(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明を実施するための形態(以下、実施形態という)について図面を参照して説明する。実施形態は、スタッフの登録を行い、登録されているスタッフの勤務時間申請に基づいて勤務予定表を作成し、スタッフから突発で休みの連絡があった場合でも替わりに勤務できる他のスタッフを自動的に探し、及び現在働いているスタッフが所属しているコミュニティの友人に対して求人を行うサービス(以下、店舗スタッフ管理活用サービスという)を提供するものである。
【0011】
本実施形態の店舗スタッフ管理活用システム10の概要について、
図1を用いて説明する。店舗スタッフ管理活用システム10は、
図1に示すように店舗端末100、センター処理サーバ200、センターファイルサーバ300、センターメールサーバ400、センターWebサーバ500、携帯端末600、及びSNS(social networking service)サーバ700から構成されている。なお、店舗端末100は店舗11に設置されている。センター処理サーバ200、センターファイルサーバ300、センターメールサーバ400、及びセンターWebサーバ500は、センターLAN(Local Area Network)12aで接続され、店舗スタッフ管理活用センター12に設置されている。スタッフAは、店舗11で勤務しているスタッフである。また、スタッフAは、SNSサーバ700により提供されるSNS(Social Networking Service)のコミュニティ(以下、SNSコミュニティという)13に所属し、SNSコミュニティ13に所属しているスタッフA、及びスタッフAの友人の携帯端末600は、SNSコミュニティ13において公開される情報を共有することができる。なお、
図1においては、スタッフAのみ記載しているが、店舗11ではスタッフAの他にスタッフB、及びスタッフCなどの複数のスタッフが勤務している。また、スタッフB、及びスタッフCなどの複数のスタッフも、SNSコミュニティに所属している場合には、SNSコミュニティの友人と情報を共有することができる。SNSサーバ700は、SNSを提供している拠点(以下、SNS拠点)14に設置されている。店舗端末100、センターメールサーバ400、センターWebサーバ500、携帯端末600、及びSNSサーバ700は、ネットワーク800に接続可能である。センター処理サーバ200、及びセンターファイルサーバ300については、ネットワーク800に接続されないので、センター処理サーバ200、及びセンターファイルサーバ300の情報は外部から保護されている。
【0012】
店舗端末100は、センターWebサーバ500が提供する店舗スタッフ管理活用サイトにアクセスし、店舗11のスタッフ登録、勤務予定表作成、勤務予定表変更、及びスタッフのリクルートを行う端末である。センター処理サーバ200は、センターWebサーバ500が提供する店舗スタッフ管理活用サイトの処理を実行するサーバである。センターファイルサーバ300は、センターWebサーバ500が提供する店舗スタッフ管理活用サイトで使用されるデータが保存されているファイルのサーバである。センターメールサーバ400は、店舗端末100、及び店舗11で勤務しているスタッフの携帯端末600とメールの送受信を行うサーバである。センターWebサーバ500は、店舗スタッフ管理活用サービスを提供している店舗11の店舗端末100、及び店舗11で勤務しているスタッフの携帯端末600に、店舗スタッフ管理活用サイトを提供するサーバである。SNSサーバ700は、SNSコミュニティを構築し、コミュニティに所属しているメンバーだけが情報を共有できるサービスを提供するサーバである。
【0013】
次に、センター処理サーバ200の機能構成について
図2に従い説明する。センター処理サーバ200は、LANインターフェース部210、及び機能処理部220により構成されている。LANインターフェース部210は、店舗スタッフ管理活用サービスセンター12に敷設されているセンターLAN12aに接続し、センターLAN12aを経由して他のサーバとデータの送受信を行うためのインターフェースである。機能処理部220は、センター処理サーバ200のCPU(Central Processing Unit)によりソフトウェア的に機能を実現する処理部である。機能処理部220には、スタッフ登録処理部220a、勤務予定表作成処理部220b、個別連絡処理部220c、勤務実績集計処理部220d、及びリクルート処理部220eから構成されている。スタッフ登録処理部220aは、店舗スタッフ管理活用サービスを利用する店舗11におけるスタッフの登録処理を行う。勤務予定表作成処理部220bは、登録されているスタッフの勤務予定表の作成処理を行う。個別連絡処理部220cは、スタッフの出勤予定の前日にスタッフに出勤確認の連絡処理を行う。勤務実績集計処理部220dは、スタッフが勤務した時間と、スタッフの人件費(給料)の集計処理を行う。リクルート処理部220eは、スタッフが所属しているSNSコミュニティの友人に対してスタッフを経由してリクルート処理を行う。
【0014】
次に、センターファイルサーバ300の機能構成について
図3に従い説明する。センターファイルサーバ300は、LANインターフェース部310、及び記憶部320により構成されている。LANインターフェース部310は、店舗スタッフ管理活用サービスセンター12に敷設されているセンターLAN12aに接続し、センターLAN12aを経由して他のサーバとデータの送受信を行うためのインターフェースである。記憶部320は、大容量のディスクであり、スタッフ情報保存ファイル320a、勤務予定情報保存ファイル320b、勤務実績情報保存ファイル320c、リクルート情報保存ファイル320d、メール情報保存ファイル320e、及びWebページ情報保存ファイル320fから構成されている。スタッフ情報保存ファイル320aには、スタッフの氏名、性別、生年月日、住所、メールアドレスなどのスタッフの個人に関する情報(以下、スタッフ個人情報という)、及び店舗11の勤務開始日、過去に勤務した合計時間、突発休みの日数(以下、欠勤日数という)などのスタッフの勤務状態に関する情報(以下、スタッフ勤務情報という)が保存されている。勤務予定情報保存ファイル320bには、店舗11におけるスタッフ毎の勤務予定日とその勤務時間の情報が保存されている。勤務実績情報保存ファイル320cには、店舗11おける日別、週別、月別、及び年別に集計されたスタッフ毎の勤務実績時間と人件費(給料)、またスタッフ毎の年初から現在日までの年間所得などの勤務実績情報が保存されている。リクルート情報保存ファイル320dは、リクルートのキャンペーン情報、キャンペーンに参加したスタッフ情報、及びスタッフの友人の応募情報が保存されている。メール情報保存ファイル320eには、センターメールサーバ400で送受信されるメールとそのメールに添付されたデータが保存されている。Webページ情報保存ファイル320fは、センターWebサーバ500が提供する店舗スタッフ管理活用サイトのWebページの情報が保存されている。店舗スタッフ管理活用サイトのWebページには、スタッフ登録Webページ320f1や友人紹介キャンペーンWebページ320f2などのWebページがある。
【0015】
次に、
図1に示す店舗スタッフ管理活用システム10を用いて店舗スタッフの管理と活用を行う処理手順を
図4に示す。
図4に示すように、店舗スタッフの管理と活用を行う処理手順は、スタッフ登録処理(ステップS10)、勤務予定表作成処理(ステップS20)、個別連絡処理(ステップS30)、勤務実績集計作成(ステップS40)、及びリクルート処理(ステップS50)から構成されている。スタッフ登録処理(ステップS10)では、店舗11のスタッフのスタッフ個人情報を登録する。勤務予定表作成処理(ステップS20)では、勤務時間申請に基づいて勤務予定表を作成し、勤務時間変更申請をスタッフから受信した場合には勤務予定表を変更し、変更した勤務予定表をスタッフに送信する。個別連絡処理(ステップS30)では、スタッフの出勤日の前日に出勤確認を行い、スタッフから突発で休みの連絡があった場合でも替わりに勤務できる他のスタッフを自動的に探し、変更した勤務予定表を送信する。勤務実績集計作成(ステップS40)では、スタッフが勤務した日と時間、欠勤日数、及びスタッフの人件費(給料)などを日別、週別、及び年別に集計する。リクルート処理(ステップS50)では、スタッフ勤務情報に基づいてスタッフを選出し、スタッフが所属しているSNSコミュニティの友人に対して求人を行う。これらのステップの処理詳細については、後述する。
【0016】
図4のステップS10のスタッフ登録処理について、
図5のスタッフ登録処理のフローチャートを用いて手順を説明する。
【0017】
(ステップS101)
まず、店舗11の店長または勤務表作成担当者が店舗端末100からセンターWebサーバ500が提供する店舗スタッフ管理活用サイトにアクセスし、スタッフ登録Webページ320f1(
図3参照)を店舗端末100の画面に表示する。
【0018】
(ステップS102)
次いで、店舗11の店長または勤務表作成担当者は、店舗端末100の画面に表示されたスタッフ登録Webページ320f1から店舗11で採用したスタッフのスタッフ個人情報を設定する。また、退職したスタッフについては、登録されているスタッフ個人情報を削除する。
【0019】
(ステップS103)
次いで、センター処理サーバ200のスタッフ登録処理部220aは、スタッフ登録Webページ320f1に設定されたスタッフ個人情報をセンターファイルサーバ300のスタッフ情報保存ファイル320aに保存する。
【0020】
図4のステップS20の勤務予定表作成処理について、
図6の勤務予定表作成処理のフローチャートを用いて手順を説明する。
【0021】
(ステップS201)
まず、センター処理サーバ200の勤務予定表作成処理部220bは、予め決められている勤務予定表の作成日になると、センターファイルサーバ400のスタッフ情報保存ファイル320aに登録されているスタッフの携帯端末600にセンターメールサーバ400を経由して勤務時間申請依頼のメールを一斉送信する。
【0022】
(ステップS202)
次いで、スタッフの携帯端末600が勤務時間申請依頼のメールを受信し、スタッフが勤務時間申請のメールを携帯端末600からセンターメールサーバ400に送信する。センター処理サーバ200の勤務予定表作成処理部220bは、センターメールサーバ400を経由して勤務時間申請のメールを受信する。
【0023】
(ステップS203)
次いで、センター処理サーバ200の勤務予定表作成処理部220bは、スタッフの勤務時間申請に基づいて勤務予定表データを作成し、センターファイルサーバ300の勤務予定情報保存ファイル320bに保存する。スタッフの勤務時間申請に基づいて勤務予定表データを作成するには、スタッフの勤務時間申請を優先し、時間帯毎に必要な人数のスタッフを配置することができるプログラム処理を用いて行うことができる。
【0024】
(ステップS204)
次いで、センター処理サーバ200の勤務予定表作成処理部220bは、ステップS203で作成した勤務予定表データをセンターファイルサーバ400のスタッフ情報保存ファイル320aに登録されているスタッフ全員の携帯端末600に一斉送信する。
【0025】
(ステップS205)
次いで、センター処理サーバ200の勤務予定表作成処理部220bは、勤務予定表データを送信したスタッフから勤務時間変更のメールを受信したかを判定する。勤務時間変更のメールを受信したとき(ステップS205のYes)は、ステップS206に進む。勤務時間変更のメールを受信していないとき(ステップS205のNo)は、センター処理サーバ200の勤務予定表作成処理部220bは、勤務予定表作成処理を終了する。
【0026】
(ステップS206)
次いで、センター処理サーバ200の勤務予定表作成処理部220bは、ステップS203で作成した勤務予定表データをスタッフから送信された勤務時間変更に基づいて変更し、センターファイルサーバ300の勤務予定情報保存ファイル320bの勤務予定表データに上書きする。
【0027】
(ステップS207)
次いで、センター処理サーバ200の勤務予定表作成処理部220bは、ステップS206で変更した勤務予定表データをセンターファイルサーバ400のスタッフ情報保存ファイル320aに登録されているスタッフ全員の携帯端末600に一斉送信し、勤務予定表作成処理を終了する。
【0028】
センターファイルサーバ300の勤務予定情報保存ファイル320bに保存される勤務予定表データを編集した日別勤務予定表910を
図7に示す。店舗端末100またはスタッフの携帯端末600からセンターWebサーバ500の店舗スタッフ管理活用サイトにアクセスし日別勤務予定表910の表示要求を行うと、店舗端末100またはスタッフの携帯端末600の画面に日別勤務予定表910が表示される。また、週別勤務予定表を表示するときには「週別」を設定する。月別勤務予定表を表示するときには「月別」を設定する。年別勤務予定表を表示するときには「年別」を設定する。
図7の日別勤務予定表910においては、スタッフA、スタッフB、及びスタッフCを時間帯の必要人数に応じて配置することで、必要人数と配置人数が同じ人数となる勤務予定表910が作成できる。
【0029】
図4のステップS30の個別連絡処理について、
図8の個別連絡処理のフローチャートを用いて説明する。
【0030】
(ステップS301)
まず、センター処理サーバ200の個別連絡処理部220cは、センターファイルサーバ400の勤務予定情報保存ファイル320bから翌日が勤務予定となっているスタッフの携帯端末600に、センターメールサーバ400を経由して確認メールを送信する。
【0031】
(ステップS302)
次いで、スタッフの携帯端末600が確認メールを受信し、スタッフが出勤メールまたは欠勤メールを携帯端末600からセンターメールサーバ400に送信する。センター処理サーバ200の個別連絡処理部220cは、センターメールサーバ400を経由して出勤メールまたは欠勤メールを受信する。
【0032】
(ステップS303)
次いで、センター処理サーバ200の個別連絡処理部220cは、スタッフの携帯端末600から欠勤メールを受信したかを判定する。欠勤メールを受信したとき(ステップS303のYes)は、ステップS304に進む。欠勤メールを受信していないとき(ステップS303のNo)は、センター処理サーバ200の個別連絡処理部220cは、個別連絡処理を終了する。
【0033】
(ステップS304)
次いで、センター処理サーバ200の個別連絡処理部220cは、欠勤するスタッフの替わりに勤務してもらうスタッフを探すために、センターメールサーバ400を経由して欠勤するスタッフ以外の全てのスタッフに翌日出勤依頼のメールを一斉送信する。
【0034】
(ステップS305)
次いで、センター処理サーバ200の個別連絡処理部220cは、翌日出勤依頼のメールを送信したスタッフから出勤可能のメールを受信したかを判定する。出勤可能のメールを受信したとき(ステップS305のYes)は、ステップS306に進む。翌日出勤依頼のメールを送信したスタッフから出勤可能のメールを受信していないとき(ステップS305のNo)は、ステップ311に進む。
【0035】
(ステップS306)
ステップS305のYesであるとき、センター処理サーバ200の個別連絡処理部220cは、センターメールサーバ400を経由して一番早く翌日出勤可能のメールを送信したスタッフの携帯端末600に翌日出勤決定のメールを送信する。
【0036】
(ステップS307)
次いで、センター処理サーバ200の個別連絡処理部220cは、翌日出勤可能のメールを送信したが翌日出勤不要となったスタッフの携帯端末600に、センターメールサーバ400を経由して既に翌日出勤者が決定済みとなったことを連絡するメールを送信する。
【0037】
(ステップS308)
次いで、センター処理サーバ200の個別連絡処理部220cは、既に作成した勤務予定表データについて欠勤するスタッフを替わりに出勤するスタッフに変更し、センターファイルサーバ300の勤務予定情報保存ファイル320bの勤務予定表データに上書きする。
【0038】
(ステップS309)
次いで、センター処理サーバ200の個別連絡処理部220cは、センターファイルサーバ400のスタッフ情報保存ファイル320aに設定されている欠勤するスタッフに対応するスタッフの欠勤日数を更新する。
【0039】
(ステップS310)
次いで、センター処理サーバ200の個別連絡処理部220cは、ステップS308で変更した勤務予定表データをセンターファイルサーバ400のスタッフ情報保存ファイル320aに登録されているスタッフ全員の携帯端末600に一斉送信する。
【0040】
(ステップS311)
ステップS305のNoであるとき、センター処理サーバ200の個別連絡処理部220cは、欠勤するスタッフの替わりに勤務してもらうスタッフが見つからなかったことを連絡するメールを、センターメールサーバ400を経由して店舗端末100に送信し、個別連絡処理を終了する。
【0041】
図4のステップS40の勤務実績集計処理について、
図9の勤務実績集計処理のフローチャートを用いて説明する。
【0042】
(ステップS401)
まず、センター処理サーバ200の勤務実績集計処理部220dは、現在日が週の集計日であるかを確認する。週の集計日であるとき(ステップS401のYes)は、ステップS402に進む。週の集計日でないとき(ステップS401のNo)は、ステップS406に進む
【0043】
(ステップS402)
ステップS401のYesであるとき、センター処理サーバ200の勤務実績集計処理部220dは、センターファイルサーバ300の勤務予定情報保存ファイル320bの勤務予定表データに基づいて、スタッフ毎の1週間の勤務時間(以下、週勤務時間という)、及び1週間のスタッフ人件費(以下、週人件費という)を集計する。
【0044】
(ステップS403)
次いで、センター処理サーバ200の勤務実績集計処理部220dは、ステップS402で集計した週勤務時間、及び週人件費をセンターファイルサーバ300の勤務実績情報保存ファイル320cに保存する。
【0045】
(ステップS404)
次いで、センター処理サーバ200の勤務実績集計処理部220dは、センターメールサーバ400を経由してスタッフ毎の週勤務時間、及び週人件費(給料)を、対応するスタッフの携帯端末600に送信する。
【0046】
(ステップS405)
次いで、センター処理サーバ200の勤務実績集計処理部220dは、センターメールサーバ400を経由してスタッフ全員の週勤務時間、及び週人件費を、店舗端末100に送信する。
【0047】
(ステップS406)
次いで、センター処理サーバ200の勤務実績集計処理部220dは、現在日が月の集計日であるかを確認する。月の集計日であるとき(ステップS406のYes)は、ステップS407に進む。月の集計日でないとき(ステップS406のNo)は、ステップS411に進む。
【0048】
(ステップS407)
ステップS406のYesであるとき、センター処理サーバ200の勤務実績集計処理部220dは、センターファイルサーバ300のスタッフ勤務実績情報保存ファイル320cの週勤務時間、及び週人件費に基づいて、スタッフ毎の1ヶ月間の勤務時間(以下、月勤務時間という)、及び1ヶ月間のスタッフ人件費(以下、月人件費という)を集計する。
【0049】
(ステップS408)
次いで、センター処理サーバ200の勤務実績集計処理部220dは、ステップS407で集計した月勤務時間、及び月人件費をセンターファイルサーバ300の勤務実績情報保存ファイル320cに保存する。
【0050】
(ステップS409)
次いで、センター処理サーバ200の勤務実績集計処理部220dは、センターメールサーバ400を経由してスタッフ毎の月勤務時間、及び月人件費(給料)を、対応するスタッフの携帯端末600に送信する。
【0051】
(ステップS410)
次いで、センター処理サーバ200の勤務実績集計処理部220dは、センターメールサーバ400を経由してスタッフ全員の月勤務時間、及び月人件費を、店舗端末100に送信する。
【0052】
(ステップS411)
次いで、センター処理サーバ200の勤務実績集計処理部220dは、現在日が年の集計日であるかを確認する。年の集計日であるとき(ステップS411のYes)は、ステップS412に進む。年の集計日でないとき(ステップS411のNo)は、勤務実績集計処理を終了する。
【0053】
(ステップS412)
ステップS411のYesであるとき、センター処理サーバ200の勤務実績集計処理部220dは、センターファイルサーバ300のスタッフ勤務実績情報保存ファイル320cの月勤務時間、及び月人件費に基づいて、スタッフ毎の1年間の勤務時間(以下、年勤務時間という)、及び1年間のスタッフ人件費(以下、年人件費という)を集計する。
【0054】
(ステップS413)
次いで、センター処理サーバ200の勤務実績集計処理部220dは、ステップS412で集計した年勤務時間、及び年人件費をセンターファイルサーバ300の勤務実績情報保存ファイル320cに保存する。
【0055】
(ステップS414)
次いで、センター処理サーバ200の勤務実績集計処理部220dは、センターメールサーバ400を経由してスタッフ毎の年勤務時間、及び年人件費(給料)を、対応するスタッフの携帯端末600に送信する。
【0056】
(ステップS415)
次いで、センター処理サーバ200の勤務実績集計処理部220dは、センターメールサーバ400を経由してスタッフ全員の年勤務時間、及び年人件費を、店舗端末100に送信し、勤務実績集計処理を終了する。
【0057】
センターファイルサーバ300の勤務実績情報保存ファイル320cに保存される勤務実績データを編集した日別・週別勤務実績集計表920を
図10に示す。日別・週別勤務実績集計表920は、店舗端末100またはスタッフの携帯端末600からセンターWebサーバ500の店舗スタッフ管理活用サイトにアクセスし日別・週別勤務実績集計表920の表示要求を行うと、店舗端末100またはスタッフの携帯端末600の画面に表示される。月別・年別勤務実績集計表を表示するときには「月別・年別」を設定する。スタッフの年間所得を表示するときには「年間所得」を設定する。
図10の日別・週別勤務実績集計表920においては、スタッフA、スタッフB、及びスタッフCの日毎の勤務時間、人件費(給料)、及び交通費が表示され、更にスタッフA、スタッフB、及びスタッフCの1週間の勤務時間、及び人件費(給料)が表示される。
【0058】
図4のステップS50のリクルート処理について、
図11のリクルート処理のフローチャートを用いて説明する。
【0059】
(ステップS501)
まず、店舗11の店長が店舗端末100からセンターWebサーバ500の店舗スタッフ管理活用サイトにアクセスし、友人紹介キャンペーンWebページ320f2(
図3、
図12参照)を店舗端末100の画面に表示することでリクルート処理を開始する。
【0060】
(ステップS502)
次いで、センター処理サーバ200のリクルート処理部220eは、センターファイルサーバ300のスタッフ情報保存ファイル320aから勤続年数が長く、欠勤日数が少ないスタッフを選出し、店舗端末100の画面に表示する。店舗11の店長が友人紹介キャンペーンWebページ320f2にキャンペーン期間、キャンペーン内容、及びスタッフ氏名を設定すると、センター処理サーバ200のリクルート処理部220eは、キャンペーン期間、キャンペーン内容、及びスタッフ氏名をセンターファイルサーバ300のリクルート情報保存ファイル320dに保存する。
【0061】
(ステップS503)
次いで、店舗11の店長が友人紹介キャンペーンWebページ320f2にスタッフ名を設定すると、センター処理サーバ200のリクルート処理部220eは、センターメールサーバ400を経由して友人紹介キャンペーンWebページ320f2のURL(Uniform Resource Locator)をステップS502で選出されたスタッフの携帯端末600に送信する。例えば、スタッフAがステップS502で選出されたスタッフであれば、友人紹介キャンペーンWebページ320f2にはスタッフAが設定され、スタッフAの携帯端末600に友人紹介キャンペーンWebページ320f2のURLが送信される。
【0062】
(ステップS504)
次いで、友人紹介キャンペーンWebページ320f2のURLをスタッフの携帯端末600が受信する。スタッフは、携帯端末600から友人紹介キャンペーンWebページ320f2をSNSコミュニティの友人と共有する設定を行う。例えば、スタッフAの携帯端末600に友人紹介キャンペーンWebページ320f2のURLが送信されたときには、スタッフAのSNSコミュニティ13に所属している友人は、友人紹介キャンペーンWebページ320f2にアクセスすることができる。
【0063】
(ステップS505)
次いで、SNSコミュニティに所属しているスタッフの友人が友人紹介キャンペーンWebページ320f2にアクセスし、スタッフに応募するために応募データを設定すると、センター処理サーバ200のリクルート処理部220eは、応募データをセンターファイルサーバ300のリクルート情報保存ファイル320dに保存する。
【0064】
(ステップS506)
次いで、スタッフの友人を店舗11のスタッフに採用したときには、店舗11の店長は、店舗端末100の画面に表示されたスタッフ登録Webページ320f1からスタッフ友人のスタッフ個人情報を設定する。
【0065】
(ステップS507)
次いで、スタッフ登録Webページ320f1に設定されたスタッフ個人情報は、センター処理サーバ200のスタッフ登録処理部220aがセンターファイルサーバ300のスタッフ情報保存ファイル320aに保存する。
【0066】
センターファイルサーバ300のWebページ情報保存ファイル320fに保存される友人紹介キャンペーンWebページ320f2のキャンペーン部分を
図12に示す。
図12に示すように、友人紹介キャンペーンWebページ320f2のキャンペーン部分は、キャンペーン期間と友人紹介のお願い、この友人紹介キャンペーンWebページ320f1を友人と共有する手順、店舗とその店舗で扱っている特にお勧め商品などの紹介を行う内容で構成されている。
【0067】
なお、以上のような店舗スタッフ管理活用システム10において、1箇所の店舗11について説明したが、複数の店舗についても店舗とその店舗のスタッフを識別することで、店舗スタッフ管理活用システム10が適用可能である。また、同じ系列の複数の店舗がこの店舗スタッフ管理活用サービスを利用している場合には、ある店舗で欠勤スタッフに替わる出勤可能なスタッフが見つからないときでも、同じ系列である他の店舗のスタッフに出勤依頼メールを送信することも可能である。また、実施形態のリクルート処理では、勤続年数が長く、欠勤日数が少ないスタッフを選出し、その友人に対してリクルートを行うようにしたがこれに限定されない。また、リクルート処理では、スタッフと同じSNSコミュニティに所属している友人を対象にしたが、これに限定されずスタッフの友人に友人紹介キャンペーンWebページ320f2のURLを直接送信することも可能である。また、実施形態では、スタッフの勤務予定表作成、勤務実績集計、及びリクルートを一連の処理で行っているが、これに限定されず勤務予定表作成と勤務実績集計の処理、またはリクルートの処理を分けて行うことも可能である。また、実施形態では、店舗端末100は店舗11に設置されているとしたが、これに限定されず店長の携帯端末とすることも可能である。例えば、1人の店長が複数の店舗を管理している場合には、店長は携帯端末によりどこからでも勤務予定表、勤務実績集計表、スタッフの応募状況などを確認することができる。
【0068】
このような実施形態によれば、店長または勤務表作成担当者が勤務予定表を作成する前にスタッフに勤務時間の申請依頼が不要となる。また、スタッフの勤務予定日の前日に確認のメールをスタッフに自動で送信することができるので、スタッフが出勤日を忘れてしまうことを防止できる。また、突発の休みが発生した場合でも、他のスタッフに出勤依頼のメールを自動で送信することができるので、店長が他のスタッフに連絡して出勤依頼を行う作業が不要となる。また、出勤予定表や勤務実績集計表は、店舗の店舗端末やスタッフの携帯端末によりどこからでも確認することができる。出勤予定表や勤務実績集計表により、スタッフ毎に日別、週別、月別、及び年間の勤務時間や収入がわかるので、スタッフが1ヶ月間の勤務時間や年収の上限に制限があるときには、事前にその制限を越えないように調整することができる。また、店長も店舗の人件費を容易に確認することができる。また、勤続年数が長く欠勤が少ないスタッフの友人は、まじめである可能性が高く、また店舗に友人がいることで店舗の他のスタッフとも馴染め定着する可能性が高くなるので、このリクルートを用いることで良いスタッフを採用することができる。また、実施形態の店舗スタッフ管理活用システム10において、センター処理サーバ200とセンターファイルサーバ300は、ネットワーク800に直接接続しないので、店舗11に関する情報や店舗11のスタッフ個人情報などを保護することができる。
【0069】
以上のように、本発明の店舗スタッフ管理活用システム及び店舗スタッフ管理活用システムの店舗スタッフ管理活用方法によれば、スタッフの勤務時間申請に基づいて勤務予定表を作成し、またスタッフから突発で休みの連絡があった場合でも替わりに勤務できる他のスタッフを探すことにより店舗のスタッフ管理をサポートし、更に現在働いているスタッフの友人に対してのリクルートをサポートすることができる。