成メッセージ、ベアラ修正応答メッセージ、ベアラ停止応答メッセージ、およびベアラ応答削除メッセージのうち少なくとも1つを含むステップ、または、GTPメッセージ応答装置により、ダウンリンク・データ通知確認メッセージをGTPメッセージ送信装置に送信するステップであって、当該ダウンリンク・データ通知確認メッセージはユーザ機器の無応答時間指示を運搬するステップを含む。
【0016】
第2の態様の第1の可能な実装方式を参照して、第2の可能な実装方式では、GTPメッセージ送信装置がパケット・データ・ネットワーク・ゲートウェイ(P−GW)を備え、GTPメッセージ応答装置がサービング・ゲートウェイ(S−GW)を備えるか、または、GTPメッセージ送信装置がサービング・ゲートウェイ(S−GW)を備え、GTPメッセージ応答装置が移動性管理エンティティ(MME)を備える。
【0017】
第2の態様を参照して、第3の可能な実装方式では、GTPメッセージ応答装置により、当該取得されたユーザ機器の無応答時間指示をGTPメッセージ送信装置に送信するステップは、GTPメッセージ応答装置により、パケット・データ・プロトコル・コンテキスト要求生成メッセージをGTPメッセージ送信装置に送信するステップであって、当該パケット・データ・プロトコル・コンテキスト要求生成メッセージはユーザ機器の無応答時間指示を運搬するステップ、または、GTPメッセージ応答装置により、パケット・データ・プロトコル・コンテキスト応答メッセージをGTPメッセージ送信装置に送信するステップであって、当該パケット・データ・プロトコル・コンテキスト応答メッセージはユーザ機器の無応答時間指示を運搬し、当該パケット・データ・プロトコル・コンテキスト応答メッセージは、パケット・データ・プロトコル・コンテキスト応答更新メッセージおよびパケット・データ・プロトコル・コンテキスト応答削除メッセージのうち少なくとも1つを含むステップを含む。
【0018】
第2の態様の第3の可能な実装方式を参照して、第4の可能な実装方式では、GTPメッセージ送信装置は、ゲートウェイGPRSサポート・ノード(GGSN)を含み、GTPメッセージ応答装置はサービスGPRSサポート・ノード(SGSN)を含む。
【0019】
本発明の諸実施形態の第3の態様ではGTPメッセージ送信装置を提供する。当該装置が、GTPメッセージ応答装置から送信されたユーザ機器の無応答時間指示を受信するように構成された受信モジュールであって、当該無応答時間指示はユーザ機器の無応答時間を暗黙的または明示的に示す受信モジュールと、当該受信モジュールにより受信されたユーザ機器の無応答時間指示により示されるユーザ機器の無応答時間に従って、GTPメッセージを送信する時刻を調節するように構成された調節モジュールであって、GTPメッセージを送信する時刻を調節するステップは特に、ユーザ機器の無応答時間が増大したときGTPメッセージを送信する時刻を延ばすことであるか、または、ユーザ機器の無応答時間が減少したとき、GTPメッセージを送信する時刻を早めることである調節モジュールとを備えてもよい。
【0020】
第3の態様を参照して、第1の可能な実装方式では、当該調節モジュールは、ユーザ機器の無応答時間の期間より大きくなるように再送タイマの期間を調節するように構成された第1の調節モジュールであって、当該再送タイマの期間はGTPメッセージ送信装置により実施されるGTPメッセージの再送の期間である第1の調節モジュールと、ユーザ機器の無応答時間の期間より大きくなるように再送タイマの期間と再送カウンタの時間量閾値の積を調節するように構成された第2の調節モジュールと、当該GTPメッセージの再送を停止するように構成された第3の調節モジュールと、ユーザ機器の無応答時間が終了する前に、当該GTPメッセージの送信を停止するように構成された第4の調節モジュールとのうち少なくとも1つを備える。
【0021】
第3の態様または第3の態様の第1の可能な実装方式を参照して、第2の可能な実装方式では、当該受信モジュールは特に、GTPメッセージ応答装置から送信されたセッション要求生成メッセージを受信するように構成される。当該セッション要求生成メッセージはユーザ機器の無応答時間指示を運搬するか、または、GTPメッセージ応答装置から送信されたベアラ応答メッセージを受信し、当該ベアラ応答メッセージはユーザ機器の無応答時間指示を運搬し、当該ベアラ応答メッセージは、ベアラ応答生成メッセージ、ベアラ修正応答メッセージ、ベアラ停止応答メッセージ、およびベアラ応答削除メッセージのうち少なくとも1つを含むか、または、GTPメッセージ応答装置から送信されたダウンリンク・データ通知確認メッセージを受信し、当該ダウンリンク・データ通知確認メッセージはユーザ機器の無応答時間指示を運搬する。
【0022】
第3の態様の第2の可能な実装方式を参照して、第3の可能な実装方式では、GTPメッセージ送信装置がパケット・データ・ネットワーク・ゲートウェイ(P−GW)を備え、GTPメッセージ応答装置がサービング・ゲートウェイ(S−GW)を備えるか、または、GTPメッセージ送信装置がサービング・ゲートウェイ(S−GW)を備え、GTPメッセージ応答装置が移動性管理エンティティ(MME)を備える。
【0023】
第3の態様または第3の態様の第1の可能な実装方式を参照して、第4の可能な実装方式では、当該受信モジュールは特に、GTPメッセージ応答装置から送信されたパケット・データ・プロトコル・コンテキスト要求生成メッセージを受信するように構成される。当該パケット・データ・プロトコル・コンテキスト要求生成メッセージはユーザ機器の無応答時間指示を運搬するか、または、GTPメッセージ応答装置から送信されたパケット・データ・プロトコル・コンテキスト応答メッセージを受信する。当該パケット・データ・プロトコル・コンテキスト応答メッセージはユーザ機器の無応答時間指示を運搬し、当該パケット・データ・プロトコル・コンテキスト応答メッセージは、パケット・データ・プロトコル・コンテキスト応答更新メッセージおよびパケット・データ・プロトコル・コンテキスト応答削除メッセージのうち少なくとも1つを含む。
【0024】
第3の態様の第4の可能な実装方式を参照して、第5の可能な実装方式では、GTPメッセージ送信装置は、ゲートウェイGPRSサポート・ノード(GGSN)を含み、GTPメッセージ応答装置はサービスGPRSサポート・ノード(SGSN)を含む。
【0025】
第3の態様および第3の態様の第1乃至第5の可能な実装方式の何れか1つを参照して、第6の可能な実装方式では、ユーザ機器の無応答時間は、無応答時間区間または無応答状態の終了時刻を含む。
【0026】
本発明の諸実施形態の第4の態様ではGTPメッセージ応答装置を提供する。当該装置は、ユーザ機器の無応答時間指示を取得するように構成された取得モジュールと、当該取得されたユーザ機器の無応答時間指示をGTPメッセージ送信装置に送信するように構成された送信モジュールであって、当該無応答時間指示はユーザ機器の無応答時間を暗黙的または明示的に示し、その結果、GTPメッセージ送信装置が、受信されたユーザ機器の無応答時間指示により示されるユーザ機器の無応答時間に従って、GTPメッセージを送信する時刻を調節する、送信モジュールとを備える。GTPメッセージを送信する時刻を調節するステップは特に、ユーザ機器の無応答時間が増大したときGTPメッセージを送信する時刻を延ばすことであるか、または、ユーザ機器の無応答時間が減少したとき、GTPメッセージを送信する時刻を早めることである。
【0027】
第4の態様を参照して、第1の可能な実装方式では、当該送信モジュールは特に、セッション要求生成メッセージをGTPメッセージ送信装置に送信するように構成される。当該セッション要求生成メッセージはユーザ機器の無応答時間指示を運搬するか、または、ベアラ応答メッセージをGTPメッセージ送信装置に送信し、当該ベアラ応答メッセージはユーザ機器の無応答時間指示を運搬し、当該ベアラ応答メッセージは、ベアラ応答生成メッセージ、ベアラ修正応答メッセージ、ベアラ停止応答メッセージ、およびベアラ応答削除メッセージのうち少なくとも1つを含むか、または、ダウンリンク・データ通知確認メッセージをGTPメッセージ送信装置に送信し、当該ダウンリンク・データ通知確認メッセージはユーザ機器の無応答時間指示を運搬する。
【0028】
第4の態様の第1の可能な実装方式を参照して、第2の可能な実装方式では、GTPメッセージ送信装置がパケット・データ・ネットワーク・ゲートウェイ(P−GW)を備え、GTPメッセージ応答装置がサービング・ゲートウェイ(S−GW)を備えるか、または、GTPメッセージ送信装置がサービング・ゲートウェイ(S−GW)を備え、GTPメッセージ応答装置が移動性管理エンティティ(MME)を備える。
【0029】
第4の態様を参照して、第3の可能な実装方式では、当該送信モジュールは特に、パケット・データ・プロトコル・コンテキスト要求生成メッセージをGTPメッセージ送信装置に送信するように構成される。当該パケット・データ・プロトコル・コンテキスト要求生成メッセージはユーザ機器の無応答時間指示を運搬するか、または、パケット・データ・プロトコル・コンテキスト応答メッセージをGTPメッセージ送信装置に送信し、当該パケット・データ・プロトコル・コンテキスト応答メッセージはユーザ機器の無応答時間指示を運搬し、当該パケット・データ・プロトコル・コンテキスト応答メッセージは、パケット・データ・プロトコル・コンテキスト応答更新メッセージおよびパケット・データ・プロトコル・コンテキスト応答削除メッセージのうち少なくとも1つを含む。
【0030】
第4の態様の第3の可能な実装方式を参照して、第4の可能な実装方式では、GTPメッセージ送信装置はゲートウェイGPRSサポート・ノード(GGSN)を含み、GTPメッセージ応答装置はサービスGPRSサポート・ノード(SGSN)を含む。
【0031】
本発明の諸実施形態の第5の態様ではGTPメッセージ送信装置を提供する。当該装置が、GTPメッセージ応答装置から送信されたユーザ機器の無応答時間指示を受信するように構成された受信器であって、当該無応答時間指示はユーザ機器の無応答時間を暗黙的または明示的に示す受信器と、当該受信器により受信されたユーザ機器の無応答時間指示により示されるユーザ機器の無応答時間に従って、GTPメッセージを送信する時刻を調節するように構成されたプロセッサであって、GTPメッセージを送信する時刻を調節するステップは特に、ユーザ機器の無応答時間が増大したときGTPメッセージを送信する時刻を延ばすことであるか、または、ユーザ機器の無応答時間が減少したとき、GTPメッセージを送信する時刻を早めることであるプロセッサとを備えてもよい。
【0032】
第5の態様を参照して、第1の可能な実装方式では、当該プロセッサは特に、ユーザ機器の無応答時間の期間より大きくなるように再送タイマの期間を調節するステップであって、当該再送タイマの期間はGTPメッセージ送信装置により実施されるGTPメッセージの再送の期間であるステップと、ユーザ機器の無応答時間の期間より大きくなるように再送タイマの期間と再送カウンタの時間量閾値の積を調節するステップと、当該GTPメッセージの再送を停止するステップと、ユーザ機器の無応答時間が終了する前に、当該GTPメッセージの送信を停止するステップとの何れか1つを実施するように構成される。
【0033】
第5の態様または第5の態様の第1の可能な実装方式を参照して、第2の可能な実装方式では、当該受信器は特に、GTPメッセージ応答装置から送信されたセッション要求生成メッセージを受信するように構成される。当該セッション要求生成メッセージはユーザ機器の無応答時間指示を運搬するか、または、GTPメッセージ応答装置から送信されたベアラ応答メッセージを受信し、当該ベアラ応答メッセージはユーザ機器の無応答時間指示を運搬し、当該ベアラ応答メッセージは、ベアラ応答生成メッセージ、ベアラ修正応答メッセージ、ベアラ停止応答メッセージ、およびベアラ応答削除メッセージのうち少なくとも1つを含むか、または、GTPメッセージ応答装置から送信されたダウンリンク・データ通知確認メッセージを受信する。当該ダウンリンク・データ通知確認メッセージはユーザ機器の無応答時間指示を運搬する。
【0034】
第5の態様の第2の可能な実装方式を参照して、第3の可能な実装方式では、GTPメッセージ送信装置がパケット・データ・ネットワーク・ゲートウェイ(P−GW)を備え、GTPメッセージ応答装置がサービング・ゲートウェイ(S−GW)を備えるか、または、GTPメッセージ送信装置がサービング・ゲートウェイ(S−GW)を備え、GTPメッセージ応答装置が移動性管理エンティティ(MME)を備える。
【0035】
第5の態様または第5の態様の第1の可能な実装方式を参照して、第4の可能な実装方式では、当該受信器は特に、GTPメッセージ応答装置から送信されたパケット・データ・プロトコル・コンテキスト要求生成メッセージを受信するように構成される。当該パケット・データ・プロトコル・コンテキスト要求生成メッセージはユーザ機器の無応答時間指示を運搬するか、または、GTPメッセージ応答装置から送信されたパケット・データ・プロトコル・コンテキスト応答メッセージを受信する。当該パケット・データ・プロトコル・コンテキスト応答メッセージはユーザ機器の無応答時間指示を運搬し、当該パケット・データ・プロトコル・コンテキスト応答メッセージは、パケット・データ・プロトコル・コンテキスト応答更新メッセージおよびパケット・データ・プロトコル・コンテキスト応答削除メッセージのうち少なくとも1つを含む。
【0036】
第5の態様の第4の可能な実装方式を参照して、第5の可能な実装方式では、GTPメッセージ送信装置は、ゲートウェイGPRSサポート・ノード(GGSN)を含み、GTPメッセージ応答装置はサービスGPRSサポート・ノード(SGSN)を含む。
【0037】
第5の態様および第5の態様の第1乃至第5の可能な実装方式の何れか1つを参照して、第6の可能な実装方式では、ユーザ機器の無応答時間は、無応答時間区間または無応答状態の終了時刻を含む。
【0038】
本発明の諸実施形態の第6の態様ではGTPメッセージ応答装置を提供する。当該装置が、ユーザ機器の無応答時間指示を取得するように構成された受信器と、当該受信器により取得されたユーザ機器の無応答時間指示をGTPメッセージ送信装置に送信するように構成された送信器であって、当該無応答時間指示はユーザ機器の無応答時間を暗黙的または明示的に示し、その結果、GTPメッセージ送信装置が、受信されたユーザ機器の無応答時間指示により示されるユーザ機器の無応答時間に従って、GTPメッセージを送信する時刻を調節する。GTPメッセージを送信する時刻を調節するステップは特に、ユーザ機器の無応答時間が増大したときGTPメッセージを送信する時刻を延ばすことであるか、または、ユーザ機器の無応答時間が減少したとき、GTPメッセージを送信する時刻を早めることである送信器とを備えてもよい。
【0039】
第6の態様を参照して、第1の可能な実装方式では、当該送信器は特に、セッション要求生成メッセージをGTPメッセージ送信装置に送信するように構成される。当該セッション要求生成メッセージはユーザ機器の無応答時間指示を運搬するか、または、ベアラ応答メッセージをGTPメッセージ送信装置に送信し、当該ベアラ応答メッセージはユーザ機器の無応答時間指示を運搬し、当該ベアラ応答メッセージは、ベアラ応答生成メッセージ、ベアラ修正応答メッセージ、ベアラ停止応答メッセージ、およびベアラ応答削除メッセージのうち少なくとも1つを含むか、または、ダウンリンク・データ通知確認メッセージをGTPメッセージ送信装置に送信する。当該ダウンリンク・データ通知確認メッセージはユーザ機器の無応答時間指示を運搬する。
【0040】
第6の態様の第1の可能な実装方式を参照して、第2の可能な実装方式では、GTPメッセージ送信装置がパケット・データ・ネットワーク・ゲートウェイ(P−GW)を備え、GTPメッセージ応答装置がサービング・ゲートウェイ(S−GW)を備えるか、または、GTPメッセージ送信装置がサービング・ゲートウェイ(S−GW)を備え、GTPメッセージ応答装置が移動性管理エンティティ(MME)を備える。
【0041】
第6の態様を参照して、第3の可能な実装方式では、当該送信器は特に、パケット・データ・プロトコル・コンテキスト要求生成メッセージをGTPメッセージ送信装置に送信するように構成される。当該パケット・データ・プロトコル・コンテキスト要求生成メッセージはユーザ機器の無応答時間指示を運搬するか、または、パケット・データ・プロトコル・コンテキスト応答メッセージをGTPメッセージ送信装置に送信する。当該パケット・データ・プロトコル・コンテキスト応答メッセージはユーザ機器の無応答時間指示を運搬し、当該パケット・データ・プロトコル・コンテキスト応答メッセージは、パケット・データ・プロトコル・コンテキスト応答更新メッセージおよびパケット・データ・プロトコル・コンテキスト応答削除メッセージのうち少なくとも1つを含む。
【0042】
第6の態様の第3の可能な実装方式を参照して、第4の可能な実装方式では、GTPメッセージ送信装置は、ゲートウェイGPRSサポート・ノード(GGSN)を含み、GTPメッセージ応答装置はサービスGPRSサポート・ノード(SGSN)を含む。
【0043】
本発明の第7の態様ではコンピュータ可読媒体を提供する。当該コンピュータ可読媒体がコンピュータ実行可能命令を含んでもよい。その結果、コンピュータのプロセッサが当該コンピュータ実行可能命令を実行したときに、当該コンピュータが本発明に従うGTPメッセージの送信を制御するための上述の方法を実行する。
【0044】
本発明の第の態様ではコンピュータ可読媒体を提供する。当該コンピュータ可読媒体がコンピュータ実行可能命令を含んでもよい。その結果、コンピュータのプロセッサが当該コンピュータ実行可能命令を実行したときに、当該コンピュータは、本発明に従う上述のデータ送信方法を実行する。
【0045】
以上から分かるように、本発明の諸実施形態では、GTPメッセージ送信装置が、GTPメッセージ応答装置から送信されたユーザ機器の無応答時間時間を受信し、GTPメッセージ送信装置が、ユーザ機器の受信した無応答時間指示により示されたユーザ機器の無応答時間に従って、GTPメッセージ送信装置により、GTPメッセージを送信する戦略を調節する。その結果、GTPメッセージ送信装置が当該GTPメッセージを送信するための時刻はユーザ機器の無応答時間が増大するにつれ延期され、または、ユーザ機器の無応答時間が減少するにつれ早められる。このように、ユーザ機器の無応答時間が終了する前に、故障検出機構はトリガされず、ユーザ機器のサービスは割り込まれないかまたはGTPメッセージ送信装置の回復は実施されないことが保証され、それにより、ユーザの過度に長い無応答時間に起因するネットワーク上でのユーザ機器のサービス割込みまたは不要な装置回復手続きが回避される。
【0046】
本発明の諸実施形態における技術的解決策をより明確に説明するために、以下では当該実施形態を説明するのに必要な添付図面を簡単に説明する。明らかに、以下の説明における添付図面は本発明の幾つかの実施形態を示すにすぎず、当業者は創造的作業なしにこれらの添付図面から他の図面を導出することができる。
【図面の簡単な説明】
【0047】
図1】本発明に従うGTPメッセージの送信を制御するための方法の1実施形態の略流れ図である。
図2】本発明の1実施形態従うGTPメッセージ送信装置の1実施形態の略構造的構成図である。
図3図2の調節モジュールの1実施形態の略構造的構成図である。
図4】本発明に従うGTPメッセージ送信装置の別の実施形態の略構造的構成図である。
図5】本発明に従うデータ送信方法の1実施形態の略流れ図である。
図6】本発明に従うGTPメッセージ応答装置の1実施形態の略構造的構成図である。
図7】本発明に従うGTPメッセージ応答装置の別の実施形態の略構造的構成図である。
図8】MMEにより、アタッチ手続きを用いることによりユーザ機器の無応答時間を送信するステップの略流れ図である。
図9】MMEにより、アタッチ手続きを用いることによりユーザ機器の無応答時間を送信するステップの別の略流れ図である。
図10】MMEにより、ベアラ起動手続きを用いることによりユーザ機器の無応答時間を送信するステップの略流れ図である。
図11】MMEにより、ネットワークトリガ式サービス要求手続きを用いることによりユーザ機器の無応答時間を送信するステップの略流れ図である。
図12】SGSNにより、パケット・データ・プロトコルPDP要求手続きを用いることによりユーザ機器の無応答時間を送信するステップの略流れ図である。
図13】SGSNにより、パケット・データ・プロトコルPDP要求手続きを用いることによりユーザ機器の無応答時間を送信するステップの別の略流れ図である。
【発明を実施するための形態】
【0048】
以下で、本発明の諸実施形態における添付図面を参照して本発明の諸実施形態における技術的解決策を明確に説明する。明らかに、説明する実施形態は本発明の諸実施形態の全部ではなく一部にすぎない。当業者が創造的作業なしに本発明の諸実施形態に基づいて得る他の全ての実施形態は本発明の保護範囲に入るものとする。
【0049】
図1は、本発明に従うGTPメッセージの送信を制御するための方法の1実施形態の略流れ図である。図1に示すように、GTPメッセージの送信を制御するための方法が以下のステップを含んでもよい。
【0050】
ステップS110:GTPメッセージ送信装置がGTPメッセージ応答装置から送信されたユーザ機器の無応答時間指示を受信する。当該無応答時間指示はユーザ機器の無応答時間を暗黙的または明示的に示す。
【0051】
具体的な実装では、当該無応答時間指示がユーザ機器の無応答時間を暗黙的な方式で示してもよい。例えば、ユーザ機器の無応答時間は事前設定された識別子を用いることにより示され、当該識別子をGTPメッセージ応答装置から受信すると、当該GTPメッセージ送信装置がユーザ機器の、当該識別子に対応する無応答時間を知っていてもよい。
【0052】
具体的な実装では、当該無応答時間指示がユーザ機器の無応答時間を明示的な方式で示してもよい。GTPメッセージ応答装置がユーザ機器の無応答時間をGTPメッセージ送信装置に直接報告する。
【0053】
具体的な実装では、本発明の当該実施形態におけるユーザ機器の無応答時間は無応答時間区間または無応答状態の終了時刻を含んでもよい。例えば、当該無応答時間がユーザ機器がアイドル状態にあるときに設定されたDRX期間(例えば、30分)であってもよく、または、当該無応答時間がユーザ機器の電力節約状態が終了する時刻(例えば、9:00)であってもよい。
【0054】
幾つかの実現可能な実装方式では、本発明の当該実施形態におけるGTPメッセージ送信装置がパケット・データ・ネットワーク・ゲートウェイ(P−GW)を備えてもよく、この場合、GTPメッセージ応答装置はサービング・ゲートウェイ(S−GW)を備える。または、GTPメッセージ送信装置がサービング・ゲートウェイ(S−GW)を備えてもよく、この場合、GTPメッセージ応答装置は移動性管理エンティティ(MME)を備える。次いで、ステップS110で、GTPメッセージ送信装置がGTPメッセージ応答装置から送信されたセッション要求生成メッセージを受信し、当該セッション要求生成メッセージはユーザ機器の無応答時間指示を運搬するか、または、GTPメッセージ送信装置がGTPメッセージ応答装置から送信されたベアラ応答メッセージを受信し、当該ベアラ応答メッセージはユーザ機器の無応答時間指示を運搬し、当該ベアラ応答メッセージは、ベアラ応答生成メッセージ、ベアラ修正応答メッセージ、ベアラ停止応答メッセージ、およびベアラ応答削除メッセージのうち少なくとも1つを含むか、または、GTPメッセージ送信装置がGTPメッセージ応答装置から送信されたダウンリンク・データ通知確認メッセージを受信し、当該ダウンリンク・データ通知確認メッセージはユーザ機器の無応答時間指示を運搬する。GTPメッセージ送信装置がパケット・データ・ネットワーク・ゲートウェイ(P−GW)を含んでもよく、GTPメッセージ応答装置はサービング・ゲートウェイ(S−GW)を備えるとき、P−GWは、セッション要求生成メッセージ、ベアラ応答メッセージ、ベアラ応答生成メッセージ、ベアラ修正応答メッセージ、ベアラ停止応答メッセージ、またはベアラ応答削除メッセージをS−GWから受信するとき、ユーザ機器の無応答時間指示をS−GWから受信してもよい。GTPメッセージ送信装置がサービング・ゲートウェイ(S−GW)を含んでもよく、GTPメッセージ応答装置は移動性管理エンティティ(MME)を備えるとき、S−GWが、セッション要求生成メッセージ、ベアラ応答メッセージ、ベアラ応答生成メッセージ、ベアラ修正応答メッセージ、ベアラ停止応答メッセージ、またはベアラ応答削除メッセージをMMEから受信するとき、ユーザ機器の無応答時間指示をMMEから受信してもよい。
【0055】
幾つかの実現可能な実装方式では、本発明の当該実施形態におけるGTPメッセージ送信装置がゲートウェイGPRSサポート・ノード(GGSN)を含んでもよく、この場合、GTPメッセージ応答装置はサービスGPRSサポート・ノード(SGSN)を含む。次いで、ステップS110で、GTPメッセージ送信装置がGTPメッセージ応答装置から送信されたパケット・データ・プロトコル・コンテキスト要求生成メッセージを受信する。当該パケット・データ・プロトコル・コンテキスト要求生成メッセージはユーザ機器の無応答時間指示を運搬するか、または、GTPメッセージ送信装置がGTPメッセージ応答装置から送信されたパケット・データ・プロトコル・コンテキスト応答メッセージを受信する。当該パケット・データ・プロトコル・コンテキスト応答メッセージはユーザ機器の無応答時間指示を運搬し、当該パケット・データ・プロトコル・コンテキスト応答メッセージは、パケット・データ・プロトコル・コンテキスト応答更新メッセージおよびパケット・データ・プロトコル・コンテキスト応答削除メッセージのうち少なくとも1つを含む。GTPメッセージ送信装置は、ゲートウェイGPRSサポート・ノード(GGSN)を含み、GTPメッセージ応答装置はサービスGPRSサポート・ノード(SGSN)を含むとき、当該GGSNが、パケット・データ・プロトコル・コンテキスト要求生成メッセージ、またはパケット・データ・プロトコル・コンテキスト応答更新メッセージ、またはパケット・データ・プロトコル・コンテキスト応答削除メッセージをSGSNから受信するときに、ユーザ機器の無応答時間指示をSGSNから受信してもよい。
【0056】
ステップS111:GTPメッセージ送信装置が、受信されたユーザ機器の無応答時間指示により示されるユーザ機器の無応答時間に従って、GTPメッセージを送信する時刻を調節する。GTPメッセージを送信する時刻を調節するステップは特に、ユーザ機器の無応答時間が増大したときGTPメッセージを送信する時刻を延ばすことであるか、または、ユーザ機器の無応答時間が減少したとき、GTPメッセージを送信する時刻を早めることである。
【0057】
具体的な実装では、ステップS111では、GTPメッセージ送信装置が、受信されたユーザ機器の無応答時間指示により示されるユーザ機器の無応答時間に従ってGTPメッセージを送信する時刻を調節することは以下の方式の何れか1つを含む。
【0058】
方式1:GTPメッセージ送信装置は、(その期間がT3−RESPONSEである)再送タイマの期間がユーザ機器の無応答時間の期間より大きいように調節する。当該再送タイマの期間はGTPメッセージ送信装置により実施されるGTPメッセージの再送の期間である。例えば、ベアラ要求生成メッセージ(create bearer request)をS−GWに送信した後、P−GWが計時を開始するために再送タイマを設定すると仮定すると、当該再送タイマの期間に到達したとき、P−GWがベアラ応答生成メッセージ(create bearer response)をS−GWから受信していない場合には、P−GWは送信されたベアラ要求生成メッセージを再送する。本発明の当該実施形態では、GTPメッセージ送信装置の再送タイマの期間は、ユーザ機器の無応答時間に従って可変に設定され、ユーザ機器の無応答時間よりも長く設定される(本発明の当該実施形態では、GTPメッセージ送信装置がGTPメッセージを送信するための時刻はユーザ機器の無応答時間が増大するにつれ延期されるか、または、ユーザ機器の無応答時間が減少するにつれ早められる。特に、無応答時間が増大すると、GTPメッセージを送信する時刻はユーザ機器の無応答時間が増大するにつれ延期される)。次いで、ユーザ機器の無応答時間が終了する前に、本発明の当該実施形態におけるGTPメッセージ送信装置はGTPメッセージを再送せず、ユーザ機器のサービスは割り込まれないかまたはGTPメッセージ送信装置の回復は実施されず、それにより、ユーザの過度に長い無応答時間に起因するネットワーク上でのユーザ機器のサービス割込みまたは不要な装置回復手続きが回避される。
【0059】
方式2:GTPメッセージ送信装置は、(その期間がT3−RESPONSEである)再送タイマの期間と再送カウンタの時間量閾値の積(当該時間量閾値はN3−REQUESTSとして記録され、一般に、再送の時間量がN3−REQUESTSにより定義される時間量(例えば、5回)より大きいとき、GTPメッセージ送信装置は経路故障が発生したと考え、当該故障に関する情報を記録し、対応するユーザ/ベアラ・コンテキストを削除するかまたは装置回復手続きを開始する)がユーザ機器の無応答時間の期間より大きくなるように調節する(本発明の当該実施形態では、GTPメッセージ送信装置がGTPメッセージを送信するための時刻はユーザ機器の無応答時間が増大するにつれ延期されるか、または、ユーザ機器の無応答時間が減少するにつれ早められる。特に、無応答時間が増大すると、GTPメッセージを送信する時刻はユーザ機器の無応答時間が増大するにつれ延期される)。例えば、ベアラ要求生成メッセージ(create bearer request)をS−GWに送信した後、P−GWが計時を開始するために再送タイマを設定すると仮定すると、当該再送タイマの期間に到達したとき、P−GWがベアラ応答生成メッセージ(create bearer response)をS−GWから受信していない場合には、P−GWは送信されたベアラ要求生成メッセージを再送する。本発明の当該実施形態では、GTPメッセージ送信装置のT3−RESPONSEの期間と当該再送カウンタのN3−REQUESTSにより定義された時間量との積をユーザ機器の無応答時間の期間より長くする。このように、ユーザ機器の無応答時間が終了する前に、ユーザ機器のサービスは割り込まれないかまたはGTPメッセージ送信装置の回復は実施されず、それにより、ユーザの過度に長い無応答時間に起因するネットワーク上でのユーザ機器のサービス割込みまたは不要な装置回復手続きが回避される。
【0060】
方式3:GTPメッセージ送信装置がGTPメッセージの再送を停止する(本発明の当該実施形態では、GTPメッセージ送信装置がGTPメッセージを送信するための時刻はユーザ機器の無応答時間が増大するにつれ延期されるか、または、ユーザ機器の無応答時間が減少するにつれ早められる。特に、無応答時間が増大すると、GTPメッセージを送信する時刻はユーザ機器の無応答時間が増大するにつれ延期される)。本方式では、GTPメッセージの再送を直接停止して、ユーザ機器の無応答時間が終了する前に、本発明の当該実施形態におけるGTPメッセージ送信装置がGTPメッセージを再送しないことを保証し、それにより、ユーザの過度に長い無応答時間に起因するネットワーク上でのユーザ機器のサービス割込みまたは不要な装置回復手続きが回避される。
【0061】
方式4:GTPメッセージ送信装置が、ユーザ機器の無応答時間が終了する前にGTPメッセージの送信を停止する(本発明の当該実施形態では、GTPメッセージ送信装置がGTPメッセージを送信するための時刻はユーザ機器の無応答時間が増大するにつれ延期されるか、または、ユーザ機器の無応答時間が減少するにつれ早められる。特に、無応答時間が増大すると、GTPメッセージを送信する時刻はユーザ機器の無応答時間が増大するにつれ延期される)。本方式では、無応答時間が終了する前にGTPメッセージを直接停止する方法を使用し、ユーザ機器の無応答時間が終了する前に、本発明の当該実施形態におけるGTPメッセージ送信装置がGTPメッセージを再送せず、ユーザ機器のサービスは割り込まれないかまたはGTPメッセージ送信装置の回復が実施されないことを保証し、それにより、ユーザの過度に長い無応答時間に起因するネットワーク上でのユーザ機器のサービス割込みまたは不要な装置回復手続きが回避される。
【0062】
以上から分かるように、本発明の当該実施形態では、GTPメッセージ送信装置がGTPメッセージ応答装置から送信されたユーザ機器の無応答時間指示を受信する。当該無応答時間指示はユーザ機器の無応答時間を暗黙的または明示的に示し、GTPメッセージ送信装置が、受信されたユーザ機器の無応答時間指示により示されるユーザ機器の無応答時間に従って、GTPメッセージ送信装置により、GTPメッセージを送信する戦略を調節する。その結果、GTPメッセージ送信装置がGTPメッセージを送信するための時刻はユーザ機器の無応答時間が増大するにつれ延期され、または、ユーザ機器の無応答時間が減少するにつれ早められる。このように、ユーザ機器の無応答時間が終了する前に、故障検出機構はトリガされず、ユーザ機器のサービスは割り込まれないかまたはGTPメッセージ送信装置の回復は実施されないことが保証され、それにより、ユーザの過度に長い無応答時間に起因するネットワーク上でのユーザ機器のサービス割込みまたは不要な装置回復手続きが回避される。
【0063】
図2は、本発明の1実施形態従うGTPメッセージ送信装置の1実施形態の略構造的構成図である。当該GTPメッセージ送信装置を、図1に示すプロセスを実装するように構成してもよい。図2に示すように、GTPメッセージ送信装置が受信モジュール21と調節モジュール22を備えてもよい。
【0064】
受信モジュール21は、GTPメッセージ応答装置から送信されたユーザ機器の無応答時間指示を受信するように構成される。当該無応答時間指示はユーザ機器の無応答時間を暗黙的または明示的に示す。
【0065】
具体的な実装では、当該無応答時間指示がユーザ機器の無応答時間を暗黙的な方式で示してもよい、例えば、ユーザ機器の無応答時間は事前設定された識別子を用いることにより示され、当該識別子をGTPメッセージ応答装置から受信するとき、GIPメッセージ送信装置がユーザ機器の、当該識別子に対応する無応答時間を知っていてもよい。
【0066】
具体的な実装では、当該無応答時間指示がユーザ機器の無応答時間を明示的な方式で示してもよい。GTPメッセージ応答装置がユーザ機器の無応答時間をGTPメッセージ送信装置に直接報告する。
【0067】
具体的な実装では、本発明の当該実施形態におけるユーザ機器の無応答時間は無応答時間区間または無応答状態の終了時刻を含んでもよい。例えば、当該無応答時間はユーザ機器がアイドル状態にあるときに設定されたDRX期間(例えば、30分)であってもよく、または当該無応答時間が、ユーザ機器の電力節約状態が終了する時刻(例えば、9:00)であってもよい。
【0068】
幾つかの実現可能な実装方式では、本発明の当該実施形態におけるGTPメッセージ送信装置がパケット・データ・ネットワーク・ゲートウェイ(P−GW)を備えてもよく、この場合、GTPメッセージ応答装置はサービング・ゲートウェイ(S−GW)を備える。または、GTPメッセージ送信装置がサービング・ゲートウェイ(S−GW)を備えてもよく、この場合、GTPメッセージ応答装置は移動性管理エンティティ(MME)を備える。次いで、受信モジュール21は特に、GTPメッセージ応答装置から送信されたセッション要求生成メッセージを受信するように構成される。当該セッション要求生成メッセージはユーザ機器の無応答時間指示を運搬するか、または、GTPメッセージ応答装置から送信されたベアラ応答メッセージを受信する。当該ベアラ応答メッセージはユーザ機器の無応答時間指示を運搬し、当該ベアラ応答メッセージは、ベアラ応答生成メッセージ、ベアラ修正応答メッセージ、ベアラ停止応答メッセージ、およびベアラ応答削除メッセージのうち少なくとも1つを含むか、または、GTPメッセージ応答装置から送信されたダウンリンク・データ通知確認メッセージを受信する。当該ダウンリンク・データ通知確認メッセージはユーザ機器の無応答時間指示を運搬する。GTPメッセージ送信装置がパケット・データ・ネットワーク・ゲートウェイ(P−GW)を備え、GTPメッセージ応答装置がサービング・ゲートウェイ(S−GW)を備えるとき、P−GWは、セッション要求生成メッセージ、ベアラ応答メッセージ、ベアラ応答生成メッセージ、ベアラ修正応答メッセージ、ベアラ停止応答メッセージ、またはベアラ応答削除メッセージをS−GWから受信するときに、ユーザ機器の無応答時間指示をS−GWから受信してもよい。GTPメッセージ送信装置がサービング・ゲートウェイ(S−GW)を備えてもよくGTPメッセージ応答装置が移動性管理エンティティ(MME)を備えるとき、S−GWが、セッション要求生成メッセージ、ベアラ応答メッセージ、ベアラ応答生成メッセージ、ベアラ修正応答メッセージ、ベアラ停止応答メッセージ、またはベアラ応答削除メッセージをMMEから受信するときに、ユーザ機器の無応答時間指示をMMEから受信してもよい。
【0069】
幾つかの実現可能な実装方式では、本発明の当該実施形態におけるGTPメッセージ送信装置がゲートウェイGPRSサポート・ノード(GGSN)を含んでもよく、この場合、GTPメッセージ応答装置はサービスGPRSサポート・ノード(SGSN)を含む。次いで、受信モジュール21は特に、GTPメッセージ応答装置から送信されたパケット・データ・プロトコル・コンテキスト要求生成メッセージを受信するように構成される。当該パケット・データ・プロトコル・コンテキスト要求生成メッセージはユーザ機器の無応答時間指示を運搬するか、または、GTPメッセージ応答装置から送信されたパケット・データ・プロトコル・コンテキスト応答メッセージを受信する。当該パケット・データ・プロトコル・コンテキスト応答メッセージはユーザ機器の無応答時間指示を運搬し、当該パケット・データ・プロトコル・コンテキスト応答メッセージは、パケット・データ・プロトコル・コンテキスト応答更新メッセージおよびパケット・データ・プロトコル・コンテキスト応答削除メッセージのうち少なくとも1つを含む。GTPメッセージ送信装置がゲートウェイGPRSサポート・ノード(GGSN)を含み、GTPメッセージ応答装置がサービスGPRSサポート・ノード(SGSN)を含むとき、当該GGSNが、パケット・データ・プロトコル・コンテキスト要求生成メッセージ、またはパケット・データ・プロトコル・コンテキスト応答更新メッセージ、またはパケット・データ・プロトコル・コンテキスト応答削除メッセージをSGSNから受信するときに、ユーザ機器の無応答時間指示をSGSNから受信してもよい。
【0070】
調節モジュール22は、受信モジュール21により受信されたユーザ機器の無応答時間指示により示されるユーザ機器の無応答時間に従って、GTPメッセージを送信する時刻を調節するように構成される。GTPメッセージを送信する時刻を調節するステップは特に、ユーザ機器の無応答時間が増大したときGTPメッセージを送信する時刻を延ばすことであるか、または、ユーザ機器の無応答時間が減少したとき、GTPメッセージを送信する時刻を早めることである。
【0071】
さらに、図3に示すように、本発明の当該実施形態における調節モジュール22が、第1の調節モジュール221、第2の調節モジュール222、第3の調節モジュール223、および第4の調節モジュール224のうち少なくとも1つを備えてもよい。
【0072】
第1の調節モジュール221は、(その期間がT3−RESPONSEである)再送タイマの期間がユーザ機器の無応答時間の期間より大きいように調節するように構成される。当該再送タイマの期間はGTPメッセージ送信装置により実施されるGTPメッセージの再送の期間である。例えば、ベアラ要求生成メッセージ(create bearer request)をS−GWに送信した後、P−GWが計時を開始するために再送タイマを設定すると仮定すると、当該再送タイマの期間に到達したときP−GWがベアラ応答生成メッセージ(create bearer response)をS−GWから受信していない場合には、P−GWは送信されたベアラ要求生成メッセージを再送する。本発明の当該実施形態では、GTPメッセージ送信装置の再送タイマの期間は、ユーザ機器の無応答時間に従って可変に設定され、ユーザ機器の無応答時間よりも長く設定される(本発明の当該実施形態では、GTPメッセージ送信装置がGTPメッセージを送信するための時刻はユーザ機器の無応答時間が増大するにつれ延期され、またはユーザ機器の無応答時間が減少するにつれ早められる。特に、無応答時間が増大すると、GTPメッセージを送信する時刻はユーザ機器の無応答時間が増大するにつれ延期される)。次いで、ユーザ機器の無応答時間が終了する前に、本発明の当該実施形態におけるGTPメッセージ送信装置はGTPメッセージを再送せず、ユーザ機器のサービスは割り込まれないかまたはGTPメッセージ送信装置の回復は実施されず、それにより、ユーザの過度に長い無応答時間に起因するネットワーク上でのユーザ機器のサービス割込みまたは不要な装置回復手続きが回避される。
【0073】
第2の調節モジュール222は、(その期間がT3−RESPONSEである)再送タイマの期間と再送カウンタの時間量閾値の積(当該時間量閾値はN3−REQUESTSとして記録され、一般に、再送の時間量がN3−REQUESTSにより定義される時間量(例えば、5回)より大きいとき、GTPメッセージ送信装置は経路故障が発生したと考え、当該故障に関する情報を記録し、対応するユーザ/ベアラ・コンテキストを削除するかまたは装置回復手続きを開始する)がユーザ機器の無応答時間の期間より大きくなるように調節するように構成される(本発明の当該実施形態では、GTPメッセージ送信装置がGTPメッセージを送信するための時刻はユーザ機器の無応答時間が増大するにつれ延期されるか、または、ユーザ機器の無応答時間が減少するにつれ早められる。特に、無応答時間が増大すると、GTPメッセージを送信する時刻はユーザ機器の無応答時間が増大するにつれ延期される)。例えば、ベアラ要求生成メッセージ(create bearer request)をS−GWに送信した後、P−GWが計時を開始するために再送タイマを設定すると仮定すると、当該再送タイマの期間に到達したとき、P−GWがベアラ応答生成メッセージ(create bearer response)をS−GWから受信していない場合には、P−GWは送信されたベアラ要求生成メッセージを再送する。本発明の当該実施形態では、GTPメッセージ送信装置のT3−RESPONSEの期間と当該再送カウンタのN3−REQUESTSにより定義された時間量との積をユーザ機器の無応答時間の期間より長くする。このように、ユーザ機器の無応答時間が終了する前に、ユーザ機器のサービスは割り込まれないかまたはGTPメッセージ送信装置の回復は実施されず、それにより、ユーザの過度に長い無応答時間に起因するネットワーク上でのユーザ機器のサービス割込みまたは不要な装置回復手続きが回避される。
【0074】
第3の調節モジュール223は、GTPメッセージの再送を停止するように構成される(本発明の当該実施形態では、GTPメッセージ送信装置がGTPメッセージを送信するための時刻はユーザ機器の無応答時間が増大するにつれ延期されるか、または、ユーザ機器の無応答時間が減少するにつれ早められる。特に、無応答時間が増大すると、GTPメッセージを送信する時刻はユーザ機器の無応答時間が増大するにつれ延期される)。本方式では、GTPメッセージの再送を直接停止して、ユーザ機器の無応答時間が終了する前に、本発明の当該実施形態におけるGTPメッセージ送信装置はGTPメッセージを再送しないことを保証し、ユーザ機器のサービスは割り込まれないかまたはGTPメッセージ送信装置の回復は実施されず、それにより、ユーザの過度に長い無応答時間に起因するネットワーク上でのユーザ機器のサービス割込みまたは不要な装置回復手続きが回避される。
【0075】
第4の調節モジュール224は、ユーザ機器の無応答時間が終了する前にGTPメッセージの送信を停止するように構成される(本発明の当該実施形態では、GTPメッセージ送信装置がGTPメッセージを送信するための時刻はユーザ機器の無応答時間が増大するにつれ延期されるか、または、ユーザ機器の無応答時間が減少するにつれ早められる。特に、無応答時間が増大すると、GTPメッセージを送信する時刻はユーザ機器の無応答時間が増大するにつれ延期される)。本方式では、無応答時間が終了する前にGTPメッセージを直接停止する方法を使用して、ユーザ機器の無応答時間が終了する前に、本発明の当該実施形態におけるGTPメッセージ送信装置がGTPメッセージを再送しないことを保証し、ユーザ機器のサービスは割り込まれないかまたはGTPメッセージ送信装置の回復は実施されず、それにより、ユーザの過度に長い無応答時間に起因するネットワーク上でのユーザ機器のサービス割込みまたは不要な装置回復手続きが回避される。
【0076】
以上から分かるように、本発明の当該実施形態では、GTPメッセージ送信装置がGTPメッセージ応答装置から送信されたユーザ機器の無応答時間指示を受信する。当該無応答時間指示はユーザ機器の無応答時間を暗黙的または明示的に示す。GTPメッセージ送信装置が、受信されたユーザ機器の無応答時間指示により示されるユーザ機器の無応答時間に従って、GTPメッセージ送信装置によりGTPメッセージを送信する戦略を調節する。その結果、GTPメッセージ送信装置がGTPメッセージを送信するための時刻はユーザ機器の無応答時間が増大するにつれ延期され、または、ユーザ機器の無応答時間が減少するにつれ早められる。このように、ユーザ機器の無応答時間が終了する前に、故障検出機構はトリガされず、ユーザ機器のサービスは割り込まれないかまたはGTPメッセージ送信装置の回復は実施されないことが保証され、それにより、ユーザの過度に長い無応答時間に起因するネットワーク上でのユーザ機器のサービス割込みまたは不要な装置回復手続きが回避される。
【0077】
図4は、本発明に従うCTPメッセージ送信装置の別の実施形態の略構造的な構成図である。図4を参照して分かるように、図4は、当該CTPメッセージ送信装置の例示的な説明がハードウェア構造の構成の視点から提供されるという点で、図2および図3に示す実施形態と異なる。特に、図4に示すように、本発明の当該実施形態におけるCTPメッセージ送信装置が受信器41とプロセッサ42を備えてもよい。受信器41はGTPメッセージ応答装置から送信されたユーザ機器の無応答時間指示を受信するように構成される。当該無応答時間指示はユーザ機器の無応答時間を暗黙的または明示的に示す。具体的な実装では、当該実施形態における受信器41により実装されるべき機能は図2に示す実施形態における受信モジュール21の機能と同様であり、したがって、受信器41の機能実装の詳細はここでは再度説明することはしない。プロセッサ42は、受信器41により受信されたユーザ機器の無応答時間指示により示されるユーザ機器の無応答時間に従って、GTPメッセージを送信する時刻を調節するように構成される。GTPメッセージを送信する時刻を調節するステップは特に、ユーザ機器の無応答時間が増大したときGTPメッセージを送信する時刻を延ばすことであるか、または、ユーザ機器の無応答時間が減少したとき、GTPメッセージを送信する時刻を早めることである。具体的な実装では、当該実施形態におけるプロセッサ42により実装されるべき機能は図2および図3の調節モジュール22により実装される機能と同様であり、したがって、プロセッサ42の機能実装の詳細はここでは再度説明することはしない。
【0078】
具体的な実装では、当該実施形態におけるGTPメッセージ送信装置がパケット・データ・ネットワーク・ゲートウェイ(P−GW)を備え、GTPメッセージ応答装置がサービング・ゲートウェイ(S−GW)を備えるか、または、GTPメッセージ送信装置がサービング・ゲートウェイ(S−GW)を備え、GTPメッセージ応答装置が移動性管理エンティティ(MME)を備える。あるいは、GTPメッセージ送信装置がゲートウェイGPRSサポート・ノード(GGSN)を含み、GTPメッセージ応答装置がサービスGPRSサポート・ノード(SGSN)を含む。
【0079】
具体的な実装では、本発明の当該実施形態におけるユーザ機器の無応答時間が無応答時間区間または無応答状態の終了時刻を含んでもよい。例えば、当該無応答時間が、ユーザ機器がアイドル状態にあるときに設定されたDRX期間(例えば、30分)であってもよく、または当該無応答時間がユーザ機器の電力節約状態が終了する時刻(例えば、9:00)であってもよい。
【0080】
図5は、本発明に従うデータ送信方法の1実施形態の略流れ図である。図5に示すように、当該データ送信方法が以下のステップを含んでもよい。
ステップS210:GTPメッセージ応答装置がユーザ機器の無応答時間指示を取得する。
【0081】
具体的な実装では、本発明の当該実施形態におけるユーザ機器の無応答時間が無応答時間区間または無応答状態の終了時刻を含んでもよい。例えば、当該無応答時間が、ユーザ機器がアイドル状態にあるときに設定されたDRX期間(例えば、30分)であってもよく、または当該無応答時間がユーザ機器の電力節約状態が終了する時刻(例えば、9:00)であってもよい。
【0082】
具体的な実装では、GTPメッセージ応答装置が、構成によりユーザ機器の無応答時間を取得するステップと、ユーザ機器からシグナリングを受信することによってユーザ機器の無応答時間を取得するステップと、ユーザ機器のサブスクリプション情報からユーザ機器の無応答時間を取得するステップとのうち少なくとも1つでユーザ機器の無応答時間を取得してもよい。
【0083】
ステップS211:GTPメッセージ応答装置が当該取得されたユーザ機器の無応答時間指示をGTPメッセージ送信装置に送信する。当該無応答時間指示はユーザ機器の無応答時間を暗黙的または明示的に示す。その結果、GTPメッセージ送信装置が、受信されたユーザ機器の無応答時間指示により示されるユーザ機器の無応答時間に従って、GTPメッセージを送信する時刻を調節する。GTPメッセージを送信する時刻を調節するステップは特に、ユーザ機器の無応答時間が増大したときGTPメッセージを送信する時刻を延ばすことであるか、または、ユーザ機器の無応答時間が減少したとき、GTPメッセージを送信する時刻を早めることである。
【0084】
幾つかの実現可能な実装方式では、本発明の当該実施形態におけるGTPメッセージ送信装置がパケット・データ・ネットワーク・ゲートウェイ(P−GW)を含んでもよい。この場合、GTPメッセージ応答装置はサービング・ゲートウェイ(S−GW)を備えるか、または、GTPメッセージ送信装置がサービング・ゲートウェイ(S−GW)を含んでもよい。この場合、GTPメッセージ応答装置は移動性管理エンティティ(MME)を備える。次いで、ステップS211では、GTPメッセージ応答装置がセッション要求生成メッセージをGTPメッセージ送信装置に送信し、当該セッション要求生成メッセージはユーザ機器の無応答時間指示を運搬するか、または、GTPメッセージ応答装置がベアラ応答メッセージをGTPメッセージ送信装置に送信し、当該ベアラ応答メッセージはユーザ機器の無応答時間指示を運搬し、当該ベアラ応答メッセージは、ベアラ応答生成メッセージ、ベアラ修正応答メッセージ、ベアラ停止応答メッセージ、およびベアラ応答削除メッセージのうち少なくとも1つを含むか、または、GTPメッセージ応答装置がダウンリンク・データ通知確認メッセージをGTPメッセージ送信装置に送信し、当該ダウンリンク・データ通知確認メッセージはユーザ機器の無応答時間指示を運搬する。GTPメッセージ送信装置がパケット・データ・ネットワーク・ゲートウェイ(P−GW)を含んでもよく、GTPメッセージ応答装置がサービング・ゲートウェイ(S−GW)を備えるとき、S−GWが、セッション要求生成メッセージ、ベアラ応答メッセージ、ベアラ応答生成メッセージ、ベアラ修正応答メッセージ、ベアラ停止応答メッセージ、またはベアラ応答削除メッセージをP−GWに送信するときに、ユーザ機器の無応答時間指示をP−GWに送信してもよい。GTPメッセージ送信装置がサービング・ゲートウェイ(S−GW)を備え、GTPメッセージ応答装置が移動性管理エンティティ(MME)を備えるとき、MMEが、セッション要求生成メッセージ、ベアラ応答メッセージ、ベアラ応答生成メッセージ、ベアラ修正応答メッセージ、ベアラ停止応答メッセージ、またはベアラ応答削除メッセージをS−GWに送信するときに、ユーザ機器の無応答時間指示をS−GWに送信してもよい。
【0085】
幾つかの実現可能な実装方式では、本発明の当該実施形態におけるGTPメッセージ送信装置がゲートウェイGPRSサポート・ノード(GGSN)を含んでもよく、この場合、GTPメッセージ応答装置はサービスGPRSサポート・ノード(SGSN)を含む。次いで、ステップS211では、GTPメッセージ応答装置がパケット・データ・プロトコル・コンテキスト要求生成メッセージをGTPメッセージ送信装置に送信し、当該パケット・データ・プロトコル・コンテキスト要求生成メッセージはユーザ機器の無応答時間指示を運搬するか、または、GTPメッセージ応答装置がパケット・データ・プロトコル・コンテキスト応答メッセージをGTPメッセージ送信装置に送信し、当該パケット・データ・プロトコル・コンテキスト応答メッセージはユーザ機器の無応答時間指示を運搬し、当該パケット・データ・プロトコル・コンテキスト応答メッセージは、パケット・データ・プロトコル・コンテキスト応答更新メッセージおよびパケット・データ・プロトコル・コンテキスト応答削除メッセージのうち少なくとも1つを含む。GTPメッセージ送信装置がゲートウェイGPRSサポート・ノード(GGSN)を含み、GTPメッセージ応答装置がサービスGPRSサポート・ノード(SGSN)を含むとき、SGSNが、パケット・データ・プロトコル・コンテキスト要求生成メッセージ、またはパケット・データ・プロトコル・コンテキスト応答更新メッセージ、またはパケット・データ・プロトコル・コンテキスト応答削除メッセージをGGSNに送信するときに、ユーザ機器の無応答時間指示を当該GGSNに送信してもよい。
【0086】
以上から分かるように、本発明の当該実施形態では、GTPメッセージ応答装置がユーザ機器の無応答時間指示をGTPメッセージ送信装置に送信する。その結果、GTPメッセージ送信装置が、ユーザ機器の無応答時間指示により示されたユーザ機器の無応答時間に従って、GTPメッセージ送信装置によりGTPメッセージを送信する戦略を調節する。その結果、GTPメッセージ送信装置がGTPメッセージを送信するための時刻はユーザ機器の無応答時間が増大するにつれ延期され、または、ユーザ機器の無応答時間が減少するにつれ早められる。このように、ユーザ機器の無応答時間が終了する前に、故障検出機構はトリガされず、ユーザ機器のサービスは割り込まれないかまたはGTPメッセージ送信装置の回復は実施されないことが保証され、それにより、ユーザの過度に長い無応答時間に起因するネットワーク上でのユーザ機器のサービス割込みまたは不要な装置回復手続きが回避される。
【0087】
図6は、本発明に従うGTPメッセージ応答装置の1実施形態の略構造的な構成図である。当該GTPメッセージ応答装置を、図5に示す方法を実装するように構成してもよい。図6に示すように、GTPメッセージ応答装置が取得モジュール61と送信モジュール62を備えてもよい。取得モジュール61は、ユーザ機器の無応答時間指示を取得するように構成される。
【0088】
具体的な実装では、本発明の当該実施形態におけるユーザ機器の無応答時間が無応答時間区間または無応答状態の終了時刻を含んでもよい。例えば、当該無応答時間が、ユーザ機器がアイドル状態にあるときに設定されたDRX期間(例えば、30分)であってもよく、または当該無応答時間がユーザ機器の電力節約状態が終了する時刻(例えば、9:00)であってもよい。
【0089】
具体的な実装では、取得モジュール61が、構成によりユーザ機器の無応答時間を取得するステップと、ユーザ機器からシグナリングを受信することによってユーザ機器の無応答時間を取得するステップと、ユーザ機器のサブスクリプション情報からユーザ機器の無応答時間を取得するステップとのうち少なくとも1つでユーザ機器の無応答時間を取得してもよい。
【0090】
送信モジュール62は、当該取得されたユーザ機器の無応答時間指示をGTPメッセージ送信装置に送信するように構成される。当該無応答時間指示はユーザ機器の無応答時間を暗黙的または明示的に示し、その結果、GTPメッセージ送信装置が、受信されたユーザ機器の無応答時間指示により示されるユーザ機器の無応答時間に従って、GTPメッセージを送信する時刻を調節する。GTPメッセージを送信する時刻を調節するステップは特に、ユーザ機器の無応答時間が増大したときGTPメッセージを送信する時刻を延ばすことであるか、または、ユーザ機器の無応答時間が減少したとき、GTPメッセージを送信する時刻を早めることである。
【0091】
幾つかの実現可能な実装方式では、本発明の当該実施形態におけるGTPメッセージ送信装置がパケット・データ・ネットワーク・ゲートウェイ(P−GW)を備えてもよく、この場合、GTPメッセージ応答装置はサービング・ゲートウェイ(S−GW)を備える。または、GTPメッセージ送信装置がサービング・ゲートウェイ(S−GW)を備えてもよく、この場合、GTPメッセージ応答装置は移動性管理エンティティ(MME)を備える。次いで、送信モジュール62は特に、セッション要求生成メッセージを送信するように構成され、当該セッション要求生成メッセージはユーザ機器の無応答時間指示を運搬するか、または、ベアラ応答メッセージをGTPメッセージ送信装置に送信し、当該ベアラ応答メッセージはユーザ機器の無応答時間指示を運搬し、当該ベアラ応答メッセージは、ベアラ応答生成メッセージ、ベアラ修正応答メッセージ、ベアラ停止応答メッセージ、およびベアラ応答削除メッセージのうち少なくとも1つを含むか、または、GTPメッセージ応答装置はダウンリンク・データ通知確認メッセージをGTPメッセージ送信装置に送信し、当該ダウンリンク・データ通知確認メッセージはユーザ機器の無応答時間指示を運搬する。GTPメッセージ送信装置がパケット・データ・ネットワーク・ゲートウェイ(P−GW)を含んでもよく、GTPメッセージ応答装置はサービング・ゲートウェイ(S−GW)を備えるとき、S−GWが、セッション要求生成メッセージ、ベアラ応答メッセージ、ベアラ応答生成メッセージ、ベアラ修正応答メッセージ、ベアラ停止応答メッセージ、またはベアラ応答削除メッセージをP−GWに送信するときに、ユーザ機器の無応答時間指示をP−GWに送信してもよい。GTPメッセージ送信装置がサービング・ゲートウェイ(S−GW)を備え、GTPメッセージ応答装置が移動性管理エンティティ(MME)を備えるとき、MMEが、セッション要求生成メッセージ、ベアラ応答メッセージ、ベアラ応答生成メッセージ、ベアラ修正応答メッセージ、ベアラ停止応答メッセージ、またはベアラ応答削除メッセージをS−GWに送信するときに、ユーザ機器の無応答時間指示をS−GWに送信してもよい。
【0092】
幾つかの実現可能な実装方式では、本発明の当該実施形態におけるGTPメッセージ送信装置がゲートウェイGPRSサポート・ノード(GGSN)を含んでもよく、この場合、GTPメッセージ応答装置はサービスGPRSサポート・ノード(SGSN)を含む。送信モジュール62は特に、パケット・データ・プロトコル・コンテキスト要求生成メッセージをGTPメッセージ送信装置に送信するように構成され当該パケット・データ・プロトコル・コンテキスト要求生成メッセージはユーザ機器の無応答時間指示を運搬するか、または、パケット・データ・プロトコル・コンテキスト応答メッセージをGTPメッセージ送信装置に送信する。当該パケット・データ・プロトコル・コンテキスト応答メッセージはユーザ機器の無応答時間指示を運搬し、当該パケット・データ・プロトコル・コンテキスト応答メッセージは、パケット・データ・プロトコル・コンテキスト応答更新メッセージおよびパケット・データ・プロトコル・コンテキスト応答削除メッセージのうち少なくとも1つを含む。即ち、GTPメッセージ送信装置がゲートウェイGPRSサポート・ノード(GGSN)を含み、GTPメッセージ応答装置がサービスGPRSサポート・ノード(SGSN)を含むとき、SGSNが、パケット・データ・プロトコル・コンテキスト要求生成メッセージ、またはパケット・データ・プロトコル・コンテキスト応答更新メッセージ、またはパケット・データ・プロトコル・コンテキスト応答削除メッセージを当該GGSNに送信するときに、ユーザ機器の無応答時間指示を当該GGSNに送信してもよい。
【0093】
以上から分かるように、本発明の当該実施形態では、GTPメッセージ応答装置がユーザ機器の無応答時間指示をGTPメッセージ送信装置に送信する。その結果、GTPメッセージ送信装置が、ユーザ機器の無応答時間指示により示されたユーザ機器の無応答時間に従って、GTPメッセージ送信装置によりGTPメッセージを送信する戦略を調節する、その結果、GTPメッセージ送信装置がGTPメッセージを送信するための時刻はユーザ機器の無応答時間が増大するにつれ延期され、またはユーザ機器の無応答時間が減少するにつれ早められる。このように、ユーザ機器の無応答時間が終了する前に、故障検出機構はトリガされず、ユーザ機器のサービスは割り込まれないかまたはGTPメッセージ送信装置の回復は実施されないことが保証され、それにより、ユーザの過度に長い無応答時間に起因するネットワーク上でのユーザ機器のサービス割込みまたは不要な装置回復手続きが回避される。
【0094】
図7は、本発明に従うGTPメッセージ応答装置の別の実施形態の略構造的な構成図である。図7を参照して分かるように、図7は、当該CTPメッセージ送信装置の例示的な説明がハードウェア構造の構成の視点から提供されるという点で、図6に示す実施形態と異なる。特に、図7に示すように、本発明の当該実施形態のCTPメッセージ応答装置は受信器71と送信器72を備えてもよい。受信器71は、ユーザ機器の無応答時間指示を取得するように構成される。具体的な実装では、当該実施形態における受信器71により実装されるべき機能は図6に示す実施形態の取得モジュール61の機能と同様であり、したがって、受信器71の機能実装の詳細はここでは再度説明することはしない。送信器72は、当該受信器により取得されたユーザ機器の当該無応答時間指示をGTPメッセージ送信装置に送信するように構成される。当該無応答時間指示はユーザ機器の無応答時間を暗黙的または明示的に示す。その結果、GTPメッセージ送信装置が、受信されたユーザ機器の無応答時間指示により示されるユーザ機器の無応答時間に従って、GTPメッセージを送信する時刻を調節する。GTPメッセージを送信する時刻を調節するステップは特に、ユーザ機器の無応答時間が増大したときGTPメッセージを送信する時刻を延ばすことであるか、または、ユーザ機器の無応答時間が減少したときGTPメッセージを送信する時刻を早めることである。具体的な実装では、当該実施形態における送信器72により実装されるべき機能は図6の送信モジュール62により実装される機能と同様であり、したがって、送信器72の機能実装の詳細はここでは再度説明することはしない。
【0095】
具体的な実装では、当該実施形態におけるGTPメッセージ送信装置はパケット・データ・ネットワーク・ゲートウェイ(P−GW)を備え、GTPメッセージ応答装置はサービング・ゲートウェイ(S−GW)を備えるか、または、GTPメッセージ送信装置がサービング・ゲートウェイ(S−GW)を備え、GTPメッセージ応答装置が移動性管理エンティティ(MME)を備える。あるいは、GTPメッセージ送信装置がゲートウェイGPRSサポート・ノード(GGSN)を含み、GTPメッセージ応答装置がサービスGPRSサポート・ノード(SGSN)を含む。
【0096】
具体的な実装では、本発明の当該実施形態におけるユーザ機器の無応答時間は無応答時間区間または無応答状態の終了時刻を含んでもよい。例えば、当該無応答時間が、ユーザ機器がアイドル状態にあるときに設定されたDRX期間(例えば、30分)であってもよく、または当該無応答時間がユーザ機器の電力節約状態が終了する時刻(例えば、9:00)であってもよい。
【0097】
本発明の諸実施形態における上述の方法の実施形態を実装するためのステップの全部または一部を、関連するハードウェアに指示するプログラムにより実装してもよいことは当業者には理解される。上述のプログラムをコンピュータ可読記憶媒体に格納してもよい。当該プログラムを実行すると、上述の方法の実施形態の諸ステップが実行される。上述の記憶媒体にはROM、RAM、磁気ディスク、または光ディスクのような、プログラム・コードを格納できる様々な媒体が含まれる。
【0098】
図8乃至図13はさらに、複数の具体的なアプリケーション・シナリオを用いることによって本発明の諸実施形態に従う方法のプロセスを詳細に説明する。
【0099】
図8は、MMEにより、アタッチ手続きを用いることによりユーザ機器の無応答時間を送信するステップの略流れ図を示す。図8に示すように、当該プロセスが以下のステップを含んでもよい。
【0100】
ステップ801:MMEがセッション要求生成メッセージ(create session request)をS−GWに送信する。当該セッション要求生成メッセージは、ユーザ機器の無応答時間を運搬する(この場合、ユーザ機器の無応答時間は明示的な方式で示され、具体的な実装では、ユーザ機器の無応答時間を暗黙的な方式で示してもよい)、ユーザ機器の最大無応答期間が30分であることを示す。
【0101】
ステップS802:S−GWが、GTPメッセージの再送パラメータT3−RESPONSEおよび/またはN3−REQUESTSをユーザ機器の無応答時間に従って調節し、例えば、T3−RESPONSEが30分より長くなるように調節するかまたはT3−RESPONSEとN3−REQUESTSの積が30分より長くなるように調節する。
【0102】
ステップS803:S−GWがセッション応答メッセージ生成(create session response)をMMEに送信する。
【0103】
図9は、MMEにより、アタッチ手続きを用いることによりユーザ機器の無応答時間を送信するステップの略流れ図を示す。図9に示すように、当該プロセスが以下のステップを含んでもよい。
【0104】
ステップS901:MMEがセッション要求生成メッセージ(create session request)をS−GWに送信する。当該要求はユーザ機器の無応答時間を運搬し、ユーザ機器の最大無応答期間が30分であることを示す。
【0105】
ステップS902:S−GWがセッション要求生成メッセージ(create session request)をP−GWに送信する。当該要求はユーザ機器の無応答時間を運搬し、ユーザ機器の最大無応答期間が30分であることを示す。
【0106】
ステップS903:P−GWが、GTPメッセージの再送パラメータT3−RESPONSEおよび/またはN3−REQUESTSをユーザ機器の無応答時間に従って調節し、例えば、T3−RESPONSEが30分より長くなるように調節するかまたはT3−RESPONSEとN3−REQUESTSの積が30分より長くなるように調節する。
【0107】
ステップS904:P−GWがセッション応答メッセージ生成(create session response)をS−GWに送信する。
【0108】
ステップS905:S−GWがセッション応答メッセージ生成(create session response)をMMEに送信する。
【0109】
当該実施形態は、S−GWがユーザ機器の無応答時間をP−GWに送信する手続きを当該実施形態が含むという点で図8と異なる。
【0110】
図10は、MMEにより、ベアラ起動手続きを用いることによりユーザ機器の無応答時間を送信するステップの略流れ図を示す。図10に示すように、当該プロセスが以下のステップを含んでもよい。
【0111】
ステップS1001:P−GWがベアラ要求生成メッセージ(create bearer request)をS−GWに送信する。
【0112】
ステップS1002:S−GWがベアラ要求生成メッセージ(create bearer request)をMMEに送信する。
【0113】
ステップS1003:MMEが当該ベアラ要求生成メッセージを拒否し、ユーザ機器の無応答時間をベアラ応答生成メッセージ(create bearer response)に追加し、当該ベアラ応答生成メッセージをS−GWに送信する。
【0114】
ステップS1004:S−GWがベアラ応答メッセージ生成(create bearer response)をP−GWに送信する。当該メッセージはユーザ機器の無応答時間を運搬し、例えば、ユーザ機器の最大無応答期間が30分であることを示すか、または、ユーザ機器が無応答状態を出る時刻が9:00であることを示す。
【0115】
ステップS1005:P−GWが、GTPメッセージの再送パラメータT3−RESPONSEおよび/またはN3−REQUESTSをユーザ機器の無応答時間に従って調節し、例えば、T3−RESPONSEが30分より長くなるように調節するかまたはT3−RESPONSEとN3−REQUESTSの積が30分より長くなるように調節するか、または、当該GTPメッセージをユーザ機器に送信する時刻を9:00より遅くなるように延期する。
【0116】
図11は、MMEにより、ネットワークトリガ式サービス要求手続きを用いることによりユーザ機器の無応答時間を送信するステップの略流れ図を示す。図11に示すように、当該プロセスが以下のステップを含んでもよい。
【0117】
ステップS1101:S−GWがダウンリンク・データ(Downlink Data)を受信するか、またはユーザ機器がISRを起動したときにベアラ制御シグナリングを受信する。
【0118】
ステップS1102:S−GWがダウンリンク・データ通知メッセージ(Downlink Data Notification)をMMEに送信する。
【0119】
ステップS1103:MMEがダウンリンク・データ通知確認メッセージ(Downlink Data Notification Ack)をS−GWに送信する。当該メッセージはユーザ機器の無応答時間を示し、例えば、ユーザ機器の最大無応答期間が30分であることを示す。
【0120】
ステップS1104:S−GWが、ユーザ機器の無応答時間が切れる前に、ユーザ機器のダウンリンク・データ通知メッセージの送信を停止する。
【0121】
図12は、SGSNにより、パケット・データ・プロトコル(packet data protocol, PDP)要求手続きを用いることによりユーザ機器の無応答時間を送信するステップの略流れ図を示す。図12に示すように、当該プロセスが以下のステップを含んでもよい。
【0122】
ステップS1201:SGSNがPDPコンテキスト要求生成メッセージ(create PDP context request)をGGSNに送信する。当該要求はユーザ機器の無応答時間を運搬し、ユーザ機器の最大無応答期間、例えば、30分を示す。
【0123】
ステップS1202:当該GGSNが、GTPメッセージの再送パラメータT3−RESPONSEおよび/またはN3−REQUESTSをユーザ機器の無応答時間に従って調節し、例えば、T3−RESPONSEが30分より長くなるように調節するかまたはT3−RESPONSEとN3−REQUESTSの積が30分より長くなるように調節する。
【0124】
ステップS1203:当該GGSNがPDPコンテキスト応答生成メッセージ(create PDP context response)をSGSNに送信する。
【0125】
図13は、SGSNにより、パケット・データ・プロトコル(packet data protocol, PDP)要求手続きを用いることによりユーザ機器の無応答時間を送信するステップの略流れ図を示す。図13に示すように、当該プロセスが以下のステップを含んでもよい。
【0126】
ステップS1301:GGSNがPDPコンテキスト要求生成メッセージ(create PDP context request)をSGSNに送信する。
【0127】
ステップS1302:SGSNがPDPコンテキスト応答生成メッセージ(create PDP context response)をGGSNに送信する。当該応答メッセージはユーザ機器の無応答時間を運搬し、ユーザ機器の最大無応答期間、例えば、30分を示すか、またはユーザ機器が無応答状態を出る時刻が9:00であることを示す。
【0128】
ステップS1303:GGSNが、GTPメッセージの再送パラメータT3−RESPONSEおよび/またはN3−REQUESTSをユーザ機器の無応答時間に従って調節し、例えば、T3−RESPONSEが30分より長くなるように調節するかまたはT3−RESPONSEとN3−REQUESTSの積が30分より長くなるように調節するか、または、当該GTPメッセージをユーザ機器に送信する時刻を9:00より遅くなるように延期する。
【0129】
本明細書では、具体的な例を使用して本発明の原理と実装方式を説明した。当該実施形態の説明は本発明の方法と中心的な思想の理解を支援することを意図したにすぎない。さらに、当業者は、本発明の思想に基づいて、具体的な実装方式と本願の範囲に関して修正を行ってもよい。したがって、本明細書の内容は本発明の限定として解釈されない。
【符号の説明】
【0130】
22 調節モジュール
221 第1の調節モジュール
222 第2の調節モジュール
223 第3の調節モジュール
224 第4の調節モジュール
41 受信器
42 プロセッサ
61 取得モジュール
62 送信モジュール
71 受信器
72 送信器
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
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