特許第6306163号(P6306163)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6306163
(24)【登録日】2018年3月16日
(45)【発行日】2018年4月4日
(54)【発明の名称】王冠キャップ
(51)【国際特許分類】
   B65D 41/42 20060101AFI20180326BHJP
【FI】
   B65D41/42
【請求項の数】10
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2016-518545(P2016-518545)
(86)(22)【出願日】2013年6月14日
(65)【公表番号】特表2016-523778(P2016-523778A)
(43)【公表日】2016年8月12日
(86)【国際出願番号】ES2013070389
(87)【国際公開番号】WO2014198967
(87)【国際公開日】20141218
【審査請求日】2016年6月9日
(73)【特許権者】
【識別番号】514036656
【氏名又は名称】デサロジョス タマリット プラザ エセエレ
(74)【代理人】
【識別番号】110000338
【氏名又は名称】特許業務法人HARAKENZO WORLD PATENT & TRADEMARK
(72)【発明者】
【氏名】タマリット リオス,ラモン
【審査官】 矢澤 周一郎
(56)【参考文献】
【文献】 実開昭57−098245(JP,U)
【文献】 実開昭52−047043(JP,U)
【文献】 実開昭48−032446(JP,U)
【文献】 実公昭09−014325(JP,Y1)
【文献】 米国特許第02162182(US,A)
【文献】 米国特許第01978272(US,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65D 35/44−35/54
B65D 39/00−55/16
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ボトルの口のリムに適合されたあと、複数の折り目(3)を外周部に与える円形の胴体(2)を有するシートに基づいて構成された王冠キャップであって、
上記シートは上記円形の胴体(2)より生じた延長部(4)を含み、
上側の、外部または表側の領域(4a)と、下側の、内部または裏側の領域(4b)との2つの領域(4a、4b)を有する折り畳まれたアーム部を決定するための第1の横の折れ線(4c)を含み、上記下側の、内部または裏側の領域(4b)は上記外部または表側の領域(4a)と上記ボトルとの間に配置されるものであり、
上記延長部(4)の上記外部または表側の領域(4a)上に存在し、逆U字型の面(5)を有するフラップを決定する連続切片(5)と、を有することを特徴とする王冠キャップ。
【請求項2】
上記円形の胴体(2)は、涙滴型に曲がった凸状の突起部(9)を有することを特徴とする請求項1に記載のキャップ。
【請求項3】
上記涙滴型に曲がった凸状の突起部は、その内部にいくつかのリブ(10)を有し、
上記涙滴型に曲がった凸状の突起部は、上記延長部(4)の開始点に接するように配置されることを特徴とする請求項2に記載のキャップ。
【請求項4】
上記連続切片またはフラップ(5)は2つの側方側面と1つの上方側面とを与え、
上記連続切片またはフラップ(5)は上記外部または表側の領域(4a)に上記切片またはフラップ(5)の上記上方側面と向かい合った側面によって接続されていることを特徴とする請求項1に記載のキャップ。
【請求項5】
上記連続切片またはフラップ(5)は、その内部に少なくとも1つの補強リブ(6)を含み、
上記補強リブ(6)は、上記切片(5)を決定する直線に平行であることを特徴とする請求項1に記載のキャップ。
【請求項6】
上記連続切片またはフラップ(5)は、その内面に縦のリブを含むことを特徴とする請求項1に記載のキャップ。
【請求項7】
上記内部または裏側の領域(4b)は、第2の横の折れ線または脆弱線(7)を含み、
上記第2の横の折れ線または脆弱線(7)は、上記内部または裏側の領域(4b)を2つの部分に分割することを特徴とする請求項1に記載のキャップ。
【請求項8】
上記内部または裏側の領域(4b)は、上記折れ線または脆弱線(7)の上下に上記内部または裏側の領域(4b)の2つの部分に剛性を与えるための縦のリブ(8)を含むことを特徴とする請求項6に記載のキャップ。
【請求項9】
上記キャップは、上記外部または側の領域(4a)に、少なくとも2つの脆弱点または折り畳み点を含み、
上記脆弱点または折り畳み点は、上記外部または側の領域(4a)の折り畳みに好適であるように、上記連続切片またはフラップ(5)のそれぞれの側面で1つの脆弱点または折り畳み点を含むことを特徴とする請求項1に記載のキャップ。
【請求項10】
上記キャップは、上記円形の胴体(2)の縁または外周部に作られた直径の向かい合った両側面に2つの切り目(11)を含むことを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載のキャップ。
【発明の詳細な説明】
【発明の詳細な説明】
【0001】
〔発明の目的〕
本発明は、別の素材で作られてもよい、金属板によって構成された型を有するボトルに対する王冠キャップである。該王冠キャップは、オープナーを必要とせずに該キャップを除去する手段によってボトルを開封する動作に好適な構造を有する構成を特に与える。
【0002】
本発明の適合分野は、キャップの工業的な製造を目的とする分野に包含されるものであり、特に王冠型キャップの範囲に着目する。
【0003】
〔発明の背景〕
王冠型のボトルキャップは広く知られており、キャップがボトルのリムの上に、その外周部全体に適合されることを考慮すれば、該ボトルは、該ボトルからキャップを除去する多くの場合において、オープナーが必要である。しかし、オープナーの使用を避けるために、本発明の場合のように、手で開ける手段を有する王冠キャップの型もある。
【0004】
しかし、そして本分野の現状を参照したところ、以下の内容に注意すべきである。オープナーを用いずに開封可能である王冠キャップの別の型が既知であったとしても、本明細書が主張し、説明するものと同様の技術的、構造上の、および構成的な特徴を示すキャップの存在は、少なくとも出願人にとって未知である。
【0005】
〔発明の詳細〕
したがって、本発明の対象である王冠キャップは、好適には、金属板またはシートに基づいて構成されるが、プラスチックのような他の素材から製造されたものであってもよいことを考慮すれば、これに限定されることはなく、王冠キャップは、ボトルの口のリムに適合するように生成された複数の折り目が外周部に設けられた円形の胴体に基づいて構成されており、上記円形の胴体の縁から伸長し、折り畳まれたときに折り畳まれたアーム部を決定する、側方延長部を有し、該アーム部はキャップの手動開封手段を構成する。
【0006】
したがって、本発明の1態様は、請求項1に記載の王冠キャップである。
【0007】
具体的には、上述の延長部は連続切片を与える。連続切片は逆U字型の面を有するフラップを決定する。そして好適には、フラップの側面に沿って外周部に補強リブを有する。フラップは、上記アーム部を持ち上げることによって形成された三角形を支持することを目的としており、アーム部を持ち上げることは、フラップの逆U字型の面の分離に寄与する。フラップは、リムまたはキャップの土台に対して立ち上がり、ボトルからキャップを分離するためにキャップ一式を持ち上げる。脆弱点または脆弱線は、上記切片またはフラップの両側面に配置され、三角形を形成するための外部の領域の折り畳みに寄与する。逆U字型の切片またはフラップは、2つの側方側面と1つの上方側面とを提供する。逆U字型の切片またはフラップは、上記上方側面の向かい合う側面によって外部の領域に接続される。側方側面は平行であっても平行でなくてもよく、換言すれば、切片またはフラップは正方形または三角形、または台形といった形状を与える。また同様に、切片またはフラップは、たとえば、V字型のような、上述のものと同等な他の形状を有してもよい。
【0008】
また同様に、キャップの側方延長部は、脆弱線を与える。脆弱線は、折り畳まれたときに、アーム部の内側または後部がボトルに接した状態を維持する。そしてアーム部が持ち上げられたときに、該延長部を容易に折り畳み、逆U字型の面を有する切片またはフラップに沿った三角形の三つの側面を形成することを可能とする。
【0009】
加えて、上述の折り畳まれたアーム部または延長部は、また、上述の脆弱線の上側および下側の部分において縦のリブを有してもよい。縦のリブは、上記領域を折り畳んだときに、本体全体の剛性について保証を与える。切片またはフラップは、また同様に、その上方側面の上にある補強リブに対して、垂直または垂直ではない補強リブを上方側面に与えてもよい。
【0010】
したがって、王冠キャップは、ボトルの口のリムに適合させられたあと、複数の折り目が外周部に与えられた円形の胴体を有するシートに基づいて構成される。上記シートは円形の胴体から生じた延長部を含み、延長部は、上側の、外部または表側の領域と、外部または表側の領域とボトルとの間に配置された、下側の、内部または裏側の領域との2つの領域を有する、折り畳まれたアーム部を決定するための第1の横の折れ線を含む。そして、延長部は、逆U字型の面を有するフラップを決定する、該延長部の外部または表側の領域上の連続切片を、含む。
【0011】
上記構成に基づいて、キャップを分離し、ボトルを開封するために、延長部の自由端または第1の横の折れ線で折り畳まれたアーム部を持ち上げることによって、逆U字型の面を有する切片またはフラップは、アーム部の上側または外部の領域から分離され、上記外部または上側の領域の変形の結果として、同一平面であることをやめる。上記変形は、好適には、上記フラップまたは切片の両側面で上側または外部の領域に作られた脆弱点または折り畳み点、または脆弱線または折れ線によって起こされる。また同様に、上記フラップの上記上側は、ボトルの口においてキャップのリムの上の支持点または支持領域となる。
【0012】
上記脆弱点または折り畳み点、または脆弱線または折れ線は、外部または上側の領域、または内部または下側の領域に配置されてもよい。アーム部を持ち上げると、これにより、上記点または線で領域の折り畳みが起こり、フラップの上方側面は上述のように、ボトルの口に適合するキャップのリムに接し、フラップのそばに三角形を生成する。フラップの表面は30°から60°の間の角度で上記リムに接するようになり、可能な限り、ほぼ45°に近いことがより好適である。
【0013】
一方、本発明の他の特徴によれば、キャップの円形の胴体の上側の部分に、涙滴型の曲がった凸状の突起部が想像される。該突起部はその中にいくつかのリブが与えられ、該リブは側方延長部の開始点に接している。この方法では、延長部のアーム部を持ち上げることによってU字型の切片を立ち上げる。そして延長部の開始点に力を及ぼして上記涙滴型の曲がった凸状の突起部が崩れ、キャップの側面の折り目の分離に寄与する。したがって、延長部のアーム部を持ち上げることと組み合わせて、キャップの開封を容易にすることに寄与する。
【0014】
最後に、キャップは円形の胴体の外周部の向かい合った両側面に、2つの小さな横の切り目を含んでもよい。横の切り目は、側面のアーム部を持ち上げたあと、延長部の開始点に逆U字型の切片の力を及ぼし、そして、外周部の上記2つの向かい合った点で、キャップの折り畳みに好適である、キャップの上側の部分にある涙滴型の曲がった凸状の突起部を最後に崩し、キャップを最終的に開封することを容易にする。
【0015】
〔図面の説明〕
これまでに説明した内容を補足し、本発明の特徴をよりよく理解する一助とする目的で、制限的ではなくむしろ実例となる図の組が、本明細書に添付されている。
【0016】
図1は本発明の対象である、王冠キャップの実施形態の例の植物図である。王冠キャップは、配置される前の十分に展開された状態で示される。
【0017】
図2は本発明による王冠キャップの例の透視図を示す。王冠キャップは図1で示されたものであり、図2の場合では、側方延長部が部分的に折り畳まれた状態で示される。
【0018】
図3は本発明のキャップの側方延長部の拡大された詳細の立面図であり、伸張された状態で示す。
【0019】
図4図1および図2で示した、本発明による王冠キャップの例の透視図をもう一度示したものである。図4では、側方延長部が折り畳まれた状態で、折り畳まれたアーム部を形成し、ボトルの口のリムに適合したときに見られるように、折り畳まれた状態にある円形の胴体の外周部を有することを示す。
【0020】
図5は組み立て前の状態(図1)からボトル上に組み立てられる(図4)までのキャップの展開を示す。
【0021】
図6は本発明の対象であるキャップの開封処理を示す。
【0022】
〔発明の好適な実施形態〕
上述の図面に基づいて、本発明の対象である王冠キャップの実施形態について、限定的ではなくむしろ好適な例を以下に説明する。
【0023】
したがって、上記図面に示すように、キャップ(1)は、円形の胴体(2)に基づいて構成されている。キャップ(1)は、従来から用いられている、ボトルの口の上にキャップを取り付けた後に、該キャップをボトルの口のリムに適合させるための複数の折り目(3)を有する環状の領域を外周部に与える。キャップ(1)は、折り畳みの為に設計された、上記円形の胴体の縁から生じた側方延長部(4)を特に有し、したがって、折り畳まれたアーム部を決定する。アーム部はキャップの開封を可能とするための部材を構成する。
【0024】
上記側方延長部(4)は、横の折れ線(4c)に分けられることによって、上側(4a)および下側(4b)の2つの領域に分割される。ここでこれら2つの領域は、上側の領域(4a)がキャップの外部または表側の部分に配置され、下側の領域(4b)はキャップの内側または裏側の部分に配置され、上記下側の、内側または裏側の領域(4b)は、具体的にはボトルと上側の、外部または表側の領域(4a)との間に配置されるように、上述のアーム部を形成するように折りたたまれる。
【0025】
この延長部(4)の上側の、外部または表側の領域(4a)に、逆U字型の切片(5)があり、逆U字型の切片(5)は、上記切片の縁に沿って補強リブ(6)を有する。上記逆U字型の切片(5)は、具体的にはその側面の1つによって延長部(4)に接続され、逆U字型の切片(5)のほかの3つの側面は、上記延長部(4)に対して使用前は同一平面上に存在するが、上記延長部(4)とは独立している。逆U字型の切片の上方側面は、上記U字型の切片(5)のほかの2つの側面に対して垂直であり、以下に説明するような、キャップの開封を可能とする支持側面を構成する。
【0026】
また同様に、下側の、内側または裏側の領域(4b)は、またボトルに接する横の脆弱線(7)を有する。そして、側方延長部(4)が折り畳まれたときにアーム部全体に剛性を与える目的で、上記脆弱線(6)の上下に縦のリブ(8)が存在する。
【0027】
一方、キャップ(1)の上方側面において、円形の胴体(2)の中央領域で涙滴型の曲がった凸状の突起部(9)が構想されてきた。涙滴型の曲がった凸状の突起部(9)は、側方延長部(4)の開始点に接して、その内側に配置された複数のリブ(10)を与える。
【0028】
最後に、任意の方法で、キャップ(1)は円形の胴体(2)の外周部である環状の領域における向かい合った両側面の縁の上に作られた、2つの切り目(11)を有する。2つの切り目(11)は、アーム部が持ち上げられたときに開くことによって、キャップの開封を容易にするものである。
【0029】
図1は、ボトルの口の上に配置され、ボトルを密封する前の状態にある、本発明の対象であるキャップを示す。図1は、延長部(4)が、キャップの残りの部材のように、上側の、表側の外部の領域(4a)と、下側の、表側の内部の領域(4b)との2つの領域に折り畳まれる前の状態を示している。図2は、ボトル上に組み立てられる前の状態にあるキャップを示している。図2のキャップは、キャップの円形の胴体に垂直に配置された延長部(4)を有する。図3は、キャップ(1)の開封用のアーム部を変形するための脆弱線(4c)で折り畳む前の、延長部(4)および2つの領域(4a、4b)の詳細を示す。一方、図4は、ボトルの口の上に既に配置されている、本発明の対象であるキャップ(1)を示す。図示しないが、ここでキャップの折り目(3)は、ボトルに適合しており、延長部(4)は、互いに折り畳まれた2つの領域(4a、4b)を有するアーム部を形成することが見られる。図5では、ボトル上のキャップ組み立ての展開を示す。
【0030】
王冠キャップの異なる部分に配置されたリブは、力を伝達し、キャップの開封を可能とするために主に補強要素として重要であることに注意すべきであるが、リブの大きさや数は、キャップの素材に依存するであろうことを強調すべきである。
【0031】
図4の状態にボトルの上にキャップ(1)を配置したあと、以下のステップを用いて簡便な方法で開封を十分に進めることができる。これらのステップは、上述のキャップの開封を実施するものであり、図6に示される。
【0032】
・まず、折れ線(4c)でアーム部を持ち上げる。好適には、アーム部を手の親指で持ち上げる一方、残りの指でボトルのネック部を把持する。アーム部が、キャップの円形の胴体に接する領域のまわりを旋回し始めるように、該アーム部を持ち上げる。上記折れ線は、直角の角を含められず、この点に上向きの力が、好適には親指によって加えられることを考えれば、親指が切れないように、上記点で曲線が生成される。
【0033】
・2つの折り畳まれた領域(4a、4b)を有するアーム部の下端を構成する、延長部の脆弱線(4c)に対して親指によって及ぼされた力は、2つの動きを引き起こす。2つの動きは、一方では上側の、外部または表側の領域(4a)に関して逆U字型の面(5)を有する切片(5)の側方と上方の3つの側面を同一平面から分離させ、同様に、折れ線(7)で下側の、裏側または内側の領域(4b)を折り畳む。上側の領域(4a)から切片(5)の3つの側面を分離することは、脆弱点または折り畳み点の配置によって好適であってもよい。上記脆弱点または折り畳み点は、脆弱線または折れ線(図示せず)になってもよく、連続切片(5)のそれぞれの側面で外部または表側の領域(4a)の中に配置されてもよい。したがって、指で延長部(4)のアーム部を持ち上げることにより、下側または内部の領域(4b)は折れ線(7)で折り畳まれ、上側または外部の領域(4a)は切片(5)の面と外部の領域(4a)とが同一平面であることを止めさせるように、上述の脆弱点または脆弱線の位置で折り畳まれる。
【0034】
・前の動きにより、キャップの上述の部材の構成およびキャップの異なる部分に組み込まれた補強リブおよび折れ線または脆弱線のおかげで、脆弱線で2つの部分に折り畳まれた下側の、裏側または内部の領域(4b)と表側の、外部または上側の領域(4a)とによって三角形が生成される。表側の、外部または上側の領域(4a)もまた、三角形の2つの側面を形成する部分に折り畳まれ、三角形の第3の側面は、表側の、上側または外部の領域(4a)の中に存在する切片の逆U字型の面(5)によって形成される。
【0035】
・上方側面は、互いに平行かつ上方側面に対して垂直である、2つの側方側面とともに、逆U字型の切片(5)を構成する。逆U字型の切片(5)は、別の平面にある、外部の領域(4a)から分離し、キャップのリムで、キャップの円形の胴体に有する延長部(4)の接触領域で三角形の支持側面を構成する。具体的には、上記接触領域は、上記切片の支持点または支持領域を生じるものである。
【0036】
・一度、逆U字型の切片(5)の側面が表側の領域に立ち上がり、好適には親指によってアーム部を押し上げ続けるならば、キャップの接触領域または支持領域上にある逆U字型の切片(5)を上記支持する側面の力または圧力は、キャップの円形の胴体の変形を引き起こす。そして、同様に、キャップの上側の部分に配置された、涙滴型の曲がった凸状の突起部(9)に、リブ(10)を通じて押す力の伝達は集約され、上記涙滴型の曲がった凸状の突起部(9)の折り畳みと、続いて起こるキャップの変形とを生じると、ボトルの口からキャップを除去することを可能とし、したがって、ボトルを開封する。
【図面の簡単な説明】
【0037】
図1】本発明の対象である、王冠キャップの実施形態の例の植物図である。王冠キャップは、配置される前の十分に展開された状態で示される。
図2】本発明による王冠キャップの例の透視図を示す。王冠キャップは図1で示されたものであり、図2の場合では、側方延長部が部分的に折り畳まれた状態で示される。
図3】本発明のキャップの側方延長部の拡大された詳細の立面図であり、伸張された状態で示す。
図4図1および図2で示した、本発明による王冠キャップの例の透視図をもう一度示したものである。図4では、側方延長部が折り畳まれた状態で、折り畳まれたアーム部を形成し、ボトルの口のリムに適合したときに見られるように、折り畳まれた状態にある円形の胴体の外周部を有することを示す。
図5】組み立て前の状態(図1)からボトル上に組み立てられる(図4)までのキャップの展開を示す。
図6】本発明の対象であるキャップの開封処理を示す。
図1
図2
図3
図4
図5
図6