【課題を解決するための手段】
【0008】
上述した目的を達成するために、本発明の1つの態様は、表示駆動方法を提供する。上記表示駆動方法は、入力画像の各サブピクセルの色調を取得するステップ1と、入力画像の計算待ちサブピクセルが2色覚患者にとって基準色から区別可能な色であるか否かを判断するステップ2と、ステップ2の判断結果に基づいて、出力画像のサブピクセルの色調を計算するステップ3とを含む。
【0009】
また、ステップ3は、H
1=H
0+ΔH(H
0:入力画像の計算待ちサブピクセルの色調;H
1:出力画像のうち、上記入力画像の計算待ちサブピクセルの位置に対応するサブピクセルの色調)(式1)から出力画像のサブピクセルの色調を計算することを更に含む。上記計算待ちサブピクセルが2色覚患者にとって基準色から区別できない色であると、ΔH≠0であり、よって、上記出力画像のうち、上記計算待ちサブピクセルの位置に対応するサブピクセルが2色覚患者にとって基準色から区別可能な色になる。上記計算待ちサブピクセルが2色覚患者にとって基準色から区別可能な色であると、ΔH=0である。
【0010】
また、上記ステップ1において、上記入力画像の各サブピクセルの飽和度を取得することを更に含む。上記ステップ3において、S
1=S
0+ΔS(S
1:出力画像の計算待ちサブピクセルの飽和度;S
0:入力画像のうち、計算待ちサブピクセルの位置と同一のサブピクセルの飽和度)(式2)から出力画像のサブピクセルの飽和度を計算することを更に更に含む。上記計算待ちサブピクセルが2色覚患者にとって基準色から区別できない色であると、ΔS≠0である。上記計算待ちサブピクセルが2色覚患者にとって基準色から区別可能な色であると、ΔS=0である。
【0011】
また、|ΔS|≦0.45である。
【0012】
また、上記ステップ2において、上記入力画像の計算待ちサブピクセルの色調が第1範囲([315°,360°])又は第2範囲([0°,45°])にあると、上記計算待ちサブピクセルが基準色から区別できない色であると判定し、H
0が第1範囲又は第2範囲にあると、上記ステップ3において、−40°≦ΔH≦−1°、−1<ΔS<0である。
【0013】
また、15°<H
0≦45°のとき、上記ステップ3において、−39°≦ΔH≦−1°、−0.099≦ΔS≦−0.001であり、且つ、H
0が大きければ大きいほどΔHが大きくなり、H
0が大きければ大きいほどΔSが大きくなる。315°≦H
0<345°のとき、上記ステップ3において、−39°≦ΔH≦−1°、−0.099≦ΔS≦−0.001であり、且つ、H
0が大きければ大きいほどΔHが小さくなり、H
0が大きければ大きいほどΔSが小さくなる。345°≦H
0≦360°又は0°≦H
0≦15°のとき、上記ステップ3において、ΔH=−40°、ΔS=−0.1である。
【0014】
また、上記ステップ2において、上記入力画像の計算待ちサブピクセルの色調が第3範囲([75°,165°])にあると、上記計算待ちサブピクセルが基準色から区別できない色であると判定し、H
0が上記第3範囲にあると、上記ステップ3において、1°≦ΔH≦40°、0<ΔS<1である。
【0015】
また、75°≦H
0<105°のとき、上記ステップ3において、1°≦ΔH≦39°、0.001≦ΔS≦0.099であり、且つ、H
0が大きければ大きいほどΔHが大きくなり、H
0が大きければ大きいほどΔSが大きくなる。105°≦H
0≦135°のとき、上記ステップ3において、ΔH=40°、ΔS=0.1である。135°<H
0≦165°のとき、上記ステップ3において、1°≦ΔH≦39°、0.001≦ΔS≦0.099であり、且つ、H
0が大きければ大きいほどΔHが小さくなり、H
0が大きければ大きいほどΔSが小さくなる。
【0016】
また、上記出力画像の各サブピクセルの輝度値は、上記入力画像における対応するサブピクセルの輝度値と同一である。
【0017】
また、上記表示駆動方法は、上記ステップ1と上記ステップ2の間に、計算開始信号を受信したかを判断することと、上記計算開始信号を受信すると、上記ステップ2を実行し、上記ステップ3の計算結果に基づいて上記出力画像を表示することと、上記計算開始信号を受信しないと、上記入力画像を直接に出力することとを更に含む。
【0018】
本発明の別態様は、表示装置用の駆動回路を提供する。上記駆動回路は、入力画像の各サブピクセルの色調を取得するための入力信号取得モジュールと、入力画像の計算待ちサブピクセルが2色覚患者にとって基準色から区別可能な色であるか否かを判断するための色判定モジュールと、上記色判定モジュールに接続され、上記色判定モジュールの判断結果に基づいて、出力画像のサブピクセルの色調を計算するための出力信号計算モジュールとを含む。
【0019】
また、上記出力信号計算モジュールは、H
1=H
0+ΔH(H
0:入力画像の計算待ちサブピクセルの色調;H
1:出力画像のうち、上記入力画像の計算待ちサブピクセルの位置に対応するサブピクセルの色調)(式1)から出力画像のサブピクセルの色調を計算する。上記計算待ちサブピクセルが2色覚患者にとって基準色から区別できない色であると、ΔH≠0であり、よって、上記出力画像のうち、上記計算待ちサブピクセルの位置に対応するサブピクセルが2色覚患者にとって基準色から区別可能な色になる。上記計算待ちサブピクセルが2色覚患者にとって基準色から区別可能な色であると、ΔH=0である。
【0020】
また、上記入力信号取得モジュールは、更に入力画像の各サブピクセルの飽和度を取得する。上記出力信号計算モジュールは、S
1=S
0+ΔS(S
1:出力画像の計算待ちサブピクセルの飽和度;S
0:入力画像のうち、計算待ちサブピクセルの位置と同一のサブピクセルの飽和度)(式2)から出力画像のサブピクセルの飽和度を計算する。上記計算待ちサブピクセルが2色覚患者にとって基準色から区別できない色であると、ΔS≠0である。上記計算待ちサブピクセルが2色覚患者にとって基準色から区別可能な色であると、ΔS=0である。
【0021】
また、|ΔS|≦0.45である。
【0022】
また、H
0が第1範囲([315°,360°])又は第2範囲([0°,45°])にあると、上記第1範囲と上記第2範囲が格納されている上記色判定モジュールは、上記計算待ちサブピクセルが基準色から区別できない色であると判定し、−40°≦ΔH≦−1°、−1<ΔS<0である。
【0023】
また、15°<H
0≦45°のとき、−39°≦ΔH≦−1°、−0.099≦ΔS≦−0.001であり、且つ、H
0が大きければ大きいほどΔHが大きくなり、H
0が大きければ大きいほどΔSが大きくなる。315°≦H
0<345°のとき、−39°≦ΔH≦−1°、−0.099≦ΔS≦−0.001であり、且つ、H
0が大きければ大きいほどΔHが小さくなり、H
0が大きければ大きいほどΔSが小さくなる。345°≦H
0≦360°又は0°≦H
0≦15°のとき、ΔH=−40°、ΔS=−0.1である。
【0024】
また、上記入力画像の計算待ちサブピクセルの色調が第3範囲([75°,165°])にあると、上記第3範囲が格納されている上記色判定モジュールは、上記計算待ちサブピクセルが基準色から区別できない色であると判定し、H
0が上記第3範囲にあると、1°≦ΔH≦40°、0<ΔS<1である。
【0025】
また、75°≦H
0<105°のとき、1°≦ΔH≦39°、0.001≦ΔS≦0.099であり、且つ、H
0が大きければ大きいほどΔHが大きくなり、H
0が大きければ大きいほどΔSが大きくなる。105°≦H
0≦135°のとき、ΔH=40°、ΔS=0.1である。135°<H
0≦165°のとき、1°≦ΔH≦39°、0.001≦ΔS≦0.099であり、且つ、H
0が大きければ大きいほどΔHが小さくなり、H
0が大きければ大きいほどΔSが小さくなる。
【0026】
また、上記出力信号計算モジュールは、上記出力画像の各サブピクセルの輝度値が上記入力画像の対応するサブピクセルの輝度値と同一であるように制御する。
【0027】
また、上記表示装置は、トリガーモジュールと、制御モジュールとを更に含む。上記トリガーモジュールは、上記制御モジュールと接続することにより、上記制御モジュールへのトリガー信号の送信を可能にする。上記制御モジュールは、更に上記出力信号計算モジュールと接続することにより、上記トリガー信号の受信後に上記出力信号計算モジュールへの計算開始信号の送信を可能にする。上記出力信号計算モジュールは、上記計算開始信号の受信後に計算を開始することができる。
【0028】
また、上記制御モジュールは、上記トリガー信号を受信しなかった時、上記入力画像を直接に出力するように上記駆動回路を制御することができる。
【0029】
本発明のさらなる態様は、表示装置を提供する。上記表示装置は、駆動回路と表示パネルを含む。上記駆動回路は、本発明が提供する上記駆動回路である。上記駆動回路の出力端は、上記表示パネルの入力端に接続する。
【0030】
本発明による方法において、2色覚患者にとって基準色から区別できる色を調整せず、2色覚患者にとって基準色から区別できない色だけを調整することにより、最大限に出力画像の真実度を保持し、サブピクセルに対する色調整時の計算量を低減した。
図面は、本発明を更に理解するためのものとして提供されて明細書の一部を構成し、以下の具体的な実施形態とともに本発明の解釈に用いられるが、本発明を限定するものではない。