【課題を解決するための手段】
【0007】
概要
認識され得るように、組織をステープル留めするために、一貫した特定の圧縮力を提供するように構成されているばね装填カートリッジアセンブリを含む動力式ステープル留め装置は、外科手術場面において、有用であるとわかり得る。
【0008】
本開示の実施形態は、類似の参照数字が同様の要素または同一の要素を識別する図面を参照して詳細に記載される。本明細書中で用いられる場合、用語「遠位」は、使用者からより遠いと記載されている部分を指し、用語「近位」は、使用者により近いと記載されている部分を指す。
【0009】
本開示の実施形態は、円形状ステープラーを提供する。円形状ステープラーは、ハンドルアセンブリを含み得る。シャフトは、ハンドルアセンブリから遠位方向に延び得る。ツールアセンブリは、シャフトに選択的に連結するように構成され得、カートリッジアセンブリとアンビルアセンブリとを含む。カートリッジアセンブリは、組織接触表面を規定するステープルガイドを含み得る。弾性部材は、カートリッジアセンブリ内に動作可能に位置決めされ得、ステープルガイドを遠位方向に付勢するように構成され得、これは、カートリッジアセンブリおよびアンビルが互いに対して接近させられる場合、組織に対して所定の圧縮力を提供する。
【0010】
弾性部材は、ステープルガイドの組織接触表面の下側に連結され得る。弾性部材は、波形ばねまたは圧縮ばねであり得る。弾性部材は、ステープルガイドの組織接触表面に相補的であるように形作られ得る。ステープルガイドは、ツールアセンブリを通って規定される長手方向軸に沿って、ツールアセンブリに対して移動可能であり得る。
【0011】
マイクロコントローラーは、例えば、ハンドルアセンブリ(またはシャフト)におけるモーター、およびモーターに電圧を加えるように構成されている電源と動作可能に通信するように構成され得る。マイクロコントローラーは、カートリッジアセンブリと動作可能に通信し得、弾性部材のばね定数を試験するように構成されている。
【0012】
カートリッジアセンブリは、弾性部材のばね定数を試験するために、試験行程を通して移動するように構成され得る。この例において、マイクロコントローラーは、試験されたばね定数を、データルックアップ表中にコンパイルされている公知のばね定数と比較するように構成され得、このデータルックアップ表は、メモリーに記憶され、マイクロコントローラーにアクセス可能である。さらに、マイクロコントローラーは、ばねの試験されたばね定数に基づいて、モーターに供給される電流の量を制御し得る。
【0013】
本開示の実施形態は、ハンドルアセンブリに選択的に連結するように適合されているツールアセンブリを提供する。ツールアセンブリは、カートリッジアセンブリとアンビルアセンブリとを含む。カートリッジアセンブリは、組織接触表面を規定するステープルガイドと、その中に複数のステープル保持スロットとを含む。カートリッジアセンブリ内に動作可能に位置決めされている弾性部材は、ステープルガイドを遠位方向に付勢するように構成されており、これは、カートリッジアセンブリおよびアンビルがハンドルアセンブリを介して互いに対して接近させられる場合、組織に対して所定の圧縮力を提供する。
【0014】
弾性部材は、ステープルガイドの組織接触表面の下側に連結され得る。弾性部材は、波形ばねまたは圧縮ばねであり得る。弾性部材は、ガイドの組織接触表面に相補的であるように形作られ得る。ステープルガイドは、ツールアセンブリを通って規定される長手方向軸に沿って、ツールアセンブリに対して移動可能であり得る。
【0015】
本開示の実施形態は、組織をステープル留めする方法を提供する。ハンドルアセンブリおよびツールアセンブリが提供される。ツールアセンブリは、ハンドルアセンブリに動作可能に連結するように構成され、カートリッジアセンブリと、アンビルアセンブリと、弾性部材とを含む。波形ばねまたは圧縮ばねは、弾性部材のために利用され得る。弾性部材は、カートリッジアセンブリ内に動作可能に位置決めされ、カートリッジアセンブリのステープルガイドを遠位方向に付勢して、組織に対して所定の圧縮力を提供するように構成されている。ツールアセンブリは、ハンドルアセンブリに連結されている。弾性部材のばね定数を試験するための試験行程が、次に実施される。この例において、ハンドルアセンブリのモーターに供給される電流の量は、ばねの試験されたばね定数に基づいて調整される。カートリッジアセンブリおよびアンビルは、次に、互いに対して接近させられ、組織がステープル留めされる。
【0016】
ハンドルアセンブリは、例えば、ハンドルアセンブリにおけるモーター、およびモーターに電圧を加えるように構成され得る電源と動作可能に通信するように構成されているマイクロコントローラーを備え得る。試験されたばね定数は、データルックアップ表中にコンパイルされている公知のばね定数と比較され得、このデータルックアップ表は、メモリーに記憶され、マイクロコントローラーにアクセス可能である。ばね定数が所定の閾値よりも上である場合、モーターに供給される電流の量は、増大させられ得る。そして、ばね定数が所定の閾値よりも下である場合、モーターへの電流の量は、減少させられ得る。
【0017】
例えば、本発明は、以下を提供する。
(項目1)
ステープラーであって、該ステープラーは、
ハンドルアセンブリと、
該ハンドルアセンブリから遠位方向に延びているシャフトと、
該シャフトに選択的に連結するように構成されているツールアセンブリであって、該ツールアセンブリは、カートリッジアセンブリとアンビルアセンブリとを含み、該カートリッジアセンブリは、組織接触表面を規定するステープルガイドと、その中に複数のステープル保持スロットとを含む、ツールアセンブリと、
該カートリッジアセンブリ内に動作可能に位置決めされている弾性部材であって、該弾性部材は、該カートリッジアセンブリおよびアンビルが互いに対して接近させられる場合、該ステープルガイドを遠位方向に付勢して、組織に対して所定の圧縮力を提供するように構成されている、弾性部材と
を含む、ステープラー。
(項目2)
上記弾性部材は、上記ステープルガイドの上記組織接触表面の下側に連結されている、上記項目に記載のステープラー。
(項目3)
上記弾性部材は、波形ばねおよび圧縮ばねのうちの1つである、上記項目のうちのいずれか一項に記載のステープラー。
(項目4)
上記弾性部材は、上記ステープルガイドの上記組織接触表面に相補的であるように形作られている、上記項目のうちのいずれか一項に記載のステープラー。
(項目5)
上記カートリッジアセンブリおよびアンビルアセンブリのうちの少なくとも1つは、円形状である、上記項目のうちのいずれか一項に記載のステープラー。
(項目6)
上記ステープルガイドは、上記ツールアセンブリを通って規定される長手方向軸に沿って、該ツールアセンブリに対して移動可能である、上記項目のうちのいずれか一項に記載のステープラー。
(項目7)
マイクロコントローラーをさらに含み、該マイクロコントローラーは、モーター、および該モーターに電圧を加えるように構成されている電源と動作可能に通信するように構成されている、上記項目のうちのいずれか一項に記載のステープラー。
(項目8)
上記マイクロコントローラーは、上記ハンドルアセンブリおよびシャフトのうちの少なくとも1つの中に動作可能に位置決めされている、上記項目のうちのいずれか一項に記載のステープラー。
(項目9)
上記マイクロコントローラーは、上記カートリッジアセンブリと動作可能に通信し、上記弾性部材のばね定数を試験するように構成されている、上記項目のうちのいずれか一項に記載のステープラー。
(項目10)
上記カートリッジアセンブリは、上記弾性部材の上記ばね定数を試験するために、試験行程を通して移動するように構成されている、上記項目のうちのいずれか一項に記載のステープラー。
(項目11)
上記マイクロコントローラーは、試験されたばね定数を、メモリーに記憶されている公知のばね定数と比較するように構成され、該メモリーは、該マイクロコントローラーにアクセス可能である、上記項目のうちのいずれか一項に記載のステープラー。
(項目12)
上記マイクロコントローラーは、上記弾性部材の上記試験されたばね定数に基づいて、上記モーターに供給される電流の量を制御する、上記項目のうちのいずれか一項に記載のステープラー。
(項目13)
ハンドルアセンブリに選択的に連結するように適合されているツールアセンブリであって、該ツールアセンブリは、
カートリッジアセンブリおよびアンビルアセンブリであって、該カートリッジアセンブリは、組織接触表面を規定するステープルガイドと、その中に複数のステープル保持スロットとを含む、カートリッジアセンブリおよびアンビルアセンブリと、
該カートリッジアセンブリ内に動作可能に位置決めされている弾性部材であって、該弾性部材は、該カートリッジアセンブリおよびアンビルが該ハンドルアセンブリを介して互いに対して接近させられる場合、該ステープルガイドを遠位方向に付勢して、組織に対して所定の圧縮力を提供するように構成されている、弾性部材と
を含む、ツールアセンブリ。
(項目14)
上記弾性部材は、上記ステープルガイドの上記組織接触表面の下側に連結されている、上記項目のうちのいずれか一項に記載のツールアセンブリ。
(項目15)
上記弾性部材は、波形ばねおよび圧縮ばねのうちの1つである、上記項目のうちのいずれか一項に記載のツールアセンブリ。
(項目16)
上記弾性部材は、上記ステープルガイドの上記組織接触表面に相補的であるように形作られている、上記項目のうちのいずれか一項に記載のツールアセンブリ。
(項目17)
上記ステープルガイドは、上記ツールアセンブリを通って規定される長手方向軸に沿って、該ツールアセンブリに対して移動可能である、上記項目のうちのいずれか一項に記載のツールアセンブリ。
(項目18)
組織をステープル留めするためのシステムであって、該システムは、
ハンドルアセンブリと、
該ハンドルアセンブリに動作可能に連結するように構成されているツールアセンブリであって、該ツールアセンブリは、カートリッジアセンブリと、アンビルアセンブリと、弾性部材とを含み、該弾性部材は、該カートリッジアセンブリ内に動作可能に位置決めされ、該カートリッジアセンブリのステープルガイドを遠位方向に付勢して、組織に対して所定の圧縮力を提供するように構成され、該ツールアセンブリは、該ハンドルアセンブリに連結させられるように構成されている、ツールアセンブリと、
該弾性部材のばね定数を試験するための試験行程と
を含み、
該ハンドルアセンブリのモーターに供給される電流の量は、ばねの試験された該ばね定数に基づいて調整可能であり、
該カートリッジアセンブリおよびアンビルは、互いに対して接近させられるように構成されている、システム。
(項目19)
上記弾性部材は、該弾性部材のための、波形ばねおよび圧縮ばねのうちの少なくとも1つである、上記項目のうちのいずれか一項に記載のシステム。
(項目20)
上記モーターおよび該モーターに電圧を加えるように構成されている電源と動作可能に通信するように構成されているマイクロコントローラーをさらに含む、上記項目のうちのいずれか一項に記載のシステム。
(項目21)
上記マイクロコントローラーは、試験されたばね定数を、メモリーに記憶されている公知のばね定数と比較するように構成され、該メモリーは、該マイクロコントローラーにアクセス可能である、上記項目のうちのいずれか一項に記載のシステム。
(項目22)
上記モーターは、上記ばね定数が所定の閾値よりも上である場合、より多くの電流が提供され、該ばね定数が所定の閾値よりも下である場合、より少ない電流が提供されるように構成されている、上記項目のうちのいずれか一項に記載のシステム。
(項目18A)
組織をステープル留めする方法であって、該方法は、
ハンドルアセンブリを提供するステップと、
該ハンドルアセンブリに動作可能に連結するように構成されているツールアセンブリを提供するステップであって、該ツールアセンブリは、カートリッジアセンブリと、アンビルアセンブリと、弾性部材とを含み、該弾性部材は、該カートリッジアセンブリ内に動作可能に位置決めされ、該カートリッジアセンブリのステープルガイドを遠位方向に付勢して、組織に対して所定の圧縮力を提供するように構成されている、ステップと、
該ツールアセンブリを該ハンドルアセンブリに連結するステップと、
該弾性部材のばね定数を試験するための試験行程を実施するステップと、
該ハンドルアセンブリのモーターに供給される電流の量を、ばねの試験された該ばね定数に基づいて調整するステップと、
該カートリッジアセンブリおよびアンビルを、互いに対して接近させるステップと、
組織をステープル留めするステップと
を含む、方法。
(項目19A)
上記弾性部材のための、波形ばねおよび圧縮ばねのうちの少なくとも1つを利用することを含む、上記項目のうちのいずれか一項に記載の方法。
(項目20A)
マイクロコントローラーを有する上記ハンドルアセンブリを提供するステップを含み、該マイクロコントローラーは、上記モーターおよび該モーターに電圧を加えるように構成されている電源と動作可能に通信するように構成されている、上記項目のうちのいずれか一項に記載の方法。
(項目21A)
試験されたばね定数を、メモリーに記憶され、該マイクロコントローラーによってアクセス可能である公知のばね定数と比較するステップを含む、上記項目のうちのいずれか一項に記載の方法。
(項目22A)
上記ばね定数が所定の閾値よりも上である場合、より多くの電流を上記モーターに提供し、該ばね定数が所定の閾値よりも下である場合、より少ない電流を該モーターに提供するステップを含む、上記項目のうちのいずれか一項に記載の方法。
【0018】
(摘要)
ステープラーが提供される。ステープラーは、ハンドルアセンブリと、ハンドルアセンブリから遠位方向に延びているシャフトとを含む。ツールアセンブリは、シャフトに選択的に連結するように構成され、カートリッジアセンブリとアンビルアセンブリとを含む。カートリッジアセンブリは、組織接触表面を規定するステープルガイドを含む。弾性部材は、カートリッジアセンブリ内に動作可能に位置決めされ、カートリッジアセンブリおよびアンビルが互いに対して接近させられる場合、ステープルガイドを遠位方向に付勢して、組織に対して所定の圧縮力を提供するように構成されている。
【0019】
本発明の前述の特徴は、添付の図面を参照して、以下の詳細な説明を参照することによって、より容易に理解される。