特許第6306258号(P6306258)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 中野 誠敏の特許一覧 ▶ 平松 雅晃の特許一覧 ▶ 長尾 俊行の特許一覧 ▶ 小林 義夫の特許一覧

<>
  • 特許6306258-ICタグシステム 図000002
  • 特許6306258-ICタグシステム 図000003
  • 特許6306258-ICタグシステム 図000004
  • 特許6306258-ICタグシステム 図000005
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】6306258
(24)【登録日】2018年3月16日
(45)【発行日】2018年4月4日
(54)【発明の名称】ICタグシステム
(51)【国際特許分類】
   G06K 19/07 20060101AFI20180326BHJP
   G06K 19/077 20060101ALI20180326BHJP
   G06K 7/10 20060101ALI20180326BHJP
   H04B 1/59 20060101ALI20180326BHJP
   H04B 5/02 20060101ALI20180326BHJP
【FI】
   G06K19/07 020
   G06K19/077 144
   G06K19/077 272
   G06K7/10 252
   H04B1/59
   H04B5/02
【請求項の数】6
【全頁数】8
(21)【出願番号】特願2017-180337(P2017-180337)
(22)【出願日】2017年9月20日
【審査請求日】2017年9月20日
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】513318906
【氏名又は名称】中野 誠敏
(73)【特許権者】
【識別番号】513318917
【氏名又は名称】平松 雅晃
(73)【特許権者】
【識別番号】513318755
【氏名又は名称】長尾 俊行
(73)【特許権者】
【識別番号】513318928
【氏名又は名称】小林 義夫
(74)【代理人】
【識別番号】100104569
【弁理士】
【氏名又は名称】大西 正夫
(72)【発明者】
【氏名】中野 誠敏
【審査官】 月野 洋一郎
(56)【参考文献】
【文献】 特開2015−191610(JP,A)
【文献】 特開2012−018594(JP,A)
【文献】 特開2008−181493(JP,A)
【文献】 登録実用新案第3189286(JP,U)
【文献】 特開2011−249669(JP,A)
【文献】 特開2009−218971(JP,A)
【文献】 特開平09−073524(JP,A)
【文献】 特開2008−052721(JP,A)
【文献】 特開2005−129827(JP,A)
【文献】 特開2005−321911(JP,A)
【文献】 特開2013−247350(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06K 19/07
G06K 19/077
G06K 7/10
H04B 1/59
H04B 5/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
対象物に固定されたICタグから送信されたデータを、ICタグリーダー内蔵携帯情報端末機により、非接触で受信可能なICタグシステムにおいて、前記ICタグは、少なくともICタグチップ、通信アンテナを基板に設け、かつバッテリーが基板内部に設けられており、前記基板内部には、誘電体層が導体層により上下から挟まれた構造のキャパシタが前記バッテリーとして設けられ、通信アンテナは、べタグラウンドを有したバッチアンテナであって、前記べタグラウンドが前記導体層の一方と共通されていることを特徴とするICタグシステム。
【請求項2】
請求項1記載のICタグシステムにおいて、前記キャパシタを構成する導体層には、その実効面積増大のために金属微粒子が一面にわたって付着されていることを特徴とするICタグシステム。
【請求項3】
請求項1又は2記載のICタグシステムにおいて、前記ICタグリーダー内蔵携帯情報端末機は、前記ICタグの読取機能を備えるICタグリーダーチップと、前記ICタグリーダーチップに接続されるICタグ用通信アンテナとを備えるICタグリーダーが情報端末機本体に内蔵されていることを特徴とするICタグシステム。
【請求項4】
請求項記載のICタグシステムにおいて、前記ICタグリーダーは、前記情報端末機本体内の電源により電源を供給され、前記情報端末機本体内に搭載されるICタグ専用読取りアプリケーションによって作動し、前記情報端末機本体の表示部に前記ICタグの読取結果を表示するように構成されていることを特徴とするICタグシステム。
【請求項5】
請求項又は記載のICタグシステムにおいて、前記ICタグリーダーは、折り畳み式情報端末機本体の折り畳み時に於ける前面部に取付けられることを特徴とするICタグシステム。
【請求項6】
請求項乃至のうちいずれか一に記載のICタグシステムにおいて、前記情報端末機本体は、前記ICタグリーダーがICタグから読み取ったWebサイトアクセス情報に基づき、Webサイトにアクセス自在に構成されていることを特徴とするICタグシステム。
【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
本発明は、対象物に固定されたICタグ(IDタグ)と、ICタグから送信されたデータを非接触で受信可能なICタグリーダー内蔵携帯情報端末機とを備えたICタグシステムに関する。
【0002】
この種のシステムに使用されるICタグは、バッテリー(一次電池)を搭載したアクティブ型と、リード/ライタからの電磁波(搬送波)の電力を受けて駆動電力を生成する機能を有したパッシブ型とに大別される(アクティブ型に関しては特許文献1、パッシブ型に関しては特許文献2を参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2005−316724号公報
【特許文献2】特表2006−503376号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、RFIDタグシステムのICタグとしてアクティブ型、パッシブ型の何れのものを使用しても以下のような問題が指摘されている。即ち、アクティブ型のICタグを用いた場合、バッテリーの点でICタグの小型・薄型化や長時間使用が困難である。一方、パッシブ型のICタグを用いた場合、電磁波から大きな電力を生成できないために消費電力の大きい高機能回路を搭載することが困難である。このように従来のICタグにはバッテリーに関する上記欠点が内在しており、この点でシステムの適用範囲及び用途が大きく制約される結果になっているのが現状である。
【0005】
本発明は上記した背景の下で創作されたものであって、その主たる目的は、ICタグのバッテリーを大容量化してシステムの適用範囲及び用途を拡げることが可能なICタグシステムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係るICタグシステムは、対象物に固定されたICタグから送信されたデータを、ICタグリーダー内蔵携帯情報端末機により、非接触で受信可能なICタグシステムにおいて、前記ICタグは、少なくともICタグチップ、通信アンテナを基板に設け、かつバッテリーが基板内部に設けられており、前記基板内部には、誘電体層が導体層により上下から挟まれた構造のキャパシタが前記バッテリーとして設けられ、通信アンテナは、べタグラウンドを有したバッチアンテナであって、前記べタグラウンドが前記導体層の一方と共通されている。
【0007】
このようなICタグシステムによる場合、ICタグにおけるICタグチップ等を搭載するための基板内にバッテリーが設けられた構造になっていることから、ICタグ自体の小型薄型化を図ることが容易となる。しかもバッテリーとしてキャパシタンスを用いたことから、電極間隔を小さくする等によりバッテリーの大容量化を容易に行うことが可能となる。よって、従来のICタグに内在していた欠点が解消され、これに伴ってシステムの適用範囲及び用途を大きく拡げることが可能になる。また、基板の内部構造がシンプルになり、これに伴ってICタグ自体の低コスト化を図ることが可能になる。
【0008】
好ましくは、前記キャパシタを構成する導体層には、その実効面積増大のために金属微粒子が一面にわたって付着された構成にすると良い。
【0009】
上記した構成のICタグシステムによる場合、キャパシタの電極面積の増大によりバッテリーの一層の大容量化を図ることが可能となる。
【0012】
前記ICタグリーダー内蔵携帯情報端末機については、前記ICタグの読取機能を備えるICタグリーダーチップと、前記ICタグリーダーチップに接続されるICタグ用通信アンテナとを備えるICタグリーダーを情報端末機本体に内蔵された構成にすると良い。
【0013】
上記した構成のICタグシステムによる場合、ICタグリーダー内蔵携帯情報端末機ICタグの読取機能を有していることから、使い勝手が良好になる。
【0014】
好ましくは、前記ICタグリーダーについては、前記情報端末機本体内の電源により電源を供給され、前記情報端末機本体内に搭載されるICタグ専用読取りアプリケーションによって作動し、前記情報端末機本体の表示部にICタグの読取結果を表示する構成にすると良い。
【0015】
上記した構成のICタグシステムによる場合、情報端末機本体の有する機能を十分に活用してICタグの読取結果を表示可能になっていることから、ICタグリーダーの構成を簡素且つ安価にすることが可能になる。
【0016】
好ましくは、前記ICタグリーダーは、折り畳み式情報端末機本体の折り畳み時に於ける前面部に取付けられた構成にすると良い。
【0017】
上記した構成のICタグシステムによる場合、折り畳み式情報端末機本体の折り畳み時に於ける前面部にICタグリーダーを取付けることにより、ICタグの読取り操作が容易になる。また、市販の折り畳み式情報端末機本体の前面部にあるサブディスプレイ部分にICタグリーダーを取付けることも可能になる。
【0018】
好ましくは、前記情報端末機本体については、前記ICタグリーダーがICタグから読み取ったWebサイトアクセス情報に基づき、Webサイトにアクセス自在に構成にすると良い。
【0019】
上記した構成のICタグシステムによる場合、前記ICタグリーダーによりICタグから読み取られたWebサイトアクセス情報に基づき、Webサイトにアクセスすることができ、それによってWebサイトから配信された情報を受けることができるとともに、Webサイトに向けた情報発信も可能となり、作業効率が高く非常に便利になる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
図1】(a)は本発明の実施形態に係るICタグシステムの概略構成図である。(b)は同ICタグシステムを構成するICタグの構成図である。
図2】(a)は同ICタグシステムを構成するICタグリーダー内蔵携帯情報端末機の概略構成図である。(b)は同機のICタグ用通信アンテナの平面図である。
図3】同ICタグリーダー内蔵携帯情報端末機内のICタグリーダーの取り付け位置を示す説明図である。
図4】同ICタグリーダー内蔵携帯情報端末機の変形例を説明するための図であって、同機によってWebサイトにアクセスする状態を示した説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、本発明に係るICタグシステムの実施形態について図1乃至図3を参照して説明する。ここに例として挙げるICタグシステムAは、図1(a)に示されているように、輸送品等の物品200に固定されたICタグ100と、ICタグ100から送信された物品輸送情報等に関するデータを非接触で受信可能なICタグリーダー内蔵携帯情報端末機1とを備えている。ここではICタグリーダー内蔵携帯情報端末機1として折り畳み式の携帯電話機を想定しているが、スマートフォン、iPad(登録商標)又はタブレットコンピュータ等の携帯型無線端末機に置き替えても良い。
【0022】
ICタグリーダー内蔵携帯情報端末機1については、情報端末機本体5にICタグリーダー4が内蔵された構成になっている。ICタグリーダー4は、ICタグ用通信アンテナ3の読取機能等を有したICタグリーダーチップ2と、ICタグリーダーチップ2に接続されるICタグ用通信アンテナ3とを備え、ISO/IEC15963及びISO/IEC14443に準拠したものを用いている
ICタグリーダー4については、図2(a)に示されているように、情報端末機本体5内のバッテリー及び電源回路(電源)により電源が供給され、情報端末機本体5内に搭載されるICタグ専用読取りアプリケーション(情報端末機本体5にインストールされたICタグリーダー用ソフトウエア)により作動し、これによりICタグ用通信アンテナ3にて受信されたICタグ100のデータを読み取り、その読取結果を情報端末機本体5のディスプレイ7(表示部)に表示するように構成されている。
【0023】
ここでは図3に示されているように、ICタグリーダー4を情報端末機本体5の折り畳み時に於ける前面部6、具体的にはサブディスプレイの部位に取り付けている。なお、サブディスプレイ部分を取外して、ICタグリーダー4を取り付ける形態でもかまわない。
【0024】
ICタグ用通信アンテナ3については、ここでは、図2(b)に示すように2cm×2cm程度のアンテナ径のものが使用される。
【0025】
ICタグ100については、図1(b)に示されているように、ICタグチップ130、通信アンテナ120及びバッテリー140が基板110に設けられている。ICタグチップ130の通信出力ラインには通信アンテナ120が接続され、ICタグチップ130の電源ラインにはバッテリー140が接続される。即ち、ICタグリーダー内蔵携帯情報端末機1等から送信された電波を通信アンテナ120にて受信する一方、その受信電力をICタグチップ130により整流化等してバッテリー140に出力する。ICタグチップ130はバッテリー140から出力された直流電圧により駆動可能になっている。ここではセミアクティブ型のものを用いているが、パッシブ型又はアクティブ型のものを用いても良い。なお、バッテリー140については、パッシブ型の場合、電力用コンデンサに相当し、アクティブ型の場合、駆動電池に相当することになる。
【0026】
基板110については、ここでは素材がシリコン単結晶等である多層基板を用いている。その最上層の上面の中央部に通信アンテナ120の導体部121がパターン形成され、その周りにICタグチップ130が実装されている。基板110の内部には、図1(b)中の部分拡大断面図に示されているように、チタン酸バリウム等の誘電体層142が銅等の導体層141,143により上下から挟まれた構造のキャパシタがバッテリー140として設けられている。
【0027】
通信アンテナ120については、ここではべタグラウンドを有したバッチアンテナを用いており、上記べタグラウンドが導体層141と共通にされている。即ち、導体層141の全面が上記べタグラウンドになっており、導体部121と導体層141により上記バッチアンテナが構成されている。アンテナ周波数については、13.56MHz、860〜960 MHz又は2.4GHz等を想定しているが、これより低い周波数帯、例えば125kHz等についてはバッチアンテナではなくスパイラルアンテナ等を用いると良い。
導体層141の下面、導体層143の上面には、キャパシタの電極としての実効面積増大のために金属微粒子1411、1431が一面にわたって各々付着されている。一方、導体層141の上面、導体層143の下面には、基板110を構成するシリコン単結晶等との反応を防ぐために、ZrO等のバッファ層1412、1432が各々形成されている。
【0028】
金属微粒子1411等については、粒子径が200〜2000nm程度で且つ導体層141等と同一材料の金属粒子であって、スパッタリング等により導体層141等の表面に粒子径を制御しながら成形している。粒子の積層数は5層程度で成形され、1μm〜2μm程度の厚みに複合積層される(図1(b)は1層の例を模式的に示している。)。この場合、キャパシタの電極の実効面積を数百倍に増大させることが可能になる。加えて、誘電体層142を高誘電率系の素材に変更したり、導体層141と導体層143との間の電極間隔を小さくすれば、バッテリー140の電気エネルギーの蓄積量を一層増大させることが可能になる。
【0029】
なお、金属微粒子1411の材質を導体層141等とは異なるもの、例えば、鉄コバルト合金等の軟磁性材料又はマンガン酸化物のようにコロッサル効果(超巨大磁気抵抗効果)により磁性抵抗が常温で極めて高い材料を選定してもよい。この場合、磁界の集電効果によりバッテリー140の電気エネルギーの蓄積量をさらに増大させることが可能になる。
【0030】
上記のように構成されたICタグシステムAによる場合、ICタグ100におけるICタグチップ130等を搭載するための基板110内にバッテリー140が設けられた構造になっていることから、ICタグ自体の小型薄型化を図ることが容易となる。しかもバッテリー140としてキャパシタを用い、その電極面積増大等により一層の大容量化を図ることが可能となった。それ故、従来のICタグに内在していた欠点が解消され、これに伴ってシステムの適用範囲及び用途を大きく拡げることが可能になった。
【0031】
このようなICタグシステムAに使用されるICタグリーダー内蔵携帯情報端末機1については、本来の電話通信機能に加えてICタグ100の読取機能を有している。即ち、情報端末機本体5をオンにすると、ICタグリーダー4が通電され、情報端末機本体5のキー操作によってICタグ専用読取りアプリケーションが起動される。この状態で、物品200に固定されたICタグ100にICタグリーダー内蔵携帯情報端末機1を、例えば、数mm乃至2cm程度近づけると、ICタグ100から送信された物品輸送情報等に関するデータがICタグリーダー4により読み取られ、読み取られたデータがディスプレイ7に表示出力される。
【0032】
このようにICタグ100のリーダライタを用いることなく自己が保有する携帯電話機を用いてICタグ100の読み取りが可能となる。ICタグ100の読取り操作が容易になり、この面で使い勝手が良好になる。しかもICタグリーダー4において、情報端末機本体5の有する機能(電源供給、ソフトウエア処理及びデータ表示出力)を十分に活用してICタグ100の読取機能を実現したことから、ICタグリーダー4の構成が簡素化され、ひいてはICタグリーダー内蔵携帯情報端末機1の低コスト化を図ることが可能になる。
【0033】
次にICタグリーダー内蔵携帯情報端末機1の変形例について図4を参照して説明する。具体的には上記ICタグ専用読取りアプリケーションを一部設計変更することにより、ICタグリーダー4がICタグ100から読み取ったデータにWebサイトアクセス情報が含まれているときは、その情報に基づきWebサイト400にアクセス自在にする。
よって、ICタグ100から読み取られたデータにWebサイトアクセス情報が含まれているときは、そのWebサイト400にアクセスされ、Webサイト400から発信された情報がディスプレイ7に表示出力される。この状態で、情報端末機本体5の操作入力を通じて、Webサイト400に向けて情報発信が可能になる。これに伴って、物品200に関係した作業効率が高くなり非常に便利になる。
【0034】
なお、本発明に係るICタグシステムについては、上記実施形態に限定されない。例えば、ICタグに関しては、ICタグチップ又は通信アンテナを基板の内部に設けたり、バッテリーとしてのキャパシタを複数設けて、これらを直列/並列接続する形態に設計変更しても良い。ICタグリーダー内蔵携帯情報端末機に関しては、ICタグのリーダライタの専用機に上記と同様に適用してもかまわない。
【符号の説明】
【0035】
A ICタグシステム
1 ICタグリーダー内蔵携帯情報端末機
4 ICタグリーダー
2 ICタグリーダーチップ
3 ICタグ用通信アンテナ
5 情報端末機本体
7 ディスプレイ(表示部)
100 ICタグ
110 基板
120 通信アンテナ
130 ICタグチップ
140 バッテリー(キャパシタ)
141 導体層(べタグラウンド)
142 誘電体層
143 導体層
1411,1431 金属粒子
【要約】      (修正有)
【課題】ICタグのバッテリーを大容量化してシステムの適用範囲及び用途を拡げることを可能にする。
【解決手段】ICタグシステムAは、ICタグ100と、ICタグ100から送信されたデータを非接触で受信可能なICタグリーダー内蔵携帯情報端末機1とを備えている。ICタグ100は、ICタグチップ130、通信アンテナ120及びバッテリー140が基板110に設けられている。基板110には、誘電体層142が導体層141,143により上下から挟まれた構造のキャパシタがバッテリー140として設けられている。導体層141,143には、その実効面積増大のために金属微粒子1411,1431が一面にわたって付着されている。
【選択図】図1
図1
図2
図3
図4