特許第6305510号(P6305510)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6305510ヤヌスキナーゼ阻害剤としての非環式シアノエチルピラゾロピリドン
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6305510
(24)【登録日】2018年3月16日
(45)【発行日】2018年4月4日
(54)【発明の名称】ヤヌスキナーゼ阻害剤としての非環式シアノエチルピラゾロピリドン
(51)【国際特許分類】
   C07D 471/04 20060101AFI20180326BHJP
   C07D 519/00 20060101ALI20180326BHJP
   A61K 31/437 20060101ALI20180326BHJP
   A61K 31/5377 20060101ALI20180326BHJP
   A61K 31/541 20060101ALI20180326BHJP
   A61K 31/538 20060101ALI20180326BHJP
   A61K 31/498 20060101ALI20180326BHJP
   A61K 31/55 20060101ALI20180326BHJP
   A61P 19/02 20060101ALI20180326BHJP
   A61P 29/00 20060101ALI20180326BHJP
   A61P 11/06 20060101ALI20180326BHJP
   A61P 11/08 20060101ALI20180326BHJP
   A61P 37/06 20060101ALI20180326BHJP
   A61P 35/00 20060101ALI20180326BHJP
   A61P 43/00 20060101ALI20180326BHJP
【FI】
   C07D471/04 106H
   C07D471/04CSP
   C07D519/00 301
   A61K31/437
   A61K31/5377
   A61K31/541
   A61K31/538
   A61K31/498
   A61K31/55
   A61P19/02
   A61P29/00 101
   A61P11/06
   A61P11/08
   A61P37/06
   A61P35/00
   A61P43/00 111
【請求項の数】18
【全頁数】188
(21)【出願番号】特願2016-503523(P2016-503523)
(86)(22)【出願日】2014年3月19日
(65)【公表番号】特表2016-514711(P2016-514711A)
(43)【公表日】2016年5月23日
(86)【国際出願番号】CN2014000299
(87)【国際公開番号】WO2014146493
(87)【国際公開日】20140925
【審査請求日】2017年3月17日
(31)【優先権主張番号】61/803,241
(32)【優先日】2013年3月19日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】596129215
【氏名又は名称】メルク・シャープ・アンド・ドーム・コーポレーション
【氏名又は名称原語表記】Merck Sharp & Dohme Corp.
(74)【代理人】
【識別番号】100114188
【弁理士】
【氏名又は名称】小野 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100119253
【弁理士】
【氏名又は名称】金山 賢教
(74)【代理人】
【識別番号】100124855
【弁理士】
【氏名又は名称】坪倉 道明
(74)【代理人】
【識別番号】100129713
【弁理士】
【氏名又は名称】重森 一輝
(74)【代理人】
【識別番号】100137213
【弁理士】
【氏名又は名称】安藤 健司
(74)【代理人】
【識別番号】100143823
【弁理士】
【氏名又は名称】市川 英彦
(74)【代理人】
【識別番号】100151448
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 孝博
(74)【代理人】
【識別番号】100183519
【弁理士】
【氏名又は名称】櫻田 芳恵
(74)【代理人】
【識別番号】100196483
【弁理士】
【氏名又は名称】川嵜 洋祐
(74)【代理人】
【識別番号】100185959
【弁理士】
【氏名又は名称】今藤 敏和
(74)【代理人】
【識別番号】100146318
【弁理士】
【氏名又は名称】岩瀬 吉和
(74)【代理人】
【識別番号】100127812
【弁理士】
【氏名又は名称】城山 康文
(72)【発明者】
【氏名】デインスモア,クリストフアー
(72)【発明者】
【氏名】フラー,ピーター
(72)【発明者】
【氏名】ゲリン,デイビッド
(72)【発明者】
【氏名】カツツ,ジエイソン・デイビッド
(72)【発明者】
【氏名】トンプソン,クリストフアー・エフ
(72)【発明者】
【氏名】フアルコン,ダニエル
(72)【発明者】
【氏名】デン,ウエイ
(72)【発明者】
【氏名】トーレス,ルイス
(72)【発明者】
【氏名】ズオン,ホーンボー
(72)【発明者】
【氏名】バイ,ユインフオン
(72)【発明者】
【氏名】フウ,ジエンミン
(72)【発明者】
【氏名】コーン,ノーマン
(72)【発明者】
【氏名】リウ,ユイメイ
(72)【発明者】
【氏名】ジユヨン,ジーシアーン
(72)【発明者】
【氏名】スコット,マーク・イー
【審査官】 伊藤 幸司
(56)【参考文献】
【文献】 国際公開第2013/017479(WO,A1)
【文献】 特表2013−504532(JP,A)
【文献】 国際公開第2013/017480(WO,A1)
【文献】 国際公開第2012/127506(WO,A1)
【文献】 特表2012−532152(JP,A)
【文献】 Tetrahedron,2010年,66,pp.2843-2854
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
C07D
A61K
CAplus/REGISTRY(STN)
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
式I:
(式中、
【化1】
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Aは、アリールおよびヘテロアリールから選択され;
mは、0、1、2、3または4であり;
は、独立に水素およびC1−6アルキルから選択され;
は、水素、ハロゲン、C1−6アルキル、C3−6シクロアルキルおよび(C3−8)ヘテロシクロアルキルから選択され;
ここでRおよびRは、それぞれ独立に、1、2または3個の置換基で置換されていてもよく、
は、独立に、ヒドロキシ、(C1−6)アルキル、(C1−6)アルコキシ、(C1−6アルキル)OH、ハロゲン、−COH、−(C0−4)アルキルCN、−O(C=O)C−Cアルキル、NO、トリフルオロメトキシ、トリフルオロエトキシ、トリフルオロメチル、トリフルオロエチル、C1−6アルキルスルホニル、オキソ(O=)、アミノスルホニル、−SONH、−SONH(C1−10アルキル)、−SON(C1−6アルキル)、−SO1−6アルキル、−SOCF、−SOCFH、−C1−6アルキルスルフィニル、−O(0−1)(C1−6)ハロアルキル、アミノ(C1−6アルキル)0−2およびNHから選択され;
は、ハロゲン、オキソ(=O)、C1−10アルキル(オキシ)0−1(カルボニル)0−10−10アルキル、C1−10ヘテロアルキル(オキシ)0−1(カルボニル)0−10−10アルキル、C2−10アルケニル(オキシ)0−1(カルボニル)0−10−10アルキル、アリールC0−10アルキル(オキシ)0−1(カルボニル)0−10−10アルキル、C3−12シクロアルキルC0−10アルキル(オキシ)0−1(カルボニル)0−10−10アルキル、ヘテロアリールC0−10アルキル(オキシ)0−1(カルボニル)0−10−10アルキル、(C3−12)ヘテロシクロアルキルC0−10アルキル(オキシ)0−1(カルボニル)0−10−10アルキル、C0−10アルキル(オキシ)0−1(カルボニル)0−1アミノC0−10アルキル、(C1−10)ヘテロアルキル(オキシ)0−1(カルボニル)0−1アミノC0−10アルキル、C3−12シクロアルキルC0−10アルキル(オキシ)0−1(カルボニル)0−1アミノC0−10アルキル、アリールC0−10アルキル(オキシ)0−1(カルボニル)0−1アミノC0−10アルキル、ヘテロアリールC0−10アルキル(オキシ)0−1(カルボニル)0−1アミノC0−10アルキル、(C3−12)ヘテロシクロアルキルC0−10アルキル(カルボニル)0−1アミノC0−10アルキル、C0−10アルキルアミノ(カルボニル)0−10−10アルキル、(C1−10)ヘテロアルキルアミノ(カルボニル)0−10−10アルキル、C3−12シクロアルキルアミノ(カルボニル)0−10−10アルキル、アリールC0−10アルキルアミノアミノ(カルボニル)0−10−10アルキル、ヘテロアリールC0−10アルキルアミノ(カルボニル)0−10−10アルキル、(C3−12)ヘテロシクロアルキルアミノ(カルボニル)0−10−10アルキル、C1−10アルキルスルホニルC0−10アルキル、C1−10ヘテロアルキルスルホニルC0−10アルキル、(C3−12)シクロアルキルC0−10アルキルスルホニルC0−10アルキル、(C3−12)シクロヘテロアルキルC0−10アルキルスルホニルC0−10アルキル、ヘテロアリールC0−10アルキルスルホニルC0−10アルキル、アリールC0−10アルキルスルホニルC0−10アルキル、C1−10アルキルスルファモイルC0−10アルキル、C1−10ヘテロアルキルスルファモイルC0−10アルキル、(C3−12)シクロアルキルC0−10アルキルスルファモイルC0−10アルキル、(C3−12)シクロヘテロアルキルC0−10アルキルスルファモイルC0−10アルキル、ヘテロアリールC0−10アルキルスルファモイルC0−10アルキル、アリールC0−10アルキルスルファモイルC0−10アルキル、(C0−10アルキル)1−2アミノ、−CO(C0−10アルキル)、−(C0−10アルキル)COH、−SONH、−SONH(C1−10アルキル)、−SON(C1−10アルキル)、−SOCF、−SOCFH、C1−10アルキルスルフィニルC0−10アルキル、C1−4アシルアミノC0−10アルキル、ヒドロキシ、−(C1−10アルキル)OH、−C0−10アルキルアルコキシ、シアノ、(C1−6アルキル)シアノおよびC1−6ハロアルキルから選択され;
ここでRは、独立に、1、2、3または4個の置換基で置換されていてもよく、
2個のRが、それらが連結されている環原子と一緒になって、3から6員環を形成していてもよく;
は、独立に、ヒドロキシ、(C1−6)アルキル、(C1−6)アルコキシ、(C1−10アルキル)OH、ハロゲン、−(C1−10アルキル)OH、−(C0−10アルキル)COH、−COH、C1−10アルキル(オキシ)0−1(カルボニル)0−10−10アルキル、−(C0−6)アルキルCN、−C0−10アルキルO(C=O)C−Cアルキル、NO、トリフルオロメトキシ、トリフルオロエトキシ、トリフルオロメチル、トリフルオロエチル、−N−C(O)O(C0−6)アルキル、−N(R)−C(O)O(C0−6)アルキル、C1−10アルキルスルホニル、オキソ(O=)、アミノスルホニル、−SONH、−SONH(C1−10アルキル)、−SON(C1−10アルキル)、−SO1−6アルキル、−SOCF、−SOCFH、−C1−10アルキルスルフィニル、−O(0−1)(C1−10)ハロアルキル、アミノ(C1−6アルキル)0−2、C3−12シクロアルキル、(C3−12)シクロヘテロアルキルおよびNHから選択され、ここでRはC1−10アルキルである。)の化合物またはその医薬的に許容可能な塩、もしくは立体異性体。
【請求項2】
Aが、フェニル、ピリジニル、2,3−ジヒドロベンゾ[d]チアゾリル、ジヒドロイソインドリル、ジヒドロベンゾイソチアゾリル、ジヒドロインデニル、2,3−ジヒドロベンゾフラニル、2,3−ジヒドロ−IH−インデニル、ジヒドロベンゾフラニル、1−オキソ−2,3−ジヒドロ−IH−インデニル、ベンゾ[d]ジオキソリル、キノリニル、キノキサリニル、ベンゾチオフェニル、1,3−ベンゾ[d]ジオキソリル、イソインドリル、イソインドリニル、ジヒドロ[b]チオフェニル、
【化2】
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【化3】
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【化4】
[この文献は図面を表示できません]

および
【化5】
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から選択される、請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
Aが、フェニル、ピリジニル、2,3−ジヒドロベンゾ[d]チアゾリル、ジヒドロインデニル、ジヒドロベンゾフラニル、2,3−ジヒドロ−IH−インデニル、2,3−ジヒドロベンゾフラニル、ベンゾ[d]ジオキソリル、1,3−ベンゾ[d]ジオキソリル、キノリニル、キノキサリニル、ベンゾチオフェニル、イソインドリニル、ジヒドロ[b]チオフェニル、
【化6】
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【化7】
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【化8】
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および
【化9】
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から選択される、請求項2に記載の化合物。
【請求項4】
が水素である、請求項3に記載の化合物。
【請求項5】
が、水素、ハロゲン、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチルおよびtert−ブチル、シクロプロピル、シクロブチルおよびシクロペンチルから選択され、ここでRが、1、2または3個の置換基により置換されていてもよい、請求項4に記載の化合物。
【請求項6】
次のもの:
4−((1−(1−シアノプロパン−2−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−3−イル)アミノ)−N,N−ジメチルベンゼンスルホンアミド;
4−((1−(2−シアノ−1−シクロプロピルエチル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−3−イル)アミノ)−N,N−ジメチルベンゼンスルホンアミド;
4−(1−((−2−シアノ−1−(2,2−ジフルオロシクロプロピル)エチル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−3−イル)アミノ)−N,N−ジメチルベンゼンスルホンアミド;
4−((1−(2−シアノ−1−(2,2−ジメチルシクロプロピル)エチル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−3−イル)アミノ)−N,N−ジメチルベンゼンスルホンアミド;
4−((1−(2−シアノ−1−シクロブチルエチル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−3−イル)アミノ)−N,N−ジメチルベンゼンスルホンアミド;
3−シクロブチル−3−(4−オキソ−3−((4−(ピロリジン−1−イルスルホニル)フェニル)アミノ)−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル)プロパンニトリル;
3−シクロプロピル−3−{3−[(4−フルオロフェニル)アミノ]−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル}プロパンニトリル;
3−シクロプロピル−3−[4−オキソ−3−({4−[(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル]フェニル}アミノ)−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル]プロパンニトリル;
3−シクロプロピル−3−(3−{[1−ヒドロキシ−1−(トリフルオロメチル)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル]アミノ}−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル)プロパンニトリル;
3−シクロプロピル−3−{3−[(1,1−ジオキシド−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾチオフェン−5−イル)アミノ]−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル}プロパンニトリル;
3−{3−[(2−tert−ブチル−1,1−ジオキシド−2,3−ジヒドロ−1,2−ベンゾイソチアゾール−5−イル)アミノ]−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル}−3−シクロプロピルプロパンニトリル;
4−({1−[2−シアノ−1−シクロプロピルエチル]−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−3−イル}アミノ)ベンゾニトリル;
3−シクロプロピル−3−(4−オキソ−3−{[4−(トリフルオロメチル)フェニル]アミノ}−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル)プロパンニトリル;
3−シクロプロピル−3−(3−{[4−(メチルスルホニル)フェニル]アミノ}−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル)プロパンニトリル;
3−シクロプロピル−3−{4−オキソ−3−[(3,4,5−トリフルオロフェニル)アミノ]−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル}プロパンニトリル;
3−シクロプロピル−3−{3−[(2−メチル−1,1−ジオキシド−2,3−ジヒドロ−1,2−ベンゾイソチアゾール−5−イル)アミノ]−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル}プロパンニトリル;
3−シクロプロピル−3−{3−[(2−フルオロピリジン−4−イル)アミノ]−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル}プロパンニトリル;
3−シクロプロピル−3−{4−オキソ−3−[(1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)アミノ]−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル}プロパンニトリル;
3−シクロプロピル−3−[3−(2,3−ジヒドロ−1−ベンゾフラン−5−イルアミノ)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル]プロパンニトリル;
3−[3−(1,3−ベンゾジオキソール−5−イルアミノ)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル]−3−シクロプロピルプロパンニトリル;
3−シクロプロピル−3−[4−オキソ−3−(キノリン−6−イルアミノ)−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル]プロパンニトリル;
3−シクロプロピル−3−(3−{[3−フルオロ−4−(メチルスルホニル)フェニル]アミノ}−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル)プロパンニトリル;
3−シクロプロピル−3−[4−オキソ−3−(キノキサリン−6−イルアミノ)−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル]プロパンニトリル;
3−{3−[(4−クロロフェニル)アミノ]−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル}−3−シクロプロピルプロパンニトリル;
シクロプロピル−3−[3−({4−[(1−メチルエチル)スルホニル]フェニル}アミノ)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル]プロパンニトリル;
(3−{[4−(tert−ブチルスルホニル)フェニル]アミノ}−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル)−3−シクロプロピルプロパンニトリル;
N−tert−ブチル−4−{[(2−シアノ−1−シクロプロピルエチル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−3−イル]アミノ}ベンゼンスルホンアミド;
3−[3−({4−[1−アミノ−2,2,2−トリフルオロエチル]フェニル}アミノ)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル]−3−シクロプロピルプロパンニトリル;
4−({1−[2−シアノ−1−シクロプロピルエチル]−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−3−イル}アミノ)−N−エチル−N−メチルベンゼンスルホンアミド;
3−シクロプロピル−3−(4−オキソ−3−{[4−(ピペリジン−1−イルスルホニル)フェニル]アミノ}−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル)プロパンニトリル;
4−({1−[2−シアノ−1−シクロプロピルエチル]−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−3−イル}アミノ)−N−メチル−N−(1−メチルエチル)ベンゼンスルホンアミド;
4−({1−[2−シアノ−1−シクロプロピルエチル]−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−3−イル}アミノ)−N−メチルベンゼンスルホンアミド;
3−シクロプロピル−3−(4−オキソ−3−{[4−(ピロリジン−1−イルスルホニル)フェニル]アミノ}−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル)プロパンニトリル;
4−({1−[2−シアノ−1−シクロプロピルエチル]−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−3−イル}アミノ)−N,N−ジエチルベンゼンスルホンアミド;
3−シクロプロピル−3−[3−({4−[(3,3−ジメチルピぺリジン−1−イル)スルホニル]フェニル}アミノ)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル]プロパンニトリル;
3−シクロプロピル−3−[3−({4−[(3,3−ジメチルピロリジン−1−イル)スルホニル]フェニル}アミノ)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル]プロパンニトリル;
3−{3−[(2−tert−ブチル−1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−イソインドール−5−イル)アミノ]−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル}−3−シクロプロピルプロパンニトリル;
3−{3−[(2−シクロペンチル−1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−イソインドール−5−イル)アミノ]−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル}−3−シクロプロピルプロパンニトリル;
3−{3−[(2−シクロヘキシル−1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−イソインドール−5−イル)アミノ]−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル}−3−シクロプロピルプロパンニトリル;
3−シクロプロピル−3−[3−({4−[(2,2−ジメチルピぺリジン−1−イル)スルホニル]フェニル}アミノ)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル]プロパンニトリル、
tert−ブチル1−{[4−({1−[2−シアノ−1−シクロプロピルエチル]−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−3−イル}アミノ)フェニル]スルホニル}ピペリジン−4−カルボキシラート、
3−シクロプロピル−3−{3−[(4−{[3−ヒドロキシピロリジン−1−イル]スルホニル}フェニル)アミノ]−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル}プロパンニトリル、
tert−ブチル1−{[4−({1−[2−シアノ−1−シクロプロピルエチル]−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−3−イル}アミノ)フェニル]スルホニル}−D−プロリナート、
3−シクロプロピル−3−{4−オキソ−3−[(4−{[3−(トリフルオロメチル)ピロリジン−1−イル]スルホニル}フェニル)アミノ]−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル}プロパンニトリル;
3−シクロプロピル−3−{4−オキソ−3−[(4−{[2−(トリフルオロメチル)ピロリジン−1−イル]スルホニル}フェニル)アミノ]−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル}プロパンニトリル;
tert−ブチル−1−{[4−({1−[2−シアノ−1−シクロプロピルエチル]−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−3−イル}アミノ)フェニル]スルホニル}ピロリジン−3−カルボキシラート;
3−シクロプロピル−3−[3−({4−[(2,2−ジメチルピロリジン−1−イル)スルホニル]フェニル}アミノ)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル]プロパンニトリル;
3−シクロプロピル−3−{3−[(4−{[2−メチルピロリジン−1−イル]スルホニル}フェニル)アミノ]−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル}プロパンニトリル;
3−(3−{[4−(アゼチジン−1−イルスルホニル)フェニル]アミノ}−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル)−3−シクロプロピルプロパンニトリル;
3−シクロプロピル−3−(3−{[4−(モルホリン−4−イルスルホニル)フェニル]アミノ}−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル)プロパンニトリル;
3−シクロプロピル−3−[3−({4−[(3,3−ジメチルアゼチジン−1−イル)スルホニル]フェニル}アミノ)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル]プロパンニトリル;
3−シクロプロピル−3−[3−({4−[(3−メチルアゼチジン−1−イル)スルホニル]フェニル}アミノ)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル]プロパンニトリル;
3−シクロプロピル−3−[3−({4−[(2,2−ジメチルアゼチジン−1−イル)スルホニル]フェニル}アミノ)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル]プロパンニトリル;
3−シクロプロピル−3−[3−({4−[(3−ヒドロキシ−3−メチルアゼチジン−1−イル)スルホニル]フェニル}アミノ)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル]プロパンニトリル;
3−シクロプロピル−3−[3−({4−[(3−ヒドロキシアゼチジン−1−イル)スルホニル]フェニル}アミノ)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル]プロパンニトリル;
3−シクロプロピル−3−[3−({4−[(3,3−ジメチルモルホリン−4−イル)スルホニル]フェニル}アミノ)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル]プロパンニトリル;
3−シクロプロピル−3−[3−({4−[(2,2−ジメチルモルホリン−4−イル)スルホニル]フェニル}アミノ)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル]プロパンニトリル;
3−シクロプロピル−3−{3−[(4−{[3−メチルモルホリン−4−イル]スルホニル}フェニル)アミノ]−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル}プロパンニトリル;
3−シクロプロピル−3−{3−[(4−{[3−ヒドロキシ−3−(トリフルオロメチル)ピロリジン−1−イル]スルホニル}フェニル)アミノ]−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル}プロパンニトリル;
3−シクロプロピル−3−[3−({4−[ヘキサヒドロシクロペンタ[b][1,4]オキサジン−4(4aH)−イルスルホニル]フェニル}アミノ)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル]プロパンニトリル;
3−シクロプロピル−3−{3−[(4−{[2,6−ジメチルモルホリン−4−イル]スルホニル}フェニル)アミノ]−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル}プロパンニトリル;
3−シクロプロピル−3−{3−[(4−{[2−メチルモルホリン−4−イル]スルホニル}フェニル)アミノ]−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル}プロパンニトリル;
3−シクロプロピル−3−{3−[(4−{[2−メチルアゼチジン−1−イル]スルホニル}フェニル)アミノ]−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル}プロパンニトリル;
3−シクロプロピル−3−[3−({4−[(3−メトキシアゼチジン−1−イル)スルホニル]フェニル}アミノ)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル]プロパンニトリル;
3−シクロプロピル−3−[3−({4−[(3−フルオロアゼチジン−1−イル)スルホニル]フェニル}アミノ)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル]プロパンニトリル;
3−シクロプロピル−3−[3−({3−メチル−4−[2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル]フェニル}アミノ)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル]プロパンニトリル;
3−シクロプロピル−3−[3−({4−[1−ヒドロキシ−1−(トリフルオロメチル)プロピル]フェニル}アミノ)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル]プロパンニトリル;
tert−ブチル2−(4−((1−(2−シアノ−1−シクロプロピルエチル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−3−イル)アミノ)−N−メチルフェニルスルホンアミド)−2−メチルプロパノアート;
3−シクロプロピル−3−(4−オキソ−3−((1−オキソ−2−(2,2,2−トリフルオロエチル)イソインドリン−5−イル)アミノ)−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル)プロパンニトリル;
エチル2−(4−((1−(2−シアノ−1−シクロプロピルエチル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−3−イル)アミノ)−N−メチルフェニルスルホンアミド)−2−メチルプロパノアート;
tert−ブチル2−(5−((1−(2−シアノ−1−シクロプロピルエチル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−3−イル)アミノ)−1−オキソイソインドリン−2−イル)−2−メチルプロパノアート;
4−({1−[2−シアノ−1−シクロプロピルエチル]−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−3−イル}アミノ)−N,N,2−トリメチルベンゼンスルホンアミド;
3−シクロプロピル−3−(3−{[3−メチル−4−(ピロリジン−1−イルスルホニル)フェニル]アミノ}−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル)プロパンニトリル;
3−シクロプロピル−3−(3−{[4−(5,5−ジメチル−3−オキソ−2−オキサビシクロ[2.2.2]オクト−1−イル)フェニル]アミノ}−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル)プロパンニトリル;)
3−シクロプロピル−3−[3−({4−[−1−(ジメチルアミノ)−2,2,2−トリフルオロエチル]−3−メチルフェニル}アミノ)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル]プロパンニトリル;
3−シクロプロピル−3−[3−({4−[(1−メチルシクロプロピル)スルホニル]フェニル}アミノ)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル]プロパンニトリル;
3−[3−({4−[1−(tert−ブチルアミノ)−2,2,2−トリフルオロエチル]フェニル}アミノ)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル]−3−シクロプロピルプロパンニトリル;
3−シクロプロピル−3−[4−オキソ−3−({4−[2,2,2−トリフルオロ−1−ピロリジン−1−イルエチル]フェニル}アミノ)−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル]プロパンニトリル;
3−シクロプロピル−3−{4−オキソ−3−[(4−{2,2,2−トリフルオロ−1−[(1−メチルエチル)アミノ]エチル}フェニル)アミノ]−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル}プロパンニトリル;
3−[3−({4−[1−アゼチジン−1−イル−2,2,2−トリフルオロエチル]フェニル}アミノ)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル]−3−シクロプロピルプロパンニトリル;
3−シクロプロピル−3−[3−({4−[1−(エチルアミノ)−2,2,2−トリフルオロエチル]フェニル}アミノ)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル]プロパンニトリル;
tert−ブチル4−(5−((1−(2−シアノ−1−シクロプロピルエチル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−3−イル)アミノ)−1−オキソイソインドリン−2−イル)シクロヘキサンカルボキシラート;
2−(5−((1−(2−シアノ−1−シクロプロピルエチル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−3−イル)アミノ)−1−オキソイソインドリン−2−イル)−2−メチルプロパン酸;
エチル3−(4−((1−2−シアノ−1−シクロプロピルエチル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−3−イル)アミノ)フェニル)−4,4,4−トリフルオロ−3−ヒドロキシ−2,2−ジメチルブタノアート;
イソプロピル3−(4−((1−(2−シアノ−1−シクロプロピルエチル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−3−イル)アミノ)フェニル)−4,4,4−トリフルオロ−3−ヒドロキシ−2,2−ジメチルブタノアート;
3−シクロプロピル−3−(3−(1−ヒドロキシ−2,2−ジメチル−1−(トリフルオロメチル)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)アミノ)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル)プロパンニトリル;
3−シクロプロピル−3−(4−オキソ−3−((4−(1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル)フェニル)アミノ)−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル)プロパンニトリル;
3−シクロプロピル−3−(3−((4−(1−(2−メトキシエチル)−1H−ピラゾール−3−イル)フェニル)アミノ)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル)プロパンニトリル;
3−(3−((3−クロロ−4−(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)フェニル)アミノ)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル)−3−シクロプロピルプロパンニトリル;
3−(3−((3−クロロ−4−(1−(2−シアノエチル)−1H−ピラゾール−3−イル)フェニル)アミノ)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル)−3−シクロプロピルプロパンニトリル;
エチル1−(4−((1−(2−シアノ−1−シクロプロピルエチル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−3−イル)アミノ)−2−メチルフェニル)−1H−ピラゾール−4−カルボキシラート;
イソプロピル6−((1−(2−シアノ−1−シクロプロピルエチル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−3−イル)アミノ)キノリン−2−カルボキシラート;
3−シクロプロピル−3−(3−((2−メチルベンゾ[d]チアゾール−6−イル)アミノ)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル)プロパンニトリル;
3−シクロプロピル−3−(3−((4−(オキサゾール−2−イル)フェニル)アミノ)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル)プロパンニトリル;
3−シクロプロピル−3−(3−((3,3−ジメチル−2−オキソインドリン−6−イル)アミノ)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル)プロパンニトリル;
3−シクロプロピル−3−(3−((4−(1,1−ジオキシドチオモルホリン−4−カルボニル)−3−メチルフェニル)アミノ)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル)プロパンニトリル;
4−((1−(2−シアノ−1−シクロプロピルエチル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−3−イル)アミノ)安息香酸;
4−((1−(2−シアノ−1−シクロプロピルエチル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−3−イル)アミノ)−N−(メチルスルホニル)ベンズアミド;
3−シクロプロピル−3−(3−((2−モルホリノキノリン−6−イル)アミノ)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル)プロパンニトリル;
3−シクロプロピル−3−(3−((2−(2,5−ジメチルモルホリノ)キノリン−6−イル)アミノ)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル)プロパンニトリル;
3−シクロプロピル−3−(4−オキソ−3−((4−1,1,1−トリフルオロ−2−メトキシプロパン−2−イル)フェニル)アミノ)−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル)プロパンニトリル;
3−シクロプロピル−3−(3−((4−(3−エチルモルホリン−4−カルボニル)−3−メチルフェニル)アミノ)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル)プロパンニトリル;
3−シクロプロピル−3−(3−((4−(3−イソプロピルモルホリン−4−カルボニル)−3−メチルフェニル)アミノ)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル)プロパンニトリル;
3−シクロプロピル−3−(3−((3−メチル−4−(2−メチル−1−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)プロピル)フェニル)アミノ)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル)プロパンニトリル;
3−(3−((2−ベンジル−1,1−ジオキシド−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール−5−イル)アミノ)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル)−3−シクロプロピルプロパンニトリル;
3−シクロプロピル−3−(3−((3−メチル−4−(2−メチル−1−(1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)プロピル)フェニル)アミノ)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル)プロパンニトリル;
3−シクロプロピル−3−(3−((3−メチル−4−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシエチル)フェニル)アミノ)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル)プロパンニトリル;
3−(3−((4−(シクロペンチル(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)メチル)−3−メチルフェニル)アミノ)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル)−3−シクロプロピルプロパンニトリル;
3−(3−((4−(1−アミノ−2,2,2−トリフルオロエチル)−3−メチルフェニル)アミノ)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル)−3−シクロプロピルプロパンニトリル;
3−(3−((2−シクロへキシル−1,1−ジオキシド−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール−5−イル)アミノ)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル)−3−シクロプロピルプロパンニトリル;
3−シクロプロピル−3−(3−((2−(1−メチルシクロヘキシル)−1,1−ジオキシド−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール−5−イル)アミノ)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル)プロパンニトリル;
3−シクロプロピル−3−(3−((3−ヒドロキシ−2,2−ジメチル−1,1−ジオキシド−2,3−ジヒドロベンゾ[b]チオフェン−5−イル)アミノ)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル)プロパンニトリル;
3−シクロプロピル−3−(3−((3−ヒドロキシ−1,1−ジオキシド−3H−スピロ[ベンゾ[b]チオフェン−2,1’−シクロヘキサン]−5−イル)アミノ)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル)プロパンニトリル;
3−シクロプロピル−3−(4−オキソ−3−((4−(2−(トリフルオロメチル)ピロリジン−2−イル)フェニル)アミノ)−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル)プロパンニトリル;
3−(3−((4−(2−アザスピロ[3.3]ヘプタン−2−イルスルホニル)−3−メチルフェニル)アミノ)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル)−3−シクロプロピルプロパンニトリル;
3−シクロプロピル−3−(3−((1,1−ジオキシド−3H−スピロ[ベンゾ[b]チオフェン−2,1’−シクロペンタン]−5−イル)アミノ)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル)プロパンニトリル;
3−シクロプロピル−3−(3−((1,1−ジオキシド−3H−スピロ[ベンゾ[b]チオフェン−2,1’−シクロヘキサン]−5−イル)アミノ)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル)プロパンニトリル;
3−シクロプロピル−3−(3−((2,2−ジメチル−1,1−ジオキシド−2,3−ジヒドロベンゾ[b]チオフェン−5−イル)アミノ)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル)プロパンニトリル;
3−シクロプロピル−3−(3−((3−ヒドロキシ−2−メチル−1,1−ジオキシド−2,3−ジヒドロベンゾ[b]チオフェン−5−イル)アミノ)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル)プロパンニトリル;
3−シクロプロピル−3−(3−((2−メチル−1,1−ジオキシド−2,3−ジヒドロベンゾ[b]チオフェン−5−イル)アミノ)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル)プロパンニトリル;
3−シクロプロピル−3−(3−((3−メチル−4−(2−(トリフルオロメチル)ピロリジン−2−イル)フェニル)アミノ)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル)プロパンニトリル;
3−シクロプロピル−3−(4−オキソ−3−((1−オキソ−2−(1−(トリフルオロメチル)シクロへキシル)イソインドリン−5−イル)アミノ)−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル)プロパンニトリル;
3−シクロプロピル−3−(3−((2−(4−メチルテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−1,1−ジオキシド−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール−5−イル)アミノ)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル)プロパンニトリル;
3−シクロプロピル−3−(3−((4−(1−メチル−2−(トリフルオロメチル)ピロリジン−2−イル)フェニル)アミノ)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル)プロパンニトリル;
4−((1−(2−シアノ−1−シクロプロピルエチル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−3−イル)アミノ)−N,2−ジメチル−N−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)ベンズアミド;
3−シクロプロピル−3−(3−((3−フルオロ−4−(2,2,2−トリフルオロ−1−(イソプロピルアミノ)エチル)フェニル)アミノ)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル)プロパンニトリル;
3−シクロプロピル−3−(3−((4−(1−(エチルアミノ)−2,2,2−トリフルオロエチル)−3−フルオロフェニル)アミノ)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル)プロパンニトリル;
3−(3−((4−(1−(tert−ブチルアミノ)−2,2,2−トリフルオロエチル)−3−フルオロフェニル)アミノ)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル)−3−シクロプロピルプロパンニトリル;
3−シクロプロピル−3−(4−オキソ−3−((4−(2−(トリフルオロメチル)テトラヒドロフラン−2−イル)フェニル)アミノ)−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル)プロパンニトリル;
3−シクロプロピル−3−(3−((2−ヒドロキシ−2−(トリフルオロメチル)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)アミノ)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル)プロパンニトリル;
3−シクロプロピル−3−(3−((3−フルオロ−4−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシエチル)フェニル)アミノ)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル)プロパンニトリル;
3−(3−((3−クロロ−4−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシエチル)フェニル)アミノ)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル)−3−シクロプロピルプロパンニトリル;
3−シクロプロピル−3−(3−((2−ヒドロキシ−2−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)アミノ)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル)プロパンニトリル;
3−(3−((4−(1−(tert−ブチルアミノ)−2,2,2−トリフルオロエチル)−3−クロロフェニル)アミノ)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル)−3−シクロプロピルプロパンニトリル;
3−シクロプロピル−3−(4−オキソ−3−((4−(2−(トリフルオロメチル)ピペリジン−2−イル)フェニル)アミノ)−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル)プロパンニトリル;
メチル−2−(4−((1−(2−シアノ−1−シクロプロピルエチル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−3−イル)アミノ)フェニル)−2−(トリフルオロメチル)ピロリジン−1−カルボキシラート;
3−シクロプロピル−3−(3−((2−(4,4−ジフルオロ−1−メチルシクロヘキシル)−1,1−ジオキシド−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール−5−イル)アミノ)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル)プロパンニトリル;
3−シクロプロピル−3−(4−オキソ−3−((4−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−(ピリジン−2−イル)エチル)フェニル)アミノ)−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル)プロパンニトリル;
3−シクロプロピル−3−(4−オキソ−3−((4−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−(ピリジン−4−イル)エチル)フェニル)アミノ)−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル)プロパンニトリル;
3−シクロプロピル−3−(4−オキソ−3−((4−(2,2,2−トリフルオロ−1−チオモルホリノエチル)フェニル)アミノ)−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル)プロパンニトリル;
4−((1−(2−シアノ−1−シクロプロピルエチル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−3−イル)アミノ)−N,2−ジメチル−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)ベンズアミド;
4−((1−(2−シアノ−1−シクロプロピルエチル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−3−イル)アミノ)−N−エチル−2−メチル−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)ベンズアミド;
4−((1−(2−シアノ−1−シクロプロピルエチル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−3−イル)アミノ)−N−(2−(ジメチルアミノ)エチル)−2−メチル−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)ベンズアミド;
3−シクロプロピル−3−(3−((3−メチル−4−(チオモルホリン−4−カルボニル)フェニル)アミノ)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル)プロパンニトリル;
3−シクロプロピル−3−(3−((3−メチル−4−(4−メチルピペラジン−1−カルボニル)フェニル)アミノ)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル)プロパンニトリル;
3−シクロプロピル−3−(3−((3−メチル−4−(2−(トリフルオロメチル)ピロリジン−1−カルボニル)フェニル)アミノ)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル)プロパンニトリル;
4−((1−(2−シアノ−1−シクロプロピルエチル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−3−イル)アミノ)−N,2−ジメチル−N−(1−メチルピぺリジン−4−イル)ベンズアミド;
4−((1−(2−シアノ−1−シクロプロピルエチル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−3−イル)アミノ)−N−エチル−N,2−ジメチルベンズアミド;
3−シクロプロピル−3−(3−((3−メチル−4−(モルホリン−4−カルボニル)フェニル)アミノ)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル)プロパンニトリル;
3−シクロプロピル−3−(3−((4−(3,3−ジメチルピロリジン−1−カルボニル)−3−メチルフェニル)アミノ)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル)プロパンニトリル;
3−シクロプロピル−3−(3−((4−(3,3−ジメチルアゼチジン−1−カルボニル)−3−メチルフェニル)アミノ)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル)プロパンニトリル;
3−シクロプロピル−3−(3−((4−(2,2−ジメチルモルホリン−4−カルボニル)−3−メチルフェニル)アミノ)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル)プロパンニトリル;
3−シクロプロピル−3−(3−((4−(2,5−ジメチルピロリジン−1−カルボニル)−3−メチルフェニル)アミノ)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル)プロパンニトリル;
3−シクロプロピル−3−(3−((4−(3−フルオロピロリジン−1−カルボニル)−3−メチルフェニル)アミノ)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル)プロパンニトリル;
3−シクロプロピル−3−(3−((3−メチル−4−(2−メチルピぺリジン−1−カルボニル)フェニル)アミノ)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル)プロパンニトリル;
3−シクロプロピル−3−(3−((3−メチル−4−(2−メチルピぺリジン−1−カルボニル)フェニル)アミノ)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル)プロパンニトリル;
3−シクロプロピル−3−(3−((4−(4,4−ジフルオロピぺリジン−1−カルボニル)−3−メチルフェニル)アミノ)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル)プロパンニトリル;
3−シクロプロピル−3−(3−((4−(4−ヒドロキシ−4−メチルピぺリジン−1−カルボニル)−3−メチルフェニル)アミノ)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル)プロパンニトリル;
3−シクロプロピル−3−(3−((4−(4−メトキシピぺリジン−1−カルボニル)−3−メチルフェニル)アミノ)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル)プロパンニトリル;
3−シクロプロピル−3−(3−((4−(4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ピペリジン−1−カルボニル)−3−メチルフェニル)アミノ)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル)プロパンニトリル;
4−((1−(2−シアノ−1−シクロプロピルエチル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−3−イル)アミノ)−N−(3−ヒドロキシ−3−メチルブチル)−N,2−ジメチルベンズアミド;
3−(3−((4−(アゼパン−1−カルボニル)−3−メチルフェニル)アミノ)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル)−3−シクロプロピルプロパンニトリル;
3−シクロプロピル−3−(3−((4−(3−フルオロアゼチジン−1−カルボニル)−3−メチルフェニル)アミノ)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル)プロパンニトリル;
3−シクロプロピル−3−(3−((4−(3−メトキシアゼチジン−1−カルボニル)−3−メチルフェニル)アミノ)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル)プロパンニトリル;
3−(3−((4−(8−オキサ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−カルボニル)−3−メチルフェニル)アミノ)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル)−3−シクロプロピルプロパンニトリル;
4−((1−(2−シアノ−1−シクロプロピルエチル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−3−イル)アミノ)−N−シクロへキシル−N,2−ジメチルベンズアミド;
tert−ブチル(1−(4−((1−(2−シアノ−1−シクロプロピルエチル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−3−イル)アミノ)−2−メチルベンゾイル)ピペリジン−4−イル)(メチル)カルバマート;
3−(3−((4−フルオロフェニル)アミノ)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル)ブタンニトリル;
3−[4−オキソ−3−({4−[(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル]フェニル}アミノ)−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル]ブタンニトリル;
3−(3−{[1−ヒドロキシ−1−(トリフルオロメチル)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル]アミノ}−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル)ブタンニトリル;
3−{3−[(1,1−ジオキシド−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾチオフェン−5−イル)アミノ]−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル}ブタンニトリル;
4−({1−[2−シアノ−1−メチルエチル]−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−3−イル}アミノ)ベンゾニトリル;
3−(4−オキソ−3−{[4−(トリフルオロメチル)フェニル]アミノ}−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル)ブタンニトリル;
3−(3−{[4−(メチルスルホニル)フェニル]アミノ}−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル)ブタンニトリル;
3−{4−オキソ−3−[(3,4,5−トリフルオロフェニル)アミノ]−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル}ブタンニトリル;
3−{3−[(2−メチル−1,1−ジオキシド−2,3−ジヒドロ−1,2−ベンゾイソチアゾール−5−イル)アミノ]−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル}ブタンニトリル;
3−{3−[(2−フルオロピリジン−4−イル)アミノ]−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル}ブタンニトリル;
3−{4−オキソ−3−[(1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)アミノ]−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル}ブタンニトリル;
3−[3−(2,3−ジヒドロ−1−ベンゾフラン−5−イルアミノ)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル]ブタンニトリル;
3−[3−(1,3−ベンゾジオキソール−5−イルアミノ)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル]ブタンニトリル;
3−[4−オキソ−3−(キノリン−6−イルアミノ)−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル]ブタンニトリル;
3−(3−{[3−フルオロ−4−(メチルスルホニル)フェニル]アミノ}−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル)ブタンニトリル;
3−[4−オキソ−3−(キノキサリン−6−イルアミノ)−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル]ブタンニトリル;
3−{3−[(4−クロロフェニル)アミノ]−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル}ブタンニトリル;
N−tert−ブチル−4−({1−[2−シアノ−1−メチルエチル]−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−3−イル}アミノ)ベンゼンスルホンアミド;
3−{3−[(2−tert−ブチル−1,1−ジオキシド−2,3−ジヒドロ−1,2−ベンゾイソチアゾール−5−イル)アミノ]−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル}ブタンニトリル;
メチル3−((4−(アゼチジン−1−イルスルホニル)フェニル)アミノ)−1−(2−シアノ−1−シクロプロピルエチル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−7−カルボキシラート;
3−(3−((4−(アゼチジン−1−イルスルホニル)フェニル)アミノ)−7−(ヒドロキシメチル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル)−3−シクロプロピルプロパンニトリル;
3−シクロプロピル−3−(3−((1,1−ジオキシド−3H−スピロ[ベンゾ[b]チオフェン−2,1’−シクロヘキサン]−5−イル)アミノ)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル)プロパンニトリル;
3−シクロプロピル−3−(3−((1,1−ジオキシド−3H−スピロ[ベンゾ[b]チオフェン−2,1’−シクロペンタン]−5−イル)アミノ)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル)プロパンニトリル;および
3−シクロプロピル−3−(3−((2,3−ジメチル−1,1−ジオキシド−2,3−ジヒドロベンゾ[b]チオフェン−5−イル)アミノ)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル)プロパンニトリルから選択される、請求項1に記載の化合物またはその医薬的に許容可能な塩もしくは立体異性体。
【請求項7】
請求項1〜6のいずれか一項に記載の化合物またはその医薬的に許容可能な
と、医薬的に許容可能な担体と、を含む医薬組成物。
【請求項8】
JAK介在性疾患の処置のための、請求項1〜6のいずれか一項に記載の化合物またはその医薬的に許容可能なを含む医薬組成物
【請求項9】
ヤヌスキナーゼJAK1およびJAK2の阻害によって緩和され得る、哺乳動物における、関節炎、喘息および閉塞性気道疾患、自己免疫疾患または障害および癌から選択される状態を処置するための、請求項1〜6のいずれか一項に記載の化合物またはその医薬的に許容可能な塩若しくは立体異性体を含む医薬組成物
【請求項10】
前記状態が関節炎である、請求項に記載の医薬組成物
【請求項11】
前記状態が、関節リウマチ、若年性関節炎および乾癬性関節炎から選択される、請求項に記載の医薬組成物
【請求項12】
前記状態が喘息または閉塞性気道疾患である、請求項に記載の医薬組成物
【請求項13】
前記状態が、慢性喘息、遅発性喘息、気道過敏症、気管支炎、気管支喘息、アレルギー性喘息、内因性喘息、外因性喘息、塵埃喘息、再発性気道閉塞および慢性閉塞性肺疾患(COPD)および肺気腫から選択される、請求項12に記載の医薬組成物
【請求項14】
前記状態が自己免疫疾患または障害である、請求項に記載の医薬組成物
【請求項15】
求項1〜6のいずれか一項に記載の化合物またはその医薬的に許容可能なを投与することを含む、喘息の処置を必要とする哺乳動物において喘息を処置するための医薬組成物
【請求項16】
求項1〜6のいずれか一項に記載の化合物またはその医薬的に許容可能な塩を含む、関節炎の処置を必要とする哺乳動物において関節炎を処置するための医薬組成物
【請求項17】
ヤヌスキナーゼJAK1およびJAK2の阻害によって緩和される疾患または障害の処置のための薬剤の製造における、請求項1〜6のいずれか一項に記載の化合物またはその医薬的に許容可能な塩もしくは立体異性体の使用。
【請求項18】
ヤヌスキナーゼJAK1およびJAK2阻害によって緩和される疾患または障害の処置のための薬剤の製造における、請求項1〜6のいずれか一項に記載の化合物またはその医薬的に許容可能な塩もしくは立体異性体および第二の活性剤の使用。
【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
タンパク質キナーゼは、タンパク質基質へのリン酸基の付加によってそれらの標的タンパク質の活性を制御する酵素の一群である。キナーゼは、細胞分裂、分化、細胞ホメオスタシスおよびシグナル伝達を含む多くの生理学的過程において必須の役割を果たす。キナーゼは、セリン/スレオニンキナーゼおよびチロシンキナーゼへとそれらの標的によりさらに細かく分類され得る。チロシンキナーゼは、受容体チロシンキナーゼおよび非受容体チロシンキナーゼにさらに分類され得る。哺乳動物ヤヌスキナーゼ(JAK)ファミリーメンバーは非受容体チロシンキナーゼである。
【0002】
JAKファミリーは、4種類のメンバー;JAK1、JAK2、JAK3およびTYK2を有する。JAK1、JAK2およびTYK2は普遍的に発現され、一方でJAK3発現は造血細胞に限定される。JAKファミリーは、>70の異なるサイトカインからの細胞内シグナル伝達に関与する。サイトカインは、それらの細胞表面受容体に結合し、その結果、受容体二量体形成および続くJAKチロシンキナーゼの活性化/リン酸化が起こる。JAKは、受容体と構成的に会合するかまたはサイトカイン結合時に動員されるかの何れかである。次いで受容体上の特異的なチロシン残基が、活性化されたJAKによりリン酸化され、STATタンパク質に対するドッキング部位となる。STATはJAKによりリン酸化され、二量体化し、次いで核に移行して、そこでSTATは特異的なDNAエレメントに結合し、遺伝子転写を活性化する。JAK1は、サイトカイン依存的に全てのJAKアイソフォームとともにシグナルを伝える。
【0003】
JAKは、複数の生理的機能に必須である。これは、特異的なJAKを欠く遺伝子改変マウスモデルを用いて明らかにされた。Jak1−/−マウスは周産期に死亡し、一方でJak2−/−マウスは赤血球生成に欠陥があり、E12日前後に死亡する。Jak3−/−マウスは生存可能であるが、T細胞、B細胞およびNK細胞の欠如を伴うSCID表現型を有する。TYK2−/−マウスは、過剰IgE症候群の特性を呈する。これらの表現型は、インビボでのJAK活性の不可欠で必須の役割を示す(K.Ghoreschi,A.Laurence,J.J.O’Shea,Immunol.Rev.228,273(2009))。
【0004】
さらに、JAK酵素における突然変異は、ヒトにおける疾患と関連付けられている。JAK3(または同種の一般的なガンマ鎖サイトカイン受容体)における不活性化突然変異によって、重篤なSCID表現型が生じる(J.J.O’Shea,M.Pesu,D.C.Borie,P.S.Changelian,Nat.Rev.Drug Discov.3,555(2004))。TYK2の欠失の結果、過剰IgG症候群が起こり、感染リスクが高まる(Y.Minegishiら、Immunity.25,745(2006))。JAK1またはJAK2に対して不活性化突然変異は報告されていないが、これは、JAK1およびJAK2欠損マウスが生存可能でないことを示すマウスからのデータと一致する。しかし、構成的に活性のあるJAK2をもたらすいくつかの突然変異が同定されており、この突然変異の結果、骨髄増殖性の疾患が起こり、造血におけるJAK2の中心的役割が確認される(O.bdel−Wahab,Curr.Opin.Hematol.18,117(2011))。JAK2は、不可欠な造血サイトカインIL−3、GMCSF、EPOおよびTPOのシグナル伝達に関与する唯一のJAKファミリーメンバーである。
【0005】
自己免疫疾患、造血および腫瘍学におけるJAKキナーゼ活性に対する中心的役割を明らかにする大量のマウスおよびヒト遺伝学的データは、自己免疫疾患および新生物に対する臨床試験におけるpan−JAK阻害剤の使用により裏付けられている(K.Ghoreschiら、Immunol.Rev.228,273(2009)およびA.Quintas−Cardama,H.Kantarjian,J.Cortes,S.Verstovsek,Nat.Rev.Drug Discov.10,127(2011)参照)。
【0006】
過剰増殖性障害および癌、例えば白血病およびリンパ腫など、免疫および炎症性障害、例えば移植拒絶、喘息、慢性閉塞性肺疾患、アレルギー、関節リウマチ、I型糖尿病、筋萎縮性側索硬化症および多発性硬化症などを含む様々な疾患および障害にJak/STAT経路をつなげる膨大な量の文献が蓄積している。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0007】
【非特許文献1】K.Ghoreschi,A.Laurence,J.J.O’Shea,Immunol.Rev.228,273(2009)
【非特許文献2】J.J.O’Shea,M.Pesu,D.C.Borie,P.S.Changelian,Nat.Rev.Drug Discov.3,555(2004)
【非特許文献3】Y.Minegishiら、Immunity.25,745(2006)
【非特許文献4】O.bdel−Wahab,Curr.Opin.Hematol.18,117(2011)
【非特許文献5】K.Ghoreschiら、Immunol.Rev.228,273(2009)およびA.Quintas−Cardama,H.Kantarjian,J.Cortes,S.Verstovsek,Nat.Rev.Drug Discov.10,127(2011)
【発明の概要】
【0008】
本発明は、JAKの阻害剤である新規化合物を提供する。本発明はまた、本新規化合物を用いたJAK介在性疾患および障害の処置および予防のための方法ならびに本化合物を含有する医薬組成物も提供する。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明は、式Iの化合物または医薬的に許容可能な塩またはその立体異性体を提供する:
【化1】
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【0010】
Aは、アリールおよびヘテロアリールから選択され;
mは、0、1、2、3または4であり;
は、独立に水素およびC1−6アルキルから選択され;
は、水素、ハロゲン、C1−6アルキル、C3−6シクロアルキルおよび(C3−8)ヘテロシクロアルキルから選択され;
ここでRおよびRは、それぞれ独立に、1、2または3個のR置換基で置換されていてもよく、
は、独立に、ヒドロキシ、(C1−6)アルキル、(C1−6)アルコキシ、(C1−6アルキル)OH、ハロゲン、−COH、−(C0−4)アルキルCN、−O(C=O)C−Cアルキル、NO、トリフルオロメトキシ、トリフルオロエトキシ、トリフルオロメチル、トリフルオロエチル、C1−6アルキルスルホニル、オキソ(O=)、アミノスルホニル、SONH、−SONH(C1−10アルキル)、−SON(C1−6アルキル)、−SO1−6アルキル、−SOCF、−SOCFH、−C1−6アルキルスルフィニル、−O(0−1)(C1−6)ハロアルキル、アミノ(C1−6アルキル)0−2およびNHから選択され;
は、ハロゲン、オキソ(=O)、C1−10アルキル(オキシ)0−1(カルボニル)0−10−10アルキル、C1−10ヘテロアルキル(オキシ)0−1(カルボニル)0−10−10アルキル、C2−10アルケニル(オキシ)0−1(カルボニル)0−10−10アルキル、アリールC0−10アルキル(オキシ)0−1(カルボニル)0−10−10アルキル、C3−12シクロアルキルC0−10アルキル(オキシ)0−1(カルボニル)0−10−10アルキル、ヘテロアリールC0−10アルキル(オキシ)0−1(カルボニル)0−10−10アルキル、(C3−12)ヘテロシクロアルキルC0−10アルキル(オキシ)0−1(カルボニル)0−10−10アルキル、C0−10アルキル(オキシ)0−1(カルボニル)0−1アミノC0−10アルキル、(C1−10)ヘテロアルキル(オキシ)0−1(カルボニル)0−1アミノC0−10アルキル、C3−12シクロアルキルC0−10アルキル(オキシ)0−1(カルボニル)0−1アミノC0−10アルキル、アリールC0−10アルキル(オキシ)0−1(カルボニル)0−1アミノC0−10アルキル、ヘテロアリールC0−10アルキル(オキシ)0−1(カルボニル)0−1アミノC0−10アルキル、(C3−12)ヘテロシクロアルキルC0−10アルキル(オキシ)0−1(カルボニル)0−1アミノC0−10アルキル、C0−10アルキルアミノ(カルボニル)0−10−10アルキル、(C1−10)ヘテロアルキルアミノ(カルボニル)0−10−10アルキル、C3−12シクロアルキルアミノ(カルボニル)0−10−10アルキル、アリールC0−10アルキルアミノアミノ(カルボニル)0−10−10アルキル、ヘテロアリールC0−10アルキルアミノ(カルボニル)0−10−10アルキル、(C3−12)ヘテロシクロアルキルアミノ(カルボニル)0−10−10アルキル、C1−10アルキルスルホニルC0−10アルキル、C1−10ヘテロアルキルスルホニルC0−10アルキル、(C3−12)シクロアルキルC0−10アルキルスルホニルC0−10アルキル、(C3−12)シクロヘテロアルキルC0−10アルキルスルホニルC0−10アルキル、ヘテロアリールC0−10アルキルスルホニルC0−10アルキル、アリールC0−10アル
キルスルホニルC0−10アルキル、C1−10アルキルスルファモイルC0−10アルキル、C1−10ヘテロアルキルスルファモイルC0−10アルキル、(C3−12)シクロアルキルC0−10アルキルスルファモイルC0−10アルキル、(C3−12)シクロヘテロアルキルC0−10アルキルスルファモイルC0−10アルキル、ヘテロアリールC0−10アルキルスルファモイルC0−10アルキル、アリールC0−10アルキルスルファモイルC0−10アルキル、(C0−10アルキル)1−2アミノ、−CO(C0−10アルキル)、−(C0−10アルキル)COH、−SONH、−SONH(C1−10アルキル)、−SON(C1−10アルキル)、−SOCF、−SOCFH、C1−10アルキルスルフィニルC0−10アルキル、C1−4アシルアミノC0−10アルキル、ヒドロキシ、−(C1−10アルキル)OH、−C0−10アルキルアルコキシ、シアノ、(C1−6アルキル)シアノおよびC1−6ハロアルキルから選択され;
ここでRは、独立に、1、2、3または4個のR置換基で置換されていてもよく、2個のRが、それらが連結されている環原子と一緒になって、3から6員環を形成していてもよく;
は、独立に、ヒドロキシ、(C1−6)アルキル、(C1−6)アルコキシ、(C1−10アルキル)OH、−(C0−10アルキル)COH、ハロゲン、−(C1−10アルキル)OH、−COH、C1−10アルキル(オキシ)0−1(カルボニル)0−10−10アルキル、−(C0−6)アルキルCN、−C0−10アルキルO(C=O)C−Cアルキル、NO、トリフルオロメトキシ、トリフルオロエトキシ、トリフルオロメチル、トリフルオロエチル、−N−C(O)O(C0−6)アルキル、−N(R)−C(O)O(C0−6)アルキル、C1−10アルキルスルホニル、オキソ(O=)、アミノスルホニル、−SONH、−SONH(C1−10アルキル)、−SON(C1−10アルキル)、−SO1−6アルキル、−SOCF、−SOCFH、−C1−10アルキルスルフィニル、−O(0−1)(C1−10)ハロアルキル、アミノ(C1−6アルキル)0−2、C3−12シクロアルキル、(C3−12)シクロヘテロアルキルおよびNHから選択され、ここでRはC1−10アルキルである。
【0011】
本発明の代表的な化合物としては、次の化合物およびそれらの医薬的に許容可能な塩およびその立体異性体が挙げられるが限定されない:
4−((1−(1−シアノプロパン−2−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−3−イル)アミノ)−N,N−ジメチルベンゼンスルホンアミド;
4−((1−(2−シアノ−1−シクロプロピルエチル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−3−イル)アミノ)−N,N−ジメチルベンゼンスルホンアミド;
4−(1−((−2−シアノ−1−(2,2−ジフルオロシクロプロピル)エチル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−3−イル)アミノ)−N,N−ジメチルベンゼンスルホンアミド;
4−((1−(2−シアノ−1−(2,2−ジメチルシクロプロピル)エチル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−3−イル)アミノ)−N,N−ジメチルベンゼンスルホンアミド;
4−((1−(2−シアノ−1−シクロブチルエチル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−3−イル)アミノ)−N,N−ジメチルベンゼンスルホンアミド;
3−シクロブチル−3−(4−オキソ−3−((4−(ピロリジン−1−イルスルホニル)フェニル)アミノ)−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル)プロパンニトリル;
3−シクロプロピル−3−{3−[(4−フルオロフェニル)アミノ]−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル}プロパンニトリル;
3−シクロプロピル−3−[4−オキソ−3−({4−[(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル]フェニル}アミノ)−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル]プロパンニトリル;
3−シクロプロピル−3−(3−{[1−ヒドロキシ−1−(トリフルオロメチル)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル]アミノ}−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル)プロパンニトリル;
3−シクロプロピル−3−{3−[(1,1−ジオキシド−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾチオフェン−5−イル)アミノ]−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル}プロパンニトリル;
3−{3−[(2−tert−ブチル−1,1−ジオキシド−2,3−ジヒドロ−1,2−ベンゾイソチアゾール−5−イル)アミノ]−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル}−3−シクロプロピルプロパンニトリル;
4−({1−[2−シアノ−1−シクロプロピルエチル]−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−3−イル}アミノ)ベンゾニトリル;
3−シクロプロピル−3−(4−オキソ−3−{[4−(トリフルオロメチル)フェニル]アミノ}−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル)プロパンニトリル;
3−シクロプロピル−3−(3−{[4−(メチルスルホニル)フェニル]アミノ}−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル)プロパンニトリル;
3−シクロプロピル−3−{4−オキソ−3−[(3,4,5−トリフルオロフェニル)アミノ]−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル}プロパンニトリル;
3−シクロプロピル−3−{3−[(2−メチル−1,1−ジオキシド−2,3−ジヒドロ−1,2−ベンゾイソチアゾール−5−イル)アミノ]−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル}プロパンニトリル;
3−シクロプロピル−3−{3−[(2−フルオロピリジン−4−イル)アミノ]−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル}プロパンニトリル;
3−シクロプロピル−3−{4−オキソ−3−[(1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)アミノ]−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル}プロパンニトリル;
3−シクロプロピル−3−[3−(2,3−ジヒドロ−1−ベンゾフラン−5−イルアミノ)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル]プロパンニトリル;
3−[3−(1,3−ベンゾジオキソール−5−イルアミノ)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル]−3−シクロプロピルプロパンニトリル;
3−シクロプロピル−3−[4−オキソ−3−(キノリン−6−イルアミノ)−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル]プロパンニトリル;
3−シクロプロピル−3−(3−{[3−フルオロ−4−(メチルスルホニル)フェニル]アミノ}−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル)プロパンニトリル;
3−シクロプロピル−3−[4−オキソ−3−(キノキサリン−6−イルアミノ)−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル]プロパンニトリル;
3−{3−[(4−クロロフェニル)アミノ]−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル}−3−シクロプロピルプロパンニトリル;
シクロプロピル−3−[3−({4−[(1−メチルエチル)スルホニル]フェニル}アミノ)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル]プロパンニトリル;
(3−{[4−(tert−ブチルスルホニル)フェニル]アミノ}−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル)−3−シクロプロピルプロパンニトリル;
N−tert−ブチル−4−{[(2−シアノ−1−シクロプロピルエチル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−3−イル]アミノ}ベンゼンスルホンアミド;
3−[3−({4−[1−アミノ−2,2,2−トリフルオロエチル]フェニル}アミノ)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル]−3−シクロプロピルプロパンニトリル;
4−({1−[2−シアノ−1−シクロプロピルエチル]−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−3−イル}アミノ)−N−エチル−N−メチルベンゼンスルホンアミド;
3−シクロプロピル−3−(4−オキソ−3−{[4−(ピペリジン−1−イルスルホニル)フェニル]アミノ}−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル)プロパンニトリル;
4−({1−[2−シアノ−1−シクロプロピルエチル]−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−3−イル}アミノ)−N−メチル−N−(1−メチルエチル)ベンゼンスルホンアミド;
4−({1−[2−シアノ−1−シクロプロピルエチル]−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−3−イル}アミノ)−N−メチルベンゼンスルホンアミド;
3−シクロプロピル−3−(4−オキソ−3−{[4−(ピロリジン−1−イルスルホニル)フェニル]アミノ}−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル)プロパンニトリル;
4−({1−[2−シアノ−1−シクロプロピルエチル]−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−3−イル}アミノ)−N,N−ジエチルベンゼンスルホンアミド;
3−シクロプロピル−3−[3−({4−[(3,3−ジメチルピぺリジン−1−イル)スルホニル]フェニル}アミノ)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル]プロパンニトリル;
3−シクロプロピル−3−[3−({4−[(3,3−ジメチルピロリジン−1−イル)スルホニル]フェニル}アミノ)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル]プロパンニトリル;
3−{3−[(2−tert−ブチル−1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−イソインドール−5−イル)アミノ]−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル}−3−シクロプロピルプロパンニトリル;
3−{3−[(2−シクロペンチル−1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−イソインドール−5−イル)アミノ]−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル}−3−シクロプロピルプロパンニトリル;
3−{3−[(2−シクロヘキシル−1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−イソインドール−5−イル)アミノ]−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル}−3−シクロプロピルプロパンニトリル;
3−シクロプロピル−3−[3−({4−[(2,2−ジメチルピぺリジン−1−イル)スルホニル]フェニル}アミノ)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル]プロパンニトリル、
tert−ブチル1−{[4−({1−[2−シアノ−1−シクロプロピルエチル]−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−3−イル}アミノ)フェニル]スルホニル}ピペリジン−4−カルボキシラート、
3−シクロプロピル−3−{3−[(4−{[3−ヒドロキシピロリジン−1−イル]スルホニル}フェニル)アミノ]−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル}プロパンニトリル、
tert−ブチル1−{[4−({1−[2−シアノ−1−シクロプロピルエチル]−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−3−イル}アミノ)フェニル]スルホニル}−D−プロリナート、
3−シクロプロピル−3−{4−オキソ−3−[(4−{[3−(トリフルオロメチル)ピロリジン−1−イル]スルホニル}フェニル)アミノ]−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル}プロパンニトリル;
3−シクロプロピル−3−{4−オキソ−3−[(4−{[2−(トリフルオロメチル)ピロリジン−1−イル]スルホニル}フェニル)アミノ]−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル}プロパンニトリル;
tert−ブチル−1−{[4−({1−[2−シアノ−1−シクロプロピルエチル]−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−3−イル}アミノ)フェニル]スルホニル}ピロリジン−3−カルボキシラート;
3−シクロプロピル−3−[3−({4−[(2,2−ジメチルピロリジン−1−イル)スルホニル]フェニル}アミノ)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル]プロパンニトリル;
3−シクロプロピル−3−{3−[(4−{[2−メチルピロリジン−1−イル]スルホニル}フェニル)アミノ]−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル}プロパンニトリル;
3−(3−{[4−(アゼチジン−1−イルスルホニル)フェニル]アミノ}−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル)−3−シクロプロピルプロパンニトリル;
3−シクロプロピル−3−(3−{[4−(モルホリン−4−イルスルホニル)フェニル]アミノ}−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル)プロパンニトリル;
3−シクロプロピル−3−[3−({4−[(3,3−ジメチルアゼチジン−1−イル)スルホニル]フェニル}アミノ)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル]プロパンニトリル;
3−シクロプロピル−3−[3−({4−[(3−メチルアゼチジン−1−イル)スルホニル]フェニル}アミノ)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル]プロパンニトリル;
3−シクロプロピル−3−[3−({4−[(2,2−ジメチルアゼチジン−1−イル)スルホニル]フェニル}アミノ)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル]プロパンニトリル;
3−シクロプロピル−3−[3−({4−[(3−ヒドロキシ−3−メチルアゼチジン−1−イル)スルホニル]フェニル}アミノ)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル]プロパンニトリル;
3−シクロプロピル−3−[3−({4−[(3−ヒドロキシアゼチジン−1−イル)スルホニル]フェニル}アミノ)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル]プロパンニトリル;
3−シクロプロピル−3−[3−({4−[(3,3−ジメチルモルホリン−4−イル)スルホニル]フェニル}アミノ)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル]プロパンニトリル;
3−シクロプロピル−3−[3−({4−[(2,2−ジメチルモルホリン−4−イル)スルホニル]フェニル}アミノ)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル]プロパンニトリル;
3−シクロプロピル−3−{3−[(4−{[3−メチルモルホリン−4−イル]スルホニル}フェニル)アミノ]−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル}プロパンニトリル;
3−シクロプロピル−3−{3−[(4−{[3−ヒドロキシ−3−(トリフルオロメチル)ピロリジン−1−イル]スルホニル}フェニル)アミノ]−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル}プロパンニトリル;
3−シクロプロピル−3−[3−({4−[ヘキサヒドロシクロペンタ[b][1,4]オキサジン−4(4aH)−イルスルホニル]フェニル}アミノ)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル]プロパンニトリル;
3−シクロプロピル−3−{3−[(4−{[2,6−ジメチルモルホリン−4−イル]スルホニル}フェニル)アミノ]−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル}プロパンニトリル;
3−シクロプロピル−3−{3−[(4−{[2−メチルモルホリン−4−イル]スルホニル}フェニル)アミノ]−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル}プロパンニトリル;
3−シクロプロピル−3−{3−[(4−{[2−メチルアゼチジン−1−イル]スルホニル}フェニル)アミノ]−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル}プロパンニトリル;
3−シクロプロピル−3−[3−({4−[(3−メトキシアゼチジン−1−イル)スルホニル]フェニル}アミノ)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル]プロパンニトリル;
3−シクロプロピル−3−[3−({4−[(3−フルオロアゼチジン−1−イル)スルホニル]フェニル}アミノ)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル]プロパンニトリル;
3−シクロプロピル−3−[3−({3−メチル−4−[2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル]フェニル}アミノ)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル]プロパンニトリル;
3−シクロプロピル−3−[3−({4−[1−ヒドロキシ−1−(トリフルオロメチル)プロピル]フェニル}アミノ)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル]プロパンニトリル;
tert−ブチル2−(4−((1−(2−シアノ−1−シクロプロピルエチル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−3−イル)アミノ)−N−メチルフェニルスルホンアミド)−2−メチルプロパノアート;
3−シクロプロピル−3−(4−オキソ−3−((1−オキソ−2−(2,2,2−トリフルオロエチル)イソインドリン−5−イル)アミノ)−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル)プロパンニトリル;
エチル2−(4−((1−(2−シアノ−1−シクロプロピルエチル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−3−イル)アミノ)−N−メチルフェニルスルホンアミド)−2−メチルプロパノアート;
tert−ブチル2−(5−((1−(2−シアノ−1−シクロプロピルエチル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−3−イル)アミノ)−1−オキソイソインドリン−2−イル)−2−メチルプロパノアート;
4−({1−[2−シアノ−1−シクロプロピルエチル]−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−3−イル}アミノ)−N,N,2−トリメチルベンゼンスルホンアミド;
3−シクロプロピル−3−(3−{[3−メチル−4−(ピロリジン−1−イルスルホニル)フェニル]アミノ}−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル)プロパンニトリル;
3−シクロプロピル−3−(3−{[4−(5,5−ジメチル−3−オキソ−2−オキサビシクロ[2.2.2]オクト−1−イル)フェニル]アミノ}−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル)プロパンニトリル;)
3−シクロプロピル−3−[3−({4−[−1−(ジメチルアミノ)−2,2,2−トリフルオロエチル]−3−メチルフェニル}アミノ)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル]プロパンニトリル;
3−シクロプロピル−3−[3−({4−[(1−メチルシクロプロピル)スルホニル]フェニル}アミノ)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル]プロパンニトリル;
3−[3−({4−[1−(tert−ブチルアミノ)−2,2,2−トリフルオロエチル]フェニル}アミノ)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル]−3−シクロプロピルプロパンニトリル;
3−シクロプロピル−3−[4−オキソ−3−({4−[2,2,2−トリフルオロ−1−ピロリジン−1−イルエチル]フェニル}アミノ)−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル]プロパンニトリル;
3−シクロプロピル−3−{4−オキソ−3−[(4−{2,2,2−トリフルオロ−1−[(1−メチルエチル)アミノ]エチル}フェニル)アミノ]−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル}プロパンニトリル;
3−[3−({4−[1−アゼチジン−1−イル−2,2,2−トリフルオロエチル]フェニル}アミノ)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル]−3−シクロプロピルプロパンニトリル;
3−シクロプロピル−3−[3−({4−[1−(エチルアミノ)−2,2,2−トリフルオロエチル]フェニル}アミノ)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル]プロパンニトリル;
tert−ブチル4−(5−((1−(2−シアノ−1−シクロプロピルエチル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−3−イル)アミノ)−1−オキソイソインドリン−2−イル)シクロヘキサンカルボキシラート;
2−(5−((1−(2−シアノ−1−シクロプロピルエチル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−3−イル)アミノ)−1−オキソイソインドリン−2−イル)−2−メチルプロパン酸;
エチル3−(4−((1−2−シアノ−1−シクロプロピルエチル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−3−イル)アミノ)フェニル)−4,4,4−トリフルオロ−3−ヒドロキシ−2,2−ジメチルブタノアート;
イソプロピル3−(4−((1−(2−シアノ−1−シクロプロピルエチル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−3−イル)アミノ)フェニル)−4,4,4−トリフルオロ−3−ヒドロキシ−2,2−ジメチルブタノアート;
3−シクロプロピル−3−(3−(1−ヒドロキシ−2,2−ジメチル−1−(トリフルオロメチル)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)アミノ)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル)プロパンニトリル;
3−シクロプロピル−3−(4−オキソ−3−((4−(1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル)フェニル)アミノ)−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル)プロパンニトリル;
3−シクロプロピル−3−(3−((4−(1−(2−メトキシエチル)−1H−ピラゾール−3−イル)フェニル)アミノ)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル)プロパンニトリル;
3−(3−((3−クロロ−4−(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)フェニル)アミノ)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル)−3−シクロプロピルプロパンニトリル;
3−(3−((3−クロロ−4−(1−(2−シアノエチル)−1H−ピラゾール−3−イル)フェニル)アミノ)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル)−3−シクロプロピルプロパンニトリル;
エチル1−(4−((1−(2−シアノ−1−シクロプロピルエチル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−3−イル)アミノ)−2−メチルフェニル)−1H−ピラゾール−4−カルボキシラート;
イソプロピル6−((1−(2−シアノ−1−シクロプロピルエチル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−3−イル)アミノ)キノリン−2−カルボキシラート;
3−シクロプロピル−3−(3−((2−メチルベンゾ[d]チアゾール−6−イル)アミノ)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル)プロパンニトリル;
3−シクロプロピル−3−(3−((4−(オキサゾール−2−イル)フェニル)アミノ)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル)プロパンニトリル;
3−シクロプロピル−3−(3−((3,3−ジメチル−2−オキソインドリン−6−イル)アミノ)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル)プロパンニトリル;
3−シクロプロピル−3−(3−((4−(1,1−ジオキシドチオモルホリン−4−カルボニル)−3−メチルフェニル)アミノ)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル)プロパンニトリル;
4−((1−(2−シアノ−1−シクロプロピルエチル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−3−イル)アミノ)安息香酸;
4−((1−(2−シアノ−1−シクロプロピルエチル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−3−イル)アミノ)−N−(メチルスルホニル)ベンズアミド;
3−シクロプロピル−3−(3−((2−モルホリノキノリン−6−イル)アミノ)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル)プロパンニトリル;
3−シクロプロピル−3−(3−((2−(2,5−ジメチルモルホリノ)キノリン−6−イル)アミノ)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル)プロパンニトリル;
3−シクロプロピル−3−(4−オキソ−3−((4−1,1,1−トリフルオロ−2−メトキシプロパン−2−イル)フェニル)アミノ)−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル)プロパンニトリル;
3−シクロプロピル−3−(3−((4−(3−エチルモルホリン−4−カルボニル)−3−メチルフェニル)アミノ)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル)プロパンニトリル;
3−シクロプロピル−3−(3−((4−(3−イソプロピルモルホリン−4−カルボニル)−3−メチルフェニル)アミノ)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル)プロパンニトリル;
3−シクロプロピル−3−(3−((3−メチル−4−(2−メチル−1−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)プロピル)フェニル)アミノ)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル)プロパンニトリル;
3−(3−((2−ベンジル−1,1−ジオキシド−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール−5−イル)アミノ)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル)−3−シクロプロピルプロパンニトリル;
3−シクロプロピル−3−(3−((3−メチル−4−(2−メチル−1−(1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)プロピル)フェニル)アミノ)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル)プロパンニトリル;
3−シクロプロピル−3−(3−((3−メチル−4−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシエチル)フェニル)アミノ)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル)プロパンニトリル;
3−(3−((4−(シクロペンチル(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)メチル)−3−メチルフェニル)アミノ)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル)−3−シクロプロピルプロパンニトリル;
3−(3−((4−(1−アミノ−2,2,2−トリフルオロエチル)−3−メチルフェニル)アミノ)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル)−3−シクロプロピルプロパンニトリル;
3−(3−((2−シクロへキシル−1,1−ジオキシド−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール−5−イル)アミノ)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル)−3−シクロプロピルプロパンニトリル;
3−シクロプロピル−3−(3−((2−(1−メチルシクロヘキシル)−1,1−ジオキシド−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール−5−イル)アミノ)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル)プロパンニトリル;
3−シクロプロピル−3−(3−((3−ヒドロキシ−2,2−ジメチル−1,1−ジオキシド−2,3−ジヒドロベンゾ[b]チオフェン−5−イル)アミノ)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル)プロパンニトリル;
3−シクロプロピル−3−(3−((3−ヒドロキシ−1,1−ジオキシド−3H−スピロ[ベンゾ[b]チオフェン−2,1’−シクロヘキサン]−5−イル)アミノ)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル)プロパンニトリル;
3−シクロプロピル−3−(4−オキソ−3−((4−(2−(トリフルオロメチル)ピロリジン−2−イル)フェニル)アミノ)−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル)プロパンニトリル;
3−(3−((4−(2−アザスピロ[3.3]ヘプタン−2−イルスルホニル)−3−メチルフェニル)アミノ)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル)−3−シクロプロピルプロパンニトリル;
3−シクロプロピル−3−(3−((1,1−ジオキシド−3H−スピロ[ベンゾ[b]チオフェン−2,1’−シクロペンタン]−5−イル)アミノ)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル)プロパンニトリル;
3−シクロプロピル−3−(3−((1,1−ジオキシド−3H−スピロ[ベンゾ[b]チオフェン−2,1’−シクロヘキサン]−5−イル)アミノ)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル)プロパンニトリル;
3−シクロプロピル−3−(3−((2,2−ジメチル−1,1−ジオキシド−2,3−ジヒドロベンゾ[b]チオフェン−5−イル)アミノ)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル)プロパンニトリル;
3−シクロプロピル−3−(3−((3−ヒドロキシ−2−メチル−1,1−ジオキシド−2,3−ジヒドロベンゾ[b]チオフェン−5−イル)アミノ)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル)プロパンニトリル;
3−シクロプロピル−3−(3−((2−メチル−1,1−ジオキシド−2,3−ジヒドロベンゾ[b]チオフェン−5−イル)アミノ)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル)プロパンニトリル;
3−シクロプロピル−3−(3−((3−メチル−4−(2−(トリフルオロメチル)ピロリジン−2−イル)フェニル)アミノ)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル)プロパンニトリル;
3−シクロプロピル−3−(4−オキソ−3−((1−オキソ−2−(1−(トリフルオロメチル)シクロへキシル)イソインドリン−5−イル)アミノ)−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル)プロパンニトリル;
3−シクロプロピル−3−(3−((2−(4−メチルテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−1,1−ジオキシド−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール−5−イル)アミノ)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル)プロパンニトリル;
3−シクロプロピル−3−(3−((4−(1−メチル−2−(トリフルオロメチル)ピロリジン−2−イル)フェニル)アミノ)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル)プロパンニトリル;
4−((1−(2−シアノ−1−シクロプロピルエチル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−3−イル)アミノ)−N,2−ジメチル−N−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)ベンズアミド;
3−シクロプロピル−3−(3−((3−フルオロ−4−(2,2,2−トリフルオロ−1−(イソプロピルアミノ)エチル)フェニル)アミノ)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル)プロパンニトリル;
3−シクロプロピル−3−(3−((4−(1−(エチルアミノ)−2,2,2−トリフルオロエチル)−3−フルオロフェニル)アミノ)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル)プロパンニトリル;
3−(3−((4−(1−(tert−ブチルアミノ)−2,2,2−トリフルオロエチル)−3−フルオロフェニル)アミノ)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル)−3−シクロプロピルプロパンニトリル;
3−シクロプロピル−3−(4−オキソ−3−((4−(2−(トリフルオロメチル)テトラヒドロフラン−2−イル)フェニル)アミノ)−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル)プロパンニトリル;
3−シクロプロピル−3−(3−((2−ヒドロキシ−2−(トリフルオロメチル)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)アミノ)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル)プロパンニトリル;
3−シクロプロピル−3−(3−((3−フルオロ−4−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシエチル)フェニル)アミノ)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル)プロパンニトリル;
3−(3−((3−クロロ−4−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシエチル)フェニル)アミノ)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル)−3−シクロプロピルプロパンニトリル;
3−シクロプロピル−3−(3−((2−ヒドロキシ−2−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)アミノ)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル)プロパンニトリル;
3−(3−((4−(1−(tert−ブチルアミノ)−2,2,2−トリフルオロエチル)−3−クロロフェニル)アミノ)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル)−3−シクロプロピルプロパンニトリル;
3−シクロプロピル−3−(4−オキソ−3−((4−(2−(トリフルオロメチル)ピペリジン−2−イル)フェニル)アミノ)−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル)プロパンニトリル;
メチル−2−(4−((1−(2−シアノ−1−シクロプロピルエチル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−3−イル)アミノ)フェニル)−2−(トリフルオロメチル)ピロリジン−1−カルボキシラート;
3−シクロプロピル−3−(3−((2−(4,4−ジフルオロ−1−メチルシクロヘキシル)−1,1−ジオキシド−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール−5−イル)アミノ)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル)プロパンニトリル;
3−シクロプロピル−3−(4−オキソ−3−((4−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−(ピリジン−2−イル)エチル)フェニル)アミノ)−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル)プロパンニトリル;
3−シクロプロピル−3−(4−オキソ−3−((4−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−(ピリジン−4−イル)エチル)フェニル)アミノ)−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル)プロパンニトリル;
3−シクロプロピル−3−(4−オキソ−3−((4−(2,2,2−トリフルオロ−1−チオモルホリノエチル)フェニル)アミノ)−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル)プロパンニトリル;
4−((1−(2−シアノ−1−シクロプロピルエチル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−3−イル)アミノ)−N,2−ジメチル−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)ベンズアミド;
4−((1−(2−シアノ−1−シクロプロピルエチル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−3−イル)アミノ)−N−エチル−2−メチル−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)ベンズアミド;
4−((1−(2−シアノ−1−シクロプロピルエチル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−3−イル)アミノ)−N−(2−(ジメチルアミノ)エチル)−2−メチル−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)ベンズアミド;
3−シクロプロピル−3−(3−((3−メチル−4−(チオモルホリン−4−カルボニル)フェニル)アミノ)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル)プロパンニトリル;
3−シクロプロピル−3−(3−((3−メチル−4−(4−メチルピペラジン−1−カルボニル)フェニル)アミノ)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル)プロパンニトリル;
3−シクロプロピル−3−(3−((3−メチル−4−(2−(トリフルオロメチル)ピロリジン−1−カルボニル)フェニル)アミノ)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル)プロパンニトリル;
4−((1−(2−シアノ−1−シクロプロピルエチル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−3−イル)アミノ)−N,2−ジメチル−N−(1−メチルピぺリジン−4−イル)ベンズアミド;
4−((1−(2−シアノ−1−シクロプロピルエチル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−3−イル)アミノ)−N−エチル−N,2−ジメチルベンズアミド;
3−シクロプロピル−3−(3−((3−メチル−4−(モルホリン−4−カルボニル)フェニル)アミノ)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル)プロパンニトリル;
3−シクロプロピル−3−(3−((4−(3,3−ジメチルピロリジン−1−カルボニル)−3−メチルフェニル)アミノ)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル)プロパンニトリル;
3−シクロプロピル−3−(3−((4−(3,3−ジメチルアゼチジン−1−カルボニル)−3−メチルフェニル)アミノ)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル)プロパンニトリル;
3−シクロプロピル−3−(3−((4−(2,2−ジメチルモルホリン−4−カルボニル)−3−メチルフェニル)アミノ)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル)プロパンニトリル;
3−シクロプロピル−3−(3−((4−(2,5−ジメチルピロリジン−1−カルボニル)−3−メチルフェニル)アミノ)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル)プロパンニトリル;
3−シクロプロピル−3−(3−((4−(3−フルオロピロリジン−1−カルボニル)−3−メチルフェニル)アミノ)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル)プロパンニトリル;
3−シクロプロピル−3−(3−((3−メチル−4−(2−メチルピぺリジン−1−カルボニル)フェニル)アミノ)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル)プロパンニトリル;
3−シクロプロピル−3−(3−((3−メチル−4−(2−メチルピぺリジン−1−カルボニル)フェニル)アミノ)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル)プロパンニトリル;
3−シクロプロピル−3−(3−((4−(4,4−ジフルオロピぺリジン−1−カルボニル)−3−メチルフェニル)アミノ)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル)プロパンニトリル;
3−シクロプロピル−3−(3−((4−(4−ヒドロキシ−4−メチルピぺリジン−1−カルボニル)−3−メチルフェニル)アミノ)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル)プロパンニトリル;
3−シクロプロピル−3−(3−((4−(4−メトキシピぺリジン−1−カルボニル)−3−メチルフェニル)アミノ)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル)プロパンニトリル;
3−シクロプロピル−3−(3−((4−(4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ピペリジン−1−カルボニル)−3−メチルフェニル)アミノ)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル)プロパンニトリル;
4−((1−(2−シアノ−1−シクロプロピルエチル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−3−イル)アミノ)−N−(3−ヒドロキシ−3−メチルブチル)−N,2−ジメチルベンズアミド;
3−(3−((4−(アゼパン−1−カルボニル)−3−メチルフェニル)アミノ)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル)−3−シクロプロピルプロパンニトリル;
3−シクロプロピル−3−(3−((4−(3−フルオロアゼチジン−1−カルボニル)−3−メチルフェニル)アミノ)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル)プロパンニトリル;
3−シクロプロピル−3−(3−((4−(3−メトキシアゼチジン−1−カルボニル)−3−メチルフェニル)アミノ)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル)プロパンニトリル;
3−(3−((4−(8−オキサ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−カルボニル)−3−メチルフェニル)アミノ)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル)−3−シクロプロピルプロパンニトリル;
4−((1−(2−シアノ−1−シクロプロピルエチル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−3−イル)アミノ)−N−シクロへキシル−N,2−ジメチルベンズアミド;
tert−ブチル(1−(4−((1−(2−シアノ−1−シクロプロピルエチル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−3−イル)アミノ)−2−メチルベンゾイル)ピペリジン−4−イル)(メチル)カルバマート;
3−(3−((4−フルオロフェニル)アミノ)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル)ブタンニトリル;
3−[4−オキソ−3−({4−[(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル]フェニル}アミノ)−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル]ブタンニトリル;
3−(3−{[1−ヒドロキシ−1−(トリフルオロメチル)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル]アミノ}−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル)ブタンニトリル;
3−{3−[(1,1−ジオキシド−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾチオフェン−5−イル)アミノ]−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル}ブタンニトリル;
4−({1−[2−シアノ−1−メチルエチル]−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−3−イル}アミノ)ベンゾニトリル;
3−(4−オキソ−3−{[4−(トリフルオロメチル)フェニル]アミノ}−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル)ブタンニトリル;
3−(3−{[4−(メチルスルホニル)フェニル]アミノ}−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル)ブタンニトリル;
3−{4−オキソ−3−[(3,4,5−トリフルオロフェニル)アミノ]−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル}ブタンニトリル;
3−{3−[(2−メチル−1,1−ジオキシド−2,3−ジヒドロ−1,2−ベンゾイソチアゾール−5−イル)アミノ]−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル}ブタンニトリル;
3−{3−[(2−フルオロピリジン−4−イル)アミノ]−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル}ブタンニトリル;
3−{4−オキソ−3−[(1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)アミノ]−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル}ブタンニトリル;
3−[3−(2,3−ジヒドロ−1−ベンゾフラン−5−イルアミノ)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル]ブタンニトリル;
3−[3−(1,3−ベンゾジオキソール−5−イルアミノ)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル]ブタンニトリル;
3−[4−オキソ−3−(キノリン−6−イルアミノ)−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル]ブタンニトリル;
3−(3−{[3−フルオロ−4−(メチルスルホニル)フェニル]アミノ}−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル)ブタンニトリル;
3−[4−オキソ−3−(キノキサリン−6−イルアミノ)−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル]ブタンニトリル;
3−{3−[(4−クロロフェニル)アミノ]−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル}ブタンニトリル;
N−tert−ブチル−4−({1−[2−シアノ−1−メチルエチル]−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−3−イル}アミノ)ベンゼンスルホンアミド;
3−{3−[(2−tert−ブチル−1,1−ジオキシド−2,3−ジヒドロ−1,2−ベンゾイソチアゾール−5−イル)アミノ]−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル}ブタンニトリル;
メチル3−((4−(アゼチジン−1−イルスルホニル)フェニル)アミノ)−1−(2−シアノ−1−シクロプロピルエチル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−7−カルボキシラート;
3−(3−((4−(アゼチジン−1−イルスルホニル)フェニル)アミノ)−7−(ヒドロキシメチル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル)−3−シクロプロピルプロパンニトリル;
3−シクロプロピル−3−(3−((1,1−ジオキシド−3H−スピロ[ベンゾ[b]チオフェン−2,1’−シクロヘキサン]−5−イル)アミノ)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル)プロパンニトリル;
3−シクロプロピル−3−(3−((1,1−ジオキシド−3H−スピロ[ベンゾ[b]チオフェン−2,1’−シクロペンタン]−5−イル)アミノ)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル)プロパンニトリル;および
3−シクロプロピル−3−(3−((2,3−ジメチル−1,1−ジオキシド−2,3−ジヒドロベンゾ[b]チオフェン−5−イル)アミノ)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル)プロパンニトリル。
【0012】
本発明はまた、式Iの化合物を含有する医薬組成物および式Iの化合物を用いたJAK介在性疾患の処置または予防のための方法も包含する。
【0013】
本発明は、別段の断りがない限り、次の定義を用いて記載される。
【0014】
本明細書中で使用される場合、指摘される場合を除き、「アルキル」は、全ての異性体を含め、指定数の炭素原子を有する分岐状および直鎖状飽和脂肪族炭化水素基の両方を含むものとする。本願を通じて、アルキル基に対して共通して使用される略語が使用され、例えばメチルは「Me」またはCHにより表され得、エチルは「Et」またはCHCHにより表され得、プロピルは「Pr」またはCHCHCHにより表され得、ブチルは「Bu」またはCHCHCHCHにより表され得るなどである。「C1−6アルキル」(または「C−Cアルキル」)は、例えば、全ての異性体を含め、指定数の炭素原子を有する直鎖状または分岐状鎖アルキル基を意味する。C1−6アルキルは、ヘキシルアルキルおよびペンチルアルキル異性体の全てならびにn−、イソ−、sec−およびt−ブチル、n−およびイソプロピル、エチルおよびメチルを含む。「C1−4アルキル」は、n−、イソ−、sec−およびt−ブチル、n−およびイソプロピル、エチルおよびメチルを意味する。
【0015】
「アルキレン」という用語は、全ての異性体を含め、指定数の炭素を有し、2個の末端鎖連結を有する、分岐状および直鎖状飽和脂肪族炭化水素基の両方を指す。説明のために、「未置換A−Cアルキレン−B」という用語は、A−CH−CH−CH−CH−Bを表す。
【0016】
「アルコキシ」という用語は、酸素架橋を通じて連結される指定数の炭素原子の直鎖状または分岐状アルキル基を表す。
【0017】
「アシル」は、−C(O)Rラジカル(式中、Rは、置換されていてもよい、アルキル、アルケニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリールヘテロアリーラジカルなどである。)を意味する。
【0018】
「アシルアミノ」は、−NRR’ラジカル(式中、Rは、H、OHまたはアルコキシであり、R’は、本明細書中で定義されるとおりのアシルである。)を意味する。
【0019】
「アルキル」という用語は、直鎖状または分岐状であり得、指定数の炭素原子を有する脂肪族炭化水素基を指す。アルキル基の非限定例としては、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、s−およびt−ブチル、ペンチル、ヘキシルなどが挙げられる。
【0020】
「ヘテロアルキル」という用語は、1、2または3個の炭素原子がN、OまたはSから独立に選択されるヘテロ原子により置換されるアルキル基を指す
「アルケニル」は、少なくとも1個の炭素−炭素二重結合を含有し、直鎖状または分岐状であり得、指定数の炭素原子を有する、脂肪族炭化水素基を指す。好ましくは、アルケニルは、1個の炭素と炭素との二重結合を含有し、4個以下の非芳香族炭素−炭素二重結合が存在し得る。アルケニル基の例としては、エテニル、プロペニル、n−ブテニル、2−メチル−1−ブテニル、3−メチルブト−2−エニル、n−ペンテニル、オクテニルおよびデセニルが挙げられる。
【0021】
「アルキニル」は、少なくとも1個の炭素−炭素三重結合を含有し、直鎖状または分岐状であり得、指定数の炭素原子を有する、脂肪族炭化水素基を指す。適切なアルキニル基の非限定例としては、エテニル、プロピニル、2−ブチニルおよび3−メチルブチニルが挙げられる。
【0022】
「アルコキシ」は、アルキル基が上記のとおりであるアルキル−O−基を指す。C1−6アルコキシは、例えば、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシなどを含む。
【0023】
「アルコキシアルキル」は、1以上(特に1から3個)の水素原子がアルコキシ基により置換されている上記のようなアルキル基を指す。例としては、CHOCH3、CHCHOCHおよびCH(OCH)CHが挙げられる。
【0024】
「アミノアルキル」は、1個の水素原子がアミノ、モノアルキルアミノまたはジアルキルアミノ基により置換されている上記のようなアルキル基を指す。例としては、CHNH、CHCHNHCHおよびCH(N(CH)CHが挙げられる。
【0025】
「C」という用語は、「C0−6アルキル」などの表現において使用される場合、直接共有結合を意味するか;またはこの用語が置換基の末端に出現する場合、C0−6アルキルは、水素またはC1−6アルキルを意味する。同様に、基中のある原子数の存在を定義する整数が0に等しい場合、これは、それに隣接する原子が結合により直接連結されることを意味する。例えば、構造
【化2】
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【0026】
において、sは0、1または2に等しい整数であり、sが0である場合、構造は
【化3】
[この文献は図面を表示できません]
【0027】
である。
【0028】
「C3−8シクロアルキル」(または「C−Cシクロアルキル」)という用語は、3から8個の総炭素原子を有するアルカンの環状環を意味する(すなわち、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロへキシル、シクロヘプチルまたはシクロオクチル)。「C3−7シクロアルキル」、「C3−6シクロアルキル」、「C5−7シクロアルキル」などの用語は、類似の意味を有する。
【0029】
「ハロゲン」(または「ハロ」)という用語は、フッ素、塩素、臭素およびヨウ素(あるいはフルオロ(F)、クロロ(Cl)、ブロモ(Br)およびヨード(I)と呼ばれる。)を指す。
【0030】
「アリール」という用語は、芳香族モノおよびポリ炭素環系を差し、ここで多環系中の個々の炭素環は、縮合されるかまたは単結合を介して互いに連結されている。適切なアリール基としては、フェニル、ナフチル、2,3−ジヒドロ−1H−インデニルおよびビフェニルが挙げられる。
【0031】
「炭素環という用語」(および「炭素環の」または「カルボシクリル」などのその変形物)は、本明細書中で使用される場合、別段の断りがない限り、(i)CからC単環式、飽和もしくは不飽和環または(ii)CからC12二環式飽和もしくは不飽和環系を指す。(ii)の各環は、他方の環に対して独立であるか、または他方の環に縮合されており、各環は飽和または不飽和である。炭素環は、結果として安定な化合物が得られる何れかの炭素原子でその分子の残りに連結され得る。 縮合二環式炭素環は炭素環のサブセットであり;すなわち「縮合二環式炭素環」という用語は、一般に、各環が飽和または不飽和であり、2個の隣接炭素原子がその環系の環のそれぞれにより共有されるCからC10二環式環系を指す。1個の環が飽和しており、他方の環が飽和している縮合二環式炭素環は、飽和二環式環系である。1個の環がベンゼンであり、他方が飽和している縮合二環式炭素環は、不飽和二環式環系である。1個の環がベンゼンであり、他方が不飽和である縮合二環式炭素環は、不飽和環系である。飽和炭素環式環はまた、シクロアルキル環とも呼ばれ、例えばシクロプロピル、シクロブチルなどである。別段の断りがない限り、炭素環は、未置換であるかまたはC1−6アルキル、C1−6アルケニル、C1−6アルキニル、アリー、ハロゲン、NHまたはOHで置換されている。縮合二環式不飽和炭素環のサブセットは、結果として安定な化合物が得られる何れかの炭素原子を介した連結がある、1個の環がベンゼン環であり、他方の環が飽和または不飽和である二環式炭素環である。このサブセットの代表例としては、次のものが挙げられる:
【化4】
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【0032】
「シアノアルキル」は、1個の水素原子がシアノ基により置換されている上記のようなアルキル基を指す。例としては、CHCN、CHCHCNおよびCH(CN)CHが挙げられる。
【0033】
「シクロアルキル」は、3から12個の環炭素原子を有する炭素環系を意味し;この環系は、(a)ベンゼンに縮合されていてもよい単環式飽和炭素環または部分不飽和炭素環または(b)二環式飽和炭素環であり得る。二環系の場合、(a)または(b)の何れか内で、環は1個の環炭素原子(例えばスピロ[2.2]ペンタン)において2個の隣接環炭素原子(例えばデカリン)にわたり縮合されるか、または架橋される基である(例えばノルボルナン)。上記の意味内のさらなる例としては、シクロプロパン、シクロブタン、シクロペンタン、シクロヘキサン、ペルヒドロインダン、デカリン、スピロ[4.5]デカン、ビシクロ[2.2.2]オクタンなどが挙げられるが限定されない。
【0034】
「ハロアルキル」は、1以上(特に1から5個)の水素原子がハロゲン原子で置換されており、全水素原子の完全な置換までハロ基で置換される、上記のようなアルキル基を指す。C1−6ハロアルキルは、例えば−CF、−CFCF、CHFCHなどを含む。
【0035】
「複素環」、「複素環式」または「ヘテロシクリル」は、少なくとも1個の環が非芳香族(飽和または部分不飽和)であり、O、SおよびNから選択される少なくとも1個のヘテロ原子を含有する、単環式または二環式の3から12員環系を表す。二環式環系において、第二の環は、ヘテロアリール、複素環または飽和、部分不飽和もしくは芳香族炭素環であり得、この分子の残りの部分への(1または複数の)連結点は何れかの環上にあり得る。二環系の場合、環は、1個の環炭素原子において2個の隣接環原子にわたり縮合され得る(例えばキノリン)(例えばアザスピロ[3.3]ヘプタン)か、または架橋される基(例えば2−オキサビシクロ[2.2.2]オクタン)である。「ヘテロシクリル」は、ヘテロアリールならびにそのジヒドロおよびテトラヒドロ類似体を含む。ヘテロシクリル置換基の連結は、炭素原子を介するかまたはヘテロ原子を介して起こり得る。
【0036】
複素環(ヘテロシクリル)の例としては、アゼチジニル、ピロリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、モルホリニル、チアモルホリニル、テトラヒドロフラニル、ジヒドロフラニル、テトラヒドロチエニル、テトラヒドロピラニル、ジヒドロピラニル、ジヒドロイミダゾリル、ジヒドロインドリル、1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリニル、5,6,7,8−テトラヒドロ−イミダゾ[1,2−a]ピラジン、2,3−ジヒドロベンゾフラニル、ベンゾ−1,4−ジオキサニル、ベンゾイミダゾリル、ベンゾフラニル、ベンゾフラザニル、ベンゾピラゾリル、ベンゾトリアゾリル、ベンゾチオフェニル、ベンゾオキサゾリル、カルバゾリル、カルボリニル、シンノリニル、フラニル、イミダゾリル、インドリニル、インドリル、インドラジニル、インダゾリル、イソベンゾフラニル、イソインドリル、イソキノリル、イソチアゾリル、イソオキサゾリル、ナフトピリジニル、オキサジアゾリル、オキサゾリル、オキサゾリン、イソオキサゾリン、オキセタニル、ピラニル、ピラジニル、ピラゾリル、ピリダジニル、ピリドピリジニル、ピリダジニル、ピリジニル、ピリミジル、ピロリル、キナゾリニル、キノリル、キノキサリニル、テトラヒドロピラニル、テトラゾリル、テトラゾロピリジル、チアジアゾリル、チアゾリル、チエニル、トリアゾリル、アゼチジニル、アジリジニル、1,4−ジオキサニル、ヘキサヒドロアゼピニル、ピペラジニル、ピペリジニル、ピロリジニル、モルホリニル、チオモルホリニル、ジヒドロベンゾイミダゾリル、ジヒドロベンゾフラニル、ジヒドロベンゾチオフェニル、ジヒドロベンゾオキサゾリル、ジヒドロフラニル、ジヒドロイミダゾリル、ジヒドロインドリル、ジヒドロイソオキサゾリル、ジヒドロイソチアゾリル、ジヒドロオキサジアゾリル、ジヒドロオキサゾリル、ジヒドロピラジニル、ジヒドロピラゾリル、ジヒドロピリジニル、ジヒドロピリミジニル、ジヒドロピロリル、ジヒドロキノリニル、ジヒドロテトラゾリル、ジヒドロチアジアゾリル、ジヒドロチアゾリル、ジヒドロチエニル、ジヒドロトリアゾリル、ジヒドロアゼチジニル、メチレンジオキシベンゾイル、テトラヒドロフラニルおよびテトラヒドロチエニルおよびそのN−オキシドが挙げられるが限定されない。
【0037】
飽和複素環式環は、複素環のサブセットを形成し;すなわち、上記で定義されるような「飽和複素環および(C3−12)ヘテロシクロアルキル」という用語は、一般に、環系全体(単または多環式であれ)が飽和している複素環を指す。「飽和複素環」という用語は、炭素原子およびN、OおよびSから選択される1以上のヘテロ原子からなる、4から8員の飽和単環式環または安定な7から12員の二環式環系を指す。代表例としては、ピペリジニル、ピペラジニル、アゼパニル、ピロリジニル、ピラゾリジニル、イミダゾリジニル、オキサゾリジニル、イソオキサゾリジニル、モルホリニル、2−オキサビシクロ[2.2.2]オクチル、8−オキサ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン、チオモルホリニル、チアゾリジニル、イソチアゾリジニルおよびテトラヒドロフリル(またはテトラヒドロフラニル)が挙げられる。
【0038】
ヘテロ芳香族環は複素環の別のサブセットを形成し;すなわち、「ヘテロ芳香族環」(あるいは「ヘテロアリール」)という用語は、一般に、環系全体(単または多環式であれ)が芳香族環系である、上記で定義されるような複素環を指す。「ヘテロ芳香族環」という用語は、炭素原子およびN、OおよびSから選択される1以上のヘテロ原子からなる5または6員単環式芳香族環または7から12員の二環式環を指す。二環式ヘテロアリールの場合、ヘテロ芳香族である必要があるのは環のうち1個のみであり、第二の環は、ヘテロ芳香族または芳香族、飽和または部分不飽和炭素環であり得、その分子の残りの部分への(1または複数の)連結点は、何れかの環上にあり得る。少なくとも1個の窒素原子を含有する置換ヘテロアリール環(例えばピリジン)の場合、このような置換は、N−オキシド形成をもたらすものであり得る。ヘテロアリールの例としては、フラニル、チエニル(またはチオフェニル)、ピロリル、イミダゾリル、ピラゾリル、オキサゾリル、チアゾリル、イソオキサゾリル、イソチアゾリル、トリアゾリル、オキサジアゾリル、チアジアゾリル、テトラゾリル、ピリジル、ピリミジニル、ピラジニル、ピリダジニル、トリアジニル、キノリニル、イソキノリニル、ナフチリジニル、ベンゾチエニル、ベンゾフラニル、ベンゾイミダゾール、ベンゾピラゾリル、インドリル、イソインドリル、インドリジニル、インダゾリル、プリニル、キノリジニル、フタラジニル、キノキサリニル、キナゾリニル、ベンゾオキサゾリル、ベンゾイソオキサゾリル、5,6,7,8−テトラヒドロキノリニル、イミダゾ[1,2−a]ピリジニル、イミダゾ[1,2−a]−ピリミジニル、5,6−ジヒドロピロロ[1,2−b]ピラゾリル、ピロロ[3,2−c]ピリジニル、ピロロ[2,3−b]ピリジニル、チエノ[2,3−b]ピロリル、フロピリジンおよびチエノピリジンが挙げられるが限定されない。
【0039】
二環式複素環の代表例としては、ベンゾトリアゾリル、インドリル、イソインドリル、インダゾリル、インドリニル、イソインドリニル、キノキサリニル、キナゾリニル、シンノリニル、クロマニル、イソクロマニル、テトラヒドロキノリニル、キノリニル、テトラヒドロイソキノリニル、イソキノリニル、2,3ジヒドロベンゾフラニル、2,3−ジヒドロベンゾ−1,4−ジオキシニル(すなわち
【化5】
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【0040】
)、イミダゾ(2,1−b)(1,3)チアゾール、(すなわち
【化6】
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【0041】

およびベンゾ−1,3−ジオキソリル(すなわち
【化7】
[この文献は図面を表示できません]
【0042】

が挙げられる。本明細書中である一定の文脈において、
【化8】
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【0043】
は、代替的に、2個の隣接炭素原子に連結されるメチレンジオキシを置換基として有するフェニルと呼ぶ。
【0044】
置換ヘテロアリールの非限定例としては、イソインドリノン、イソインドリン−1−オン、2,3−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−4(5H)−オン、2,3,4,5−テトラヒドロベンゾ[d]イソチアゾール1,1−ジオキシドおよび2,3,4,5−テトラヒドロベンゾ[b]チオフェン1,1−ジオキシドが挙げられる。
【0045】
「ヒドロキシアルキル」は、1以上(特に1から3個)の水素原子がヒドロキシ基により置換されている上記のようなヒドロキシ基を指す。例としては、CHOH、CHCHOHおよびCHOHCHが挙げられる。
【0046】
「アルキレン」、「アルケニレン」、「アルキニレン」、「シクロアルキレン」、「アリーレン」、「ヘテロアリーレン」および「ヘテロシクリレン」は、それぞれ上記で定義される通りである、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリールおよびヘテロシクリル基それぞれからの1個の水素原子の除去により得られる2価ラジカルを指す。
【0047】
明らかに異なる断りがない限り、「不飽和」環は、部分的または完全不飽和環である。例えば、「不飽和単環式C炭素環」は、シクロヘキセン、シクロヘキサジエンおよびベンゼンを指す。
【0048】
明らかに異なる断りがない限り、本明細書中で引用される全ての範囲は包括的である。例えば、「1から4個のヘテロ原子」を含有するように記載される複素環は、複素環が1、2、3または4個のヘテロ原子を含有し得ることを意味する。
【0049】
何らかの可変要素が、何らかの構成物においてまたは本発明の化合物を示し、記載する何らかの式において複数回出現する場合、各出現におけるその定義は、全ての他の出現でのその定義とは独立である。また、置換基および/または可変要素の組み合わせは、このような組み合わせの結果、安定的な化合物が生じる場合のみ許容される。
【0050】
「スルファモイル」という用語は、−SONHおよび−SON(RR)など、スルファミド由来のラジカルを指すための接尾語である。
【0051】
「置換される」という用語(例えば、「1以上の置換基で置換されていてもよいアリール」において)は、このような単および多置換(同じ部位での複数の置換を含む。)が化学的に許容される程度までの、指定された置換基による単および多置換を含む。
【0052】
「オキシ」という用語は、酸素(O)原子を意味する。「チオ」という用語は、硫黄(S)原子を意味する。「オキソ」という用語は、「=O」を意味する。「カルボニル」という用語は、「C=O」を意味する。
【0053】
何らかの可変要素(例えばR、Rなど)が、何らかの置換基においてまたは式Iにおいて複数回出現する場合、各出現におけるその定義は、全ての他の出現でのその定義とは独立である。また、置換基および/または可変要素の組み合わせは、このような組み合わせの結果、安定的な化合物が生じる場合のみ許容される。
【0054】
本開示を通じて使用される標準的命名法下で、指定の側鎖の末端部分が先に記載され、次に連結点に対する隣接官能基が続く。例えば、C1−5アルキルカルボニルアミノC1−6アルキル置換基は、
【化9】
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【0055】
と同等である。
【0056】
本発明の化合物の選択において、当業者は、様々な置換基、すなわちR、R、Rなどが、化学構造連結性の周知の原理に従って選択されるべきものであることを認識するであろう。
【0057】
置換基から環系へと引かれる線は、示される結合が、置換可能な環原子の何れかに連結され得ることを示す。環系が多環式である場合、近接環上でのみ適切な炭素原子の何れかに結合が連結されるものとする。
【0058】
化学的に安定で、容易に入手可能な出発物質から当技術分野で公知の技術ならびに下記で示される方法によって容易に合成され得る化合物を提供するために、本発明の化合物上の置換基および置換パターンが当業者により選択され得ることが理解される。置換基がそれ自身、複数の基で置換される場合、安定な構造が得られる限り、これらの複数の基が同じ炭素上または異なる炭素上にあり得ることが理解される。「1以上の置換基で置換されていてもよい」という句は、「少なくとも1個の置換基で置換されていてもよい」という句と同等であると解釈されるべきであり、このような場合、ある実施形態は、0から3個の置換基を有する。
【0059】
メチル基で終わる置換基を有する化合物の構造表示は、「CH」という文字、例えば「−CH」を用いるか、またはメチル基の存在を表す直線を用いるかの何れかで、末端メチル基を提示し得、例えば
【化10】
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【0060】
すなわち、
【化11】
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【0061】
および
【化12】
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【0062】
は同等の意味を有する。
【0063】
反復する用語を有する用語、例えば、(CR(式中、rは整数2であり、Rは定義される可変要素であり、Rは、定義される可変要素である。)、を含有する可変要素の定義に対して、Rの値は、それが出現する各例で異なり得、Rの値は、それが出現する各例で異なり得る。例えば、RおよびRが独立にメチル、エチル、プロピルおよびブチルからなる群から選択される場合、(CRは、
【化13】
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【0064】
であり得る。
【0065】
「患者」は、ヒトおよび動物の両者を含む。
【0066】
「哺乳動物」は、ヒトおよび他の哺乳動物を意味する。
【0067】
「治療的有効量」は、研究者、獣医師、医師またはその他の臨床家により求められている、組織、系、動物またはヒトの生物学的または医学的反応を引き出す薬物または医薬の量を意味する。
【0068】
「処置」または「処置する」という用語は、疾患または障害に付随する徴候および症状を軽減する、緩和する、和らげる、または弱めることを含む。
【0069】
医薬組成物における場合の「組成物」という用語は、(1または複数の)活性成分および担体をなす(1または複数の)不活性成分(医薬的に許容可能な賦形剤)を含む生成物、ならびに成分の何らかの2以上の組み合わせ、錯体形成または凝集から、またはその1以上の成分の解離から、または1以上の成分の反応または相互作用の他のタイプから、直接的または間接的に得られる何らかの生成物を包含するものとする。したがって、本発明の医薬組成物は、式Iの化合物および医薬的に許容可能な賦形剤を混合することによって作製される何らかの組成物を包含する。
【0070】
「置換されていてもよい」という用語は、「未置換であるかまたは置換されていること」を意味し、したがって、本明細書中で記載の一般構造式は、指定の任意の置換基を含有する化合物ならびに任意の置換基を含有しない化合物を包含する。
【0071】
各可変要素は、一般構造式の定義内でそれが出現する各時点で独立に定義される。例えば、アリール/ヘテロアリールに対して複数の置換基がある場合、各置換基は、各出現時に独立に選択され、各置換基は、(1または複数の)他のものと同じであってもよいし、または異なってもよい。別の例として、基−(CR−に対して、2個のR基の各出現は、同じであってもよいしまたは異なってもよい。本明細書中で使用される場合、明らかに異なる断りがない限り、本発明の具体的な化合物または本発明の化合物の一般式への各言及は、(1または複数の)本化合物ならびに医薬的に許容可能なその塩を含むものとする。
【0072】
本発明のある実施形態において、Aはフェニル、ピリジニル、2,3−ジヒドロベンゾ[d]チアゾリル、ジヒドロイソインドリル、ジヒドロベンゾイソチアゾリル、ジヒドロインデニル、2,3−ジヒドロベンゾフラニル、2,3−ジヒドロ−IH−インデニル、ジヒドロベンゾフラニル、1−オキソ−2,3−ジヒドロ−IH−インデニル、ベンゾ[d]ジオキソリル、キノリニル、キノキサリニル、ベンゾチオフェニル、1,3−ベンゾ[d]ジオキソリル、イソインドリル、イソインドリニル、ジヒドロ[b]チオフェニル、
【化14】
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【化15】
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【化16】
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【0073】
および
【化17】
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【0074】
から選択される。
【0075】
本発明のある実施形態において、Aは、フェニル、ピリジニル、2,3−ジヒドロベンゾ[d]チアゾリル、ジヒドロインデニル、ジヒドロベンゾフラニル、2,3−ジヒドロ−IH−インデニル、2,3−ジヒドロベンゾフラニル、ベンゾ[d]ジオキソリル、1,3−ベンゾ[d]ジオキソリル、キノリニル、キノキサリニル、ベンゾチオフェニル、イソインドリニル、ジヒドロ[b]チオフェニル、
【化18】
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【化19】
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【化20】
[この文献は図面を表示できません]
【0076】
および
【化21】
[この文献は図面を表示できません]
【0077】
から選択される。
【0078】
本発明のまた別の実施形態において、Aは、フェニル、ピリジニル、2,3−ジヒドロベンゾ[d]チアゾリル、2,3−ジヒドロ−IH−インデニル、2,3−ジヒドロベンゾフラニル、1,3−ベンゾ[d]ジオキソリル、キノリニル、キノキサリニル、イソインドリニル、
【化22】
[この文献は図面を表示できません]
【化23】
[この文献は図面を表示できません]
【化24】
[この文献は図面を表示できません]
【0079】
および
【化25】
[この文献は図面を表示できません]
【0080】
から選択される。
【0081】
本発明のある変形物において、Aは、フェニルおよび2,3−ジヒドロ−1H−インデニルから選択される。この実施形態の変形物において、Aはフェニルである。
【0082】
別の実施形態において、Aは、キノリニル、ピリジニルおよびキノキサリニルから選択される。
【0083】
また別の実施形態においては、Aは、2,3−ジヒドロベンゾ[d]チアゾリル、1,3−ベンゾ[d]ジオキソリルおよび2,3−ジヒドロベンゾフラニルから選択される。本発明の別の実施形態において、Aは、イソインドリニル、
【化26】
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【化27】
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【化28】
[この文献は図面を表示できません]
【0084】
および
【化29】
[この文献は図面を表示できません]
【0085】
から選択される。
【0086】
本発明のある実施形態において、mは、1、2、3または4である。別の実施形態において、mは、1、2または3である。本発明の別の実施形態において、mは0である。
【0087】
本発明のある実施形態において、Rは、独立に、水素、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチルおよびtert−ブチルから選択され、ここでRは、独立に、1、2または3個のR置換基により置換されていてもよい。この実施形態の変形物において、Rは水素である。
【0088】
本発明のある実施形態において、Rは、水素、ハロゲン、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチルおよびtert−ブチル、シクロプロピル、シクロブチルおよびシクロペンチルから選択され、ここでRは、独立に、1、2または3個のR置換基により置換されていてもよい。この実施形態の変形物において、Rは、メチルまたはシクロプロピルであり、ここでRは、1、2または3個のR置換基により置換されていてもよい。この実施形態の別の変形物において、Rは、水素、メチル、シクロブチルまたはシクロプロピルであり、ここでRは、1、2または3個のR置換基により置換されていてもよい。
【0089】
本発明のある実施形態において、Rは、独立に、ヒドロキシ、(C1−6)アルキル、(C1−6)アルコキシ、(C1−6アルキル)OH、ハロゲン、−COH、トリフルオロメトキシ、トリフルオロエトキシ、トリフルオロメチル、NH、トリフルオロエチル、オキソ(O=)、−SONH、−SO1−6アルキルおよび−SOCFから選択される。この実施形態の変形物において、Rは、独立に、(C1−6)アルキルおよびハロゲン、例えばメチルおよびフルオロなどから選択される。
【0090】
本発明のある実施形態において、Rは、ハロゲン、オキソ(=O)、C1−10アルキル(オキシ)0−1(カルボニル)0−10−10アルキル、C1−10ヘテロアルキル(オキシ)0−1(カルボニル)0−10−10アルキル、アリールC0−10アルキル(オキシ)0−1(カルボニル)0−10−10アルキル、C3−12シクロアルキルC0−10アルキル(オキシ)0−1(カルボニル)0−10−10アルキル、ヘテロアリールC0−10アルキル(オキシ)0−1(カルボニル)0−10−10アルキル、(C3−12)ヘテロシクロアルキルC0−10アルキル(オキシ)0−1(カルボニル)0−10−10アルキル、C0−10アルキル(オキシ)0−1(カルボニル)0−1アミノC0−10アルキル、(C1−10)ヘテロアルキル(オキシ)0−1(カルボニル)0−1アミノC0−10アルキル、C3−12シクロアルキルC0−10アルキル(オキシ)0−1(カルボニル)0−1アミノC0−10アルキル、アリールC0−10アルキル(オキシ)0−1(カルボニル)0−1アミノC0−10アルキル、ヘテロアリールC0−10アルキル(オキシ)0−1(カルボニル)0−1アミノC0−10アルキル、(C3−12)ヘテロシクロアルキルC0−10アルキル(オキシ)0−1(カルボニル)0−1アミノC0−10アルキル、C0−10アルキルアミノ(カルボニル)0−10−10アルキル、(C1−10)ヘテロアルキルアミノ(カルボニル)0−10−10アルキル、C3−12シクロアルキルアミノ(カルボニル)0−10−10アルキル、アリールC0−10アルキルアミノアミノ(カルボニル)0−10−10アルキル、ヘテロアリールC0−10アルキルアミノ(カルボニル)0−10−10アルキル、(C3−12)ヘテロシクロアルキルアミノ(カルボニル)0−10−10アルキル、C0−10アルキルスルホニルC0−10アルキル、C1−10ヘテロアルキルスルホニルC0−10アルキル、(C3−12)シクロアルキルC0−10アルキルスルホニルC0−10アルキル、(C3−12)シクロヘテロアルキルC0−10アルキルスルホニルC0−10アルキル、ヘテロアリールC0−10アルキルスルホニルC0−10アルキル、アリールC0−10アルキルスルホニルC0−10アルキル、C1−10
ルキルスルファモイルC0−10アルキル、C1−10ヘテロアルキルスルファモイルC0−10アルキル、(C3−12)シクロアルキルC0−10アルキルスルファモイルC0−10アルキル、(C3−12)シクロヘテロアルキルC0−10アルキルスルファモイルC0−10アルキル、ヘテロアリールC0−10アルキルスルファモイルC0−10アルキル、アリールC0−10アルキルスルファモイルC0−10アルキル、(C0−10アルキル)1−2アミノ、−(C0−10アルキル)COH、−SON(C1−10アルキル)、ヒドロキシ、−(C1−10アルキル)OH、シアノおよびC1−6ハロアルキルから選択され;ここでRは、独立に、1、2、3または4個のR置換基で置換されていてもよく、ここで2個のRが、それらが連結されている環原子と一緒になって、3から6員環を形成していてもよい。
【0091】
本発明のある実施形態において、Rは、ハロゲン、オキソ(=O)、C1−10アルキル(オキシ)0−1(カルボニル)0−10−10アルキル、C1−10ヘテロアルキル(オキシ)0−1(カルボニル)0−10−10アルキル、アリールC0−10アルキル(オキシ)0−1(カルボニル)0−10−10アルキル、C3−12シクロアルキルC0−10アルキル(オキシ)0−1(カルボニル)0−10−10アルキル、ヘテロアリールC0−10アルキル(オキシ)0−1(カルボニル)0−10−10アルキル、(C3−12)ヘテロシクロアルキルC0−10アルキル(オキシ)0−1(カルボニル)0−10−10アルキル、C0−10アルキル(オキシ)0−1(カルボニル)0−1アミノC0−10アルキル、C3−12シクロアルキルC0−10アルキル(オキシ)0−1(カルボニル)0−1アミノC0−10アルキル、C0−10アルキルアミノ(オキシ)0−1(カルボニル)0−10−10アルキル、(C1−10)ヘテロアルキルアミノ(カルボニル)0−10−10アルキル、(C3−12)ヘテロシクロアルキルアミノ(カルボニル)0−10−10アルキル、C0−10アルキルスルホニルC0−10アルキル、C1−10ヘテロアルキルスルホニルC0−10アルキル、(C3−12)シクロアルキルC0−10アルキルスルホニルC0−10アルキル、(C3−12)シクロヘテロアルキルC0−10アルキルスルホニルC0−10アルキル、C1−10アルキルスルファモイルC0−10アルキル、(C3−12)シクロヘテロアルキルC0−10アルキルスルファモイルC0−10アルキル、(C0−10アルキル)1−2アミノ、−(C0−10アルキル)COH、−SON(C1−10アルキル)、ヒドロキシ、−(C1−10アルキル)OH、シアノおよびC1−6ハロアルキルから選択され;ここでRは、独立に、1、2、3または4個のR置換基で置換されていてもよく、2個のRが、それらが連結されている環原子と一緒になって、3から6員環を形成していてもよい。
【0092】
本発明のある実施形態において、Rは、独立に、
tert−ブチルスルホニル、tert−ブチルスルファモイル、アミノ、フルオロ、メチルスルファモイル、ジメチルスルファモイル、tert−ブチルオキシカルボニル(メチルエチル)、ジエチルスルファモイル、エチルスルファモイル、ピロリジニルスルホニル、(メチルエチル)スルファモイル、メチル、tert−ブチルアミノメチル、メチルアミノカルボニル、エチル、プロピル、ピぺリジニルスルホニル、チオモルホリニルカルボニル、チオモルホリニルメチル、ピぺラジニルカルボニル、ピロリジニルカルボニル、ピぺリジニルカルボニル、エチルアミノカルボニル、モルホリニルカルボニル、アゼチジニルカルボニル、tert−ブチル、シクロペンチル、シクロへキシル、ベンジル、オキソ、ヒドロキシメチル、トリアゾリル(2−メチルプロピル)、8−オキサ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタニルカルボニル、エチルオキシカルボニル、エトキシカルボニル(ジメチルエト−2イル)、ヒドロキシ、トリフルオロメチル、アゼチジニルスルホニル、シクロプロピルスルホニル、クロロ、メチルアミノメチル、ピロリジニルメチル、シクロプロピル、ピラゾリル、モルホリニルスルホニル、イソプロピルアミノメチル、イソプロピルオキシカルボニル、ピロリジニル、アザスピロ[3.3]ヘプチルスルホニル、ピぺラジニル、メチルスルホニル、イソプロピルスルホニル、イソプロピルスルファモイル、tert−ブチルスルホニル、tert−ブチルオキシカルボニル、ヘキサヒドロシクロペンタ[b][1,4]オキサジン−4(4aH)−イルスルホニル、2−オキサビシクロ[2.2.2]オクチル、アゼチジニルメチル、メトキシエチル、メチルアミノ、トリアゾリルメチル、アミノメチル、アザスピロ[3.3]ヘプチルカルボニル、テトラヒドロフラニル、アゼチジニルカルボニル、オキサゾリル、カルボキシ、エチルアミノメチル、ピぺリジニルアミノカルボニル、イソペンチルアミノカルボニル、アゼパニルカルボニル、アミノカルボニル、モルホリニル、テトラヒドロ−2H−ピラニル、テトラヒドロピラニル、イソプロピル、スルホニル、シアノ、イソプロピルアミノメチル、エチルアミノメチル、テトラヒドロピラニルアミノカルボニル、トリフルオロイソプロピル、ピリジニルメチル、2,2,2−トリフルオロ(メチル)エチル、2,2,2−トリフルオロエチル、トリフルオロエチルアミノカルボニル、tert−ブチルアミノメチル、シクロヘキシルアミノカルボニル、イソプロピルオキシカルボニル(ジメチルエト−2イル)から選択され、ここでRは、独立に、1、2、3または4個のR置換基で置換されていてもよく、2個のRが、それらが連結されている環原子と一緒になって、3から6員環を形成していてもよい。
【0093】
本発明のある実施形態において、Rは、独立に、ヒドロキシ、(C1−6)アルキル、(C1−6)アルコキシ、(C1−10アルキル)OH、ハロゲン、−(C1−10アルキル)OH、−(C0−10アルキル)COH、−COH、C1−10アルキル(オキシ)0−1(カルボニル)0−10−10アルキル、−(C0−6)アルキルCN、−C0−10アルキルO(C=O)C−Cアルキル、NO、トリフルオロメトキシ、トリフルオロエトキシ、トリフルオロメチル、トリフルオロエチル、−N−C(O)O(C0−6)アルキル、−N(R)−C(O)O(C0−6)アルキル、C1−10アルキルスルホニル、オキソ(O=)、アミノスルホニル、−SONH、−SONH(C1−10アルキル)、−SON(C1−10アルキル)、−SO1−6アルキル、−SOCF、−SOCFH、−C1−10アルキルスルフィニル、−O(0−1)(C1−10)ハロアルキル、アミノ(C1−6アルキル)0−2、C3−12シクロアルキル、(C3−12)シクロヘテロアルキルおよびNHから選択され、ここでRはC1−10アルキルである。
【0094】
この実施形態の変形物において、Rは、独立に、ヒドロキシ、(C1−6)アルキル、(C1−6)アルコキシ、(C1−10アルキル)OH、ハロゲン、−(C1−10アルキル)OH、−(C0−10アルキル)COH、−COH、C1−10アルキル(オキシ)0−1(カルボニル)0−10−10アルキル、−(C0−6)アルキルCN、−C0−10アルキルO(C=O)C−Cアルキル、トリフルオロメトキシ、トリフルオロエトキシ、トリフルオロメチル、トリフルオロエチル、−N−C(O)O(C0−6)アルキル、−N(R)−C(O)O(C0−6)アルキル、C1−10アルキルスルホニル、オキソ(O=)、アミノスルホニル、−SONH、−SONH(C1−10アルキル)、−SON(C1−10アルキル)、−SO1−6アルキル、−SOCF、−SOCFH、−C1−10アルキルスルフィニル、−O(0−1)(C1−10)ハロアルキル、アミノ(C1−6アルキル)0−2、C3−12シクロアルキル、(C3−12)シクロヘテロアルキルおよびNHから選択され、ここでRはC1−10アルキルである。ある実施形態において、Rは、独立に、トリフルオロメチル、tert−ブチルオキシカルボニルイソプロピル、エチルオキシカルボニルイソプロピル、フルオロ、ヒドロキシ、メチル、エチル、2,2,2−トリフルオロエチル、ジメチルアミノ、tert−ブチルオキシカルボニル、カルボキシイソプロピル、アミノ、シクロペンチル、メトキシエチル、シアノエチル、エチルオキシカルボニル、オキソ、メトキシ、ヒドロキシイソプロピル、tert−ブチルオキシカルボニル(メチル)アミノ、メチルスルホニル、イソプロピル、tert−ブチル、tert−ブチルアミノ、イソプロピルオキシカルボニル、イソプロピルアミノ、メトキシカルボニルおよびカルボキシから選択される。
【0095】
本発明のある実施形態としては、次の化合物およびそれらの医薬的に許容可能なその塩およびその立体異性体が挙げられるが限定されない:
4−((1−(1−シアノプロパン−2−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−3−イル)アミノ)−N,N−ジメチルベンゼンスルホンアミド;
4−((1−(2−シアノ−1−シクロプロピルエチル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−3−イル)アミノ)−N,N−ジメチルベンゼンスルホンアミド;
3−シクロプロピル−3−{3−[(4−フルオロフェニル)アミノ]−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル}プロパンニトリル;
3−シクロプロピル−3−[4−オキソ−3−({4−[2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル]フェニル}アミノ)−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル]プロパンニトリル;
3−シクロプロピル−3−(3−{[1−ヒドロキシ−1−(トリフルオロメチル)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル]アミノ}−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル)プロパンニトリル;
3−シクロプロピル−3−{3−[(1,1−ジオキシド−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾチオフェン−5−イル)アミノ]−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル}プロパンニトリル;
3−{3−[(2−tert−ブチル−1,1−ジオキシド−2,3−ジヒドロ−1,2−ベンゾイソチアゾール−5−イル)アミノ]−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル}−3−シクロプロピルプロパンニトリル;
4−({1−[2−シアノ−1−シクロプロピルエチル]−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−3−イル}アミノ)ベンゾニトリル;
3−シクロプロピル−3−(4−オキソ−3−{[4−(トリフルオロメチル)フェニル]アミノ}−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル)プロパンニトリル;
3−シクロプロピル−3−(3−{[4−(メチルスルホニル)フェニル]アミノ}−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル)プロパンニトリル;
3−シクロプロピル−3−{4−オキソ−3−[(3,4,5−トリフルオロフェニル)アミノ]−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル}プロパンニトリル;
3−シクロプロピル−3−{3−[(2−メチル−1,1−ジオキシド−2,3−ジヒドロ−1,2−ベンゾイソチアゾール−5−イル)アミノ]−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル}プロパンニトリル;
3−シクロプロピル−3−{3−[(2−フルオロピリジン−4−イル)アミノ]−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル}プロパンニトリル;
3−シクロプロピル−3−{4−オキソ−3−[(1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)アミノ]−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル}プロパンニトリル;
3−シクロプロピル−3−[3−(2,3−ジヒドロ−1−ベンゾフラン−5−イルアミノ)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル]プロパンニトリル;
3−[3−(1,3−ベンゾジオキソール−5−イルアミノ)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル]−3−シクロプロピルプロパンニトリル;
3−シクロプロピル−3−[4−オキソ−3−(キノリン−6−イルアミノ)−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル]プロパンニトリル;
3−シクロプロピル−3−(3−{[3−フルオロ−4−(メチルスルホニル)フェニル]アミノ}−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル)プロパンニトリル;
3−シクロプロピル−3−[4−オキソ−3−(キノキサリン−6−イルアミノ)−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル]プロパンニトリル;
3−{3−[(4−クロロフェニル)アミノ]−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル}−3−シクロプロピルプロパンニトリル;
シクロプロピル−3−[3−({4−[(1−メチルエチル)スルホニル]フェニル}アミノ)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル]プロパンニトリル;
(3−{[4−(tert−ブチルスルホニル)フェニル]アミノ}−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル)−3−シクロプロピルプロパンニトリル;
N−tert−ブチル−4−{[(2−シアノ−1−シクロプロピルエチル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−3−イル]アミノ}ベンゼンスルホンアミド;
3−(3−((4−フルオロフェニル)アミノ)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル)ブタンニトリル;
3−[4−オキソ−3−({4−[2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル]フェニル}アミノ)−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル]ブタンニトリル;
3−(3−{[1−ヒドロキシ−1−(トリフルオロメチル)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル]アミノ}−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル)ブタンニトリル;
3−{3−[(1,1−ジオキシド−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾチオフェン−5−イル)アミノ]−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル}ブタンニトリル;
3−{3−[(1,1−ジオキシド−1−ベンゾチオフェン−5−イル)アミノ]−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル}ブタンニトリル;
4−({1−[2−シアノ−1−メチルエチル]−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−3−イル}アミノ)ベンゾニトリル;
3−(4−オキソ−3−{[4−(トリフルオロメチル)フェニル]アミノ}−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル)ブタンニトリル;
3−(3−{[4−(メチルスルホニル)フェニル]アミノ}−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル)ブタンニトリル;
3−{4−オキソ−3−[(3,4,5−トリフルオロフェニル)アミノ]−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル}ブタンニトリル;
3−{3−[(2−メチル−1,1−ジオキシド−2,3−ジヒドロ−1,2−ベンゾイソチアゾール−5−イル)アミノ]−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル}ブタンニトリル;
3−{3−[(2−フルオロピリジン−4−イル)アミノ]−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル}ブタンニトリル;
3−{4−オキソ−3−[(1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)アミノ]−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル}ブタンニトリル;
3−[3−(2,3−ジヒドロ−1−ベンゾフラン−5−イルアミノ)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル]ブタンニトリル;
3−[3−(1,3−ベンゾジオキソール−5−イルアミノ)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル]ブタンニトリル;
3−[4−オキソ−3−(キノリン−6−イルアミノ)−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル]ブタンニトリル;
3−(3−{[3−フルオロ−4−(メチルスルホニル)フェニル]アミノ}−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル)ブタンニトリル;
3−[4−オキソ−3−(キノキサリン−6−イルアミノ)−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル]ブタンニトリル;
3−{3−[(4−クロロフェニル)アミノ]−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル}ブタンニトリル;
N−tert−ブチル−4−({1−[2−シアノ−1−メチルエチル]−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−3−イル}アミノ)ベンゼンスルホンアミド;および
3−{3−[(2−tert−ブチル−1,1−ジオキシド−2,3−ジヒドロ−1,2−ベンゾイソチアゾール−5−イル)アミノ]−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル}ブタンニトリル。
【0096】
光学異性体−ジアステレオマー−幾何異性体−互変異性体
式Iの化合物は、1以上の不斉中心を含有し、したがって、ラセミ体およびラセミ混合物、単一鏡像異性体、ジアステレオマー混合物および個々のジアステレオマーとして出現し得る。本発明は、単一種として、またはその混合物としての何れかの、式Iの化合物の全てのこのような異性体型を包含するものとする。
【0097】
本明細書中に記載の化合物のうち一部はオレフィン性二重結合を含有し、別段の指定がない限り、EおよびZ幾何異性体の両方を含むものとする。
【0098】
本明細書中に記載の化合物のうち一部は、互変異性体と呼ばれる、水素の様々な連結点とともに存在し得る。このような例は、ケト−エノール互変異性体として知られる、ケトンおよびそのエノール型であり得る。個々の互変異性体ならびにその混合物は、式Iの化合物とともに包含される。
【0099】
本発明の具体的な実施形態は、本明細書中の実施例の対象化合物または医薬的に許容可能なその塩からなる群から選択される化合物を含む。
【0100】
本発明の化合物は、1以上の不斉中心を含有し得、したがって、ラセミ体およびラセミ混合物、鏡像異性体混合物、単一鏡像異性体、ジアステレオマー混合物および個々のジアステレオマーを含む「立体異性体」として出現し得る。分子上の様々な置換基の性質に依存して、さらなる不斉中心が存在し得る。このような各不斉中心は、独立に2種類の光学異性体を生成し得、混合物中の、および純粋または部分精製化合物としての、可能性のある光学異性体およびジアステレオマーは全て、本発明の範囲内に含まれるものとする。本発明は、これらの化合物の全てのこのような異性体型を包含するものとする。本発明の式中でキラル炭素に対する結合が直線として表示される場合、キラル炭素の(R)および(S)立体配置の両方、ゆえに鏡像異性体およびそれらの混合物の両方がこの式内に包含されることが理解される。例えば、式Iは、具体的な立体化学なく、化合物のクラスの構造を示す。本発明の化合物が1個のキラル中心を含有する場合、「立体異性体」という用語は、鏡像異性体および鏡像異性体の混合物、例えばラセミ混合物と呼ばれる具体的な50:50混合物など、の両方を含む。
【0101】
式(I)の化合物は、不斉またはキラル中心を含有し、したがって様々な立体異性体型で存在し得る。式(I)の化合物の全立体異性体型ならびにラセミ混合物を含むその混合物は、本発明の一部を形成するものとする。さらに、本発明は、全ての幾何および位置異性体を包含する。例えば、式(I)の化合物が二重結合または縮合環を組み込む場合、シス−およびトランス型の両者ならびに混合物が本発明の範囲内に包含される。
【0102】
ジアステレオマー混合物は、当業者にとって周知の方法によって、例えばクロマトグラフィーおよび/または分別結晶などによって、それらの物理化学的相違に基づいてそれらの個々のジアステレオマーに分離され得る。鏡像異性体は、適切な光学活性化合物(例えばキラルアルコールまたはモッシャー酸クロリドなどのキラル補助剤)との反応により鏡像異性体性混合物をジアステレオマー混合物に変換し、ジアステレオマーを分離し、個々のジアステレオマーを対応する純粋な鏡像異性体に変換する(例えば加水分解する)ことによって分離され得る。また、式(I)の化合物のうち一部はアトロプ異性体(例えば置換ビアリール)であり得、本発明の一部とみなされる。鏡像異性体はまた、キラルHPLCカラムの使用によっても分離され得る。
【0103】
式(I)の化合物が異なる互変異性体型で存在し得る可能性もあり、全てのこのような形態が本発明の範囲内に包含される。また、例えば、本化合物の全てのケト−エノールおよびイミン−エナミン型が本発明において含まれる。
【0104】
本化合物の全ての立体異性体(例えば、幾何異性体、光学異性体など)(化合物の塩、溶媒和物、エステルおよびプロドラッグならびにプロドラッグの塩、溶媒和物およびエステルを含む。)、例えば、(不斉炭素の非存在下でも存在し得る)鏡像異性体型、回転型異性体型(rotameric form)、アトロプ異性体およびジアステレオマー型を含む様々な置換基上に不斉炭素ゆえに存在し得るものなどは、位置異性体であるので(例えば、4−ピリジルおよび3−ピリジルなど)、本発明の範囲内で企図される。(例えば、式(I)の化合物が二重結合または縮合環を組み込む場合、シス−およびトランス型の両者ならびに混合物が本発明の範囲内に包含される。また、例えば、本化合物の全てのケト−エノールおよびイミン−エナミン型が本発明において含まれる。)本発明の化合物の個々の立体異性体は、例えば実質的に他の異性体不含であり得るか、または、例えばラセミ体として、または全ての他の、または他の選択される立体異性体と混合され得る。本発明のキラル中心は、IUPAC 1974 Recommendationsにより定義されるようなSまたはR立体配置を有し得る。「塩」、「溶媒和物」、「エステル」、「プロドラッグ」などの用語の使用は、本発明化合物の、鏡像異性体、立体異性体、回転異性体、互変異性体、位置異性体、ラセミ体またはプロドラッグの、塩、溶媒和物、エステルおよびプロドラッグに等しく適用されるものとする。
【0105】
本願において、特定の立体異性化合物が、立体異性表示において「および」を用いて命名される場合、「および」は、鏡像異性体のラセミ混合物を示す。すなわち、個々の鏡像異性体は個々に単離されていなかった。
【0106】
ステレオマー命名手順が「または(or)」を含む場合、例えば、(3RまたはS)−3−{3−[(1,1−ジオキシド−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾチオフェン−5−イル)アミノ]−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル}ブタンニトリルの場合、「または(or)」は、個々の鏡像異性体へのラセミ体のキラル分割が完遂されたが、具体的な鏡像異性体の実際の光学活性が必ずしも決定されていなかったことを示す。
【0107】
これらのジアステレオマーの独立合成またはそれらのクロマトグラフィー分離は、本明細書中で開示される方法の適切な変更により当技術分野で公知のように達成され得る。それらの絶対立体化学は、既知の絶対立体配置の不斉中心を含有する試薬によって必要に応じて誘導体化される結晶性生成物または結晶性中間体のX線結晶学により決定され得る。必要に応じて、個々の鏡像異性体が単離されるように、化合物のラセミ混合物が分離され得る。ジアステレオマー混合物を形成させるための鏡像異性的に純粋な化合物への化合物のラセミ混合物のカップリングと、それに続く分別結晶またはクロマトグラフィーなどの標準的な方法による個々のジアステレオマーの分離など、当技術分野で周知の方法により分離が行われ得る。カップリング反応は、鏡像異性的に純粋な酸または塩基を用いた塩の形成であることが多い。次に、付加されるキラル残基の切断によって、ジアステレオマー性誘導体を純粋な鏡像異性体に変換させ得る。キラル固定相を利用するクロマトグラフィー法によって本化合物のラセミ混合物を直接分離することもでき、この方法は当技術分野で周知である。あるいは、当技術分野で周知の方法による光学的に純粋な出発物質または既知の立体配置の試薬を用いた立体選択的合成によって、化合物のあらゆる鏡像異性体を得ることができる。
【0108】

「医薬的に許容可能な塩」という用語は、無機塩基および有機塩基を含む医薬的に許容可能な無毒性の塩基から調製される塩を指す。無機塩基由来の塩としては、アルミニウム、アンモニウム、カルシウム、銅、第二鉄、第一鉄、リチウム、マグネシウム、マンガン塩、マンガン(II)、カリウム、ナトリウム、亜鉛などが挙げられる。特に好ましいのは、アンモニウム、カルシウム、マグネシウム、カリウムおよびナトリウム塩である。医薬的に許容可能な有機無毒性塩基由来の塩としては、一級、二級および三級アミン、天然置換アミンを含む置換アミン、環状アミンおよび塩基性イオン交換樹脂、例えばアルギニン、ベタイン、カフェイン、コリン、N,N’−ジベンジル−エチレン−ジアミン、ジエチルアミン、2−ジエチル−アミノ−エタノール、2−ジメチルアミノエタノール、エタノールアミン、エチレン−ジアミン、N−エチル−モルホリン、N−エチル−ピペリジン、グルカミン、グルコサミン、ヒスチジン、ヒドラバミン、イソプロピルアミン、リジン、メチルグルカミン、モルホリン、ピペラジン、ピペリジン、ポリアミン樹脂、プロカイン、プリン類、テオブロミン、トリエチルアミン、トリメチルアミン、トリプロピルアミン、トロメタミンなどの塩が挙げられる。
【0109】
本発明の化合物が塩基性である場合、塩は、無機および有機酸を含む、医薬的に許容可能な無毒性の酸から調製され得る。このような酸としては、酢酸、ベンゼンスルホン酸、安息香酸、カンファスルホン酸、クエン酸、エタンスルホン酸、フマル酸、グルコン酸、グルタミン酸、臭化水素酸、塩酸、イセチオン酸、乳酸、マレイン酸、リンゴ酸、マンデル酸、メタンスルホン酸、粘液酸、硝酸、パモ酸、パントテン酸、リン酸、コハク酸、硫酸、酒石酸、p−トルエンスルホン酸、1−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸(キシナホ酸)などが挙げられる。特に好ましいのは、クエン酸、臭化水素酸、塩酸、マレイン酸、リン酸、硫酸および酒石酸が挙げられる。
【0110】
別段の断りがない限り、その式Iの化合物サブセット、その実施形態ならびに具体的な化合物への言及は、医薬的に許容可能な塩およびその立体異性体も含むものとすることが理解されよう。
【0111】
さらに、本発明の化合物に対する結晶形態のうち一部は多形体として存在し得、このような全形態が本発明中に含まれるものとする。さらに、本発明の化合物のうち一部は、水(水和物)または一般的な有機溶媒とともに溶媒和物を形成し得る。このような溶媒和物は本発明の範囲内に包含される。
【0112】
標識化化合物
一般式Iの化合物において、原子は、それらの天然の同位体存在度を示し得るか、または原子の1以上が、同じ原子番号を有するが、原子質量または質量数が天然で主に見出される原子質量または質量数とは異なる特定の同位体について人工的に濃縮され得る。本発明は、一般式Iの化合物の全ての適切な同位体変化を含むものとする。例えば、水素(H)の異なる同位体型にはプロチウム(H)および重水素(H)が含まれる。プロチウムは、天然で見出される主要な水素同位体である。重水素に対する濃縮によって、インビボ半減期延長または投与要件の軽減など、ある種の治療的長所がもたらされ得るか、または生体試料の特徴評価のための標準物質として有用な化合物が提供され得る。一般式I内の同位体濃縮化合物は、当業者にとって周知の従来技術によって、または適切な同位体濃縮試薬および/または中間体を用いて、本明細書中のスキームおよび実施例に記載のものと類似の過程によって、不要な実験なく調製され得る。
【0113】
実用性
ヤヌスキナーゼが介在する様々な状態または疾患、特にJAK1、JAK2、JAK3またはTYK2などのヤヌスキナーゼの阻害によって緩和され得る疾患または状態を処置または予防するために、式Iの化合物またはその医薬的に許容可能な塩および医薬組成物が使用され得る。このような状態および疾患としては、次のものが挙げられるが限定されない:(1)次のものを含む関節炎、関節リウマチ、若年性関節炎および乾癬性関節炎;(2)次のものを含む喘息および他の閉塞性気道疾患、慢性喘息、遅発性喘息、気道過敏症、気管支炎、気管支喘息、アレルギー性喘息、内因性喘息、外因性喘息、塵埃喘息、再発性気道閉塞および、肺気腫を含む慢性閉塞性肺疾患;(3)次のものを含む自己免疫疾患または障害、単一臓器または単一細胞タイプ自己免疫障害と呼ばれるもの、例えば橋本甲状腺炎、自己免疫性溶血性貧血、悪性貧血の自己免疫性萎縮性胃炎、自己免疫脳脊髄炎、自己免疫睾丸炎、グッドパスチャー病、自己免疫血小板減少症、交感性眼炎、重症筋無力症、グレーブス病、原発性胆汁性肝硬変、慢性進行性肝炎、潰瘍性大腸炎および膜性腎症、全身性自己免疫障害を含むものと呼ばれるもの、例えば全身性エリテマトーデス、関節リウマチ、シェーグレン症候群、ライター症候群、多発性筋炎−皮膚筋炎、全身性硬化症、結節性多発動脈炎、多発性硬化症および水疱性類天疱瘡および、コーガン症候群、強直性脊椎炎、ヴェーゲナー肉芽腫、自己免疫脱毛症、I型または若年発症性糖尿病および甲状腺炎を含む、B−細胞(液性)に基づき得るかまたはT−細胞に基づき得るさらなる自己免疫疾患;(4)次のものを含む癌または腫瘍、消化管/胃腸管癌、結腸癌、肝臓癌、皮膚癌(肥満細胞腫および扁平上皮癌を含む。)、乳房癌および乳癌、卵巣癌、前立腺癌、リンパ腫、白血病(急性骨髄性白血病および慢性骨髄性白血病を含む。)、腎臓癌、肺癌、筋肉癌、骨癌、膀胱癌、脳の癌、メラノーマ(口腔および転移性メラノーマを含む。)、カポジ肉腫、骨髄腫(多発性骨髄腫を含む。)、骨髄増殖性障害、増殖性糖尿病性網膜症および血管新生関連障害(固形癌を含む。);(5)次のものを含む糖尿病、I型糖尿病および糖尿病からの合併症;(6)次のものを含む眼の疾患、障害または状態、眼の自己免疫疾患、角結膜炎、春季結膜炎、ブドウ膜炎(ベーチェット病に付随するブドウ膜炎およびレンズ誘導性ブドウ膜炎を含む。)、角膜炎、ヘルペス性角膜炎、円錐角膜炎、角膜上皮ジストロフィー、角膜白色混濁、眼天疱瘡、モーレン潰瘍、強膜炎、グレーブス眼症、フォークト−小柳−原田症候群、乾性角結膜炎(ドライアイ)、フリクテン、虹彩毛様体炎、サルコイドーシス、内分泌性眼障害、交感性眼炎、アレルギー性結膜炎および眼新生血管形成;(7)次のものを含む腸の炎症、アレルギーまたは状態、クローン病および/または潰瘍性大腸炎、炎症性腸疾患、セリアック病、直腸炎、好酸球性胃腸炎および肥満細胞症;(8)運動ニューロン疾患、アルツハイマー病、パーキンソン病、筋萎縮性側索硬化症、ハンチントン病、脳虚血を含む、神経変性疾患または、外傷性損傷、脳卒中、グルタメート神経毒性もしくは低酸素;卒中における虚血/再かん流傷害、心筋虚血、腎虚血、心臓発作、心肥大症、アテローム性動脈硬化症および動脈硬化症、臓器低酸素、ならびに血小板凝集;(9)アトピー性皮膚炎、湿疹、乾癬、強皮症、そう痒および他のそう痒性状態を含む、皮膚疾患、状態または障害;(10)アナフィラキシー、アレルギー性鼻炎、アレルギー性皮膚炎、アレルギー性蕁麻疹、血管性浮腫、アレルギー性喘息、または虫刺され、食物、薬もしくは花粉に対するアレルギー反応を含む、アレルギー反応;(11)次のものを含む移植拒絶、膵島移植拒絶反応、骨髄移植拒絶反応、移植片対宿主病、臓器および細胞移植拒絶反応(骨髄、軟骨、角膜、心臓、椎間板、島、腎臓、四肢、肝臓、肺、筋肉、筋原細胞、神経、膵臓、皮膚、小腸または気管および異種移植など)。
【0114】
したがって、本発明の別の態様は、JAK介在性疾患または障害の処置または予防を必要とする哺乳動物に治療的有効量の式Iの化合物を投与することを含む、JAK介在性疾患または障害を処置または予防するための方法を提供する。ある実施形態において、このような疾患は、喘息および関節リウマチを含む。
【0115】
本発明の別の態様は、JAK介在性疾患または障害の処置または予防のための医薬の製造における式Iの化合物の使用を提供する。
【0116】
本発明のある態様は、ヤヌスキナーゼJAK1およびJAK2の選択的阻害によって緩和される疾患または障害の処置のための医薬の製造における、式Iの化合物または医薬的に許容可能なその塩もしくは立体異性体の使用である。
【0117】
本発明の別の態様は、ヤヌスキナーゼJAK1およびJAK2の選択的阻害によって緩和される疾患または障害の処置のための医薬の製造における、式Iの化合物または医薬的に許容可能なその塩もしくは立体異性体および第二の活性薬剤の使用である。
【0118】
用量範囲
式Iの化合物の予防的または治療的用量の規模は、当然ではあるが、処置しようとする状態の性質および重症度によって、および特定の式Iの化合物およびその投与経路によって変動する。これはまた、個々の患者の、年齢、体重、全身的健康状態、性別、食餌、投与時間、排泄速度、薬物の組み合わせおよび反応を含む様々な要因によっても変動する。一般に、1日用量は、約0.001mgから約100mg/kg哺乳動物体重、好ましくは0.01mgから約10mg/kgである。一方、一部の例ではこれらの限定範囲外の投与量を使用する必要があり得る。
【0119】
単回剤形を作製するために担体物質と合わせられ得る活性成分の量は、処置される宿主および特定の投与形式に依存して変動する。例えば、ヒトの経口投与用の処方物は、総組成物の約5から約99.95パーセントで変動し得る適切なおよび都合のよい量の担体物質とともに調合された0.05mgから5gの活性薬剤を含有し得る。一部の例において、単位剤形は約0.05から約3gの活性成分を含有し得る。単位剤形は一般に、約0.1mgから約0.4gの活性成分、一般的には0.1mg、0.2mg、0.3mg、0.4mg、0.5mg、1mg、2mg、5mg、10mg、25mg、50mg、100mg、200mgまたは400mgを含有する。
【0120】
医薬組成物
本発明の別の態様は、医薬的に許容可能な担体とともに式Iの化合物を含む医薬組成物を提供する。プロスタノイド介在性疾患の何れかの処置のために、経口的に、吸入スプレーにより、局所的に、非経口的にまたは直腸的に、従来の無毒性の医薬的に許容可能な担体、アジュバントおよびビヒクルを含有する単位投与剤形で式Iの化合物を投与し得る。非経口という用語は、本明細書中で使用される場合、皮下注射、静脈内、筋肉内、胸骨内注射または点滴技術を含む。マウス、ラット、ウマ、ウシ、ヒツジ、イヌ、ネコなどの温血動物の処置に加えて、本発明の化合物は、ヒトの処置において有効である。
【0121】
活性成分を含有する医薬組成物は、経口用途のために、例えば錠剤、トローチ剤、薬用キャンディー、水性または油性懸濁液、分散性粉末または顆粒、エマルジョン、硬もしくはは軟カプセルまたはシロップもしくはエリキシル剤として、適切な形態であり得る。経口用途のための組成物は、医薬組成物の製造のために当技術分野で公知の何れかの方法に従い調製され得、このような組成物は、医薬的に洗練され、口当たりが良い調製物を提供するために、甘味剤、香味剤、着色剤および保存剤からなる群から選択される1以上の薬剤を含有し得る。錠剤は、錠剤の製造に適切である無毒性の医薬的に許容可能な賦形剤と混合して活性成分を含有する。これらの賦形剤は、例えば、不活性希釈剤、例えば炭酸カルシウム、炭酸ナトリウム、ラクトース、リン酸カルシウムまたはリン酸ナトリウム;顆粒化および崩壊剤、例えば、コーンスターチまたはアルギン酸;結合剤、例えばデンプン、ゼラチンまたはアラビアゴムおよび滑沢剤、例えばステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸またはタルクであり得る。錠剤は被覆しなくてもよいし、または、消化管において崩壊および吸収を遅延させ、それによってより長い期間にわたり持続作用を提供するために、公知の技術によってそれらを被覆してもよい。例えば、モノステアリン酸グリセリンまたはジステアリン酸グリセリンなどの時間遅延物質を使用し得る。これらはまた、制御放出のための浸透圧性治療用錠剤を形成するために、米国特許第4,256,108号;同第4,166,452号;および同第4,265,874号に記載の技術によって被覆され得る。
【0122】
経口用途のための処方物は、活性成分が不活性固形希釈剤、例えば炭酸カルシウム、リン酸カルシウムまたはカオリンと混合される硬ゼラチンカプセルとして、または活性成分がプロピレングリコール、PEGおよびエタノールなどの水混和性溶媒、または油媒体、例えばピーナツ油、流動パラフィンもしくはオリーブ油などと混合される軟ゼラチンカプセルとしても与えられ得る。
【0123】
水性懸濁液は、水性懸濁液の製造に適切な賦形剤と混合して活性物質を含有する。このような賦形剤は、懸濁化剤、例えばカルボキシメチルセルロースナトリウム、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、アルギン酸ナトリウム、ポリビニルピロリドン、トラガカントゴムおよびアラビアゴムであり;分散または湿潤剤は、天然のホスファチド、例えばレシチン、またはアルキレンオキシドと脂肪酸との縮合生成物、例えばステアリン酸ポリオキシエチレン、またはエチレンオキシドと長鎖脂肪族アルコールとの縮合生成物、例えばヘプタ−デカ−エチレンオキシセタノール、またはエチレンオキシドと脂肪酸およびヘキシトール由来の部分エステルとの縮合生成物、例えばモノオレイン酸ポリオキシエチレンソルビトール、またはエチレンオキシドと脂肪酸および無水ヘキシトール由来の部分エステルとの縮合生成物、例えばモノオレイン酸ポリエチレンソルビタンであり得る。水性懸濁液は、1以上の保存剤、例えばエチル、またはn−プロピル、p−ヒドロキシベンゾアート、1以上の着色剤、1以上の香味剤および1以上の甘味剤、例えばスクロース、サッカリンまたはアスパルテームなども含有し得る。
【0124】
油性懸濁液は、植物油、例えば落花生油、オリーブ油、ゴマ油またはココナツ油の中、または流動パラフィンなどの鉱物油中で活性成分を懸濁することによって処方され得る。油性懸濁液は、増粘剤、例えば蜜蝋、固形パラフィンまたはセチルアルコールを含有し得る。口当たりのよい経口製剤を提供するために、上記で示されるものなどの甘味剤および香味剤が添加され得る。これらの組成物は、アスコルビン酸などの抗酸化剤の添加によって保存され得る。
【0125】
水の添加による水性懸濁液の調製に適切な分散性粉末および顆粒剤は、分散または湿潤剤、懸濁化剤および1以上の保存剤と混合して活性成分を提供する。適切な分散剤または湿潤剤および懸濁化剤は、既に上記で述べたものにより例示される。さらなる賦形剤、例えば甘味剤、香味剤および着色剤も存在し得る。
【0126】
本発明の医薬組成物はまた、水中油型エマルジョンの形態でもあり得る。油相は、植物油、例えばオリーブ油もしくは落花生油、または鉱物油、例えば流動パラフィンまたはこれらの混合物であり得る。適切な乳化剤は、天然のホスファチド、例えばダイズ、レシチンおよびエステルまたは脂肪酸および無水ヘキシトール由来の部分エステル、例えばモノオレイン酸ソルビタン、およびエチレンオキシドとの部分エステルの縮合生成物、例えばモノオレイン酸ポリオキシエチレンソルビタンである。エマルジョンはまた、甘味剤および香味剤も含有し得る。
【0127】
シロップおよびエリキシルは、甘味剤、例えばグリセロール、プロピレングリコール、ソルビトールまたはスクロースとともに処方され得る。このような処方物はまた、粘滑剤、保存剤および香味剤および着色剤も含有し得る。本医薬組成物は、滅菌注射用水性または油性懸濁液の形態であり得る。この懸濁液は、上述の適切な分散剤または湿潤剤および懸濁化剤を用いて公知の技術に従い処方され得る。滅菌注射用製剤はまた、例えば1,3−ブタンジオール中の溶液のような、無毒性の非経口的に許容可能な希釈剤または溶媒中の滅菌注射用溶液または懸濁液であり得る。使用され得る許容可能なビヒクルおよび溶媒として、水、リンゲル液および等張の塩化ナトリウム溶液が挙げられる。エタノール、プロピレングリコールまたはポリエチレングリコールなどの補助溶媒も使用し得る。さらに、溶媒または懸濁媒体として滅菌固定油が従来から使用される。この目的のために、合成モノまたはジグリセリドを含め、あらゆる無菌固定油が使用され得る。さらに、注射剤の調製においてオレイン酸などの脂肪酸が使用される。
【0128】
吸入投与用の剤形は、エアロゾル剤または乾燥粉末として都合よく処方され得る。吸入投与に適切な及び/またはこれに適応している組成物に対して、活性物質は粒径縮小形態であることが好ましく、より好ましくは粒径縮小形態は、微粉化によって得られるかまたは入手可能である。
【0129】
ある実施形態において、医薬製剤は、各作動時に定量用量の医薬を放出する加圧式定量噴霧式吸入剤(pMDI)との使用に適応している。pMDIのための処方物は、ハロゲン化炭化水素噴霧剤中の溶液または懸濁液の形態であり得る。pMDI中で使用されている噴霧剤のタイプは、ハイドロフルオロカーボン(HFC)としても知られるハイドロフルオロアルカン(HFA)に移行しつつある。特に、いくつかの現在市販されている医薬吸入製品において、1,1,1,2−テトラフルオロエタン(HFA134a)および1,1,1,2,3,3,3−ヘプタフルオロプロパン(HFA227)が使用されている。本組成物は、エタノール、オレイン酸、ポリビニルピロリドンなどの吸入使用のための他の医薬的に許容可能な賦形剤を含み得る。
【0130】
加圧式MDIは、一般的には2つの構成要素を有する。第一に、薬物粒子が加圧下で懸濁液または溶液形態で保存されるキャニスター構成要素がある。第二に、キャニスターを保持し、作動させるために使用されるレセプタクル構成要素がある。一般的には、キャニスターは、処方物の複数回投与を含有するが、単回投与キャニスターも有することが可能である。キャニスター構成要素は、一般的には、キャニスターの内容物を排出できるバルブアウトレットを含む。エアロゾル医薬は、キャニスター構成要素上に力をかけてこれをレセプタクル構成要素に押し込み、それによってバルブアウトレットを開口させ、レセプタクル構成要素を通じて薬物粒子をバルブアウトレットから運び、レセプタクルの出口から排出させることによって、pMDIから分注される。キャニスターからの排出時に、薬物粒子は「霧化」され、エアロゾルを形成する。患者がエアロゾル化医薬の排出と患者の吸入を協調させて、医薬粒子が患者の吸引流に取り込まれ、肺に運ばれるようになることが意図される。一般的には、pMDIは、キャニスターの内容物に加圧し、医薬粒子をレセプタクル要素の出口から押し出すために噴霧剤を使用する。pMDIにおいて、本処方物は、液体または懸濁液の形態で提供され、噴霧剤とともに容器内に存在する。噴霧剤は様々な形態をとり得る。例えば、噴霧剤は、圧縮ガスまたは液化ガスを含み得る。
【0131】
別の実施形態において、医薬製剤は、乾燥粉末吸入器(DPI)との使用に適応している。DPIでの使用に適切な吸入組成物は、一般的には活性成分の粒子および医薬的に許容可能な担体の粒子を含む。活性物質の粒径は約0.1μmから約10μmまで変動し得るが;遠位の肺への効果的な送達のためには、活性物質粒子の少なくとも95パーセントが5μm以下である。各活性物質は、0.01から99%の濃度で存在し得る。しかし、一般的には、各活性物質は、組成物の総重量の約0.05から50%、より一般的には約0.2から20%の濃度で存在する。
【0132】
上述のように、活性成分に加えて、吸入可能な粉末は、好ましくは医薬的に許容可能な担体を含み、これは、何らかの薬理学的に不活性である物質または吸入に対して許容可能である物質の組み合わせから構成され得る。有利に、担体粒子は、1以上の結晶性の糖から構成され;担体粒子は、1以上の糖アルコールまたはポリオールから構成され得る。好ましくは、担体粒子は、デキストロースまたはラクトース、特にラクトースの粒子である。Handihaler(商標)、Rotohaler(商標)、Diskhaler(商標)、Twisthaler(商標)およびTurbohaler(商標)など、従来の乾燥粉末吸入器を利用する本発明の実施形態において、担体粒子の粒径は、約10ミクロンから約1000ミクロンの範囲であり得る。これらの実施形態のある一定のものにおいて、担体粒子の粒径は、約20ミクロンから約120ミクロンの範囲であり得る。ある一定の他の実施形態において、担体粒子の少なくとも90重量%の粒径が1000ミクロン未満であり、好ましくは60ミクロンと1000ミクロンの間となる。これらの担体粒子のうち比較的大きな粒径のものは、流動性および同伴特性が良好である。存在する場合、担体粒子の量は、一般に、粉末の総重量に対して、95重量%以下、例えば90重量%以下、有利には80重量%以下、好ましくは50重量%以下となろう。何れの微細賦形剤物質の量も、存在するならば、粉末の総重量に対して、50重量%以下、有利には30重量%以下、特に20重量%以下であり得る。粉末は、L−ロイシンまたは別のアミノ酸および/またはステアリン酸の金属塩、例えばステアリン酸マグネシウムまたはカルシウムなどの性能改良剤を含有していてもよい。
【0133】
式Iの化合物はまた、薬物の直腸投与のための坐薬の形態でも投与され得る。これらの組成物は、周囲温度で固形物であるが直腸温度で液体となり、したがって直腸で溶融して薬物を放出する適切な非刺激性賦形剤と薬物を混合することによって調製され得る。このような物質は、カカオバターおよびポリエチレングリコールである。
【0134】
局所用途の場合、式Iの化合物を含有するクリーム、軟膏、ゲル、溶液または懸濁液などが使用される。(本願の目的のために、局所適用は、洗口剤およびうがい薬を含む。)局所処方物は、一般に、医薬担体、補助溶媒、乳化剤、浸透促進剤、保存剤系および皮膚軟化剤から構成され得る。
【0135】
他の薬物との併用
JAK介在正疾患の処置および予防のために、式Iの化合物を他の治療剤と同時投与し得る。したがって別の態様において、本発明は、治療的有効量の式Iの化合物および1以上の他の治療剤を含む、JAK介在性疾患を処置するための医薬組成物を提供する。特に、炎症性疾患関節リウマチ、乾癬、炎症性腸疾患、COPD、喘息およびアレルギー性鼻炎の処置のために、次のものなどの薬剤と式Iの化合物が併用され得る:(1)TNF−α阻害剤、例えばレミカド(Remicade)(登録商標)およびエンブレル(Enbrel)(登録商標))など;(2)非選択的COX−I/COX−2阻害剤(例えば、ピロキシカム、ジクロフェナク、プロピオン酸、例えばナプロキセン、フルビプロフェン、フェノプロフェン、ケトプロフェンおよびイブプロフェンなど、フェナム酸、例えば、メフェナム酸、インドメタシン、スリンダク、アパゾン、ピラゾロン、例えば、フェニルブタゾン、サリチル酸塩、例えばアスピリンなど);(3)COX−2阻害剤(例えば、メロキシカム、セレコキシブ、ロフェコキシブ、バルデコキシブおよびエトリコキシブなど);(4)低用量メトトレキサート、レフノミド(lefunomide)、シクレソニド、ヒドロキシクロロキン、d−ペニシラミン、オーラノフィンまたは非経口もしくは経口用の金を含む、関節リウマチの処置用の他の薬剤;(5)ロイコトリエン生合成阻害剤、5−リポキシゲナーゼ(5−LO)阻害剤または5−リポキシゲナーゼ活性化タンパク質(FLAP)アンタゴニスト、例えばジレウトン;(6)LTD4受容体アンタゴニスト、例えば、ザフィルルカスト、モンテルカストおよびプランルカストなど;(7)PDE4阻害剤、例えばロフルミラストなど;(8)抗ヒスタミンH1受容体アンタゴニスト、例えばセチリジン、ロラタジン、デスロラタジン、フェキソフェナジン、アステミゾール、アゼラスチンおよびクロルフェニラミン;(9)α1−およびα2−アドレナリン受容体アゴニスト血管収縮剤交感神経刺激剤、例えば、プロピルヘキセドリン、フェニレフリン、フェニルプロパノールアミン、シュードエフェドリン、ナファゾリン塩酸塩、オキシメタゾリン塩酸塩、テトラヒドロゾリン塩酸塩、キシロメタゾリン塩酸塩およびエチルノルエピネフリン塩酸塩など;(10)抗コリン薬、例えば、イプラトロピウム臭化物、チオトロピウム臭化物、オキシトロピウム臭化物、アクリンジニウム(aclindinium)臭化物、グリコピロレート、ピレンゼピンおよびテレンゼピン;(11)β−アドレナリン受容体アゴニスト、例えば、メタプロテレノール、イソプロテレノール、イソプレナリン、アルブテロール、サルブタモール、フォルモテロール、サルメテロール、テルブタリン、オルシプレナリン、メシル酸ビトルテロールおよびピルブテロールまたはメチルキサンタニン(methylxanthanine)(テオフィリンおよびアミノフィリンを含む。)、クロモグリク酸ナトリウムなど;(12)インスリン様増殖因子I型(IGF−1)模倣物;(13)全身性副作用が抑えられた吸入グルココルチコイド、例えばプレドニゾン、プレドニゾロン、フルニソリド、トリアムシノロンアセトニド、ジプロピオン酸ベクロメタゾン、ブデソニド、プロピオン酸フルチカゾン、シクレソニドおよびフロンカルボン酸モメタゾンなど。
【0136】
スキームおよび実施例
本明細書中で使用される略語は、次の表でまとめられる意味を有する。下記で表にまとめられていない略語は、具体的な断りがない限り、一般的に使用されるようなそれらの意味を有する。
【表1】
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【表2】
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【0137】
合成の方法
本発明の化合物は、適切な材料を用いて次の一般的スキームに従い調製され得、続く具体的な実施例によりさらに例示される。実施例で説明される化合物は、本発明としてみなされる唯一の属を形成するものと解釈すべきものではない。したがって、実例となる下記の実施例は、列挙される化合物によって、または説明目的のために用いられる何らかの特定の置換基によって限定されない。スキームにおいて示されるような置換基の付番は、必ずしも特許請求の範囲で使用されるものと対応せず、しばしば、本明細書中、上記の本発明の定義のもとで複数の置換基が許容される場合、明確にするために、化合物に連結される1個の置換基が示される。
【0138】
これらの化合物を調製するために、次の調製手順の条件および過程の既知の変形物が使用され得ることを当業者は、容易に理解するであろう。ここで、別段の断りがない限り、次の非限定実施例において本発明を説明する:
全ての反応は、別段の具体的な断りがない限り、撹拌され(機械的に、スターラーバー/スターラープレートまたは振盪)、窒素またはアルゴンの不活性雰囲気下で行った。
【0139】
本明細書中に記載の中間体および最終化合物を調製するために使用される全ての出発物質は、市販業者から入手し、受領時の状態のまま使用した。
【0140】
全ての温度は、別段の断りがない限り、摂氏温度(℃)である。
【0141】
周囲温度は15から25℃である。
【0142】
殆どの化合物は、逆相分取HPLC、シリカゲル上でのMPLC、再結晶化および/またはスウィッシュ(swish)(溶媒中での懸濁とそれに続く固形物のろ過)によって、精製した。
【0143】
一連の反応は薄層クロマトグラフィー(TLC)および/またはLCMSおよび/またはNMRによって追跡し、反応時間は単なる実例として与える。
【0144】
NMRおよびLCMSによって全ての最終生成物を分析した。中間体は、NMRおよび/またはTLCおよび/またはLCMSによって分析した。
【0145】
方法1
本発明の中間体を調製するための一般的手順をスキーム1に記載する。0℃から室温の間の温度で、THF、PhMeなどの適切な溶媒中で、KOt−BuまたはTEA/LiBrなど、標準的なエノール化条件を用いて、アルデヒド1Aをオレフィン化して、α,β−不飽和ニトリル1Bを得ることができる。適切な塩基、例えばDBUなどを用いて、適切な溶媒、例えばMeCN、EtOH、n−BuOHまたはtert−BuOH中で、25から110℃の温度で、何れかの保護されているピラゾロピリドン1C(PG=適切な保護基)に対して、置換されていてもよいニトリル1Bへの共役付加を行って、ラセミ型の付加化合物1Dを得ることができる。適切なクロマトグラフィー法を用いて、中間体1Dの立体異性体をその各個々の光学異性体に分離することができる(アキラルおよび/またはキラル)。適切な触媒パラジウム/配位子系、例えばPd(dba)またはPd(dba)・CHClおよび2−ジ−tert−ブチルホスフィノ−2’,4’,6’−トリイソプロピルビフェニル(t−Bu XPhos)またはジ−tert−ブチル[3,4,5,6−テトラメチル−2’,4’,6’−トリ(プロパン−2−イル)ビフェニル−2−イル]ホスファン(Me Bu−XPhos)または2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,4’,6’−トリイソプロピルビフェニル(XPhos)などを用いて、中間体1Dを置換アリールおよびヘテロアリールハロゲン化物1Eにクロスカップリングさせる。典型的な条件は、1:2から1:2.5の、およそのPd:配位子比を用いて、10から25%Pdプレ触媒量でピラゾロピリミジンに対して1から2当量のアリール/ヘテロアリールハロゲン化物を使用する。一般的に、クロスカップリングは、2−プロパノールまたはt−アミルアルコール溶媒の何れかおよび1から3.1当量のKOAcまたはKPO塩基を用いて行われる。反応は、本発明の中間体1Fを得るために、一般的には65から89℃の間で行った。中間体1Fは、何れかの水素化分解条件(EtOAc、EtOH、MeOHなどの適切な溶媒中で、またはそれらの溶媒の組み合わせを用いて、Hガス、Pd/C)を用いて脱保護され得るか、または本発明の実施例1Gを得るために適切な酸によって促進され得る。
【0146】
スキーム1
【化30】
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【0147】
中間体
次の実験手順は、本発明の実施例の合成で使用される化学物質の調製を詳述する。例示される手順は、単なる説明目的であり、本発明の範囲を何ら限定するものではない。
【0148】
中間体1
4−(ベンジルオキシ)−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−3−アミン
【化31】
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【0149】
段階1:2−(ベンジルオキシ)−4−メトキシニコチノニトリル
【化32】
[この文献は図面を表示できません]
【0150】
トルエン(0.6L)中の2−ヒドロキシ−4−メトキシニコチノニトリル(60g、0.4mol)の溶液に、室温でAgCO(140g、0.51mol)およびBnBr(87g、0.51mol)を添加した。混合物を50℃で3時間撹拌した。TLCは、反応が完了したことを示した。混合物から固形物をろ過により取り除き、DCMで洗浄して真空濃縮した。石油エーテル(100mL)を残渣に添加し、固形物をフィルターにより回収して、白色固形物として化合物I−1aを得た。H NMR(400MHz,DMSO−d6):δ 8.32(d,1H),7.31−7.45(m,5H),6.97(d,1H),5.47(s,2H),3.98(s,3H)。
【0151】
段階2:4−(ベンジルオキシ)−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−3−アミン
ヒドラジン水和物(200g、4.1mol)およびn−BuOH(600mL)中の2−(ベンジルオキシ)−4−メトキシニコチノニトリル(100g、410mmol)の懸濁液を一晩加熱還流した。混合物を真空濃縮し、クロマトグラフィーにより精製(石油エーテル:酢酸エチル=3:1)して、白色固形物としてI−1を得た。H NMR(400MHz,DMSO−d6):δ 11.89(s,1H),7.69(d,1H),7.50(d,2H),7.38−7.39(d,2H),7.31(d,1H),6.82(d,1H),5.51(s,2H),5.17(s,2H)。
【0152】
中間体2Aおよび2B
2−(4−ブロモフェニル)−1,1,1−トリフルオロプロパン−2−オール
【化33】
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【0153】
雰囲気下で0℃でテトラヒドロフラン(11.73mL)中の4’−ブロモ−2,2,2−トリフルオロアセトフェノン(890mg、3.52mmol)にメチルマグネシウムブロミド(17.6mL、17.6mmol)を添加した。反応物をその温度で1時間撹拌し、次いで一晩室温に温めた。飽和NHClで反応を停止させ、EtOAc(20mL)で希釈した。層を分離し、水層をEtOAc(3×20mL)で抽出した。合わせた有機層を塩水で洗浄し、NaSO上で乾燥させ、真空濃縮した。ISCOクロマトグラフィー系を用いて、得られた油状物質を精製し、5から50%EA/ヘキサンで溶出した。所望の分画を真空濃縮して、無色油状物質として2−(4−ブロモフェニル)1,1,1−トリフルオロプロパン−2−オールI−2を得た。LRMS(ESI)CBrFOに対する計算値[M+H]:269,実測値269.H NMR(500MHz,CDCl):δ 7.52(d,J=7.0Hz,2H),7.45(d,J=7.5Hz,2H),1.78(s,3H)。
【0154】
5%/95%(メタノール/CO)溶媒系とともにChiral Technology AZ−H 2.1×25cm、5μMカラムを用いて、70mL/分で、SFC精製によって鏡像異性体の分割を達成した。保持時間は2.55分(中間体I−2A)および3.19分(中間体I−2B)であった。
【0155】
I−2A(SまたはR)−2−(4−ブロモフェニル)−1,1,1−トリフルオロプロパン−2−オールLRMS(ESI)CBrFOに対する計算値[M+H]:270,実測値270。
【0156】
I−2B(SまたはR)−2−(4−ブロモフェニル)−1,1,1−トリフルオロプロパン−2−オールLRMS(ESI)CBrFOに対する計算値[M+H]:270,実測値270。
【0157】
中間体I−3AおよびI−3B
5−ブロモ−1−(トリフルオロメチル)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−1−オール
【化34】
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【0158】
雰囲気下で0°Cでテトラヒドロフラン(2.39mL)中の5−ブロモ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−1−オン(500mg、2.37mmol)に(トリフルオロメチル)トリメチルシラン(9.48mL、4.74mmol)およびフッ化テトラブチルアンモニウム(2.37mL、2.37mmol)を添加した。反応物を0℃で1時間撹拌し、次いで一晩室温に温めた。飽和NaHCOで反応を停止させ、EtOAc(20mL)で希釈した。層を分離し、水層をEtOAc(3×20mL)で抽出した。合わせた有機層を塩水で洗浄し、NaSO上で乾燥させ、真空濃縮した。ISCOクロマトグラフィー系を用いて、得られた油状物質を精製し、5から50%EA/ヘキサンで溶出した。所望の分画を真空濃縮して、褐色の固形物として5−ブロモ−1−(トリフルオロメチル)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−1−オール、I−3を得た。LRMS(ESI)C10BrFOに対する計算値[M+H]:282,実測値282.H NMR(500MHz,CDCl):δ 7.46−7.43(m,2H),7.37−7.35(d,J=7.5Hz,1H),3.16−3.12(m,1H),3.10−3.03(m,1H),2.70−2.60(m,1H),2.29−2.21(m,1H)。
【0159】
15%/85%(メタノール/CO)溶媒系とともにChiral Technology AZ−H 2.1x25cm、5μMカラムを用いて、70mL/分で、SFC精製によって鏡像異性体の分割を達成した。保持時間は1.73分(中間体I−3A)および2.13分(中間体I−3B)であった。
【0160】
I−3A(SまたはR)5−ブロモ−1−(トリフルオロメチル)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−1−オール。LRMS(ESI)C10BrFOに対する計算値[M+H]:282,実測値282。
【0161】
I−3B(SまたはR)5−ブロモ−1−(トリフルオロメチル)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−1−オール。LRMS(ESI)C10BrFOに対する計算値[M+H]:282,実測値282。
【0162】
上記で中間体I−3に対して概説したものと類似の方法に従い、表1の次の中間体を合成した:
表1
【表3】
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【0163】
中間体I−10
1−(4−ブロモ−2−メチルフェニル)−2,2,2−トリフルオロエタノール
【化35】
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【0164】
1−(4−ブロモ−2−メチルフェニル)−2,2,2−トリフルオロエタノン(2.00g、7.49mmol)をTHF(7.0mL)中で溶解し、0℃で水素化ホウ素ナトリウム(0.312g、8.24mmol)で処理した。氷浴を除去し、反応物を室温に温め、一晩撹拌した。次いで反応物をジクロロメタンで希釈し、水および塩水で洗浄した。有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、ろ過し、真空濃縮し、残渣油状物質をシリカクロマトグラフィーにより精製し、5から30%で溶出して、1−(4−ブロモ−2−メチルフェニル)−2,2,2−トリフルオロエタノールI−10aを得た。H NMR(600MHz,CDCl)δ 7.48(d,1H,J=7.8Hz),7.42(dd,1H,J=1.2,8.4Hz),7.37(br s,1H),5.27(m,1H),2.61(d,1H,J=4.2Hz),2.36(s,3H)。
【0165】
中間体I−11
5−ブロモ−2,3−ジヒドロベンゾ[b]チオフェン1,1−ジオキシド
【化36】
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【0166】
0℃でエタノール(13.6mL)中の5−ブロモ−ベンゾ[b]チオフェン1,1−ジオキシド(1.0g、4.08mmol)の溶液に水素化ホウ素ナトリウム(965mg、20.2mmol)を添加した。反応混合物を室温に温め、一晩撹拌した。溶液を0℃に冷却し、1N HCl(15mL)で反応停止させ、酢酸エチル(25mL)で希釈し、層を分離し、水層を酢酸エチル(3x25mL)で抽出した。合わせた有機層を塩水で洗浄し、NaSO上で乾燥させ、真空濃縮した。ISCOクロイマトグラフィー(chroImatography)系を用いて、粗製油状物質を精製し、ヘキサン/EtOAc(5:1)で溶出して、5−ブロモ−2,3−ジヒドロベンゾ[b]チオフェン1,1−ジオキシド、I−11を得た。H NMR(500MHz,CDCl):δ 7.62−7.53(m,2H),7.51(s,1H),3.55−3.45(m,2H),3.39−3.29(m,2H)。
【0167】
中間体I−12
5−ブロモ−2−(tert−ブチル)−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール1,1−ジオキシド
【化37】
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【0168】
段階1:4−ブロモ−2−メチルベンゼン−1−スルホニルクロリド
【化38】
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【0169】
CHCl(100mL)中の1−ブロモ−3−メチルベンゼン(10.0g、58mmol)の冷溶液(0℃)にクロロスルホン酸(63g、0.54mol)をゆっくりと添加した。0℃で2時間撹拌しながら反応を進行させ、次いで反応混合物を氷水に注ぎ、EtOAcで抽出し、有機層を塩水で洗浄し、NaSO上で乾燥させ、ろ過し、真空濃縮して、化合物I−12aを得た。H NMR(400MHz,CDCl)δ 7.90(d,J=8.4Hz,1H),7.59−7.53(m,2H),2.75(s,3H)。
【0170】
段階2:4−ブロモ−N−(tert−ブチル)−2−メチルベンゼンスルホンアミド
【化39】
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【0171】
CHCl(15mL)中の4−ブロモ−2−メチルベンゼン−1−スルホニルクロリド、I−12a(2.0g、7.4mmol)の溶液に0℃でCHCl(30mL)中の2−メチルプロパン−2−アミン(0.65g、8.9mmol)およびトリエチルアミン(0.90g、8.9mmol)の溶液を添加した。反応混合物を0℃で2時間撹拌し、次いで室温で16時間撹拌した。混合物を0.1M HCl、NaHCO飽和水溶液で洗浄し、NaSO上で乾燥させ、ろ過し、ろ液を真空濃縮した。減圧下での溶媒の除去後、I−12bを得た。H NMR(400MHz,CDCl)δ 7.78(d,J=8.4Hz,1H),7.63(d,J=1.6Hz,1H),7.59−7.56(m,2H),2.57(s,3H),1.09(s,9H)。
【0172】
段階3:5−ブロモ−2−(tert−ブチル)ベンゾ[d]イソチアゾール−3(2H)−オン−1,1−ジオキシド
【化40】
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【0173】
アセトニトリル(50mL)中のHIO(5.9g、26mmol)の混合物を室温で1時間撹拌し、次いでCrO(33mg、0.33mmol)を添加し、次いで無水酢酸(2.67g、26mmol)を添加した。得られたオレンジ色の溶液を0℃に冷却し、これに4−ブロモ−N−(tert−ブチル)−2−メチルベンゼンスルホンアミド、I−10b、(1.0g、3.3mmol)を添加した。0℃で15分間撹拌した後、反応物を室温まで温め、16時間撹拌した。溶媒を真空下で除去し、残渣をEtOAc(3x)で抽出し、合わせた有機層をNaHCO飽和水溶液、塩水で洗浄し、NaSO上で乾燥させ、ろ過し、ろ液を真空濃縮した。シリカクロマトグラフィーによって残渣を精製し、ヘキサン中5%EtOAcで溶出し、所望の分画を真空濃縮して、白色固形物としてI−12cを得た。H NMR(400MHz,CDCl):δ 8.82−8.14(m,3H),1.66(s,9H)。
【0174】
段階4:5−ブロモ−2−(tert−ブチル)−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール1,1−ジオキシド
THF(4mL)中のI−12c(0.20g、0.63mmol)の溶液にBH・MeS(240mg、3.16mmol)を添加した。反応混合物を16時間還流させた。室温に冷却した後、2M HClで反応を停止させ、EtOAc(2x)で抽出し、合わせた抽出物を塩水で洗浄し、NaSO上で乾燥させ、ろ過し、ろ液を真空濃縮した。分取TLCによって残渣を精製して、I−12を得た。H NMR(400MHz,CDCl)δ 7.83−7.56(m,3H),4.55(s,2H),1.46(s,9H)。
【0175】
上記で中間体I−12に対して概説したものと類似の方法に従い、表2の次の中間体を合成した。
【0176】
表1
【表4】
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【0177】
中間体I−14
1−ブロモ−4−(tert−ブチルスルホニル)ベンゼン
【化41】
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【0178】
DCM(10.0mL)中の(4−ブロモフェニル)(tert−ブチル)スルファン(1.00g、4.08mmol)の溶液に室温でm−CPBA(2.01g、8.97mmol、77wt.%)を添加した。得られた溶液を室温で1時間撹拌し、次いでNa飽和水溶液およびNaCO飽和水溶液で反応停止させた。反応物をDCM(3x)で抽出し、NaSO上で乾燥させ、ろ過し、真空濃縮して、I−14を得た。H NMR(600MHz,CDCl):δ 7.89(d,J=8.7Hz,2H),7.75(d,J=8.7Hz,2H),1.24(s,9H)。
【0179】
中間体15Aおよび15B
1−(4−ブロモフェニル)−2,2,2−トリフルオロエタンアミン
【化42】
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【0180】
室温でトルエン(14mL)中の1−(4−ブロモフェニル)−2,2,2−トリフルオロエタノン(1.00g、3.95mmol)の溶液にリチウムビス(トリメチルシリル)アミド(4.35mL、4.35mmol、THF中1M)の溶液を添加(滴下)した。反応物を室温で15分間撹拌し、次いでBH・THF(7.90mL、7.90mmol、THF中1M)を添加した。反応物を室温で20分間撹拌し、次いで0℃で2M NaOH水溶液(5.93mL、11.9mmol)をゆっくりと添加することによって反応停止させた。混合物を室温で90分間撹拌し、次いで有機層を分離し、1N NaOH水溶液で洗浄し、NaSO上で乾燥させ、ろ過し、真空濃縮した。CO中7%メタノール調整剤とともにChiralPak AZ−Hを用いて、粗製反応混合物における鏡像異性体のSFC分離を達成した:保持時間=2.37分(I−15A)および2.89分(I−15B)。LRMS(ESI)CNBrFに対する計算値[M+H]:255,実測値255。H NMR(600MHz,CDCl):δ 7.53(d,J=8.5Hz,2H),7.32(d,J=8.5Hz,2H),4.38(q,J=7.5Hz,1H),1.78(br s,2H)。
【0181】
中間体16
4−ブロモ−N−イソプロピルベンゼンスルホンアミド
【化43】
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【0182】
CHCl(7mL)中のプロパン−2−アミン(160mg、2.6mmol)およびDIPEA(780mg、6.0mmol)の溶液にCHCl(14mL)中の4−ブロモベンゼン−1−スルホニルクロリド(510mg、2.0mmol)の溶液を添加した。得られた反応混合物をrtで一晩撹拌し、次いで水(20mL)に注ぎ、CHCl(3x15mL)で抽出した。合わせた有機層を真空濃縮して、残渣を得て、シリカ上でカラムクロマトグラフィーによりこれを精製(石油エーテル/EtOAc:20/1)して、4−ブロモ−N−イソプロピルベンゼンスルホンアミドを得た。H NMR(400MHz,CDCl):δ 7.75−7.72(m,2H),7.65−7.62(m,2H),4.43(d,J=7.52Hz,1H),3.49−3.44(m,1H),1.08(d,J=6.4Hz,6H)。
【0183】
表3は、中間体16のものと同様に調製した中間体を開示する。
【0184】
表3
【表5】
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【0185】
中間体I−48
(S)−(4−ブロモ−2−メチルフェニル)(2−メチルピぺリジン−1−イル)メタノン
【化44】
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【0186】
段階1:4−ブロモ−2−メチルベンゾイルクロリド
【化45】
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【0187】
塩化チオニル(20mL)中で4−ブロモ−2−メチル安息香酸(1.40g、6.50mmol)を溶解した。混合物を80℃で2時間加熱し、次いで真空濃縮して、黄色固形物として1.35gの粗製表題酸塩化物を得た。
【0188】
段階2:(S)−(4−ブロモ−2−メチルフェニル)(2−メチルピぺリジン−1−イル)メサドン
【化46】
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【0189】
50mL丸底フラスコにDCM(20mL)中のトリエチルアミン(1.43g、14.22mmol)および(S)−2−メチルピぺリジン(0.52g、5.21mmol)を入れた。得られた溶液を氷浴中で冷却した。DCM(20mL)中の4−ブロモ−2−メチルベンゾイルクロリド(1.10g、4.74mmol)の溶液を0から4℃で滴下して添加した。冷却浴を取り外し、反応物を周囲温度で2時間撹拌し、その時点で水(10mL)を添加した。反応停止させた反応物をEtOAc(2×30mL)で抽出し、合わせた有機層を塩水(2x20mL)で洗浄し、無水NaSO上で乾燥させ、ろ過した。ろ液を真空濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製し、EtOAc/石油エーテル(1/8)で溶出して、表題アミドを得た。LCMS(ESI)C1418BrNOに対する計算値[M+H]:296,298(1:1),実測値296,298(1:1);H NMR(300MHz,DMSO−d)δ 7.51−7.41(m,2H),7.12−7.02(m,1H),4.85−4.35(m,1H),3.71−3.45(m,0.5H),3.07−3.04(m,1H),2.90−2.71(m,0.5H),2.23−2.14(m,3H),1.66−1.45(m,4H),1.17−0.95(m,5H)。
【0190】
表4は、適切なブロモ安息香酸およびアミンを用いて、(S)−(4−ブロモ−2−メチルフェニル)(2−メチルピぺリジン−1−イル)メサドンI−48のものと同様に調製した中間体を開示する。
【0191】
表4
【表6】
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【0192】
中間体I−51
tert−ブチル2−(4−ブロモ−N−メチルフェニルスルホンアミド)−2−メチルプロパノアート
【化47】
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【0193】
段階1:tert−ブチル2−(4−ブロモフェニルスルホンアミド)−2−メチルプロパノアート
【化48】
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【0194】
雰囲気下のマグネット式スターラーバー入りのオーブン乾燥させた丸底フラスコに4−ブロモベンゼン−1−スルホニルクロリド(1g、4mmol)、DCM(9mL)およびトリエチルアミン(1.3mL、9.4mmol)を入れた。溶液を0℃に冷却し、tert−ブチル2−アミノ−2−メチルプロパノアート(0.5g、3.1mmol)を添加した。反応混合物を撹拌し、rtに一晩温めた。飽和NHClで反応を停止させ、DCM(50mL)で希釈した。有機層を塩水(20mL)で洗浄し、NaSO上で乾燥させ、セライトを通じてろ過し、真空濃縮した。粗製tert−ブチル2−(4−ブロモフェニルスルホンアミド)−2−メチルプロパノアートI−51aは、次の段階を行うのに十分な純度であった。H NMR(CDCl,500MHz):δ 7.75−7.73(m,2H),7.62−7.60(m,2H),5.40(bs,1H),1.44(s,9H),1.40(s,6H)。
【0195】
段階2:tert−ブチル2−(4−ブロモ−N−メチルフェニルスルホンアミド)−2−メチルプロパノアート
【化49】
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【0196】
雰囲気下のマグネット式スターラーバー入りのオーブン乾燥させた丸底フラスコにtert−ブチル2−(4−ブロモフェニルスルホンアミド)−2−メチルプロパノアートI−51a(815mg、2.2mmol)およびDMF(6.5mL)を入れた。溶液を0℃に冷却し、水素化ナトリウム(129mg、3.2mmol)を添加した反応混合物を30分間撹拌し、続いてヨウ化メチル(0.4mL、6.5mmol)を添加した。反応物をrtに1から2時間にわたり温めた。飽和NHCl(20mL)で反応停止させ、EtO(50mL)で希釈した。有機層を塩水(20mL)で洗浄し、NaSO上で乾燥させ、セライトを通じてろ過し、真空濃縮した。粗製tert−ブチル2−(4−ブロモ−N−メチルフェニルスルホンアミド)−2−メチルプロパノアートI−51をシリカゲル上でのカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/EtOAc勾配)により精製した。H NMR(CDCl,500MHz):δ 7.87−7.85(m,2H),7.64−7.62(m,2H),2.72(s,3H),1.48(s,15H)。
【0197】
中間体I−52
エチル2−(4−ブロモ−N−メチルフェニルスルホンアミド)−2−メチルプロパノアート
【化50】
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【0198】
雰囲気下のマグネット式スターラーバー入りのオーブン乾燥させた丸底フラスコに4−ブロモベンゼン−1−スルホニルクロリド(1.1g、4.3mmol)、DCM(9mL)およびトリエチルアミン(1.4mL、10.3mmol)を入れた。溶液を0℃に冷却し、エチル2−メチル−2−(メチルアミノ)プロパノアート(0.5g、3.4mmol)を添加した。反応混合物を撹拌し、rtに一晩温めた。飽和NHClで反応を停止させ、DCM(50mL)で希釈した。有機層を塩水(20mL)で洗浄し、NaSO上で乾燥させ、セライトを通じてろ過し、真空濃縮した。残渣をシリカゲル上のカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/EtOAc勾配)により精製して、エチル2−(4−ブロモ−N−メチルフェニルスルホンアミド)−2−メチルプロパノアートI−52を得た。H NMR(CDCl,500MHz):δ 7.86(d,J=8.20Hz,2H),7.64(d,J=8.15Hz,2H),4.25(q,J=7.07Hz,2H),2.72(s,3H),1.58(s,6H),1.30−1.26(m,3H)。
【0199】
中間体I−53
tert−ブチル2−(5−ブロモ−1−オキソイソインドリン−2−イル)−2−メチルプロパノアート
【化51】
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【0200】
雰囲気下のマグネット式スターラーバー入りのオーブン乾燥させた丸底フラスコにメチル4−ブロモ−2−(ブロモメチル)ベンゾアート(1g、3.3mmol)、tBuOH(15.5mL)、トリエチルアミン(0.7mL、4.9mmol)およびtert−ブチル2−アミノ−2−メチルプロパノアート(775mg、4.9mmol)を入れた。溶液を24時間加熱還流した。反応混合物を真空濃縮し、残渣をシリカゲル上でのカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/EtOAc勾配)により精製して、tert−ブチル2−(5−ブロモ−1−オキソイソインドリン−2−イル)−2−メチルプロパノアートI−53を得た。H NMR(CDCl,500MHz):δ 7.68(d,J=7.95Hz,1H),7.59−7.57(m,2H),4.46(s,2H),1.63(s,6H),1.45(s,9H)。
【0201】
中間体I−54
tert−ブチル4−(5−ブロモ−1−オキソイソインドリン−2−イル)シクロヘキサンカルボキシラート
【化52】
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【0202】
雰囲気下のマグネット式スターラーバー入りのオーブン乾燥させた丸底フラスコにメチル4−ブロモ−2−(ブロモメチル)ベンゾアート(500mg、1.6mmol)、THF(4.8mL)、トリエチルアミン(0.6mL、4.1mmol)およびtert−ブチル4−アミノシクロヘキサンカルボキシラート(647mg、3.3mmol)を入れた。反応混合物を12から16時間加熱還流し、真空濃縮した。粗製油状物質をシリカゲル上でのカラムクロマトグラフィーにより精製し、ヘキサン/EtOAc勾配で溶出して、tert−ブチル4−(5−ブロモ−1−オキソイソインドリン−2−イル)シクロヘキサンカルボキシラートI−54を得た。H NMR(500MHz,CDCl):δ 7.70(d,J=7.92Hz,1H),7.62−7.58(m,2H),4.33−4.29(m,2H),4.24(m,1H),2.60(m,1H),1.74−1.66(m,3H),1.60−1.52(m,5H)。
【0203】
1−ブロモ−4−((1−メチルシクロプロピル)スルホニル)ベンゼン
【化53】
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【0204】
−78℃でTHF(1.5mL)中の1−ブロモ−4−(シクロプロパンスルホニル)ベンゼン(100mg、0.383mmol)にTMEDA(69.4μL、0.460mmol)を添加し、続いてBuLi(239μL、0.383mmol)を添加し、反応物をこの温度で45分間撹拌し、次いでヨードメタン(239μL、3.83mmol)を添加し、反応物を室温に一晩撹拌した。反応物を濃縮し、シリカ上に直接載せることによって精製し、5から40%EtOAc/ヘキサンで溶出して、1−ブロモ−4−((1−メチルシクロプロピル)スルホニル)ベンゼンを得た。H NMR(600MHz,CDCl)δ 7.74(d,2H,J=8.4Hz),7.71(d,2H,J=8.4Hz),1.60(m,2H),1.35(s,3H),0.84(m,2H)。
【0205】
中間体I−56
4−ブロモ−N,N,2−トリメチルベンゼンスルホンアミド
【化54】
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【0206】
DCM(2.0mL)中の4−ブロモ−2−メチルベンゼン−1−スルホニルクロリド(0.300g、1.11mmol)の撹拌溶液にTEA(0.310mL、2.23mmol)を添加し、続いてジメチルアミン(1.11mL、2.23mmol、THF中2M)を添加した。得られた溶液を室温で3時間撹拌し、次いで反応物を真空濃縮し、反応物をシリカ上に直接載せ、シリカゲル上でのカラムクロマトグラフィーにより精製し、5から40%EtOAc/ヘキサンで溶出した。H NMR(600MHz,CDCl)δ 7.74(d,1H,J=7.8Hz),7.49(s,1H),7.46(dm,1H,J=8.4Hz),2.79(s,6H),2.60(s,3H)。
【0207】
中間体I−57
1−(4−ブロモフェニル)−5,5−ジメチル−2−オキサビシクロ[2.2.2]オクタン−3−オン
【化55】
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【0208】
−78℃でTHF(7.1mL)中の1−ブロモ−4−ヨードベンゼン(600mg、2.12mmol)にn−BuLi(1.46mL、2.33mmol、ヘキサン中1.60M)を添加し(滴下)、反応物を−78℃で2時間撹拌した後、THF(1.5mL)中のメチル2,2−ジメチル−4−オキソシクロヘキサンカルボキシラート(430mg、2.33mmol)の溶液を滴下して添加し、反応物を室温に一晩撹拌した。次いで水を含有する分液漏斗に注ぐことによって反応を停止させ、酢酸エチル(3x50mL)で抽出した。有機層を合わせ、NaSO上で乾燥させ、ろ過し、真空濃縮した。次いで粗製生成物をシリカクロマトグラフィーにより精製し、0から50%EtOAc/ヘキサンで溶出した。生成物を回収し、濃縮して、所望の生成物を得た。LRMS(ESI)C1518BrOに対する計算値[M+H]:309,実測値309。
【0209】
中間体I−58
N−(1−(4−ブロモフェニル)−2,2,2−トリフルオロエチル)−2−メチルプロパン−2−アミン
【化56】
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【0210】
段階1:1−(4−ブロモフェニル)−2,2,2−トリフルオロエタノール
【化57】
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【0211】
1−(4−ブロモフェニル)−2,2,2−トリフルオロエタノン(1.73g、6.84mmol)をTHF(3.4mL)中で溶解し、0℃で水素化ホウ素ナトリウム(0.285g、7.52mmol)により処理した。次いで反応物を室温に温め、一晩撹拌した。次いで反応混合物をDCMで希釈し、水および塩水で洗浄した。合わせた有機層をNaSO上で乾燥させ、ろ過し、ろ液を真空濃縮した。シリカクロマトグラフィーによって残渣を精製し、ヘキサン中5から30%EtOAcで溶出し、所望の分画を真空濃縮して、1−(4−ブロモフェニル)−2,2,2−トリフルオロエタノールを得た。H NMR(500MHz,CDCl)δ 7.56(d,J=8.5Hz,2H),7.36(d,J=8.5Hz,2H),5.06−4.96(m,1H),2.63(d,J=4.5Hz,1H)。
【0212】
段階2:1−(4−ブロモフェニル)−2,2,2−トリフルオロエチルトリフルオロメタンスルホナート
【化58】
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【0213】
DCE(12mL)中の1−(4−ブロモフェニル)−2,2,2−トリフルオロエタノール(1.5g、5.9mmol)および2,6−ルチジン(1.10mL、9.41mmol)の溶液を−15℃に冷却し、トリフルオロメタンスルホン酸無水物(8.82mL、8.82mmol、1.0M DCM)を滴下して添加した。反応物を−15℃とrtとの間で1時間撹拌した。反応混合物をDCMで希釈し、水、HCl(1N)および塩水で洗浄した。合わせた有機層をNaSO上で乾燥させ、ろ過し、ろ液を真空濃縮して、1−(4−ブロモフェニル)−2,2,2−トリフルオロエチルトリフルオロメタンスルホナートを得た。H NMR(500MHz,CDCl)δ 7.64(d,J=8.3Hz,2H),7.37(d,J=8.3Hz,2H),5.85−5.74(m,1H)。
【0214】
段階3:N−(1−(4−ブロモフェニル)−2,2,2−トリフルオロエチル)−2−メチルプロパン−2−アミン
シクロヘキサン(70mL)および2−メチルプロパン−2−アミン(6.23mL、58.8mmol)、DMAP(0.240g、1.96mmol)中で1−(4−ブロモフェニル)−2,2,2−トリフルオロエチルトリフルオロメタンスルホナート(7.59g、19.6mmol)を溶解し、磨り潰し、乾燥させた炭酸カリウム(5.42g、39.2mmol)(60℃、1時間にわたり真空乾燥)を添加した。反応混合物を75℃に加熱し、48時間撹拌した。反応混合物をDCMで希釈し、水で洗浄した。合わせた有機層をNaSO上で乾燥させ、ろ過し、ろ液を真空濃縮した。シリカクロマトグラフィーによって残渣を精製し、ヘキサン中2から20%EtOAcで溶出し、所望の分画を真空濃縮して、N−(1−(4−ブロモフェニル)−2,2,2−トリフルオロエチル)−2−メチルプロパン−2−アミンを得た。LRMS(ESI)C1216BrFNに対する計算値[M+H]:310,実測値310。
【0215】
上記で中間体I−58に対して概説したものと類似の方法に従い、表5の次の中間体を合成した。選択ケースにおいて、DMAPを使用しないこと、および/または粗製生成物をそのまま使用すること、および/または、あるいは2.0から3.0当量のアミンおよび/または1.5から3.0当量の磨り潰し、乾燥させた炭酸カリウムを利用することによって、一般的手順を改変した。
【0216】
表5
【表7】
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【0217】
中間体I−65
エチル3−(4−ブロモフェニル)−4,4,4−トリフルオロ−3−ヒドロキシ−2,2−ジメチルブタノアート
【化59】
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【0218】
雰囲気下のマグネット式スターラーバー入りのオーブン乾燥させた丸底フラスコにエチルイソブチラート(689mg、5.9mmol)およびTHF(2.5mL)を入れた。溶液を−78℃に冷却し、リチウムジイソプロピルアミド(3.0mL、5.9mmol、THF中2.0M)を添加した。反応混合物を30分間撹拌し、続いて1−(4−ブロモフェニル)−2,2,2−トリフルオロエタノン(0.5g、2.0mmol)を添加した。反応混合物を1から2時間にわたりrtに温め、NHCl飽和水溶液(10mL)の添加によって反応停止させた。得られた混合物をEtOAc(3x10mL)で抽出し、合わせた有機層を真空濃縮して、残渣を得て、これをシリカゲル上でのカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/EtOAc勾配)により精製して、エチル3−(4−ブロモフェニル)−4,4,4−トリフルオロ−3−ヒドロキシ−2,2−ジメチルブタノアートI−65を得た。LRMS(ESI)C1417BrFに対する計算値[M+H]:370,実測値370。H NMR(CDCl,500MHz):δ 7.60(d,J=8.2Hz,2H),7.53(d,J=8.5Hz,2H),4.31−4.27(m,2H),1.38(d,J=3.5Hz,3H),1.30(s,6H)。
【0219】
中間体I−66
イソプロピル3−(4−ブロモフェニル)−4,4,4−トリフルオロ−3−ヒドロキシ−2,2−ジメチルブタノアート
【化60】
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【0220】
雰囲気下のマグネット式スターラーバー入りのオーブン乾燥させた丸底フラスコにイソプロピルイソブチラート(772mg、5.9mmol)およびTHF(2.5mL)を入れた。溶液を−78℃に冷却し、リチウムジイソプロピルアミド(3.0mL、5.9mmol、THF中2.0M)を添加した。反応混合物を30分間撹拌し、続いて1−(4−ブロモフェニル)−2,2,2−トリフルオロエタノン(0.5g、2.0mmol)を添加した。反応混合物を1から2時間にわたりrtに温め、NHCl飽和水溶液(10mL)の添加によって反応停止させた。得られた混合物をEtOAc(3×10mL)で抽出し、合わせた有機層を真空濃縮して、残渣を得て、これをシリカゲル上でのカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/EtOAc勾配)により精製して、イソプロピル3−(4−ブロモフェニル)−4,4,4−トリフルオロ−3−ヒドロキシ−2,2−ジメチルブタノアートI−66を得た。H NMR(CDCl,500MHz):δ 7.60(d,J=8.2Hz,2H),7.53(d,J=8.5Hz,2H),4.31(m,1H),1.30(s,6H),1.27(d,J=1.2Hz,3H),1.16(d,J=1.3Hz,3H)。
【0221】
中間体I−67
4−(4−ブロモ−2−クロロフェニル)−1−メチル−1H−ピラゾール
【化61】
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【0222】
4−ブロモ−2−クロロ−1−ヨードベンゼン(500mg、1.58mmol)、1−メチル−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾール(295mg、1.41mmol)、PdCl(dppf)(115mg、0.158mmol)および第三リン酸カリウム(1.03g、4.73mmol)を20mLマイクロ波バイアル中で合わせ、ジオキサン(10mL)および水(1.0mL)中で溶解した。バイアルを密封し、アルゴンでフラッシュした。反応物を90℃で2時間撹拌した。次いでバイアルを室温に冷却し、酢酸エチルで希釈した。有機層を水および塩水で洗浄し、次いで硫酸マグネシウムを用いて乾燥させた。次いで溶液をろ過し、真空濃縮した。粗製物質をシリカクロマトグラフィーにより精製し、ヘキサン中10から50%EtOAcで溶出し、所望の分画を真空濃縮して、4−(4−ブロモ−2−クロロフェニル)−1−メチル−1H−ピラゾールを得た。LRMS(ESI)C10BrClNに対する計算値[M+H]:273,実測値273。
【0223】
中間体I−68
4−(4−ブロモフェニル)−1−(2−メトキシエチル)−1H−ピラゾール
【化62】
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【0224】
4−(4−ブロモフェニル)ピラゾール(150mg、0.672mmol)および炭酸セシウム(876mg、2.69mmol)を20mLバイアル中で合わせ、DMF(1.3mL)中で溶解した。次いで2−ブロモエチルメチルエーテル(0.253mL、2.69mmol)を添加した。反応物を60℃で一晩撹拌した。次いで反応物を酢酸エチルで希釈し、水(×2)で洗浄した。有機溶液をMgSOで乾燥させ、真空濃縮して、4−(4−ブロモフェニル)−1−(2−メトキシエチル)−1H−ピラゾールを得て、さらに精製せずに次の段階に進めた。LRMS(ESI)C1214BrNOに対する計算値[M+H]:283,実測値283。
【0225】
中間体I−69
イソプロピル6−ブロモキノリン−2−カルボキシラート
【化63】
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【0226】
4mLバイアル中で6−ブロモキノリン−2−カルボン酸(40mg、0.16mmol)およびHATU(121mg、0.317mmol)をDMF(0.5mL)中で溶解し、室温で5分間撹拌した。次いでDMF(0.5mL)中の2−プロパノール(24μL、0.31mmol)およびN,N−ジイソプロピルエチルアミン(83μL、0.48mmol)を反応物に添加した。反応混合物を室温で1時間撹拌した。次いで反応物を酢酸エチルで希釈し、大量の水で洗浄した。次いでMgSOを用いて有機層を乾燥させ、ろ過し、真空濃縮して、イソプロピル6−ブロモキノリン−2−カルボキシラートを得て、これをさらに精製せずに次の段階に進めた。LRMS(ESI)C1313BrNOに対する計算値[M+H]:294,実測値294。
【0227】
中間体I−70
3−(4−(4−ブロモ−2−メチルフェニル)−1H−ピラゾール−1−イル)プロパンニトリル
【化64】
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【0228】
20mLマイクロ波バイアル中で5−ブロモ−2−ヨードトルエン(0.077mL、0.539mmol)、3−(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)プロパンニトリル(120mg、0.485mmol)、PdCl(dppf)(39.4mg、0.054mmol)および第三リン酸カリウム(343mg、1.62mmol)を合わせ、ジオキサン(2.5mL)および水(0.25mL)中で溶解した。バイアルを密封し、アルゴンでフラッシュした。反応物を90℃で2時間撹拌した。次いでバイアルを室温に冷却し、酢酸エチルで希釈した。有機層を水および塩水で洗浄し、次いで硫酸マグネシウムを用いて乾燥させた。次いで溶液をろ過し、真空濃縮した。粗製物質をシリカクロマトグラフィーにより精製し、ヘキサン中10から50%EtOAcで溶出した。所望の分画を真空濃縮して、3−(4−(4−ブロモ−2−メチルフェニル)−1H−ピラゾール−1−イル)プロパンニトリルを得た。LRMS(ESI)C1313BrNに対する計算値[M+H]:290,実測値290。
【0229】
中間体I−71
(4−ブロモ−2−メチルフェニル)(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)メタノン
【化65】
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【0230】
雰囲気下のマグネット式スターラーバー入りのオーブン乾燥させた丸底フラスコに4−ブロモ−2−メチル安息香酸(300mg、1.4mmol)、DMF(3.9mL)、(1−[ビス(ジメチルアミノ)メチレン]−1H−1,2,3−トリアゾロ[4,5−b]ピリジニウム3−オキシドヘキサフルオロホスファート;HATU)(663mg、1.7mmol)、ヒューニッヒ塩基(0.73mL、4.2mmol)およびチオモルホリン−1,1−ジオキシド(236mg、1.7mmol)を入れた。得られた反応混合物を12から16時間撹拌し、真空濃縮した。粗製油状物質をシリカゲル上でのカラムクロマトグラフィーにより精製し、ヘキサン/EtOAc勾配で溶出して、(4−ブロモ−2−メチルフェニル)(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)メタノンI−71を得た。H NMR(500MHz,CDCl3):δ 7.44−7.39(m,2H),7.06(d,J=8.09Hz,1H),4.46−4.42(m,2H),3.77−3.73(m,2H),3.19−3.15(m,2H),2.93−2.89(m,2H),2.30(s,3H)。
【0231】
上記の中間体I−71に対して上記で概説される一般的手順を用いて同様に表6で概説される次の化合物を調製した。
【0232】
表6
【表8】
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【0233】
中間体I−74
(2R,5S)−4−(6−ブロモキノリン−2−イル)−2,5−ジメチルモルホリン
【化66】
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【0234】
雰囲気下のマグネット式スターラーバー入りのオーブン乾燥させたマイクロ波バイアルに6−ブロモ−2−クロロキノリン(200mg、0.8mmol)、ACN(0.4mL)、トリエチルアミン(0.8mL、5.8mmol)および(2R,5S)−ジメチルモルホリン(475mg、4.1mmol)を入れた。反応混合物を90℃に12から16時間加熱し、真空濃縮した。粗製油状物質をシリカゲル上でのカラムクロマトグラフィーにより精製し、ヘキサン/EtOAc勾配で溶出して、(2R,5S)−4−(6−ブロモキノリン−2−イル)−2,5−ジメチルモルホリンI−74を得た。H NMR(500MHz,CDCl):δ 7.81(d,J=9.19Hz,1H),7.74(s,1H),7.60−7.55(m,2H),6.94(d,J=9.22Hz,1H),4.39(m,1H),4.28(m,1H),3.89−3.85(m,2H),3.66(m,1H),2.90(m,1H),1.34−1.29(m,6H)。
【0235】
中間体I−75
(2S,5S)−4−(6−ブロモキノリン−2−イル)−2,5−ジメチルモルホリン
【化67】
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【0236】
雰囲気下のマグネット式スターラーバー入りのオーブン乾燥させた丸底フラスコに6−ブロモ−2−クロロキノリン(200mg、0.8mmol)、ACN(0.4mL)、トリエチルアミン(0.8mL、5.8mmol)および(2S,5S)−2,5−ジメチルモルホリン(475mg、4.1mmol)を入れた。反応混合物を90℃に12から16時間加熱し、真空濃縮した。粗製油状物質をシリカゲル上でのカラムクロマトグラフィーにより精製し、ヘキサン/EtOAc勾配で溶出して、(2S,5S)−4−(6−ブロモキノリン−2−イル)−2,5−ジメチルモルホリンI−75を得た。H NMR(500MHz,CDCl):δ 7.81(d,J=9.19Hz,1H),7.74(s,1H),7.60−7.55(m,2H),6.94(d,J=9.22Hz,1H),4.39(m,1H),4.28(m,1H),3.89−3.85(m,2H),3.66(m,1H),2.90(m,1H),1.34−1.29(m,6H)。
【0237】
中間体I−76
(2R,5R)−4−(6−ブロモキノリン−2−イル)−2,5−ジメチルモルホリン
【化68】
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【0238】
雰囲気下のマグネット式スターラーバー入りのオーブン乾燥させたマイクロ波バイアルに6−ブロモ−2−クロロキノリン(200mg、0.8mmol)、ACN(0.4mL)、トリエチルアミン(0.8mL、5.8mmol)および(2R,5R)−2,5−ジメチルモルホリン(475mg、4.1mmol)を入れた。反応混合物を90℃に12から16時間加熱し、真空濃縮した。粗製油状物質をシリカゲル上でのカラムクロマトグラフィーにより精製し、ヘキサン/EtOAc勾配で溶出して、(2R,5R)−4−(6−ブロモキノリン−2−イル)−2,5−ジメチルモルホリンI−76を得た。H NMR(500MHz,CDCl):δ 7.81(d,J=9.19Hz,1H),7.74(s,1H),7.60−7.55(m,2H),6.94(d,J=9.22Hz,1H),4.39(m,1H),4.28(m,1H),3.89−3.85(m,2H),3.66(m,1H),2.90(m,1H),1.34−1.29(m,6H)。
【0239】
中間体I−77およびI−78
2−(1−(4−ブロモフェニル)エチル)−2H−1,2,3−トリアゾールI−77および1−(1−(4−ブロモフェニル)エチル)−4,5−ジヒドロ−1H−1,2,3−トリアゾールI−78
【化69】
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【0240】
段階1:1−ブロモ−4−(1−ブロモエチル)ベンゼン
【化70】
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【0241】
100mLの三つ口丸底フラスコにクロロホルム(100mL)中の1−ブロモ−4−エチルベンゼン(5.10g、27.6mmol、1.0当量)、N−ブロモスクシンイミド(5.77g、32.4mmol、1.2当量)およびアゾ−ビス−イソブチロニトリル(0.89g、5.4mmol、0.2当量)を入れた。混合物を還流状態で3時間加熱し、周囲温度に冷却した。次いで水(100mL)を添加し、有機層を塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、ろ過した。ろ液を減圧下で濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製し、酢酸エチル/石油エーテル(1:20)で溶出して、表題化合物を得た。H NMR(300MHz,CDCl)δ 7.44(d,J=8.4Hz,2H),7.31(d,J=8.4Hz,2H),5.15(q,J=6.9Hz,1H),2.01(d,J=6.9Hz,3H)
段階2:2−(1−(4−ブロモフェニル)エチル)−2H−1,2,3−トリアゾールおよび1−(1−(4−ブロモフェニル)エチル)−4,5−ジヒドロ−1H−1,2,3−トリアゾール
【化71】
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【0242】
100mLの三つ口丸底フラスコ中で、1−ブロモ−4−(1−ブロモエチル)ベンゼン(4.60g、17.5mmol)をN,N−ジメチルホルムアミド(60mL)と合わせた。1H−1,2,3−トリアゾール(1.45g、21mmol)および炭酸カリウム(6.04g、43.75mmol)を添加した。溶液を80℃で5時間加熱し、その時点でこれを水(100mL)に注いだ。得られた混合物を酢酸エチル(3×60mL)で抽出し、有機層を合わせ、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、ろ過した。ろ液を減圧下で濃縮し;得られた固形物を酢酸エチル/石油エーテル(1/3、10mL)とともに磨砕し、ろ過して、2つの表題生成物を得た。2−(1−(4−ブロモフェニル)エチル)−2H−1,2,3−トリアゾール、LCMS(ESI)C1011BrNに対する計算値[M+H]:252,254(1:1),実測値252,254(1:1)およびC1011BrN[M−69]:183,185(1:1),実測値183,185(1:1);H NMR(300MHz,CDCl)δ 7.62(s,2H),7.44(d,J=8.4Hz,2H),7.16(d,J=8.4Hz,2H),5.82(q,J=7.2Hz,1H),1.96(d,J=7.2Hz,3H).1−(1−(4−ブロモフェニル)エチル)−4,5−ジヒドロ−1H−1,2,3−トリアゾ−ル,LCMS(ESI)C1011BrNに対する計算値[M+H]:252,254(1:1),実測値252,254(1:1)andC1011BrN[M−69]:183,185(1:1),実測値183,185(1:1);H NMR(300MHz,CDCl)δ 7.72(s,1H),7.49(d,J=8.4Hz,2H),7.44(s,1H),7.14(d,J=8.4Hz,2H),5.81(q,J=7.2Hz,1H),1.98(d,J=7.2Hz,3H)。
【0243】
表7は、1−ブロモ−4−(1−ブロモ−2−メチルプロピル)ベンゼンを用いて1−(1−(4−ブロモフェニル)エチル)−4,5−ジヒドロ−1H−1,2,3−トリアゾールに対する手順と同様に調製された化合物を開示する。
【0244】
表7
【表9】
[この文献は図面を表示できません]
【0245】
中間体I−80およびI−81
1−(2−(4−ブロモ−2−メチルフェニル)プロパン−2−イル)−1H−1,2,3−トリアゾールおよび2−(2−(4−ブロモ−2−メチルフェニル)プロパン−2−イル)−2H−1,2,3−トリアゾール
【化72】
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【0246】
段階1:2−(4−ブロモ−2−メチルフェニル)プロパン−2−オール
【化73】
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【0247】
窒素雰囲気下で三つ口丸底フラスコにおいて、メチル4−ブロモ−2−メチルベンゾアート(10.00g、43.70mmol)をテトラヒドロフラン(60mL)と合わせた。メチルマグネシウムブロミドエーテル溶液(3M、58.2mL、175.00mmol)を−40℃で滴下により添加した。溶液を同じ温度で30分間撹拌し、周囲温度に温めた。周囲温度でさらに3時間撹拌した後、塩化アンモニウム飽和水溶液を添加することによって反応を停止させ、続いて酢酸エチル(2x200mL)で抽出した。合わせた有機層を塩水(2x100mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、ろ過した。ろ液を真空下で濃縮して、表題化合物を得た。H NMR(300MHz,CDCl)δ 7.33−7.24(m,3H),2.56(s,3H),1.63(s,6H)。
【0248】
段階2:1−(2−(4−ブロモ−2−メチルフェニル)プロパン−2−イル)−1H−1,2,3−トリアゾールおよび2−(2−(4−ブロモ−2−メチルフェニル)プロパン−2−イル)−2H−1,2,3−トリアゾール
【化74】
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【0249】
丸底フラスコにおいて、2−(4−ブロモ−2−メチルフェニル)プロパン−2−オール(2.00g、8.77mmol)、アセトニトリル(12mL)、塩化鉄(III)(0.28g、8.29mmol)および1H−1,2,3−トリアゾール(1.21g、17.54mmol)を合わせた。反応物を80℃で16時間加熱し、次いで塩化アンモニウム飽和水溶液により反応停止させた。混合物を酢酸エチル(2×60mL)で抽出し、合わせた有機層を塩水(2x10mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、ろ過した。ろ液を真空下で濃縮し、残渣を逆相C18フラッシュクロマトグラフィーにより精製し、アセトニトリル/水(0.05%2,2,2−トリフルオロ酢酸、15分間で45%から70%)で溶出して、表題化合物を得た。1−(2−(4−ブロモ−2−メチルフェニル)プロパン−2−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール、LCMS(ESI)C1215BrNに対する計算値[M+H]280,282(1:1)実測値280,282(1:1);H NMR(300MHz,CDCl)δ 7.74(s,1H),7.42−7.26(m,4H),2.06(s,6H),1.67(s,3H).2−(2−(4−ブロモ−2−メチルフェニル)プロパン−2−イル)−2H−1,2,3−トリアゾール、LCMS(ESI)C1215BrNに対する計算値[M+H]280,282(1:1)実測値280,282(1:1);H NMR(300MHz,CDCl)δ 7.63(s,2H),7.36−7.33(m,2H),7.26−7.25(m,1H),2.02(s,6H),1.55(s,3H)。
【0250】
中間体I−82およびI−83
1−(2−(4−ブロモフェニル)プロパン−2−イル)−1H−1,2,3−トリアゾールおよび2−(2−(4−ブロモフェニル)プロパン−2−イル)−2H−1,2,3−トリアゾール
【化75】
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【0251】
50mL丸底フラスコに2−(4−ブロモフェニル)プロパン−2−オール(5.10g、23.71mmol)、2H−1,2,3−トリアゾール(3.28g、47.4mmol)、アセトニトリル(10mL)および三塩化鉄(III)(1.50g、9.48mmol)を入れた。反応混合物を60℃で16時間加熱し、次いで塩化アンモニウム飽和水溶液(50mL)により反応停止させた。混合物を酢酸エチル(3×80mL)で抽出し、合わせた有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、ろ過した。ろ液を真空下で濃縮して、黄色油状物質として3.50gの粗製生成物混合物を得て、次いでこれをprep−HPLC(cカラム:X Bridge C18、19×150mm、5μm;移動相A:水/0.05%トリフルオロ酢酸、移動相B:アセトニトリル;流速:20mL/分;勾配:10分間で30%Bから70%B;220nm)により精製して、表題化合物:1−(2−(4−ブロモフェニル)プロパン−2−イル)−1H−1,2,3−トリアゾールを得た。LCMS(ESI)C1113BrNに対する計算値[M+H]:266,268(1:1),実測値266,268(1:1);H NMR(400MHz,CDCl)δ 7.68(s,2H),7.43(d,J=8.8Hz,2H),6.93(d,J=8.8Hz,2H),2.10(s,6H);2−(2−(4−ブロモフェニル)プロパン−2−イル)−2H−1,2,3−トリアゾール,LCMS(ESI)C1113BrNに対する計算値[M+H]:266,268(1:1),実測値266,268(1:1);H NMR(400MHz,DMSO−d)δ 8.28(s,1H),7.82(s,1H),7.54(d,J=8.4Hz,2H),6.93(d,J=8.4Hz,2H),2.02(s,6H)。
【0252】
中間体I−84
5−ブロモ−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール1,1−ジオキシド
【化76】
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【0253】
段階1:4−ブロモ−2−メチル−N−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)ベンゼンスルホンアミド
【化77】
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【0254】
周囲温度で、250mLの三つ口丸底フラスコにDCM(100mL)中のテトラヒドロ−2H−ピラン−4−アミン(2.00g、19.7mmol)の溶液を入れ、続いてトリエチルアミン(7.97g、78.8mmol)を入れた。次いで4−ブロモ−2−メチルベンゼン−1−スルホニルクロリド(5.00g、19.7mmol)を同じ温度で添加した。反応物を周囲温度で2時間撹拌し、次いで水(100mL)に注いだ。有機層を分離し、塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、ろ過した。ろ液を減圧下で濃縮して、残渣を得て、これをシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製し、石油エーテル/EtOAc(1/1)で溶出して、表題化合物を得た。LCMS(ESI)C1217BrNOSに対する計算値[M+H]:334,336(1:1)、実測値334,336(1:1);H NMR(400MHz,CDCl)δ 7.90(d,J=4.8Hz,1H),7.52−7.48(m,2H),4.70(d,J=8.0Hz,1H),3.92−3.87(m,2H),3.41−3.32(m,3H),2.67(s,3H),1.79−1.75(m,2H),1.56−1.50(m,2H)。
【0255】
段階2:4−ブロモ−2−(ブロモメチル)−N−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)ベンゼンスルホンアミド
【化78】
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【0256】
周囲温度で4−ブロモ−2−メチル−N−テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)ベンゼンスルホンアミド(3.80g、11.37mmol)のクロロホルム溶液(200mL)にN−ブロモスクシンイミド(2.43g、13.64mmol)を添加し、続いてアゾ−ビス−イソブチロニトリル(0.37g、2.27mmol)を添加した。得られた溶液を還流状態で14時間加熱し、水(200mL)の添加により反応停止させた。得られた混合物を塩水で洗浄し、無水NaSO上で乾燥させ、ろ過した。ろ液を真空濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製し、酢酸エチル/石油エーテル(1/1)で溶出して、2.00gの出発物質、4−ブロモ−2−メチル−N−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)ベンゼンスルホンアミドおよび表題臭化ベンジルの混合物を得た。さらに精製せずに次の段階でこの混合物を使用した。LCMS(ESI)C1216BrNOSに対する計算値[M+H]:414,416(1:1),実測値414,416(1:1)。
【0257】
段階3:5−ブロモ−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール1,1−ジオキシド
【化79】
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【0258】
250mLの三つ口丸底フラスコにアセトニトリル/水(100mL、1/1)中の2.00gの4−ブロモ−2−メチル−N−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)ベンゼンスルホンアミドおよび4−ブロモ−2−(ブロモメチル)−N−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)ベンゼンスルホンアミドの混合物を入れた。次いで重炭酸ナトリウム飽和水溶液(1.63g、19mmol、4.00当量)を一度に添加した。反応混合物を還流状態で14時間加熱し、その時点でこれを周囲温度まで冷まし、EtOAc(3×100mL)で抽出した。合わせた有機層を塩水で洗浄し、無水NaSO上で乾燥させ、ろ過した。ろ液を真空濃縮し、得られた粗製生成物を石油エーテル/酢酸エチル(1/1)とともにシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物を得た。LCMS(ESI)C1215BrNOSに対する計算値[M+H]:332、334(1:1)、実測値332、334(1:1);H NMR(400MHz,CDCl)δ 7.72−7.69(m,2H),7.62(s,1H),4.41(s,2H).4.11−4.08(m,2H),3.97−3.89(m,1H),3.56−3.53(m,2H),2.08−1.92(m,4H)。
【0259】
表8は、テトラヒドロ−2H−ピラン−4−アミンの代わりにシクロヘキサンアミンを用いて5−ブロモ−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール1,1−ジオキシドI−84に対するものと同様に調製された化合物を開示する。
【0260】
表8
【表10】
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【0261】
中間体I−88
5−ブロモ−2,2−ジメチルベンゾ[b]チオフェン−3(2H)−オン1,1−ジオキシド
【化80】
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【0262】
段階1:メチル2−((4−ブロモフェニル)チオ)アセタート
【化81】
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【0263】
250mLの丸底フラスコに4−ブロモベンゼンチオール(5.00g、26.4mmol)、メチル−2−ブロモアセタート(6.07g、39.7mmol)、トリエチルアミン(7.37mL、52.9mmol)およびテトラヒドロフラン(130mL)を入れた。混合物を70℃で4時間加熱し、次いで真空濃縮(in cacuo)した。残渣を水(100mL)中で溶解し、次いで酢酸エチル(3×150mL)で抽出した。有機層を合わせ、塩水(100mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、ろ過した。ろ液を真空下で濃縮して、表題化合物を得た。GCMS(ES)C10BrOSに対する計算値[M]:260、262(1:1)、実測値260、262(1:1)。
【0264】
段階2:2−((4−ブロモフェニル)チオ)酢酸
【化82】
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【0265】
500mLの丸底フラスコにメタノール(200mL)および水(20mL)中のメチル2−((4−ブロモフェニル)チオ)アセタート(7.40g、28.3mmol)、水酸化ナトリウム(2.26g、56.6mmol)を入れた。混合物を周囲温度で16時間撹拌し、次いで真空下で濃縮した。水(100mL)を残渣に添加し、続いてpH〜5になるまで塩酸(6M)を添加した。混合物を酢酸エチル(3×100mL)で抽出し、合わせた有機層を塩水(100mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、ろ過した。ろ液を真空下で濃縮して、表題酸を得た。GCMS(ES)CBrOSに対する計算値[M]:246、248(1:1)、実測値246、248(1:1)。
【0266】
段階3:2−((4−ブロモフェニル)チオ)アセチルクロリド
【化83】
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【0267】
塩化チオニル(150mL)中の2−((4−ブロモフェニル)チオ)酢酸(6.20g、25.09mmol)の溶液を還流状態で1時間加熱し、次いで真空下で濃縮して、2−((4−ブロモフェニル)チオ)アセチルクロリドの(粗製物)を得て、次の段階で直接使用した。
【0268】
段階4:5−ブロモベンゾ[b]チオフェン−3(2H)−オン
【化84】
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【0269】
0から4℃で1,2−ジクロロエタン(150mL)中の塩化アルミニウム(13.71g、103mmol)の縣濁液に2−((4−ブロモフェニル)チオ)アセチルクロリド(21.00g、79mmol)を滴下して添加した。混合物を温め、周囲温度で16時間維持した。反応混合物を塩酸(1.5M、150mL)に添加し、次いで1,2−ジクロロエタン(3×300mL)で抽出した。合わせた有機層を塩水(2×200mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、ろ過した。ろ液を減圧下で濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製し、酢酸エチル/石油エーテル(1/30)で溶出して、表題化合物を得た。H NMR(300MHz,CDCl)δ 7.88(d,J=2.1Hz,1H),7.66−7.62(m,1H),7.31(d,J=8.4Hz,1H),3.83(s,2H)。
【0270】
段階5:5−ブロモベンゾ[b]チオフェン−3(2H)−オン1,1−ジオキシド
【化85】
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【0271】
500mLの丸底フラスコに0から4℃で1,2−ジクロロエタン(200mL)中の5−ブロモベンゾ[b]チオフェン−3(2H)−オン(10.00g、43.7mmol)を入れ、続いて3−クロロベンゾペルオキソ酸(chlorobenzoperoxoic acid)(22.60g、131mmol)を入れた。反応物を周囲温度で5時間撹拌し、飽和重炭酸ナトリウム(150mL)および水(200mL)を添加し、混合物を1,2−ジクロロエタン(3×500mL)で抽出した。合わせた有機分画を塩水(飽和、2×200mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過した。ろ液を減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製し、酢酸エチル/石油エーテル(1/10)で溶出して、表題化合物を得た。H NMR(300MHz,CDCl)δ 8.15(d,J=1.8Hz,1H),8.08−8.04(m,1H),7.86(d,J=8.4Hz,1H),4.13(s,2H)。
【0272】
段階6:5−ブロモ−2,2−ジメチルベンゾ[b]チオフェン−3(2H)−オン
【化86】
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【0273】
50mLの丸底フラスコにテトラヒドロフラン(20mL)中の5−ブロモベンゾ[b]チオフェン−3(2H)−オン1,1−ジオキシド(0.51g、1.95mmol)、ヨードメタン(0.69g、4.88mmol)および1,5−ジアザビシクロ[4.3.0]ノン−5−エン(0.73mL、4.88mmol)を添加した。混合物を70℃で3時間加熱し、その時点でこれを冷却した。水(50mL)を添加し、得られた混合物を酢酸エチル(3×50mL)で抽出した。有機層を合わせ、塩水(2×100mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、ろ過した。ろ液を真空下で濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製し、酢酸エチル/石油エーテル(1/30)で溶出して、表題化合物を得た。GCMS(ES)C1010BrOSに対する計算値[M]:288、290(1:1)、実測値288、290(1:1);H NMR(400MHz,CDCl)δ 8.17(d,J=1.8Hz,1H),8.09−8.07(m,1H),7.91(d,J=6.4Hz,1H),1.65(s,6H)。
【0274】
中間体I−89
ブロモ−3−ヒドロキシ−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロベンゾ[b]チオフェン−1,1−ジオキシド
【化87】
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【0275】
50mLの丸底フラスコにメタノール(20mL)中の5−ブロモ−2,2−ジメチルベンゾ[b]チオフェン−3(2H)−オン1,1−ジオキシド(0.60g、2.08mmol)を入れた。水素化ホウ素ナトリウム(0.45g、10.40mmol)を添加した。反応物を1時間撹拌し、次いで水(2mL)により反応停止させた。混合物を酢酸エチル(3×20mL)で抽出した。有機層を合わせ、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、ろ過した。ろ液を真空下で濃縮して、表題化合物を得た。H NMR(400MHz,DMSO−d)δ 7.85−7.80(m,3H),6.62(d,J=6.0Hz,1H),5.99(d,J=6.0Hz,1H),1.46(s,3H),1.18(s,3H)。
【0276】
中間体I−90
5−ブロモ−3−ヒドロキシ−3H−スピロ[ベンゾ[b]チオフェン−2,1’−シクロペンタン]−1,1−ジオキシド
【化88】
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【0277】
段階1:5−ブロモ−3H−スピロ[ベンゾ[b]チオフェン−2,1’−シクロペンタン]−3−オン−1,1−ジオキシド
【化89】
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【0278】
250mLの丸底フラスコに5−ブロモベンゾ[b]チオフェン−3(2H)−オン−1,1−ジオキシド(2.00g、7.60mmol)、1,4−ジヨードブタン(6.80g、22.80mmol)、1,8−ジアザビシクロ[4.4.0]ウンデク−7−エン(3.50g、22.80mmol)およびテトラヒドロフラン(150mL)を入れた。反応混合物を70℃で2時間加熱し、次いで水(20mL)の添加によって反応停止させた。混合物を酢酸エチル(3×100mL)で抽出し、合わせた有機層を塩水(2×100mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、ろ過した。ろ液を真空濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製し、酢酸エチル/石油エーテル(1/8)で溶出して、表題化合物を得た。H NMR(300MHz,DMSO−d)δ 8.06(d,J=1.2Hz,1H),7.98−7.95(m,1H),7.82(d,J=8.4Hz,1H),2.18−2.07(m,4H),1.92−1.87(m,4H)。
【0279】
段階2:5−ブロモ−3−ヒドロキシ−3H−スピロ[ベンゾ[b]チオフェン−2,1’−シクロペンタン]−1,1−ジオキシド
【化90】
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【0280】
50mLの丸底フラスコに5−ブロモ−3H−スピロ[ベンゾ[b]チオフェン−2,1’−シクロペンタン]−3−オン−1,1−ジオキシド(0.36g、1.13mmol)、水素化ホウ素ナトリウム(0.25g、6.65mmol)およびメタノール(20mL)を入れた。反応物を周囲温度で1時間撹拌し、次いで水(50mL)により反応停止させた。得られた溶液を酢酸エチル(3×100mL)で抽出し、合わせた有機層を塩水(2×100mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、ろ過した。ろ液を真空下で濃縮して、表題化合物を得た。H NMR(300MHz,DMSO−d)δ 7.79−7.73(m,3H),6.62(d,J=6.3Hz,1H),5.54(d,J=6.3Hz,1H),2.24−1.73(m,8H)。
【0281】
求電子試薬として1,5−ジヨードペンタンを用いて、5−ブロモ−3−ヒドロキシ−3H−スピロ[ベンゾ[b]チオフェン−2,1’−シクロペンタン]1,1−ジオキシドに対するものと同様に表9の化合物を調製した。
【0282】
表9
【表11】
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【0283】
中間体I−92
ブロモ−2−(1−(トリフルオロメチル)シクロへキシル)イソインドリン−1−オン
【化91】
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【0284】
段階1:N−シクロヘキシリデン−1−フェニルメタンアミン
【化92】
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【0285】
DCM(200mL)中の硫酸マグネシウム(24.53g、204mmol)、フェニルメタンアミン(21.84g、0.21mol)およびシクロヘキサノン(20.00g、0.21mol)の縣濁液を周囲温度で5日間撹拌した。混合物をろ過し、ろ液を真空濃縮して、粗製生成物を得た。LCMS(ESI)C1318Nに対する計算値[M+H]:188,実測値188。
【0286】
段階2:N−ベンジル−1−(トリフルオロメチル)シクロヘキサンアミン
【化93】
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【0287】
周囲温度でアセトニトリル(50mL)中の粗製N−シクロヘキシリデン−1−フェニルメタンアミン(10.00g、53.40mmol)の溶液にトリフルオロ酢酸(4.11mL、53.40mmol)、フッ化水素カリウム(4.17g、53.40mmol)およびN,N−ジメチルホルムアミド(5mL)を添加した。混合物を周囲温度で30分間撹拌し、その時点でこれを0℃に冷却し、続いてトリメチル(トリフルオロメチル)シラン(15.19g、0.11mol)を添加した。次いで混合物を周囲温度に温め、同じ温度でさらに5時間撹拌した。NaCO飽和水溶液(40mL)を添加し、得られた混合物を5分間撹拌した後、これを水(50mL)で希釈した。これをEtOAc(3×50mL)で抽出し、合わせた有機層を水(50mL)/塩水(50mL)で洗浄し、無水NaSO上で乾燥させ、ろ過し、真空濃縮した。残渣をシリゲルカラムカクロマトグラフィーによって精製し、石油エーテルで溶出して、表題生成物を得た。LCMS(ESI)C1419Nに対する計算値[M+H]:258,実測値258;H NMR(300MHz,DMSO−d)δ 7.41−7.20(m,5H),3.75(d,J=7.5Hz,2H),2.35−2.30(m,1H),1.84−1.09(m,10H)。
【0288】
段階3:1−(トリフルオロメチル)シクロヘキサンアミン塩酸塩
【化94】
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【0289】
水素(1.5atm)雰囲気下で周囲温度でメタノール(20mL)中のN−ベンジル−1−(トリフルオロメチル)シクロヘキサンアミン(1.40g、5.44mmol)、濃HCl(12N、0.5mL)およびパラジウム炭素(0.87g、0.82mmol、10%湿潤)の縣濁液を18時間激しく撹拌した。触媒をろ過により除去し、ろ液を真空濃縮して、表題アミンを得た。LCMS(ESI)C14NClに対する計算値[M−HCl+H]:168,実測値168;H NMR(300MHz,CDCl)δ 9.21(br,3H),1.96−1.51(m,10H)。
【0290】
段階4:メチル4−ブロモ−2−(((1−(トリフルオロメチル)シクロへキシル)アミノ)メチル)ベンゾアート
【化95】
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【0291】
アセトニトリル(50mL)中の炭酸カリウム(2.04g、14.73mmol)、メチル4−ブロモ−2−(ブロモメチル)ベンゾアート(1.82g、5.89mmol)および1−(トリフルオロメチル)シクロヘキサンアミン塩酸塩(0.60g、2.95mmol)の混合物を90℃で96時間加熱した。反応物を周囲温度に冷却した後、固形物をろ過により除去した。ろ液を真空濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製し、EtOAc/石油エーテル(1/50)で溶出して、表題化合物を得た。LCMS(ESI)C1620BrFNOに対する計算値[M+H]:394,396(1:1)実測値394,396(1:1)。
【0292】
段階5:4−ブロモ−2−(((1−(トリフルオロメチル)シクロへキシル)アミノ)メチル)安息香酸
【化96】
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【0293】
水酸化カリウム(78mg、1.40mmol)を周囲温度でTHF(2mL)および水(2mL)中のメチル4−ブロモ−2−(((1−(トリフルオロメチル)シクロへキシル)アミノ)メチル)ベンゾアート(55mg、0.14mmol)の溶液に一度に添加した。反応混合物を40℃で1日加熱し、次いで冷却した。これを塩酸(2N)でpH6に酸性化し、次いでEtOAc(3×20mL)で抽出し、無水NaSO上で乾燥させ、ろ過した。ろ液を真空濃縮して、表題生成物を得た。LCMS(ESI)C1518BrFNOに対する計算値[M+H]:380,382(1:1),実測値380,382(1:1)。
【0294】
段階6:5−ブロモ−2−(1−(トリフルオロメチル)シクロへキシル)イソインドリン−1−オン
【化97】
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【0295】
N,N−ジメチルホルムアミド(1mL)中の2−(7−アザ−1H−ベンゾトリアゾール−1−イル)−1,1,3,3−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスファート(84mg、0.22mmol)および4−ブロモ−2−(((1−(トリフルオロメチル)シクロへキシル)アミノ)メチル)安息香酸(42mg、0.11mmol)の溶液を55℃で20時間加熱した。反応物を水(10mL)に注ぎ、EtOAc(3×10mL)で抽出した。合わせた有機層を塩水(15mL)で洗浄し、無水NaSO上で乾燥させ、ろ過した。ろ液を真空濃縮した。EtOAc/石油エーテル(1/10)とともにprep−TLCにより残渣を精製して、表題生成物を得た。LCMS(ESI)C1516BrFNOに対する計算値[M+H]:362,364(1:1),実測値362,364(1:1);H NMR(400MHz,CDCl)δ 7.77−7.70(m,1H),7.62(d,J=8.0Hz,2H),4.58(s,2H),3.12−2.98(m,2H),1.85−1.37(m,8H)。
【0296】
中間体I−93
3−(5−ブロモ−1−オキソイソインドリン−2−イル)−3−メチルブタノアート
【化98】
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【0297】
段階1:エチル3−(5−ブロモ−1−オキソイソインドリン−2−イル)−3−メチルブタノアート
【化99】
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【0298】
500mLの丸底フラスコに周囲温度でメチル4−ブロモ−2−(ブロモメチル)ベンゾアート(10.00g、32.50mmol)、エチル3−アミノ−3−メチルブタノアート(7.06g、39.00mmol)、トリエチルアミン(9.85g、97.50mmol)およびトルエン(300mL)を入れた。得られた溶液を110℃で16時間加熱した。次いで水(50mL)の添加によって反応を停止させ、得られた混合物をEtOAc(3×100mL)で抽出した。有機層を合わせ、塩水(2×10mL)で洗浄し、無水NaSO上で乾燥させ、ろ過し、真空濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製し、EtOAc/石油エーテル(1/6)で溶出して、表題化合物を得た。LCMS(ESI)C1519BrNOに対する計算値[M+H]:340,342(1:1),実測値340,342(1:1)。
【0299】
段階2:3−(5−ブロモ−1−オキソイソインドリン−2−イル)−3−メチルブタン酸
【化100】
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【0300】
氷浴中で冷却したエチル3−(5−ブロモ−1−オキソイソインドリン−2−イル)−3−メチルブタノアート(3.20g、9.40mmol)のMeOH溶液(30mL)に水酸化ナトリウム(0.75g、18.80mmol)の水溶液(5mL)を一度に添加した。次いで、氷浴を取り外し、反応物を0℃から周囲温度で1時間維持した。混合物を真空濃縮して、MeOHを除去し、得られた水性混合物をpH5から6になるまで塩酸(4M)で酸性化し、続いてEtOAc(3×100mL)で抽出した。有機層を合わせ、塩水(2×100mL)で洗浄し、無水NaSO上で乾燥させ、ろ過した。ろ液を真空濃縮して、表題化合物を得た。LCMS(ESI)C1315BrNOに対する計算値[M+H]:312,314(1:1),実測値312,314(1:1)。
【0301】
段階3:tert−ブチル3−(5−ブロモ−1−オキソイソインドリン−2−イル)−3−メチルブタノアート
【化101】
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【0302】
DCM(5mL)中で3−(5−ブロモ−1−オキソイソインドリン−2−イル)−3−メチルブタン酸(1.00g、3.20mmol)およびtert−ブチル−2,2,2−トリクロロアセトイミダート(2.10g、9.60mmol)を合わせ、得られた溶液を周囲温度で36時間維持し、その時点で水(10mL)の添加によって反応を停止させた。混合物をEtOAc(3×50mL)で抽出し、有機層を塩水(2×50mL)で洗浄し、無水NaSO上で乾燥させ、ろ過した。ろ液を真空濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製し、EtOAc/石油エーテル(1/3)で溶出して、表題生成物を得た。LCMS(ESI)C1723BrNOに対する計算値[M+H]:368,370(1:1),実測値368,370(1:1);H NMR(300MHz,DMSO−d)δ 7.68−7.66(m,1H),7.60−7.58(m,2H),4.55(s,2H),3.07(s,2H),1.64(s,6H),1.31(s,9H)。
【0303】
中間体I−94AおよびI−94B
(R)および(S)−2−(4−ブロモフェニル)−2−(トリフルオロメチル)ピロリジン
【化102】
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【0304】
段階1:無色固形物としての3−(4−ブロモベンゾイル)−1−ビニルピロリジン−2−オン
【化103】
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【0305】
カリウムtert−ブトキシド(6.26g、55.80mmol)をテトラヒドロフラン(150mL)中の1−ビニルピロリジン−2−オン(6.20g、55.80mmol)およびメチル4−ブロモベンゾアート(10.00g、46.50mmol)の溶液に添加した。混合物を周囲温度で1時間撹拌し、その時点で水(200mL)を添加し、pHを塩酸(1M)で7に調整した(pH紙)。得られた混合物をEtOAc(3×200mL)で抽出した。合わせた有機層を無水NaSO上で乾燥させ、ろ過し、真空濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製し、EtOAc/石油エーテル(0/1から1/4)で溶出して、表題ケトンを得た。LCMS(ESI)C1313BrNOに対する計算値[M+H]:294,296(1:1),実測値294,296(1:1);H NMR(300MHz,CDCl)δ 7.90(d,J=6.6Hz,2H),7.65(d,J=6.6Hz,2H),7.06−6.97(m,1H),4.55−4.50(m,3H),3.77−3.68(m,1H),3.62−3.55(m,1H),2.80−2.71(m,1H),2.37−2.28(m,1H)。
【0306】
段階2:5−(4−ブロモフェニル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピロール
【化104】
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【0307】
HCl(8M、20mL、160mmol)中の3−(4−ブロモベンゾイル)−1−ビニルピロリジン−2−オン(5.00g、17.00mmol)の懸濁液を還流状態で16時間加熱した。混合物を周囲温度に冷却し、EtOAc(3×20mL)で抽出した。水層をNaOH(15%水溶液)でpH13に塩基性化し、次いでDCM(5×20mL)で抽出した。合わせた有機層を無水NaSO上で乾燥させ、ろ過し、真空濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製し、EtOAc/石油エーテル(0/1から1/4)で溶出して、表題ジヒドロピロールを得た。LCMS(ESI)C1011BrNに対する計算値[M+H]:224,226(1:1),実測値224,226(1:1);H NMR(300MHz,CDCl)δ 7.74−7.69(m,2H),7.56−7.52(m,2H),4.09−4.02(m,2H),2.96−2.88(m,2H),2.10−2.00(m,2H)。
【0308】
段階3:(S)および(R)−2−(4−ブロモフェニル)−2−(トリフルオロメチル)ピロリジン
【化105】
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【0309】
ドライアセトニトリル(3mL)中の5−(4−ブロモフェニル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピロール(0.80g、3.57mmol)の氷冷溶液にトリフルオロメタンスルホン酸(0.67g、4.46mmol)、フッ化水素カリウム(0.84g、10.71mmol)およびトリメチル(トリフルオロメチル)シラン(5.08g、35.70mmol)を連続的に添加した。得られた混合物を周囲温度に温め、同じ温度で48時間維持し、その時点でpH>7になるまで慎重にNaHCO飽和水溶液を添加した。溶液をEtOAc(3×10mL)で抽出した。合わせた有機層を無水NaSO上で乾燥させ、ろ過し、真空濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製し、DCM/石油エーテル(0/1から1/5)で溶出して、表題化合物を得た。LCMS(ESI)C1112BrFNに対する計算値[M+H]:294,296(1:1),実測値294,296(1:1);H NMR(300MHz,CDCl)δ 7.49(d,J=5.4Hz,2H),7.42(d,J=5.4Hz,2H),3.29−3.21(m,1H),3.16−3.08(m,1H),2.60−2.51(m,1H),2.25−2.16(m,1H),2.08−1.94(m,1H),1.89−1.75(m,1H).このラセミ混合物を分取キラルHPLC(カラム:CHIRALPAK AD−H SFC 5×25cm、5μm;移動相:メタノール(0.2%DEA)、検出器254/220nmによって分割して、(RまたはS)−2−(4−ブロモフェニル)−2−(トリフルオロメチル)ピロリジンI−94A(保持時間=4.41分)および(RまたはS)−2−(4−ブロモフェニル)−2−(トリフルオロメチル)ピロリジンI−94B(保持時間=5.23分)を得た。
【0310】
中間体I−95
2−(4−ブロモ−2−メチルフェニル)−2−(トリフルオロメチル)ピロリジン
【化106】
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【0311】
メチル4−ブロモベンゾアートの代わりにメチル4−ブロモ−2−メチルベンゾアートで出発して、2−(4−ブロモフェニル)−2−(トリフルオロメチル)ピロリジンI−94に対して記載のものと同様に表題化合物を調製した。LRMS(ESI):C1214BrFNに対する計算値[M+H]:308,310(1:1),実測値308,310(1:1);H NMR(300MHz,CDCl)δ 7.47(d,J=8.1Hz,1H),7.35(s,1H),7.33(d,J=8.1Hz,1H),3.31−3.15(m,2H),2.81−2.72(m,1H),2.53(s,3H),2.34−2.13(m,1H),2.06−1.86(m,2H)。
【0312】
中間体I−96
(RまたはS)−2−(4−ブロモフェニル)−1−メチル−2−(トリフルオロメチル)ピロリジン
【化107】
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【0313】
N,N−ジメチルホルムアミド(2.7mL)中の(RまたはS)−2−(4−ブロモフェニル)−2−(トリフルオロメチル)ピロリジンI−94A(80mg、0.27mmol)、ヨードメタン(0.39g、2.72mmol)およびNaH(鉱物油中60%、0.11g、2.72mmol)の溶液を周囲温度で16時間撹拌した。混合物を真空濃縮し、得られた残渣を飽和NaHCO(20mL)に注いだ。混合物をEtOAc(3×20mL)で抽出し、合わせた有機層を無水NaSO上で乾燥させ、ろ過した。ろ液を真空濃縮し、得られた粗製生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製し、DCM/石油エーテル(0/1から1/1)で溶出して、表題生成物を得た。LCMS(ESI)C1214BrFNに対する計算値[M+H]:308,310(1:1),実測値308,310(1:1);H NMR(300MHz,CDCl)δ 7.61−7.47(m,4H),3.55−3.45(m,1H),3.31−3.23(m,1H),2.73−2.66(m,1H),2.64(s,3H),2.41−2.16(m,1H),2.07−2.03(m,2H)。
【0314】
(SまたはR)−2−(4−ブロモフェニル)−2−(トリフルオロメチル)ピロリジンI−94Bで出発して、(RまたはS)−2−(4−ブロモフェニル)−1−メチル−2−(トリフルオロメチル)ピロリジンI−96に対して記載のものと同様に表10の化合物を調製した。
【0315】
表10
【表12】
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【0316】
中間体I−98
1−(4−ブロモ−2−メチルフェニル)−2,2,2−トリフルオロエタンアミン塩酸塩
【化108】
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【0317】
1−(4−ブロモ−2−メチルフェニル)−2,2,2−トリフルオロエタノン(2.53g、9.42mmol)の無水トルエン溶液(20mL)にリチウムビス(トリメチルシリル)アミド(1M、10.6mL、10.55mmol)のTHF溶液を周囲温度で10分間にわたり滴下して添加し、続いてボラン−メチルスルフィド錯体(THF中10M、1.88mL、18.80mmol)を添加した。混合物を周囲温度で30分間撹拌し、その時点でこれを水(10mL)の添加により反応停止させた。得られた混合物を酢酸エチル(3×30mL)で抽出し、合わせた有機層を塩水(3×50mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、ろ過した。ろ液を真空下で濃縮し、残渣を酢酸エチル(5mL)中で溶解し、続いて酢酸のEtOAc溶液(5mL)で処理した。得られた固形物をろ過により回収し、真空下で乾燥させて、表題化合物を得た。H NMR(300MHz,DMSO−d)δ 9.68(br,3H),7.68−7.45(m,3H),5.56−5.49(m,1H),2.40(s,3H)。
【0318】
中間体I−99
ラセミ2−(4−ブロモフェニル)−2−(トリフルオロメチル)−テトラヒドロフラン
【化109】
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【0319】
段階1:1−(4−ブロモフェニル)−4−ヒドロキシブタン−1−オン
【化110】
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【0320】
250mLの丸底フラスコに4−(4−ブロモフェニル)−4−オキソブタン酸(4.00g、16.01mmol)のTHF溶液(200mL)を入れ、得られた溶液を氷浴中で冷却した。ボランTHF溶液(1M、40mL、40.00mmol))を0℃で添加した。混合物を周囲温度で2時間撹拌し、次いで氷水(20mL)の添加によって反応停止させた。混合物をEtOAc(2×40mL)で抽出し、合わせた有機層を塩水(2×30mL)で洗浄し、無水NaSO上で乾燥させ、ろ過した。ろ液を真空濃縮して、表題化合物を得た。LCMS(ESI)C1012BrOに対する計算値[M+H]:243,245(1:1),実測値243,245(1:1)。
【0321】
段階2:4−(4−ブロモフェニル)−5,5,5−トリフルオロペンタン−1,4−ジオール
【化111】
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【0322】
8mLバイアルにCHCl(4mL)中の1−(4−ブロモフェニル)−4−ヒドロキシブタン−1−オン(0.30g、1.23mmol)およびテトラメチルアンモニウムフルオリド(23mg、0.25mmol)の溶液を入れた。混合物を窒素で3分間脱気し、次いでトリメチル(トリフルオロメチル)シラン(0.35g、2.47mmol)を−50℃で添加した。反応物を周囲温度に温め、その温度で16時間維持した。これを氷水(10mL)の添加により反応停止させた。混合物をEtOAc(2×20mL)で抽出し、合わせた有機層を塩水(2×20mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、ろ過した。ろ液を真空濃縮した。残渣をテトラヒドロフラン(10mL)中で溶解し、フッ化テトラブチルアンモニウム(1.60g、6.15mmol)を添加した。混合物を周囲温度で2時間撹拌し、その時点で水(10mL)を添加した。反応停止させた反応物をEtOAc(3×30mL)で抽出し、合わせた有機相を塩水(2×20mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、ろ過した。ろ液を真空下で濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製し、EtOAc/石油エーテル(1/3)で溶出して、表題ジオールを得た。LCMS(ESI)C1113BrFに対する計算値[M+H]:313,315(1:1),実測値313,315(1:1)。
【0323】
段階3:2−(4−ブロモフェニル)−2−(トリフルオロメチル)テトラヒドロフラン
【化112】
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【0324】
8mLバイアルに無水THF(5mL)中の4−(4−ブロモフェニル)−5,5,5−トリフルオロペンタン−1,4−ジオール(80mg、0.26mmol)およびトリブチルホスフィン(0.13g、0.51mmol)の溶液を入れた。次いでN,N,N,N−テラメチルジアゼン(teramethyldiazene)−1,2−ジカルボキサミド(88mg、0.51mmol)を添加した。得られた溶液を周囲温度で16時間撹拌し、その時点で反応物を水(20mL)で希釈し、続いてDCM(2×20mL)で抽出した。合わせた有機層を水(2×20mL)、塩水(2×20mL)で洗浄し、無水NaSO上で乾燥させ、ろ過し、真空濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製し、EtOAc/石油エーテル(3/97)で溶出して、表題化合物を得た。GCMS(EI)C1111BrFOに対する計算値[M]:294,296(1:1),実測値294,296(1:1);H NMR(300MHz,CDCl)δ 7.44−7.42(m,2H),7.35−7.32(m,2H),4.06−3.91(m,2H),2.62−2.54(m,2H),2.21−2.03(m,2H)。
【0325】
中間体I−100
ラセミN−(1−(4−ブロモフェニル)−2,2,2−トリフルオロエチル)−2−メチルプロパン−2−アミン
【化113】
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【0326】
段階1:1−(4−ブロモフェニル)−2,2,2−トリフルオロエタノール
【化114】
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【0327】
1−(4−ブロモフェニル)−2,2,2−トリフルオロエタノンのMeOH溶液(100mL)に0から4℃で水素化ホウ素ナトリウム(4.50g、120.00mmol)を分割して添加した。反応混合物を周囲温度で1時間撹拌し、次いで水(150mL)の添加によって反応停止させた。混合物をEtOAc(3×50mL)により抽出し;合わせた有機層を水(100mL)、次いで塩水(100mL)で洗浄し、無水NaSO上で乾燥させ、ろ過した。ろ液を真空濃縮して、表題化合物を得た。H NMR(300MHz,CDCl)δ 7.62(d,J=8.4Hz,2H),7.45(d,J=8.4Hz,2H),6.94−6.85(m1H),5.25−5.16(m,1H)。
【0328】
段階2:1−(4−ブロモフェニル)−2,2,2−トリフルオロエチルトリフルオロメタンスルホナート
【化115】
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【0329】
100mLの丸底フラスコ中で、1−(4−ブロモフェニル)−2,2,2−トリフルオロエタノール(3.00g、11.76mmol)、2,6−ルチジン(1.52g、14.18mmol)をDCM(40mL)と合わせた。得られた溶液を氷浴中で冷却し、トリフルオロメタンスルホン酸無水物(5.00mL、23.6mmol)を分割して添加した。反応物を0から4℃で1.5時間撹拌し、次いで水(100mL)の添加によって反応停止させた。混合物をDCM(3×30mL)により抽出し;合わせた有機層を水(3×100mL)、次いで塩水(3×100mL)で洗浄し、無水NaSO上で乾燥させ、ろ過した。ろ液を真空濃縮して、表題トリフラートを得て、さらに精製せずにそのまま使用した。
【0330】
段階3:N−(1−(4−ブロモフェニル)−2,2,2−トリフルオロエチル)−2−メチルプロパン−2−アミン
【化116】
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【0331】
100mLの丸底フラスコにおいて、1−(4−ブロモフェニル)−2,2,2−トリフルオロエチルトリフルオロメタンスルホナート(4.20g、10.88mmol)、tert−ブチルアミン(1.90mL、17.72mmol)および炭酸カリウム(2.93g、21.24mmol)をDCM(40mL)と合わせた。得られた溶液を75℃で16時間加熱し、その時点でこれを冷却し、DCM(100mL)で希釈し、HCl(1N、150mL)、続いて塩水(150mL)で洗浄した。有機層を分離し、無水NaSO上で乾燥させ、ろ過した。ろ液を真空濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製し、石油エーテルで溶出して、表題アミンを得た。LCMS(ESI)C1216BrFNに対する計算値[M+H]:310,312(1:1),実測値310,312(1:1);H NMR(300MHz,DMSO−d)δ 7.57(s,4H),4.57−4.53(m,1H),2.55−2.50(m,1H),0.96(s,9H)。
【0332】
表11は、異なるアミンを用いて、N−(1−(4−ブロモフェニル)−2,2,2−トリフルオロエチル)−2−メチルプロパン−2−アミンI−100に対するものと同様に調製した中間体を開示する。
【0333】
表11
【表13】
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【0334】
中間体I−107AおよびI−107B
(S)および(R)−5−ブロモ−2−(トリフルオロメチル)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−2−オール
【化117】
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【0335】
0から4℃でTHF(70mL)中のフッ化セシウム(0.22g、1.42mmol)および5−ブロモ−1H−インデン−2(3H)−オン(3.00g、14.21mmol)の溶液に(トリフルオロメチル)トリメチルシラン(6.06g、42.60mmol)を5分間にわたり滴下して添加した。得られた溶液を周囲温度で3時間撹拌し、その時点でフッ化テトラブチルアンモニウム(5.90g、22.65mmol)を添加した。混合物を周囲温度でさらに3時間撹拌し、水(100mL)を添加して、反応を停止させた。得られた混合物をEtOAc(3×200mL)で抽出し、合わせた有機層を塩水(2×200mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、ろ過した。ろ液を真空濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製し、石油エーテル/酢酸エチル(5/1)で溶出して、褐色油状物質として0.55g(17%)の表題アルコールのラセミ試料を得た。H NMR(300MHz,CDCl)δ 7.49−7.33(m,2H),7.13(d,J=8.1Hz,1H),3.55−3.35(m,2H),3.13−2.93(m,2H).条件:chiralpak IA−3カラム(0.46×15cm、3m);移動相、ヘキサン/エタノール(95/5);1.0mL/分の流速;検出器:UV−220nmを用いて、このラセミ体(0.30g、1.07mmol)をキラルprep−HPLCにより分割した。このキラル精製によって、(SまたはR)−5−ブロモ−2−(トリフルオロメチル)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−2−オールI−107A(保持時間=7.50分):H NMR(300MHz,CDCl)δ 7.48(d,J=2.1Hz,1H),7.44−7.33(m,1H),7.22(d,J=8.1Hz,1H),6.30(s,1H),3.37−3.17(m,2H),3.12−2.90(m,2H);および(SまたはR)−5−ブロモ−2−(トリフルオロメチル)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−2−オールI−107B(保持時間=9.93分)が得られた:H NMR(300MHz,CDCl)δ 7.48(d,J=2.1Hz,1H),7.45−7.33(m,1H),7.23(d,J=8.1Hz,1H),6.30(s,1H),3.39−3.17(m,2H),3.12−2.92(m,2H)。
【0336】
中間体I−108AおよびI−108B
(S)および(R)−5−ブロモ−2−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−2−オール
【化118】
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【0337】
メチルマグネシウムブロミドEtO溶液(3M、1.58mL、4.74mmol)を0から4℃で12mLの無水EtOで希釈した。次いで5−ブロモ−1H−インデン−2(3H)−オン(0.50g、2.37mmol)のEtO(1mL)溶液を2分間にわたり滴下して添加した。反応物を周囲温度に温め、同じ温度でさらに2時間維持した。次いでこれを塩化アンモニウム飽和水溶液(10mLの添加により反応停止させ;反応停止させた反応物をEtOAc(3×10mL)で抽出し、合わせた有機層を塩水(2×50mL)で洗浄し、無水NaSO上で乾燥させ、ろ過し;ろ液を真空濃縮し;得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製し、石油エーテル/EtOAc(5/1)で溶出して、軽質(light)の油状物質として0.35g(65%)のラセミ表題アルコールを得た。H NMR(300MHz,DMSO−d)δ 7.43−7.32(m,1H),7.32−7.23(m,1H),7.11(d,J=8.0Hz,1H),4.74(s,1H),2.86(s,2H),2.81(s,2H),1.33(s,3H).このラセミ体(0.32g、1.41mmol)をキラルprep−HPLC(カラム:chiralpak IA 2×25cm、5μm;検出器UV254/220;移動相A:ヘキサン(95%)/B:EtOH(5%);流速20mL/分)によりさらに精製して、0.12g(38%)の(SまたはR)−5−ブロモ−2−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−2−オールI−108A(保持時間=9.31分):H NMR(300MHz,DMSO−d)δ 7.38−7.33(m,1H),7.31−7.23(m,1H),7.11(d,J=8.0Hz,1H),4.74(s,1H),2.86(s,2H),2.81(s,2H),1.33(s,3H),および0.12g(38%)の(SまたはR)−5−ブロモ−2−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−2−オールI−108B(保持時間=11.79分):を得た。H NMR(300MHz,DMSO−d)δ 7.39−7.32(m,1H),7.31−7.23(m,1H),7.11(d,J=8.0Hz,1H),4.73(s,1H),2.87(s,2H),2.81(s,2H),1.33(s,3H)。
【0338】
中間体I−109AおよびI−109B
(R)および(S)−2−(4−ブロモフェニル)−2−(トリフルオロメチル)ピペリジン
【化119】
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【0339】
段階1:4−ブロモベンゾイルクロリド
【化120】
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【0340】
二塩化硫黄(sulfurous dichloride)(59.20g、0.50mol)中の4−ブロモ安息香酸(10.00g、49.70mmol)の溶液を80℃で16時間加熱した。次いで混合物を真空濃縮して、粗製生成物を得て、さらに精製せずに使用した。
【0341】
段階2:tert−ブチル3−(4−ブロモベンゾイル)−2−オキソピぺリジン−1−カルボキシラート
【化121】
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【0342】
リチウムビス(トリメチルシリル)アミド(1M THF溶液、2.11mL、2.11mmol)を−78℃でTHF(2mL)中のtert−ブチル2−オキソピぺリジン−1−カルボキシラート(0.20g、1.00mmol)の溶液に添加した。得られた混合物を同じ温度で10分間撹拌し、その時点で4−ブロモベンゾイルクロリド(0.22g、1.00mmol)を添加した。反応物を周囲温度に温め、さらに1時間撹拌した後、塩化アンモニウム飽和水溶液(20mL)を添加した。反応停止させた反応物をEtOAc(3×10mL)で抽出し、合わせた有機相を無水NaSO上で乾燥させ、ろ過し、真空濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製し、EtOAc/石油(0/1から1/1)で溶出して、粗製tert−ブチル3−(4−ブロモベンゾイル)−2−オキソピぺリジン−1−カルボキシラートを得た。LCMS(ESI):C1721BrNOに対する計算値[M+H]:382,384(1:1),実測値382,384(1:1)。
【0343】
段階3:6−(4−ブロモフェニル)−2,3,4,5−テトラヒドロピリジン
【化122】
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【0344】
tert−ブチル3−(4−ブロモベンゾイル)−2−オキソピぺリジン−1−カルボキシラート(2.00g、5.23mmol)を周囲温度でHCl(8M、43.6mL、0.52mol)と合わせた。得られた溶液を80℃で16時間加熱した。次いで反応物をNaCO飽和水溶液(50mL)に注ぎ、EtOAc(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層をNaSO上で乾燥させ、ろ過し、真空濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製し、EtOAc/石油(0/1から1/1)で溶出して、表題イミンを得た。LCMS(ESI):C1113BrNに対する計算値[M+H]:238,240(1:1),実測値238,240(1:1);H NMR(300MHz,CDCl)δ 7.66−7.63(m,2H),7.52−7.47(m,2H),3.92−3.80(m,2H),2.62−2.56(m,2H),1.88−1.79(m,2H),1.78−1.66(m,2H)。
【0345】
段階4:(R)および(S)−2−(4−ブロモフェニル)−2−(トリフルオロメチル)ピペリジン
【化123】
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【0346】
ドライアセトニトリル(3mL)中の6−(4−ブロモフェニル)−2,3,4,5−テトラヒドロピリジンの溶液にトリフルオロメタンスルホン酸(3.30g、21.96mmol)、フッ化水素カリウム(3.94g、50.40mmol)およびトリメチル(トリフルオロメチル)シラン(5.97g、42.00mmol)を0から4℃で連続的に添加した。得られた混合物を周囲温度で48時間撹拌した。次いでNaHCO飽和水溶液(50mL)の添加により反応を停止させ、続いてEtOAc(3×30mL)で抽出した。合わせた有機層を無水NaSO上で乾燥させ、ろ過し、真空濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製し、DCM/石油(0/1−1/1)で溶出して、表題生成物の0.70g(54%)のラセミ試料を得た。次いでこのラセミ体(0.60g、1.95mmol)を分取キラルHPLCクロマトグラフィー(カラム:Chiralpak IA、2×25cm;移動相:ヘキサン中10%EtOH、V/V)に供して、(RまたはS)−2−(4−ブロモフェニル)−2−(トリフルオロメチル)ピペリジンI−109A(保持時間=4.74分);LRMS(ESI)C1214BrFNに対する計算値[M+H]:308,310(1:1),実測値308,310(1:1);H NMR(300MHz,CDCl)δ 7.67−7.65(m,2H),7.60−7.57(m,2H),3.16−3.03(m,1H),2.73−2.63(m,1H),2.50−2.42(m,1H),2.25−1.93(m,1H),1.79−1.71(m,1H),1.67−1.53(m,3H),1.36−1.30(m,1H),および(RまたはS)−2−(4−ブロモフェニル)−2−(トリフルオロメチル)ピペリジンI−109B(保持時間=5.48分)を得た。LRMS(ESI)C1214BrFNに対する計算値[M+H]:308,310(1:1),実測値308,310(1:1);H NMR(300MHz,CDCl)δ 7.67−7.65(m,2H),7.59−7.49(m,2H),3.10−2.95(m,1H),2.73−2.63(m,1H),2.50−2.42(m,1H),2.25−1.93(m,1H),1.79−1.71(m,1H),1.67−1.53(m,3H),1.38−1.32(m,1H)。
【0347】
中間体I−110AおよびI−110B
3−(3−アミノ−4−(ベンジルオキシ)−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル)ブタンニトリル
【化124】
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【0348】
アセトニトリル(69.4mL)中の4−(ベンジルオキシ)−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−3−アミン(5.00g、20.8mmol)に(E)−ブト−2−エンニトリル(1.54g、22.9mmol)およびDBU(3.45mL、22.89mmol)を添加した。フラスコを密封し、25℃に23時間加熱した後、濃縮し、シリカ上で直接精製し、5から50%EA/ヘキサンで溶出した。所望の分画を真空濃縮して、所望の生成物を得た。LRMS(ESI)C1718Oに対する計算値[M+H]:308,実測値308H NMR(600MHz,CDCl):δ 7.84(d,J=6.0Hz,1H),7.45(d,J=7.2Hz,2H),7.37(m,2H),7.32(m,1H),6.73(d,J=6.6Hz,1H),5.51(s,2H),4.67(br s,1H),4.46(br s,2H),2.92(dd,J=16.8,7.8Hz,1H),2.82(dd,J=16.8,7.8Hz,1H),1.59(d,J=6.6Hz,3H)。
【0349】
20%メタノール調整剤とともにChiralpak AD−H、21×250mmカラム、70mL/分を用いたSFC精製によって鏡像異性体の分割を達成した。保持時間は3.74分(中間体I−110A)および4.41分(中間体I−110B)であった。
【0350】
I−110A(SまたはR)−3−(3−アミノ−4−(ベンジルオキシ)−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル)−3−シクロプロピルプロパンニトリルLRMS(ESI)C1920Oに対する計算値[M+H]:334,実測値334。
【0351】
I−110B(SまたはR)−3−(3−アミノ−4−(ベンジルオキシ)−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル)−3−シクロプロピルプロパンニトリルLRMS(ESI)C1920Oに対する計算値[M+H]:334,実測値334。
【0352】
上記の中間体I−110AおよびI−110Bに対して上記で概説される一般的手順を用いて同様に表12で概説される次の実施例を調製した。
【0353】
表12
【表14】
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【0354】
[実施例II−1]
(RまたはS)−4−((1−(1−シアノプロパン−2−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−3−イル)アミノ)−N,N−ジメチルベンゼンスルホンアミド
【化125】
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【0355】
段階1:(RまたはS)−4−((4−(ベンジルオキシ)−1−(1−シアノプロパン−2−イル)−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−3−イル)アミノ)−N,N−ジメチルベンゼンスルホンアミド
【化126】
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【0356】
脱気した密封マイクロ波バイアル中の(RまたはS)−3−(3−アミノ−4−(ベンジルオキシ)−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル)ブタンニトリル(I−108A)(40mg、0.13mmol)、N,N−ジメチル−4−ブロモフェニルスルホンアミド(68.8mg、0.260mmol)、Pddba(30mg、0.033mmol)、2−ジ−tert−ブチルホスフィノ−3,4,5,6−テトラメチル−2’,4’,6’−トリイソプロピル−1,1’−ビフェニル(47mg、0.098mmol)および第三リン酸カリウム(55.3mg、0.260mmol)にt−アミルアルコール(1.74mL)を添加し、連続的な排気/アルゴン埋め戻し(×3)によって反応物を再び脱気した後、75℃で一晩加熱した。反応物を濃縮し、シリカクロマトグラフィーにより直接精製し、5から40%EtOAc/ヘキサンで溶出した。生成物を回収し、濃縮して、軽質の(light)無色固形物として所望の生成物、I−1aを得た。LRMS(ESI)C2527Sに対する計算値[M+H]:491,実測値491。
【0357】
段階2:(RまたはS)−4−((1−(1−シアノプロパン−2−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−3−イル)アミノ)−N,N−ジメチルベンゼンスルホンアミド
(RまたはS)−4−((4−(ベンジルオキシ)−1−(1−シアノプロパン−2−イル)−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−3−イル)アミノ)−N,N−ジメチルベンゼンスルホンアミド、1−1a、(84.2mg、0.172mmol)にPd/C(18mg、0.17mmol、10wt.%Pd量)および酢酸エチル(0.60mL)を添加し、反応物を排気し/水素で埋め戻し、25℃で一晩1気圧下で撹拌した。次いで反応物をDCMで希釈し、Celiteを通じてろ過し、DCMで洗浄し、ろ液を真空濃縮し、シリカクロマトグラフィーにより精製し、0から5%MeOH/DCMで溶出して、白色固形物、II−1を得た。LRMS(ESI)C1821Sに対する計算値[M+H]:401,実測値401H NMR(600MHz,CDCl):δ 11.17(d,J=6.0Hz,1H),8.67(s,1H),7.93(d,J=9.0Hz,2H),7.62(d,J=9.0Hz,2H),7.25(app.t,J=6.6Hz,1H),6.65(d,J=7.2Hz,1H),5.04(app.sextet,J=6.6Hz,1H),3.20−3.10(m,2H),2.58(s,6H),1.51(d,J=6.0Hz,3H)。
【0358】
上記の中間体II−1に対して上記で概説される一般的手順を用いて同様に表13で概説される次の中間体を調製した。
【0359】
表13
【表15】
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【0360】
[実施例II−17]
(3S)−3−シクロプロピル−3−{3−[(4−フルオロフェニル)アミノ]−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル}プロパンニトリル
【化127】
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【0361】
脱気した密封反応バイアル中の(S)−3−(3−アミノ−4−(ベンジルオキシ)−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル)−3−シクロプロピルプロパンニトリル(I−109A)(30mg、0.09mmol)、1−ブロモ−4−フルオロ−ベンゼン(24.5mg、0.135mmol)、Pd(dba)(20.6mg、0.022mmol)、2−ジ−tert−ブチルホスフィノ−3,4,5,6−テトラメチル−2’,4’,6’−トリイソプロピル−1,1’−ビフェニル(26mg、0.054mmol)および酢酸カリウム(17.7mg、0.180mmol)にイソプロパノール(0.360mL)を添加した。反応混合物を80℃に一晩加熱した。反応物をrtに冷却し、0.2mLのトリフルオロ酢酸を添加した。反応物を室温でさらに3時間撹拌した。反応混合物を3.5mLのDMSOで希釈し、0.2ミクロンWHATMANシリンジを用いてろ過し、逆相クロマトグラフィーで精製して、化合物II−17を得た。LRMS(ESI)C1816FNOに対する計算値[M+H]:338.1,実測値338.14。
【0362】
上記の実施例II−17に対して上記で概説される一般的手順を用いて同様に表14で概説される次の実施例を調製した。
【0363】
表14
【表16】
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【0364】
中間体I−113
(S)−4−((1−(2−シアノ−1−シクロプロピルエチル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−3−イル)アミノ)−2−メチル安息香酸
【化128】
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【0365】
段階1:(S)−4−((4−(ベンジルオキシ)−1−(2−シアノ−1−シクロプロピルエチル)−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−3−イル)アミノ)−2−メチル安息香酸
【化129】
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【0366】
N2雰囲気下でマグネット式スターラーバーを備えたオーブン乾燥させた圧力チューブに(S)−3−(3−アミノ−4−(ベンジルオキシ)−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル)−3−シクロプロピルプロパンニトリル(2g、6mmol)、4−ブロモ−2−メチル安息香酸(2.2g、10.5mmol)、酢酸カリウム(1g、10.5mmol)およびt−Bu XPhos 3rd Generationプレ触媒(524mg、0.7mmol)を入れた。フラスコを排気し、N2でパージし(3回)、続いてt−アミルアルコール(15mL)を添加した。反応混合物を撹拌し、90℃に16時間加熱した。反応混合物を真空濃縮し、シリカゲル上でのカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/EtOAc勾配)により精製して、(S)−4−((4−(ベンジルオキシ)−1−(2−シアノ−1−シクロプロピルエチル)−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−3−イル)アミノ)−2−メチル安息香酸II−204a(1.5g、3.21mmol、53%)を得た。LRMS(ESI)C2726に対する計算値[M+H]:468,実測値468。
【0367】
段階2:(S)−4−((1−(2−シアノ−1−シクロプロピルエチル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−3−イル)アミノ)−2−メチル安息香酸
【化130】
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【0368】
マグネット式スターラーバー入りの丸底フラスコに(S)−4−((4−(ベンジルオキシ)−1−(2−シアノ−1−シクロプロピルエチル)−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−3−イル)アミノ)−2−メチル安息香酸I−113a(1.5g、3.2mmol)、EtOAc(32mL)およびPd/C(683mg、0.2mmol、10wt%)を入れた。反応混合物をH雰囲気下で4時間撹拌した。セライトのパッドを通じて反応混合物をろ過し、有機物を真空濃縮して、残渣を得て、これをシリカゲル上でのカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/EtOAc勾配)により精製して、(S)−4−((1−(2−シアノ−1−シクロプロピルエチル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−3−イル)アミノ)−2−メチル安息香酸(800mg、2.1mmol、66%)を得た。LRMS(ESI)C2020[M+H]に対する計算値:378,実測値378.H NMR(500MHz,DMSO):δ 11.15(d,J=5.75Hz;1H),8.35(s,1H),7.83(d,J=8.46Hz,1H),7.62−7.60(m,1H),7.21(t,J=6.52Hz,1H),6.61(d,J=7.33Hz,1H),4.23(m,1H),3.29−3.24(m,2H),2.54(s,3H),1.47(m,1H),1.19(m,1H),0.65(m,1H),0.52(m,1H),0.43(m,1H),0.33(m,1H)。
【0369】
化合物III−1
(S)−4−((1−(2−シアノ−1−シクロプロピルエチル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−3−イル)アミノ)−N,2−ジメチル−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)ベンズアミド
【化131】
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【0370】
マグネット式スターラーバー入りの反応バイアルに(S)−4−((1−(2−シアノ−1−シクロプロピルエチル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−3−イル)アミノ)−2−メチル安息香酸I−113(20mg、0.05mmol)、ヒドロキシベンゾトリアゾール(HOBt)(16mg、0.1mmol)、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド(EDC)(20mg、0.1mmol)、ヒューニッヒ塩基(37μL、0.2mmol)およびDMF(0.53mL)を入れた。この反応混合物に、N−メチル−2,2,2−トリフルオロエタンアミン(18mg、0.16mmol)を添加した。反応混合物をrtで16時間撹拌した。反応混合物を逆相クロマトグラフィーにより精製して、(S)−4−((1−(2−シアノ−1−シクロプロピルエチル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−3−イル)アミノ)−N,2−ジメチル−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)ベンズアミドIII−1(15.3mg、0.03mmol、61%)を入れた。LRMS(ESI)C2324に対する計算値[M+H]:473,実測値473.H NMR(DMSO,500MHz):δ 1H NMR(499MHz,DMSO):δ 11.12(d,J=5.76Hz,1H),8.18(s,1H),7.64−7.60(m,2H),7.21(t,J=6.54Hz,1H),7.07(d,J=8.23Hz,1H),6.60(d,J=7.33Hz,1H),4.36(br s,2H),4.22(m,1H),3.44(s,3H),2.90(s,2H),2.20(s,3H),1.46(m,1H),0.65(m,1H),0.52(m,1H),0.43(m,1H),0.33(m,1H)。
【0371】
表15は、中間体I−113で出発して、化合物III−1と同様に調製された実施例を開示する。
【0372】
表15
【表17】
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【0373】
化合物IV−1
(S)−3−シクロプロピル−3−(3−((3−メチル−4−((S)−2−メチルピぺリジン−1−カルボニル)フェニル)アミノ)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル)プロパンニトリル
【化132】
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【0374】
N2雰囲気下のマグネット式スターラーバー入りのオーブン乾燥させた丸底フラスコに(S)−4−((1−(2−シアノ−1−シクロプロピルエチル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−3−イル)アミノ)−2−メチル安息香酸I−113(20mg、0.05mmol)、DMF(177μL)、(1−[ビス(ジメチルアミノ)メチレン]−1H−1,2,3−トリアゾロ[4,5−b]ピリジニウム3−オキシドヘキサフルオロホスファート;HATU)(81mg、0.2mmol)、ヒューニッヒ塩基(74μL、0.4mmol)および(S)−2−メチルピぺリジン(15mg、0.2mmol)を入れた。得られた反応混合物を12から16時間撹拌し、真空濃縮した。粗製油状物質をシリカゲル上でのカラムクロマトグラフィーにより精製し、ヘキサン/EtOAc勾配で溶出して、(S)−3−シクロプロピル−3−(3−((3−メチル−4−((S)−2−メチルピぺリジン−1−カルボニル)フェニル)アミノ)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル)プロパンニトリルIV−1(14mg、0.03mmol、60%)を得た。LRMS(ESI)C2631に対する計算値[M+H]:459,実測値459.H NMR(500MHz,DMSO):δ 11.09(d,J=5.81Hz,1H),8.10(m,1H),7.58(m,1H),7.19(t,J=6.59Hz,1H),6.58(d,J=7.34Hz,1H),4.19(m,1H),3.31(m,1H),3.18(m,1H),2.98(m,1H),2.52(s,3H),2.22−2.19(m,3H),1.55−1.51(m,5H),1.26−1.20(m,4H),0.63(m,1H),0.51(m,1H),0.41(m,1H),0.33(m,1H)。
【0375】
上記の化合物IV−1に対して上記で概説される一般的手順を用いて同様に表16で概説される次の実施例を調製した。
【0376】
表16
【表18】
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【0377】
[実施例V−1]
(SまたはR)−3−(3−((4−フルオロフェニル)アミノ)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル)ブタンニトリル
【化133】
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【0378】
脱気した密封反応バイアル中の(RまたはS)−3−(3−アミノ−4−(ベンジルオキシ)−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル)ブタンニトリルI−108A(30mg、0.098mmol)、1−ブロモ−4−フルオロ−ベンゼン(25.5mg、0.146mmol)、Pd(dba)(22.4mg、0.024mmol)、2−ジ−tert−ブチルホスフィノ−3,4,5,6−テトラメチル−2’,4’,6’−トリイソプロピル−1,1’−ビフェニル(28.2mg、0.06mmol)および酢酸カリウム(19mg、0.195mmol)にイソプロパノール(0.360mL)を添加した。反応混合物を80℃に一晩加熱した。反応物をrtに冷却し、0.2mLのトリフルオロ酢酸を添加した。反応物を室温でさらに3時間撹拌した。反応混合物を3.5mLのDMSOで希釈し、0.2ミクロンWHATMANシリンジを用いてろ過し、逆相クロマトグラフィーで精製して、化合物V−1を得た。LRMS(ESI)C1615FNOに対する計算値[M+H]:312,実測値312。
【0379】
上記の化合物V−1に対して上記で概説される一般的手順を用いて同様に表17で概説される次の実施例を調製した。
【0380】
表17
【表19】
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【0381】
[実施例VI−1]
(S)−メチル3−((4−(アゼチジン−1−イルスルホニル)フェニル)アミノ)−1−(2−シアノ−1−シクロプロピルエチル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−7−カルボキシラート
【化134】
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【0382】
段階1:(S)−3−(3−((4−(アゼチジン−1−イルスルホニル)フェニル)アミノ)−7−ブロモ−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル)−3−シクロプロピルプロパンニトリル
【化135】
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【0383】
アセトニトリル(2mL)中の(S)−3−(3−((4−(アゼチジン−1−イルスルホニル)フェニル)アミノ)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]イリジン−1−イル)−3−シクロプロピルプロパンニトリル(435mg、0.992mmol)にNBS(194mg、1.091mmol)を添加した。反応混合物を室温で6時間撹拌した。LC−MSは、所望の生成物、ビス−ブロム化生成物の形成および出発物質を示す。チオ硫酸ナトリウム水溶液で反応を停止させた。20分間撹拌した後、反応物をEtOAcおよび塩水で希釈した。NHCl水を用いて反応混合物をpH=6.5に調整した。有機物を分離し、塩水で洗浄し、乾燥させ、濃縮した。粗製混合物をフラッシュカラム(シリカ上に乾燥物を載せた(dry loaded)。)により精製し、酢酸エチル/DCMで溶出した。3つの分画を回収し、LC−MSは、第二の分画が所望の生成物(S)−3−(3−((4−(アゼチジン−1−イルスルホニル)フェニル)アミノ)−7−ブロモ−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]イリジン−1−イル)−3−シクロプロピルプロパンニトリルであることを示した。LRMS(ESI)C2122BrNSに対する計算値[M+H]:517,実測値517.H NMR(400MHz,DMSO−d):δ 8.12(s,1H),7.62(s,1H),7.52(d,J=7.2Hz,2H),7.28(d,J=7.2Hz,2H),4.02(br,1H),3.60−3.5(m,5H),3.10−3.02(m,2H),2.14(m,2H),0.90−0.52(m,5H)。
【0384】
段階2:(S)−メチル3−((4−(アゼチジン−1−イルスルホニル)フェニル)アミノ)−1−(2−シアノ−1−シクロプロピルエチル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−7−カルボキシラート
DMSO(2mL)中の(S)−3−(3−((4−(アゼチジン−1−イルスルホニル)フェニル)アミノ)−7−ブロモ−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル)−3−シクロプロピルプロパンニトリル(120mg、0.232mmol)、PdCl2(dppf)(26mg、0.035mmol)、メタノール(2mL)を含有する反応混合物をCO(25psi)中に入れ、70℃に22時間加熱した。反応の完了後、混合物をろ過し、prep−HPLCを使用して精製して、所望の(dired)生成物を得た。LRMS(ESI)C2325Sに対する計算値[M+H]:497,実測値497。H NMR(400MHz,DMSO−d):δ 12.00(s,1H),8.82(s,1H),8.10(d,J=7.2Hz,2H),7.70(d,J=7.2Hz,2H),5.51(br,1H),3.82(s,3H),3.60(m,1H),3.42−3.20(m,6H),2.04(m,2H),0.72−0.42(m,5H)。
【0385】
[実施例VI−2]
(S)−3−(3−((4−(アゼチジン−1−イルスルホニル)フェニル)アミノ)−7−(ヒドロキシメチル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル)−3−シクロプロピルプロパンニトリル
【化136】
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【0386】
THF(2mL)中の(S)−メチル3−((4−(アゼチジン−1−イルスルホニル)フェニル)アミノ)−1−(2−シアノ−1−シクロプロピルエチル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−7−カルボキシラート(25mg、0.050mmol)にLiBH(0.076mL、0.151mmol)を添加した。形成された混合物を50℃で一晩撹拌した。反応混合物をろ過し、prep−HPLCを用いて精製して、所望の生成物(S)−3−(3−((4−(アゼチジン−1−イルスルホニル)フェニル)アミノ)−7−(ヒドロキシメチル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル)−3−シクロプロピルプロパンニトリルを得た。LRMS(ESI)C2225Sに対する計算値[M+H]:469,実測値469.H NMR(400MHz,DMSO−d):δ 8.88(s,1H),8.00(d,J=7.2Hz,2H),7.68(d,J=7.2Hz,2H),7.08(s,1H),5.38(br,1H),4.50−4.30(m,3H),3.60−3.20(m,7H),1.84(m,2H),0.72−0.42(m,5H)。
【0387】
[実施例II−168]
(S)−メチル3−((4−(アゼチジン−1−イルスルホニル)フェニル)アミノ)−1−(2−シアノ−1−シクロプロピルエチル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−7−カルボキシラート
【化137】
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【0388】
段階1:5−((4−(ベンジルオキシ)−1−((S)−2−シアノ−1−シクロプロピルエチル)−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−3−イル)アミノ)−2,2−ジメチル−1,1−ジオキシド−2,3−ジヒドロベンゾ[b]チオフェン−3−イル1H−イミダゾール−1−カルボキシラート
【化138】
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【0389】
25mLの丸底フラスコに(3S)−3−(4−(ベンジルオキシ)−3−((3−ヒドロキシ−2,2−ジメチル−1,1−ジオキシド−2,3−ジヒドロベンゾ[b]チオフェン−5−イル)アミノ)−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル)−3−シクロプロピルプロパンニトリル(100mg、0.18mmol)、4−ジメチルアミノピリジン(5mg、0.04mmol)、ジ(1H−イミダゾール−1−イル)メタンチオン(48mg、0.27mmol)の溶液を入れ、DCM(5mL)を添加し、混合物を周囲温度で一晩撹拌した。水(10mL)を添加し、混合物をEtOAc(2×20mL)で抽出した。合わせた有機分画を塩水(飽和、2×20mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、ろ過した。ろ液を真空下で濃縮し、残渣をシリカゲル上でのカラムクロマトグラフィーにより精製し、EtOAc/石油エーテル(1/5)で溶出して、O−(5−((4−(ベンジルオキシ)−1−((R)−2−シアノ−1−シクロプロピルエチル)−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−3−イル)アミノ)−2,2−ジメチル−1,1−ジオキシド−2,3−ジヒドロベンゾ[b]チオフェン−3−イル)1H−イミダゾール−1−カルボチオアートを得た:MS(ESI)C3331に対する計算値[M+H]:654、実測値654。
【0390】
段階2:(S)−3−(4−(ベンジルオキシ)−3−((2,2−ジメチル−1,1−ジオキシド−2,3−ジヒドロベンゾ[b]チオフェン−5−イル)アミノ)−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル)−3−シクロプロピルプロパンニトリル
【化139】
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【0391】
25mLの丸底フラスコにトルエン(10mL)中のO−(5−((4−(ベンジルオキシ)−1−((R)−2−シアノ−1−シクロプロピルエチル)−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−3−イル)アミノ)−2,2−ジメチル−1,1−ジオキシド−2,3−ジヒドロベンゾ[b]チオフェン−3−イル)1H−イミダゾール−1−カルボチオアート(97mg、0.15mmol)、ジブチル(ペンチル)スタンナン(85mg、0.29mmol)、2,2’−アゾビスイソブチロニトリル(24mg、0.14mmol)の溶液を入れた。混合物を窒素で3分間脱気し、110℃で2時間撹拌した。混合物を真空濃縮して、残渣を得た。残渣をシリカゲル上でのカラムクロマトグラフィーにより精製し、EtOAc/石油エーテル(1/5)で溶出して、(S)−3−(4−(ベンジルオキシ)−3−((2,2−ジメチル−1,1−ジオキシド−2,3−ジヒドロベンゾ[b]チオフェン−5−イル)アミノ)−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル)−3−シクロプロピルプロパンニトリルを得た:MS(ESI)C2929Sに対する計算値[M+H]:528,実測値528。
【0392】
段階3:(S)−3−シクロプロピル−3−(3−((2,2−ジメチル−1,1−ジオキシド−2,3−ジヒドロベンゾ[b]チオフェン−5−イル)アミノ)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル)プロパンニトリル
【化140】
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【0393】
50mLの三つ口丸底フラスコに水素(1.5atm)下でMeOH(15mL)中の(S)−3−(4−(ベンジルオキシ)−3−((2,2−ジメチル−1,1−ジオキシド−2,3−ジヒドロベンゾ[b]チオフェン−5−イル)アミノ)−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル)−3−シクロプロピルプロパンニトリル(50mg、0.09mmol)、湿潤パラジウム炭素(30mg、10%)の混合物を入れた。混合物を周囲温度で12時間撹拌した。反応混合物をろ過した。ろ液を真空濃縮して、(S)−3−シクロプロピル−3−(3−((2,2−ジメチル−1,1−ジオキシド−2,3−ジヒドロベンゾ[b]チオフェン−5−イル)アミノ)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル)プロパンニトリルを得た。MS(ESI)C2223Sに対する計算値[M+H]:438,実測値438;H NMR(300MHz,DMSO−d6)d11.16(s,1H),8.63(s,1H),7.92(s,1H),7.73(dd,J=8.4,1.8Hz,1H),7.58(d,J=8.4Hz,1H),7.23(d,J=7.5Hz,1H),6.63(d,J=7.2Hz,1H),4.25−4.23(m,1H),3.39−3.31(m,4H),1.47−1.46(m,1H),1.36(s,6H),0.69−0.31(m,4H)。
【0394】
上記の化合物II−168に対して上記で概説される一般的手順を用いて同様に表18で概説される次の実施例を調製した。
【表20】
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【0395】
[実施例II−169、II−170、II−171およびII−172]
(S)−3−シクロプロピル−3−(3−(((2R,3S;2R,3R;2S,3S;および2S,3R)−2,3−ジメチル−1,1−ジオキシド−2,3−ジヒドロベンゾ[b]チオフェン−5−イル)アミノ)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル)プロパンニトリル
【化141】
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【0396】
段階1:(3S)−3−シクロプロピル−3−(3−((2−メチル−1,1−ジオキシド−3−オキソ−2,3−ジヒドロベンゾ[b]チオフェン−5−イル)アミノ)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル)プロパンニトリル
【化142】
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【0397】
2−プロパノール(30mL)中の5−ブロモ−2−メチルベンゾ[b]チオフェン−3(2H)−オン1,1−ジオキシド(0.17g、0.62mmol)、(S)−3−(3−アミノ−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル)−3−シクロプロピルプロパンニトリル(0.10g、0.41mmol)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)−クロロホルム付加化合物(43mg、0.04mmol)、2−ジ−tert−ブチルホスフィノ−2’,4’,6’−トリイソプロピルビフェニル(35mg、0.08mmol)、酢酸カリウム(81mg、0.82mmol)を窒素で3回脱気し、窒素下で80℃で16時間撹拌した。反応混合物を水(20mL)で反応停止させ、水(20mL)で希釈し、EtOAc(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層を水(1×20mL)および塩水(1×20mL)で洗浄し、無水NaSO上で乾燥させ、ろ過した。ろ液を真空下で濃縮した。残渣をシリカゲル上でのカラムクロマトグラフィーにより精製し、EtOAc/石油エーテル(3/1)で溶出して、(3S)−3−シクロプロピル−3−(3−((2−メチル−1,1−ジオキシド−3−オキソ−2,3−ジヒドロベンゾ[b]チオフェン−5−イル)アミノ)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル)プロパンニトリルを得た。MS(ESI)C2119Sに対する計算値[M+1]438,実測値438。
【0398】
段階2:(S)−3−シクロプロピル−3−(3−(((2R,3S;2R,3R;2S,3S;および2S,3R)−3−ヒドロキシ−2−メチル−1,1−ジオキシド−2,3−ジヒドロベンゾ[b]チオフェン−5−イル)アミノ)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル)プロパンニトリル
【化143】
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【0399】
周囲温度でMeOH(20mL)中の(3S)−3−シクロプロピル−3−(3−((2−メチル−1,1−ジオキシド−3−オキソ−2,3−ジヒドロベンゾ[b]チオフェン−5−イル)アミノ)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル)プロパンニトリル(0.18g、0.41mmol)の撹拌溶液に水素化ホウ素ナトリウム(47mg、1.23mmol)を分割して添加し、周囲温度で30分撹拌した。反応混合物を水(20mL)で反応停止させ、水(20mL)で希釈し、EtOAc(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層を水(1×20mL)および塩水(1×20mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、ろ過した。ろ液を真空下で濃縮して、粗製生成物を得た。粗製生成物をフラッシュ−Prep−HPLCにより精製した。条件:カラムXbridge C18、19150mm;検出UV;波長254/220nm;移動相および勾配 相A:10mmol NHHCOとともに水;相B:ACN。勾配時間:0から12分。B%:22%から37%。トランス(S)−3−シクロプロピル−3−(3−((−3−ヒドロキシ−2−メチル−1,1−ジオキシド−2,3−ジヒドロベンゾ[b]チオフェン−5−イル)アミノ)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル)プロパンニトリルを5.63分で得て、シス(S)−3−シクロプロピル−3−(3−((−3−ヒドロキシ−2−メチル−1,1−ジオキシド−2,3−ジヒドロベンゾ[b]チオフェン−5−イル)アミノ)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル)プロパンニトリルを6.25分で得た。次の条件を用いてキラル−Prep−HPLCによって、トランス(S)−3−シクロプロピル−3−(3−((3−ヒドロキシ−2−メチル−1,1−ジオキシド−2,3−ジヒドロベンゾ[b]チオフェン−5−イル)アミノ)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル)プロパンニトリルを精製した:カラム、Chiralpak IBO、4625cm、5μm;移動相:Hex:エタノール=50:50;検出器、UV254nm。7.5分で10mg(5%)の1−((S)−1−シクロプロピルプロピル)−3−(((2R,3Sまたは2S,3R)−3−ヒドロキシ−2−メチル−1,1−ジオキシド−2,3−ジヒドロベンゾ[b]チオフェン−5−イル)アミノ)−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−4(5H)−オン;MS(ESI)C2121Sに対する計算値[M+1]+:440、実測値440;H NMR(400MHz,DMSO−d6)d11.16(br s,1H),8.74(s,1H),8.03(s,1H),7.81(d,J=8.4Hz,1H),7.62(d,J=8.4Hz,1H),7.24(t,J=6.4Hz,1H),6.64(t,J=6.8Hz,1H),6.37(d,J=7.2Hz,1H),4.75(t,J=7.6Hz,1H),4.30−4.28(m,1H),3.32−3.27(m,3H),1.47−1.43(m,1H),1.45(d,J=6.8Hz,3H),0.67−0.64(m,1H),0.57−0.53(m,1H),0.46−0.42(m,1H),0.36−0.32(m,1H);および15.5分で(S)−3−シクロプロピル−3−(3−(((2S,3Rまたは2R,3S)−3−ヒドロキシ−2−メチル−1,1−ジオキシド−2,3−ジヒドロベンゾ[b]チオフェン−5−イル)アミノ)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル)プロパンニトリルを得た:MS(ESI) C2121Sに対する計算値[M+1]+:440、実測値440;H NMR(400MHz,DMSO−d6)d11.16(br s,1H),8.74(s,1H),8.04(s,1H),7.81(d,J=8.8Hz,1H),7.62(d,J=8.8Hz,1H),7.24(t,J=6.4Hz,1H),6.64(t,J=7.2Hz,1H),6.38(d,J=7.2Hz,1H),4.75(t,J=7.2Hz,1H),4.31−4.26(m,1H),3.36−3.27(m,3H),1.47−1.43(m,1H),1.44(d,J=6.8Hz,3H),0.67−0.65(m,1H),0.55−0.53(m,1H),0.45−0.42(m,1H),0.35−0.32(m,1H)。
【0400】
次の条件を用いてキラル−Prep−HPLCによってシス(S)−3−シクロプロピル−3−(3−((3−ヒドロキシ−2−メチル−1,1−ジオキシド−2,3−ジヒドロベンゾ[b]チオフェン−5−イル)アミノ)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル)プロパンニトリルを精製した:カラム、Chiralpak IBO、4625cm、5μm;移動相:Hex:エタノール=50:50;検出器、UV254nm。(S)−3−シクロプロピル−3−(3−(((2S,3Sまたは2R,3R)−3−ヒドロキシ−2−メチル−1,1−ジオキシド−2,3−ジヒドロベンゾ[b]チオフェン−5−イル)アミノ)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル)プロパンニトリルを7分で得て:MS(ESI)C2121Sに対する計算値[M+1]:440,実測値440;H NMR(400MHz,DMSO−d6)d11.16(br s,1H),8.70(s,1H),8.00(s,1H),7.82(d,J=8.4Hz,1H),7.60(d,J=8.4Hz,1H),7.23(t,J=6.4Hz,1H),6.64(d,J=7.6Hz,1H),6.05(d,J=5.6Hz,1H),5.22(t,J=6.0Hz,1H),4.29−4.27(m,1H),3.67−3.64(m,1H),3.37−3.28(m,2H),1.47−1.45(m,1H),1.25(d,J=7.2Hz,3H),0.69−0.66(m,1H),0.57−0.54(m,1H),0.46−0.43(m,1H),0.36−0.33(m,1H);(S)−3−シクロプロピル−3−(3−(((2R,3Rまたは2S,3S)−3−ヒドロキシ−2−メチル−1,1−ジオキシド−2,3−ジヒドロベンゾ[b]チオフェン−5−イル)アミノ)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル)プロパンニトリルを17分で得た:MS(ESI)C2121Sに対する計算値[M+1]:440,実測値440;H NMR(400MHz,DMSO−d6)d11.16(br s,1H),8.70(s,1H),8.04(s,1H),7.81(d,J=8.8Hz,1H),7.60(d,J=8.8Hz,1H),7.24(t,J=6.4Hz,1H),6.64(d,J=7.2Hz,1H),6.05(d,J=6.0Hz,1H),5.23(t,J=6.0Hz,1H),4.29−4.27(m,1H),3.68−3.64(m,1H),3.38−3.24(m,2H),1.47−1.45(m,1H),1.25(d,J=7.2Hz,3H),0.69−0.66(m,1H),0.57−0.54(m,1H),0.46−0.43(m,1H),0.36−0.33(m,1H)。
【0401】
生物学的アッセイ
Jak生化学HTRFアッセイプロトコール
HTRF方式生化学アッセイにおいて、各酵素に対して組み換え精製GSTタグ付加触媒ドメインを用いて、化合物の、JAK1、JAK2、JAK3,およびTyk2活性阻害能を測定した(Invitrogen JAK1#M4290、JAK2#M4290、JAK3#M4290、Tyk2#M4290)。この反応は、共通ペプチド基質、LCB−EQEDEPEGDYFEWLW−NH2(社内)を用いた。基本的アッセイプロトコールは次のとおりである:第一に、Labcyte Echo 555アコースティック分注装置(acoustic dispenser)を用いて、250nLのDMSO中希釈化合物を乾燥384−ウェル黒色プレート(Greiner#781076)のウェルに分注した。続く試薬添加は、Agilent Bravoを使用した。次に、1Xアッセイ緩衝液(Invitrogen キナーゼ緩衝液#PV3189、2mM DTT、0.05%BSA)中の18μLの1.11X酵素および1.11X基質をウェルに添加し、振盪し、次いで室温で30分間予備温置して、化合物結合を平衡化した。平衡化後、2μLの1Xアッセイ緩衝液中の10XATPを添加して、キナーゼ反応を開始させ、プレートを振盪し、次いで室温で120分間温置した。温置終了時に、20μLの2X停止緩衝液(ストレプトアビジン−Dylight 650(Thermo#84547B/100mL)、Eu−タグ付加pY20抗体(Perkin Elmer#AD0067)、EDTA、HEPESおよびTriton)を添加して、反応を停止させた。プレートを振盪し、遠心し、次いで室温で60分間温置し、次いでPerkin Elmer Envision(λex=337nm、λem=665および615nm、TRF遅延時間=20μs)上で読み取りを行った。HTRFシグナル=10,000665nm読み取り/615nm読み取り。未処理対照に対する正規化後、各化合物濃度でのHTRFシグナルのパーセント阻害を計算した。パーセント阻害対化合物濃度のlogのプロットを4−パラメーター用量反応式にフィットさせて、IC50値を計算した。
【0402】
最終反応条件は次のとおりであった:
【表21】
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【0403】
試験した化合物濃度は、1.25%残存DMSOで、1496、499、175、49.9、18.7、6.2、2.1、0.75、0.24、0.075および0.0125nMであった。
【0404】
生物学的データ
本発明の実施例を上述のとおりJAK1およびJAK2インビトロ結合アッセイにおいて評価した。次の表は、本発明に対して開示される、JAK1 IC50値およびJAK2 IC50値をまとめる。
【表22】
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