【課題を解決するための手段】
【0005】
上記の目的、並びに以下の説明から明らかになるであろう多数の他の目的、利点及び特徴は、
クロスヘッドタイプの大型ターボチャージャー付き2ストローク内燃機関であって、
− 潤滑流体の潤滑供給部と、
− 第1の軸受を介してクロスヘッドに接続されるように構成された第1の孔を有する第1の端部と、第2の軸受を介してクランクピンに接続されるように構成された第2の孔を有する第2の端部と、第1の孔と第2の孔との間のロッド部分と、を備える少なくとも1つのコネクティングロッドであって、コネクティングロッドが、軸方向延長線を有し、コネクティングロッドが、第1の孔及び第2の孔の少なくとも一方に潤滑流体を供給するように構成された流体チャネルをさらに備える、コネクティングロッドと、
を備え、
コネクティングロッドが、中央部分及び第3の孔を備え、第3の孔が、中央部分よりも第1の軸受及び第2の軸受の一方に近くロッド部分に配置されており、第3の孔が、少なくとも軸方向延長線におけるコネクティングロッドの剛性を変更するように構成されている、クロスヘッドタイプの大型ターボチャージャー付き2ストローク内燃機関により、本発明に従う解決法によって達成される。
【0006】
中央部分よりも第1の軸受及び第2の軸受の一方に近くロッド部分に第3の孔を有することによって、剛性は、コネクティングロッドが実質的により薄く且つ第1の孔及び第2の孔が実質的により小さく形成されるように、コネクティングロッドにおいて分配され、これにより、クランクシャフトの全長を縮小させ、従って、大型ターボチャージャー付き2ストローク内燃機関全体のサイズを縮小させる。
【0007】
加えて、流体チャネルが、第1の孔から第2の孔へ延在してもよい。
【0008】
さらに、流体チャネルが、第2の孔を通じて第2の孔内の軸受に潤滑流体を供給するように構成されてもよい。
【0009】
さらに、第3の孔が、軸方向延長線と垂直に延在してもよい。
【0010】
中央部分が、第1の孔と第2の孔との間のコネクティングロッドの中間に配置されてもよい。
【0011】
加えて、第3の孔が流体チャネルを横切って延在し、これにより、流体チャネルの中間出口及び中間入口を規定し、中間出口及び中間入口双方が第3の孔に面していてもよい。
【0012】
さらに、コネクティングロッドが、流体チャネルの反対側に追加的な第3の孔を備えてもよい。
【0013】
さらに、追加的な第3の孔が、第1の端部により近くてもよい。
【0014】
また、第3の孔が、第1の端部よりも第2の端部に近くてもよい。
【0015】
さらに、第3の孔が、第2の端部よりも第1の端部に近くてもよい。
【0016】
コネクティングロッドが、中間出口及び中間入口を流体接続させるために、ボアを有し且つ第3の孔内に配置された接続要素をさらに備えていてもよい。
【0017】
さらに、ボアが流体チャネルの一部分を形成してもよい。
【0018】
加えて、接続要素が、中間入口内に延在するチューブ状部分を備えていてもよい。
【0019】
さらに、接続要素が、第1の孔から中間入口内に延在するチューブ状部分であってもよい。
【0020】
さらに、チューブ状部分が、部分的にロッド部分を通って延在してもよい。
【0021】
また、接続要素のチューブ状部分が、中間出口内に延在してもよい。
【0022】
チューブ状部分が、可撓性チューブであってもよい。
【0023】
さらに、接続要素が、ボアの第1のセクションを備える第1の部分と、ボアの第2のセクションを備える第2の部分と、を備え、第1の部分が、第2の部分に対してスライド可能であり、ボアの第1のセクション及び第2のセクションを流体接続してもよい。
【0024】
さらに、接続要素が、軸方向延長線に沿う第3の孔の変形を吸収するように構成されてもよい。
【0025】
また、接続要素の第1の部分が、部分的に接続要素の第2の部分内でスライドしてもよい。
【0026】
さらに、接続要素の第1の部分が、例えば第3の孔の変形中に第2の部分内に延在する雄型部分であってもよい。
【0027】
雄型部分がチューブ状部分であってもよい。
【0028】
また、コネクティングロッドが、雄型部分と第2の部分との間に0.05mm−1.0mmの径方向クリアランス、好ましくは0.05mm−0.5mmの径方向クリアランスを有してもよい。
【0029】
さらに、第1の部分及び第2の部分がロッド部分に留められてもよい。
【0030】
さらに、第1の部分が、ベース部分及びチューブ状部分を備えてもよい。
【0031】
さらに、第2の部分が、ボアの第2のセクションを有するベース部分を備えてもよい。
【0032】
また、第1の部分のチューブ状部分が、部分的に第2の部分のボア内に延在してもよい。
【0033】
さらに、ベース部分が、例えばネジ又はボルトによりロッド部分に留められてもよい。
【0034】
加えて、コネクティングロッドが、軸方向延長線に沿って第3の孔内に延在する、第1の突出部分及び第2の突出部分を有し、第1の突出部分が中間出口を形成し、第2の突出部分が中間入口を形成してもよい。
【0035】
さらに、第3の孔が、略H字状又は略I字状であってもよい。
【0036】
追加的に、流体チャネルが所定の直径を有し、直径が第2の孔において減少してもよい。
【0037】
さらに、軸受リングが第2の孔内に配置されてもよく、流体チャネルの出口が軸受リングに隣接してもよい。
【0038】
また、流体チャネルが、第2の孔に沿って軸方向延長線から所定の周方向距離で配置された2つの出口で終端してもよい。
【0039】
さらに、コネクティングロッドの第1の端部が、ロッド部分に接続されたクロスヘッド部分を備え、これにより第1の孔を形成してもよい。
【0040】
加えて、コネクティングロッドの第2の端部が、ロッド部分に接続されたクランクピン部分を備え、これにより第2の孔を形成してもよい。
【0041】
本発明は、上述した大型ターボチャージャー付き2ストローク内燃機関を備える船舶にも関する。
【0042】
本発明及びその多くの利点が、添付の概略的な図を参照して以下でより詳細に説明され、図は、説明のために、非限定的ないくつかの実施形態を示している。