(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0013】
本発明の吸収性物品は、吸収層を有する吸収体と、前記吸収体の肌面側に配置されたトップシートとを有し、前記トップシートの白色度が80%以上であり、前記吸収体とトップシートとの間に白色度が35%以下の暗色シートが配置されていることを特徴とする。
【0014】
本発明の吸収性物品は暗色シートを備えているため、暗色シートが配置されている部分は、肌面側から見た際の白色度が低くなる。そのため、暗色系の下着を着用している際に使用した場合、下着の白色度と吸収性物品の白色度との差が小さくなり、吸収性物品が目立たなくなる。また、本発明の吸収性物品は、トップシートの白色度が80%以上と高いため、吸収性物品の肌面側に尿などの汚れが付着した場合に、容易に視認できる。
【0015】
本発明において、白色度とは、ASTM E313−96で規定されるもので、理想上の白色を100%とした場合の白さの程度を示す指標である。白色度が小さいほど、色が暗くなる。なお、白色度は、例えば、ハンディ型分光色差計(日本電色工業社製、NF333)などのように自動測定が可能な装置を用いて測定できる。
【0016】
前記トップシートは、吸収性物品の最も着用者側に配置されるものであり、着用者の体液を速やかに捕捉して吸収体へと移動させる。前記トップシートは、その白色度が80%以上、好ましくは85%以上、さらに好ましくは90%以上である。白色度が80%以上であれば、トップシートに付着した尿などの汚れの視認性が良好となる。なお、トップシートの白色度の上限は特に限定されないが、吸収性物品の擬装性の観点から、99%以下が好ましく、より好ましくは98%以下である。
【0017】
前記トップシートは、白色度80%以上の部分(明色部分)のみ、すなわち全面積が明色部分であることが好ましい。なお、トップシートは、本発明の効果を損なわない程度に、白色度が80%未満の部分を有していてもよい。この場合、トップシートの全面積における明色部分の面積は70%以上が好ましく、より好ましくは75%以上、さらに好ましくは80%以上である。
【0018】
トップシートが白色度80%未満の部分を有する場合、明色部分の平面視形状としては、例えば、円形状、楕円形状、多角形状(例えば、矩形状、三角形状)、角丸多角形状(多角形の頂点が丸められた形状)、スリット状(例えば、直線スリット、波型スリット)などが挙げられる。また、明色部分の数は、特に限定されず、1つでもよいし、複数(2つ以上)形成してもよい。明色部分は、トップシートの幅方向中央線を跨ぐように形成することが好ましい。
【0019】
前記トップシートは、透液性のシート材料、例えば、親水性繊維により形成された不織布が使用できる。トップシートとして利用される不織布は、例えば、ポイントボンド不織布やエアスルー不織布、スパンレース不織布、スパンボンド不織布であり、これらの不織布を形成する親水性繊維としては通常、セルロースやレーヨン、コットン等が用いられる。なお、トップシートとして、表面を界面活性剤により親水化処理した疎水性繊維(例えば、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエステル、ポリアミド、ナイロン)にて形成された透液性の不織布が用いられてもよい。
【0020】
前記トップシートの目付けは、10g/m
2以上が好ましく、より好ましくは13g/m
2以上、さらに好ましくは15g/m
2以上であり、50g/m
2以下が好ましく、より好ましくは40g/m
2以下、さらに好ましくは30g/m
2以下である。目付けが10g/m
2以上であればシートの強度が向上し、吸収性物品の使用時にトップシートが破れにくくなり、50g/m
2以下であれば吸収性物品の汚れの視認性がより良好となる。
【0021】
暗色シートは、前記トップシートと吸収体との間に配置される。前記暗色シートは、その白色度が35%以下、好ましくは32%以下、さらに好ましくは30%以下である。白色度が35%以下であれば、吸収性物品の白色度を低くすることができ、暗色系の下着を着用している際に装着した際の擬装性が良好となる。なお、暗色シートの白色度の下限は特に限定されないが、当然0%である。
【0022】
暗色シートの平面視形状は特に限定されないが、吸収体の平面視形状の全面積の50%以上を覆うように配置することが好ましく、より好ましくは60%以上、さらに好ましくは65%以上、特に好ましくは70%以上である。吸収体の平面視形状の全体を暗色シートで覆うことが最も好ましい。なお、暗色シートの平面視形状は、吸収体の平面視形状と同一または略同一とすることが好ましい。
【0023】
暗色シートは、吸収性物品の平面視形状の全面積の50%以上に配置されていることが好ましく、より好ましくは60%以上、さらに好ましくは70%以上である。暗色シートが吸収性物品の平面視形状の全面積の50%以上に配置されていれば、吸収性物品の擬装性がより向上する。
【0024】
前記暗色シートは、透液性のシート材料、例えば、親水性繊維により形成された不織布、ティッシュペーパーが使用できる。暗色シートとして利用される不織布は、例えば、ポイントボンド不織布やエアスルー不織布、スパンレース不織布、スパンボンド不織布であり、これらの不織布を形成する親水性繊維としては通常、セルロースやレーヨン、コットン等が用いられる。暗色シートは、暗色系に着色された樹脂を用いた繊維から形成された不織布でもよいし、白色度の高い不織布またはティッシュペーパーを暗色系に着色したものでもよい。
【0025】
前記暗色シートの目付けは、10g/m
2以上が好ましく、より好ましくは12g/m
2以上、さらに好ましくは13g/m
2以上であり、40g/m
2以下が好ましく、より好ましくは38g/m
2以下、さらに好ましくは35g/m
2以下である。目付けが10g/m
2以上であればシートの強度が向上し、吸収性物品の使用時に暗色シートが破れにくくなり、40g/m
2以下であれば暗色シートの透液性が良好となり、吸収体による体液等の吸収が阻害されにくくなる。
【0026】
前記吸収体は、体液を吸収し得る。前記吸収体は、少なくとも一層の吸収層から構成される。吸収層は、吸水性材料として、前記吸水性樹脂粉末を含有するものが好ましい。前記吸収層は、吸水性材料として、さらに、吸水性繊維を含有してもよい。前記吸水性樹脂粉末としては、従来吸収性物品に使用されているものが使用できる。前記吸水性樹脂粉末には、防腐剤、防かび剤、抗菌剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、着色剤、芳香剤、消臭剤、無機質粉末及び有機質繊維状物などの添加剤を含むことができる。前記吸水性繊維としては、例えば、パルプ繊維、セルロース繊維、レーヨン、アセテート繊維が挙げられる。前記吸収層は、吸水性樹脂粉末に加えて、繊維基材を含有してもよい。前記繊維基材としては、熱融着繊維などを挙げることができる。熱融着性繊維は、保形性を高めるために使用される。熱融着繊維の具体例としては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン系繊維、ポリエステル系繊維や複合繊維などが用いられる。吸水性材料として、吸水性樹脂粉末のみを含有する吸収層は、薄型化が可能である。繊維基材を含有する吸収層は、体液の分散性に優れる。
【0027】
前記吸収層は、例えば、粉砕したパルプ繊維やセルロース繊維等の親水性繊維集合層に粒状の吸水性樹脂粉末を混合したものを、ティッシュペーパーなどの紙シートまたは液透過性不織布シートに固定する、あるいはこれらの液透過性不織布シートで包み、長方形、砂時計型、ひょうたん型、羽子板型等の所定形状に成形することにより得られる。吸収層を構成する液透過性不織布シートの白色度は特に限定されないが、白色度が95%以下のものを使用してもよい。
【0028】
前記吸水層および吸収体の平面視形状は特に限定されず、例えば、長方形型、砂時計型、ひょうたん型、羽子板型などが挙げられる。また、吸収体は、前記吸水層の他に、吸水性樹脂粉末を固定するための接着剤層を有していてもよい。
【0029】
バックシートは、吸収性物品の最も外面側に配置されるものであり、体液等が外部に漏れだすことを防止する。バックシートの白色度は特に限定されない。バックシートとして、白色度が95%以下のものを使用してもよい。
【0030】
バックシートに使用される不透液性シートとしては、例えば、疎水性繊維(例えば、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエステル、ポリアミド、ナイロン)にて形成された撥水性または不透液性の不織布(例えば、スパンボンド不織布やメルトブロー不織布、SMS(スパンボンド・メルトブロー・スパンボンド)不織布)や、撥水性または不透液性のプラスチックフィルムが利用され、不透液性シートに到達した体液が、吸収性物品の外側にしみ出すのを防止する。不透液性シートにプラスチックフィルムが利用される場合、ムレを防止して着用者の快適性を向上するという観点からは、透湿性(通気性)を有するプラスチックフィルムが利用されることが好ましい。また、さらなる拡散性付与、形状安定性のために、プラスチックフィルムと、吸収体との間に紙シートを配置してもよい。
【0031】
本発明の吸収性物品は、トップシート側から測定した際に、白色度が55%以下の部分(暗色部分)の面積が、平面視形状の全面積の50%以上であることが好ましく、より好ましくは60%以上、さらに好ましくは70%以上である。暗色部分の面積が50%以上であれば、吸収性物品の擬装性がより向上する。なお、吸収性物品は、トップシート側から測定した際に、全面積が暗色部分であることも好ましい。前記暗色部分の白色度は、より好ましくは53%以下、さらに好ましくは50%以下である。
【0032】
次に、本発明の吸収性物品の具体的な適用例について説明する。本発明の吸収性物品としては、例えば、失禁パッド、生理用ナプキンなどの人体から排出される体液を吸収するために用いられる吸収性物品が挙げられる。本発明の吸収性物品としては、軽失禁パッドが好ましく、特に男性用軽失禁パッドが好適である。本発明の吸収性物品は、白色度が55%以下である暗色系の下着に用いた場合に、特に擬装性が良好となる。
【0033】
失禁パッドや生理用ナプキンの形状としては、円形状、楕円形状、多角形状(例えば、矩形状、五角形状)、角丸多角形状(多角形の頂点が丸められた形状)、砂時計型、ひょうたん型などが挙げられる。また、必要に応じて、前記透液性のトップシートの幅方向両側に不透液性のサイドシートが設けられていてもよい。サイドシートは、トップシートの幅方向両側の上面に接合され、接合点より幅方向内方のサイドシートは、吸収体の両側縁に沿って一対の立ち上がりフラップを形成する。また、吸収性物品の一部を重ね合わせることで、バックシートの表面が突出するように湾曲したカップ状に形成してもよい。
【0034】
以下、本発明の吸収性物品について、男性用の軽失禁パッドを例に挙げ、
図1、2を参照して説明する。
図1は、軽失禁パッドの平面図を表す。
図2は、
図1の軽失禁パッドのV−V断面図を表す。
【0035】
軽失禁パッド1は、液透過性のトップシート2と、不透液性のバックシート3と、これらの間に配置された吸収体4とを有している。吸収体4は、吸水性樹脂6および繊維基材7をティッシュペーパー8に固定することで形成されている。そして、前記トップシート2と吸収体4との間に暗色シート5が配置されている。トップシート2は、着用者の肌に面するように配置され、着用者の体液を透過する。トップシート2および暗色シート5を通過した体液は、吸収体4に取り込まれ、吸水性樹脂粉末6に吸収される。バックシート3は、体液が軽失禁パッド1の外側に漏れだすことを防止する。
【0036】
図1、2に記載の軽失禁パッド1では、暗色シート5はその平面視形状が吸収体4の平面視形状と同一であり、吸収体4の全体を覆うように配置されている。吸収体4を構成する吸水性樹脂粉末6や繊維基剤7は一般的に白色度が高いため、吸収体4の白色度も高くなる。しかし、暗色シート5により吸収体4を覆うことにより軽失禁パッド1の白色度を低下させることができる。
【0037】
図1では、軽失禁パッド1および吸収体4の平面視形状を円形としているが、これらは他の形状であってもよい。また、
図1では、暗色シート5の平面視形状を吸収体4の平面視形状と同一としているが、暗色シート5の平面視形状は、吸収体4よりも大きくしてもよいし、小さくしてもよい。
図1では、暗色シート5によって吸収性物品1の白色度を低下させているが、例えば、暗色シート5を使用せずに、トップシート2、バックシート3またはティッシュペーパー8の白色度を低下させることにより、吸収性物品1の白色度を低下させてもよい。
【0038】
本発明の吸収性物品の具体例としては、生理用ナプキン、失禁パッドなどの人体から排出される体液を吸収するために用いられる吸収性物品を挙げることができる。
【実施例】
【0039】
以下、本発明を実施例によって詳細に説明するが、本発明は、下記実施例によって限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲の変更、実施の態様は、いずれも本発明の範囲内に含まれる。
【0040】
[評価方法]
(白色度)
各材料および吸収性物品の白色度は、ハンディ型分光色差計(日本電色工業社製、NF333)を用いて測定した。測定方法は、ASTM E313−96に従った自動測定である。測定条件は、測定光源:C、観察条件:2°視野で行った。なお、吸収性物品の白色度は、トップシート側から測定した。
【0041】
(擬装性試験)
吸収性物品を灰色(白色度55%以下)の下着に取り付け、目視にて観察し、擬装性を下記の4段階で評価した。
<評価基準>
◎:目立たない
○:ほとんど目立たない
△:やや目立つ
×:目立つ
【0042】
(汚れ視認性)
吸収性物品にトップシート側から人尿1mlを吸収させ、汚れの視認性を目視にて3段階で評価した。
<評価基準>
○:視認できる
△:視認しづらい
×:視認できない
【0043】
[吸収性物品の作製]
吸収性物品1
非透液性シートの上に合成ゴム系ホットメルト接着剤を塗布し、この上にティッシュペーパー(白色度85%)を積層した。前記ティッシュペーパー上に合成ゴム系ホットメルト接着剤を塗布した後、パルプと吸水性樹脂粉末(サンダイヤポリマー社製、「アクアパール(登録商標)」 DS560)を混合した状態で散布(吸水性樹脂粉末の目付け30g/m
2)し、この上に合成ゴム系ホットメルト接着剤を塗布し、さらにティッシュペーパー(白色度85%)を積層し吸収体を形成した。ティッシュペーパー上にさらに合成ゴム系ホットメルト接着剤を塗布し、前記吸収体と平面視形状が同一である暗色シート(中間シート)(白色度:10%)を積層した。この暗色シート上に合成ゴム系ホットメルト接着剤を塗布し、透液性不織布(トップシート)を積層して吸収性物品1を形成した。得られた吸収性物品1において、暗色シートは、吸収体の平面視形状の全面積の100%を覆っており、吸収性物品の平面視形状の全面積の70%に配置されている。また、得られた吸収性物品1は、平面視形状の全面積の62%が暗色部分である。
【0044】
吸収性物品2〜11
トップシートおよび/または中間シートの材料を、表1に記載のとおりに変更した以外は、吸収性物品1と同様にして、吸収性物品2〜11を作製した。
【0045】
吸収性物品1〜11について、吸収性物品の暗色部分の白色度、擬装性、汚れ視認性について評価し、結果を表1〜4に示した。
【0046】
【表1】
【0047】
表1〜4に示すように、中間シートとして白色度が35%以下の暗色シートを備えた吸収性物品1〜3、6、7は、吸収性物品自体の白色度が低く、灰色の下着に装着した際の擬装性が良好であった。また、これらの吸収性物品1〜3、6、7はトップシートの白色度が80%以上であり、尿による汚れの視認性も良好であった。
【0048】
吸収性物品4、5、8〜10は、中間シートとして白色度35%超のシートを用いた場合であるが、吸収性物品自体の白色度が高く、灰色の下着に装着した際の擬装性が悪かった。なお、吸収性物品11は、中間シートとして白色度が25%以下の暗色シートを備えており、灰色の下着に装着した際の擬装性が良好であった。しかし、吸収性物品11は、トップシートの白色度が50%と低いため、尿による汚れの視認性が悪かった。
【0049】
吸収性物品12
非透液性シートの上に合成ゴム系ホットメルト接着剤を塗布し、この上にティッシュペーパー(白色度85%)を積層した。前記ティッシュペーパー上に合成ゴム系ホットメルト接着剤を塗布した後、パルプと吸水性樹脂粉末(サンダイヤポリマー社製、「アクアパール(登録商標)」 DS560)を混合した状態で散布(吸水性樹脂粉末の目付け30g/m
2)し、この上に合成ゴム系ホットメルト接着剤を塗布し、さらにティッシュペーパー(白色度85%)を積層し吸収体を形成した。ティッシュペーパー上にさらに合成ゴム系ホットメルト接着剤を塗布し、前記吸収体と平面視形状が同一である暗色シート(中間シート)(白色度:25%)を積層した。この暗色シート上に合成ゴム系ホットメルト接着剤を塗布し、透液性不織布(トップシート)を積層して吸収性物品12を形成した。得られた吸収性物品12において、暗色シートは、吸収体の平面視形状の全面積の70%を覆っており、吸収性物品の平面視形状の全面積の50%に配置されている。また、得られた吸収性物品12は、平面視形状の全面積の50%が暗色部分であり、暗色部分の白色度が50%である。
【0050】
吸収性物品13〜23
トップシートおよび/または中間シートの材料、ならびに、暗色部分の面積率を、表2に記載のとおりに変更した以外は、吸収性物品12と同様にして、吸収性物品13〜23を作製した。
【0051】
吸収性物品12〜23について、吸収性物品の暗色部分の白色度、擬装性について評価し、結果を表2に示した。
【0052】
【表2】
【0053】
表2に示すように、暗色部分の白色度が55%以下であり、暗色部分の面積率が50%以上である吸収性物品12〜19は、擬装性が良好であった。一方、暗色部分の白色度が60%である吸収性物品20〜23はいずれも擬装性に劣っていた。
【0054】
吸収性物品24
非透液性シートの上に合成ゴム系ホットメルト接着剤を塗布し、この上にティッシュペーパー(白色度85%)を積層した。前記ティッシュペーパー上に合成ゴム系ホットメルト接着剤を塗布した後、パルプと吸水性樹脂粉末(サンダイヤポリマー社製、「アクアパール(登録商標)」 DS560)を混合した状態で散布(吸水性樹脂粉末の目付け30g/m
2)し、この上に合成ゴム系ホットメルト接着剤を塗布し、さらにティッシュペーパー(白色度85%)を積層し吸収体を形成した。ティッシュペーパー上にさらに合成ゴム系ホットメルト接着剤を塗布し、前記吸収体と平面視形状が同一である暗色シート(中間シート)(白色度:10%)を積層した。この暗色シート上に合成ゴム系ホットメルト接着剤を塗布し、透液性不織布(トップシート)(白色度20%)を積層して吸収性物品24を形成した。
【0055】
吸収性物品25〜29
トップシートの材料を、表3に記載のとおりに変更した以外は、吸収性物品24と同様にして、吸収性物品25〜29を作製した。
【0056】
吸収性物品24〜29について、吸収性物品の汚れ視認性について評価し、結果を表3に示した。
【0057】
【表3】
【0058】
表3に示すように、トップシートの白色度が80%以上である吸収性物品28、29は、汚れ視認性が良好であった。なお、トップシートの白色度が75%である吸収性物品27では汚れを視認できるものの、視認し辛かった。