(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
【0012】
<第1実施形態>
図1は本発明の第1実施形態の軟弱砂質土地盤締固め工法による地盤締固め前の状態を示す説明図、
図2は地盤締固め状態を示す説明図である。
【0013】
この第1実施形態の軟弱砂質土地盤締固め工法では、
図1及び
図2に示すように、まず、軟弱砂質土地盤1中に所定手段(例えば後述する小型の地盤締固め装置10等)を介してN極とS極を交互に着磁した2個の磁石4,5を板状の非磁性体3を介在させた状態で所定深度まで貫入する。尚、非磁性体3を図示しない固定手段により軟弱砂質土地盤1中の所定位置にて水平状態になるように固定し、この水平状態の非磁性体3の上下に2個の磁石4,5を相対向するように配置させる。
【0014】
次に、上側の磁石4を図示しない駆動手段により水平方向に往復移動させる。この上側の磁石4のN極とS極の磁力による下側の磁石5のN極とS極の磁力の反発(N極同士及びS極同士による反発)・吸着(N極とS極同士による吸着)により、下側の磁石5に振動を発生させる。この下側の磁石5の鉛直方向の振動H及び該鉛直方向の振動Hによる衝撃により、2個の磁石4,5を貫入した周辺地盤2の軟弱地盤の体積を圧縮して、その密度を高めて軟弱地盤を締固める。
【0015】
このように、上側の磁石4の非磁性体3上の水平方向の往復移動により、下側の磁石5を振動させ、下側の磁石5が周辺地盤2に鉛直振動及び衝撃を与えて、周辺地盤2の軟弱地盤を締固めるようにしたので、磁力を用いた小型の装置により、周辺地盤2の軟弱地盤を簡単かつ確実に振動させて効率良く低コストで締固めることができる。
【0016】
また、上側の磁石4の磁力を可変させる(例えば、上側の磁石4の大きさを下側の磁石5に対して大きくしたり、小さくして磁力を可変させたり、或いは、N極とS極の幅を上下の各磁石4,5間で異ならせることで磁力を可変させる)ことで、下側の磁石5の変位量や振幅を変えて微振動よりも衝撃を発生させて、その衝撃を礫分を含んだ軟弱地盤等に与えることにより、礫分を含んだ軟弱地盤等の締固めの効果をより一段と向上させることができる。
【0017】
<第2実施形態>
図3は本発明の第2実施形態の軟弱砂質土地盤締固め工法による地盤締固め前の状態を示す説明図、
図4は地盤締固め状態を示す説明図である。
【0018】
この第2実施形態の軟弱砂質土地盤締固め工法では、
図3及び
図4に示すように、まず、軟弱砂質土地盤1中に所定手段(例えば後述する小型の地盤締固め装置10等)を介してN極とS極を交互に着磁した2個の磁石4,5を板状の非磁性体3を介在させた状態で所定深度まで貫入する。尚、非磁性体3を図示しない固定手段により軟弱砂質土地盤1中の所定位置にて垂直状態になるように固定し、この垂直状態の非磁性体3の左右に2個の磁石4,5を相対向するように配置させる。
【0019】
次に、左側の磁石4を図示しない駆動手段により鉛直方向に往復移動させる。この左側の磁石4のN極とS極の磁力による右側の磁石5のN極とS極の磁力の反発(N極同士及びS極同士による反発)・吸着(N極とS極同士による吸着)により、右側の磁石5に振動を発生させる。この右側の磁石5の水平方向の振動G及び該水平方向の振動Gによる衝撃により、2個の磁石4,5を貫入した周辺地盤2の軟弱地盤の体積を圧縮して、その密度を高めて軟弱地盤を締固める。
【0020】
このように、左側の磁石4の非磁性体3に沿った鉛直方向の往復移動により、右側の磁石5を振動させ、右側の磁石5が周辺地盤2に水平振動及び衝撃を与えて、周辺地盤2の軟弱地盤を締固めるようにしたので、磁力を用いた小型の装置により、周辺地盤2の軟弱地盤を簡単かつ確実に振動させて効率良く低コストで締固めることができる。
【0021】
また、左側の磁石4の磁力を可変させる(例えば、左側の磁石4の大きさを右側の磁石5に対して大きくしたり、小さくして磁力を可変させたり、或いは、N極とS極の幅を左右の各磁石4,5間で異ならせることで磁力を可変させる)ことで、右側の磁石5の変位量や振幅を変えて微振動よりも衝撃を発生させて、その衝撃を礫分を含んだ軟弱地盤等に与えることにより、礫分を含んだ軟弱地盤等の締固めの効果をより一段と向上させることができる。
【0022】
尚、前記第1実施形態では、軟弱砂質土地盤1中に非磁性体3を水平状態になるように貫入し、前記第2実施形態では、軟弱砂質土地盤1中に非磁性体3を垂直状態になるように貫入したが、軟弱砂質土地盤1に対する非磁性体3の貫入方向を可変させることにより、360度の全方向において、2個の磁石4,5を貫入した周辺地盤2の軟弱地盤を締固めることができる。
【0023】
<第3実施形態>
図5は本発明の第3実施形態の軟弱砂質土地盤締固め工法に用いる軸の要部の断面図、
図6は同軸に設けられた上側の磁石を回転させた状態を示す断面図、
図7は同上側の磁石の平面図、
図8は同上側の磁石に相対向する下側の磁石の平面図、
図9は同軸を軟弱砂質土地盤に貫入して軟弱砂質土地盤を締固める状態を示す説明図、
図10は同軟弱砂質土地盤締固め工法に用いる地盤締固め装置を示す側面図である。
【0024】
まず、この第3実施形態の軟弱砂質土地盤締固め工法に用いる地盤締固め装置10を説明する。
【0025】
図10に示すように、地盤締固め装置10は、軟弱砂質土地盤1を締固めする施工機であり、前側にリーダー12を立設した施工機本体11を備えている。このリーダー12の前面12aには、中空管(軸)20の上端側を保持した状態で該前面12aに沿って上下動する移動保持体13を設けてある。また、リーダー12の前面12aの下端側には、中空管20を保持する固定保持体14を取り付けてある。さらに、リーダー12の側面側には、中空管20を昇降動させる昇降機構15を設けてある。また、移動保持体13の下側には、中空管20を正、逆方向に回転させる回転駆動機構19を設けてある。
【0026】
昇降機構15は、リーダー12の側面の上端部に設けられた駆動スプロケット16と、リーダー12の側面の下端部に設けれた従動スプロケット17と、これら各スプロケット16,17に張設されたチェーン18とで構成されている。このチェーン18の一部には移動保持体13が固定されており、該チェーン18の回動により、移動保持体13がリーダー12の前面12aに沿って上下方向に移動することで、中空管20が軟弱砂質土地盤1中に無振動・無騒音で貫入・引き抜きされるようになっている。
【0027】
図5、
図6、
図9に示すように、中空管(軸)20は円筒状に形成してあり、その先端の周縁には一対の掘削ビット21,21を突設してある。
【0028】
また、中空管20の内部には、先端側より、振動子22と、圧縮コイルバネ(弾性体)24と、中空管20の内周面20aに突出したガイド20bと凹部25bとにより上下方向の突出量が規制される円柱状の下側の磁石25と、仕切板としての非磁性体26を介して中空管20内に回転する円柱状の上側の磁石27とを備えている。
【0029】
図8に示すように、下側の磁石25は、N極とS極を交互にリング状に着磁してあり、その下面25cの中央には支軸23を介して円板状の振動子22を固定してある。また、下側の磁石25の下面25cと中空管20の内周面20aの先端側に突出した折曲部20cとの間に、下側の磁石25及び振動子22を上方(上側の磁石27側)へ付勢する圧縮コイルバネ(弾性体)24を介在してある。
【0030】
図7に示すように、上側の磁石27は、N極とS極を交互にリング状に着磁してあり、その上面27aの中央には、回転軸28の下端を固定してある。この回転軸28の上端側は、
図5に示すように、電動モータや油圧モータ等からなる駆動アクチュエータ29に接続されている。この駆動アクチュエータ29は、地盤締固め装置10の施工機本体11の運転席等に設けられた図示しない操作盤により操作されるようになっている。この操作により、上側の磁石27は所定方向に回転するようになっている。
【0031】
そして、地盤締固め装置10の施工機本体11のリーダー12に装着された振動子22と圧縮コイルバネ24及び2個の磁石25,27を内設した中空管20は、昇降機構15を介して軟弱砂質土地盤1中に無振動・無騒音で貫入・引き抜き自在になっている。この中空管20を軟弱砂質土地盤1中の所定深度まで貫入した後で、上側の磁石27を回転させると、上側の磁石27のN極とS極の磁力による下側の磁石25のN極とS極の磁力の反発(N極同士及びS極同士による反発)・吸着(N極とS極同士による吸着)により、振動子22に鉛直方向の振動H及び衝撃を発生させるように構成してある。
【0032】
次に、第3実施形態の軟弱砂質土地盤締固め工法による軟弱砂質土地盤1の締固め工程を、
図9の図面に基づいて説明する。
【0033】
まず、先端より振動子22と圧縮コイルバネ24と下側の磁石25及び上側の磁石27を内部に設けた中空管20を、地盤締固め装置10の施工機本体11のリーダー12に設置する。次に、施工機本体11の昇降機構15及び回転駆動機構19を介して中空管20を、
図9に示すように、軟弱砂質土地盤1中の所定深度まで回転させながら貫入する。この中空管20の貫入の際、駆動アクチュエータ29はOFFの状態にしておく。
【0034】
そして、
図9に示すように、中空管20を軟弱砂質土地盤1中の所定深度まで貫入した後で、駆動アクチュエータ29を作動(ON)させて、上側の磁石27を回転動させる。この上側の磁石27の回転動により、下側の磁石25を該上側の磁石27に対して反発・吸着させて鉛直方向の振動H及び衝撃を発生させ、この鉛直振動及び衝撃により、中空管20を貫入した周辺地盤2の体積を振動子22の鉛直振動及び衝撃により圧縮して、その密度を高めて周辺地盤2の軟弱地盤を締固める。
【0035】
このように、施工機本体11の強制昇降機構15を介して中空管20を軟弱砂質土地盤1中に貫入した後で、上側の磁石27を回転動により振動子22に鉛直方向の振動H及び衝撃を発生させ、この振動子22の鉛直振動及び衝撃により周辺地盤2の軟弱地盤を締固めるようにしたので、2個の磁石25,27の磁力を用いた小型の地盤締固め装置10により、周辺地盤2の軟弱地盤を簡単かつ確実に振動させて効率良く低コストで締固めることができる。
【0036】
また、軟弱砂質土地盤1に貫入する中空管20の先端側で鉛直振動及び衝撃を発生させることで、締固めや薬液注入において改良効果を大幅に向上させることができる。
【0037】
さらに、中空管20の先端から順に振動子22と圧縮コイルバネ24と下側の磁石25及び上側の磁石27をそれぞれ装備したことにより、油圧等の動力の供給管等を設置しなくて済み、中空管20に継ぎ足し用の中空管を継ぎ足したり、取り外す着脱作業が容易となり、さらに、小型の地盤締固め装置10でも中空管20に継ぎ足し用の中空管を継ぎ足していくことで、中空管20を地中深く貫入させて軟弱地盤の締固めを簡単かつ低コストで行うことができる。
【0038】
<第4実施形態>
図11は本発明の第4実施形態の軟弱砂質土地盤締固め工法に用いる軸の要部の断面図、
図12は
図11中X−X線に沿う断面図、
図13は同軸を軟弱砂質土地盤に貫入する状態を示す説明図、
図14は同軸を引き抜いて軟弱地盤を締固める状態を示す説明図である。
【0039】
この第4実施形態の軟弱砂質土地盤締固め工法では、第3実施形態の場合と同様に、
図10に示す地盤締固め装置10を用いて地盤の締固めを行う。
【0040】
図11〜
図14に示すように、中空管(軸)30は非磁性で円筒状に形成されており、その先端は円板状の底板31により閉塞されている。この円板状の底板31の周縁には、一対の掘削ビット32,32を突設してある。
【0041】
また、
図11及び
図12に示すように、中空管30の先端より少し上側の内周面30aには、円柱状で内側の磁石33を摺動自在に設けてある。さらに、この内側の磁石33に相対向する中空管30の位置には、複数(例えば8箇所)の矩形の切欠き30bをそれぞれ形成してあり、この各切欠き30bより外側には、複数の外側の磁石34,35を配設してある。この外側の各磁石34,35の外面には、板状の振動子36を貼り付けてある。これら外側の各磁石34,35と振動子36は所定距離隔てて複数組(この実施形態では、
図12に示すように、45度間隔で8組)それぞれ設けられており、中空管30の外周面30cより外側に位置する振動子36を伸縮性のゴム体(弾性体)37でシールするように被覆してある。尚、外側の各磁石34,35は、中空管30の外周面30cの切欠き30bの周りに突設されたガイド30dにより水平方向に往復動自在に取り付けてある。
【0042】
さらに、
図12に示すように、内側の磁石33は、N極とS極を交互にリング状に着磁してあり、その上面33aの中央には回転軸38の下端を固定してある。この回転軸38の上端側は、
図11に示すように、電動モータや油圧モータ等からなる駆動アクチュエータ39に接続されている。この駆動アクチュエータ39は、地盤締固め装置10の施工機本体11の運転席等に設けられた図示しない操作盤により操作されるようになっている。この操作により、内側の磁石33は所定方向に回転するようになっている。
【0043】
また、
図12に示すように、外側の各磁石34,35は、N極の磁石34とS極の磁石35を交互にリング状に配置して成る。これらにより、内側の磁石33のN極に外側のS極の磁石34が位置する共に、内側の磁石33のS極に外側のN極の磁石35が位置している時には、
図12に示すように、N極とS極同士により、内側の磁石33に外側の各磁石34,35が吸着し、また、内側の磁石33の回転動により、内側の磁石33のN極に外側のN極の磁石35が位置すると共に、内側の磁石33のS極に外側のS極の磁石34が位置している時には、N極同士及びS極同士により、内側の磁石33に対して外側の各磁石34,35が反発して、外側の各磁石34,35に取り付けられた振動子36が外側へ移動する。この繰り返しで、振動子36により水平方向の振動Gが発生するようになっている。
【0044】
そして、地盤締固め装置10の施工機本体11のリーダー12に装着された中空管30は、昇降機構15を介して軟弱砂質土地盤1中に無振動・無騒音で貫入・引き抜きされるようになっている。また、
図14に示すように、中空管30を軟弱砂質土地盤1中の所定深度まで貫入した後で引き抜く際に、或いは、所定深度まで貫入した後の定位置で、内側の磁石33の回転動による内側の磁石33と外側の各磁石34,35の吸着、及び、内側の磁石33と外側の各磁石34,35の反発の繰り返しにより振動子36に水平方向の振動Gを発生させるように構成してある。
【0045】
次に、第4実施形態の軟弱砂質土地盤締固め工法による軟弱砂質土地盤1の締固め工程を、
図13と
図14の図面に基づいて説明する。
【0046】
まず、内側の磁石33と複数組の外側の各磁石34,35及び振動子36とを設けた中空管30を、地盤締固め装置10の施工機本体11のリーダー12に設置する。次に、施工機本体11の昇降機構15及び回転駆動機構19を介して中空管30を、
図13に示すように、軟弱砂質土地盤1中の所定深度まで回転させながら貫入する。この中空管30の貫入の際、駆動アクチュエータ39はOFFの状態にしておく。
【0047】
そして、中空管30を軟弱砂質土地盤1中の所定深度まで貫入した後で、
図14に示すように、中空管30を施工機本体11の昇降機構15及び回転駆動機構19を介して所定高さまで逆回転させながら引き抜く際に、駆動アクチュエータ39を作動(ON)させて内側の磁石33を回転動させる。この内側の磁石33の回転動により外側の各磁石34,35を該内側の磁石33に対して反発・吸着させて水平方向の振動G及び衝撃を発生させて、この水平振動及び衝撃により、中空管30を引き抜きながらその周辺地盤2の体積を振動子36の水平振動及び衝撃により圧縮して、その密度を高めて周辺地盤2の軟弱地盤を締固める。
【0048】
また、中空管30を軟弱砂質土地盤1中の所定深度まで貫入した後の定位置で、内側の磁石33の回転動により外側の各磁石34,35を該内側の磁石33に対して反発・吸着させ、振動子36に水平方向の振動G及び衝撃を発生させて、中空管30を貫入した周辺地盤2の体積を振動子36の水平振動及び衝撃により圧縮して該周辺地盤2を締固めても良い。
【0049】
このように、施工機本体11の強制昇降機構15を介して中空管30を軟弱砂質土地盤1中に貫入した後で引き抜く際に、或いは、所定深度まで貫入した後の定位置で、内側の磁石33の回転動により外側の各磁石34,35の反発と吸着とにより、振動子36に水平方向の振動G及び衝撃を発生させて、その水平振動及び衝撃により周辺地盤2の軟弱地盤を圧縮してその密度を高めて締固めるようにしたので、各磁石33,34,35の磁力を用いた小型の地盤締固め装置10により、周辺地盤2の軟弱地盤を簡単かつ確実に振動させて効率良く低コストで締固めることができる。
【0050】
即ち、先端側の外側から順に、複数組の振動子36と各磁石34,35及び内側の磁石33を設けてゴム体37で覆った中空管30を備え、この中空管30を昇降機構15で軟弱砂質土地盤1中に貫入・引き抜き自在にしたので、中空管30の先端側が振動する小型の地盤締固め装置10を低コストで提供することができる。これにより、軟弱砂質土地盤1の中空管30を貫入した周辺地盤2を簡単かつ確実に振動させて効率良く低コストで締固めることができる。
【0051】
また、軟弱砂質土地盤1に貫入する中空管30の先端側で水平振動及び衝撃を発生させることで、締固めや薬液注入において改良効果を大幅に向上させることができる。
【0052】
さらに、中空管30の先端側の外側から順に、複数組の振動子36と各磁石34,35及び内側の磁石33をそれぞれ装備したことにより、油圧等の動力の供給管等を設置しなくて済み、中空管30に継ぎ足し用の中空管を継ぎ足したり、取り外す着脱作業が容易となり、さらに、小型の地盤締固め装置10でも中空管30に継ぎ足し用の中空管を継ぎ足していくことで、中空管30を地中深く貫入させて軟弱地盤の締固めを簡単かつ低コストで行うことができる。
【0053】
さらに、中空管30の内側の磁石33の周りに、外側の各磁石34,35と振動子36を45度間隔で8組それぞれ設け、中空管30の外周面30cより外側に位置する振動子36を伸縮性のゴム体37で被覆したことにより、中空管30の内部に水が浸入することがなくて確実にシールすることができ、かつ、水平振動を効率良く発生させることができる。
【0054】
尚、前記実施形態によれば、中空管を昇降動させる昇降機構を、駆動スプロケットと従動スプロケット及びチェーンで構成したが、ラックと駆動ピニオン等で昇降機構を構成しても良い。また、地盤中に貫入する軸は中空管等に限らず、金属棒等の棒状体でも良い。
【0055】
また、前記第3実施形態によれば、中空管に水平振動を発生させる振動子と外側の磁石を45度間隔に8組設けたが、90度間隔で4組等でも良い。
【0056】
さらに、磁石を動かす速度を変化させることで、振動及び衝撃の周波数を可変させて、周辺地盤の密度を高めて該周辺地盤をより効果的に締固めるようにしても良い。