特許第6306172号(P6306172)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ マンチキン・インコーポレイテッドの特許一覧

(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6306172
(24)【登録日】2018年3月16日
(45)【発行日】2018年4月4日
(54)【発明の名称】こぼれない飲用容器
(51)【国際特許分類】
   B65D 47/06 20060101AFI20180326BHJP
   A47G 19/00 20060101ALI20180326BHJP
   A47G 19/22 20060101ALI20180326BHJP
【FI】
   B65D47/06 400
   A47G19/00 D
   A47G19/22 D
【請求項の数】20
【全頁数】23
(21)【出願番号】特願2016-523938(P2016-523938)
(86)(22)【出願日】2014年10月15日
(65)【公表番号】特表2016-539863(P2016-539863A)
(43)【公表日】2016年12月22日
(86)【国際出願番号】US2014060744
(87)【国際公開番号】WO2015057871
(87)【国際公開日】20150423
【審査請求日】2016年6月15日
(31)【優先権主張番号】61/891,409
(32)【優先日】2013年10月16日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】62/000,887
(32)【優先日】2014年5月20日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】14/514,186
(32)【優先日】2014年10月14日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】514325044
【氏名又は名称】マンチキン・インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100108855
【弁理士】
【氏名又は名称】蔵田 昌俊
(74)【代理人】
【識別番号】100103034
【弁理士】
【氏名又は名称】野河 信久
(74)【代理人】
【識別番号】100153051
【弁理士】
【氏名又は名称】河野 直樹
(74)【代理人】
【識別番号】100179062
【弁理士】
【氏名又は名称】井上 正
(74)【代理人】
【識別番号】100189913
【弁理士】
【氏名又は名称】鵜飼 健
(74)【代理人】
【識別番号】100199565
【弁理士】
【氏名又は名称】飯野 茂
(72)【発明者】
【氏名】ダン、スティーブン・ブライアン
(72)【発明者】
【氏名】ハザリール、マーク・エー.
(72)【発明者】
【氏名】ジョンソン、ケビン・ダグラス
(72)【発明者】
【氏名】サックストン、マシュー・ジョセフ
【審査官】 田口 傑
(56)【参考文献】
【文献】 米国特許出願公開第2011/0084084(US,A1)
【文献】 米国特許第04193519(US,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65D 35/44 − 35/54
B65D 39/00 − 55/16
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
中央から外向きに延在する突出部を有する閉じた下端部内へと下向きにおよび内向きに延在する開放円形上端部を備えた円錐台形内壁を有する鍔部であって、前記鍔部が、
前記開放円形上端部の内面に沿って配置構成された支持表面と、
容器に確実に固定するために設けられた、前記鍔部の底端部に隣接して配設された固定具組立体と、
流体を導通するために前記円錐台形内壁に配設された複数の通路と、
様々な流路を画定する、前記支持表面と放射方向に隣接して配設された複数の突起と、を備える鍔部と
前記円錐台形内壁の形状と実質的に同様の第1の円錐台形表面を有し、前記突出部を受容しその上に固着するための盲孔凹部を下面上の中央に有する、環状封止体と、
を備える、こぼれない鍔部および弁の組立体。
【請求項2】
前記鍔部の前記底端部が、前記鍔部と前記容器との間でガスケットを受容するように適合される、請求項1に記載のこぼれない鍔部および弁の組立体。
【請求項3】
前記環状封止体が、前記容器内への空気の移送を可能にするように適合された1つまたは複数の一方向の空気弁を含む、請求項1に記載のこぼれない鍔部および弁の組立体。
【請求項4】
前記環状封止体が、前記流路が前記環状封止体によって覆われるようにして、前記支持表面に対してその周縁部を封止するように付勢される、請求項1に記載のこぼれない鍔部および弁の組立体。
【請求項5】
前記環状封止体の前記周縁部が、使用者の口によって生成される吸引力に応じて前記支持表面から持ち上げられるとき、前記流路のうちの少なくとも1つが、前記周縁部の内部と前記鍔部の前記支持表面との間に流体連通経路を形成するように部分的に露出され、このことにより流体が前記流路を通って前記使用者の前記口の中へと流れることを可能にする、請求項4に記載のこぼれない鍔部および弁の組立体。
【請求項6】
前記円錐台形内壁が、
前記突出部の基部から第1の同心縁部まで放射方向外向きに拡張する閉じた下側壁と、
中間壁であって、前記閉じた下側壁の前記第1の同心縁部から放射方向外向きに離れる方向へと、所定の角度で前記中間壁の上端部における第2の同心縁部に向かって延在する、中間壁と、
前記中間壁の前記上端部から、前記鍔部の前記開放円形上端部に放射方向外向きに離れる方向に延在する別の中間壁へと、放射方向外向きに拡張する放射方向桟部と、
を備える、請求項1に記載のこぼれない鍔部および弁の組立体。
【請求項7】
前記複数の通路が、前記円錐台形状の内壁の前記閉じた下側壁に配設された、請求項6に記載のこぼれない鍔部および弁の組立体。
【請求項8】
前記複数の通路が、前記円錐台形状の内壁の前記中間壁に配設された、請求項6に記載のこぼれない鍔部および弁の組立体。
【請求項9】
前記複数の通路が、前記円錐台形状の内壁の前記放射方向桟部に配設された、請求項6に記載のこぼれない鍔部および弁の組立体。
【請求項10】
前記突出部の上縁部が、同心肩部を画定するために、前記突出部の軸部の外面の下側部分を越えて放射方向外向きに延在する、請求項1に記載のこぼれない鍔部および弁の組立体。
【請求項11】
前記環状封止体が、前記盲孔凹部の同心縁部から内向きに延在する、前記突出部の前記同心肩部を受容し固着する同心フランジを備える、請求項10に記載のこぼれない鍔部および弁の組立体。
【請求項12】
前記環状封止体が、上面上のその中央において、前記環状封止体を前記鍔部から取り外すのを容易にするための放射方向外向きに延在するフランジを有する隆起した部分をさらに備える、請求項1に記載のこぼれない鍔部および弁の組立体。
【請求項13】
前記複数の放射方向の突起が、外向きに前記鍔部の前記支持表面に隣接して突出する、請求項1に記載のこぼれない鍔部および弁の組立体。
【請求項14】
前記複数の放射方向の突起が、前記環状封止体の前記周縁部の下面から離れる方向に、前記鍔部の前記支持表面に向かってこれに隣接して突出する、請求項1に記載のこぼれない鍔部および弁の組立体。
【請求項15】
閉じた下端部内へと下向きにおよび内向きに延在する上側開放端部を備えた円錐台形状とされた内壁を有する鍔部であって、前記鍔部が、
前記閉じた下端部から外向きに離れる方向へと延在する突出部と、
前記上側開放端部に隣接する内面に沿って配置構成された支持表面と、
流体を導通するために前記円錐台形状とされた内壁に配設された少なくとも1つの開口と、
容器に確実に固定するために設けられた、前記鍔部の底部に隣接して配設された固定具組立体と、を備える、鍔部と、
前記鍔部の前記円錐台形状とされた内壁の形状と実質的に同様の円錐台の形態で構築された第1の表面を有し、前記突出部上に受けられ固着されることになる相互接続部分を下面上に有する、環状封止体と、
を備える、こぼれない鍔部および弁の組立体。
【請求項16】
前記環状封止体の周縁部と前記支持表面との間の封止接続によって閉じられる様々な流路を画定する、前記支持表面と放射方向に隣接して配設された複数の突起をさらに備える、請求項15に記載のこぼれない鍔部および弁の組立体。
【請求項17】
前記環状封止体の前記周縁部が、使用者の口によって生成される吸引力に応じて前記支持表面から持ち上げられるとき、流体が前記使用者の前記口の中へと流れることを可能にするために、前記流路のうちの少なくとも1つが、前記容器の内部から、前記円錐台形状とされた内壁の前記少なくとも1つの開口を横切り、前記鍔部と前記環状封止体との間に画定された空洞を通り、前記流路を通る、流体連通経路を形成するように、部分的に露出される、請求項16に記載のこぼれない鍔部および弁の組立体。
【請求項18】
前記円錐台形状とされた内壁が、
前記突出部が上向きに延在する起点である閉じた下側水平桟部と、
中間壁であって、前記閉じた下側水平縁部の周縁から外向きに離れる方向へと、所定の角度で前記中間壁の上端部に向かって延在する、中間壁と、
前記中間壁の前記上端部から、前記鍔部の前記上側開放端部に放射方向外向きに離れる方向に延在する別の中間壁へと、外向きに延在する放射方向桟部と、
を備える、請求項15に記載のこぼれない鍔部および弁の組立体。
【請求項19】
前記突出部の上縁部が、同心肩部を画定するように放射方向に外向きに延在し、前記環状封止体の前記相互接続部分が、凹部の一番外側の同心縁部から内向きに延在する、前記突出部の前記同心肩部を受容し固着する同心フランジを有する凹部を備える、請求項15に記載のこぼれない鍔部および弁の組立体。
【請求項20】
容器と、
閉じた第2の端部内へと下向きにおよび内向きに延在する開いた第1の端部を有する円錐台形状の内壁を有する鍔部であって、前記鍔部が、
前記容器に確実に固定するために設けられた、前記鍔部の底部に隣接して配設された固定具組立体と、
前記閉じた第2の端部から外向きに離れる方向へと延在する突出部と、
前記開いた第1の端部に隣接する内面に沿って配置構成された支持表面と、
流体を導通するために前記円錐台形状の内壁に配設された少なくとも1つの開口と、を備える、鍔部と、
前記鍔部の前記円錐台形状の内壁の形状と実質的に同様の円錐台形の円盤の形態で構築された第1の表面を有し、前記突出部上に受けられ固着されることになる盲孔凹部を下面上の中央に有する、環状封止体と、
を備える、こぼれない容器組立体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、各々の内容の全体が本明細書において参照により本開示に組み込まれる、2013年10月16日に出願された仮特許出願第61/891,409号、2014年5月20日に出願された米国仮特許出願第62/000,887号、および2014年10月14日に出願された米国特許出願第14/514,186号に対する優先権を主張する。
【0002】
主題である開示は、飲用容器に関する。より具体的には、使用者が容器の任意の周縁部に沿って飲むことおよび容器組立体内から流体を引き出すことのできる起点である、360度封止された唇包囲体を有する、こぼれ防止飲用容器組立体に。
【背景技術】
【0003】
様々な種類のこぼれ防止容器が知られている。親が従来の哺乳瓶から乳児を引き離そうするときには、通常は、その子供が従来の頂部開放型のカップを困難なく取り回して使用できるまで、飲み口を有する暫定的なまたは移行用のこぼれ防止容器が有用である。残念ながら小さい子供は、これら数年の発達期においては、従来型の開放型カップの把持と支持とを完全に制御することは困難である。結果として、乳児または子供が自分のカップを押し倒したときに、こぼれが頻繁に発生し、このこぼれが、地面、自分自身、またはそれ以外の場所に対する、実質的な漏れを引き起こす。
【0004】
飲用容器のためのこぼれない容器の蓋が、多年にわたって長い間求められてきた。自動車などの移動する車両内で使用されることになるホットコーヒー容器のための蓋などの、動いている人が使用するための、流体が充填される容器のための様々な蓋材が製造されている。しかしながら、従来型のこぼれない容器の蓋は一般に、使用者が容器の蓋から飲むことのできる起点である特定の領域を制限することに加えて、比較的複雑な部品および弁構造を必要とした。
【0005】
したがって、倒されたときに簡単にはこぼれない移行用のカップの開発の必要性が存在する。
【発明の概要】
【0006】
下向きにおよび内向きに閉じた下端部内に延在する円形上端部を有する円錐台形状の内壁を有する鍔部を備える、こぼれない鍔部および弁の組立体。閉じた下端部は、可撓性の環状封止体を受容するようにその中心から外向きに延在する、突出部を有する。円形上端部の上縁部の内面に沿って、支持表面が配置される。複数の突起が、支持表面と放射方向に隣接して配設され、支持表面に沿って様々な流路を画定する。複数の通路が、円錐台形状の内壁において突出部の周囲に放射方向に配設される。可撓性の環状封止体は、円錐台形状の内壁の形状と実質的に同様の内部形状を有する円錐台形の円盤の形態で構築される。可撓性の環状封止体は、下面上のその中央に、突出部を受容しその上に固着するための盲孔凹部を有する。鍔部の底部において、鍔部を容器に確実に固定するために提供される、取り付け機構が提供される。
【0007】
以下の図面を参照して、本開示の様々な例示の実施形態が詳細に説明され、この場合類似の参照符号は、同一のまたは同様の構成要素またはステップを指す。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】主題である開示による、1対の取っ手を有する鍔部を有する例示のこぼれない容器組立体の分解図。
図2】こぼれない容器組立体の側面図。
図3】取っ手を有さないこぼれない容器組立体の分解図。
図4】主題である開示による、へりに沿った任意の角度から摂取可能な、こぼれない容器組立体の上側斜視図。
図5】主題である開示による、へりに沿った任意の角度から摂取可能な、こぼれない容器組立体の上側斜視図。
図6】使用中にこぼれない容器組立体を困難なく取り回している乳児を描いた図。
図7】使用中にこぼれない容器組立体を困難なく取り回している乳児を描いた図。
図8】こぼれない容器組立体の上端部の断面図。
図9】鍔部の内向き鍔部表面縁部および環状封止体の内向き封止表面縁部の分解断面図。
図10】使用中のこぼれない容器組立体の上端部の断面図。
図11】例示の鍔部の上面図。
図12】鍔部の底面図。
図13】環状封止体の底面上に複数の隆起した突起および間隙が配設された、こぼれない容器組立体の上端部の断面図。
図14】突出部を覆う固着位置から環状封止体を取り外すためのつまみを有する、こぼれない容器組立体の上端部の断面図。
図15】環状封止体および鍔部を通して貫通通路が配設された、こぼれない容器組立体の上端部の断面図。
図16】こぼれない容器組立体の中心からずらして配設された空気通気通路の断面図。
図17】主題である開示による、別の例示の環状封止体を有するこぼれない容器組立体の分解図。
図18】環状封止体上におよび鍔部上にそれぞれ隆起した突起および間隙が配設された、図17におけるこぼれない容器組立体の上端部の断面図。
図19】環状封止体上におよび鍔部上にそれぞれ隆起した突起および間隙が配設された、図17におけるこぼれない容器組立体の上端部の断面図。
図20】こぼれない容器の別の上側斜視図。
図21】1対の取っ手を有する鍔部を含む、こぼれない容器組立体の分解図。
図22】延長フランジを有する環状封止体を有する、こぼれない容器の断面図。
図23】こぼれない容器の円錐台形鍔部の上側斜視図。
図24】こぼれない容器の円錐台形鍔部の下側斜視図。
図25】こぼれない容器の円錐台形鍔部の上面図。
図26】こぼれない容器の円錐台形鍔部の底面図。
図27】主題である開示による、こぼれない容器の円錐台形鍔部の側面図。
図28】こぼれない容器の円錐台形鍔部の断面図。
図29】こぼれない容器の環状封止体の上側斜視図。
図30】こぼれない容器の環状封止体の下側斜視図。
図31】こぼれない容器の環状封止体の上面図。
図32】こぼれない容器の環状封止体の底面図。
図33】こぼれない容器の環状封止体の側面図。
図34】こぼれない容器の環状封止体の断面図。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明の具体的な実施形態が、ここで図面を参照してより詳細に説明される。
【0010】
図1および図2は、例示のこぼれない飲用容器組立体100の分解図および組み立てられた側面図を示す。飲用容器組立体100は、容器10と、復元力のある封止リング11と、鍔部20と、環状封止体40と、を含む。容器組立体100は、開放型カップへと移行するための運動能力の協調が不足している可能性のある小さい子供および/または大人を助けるのに貢献する。容器組立体100は、使用者がへり26の周囲のどこからでも啜るかまたは飲むことが容易にできるようにする。
【0011】
図1図2において示される容器10は、形状が実質的に中心軸(A)を中心とした円筒形であり、側壁12と、第1の開放端部13と、第2の閉じた端部14とを有する。容器10の第1の開放端部13は、容器10内に保管された流体を受容するように適合された、中央開口部13aを有する。容器10が、正方形形状または他の好適な丸みを帯びた形状など、流体の保持ならびに鍔部20および環状封止体40の受容が可能な任意の好適なサイズまたは形状をとり得ることを理解されたい。
【0012】
鍔部20は、円錐台形の円筒形状であってよい。図8において示されるように、鍔部20は、上向きに面し容器10の上端部13a内に存在する、上面22aを含む。鍔部20は、組み付けたときに環状封止体40から離れる方向へ容器10に向かって下向きに面する、下面22bも含む。
【0013】
この実施形態によれば、鍔部20は、鍔部20の側部20aから延在する、1対の取っ手17を含む。取っ手17は、外向きにおよび下向きに延在して、2つの湾曲した腕部を形成する。取っ手17は、容器組立体100の容器10を把持するのに困難を有する場合のある乳児または人に、追加の利点を提供する。図7において示されるように、取っ手17は、使用者が取っ手17の腕部によって容器10を、しっかりと掴んで安定した様式で、困難なく把持するのを可能にする。
【0014】
鍔部20は、第1の直径を有する下端部23と、第2のより大きい直径を有するへり26に隣接した上端部26aとを含む。上端部26aおよび下端部23は、同心肩部15を画定する接合部において繋がっている。固着固定具組立体は、鍔部20の下端部23を容器10に固着するように適合される。
【0015】
同心肩部15において、鍔部20の上端部26aの直径は、鍔部20の外側側部20aの同心の形状を画定するより大きい直径へと外向きに拡張する。鍔部20の上端部26aのより大きい直径は、同心肩部15から、鍔部20の一番上の端部すなわちへり26に隣接する上側のへり26まで、上向きにおよび外向きに裾広がりになる。
【0016】
環状封止体40は、図1図8図13〜16、図17〜19、図21〜22、および図29〜34において示されるように、円錐台形の円盤の形態で構築される。環状封止体40は、組み付けたときに鍔部20の上面22aに隣接して存在する下面48bを含む。環状封止体40は、組み付けたときに鍔部20から離れる方向で上向きに面する、上面48aも含む。環状封止体40の下面48bは、組み付けたときにこれが取り付けられる鍔部20の上面22aの円錐台形状を実質的に模倣する、円錐台形状を有する。
【0017】
組み付けたとき、環状封止体40は、鍔部20の開放上面22aに固着される。鍔部20の下端部23は、固定具組立体を介して容器10の上側開放端部13に固定される。組み付けられると、復元力のある封止材リング11は、容器10の上側開放端部13と鍔部20の同心肩部15との間に配設される。同心肩部15は、鍔部20の上端部26aの外面20aから下端部23を画定するより小さい直径を有する内面へと内向きに縮小するように構築される。鍔部の下端部23において設けられる固定具組立体は、雄ねじ24である。
【0018】
雄ねじ24は、図8において示されるように、容器10の上端部13の内側表面上に配設された様々な雌ねじ16と嵌合しこれに対して固着するための、鍔部20の下端部23に隣接して配設された固定具組立体接続部を構成し得る。ねじ山付き組立体の取り付け部がここでは示されているが、鍔部20と容器10との間の確実な組立体接続機構ための、様々な他の好適な構造が使用され得ることを理解されたい。
【0019】
図3は、本開示の主題による、鍔部20に取り付けられた取っ手を有さない、代替の鍔部20の設計を示す。理想的には、この設計は、主題である開示による容器組立体100の容器10の外面を確実に掴むことのできる、より優れた運動能力を有するより成熟した子供または個人による使用のために適合される。
【0020】
図4〜5は、この飲用容器組立体100の利点のうちの1つを描いている。すなわち、この主題である開示によれば、使用者は、飲用容器組立体100のへり26から、鍔部20の頂端部のへり26の同心の周囲の(矢印によって示されるような)任意の場所において、飲むことができる。小さい子供にとり、この容器100から飲むことは、これがそのこぼれない弁組立体として突出する飲み口という従来の構造を含まないことから、標準的な大人用飲用カップから飲むという概念を模倣している。
【0021】
図6〜7において示されるように、容器組立体100は、哺乳瓶から標準的なカップ容器へと移行中の小さい子供にとって、特に有用で有益である。この移行中に、歩き始めの子供は、大人が従来のカップに対する場合のように、自身の唇を任意の箇所において鍔部20のへり26に押し付けて都合よく置くことができ、へり26に沿った任意の位置から流体を引き出すことができる。こぼれ防止容器組立体100の使用という正の強化は、自信、および従来のカップの使用へと移るための子供の能力を促進する。小さい子供に使用された状態で示されているが、こぼれない容器組立体100が任意の年齢の任意の個人によって使用され得ることを理解されたい。
【0022】
図8は、こぼれない飲用容器組立体100の一部分の詳細な断面図を描いている。示されるように、固定具組立体は、容器10の上端部13における内面あたりに設けられた雌ねじ16に螺合により取り付けられている、鍔部20の下端部23に配設された雄ねじ24を含む。容器10と鍔部20との間のねじ山付き接続部は、容器10内に収容される流体の漏れを防止するために、同心肩部15と容器10の上端部13との間に配設された復元力のある封止リング11によって、流体に関して封止される。
【0023】
図9における部分拡大図において示されるように、鍔部20は、上端部が上側のへり26において終端する外壁31を含むように構築され得る。上側のへり26のすぐ下方において、内向きに面する封止縁部41に並置される、鍔部20の内向きに面する鍔部表面縁部上には、当接または支持表面21aが設けられ、これは、環状封止体40の内向きに面する封止縁部41と封止係合するように適合される。示されるように、図9は、図10においてより詳細に示されるように、容器10から流体が流れ出ることを許される、鍔部20の内向きに面する鍔部表面縁部における支持表面21aと、環状封止体40の内向きに面する封止縁部41との間の、封止されていない開放構成を描いている。
【0024】
鍔部20の下端部23は、外面上に雄ねじ24が配設された、より小さい直径を有する下側円筒壁を画定する。鍔部20は、容器10の上端部13の中央開口部を覆う、円錐台形の支持部材として構築され得る。一般に、様々な壁が、鍔部の同心の内面21から、容器10に対する開口部13の中央部分を覆う内部下側壁33まで、内向きに延在する。
【0025】
鍔部20の上端部26aの近位に配設されたへり26に隣接して、鍔部20の上端部26aは、外向きに裾広がりとなる外形を形成する。中間下側壁32は、下向きに段状となった様式で放射方向内向きに延在して、容器10の開口部13の上方に中央内部下側壁33を画定する。一番下の内部下側壁33は、鍔部20内実質的に中央の位置において開口部13の上方に位置付けられる。
【0026】
言い換えれば、下側壁33は、突出部27の基部28から周縁部33aまで放射方向外向きに拡張する。突出部27は、鍔部20の開口部に対して実質的に中央に位置付けられ得る。中間壁32は、周縁部33aから放射方向上向きに、下側壁33から外向きに離れる方向へ所定の角度で第2の放射方向桟部37に向かって延在する。放射方向桟部37は次いで、放射方向外向きに同心の内面21へと所定の距離だけ拡張する。同心の内面21は、鍔部20の上端部26aに向かって、上向きに延在して外向きに裾広がりとなり、へり26で終端する。
【0027】
突出部27は、鍔部20の中央位置において、内部下側壁33から上向きに延在する。突出部27は、直立したきのこ形状の球根状頭部29を画定するように終端する、上向き柱体28を含む。球根状頭部29の外縁部30は、柱体28の外面を越えて放射方向外向きに延在する。球根状頭部29の外縁部30は、柱体28の外面を越えて放射方向外向きに延在する同心肩部30を画定する。突出部27は、下側壁33の単一の統合された部品として製作され得るか、または、別個の部品として製作されて下側壁33に永久的に取り付けられ得る。突出部27は、下側壁33上に確実にオーバーモールドされることおよび/または任意の他の好適な様式によってなど、様々な異なる方法で下側壁33に固着され得る。
【0028】
図8において示されるように、突出部27は、容器組立体100の内部で負の減圧圧力が高まったときに、外部環境から飲用容器組立体100内へと空気が通気して戻るのを可能にするための、通気孔36を含み得る。通気孔36は、以下で詳細に検討されるように、環状封止体40に設けられた一方向空気逆止弁開口42と整列され、流体連通され得る。
【0029】
鍔部20の下側壁33は、容器10の開口部13aの上方で、中央突出部27の基部から第1の所定の放射方向位置まで側方外向きに、放射方向に拡張する。下側壁33は、第1の所定の放射方向位置においてある角度で曲がり、中間壁32に沿って鍔部20の外側端部に向かって第2の所定の放射方向位置まで、放射方向上向きに延在する。この第2の位置において、鍔部20は、第2の放射方向桟部37において、鍔部20の外壁31の同心の内面21まで放射方向外向きにさらに拡張する。
【0030】
外壁31の同心の内面21は、外向きに裾広がりとなるへり26に向かって、上向きに第2の放射方向桟部37から離れる方向へと延在する。同心の内面21は、所定の半径の弧に沿って外向きに湾曲するように構築され得る。
【0031】
図8および図9は、へり26に隣接する鍔部20の鍔部内面縁部における支持表面21a上の突起38を示す。容器10の内側からの流体の流れが、環状封止体40の内向き封止表面縁部41と容器組立体100の鍔部20の鍔部内面縁部における支持表面21aとの間を自由に流れ得ることを保証するために、複数の均等に離間された隆起した突起38および隣接する間隙39が、鍔部20の上端部に沿って同心に設けられる。離間された隆起した突起38および隣接する間隙39は、流体が中を通って容器10の内側から、環状封止体40を起点に外向きに流れ得る、流体連通経路を形成する。
【0032】
隆起した突起38および間隙39の高さは、使用者によって吸引力が加えられたときに過度な困難を伴わずに封止が破られ得るようにするために、鍔部20の上側の内向き鍔部表面縁部おける支持表面21aに当接して静止している環状封止体40の一番外側の放射方向縁部45を鍔部20から持ち上げて離すために使用者によって必要とされる最低吸引力の量を、最適化するように構築される。隆起した突起38の高さは、封止を破り一番外側の放射方向縁部45を支持表面21aから持ち上げて離すために必要とされる吸引力の量を変更するように変更され得る。
【0033】
図8および図10は、所定の負の吸引圧力により鍔部20のへり26に吸引力が加えられるとき、環状封止体40の内向き封止表面縁部41が、吸引力の下で、封止を破り液体が支持表面21a上に構築された間隙39および環状封止体40の持ち上げられた内向き封止表面縁部41を通ってへり26の内面上を流れるのを可能にするのに十分な高さをもって、持ち上げられることになる例を示す。
【0034】
図8および図11は、鍔部20上に同心に配設された、複数の放射方向の開口34を示す。放射方向の開口34は、容器10内の流体が容器10から出て鍔部20を通り、開口34の上方であり環状封止体40の内向き封止表面縁部41の下方に設けられた貯留部空洞35の中に流れるのを可能にするための、様々な連絡経路を作り出す。様々な開口34が、様々な異なるサイズおよび/または形状で構築され得る。たとえば、開口34は、容器10から出る流体の流量を低減するために、より小さくされ得る。同様に、開口34は、容器10から出る流体の流量を大きくするために、より大きくされ得る。別法として、単一の容器において、開口34は変更され得、容器10から出る流体の流量を選択的に変更するために、いくつかをより小さくおよび/またはより大きくされ得る。
【0035】
外部大気から容器組立体100内へと戻る空気の通気を可能にするために、鍔部20に、少なくとも1つの空気通気開口36が設けられる。外部大気からの空気の進入は、使用者が容器10内から流体を吸い出すときに、容器10内の圧力が容器組立体100の外側の圧力と平衡状態になるのを可能にすることになる。使用者が容器から流体を吸い出すとき、容器組立体100内で、外部環境からの空気が一方向空気弁42および通気孔36を通して容器10の中へと引き込まれることを引き起こす、負の減圧圧力が作り出される。
【0036】
環状封止体40は、容器10の反対側で鍔部20を覆って配設されるように構築される。環状封止体40は、吸引カップと同様の形状に構築された円錐台形状を有する。環状封止体40と鍔部20との間の流体封止は、一番外側の放射方縁部45と、鍔部20のふち26に隣接する内向きに面する鍔部表面縁部における支持表面21aとの間に生じる。図8において示されるように、環状封止体40の円錐台形状の下端部は、鍔部20の内側の円錐台形状の上側側面を実質的に模倣する。所定位置では、環状封止体40は、封止を形成するように、容器組立体100の鍔部20の上側部分に付着し、これに対して実質的に突き合う。
【0037】
凹部43が、鍔部20の上面に面する、環状封止体40の下側表面に設けられる。突出部27の球根状頭部29によって画定される同心肩部30に付着するための係合とロック機構とを提供するために、同心フランジ44が、環状封止体40の凹部43の進入端部において内向きに延在する。すなわち、環状封止体40の凹部43は、同心フランジ44が球根状頭部29を覆うように摺動し、球根状頭部29の下方で同心肩部30上にロックするまで、球根状頭部29を覆うように押し下げられる。
【0038】
図12は、鍔部20の底面図を示す。図8および図12において示されるように、偏心開口部25が、下側壁33に設けられ、部分的に中間壁32に配設される。偏心開口部25は、使用者が、環状封止体40を押して突出部27から解除しそこから離すために、下方から偏心開口部25を通して(指などを)挿入可能とするために設けられる。このようにして、使用者は、容器組立体100の構成要素の部品を効率的に分解し、容器組立体100における様々な構成要素を完全に洗浄することができる。
【0039】
偏心開口部25を提供することの利点は、環状封止体40自体の封止機能を危うくする可能性のある環状封止体40の他の繊細な部分に損傷をもたらすことなく、使用者が自身の指を、繰り返し押すことに耐えることのできる環状封止体40のより厚い部分に押し付けることができることである。たとえば、一方向空気通気開口42に隣接するところで環状封止体40を押圧すること、または環状封止体40の内向き封止表面縁部41に逆らって引くことは、環状封止体40を様々な場所において、潜在的には永久的に変形および/または断裂させる可能性がある。これらの繊細な場所のうちのいくつかは、その封止機能を破壊する可能性のある、同心フランジ44、内向き封止表面縁部41、および/または一方向空気通気開口42である。
【0040】
再び図8を参照すると、環状封止体40は、通気孔36と連通する一方向空気弁42を含む。一方向空気弁42は、空気が外部環境から環状封止体40を通って空気通気孔36内へと通るのを可能にするように適合される。空気通気孔36は、中に流体が貯蔵される容器10内の内部容積と、流体連通している。以下で説明されるように、鍔部20上の様々な異なる場所にも配設され得る通気孔36と連通するために、一方向空気弁が、様々な異なる場所において設けられ得る。
【0041】
図10は、操作中の容器組立体100を描いている。使用時には、使用者が容器組立体100のへり26を自身の唇へと倒したとき、容器10内の流体は、鍔部20における放射方向に配設された開口34を通って流れ、環状封止体40の上端部に隣接する貯留部空洞35内に集まる。使用者が容器組立体100の縁部において吸引すると、環状封止体40の内向き封止表面縁部41は、鍔部20の同心の内面における支持表面21aから持ち上げられ、容器10の内部の流体は、容器組立体100のへりに加えられた吸引力の下で容器組立体100から引き出されるのを許される。すなわち、容器組立体100内の内部圧力が低減され、容器組立体100の内部に、容器組立体100の外側の大気圧に対する減圧状態が作り出される。結果として、容器組立体100内の内部圧力と容器組立体100を取り囲む大気圧との間の平衡圧力状態を再確立するように、大気の空気が、環状封止体40の中央に配置された一方向空気弁42を通して容器組立体100内に引き込まれ、また、鍔部20の中央に配置された通気孔36を通して容器組立体100内に引き込まれて戻される。
【0042】
再び図8を参照すると、突出部27を取り囲む環状封止体40の材料構造は、凹部43および同心フランジ44によって画定される内部空洞が、突出部27の延長された外縁部30を確実に受容し、保持し、その上にロックすることを可能とするために必要な剛性を提供するために、突出部27を取り囲む厚くされた隆起した部分46によって示されるように、実質的に盛り上げられおよび/または厚くされ得る。隆起した部分46は、隆起した部分46を突出部27上へとこれを覆うように下向きに押下する親指などの指を、困難なく支持するのに、実質的に十分な大きさである。隆起した部分46は、使用者の手の様々な部分を受容するのに好適な、人間工学的に負担のない様々な構成をとり得る。
【0043】
図11図13〜15、図18〜19、図22〜23、図25、および図28は、複数の隆起した部分38と間隙39とを有する鍔部20と環状封止体40とを含む、こぼれない容器組立体100の上端部の様々な図を描いている。隆起した部分38および間隙39は、環状リング40の底面上もしくは環状封止体40の内向き封止表面縁部41上か、または鍔部20の支持表面21a上のいずれかに、同心に配設される。図8図17〜19、図22〜23、図25、および図28において示されるように、隆起した突起38および間隙39が、環状封止体40の内向き封止表面縁部41上に入れ替え可能に配置され得るか、または鍔部20の支持表面21aの一部として一体化され得ることを理解されたい。隆起した突起38および間隙39は、容器10内の流体が中を通って環状封止体40の内向き封止表面縁部41と鍔部20の支持表面21aとの間の開口部から流出することのできる、様々な流路を画定する。
【0044】
図13〜16および図22は、突出部27に関する様々な構成を示す。特に、突出部27は、図13〜14および図22において示されるような中実の突出部27aの構造として、または、図15において示されるような開放構造もしくは図16において示されるような落ち窪んだ中空の閉じた構造を有する部分的に中空の突出部27bとして、具現化され得る。ここでも、上記のように、環状封止体40の凹部43内に配設され固定されることになる様々な突出部27a、27bが構築される。
【0045】
図13〜14、図16、および図28において、空気通気開口36aは、空気が外部環境から飲用容器組立体100内へと通気して戻るのを可能にするために、容器組立体100の軸方向の中心からずらして設けられ得る。示されるように、空気通気開口36aは、鍔部20の中心からすらして設けられる。たとえば、図16において示されるように、空気通気開口36aは、中間壁32に設けられ得、一方向空気通気弁開口42aが、外部大気からの空気の進入を可能にするように、空気通気開口36aと整列され流体連通され得る。図13〜14、および図16において示されるように、環状封止体40の下端部は、様々な流路44を含み得る。流路44は、空気通気開口36aおよび一方向弁開口42aと同心とすることができ、これらと流体連通した状態で提供され得る。より多くの空気通気開口36aのうちの1つが、容器組立体100の中心の周囲に提供され得る。図22において示されるように、放射方向に配設された開口34は、空気通気開口36aとして機能するように最適に位置付けられ得、この場合、放射方向に配設された開口34は、容器組立体100内の減圧状態が高まるときに容器組立体100の外側の大気の空気と流体連通するように、一方向空気通気弁開口42aの下方に位置付けられる。
【0046】
図14は、環状封止体40の上面に上向きに構築された延長されたつまみ50を有する、こぼれない容器組立体100の上端部の断面図を例示する。上向きに延長されたつまみ50は、突出部27を覆う固着位置から環状封止体40を取り外すために適合される。つまみ50は、十分に言明され、つまみ50を捉え容器組立体100の突出部27aから環状封止体40を持ち上げるのに十分な力で引き上げるため、使用者の指を受けるように、弁40の上面の上方に所定の距離だけ延在する。
【0047】
図16は、環状封止体40aに中央開口46が設けられる、代替の実施形態を示す。同心フランジ44は、中央開口46に設けられる下部を切り落とした肩部47を画定する。使用時には、環状封止体40aを突出部27bの球根状頭部29a上にこれを覆うように係合させロックさせるために、環状封止体40aの中央開口46の同心フランジ44は、同心フランジ44が球根状頭部29aから外向きに延在する嵌合する同心肩部30を覆うように摺動し、球根状頭部29aの下方でその下部を切り落とした肩部47を延長された同心肩部30上にロックさせるまで、球根状頭部29を覆うように押し下げられる。
【0048】
図17は、主題である開示による、別の例示の環状封止体40bを有するこぼれない容器組立体100の分解図を描いている。図18〜19において示されるように、環状封止体40bは、容器組立体100内で、鍔部20と容器10との間に位置付けられ固着される。
【0049】
図18〜19は、内向きに突出する桟部37と容器10の上側開放端部13との間に固着された、環状封止体40bを示す。環状封止体40bは、鍔部20の支持表面21aと環状封止体40の内向き封止表面縁部41との間にそれぞれ配設された、様々な隆起した突起38と間隙39とをも含む。図18に示される1つの例では、隆起した突起38および間隙39は、環状封止体40b上に一体化される。図19において示されるように、隆起した突起38および間隙39は、鍔部20の内向き鍔部表面縁部における支持表面21a上に一体化される。図18〜19において示されるように、雄ねじ24および雌ねじ16は、容器10と鍔部20との間の確実な嵌合接続をもたらすように、逆にされ得る。
【0050】
示されるように、鍔部20は、そこから延在する1対の取っ手17を有する側壁31を含む。ここでも、鍔部20は、鍔部20の内向きに面する鍔部表面壁21から延在する、内向きに突出する桟部37も含む。突出する桟部37において液体通路34が配設され、これは、環状封止体40bの下側壁53から延在する同心の一番外側の端部壁54における液体通路34aと整列するように適合される。容器10内の流体は、液体通路34および34aを通って容器10から外に出て、環状封止体40bと鍔部20との間の貯留部空洞35内へと流れることができる。
【0051】
環状封止体40bの下側壁53から分岐しそこから延在する、同心の一番外側の端壁54は、容器10の上側開放端部13aにわたって延在する。下側壁53の同心の一番外側の端部54は、図18〜19において示されるように、ねじ山付き取り付け部に隣接する容器10と鍔部20との間の接続部を封止することのできる、漏れ防止材料で構成され得る。
【0052】
ここでも、環状封止体40bは、環状封止体40に吸引圧力が加えられないときに容器10の内側から流体がこぼれるのを防止するために、鍔部20の内向きに面する鍔部表面縁部における支持表面21aに対して封止圧力を加える、内向き封止表面縁部41を含む。へり26に沿った任意の場所に吸引圧力が加えられるとき、内向き封止表面縁部41は、容器10内の流体が容器組立体100から流出できるように、鍔部20の内向きに面する鍔部表面縁部における支持表面21aから持ち上げられる。
【0053】
環状封止体20bの同心の一番外側の端部54、および鍔部20から延在する内向きに突出する桟部37は、整列された液体通路34、34aを含む。容器組立体100の内部で負の減圧圧力が高まったときに、外部環境から飲用容器組立体100内へと空気が通気して戻るのを可能にするために、下側壁53に、空気通気開口36が設けられる。
【0054】
環状封止体環状封止体40、40a、40bの、サイズ、形状、配向は、様々な異なる方法で構成され得る。環状封止体40、40a、40bは、鍔部と環状封止体との間の漏れ防止封止を提供するように、任意の種類の好適な弾性で復元力のある封止材料で構築され得る。同様に、容器組立体100の1つまたは複数の部分が、様々な剛性または強度の様々な材料を含むように一体成形され得る。たとえば、環状封止体40bは、環状封止体上の様々な場所における様々なデュロメータ硬さなど、環状封止体40bに沿った異なる場所において、様々な復元力のある材料で構成され得る。たとえば、内向き封止表面縁部41および同心の一番外側の縁部54は、より柔らかくより復元力のある材料から製作され得、環状フランジ40bの残りの部分は、より硬く復元力のある材料またはデュロメータ硬さで製作され得る。
【0055】
図20図21、および図22は、こぼれない飲用容器組立体100の、別の上側斜視図、分解図、および断面図を示す。容器組立体100に関する構造は上記された実施形態と同様であり、比較的軽微な変更があるのみで、同様に機能する。
【0056】
環状封止体40cは、突出する隆起した部分46一番上側の周縁端部において放射方向外向きに延在するフランジ46aを有する、突出する隆起した部分46を含む。
【0057】
図22は、容器組立体100の断面を描いている。より詳細に示されるように、鍔部20は、円錐台形状の内壁を有する。同様に、環状封止体40は、上向きに突出する球根構成を中央に有する、嵌合する円錐台形状を含む。様々な既出の実施形態の円錐台形状の壁のように、鍔部20は、へり26から段状となった中間壁32まで下向きにおよび内向きに延在する、円形上側へり26端部を有する。中間壁32は、閉じた下側壁33まで内向きに延在する。また、閉じた下側壁33は、その中央から外向きに延在する突出部27を有する。
【0058】
ここでも、内向き鍔部表面縁部21の上縁部において、円形上側へりの当接表面および/または支持表面21aが設けられ、これらは、環状封止体40の内向き封止縁部41が鍔部内面縁部における支持表面21aに当接して存在するときに、流体封止を形成するように適合される。
【0059】
図23および図25において示されるように、複数の隆起した突起38および隣接する間隙39が支持表面21aと放射方向に隣接して配設され、支持表面21aに沿って様々な流体流路を画定する。同様に、容器10内の流体が、容器10から出て鍔部20を横切り開口34の上方におよび環状封止体40cの内向き封止表面縁部41の下方に設けられた貯留部空洞35内へと流れることを可能にするために、複数の放射方向に配設された開口34が、鍔部20の円錐台形状の内壁32、33、37の全体にわたって、突出部27の周囲に放射方向に配設される。
【0060】
既に述べられたように、様々な開口34、34aは、様々な異なるサイズの開口度および/または形状で構築され得る。すなわち、開口34は、容器10から出る流体の流量を低減するために、より小さくされ得る。同様に、開口34、34aは、容器10から出る流体の流量を大きくするために、より大きくされ得る。別法として、図25〜26において示されるような単一の容器において、開口34は開口のサイズおよび形状が変更され得、使用者が鍔部20のへり26の周囲で吸引動作によって流体を引き入れるときに容器10から出る流体の流量を選択的に変更するために、いくつかがより小さくおよび/またはより大きくされ得る。
【0061】
鍔部20および環状封止体40の構造に対する様々な修正は、容器組立体100から出る流体の流体流特性に影響を及ぼす。たとえば、様々な隆起した突起38および隣接する間隙39は、高くかまたは低くされ得、内向き封止表面縁部41を内向きに面する鍔部表面20の縁部から持ち上げるために必要とされる吸引力に影響を及ぼすことになる。同様に、様々な開口34の個数およびサイズは、容器組立体100から出る流体の流量に影響を及ぼすことになる。環状封止体40cの内向き封止表面縁部41と鍔部20の支持表面21aとの間で成される表面領域の接触も、内向き封止表面縁部41を鍔部20の支持表面21aから持ち上げて離すために必要とされる吸引の量に影響を及ぼすことになる。様々な他の特徴も、容器組立体100の使用および動作に影響を及ぼし得る。
【0062】
図22において示されるように、様々な開口34は、空気を連通させて一方向空気通気弁開口42aから容器組立体100の容器10内へと戻すための、空気通気通路としても働き得る。開口34は、容器10内の圧力が、容器組立体100の外側の圧力と平衡状態になるのを可能にする。すなわち、使用者が容器10内から流体を吸い出し、容器組立体100内に負の減圧圧力をもたらした後で、開口34は、一方向空気通気開口42aを通して空気を引き込む負圧下で、空気が容器10内に流れて戻ることを可能にする。
【0063】
ここでも、複数の均等に離間された隆起した突起38および隣接する間隙39は、容器10の内側からの流体の流れが、環状封止体40の内向き封止表面縁部41と鍔部20の上側の内向きに面する鍔部表面縁部における支持表面21aとの間を自由に流れ得ることを保証するために設けられる。隆起した突起38および間隙39は、使用者によって吸引力が加えられたときに過度な困難を伴わずに封止が破られ得るようにするために、支持表面21aに当接して静止している環状封止体40の外縁部を鍔部20から持ち上げて離すために使用者によって必要とされる最低吸引力の量を、最適化にするように構築される。
【0064】
所定の負の吸引圧力により鍔部20のへり26に吸引力が加えられるとき、環状封止体40の内向き封止表面縁部41が、吸引力の下で持ち上げられることになる。内向き封止表面縁部41は、鍔部表面縁部における支持表面21aから、封止を破り支持表面21a上の隆起した突起38同士の間をおよび間隙39内を液体が流れるのを可能にするのに十分な高さをもって、持ち上がることになる。
【0065】
図22および図29〜34において示されるような環状封止体40は、円錐台形の円盤の形態で構築された可撓性の弁で構成される。図22における断面において示されるように、環状封止体40の形状は、鍔部20の円錐台形状の内壁32、33、21aの形状と実質的に同様である。環状封止体40の下面49は、その下面49上のその中央に、盲孔構造を有する、凹部43を有する。盲孔凹部43は、環状封止体40の下面49において鍔部20の突出部27の延在する外側の縁部30上に配設された同心フランジ44を受容し固着するように構築される。説明されたその他の実施形態の場合のように、容器10内に鍔部20を確実に固定するために、鍔部20の底端部に、ねじ山16、24が設けられる。
【0066】
組み付けたとき、環状封止体40は、容器10に面する下面とは反対側の、鍔部20の上面の上方に位置付けられる。環状封止体40の円錐台形状は、形状および機能において吸引カップと同様にも構築され得る。環状封止体40の流体封止は、環状封止体40の一番外側の放射方縁部41と、へり26に隣接する鍔部20の内向きに面する鍔部表面縁部において設けられる同心の支持表面21aとの間で生じる。環状封止体40の円錐台形状は、鍔部20の内側の円錐台形状を実質的に模倣する。所定位置では、環状封止体40の一番外側の放射方縁部41および鍔部20は、封止を形成するように互いに対して突き合う。図34において示されるように、環状封止体40の同心の一番外側の放射方縁部41は、容器10内の流体が容器組立体100から流出することを可能にするために、使用者によって提供される所定の量の吸引力により、封止を破るために容易に持ち上げられ得る、十分に薄い一番外側の放射方縁部41ではあるものの、一番外側の放射方縁部41を鍔部20に対して封止することになる、十分な最適厚さを有する壁を提供するために、環状封止体40のその他の部分よりも薄くされ得る。
【0067】
図22において示されるように、同心フランジ44は、環状封止体40の凹部43の下面49進入端部において、内向きに延在する。同心フランジ44は、突出部27の球根状頭部29の同心肩部30が上に固着され得る、係合およびロック機構を提供するように構築される。すなわち、環状封止体40の下面49における凹部43は、球根状頭部29と整列され、同心フランジ44が球根状頭部29を覆うように摺動し、球根状頭部29の下端部を画定する同心肩部30上にロックするまで、球根状頭部29を覆うように押し下げられる。
【0068】
鍔部30から環状封止体40を取り外すために、使用者は、放射方向に延在するフランジ46aを掴み、これを鍔部20から上向きに引き離すことができる。このようにして、同心フランジ44は突出部27上の肩部30から持ち上げられ、このことにより鍔部30から環状封止体40を係合解除する。鍔部から環状封止体40を取り外すことは、使用者が容器組立体100の様々な構成要素の部品の洗浄および/または清浄化を望むときに利点となる。図20〜34において提供される実施形態は、この主題である開示において提供される様々な他の実施形態と同様に機能する。
【0069】
同様に、放射方向に延在するフランジ46aを提供することの利点は、環状の弁40の繰り返しの取り外しおよび設置の結果として環状封止体40自体の封止機能を危うくすることなく、使用者が環状封止体40を鍔部20から引き離すことを可能にすることである。たとえば、一方向空気通気開口42に隣接するところで環状封止体40を押圧すること、または環状封止体40の内向き封止表面縁部41に逆らって引くことは、環状封止体40を様々な場所において、潜在的には永久的に変形および/または断裂させる可能性がある。これらの繊細な場所のうちのいくつかは、その封止機能を破壊する可能性のある、同心フランジ44、内向き封止表面縁部41、および/または一方向空気通気開口42aである.。
【0070】
図22、および図33〜34においてより詳細に示されるように、環状封止体40は、様々な放射方向に配設された開口34と整列されこれらと粒体連通する、一方向空気弁開口42aを含む。一方向空気通気弁開口42aは、環状封止体40の内側上面61上に、凹部60を含み得る。弁開口42aは、環状封止体40の下面63上に、相補凹部62も含み得る。相補凹部62は、容器10内の流体の体積が引き出されるときの外部大気からの空気の進入が、移動された体積の不在と流体の移動によって作り出された減圧状態とに置き換わることを可能にするように適合される。2つの凹部60、62の深さは、容器組立体100において一方向弁開口42aが配設される最適厚さを提供するように構築される。
【0071】
本明細書において提供されるおよび例示および実例は、説明を目的としており、付属の特許請求の範囲の範囲を限定することは意図されていない。本発明の広い進歩性を備えた概念から逸脱することなく、上記の実施形態に対して変更または修正が行われ得ることが、当業者によって認識されるであろう。したがって、本発明は、説明される特定の実施形態に限定されるのではなく、本発明の範囲および精神の内にあるあらゆる修正および変更を包含することを意図されることが、理解される。
以下に、出願当初の特許請求の範囲に記載の事項を、そのまま、付記しておく。
[1] 中央から外向きに延在する突出部を有する閉じた下端部内へと下向きにおよび内向きに延在する開放円形上端部を有する円錐台形内壁を有する鍔部であって、前記鍔部が、
前記開放円形上端部の内面に沿って配置構成された支持表面と、
容器に確実に固定するために設けられた、前記鍔部の底端部に隣接して配設された固定具組立体と、
流体を導通するために前記円錐台形内壁に配設された複数の通路と、を備える、鍔部と、
様々な流路を画定する、前記支持表面と放射方向に隣接して配設された複数の突起と、
前記円錐台形内壁の形状と実質的に同様の第1の円錐台形表面を有し、前記突出部を受容しその上に固着するための盲孔凹部を下面上の中央に有する、環状封止体と、
を備える、こぼれない鍔部および弁の組立体。
[2] 前記鍔部の前記底端部が、前記鍔部と前記容器との間でガスケットを受容するように適合される、[1]に記載のこぼれない鍔部および弁の組立体。
[3] 前記環状封止体が、前記容器内への空気の移送を可能にするように適合された1つまたは複数の空気弁を含む、[1]に記載のこぼれない鍔部および弁の組立体。
[4] 前記環状封止体が、前記流路が前記環状封止体によって覆われるようにして、前記支持表面に対してその周縁部を封止するように付勢される、[1]に記載のこぼれない鍔部および弁の組立体。
[5] 前記環状封止体の前記周縁部が、使用者の口によって生成される吸引力に応じて前記支持表面から持ち上げられるとき、前記流路のうちの少なくとも1つが、前記周縁部の内部と前記鍔部の前記支持表面との間に流体連通経路を形成するように部分的に露出され、このことにより流体が前記流路を通って前記使用者の前記口の中へと流れることを可能にする、[4]に記載のこぼれない鍔部および弁の組立体。
[6] 前記円錐台形内壁が、
前記突出部の基部から第1の同心縁部まで放射方向外向きに拡張する閉じた下側壁と、
中間壁であって、前記閉じた下側壁の前記第1の同心縁部から放射方向外向きに離れる方向へと、所定の角度で前記中間壁の上端部における第2の同心縁部に向かって延在する、中間壁と、
前記中間壁の前記上端部から前記鍔部の前記開放円形上端部まで放射方向外向きに拡張する、第2の放射方向桟部と、
を備える、[1]に記載のこぼれない鍔部および弁の組立体。
[7] 前記複数の通路が、前記円錐台形状の内壁の前記閉じた下側壁に配設された、[6]に記載のこぼれない鍔部および弁の組立体。
[8] 前記複数の通路が、前記円錐台形状の内壁の前記中間壁に配設された、[6]に記載のこぼれない鍔部および弁の組立体。
[9] 前記複数の通路が、前記円錐台形状の内壁の前記第2の放射方向桟部に配設された、[6]に記載のこぼれない鍔部および弁の組立体。
[10] 前記突出部の上縁部が、同心肩部を画定するために、前記突出部の軸部の外面の下側部分を越えて放射方向外向きに延在する、[1]に記載のこぼれない鍔部および弁の組立体。
[11] 前記環状封止体が、前記盲孔凹部の同心縁部から内向きに延在する、前記突出部の前記同心肩部を受容し固着する同心フランジを備える、[10]に記載のこぼれない鍔部および弁の組立体。
[12] 前記環状封止体が、上面上のその中央において、前記環状封止体を前記鍔部から取り外すのを容易にするための放射方向外向きに延在するフランジを有する隆起した部分をさらに備える、[1]に記載のこぼれない鍔部および弁の組立体。
[13] 前記複数の放射方向の突起が、外向きに前記鍔部の前記支持表面に隣接して突出する、[1]に記載のこぼれない鍔部および弁の組立体。
[14] 前記複数の放射方向の突起が、前記環状封止体の前記周縁部の下面から離れる方向に、前記鍔部の前記支持表面に向かってこれに隣接して突出する、[1]に記載のこぼれない鍔部および弁の組立体。
[15] 閉じた下端部内へと下向きにおよび内向きに延在する上側開放端部を有す円錐台形状とされた内壁を有する鍔部であって、前記鍔部が、
前記閉じた下端部から外向きに離れる方向へと延在する突出部と、
前記上側開放端部に隣接する内面に沿って配置構成された支持表面と、
流体を導通するために前記円錐台形状とされた内壁に配設された少なくとも1つの開口と、
容器に確実に固定するために設けられた、前記鍔部の底部に隣接して配設された固定具組立体と、を備える、鍔部と、
前記鍔部の前記円錐台形状とされた内壁の形状と実質的に同様の円錐台の形態で構築された第1の表面を有し、前記突出部上に受けられ固着されることになる相互接続部分を下面上に有する、アニュアル封止体と、
を備える、こぼれない鍔部および弁の組立体。
[16] 前記アニュアル封止体の周縁部と前記支持表面との間の封止接続によって閉じられる様々な流路を画定する、前記支持表面と放射方向に隣接して配設された複数の突起をさらに備える、[15]に記載のこぼれない鍔部および弁の組立体。
[17] 前記アニュアル封止体の前記周縁部が、使用者の口によって生成される吸引力に応じて前記支持表面から持ち上げられるとき、流体が前記使用者の前記口の中へと流れることを可能にするために、前記流路のうちの少なくとも1つが、前記容器の内部から、前記円錐台形状とされた内壁の前記少なくとも1つの開口を横切り、前記鍔部と前記環状封止体との間に画定された空洞を通り、前記流路を通る、流体連通経路を形成するように、部分的に露出される、[16]に記載のこぼれない鍔部および弁の組立体。
[18] 前記円錐台形状とされた内壁が、
前記突出部が上向きに延在する起点である閉じた下側水平桟部と、
中間壁であって、前記閉じた下側水平縁部の周縁から外向きに離れる方向へと、所定の角度で前記中間壁の上端部に向かって延在する、中間壁と、
前記中間壁の前記上端部から前記鍔部の前記上側開放端部まで外向きに延在する、第2の放射方向桟部と、
を備える、[15]に記載のこぼれない鍔部および弁の組立体。
[19] 前記突出部の上縁部が、同心肩部を画定するように放射方向に外向きに延在し、前記環状封止体の前記相互接続部分が、凹部の一番外側の同心縁部から内向きに延在する、前記突出部の前記同心肩部を受容し固着する同心フランジを有する凹部を備える、[15]に記載のこぼれない鍔部および弁の組立体。
[20] 容器と、
閉じた第2の端部内へと下向きにおよび内向きに延在する開いた第1の端部を有する円錐台形状の内壁を有する鍔部であって、前記鍔部が、
前記容器に確実に固定するために設けられた、前記鍔部の底部に隣接して配設された固定具組立体と、
前記閉じた第2の端部から外向きに離れる方向へと延在する突出部と、
前記開いた第1の端部に隣接する内面に沿って配置構成された支持表面と、
流体を導通するために前記円錐台形状の内壁に配設された少なくとも1つの開口と、を備える、鍔部と、
前記鍔部の前記円錐台形状の内壁の形状と実質的に同様の円錐台形の円盤の形態で構築された第1の表面を有し、前記突出部上に受けられ固着されることになる盲孔凹部を下面上の中央に有する、アニュアル封止体と、
を備える、こぼれない容器組立体。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22
図23
図24
図25
図26
図27
図28
図29
図30
図31
図32
図33
図34