(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6305241
(24)【登録日】2018年3月16日
(45)【発行日】2018年4月4日
(54)【発明の名称】物品管理システム、端末装置、保管庫および照合装置、並びに物品管理方法
(51)【国際特許分類】
B65G 1/137 20060101AFI20180326BHJP
B65G 1/00 20060101ALI20180326BHJP
【FI】
B65G1/137 A
B65G1/00 511Z
【請求項の数】11
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2014-129881(P2014-129881)
(22)【出願日】2014年6月25日
(65)【公開番号】特開2016-8118(P2016-8118A)
(43)【公開日】2016年1月18日
【審査請求日】2016年11月10日
(73)【特許権者】
【識別番号】000236056
【氏名又は名称】三菱電機ビルテクノサービス株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】000006013
【氏名又は名称】三菱電機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100110423
【弁理士】
【氏名又は名称】曾我 道治
(74)【代理人】
【識別番号】100111648
【弁理士】
【氏名又は名称】梶並 順
(74)【代理人】
【識別番号】100147566
【弁理士】
【氏名又は名称】上田 俊一
(74)【代理人】
【識別番号】100161171
【弁理士】
【氏名又は名称】吉田 潤一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100117776
【弁理士】
【氏名又は名称】武井 義一
(74)【代理人】
【識別番号】100188329
【弁理士】
【氏名又は名称】田村 義行
(74)【代理人】
【識別番号】100188514
【弁理士】
【氏名又は名称】松岡 隆裕
(74)【代理人】
【識別番号】100090011
【弁理士】
【氏名又は名称】茂泉 修司
(74)【代理人】
【識別番号】100194939
【弁理士】
【氏名又は名称】別所 公博
(72)【発明者】
【氏名】長徳 典宏
(72)【発明者】
【氏名】渡邊 明彦
(72)【発明者】
【氏名】小澤 匡史
(72)【発明者】
【氏名】井上 淳
【審査官】
岡崎 克彦
(56)【参考文献】
【文献】
特開2014−058399(JP,A)
【文献】
特開2010−061490(JP,A)
【文献】
特開2009−203060(JP,A)
【文献】
特開2011−098831(JP,A)
【文献】
特開2006−131377(JP,A)
【文献】
特開平09−086617(JP,A)
【文献】
特開平06−232567(JP,A)
【文献】
特開2010−006510(JP,A)
【文献】
特開昭62−146802(JP,A)
【文献】
特開2005−215959(JP,A)
【文献】
特開2011−084384(JP,A)
【文献】
特開平10−035827(JP,A)
【文献】
特開2011−073876(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65G 1/137
B65G 1/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末装置と、前記端末装置と組み合わせて使用される付属品とを、保管庫に格納して管理する物品管理システムであって、
前記端末装置は、撮像部を備え、
前記付属品には、付属品を特定するための特定情報が特定標識として付され、
前記端末装置および前記付属品は、前記撮像部が前記特定標識を撮影することができるように、前記端末装置および前記付属品を配置する撮影サポート部材を用いて、前記保管庫に格納され、
前記撮像部で撮影された画像から前記特定標識を読み取る読み取り部と、
前記端末装置と組み合わせて使用される付属品の特定情報があらかじめ記憶された特定情報リストと、
前記読み取り部で読み取られた特定標識を、前記特定情報リストと照合して、前記付属品の有無を判定する照合部と、
を備えた物品管理システム。
【請求項2】
前記撮影サポート部材は、前記特定標識を反射させて前記撮像部による撮影を可能にする鏡である
請求項1に記載の物品管理システム。
【請求項3】
前記撮影サポート部材は、前記特定標識を透過させて前記撮像部による撮影を可能にする透明な板である
請求項1に記載の物品管理システム。
【請求項4】
前記撮影サポート部材は、前記撮像部と前記特定標識とが互いに対向するように前記端末装置および前記付属品を立てかけさせる立てかけガイドである
請求項1に記載の物品管理システム。
【請求項5】
前記撮像部が、前記特定標識とともに前記付属品の形状を撮影し、
前記照合部が、前記撮像部で撮影された前記付属品の形状の画像と、あらかじめ記憶された基準画像との一致度に基づいて、前記付属品が前記端末装置と組み合わせて使用される付属品であることを判定する
請求項1から請求項4までの何れか1項に記載の物品管理システム。
【請求項6】
前記照合部は、タイマー起動によって照合処理を実行する
請求項1から請求項5までの何れか1項に記載の物品管理システム。
【請求項7】
請求項1から請求項6までの何れか1項に記載の物品管理システムに適用される端末装置であって、
前記読み取り部と、前記特定情報リストと、前記照合部と、
を備えた端末装置。
【請求項8】
請求項1から請求項6までの何れか1項に記載の物品管理システムに適用される照合装置であって、
前記読み取り部と、前記特定情報リストと、前記照合部と、
を備えた照合装置。
【請求項9】
請求項1から請求項6までの何れか1項に記載の物品管理システムに適用される保管庫であって、
前記撮影サポート部材
を備えた保管庫。
【請求項10】
前記端末装置の電源オンおよびオフと連動して点灯および消灯する照明
をさらに備えた
請求項9に記載の保管庫。
【請求項11】
端末装置と、前記端末装置と組み合わせて使用される付属品とを、保管庫に格納して管理する物品管理システムで実行される物品管理方法であって、
付属品を特定するための特定情報として、前記付属品に付された特定標識を撮影する撮像ステップと、
前記撮像ステップで撮影された画像から前記特定標識を読み取る読み取りステップと、
前記読み取りステップで読み取られた特定標識を、前記端末装置と組み合わせて使用される付属品の特定情報があらかじめ記憶された特定情報リストと照合して、前記付属品の有無を判定する照合ステップと、
を有する物品管理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、端末装置と、端末装置と組み合わせて使用される付属品とを、保管庫に格納して管理する物品管理システム、物品管理システムに適用される端末装置、保管庫および照合装置、並びに物品管理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
端末装置である保守用端末(例えば、ノートPC)と組み合わせて使用される付属品(例えば、保守対象と保守用端末との接続インターフェース)は、保守用端末と同じレベルで管理する必要がある。ここで、保守用端末については、保守用端末の出入り状況を管理する管理システムが知られている(例えば、非特許文献1参照)。
【0003】
しかしながら、付属品は単機能の基板等であることから、自動的に管理を行うシステムを構築することは困難である。そのため、付属品を紛失していないかを確認するために、保守用端末の使用者とは別の確認者が目視で確認して保管庫に格納しているが、業務負荷の増大を引き起こしている。
【0004】
そこで、付属品等の物品の出し入れに関して、保管箱に、物品の出し入れを所定条件のもと制限する物品出し入れ制限部が設けられ、物品が保管箱に存在するのを検知し、物品の保管箱からの取り出し毎または保管箱への戻し入れ毎に偽造防止付き二次元コードシートが読み取られ、かつ撮影され、物品の出し入れを行う取扱者の生体情報が読み取られ、取扱者が正当取扱者であることを確認する生体認証が行われ、保管箱と物品ID認識部との間での物品の移動状況が動画像として撮影される物品出し入れ管理システムが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2011−98831号公報
【非特許文献】
【0006】
【非特許文献1】“モバイル・コンピューター現品管理システム”、[online]、[2014年5月13日検索]、インターネット<URL:http://www.intel.co.jp/content/www/jp/ja/enterprise-security/enterprise-security-vpro-meltec-mobile-computer-management-system-study.html>
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、従来技術には、以下のような課題がある。
すなわち、従来の物品出し入れ管理システムでは、物品の出し入れを管理するのに、物品出し入れ制限部、物品ID認識部、取扱者生体認証部、動画像撮影カメラおよび物品出し入れ管理装置といった大がかりな設備が必要になり、構成が複雑になるとともにコストが高くなるという問題がある。
【0008】
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、簡素な構成で低コストに付属品の出入り状況を管理することができる物品管理システムを得ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
この発明に係る物品管理システムは、端末装置と、端末装置と組み合わせて使用される付属品とを、保管庫に格納して管理する物品管理システムであって、端末装置は、撮像部を備え、付属品には、付属品を特定するための特定情報が特定標識として付され、端末装置および付属品は、撮像部が特定標識を撮影することができるように、端末装置および付属品を配置する撮影サポート部材を用いて、保管庫に格納され、撮像部で撮影された画像から特定標識を読み取る読み取り部と、端末装置と組み合わせて使用される付属品の特定情報があらかじめ記憶された特定情報リストと、読み取り部で読み取られた特定標識を、特定情報リストと照合して、付属品の有無を判定する照合部と、を備えたものである。
【発明の効果】
【0010】
この発明に係る物品管理システムによれば、端末装置および付属品は、端末装置の撮像部が、付属品に付された特定標識を撮影することができるように、端末装置および付属品を配置する撮影サポート部材を用いて、保管庫に格納され、読み取り部は、撮像部で撮影された画像から特定標識を読み取り、照合部は、読み取り部で読み取られた特定標識を、付属品の特定情報があらかじめ記憶された特定情報リストと照合して、付属品の有無を判定する。
そのため、端末装置および付属品を保管庫に格納したまま、簡素な構成で低コストに付属品の出入り状況を管理することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】この発明の実施の形態1に係る物品管理システムの外観を示す構成図である。
【
図2】
図1に示した保守用端末の外形を示す構成図である。
【
図3】
図1に示した付属品の外形を示す構成図である。
【
図4】
図1に示した保管庫の1個分を抜き出して示す構成図である。
【
図5】この発明の実施の形態1に係る物品管理システムを示す保守用端末のブロック構成図である。
【
図6】
図1に示した保管庫の1個分を抜き出して示す別の構成図である。
【
図7】
図1に示した保守用端末の外形を示す別の構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、この発明に係る物品管理システムの好適な実施の形態につき図面を用いて説明するが、各図において同一、または相当する部分については、同一符号を付して説明する。
【0013】
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1に係る物品管理システムの外観を示す構成図である。
図1において、保管庫1は、保守用端末(端末装置)2と、保守用端末2と組み合わせて使用される付属品3とを格納して管理する。
【0014】
図2は、
図1に示した保守用端末2の外形を示す構成図である。
図2において、保守用端末2には、折りたたんだ状態で外部に露出するカメラ(撮像部)21が設けられている。また、
図3は、
図1に示した付属品3の外形を示す構成図である。
図3において、付属品3には、特定標識であるQRコード(登録商標)31が貼り付けられている。
【0015】
ここで、QRコード31は、付属品3を特定するための特定情報(例えば、シリアル番号)をコード化したものである。なお、特定標識は、QRコードに限定されず、他の一次元コードや二次元コードであってもよい。
【0016】
一次元コードまたは二次元コードは、例えばバーコードや上述したQRコード等であり、文字データや数値データを、所定の規則により縞状やマトリックス状にコード化した図案を印刷したものである。この図案を光学的に読み取り、逆コード化することで、元の文字データや数値データを再現することができる。
【0017】
図4は、
図1に示した保管庫1の1個分を抜き出して示す構成図である。
図1を参照すると、保管庫1の1個分は、床板、天板および壁板で囲まれている。
図4において、保管庫1は、棚板11と、棚板11の上側に設けられ、鏡面が棚板11向きに配置された鏡(撮影サポート部材)12とを有している。このとき、棚板11と鏡12とは、複数段用意してもよい。
【0018】
保管庫1には、保守用端末2と付属品3とが、棚板11の上に重ねて格納される。このとき、保守用端末2のカメラ21が上面を向くように配置され、付属品3のQRコード31も上面を向くように配置される。これにより、鏡12を用いて、保守用端末2のカメラ21が、付属品3に貼り付けられたQRコード31を撮影することができる。
【0019】
また、保管庫1には、非特許文献1に示されているように、保守用端末2と外部の機器とが通信するためのLANケーブル13と、保守用端末2に電力を供給するための電源ケーブル14とが設けられていてもよい。
【0020】
また、保管庫1に保守用端末2のUSB端子から電源供給され、保管庫1の内部を照らす照明(図示せず)を設けて、保管庫1を扉のついたボックスとしてもよい。ここで、この照明の点灯/消灯は、保守用端末2の電源オン/オフと連動するように設定されている。なお、保守用端末2に照明が設けられている場合には、保管庫1の照明は必ずしも必要ではない。
【0021】
図5は、この発明の実施の形態1に係る物品管理システムを示す保守用端末2のブロック構成図である。
図5において、保守用端末2は、カメラ21、画像反転部22、QRコード読み取り部(読み取り部)23、特定情報リスト24、特定情報照合部(照合部)25、照合結果通知部26およびタイマー起動部27を有している。
【0022】
ここで、保守用端末2による照合処理は、例えばタイマー起動部27によって保守用端末2が自動起動した際に、定期的に実行される。具体的には、照合処理は、例えば夜間、持ち帰った保守用端末2を保管庫1に格納した状態で、保守用端末2がタイマー起動して実行される。
【0023】
また、LANケーブル13を接続した外部の端末から、Wake on LANやリモートデスクトップ等の遠隔操作により遠隔起動し、照合を実行してもよい。
【0024】
カメラ21は、鏡12に反射した付属品3のQRコード31を撮影する。画像反転部22は、カメラ21で撮影された画像を左右反転する。QRコード読み取り部23は、画像反転部22で反転された画像のQRコード31から、付属品3を特定するための特定情報を読み取る。
【0025】
特定情報リスト24には、保守用端末2と組み合わせて使用される付属品3の特定情報があらかじめ記憶されている。ここで、保守用端末2と組み合わせて使用される付属品3が複数(例えば付属品3a、3b、3c、3d、3e等)ある場合には、特定情報リスト24に複数の特定情報が記憶される。
【0026】
特定情報照合部25は、QRコード読み取り部23で読み取られた特定情報を、特定情報リスト24と照合して、付属品3の有無および付属品3が保守用端末2と組み合わせて使用される適切な付属品3であるかを判定する。照合結果通知部26は、特定情報照合部25で判定された照合結果を、例えば外部の管理装置に通知する。
【0027】
具体的には、特定情報照合部25は、特定情報リスト24と照合する特定情報がない場合、すなわちQRコード読み取り部23で特定情報を読み取れない場合には、付属品3がないと判定する。
【0028】
また、特定情報照合部25は、QRコード読み取り部23で読み取られた特定情報が特定情報リスト24に含まれていない場合には、付属品3が保守用端末2と組み合わせて使用される適切な付属品3ではないと判定する。
【0029】
また、特定情報照合部25は、QRコード読み取り部23で読み取られた特定情報が特定情報リスト24に含まれている場合には、保守用端末2と組み合わせて使用される適切な付属品3があると判定する。
【0030】
管理装置は、特定情報照合部25に判定された照合結果を蓄積し、確認者が全ての付属品3を一括で確認することができるようになっている。なお、管理装置は、保守用端末2からの照合結果がない場合には、保守用端末2自体がないと判定する。
【0031】
以上のように、実施の形態1によれば、端末装置および付属品は、端末装置の撮像部が、付属品に付された特定標識を撮影することができるように、端末装置および付属品を配置する撮影サポート部材を用いて、保管庫に格納され、読み取り部は、撮像部で撮影された画像から特定標識を読み取り、照合部は、読み取り部で読み取られた特定標識を、付属品の特定情報があらかじめ記憶された特定情報リストと照合して、付属品の有無を判定する。
そのため、端末装置および付属品を保管庫に格納したまま、簡素な構成で低コストに付属品の出入り状況を管理することができる。
【0032】
また、保管庫に格納した付属品3の有無を、特定情報照合部によって判定し、外部に通知するようにしたことで、付属品を紛失していないかを自動的に確認できるようになり、業務負荷を低減することができる。
【0033】
さらに、特定標識の読み取りおよび照合を、端末装置に付属の撮像部および端末装置のプログラムで実行することができるので、保管庫自体に情報処理機能を付加する必要がなく、システム導入に伴うコストの上昇を抑制することができる。
【0034】
なお、上記実施の形態1では、保守用端末2で照合処理が実行されると説明した。しかしながら、これに限定されず、保守用端末2は、カメラ21とカメラで撮影した画像を外部の照合装置に送信する画像送信部とのみを有していてもよい。この場合には、照合装置に画像反転部、QRコード読み取り部、特定情報リスト、特定情報照合部を設けることにより、照合装置側でQRコードの読み取り等を実行することができる。
【0035】
また、上記実施の形態1では、保守用端末2のカメラ21が、付属品3に貼り付けられたQRコード31を撮影すると説明した。しかしながら、QRコードを読み取るだけでは、例えばQRコードがコピーされて別の物品に貼り付けられた場合に、付属品3の出入りを正確に管理することができないという問題がある。
【0036】
そこで、保守用端末2のカメラ21が、付属品3に貼り付けられたQRコード31とともに、付属品3の形状を撮影し、特定情報照合部25が、背景差分法を用いた画像認識により、カメラ21で撮影された付属品3の形状の画像と、あらかじめ保守用端末2に記憶された基準画像との一致度に基づいて、保守用端末2と組み合わせて使用される付属品3であることを判定してもよい。
【0037】
このとき、画像の一致度が所定のしきい値以上となった場合に、保守用端末2と組み合わせて使用される付属品3であると判定される。これにより、QRコード31の読み取りによる判定と、付属品3の形状の画像による判定とを組み合わせることで、付属品3の出入りを正確に管理することができる。
【0038】
また、上記実施の形態1では、保守用端末2と付属品3とが、棚板11の上に重ねて格納され、鏡12の鏡面が棚板11向きに配置されていることにより、保守用端末2のカメラ21が、付属品3に貼り付けられたQRコード31を撮影すると説明した。しかしながら、これに限定されず、以下の構成によって、カメラ21がQRコード31を撮影してもよい。
【0039】
図6は、
図1に示した保管庫の1個分を抜き出して示す別の構成図である。
図6において、保管庫1は、棚板11と、棚板11の上側に設けられた透明なアクリル板(撮影サポート部材)15とを有している。また、保守用端末2は、カメラ21が上面を向くように棚板11の上に格納され、付属品3は、QRコード31が下面を向くようにアクリル板15の上に格納されている。この場合でも、保守用端末2のカメラ21が、付属品3に貼り付けられたQRコード31を撮影することができる。
【0040】
また、その他の構成として、例えば滑り止めである立てかけガイド(撮影サポート部材)を用いて、保管庫1の対向する壁板に、保守用端末2と付属品3とが、それぞれカメラ21とQRコード31とが互いに対向するように立てかけて格納されてもよい。この場合でも、保守用端末2のカメラ21が、付属品3に貼り付けられたQRコード31を撮影することができる。
【0041】
また、上記実施の形態1では、保守用端末2のカメラ21が、付属品3に貼り付けられたQRコード31を撮影すると説明したが、これに限定されず、
図7に示されるように、保守用端末のICカードリーダ28が、付属品に貼り付けられたICカードを読み取る場合であっても、同様の効果を得ることができる。
【符号の説明】
【0042】
1 保管庫、2 保守用端末(端末装置)、3 付属品、11 棚板、12 鏡(撮影サポート部材)、13 LANケーブル、14 電源ケーブル、15 アクリル板(撮影サポート部材)、21 カメラ(撮像部)、22 画像反転部、23 QRコード読み取り部(読み取り部)、24 特定情報リスト、25 特定情報照合部(照合部)、26 照合結果通知部、27 タイマー起動部、28 ICカードリーダ、31 QRコード(特定標識)。