【実施例】
【0021】
以下に実施例を挙げて、本願発明を更に詳細に説明する。尚、これらは本願発明を何ら限定するものではない。
【0022】
(実施例1、2および比較例1、2)パウダーファンデーション
(実施例3
、4、参考例1、2および追加実験例1)プレストパウダー
表1、表2に示す処方および下記に示す方法により、固形粉末化粧料を製造した。得られた各試料について、官能評価により塗布用具への取れ、及び塗布時の延びや滑らかさ等の使用感の良さ、落下強度試験により耐衝撃性の良さを評価した。これらの結果も併せて、表1、表2に記載した。
【0023】
【表1】
【0024】
※1:トレフィル E−506S(平均粒子径4μm、JIS硬さ30:東レ・ダウコーニング・シリコーン社製)
※2:KSP−101(平均粒子径12μm、JIS硬さ30:信越化学工業社製)
※3:KSP−300(平均粒子径5μm、JIS硬さ40:信越化学工業社製)
【0025】
(製造方法)
成分1〜15をヘンシェル型ミキサーにて均一に混合し、アトマイザーにて粉砕を行った。さらに、成分1〜15の混合粉砕物と、予め加熱混合しておいた成分16〜21をヘンシェル型ミキサーに加えて均一に混合し、アトマイザー粉砕後、ふるいを通し、樹脂皿にプレスしてパウダーファンデーションを得た。
【0026】
【0027】
※4:KSP−100(平均粒子径5μm、JIS硬さ30:信越化学工業社製)
※5:KSP−102(平均粒子径30μm、JIS硬さ30:信越化学工業社製)
※6:トレフィル EP−9215(平均粒子径4μm、JIS硬さ60:東レ・ダウコーニング・シリコーン社製)
【0028】
(製造方法)
成分1〜14をヘンシェル型ミキサーにて均一に混合し、アトマイザーにて粉砕を行った。さらに、成分1〜14の混合粉砕物と、予め加熱混合しておいた成分15〜19をヘンシェル型ミキサーに加えて均一に混合し、アトマイザー粉砕後、ふるいを通し、樹脂皿にプレスしてプレストパウダーを得た。
【0029】
(評価1)官能評価
(イ)塗布用具への取れ、(ロ)使用感(延び、滑らかさ等)について、専門パネル10名による使用テストを行い、パネル各人が下記絶対評価にて7段階に評価し評点を付け、試料毎にパネル全員の評点合計から、その平均値を算出し、下記4段階判定基準により判定した。
【0030】
(評価方法)
10名の官能検査パネルにより、前記固形粉末化粧料を使用してもらい、下記評価項目について、パネル各人が絶対評価にて7段階に評価し、各試料のパネル全員の評点の平均値から4段階判定基準により判定した。
(評価項目)
(イ)塗布用具への取れ
(ロ)使用感(延び、滑らかさ等)
(評価基準)
(評点):(評価)
6:非常に良好
5:良好
4:やや良好
3:普通
2:やや不良
1:不良
0:非常に不良
(判定基準)
(評点平均値) (判定)
5点以上 :非常に優れる:◎
3点以上5点未満 :優れる :○
1点以上3点未満 :劣る :△
1点未満 :非常に劣る :×
【0031】
(評価2)落下強度
前記固形粉末化粧料をそれぞれ5個用意し、樹脂皿に充填した状態のまま、1mの高さからアクリル板上に正立方向で自由落下させ、落下後の表面状態を観察し、各試料毎に以下の評価基準により評点を付し、n=5の評点の平均点を算出し、以下の4段階の判定基準により判定した。
(評価項目)
(ハ)耐衝撃性
(評価基準)
(評点):(評価)
4:変化なし
3:僅かにヒビ割れがあるが、使用性に問題なし
2:ヒビ割れ、浮き有り
1:大きなヒビ割れや浮き有り
(判定基準)
(n=5の評点平均値) (判定)
3.5点以上 :非常に良好 :◎
3点以上3.5点未満 :良好 :○
2点以上3点未満 :不良 :△
2点未満 :非常に不良 :×
【0032】
参考例3:パウダーファンデーション
成分名 配合量(質量%)
1.シリコーン処理合成マイカ 残量
2.シリコーン処理セリサイト 10.00
3.シリコーン処理タルク 15.00
4.シリコーン処理顔料級酸化チタン 10.00
5.シリコーン処理微粒子酸化チタン 8.00
6.シリコーン処理微粒子酸化亜鉛 4.00
7.シリコーン処理ベンガラ 0.40
8.シリコーン処理黄酸化鉄 3.30
9.シリコーン処理黒酸化鉄 0.19
10.シリコーン処理無水ケイ酸 3.00
11.シリコーンエラストマー粉末a(※1) 3.00
12.シリコーンエラストマー粉末b(※2) 6.00
13.シリコーンエラストマー粉末c(※3) 6.00
14.アスコルビン酸−2−リン酸マグネシウム 7.00
15.メチルパラベン 0.20
16.ジメチコン 2.00
17.水添ポリイソブテン 1.00
18.ジイソノナン酸ネオペンチルグリコール 5.00
19.メトキシケイヒ酸エチルヘキシル 4.00
20.トコフェロール 0.05
21.香料 0.05
合計100.00
【0033】
(製造方法)
成分1〜15をヘンシェル型ミキサーにて均一に混合し、アトマイザーにて粉砕を行った。さらに、成分1〜15の混合粉砕物と、予め加熱混合しておいた成分16〜21をヘンシェル型ミキサーに加えて均一に混合し、アトマイザー粉砕後、ふるいを通し、樹脂皿にプレスしてパウダーファンデーションを得た。
【0034】
実施例5:プレストパウダー
成分名 配合量(質量%)
1.タルク 残量
2.シリコーン処理合成セリサイト 5.00
3.シリコーン処理合成マイカ 20.00
4.シリコーン処理微粒子酸化チタン 3.00
5.シリコーン処理微粒子酸化亜鉛 2.00
6.シリコーン処理ベンガラ 0.12
7.シリコーン処理黄酸化鉄 0.24
8.シリコーン処理黒酸化鉄 0.03
9.無水ケイ酸 1.00
10.シリコーンエラストマー粉末d(※4) 1.00
11.シリコーンエラストマー粉末e(※5) 1.00
12.シリコーンエラストマー粉末f(※6) 1.00
13.アスコルビン酸−2−リン酸マグネシウム 1.50
14.メチルパラベン 0.20
15.ジメチコン 1.50
16.ワセリン 0.30
17.コハク酸ジエチルヘキシル 1.50
18.メトキシケイヒ酸エチルヘキシル 2.00
19.トコフェロール 0.05
20.香料 0.05
合計100.00
【0035】
(製造方法)
成分1〜14をヘンシェル型ミキサーにて均一に混合し、アトマイザーにて粉砕を行った。さらに、成分1〜14の混合粉砕物と、予め加熱混合しておいた成分15〜20をヘンシェル型ミキサーに加えて均一に混合し、アトマイザー粉砕後、ふるいを通し、樹脂皿にプレスしてプレストパウダーを得た。
【0036】
参考例4:アイカラー
成分名 配合量(質量%)
1.シリコーン処理タルク 残量
2.シリコーン処理セリサイト 22.00
3.シリコーン処理合成マイカ 10.00
4.シリコーン処理顔料級酸化チタン 2.00
5.シリコーン処理ベンガラ 0.03
6.シリコーン処理黄酸化鉄 0.02
7.無水ケイ酸 4.00
8.シリコーンエラストマー粉末a(※1) 0.10
9.シリコーンエラストマー粉末b(※2) 0.20
10.シリコーンエラストマー粉末g(※7) 0.20
11.アスコルビン酸−2−リン酸マグネシウム 0.50
12.赤色226号 0.65
13.グンジョウ 0.15
14.雲母チタン 5.00
15.メチルパラベン 0.20
16.キャンデリラロウ 1.00
17.フェニル変性シリコーン 7.00
18.ジカプリン酸ネオペンチルグリコール 5.00
19.香料 0.20
合計100.00
※7:KSP−105(平均粒子径2μm、JIS硬さ75:信越化学工業社製)
【0037】
(製造方法)
成分1〜15をヘンシェル型ミキサーにて均一に混合し、アトマイザーにて粉砕を行った。さらに、成分1〜15の混合粉砕物と、予め加熱混合しておいた成分16〜19をヘンシェル型ミキサーに加えて均一に混合し、アトマイザー粉砕後、ふるいを通し、樹脂皿にプレスしてアイカラーを得た。
【0038】
参考例5:フェイスカラー
成分名 配合量(質量%)
1.シリコーン処理タルク 残量
2.シリコーン処理セリサイト 23.00
3.シリコーン処理顔料級酸化チタン 2.00
4.シリコーン処理ベンガラ 0.03
5.シリコーン処理黄酸化鉄 0.02
5.無水ケイ酸 2.00
6.シリコーンエラストマー粉末d(※4) 0.50
7.シリコーンエラストマー粉末e(※5) 2.00
8.シリコーンエラストマー粉末g(※7) 2.00
9.アスコルビン酸−2−リン酸マグネシウム 5.00
10.赤色202号 0.70
11.グンジョウ 0.30
12.雲母チタン 4.00
13.酸化鉄被覆雲母チタン 1.00
14.メチルパラベン 0.20
15.ミツロウ 1.50
16.マカデミアナッツ脂肪酸フィトステリル 0.30
17.フェニル変性シリコーン 6.00
18.スクワラン 4.00
19.香料 0.20
合計100.00
【0039】
(製造方法)
成分1〜14をヘンシェル型ミキサーにて均一に混合し、アトマイザーにて粉砕を行った。さらに、成分1〜14の混合粉砕物と、予め加熱混合しておいた成分15〜19をヘンシェル型ミキサーに加えて均一に混合し、アトマイザー粉砕後、ふるいを通し、樹脂皿にプレスしてフェイスカラーを得た。
【0040】
実施例5、及び参考例3〜5も使用感に優れ、かつ耐衝撃性が良好な固形粉末化粧料であった。
【0041】
25℃でペースト状の油性成分を含有した実施例1、実施例2、
実施例5、及び
参考例5は、特に効果の増強が認められた。