【実施例】
【0174】
以下、実施例によって本発明を述べるが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0175】
以下の実施例において、融点は柳本製作所製Micro Melting Point Apparatas を用いて測定し、補正していない数値を示した。核磁気共鳴スペクトル(
1H-NMRおよび
13C-NMR)は日本電子製JNM-ECP600を用いて測定し、CDCl
3、THF-d
8またはDMSO-d
6を溶媒として用い、内部標準のテトラメチルシランからのケミカルシフト値δをppmで示した。用いた記号は以下の意味を示す。
s : シングレット、d : ダブレット、dd : ダブルダブレット、t : トリプレット、m : マルチプレット、b: ブロード、J : 結合定数
【0176】
実施例1
2-[4-2-[5-[2-(4-ジブチルアミノ-2-メトキシフェニル)ビニル]チオフェン-2-イル]ビニル]-3-シアノ-5,5-ジメチル-2(5H)-フラニリデン]プロパンジニトリル
【化142】
[この文献は図面を表示できません]
【0177】
(1-1) 4-ジブチルアミノ-2-メトキシベンズアルデヒド
【化143】
[この文献は図面を表示できません]
4-ジブチルアミノ-2-ヒドロキシベンズアルデヒド2.49 g(9.9 mmol)および沃化メチル3.5 g(24.6 mmol)を20 mlの1-メチル-2-ピロリドンに溶解した。これに無水炭酸カリウム4.1 g(29.7 mmol)を加えて50℃に加熱しながら2時間攪拌した。反応液を水に加え、酢酸エチルで抽出した。飽和食塩水で洗浄後無水硫酸ナトリウムで脱水し、濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して無色油状物を2.58 g得た。(収率98.1%)
1H-NMR (600 MHz, CDCl
3) δ: 0.98 (6H, t, J = 7.1 Hz), 1.35-1.41 (4H, m), 1.59-1.63 (4H, m), 3.34 (4H, t, J = 7.7 Hz), 3.88 (3H, s), 6.02 (1H, s), 6.26 (1H, d, J = 8.8 Hz), 7.69 (1H, d, J= 8.8 Hz), 10.12 (1H, s)
【0178】
(1-2) ジブチル[3-メトキシ-4-[2-(チオフェン-2-イル)ビニル]フェニル]アミン
【化144】
[この文献は図面を表示できません]
アルゴン気流下テトラヒドロフラン20 mlにフェニルリチウム(19%ジブチルエーテル溶液)2.4 g(5.43 mmol)を加え、氷冷しながら塩化2-テニル トリフェニルホスホニウム1.95 g(4.94 mmol)を添加した。次いで4-ジブチルアミノ-2-メトキシベンズアルデヒド 1.3 g(4.94 mmol)をテトラヒドロフランに溶解して滴下した。氷冷下1.5時間攪拌した後水に注いで酢酸エチルで抽出した。飽和食塩水で洗浄後無水硫酸ナトリウムで脱水し、濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製し、橙色油状物を1.51 g得た。(収率89.2%)
【0179】
(1-3) 5-[2-(4-ジブチルアミノ-2-メトキシフェニル)ビニル]チオフェン-2-カルボアルデヒド
【化145】
[この文献は図面を表示できません]
アルゴン気流下テトラヒドロフラン25 mlにジブチル[3-メトキシ-4-[2-(チオフェン-2-イル)ビニル]フェニル]アミン1.5 g(4.37 mmol)を溶解し、−70〜−73℃に冷却下n-ブチルリチウム(1.6 molヘキサン溶液)4.1 ml(6.56 mmol)を滴下した。1時間攪拌後N,N-ジメチルホルムアミド0.43 ml(5.54 mmol)を滴下した。1時間攪拌後浴を外して昇温し、水10 mlを滴下した。反応液を水に注いで酢酸エチルで抽出し、飽和食塩水で洗浄した。無水硫酸ナトリウムで脱水後濃縮し、残留液をエーテル200 mlに溶解し、これに沃素片70 mgを添加した。室温下攪拌した後5%亜硫酸水素ナトリウム水、次いで飽和食塩水で洗浄した。無水硫酸ナトリウムで脱水後濃縮し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製した。赤橙色結晶を1.27 g得た。(収率79.2%)
1H-NMR (600 MHz, CDCl
3) δ: 0.97 (6H, t, J = 7.7 Hz), 1.34-1.40 (4H, m), 1.57-1.63 (4H, m), 3.31 (4H, t, J = 7.7 Hz), 3.88 (3H, s), 6.12 (1H, d, J = 2.2 Hz), 6.25 (1H, dd, J = 2.2 Hz, 8.8 Hz), 7.02 (1H, d, J = 3.8 Hz), 7.06 (1H, d, J = 15.9 Hz), 7.35 (1H, d, J = 8.8 Hz), 7.41 (1H, d, J = 15.9 Hz), 7.61 (1H, d, J = 3.8 Hz), 9.79 (1H, s)
13C-NMR (150 MHz, CDCl
3) δ: 14.0, 20.3, 29.5, 50.9, 55.2, 94.4, 104.6, 112.4, 116.0, 124.3, 128.7, 129.2, 137.7, 139.6, 150.1, 155.8, 159.1, 182.2
【0180】
(1-4) 2-[4-[2-[5-[2-(4-ジブチルアミノ-2-メトキシフェニル)ビニル]チオフェン-2-イル]ビニル]-3-シアノ-5,5-ジメチル-2(5H)-フラニリデン]プロパンジニトリル
【化146】
[この文献は図面を表示できません]
エタノール10 mlおよびテトラヒドロフラン3 mlに5-[2-(4-ジブチルアミノ-2-メトキシフェニル)ビニル]チオフェン-2-カルボアルデヒド300 mg(0.81 mmol)および2-(3-シアノ-4,5,5-トリメチル-2(5H)-フラニリデン)プロパンジニトリル177 mg(0.89 mmol)を溶解した。これに酢酸アンモニウム63 mgを加えて室温下24時間、さらに50℃で2.5時間攪拌した。溶媒を留去し、残渣をエタノールで洗浄して褐色粉末状結晶を335 mg得た。(収率75.1%)mp191-192℃
1H-NMR (600 MHz, CDCl
3) δ: 0.98 (6H, t, J = 7.7 Hz), 1.35-1.41 (4H, m), 1.59-1.64 (4H, m), 1.74 (6H, s), 3.33 (4H, t, J = 7.7 Hz), 3.91 (3H, s), 6.11 (1H, d, J = 2.2 Hz), 6.28 (1H, dd, J = 2.2 Hz, 8.8 Hz), 6.53 (1H, d, J = 15.4 Hz), 6.99 (1H, d, J = 4.4 Hz), 7.08 (1H, d, J = 15.9 Hz), 7.34 (1H, d, J = 4.4 Hz), 7.37 (1H, d, J = 8.8 Hz), 7.44 (1H, d, J = 15.9 Hz), 7.75 (1H, d, J = 15.4 Hz)
13C-NMR (150 MHz, CDCl
3) δ: 14.0, 20.3, 26.6, 29.6, 50.9, 55.2, 55.3, 94.2, 96.7, 104.9, 111.1, 111.3, 111.7, 112.4, 115.7, 126.5, 129.0, 130.8, 137.0, 138.1, 139.4, 150.7, 156.6, 159.6, 172.8, 175.9
【0181】
実施例2
2-[4-[2-[5-[2-(4-ジブチルアミノ-2-メトキシフェニル)ビニル]チオフェン-2-イル]ビニル]-3-シアノ-5-メチル-5-トリフルオロメチル-2(5H)-フラニリデン]プロパンジニトリル
【化147】
[この文献は図面を表示できません]
【0182】
【化148】
[この文献は図面を表示できません]
エタノール4 mlおよびテトラヒドロフラン 1.5 mlに5-[2-(4-ジブチルアミノ-2-メトキシフェニル)ビニル]チオフェン-2-カルボアルデヒド100 mg(0.27 mmol)および2-(3-シアノ-4,5-ジメチル-5-トリフルオロメチル-2(5H)-フラニリデン)プロパンジニトリル75 mg(0.3 mmol)を溶解した。50℃で2時間攪拌後溶媒を留去し、残渣をエタノールで洗浄した。褐色粉末状結晶を120 mg得た。(収率73.5%) mp191-193℃
1H-NMR (600 MHz, DMSO-d
6) δ: 0.93 (6H, t, J = 7.7 Hz), 1.31-1.37 (4H, m), 1.52-1.57 (4H, m), 2.09 (3H, s), 3.38 (4H, t, J = 7.7 Hz), 3.88 (3H, s), 6.17 (1H, d, J = 2.2 Hz), 6.35 (1H, dd, J = 2.2 Hz, 8.8 Hz), 6.65 (1H, d, J = 14.8 Hz), 7.30 (1H, d, J = 3.8 Hz), 7.34 (1H, d, J = 15.9 Hz), 7.47 (1H, d, J = 15.9 Hz), 7.50 (1H, d, J = 8.8 Hz), 7.87 (1H, d, J = 3.8 Hz), 8.22 (1H, d, J = 14.8 Hz)
13C-NMR (150 MHz, DMSO-d
6) δ: 13.7, 17.9, 19.5, 29.1, 49.9, 54.3, 55.2, 94.0, 94.7, 105.1, 110.2, 111.25, 111.34, 111.8, 112.0, 115.7, 120.8, 128.3, 129.7, 131.6, 137.5, 141.1, 141.6, 150.9, 158.7, 159.5, 161.9, 176.1
【0183】
実施例3
2-[4-[2-[5-[2-(4-ジブチルアミノ-2-メトキシフェニル)ビニル]チオフェン-2-イル]ビニル]-3-シアノ-5-フェニル-5-トリフルオロメチル-2(5H)-フラニリデン]プロパンジニトリル
【化149】
[この文献は図面を表示できません]
【0184】
【化150】
[この文献は図面を表示できません]
エタノール8 mlおよびテトラヒドロフラン2.5 mlに5-[2-(4-ジブチルアミノ-2-メトキシフェニル)ビニル]チオフェン-2-カルボアルデヒド 226 mg(0.61 mmol)および2-(3-シアノ-4-メチル-5-フェニル-5-トリフルオロメチル-2(5H)-フラニリデン)プロパンジニトリル210 mg(0.62 mmol)を溶解し、70℃に加熱下4時間攪拌した。溶媒を留去し、残渣をエタノールで洗浄した。次いでシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、さらにエタノールで洗浄した。暗褐色粉末状結晶を378 mg得た。(収率92.9%)mp203-204℃
1H-NMR (600 MHz, CDCl
3) δ: 0.98 (6H, t, J = 7.7 Hz), 1.35-1.41 (4H, m), 1.59-1.64 (4H, m), 3.34 (4H, t, J = 7.7 Hz), 3.90 (3H, s), 6.09 (1H, d, J = 2.2 Hz), 6.27 (1H, dd, J = 2.2 Hz, 8.8 Hz), 6.56 (1H, d, J = 15.4 Hz), 6.99 (1H, d, J = 4.4 Hz), 7.09 (1H, d, J = 15.4 Hz), 7.29 (1H, d, J = 4.4 Hz), 7.37 (1H, d, J = 8.8 Hz), 7.49 (1H, d, J = 15.9 Hz), 7.51-7.56 (5H, m), 7.76 (1H, d, J = 15.9 Hz)
13C-NMR (150 MHz, CDCl
3) δ: 14.0, 20.3, 29.6, 51.0, 55.2, 57.4, 94.0, 105.2, 110.9, 111.1, 111.3, 111.4, 112.5, 115.7, 126.9, 127.3, 129.6, 129.7, 129.9, 131.4, 132.6, 137.7, 140.2, 141.6, 151.2, 159.7, 160.1, 161.7, 175.5
【0185】
実施例4
2-[4-[2-[5-[2-(2-ベンジルオキシ-4-ジブチルアミノフェニル)ビニル]チオフェン-2-イル]ビニル]-3-シアノ-5,5-ジメチル-2(5H)-フラニリデン]プロパンジニトリル
【化151】
[この文献は図面を表示できません]
【0186】
(4-1) 2-ベンジルオキシ-4-ジブチルアミノベンズアルデヒド
【化152】
[この文献は図面を表示できません]
4-ジブチルアミノ-2-ヒドロキシベンズアルデヒド1.86 g(7.46 mmol)および臭化ベンジル1.66 g(9.71 mmol)を1-メチル-2-ピロリドン20 mlに溶解した。これに無水炭酸カリウム2.06 g(14.9 mmol)を加えて50℃に加熱しながら2時間攪拌した。反応液を水に加え、酢酸エチルで抽出した。飽和食塩水で洗浄後無水硫酸ナトリウムで脱水し、濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、微黄色結晶を2.31 g得た。(収率91.3%)
1H-NMR (600 MHz, CDCl
3) δ: 0.94 (6H, t, J = 7.1 Hz), 1.29-1.34 (4H, m), 1.49-1.54 (4H, m), 3.27 (4H, t, J = 7.1 Hz), 5.18 (2H, s), 6.02 (1H, s), 6.26 (1H, d, J = 8.8 Hz), 7.31 (1H, m), 7.37-7.40 (2H, m), 7.40-7.44 (2H, m), 7.72 (1H, d, J= 8.8 Hz), 10.24 (1H, s)
【0187】
(4-2) [3-ベンジルオキシ-4-[2-(チオフェン-2-イル)ビニル]フェニル] ジブチルアミン
【化153】
[この文献は図面を表示できません]
アルゴン気流下テトラヒドロフラン25 mlにフェニルリチウム(19% ジブチルエーテル溶液)3.3 g(7.46 mmol)を加え、氷冷しながら塩化2-テニル トリフェニルホスホニウム2.68 g(6.79 mmol)を添加した。次いで2-ベンジルオキシ-4-ジブチルアミノベンズアルデヒド2.3 g(6.78 mmol)をテトラヒドロフランに溶解して滴下した。氷冷下2時間攪拌した後水に注いで酢酸エチルで抽出した。飽和食塩水で洗浄後無水硫酸ナトリウムで脱水し、濃縮した。残留物に酢酸エチル/ヘキサン(4/1)40 mlを加え、析出した結晶をろ去した。ろ液を濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製し、黄色油状物を2.64 g得た。(収率92.9%)
【0188】
(4-3) 5-[2-(2-ベンジルオキシ-4-ジブチルアミノフェニル)ビニル]チオフェン-2-カルボアルデヒド
【化154】
[この文献は図面を表示できません]
アルゴン気流下テトラヒドロフラン 35 mlに[3-ベンジルオキシ-4-[2-(チオフェン-2-イル)ビニル]フェニル]ジブチルアミン2.6 g(6.2 mmol)を溶解し、−71〜−74℃に冷却下n-ブチルリチウム(1.6 mol ヘキサン溶液)5.8 ml(9.28 mmol)を滴下して1時間攪拌した。次いでN,N-ジメチルホルムアミド 0.59 g(8.07 mmol)を滴下して1時間攪拌後昇温し、水10 mlを滴下した。反応液を水に注いで酢酸エチルで抽出し、飽和食塩水で洗浄した。無水硫酸ナトリウムで脱水後濃縮し、残留液をエーテル300 mlに溶解し、これに沃素片130 mgを添加した。室温下攪拌した後5%亜硫酸水素ナトリウム水、次いで飽和食塩水で洗浄した。無水硫酸マグネシウムで脱水後濃縮し、残留物を酢酸エチル/ヘキサン(1/6)から晶出させ、これをろ取した。赤橙色結晶を1.76 g得た。母液をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製後同様にして結晶化させ、さらに0.12 gを得た。合計1.88 g(収率67.8%)
1H-NMR (600 MHz, CDCl
3) δ: 0.94 (6H, t, J = 7.7 Hz), 1.28-1.34 (4H, m), 1.48-1.53 (4H, m), 3.23 (4H, t, J = 7.7 Hz), 5.16 (2H, s), 6.12 (1H, d, J = 2.2 Hz), 6.26 (1H, dd, J = 2.2 Hz, 8.8 Hz), 6.98 (1H, d, J = 3.8 Hz), 7.11 (1H, d, J = 15.9 Hz), 7.32-7.48 (7H, m), 7.60 (1H, d, J = 3.8 Hz), 9.79 (1H, s)
13C-NMR (150 MHz, CDCl
3) δ: 14.1, 20.4, 29.6, 51.0, 70.5, 96.5, 105.0, 112.8, 116.0, 116.3, 127.1, 128.0, 128.8, 129.0, 129.4, 137.3, 137.8, 139.8, 150.0, 155.8, 158.4, 182.3
【0189】
(4-4) 2-[4-[2-[5-[2-(2-ベンジルオキシ-4-ジブチルアミノフェニル)ビニル]チオフェン-2-イル]ビニル]-3-シアノ-5,5-ジメチル-2(5H)-フラニリデン]プロパンジニトリル
【化155】
[この文献は図面を表示できません]
エタノール10 mlおよびテトラヒドロフラン 5 mlに5-[2-(2-ベンジルオキシ-4-ジブチルアミノフェニル)ビニル]チオフェン-2-カルボアルデヒド300 mg(0.67 mmol)および2-(3-シアノ-4,5,5-トリメチル-2(5H)-フラニリデン)プロパンジニトリル 147 mg(0.74 mmol)を溶解した。これに酢酸アンモニウム52 mgを加えて室温下18時間、さらに50℃加熱下7時間攪拌した。溶媒を留去後エタノールで洗浄し、暗褐色結晶を246 mg得た。(収率58.4%)mp.218-219℃
1H-NMR (600 MHz, DMSO-d
6) δ: 0.89 (6H, t, J = 7.7 Hz), 1.25-1.311 (4H, m), 1.40-1.45 (4H, m), 1.78 (6H, s), 3.27 (4H, t, J = 7.7 Hz), 5.27 (2H, s), 6.18 (1H, d, J = 2.2 Hz), 6.29 (1H, dd, J = 2.2 Hz, 8.8 Hz), 6.63 (1H, d, J = 15.4 Hz), 7.15 (1H, d, J = 3.8 Hz), 7.30 (1H, d, J = 15.9 Hz), 7.32-7.35 (1H, m), 7.41-7.48 (5H, m), 7.43 (1H, d, J = 15.9 H), 7.73 (1H, d, J = 3.8 Hz), 8.09 (1H, d, J = 15.4 Hz)
13C-NMR (150 MHz, DMSO-d
6) δ: 13.7, 19.5, 25.5, 29.0, 49.9, 52.3, 69.3, 95.5, 96.0, 98.3, 104.9, 111.25, 111.33, 111.9, 112.3, 113.0, 115.9, 126.9, 127.2, 127.6, 128.4, 129.1, 137.0, 137.3, 139.1, 140.2, 150.0, 154.7, 157.9, 174.3, 176.8
【0190】
実施例5
2-[4-[2-[5-[2-(2-ベンジルオキシ-4-ジブチルアミノフェニル)ビニル]チオフェン-2-イル]ビニル]-3-シアノ-5-メチル-5-トリフルオロメチル-2(5H)-フラニリデン]プロパンジニトリル
【化156】
[この文献は図面を表示できません]
【0191】
【化157】
[この文献は図面を表示できません]
エタノール10 mlおよびテトラヒドロフラン2 mlに5-[2-(2-ベンジルオキシ-4-ジブチルアミノフェニル)ビニル]チオフェン-2-カルボアルデヒド730 mg(1.63 mmol)および2-(3-シアノ-4,5-ジメチル-5-トリフルオロメチル-2(5H)-フラニリデン)プロパンジニトリル380 mg(1.5 mmol)を溶解した。これを室温下19時間、さらに50℃に加熱下6時間攪拌した。溶媒を留去後エタノールで洗浄して暗赤褐色結晶を860 mg得た。(収率94.0%)mp.184-185℃
1H-NMR (600 MHz, CDCl
6) δ: 0.94 (6H, t, J = 7.7 Hz), 1.28-1.35 (4H, m), 1.49-1.54 (4H, m), 1.90 (3H, s), 3.26 (4H, t, J = 7.7 Hz), 5.21 (2H, s), 6.09 (1H, d, J = 2.2 Hz), 6.28 (1H, dd, J = 2.2 Hz, 8.8 Hz), 6.43 (1H, d, J = 15.4 Hz), 7.00 (1H, d, J = 3.8 Hz), 7.17 (1H, d, J = 15.9 Hz), 7.34-7.46 (6H, m), 7.38 (1H, d, J = 8.8 Hz), 7.56 (1H, d, J = 15.9 Hz), 8.15 (1H, d, J = 15.4 Hz)
13C-NMR (150 MHz, CDCl
3) δ: 14.0, 19.3, 20.3, 29.5, 51.0, 70.4, 96.1, 105.4, 109.9, 110.8, 111.4, 112.8, 116.0, 122.4, 126.9, 127.4, 128.1, 128.8, 129.9, 132.7, 136.9, 137.7, 140.2, 141.1, 151.0159.2, 159.4, 161.7, 174.9, 175.5
【0192】
実施例6
2-[4-[2-[5-[2-(2-ベンジルオキシ-4-ジブチルアミノフェニル)ビニル]チオフェン−2−イル]ビニル]-3-シアノ-5-フェニル-5-トリフルオロメチル-2(5H)-フラニリデン]プロパンジニトリル
【化158】
[この文献は図面を表示できません]
【0193】
【化159】
[この文献は図面を表示できません]
エタノール15 mlおよびテトラヒドロフラン5 mlに5-[2-(2-ベンジルオキシ-4-ジブチルアミノフェニル)ビニル]チオフェン-2-カルボアルデヒド730 mg(1.63 mmol)および2-(3-シアノ-4-メチル-5-フェニル-5-トリフルオロメチル-2(5H)-フラニリデン)プロパンジニトリル573 mg(1.82 mmol)を溶解した。これを室温下21時間、さらに50℃に加熱下3時間攪拌した。溶媒を留去後エタノールで洗浄して暗赤褐色結晶を1.15 g得た。(収率94.7%)mp.196-197℃
1H-NMR (600 MHz, CDCl
6) δ: 0.94 (6H, t, J = 7.7 Hz), 1.28-1.34 (4H, m), 1.48-1.53 (4H, m), 3.25 (4H, t, J = 7.7 Hz), 5.20 (2H, s), 6.08 (1H, d, J = 2.2 Hz), 6.27 (1H, dd, J = 2.2 Hz, 8.8 Hz), 6.55 (1H, d, J = 15.4 Hz), 6.93 (1H, d, J = 3.8 Hz), 7.13 (1H, d, J = 15.9 Hz), 7.28 (1H, d, J = 3.8 Hz), 7.33-7.45 (6H, m), 7.50-7.56 (6H, m), 7.79 (1H, d, J = 15.4 Hz)
13C-NMR (150 MHz, CDCl
3) δ: 13.9, 20.3, 29.5, 51.0, 57.5, 70.4, 96.1, 105.4, 110.9, 111.1, 111.2, 111.3, 112.8, 116.0, 126.8, 126.9, 127.3, 128.1, 128.7, 129.7, 129.9, 131.4, 132.7, 136.9, 137.8, 140.1, 141.6, 151.0, 159.2, 159.6, 161.7, 175.5
【0194】
実施例7
2-[4-[2-[4-[2-(4-ジブチルアミノ-2-メトキシフェニル)ビニル]フェニル]ビニル]-3-シアノ-5,5-ジメチル-2(5H)-フラニリデン]プロパンジニトリル
【化160】
[この文献は図面を表示できません]
【0195】
(7-1) ジブチル[4-[2-[4-(tert-ブチルジフェニルシロキシメチル)フェニル]ビニル]-3-メトキシフェニル]アミン
【化161】
[この文献は図面を表示できません]
アルゴン気流下テトラヒドロフラン35 mlにフェニルリチウム(19%ジブチルエーテル溶液)3.33 g(7.53 mmol)を加え、氷冷しながら臭化4-(tert-ブチルジフェニルシロキシメチル)ベンジルトリフェニルホスホニウム4.8 g(6.84 mmol)を添加した。次いで4-ジブチルアミノ-2-メトキシベンズアルデヒド1.8 g(6.838 mmol)をテトラヒドロフランに溶解して滴下した。1.5時間攪拌した後水に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。飽和食塩水で洗浄後無水硫酸ナトリウムで脱水し、濃縮した。残留物に酢酸エチル/ヘキサン(5/1)を加え析出した結晶をろ去した。再度濃縮し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製し、黄色液を3.92 g得た。(収率94.7%)
【0196】
(7-2) [4-[2-(4-ジブチルアミノ-2-メトキシフェニル)ビニル]フェニル]メタノール
【化162】
[この文献は図面を表示できません]
ジブチル[4-[2-[4-(tert-ブチルジフェニルシロキシメチル)フェニル]ビニル]-3-メトキシフェニル]アミン 3.9 g(6.44 mmol)をテトラヒドロフラン50 mlに溶解し、室温下攪拌しながらフッ化テトラブチルアンモニウム(1 mol テトラヒドロフラン溶液)20 mlを滴下した。2.5時間攪拌した後水に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。飽和食塩水で洗浄後無水硫酸ナトリウムで脱水し、濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、黄色液を2.28 g得た。(収率96.4%)
【0197】
(7-3) 4-[2-(4-ジブチルアミノ-2-メトキシフェニル)ビニル]ベンズアルデヒド
【化163】
[この文献は図面を表示できません]
ジクロロメタン60 mlに[4-[2-(4-ジブチルアミノ-2-メトキシフェニル)ビニル]フェニル]メタノール2.28 g(6.2 mmol)を溶解し、活性二酸化マンガン10.8 gを加えて室温下18時間攪拌した。反応液をろ過、濃縮後残留物をエーテル170 mlに溶解し、沃素片80 mgを加えて攪拌した。5% 亜硫酸水素ナトリウム水、次いで飽和食塩水で洗浄した後無水硫酸マグネシウムで脱水した。エーテルを留去し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、橙色油状物を1.54 g得た。(収率67.9%)
1H-NMR (600 MHz, CDCl
3) δ: 0.97 (6H, t, J = 7.7 Hz), 1.35-1.41 (4H, m), 1.58-1.63 (4H, m), 3.31 (4H, t, J = 7.7 Hz), 3.88 (3H, s), 6.15 (1H, d, J = 2.2 Hz), 6.28 (1H, dd, J = 2.2 Hz, 8.8 Hz), 6.95 (1H, d, J = 15.9 Hz), 7.45 (1H, d, J = 8.8 Hz), 7.56 (1H, d, J = 15.9 Hz), 7.60 (2H, d, J = 8.2 Hz), 7.80 (2H, d, J = 8.2 Hz), 9.94 (1H, s)
13C-NMR (150 MHz, CDCl
3) δ: 14.0, 20.4, 29.6, 50.9, 55.3, 94.6, 104.6, 113.2, 122.3, 126.1, 127.6, 128.0, 130.2, 134.1, 145.6, 149.9, 158.8, 191.7
【0198】
(7-4) 2-[4-[2-[4-[2-(4-ジブチルアミノ-2-メトキシフェニル)ビニル]フェニル]ビニル]-3-シアノ-5,5-ジメチル-2(5H)-フラニリデン]プロパンジニトリル
【化164】
[この文献は図面を表示できません]
エタノール15 mlおよびテトラヒドロフラン5 mlに4-[2-(4-ジブチルアミノ-2-メトキシフェニル)ビニル]ベンズアルデヒド500 mg(1.37 mmol)および2-(3-シアノ-4,5,5-トリメチル-2(5H)-フラニリデン)プロパンジニトリル300 mg(1.51 mmol)を溶解した。これに酢酸アンモニウム106 mgを加え、室温下23時間攪拌した。減圧下溶媒を留去し、残渣をエタノールで洗浄した後シリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製した。得られた結晶をさらにエタノールで洗浄し、黒色粉末を693 mg得た。(収率92.6%)mp. 258-260℃
1H-NMR (600 MHz, CDCl
3) δ: 0.98 (6H, t, J = 7.7 Hz), 1.35-1.41 (4H, m), 1.59-1.64 (4H, m), 1.80 (6H, s), 3.33 (4H, t, J = 7.7 Hz), 3.90 (3H, s), 6.14 (1H, d, J = 2.2 Hz), 6.29 (1H, dd, J = 2.2 Hz, 8.8 Hz), 6.94 (1H, d, J = 16.5 Hz), 6.98 (1H, d, J = 15.9 Hz), 7.45 (1H, d, J = 8.8 Hz), 7.54 (2H, d, J = 8.8 Hz), 7.56 (2H, d, J = 8.8 Hz), 7.58 (1H, d, J = 15.9 Hz), 7.59 (1H, d, J = 16.5 Hz)
13C-NMR (150 MHz, CDCl
3) δ: 14.0, 20.4, 26.6, 29.6, 50.9, 55.3, 57.0, 94.4, 97.3, 98.4, 104.8, 110.6, 111.2, 111.9, 113.0, 122.0, 126.7, 128.0, 128.2, 129.8, 131.3, 144.7, 147.3, 150.1, 159.0, 173.8, 175.5
【0199】
実施例8
2-[4-[2-[4-[2-(4-ジブチルアミノ-2-メトキシフェニル)ビニル]フェニル]ビニル]-3-シアノ-5-メチル-5-トリフルオロメチル- 2(5H)-フラニリデン]プロパンジニトリル
【化165】
[この文献は図面を表示できません]
【0200】
【化166】
[この文献は図面を表示できません]
エタノール15 mlおよびテトラヒドロフラン5 mlに4-[2-(4-ジブチルアミノ-2-メトキシフェニル)ビニル]ベンズアルデヒド500 mg(1.37 mmol)および2-(3-シアノ-4,5-ジメチル-5-トリフルオロメチル-2(5H)-フラニリデン)プロパンジニトリル380 mg(1.50 mmol)を溶解した。50℃で9時間攪拌後溶媒を留去し、残渣をエタノールで洗浄した。次いでシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製し、さらにエタノールで洗浄した。黒色粉末を320 mg得た。(収率38.9%)mp175-177℃
1H-NMR (600 MHz, CDCl
3) δ: 0.98 (6H, t, J = 7.7 Hz), 1.35-1.42 (4H, m), 1.59-1.64 (4H, m), 1.97 (3H, s), 3.33 (4H, t, J = 7.7 Hz), 3.90 (3H, s), 6.14 (1H, d, J = 2.2 Hz), 6.29 (1H, dd, J = 2.2 Hz, 8.8 Hz), 6.91 (1H, d, J = 15.9 Hz), 6.96 (1H, d, J = 16.5 Hz), 7.46 (1H, d, J = 8.8 Hz), 7.55 (2H, d, J = 8.8 Hz), 7.58 (2H, d, J = 8.8 Hz), 7.63 (1H, d, J = 16.5 Hz), 8.00 (1H, d, J = 15.9 Hz)
13C-NMR (150 MHz, CDCl
3) δ: 14.0, 19.2, 20.3, 29.6, 50.9, 55.3, 59.8, 94.3, 99.3, 104.8, 110.0, 110.4, 110.6, 111.9, 113.0, 121.9, 126.8, 128.4, 128.9, 130.5, 131.4, 145.8, 149.6, 150.3, 159.2, 163.3, 174.8, 186.4
【0201】
実施例9
2-[4-[2-[4-[2-(4-ジブチルアミノ-2-メトキシフェニル)ビニル]フェニル]ビニル]-3-シアノ-5-フェニル-5-トリフルオロメチル-2(5H)-フラニリデン]プロパンジニトリル
【化167】
[この文献は図面を表示できません]
【0202】
【化168】
[この文献は図面を表示できません]
エタノール15 mlおよびテトラヒドロフラン5 mlに4-[2-(4-ジブチルアミノ-2-メトキシフェニル)ビニル]ベンズアルデヒド540 mg(1.48 mmol)および2-(3-シアノ-4-メチル-5-フェニル-5-トリフルオロメチル-2(5H)-フラニリデン)プロパンジニトリル500 mg(1.59 mmol)を溶解した。50℃で4時間攪拌後溶媒を留去し、残渣をエタノールで洗浄した。次いでシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製し、さらにエタノールで洗浄した。黒色粉末を160 mg得た。(収率17.7%)mp 176-178℃
1H-NMR (600 MHz, CDCl
3) δ: 0.97 (6H, t, J = 7.7 Hz), 1.35-1.41 (4H, m), 1.58-1.63 (4H, m), 3.32 (4H, t, J = 7.7 Hz), 3.89 (3H, s), 6.12 (1H, d, J = 2.2 Hz), 6.27 (1H, dd, J = 2.2 Hz, 8.8 Hz), 6.92 (1H, d, J = 15.9 Hz), 7.00 (1H, d, J = 15.9 Hz), 7.43-7.59 (10H, m), 7.59 (1H, d, J = 15.9 Hz), 7.66 (1H, d, J = 15.9 Hz)
13C-NMR (150 MHz, CDCl
3) δ: 14.0, 20.3, 29.6, 50.9, 55.3, 60.0, 94.3, 99.9, 104.8, 110.1, 110.3, 110.6, 112.9. 113.1, 121.9, 126.7, 126.9, 128.4, 128.9, 129.3, 129.9, 130.5, 131.4, 131.7, 145.8, 150.3, 150.4, 159.2, 163.5, 175.0
【0203】
実施例10
2-[4-[2-[4-[2-(4-ジブチルアミノ-2-メトキシフェニル)ビニル]-2,5-ジメチルフェニル]ビニル]-3-シアノ-5,5-ジメチル- 2(5H)-フラニリデン]プロパンジニトリル
【化169】
[この文献は図面を表示できません]
【0204】
(10-1) ジブチル[4-[2-[4-(tert-ブチルジフェニルシロキシメチル)-2,5-ジメチルフェニル]ビニル]-3-メトキシフェニル]アミン
【化170】
[この文献は図面を表示できません]
アルゴン気流下テトラヒドロフラン20 mlにフェニルリチウム(19% ジブチルエーテル溶液)2.54 g(5.74 mmol)を加え、氷冷しながら臭化4-(tert-ブチルジフェニルシロキシメチル)-2,5-ジメチルベンジルトリフェニルホスホニウム3.57 g(4.89 mmol)を添加した。次いで4-ジブチルアミノ-2-メトキシベンズアルデヒド1.26 g(4.78 mmol)をテトラヒドロフランに溶解して滴下した。1.5時間攪拌した後水に注いで酢酸エチルで抽出した。飽和食塩水で洗浄後無水硫酸ナトリウムで脱水し、濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製し、橙色液を2.7 g得た。(収率89.1%)
【0205】
(10-2) [4-[2-(4-ジブチルアミノ-2-メトキシフェニル)ビニル]-2,5-ジメチルフェニル]メタノール
【化171】
[この文献は図面を表示できません]
ジブチル[4-[2-[4-(tert-ブチルジフェニルシロキシメチル)-2,5-ジメチルフェニル]ビニル]-3-メトキシフェニル]アミン2.7 g(4.26 mmol)をテトラヒドロフラン30 mlに溶解し、室温下攪拌しながらフッ化テトラブチルアンモニウム(1 mol テトラヒドロフラン溶液)13.0 mlを滴下した。3時間攪拌した後水に注いで酢酸エチルで抽出した。飽和食塩水で洗浄後無水硫酸ナトリウムで脱水し、濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、黄色液を1.57 g得た。(収率93.5%)
【0206】
(10-3) 4-[2-(4-ジブチルアミノ-2-メトキシフェニル)ビニル]-2,5-ジメチルベンズアルデヒド
【化172】
[この文献は図面を表示できません]
ジクロロメタン50 mlに[4-[2-(4-ジブチルアミノ-2-メトキシフェニル)ビニル]-2,5-ジメチルフェニル]メタノール1.5 g(3.79 mmol)を溶解し、活性二酸化マンガン6.6 gを加えて室温下21時間攪拌した。反応液をろ過、濃縮後残留物をエーテル50 mlに溶解し、沃素片60 mgを加えて攪拌した。5%亜硫酸水素ナトリウム水、次いで飽和食塩水で洗浄した後無水硫酸マグネシウムで脱水した。エーテルを留去し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、赤橙色結晶を1.09 g得た。(収率72.4%)
1H-NMR (600 MHz, CDCl
3) δ: 0.97 (6H, t, J = 7.7 Hz), 1.35-1.41 (4H, m), 1.58-1.63 (4H, m), 2.41 (3H, s), 2.65 (3H, s), 3.32 (4H, t, J = 7.7 Hz), 3.89 (3H, s), 6.16 (1H, d, J = 2.2 Hz), 6.29 (1H, dd, J = 2.2 Hz, 8.8 Hz), 7.10 (1H, d, J = 15.9 Hz), 7.44 (1H, d, J = 15.9 Hz), 7.46 (1H, d, J = 8.8 Hz), 7.49 (1H, s), 7.56 (1H, s), 10.17 (1H, s)
13C-NMR (150 MHz, CDCl
3) δ: 14.0, 19.3, 19.4, 20.4, 29.5, 50.9, 55.3, 94.7, 104.6, 113.7, 120.1, 127.5, 128.0, 131.8, 132.8, 134.0, 134.8, 138.1, 143.4, 149.7, 158.7, 192.2
【0207】
(10-4) 2-[4-[2-[4-[2-(4-ジブチルアミノ-2-メトキシフェニル)ビニル]-2,5-ジメチルフェニル]ビニル]-3-シアノ-5,5-ジメチル-2(5H)-フラニリデン]プロパンジニトリル
【化173】
[この文献は図面を表示できません]
エタノール6 mlおよびテトラヒドロフラン2 mlに4-[2-(4-ジブチルアミノ-2-メトキシフェニル)ビニル]-2,5-ジメチルベンズアルデヒド250 mg(0.64 mmol)および2-(3-シアノ-4,5,5-トリメチル-2(5H)-フラニリデン)プロパンジニトリル140 mg(0.70 mmol)を溶解した。酢酸アンモニウム49 mgを加えて70℃で4時間攪拌した。溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製し、さらにエタノールで洗浄して黒色粉末を205 mg得た。(収率56.2%)mp242-244℃
1H-NMR (600 MHz, CDCl
3) δ: 0.98 (6H, t, J = 7.7 Hz), 1.36-1.42 (4H, m), 1.59-1.64 (4H, m), 1.79 (6H, s), 2.42 (3H, s), 2.47 (3H, s), 3.33 (4H, t, J = 7.7 Hz), 3.90 (3H, s), 6.15 (1H, s), 6.30 (1H, d, J = 8.8 Hz), 6.89 (1H, d, J = 15.9 Hz), 7.10 (1H, d, J = 15.9 Hz), 7.47 (1H, d, J = 8.8 Hz), 7.49 (1H, d, J = 15.9 Hz), 7.50 (1H, s), 7.53 (1H, s), 8.03 (1H, d, J = 15.9 Hz)
13C-NMR (150 MHz, CDCl
3) δ: 14.0, 19.4, 19.6, 20.4, 26.6, 29.6, 50.9, 55.3, 56.6, 94.5, 97.3, 104.7, 111.0, 111.3, 112.1, 112.9, 113.5, 119.6, 126.8, 128.2, 128.25, 128.28, 130.0, 133.8, 137.7, 143.4, 144.8, 150.1, 159.0, 174.2, 175.8
【0208】
実施例11
2-[4-[2-[4-[2-(4-ジブチルアミノ-2-メトキシフェニル)ビニル]-2,5-ジメチルフェニル]ビニル]-3-シアノ-5-メチル-5-トリフルオロメチル-2(5H)-フラニリデン]プロパンジニトリル
【化174】
[この文献は図面を表示できません]
【0209】
【化175】
[この文献は図面を表示できません]
エタノール9 mlおよびテトラヒドロフラン3 mlに4-[2-(4-ジブチルアミノ-2-メトキシフェニル)ビニル]-2,5-ジメチルベンズアルデヒド440 mg(1.12 mmol)および2-(3-シアノ-4,5-ジメチル-5-トリフルオロメチル-2(5H)-フラニリデン)プロパンジニトリル310 mg(1.22 mmol)を溶解した。70℃で6時間攪拌後溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製し、さらにエタノールで洗浄して黒色粉末を522 mg得た。(収率74.3%)mp205-207℃
1H-NMR (600 MHz, CDCl
3) δ: 0.98 (6H, t, J = 7.7 Hz), 1.36-1.42 (4H, m), 1.60-1.65 (4H, m), 1.96 (3H, s), 2.42 (3H, s), 2.48 (3H, s), 3.33 (4H, t, J = 7.7 Hz), 3.90 (3H, s), 6.15 (1H, d, J = 2.2 Hz), 6.30 (1H, dd, J = 2.2 Hz, 8.8 Hz), 6.84 (1H, d, J = 15.9 Hz), 7.11 (1H, d, J = 15.9 Hz), 7.48 (1H, d, J = 8.8 Hz), 7.50 (1H, s), 7.55 (1H, s), 7.55 (1H, d, J = 15.9 Hz), 8.43 (1H, d, J = 15.9 Hz)
13C-NMR (150 MHz, CDCl
3) δ: 14.0, 19.2, 19.4, 19.7, 20.3, 29.6, 50.9, 55.3, 59.3, 94.4, 98.1, 104.8, 110.2, 110.8, 110.9, 111.5, 119.3, 126.8, 128.4, 128.6, 129.2, 130.1, 134.0, 139.3, 144.7, 147.0, 150.3, 159.2, 163.7, 175.0
【0210】
実施例12
2-[4-[2-[4-[2-(4-ジブチルアミノ-2-メトキシフェニル)ビニル]-2,5-ジメチルフェニル]ビニル]-3-シアノ-5-フェニル-5-トリフルオロメチル-2(5H)-フラニリデン]プロパンジニトリル
【化176】
[この文献は図面を表示できません]
【0211】
【化177】
[この文献は図面を表示できません]
エタノール9 mlおよびテトラヒドロフラン3 mlに4-[2-(4-ジブチルアミノ-2-メトキシフェニル)ビニル]-2,5-ジメチルベンズアルデヒド400 mg(1.02 mmol)および2-(3-シアノ-4-メチル-5-フェニル-5-トリフルオロメチル-2(5H)-フラニリデン)プロパンジニトリル360 mg(1.14 mmol)を溶解した。70℃で2時間攪拌後溶媒を留去し、残渣をエタノールで洗浄した。次いでシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製し、黒色粉末を441 mg得た。(収率62.8%)mp 177-179℃
1H-NMR (600 MHz, CDCl
3) δ: 0.97 (6H, t, J = 7.7 Hz), 1.35-1.41 (4H, m), 1.58-1.63 (4H, m), 2.14 (3H, s), 2.38 (3H, s), 3.32 (4H, t, J = 7.7 Hz), 3.88 (3H, s), 6.13 (1H, d, J = 2.2 Hz), 6.29 (1H, dd, J = 2.2 Hz, J = 8.8 Hz), 7.00 (1H, d, J = 15.4 Hz), 7.08 (1H, d, J = 15.9 Hz), 7.45-7.59 (9H, m), 7.86 (1H, d, J = 15.4 Hz)
13C-NMR (150 MHz, CDCl
3) δ: 14.0, 19.1, 19.6, 20.3, 29.5, 50.9, 55.3, 59.6, 94.3, 99.5, 104.8, 110.3, 110.4, 110.7, 112.7, 113.5, 119.4, 126.7, 126.9, 128.4, 128.6, 129.1, 129.6, 129.9, 130.1, 131.7, 134.0, 139.1, 144.7, 148.1, 150.2, 159.1, 164.2, 175.1
【0212】
実施例13
2-[4-[2-[5-[2-[4-ジブチルアミノ-2-(tert-ブチルジフェニルシロキシ)フェニル)ビニル]チオフェン-2-イル]ビニル]-3-シアノ-5,5-ジメチル-2(5H)-フラニリデン]プロパンジニトリル
【化178】
[この文献は図面を表示できません]
【0213】
(13-1) 4-ジブチルアミノ-2-tert-ブチルジフェニルシロキシベンズアルデヒド
【化179】
[この文献は図面を表示できません]
4-ジブチルアミノ-2-ヒドロキシベンズアルデヒド5.39 g(21.6 mmol)およびイミダゾール4.08 g(60.0 mmol)をN,N-ジメチルホルムアミド40 mlに溶解した。室温下攪拌しながらtert-ブチルクロルジフェニルシラン6.13 g(22.3 mmol)を滴下した。3.5時間攪拌した後反応液を水に加え、酢酸エチルで抽出した。飽和食塩水で洗浄後無水硫酸ナトリウムで脱水し、濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、無色油状物を10.3 g得た。(収率97.7%)
1H-NMR (600 MHz, CDCl
3) δ: 0.74 (6H, t, J = 7.1 Hz), 0.97-1.03 (4H, m), 1.10 (9H, s), 1.13-1.18 (4H, m), 2.84 (4H, t, J = 7.1 Hz), 5.56 (1H, d, J = 2.2 Hz), 6.18 (1H, dd, J = 2.2 Hz, 9.3 Hz), 7.37-7.40 (4H, m), 7.41-7.45 (2H, m), 7.69-7.76 (5H, m), 10.48 (1H, s)
【0214】
(13-2) ジブチル[3-(tert-ブチルジフェニルシロキシ)-4-[2-(チオフェン-2-イル)ビニル]フェニル]アミン
【化180】
[この文献は図面を表示できません]
アルゴン気流下テトラヒドロフラン30 mlにフェニルリチウム(19% ジブチルエーテル溶液)3.17 g(7.16 mmol)を加え、氷冷下塩化2-テニル トリフェニルホスホニウム2.57 g(6.5 mmol)を添加した。次いで4-ジブチルアミノ-2-tert-ブチルジフェニルシロキシベンズアルデヒド3.17 g(6.5 mmol)をテトラヒドロフランに溶解して滴下した。3時間攪拌した後水に注ぎ酢酸エチルで抽出した。飽和食塩水で洗浄後無水硫酸ナトリウムで脱水し、濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製し、黄褐色油状物を2.32 g得た。(収率62.9%)
【0215】
(13-3) 5-[2-[4-ジブチルアミノ-2-(tert-ブチルジフェニルシロキシ)フェニル]ビニル]チオフェン-2-カルボアルデヒド
【化181】
[この文献は図面を表示できません]
アルゴン気流下テトラヒドロフラン25 mlにジブチル[3-(tert-ブチルジフェニルシロキシ)-4-[2-(チオフェン-2-イル)ビニル]フェニル]アミン2.32 g(4.09 mmol)を溶解し、−70〜−73℃に冷却下n-ブチルリチウム(1.6 mol ヘキサン溶液)3.8 ml(6.08 mmol)を滴下した。1時間攪拌後N,N-ジメチルホルムアミド0.4 ml(5.77 mmol)を滴下した。1時間攪拌後昇温し、水10 mlを滴下した。反応液を水に注いで酢酸エチルで抽出し、飽和食塩水で洗浄した。無水硫酸ナトリウムで脱水後濃縮し、残留液をエーテル200 mlに溶解し、これに沃素片100 mgを添加した。室温下攪拌した後5%亜硫酸水素ナトリウム水、次いで飽和食塩水で洗浄した。無水硫酸ナトリウムで脱水後濃縮し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、暗赤色油状物を1.99 g得た。(収率81.9%)
1H-NMR (600 MHz, CDCl
3) δ: 0.74 (6H, t, J = 7.1 Hz), 0.97-1.03 (4H, m), 1.06-1.21 (4H, m), 1.17 (9H,s), 2.82 (4H, t, J = 7.1 Hz), 5.70 (1H, s,), 6.18 (1H, d, J = 8.8 Hz), 7.02 (1H, d, J = 3.8 Hz), 7.06 (1H, d, J = 15.9 Hz), 7.37-7.43 (7H, m), 7.63 (1H, d, J = 3.8 Hz), 7.75-7.78 (5H, m), 9.81 (1H, s)
13C-NMR (150 MHz, CDCl
3) δ: 13.8, 19.6, 20.0, 26.6, 26.6, 29.2, 50.7, 102.8, 105.5, 113.8, 115.1, 124.4, 127.1, 127.8, 129.0, 129.9, 132.7, 135.4, 137.9, 139.6, 149.4, 155.1, 155.8, 182.2
【0216】
(13-4) 2-[4-[2-[5-[2-[4-ジブチルアミノ2-(tert-ブチルジフェニルシロキシ)フェニル)ビニル]チオフェン-2-イル]ビニル]-3-シアノ-5,5-ジメチル-2(5H)-フラニリデン]プロパンジニトリル
【化182】
[この文献は図面を表示できません]
エタノール12 mlおよびテトラヒドロフラン4 mlに5-[2-[4-ジブチルアミノ2-(tert-ブチルジフェニルシロキシ)フェニル]ビニル]チオフェン-2-カルボアルデヒド500 mg (0.84 mmol)および2-(3-シアノ-4,5,5-トリメチル-2(5H)-フラニリデン)プロパンジニトリル185 mg(0.93 mmol)を溶解した。これに酢酸アンモニウム65 mgを加え室温下47時間攪拌した。溶媒を留去し、エタノールで洗浄後シリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製した。さらにエタノールで洗浄し、暗緑褐色結晶を369 mg得た。(収率56.6%)mp. 218-219℃
1H-NMR (600 MHz, CDCl
3) δ: 0.75 (6H, t, J = 7.1 Hz), 0.98-1.04 (4H, m), 1.14-1.21 (4H, m), 1.19 (9H, s), 1.74 (6H, s), 2.84 (4H, t, J = 7.7 Hz), 5.71 (1H, d, J = 2.2 Hz), 6.21 (1H, dd, J = 2.2 Hz, 8.8 Hz), 6.52 (1H, d, J = 15.4 Hz), 7.01 (1H, d, J = 3.8 Hz), 7.09 (1H, d, J = 15.9 Hz), 7.38-7.45 (8H, m), 7.75-7.79 (5H, m), 7.82 (1H, d, J = 15.9 Hz)
13C-NMR (150 MHz, CDCl
3) δ: 13.8, 19.7, 20.0, 26.6, 26.7, 29.3, 50.7, 55.5, 95.2, 96.7, 102.7, 105.9, 111.1, 111.2, 111.7, 112.5, 113.9, 114.8, 126.3, 127.7, 127.9, 130.1, 130.9, 132.5, 135.4, 136.9, 138.0, 139.3, 150.0, 155.7, 156.5, 172.7, 176.0
【0217】
実施例14
2-[4-[2-[5-[2-[4-ジブチルアミノ-2-(tert-ブチルジフェニルシロキシ)フェニル)ビニル]チオフェン-2-イル]ビニル]-3-シアノ-5-メチル-5-トリフルオロメチル-2(5H)-フラニリデン]プロパンジニトリル
【化183】
[この文献は図面を表示できません]
【0218】
【化184】
[この文献は図面を表示できません]
エタノール12 mlおよびテトラヒドロフラン4 mlに5-[2-[4-ジブチルアミノ-2-(tert-ブチルジフェニルシロキシ)フェニル]ビニル]チオフェン-2-カルボアルデヒド500 mg(0.84 mmol)および2-(3-シアノ-4,5-ジメチル-5-トリフルオロメチル-2(5H)-フラニリデン)プロパンジニトリル234 mg(0.92 mmol)を溶解した。60℃に加熱下4.5時間攪拌した後溶媒を留去し、エタノールで洗浄した。シリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製し、さらにエタノールで洗浄して暗赤褐色結晶を576 mg得た。(収率82.6%)mp.186-187℃
1H-NMR (600 MHz, CDCl
3) δ: 0.76 (6H, t, J = 7.1 Hz), 0.98-1.04 (4H, m), 1.08-1.21 (4H, m), 1.19 (9H), 1.89 (3H, s), 2.86 (4H, t, J = 7.1 Hz), 5.70 (1H, d, J = 2.2 Hz), 6.22 (1H, dd, J = 2.2 Hz, 8.8 Hz), 6.42 (1H, d, J = 15.4 Hz), 7.05 (1H, d, J = 4.4 Hz), 7.10 (1H, d, J = 15.4 Hz), 7.38-7.46 (7H, m), 7.48 (1H, d, J = 4.4 Hz), 7.74-7.76 (4H, m), 7.93 (1H, d, J = 15.4 Hz), 8.18 (1H, d, J = 15.4 Hz)
13C-NMR (150 MHz, CDCl
3) δ: 13.8, 19.3, 19.7, 20.0, 26.7, 29.3, 50.8, 57.3, 93.3, 102.6, 106.2, 109.8, 110.8, 111.4, 114.0, 114.7, 121.2, 127.2, 128.0, 130.1, 132.3, 132.4, 132.6, 135.4, 137.6, 140.3, 141.0, 150.6, 156.2, 159.5, 161.5, 175.5
【0219】
実施例15
2-[4-[2-[5-[2-[4-ジブチルアミノ-2-(tert-ブチルジフェニルシロキシ)フェニル)ビニル]チオフェン-2-イル]ビニル]-3-シアノ-5-フェニル-5-トリフルオロメチル-2(5H)-フラニリデン]プロパンジニトリル
【化185】
[この文献は図面を表示できません]
【0220】
【化186】
[この文献は図面を表示できません]
エタノール12 mlおよびテトラヒドロフラン4 mlに5-[2-[4-ジブチルアミノ-2-(tert-ブチルジフェニルシロキシ)フェニル]ビニル]チオフェン-2-カルボアルデヒド500 mg(0.84 mmol)および2-(3-シアノ-4-メチル-5-フェニル-5-トリフルオロメチル-2(5H)-フラニリデン)プロパンジニトリル290 mg(0.92 mmol)を溶解した。60℃に加熱下3時間攪拌した後溶媒を留去し、エタノールで洗浄した。シリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製し、さらにエタノールで洗浄して暗赤褐色結晶を604 mg得た。(収率80.6%)mp.188-200℃
1H-NMR (600 MHz, CDCl
3) δ: 0.75 (6H, t, J = 7.1 Hz), 0.98-1.04 (4H, m), 1.10-1.21 (4H, m), 1.17 (9H, s), 2.85 (4H, t, J = 7.7 Hz), 5.69 (1H, d, J = 2.2 Hz), 6.21 (1H, dd, J = 2.2 Hz, 8.8 Hz), 6.52 (1H, d, J = 15.9 Hz), 6.98 (1H, d, J = 4.4 Hz), 7.06 (1H, d, J = 15.9 Hz), 7.33 (1H, d, J = 4.4 Hz), 7.37-7.45 (7H, m), 7.50-7.55 (5H, m), 7.73-7.75 (4H, m), 7.88-7.90 (1H, m), 7.90 (1H, d, J = 15.9 Hz)
13C-NMR (150 MHz, CDCl
3) δ: 13.8, 19.7, 20.0, 26.6, 29.3, 50.8, 57.5, 95.9, 102.6, 106.2, 110.9, 111.1, 111.3, 114.0, 114.6, 121.2, 123.1, 126.7, 127.2, 127.86, 127.95, 129.7, 129.9, 130.4, 131.4, 132.3, 132.6, 135.4, 137.7, 140.3, 141.4, 150.6, 156.2, 159.6, 161.4, 175.6
【0221】
実施例16
2-[3-シアノ-4-[2-[5-[2-(8-メトキシ-2,3,6,7-テトラヒドロ-1H,5H-ベンゾ[ij]キノリジン-9-イル)ビニル]チオフェン-2-イル]ビニル]-5,5-ジメチル-2(5H)-フラニリデン]プロパンジニトリル
【化187】
[この文献は図面を表示できません]
【0222】
(16-1) 8-メトキシ-2,3,6,7-テトラヒドロ-1H,5H-ベンゾ[ij]キノリジン-9-カルボアルデヒド
【化188】
[この文献は図面を表示できません]
1-メチル-2-ピロリドン20 mlに8-ヒドロキシ-2,3,6,7-テトラヒドロ-1H,5H-ベンゾ[ij]キノリジン-9-カルボアルデヒド2.5 g(11.5 mmol)を溶解し、沃化メチル4.1 g(28.9 mmol)および無水炭酸カリウム4.8 g(34.7 mmol)を加えて50℃で4時間攪拌した。反応液を水に加えて酢酸エチルで抽出し、無水硫酸ナトリウムで脱水後濃縮した。シリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、黄色結晶を2.63 g得た。(収率99.0%)
1H-NMR (600 MHz, CDCl
3) δ: 1.91-1.96 (4H, m), 2.71 (2H, t, J = 6.6 Hz), 2.75 (2H, t, J = 6.6 Hz), 3.26-3.28 (4H, m), 3.81 (3H, s), 7.33 (1H, s), 10.00 (1H, s)
13C-NMR (150 MHz, CDCl
3) δ: 20.8, 21.4, 27.3, 49.8, 50.1, 62.8, 112.3, 116.8, 117.2, 127.0, 149.0, 160.7, 187.6
【0223】
(16-2) 8-メトキシ-9-[2-(チオフェン-2-イル)ビニル]-2,3,6,7-テトラヒドロ-1H,5H-ベンゾ[ij]キノリジン
【化189】
[この文献は図面を表示できません]
アルゴン気流下テトラヒドロフラン30 mlにフェニルリチウム(19%ジブチルエーテル溶液)3.2 g(7.23 mmol)を加え、氷冷下塩化2-テニル トリフェニルホスホニウム2.6 g(6.58 mmol)を添加した。次いで8-メトキシ-2,3,6,7-テトラヒドロ-1H,5H-ベンゾ[ij]キノリジン-9-カルボアルデヒド 1.5 g(6.49 mmol)をテトラヒドロフランに溶解して滴下した。1.5時間攪拌した後水に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。飽和食塩水で洗浄後無水硫酸ナトリウムで脱水し、濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製し、橙色油状物を1.29 g得た。(収率63.9%)
【0224】
(16-3) 5-[2-(8-メトキシ-2,3,6,7-テトラヒドロ-1H,5H-ベンゾ[ij]キノリジン-9-イル)ビニル]チオフェン-2-カルボアルデヒド
【化190】
[この文献は図面を表示できません]
アルゴン気流下テトラヒドロフラン25 mlに8-メトキシ-9-[2-(チオフェン-2-イル)ビニル]-2,3,6,7-テトラヒドロ-1H,5H-ベンゾ[ij]キノリジン1.29 g(4.14 mmol)を溶解し、−70℃に冷却下n-ブチルリチウム(1.6 molヘキサン溶液)3.9 ml(6.24 mmol)を滴下した。1時間攪拌後N,N-ジメチルホルムアミド 0.43 g(5.88 mmol)を滴下した。1時間攪拌後昇温し、水10 mlを滴下した。反応液を水に加え、酢酸エチルで抽出した。飽和食塩水で洗浄後無水硫酸ナトリウムで脱水し、濃縮した。残留液をエーテル300 mlに溶解し、これに沃素片50 mgを添加した。室温下攪拌した後5%亜硫酸水素ナトリウム水、次いで飽和食塩水で洗浄した。無水硫酸ナトリウムで脱水後濃縮し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、暗赤褐色油状物を496 mg得た。(収率35.5%)
1H-NMR (600 MHz, CDCl
3) δ: 1.93-1.98 (4H, m), 2.73 (2H, t, J = 6.6 Hz), 2.77 (2H, t, J = 6.6 Hz),3.18-3.12 (4H, m), 3.72 (3H, s), 7.02 (1H, d, J = 15.9 Hz), 7.04 (1H, d, J = 3.8 Hz), 7.06 (1H, s), 7.34 (1H, d, J = 15.9 Hz), 7.62 (1H, d, J = 3.8 Hz), 9.80 (1H, s)
13C-NMR (150 MHz, CDCl
3) δ: 21.3, 21.4, 21.9, 27.5, 49.6, 49.9, 61.1, 116.1, 124.6, 128.8, 137.6, 139.9, 155.3, 155.5, 182.3
【0225】
(16-4) 2-[3-シアノ-4-[2-[5-[2-(8-メトキシ-2,3,6,7-テトラヒドロ-1H,5H-ベンゾ[ij]キノリジン-9-イル)ビニル]チオフェン-2-イル]ビニル]-5,5-ジメチル-2(5H)-フラニリデン]プロパンジニトリル
【化191】
[この文献は図面を表示できません]
エタノール5 mlおよびテトラヒドロフラン1.5 mlに5-[2-(8-メトキシ-2,3,6,7-テトラヒドロ-1H,5H-ベンゾ[ij]キノリジン-9-イル)ビニル]チオフェン-2-カルボアルデヒド158 mg(0.47 mmol)および2-(3-シアノ-4,5,5-トリメチル-2(5H)-フラニリデン)プロパンジニトリル102 mg(0.51 mmol)を溶解した。これに酢酸アンモニウム36 mgを加えて室温下42時間攪拌した。結晶をろ過し、エタノールで洗浄後シリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製した。さらにエタノールで洗浄し、黒色粉末晶を150 mg得た。(収率62.0%)mp.201-204℃
1H-NMR (600 MHz, CDCl
3) δ: 1.75 (6H, s), 1.93-1.99 (4H, m), 2.74 (2H, t, J = 6.6 Hz), 2.77 (2H, t, J = 6.6 Hz), 3.22-3.25 (4H, m), 3.76 (3H, s), 6.53 (1H, d, J = 15.4 Hz), 7.01 (1H, d, J = 3.8 Hz), 7.03 (1H, d, J = 15.9 Hz), 7.08 (1H, s), 7.35 (1H, d, J = 15.9 Hz), 7.36 (1H, d, J = 3.8 Hz), 7.77 (1H, d, J = 15.9Hz)
13C-NMR (150 MHz, CDCl
3) δ: 21.2, 21.3, 21.8, 26.6, 27.6, 49.7, 50.0, 55.6, 61.3, 95.3, 96.8, 111.2, 111.6, 112.4, 113.9, 115.7, 115.8, 117.9, 124.8, 126.7, 130.4, 137.1, 138.0, 139.4, 145.3, 155.9, 156.0, 172.8, 175.9
【0226】
実施例17
2-[3-シアノ-4-[2-[5-[2-(8-メトキシ-2,3,6,7-テトラヒドロ-1H,5H-ベンゾ[ij]キノリジン-9-イル)ビニル]チオフェン- 2-イル]ビニル]- 5-メチル-5−トリフルオロメチル-2(5H)-フラニリデン]プロパンジニトリル
【化192】
[この文献は図面を表示できません]
【0227】
【化193】
[この文献は図面を表示できません]
エタノール5 mlおよびテトラヒドロフラン 1.5 mlに5-[2-(8-メトキシ-2,3,6,7-テトラヒドロ-1H,5H-ベンゾ[ij]キノリジン-9-イル)ビニル]チオフェン-2-カルボアルデヒド 135 mg(0.40 mmol)および2-(3-シアノ-4,5-ジメチル-5-トリフルオロメチル-2(5H)-フラニリデン)プロパンジニトリル110 mg(0.43 mmol)を溶解した。60℃に加熱下3.5時間攪拌した後溶媒を留去し、エタノールで洗浄した。シリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製し、さらにメタノールで洗浄して暗褐色結晶を178 mg得た。(収率78.1%)mp.159-161℃
1H-NMR (600 MHz, CDCl
3) δ: 1.91 (3H, s), 1.94-1.99 (4H, m), 2.74 (2H, t, J = 6.0 H), 2.77 (2H, t, J = 6.6 Hz), 3.25-3.28 (4H, m), 3.76 (3H, s), 6.43 (1H, d, J = 15.4 Hz), 7.05 (1H, d, J = 4.4 Hz), 7.06 (1H, d, J = 15.9 Hz), 7.10 (1H, s), 7.42 (1H, d, J = 15.9 Hz), 7.45 (1H, d, J = 4.4 Hz), 8.15 (1H, d, J = 15.4 Hz)
13C-NMR (150 MHz, CDCl
3) δ: 19.4, 21.1, 21.4, 21.8, 27.7, 49.8, 50.1, 57.5, 61.5, 93.5, 93.7, 94.9, 110.1, 110.9, 111.4, 114.0, 115.7, 118.2, 122.5, 125.4, 127.6, 132.1, 137.9, 140.3, 141.1, 146.0, 156.5, 158.9, 161.8, 175.5
【0228】
実施例18
2-[3-シアノ-4-[2-[5-[2-(8-メトキシ-2,3,6,7-テトラヒドロ-1H,5H-ベンゾ[ij]キノリジン-9-イル)ビニル]チオフェン-2-イル]ビニル]-5-フェニル-5-トリフルオロメチル-2(5H)-フラニリデン]プロパンジニトリル
【化194】
[この文献は図面を表示できません]
【0229】
【化195】
[この文献は図面を表示できません]
エタノール5 mlおよびテトラヒドロフラン1.5 mlに5-[2-(8-メトキシ-2,3,6,7-テトラヒドロ-1H,5H-ベンゾ[ij]キノリジン-9-イル)ビニル]チオフェン-2-カルボアルデヒド120 mg(0.35 mmol)および2-(3-シアノ-4-メチル-5-フェニル-5-トリフルオロメチル-2(5H)-フラニリデン)プロパンジニトリル123 mg(0.39 mmol)を溶解した。60℃に加熱下3時間攪拌した後溶媒を留去し、エタノールで洗浄した。シリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製し、さらにエタノールで洗浄して暗褐色結晶を100 mg得た。(収率44.4%) mp.156-160℃
1H-NMR (600 MHz, CDCl
3) δ: 1.93-1.98 (4H, m), 2.72 (2H, t, J = 6.0 Hz), 2.77 (2H, t, J = 6.6 Hz), 3.24-3.27 (4H, m), 3.75 (3H, s), 6.57 (1H, d, J = 14.9 Hz), 6.99 (1H, d, J = 3.8 Hz), 7.03 (1H, d, J = 15.9 Hz), 7.07 (1H, s), 7.29 (1H, d, J = 3.8 Hz), 7.39 (1H, d, J = 15.9 Hz), 7.51-7.57 (5H, m,), 7.77 (1H, d, J = 14.9 Hz)
13C-NMR (150 MHz, CDCl
3) δ: 21.1, 21.3, 21.7, 27.6, 49.7, 50.0, 57.7, 61.5, 95.8, 104.3, 110.8, 111.3, 113.9, 115.7, 118.1, 125.3, 126.8, 127.4, 129.76, 129.83, 131.5, 132.0, 137.8, 134.0, 141.6, 145.9, 156.4, 158.8, 161.8, 175.5
【0230】
実施例19
実施例1-1、4-1、13-1および16-1と同様にして表1に示した2-置換オキシベンズアルデヒド化合物19-1〜19-4を合成した。
【0231】
【表1】
[この文献は図面を表示できません]
【0232】
実施例20
実施例1-2、4-2、13-2および16-2と同様にして表2に示したジブチル[3-置換オキシ-4-[2-(チオフェン-2-イル)ビニル]フェニル]アミン化合物20-1〜20-4を合成した。
【0233】
【表2】
[この文献は図面を表示できません]
【0234】
実施例21
実施例1-3、4-3、13-3および16-3と同様にして表3に示した5-[2-[2,4-ジ置換フェニル]ビニル]チオフェン-2-カルボアルデヒド化合物21-1〜21-4を合成した。
【0235】
【表3】
[この文献は図面を表示できません]
【0236】
実施例22
5-[2-(4-ジブチルアミノ-2-ヒドロキシフェニル)ビニル]チオフェン-2-カルボアルデヒド
【化196】
[この文献は図面を表示できません]
5-[2-[4-ジブチルアミノ-2-(tert-ブチルジフェニルシロキシ)フェニル]ビニル]チオフェン-2-カルボアルデヒド488 mg(0.82 mmol)をテトラヒドロフラン10 mlに溶解し、室温下攪拌しながらフッ化テトラブチルアンモニウム(1 mol テトラヒドロフラン溶液)2.5 mlを滴下した。35分間攪拌した後水に注いで酢酸エチルで抽出した。飽和食塩水で洗浄後無水硫酸ナトリウムで脱水し、濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製し、黒褐色結晶を274 mg得た。(収率93.6%)
1H-NMR (600 MHz, CDCl
3) δ: 0.96 (6H, t, J = 7.7 Hz), 1.33-1.39 (4H, m), 1.53-1.58 (4H, m), 3.26 (4H, t, J = 7.7 Hz), 5.07 (1H, s), 6.01 (1H, s), 6.26 (1H, d, J = 8.8 Hz), 7.04 (1H, d, J = 3.8 Hz), 7.08 (1H, d, J = 15.9 Hz), 7.32 (1H, d, J = 8.8 Hz), 7.35 (1H, d, J = 16.5 Hz), 7.62 (1H, d, J = 3.8 Hz), 9.80 (1H, s)
【0237】
実施例23
5-[2-(4-ジブチルアミノ-2-ヒドロキシフェニル)ビニル]チオフェン-2-カルボアルデヒド
【化197】
[この文献は図面を表示できません]
5-[2-[4-ジブチルアミノ-2-(tert-ブチルジメチルシロキシ)フェニル]ビニル]チオフェン-2-カルボアルデヒド4.02 g(8.52 mmol)をテトラヒドロフラン75 mlに溶解し、室温下攪拌しながらフッ化テトラブチルアンモニウム(1 mol テトラヒドロフラン溶液)25.5 mlを滴下した。1.5時間攪拌した後水に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。飽和食塩水で洗浄後無水硫酸ナトリウムで脱水し、濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製し、黒褐色結晶を2.74 g得た。(収率89.9%)
【0238】
実施例24
5-[2-[4-ジブチルアミノ-2-(オキシラニルメトキシ)フェニル]ビニル]チオフェン-2-カルボアルデヒド
【化198】
[この文献は図面を表示できません]
5-[2-(4-ジブチルアミノ-2-ヒドロキシフェニル)ビニル]チオフェン-2-カルボアルデヒド390 mg(1.09 mmol)およびエピブロモヒドリン0.22 g(1.61 mmol)をアセトニトリル10 mlに溶解した。これに無水炭酸カリウム0.3 g(2.17 mmol)およびヨウ化テトラブチルアンモニウム40 mgを加えて60℃に加熱下4時間攪拌した。反応液を水に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで脱水した後濃縮した。シリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製して得られた油状物をエーテル50 mlに溶解し、沃素10 mgを加えて1時間攪拌した。5%亜硫酸水素ナトリウム水、次いで飽和食塩水で洗浄後無水硫酸マグネシウムで脱水し、濃縮した。残留液をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製し、暗赤褐色油状物を264 mg得た。(収率58.5%)
1H-NMR (600 MHz, CDCl
3) δ: 0.97 (6H, t, J = 7.7 Hz), 1.34-1.39 (4H, m), 1.56-1.61 (4H, m), 2.81 (1H, dd, J = 2.5 Hz, 4.6 Hz), 2.96 (1H, t, J = 4.6 Hz), 3.30 (4H, t, J = 7.7 Hz), 3.40-3.43 (1H, m), 4.05 (1H, dd, J = 5.5 Hz, 11.0 Hz), 4.26 (2H, dd, J = 3.3 Hz, 11.5Hz), 6.16 (1H, d, J = 2.2 Hz), 6.28 (1H, dd, J = 2.2 Hz, 8.8 Hz), 7.04 (1H, d, J = 3.8 Hz), 7.07 (1H, d, J = 15.9 Hz), 7.37 (1H, d, J = 8.8 Hz), 7.43 (1H, d, J = 15.9 Hz), 7.62 (1H, d, J = 3.8 Hz), 9.80 (1H, s)
【0239】
実施例25
5-[2-[2-(3-ブロム-2-ヒドロキシプロポキシ)-4-ジブチルアミノフェニル]ビニル]チオフェン-2-カルボアルデヒド
【化199】
[この文献は図面を表示できません]
5-[2-(4-ジブチルアミノ-2-ヒドロキシフェニル)ビニル]チオフェン-2-カルボアルデヒド0.76 g(2.13 mmol)およびエピブロモヒドリン0.8 g(5.84 mmol)を1-メチル-2-ピロリドン15 mlに溶解した。これに無水炭酸カリウム0.59 g(4.27 mmol)を加えて60℃に加熱下4時間攪拌した。反応液を水に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで脱水した後濃縮した。残留液をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製し、先の分画から5-[2-[4-ジブチルアミノ-2-(オキシラニルメトキシ)フェニル]ビニル]チオフェン-2-カルボアルデヒドを0.31 g得た。後の分画から5-[2-[2-(3-ブロム-2-ヒドロキシプロポキシ)-4-ジブチルアミノフェニル]ビニル]チオフェン-2-カルボアルデヒドを0.45 g得た。
1H-NMR (600 MHz, CDCl
3) δ: 0.97 (6H, t, J = 7.7 Hz), 1.34-1.40 (4H, m), 1.56-1.60 (4H, m), 3.30 (4H, t, J = 7.7 Hz), 4.19 (1H, dd, J = 3.3 Hz, 10.5 Hz), 4.30 (1H, dd, J = 3.8 Hz, 10.4 Hz,), 4.61-4.63 (1H, m), 4.69 (1H, t, J = 8.5 Hz), 5.09-5.12 (1H, m), 6.08 (1H, d, J = 2.2 Hz), 6.32 (1H, dd, J = 2.2 Hz, 8.8 Hz), 7.00 (1H, d, J = 15.9 Hz), 7.13 (1H, d, J = 3.8 Hz), 7.31 (1H, d, J = 15.9 Hz), 7.37 (1H, d, J = 8.8 Hz), 7.63 (1H, d, J = 3.8 Hz), 9.80 (1H, s)
【0240】
実施例26
実施例24および25と同様にして表4に示した5-[2-[2,4-ジ置換フェニル]ビニル]チオフェン-2-カルボアルデヒド化合物26-1〜26-3を合成した。
【0241】
【表4】
[この文献は図面を表示できません]
【0242】
実施例27
実施例1-4、2、および3と同様にして表5に示した2次非線形光学化合物27-1〜27-29を合成した。
【0243】
【表5-1】
[この文献は図面を表示できません]
【表5-2】
[この文献は図面を表示できません]
【表5-3】
[この文献は図面を表示できません]
【表5-4】
[この文献は図面を表示できません]
【表5-5】
[この文献は図面を表示できません]
【表5-6】
[この文献は図面を表示できません]
【表5-7】
[この文献は図面を表示できません]
【0244】
実施例28
2-[4-[2-(4-ジブチルアミノ-2-メトキシフェニル)ビニル]-3-シアノ-5,5-ジメチル-2(5H)-フラニリデン]プロパンジニトリル
【化200】
[この文献は図面を表示できません]
エタノール5 mlに4-ジブチルアミノ-2-メトキシベンズアルデヒド170 mg(0.65 mmol)および2-(3-シアノ-4,5,5-トリメチル-2(5H)-フラニリデン)プロパンジニトリル141 mg(0.71 mmol)を溶解した。これに酢酸アンモニウム50 mgを加えて50℃で4時間攪拌した。エタノールを留去してシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製し、暗褐色結晶を273 mg得た。(収率95.1%) mp 222-226℃
1H-NMR (600 MHz, CDCl
3) δ: 0.99 (6H, t, J = 7.7 Hz), 1.37-1.43 (4H, m), 1.62-1.67 (4H, m), 1.74 (6H, s), 3.41 (4H, t, J = 7.7 Hz), 3.91 (3H, s), 6.05 (1H, s), 6.35 (1H, dd, J = 2.2 Hz, 8.8 Hz), 6.82 (1H, d, J = 15.9 Hz), 7.53 (1H, d, J = 8.8 Hz), 7.95 (1H, d, J =15.9 Hz)
13C-NMR (150 MHz, CDCl
3) δ: 13.9, 20.3, 27.1, 29.6, 51.2, 53.1, 55.5, 93.3, 96.4, 106.5, 108.1, 111.8, 112.2, 112.4, 113.3, 131.4, 143.4, 154.2, 162.4, 175.0, 176.6
【0245】
実施例29
2-[4-[2-(4-ジブチルアミノ-2-メトキシフェニル)ビニル]-3-シアノ-5-メチル-5-トリフルオロメチル-2(5H)-フラニリデン]プロパンジニトリル
【化201】
[この文献は図面を表示できません]
エタノール5 mlに4-ジブチルアミノ-2-メトキシベンズアルデヒド149 mg(0.57 mmol)および2-(3-シアノ-4,5-ジメチル-5-トリフルオロメチル-2(5H)-フラニリデン)プロパンジニトリル158 mg(0.62 mmol)を溶解した。50℃で2時間攪拌後エタノールを留去してシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製し、暗褐色結晶を262 mg得た。(収率92.9%) mp 211-213℃
1H-NMR (600 MHz, CDCl
3) δ: 1.00 (6H, t, J = 7.7 Hz), 1.38-1.44 (4H, m), 1.63-1.69 (4H, m), 1.89 (3H, s), 3.44 (4H, t, J = 7.7 Hz), 3.93 (3H, s), 6.03 (1H, d, J = 2.2 Hz), 6.39 (1H, dd, J = 2.2 Hz, 8.8 Hz), 6.76 (1H, b), 7.51 (1H, d, J = 8.8 Hz), 8.43 (1H, b)
13C-NMR (150 MHz, CDCl
3) δ: 13.9, 19.7, 20.2, 29.6, 51.5, 54.6, 55.6, 93.2, 93.4, 107.4, 111.6, 112.2, 112.3, 113.7, 121.4, 123.3, 145.7, 146.0, 155.3, 155.4, 163.5, 163.6, 176.3
【0246】
実施例30
2-[4-[2-(4-ジブチルアミノ-2-メトキシフェニル)ビニル]-3-シアノ-5-フェニル-5-トリフルオロメチル-2(5H)-フラニリデン]プロパンジニトリル
【化202】
[この文献は図面を表示できません]
エタノール5 mlに4-ジブチルアミノ-2-メトキシベンズアルデヒド150 mg(0.57 mmol)および2-(3-シアノ-4-メチル-5-フェニル-5-トリフルオロメチル-2(5H)-フラニリデン)プロパンジニトリ197 mg(0.63 mmol)を溶解した。50℃で2時間攪拌後エタノールを留去してシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製し、暗褐色結晶を272 mg得た。(収率85.2%) mp 191-194℃
1H-NMR (600 MHz, CDCl
3) δ: 0.98 (6H, t, J = 7.7 Hz), 1.35-1.41 (4H, m), 1.60-1.65 (4H, m), 3.40 (4H, t, J = 7.7 Hz), 3.83 (3H, s), 5.96 (1H, s), 6.32 (1H, dd, J = 2.2 Hz, 8.8 Hz), 6.87 (1H, b), 7.37 (1H, b), 7.46-7.52 (5H, m), 8.12 (1H, b)
13C-NMR (150 MHz, CDCl
3) δ: 13.8, 20.2, 29.6, 51.5, 54.9, 55.5, 93.2, 95.7, 107.2, 111.6, 112.0, 112.1, 113.8, 121.3, 123.2, 126.8, 129.4, 130.8, 131.0, 146.8, 155.3, 163.5, 163.6, 176.5
【0247】
実施例31
5,5-ジメチル-2-オキソ−4−[2−(2,4,6−トリメトキシフェニル)ビニル]−2,5−ジヒドロフラン−3−カルボニトリル
【化203】
[この文献は図面を表示できません]
実施例30と同様の操作で合成した。融点186℃
1H-NMR (600 MHz, CDCl
3) δ: 1.67 (6H, s), 3.91 (3H, s), 3.92 (6H, s), 6.12 (2H, s), 7.36 (1H, d, J=18Hz), 8.12 (1H, d, J=18Hz)
13C-NMR (150 MHz, CDCl
3) δ: 26.4, 55.5, 56.0, 86.7, 90.7, 94.8, 106.0, 112.8, 114.7, 137.9, 162.0, 164.7, 167.2, 179.4
【0248】
実施例32
2−{3−シアノ−4−[2-(2,4,6−トリメトキシフェニル)ビニル]−5,5-ジメチル-2(5H)-フラニリデン}プロパンジニトリル
【化204】
[この文献は図面を表示できません]
実施例30と同様の操作で合成した。融点250℃
1H-NMR (600 MHz, CDCl
3) δ: 1.77 (6H, s), 3.93 (3H, s), 3.94 (6H, s), 6.12 (2H, s), 7.34 (1H, d, J=18Hz), 8.09 (1H, d, J=18Hz)
【0249】
実施例33
4−[2−(4−ジブチルアミノ−2,6−ジメトキシフェニル)ビニル]−5,5−ジメチル−2−オキソ−2,5−ジヒドロフラン−3−カルボニトリル
【化205】
[この文献は図面を表示できません]
実施例30と同様の操作で合成した。融点119〜120℃
1H-NMR (600 MHz, CDCl
3) δ: 1.00 (6H, t,J=7Hz), 1.40(4H,m), 1.64(6H,s), 1.67(4H,m), 3.38 (4H, t,J=8Hz), 3.90 (6H, s), 5.78 (2H, s), 7.18 (1H, d, J=16Hz), 8.17 (1H, d, J=16Hz)
13C-NMR (150 MHz, CDCl
3) δ: 13.9, 20.2, 26.7, 29.5, 50.9, 55.6, 86.4, 87.6, 90.8, 102.4, 111.0, 113.8, 138.7, 152.9, 162.6, 168.3, 179.6
【0250】
実施例34
2−{4−[2−(4−ジブチルアミノ−2,6−ジメトキシフェニル)ビニル]−3−シアノ−5,5-ジメチル-2(5H)-フラニリデン}プロパンジニトリル
【化206】
[この文献は図面を表示できません]
実施例30と同様の操作で合成した。融点216℃
1H-NMR (600 MHz, CDCl
3) δ: 1.00 (6H, t,J=7Hz), 1.41(4H,m), 1.68(4H,m), 1.73(6H,s), 3.42 (4H, t,J=8Hz), 3.92 (6H, s), 5.78 (2H, s), 7.26 (1H, d, J=16Hz), 8.14 (1H, d, J=16Hz)
13C-NMR (150 MHz, CDCl
3) δ: 13.8, 20.2, 27.2, 29.6, 51.2, 55.7, 87.9, 96.1, 103.9, 110.2, 112.0, 112.9, 113.8, 140.8, 154.7, 163.6, 177.0, 177.1
【0251】
実施例35
2-[4-[4-(4-ジブチルアミノ-2-メトキシフェニル)-1,3-ブタジエニル]-3-シアノ-5,5-ジメチル-2(5H)-フラニリデン]プロパンジニトリル
【0252】
(35-1) 3-(4-ジブチルアミノ-2-メトキシフェニル)アクリロニトリル
【化207】
[この文献は図面を表示できません]
水素化ナトリウム0.52 g(21.7 mmol)にテトラヒドロフラン20 mlを加えた。氷冷下ジエチルシアノメチルホスホネート3.87 g(21.4 mmol)を滴下し、25分間攪拌した。次いで4-ジブチルアミノ-2-メトキシベンズアルデヒド2.8 g(10.6 mmol)をテトラヒドロフラン溶液として滴下し、1時間攪拌した。水を加えて酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄した後無水硫酸ナトリウムで脱水し、濃縮した。シリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製し、橙色油状物を3.04 g得た。(収率100%)
1H-NMR (600 MHz, CDCl
3) δ: 0.97 (6H, t, J = 7.1 Hz), 1.34-1.40 (4H, m), 1.56-1.60 (4H, m), 3.31 (4H, t, J = 7.1 Hz), 3.85 (3H, s), 5.74 (1H, d, J = 16.5 Hz), 6.06 (1H, s), 6.21 (1H, d, J = 8.8 Hz), 7.18 (1H, d, J = 8.8 Hz), 7.46 (1H, d, J = 16.5 Hz)
13C-NMR (150 MHz, CDCl
3) δ: 13.9, 20.3, 29.4, 50.9, 55.1, 89.2, 93.8, 104.3, 110.5, 120.9, 130.6, 146.4, 151.5, 160.2
【0253】
(35-2) 3-(4-ジブチルアミノ-2-メトキシフェニル)プロペナール
【化208】
[この文献は図面を表示できません]
3-(4-ジブチルアミノ-2-メトキシフェニル)アクリロニトリル3.0 g(10.5 mmol)をトルエン40 mlに溶解した。アルゴン雰囲気下−68〜−72℃に冷却しながら水素化ジイソブチルアルミニウム(1.5 mol トルエン溶液)10.4 ml(15.6 mmol)を滴下した。2時間攪拌後昇温し、5%塩化アンモニウム水50 mlを滴下した。30分攪拌後ろ過、分液し、有機層を飽和食塩水で洗浄した。無水硫酸ナトリウムで脱水後濃縮し、残留液をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製し、橙色結晶を2.51 g得た。(収率82.8%)
1H-NMR (600 MHz, CDCl
3) δ: 0.98 (6H, t, J = 7.7 Hz), 1.35-1.41 (4H, m), 1.58-1.63 (4H, m), 3.33 (4H, t, J = 7.1 Hz), 3.87 (3H, s), 6.08 (1H, s), 6.26 (1H, dd, J = 2.2 Hz, 8.8 Hz), 6.61 (1H, dd, J = 8.2 Hz, 15.4 Hz), 7.39 (1H, d, J = 8.8 Hz), 7.70 (1H, d, J = 15.4 Hz), 9.55 (1H, d, J = 8.2 Hz)
13C-NMR (150 MHz, CDCl
3) δ: 13.9, 20.3, 29.4, 50.9, 55.1, 93.7, 104.8, 110.9, 123.6, 130.8, 149.4, 152.3, 160.5
【0254】
(35-3) 2-[4-[4-(4-ジブチルアミノ-2-メトキシフェニル)-1,3-ブタジエニル]-3-シアノ-5,5-ジメチル-2(5H)-フラニリデン]プロパンジニトリル
【化209】
[この文献は図面を表示できません]
エタノール5 mlに3-(4-ジブチルアミノ-2-メトキシフェニル)プロペナール170 mg(0.59 mmol)および2-(3-シアノ-4,5,5-トリメチル-2(5H)-フラニリデン)プロパンジニトリル129 mg(0.65 mmol)を溶解した。これに酢酸アンモニウム46 mgを加えて50℃に加熱下2時間攪拌した。溶媒を留去してシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製し、暗緑褐色結晶を206 mg得た。(収率74.5%) mp181-184℃
1H-NMR (600 MHz, CDCl
3) δ: 0.99 (6H, t, J = 7.7 Hz), 1.37-1.42 (4H, m), 1.61-1.66 (4H, m), 1.69 (6H, s), 3.37 (4H, t, J = 7.7 Hz), 3.91 (3H, s), 6.06 (1H, b), 6.30 (1H, d, J = 14.8 Hz), 6.32 (1H, b), 6.94 (1H, dd, J = 14.9 Hz, 11.5Hz), 7.40 (1H, d, J = 8.8 Hz), 7.46 (1H, d, J = 14.8 Hz), 7.63 (1H, dd, J = 13.7 Hz, 13.2 Hz)
13C-NMR (150 MHz, CDCl
3) δ: 13.9, 20.3, 26.7, 29.6, 51.2, 54.0, 55.3, 96.4, 105.9, 111.9, 112.2, 113.0, 113.3, 122.9, 131.4, 145.3, 151.7, 161.4, 173.4, 176.5
【0255】
実施例36
2-[4-[4-(4-ジブチルアミノ-2-メトキシフェニル)-1,3-ブタジエニル]-3-シアノ-5-メチル-5-トリフルオロメチル-2(5H)-フラニリデン]プロパンジニトリル
【化210】
[この文献は図面を表示できません]
エタノール5 mlに3-(4-ジブチルアミノ-2-メトキシフェニル)プロペナール145 mg (0.50 mmol)および2-(3-シアノ-4,5-ジメチル-5-トリフルオロメチル-2(5H)-フラニリデン)プロパンジニトリル140 mg(0.55 mmol)を溶解した。50℃に加熱下2時間攪拌後溶媒を留去してシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製し、暗緑褐色結晶を242 mg得た。(収率92.1%) mp 169-170℃
1H-NMR (600 MHz, CDCl
3) δ: 1.00 (6H, t, J = 7.7 Hz), 1.37-1.44 (4H, m), 1.62-1.68 (4H, m), 1.83 (3H, s), 3.41 (4H, t, J = 7.7 Hz), 3.92 (3H, s), 6.04 (1H, s), 6.18 (1H, d, J = 14.8 H), 6.34 (1H, dd, J = 13.7 Hz, 13.2 Hz), 6.35 (1H, dd, J = 2.2 Hz, 8.8 Hz), 7.44 (1H, d, J = 8.8 Hz), 7.63 (1H, d, J = 14.8 Hz), 8.09 (1H, b)
13C-NMR (150 MHz, CDCl
3) δ: 13.9, 19.4, 20.3, 29.6, 51.3, 54.5, 55.3, 92.7, 93.4, 106.7, 111.7, 112.0, 112.3, 112.5, 114.3, 121.4, 123.3, 123.7, 132.5, 148.7, 154.0, 154.2, 161.2, 162.6, 176.2
【0256】
実施例37
2-[4-[4-(4-ジブチルアミノ-2-メトキシフェニル)-1,3-ブタジエニル]-3-シアノ-5-フェニル-5-トリフルオロメチル-2(5H)-フラニリデン]プロパンジニトリル
【化211】
[この文献は図面を表示できません]
エタノール5 mlに3-(4-ジブチルアミノ-2-メトキシフェニル)プロペナール130 mg(0.45 mmol)および2-(3-シアノ-4-メチル-5-フェニル-5-トリフルオロメチル-2(5H)-フラニリデン)プロパンジニトリル156 mg(0.50 mmol)を溶解した。50℃に加熱下2時間攪拌後溶媒を留去してシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製し、暗緑褐色結晶を229 mg得た。(収率86.9%) mp 190-192℃
1H-NMR (600 MHz, CDCl
3) δ: 0.99 (6H, t, J = 7.7 Hz), 1.36-1.43 (4H, m), 1.60-1.66 (4H, m), 3.40 (4H, t, J = 7.7 Hz), 3.89 (3H, s), 6.01 (1H, s), 6.26 (1H, d, J = 13.7 Hz), 6.31 (1H, dd, J = 2.2 Hz, 8.8 Hz), 6.92 (1H, dd, J = 14.3 Hz, 13.2 Hz), 7.38 (1H, d, J = 8.8 Hz), 7.48-7.52 (6H, m), 7.90 (1H, b)
13C-NMR (150 MHz, CDCl
3) δ: 13.9, 20.3, 29.6, 51.3, 55.0, 55.3, 93.4, 106.7, 111.7, 112.2, 112.4, 113.4, 114.4, 123.9, 126.8, 129.5, 130.6, 131.0, 148.7, 154.17, 154.24, 161.1, 162.6, 176.3
【0257】
実施例38
2-[4-[6-(4-ジブチルアミノ-2-メトキシフェニル)-1,3,5-へキサトリエニル]-3-シアノ-5,5-ジメチル-2(5H)-フラニリデン]プロパンジニトリル
【0258】
(38-1) 5-(4-ジブチルアミノ-2-メトキシフェニル)-2,4-ペンタジエンニトリル
【化212】
[この文献は図面を表示できません]
水素化ナトリウム 200 mg(8.3 mmol)にテトラヒドロフラン14 mlを加えた。氷冷下ジエチルシアノメチルホスホネート1.47 g(8.3 mmol)を滴下し、20分間攪拌した。次いで3-(4-ジブチルアミノ-2-メトキシフェニル)プロペナール1.02 g(3.52 mmol)をテトラヒドロフラン溶液として滴下した。30分攪拌した後水100 mlに加えて酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで脱水した後濃縮した。シリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製し、橙色油状物を1.0 g得た。(収率91.2%)
1H-NMR (600 MHz, CDCl
3) δ: 0.97 (6H, t, J = 7.7 Hz), 1.35-1.40 (4H, m), 1.55-1.60 (4H, m), 3.31 (4H, t, J = 7.7 Hz), 3.85 (3H, s), 4.97 and 5.20 (1H, d, J = 15.4 Hz), 6.04 (1H, s), 6.22-6.26 (1H, m), 6.71 and 6.73 (1H, dd, J = 0.7 Hz, 15.4 Hz), 7.07-7.18 (2H, m), 7.29 and 7.42 (1H, d, J = 8.8 Hz)
13C-NMR (150 MHz, CDCl
3) δ: 14.0, 20.3, 29.5, 50.8, 55.2, 92.8, 94.1, 104.6, 104.7, 111.9, 119.8, 128.0, 129.2, 129.3, 137.4, 137.6, 150.7, 152.6, 159.6
【0259】
(38-2) 5-(4-ジブチルアミノ-2-メトキシフェニル)-2,4-ペンタジエナール
【化213】
[この文献は図面を表示できません]
5-(4-ジブチルアミノ-2-メトキシフェニル)-2,4-ペンタジエンニトリル1.0 g(3.2 mmol)をトルエン25 mlに溶解した。アルゴン雰囲気下−73〜−76℃に冷却しながら水素化ジイソブチルアルミニウム(1.5 mol トルエン溶液)3.2 ml(4.8 mmol)を滴下した。1時間攪拌後昇温し、5%塩化アンモニウム水30 mlを滴下した。30分攪拌後ろ過、分液し、有機層を飽和食塩水で洗浄した。無水硫酸ナトリウムで脱水後濃縮し、残留液をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製し、濃赤色結晶を383 mg得た。(収率37.9%)
1H-NMR (600 MHz, CDCl
3) δ: 0.97 (6H, t, J = 7.1 Hz), 1.34-1.40 (4H, m), 1.58-1.63 (4H, m), 3.32 (4H, t, J = 7.1 Hz), 3.86 (3H, s), 6.09 (1H, s), 6.14 (1H, dd, J = 15.4 Hz, 8.2 Hz), 6.25 (1H, d, J = 8.8 Hz), 6.87 (1H, dd, J =15.4 Hz, 11.5 Hz), 7.26 (1H, d, J = 15.4 Hz), 7.28 (1H, d, J = 15.4 Hz), 7.37 (1H, d, J = 8.8 Hz), 9.53 (1H, d, J = 8.2 Hz)
13C-NMR (150 Hz, CDCl
3) δ: 13.9, 20.3, 29.5, 50.9, 55.2, 94.1, 104.7, 121.4, 128.0, 129.4, 139.1, 150.9, 155.4, 159.7
【0260】
(38-3) 2-[4-[6-(4-ジブチルアミノ-2-メトキシフェニル)-1,3,5-へキサトリエニル]-3-シアノ-5,5-ジメチル-2(5H)-フラニリデン]プロパンジニトリル
【化214】
[この文献は図面を表示できません]
エタノール3 ml及びテトラヒドロフラン1 mlに5-(4-ジブチルアミノ-2-メトキシフェニル)-2,4-ペンタジエナール146 mg(0.46 mmol)および2-(3-シアノ-4,5,5-トリメチル-2(5H)-フラニリデン)プロパンジニトリル101 mg(0.51 mmol)を溶解した。これに酢酸アンモニウム36 mgを加えて室温下19時間攪拌した。析出結晶をろ取し、エタノールで洗浄した後シリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製し、暗緑褐色結晶を140 mg得た。(収率60.9%) mp 156-160℃
1H-NMR (600 MHz, CDCl
3) δ: 0.98 (6H, t, J = 7.7 Hz), 1.35-1.41 (4H, m), 1.60-1.63 (4H, m), 1.68 (6H, s), 3.35 (4H, t, J = 7.7 Hz), 3.88 (3H, s), 6.07 (1H, s), 6.26 (1H, d, J = 8.8 Hz), 6.27 (1H, d, J = 15.4 Hz), 6.45 (1H, dd, J = 13.2 Hz, 12.1 Hz), 6.90 (1H, dd, J = 14.8 Hz, 11.5 Hz), 7.08 (1H, dd, J = 14.3 Hz, 11.5 Hz), 7.27 (1H, d, J = 15.4 Hz), 7.31 (1H, d, J = 8.8 Hz), 7.52 (1H, dd, J = 14.8 Hz, 11.5 Hz)
13C-NMR (150 MHz, CDCl
3) δ: 13.9, 20.3, 26.6, 29.6, 51.0, 55.3, 93.9, 96.6, 105.3, 111.6, 112.0, 112.8, 113.3, 114.4, 123.3, 127.8, 130.1, 140.5, 149.4, 151.9, 160.4, 173.0, 176.2
【0261】
実施例39
2-[4-[6-(4-ジブチルアミノ-2-メトキシフェニル)-1,3,5-へキサトリエニル]-3-シアノ-5-メチル5-トリフルオロメチル-2(5H)-フラニリデン]プロパンジニトリル
【化215】
[この文献は図面を表示できません]
エタノール5 mlに5-(4-ジブチルアミノ-2-メトキシフェニル)-2,4-ペンタジエナール 130 mg(0.41 mmol)および2-(3-シアノ-4,5-ジメチル-5-トリフルオロメチル-2(5H)-フラニリデン)プロパンジニトリル115 mg(0.45 mmol)を加えて50℃に加熱下2時間攪拌した。析出結晶をろ取してシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製し、緑褐色結晶を187 mg得た。(収率82.5%) mp 168-172℃
1H-NMR (600 MHz, CDCl
3) δ: 0.99 (6H, t, J = 7.7 Hz), 1.36-1.42 (4H, m), 1.61-1.66 (4H, m), 1.82 (3H, s), 3.38 (4H, t, J = 7.7 Hz), 3.90 (3H, s), 6.05 (1H, s), 6.15 (1H, d, J = 14.3 Hz), 6.32 (1H, d, J = 8.8 Hz), 6.49 (1H, dd, J = 13.2 Hz, 12.6 Hz), 6.97 (1H, dd, J = 14.7 Hz, 11.5 Hz), 7.23 (1H, d, J = 13.2 Hz), 7.42 (1H, d, J = 8.8 Hz), 7.43 (1H, d, J = 13.7 Hz), 7.97 (1H, bt)
13C-NMR (150 MHz, CDCl
3) δ: 13.9, 19.3, 20.3, 29.6, 51.16, 51.21, 55.3, 93.1, 93.6, 106.1, 111.5, 112.1, 113.0, 114.1, 121.3. 123.2, 123.8, 128.6, 131.1, 144.2, 151.5, 155.4, 160.9, 161.4, 175.9
【0262】
実施例40
2-[4-[6-(4-ジブチルアミノ-2-メトキシフェニル)-1,3,5-へキサトリエニル]-3-シアノ- 5-フェニル-5-トリフルオロメチル-2(5H)-フラニリデン]プロパンジニトリル
【化216】
[この文献は図面を表示できません]
エタノール5 mlに5-(4-ジブチルアミノ-2-メトキシフェニル)-2,4-ペンタジエナール100 mg(0.32 mmol)および2-(3-シアノ-4-メチル-5-フェニル-5-トリフルオロメチル-2(5H)-フラニリデン)プロパンジニトリル110 mg(0.35 mmol)を加えて50℃に加熱下2.5時間攪拌した。析出結晶をろ取してシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製し、黄褐色結晶を173 mg得た。(収率89.1%) mp 208-210℃
1H-NMR (600 MHz, CDCl
3) δ: 0.98 (6H, t, J = 7.1 Hz), 1.35-1.41 (4H, m), 1.60-1.63 (4H, m), 3.37 (4H, t, J = 7.7 Hz), 3.87 (3H, s), 6.03 (1H, s), 6.25 (1H, d, J = 14.3 Hz), 6.30 (1H, d, 8.8 Hz), 6.42 (1H, dd, J = 13.2 Hz, 12.1 Hz), 6.91 (1H, dd, J = 14.8 Hz, 12.1 Hz), 7.10 (1H, dd, J = 12.6 Hz, 12.3 Hz), 7.36 (1H, d, J = 13.7 Hz), 7.39 (1H, d, J = 8.8 Hz), 7.48-7.53 (5H, m), 7.71 (1H, b)
13C-NMR (150 MHz, CDCl
3) δ: 13.9, 20.3, 29.6, 51.2, 55.3, 93.6, 106.1, 111.5, 112.0, 112.1, 114.4, 121.3, 123.2, 123.7, 126.6, 126.8, 128.7, 129.5, 130.4, 131.1, 144.2, 151.9, 152.8, 154.2, 155.3, 160.8, 161.4, 176.0
【0263】
実施例41
2-[4-[2-[5-[4-(4-ジブチルアミノ-2-メトキシフェニル)-1,3-ブタジエニル]チオフェン-2-イル]ビニル]-3-シアノ-5,5-ジメチル-2(5H)-フラニリデン]プロパンジニトリル
【0264】
(41-1) ジブチル [3-メトキシ-4-[4-(チオフェン-2-イル)-1,3-ブタジエニル]フェニル]アミン
【化217】
[この文献は図面を表示できません]
アルゴン気流下テトラヒドロフラン15 mlにフェニルリチウム(19% ジブチルエーテル溶液)1.68 g(3.8 mmol)を加え、氷冷下塩化2-テニルトリフェニルホスホニウム1.37 g(3.5 mmol)を添加した。次いで3-(4-ジブチルアミノ-2-メトキシフェニル)プロペナール1.0 g(3.5 mmol)をテトラヒドロフランに溶解して滴下した。氷冷下2時間攪拌した後水に注いで酢酸エチルで抽出した。飽和食塩水で洗浄後無水硫酸ナトリウムで脱水し、濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製し、橙色油状物を0.92 g得た。(収率72.0%)
【0265】
(41-2) 5-[4-(4-ジブチルアミノ-2-メトキシフェニル)-1,3-ブタジエニル]チオフェン-2-カルボアルデヒド
【化218】
[この文献は図面を表示できません]
アルゴン気流下テトラヒドロフラン13 mlにジブチル[3-メトキシ-4-[4-(チオフェン-2-イル)-1,3-ブタジエニル]フェニル]アミン0.83 g(2.25 mmol)を溶解し、−68〜−70℃に冷却下n-ブチルリチウム(1.6 molヘキサン溶液)2.1 ml(3.36 mmol)を滴下した。30分攪拌後N,N-ジメチルホルムアミド0.21 ml(2.87 mmol)を滴下した。1.5時間攪拌後昇温し、水5 mlを滴下した。次いで50 mlの水に注いで酢酸エチルで抽出した。飽和食塩水で洗浄後無水硫酸ナトリウムで脱水し、濃縮した。残留液をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製し、暗赤褐色油状物を得た。これをエーテル100 mlに溶解し、沃素600 mgを添加して攪拌した後5%亜硫酸水素ナトリウム水、さらに飽和食塩水で洗浄した。無水硫酸ナトリウムで脱水後濃縮し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製し、暗赤褐色液を715 mg得た。(収率80.1%)
1H-NMR (600 MHz, CDCl
3) δ: 0.97 (6H, t, J = 7.7 Hz), 1.34-1.40 (4H, m), 1.57-1.62 (4H, m), 3.30 (4H, t, J = 7.7 Hz), 3.86 (3H, s), 6.11 (1H, d, J = 2.2 Hz), 6.25 (1H, dd, J = 2.2 Hz, 8.8 Hz), 6.62 (1H, d, J = 15.4 Hz), 6.78 (1H, dd, J = 15.4 Hz, 11.0 Hz), 6.99 (1H, d, J = 3.8 Hz), 7.01 (1H, dd, J = 15.4 Hz, 12.7 Hz), 7.02 (1H, d, J = 15.4 Hz), 7.34 (1H, d, J = 8.8 Hz), 7.60 (1H, d, J = 3.8 Hz), 9.80 (1H, s)
13C-NMR (150 MHz, CDCl
3) δ: 14.0, 20.3, 29.6, 50.9, 55.3, 94.5, 104.6, 113.4, 120.7, 123.4, 124.9, 128.2, 132.2, 136.1, 137.6, 140.3, 149.7, 154.2, 158.8, 182.3
【0266】
(41-3) 2-[4-[2-[5-[4-(4-ジブチルアミノ-2-メトキシフェニル)-1,3-ブタジエニル]チオフェン-2-イル]ビニル]-3-シアノ-5,5-ジメチル-2(5H)-フラニリデン]プロパンジニトリル
【化219】
[この文献は図面を表示できません]
5-[4-(4-ジブチルアミノ-2-メトキシフェニル)-1,3-ブタジエニル]チオフェン-2-カルボアルデヒド248 mg(0.62 mmol)および2-(3-シアノ-4,5,5-トリメチル-2(5H)-フラニリデン)プロパンジニトリル137 mg(0.61 mmol)をエタノール7 mlおよびテトラヒドロフラン2 mlに溶解した。これに酢酸アンモニウム50 mgを加えて50℃に加熱下4時間攪拌した。生成物をろ取し、エタノールで洗浄した後シリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製し、暗褐色結晶を241 mg得た。(収率66.8%) mp 185-187℃
1H-NMR (600 MHz, CDCl
3) δ: 0.97 (6H, t, J = 7.7 Hz), 1.34-1.41 (4H, m), 1.58-1.63 (4H, m), 1.74 (6H, s), 3.32 (4H, t, J = 7.7 Hz), 3.87 (3H, s), 6.11 (1H, d, J = 2.2 Hz), 6.26 (1H, dd, J = 2.2 Hz, 8.8 Hz), 6.51 (1H, d, J = 15.9 Hz), 6.62 (1H, d, J = 15.4 Hz), 6.81 (1H, dd, J = 14.8 Hz, 11.0 Hz), 6.96 (1H, d, J = 3.8 Hz), 7.02 (1H, dd, J = 14.8 Hz, 11.0 H), 7.07 (1H, d, J = 14.8 Hz), 7.34 (1H, d, J = 3.8 Hz), 7.35 (1H, d, J = 8.8 Hz), 7.76 (1H, d, J = 15.4 Hz)
13C-NMR (150 MHz, CDCl
3) δ: 13.9, 20.3, 26.5, 29.6, 50.9, 55.2, 55.7, 94.3, 95.6, 96.9, 104.8, 111.2, 111.5, 112.4, 113.3, 120.4, 123.3, 126.9, 128.6, 133.9, 137.6, 137.7, 137.8, 139.2, 150.2, 154.5, 159.1, 172.7, 175.8
【0267】
実施例42
2-[4-[2-[5-[4-(4-ジブチルアミノ-2-メトキシフェニル)-1,3-ブタジエニル]チオフェン-2-イル]ビニル]-3-シアノ-5メチル-5-トリフルオロメチル-2(5H)-フラニリデン]プロパンジニトリル
【化220】
[この文献は図面を表示できません]
5-[4-(4-ジブチルアミノ-2-メトキシフェニル)-1,3-ブタジエニル]チオフェン-2-カルボアルデヒド230 mg(0.58 mmol)および2-(3-シアノ-4,5-ジメチル-5-トリフルオロメチル-2(5H)-フラニリデン)プロパンジニトリル160 mg(0.63 mmol)をエタノール8 mlに溶解した。50℃に加熱下2時間攪拌した後生成物をろ取し、エタノールで洗浄した。次いでシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製し、黒色結晶を279 mg得た。(収率76.2%) mp 161-162℃
1H-NMR (600 MHz, CDCl
3) δ: 0.98 (6H, t, J = 7.7 Hz), 1.35-1.41 (4H, m), 1.58-1.64 (4H, m), 1.91 (3H, s), 3.33 (4H, t, J = 7.7 Hz), 3.87 (3H, s), 6.10 (1H, d, J = 2.2 Hz), 6.27 (1H, dd, J = 2.2 Hz, 8.8 Hz), 6.43 (1H, d, J = 14.8 Hz), 6.64 (1H, d, J = 14.8 Hz), 6.84 (1H, dd, J = 14.8 Hz, 11.0 Hz), 7.00 (1H, d, J = 3.8 Hz), 7.09 (1H, dd, J = 14.8 Hz, 11.0 Hz), 7.14 (1H, d, J = 15.4 Hz), 7.36 (1H, d, J = 8.8 Hz), 7.43 (1H, d, J = 3.8 Hz), 8.13 (1H, d, J = 14.8 Hz)
13C-NMR (150 MHz, CDCl
3) δ: 14.0, 19.2, 20.3, 29.6, 50.9, 55.2, 57.8, 94.2, 104.9, 110.4, 110.7, 111.2, 113.3, 120.4, 121.1, 123.0, 123.3, 127.7, 128.9, 135.4, 138.3, 139.5, 139.8, 140.9, 150.6, 157.1, 159.4, 161.7, 175.3
【0268】
実施例43
2-[4-[2-[5-[4-(4-ジブチルアミノ-2-メトキシフェニル)-1,3-ブタジエニル]チオフェン-2-イル]ビニル]-3-シアノ-5-フェニル-5-トリフルオロメチル-2(5H)-フラニリデン]プロパンジニトリル
【化221】
[この文献は図面を表示できません]
5-[4-(4-ジブチルアミノ-2-メトキシフェニル)-1,3-ブタジエニル]チオフェン-2-カルボアルデヒド220 mg(0.55 mmol)および2-(3-シアノ-4-メチル-5-フェニル-5-トリフルオロメチル-2(5H)-フラニリデン)プロパンジニトリル192 mg(0.61 mmol)をエタノール8 mlに溶解した。50℃に加熱下2.5時間攪拌した後生成物をろ取し、エタノールで洗浄した。次いでシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製し、黒色結晶を300 mg得た。(収率78.1%) mp 125-140℃
1H-NMR (600 MHz, CDCl
3) δ: 0.97 (6H, t, J = 7.7 Hz), 1.34-1.41 (4H, m), 1.58-1.63 (4H, m), 3.32 (4H, t, J = 7.7 Hz), 3.87 (3H, s), 6.09 (1H, d, J = 2.2 Hz), 6.25 (1H, dd, J = 2.2 Hz, 8.8 Hz), 6.55 (1H, d, J = 14.8 Hz), 6.61 (1H, d, J = 14.8 Hz), 6.83 (1H, dd, J = 14.8 Hz, 11.0 Hz), 6.95 (1H, d, J = 4.4 Hz), 7.07 (1H, dd, J = 14.8 Hz, 11.0 Hz), 7.13 (1H, d, J = 15.4 Hz), 7.28 (1H, d, J = 4.4 Hz), 7.34 (1H, d, J = 8.8 Hz), 7.50-7.57 (5H, m), 7.79 (1H, d, J = 14.8 Hz)
13C-NMR (150 MHz, CDCl
3) δ: 14.0, 20.3, 29.6, 50.9, 55.2, 58.0, 94.2, 104.9, 110.7, 111.1, 111.2, 111.6, 113.4, 120.4, 121.1, 123.3, 126.8, 127.6, 128.9, 129.8, 131.5, 135.4, 138.4, 139.5, 139.7, 141.4, 150.5, 157.2, 159.4, 161.7, 175.4
【0269】
実施例44
2-[4-[4-[5-[2-(4-ジブチルアミノ-2-メトキシフェニル)ビニル]チオフェン-2-イル]-1,3-ブタジエニル]-3-シアノ-5,5-ジメチル-2(5H)-フラニリデン]プロパンジニトリル
【0270】
(44-1)3-[5-[2-(4-ジブチルアミノ-2-メトキシフェニル)ビニル]チオフェン-2-イル]アクリロニトリル
【化222】
[この文献は図面を表示できません]
水素化ナトリウム111 mg(4.63 mmol)にテトラヒドロフラン8 mlを加えた。氷冷下ジエチルシアノメチルホスホネート820 mg(4.63 mmol)を滴下して30分間攪拌した。次いで5-[2-(4-ジブチルアミノ-2-メトキシフェニル)ビニル]チオフェン-2-カルボアルデヒド860 mg(2.31 mmol)をテトラヒドロフラン溶液として滴下し、1時間攪拌した。反応液を水に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで脱水した後濃縮した。シリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製し、濃赤色油状物を828 mg得た。(収率90.7%)
1H-NMR (600 MHz, CDCl
3) δ: 0.97 (6H, t, J = 7.7 Hz), 1.34-1.40 (4H, m), 1.57-1.62 (4H, m), 3.30 (4H, t, J = 7.7 Hz), 3.87 (3H, s), 5.48 (1H, d, J = 16.5 Hz), 6.12 (1H, d, J = 2.2 Hz), 6.25 (1H, dd, J = 2.2 Hz, 8.8 Hz), 6.87 (1H, d, J = 3.8 Hz), 7.01 (1H, d, J = 15.9 Hz), 7.07 (1H, d, J = 3.8 Hz), 7.24 (1H, d, J = 15.9 Hz) 7.33 (1H, d, J = 8.8 Hz), 7.38 (1H, d, J = 15.9 Hz)
13C-NMR (150 MHz, CDCl
3) δ: 14.0, 20.3, 29.5, 50.9, 55.2, 91.8, 94.5, 104.6, 112.7, 116.2, 118.8, 124.8, 127.5, 128.3, 132.9, 134.9, 142.8, 149.8, 149.9, 158.8
【0271】
(44-2) 3-[5-[2-(4-ジブチルアミノ-2-メトキシフェニル)ビニル]チオフェン-2-イル]プロペナール
【化223】
[この文献は図面を表示できません]
3-[5-[2-(4-ジブチルアミノ-2-メトキシフェニル)ビニル]チオフェン-2-イル]アクリロニトリル820 mg(2.08 mmol)をトルエン25 mlに溶解した。アルゴン雰囲気下−75〜−76℃に冷却しながら水素化ジイソブチルアルミニウム(1.5 mol トルエン溶液)2.1 ml(3.15 mmol)を滴下した。75分攪拌後昇温し、5%塩化アンモニウム水30 mlを滴下した。30分攪拌後ろ過、分液し、有機層を飽和食塩水で洗浄した。無水硫酸ナトリウムで脱水後濃縮し、残留液をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製し、暗赤褐色油状物を230 mg得た。(収率27.8%)
1H-NMR (600 MHz, CDCl
3) δ: 0.97 (6H, t, J = 7.7 Hz), 1.34-1.40 (4H, m), 1.57-1.63 (4H, m), 3.31 (4H, t, J = 7.7 Hz), 3.88 (3H, s), 6.13 (1H, d, J = 2.2 Hz), 6.25 (1H, dd, J = 2.2 Hz, 8.8 Hz), 6.41 (1H, dd, J = 15.4 Hz, 7.7 Hz), 6.93 (1H, d, J = 3.3 Hz), 7.04 (1H, d, J = 15.9 Hz), 7.21 (1H, d, J = 3.3 Hz), 7.28 (1H, d, J = 15.9 Hz), 7.35 (1H, d, J = 8.8 Hz), 7.50 (1H, d, J = 15.4 Hz), 9.59 (1H, d, J = 7.7 Hz)
13C-NMR (150 MHz, CDCl
3) δ: 14.0, 20.3, 29.6, 50.9, 55.3, 94.5, 104.6, 112.7, 116.4, 125.2, 125.7, 127.6, 128.4, 134.0, 135.9, 144.8, 149.8, 151.3, 158.9, 192.8
【0272】
(44-3) 2-[4-[4-[5-[2-(4-ジブチルアミノ-2-メトキシフェニル)ビニル]チオフェン-2-イル]-1,3-ジブタエニル]-3-シアノ-5,5-ジメチル-2(5H)-フラニリデン]プロパンジニトリル
【化224】
[この文献は図面を表示できません]
3-[5-[2-(4-ジブチルアミノ-2-メトキシフェニル)ビニル]チオフェン-2-イル]プロペナール130 mg(0.33 mmol)および2-(3-シアノ-4,5,5-トリメチル-2(5H)-フラニリデン)プロパンジニトリル72 mg(0.36 mmol)をエタノール3 mlおよびテトラヒドロフラン1 mlに溶解した。これに酢酸アンモニウム26 mgを添加して室温下20時間攪拌した。生成物をろ取し、エタノールで洗浄後シリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製し、黒色結晶を87 mg得た。(収率46.0%)
1H-NMR (600 MHz, CDCl
3) δ: 0.98 (6H, t, J = 7.7 Hz), 1.35-1.41 (4H, m), 1.58-1.63 (4H, m), 1.70 (6H, s), 3.32 (4H, t, J = 7.7 Hz), 3.89 (3H, s), 6.12 (1H, d, J = 2.2 Hz), 6.27 (1H, dd, J = 2.2 Hz, 8.8 Hz), 6.37 (1H, d, J = 14.8 Hz), 6.69 (1H, dd, J = 14.8 Hz, 11.5 Hz), 6.94 (1H, d, J = 3.8 Hz), 7.06 (1H, d, J = 15.9 Hz), 7.16 (1H, d, J = 3.8 Hz), 7.24 (1H, d, J = 14.8 Hz), 7.32 (1H, d, J = 15.9 Hz), 7.36 (1H, d, J = 8.8 Hz), 7.55 (1H, dd, J = 14.8 Hz, 11.5 Hz)
13C-NMR (150 MHz, CDCl
3) δ: 14.0, 20.3, 26.4, 29.6, 50.9, 55.3, 55.8, 94.4, 95.8, 96.9, 104.8, 111.2, 111.5, 112.4, 112.7, 116.0, 116.3, 125.5, 126.1, 128.6, 134.4, 138.1, 139.4, 148.1, 150.2, 152.5, 159.1, 172.9, 175.9
【0273】
実施例45
2-[4-[4-[5-[2-(4-ジブチルアミノ-2-メトキシフェニル)ビニル]チオフェン-2-イル]-1,3-ブタジエニル]-3-シアノ-5-フェニル-5-トリフルオロメチル-2(5H)-フラニリデン]プロパンジニトリル
【化225】
[この文献は図面を表示できません]
3-[5-[2-(4-ジブチルアミノ-2-メトキシフェニル)ビニル]チオフェン-2-イル]プロペナール100 mg(0.25 mmol)および2-(3-シアノ-4-メチル-5-フェニル-5-トリフルオロメチル-2(5H)-フラニリデン)プロパンジニトリル87 mg(0.28 mmol)をエタノール4 mlに溶解した。50℃に加熱下4時間攪拌した後生成物をろ取し、エタノールで洗浄した。次いでシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製し、黒色結晶を97 mg得た。(収率55.5%)
1H-NMR (600 MHz, CDCl
3) δ: 0.97 (6H, t, J = 7.1 Hz), 1.35-1.41 (4H, m), 1.58-1.63 (4H, m), 3.32 (4H, t, J = 7.7 Hz), 3.88 (3H, s), 6.10 (1H, s), 6.26 (1H, d, 8.8 Hz), 6.39 (1H, d, J = 14.8 Hz), 6.65 (1H, dd, J = 14.3 Hz, 11.5 Hz), 6.96 (1H, d, J = 3.8 Hz), 7.07 (1H, d, J = 15.9 Hz), 7.20 (1H, d, J = 3.8 Hz), 7.21 (1H, d, J = 14.8 Hz), 7.35 (1H, d, J = 8.8 Hz), 7.36 (1H, d, J = 15.9 Hz), 7.48-7.57 (5H, m), 7.69 (1H, bt)
13C-NMR (150 MHz, CDCl
3) δ: 14.0, 20.3, 29.6, 50.9, 55.2, 58.0, 94.2, 96.0, 104.9, 110.7, 111.2, 112.7, 116.1, 121.1, 123.0, 126.0, 126.67, 126.76, 128.9, 129.69, 129.75, 129.9, 131.4, 136.3, 138.4, 141.6, 150.5, 150.8, 155.0, 159.4, 161.8, 175.5
【0274】
実施例46
2-[4-[3-[3-[2-(4-ジブチルアミノ-2-メトキシフェニル)ビニル]-5,5-ジメチル-2-シクロヘキセニリデン]-1-プロペニル]-3-シアノ-5,5-ジメチル-2(5H)-フラニリデン]プロパンジニトリル
【0275】
(46-1) 3-[2-(4-ジブチルアミノ-2-メトキシフェニル)ビニル]-5,5-ジメチル-2-シクロヘキセノン
【化226】
[この文献は図面を表示できません]
イソホロン1.5 g(10.85 mmol)をテトラヒドロフラン15 mlに溶解し、ナトリウムエトキシド(20 % エタノール溶液)3.4 g(10.0 mmol)を添加した。50℃に加熱下4-ジブチルアミノ-2-メトキシベンズアルデヒド2.6 g(9.87 mmol)をテトラヒドロフラン溶液として滴下して4.5時間攪拌した。酢酸エチル100 mlを加えて飽和食塩水で洗浄後無水硫酸ナトリウムで脱水し、濃縮した。シリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製し、赤橙色油状物を1.7 g得た。(収率45.0%)
1H-NMR (600 MHz, CDCl
3) δ: 0.97 (6H, t, J = 7.1 Hz), 1.34-1.40 (4H, m), 1.57-1.62 (4H, m), 2.28 (2H, s), 2.49 (2H, s), 3.31 (4H, t, J = 7.1 Hz), 3.87 (3H, s), 5.99 (1H, s), 6.10 (1H, d, J = 2.2 Hz), 6.26 (1H, dd, J = 2.2 Hz, 8.8 Hz), 6.75 (1H, d, J = 15.9 Hz), 7.31 (1H, d, J = 15.9 Hz), 7.42 (1H, d, J = 8.8 Hz)
13C-NMR (150 MHz, CDCl
3) δ: 14.0, 20.3, 28.6, 29.5, 33.3, 39.1, 50.8, 51.5, 55.2, 94.2, 104.7, 112.5, 124.2, 124.3, 128.3, 130.5, 150.4, 157.1, 159.2, 200.2
【0276】
(46-2) [3-[2-(4-ジブチルアミノ-2-メトキシフェニル)ビニル]-5,5-ジメチル-2-シクロヘキセニリデン]アセトニトリル
【化227】
[この文献は図面を表示できません]
水素化ナトリウム0.23 g(9.6 mmol)にテトラヒドロフラン20 mlを加えた。氷冷下シアノメチルホスホン酸ジエチル1.39 g(7.85 mmol)を滴下し、次いで3-[2-(4-ジブチルアミノ-2-メトキシフェニル)ビニル]-5,5-ジメチル-2-シクロヘキセノン1.21 g(3.15 mmol)をテトラヒドロフラン溶液として滴下した。50℃で一夜攪拌した後水を加えて酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで脱水した後濃縮した。シリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製し、橙色油状物を1.05 g得た。(収率82.0%)
1H-NMR (600 MHz, CDCl
3) δ: 0.96 and 0.97 (6H, t, J = 7.7 Hz), 1.00 and 1.03 (6H, s), 1.34-1.40 (4H, m), 1.56-1.62 (4H, m), 2.21 and 2.33 (2H, s), 2.33 and 2.45 (2H, s), 3.28-3.31 (4H, m), 3.856 and 3.864 (3H, s), 4.85 and 5.03 (1H, s), 6.11 (1H, d, J = 2.2 Hz), 6.19 and 6.64 (1H, s), 6.24 and 6.26 (1H, dd, J = 2.2 Hz, 8.8 Hz), 6.69 and 6.81 (1H, d, J = 16.5 Hz), 7.07 and 7.09 (1H, d, J = 16.5 Hz), 7.36 and 7.37 (1H, d, J = 8.8 Hz)
13C-NMR (150 MHz, CDCl
3) δ: 14.0, 14.2, 20.3, 21.1, 28.159, 28.197, 29.6, 31.1, 31.3, 38.9, 42.2, 44.9, 50.9, 55.2, 60.4, 89.5, 91.1, 94.4, 104.67, 104.74, 113.1, 118.2, 119.0, 122.1, 124.2, 125.2, 125.6, 127.1, 127.4, 127.7, 128.0, 146.5, 146.9, 149.8, 158.4, 158.69, 158.73
【0277】
(46-3) [3-[2-(4-ジブチルアミノ-2-メトキシフェニル)ビニル]-5,5-ジメチル-2-シクロヘキセニリデン]アセトアルデヒド
【化228】
[この文献は図面を表示できません]
[3-[2-(4-ジブチルアミノ-2-メトキシフェニル)ビニル]-5,5-ジメチル-2-シクロヘキセニリデン]アセトニトリル0.3 g(0.74 mmol)をトルエン10 mlに溶解した。ドライアイス/アセトン冷却下水素化ジイソブチルアルミニウム(1.5 molトルエン溶液)0.74 mlを滴下した。2時間攪拌後昇温し、塩化アンモニウム水を滴下した。有機層を分取し、無水硫酸ナトリウムで脱水後濃縮した。シリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製し、暗赤褐色油状物を0.21 g得た。(収率71.0%)
1H-NMR (600 MHz, CDCl
3) δ: 0.97 (6H, t, J = 7.7 Hz), 1.03 and 1.06 (6H, s), 1.34-1.40 (4H, m), 1.57-1.62 (4H, m), 2.27 and 2.39 (2H, s), 2.38 and 2.67 (2H, s), 3.30 (4H, m), 3.86 and 3.87 (3H, s), 5.67 and 5.89 (1H, d, J = 8.2 Hz), 6.11 (1H, d, J = 2.2 Hz), 6.24 and 7.15 (1H, s), 6.25-6.27 (1H, m), 6.76 and 6.80 (1H, d, J = 16.5 Hz), 7.10 and 7.12 (1H, d, J = 16.5 Hz), 7.38 and 7.40 (1H, d, J = 8.8 Hz), 10.03 and 10.21 (1H, d, J = 8.2 Hz)
13C-NMR (150 MHz, CDCl
3) δ: 14.0, 20.3, 28.3, 28.4, 29.6, 31.1, 39.0, 39.2, 39.5, 46.5, 50.8, 55.2, 94.4, 104.8, 113.2, 120.0, 123.7, 125.69, 125.75, 125.9, 127.3, 127.4, 127.5, 127.91, 127.93, 147.7, 147.9, 150.0, 157.3, 157.6, 158.8, 158.9, 189.8, 190.6
【0278】
(46-4) 2-[4-[3-[3-[2-(4-ジブチルアミノ-2-メトキシフェニル)ビニル]-5,5-ジメチル-2-シクロヘキセニリデン]-1-プロペニル]-3-シアノ-5,5-ジメチル-2(5H)-フラニリデン]プロパンジニトリル
【化229】
[この文献は図面を表示できません]
[3-[2-(4-ジブチルアミノ-2-メトキシフェニル)ビニル]-5,5-ジメチル-2-シクロヘキセニリデン]アセトアルデヒド173 mg(0.42 mmol)および2-(3-シアノ-4,5,5-トリメチル-2(5H)-フラニリデン)プロパンジニトリル95 mg(0.48 mmol)をエタノール6 mlに溶解した。これに酢酸アンモニウム34 mgを加えて50℃に加熱下3.5時間攪拌した。溶媒を留去してシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製し、暗褐色結晶を229 mg得た。(収率91.8%) mp 228-230℃
1H-NMR (600 MHz, CDCl
3) δ: 0.98 (6H, t, J = 7.7 Hz), 1.03 and 1.05 (6H, s), 1.35-1.41 (4H, m), 1.58-1.63 (4H, m), 1.69 and 1.74 (6H, s), 2.34 and 2.44 (2 H, s), 2.42 (2H, s), 3.37 (4H, t, J = 7.7 Hz), 3.88 (3H, s), 6.07 and 6.32 (1H, d, J = 12.6 Hz), 6.09 (1H, s), 6.15 and 6.21 (1H, d, J = 14.8 Hz), 6.27 (1H, d, J = 8.8 H), 6.36 and 6.78 (1 H, s), 6.84 and 6.86 (1H, d, J = 15.9 Hz,), 7.24 and 7.25 (1H, d, J = 15.9 Hz), 7.42 and 7.46 (1 H, d, J = 8.8 Hz), 8.00 and 8.30 (1 H, b)
13C-NMR (150 MHz, CDCl
3) δ: 14.0, 20.3, 26.6, 28.3, 28.5, 29.6, 31.5, 31.8, 39.5, 39.7, 40.0, 50.9, 54.3, 55.2, 94.1, 96.5, 105.0, 112.0, 112.2, 112.9, 113.3, 114.5, 125.5, 127.3, 128.3, 129.0, 129.8, 143.4, 144.1, 150.6, 150.8, 156.2, 159.4, 172.8, 176.4
【0279】
実施例47
2-[4-[3-[3-[2-(4-ジブチルアミノ-2-メトキシフェニル)ビニル]-5,5-ジメチル-2-シクロヘキセニリデン]-1-プロペニル]-3-シアノ-5-メチル-5-トリフルオロメチル-2(5H)-フラニリデン]プロパンジニトリル
【化230】
[この文献は図面を表示できません]
[3-[2-(4-ジブチルアミノ-2-メトキシフェニル)ビニル]-5,5-ジメチル-2-シクロヘキセニリデン]アセトアルデヒド 200 mg(0.49 mmol)および2-(3-シアノ-4,5-ジメチル-5-トリフルオロメチル-2(5H)-フラニリデン)プロパンジニトリル136 mg(0.54 mmol)をエタノール6 mlに溶解した。50℃に加熱下3.5時間攪拌した後溶媒を留去してシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製し、暗褐色結晶を224 mg得た。(収率71.2%) mp 196-201℃
1H-NMR (600 MHz, CDCl
3) δ: 0.98 (6H, t, J = 7.1 Hz), 1.05 (6 H, s), 1.35-1.41 (4H, m), 1.61-1.63 (4H, m), 1.82 (3H, s), 2.49 (4 H, s), 3.35 (4H, t, J = 7.1 Hz), 3.89 (3H, s), 6.08 (1H, s), 6.12 (1H, b), 6.29 (1H, d, J = 8.2 Hz), 6.38 (1H, d, J = 12.6 Hz), 6.43 (1H, s), 6.89 (1 H, d, J = 15.9 Hz), 7.42 (1H, d, J = 15.9 Hz), 7.46 (1 H, d, J = 8.8 Hz), 8.39 (1 H, b)
13C-NMR (150 MHz, CDCl
3) δ: 14.0, 14.2, 19.4, 20.3, 28.4, 29.6, 31.8, 39.8, 40.1, 51.0, 55.3, 60.4, 93.9, 105.5, 111.5, 112.2, 113.2, 125.3, 128.6, 129.1, 129.7, 132.8, 145.8, 151.5, 160.1, 171.2, 176.0
【0280】
実施例48
2-[4-[3-[3-[2-(4-ジブチルアミノ-2-メトキシフェニル)ビニル]-5,5-ジメチル-2-シクロヘキセニリデン]-1-プロペニル]-3-シアノ-5-フェニル-5-トリフルオロメチル-2(5H)-フラニリデン]プロパンジニトリル
【化231】
[この文献は図面を表示できません]
[3-[2-(4-ジブチルアミノ-2-メトキシフェニル)ビニル]-5,5-ジメチル-2-シクロヘキセニリデン]アセトアルデヒド207 mg(0.51 mmol)および2-(3-シアノ-4-メチル-5-フェニル-5-トリフルオロメチル-2(5H)-フラニリデン)プロパンジニトリル175 mg(0.56 mmol)を溶解し、50℃に加熱下3時間攪拌した。析出した結晶をろ取し、エタノールで洗浄した。次いでシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製し、暗褐色結晶を274 mg得た。(収率76.8%)mp 164-166℃
1H-NMR (600 MHz, CDCl
3) δ: 0.97 (3H, s), 0.98 (6H, t, J = 7.7 Hz), 1.01 (3H, s), 1.35-1.41 (4H, m), 1.59-1.64 (4H, m), 2.26-2.34 (2H, b), 2.44 (2H, s), 3.35 (4H, t, J = 7.7 Hz), 3.88 (3H, s), 6.07 (1H, d, J = 2.2 Hz), 6.25 (2H, b), 6.29 (1H, d, J = 8.8 Hz), 6.37 (1H, b), 6.85 (1H, d, J = 15.4 Hz), 7.40 (1H, d, J = 15.4 Hz), 7.45 (1H, d, J = 8.8 Hz), 7.48-7.53 (5H, m), 8.08 (1H, b)
13C-NMR (150 MHz, CDCl
3) δ: 13.9, 20.3, 28.1, 28.5, 29.6, 39.7, ,39.8, 51.0, 55.2, 55.3, 93.9, 105.5, 111.6, 112.2, 113.6, 114.47, 114.52, 123.2, 125.3, 126.7, 128.5, 129.1, 129.5, 130.7, 131.0, 132.9, 151.5, 160.2, 176.2
【0281】
実施例49
2-[4-[3-[3-[2-(4-ジブチルアミノ-2-メトキシフェニル)ビニル]-2-メトキシ-5,5-ジメチル-2-シクロヘキセニリデン]-1-プロペニル]-3-シアノ-5,5-ジメチル-2(5H)-フラニリデン]プロパンジニトリル
【0282】
(49-1) 3-[2-(4-ジブチルアミノ-2-メトキシフェニル)ビニル]-2-メトキシ-5,5-ジメチル-2-シクロヘキセノン
【化232】
[この文献は図面を表示できません]
エタノール10 mlにナトリウム0.32 g(13.9 mmol)を溶解し、これに4-ジブチルアミノ-2-メトキシベンズアルデヒド2.36 g(8.96 mmol)および2-メトキシ-3,5,5-トリメチル-2-シクロヘキセノン1.58 g(9.39 mmol)をエタノールに溶解して添加した。60℃に加熱下17時間攪拌した後濃縮し、残留液をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製し、暗赤色油状物を2.27 g得た。(収率61.2%)
1H-NMR (600 MHz, CDCl
3) δ: 0.97 (6H, t, J = 7.7 Hz), 1.11 (6H, s), 1.34-1.40 (4H, m), 1.58-1.63 (4H, m), 2.36 (2H, s), 2.56 (2H, s), 3.31 (4H, t, J = 7.7 Hz), 3.73 (3H, s), 3.87 (3H, s), 6.11 (1H, d, J = 2.2 Hz), 6.27 (1H, dd, J = 2.2 Hz, 8.8 Hz), 7.23 (1H, d, J = 16.5 Hz), 7.28 (1H, d, J = 16.5 Hz), 7.53 (1H, d, J = 8.8 Hz)
13C-NMR (150 MHz, CDCl
3) δ: 14.0, 20.3, 28.5, 29.5, 32.7, 38.8, 50.9, 52.1, 55.3, 60.5, 94.2, 104.8, 113.3, 118.1, 128.0, 129.6, 141.2, 147.2, 150.2, 159.0, 194.5
【0283】
(49-2) [3-[2-(4-ジブチルアミノ-2-メトキシフェニル)ビニル]-2-メトキシ-5,5-ジメチル-2-シクロヘキセニリデン]アセトニトリル
【化233】
[この文献は図面を表示できません]
水素化ナトリウム0.18 g(7.5 mmol)にテトラヒドロフラン12 mlを加えた。氷冷下シアノメチルホスホン酸ジエチル 0.98g(5.5 mmol)を滴下し、次いで3-[2-(4-ジブチルアミノ-2-メトキシフェニル)ビニル]-2-メトキシ-5,5-ジメチル-2-シクロヘキセノン0.915 g(2.2 mmol)をテトラヒドロフラン溶液として滴下した。60℃で24時間攪拌した後水を加えて酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで脱水した後濃縮した。シリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製し、橙色油状物を0.51 g得た。(収率52.9%)
1H-NMR (600 MHz, CDCl
3) δ: 0.97 (6H, t, J = 7.7 Hz), 1.04 (6H, s), 1.34-1.40 (4H, m), 1.57-1.62 (4H, m), 2.39 (2H, s), 2.53 (2H, s), 3.30 (4H, m), 3.63 (3H, s), 3.86 (3H, s), 5.44 (1H, s), 6.11 (1H, d, J = 2.2 Hz), 6.26 (1H, dd, J = 2.2 Hz, 8.8 Hz), 7.05 (1H, d, J = 15.9 Hz), 7.15 (1H, d, J = 16.5 Hz), 7.46 (1H, d, J = 8.8 Hz)
13C-NMR (150 MHz, CDCl
3) δ: 14.0, 20.3, 28.1, 29.6, 30.8, 39.0, 42.7, 50.9, 55.3, 60.8, 88.7, 94.4, 104.7, 113.6, 118.6, 119.1, 127.3, 127.7, 131.7, 148.0, 149.8, 153.2, 158.7
【0284】
(49-3) [3-[2-(4-ジブチルアミノ-2-メトキシフェニル)ビニル]-2-メトキシ-5,5-ジメチル-2-シクロヘキセニリデン]アセトアルデヒド
【化234】
[この文献は図面を表示できません]
[3-[2-(4-ジブチルアミノ-2-メトキシフェニル)ビニル]-2-メトキシ-5,5-ジメチル-2-シクロヘキセニリデン]アセトニトリル1.08 g(2.47 mmol)をトルエン30 mlに溶解した。ドライアイス/アセトン冷却下水素化ジイソブチルアルミニウム(1.5 molトルエン溶液) 3.6 mlを滴下した。2時間攪拌後昇温し、5%塩化アンモニウム水を滴下した。有機層を分取し、無水硫酸ナトリウムで脱水後濃縮した。シリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製し、暗赤褐色結晶を612 mg得た。(収率56.3%)
1H-NMR (600 MHz, CDCl
3) δ: 0.97 (6H, t, J = 7.7 Hz), 1.07 (6H, s), 1.34-1.40 (4H, m), 1.57-1.62 (4H, m), 2.43 (2H, s), 2.73 (2H, s), 3.31 (4H, t, J = 7.7 Hz), 3.64 (3H, s), 3.87 (3H, s), 6.12 (1H, d, J = 2.2 Hz), 6.27 (1H, dd, J = 2.2 Hz, 8.8 Hz), 6.30 (1H, d, J = 8.2 Hz), 7.09 (1H, d, J = 16.5 Hz), 7.24 (1H, d, J = 16.5 Hz), 7.48 (1H, d, J = 8.8 Hz), 10.07 (1H, d, J = 8.2 Hz)
13C-NMR (150 MHz, CDCl
3) δ: 14.0, 20.3, 28.3, 29.6, 30.7, 38.8, 39.2, 50.9, 55.3, 60.9, 94.4, 104.8, 113.7, 119.2, 121.2, 127.4, 127.7, 133.8, 149.0, 149.9, 151.6, 158.8, 191.1
【0285】
(49-4) 2-[4-[3-[3-[2-(4-ジブチルアミノ-2-メトキシフェニル)ビニル]-2-メトキシ-5,5-ジメチル-2-シクロヘキセニリデン]-1-プロペニル]-3-シアノ-5,5-ジメチル-2(5H)-フラニリデン]プロパンジニトリル
【化235】
[この文献は図面を表示できません]
[3-[2-(4-ジブチルアミノ-2-メトキシフェニル)ビニル]-2-メトキシ-5,5-ジメチル-2-シクロヘキセニリデン]アセトアルデヒド239 mg(0.54 mmol)および2-(3-シアノ-4,5,5-トリメチル-2(5H)-フラニリデン)プロパンジニトリル120 mg(0.60 mmol)をエタノール6 mlおよびテトラヒドロフラン2 mlに溶解した。これに酢酸アンモニウム42 mgを加えて50℃に加熱下2.5時間攪拌した。溶媒を留去し、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製し、暗褐色結晶を279 mg得た。(収率82.7%) mp 244-246℃
1H-NMR (600 MHz, CDCl
3) δ: 0.98 (6H, t, J = 7.7 Hz), 1.06 (6H, s), 1.35-1.41 (4H, m), 1.59-1.63 (4H, m), 1.69 (6H, s), 2.27 (2 H, s), 2.48 (2H, s), 3.33 (4H, t, J = 7.7 Hz), 3.69 (3H, s), 3.88 (3H, s), 6.10 (1H, d, J = 2.2 Hz), 6.29 (1H, dd, J = 2.2 Hz, 8.8 Hz), 6.33 (1H, d, J = 14.9 Hz), 6.76 (1H, d, J = 14.9 Hz), 7.21 (1 H, d, J = 14.9 Hz), 7.29 (1H, d, J = 16.5 Hz), 7.51 (1 H, d, J = 8.8 Hz), 8.00 (1H, t, J = 13.9 Hz)
13C-NMR (150 MHz, CDCl
3) δ: 14.0, 20.3, 26.5, 28.3, 29.6, 31.0, 39.1, 40.1, 50.9, 54.7, 55.3, 61.3, 93.5, 94.2 96.6, 105.1, 111.9, 112.1, 112.8, 113.9, 115.8, 119.1, 122.4, 128.2, 129.6, 137.1, 144.2, 148.8, 150.5, 151.0, 159.3, 173.0, 176.3
【0286】
実施例50
2-[4-[3-[3-[2-(4-ジブチルアミノ-2-メトキシフェニル)ビニル]-2-メトキシ-5,5-ジメチル-2-シクロヘキセニリデン]-1-プロペニル]-3-シアノ-5-メチル-5-トリフルオロメチル-2(5H)-フラニリデン]プロパンジニトリル
【化236】
[この文献は図面を表示できません]
[3-[2-(4-ジブチルアミノ-2-メトキシフェニル)ビニル]-2-メトキシ-5,5-ジメチル-2-シクロヘキセニリデン]アセトアルデヒド 200 mg(0.46 mmol)および2-(3-シアノ-4,5-ジメチル-5-トリフルオロメチル-2(5H)-フラニリデン)プロパンジニトリル127 mg(0.50 mmol)をエタノール5 mlに溶解した。60℃に加熱下2時間攪拌した後溶媒を留去し、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製し、褐色結晶を226 mg得た。(収率73.6%) mp 141-151℃
1H-NMR (600 MHz, CDCl
3) δ: 0.98 (6H, t, J = 7.7 Hz), 1.06 (3H, s), 1.07 (3H, s), 1.36-1.42 (4H, m), 1.60-1.65 (4H, m), 1.84 (3H, s), 2.53 (4 H, s), 3.36 (4H, t, J = 7.7 Hz), 3.71 (3H, s), 3.90 (3H, s), 6.09 (1H, d, J = 2.2 Hz), 6.26 (1H, d, J = 13.7 Hz), 6.31 (1H, dd, J = 2.2 Hz, 8.8 Hz), 6.81 (1H, d, J = 12.6 Hz), 7.33 (1 H, d, J = 15.9 Hz), 7.38 (1H, d, J = 16.5 Hz), 7.55 (1 H, d, J = 8.8 Hz), 8.37 (1H, b)
13C-NMR (150 MHz, CDCl
3) δ: 14.0, 19.3, 20.3, 28.2, 29.6, 31.2, 39.4, 40.2, 51.0, 55.3, 55.7, 61.5, 92.9, 93.9, 105.5, 111.4, 112.0, 112.6, 114.1, 114.5, 119.0, 123.3, 128.9, 132.4, 141.7, 146.0, 151.3, 151.7, 151.9, 160.1, 161.1, 175.9
【0287】
実施例51
2-[4-[3-[3-[2-(4-ジブチルアミノ-2-メトキシフェニル)ビニル]-2-メトキシ-5,5-ジメチル-2-シクロヘキセニリデン]-1-プロペニル]-3-シアノ-5-フェニル-5-トリフルオロメチル-2(5H)-フラニリデン]プロパンジニトリル
【化237】
[この文献は図面を表示できません]
3-[2-(4-ジブチルアミノ-2-メトキシフェニル)ビニル]-2-メトキシ-5,5-ジメチル-2-シクロヘキセニリデン]アセトアルデヒド185 mg(0.42 mmol)および2-(3-シアノ-4-メチル-5-フェニル-5-トリフルオロメチル-2(5H)-フラニリデン)プロパンジニトリル146 mg(0.46 mmol)を溶解し、60℃に加熱下2時間攪拌した。析出した結晶をろ取し、エタノールで洗浄した。次いでシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製し、褐色結晶を172 mg得た。(収率55.5%) mp 153-158℃
1H-NMR (600 MHz, CDCl
3) δ: 0.97 (3H, s), 0.98 (6H, t, J = 7.7 Hz), 1.02 (3H, s), 1.35-1.41 (4H, m), 1.59-1.64 (4H, m), 2.27 (1H, d, J = 15.9 Hz), 2.36 (1H, d, J = 15.9 Hz), 2.49 (2H, s), 3.35 (4H, t, J = 7.7 Hz), 3.66 (3H, s), 3.89 (3H, s), 6.08 (1H, d, J = 2.2 Hz), 6.30 (1H, dd, J = 2.2 Hz, 8.8 Hz), 6.37 (1H, d, J = 13.8 Hz), 6.72 (1H, d, J = 12.6 Hz), 7.30 (1H, d, J = 15.9 Hz), 7.36 (1H, d, J = 15.9 Hz), 7.50-7.54 (6H, m), 8.02 (1H, b)
13C-NMR (150 MHz, CDCl
3) δ: 14.0, 20.3, 28.0, 28.4, 29.6, 31.2, 39.3, 51.0, 55.3, 55.9, 61.5, 91.9, 105.5, 111.4, 111.9, 114.2, 115.8, 119.0, 121.2, 123.2, 123.3, 126.8, 128.9, 129.5, 130.6, 131.1, 132.5, 141.7, 146.4, 151.4, 151.7, 151.8, 160.1, 161.2, 176.0
【0288】
実施例52
2-[3-シアノ-5-フェニル-5-トリフルオロメチル-4-[2-[5-[2-(2,4,6-トリメトキシフェニル)ビニル]-2-チエニル]ビニル]-2(5H)-フラニリデン]プロパンジニトリル
【0289】
(52-1) 2-[2-(2,4,6-トリメトキシフェニル)ビニル]チオフェン
【化238】
[この文献は図面を表示できません]
アルゴン気流下テトラヒドロフラン30 mlにフェニルリチウム0.95 g(2.15mmol; 19%ジブチルエーテル溶液)を加え、冷却しながら臭化チオフェン-2-イルメチルトリフェニルホスホニウム0.78 g(1.98 mmol)を加えた。充分に攪拌した後、2,4,6-トリメトキシベンズアルデヒド0.38 g(1.98 mmol)を3 mlのテトラヒドロフランに溶解して滴下した。1.5時間攪拌反応した後70 mlの氷水に注ぎクロロホルム200 mlで抽出した。飽和食塩水で洗浄後無水硫酸マグネシウムで脱水し、濃縮した。残渣はシリカゲルクロマトグラフィーにて精製すると、2-[2-(2,4,6-トリメトキシフェニル)ビニル]チオフェンが508mg(収率92%)の無色結晶として得られた。
1H-NMR(600MHz,CDCl
3) δ:3.80(3H, s), 3.85(6H, s), 6.13(2H, s), 6.98(1H, d, J=6Hz), 7.29(1H, s), 7.10(1H, d, J=6Hz), 7.25(1H, d, J=18Hz), 7.58(1H, d, J=18Hz)
13C-NMR(150MHz,CDCl
3) δ:55.2, 55.7, 90.7, 107.6, 119.6, 122.9, 123.0, 124.3, 127.3, 145.6, 159.4, 160.1
【0290】
(52-2) 5-[2-(2,4,6-トリメトキシフェニル)ビニル]チオフェン-2-カルバルデヒド
【化239】
[この文献は図面を表示できません]
アルゴン気流下テトラヒドロフラン10mlに2-[2-(2,4,6-トリメトキシフェニル)ビニル]チオフェン500mg(1.80mmol)を溶解し、冷却しながらn−ブチルリチウム(1.6Mヘキサン溶液)1.27 ml(2.03 mmol)を滴下した。1時間攪拌後、N,N-ジメチルホルムアミド0.16 ml(2.00 mmol)を滴下・反応した。その後、徐々に温度を上げて反応後、室温で12時間攪拌し氷水50ml中に注ぎ込み、クロロホルム200 mlで3回抽出した。抽出液は、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで脱水し、濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィーにて精製すると、5-[2-(2,4,6-トリメトキシフェニル)ビニル]チオフェン-2-カルバルデヒドが淡黄色の結晶として380mg(収率69%)得られた。
1H-NMR(600MHz,CDCl
3) δ:3.74(3H, s), 3.79(6H, s), 6.03(2H, s), 6.98(1H, d, J=3.8Hz), 7.51(2H, s), 7.54(1H, d, J=3.8Hz), 9.70(1H, s)
【0291】
(52-3) 2-[3-シアノ-5-フェニル-5-トリフルオロメチル-4-[2-[5-[2-(2,4,6-トリメトキシフェニル)ビニル]-2-チエニル]ビニル]-2(5H)-フラニリデン]プロパンジニトリル
【化240】
[この文献は図面を表示できません]
アセトニトリル20 mlに5-[2-(2,4,6-トリメトキシフェニル)ビニル]チオフェン-2-カルバルデヒド304 mg(1.00 mmol)、2-(3-シアノ-4-メチル-5-フェニル-5-トリフルオロメチル-2(5H)-フラニリデン)プロパンジニトリル315 mg(1.00 mmol)及び触媒量の酢酸アンモニウムを加えて一夜攪拌した。反応後、濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製すると目的化合物2-[3-シアノ-5-フェニル-5-トリフルオロメチル-4-[2-[5-[2-(2,4,6-トリメトキシフェニル)ビニル]チオフェン-2-イル]ビニル]-2(5H)-フラニリデン]プロパンジニトリルが黄色結晶として490mg(収率82%)得られた。
1H-NMR(600MHz,CDCl
3) δ:3.86(3H, s), 3.89(6H, s), 6.14(2H, s), 6.65(1H, d, J=12Hz), 7.04(1H, d, J=4Hz), 7.26(1H,s), 7.29(1H, d, J=4Hz), 7.49−7.56(5H, m), 7.61(1H, s), 7.75(1H, d, J=12Hz)
【0292】
実施例53
2-[3-シアノ-5,5-ジメチル-4-[2-[5-[2-(4-ジブチルアミノ-2,6-ジメトキシフェニル)ビニル]-2-チエニル]ビニル]-2(5H)-フラニリデン]プロパンジニトリル
【化241】
[この文献は図面を表示できません]
【0293】
(53-1) 4−ジブチルアミノ-3,5-ジメトキシベンゼン
【化242】
[この文献は図面を表示できません]
アルゴン気流下ジオキサン300mlに3,5-ジメトキシブロモベンゼン21.7g(100 mmol)とジブチルアミン13.0g(100mmol)を加え、攪拌しながらカリウム ビストリメチルシリルアミド22.0g(110mmol)を加えた。充分に攪拌した後、攪拌を続けながら一夜加熱還流した。反応物は、2 Lの氷水に注入し、クロロホルム200 mlで3回抽出した。飽和食塩水で洗浄後無水硫酸マグネシウムで脱水し、濃縮した。残渣はシリカゲルクロマトグラフィーにて精製すると、4-ジブチルアミノ-3,5-ジメトキシベンゼンが無色透明の油状物として23.4g(収率88%)得られた。
1H-NMR(600MHz,CDCl
3) δ:0.946(6H, t, J=8Hz), 1.40(4H, m), 1.56(4H, m), 3.22(4H, t, J=7Hz), 3.75(6H, s), 5.83(3H, s)
13C-NMR(150MHz,CDCl
3) δ:13.8, 20.2, 29.4, 50.7, 54.8, 87.0, 91.0, 149.8, 161.6
【0294】
(53-2) 4-ジブチルアミノ-2,6-ジメトキシベンズアルデヒド
【化243】
[この文献は図面を表示できません]
アルゴン気流下30mlのN,N-ジメチルホルムアミドを5〜10℃で冷却・攪拌しながらオキシ塩化リン16.0g(104mmol)を加えた。充分に攪拌した後、4-ブチルアミノ-2,6-ジメトキシベンゼン23.5g(80.1mmol)をN,N-ジメチルホルムアミド10mlに溶解して滴下した。1.5時間攪拌反応した後70 mlの氷水に注ぎ、クロロホルム200 mlで抽出した。飽和食塩水で洗浄後無水硫酸マグネシウムで脱水し、濃縮した。残渣はシリカゲルクロマトグラフィーにて精製すると、4-ジブチルアミノ-2,6-ジメトキシベンズアルデヒドが暗紫色結晶として18.8g(収率80%)得られた。融点55〜56℃
1H-NMR(600MHz,CDCl
3) δ:0.99(6H, t, J=8Hz), 1.39(4H, m), 1.62(4H, m), 3.34(4H, t, J=7Hz), 3.85(6H, s,), 5.71(2H, s), 9.98(1H, s)
13C-NMR(150MHz,CDCl
3) δ:13.9, 20.2, 29.4, 50.8, 55.5, 86.8, 104.7, 153.8, 164.2, 186.2
【0295】
(53-3) 2-[2-(4-ジブチルアミノ-2,6-ジメトキシフェニル)ビニル]チオフェン
【化244】
[この文献は図面を表示できません]
アルゴン気流下テトラヒドロフラン30 mlに19%フェニルリチウム溶液3.76 g(8.5 mmol)を加え、冷却しながらチオフェン-2-イルメチルトリフェニルホスホニウムブロマイド0.78 g(1.98 mmol)を加えた。充分に攪拌した後、4-ジブチルアミノ-2,6-ジメトキシベンズアルデヒド0.58 g(1.98 mmol)を3 mlのテトラヒドロフランに溶解して滴下した。1.5時間攪拌した後70 mlの氷水に注ぎ,クロロホルム200 mlで抽出した。飽和食塩水で洗浄後無水硫酸マグネシウム脱水し、濃縮した。残渣はシリカゲルクロマトグラフィーにて精製すると、2-[2-(4-ジブチルアミノ-2,6-ジメトキシフェニル)ビニル]チオフェンが暗紫色結晶として463mg(収率62%)得られた。融点90℃
1H-NMR(600MHz,CDCl
3) δ:0.96(6H, t, J=8Hz), 1.35(4H, m), 1.57(4H, m), 3.27(4H, t, J=7Hz), 3.86(6H, s,), 5.84(2H, s), 6.92(2H, d, J=2Hz), 7.03(1H, d, J=2Hz), 7.26(1H, d, J=16Hz), 7.48(1H, d, J=16Hz)
13C-NMR(150MHz,CDCl
3) δ:13.9, 20.3, 29.5, 50.7, 54.4, 88.5, 103.1, 120.3, 121.9, 123.2, 127.2, 146.5, 148.5, 159.7
【0296】
(53-4) 5-[2-(4-ジブチルアミノ-2,6-ジメトキシフェニル)ビニル]チオフェン-2-カルバルデヒド
【化245】
[この文献は図面を表示できません]
アルゴン気流下テトラヒドロフラン10 mlに2-[2-(4-ジブチルアミノ-2,6-ジメトキシフェニル)ビニル]チオフェン0.75g(2.00 mmol)を溶解し、冷却しながらn−ブチルリチウム(1.6Mヘキサン溶液)1.27 ml(2.03 mmol)を滴下した。1時間攪拌後、N,N-ジメチルホルムアミド0.20 ml(1.20 mmol)を滴下・反応した。その後、徐々に温度を上げ室温で12時間反応後、氷水100 ml中に注ぎ込み、クロロホルム200 mlで抽出した。飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで脱水し、濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィーにて精製すると、5-[2-(4-ジブチルアミノ-2,6-ジメトキシフェニル)ビニル]チオフェン-2-カルボアルデヒドが暗紫色結晶として482mg(収率60%)得られた。
融点105〜106℃
1H-NMR(600MHz,CDCl
3) δ:0.96(6H, t, J=8Hz), 1.36(4H, m), 1.59(4H, m), 3.26(4H, t, J=7Hz), 3.84(6H, s,), 5.79(2H, s), 6.97(1H, d, J=4Hz), 7.46(1H, d, J=16Hz), 7.55(1H, d, J=4Hz), 7.60(1H, d, J=16Hz), 9.73(1H, s)
13C-NMR(150MHz,CDCl
3) δ:13.9, 20.3, 29.6, 50.8, 55.4, 88.1, 101.6, 102.0, 118.4, 123.8, 125.6, 137.8, 139.0, 149.6, 157.7, 160.5, 182.1
【0297】
(53-5) 2-[3-シアノ-5,5-ジメチル-4-[2-[5-[2-(4-ジブチルアミノ-2,6-ジメトキシフェニル)ビニル]-2-チエニル]ビニル]-2(5H)-フラニリデン]プロパンジニトリル
【化246】
[この文献は図面を表示できません]
アセトニトリル20 mlに5-[2-(4-ジブチルアミノ-2,6-ジメトキシフェニル)ビニル]チオフェン-2-カルバルデヒド401 mg(1.00 mmol)、2-(3-シアノ-4,5,5-トリメチル-2(5H)-フラニリデン)プロパンジニトリル199 mg(1.00 mmol)及び触媒量の酢酸アンモニウムを加えて一夜攪拌した。反応後、濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製すると目的化合物2-[3-シアノ-5,5-ジメチル-4-(2-{5-[2-(4-ジブチルアミノ-2,6-ジメトキシフェニル)ビニル]-2-チエニル}ビニル)-2(5H)-フラニリデン]プロパンジニトリルが暗赤色結晶として280 mg(収率48%)得られた。融点230℃
1H-NMR(600MHz,CDCl
3) δ:0.99(6H, t, J=8Hz), 1.39(4H, m), 1.63(4H, m), 1.72(6H, s), 3.35(4H, t, J=7Hz), 3.91(6H, s), 5.80(2H, s), 6.48(1H, d, J=17Hz), 6.96(1H, d, J=4Hz), 7.31(1H, d, J=4Hz), 7.49(1H, d, J=16Hz), 7.62(2H, d, J=16Hz), 7.70(1H, d, J=17Hz)
13C-NMR(150MHz,CDCl
3) δ:13.9, 19.2, 20.3, 29.7, 51.0, 54.8, 88.0, 92.7, 103.2, 109.1, 111.2, 111.9, 118.0, 121.3, 123.2, 127.1, 129.7, 137.4, 140.6, 151.1, 161.1, 161.8, 162.8, 175.5
【0298】
実施例54
実施例53と同様の方法で、2-[3-シアノ-5-メチル-5-トリフルオロメチル-4-(2-{5-[2-(4-ジブチルアミノ-2,6-ジメトキシフェニル)ビニル]-2-チエニル}ビニル)-2(5H)-フラニリデン]プロパンジニトリルを合成した。
黒色結晶、280mg(収率40%)融点203℃
【化247】
[この文献は図面を表示できません]
1H-NMR(600MHz,CDCl
3) δ:0.92(6H, t, J=8Hz), 1.33(4H, m), 1.57(4H, m), 1.82(3H, s), 3.30(4H, t, J=7Hz), 3.84(6H, s), 5.77(2H, s), 6.27(1H, d, J=15Hz), 6.96(1H, d, J=4Hz), 7.32(1H, d, J=4Hz), 7.47(1H, d, J=15Hz), 7.67(1H, d, J=15Hz), 7.99(1H, d, J=15Hz)
13C-NMR(150MHz,THF-d
8) δ:14.3, 18.6, 21.0, 30.6, 51.4, 55.8, 89.1, 104.1, 110.3, 111.4, 112.0, 112.1, 119.0, 127.8, 129.5, 138.3, 141.7, 141.9, 152.0, 162.0, 162.2, 176.3
【0299】
実施例55
実施例53と同様の方法で、2-[3-シアノ-5-フェニル-5-トリフルオロメチル-4-[2-[5-[2-(4-ジブチルアミノ-2,6-ジメトキシフェニル)ビニル]-2-チエニル]ビニル]-2(5H)-フラニリデン]プロパンジニトリルを合成した。
暗赤色結晶、550mg(収率77%)融点229〜230℃
【化248】
[この文献は図面を表示できません]
1H-NMR(600MHz,CDCl
3) δ:0.99(6H, t, J=8Hz), 1.40(4H, m), 1.63(4H, m), 3.35(4H, t, J=7Hz), 3.93(6H, s), 5.80(2H, s), 6.52(1H, d, J=15Hz), 6.98(1H, d, J=4Hz), 7.26(1H, d, J=4Hz), 7.49〜7.52(6H,m), 7.72(2H, d, J=15Hz)
13C-NMR(150MHz,CDCl
3) δ:14.1, 20.3, 29.8, 51.1, 55.6, 56.2, 88.0, 103.6, 110.5, 111.2, 111.5, 111.6, 118.2, 123.0, 127.2, 127.5, 129.8, 130.3, 130.5, 131.2, 137.0, 141.2, 151.2, 161.0, 161.3, 163.0, 175.4
【0300】
実施例56
2-(4-{2-[5-(2-{2-ベンジロキシ-4-[(2-ヒドロキシエチル)-メチルアミノ]-フェニル}-ビニル)-チオフェン-2-イル]-ビニル}-3シアノ-5-フェニル-5-トリフルオロメチル-5H-フラン-2-イリデン)-マロノニトリル
【0301】
(56-1) 2,2-ジメチルプロピオン酸2-[(3-メトキシフェニル)メチルアミノ]エチルエステル
【化249】
[この文献は図面を表示できません]
NaOMe(15.8 g,0.29 mol)/メタノール(70 ml)溶液中に3-メトキシフェニルアミン(6.0 g, 48.7 mmol)を溶かし、ホルムアルデヒド(2.2 g,73.8 mmol)/メタノール(25 ml)中に加え、室温で12時間攪拌した。NaBH
4(1.84 g, 48.6 mmol)を加え1時間撹拌後、80℃で2時間反応させた。KOH水溶液(1M, 200 ml)を滴下した後、生じたオイル状物をジクロロメタン50 mlで3回抽出した。Na
2SO
4で乾燥後、濃縮し粗成(3-メトキシフェニル)メチルアミンを得た(収量6.6 g、99.9%)。
【0302】
引き続き、(3-メトキシフェニル)メチルアミン(6.6 g,48.1 mmol)とエチルブロモアセテート(9.8 g, 58.4 mmol)をアセトニトリル(50 ml)に溶解し、NaHCO
3(6.1 g,73 mmol)を加えた。90℃で2時間撹拌後、室温でトリエチルアミン(4 ml)を加えて室温で16時間撹拌した。溶媒を留去後、粗成物をジクロロメタン(100 ml)に溶解し、飽和食塩水で3回洗浄した。有機層をNa
2SO
4で乾燥後,濃縮し粗成[(3-メトキシフェニル)メチル-アミノ]酢酸エチルエステルを得た(収量7.4 g、68.8%)。
【0303】
引き続き、THF(100 ml)中にNaBH
4(3.8 g,100 mmol)とLiBr(8.7 g,100 mmol)を加え、80℃で1時間撹拌した。室温でTHF(20 ml)に溶解した[(3-メトキシフェニル)メチルアミノ]酢酸エチルエステル(7.4 g, 33.1 mmol)を滴下し、80℃で5時間撹拌し、さらに室温で16時間撹拌した。反応溶媒を半分程度留去した後、KH
2PO
4(1M,200 ml)をゆっくり滴下した。ジクロロメタン(50 ml)で有機層を3回抽出した後、Na
2SO
4で乾燥し粗成2-[(3-メトキシフェニル)メチルアミノ]エタノールを得た(収量8.1 g)
【0304】
引き続き、トルエン(100 ml)に2-[(3-メトキシフェニル)メチルアミノ]エタノール(8.1 g)、塩化ピバロイル(10.8 g, 89.4 mmol)、およびピリジン(8.5 g,107 mmol)を加え、室温で1時間、さらに85℃で2時間撹拌した。ピリジン塩酸塩をろ別後、濃縮し、生成物をシリカゲルクロマトグラフィーで精製し無色油状2,2-ジメチルプロピオン酸2-[(3-メトキシフェニル)メチルアミノ]エチルエステルを得た。収量10.4 g(78.4%)
1H NMR (396 MHz, CDCl
3):δ 7.14 (m, 1H, benzene ring), 6.36 (d, 1H, benzene ring), 6.29-6.28 (m, 2H, benzene ring), 4.23 (t, 2H, CH
2), 3.78 (s,3H, OCH
3), 3.60 (t, 2H, CH
2), 2.97 (s, 3H, CH
3), 1.20 (m, 9H, t-Bu)
【0305】
(56-2) 2,2-ジメチルプロピオン酸2-[(4-ホルミル-3-メトキシフェニル)メチルアミノ]エチルエステル
【化250】
[この文献は図面を表示できません]
氷浴中でDMF20 mlにPOCl
3(5.8 g, 37.7 mmol)を加えた。40分後、DMF(10 ml)に溶解した2,2-ジメチルプロピオン酸2-[(3-メトキシフェニル)メチルアミノ]エチルエステル(10 g, 37.7 mmol)を滴下した。16時間撹拌した後、酢酸ナトリウム水溶液(20%、100 ml)を滴下した。油状物を酢酸エチルで抽出し、飽和NaHCO
3水溶液(100ml)、次いで飽和食塩水(100ml)で洗浄した。Na
2SO
4で乾燥、濃縮後、シリカゲルクロマトグラフィーで精製し淡黄色結晶を得た。収量8.7 g(78.9%)
1H NMR (396 MHz, CDCl
3):δ 10.16 (s, 1H, CHO), 7.71 (m, 1H, benzene ring), 6.34 (m, 1H ,benzene ring), 6.13 (d, 1H, benzene ring), 4.26 (t, 2H, CH
2), 3.91 (s, 3H, OCH
3), 3.70 (t, 2H, CH
2), 3.10 (s, 3H, CH
3), 1.16 (m, 9H, t-Bu)
【0306】
(56-3) 2,2-ジメチルプロピオン酸2-{[3-メトキシ-4-(2-チオフェン-2-イルビニル)フェニル]メチルアミノ}エチルエステル
【化251】
[この文献は図面を表示できません]
チオフェン-2-イルメチルトリフェニルホスホニウムクロリド(4.4 g,16.3 mmol)をTHF(50 ml)に加え、氷浴中でPhLi(19%ヘキサン溶液8.6 g, 19.6 mmol)を滴下した。20分後、THF(15 ml)に溶解した2,2-ジメチルプロピオン酸2-[(4-ホルミル-3-メトキシフェニル)メチルアミノ]エチルエステル(4.0 g, 13.6 mmol)を滴下し、2時間反応させた。反応液を氷水300 mlに加え、油状物をジクロロメタン(50 ml)で3回抽出した。飽和食塩水で洗浄後、Na
2SO
4で乾燥、濃縮後、シリカゲルクロマトグラフィーで精製して黄色油状物を得た。収量4.0 g(79.3%)
1H NMR (396 MHz, CDCl
3):δ 7.38-6.85 (m, 5H, thiophene, CH=CH, benzene ring), 6.56 (dd, 1H, CH=CH), 6.34-6.24 (m, 2H, benzene ring), 4.22 (t, 2H, CH
2), 3.82 (d, 3H, OCH
3), 3.59 (t, 2H, CH
2), 2.99 (s, 3H, CH
3), 1.14 (m, 9H, t-Bu)
【0307】
(56-4) 2-{[3-メトキシ-4-(2-チオフェン-2-イルビニル)フェニル]メチルアミノ}エタノール
【化252】
[この文献は図面を表示できません]
NaOH(4.3 g, 107 mmol)をエタノール(25 ml)に溶解し、水(7 ml)を加えた。2,2-ジメチルプロピオン酸2-{[3-メトキシ-4-(2-チオフェン-2-イルビニル)フェニル]メチルアミノ}エチルエステル(4.0 g, 10.7 mmol)をエタノール(8 ml)に溶解して滴下した。室温で2時間、さらに45℃で1時間撹拌後溶媒を留去し、水(100 ml)を加えて油状物を酢酸エチルで抽出した。2回水洗後、Na
2SO
4で乾燥、濃縮し、シリカゲルクロマトグラフィーで精製して黄色油状物を得た。収量3.1 g(100%)
1H NMR (396 MHz, CDCl
3):δ 7.34-6.83 (m, 5H, thiophene, CH=CH, benzene ring), 6.54 (dd, 1H, CH=CH), 6.33-6.23 (m, 2H, benzene ring), 3.83-3.75 (m, 5H, CH
2,OCH
3), 3.45 (m, 2H, CH
2), 3.40 (d, 3H, CH
3)
【0308】
(56-5) 5-(2-{4-[(2-ヒドロキシエチル)メチルアミノ]2-メトキシフェニル}ビニル)チオフェン-2-カルバアルデヒド
【化253】
[この文献は図面を表示できません]
DMF(8 ml)中に2-{[3-メトキシ-4-(2-チオフェン-2-イルビニル)フェニル]メチルアミノ}エタノール(3.1 g, 10.8 mmol)とイミダゾール(1.47 g, 21.6 mmol)を溶解し、室温でDMF(5 ml)に溶解したtert-ブチルジメチルシリルクロリド(2.4 g,16.2 mmol)を滴下した。1時間撹拌後水300 mlを加え、油状物をジクロロメタンで抽出した。飽和食塩水で洗浄後、Na
2SO
4で乾燥、濃縮し、シリカゲルクロマトグラフィーで精製して黄色油状物([2-(tert-ブチルジメチルシラニロキシ)エチル][3-メトキシ-4-(2-チオフェン-2-イルビニル)フェニル]メチルアミン)を得た。収量4.3 g(98.6%)
【0309】
引き続き、THF(30 ml)に[2-(tert-ブチルジメチルシラニロキシ)エチル][3-メトキシ-4-(2-チオフェン-2-イルビニル)フェニル]メチルアミン(4.3 g, 10.7 mmol)を溶解し、−78℃下でn-BuLi(1.57 mol/l, 10 ml, 15.7 mmol)を滴下した。1時間撹拌後、DMF(0.95 g, 12.3 mmol)を滴下し、1時間撹拌した。冷却浴をはずし水(10 ml)を滴下し、0℃でさらに水(100 ml)を加えた。有機層をジクロロメタンで抽出し、飽和食塩水で洗浄後、Na
2SO
4で乾燥、濃縮した。ヨウ素(200 mg)を溶解したトルエン500 mlに粗成物を溶解し、室温で30分撹拌した。亜硫酸水素ナトリウム水溶液(5%)で洗浄し、水洗した。Na
2SO
4で乾燥、濃縮後シリカゲルクロマトグラフィーで精製し、赤褐色結晶(5-[2-(4-{[2-(tert-ブチルジメチルシラニロキシ)エチル]メチルアミノ}-2-メトキシフェニル)ビニル]チオフェン-2-カルバアルデヒド)を得た。収量4.0 g(87.4%)
【0310】
引き続き、THF(100ml)に5-[2-(4-{[2-(tert-ブチルジメチルシラニロキシ)エチル]メチルアミノ}-2-メトキシフェニル)ビニル]チオフェン-2-カルバアルデヒド(4.0 g, 9.4 mmol)を溶解し、1N-Bu
4N F
(THF溶液,5 ml)を滴下した。室温で1時間撹拌後、濃縮後シリカゲルクロマトグラフィーで精製し、赤褐色結晶(5-(2-{4-[(2-ヒドロキシエチル)メチルアミノ]2-メトキシフェニル}ビニル)チオフェン-2-カルバアルデヒド)を得た。収量2.25g(75.5%)
1H NMR (396 MHz, CDCl
3):δ 9.80 (s, 1H, CHO), 7.62 (d, 1H, thiophene), 7.40 (t, 2H, thiophene, CH=CH), 7.08 (q, 2H, benzene ring, CH=CH), 6.39 (m,1H, benzene ring), 6.27(m,1H, benzene ring), 3.90-3.84 (m, 5H,CH
2,OCH
3), 3.55 (t, 2H, CH
2), 3.06 (s, 3H, CH
3)
【0311】
(56-6) 2-(3-シアノ-4-{2-[5-(2-{4-[(2-ヒドロキシエチル)メチルアミノ]-2-メトキシフェニル}ビニル)チオフェン-2-イル]ビニル}-5-フェニル-5-トリフルオロメチル-5H-フラン-2-イリデン)マロノニトリル
【化254】
[この文献は図面を表示できません]
エタノール(15 ml)とTHF(5 ml)の混合溶媒に5-(2-{4-[(2-ヒドロキシエチル)メチルアミノ]2-メトキシフェニル}ビニル)チオフェン-2-カルバアルデヒド(0.5 g, 1.58 mmol)と2-(3-シアノ-4-メチル-5-フェニル-5-トリフルオロメチル-5H-フラン-2-イリデン)-マロノニトリル(0.50 g, 1.58 g)を溶解し、室温で18時間撹拌した。さらに50℃で3時間撹拌後、冷却し、固体を回収した。冷エタノール(40 ml)で3回洗浄し、赤褐色結晶を得た。収量0.91g(93.8)
1H NMR (270 MHz, DMSO-d
6):δ 7.75-7.61 (m, 7H, benzene ring, CH=CH), 7.51-7.26 (m, 4H, thiophene, benzene ring, CH=CH), 6.55-6.39 (m, 2H, CH=CH, benzene ring), 6.26 (s, 1H ,benzene ring), 3.88 (s, 3H, OCH
3), 3.59-3.51 (m, 4H, CH
2), 3.06 (s, 3H, CH
3)
【0312】
実施例57
2-(4-{2-[5-(2-{2-ベンジロキシ-4-[(2-ヒドロキシエチル)-メチルアミノ]-フェニル}-ビニル)-チオフェン-2-イル]-ビニル}-3シアノ-5-フェニル-5-トリフルオロメチル-5H-フラン-2-イリデン)-マロノニトリル
【0313】
(57-1) 2,2-ジメチルプロピオン酸2-[(3-ベンジロキシフェニル)メチルアミノ]エチルエステル
【化255】
[この文献は図面を表示できません]
NaOMe(16 g, 0.96 mol)/メタノール(150 ml)溶液中に3-ベンジロキシフェニルアミン(10.0 g, 50.2 mmol)を溶かし、ホルムアルデヒド(2.04 g, 68.4 mmol)/メタノール(50 ml)中に加え、室温で12時間攪拌した。NaBH
4(2.08 g, 55 mmol)を加え1時間撹拌後、80℃で2時間反応させた。KOH水溶液(1M, 200 ml)を滴下した後、生じたオイル状物をジクロロメタン50 mlで3回抽出した。Na
2SO
4で乾燥後、濃縮し粗成(3-ベンジロキシフェニル)メチルアミンを得た(収量9.6 g、89.7%)
【0314】
(3-ベンジロキシフェニル)メチルアミン(9.6 g)とエチルブロモアセテート(10.1 g, 60.2 mmol)をアセトニトリル(50 ml)に溶解し、NaHCO
3(6.3 g,75.3 mmol)を加えた。90℃で2時間撹拌後、室温でトリエチルアミン(4 ml)を加えて室温で16時間撹拌した。溶媒を留去後、粗成物をジクロロメタン(100 ml)に溶解し、飽和食塩水で3回洗浄した。有機層をNa
2SO
4で乾燥後,濃縮し粗成[(3-ベンジロキシフェニル)メチル-アミノ]酢酸エチルエステルを得た(収量10.8g、80.0%)。
【0315】
THF(100 ml)中にNaBH
4(3.8 g,100 mmol)とLiBr(8.7 g,100 mmol)を加え、80℃で1時間撹拌した。室温でTHF(20 ml)に溶解した[(3-ベンジロキシフェニル)メチルアミノ]酢酸エチルエステル(10.8 g)を滴下し、80℃で5時間撹拌し、さらに室温で16時間撹拌した。反応溶媒を半分程度留去した後、KH
2PO
4(1M,200 ml)をゆっくり滴下した。ジクロロメタン(50 ml)で有機層を3回抽出し、Na
2SO
4で乾燥、濃縮して粗成2-[(3-ベンジロキシフェニル)メチルアミノ]エタノールを得た(収量10.3 g、90.4%)。
【0316】
トルエン(50 ml)に2-[(3-ベンジロキシフェニル)メチルアミノ]エタノール(10.3 g, 39.9 mmol)、塩化ピバロイル(9.6 g, 79.8 mmol)、およびピリジン(7.6 g, 95.8 mmol)を加え、室温で1時間、さらに85℃で2時間撹拌した。ピリジン塩酸塩をろ別後、濃縮し、生成物をシリカゲルクロマトグラフィーで精製し無色油状2,2-ジメチルプロピオン酸2-[(3-ベンジロキシフェニル)メチルアミノ]エチルエステルを得た。収量8.9 g(65.1%)
1H NMR (396 MHz, CDCl
3):δ 7.54 (d, 1H, benzene ring), 7.50 (d, 2H, benzene ring), 7.43 (dd, 2H, benzene ring), 7.24 (t, 1H, benzene ring), 6.49-6.47 (m, 3H, benzene ring), 5.13 (s, 2H, OCH
2Ph), 4.31 (m, 2H, CH
2), 3.64 (t, 2H, CH
2), 3.00 (s, 3H, CH
3), 1.30 (s, 9H, t-Bu)
【0317】
(57-2) 2,2-ジメチルプロピオン酸 2-[(3-ベンジロキシ-4-ホルミルフェニル)メチルアミノ]エチルエステル
【化256】
[この文献は図面を表示できません]
氷浴中でDMF20 mlにPOCl
3(3.6 g, 23.4 mmol)を加えた。40分後、DMF(10 ml)に溶解した2,2-ジメチルプロピオン酸2-[(3-ベンジロキシフェニル)メチルアミノ]エチルエステル(8.0 g, 23.4 mmol)を滴下した。16時間撹拌した後、酢酸ナトリウム水溶液(20%、100 ml)を滴下した。油状物を酢酸エチルで抽出し、飽和NaHCO
3水溶液(100 ml)、ついで飽和食塩水(100 ml)で洗浄した。Na
2SO
4で乾燥、濃縮後、シリカゲルクロマトグラフィーで精製し淡黄色結晶を得た。収量7.2 g(83.6%)
1H NMR (396Hz, CDCl
3):δ 10.28 (s, 1H, CHO), 7.73 (d, 1H, benzene ring), 7.44 (d, 1H, benzene ring), 7.40 (d, 2H, benzene ring), 7.40-7.27 (m, 2H, benzene ring), 6.33 (d, 1H, benzene ring), 6.19 (s, 1H, benzene ring), 5.17 (s, 2H, CH
2Ph), 4.20 (t, 2H, CH
2), 3.62 (t, 2H, CH
2), 3.04 (s, 3H, CH
3), 1.16 (m, 9H, t-Bu)
【0318】
(57-3) 2,2-ジメチルプロピオン酸 2-{[3-ベンジロキシ-4-(2-チオフェン-2-イルビニル)-フェニル]メチルアミノ}エチルエステル
【化257】
[この文献は図面を表示できません]
チオフェン-2-イルメチルトリフェニルホスホニウムクロリド(9.0 g, 22.7 mmol)をTHF(80 ml)に加え、氷浴中でPhLi(19%ヘキサン溶液12.0 g, 27.2 mmol)を滴下した。20分後、THF(20 ml)に溶解した2,2-ジメチルプロピオン酸 2-[(3-ベンジロキシ-4-ホルミルフェニル)メチルアミノ]エチルエステル(7.0 g,18.9 mmol)を滴下し、2時間反応させた。氷水300 mlに反応液を加え、油状物をジクロロメタン(50 ml)で3回抽出した。飽和食塩水で洗浄後、Na
2SO
4で乾燥、濃縮し、シリカゲルクロマトグラフィーで精製して黄色油状物を得た。収量7.15 g(84.5%)
1H NMR (396 MHz, CDCl
3):δ 7.48 (d, 1H, thiophene), 7.40-6.93 (m, 8H, thiophene ,benzene ring, CH=CH), 6.88-6.86 (q, 1H, benzene ring), 6.59 (dd, 1H, CH=CH), 6.35-6.26 (m, 2H, benzene ring), 5.11 (d, 2H, CH
2Ph), 4.19 (m, 2H, CH
2), 3.55 (m, 2H, CH
2), 2.97 (s, 3H, CH
3), 1.17 (s, 9H, t-Bu)
【0319】
(57-4) 2-{[3-ベンジロキシ-4-(2-チオフェン-2-イルビニル)-フェニル]-メチルアミノ}エタノール
【化258】
[この文献は図面を表示できません]
NaOH(6.2 g, 156 mmol)をエタノール(45 ml)に溶解し、水(10 ml)を加えた。2,2-ジメチルプロピオン酸 2-{[3-ベンジロキシ-4-(2-チオフェン-2-イルビニル)-フェニル]メチルアミノ}エチルエステル(7.0 g, 15.6 mmol)をTHF(20 ml)に溶解して滴下した。室温で2時間撹拌し、さらに45℃で1時間撹拌した後溶媒を留去し、水(100 ml)を加えて油状物を酢酸エチルで抽出した。2回水洗後Na
2SO
4で乾燥、濃縮し、シリカゲルクロマトグラフィーで精製して黄色油状物を得た。収量5.69 g(99.8%)
1H NMR (396 MHz, CDCl
3):δ 7.48 (d,1H, thiophene), 7.42-6.94 (m, 8H, thiophene, benzene ring, CH=CH), 6.89 (q, 1H, benzene ring), 6.60 (dd, 1H, CH=CH), 6.41-6.33 (m, 2H, benzene ring), 5.12 (d, 2H, CH
2Ph), 3.77 (m, 2H, CH
2), 3.46 (t, 2H, CH
2), 2.97 (s, 3H, CH
3)
【0320】
(57-5) [3-ベンジロキシ-4-(2-チオフェン-2-イルビニルl)-フェニル]-[2-(tert-ブチルジメチルシラニロキシ)エチル]メチルアミン
【化259】
[この文献は図面を表示できません]
DMF(15 ml)中に2-{[3-ベンジロキシ-4-(2-チオフェン-2-イルビニル)-フェニル]-メチルアミノ}エタノール(5.5 g, 15 mmol)とイミダゾール(2.0 g, 30 mmol)を溶解し、室温でDMF(10 ml)に溶解したtert-ブチルジメチルシリルクロリド(3.4 g, 22.5 mmol)を滴下した。1時間撹拌後、水300 mlを加え、油状物をジクロロメタンで抽出した。飽和食塩水で洗浄後、Na
2SO
4で乾燥、濃縮し、シリカゲルクロマトグラフィーで精製して黄色油状物を得た。収量6.05g(87.2%)
1H NMR (396 MHz, CDCl
3):δ 7.46 (d, 1H, thiophene), 7.39-6.84 (m, 9H, thiophene, benzene ring, CH=CH), 6.58 (dd, 1H, CH=CH), 6.30-6.22 (m, 2H, benzene ring), 5.08 (d, 2H, CH
2Ph), 3.71 (t, 2H, CH
2), 3.42 (t, 2H, CH
2), 2.95 (d, 3H, CH
3), 0.86 (s, 9H, t-Bu), 0.00 (d, 6H, Si-CH
3)
【0321】
(57-6) 5-[2-(2-ベンジロキシ-4-{[2-(tert-ブチルジメチルシラニロキシ)-エチル]メチルアミノ}フェニル)ビニル]チオフェン-2-カルバアルデヒド
【化260】
[この文献は図面を表示できません]
THF(50 ml)に[3-ベンジロキシ-4-(2-チオフェン-2-イルビニル)-フェニル]-[2-(tert-ブチルジメチルシラニロキシ)エチル]メチルアミン(5.9 g, 12.8 mmol)を溶解し、−78℃下でn-BuLi(1.57 mol/l, 12 ml, 18.9 mmol)を滴下した。1時間撹拌後、DMF(1.1 g,15.6 mmol)を滴下し、1時間撹拌した。冷却浴をはずして水(10 ml)を滴下し、0℃でさらに水(100 ml)を加えた。有機層をジクロロメタンで抽出し、飽和食塩水で洗浄後、Na
2SO
4で乾燥、濃縮した。ヨウ素(200 mg)を溶解したトルエン500 mlに粗生物を溶解し、室温で30分撹拌した。亜硫酸水素ナトリウム水溶液(5%)で洗浄し、水洗した。Na
2SO
4で乾燥、濃縮後シリカゲルクロマトグラフィーで精製し、赤褐色結晶を得た。収量5.0 g(79.8%)
1H NMR (396 MHz, CDCl
3):δ 9.77 (s, 1H, CHO), 7.58 (d, 1H, thiophene), 7.47-7.33 (m, 7H, benzene ring, CH=CH, thiophene), 7.40 (d, 1H, CH=CH), 6.96 (d, 1H, benzene ring), 6.31 (d, 1H, benzene ring), 6.21 (s, 1H, benzene ring), 5.13 (s,2H, CH
2Ph), 3.72 (t, 2H, CH
2), 3.46 (t, 2H, CH
2), 3.00 (s, 3H, CH
3), 0.87 (t, 9H, t-Bu), 0.00 (m, 6H, Si-CH
3)
【0322】
(57-7) 5-(2-{2-ベンジロキシ-4-[(2-ヒドロキシエチル)-メチルアミノ]-フェニル}-ビニル)-チオフェン-2-カルバアルデヒド
【化261】
[この文献は図面を表示できません]
THF(100 ml)に5-[2-(2-ベンジロキシ-4-{[2-(tert-ブチルジメチルシラニロキシ)エチル]メチルアミノ}フェニル)ビニル]チオフェン-2-カルバアルデヒド(2.9 g, 5.9 mmol)を溶解し、NBu4NF4(THF溶液,5 ml)を滴下した。室温で1時間撹拌後、濃縮し、シリカゲルクロマトグラフィーで精製して赤褐色結晶を得た。収量2.16g(93.5%)
1H NMR (396 MHz, CDCl
3):δ 9.77 (s, 1H, CHO), 7.60 (d, 1H, thiophene), 7.46 (d, 2H, benzene ring), 7.43-7.39 (t, 3H, benzene ring, CH=CH), 7.37-7.32 (m, 2H, benzene ring), 7.13 (d, 1H, CH=CH) ,6.98 (d, 1H, thiophene), 6.39-6.29 (m, 2H, benzene ring), 5.15 (s, 2H, CH
2Ph), 3.77 (t, 2H, CH
2), 3.49 (s, 2H, CH
2), 3.00 (s, 3H, CH
3)
【0323】
(57-8) 2-(4-{2-[5-(2-{2-ベンジロキシ-4-[(2-ヒドロキシエチル)メチルアミノ]フェニル}ビニル)チオフェン-2-イル]ビニル}-3-シアノ-5-フェニル-5-トリフルオロメチル-5H-フラン-2-イリデン)マロノニトリル
【化262】
[この文献は図面を表示できません]
エタノール(40 ml)とTHF(10 ml)の混合溶媒に5-(2-{2-ベンジロキシ-4-[(2-ヒドロキシエチル)-メチルアミノ]-フェニル}-ビニル)-チオフェン-2-カルバアルデヒド(2.16 g, 5.49 mmol)と2-(3-シアノ-4-メチル-5-フェニル-5-トリフルオロメチル-5H-フラン-2-イリデン)-マロノニトリル(1.73 g, 5.49 mmolg)を溶解し、室温で18時間撹拌した。さらに50℃で3時間撹拌後、冷却し、固体を回収した。冷エタノール(40 ml)で3回洗浄し、赤褐色結晶を得た。収量3.72 g(98.2%)
1H NMR (270 MHz, CDCl
3):δ 7.52-7.35 (m, 12H, benzene ring, thiophene, CH=CH), 7.47 (dd, 2H, CH=CH), 6.92 (d, 1H, thiophene), 6.58 (dd, 2H,CH=CH), 6.38(d, 1H, benzene ring), 6.28 (m, 1H, benzene ring), 5.19 (s, 2H, CH
2Ph), 3.78 (t, 2H, CH
2), 3.52 (t, 2H, CH
2), 3.05 (s, 3H, CH
3)
【0324】
実施例58
2-[3-シアノ-4-[2-(8-メトキシ-2,3,6,7-テトラヒドロ-1H,5H-ベンゾ[ij]キノリジン-9-イル)ビニル]-5,5-ジメチル-2(5H)-フラニリデン]プロパンジニトリル
【化263】
[この文献は図面を表示できません]
エタノール5 mlに8-メトキシ-2,3,6,7-テトラヒドロ-1H,5H-ベンゾ[ij]キノリジン-9-カルボアルデヒド150 mg(0.65 mmol)および2-(3-シアノ-4,5,5-トリメチル-2(5H)-フラニリデン)プロパンジニトリル142 mg(0.71 mmol)を溶解した。室温下3時間、さらに50℃で3時間攪拌後析出した結晶をろ取してメタノールで洗浄した。次いでシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製し、さらにメタノールで洗浄してmp 250-252℃の暗青色結晶を228 mg得た。(収率85.2%)
1H-NMR (600 MHz, CDCl
3) δ: 1.74 (6H, s), 1.94-2.01 (4H, m), 2.74-2.77 (4H, m), 3.36-3.39 (4H, m), 3.76 (3H, s), 6.70 (1H, d, J = 15.9 Hz), 7.24 (1H, s), 7.94 (1H, d, J =15.9 Hz)
13C-NMR (150 MHz, CDCl
3) δ: 20.5, 21.0, 21.2, 24.4, 27.0, 27.4, 50.1, 50.5, 53.0, 61.9, 91.9, 96.3, 107.5, 112.1, 112.5, 113.3, 113.7, 114.8, 119.3, 126.5, 143.2, 149.7, 159.1, 174.4, 176.6
【0325】
実施例59
2-[4-[2-[2-(tert-ブチルジフェニルシロキシ)-4-ジブチルアミノフェニル]ビニル]-3-シアノ-5,5-ジメチル-2(5H)-フラニリデン]プロパンジニトリル
【化264】
[この文献は図面を表示できません]
エタノール5 mlに2-(tert-ブチルジフェニルシロキシ)-4-ジブチルアミノベンズアルデヒド200 mg(0.41 mmol)および2-(3-シアノ-4,5,5-トリメチル-2(5H)-フラニリデン)プロパンジニトリル90 mg(0.45 mmol)を溶解した。60℃に加熱下3時間攪拌後析出した結晶をろ取してメタノールで洗浄した。次いでシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製し、さらにメタノールで洗浄してmp 220-221℃の暗褐色結晶を199 mg得た。(収率72.6%)
1H-NMR (600 MHz, CDCl
3) δ: 0.75 (6H, t, J = 7.1 Hz), 0.99-1.03 (4H, m), 1.14 (13H, m), 1.79 (6H, s), 2.87 (4H, br), 5.64 (1H, s), 6.29 (1H, d, J = 9.3 Hz), 6.88 (1H, d, J = 15.9 Hz), 7.40-7.42 (4H, m), 7.46-7.49 (2H, m), 7.66 (1H, d, J = 9.3 Hz), 7.71-7.73 (4H, m), 8.15 (1H, d, J =15.9 Hz)
13C-NMR (150 MHz, CDCl
3) δ: 13.7, 19.5, 20.2, 26.5, 27.2, 29.2, 51.0, 53.4, 93.4, 96.2, 102.2, 107.6, 111.6, 112.4, 113.2, 113.7, 128.2, 129.3, 130.5, 131.4, 135.2, 142.0, 153.5, 158.7, 174.5, 176.4
【0326】
実施例60
2-[5-[2-(2-ベンジルオキシ-4-ジブチルアミノフェニル)ビニル]チオフェン-2-イル]-3-シアノ-2-ブテンジニトリル
【化265】
[この文献は図面を表示できません]
テトラシアノエチレン0.13 g(1.01 mmol)をN,N-ジメチルホルムアミド3 mlに溶解し、氷冷下攪拌しながら[3-ベンジルオキシ-4-[2-(チオフェン-2-イル)ビニル]フェニル]ジブチルアミン0.4 g(0.95 mmol)をN,N-ジメチルホルムアミド1 mlに溶解して滴下した。40分攪拌した後、さらに40℃に加熱下一夜攪拌した。反応液を100 mlの水に加えてクロロホルムで抽出し、飽和食塩水で洗浄した。無水硫酸ナトリウムで脱水後濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製し、さらにエタノールで洗浄した。mp125-130℃の黒色結晶を157 mg得た。(収率31.7%)
1H-NMR (600 MHz, CDCl
3) δ: 0.95 (6H, t, J = 7.7 Hz), 1.29-1.35 (4H, m), 1.50-1.55 (4H, m), 3.27 (4H, t, J = 7.7 Hz), 5.21 (2H, s), 6.08 (1H, d, J = 2.2 Hz), 6.29 (1H, dd, J = 2.2 Hz, 8.8 Hz), 7.03 (1H, d, J = 4.4 Hz), 7.18 (1H, d, J = 15.9 Hz), 7.34-7.37 (1H, m), 7.36 (1H, d, J = 8.8 Hz), 7.41-7.46 (4H, m), 7.60 (1H, d, J = 15.9 Hz), 7.85 (1H, d, J = 4.4 Hz)
13C-NMR (150 MHz, CDCl
3) δ: 13.9, 20.3, 29.5, 51.0, 70.4, 75.4, 95.8, 105.6, 112.6, 113.3, 113.4, 113.8, 115.0, 126.1, 126.9, 128.2, 128.8, 129.4, 130.9, 131.3, 135.2, 136.7, 141.7, 151.6, 159.7, 162.7
【0327】
実施例61
2-シアノ-3-(4-ジブチルアミノ-2-メトキシフェニル)-2-ブテンジニトリル
【0328】
(61-1) ジブチル (3-メトキシフェニル)アミン
【化266】
[この文献は図面を表示できません]
3-(ジブチルアミノ)フェノール10.0 g(45.18 mmol)、ヨウ化メチル12.8 g(90.18 mmol)を1-メチル-2-ピロリドン70 mlに溶解した。これに無水炭酸カリウム18.7 g(135.3 mmol)を加えて60℃に加熱下6時間攪拌した。反応液を350 mlの水に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで脱水後濃縮した。シリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製し無色油状物を5.2 g得た。(収率48.7%)
1H-NMR (600 MHz, CDCl
3) δ: 0.94 (6H, t, J = 7.1 Hz), 1.31-1.37 (4H, m), 1.55-1.59 (4H, m), 3.24 (4H, t, J = 7.7 Hz), 3.78 (3H, s), 6.18-6.21 (2H, m), 6.27 (1H, dd, J = 2.2 Hz, 8.8Hz), 7.09-7.12 (1H, m)
13C-NMR (150 MHz, CDCl
3) δ: 14.0, 20.3, 29.4, 50.8, 55.0, 98.3, 99.6, 105.0, 129.8, 149.6, 160.8
【0329】
(61-2) 2-シアノ-3-(4-ジブチルアミノ-2-メトキシフェニル)-2-ブテンジニトリル
【化267】
[この文献は図面を表示できません]
テトラシアノエチレン0.5 g(3.9 mmol)をN,N-ジメチルホルムアミド8 mlに溶解した。氷冷下攪拌しながらジブチル(3-メトキシフェニル)アミン 0.8 g(3.4 mmol)をN,N-ジメチルホルムアミド2 mlに溶解して滴下し、さらに35分攪拌した。氷浴を外して2時間攪拌した後100 mlの水に加えてクロロホルムで抽出した。飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで脱水した後濃縮した。これをシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製し、さらにヘキサンで洗浄した。mp 86℃の黒色結晶を0.88 g得た。(収率77.2%)
1H-NMR (600 MHz, CDCl
3) δ: 0.99 (6H, t, J = 7.1 Hz), 1.37-1.43 (4H, m), 1.61-1.66 (4H, m,), 3.40 (4H, t, J = 7.7 Hz), 3.94 (3H, s), 6.04 (1H, d, J = 2.2 Hz), 6.34 (1H, dd, J = 2.2 Hz, 9.3 Hz), 7.61 (1H, d, J = 9.3 Hz)
13C-NMR (150 MHz, CDCl
3) δ: 13.9, 20.3, 29.6, 51.4, 55.0, 81.7, 93.4, 106.2, 108.3, 113.8, 114.1, 115.0, 133.6, 135.4, 155.3, 161.4
【0330】
実施例62
2-シアノ-3-[5-[2-(4-ジブチルアミノ-2-メトキシフェニル)ビニル]チオフェン-2-イル]-2-ブテンジニトリル
【化268】
[この文献は図面を表示できません]
テトラシアノエチレン235 mg(1.83 mmol)をN,N-ジメチルホルムアミド7 mlに溶解した。氷冷下攪拌しながらジブチル[3-メトキシ-4-[2-(チオフェン-2-イル)ビニル]フェニル]アミン600 mg(1.75 mmol)をN,N-ジメチルホルムアミド2 mlに溶解して滴下し、1.5時間攪拌した。氷浴を外して室温下1時間、さらに50℃に加熱下一夜攪拌した。反応液を80 mlの水に加えてクロロホルムで抽出した。飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで脱水した後濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製し、さらにメタノールで洗浄した。mp189-192℃の暗赤褐色結晶を324 mg得た。(収率41.8%)
1H-NMR (600 MHz, CDCl
3) δ: 0.99 (6H, t, J = 7.7 Hz), 1.36-1.42 (4H, m), 1.60-1.66 (4H, m), 3.36 (4H, t, J = 7.7 Hz), 3.92 (3H, s), 6.09 (1H, d, J = 2.2 Hz), 6.29 (1H, dd, J = 2.2 Hz, 8.8 Hz), 7.11 (1H, d, J = 4.4 Hz), 7.12 (1H, d, J = 15.9 Hz), 7.36 (1H, d, J = 8.8 Hz), 7.55 (1H, d, J = 15.4 Hz), 7.44 (1H, d, J = 4.4 Hz)
13C-NMR (150 MHz, CDCl
3) δ: 13.9, 20.3, 29.6, 51.0, 55.2, 76.8, 93.8, 105.4, 112.3, 113.3, 113.5, 113.9, 114.6, 126.0, 129.2, 130.6, 131.4, 135.0, 141.6, 151.9, 160.6, 162.7
【0331】
実施例63
2-[4-[シアノ-(4-ジブチルアミノ-2-メトキシフェニル)メチレン]-2,5-シクロヘキサジエニリデン]マロンニトリル
【化269】
[この文献は図面を表示できません]
7,7,8,8-テトラシアノキノジメタン460 mg(2.25 mmol)をN,N-ジメチルホルムアミド8 mlに溶解した。氷冷下攪拌しながらジブチル(3-メトキシフェニル)アミン500 mg(2.12 mmol)をN,N-ジメチルホルムアミド2 mlに溶解して滴下し、1.5時間攪拌した。さらに氷浴を外して3.5時間攪拌した後100 mlの水に加えて酢酸エチルで抽出した。飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで脱水した後濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製し、次いでクロロホルムで洗浄した。mp 215-238℃の灰白色結晶を226 mg得た。(収率25.6%)
1H-NMR (600 MHz, acetone-d6) δ: 0.95 (6H, t, J = 7.7 Hz), 1.34-1.41 (4H, m), 1.57-1.62 (4H, m), 3.36 (4H, t, J = 7.7 Hz), 3.86 (3H, s), 6.24 (1H, dd, J = 2.2 Hz, 8.8 Hz), 6.36 (1H, d, J = 2.2 Hz), 6.71 (1H, d, J = 8.8 Hz), 6.96 (2H, d, J = 8.2 Hz), 7.15 (2H, d, J = 8.2 Hz)
13C-NMR (150 MHz, acetone-d6) δ: 14.2, 20.8, 43.0, 51.3, 56.0, 96.7, 104.6, 109.2, 116.9, 119.4, 120.2, 126.1, 127.5, 129.4, 145.8, 151.9, 158.8
【0332】
実施例64
2-[4-[シアノ-[5-[2-(4-ジブチルアミノ-2-メトキシフェニル)ビニル]チオフェン-2-イル]メチレン]-2,5-シクロヘキサジエニリデン]マロンニトリル
【化270】
[この文献は図面を表示できません]
7,7,8,8-テトラシアノキノジメタン375 mg(1.84 mmol)をN,N-ジメチルホルムアミド8 mlに溶解した。氷冷下攪拌しながらジブチル[3-メトキシ-4-[2-(チオフェン-2-イル)ビニル]フェニル]アミン600 mg(1.75 mmol)をN,N-ジメチルホルムアミド2 mlに溶解して滴下し、1時間攪拌した。次いで50℃に加熱下一夜攪拌した。反応液を80 mlの水に加えて酢酸エチルで抽出した。飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで脱水した後濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製した。次いでクロロホルムで洗浄してmp211-214℃の黄白色結晶を132 mg得た。(収率14.5%)
1H-NMR (600 MHz, acetone-d
6) δ: 0.96 (6H, t, J = 7.7 Hz), 1.37-1.42 (4H, m), 1.58-1.63 (4H, m), 3.37 (4H, t, J = 7.7 Hz), 3.85 (3H, s), 6.24 (1H, d, J = 2.2 Hz), 6.30 (1H, dd, J = 2.2 Hz, 8.8 Hz), 6.94 (1H, d, J = 3.8 Hz), 7.11 (2H, d, J = 8.8 Hz), 7.10 (1H, d, J = 16.5 Hz), 7.14 (1H, d, J = 16.5 Hz), 7.19 (1H, d, J = 3.8 Hz), 7.25 (2H, d, J = 8.8 Hz), 7.38 (1H, d, J = 8.8 Hz)
13C-NMR (150 MHz, acetone-d
6) δ: 14.3, 20.9, 43.2, 51.3, 55.5, 95.5, 105.4, 111.3, 115.9, 116.7, 119.6, 119.7, 124.5, 125.5, 126.8, 127.0, 129.0, 129.5, 134.5, 147.3, 149.6, 150.7, 159.7
【0333】
実施例65
2-[2-(4-ジブチルアミノ-2-メトキシベンジリデン)-3-ジシアノメチレンインダン-1-イリデン]マロンニトリル
【化271】
[この文献は図面を表示できません]
4-(ジブチルアミノ)-2-メトキシベンズアルデヒド0.8 g(3.04 mmol)および1,3-ビス(ジシアノメチリデン)インダン0.73 g(3.01 mmol)を無水酢酸10 mlに溶解し、80℃に加熱下2時間攪拌した。反応液を200 mlの水に注ぎ、析出した結晶をろ取して水洗、乾燥した。シリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製し、次いでメタノールで洗浄してmp195-198℃の黒色結晶を1.27 g得た。(収率86.4%)
1H-NMR (600 MHz, CDCl
3) δ: 1.01 (6H, t, J = 7.7 Hz), 1.39-1.45 (4H, m), 1.65-1.71 (4H, m), 3.45 (4H, t, J = 7.7 Hz), 3.97 (3H, s,), 6.02 (1H, d, J = 1.6 Hz), 6.40 (1H, d, J = 8.8 Hz), 7.40 (1H, d, J = 8.8 Hz), 7.63-7.65 (2H, m), 8.54-8.56 (2H, m), 9.13 1H, b)
13C-NMR (150 MHz, CDCl
3) δ: 13.8, 20.3, 29.7, 51.6, 55.9, 67.4, 92.9, 107.9, 114.8, 115.5, 115.8, 120.5, 124.8, 133.2, 137.9, 142.2, 156.5, 161.1, 164.4
【0334】
実施例66
2-[4-[2-[5-[2-[2-ベンジルオキシ-4-[ブチル(4-ヒドロキシブチル)アミノ]フェニル]ビニル]チオフェン-2-イル]ビニル]-3-シアノ-5,5-ジメチル-2(5H)-フラニリデン]プロパンジニトリル
【0335】
(66-1) 4-[(3-ベンジルオキシフェニル)ブチルアミノ]-1-ブタノール
【化272】
[この文献は図面を表示できません]
3-ベンジルオキシブロムベンゼン5.19 g(19.7 mmol)、4-ブチルアミノ-1-ブタノール3.72 g(25.6 mmol)をジオキサン75 mlに溶解した。これにカリウム ヘキサメチルジシラジド5.89 g(29.5 mmol)を加えて100℃に加熱下22時間攪拌した。反応液を200 mlの水に注ぎ、クロロホルムで抽出した。飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで脱水後濃縮してシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製した。淡褐色油状物を2.22 g得た。(収率34.4%)
1H-NMR (600 MHz, CDCl
3) δ: 0.93 (3H, t, J = 7.7 Hz), 1.29-1.35 (2H, m), 1.51-1.66 (6H, m), 3.22 (2H, t, J = 7.7 Hz), 3.26 (2H, t, J = 7.7 Hz), 3.66 (2H, t, J = 6.9 Hz), 5.05 (2H, s), 6.27-6.31 (3H, m), 7.11 (1H, t, J = 8.2 Hz), 7.30-7.33 (1H, m), 7.37-7.39 (2H, m), 7.43-7.45 (2H, m)
【0336】
(66-2) 4-[(3-ベンジルオキシフェニル)ブチルアミノ]ブチル アセテート
【化273】
[この文献は図面を表示できません]
無水酢酸10 mlに4-[(3-ベンジルオキシフェニル)ブチルアミノ]-1-ブタノール2.7 g(8.2 mmol)を加えて80℃に加熱下1時間攪拌した。反応液を150 mlの水に注いで酢酸エチルで抽出した。飽和炭酸水素ナトリウム水、飽和食塩水で順次洗浄した後無水硫酸ナトリウムで脱水し、濃縮した。シリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製し、無色油状物を2.68 g得た。(収率88.0%)
1H-NMR (600 MHz, CDCl
3) δ: 0.93 (3H, t, J = 7.1 Hz), 1.29-1.35 (2H, m), 1.51-1.56 (2H, m), 1.62-1.63 (4H, m), 2.04 (3H, s), 3.22 (2H, t, J = 7.7 Hz), 3.25 (2H, t, J = 7.1 Hz), 4.07 (2H, t, J = 6.0 Hz), 5.04 (2H, s), 6.25-6.30 (3H, m), 7.10 (1H, dt, J = 1.1 Hz, 8.2 Hz), 7.30-7.32 (1H, m), 7.36-7.39 (2H, m), 7.43-7.44 (2H, m)
13C-NMR (150 MHz, CDCl
3) δ: 14.01, 20.3, 21.0, 23.8, 26.2, 29.4, 50.6, 50.9, 64.3, 69.9, 99.4, 101.1, 105.3, 127.5, 127.8, 128.6, 129.9, 137.5, 149.4, and 160.2, 171.2
【0337】
(66-3) 4-[(3-ベンジルオキシ-4-ホルミルフェニル) ブチルアミノ]ブチルアセテート
【化274】
[この文献は図面を表示できません]
N,N-ジメチルホルムアミド 10 mlを氷冷下攪拌しながら塩化ホスホリル1.11 g(7.24 mmol)を8分間で滴下した。1時間攪拌した後4-[(3-ベンジルオキシフェニル)ブチルアミノ]ブチルアセテート2.67 g(7.23 mmol)を4 mlのN,N-ジメチルホルムアミドに溶解して滴下した。1時間攪拌後徐々に加熱して50℃で3時間さらに70℃で0.5時間攪拌した。氷浴で冷却しながら20%酢酸ナトリウム水20 mlを滴下し、1時間攪拌した。酢酸エチルで抽出し、飽和炭酸水素ナトリウム水、次いで飽和食塩水で洗浄した。無水硫酸ナトリウムで脱水後濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製し、黄色油状物を2.14 g得た。(収率74.7%)
1H-NMR (600 MHz, CDCl
3) δ: 0.94 (3H, t, J = 7.7 Hz), 1.29-1.35 (2H, m), 1.49-1.54 (2H, m), 1.58-1.64 (4H, m), 2.05 (3H, s), 3.26 (2H, t, J = 7.7 Hz), 3.31 (2H, t, J = 7.7 Hz), 4.07 (2H, t, J = 6.0 Hz), 5.18 (2H, s), 6.01 (1H, d, J = 2.2 Hz), 6.25 (1H, dd, J = 2.2 Hz, 8.8 Hz), 7.33 (1H, t, J = 7.1 Hz), 7.38-7.44 (4H, m), 7.73 (1H, d, J = 8.8 Hz), 10.25 (1H, s)
13C-NMR (150 MHz, CDCl
3) δ: 13.7, 20.0, 20.7, 23.6, 25.9, 29.1, 50.4, 50.7, 63.7, 69.9, 94.3, 104.5, 114.4, 126.6, 127.8, 128.5, 130.1, 136.5, 153.6, 162.9, 170.8, 186.9
【0338】
(66-4) 2-ベンジルオキシ-4-[ブチル(4-ヒドロキシブチル)アミノ]ベンズアルデヒド
【化275】
[この文献は図面を表示できません]
4-[(3-ベンジルオキシ-4-ホルミルフェニル)ブチルアミノ]ブチルアセテート2.14 g(5.38 mmol)をエタノール10 mlに溶解し、これに10%水酸化ナトリウム水8 mlを加えて室温下30分攪拌した。反応液を100 mlの水に注いでクロロホルムで抽出した。飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで脱水後濃縮した。残留液をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製し、黄色液を1.63 g得た。(収率85.2%)
1H-NMR (600 MHz, CDCl
3) δ: 0.94 (3H, t, J = 7.7 Hz), 1.29-1.35 (2H, m), 1.50-1.66 (6H, m), 3.27 (2H, t, J = 7.7 Hz), 3.32 (2H, t, J = 7.7 Hz), 3.66 (2H, t, J = 6.0 Hz), 5.18 (2H, s), 6.03 (1H, d, J = 2.2 Hz), 6.26 (1H, dd, J = 2.2 Hz, 8.8 Hz), 7.31-7.43 (6H, m), 7.72 (1H, d, J = 8.8 Hz), 10.24 (1H, s)
13C-NMR (150 MHz, CDCl
3) δ: 14.0, 20.3, 23.8, 29.5, 30.0, 51.0, 51.1, 62.5, 70.2, 94.6, 104.8, 114.6, 127.0, 128.1, 128.8, 130.4, 136.9, 154.16, 163.3, 187.2
【0339】
(66-5) 2-ベンジルオキシ-4-[ブチル[4-(tert-ブチルジフェニルシロキシ)ブチル]アミノ]ベンズアルデヒド
【化276】
[この文献は図面を表示できません]
2-ベンジルオキシ-4-[ブチル(4-ヒドロキシブチル)アミノ]ベンズアルデヒド1.63 g(4.59 mmol)およびイミダゾール1.2 g(17.63 mmol)をN,N-ジメチルホルムアミド20 mlに溶解した。室温下攪拌しながらtert-ブチルクロルジフェニルシラン1.27 g(4.62 mmol)を滴下した。2時間攪拌後水に加えて酢酸エチルで抽出した。飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで脱水後シリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製した。無色油状物を2.08 g得た。(収率76.5%)
【0340】
(66-6) [3-ベンジルオキシ-4-(2-チオフェン-2-イルビニル)フェニル]ブチル[4−(tert-ブチルジフェニルシロキシ)ブチル]アミン
【化277】
[この文献は図面を表示できません]
アルゴン気流下テトラヒドロフラン 20 mlにフェニルリチウム(19% ジブチルエーテル溶液)1.7 g(3.83 mmol)を加え、氷冷下塩化2-テニル トリフェニルホスホニウム 1.38 g(3.49 mmol)を5分間で添加した。10分間攪拌した後2-ベンジルオキシ-4-[ブチル[4-(tert-ブチルジフェニルシロキシ)ブチル]アミノ]ベンズアルデヒド2.07 g(3.49 mmol)を50 mlのテトラヒドロフランに溶解して8分間で滴下した。氷冷下2時間攪拌した後水に注いで酢酸エチルで抽出した。飽和食塩水で洗浄後無水硫酸ナトリウムで脱水し、濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製し、淡褐色油状物を2.03 g得た。(収率86.4%)
【0341】
(66-7) 5-[2-[2-ベンジルオキシ-4-[ブチル[4-(tert-ブチルジフェニルシロキシ)ブチル]アミノ]フェニル]ビニル]チオフェン-2-カルボアルデヒド
【化278】
[この文献は図面を表示できません]
アルゴン気流下テトラヒドロフラン20 mlに[3-ベンジルオキシ-4-(2-チオフェン-2-イルビニル)フェニル]ブチル[4−(tert-ブチルジフェニルシロキシ)ブチル]アミン2.02 g(3.0 mmol)を溶解し、−66〜−72℃に冷却下n-ブチルリチウム(1.6 molヘキサン溶液)2.8 ml(4.48 mmol)を滴下した。35分攪拌後N,N-ジメチルホルムアミド0.3 ml(3.9 mmol)を滴下した。1.5時間攪拌後浴を外して昇温し、−10℃で水10 mlを滴下した。次いで100 mlの水に注いで酢酸エチルで抽出し、飽和食塩水で洗浄した。無水硫酸ナトリウムで脱水後濃縮し、残留液をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製した。得られた赤橙色油状物1.43 gをエーテル150 mlに溶解し、これに沃素50 mgを添加した。室温下30分攪拌した後5%亜硫酸水素ナトリウム水で洗浄した。さらに飽和食塩水で洗浄後無水硫酸マグネシウムで脱水し濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製し、赤色油状物を1.21 g得た。(収率57.6%)
1H-NMR (600 MHz, CDCl
3) δ: 0.93 (3H, t, J = 7.7 Hz), 1.04 (9H, s), 1.26-1.31 (2H, m), 1.47-1.55 (4H, m), 1.60-1.64 (2H, m), 3.21 (2H, t, J = 7.7 Hz), 3.24 (2H, t, J = 7.7 Hz), 3.67 (2H, t, J = 6.0 Hz), 5.13 (2H, s), 6.10 (1H, d, J = 2.2 Hz), 6.25 (1H, dd, J = 2.2 Hz, 8.8 Hz), 6.98 (1H, d, J = 3.8 Hz), 7.10 (1H, d, J = 15.9 Hz), 7.29-7.43 (12H, m), 7.46 (1H, d, J = 15.9 Hz), 7.60 (1H, d, J = 3.8 Hz), 7.65-7.66 (4H, m), 9.79 (1H, s)
13C-NMR (150 MHz, CDCl
3) δ: 14.0, 19.2, 20.3, 23.9, 26.9, 29.5, 30.0, 50.9, 51.0, 63.6, 70.4, 96.5, 105.0, 112.8, 116.3, 124.4, 127.0, 127.7, 127.9, 128.7, 128.9, 129.3, 129.6, 133.9, 135.6, 137.2, 137.7, 139.7, 149.8, 155.7, 158.3, 182.3
【0342】
(66-8) 5-[2-[2-ベンジルオキシ-4-[ブチル(4-ヒドロキシブチル)アミノ]フェニル]ビニル]チオフェン-2-カルボアルデヒド
【化279】
[この文献は図面を表示できません]
5-[2-[2-ベンジルオキシ-4-[ブチル[4-(tert-ブチルジフェニルシロキシ)ブチル]アミノ]フェニル]ビニル]チオフェン-2-カルボアルデヒド1.2 g(1.71 mmol)をテトラヒドロフラン10 mlに溶解した。室温下攪拌しながらフッ化テトラブチルアンモニウム(1mol/L テトラヒドロフラン溶液)7.6 ml(7.6 mmol)を滴下した。1.5時間攪拌した後水に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。飽和食塩水で洗浄後無水硫酸ナトリウムで脱水し、濃縮した。残留液をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製し、赤色結晶を554 mg得た。(収率70.1%)
1H-NMR (600 MHz, CDCl
3) δ: 0.93 (3H, t, J = 7.7 Hz), 1.28-1.34 (2H, m), 1.48-1.63 (6H, m), 3.24 (2H, t, J = 7.7 Hz), 3.28 (2H, t, J = 7.7 Hz), 3.65 (2H, t, J = 6.0 Hz), 5.17 (2H, s), 6.13 (1H, d, J = 2.2 Hz), 6.27 (1H, dd, J = 2.2 Hz, 8.8 Hz), 6.98 (1H, d, J = 3.8 Hz), 7.12 (1H, d, J = 15.9 Hz), 7.32-7.48 (7H, m), 7.60 (1H, d, J = 3.8 Hz), 9.79 (1H, s)
13C-NMR (150 MHz, CDCl
3) δ: 14.0, 20.3, 23.8, 29.5, 30.1, 50.9, 51.0, 62.6, 70.4, 96.6, 105.1, 113.0, 116.4, 124.5, 127.0, 127.9, 128.7, 128.9, 129.2, 137.2, 137.7, 139.7, 149.8, 155.7, 158.3, 182.3
【0343】
(66-9) 2-[4-[2-[5-[2-[2-ベンジルオキシ-4-[ブチル(4-ヒドロキシブチル)アミノ]フェニル]ビニル]チオフェン-2-イル]ビニル]-3-シアノ-5,5-ジメチル-2(5H)-フラニリデン]プロパンジニトリル
【化280】
[この文献は図面を表示できません]
エタノール7 mlおよびテトラヒドロフラン2 mlに5-[2-[2-ベンジルオキシ-4-[ブチル(4-ヒドロキシブチル)アミノ]フェニル]ビニル]チオフェン-2-カルボアルデヒド218 mg(0.47 mmol)および2-(3-シアノ-4,5,5-トリメチル-2(5H)-フラニリデン)プロパンジニトリル103 mg(0.52 mmol)を溶解した。これに酢酸アンモニウム40 mg(0.52 mmol)を加えて室温下90時間攪拌した。析出した結晶をろ取し、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製した。さらにメタノールで洗浄してmp 216-217℃の暗褐色結晶を171 mg得た。(収率56.4%)
1H-NMR (600 MHz, CDCl
3) δ: 0.94 (3H, t, J = 7.7 Hz), 1.28-1.34 (2H, m), 1.48-1.64 (6H, m), 1.73 (6H, s), 3.26 (2H, t, J = 7.7 Hz), 3.30 (2H, t, J = 7.7 Hz), 3.66 (2H, t, J = 6.0 Hz), 5.21 (2H, s), 6.12 (1H, d, J = 2.2 Hz), 6.29 (1H, dd, J = 2.2 Hz, 8.8 Hz), 6.50 (1H, d, J = 15.4 Hz), 6.94 (1H, d, J = 4.4 Hz), 7.14 (1H, d, J = 15.9 Hz), 7.31 (1H, d, J = 4.4 Hz), 7.34-7.49 (7H, m), 7.75 (1H, d, J = 15.4 Hz)
13C-NMR (150 MHz, CDCl
3) δ: 14.0, 20.3, 23.8, 26.6, 29.5, 30.0, 50.9, 51.0, 55.3, 62.6, 70.4, 95.2, 96.4, 96.8, 105.3, 111.1, 111.3, 111.7, 112.5, 112.9, 116.2, 126.6, 126.9, 128.0, 128.7, 129.4, 130.9, 137.0, 137.1, 138.0, 139.4, 150.4, 156.4, 158.7, 172.8, 175.9
【0344】
実施例67
2-[4-[2-[5-[2-[2-ベンジルオキシ-4-[ブチル(4-ヒドロキシブチル)アミノ]フェニル]ビニル]チオフェン-2-イル]ビニル]-3-シアノ-5-メチル-5-トリフルオロメチル-2(5H)-フラニリデン]プロパンジニトリル
【化281】
[この文献は図面を表示できません]
エタノール8 mlに5-[2-[2-ベンジルオキシ-4-[ブチル(4-ヒドロキシブチル)アミノ]フェニル]ビニル]チオフェン-2-カルボアルデヒド 180 mg(0.39 mmol)および2-(3-シアノ-4,5-ジメチル-5-トリフルオロメチル-2(5H)-フラニリデン)プロパンジニトリル108 mg(0.43 mmol)を溶解して50℃に加熱下3時間攪拌した。析出した結晶をろ取し、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製した。さらにメタノールで洗浄してmp 176-178℃の暗褐色結晶を200 mg得た。(収率73.8%)
1H-NMR (600 MHz, CDCl
3) δ: 0.94 (3H, t, J = 7.1 Hz), 1.28-1.34 (2H, m), 1.49-1.66 (6H, m), 1.88 (3H, s), 3.27 (2H, t, J = 7.7 Hz), 3.32 (2H, t, J = 7.1 Hz), 3.66 (2H, t, J = 6.0 Hz), 5.22 (2H, s), 6.12 (1H, s), 6.30 (1H, d, J = 8.8 Hz), 6.40 (1H, d, J = 15.4 Hz), 6.99 (1H, d, J = 3.8 Hz), 7.17 (1H, d, J = 15.4 Hz), 7.35-7.47 (7H, m), 7.54 (1H, d, J = 15.4 Hz), 8.12 (1H, d, J = 15.4 Hz)
13C-NMR (150 MHz, CDCl
3) δ: 13.9, 19.3, 20.3, 23.9, 29.5, 30.0, 50.99, 51.04, 57.2, 62.5, 70.4, 93.3, 93.5, 94.6, 96.2, 105.5, 109.9, 110.9, 111.4, 112.9, 116.1, 122.1, 127.0, 127.4, 128.1, 128.7, 130.0, 132.6, 137.0, 137.8, 140.3, 141.1, 150.9, 159.2, 159.4, 161.6, 175.4
【0345】
実施例68
2-[4-[2-[5-[2-[2-ベンジルオキシ-4-[ブチル(4-ヒドロキシブチル)アミノ]フェニル]ビニル]チオフェン-2-イル]ビニル]-3-シアノ-5-フェニル-5-トリフルオロメチル-2(5H)-フラニリデン]プロパンジニトリル
【化282】
[この文献は図面を表示できません]
エタノール8 mlに5-[2-[2-ベンジルオキシ-4-[ブチル(4-ヒドロキシブチル)アミノ]フェニル]ビニル]チオフェン-2-カルボアルデヒド155 mg(0.33 mmol)および2-(3-シアノ-4-メチル-5-フェニル-5-トリフルオロメチル-2(5H)-フラニリデン]プロパンジニトリル116 mg(0.37 mmol)を溶解して65℃に加熱下1時間攪拌した。タール様物を傾寫で採り、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製した。さらにメタノール中で結晶化後ろ取してmp 181-183℃の暗褐色結晶を153 mg得た。(収率60.2%)
1H-NMR (600 MHz, CDCl
3) δ: 0.93 (3H, t, J = 7.1 Hz), 1.29-1.34 (2H, m), 1.48-1.64 (6H, m), 3.26 (2H, t, J = 7.7 Hz), 3.31 (2H, t, J = 7.1 Hz), 3.66 (2H, t, J = 6.0 Hz), 5.21 (2H, s), 6.11 (1H, s), 6.28 (1H, d, J = 8.8 Hz), 6.55 (1H, d, J = 14.9 Hz), 6.94 (1H, d, J = 3.8 Hz), 7.14 (1H, d, J = 15.9 Hz), 7.20 (1H, d, J = 3.8 Hz), 7.33-7.56 (12H, m), 7.78 (1H, d, J = 14.9 Hz)
13C-NMR (150 MHz, CDCl
3) δ: 13.9, 20.3, 23.8, 29.5, 30.0, 51.0, 57.5, 62.5, 70.4, 96.2, 105.5, 110.9, 111.1, 111.2, 111.3, 113.0, 116.2, 122.3, 126.8, 126.9, 127.4, 128.1, 128.7, 129.7, 129.8, 129.9, 131.5, 132.6, 137.0, 137.8, 140.1, 141.6150.8, 159.2, 159.5, 161.7, 175.5
【0346】
実施例69
2-[4-[3-[2-ブチル-3-[2-(4-ジブチルアミノ-2-メトキシフェニル)ビニル]-5,5-ジメチル-2-シクロヘキセニリデン]-1-プロペニル]-3-シアノ-5-フェニル-5-トリフルオロメチル-2(5H)-フラニリデン]プロパンジニトリル
(69-1) 2-ブチル-3,5,5-トリメチル-2-シクロヘキセノン
【化283】
[この文献は図面を表示できません]
イソホロン 10.0 g(72.36 mmol)および1-ブロモブタン 14.9 g(95.6 mmol)を1-メチル-2-ピロリドン60 mlに溶解した。これに粉末状水酸化カリウム8.1 g(144.4 mmol)を加え、70℃に加熱しながら6時間攪拌した。反応液を水に加えて酢酸エチルで抽出した。飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで脱水後濃縮した。残留液をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製し、黄色油状物を6.31 g得た。(収率44.9%)
1H-NMR (600 MHz, CDCl
3) δ: 0.90 (3H, t, J = 7.1 Hz), 1.00 (6H, s), 1.25-1.35 (4H, m), 1.91 (3H, s), 2.21 (2H, s), 2.23 (2H, s), 2.28 (2H, t, J = 7.7 Hz)
13C-NMR (150 MHz, CDCl
3) δ: 14.0, 21.3, 22.9, 24.8, 28.2, 31.4, 32.7, 47.0, 51.4, 134.8, 152.3, 199.0
【0347】
(69-2) 3-[2-(4-ジブチルアミノ-2-メトキシフェニル)ビニル]-2-ブチル-5,5-ジメチル-2-シクロヘキセノン
【化284】
[この文献は図面を表示できません]
エタノール15 mlにナトリウム0.3 g(13.0 mmol)を溶解し、これに4-ジブチルアミノ-2-メトキシベンズアルデヒド2.63 g(10.0 mmol)および2-ブチル-3,5,5-トリメチル-2-シクロへキセノン2.22 g(11.0 mmol)をエタノール5mlに溶解して添加した。次いで酢酸アンモニウム0.36 gを添加し、60℃に加熱下22時間攪拌した。酢酸エチル100 mlを加えて飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで脱水後濃縮した。残留液をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製し、暗赤色油状物を465 mg得た。(収率10.6%)
1H-NMR (600 MHz, CDCl
3) δ: 0.93 (3H, t, J = 6.6 Hz), 0.97 (6H, t, J = 7.7 Hz), 1.05 (6H, s), 1.33-1.40 (8H, m), 1.58-1.63 (4H, m), 2.29 (2H, s), 2.51 (2H, s), 2.51-2.53 (2H, m)
, 3.31 (4H, t, J = 7.7 Hz), 3.87 (3H, s), 6.13 (1H, d, J = 2.2 Hz), 6.28 (1H, dd, J = 2.2 Hz, 8.8 Hz), 7.20 (1H, d, J = 15.9 Hz), 7.24 (1H, d, J = 15.9 Hz), 7.41 (1H, d, J = 8.8 Hz,)
13C-NMR (150 MHz, CDCl
3) δ: 14.0, 14.1, 20.4, 23.0, 24.3, 28.5, 29.5, 32.2, 32.4, 39.9, 50.8, 51.6, 55.3, 94.4, 104.7, 113.4, 122.0, 128.3, 129.6, 133.7, 149.0, 150.0, 159.0, 199.3
【0348】
(69-3) [2-ブチル- 3-[2-(4-ジブチルアミノ-2-メトキシフェニル)ビニル]-5,5-ジメチル-2-シクロヘキセニリデン]アセトニトリル
【化285】
[この文献は図面を表示できません]
アルゴン気流下、テトラヒドロフラン2 mlにリチウムジイソプロピルアミド(2モル/L溶液)3.8 mlを加えてドライアイス/アセトン浴で冷却した。アセトニトリル0.31 g(7.55 mmol)を4 mlのテトラヒドロフラン溶液として滴下した。続いて3-[2-(4-ジブチルアミノ-2-メトキシフェニル)ビニル]-2-ブチル-5,5-ジメチル-2-シクロヘキセノンを5 mlのテトラヒドロフラン溶液として滴下した。30分攪拌した後ゆっくり昇温し、0℃で水10 mlを滴下した。減圧下有機溶媒を留去した後酢酸エチルで抽出した。飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで脱水後濃縮して赤橙色油状物を得た。これを酢酸4 mlに溶解して75℃に加熱下2時間攪拌した。冷後、ジクロロメタン100 mlを加えて飽和炭酸水素ナトリウム水で中和した。有機層を分取し、無水硫酸マグネシウムで脱水、濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製し、橙色結晶を158 mg得た。(収率39.3%)
1H-NMR (600 MHz, CDCl
3) δ: 0.96 (3H, t, J = 6.6 Hz), 0.97 (6H, t, J = 7.7 Hz), 1.00 (6H, s), 1.33-1.43 (8H, m), 1.55-1.62 (4H, m), 2.38 (2H, s), 2.44 (2H, t, J = 7.7 Hz), 2.50 (2H, s),
3.30 (4H, t, J = 7.7 Hz), 3.86 (3H, s), 6.13 (1H, d, J = 2.2 Hz), 6.27 (1H, dd, J = 2.2 Hz, 8.8 Hz), 7.09 (1H, d, J = 15.9 Hz), 7.15 (1H, d, J = 15.9 Hz), 7.36 (1H, d, J = 8.8 Hz)
13C-NMR (150 MHz, CDCl
3) δ: 14.0, 20.4, 23.1, 26.9, 27.7, 28.1, 29.5, 30.4, 31.7, 40.4, 43.6, 50.9, 55.3, 89.5, 94.6, 104.7, 113.8, 119.7, 122.2, 127.7, 128.0, 130.6, 140.4, 149.7, 158.7, 159.3
【0349】
(69-4) [2-ブチル-3-[2-(4-ジブチルアミノ-2-メトキシフェニル)ビニル]-5,5-ジメチル-2-シクロヘキセニリデン]アセトアルデヒド
【化286】
[この文献は図面を表示できません]
[2-ブチル-3-[2-(4-ジブチルアミノ-2-メトキシフェニル)ビニル]-5,5-ジメチル-2-シクロヘキセニリデン]アセトニトリル158 mg(0.34 mmol)をトルエン5 mlに溶解し、アルゴン気流下ドライアイス/アセトン浴で冷却した。ジイソブチルアルミニウムヒドリド(1.5 mol トルエン溶液)0.46 ml(0.69 mmol)を滴下した。1.5時間攪拌した後昇温し、0℃にて5%塩化アンモニウム水5 mlを滴下した。30分攪拌後分液し、水層を酢酸エチルで洗浄した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで脱水した後濃縮した。残留液をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製し、赤色油状物を119 mg得た。(収率74.8%)
1H-NMR (600 MHz, CDCl
3) δ: 0.95 (3H, t, J = 7.1 Hz), 0.97 (6H, t, J = 7.7 Hz), 1.02 (6H, s), 1.34-1.44 (8H, m), 1.56-1.63 (4H, m), 2.42 (2H, s), 2.51 (2H, t, J = 7.4 Hz), 2.69 (2H, s),
3.31 (4H, t, J = 7.7 Hz), 3.87 (3H, s), 6.13 (1H, d, J = 2.2 Hz), 6.19 (1H, d, J = 8.2 Hz), 6.28 (1H, dd, J = 2.2 Hz, 8.8 Hz), 7.11 (1H, d, J = 15.9 Hz), 7.23 (1H, d, J = 15.9 Hz), 7.38 (1H, d, J = 8.8 Hz), 10.13 (1H, d, J = 8.2 Hz)
13C-NMR (150 MHz, CDCl
3) δ: 14.0, 20.4, 23.2, 27.2, 28.3, 29.6, 30.3, 32.0, 39.6, 40.4, 50.9, 55.3, 60.4, 94.5, 104.7, 113.9, 122.7, 123.2, 127.9, 128.1, 132.6, 141.9, 149.7, 158.1, 158.8, 191.8
【0350】
(69-5) 2-[4-[3-[2-ブチル-3-[2-(4-ジブチルアミノ-2-メトキシフェニル)ビニル]-5,5-ジメチル-2-シクロヘキセニリデン] -1-プロペニル]-3-シアノ-5-フェニル-5-トリフルオロメチル-2(5H)-フラニリデン]プロパンジニトリル
【化287】
[この文献は図面を表示できません]
[2-ブチル-3-[2-(4-ジブチルアミノ-2-メトキシフェニル)ビニル]-5,5-ジメチル-2-シクロヘキセニリデン]アセトアルデヒド118 mg(0.25 mmol)および2-(3-シアノ-4-メチル-5-フェニル-5-トリフルオロメチル-2(5H)-フラニリデン]プロパンジニトリル90 mg(0.29 mmol)を溶解し、50℃に加熱下40分間攪拌した。溶媒を留去し、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製後さらにメタノールで洗浄してmp109-113℃の黒色結晶を133 mg得た。(収率68.9%)
1H-NMR (600 MHz, CDCl
3) δ: 0.88 (3H, s), 0.97-1.00 (12H, m), 1.34-1.47 (8H, m), 1.59-1.64 (4H, m), 2.17 (1H, d, J = 15.4 Hz), 2.28 (1H, d, J = 15.9 Hz), 2.47 (2H, s), 2.25 (2H, b), 3.35 (4H, t, J = 7.7 Hz), 3.89 (3H, s), 6.09 (1H, d, J = 2.2 Hz), 6.30 (1H, dd, J = 2.2 Hz, 8.8 Hz), 6.37 (1H, d, J = 13.7 Hz), 6.58 (1H, d, J = 12.6 Hz), 7.32 (1H, d, J = 15.9 Hz), 7.40 (1H, d, J = 15.9 Hz), 7.41 (1H, d, J = 8.8 Hz), 7.51-7.54 (5H, m), 8.00 (1H, b)
13C-NMR (150 MHz, CDCl
3) δ: 14.0 14.1, 20.3, 23.2, 27.0, 27.8, 28.5, 29.6, 30.7, 32.2, 40.6, 40.8, 55.3, 94.0, 95.2, 105.4, 111.6, 112.1, 114.1, 115.1, 121.3, 122.2, 123.2, 124.9, 126.9, 129.5, 130.8, 131.0, 133.5, 135.6, 147.5, 150.7, 151.3, 159.5, 160.2, 161.3, 176.0
【0351】
実施例70
2-{3-シアノ-4-[2-(4-ジブチルアミノ-2,6-ジメトキシフェニル)ビニル]-5-メチル-5-トリフルオロメチル-2 (5H)-フラニリデン}プロパンジニトリル
【化288】
[この文献は図面を表示できません]
実施例30と同様の操作で合成した。
1H-NMR (600MHz, CDCl
3) δ: 1.00 (6H, t, J=7.7Hz), 1.42 (4H, m), 1.68 (4H, m), 1.86 (3H, s), 3.44 (4H, m), 3.92 (6H, s), 5.76 (2H, s), 7.17 (1H, d, J=10.4Hz), 8.70 (1H, d, J=10.4Hz)
13C-NMR (150MHz, CDCl
3) δ: 13.8, 20.2, 27.2, 29.6, 51.2, 55.7, 87.8, 96.1, 104.0, 110.0, 112.1, 113.2, 114.1, 131.6, 14.07, 154.5, 163.4, 176.6, 176.9
【0352】
実施例71
2-{3-シアノ-4-[2-(4-ジブチルアミノ-2,6-ジメトキシフェニル)ビニル]-5-フェニル-5-トリフルオロメチル-2 (5H)-フラニリデン}プロパンジニトリル
【化289】
[この文献は図面を表示できません]
実施例30と同様の操作で合成した。
1H-NMR (600MHz, CDCl
3) δ: 0.98 (6H, t, J=7.7Hz), 1.39 (4H, m), 1.64 (4H, m), 3.41 (4H, t, 7.7Hz), 3.83 (6H, s), 5.69 (2H, s), 7.31 (1H, b), 7.46-7.48 (3H, m), 7.52-7.53 (2H, m), 8.42 (1H, b)
13C-NMR (150MHz, CDCl
3) δ: 13.8, 20.1, 29.7, 51.4, 55.7, 88.0, 105.3, 106.4, 110.8, 112.1, 113.0, 126.7, 129.1, 130.6, 131.5, 144.0, 155.9, 164.3, 177.0, 183.6
【0353】
比較例1
2-[4-[2-[5-[2-(4-ジブチルアミノフェニル)ビニル]チオフェン-2-イル]ビニル]-3-シアノ-5,5-ジメチル-2(5H)-フラニリデン]プロパンジニトリル
【化290】
[この文献は図面を表示できません]
【0354】
(1-1) ジブチル[4-[2-(チオフェン-2-イル)ビニル]フェニル]アミン
【化291】
[この文献は図面を表示できません]
アルゴン気流下テトラヒドロフラン70 mlにフェニルリチウム(19% ジブチルエーテル溶液)10.45 g(23.6 mmol)を加え、冷却しながら塩化2-テニルトリフェニルホスホニウム8.09 g(20.5 mmol)を添加した。次いで4-(ジブチルアミノ)ベンズアルデヒド4.92 g(21.0 mmol)を滴下した。同温度で1時間攪拌した後水に注ぎトルエンで抽出した。飽和食塩水で洗浄後無水硫酸ナトリウムで脱水し、濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製し、得られた橙色液をトルエン200 mlに溶解し、沃素200 mgを加えた。室温下15分攪拌後水に加えて分液した。有機層を無水硫酸ナトリウムで脱水後濃縮した。シリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、橙色油状物を6.09 g得た。(収率94.8%)
1H-NMR (600 MHz, CDCl
3) δ: 0.96 (6H, t, J = 7.7 Hz) , 1.32-1.39 (4H, m), 1.55-1.60 (4H, m), 3.28 (4H, t, J = 7.7 Hz), 6.60 (2H, d, J = 8.8 Hz), 6.84 (1H, d, J = 15.9 Hz), 6.95 (1H, d, J = 3.9 Hz), 6.96 (1H, d, J = 3.9 Hz,), 6.99 (1H, d, J = 15.9 Hz), 7.09 (1H, t, J = 3.0 Hz), 7.31 (2H, d, J = 8.8 Hz)
13C-NMR (150 MHz, CDCl
3) δ: 14.0, 20.3, 29.5, 50.8, 116.9, 128.8, 111.7, 122.7, 124.1,124.2, 127.4 127.6, 128.8, 144.2, 147.8
【0355】
(1-2) 5-[2-[4-(ジブチルアミノ)フェニル]ビニル]チオフェン-2-カルボアルデヒド
【化292】
[この文献は図面を表示できません]
アルゴン気流下ジブチル[4-[2-(チオフェン-2-イル)ビニル]フェニル]アミン3.0 g(0.97 mmolをテトラヒドロフランに溶解した。冷却しながらn-ブチルリチウム(1.6 Mヘキサン溶液)9.0 ml(14.4 mmol)を滴下した。1時間攪拌後N,N-ジメチルホルムアミド0.87 g(11.9 mmol)を滴下した。20分後昇温し、水30 mlを滴下した後テトラヒドロフランを留去し、クロロホルムで抽出した。無水硫酸ナトリウムで脱水後濃縮し、残留液をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製した。赤橙色油状物を3.12 g得た。(収率95.5%)
1H-NMR (600 MHz, CDCl
3) δ: 0.96 (6H, t, J = 7.7 Hz) , 1.33-1.39 (4H, m), 1.55-1.61 (4H, m), 3.30 (4H, t, J = 7.7 Hz), 6.61 (2H, d, J = 8.8 Hz), 6.96 (1H, d, J = 15.9 Hz), 7.07 (1H, d, J = 15.9 Hz), 7.03 (1H, d, J = 4.2 Hz), 7.35 (2H, d, J = 8.8 Hz,),7.61 (1H, t, J = 4.2 Hz), 9.81 (1H, s)
13C-NMR (150 MHz, CDCl
3) δ: 14.0, 20.3, 29.4, 50.7, 115.5, 133.7, 111.5, 122.8, 124.7, 128.5, 137.6, 140.0, 148.7, 154.5, 182.2
【0356】
(1-3) 2-[4-[2-[5-[2-(4-ジブチルアミノフェニル)ビニル]チオフェン-2-イル]ビニル]-3-シアノ-5,5-ジメチル-2(5H)-フラニリデン]プロパンジニトリル
【化293】
[この文献は図面を表示できません]
エタノール/テトラヒドロフラン混合溶媒に5-[2-[4-(ジブチルアミノ)フェニル]ビニル]チオフェン-2-カルボアルデヒド 170 mg(0.50 mmol)および2-(3-シアノ-4,5,5-トリメチル-2(5H)-フラニリデン)プロパンジニトリル110 mg(0.55 mmol)を溶解した。これに酢酸アンモニウム42 mgを加えて室温下攪拌した。溶媒を留去し、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製した。さらにエタノールで洗浄してmp 208-209℃の黒色結晶を198 mg得た。(収率76.1%)
1H-NMR (600 MHz, CDCl
3) δ: 0.97 (6H, t, J = 7.1 Hz), 1.34-1.40 (4H, m), 1.57-1.62 (4H, m), 1.75 (6H, s), 3.32 (4H, t, J = 7.7 Hz), 6.55 (1H, d, J = 15.9 Hz), 6.63 (2H, d, J = 8.8 Hz), 6.98 (1H, d, J = 15.9 Hz), 7.02 (1H, d, J = 3.8 Hz), 7.08 (1H, d, J = 15.9 Hz), 7.36 (1H, d, J = 3.8 Hz), 7.37 (2H, d, J = 8.8 Hz), 7.77 (1H, d, J = 15.9 Hz)
13C-NMR (150 MHz, CDCl
3) δ: 14.0, 20.3, 26.6, 29.5, 50.8, 55.8, 95.8, 96.9, 111.1, 111.5, 111.7, 112.3, 115.3, 122.7, 126.7, 129.0, 135.1, 137.2, 137.8, 139.4, 149.2, 154.8, 172.9, 175.8
【0357】
比較例2
2-[4-[2-[4-[2-(4-ジブチルアミノフェニル)ビニル]フェニル]ビニル]-3-シアノ-5,5-ジメチル-2(5H)-フラニリデン]プロパンジニトリル
【化294】
[この文献は図面を表示できません]
【0358】
(2-1) 4-[2-[4-(ジブチルアミノ)フェニル]ビニル]ベンジルアルコール
【化295】
[この文献は図面を表示できません]
アルゴン気流下テトラヒドロフラン40 mlにフェニルリチウム(19% ジブチルエーテル溶液)8.0 g (18.1 mmol)を加え、冷却しながら臭化4-(ヒドロキシメチル)ベンジルトリフェニルホスホニウム3.81 g(8.2 mmol)を添加した。同温度で攪拌した後4-(ジブチルアミノ)ベンズアルデヒド2.0 g(8.6 mmol)を加えた。同温度で1時間攪拌後水に加え、トルエンで抽出した。飽和食塩水で洗浄後無水硫酸ナトリウムで脱水した。トルエンを留去し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製し、黄色液を2.37 g得た。(収率85.5%)
1H-NMR (600 MHz, CDCl
3) δ: 0.96 (6H, t, J = 7.7 Hz) , 1.33-1.39 (4H, m), 1.55-1.60 (4H, m), 3.28 (4H, t, J = 7.7 Hz), 4.66 (2H, d, J = 4.9 Hz), 6.62 (2H, d, J = 8.8 Hz), 6.86 (1H, d, J = 16.5 Hz), 7.02 (1H, d, J = 16.5 Hz), 7.31 (2H, d, J = 8.3 Hz), 7.37 (2H, d, J = 8.8 Hz), 7.45 (2H, d, J = 8.3 Hz)
13C-NMR (150 MHz, CDCl
3) δ: 14.0, 20.3, 29.5, 50.8, 65.3, 111.6, 123.2, 124.1, 126.1, 127.4, 127.7, 129.0, 138.0, 139.2,148.0
【0359】
(2-2) 4-[2-[4-(ジブチルアミノ)フェニル]ビニル]ベンズアルデヒド
【化296】
[この文献は図面を表示できません]
活性二酸化マンガン 6.0 g (69.0 mmol)をジクロロメタン30 mlに懸濁させ、4-[2-[4-(ジブチルアミノ)フェニル]ビニル]ベンジルアルコール 1.17 g(3.45 mmol)をジクロロメタンに溶解して添加した。室温下20時間攪拌後ろ過し、溶媒を留去した後シリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製した。黄色結晶を0.74 g得た。(収率64.1%)
1H-NMR (600 MHz, CDCl
3) δ: 0.97 (6H, t, J = 7.7 Hz) , 1.34-1.40 (4H, m), 1.56-1.62 (4H, m), 3.30 (4H, t, J = 7.7 Hz), 6.63 (2H, d, J = 8.2 Hz), 6.89 (1H, d, J = 15.9 Hz), 7.19 (1H, d, J = 15.9 Hz), 7.40 (2H, d, J = 8.8 Hz), 7.59 (2H, d, J = 8.3 Hz), 7.82 (2H, d, J = 8.3 Hz), 9.95 (1H, s)
13C-NMR (150 MHz, CDCl
3) δ: 14.0, 20.3, 29.5, 50.8, 111.6, 122.0, 123.5, 126.1, 128.4, 130.2, 132.7, 134.4, 144.8, 148.5, 191.6
【0360】
(2-3)2-[4-[2-[4-[2-(4-ジブチルアミノフェニル)ビニル]フェニル]ビニル]-3-シアノ-5,5-ジメチル-2(5H)-フラニリデン]プロパンジニトリル
【化297】
[この文献は図面を表示できません]
エタノール/テトラヒドロフラン混合溶媒に4-[2-(4-ジブチルアミノフェニル)ビニル]ベンズアルデヒド180 mg(0.54 mmol)および2-(3-シアノ-4,5,5-トリメチル-2(5H)-フラニリデン]プロパンジニトリル118 mg(0.59 mmol)を溶解した。これに酢酸アンモニウム46 mg(0.60 mmol)を加えて室温下攪拌した。溶媒を留去し、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製した。さらにエタノールで洗浄し、mp 224-226℃の黒色結晶を245 mg得た。(収率88.4%)
1H-NMR (600 MHz, CDCl
3) δ: 0.97 (6H, t, J = 7.1 Hz), 1.34-1.41 (4H, m), 1.57-1.62 (4H, m), 1.80 (6H, s), 3.31 (4H, t, J = 7.7 Hz), 6.63 (2H, d, J = 8.8 Hz), 6.88 (1H, d, J = 15.9 Hz), 7.00 (1H, d, J = 16.5 Hz), 7.21 (1H, d, J = 16.5 Hz), 7.41 (2H, d, J = 8.8 Hz), 7.54 (2H, d, J = 8.8 Hz), 7.59 (2H, d, J = 8.8 Hz), 7.61 (1H, d, J = 15.9 Hz)
13C-NMR (150 MHz, CDCl
3) δ: 14.0, 20.3, 26.6, 29.5, 50.8, 57.2, 97.4, 98.7, 110.5, 111.1, 111.6, 111.9, 113.3, 121.7, 123.5, 126.7, 128.7, 129.8, 131.6, 132.9, 134.8, 147.1, 148.7, 173.7, 175.5
【0361】
試験例1
実施例1〜15及び比較例1〜2で得られた化合物について、以下のように熱分解開始温度(Td)、最大吸収スペクトル(λmax)、超分極率(β)を測定した。結果を表6及び表7に示す。
【0362】
[熱分解開始温度(Td)の測定]
熱分解開始温度(Td)は、株式会社リガク製差動型示差熱天秤装置TG8120を使用し、測定試料5mg、基準試料はAl
2O
3、窒素雰囲気下、昇温速度10℃/分の条件で測定を行った。
【0363】
[超分極率(β)の測定]
超分極率(β)は、参考論文(“Intermolecular Coupling Enhancement of the Molecular Hyperpolarizability in Multichromophoric Dipolar Dendrons”, Shiyoshi Yokoyama, Tatsuo Nakahama, Akira Otomo, and Shinro Mashiko, Journal of the American Chemical Society, vol. 122, pages 3174−3181 (2000).)に記載の方法と同様に行った。レーザー光源は、アイシン精機株式会社製エルビウムドープファイバーレーザー(フェムトライトC−40−SP,BS−60、波長1.56μm、パルス幅100fsec、繰り返し50MHz、出力60mW)を用いた。光検出器は、浜松ホトニクス株式会社製光電子増倍管(R3896)を用いた。非線形光学化合物を1,4−ジオキサンに5μmol/lの濃度に調整し測定試料とした。参考論文に記載の方法でレーザー光を照射し、発生する第2光調波強度を光電子増倍管で検出し、参照試料の超分極率と比較することによって非線形光学化合物の超分極率(β
r)を求めた。参照試料としては、溶媒として用いたクロロホルムの超分極率(−0.49×10
−30esu)、または参考論文(“Pyrroline Chromophores for Electro−Optics”,Sei−Hum Jang,Jingdong Luo,Neil M.Tucker,Amalia Leclercq,Egbert Zojer,Marnie A.Haller,Tae−Dong Kim,Jae−Wook Kang,Kimberly Firestone,Denise Bale,David Lao,Jason B. Benedict,Dawn Cohen,Werner Kaminsky,Bart Kahr,Jean−Juc Bredas, Philip Reid,Larry R. Dalton,and Alex K.−Y.Jen,Chemistry of Materials,18(13),pages2982−2988 (2006))に記載の非線形光学化合物(No.5b)の超分極率を用いた。
【0364】
[極大吸収波長(λmax)の測定]
非線形光学化合物の極大吸収波長(λmax)は、1,4−ジオキサン中に非線形光学化合物を5μmol/lの濃度で調整し、株式会社島津製作所製紫外可視分光光度計(UVmini‐1240)を用いて測定した。
【0365】
【表6】
[この文献は図面を表示できません]
【0366】
【表7】
[この文献は図面を表示できません]
【0367】
表6及び表7から明らかなように、本発明に係る非線形光学化合物(実施例1〜15)の熱分解開始温度(Td)は、比較例1〜2の非線形光学化合物に比べて、有意な差異はなかった。しかしながら、本発明に係る非線形光学化合物(実施例1〜15)の超分極率(β)は、比較例1〜2の非線形光学化合物に比べて、格段に向上することが示された。
【0368】
本試験結果から、本発明に係る非線形光学化合物は、比較例1〜2の非線形光学化合物に比べて、有意に耐熱性を損なうことなく、非線形光学特性が顕著に優れていることが判明した。
【0369】
試験例2
実施例1〜6、13〜18、27-1〜27-28、28〜30、35〜57及び比較例1で得られた化合物について、以下のように熱分解開始温度(Td)、最大吸収スペクトル(λmax)、超分極率(β)を測定した。結果を表8に示す。
【0370】
[熱分解開始温度(Td)の測定]
熱分解開始温度(Td)は、株式会社リガク製差動型示差熱天秤装置TG8120を使用し、測定試料5mg、基準試料はAl
2O
3、窒素雰囲気下、昇温速度10℃/分の条件で測定を行った。
【0371】
[超分極率(β)の測定]
超分極率(β)の測定および非共鳴超分極率(β
0)の算出は、参考論文(“Intermolecular Coupling Enhancement of the Molecular Hyperpolarizability in Multuchromophoric Dipolar Dendron”, Shiyoshi Yokoyama, Tatsuo Nakahama, Akira Otomo, and Shinro Mashiko, Journal of the American Chemical Society, vol. 122, pages 3174−318 (2000).)に記載の方法と同様に行った。レーザー光源は、スペクトラフィジックス社製Nd:YAGレーザーOPOシステム(Quanta Ray Nd:YAGレーザー、OPO versaScan、波長1.90μm、パルス幅20nsec、繰り返し10Hz、出力90mW)を用いた。光検出器は、浜松ホトニクス株式会社製光電子増倍管(R2658)を用いた。非線形光学化合物をクロロホルムに5μmol/lの濃度に調整し測定試料とした。参考論文に記載の方法でレーザー光を照射し、発生する第2光調波強度を光電子増倍管で検出し、参照試料の超分極率と比較することによって非線形光学化合物の超分極率(β)を求めた。参照試料としては、溶媒として用いたクロロホルムの超分極率(−0.49×10−30esu)、または参考論文(“Pyrroline Chromophores for Electro−Optics”,Sei−Hum Jang,Jingdong Luo,Neil M.Tucker,Amalia Leclercq,Egbert Zojer,Marnie A.Haller,Tae−Dong Kim,Jae−Wook Kang,Kimberly Firestone,Denise Bale,David Lao,Jason B. Benedict,Dawn Cohen,Werner Kaminsky,Bart Kahr,Jean−Juc Bredas, Philip Reid,Larry R. Dalton,and Alex K.−Y.Jen,Chemistry Materials,vol.28,pages2982−2988 (2006))に記載の非線形光学化合物(No.5b)の超分極率を用いた。
【0372】
[極大吸収波長(λmax)の測定]
非線形光学化合物の極大吸収波長(λmax)は、クロロホルム中に非線形光学化合物を10μmol/lの濃度で調整し、株式会社日立製作所製紫外可視分光光度計(U-4000)を用いて測定した。
【0373】
【表8-1】
[この文献は図面を表示できません]
【表8-2】
[この文献は図面を表示できません]
【表8-3】
[この文献は図面を表示できません]
(β
r及びβ
0rは、それぞれ比較例1の超分極率及び非共鳴超分極率に対する比を示す)
【0374】
表8から明らかなように、本発明に係る非線形光学化合物(実施例1〜6、13〜18、27-1〜27-28、28〜30、35〜57)の熱分解開始温度(Td)は、比較例1の非線形光学化合物に比べて、有意な差異はなかった。しかしながら、本発明に係る非線形光学化合物(実施例1〜6、13〜18、27-1〜27-28、28〜30、35〜57)の超分極率(β)は、比較例1の非線形光学化合物に比べて、格段に向上することが示された。
【0375】
本試験結果から、本発明に係る非線形光学化合物は、比較例1の非線形光学化合物に比べて、有意に耐熱性を損なうことなく、非線形光学特性が顕著に優れていることが判明した。