【文献】
ZTE,Considerations on UE RRC state,3GPP TSG-RAN WG2#83bis R2-133204,2013年 9月27日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
デバイスツーデバイス(D2D)ディスカバリを可能にする制御信号を送信するための、第1の無線端末(10)において実行される方法であって、前記制御信号は識別情報を搬送し、
前記制御信号の送信のために使用されるタイムスタンプを1つの入力パラメータとして、前記制御信号をハッシュ化するステップ(S1)と、
前記ハッシュ化された制御信号を符号化するステップ(S2)と、
端末固有のパラメータに非依存のスクランブルシーケンスを用いて、前記符号化された信号をスクランブルするステップ(S3)と、
スクランブルされた前記符号化された信号を送信するステップ(S4)と、
を含む方法。
前記制御信号は、信号ペイロードを含み、前記方法は、制御信号の送信のために使用される前記タイムスタンプを、前記制御信号をハッシュ化する前に、前記制御信号の前記信号ペイロード内に挿入すること(S0)、をさらに含む、請求項1〜3のいずれかに記載の方法。
前記制御信号は、信号ペイロードを含み、前記処理回路は、さらに、制御信号の送信のために使用される前記タイムスタンプを、前記制御信号をハッシュ化する前に、前記制御信号の前記信号ペイロード内に挿入するように適合される、請求項5〜7のいずれかに記載の第1の無線端末(10)。
【背景技術】
【0002】
3GPP(3rd Generation Partnership Project)は、UMTS(Universal Mobile Telecommunication System)、及びLTE(Long Term Evolution)の標準化を担う。LTEにおける3GPPの作業は、E−UTRAN(Evolved Universal Terrestrial Access Network)とも呼ばれる。LTEは、ダウンリンク及びアップリンクの両方において高データレートに達することができる高速パケットベース通信を実現するための技術であり、UMTSに関連する次世代移動通信システムと考えられる。高データレートをサポートするために、LTEは、キャリアアグリゲーションが使用されるとき、20MHz又は最高100
MHzのシステム帯域幅を可能にする。LTEは、異なる複数の周波数帯において動作することも可能であり、少なくともFDD(Frequency Division Duplex:周波数分割複信)及びTDD(Time Division Duplex:時分割複信)モードで動作することができる。
【0003】
デバイスツーデバイス通信は、アドホック及びセルラーネットワークを含む多くの既存の無線技術の、よく知られ、広く使用されているコンポーネントである。例には、Bluetooth、及びWi−FiダイレクトなどのIEEE802.11標準スイートの複数の変形例がある。それらシステムは、ライセンスされていないスペクトルにおいて動作する。
【0004】
近年、セルラーネットワークの基層としてのデバイスツーデバイス(D2D)通信は、通信デバイスの近接性の利点を取り込み、同時に制御された干渉環境においてデバイスが動作することを可能にする手段として、提案されてきている。典型的には、例えばセルラーのアップリンクリソースのいくつかをデバイスツーデバイスの目的のために予約することにより、そうしたデバイスツーデバイス通信がセルラーシステムと同じスペクトルを共有することが提案されている。デバイスツーデバイスの目的のために専用のスペクトルを割り当てることは、スペクトルが希少なリソースであることから、可能性の小さい代替策であり、デバイスツーデバイスサービスとセルラーサービスとの間の動的な共有は、より柔軟であり、より高いスペクトル効率を提供する。
【0005】
通信すること、又は互いを単に発見することを望むデバイスは、典型的には、様々な形の制御シグナリングを送信する必要がある。そうした制御シグナリングの1つの例は、ビーコン信号又はディスカバリビーコン信号とも呼ばれる、いわゆるディスカバリ信号であり、ディスカバリ信号は、本開示ではD2D IDと呼ばれる少なくとも何らかの形の識別情報(identity)を搬送する。ディスカバリ信号は、場合によってはディスカバリサービスに有用な追加の情報を搬送するかもしれず、他のデバイスによって発見可能であることを望むデバイスによって送信される。
【0006】
他のデバイスは、ディスカバリ信号を求めてスキャンを行い得る。他のデバイスは、ひとたびディスカバリ信号を検出すると、例えば、ディスカバリ信号を送信するデバイスとの接続セットアップを開始しようと試みるために適切な行動をとることができる。
【0007】
RAN1のシミュレーション仮定に従って、104ビットのディスカバリ情報+24ビットのCRCというリファレンスディスカバリペイロードが、ある指標値として考慮され得る。内部的な評価から、これはD2D IDが80ビット程度の長さとなり得ることに帰着する。3GPPにおいてD2Dの標準化が進行中であり、より洗練された数字は、本開示を書いている時点では利用可能でない。本開示では、Mは、ディスカバリビーコン内のペイロードビットの総数を指す。本開示の観点から、たとえCRCビットがあるとしても、MがCRCビットを含むかどうかは本質的でない。
【0008】
発見に関与するユーザ機器(UE)は、そのディスカバリ信号において潜在的に一意であるディスカバリ情報を送信する。第1のUEの発見を試行しているUEは、受信されたディスカバリ信号からディスカバリ情報を抽出しようと試みるであろう。第2のUEは、成功した場合、発見されたものとして第1のUEを呼び出す。
【0009】
ProSe(Proximity Services;3GPPフィジビリティスタディTR22.803参照)は、2種類の発見、オープン型(open)及び制限型(restricted)を定義している。オープン型の発見では、少なくとも最初の発見の機会には、UEのディスカバリ情報は、受信機において前もって既知ではない。この場合、ディスカバリ情報を受信することは、単に復号することである。
【0010】
制限型の発見の場合、受信機は、ある特定のディスカバリ信号の検出を試みる。そして、送信側UEのディスカバリ情報は、発見を試みる前から、受信機において既知である。最近の提案(3GPP寄書Rl−134627)によれば、少なくとも制限型の発見では、受信機は、ディスカバリ情報の全体を成功裏に復号する必要はない。代わりに、受信機は、「部分ビット照合(partial bit matching」と呼ばれるものを行うことでよく、これは、ビットのいくつかのみが受信機によって正確に復号されることでよいことを意味する。経験的なビット誤り率(BER)が算出される。BERがあるしきい値を超えない場合、受信機は、ディスカバリ情報が成功裏に抽出されたと決定し、UEは発見されたと見なされる。
【0011】
部分ビット照合は、何らかの誤検出につながる可能性がある。誤検出の理由は、いくつかのビットが誤って復号される可能性があることであり、これは、比較されたNビットのセットとの一致という誤った仮定につながり得る。R1−134627は、正確に一致すべきビットの数を適切に設定することによって、誤検出の確率をある程度制御し得ることを示唆する。一方、Nを増加させることは、部分ビット照合の計算効率を低下させる。Mの代わりのNビットの正確な復号/検出に関連する計算の複雑さの低下を超えて、R1−134627は、部分ビット照合が、完全な検出のケースと比較して、所与のSNR動作点において、改善された検出確率を提供することができると述べている。より高いBERしきい値で検出確率は向上するが、これは誤検出確率の増加という代償を伴う。
【発明を実施するための形態】
【0023】
略語
CRC cyclic redundancy check
D2D device-to-device
D2D ID device-to-device identity
BER Bit Error Rate
NW Network
DMRS Demodulation Reference Signals
PRB Physical Resource Block
UL uplink
DL downlink
UE user equipment
【0024】
本開示の態様について、添付の図面を参照しながら以下により十分に説明する。しかしながら、本明細書において開示される装置及び方法は、多くの異なる形で実現されることができ、本明細書において記載される態様に限定されるものと解釈されないものとする。図中の類似の番号は、全体にわたって類似の要素を指す。
【0025】
本明細書において使用される用語は、本開示の特定の態様を説明するためのものにすぎず、本発明を制限するためのものではない。本明細書において使用される際、別段の記載がない限り、単数形「a」、「an」及び「the」は複数形も含むものとする。
【0026】
本開示の文脈内では、「無線端末」又は「無線デバイス」という用語は、別のデバイス、ならびに、オプションとして、無線信号を送信、及び/又は受信することによって、無線ネットワークのアクセスノードと無線通信することが可能な任意の端末を含む。したがって、「無線端末」という用語は、それだけには限定されないが、ユーザ機器、例えばLTE UE、移動端末、マシンツーマシン通信のための据え置き型の又は移動可能な無線デバイス、統合型又は埋め込み型無線カード、外部プラグイン無線カード、ドングルなどを含む。本開示の全体にわたって、「ユーザ機器」という用語が、時として、様々な実施形態を例示するために使用される。しかしながら、これは、本明細書において示される概念が他の無線端末に等しく適用可能であるので、制限と解釈されないものとする。したがって、「ユーザ機器」又は「UE」が本開示において言及されるときはいつでも、これは、上記で定義されたように、いかなる無線端末をも包含するものとして理解されるものとする。
【0027】
以下の例はD2Dのためのディスカバリ信号の検出の文脈で説明されているとはいえ、以下の開示において説明される原理は、検出されたシーケンスが既知のシーケンスと比較される任意の検出の問題に等しく適用されてよい。
【0028】
上述したように、「部分ビット照合」は、受信されたビットの一部のみを正確に受信する必要のある方法を指し得る。
【0029】
一例では、M個のビットの中からサブセットNのみが正確に復号される場合であっても、パーシャルデコーダは、ブロックが正確に復号されるものと見なす。これは、干渉などに起因してチャネルが劣悪である場合に該当するかもしれず、ペイロードの一部のみが正確に復号されることを示唆する。ディスカバリ信号候補がXビットよりも多くの差異を有する場合、受信信号がノイズ又は干渉に起因して部分的に損なわれた場合であっても、受信機が全ての候補の中で正確なディスカバリメッセージを検出することが依然として可能である。
【0030】
別の例は、受信機が、復号された情報ビットのうちのビットのいくつかのみ、すなわちM個のビットの中からのサブセットNを、既知のディスカバリ情報と比較し、及び一致したビットの数をカウントすることである。このことによっても、比較されるビットがより少ないので、複雑さが減少する。このソリューションは、別のタイプの「部分ビット照合」と見られ得る。
【0031】
上述した部分ビット照合の提案に関して、少なくとも2つの問題が識別される:
1)2つの異なるディスカバリ信号のN個の情報ビットのサブセットが同一である場合、部分ビット照合は、正しいシーケンスを識別することができず、恒常的なミス検出が起こる。
2)原理上、任意の2つのディスカバリ信号ペイロードは、1ビットだけしか相違しないかもしれない。ディスカバリ信号ペイロードの内容に対する制限が実施されない限り、これは、部分ビット照合を実際には適用できないことを意味する。そのような制限は、非効率的であり(それらはペイロード長の定義において冗長性を必要とする)、非協調的な配備において実施されるには複雑である。
【0032】
第1の問題は、例えば、ディスカバリ信号ペイロードの80%までを占めるかもしれないD2D IDが複数のディスカバリ信号に共通であるエリア識別子を含み、N<<Mである場合に起こり得る。ディスカバリ信号ペイロードの残りの部分は、多くのUEに共通であるシステム情報も含み得る。
【0033】
D2Dディスカバリでは、UEは、近接した潜在的に何百又は何千ものUEを発見することが可能であることを必要とする。したがって、ソリューションの実装の効率性が最も重要である。
【0034】
本明細書のいくつかの実施形態は、近接検出のためのディスカバリ信号を送信する際に、差が小さいディスカバリ信号を受信機側で区別できるように、LTEにおけるスクランブリング、及び場合によってはインターリービングの手続を修正することを含む。これは、ランダム化機能とも呼ばれる新しいスクランブリング機能を受信機に導入することによって達成される。目的は、ディスカバリ信号ペイロードが1ビット又は数ビットだけ異なるときでも、ディスカバリ信号間の差を増加させることである。
【0035】
スクランブラは、2つの部分に分けられる。第1の(新しい)スクランブラが情報ビットを対象として動作する一方、符号化ビットを対象として動作する既存のスクランブラは、スクランブルシーケンスがUE固有のパラメータの関数ではないように修正される。同様に、エンコーダの前にインターリーバが追加されてもよく、これは、いくつかの検出確率の利点につながる。受信機において、対応するステップが実行される。この手法が提案された部分ビット検出アルゴリズムに適用される場合、当該手法の利点はより明らかである。しかしながら、例えば、ディスカバリ信号に歪みが生じ又は雑音が多い場合など、他のケースでも効果は見られ得る。
【0036】
本開示の以下の部分では、「スクランブル(scrambling)」という用語は、既知のXORベースのビット単位のスクランブル動作と比較して、チャネルエンコーダの前に適用される新しいスクランブラに適用されるときはいつでも、より広い意味で解釈されるものとする。実施形態のいくつかに述べられるように、スクランブルをディスカバリ信号ペイロードに適用するための正当化要因の1つは、互いに異なるディスカバリ信号の送信において同じディスカバリ信号のスクランブルされたバージョンが異なっていなければならず、異なるディスカバリ信号の恒常的な衝突は回避されなければならないということである。ディスカバリ信号ペイロードのそうした目的を達する任意のランダム化機能が、そのようにして、本開示において等しく適用されてよい。そうした機能の例は、XORベースのスクランブラ、CRC、ハッシュ化機能、エンコーダなどである。実施形態のうちのいくつかでは、スクランブルシーケンスは、同じディスカバリ信号ペイロードについての異なる送信機会において変化するパラメー
タの関数として定義される。たとえば、ディスカバリ信号の送信のために使用されるタイムスロット、任意のタイムスタンプ、及び/又はリソースインデックスが、ディスカバリ信号のスクランブルシーケンスの生成において利用されてもよい。ハッシュ化機能、多項式エンコーダ、又はCRCを使用してペイロードランダム化動作が実行される場合、特定のディスカバリ信号送信インスタンスの関数であるランダム化を得る目的で、ハッシュ化されるべきディスカバリ信号のペイロードに、ディスカバリ信号の送信のために使用されるタイムスロット、及び/又は任意のタイムスタンプ、及び/又はリソースインデックスが挿入され得る。たとえば、ディスカバリ信号の送信のために使用されるタイムスロット、及び/又は任意のタイムスタンプ、及び/又はリソースインデックスが、ハッシュ化又は多項式符号化又はCRC符号化の前に、ディスカバリ信号ペイロードの前又は後に付加されてもよい。チャネルエンコーダへと入力されるディスカバリ信号ペイロードのランダム化を得るための、ランダム化がディスカバリ信号の送信インスタンスの関数である任意の他の方法が、本開示において等しく適用されてよい。
【0037】
オプションとして、ランダム化は、端末固有でもよい。別の言い方をすれば、ランダム化は、端末固有のパラメータ、例えばD2D識別情報又はその一部の関数であってもよい。そうしたパラメータは、単独で、又は上述したパラメータのうちのいずれかに加えて適用されてよい。
【0038】
送信機側でディスカバリ信号ペイロードをランダム化するために使用されたタイムスロット、及び/又は任意のタイムスタンプ、及び/又はリソースインデックスパラメータの知識が与えられると、元のディスカバリ信号ペイロードの少なくとも一部分を取り出すために、受信機において対応する方法が適用されるものとする。
【0039】
ここで、ディスカバリ信号の送信機及び受信機における修正されたスクランブル/インターリーブ手続によって上記の問題に対処することが提案される。ベースラインとして、UL及びDLのLTEデータチャネルの処理が考えられる。ここに記載されている手続が従来の復号技術で適用され得る場合であっても、本明細書に記載されている手法の利点のうちの1つは、それを上述した部分ビット照合技術に適用することができ、後述するように、そのパフォーマンスを向上させることができることである。
【0040】
提案された技術のより良い理解のために、次に、LTEトランスポートブロックのダウンリンク(DL)及びアップリンク(UL)処理について簡潔に述べる。
図1及び
図2aは、参考のために、トランスポートブロック、すなわち、情報ビットのLTE DL及びULにおける処理を示す。セル固有及びUE固有の方法の組合せにおいて干渉をスクランブルするために、エンコーダの後にスクランブル及びインターリーブが適用されることに留意されたい。
【0041】
いくつかの実施形態は、
図1又は
図2aのソリューションがディスカバリ信号の符号化に適用される場合、これが上記の問題のいくつかを軽減することができるということの認識に基づく。これは、ディスカバリ信号のペイロード、タイミング情報(例えばビーコン送信のために使用されたタイムスロット又はタイムスタンプ)、又はビーコン送信のリソースインデックスの関数となるように、スクランブルシーケンスを選択することによって、達成され得る。
【0042】
一例では、これは、ディスカバリ信号の送信のために使用されるタイムスタンプを1つの入力パラメータとして、ハッシュ化機能を使用して、識別情報を含むディスカバリ信号を、ランダム化とも呼ばれ得るスクランブリングを行うことによって達成される。上述したように、ハッシュ化は、ペイロードをスクランブル又はランダム化する1つの方法と考えられる。ハッシュ化において、入力データのわずかな差は、以下でさらに説明するように、出力データにおいて非常に大きい差をもたらすことがある。受信機は、送信機が近接しているかどうかを決定するために、特定のディスカバリ信号の検出を試みているとき、次いで、検出を試みる識別情報に、送信機側で適用された同じハッシュ化を適用する。次いで、受信機は、復号を実行し、次いで、受信された識別情報が、受信機が検出を試みていたUEのハッシュ化された識別情報に一致するかどうかを決定するために、ビット照合を実行する。ハッシュ化は、差が小さい信号の場合でさえ出力データにおいて大きい差をもたらす可能性があるので、この時点で、部分ビット照合が有利に実行され得る。
【0043】
別の例では、あるUEのためのスクランブルシーケンスは、D2D識別情報又はその一部の関数であってよく、それによって、スクランブルシーケンスをUE固有にする。受信機は、送信機が近接しているかどうかを決定するために、固有のディスカバリ信号の検出を試みているとき、対応するUE固有の逆スクランブルコードを適用する。逆スクランブルの後、受信機は、復号を実行し、次いで、受信された識別情報が、受信機が検出を試みていたUEに一致するかどうかを決定するために、ビット照合を実行する。部分照合のために使用されたビットの数NがMよりもかなり小さい場合であっても、UE固有の逆スクランブルコードの適用が誤検出に対するさらなる保護を提供するので、この時点で、部分ビット照合が有利に実行され得る。
【0044】
図3は、本明細書において記載されている様々な実施形態が動作することができる例示的なシナリオを示す。この例は、D2D通信が可能ないくつかの無線端末10、20、30、及び40を示す。無線端末のうちの1つ以上が、例えば、LTEユーザ機器であってもよい。この例では、端末30及び40は、互いのD2D通信をすでに確立している。無線端末10は、ディスカバリ信号12(端末10を囲む網掛けされた円として示される)を送信しており、これは、無線端末10の識別情報を含む。無線端末20は、ディスカバリ信号を検出することが可能な端末10の十分近くにある。当然、他の無線端末も存在している可能性があり、これらの端末のいくつかもディスカバリ信号を送信している可能性があり、及び/又は他の端末とD2D通信している可能性がある。無線端末10及び20が無線ネットワーク100、例えばセルラーネットワークに含まれ得ることに、さらに留意されたい。無線ネットワークは、例えば、LTE又はUMTSネットワークであり得る。その場合、無線端末10及び/又は20のうちの1つ以上は、無線ネットワークに接続されていてもよい。
【0045】
特許請求の範囲に記載された方法は、スクランブル及び/又はインターリーブブロックを2つのブロックに分けることを提案する。第1のブロックは、
図2bに示されるように、(3GPP TS 36.211 V12.3.0−
図5−3.1にあるように)情報ビットに適用され、エンコーダの後の第2のブロックである。対応する逆スクランブル及び/又は逆インターリーブのステップが、
図2cに示されるように、受信機で実行される。
【0046】
エンコーダ後に適用されるインターリーブステップが、セルID、タイムスロット、リソースインデックス、又は任意の他の非UE固有のパラメータ(LTEとは異なる)の関数であってもよい。場合によっては、インターリーバは、固定であり、あらかじめ定義されていてもよい。
【0047】
したがって、本明細書におけるいくつかの実施形態は、復号は逆スクランブル及び/又は逆インターリーブよりも計算負荷が高いという理解に基づく。これらの実施形態は、受信機における有意な計算的な利点を可能にする。加えて、これらの実施形態は、部分ビット照合の提案の問題を解決する、又は少なくとも軽減することを可能にする。計算の観点からは、これらの実施形態は、1つのデコーダの繰り返しのみを必要とする。
【0048】
図3のシナリオ及び
図5のフローチャートに関して、制御信号が識別情報を搬送し、スクランブルが符号化の前に実行される、デバイスツーデバイス(D2D)ディスカバリを可能にするために制御信号を送信するための、例えばLTEユーザ機器など、第1の無線端末10において実行される方法について次に説明する。
図5では、ディスカバリ信号は、ハッシュ化機能を使用してランダム化される。
【0049】
図5は、より濃い枠で示されるいくつかの動作、及びより薄い枠で示されるいくつかの動作を含むことを理解されたい。より濃い枠内に含まれる動作は、より広範な例示的な実施形態に含まれる動作である。より薄い枠内に含まれる動作は、より広範な例示的な実施形態の動作に加えて行われ得るさらなる動作に含まれ得る、又はその一部であり得る、又はさらなる動作である例示的な実施形態である。これらの動作が順序通り実行される必要はないことを理解されたい。さらに、動作の全てが実行される必要があるというわけではないことを理解されたい。例示的な動作は、任意の順序で、及び任意の組合せで実行されてよい。
【0050】
符号化の前に、インターリーバ及びスクランブルブロックの両方が、送信機において導入され得る。しかしながら、開示された概念は、スクランブラのみ、及びインターリーバのみが挿入されるケースもカバーする。そうしたブロックは、本明細書において説明されるように、違いはあるが組合わされることもできる利点を提供する。明らかに、対応するブロックのみが受信機において導入されるものとする。
図5における例は、スクランブラのみを含む。
図5では、スクランブラは、ハッシュ化機能として実装される。
【0051】
エンコーダの前に適用されるスクランブルステップは、ディスカバリ信号ペイロード、及び、場合によっては、連続したディスカバリ信号の送信において変化し得る追加的なパラメータの関数である入力又はスクランブルシーケンスによって初期化される。たとえば、ディスカバリ信号の送信のためのタイムスロット及びリソースインデックスは、そうしたパラメータの例であり得る。理論的根拠は、あるディスカバリ信号のスクランブルされたバージョンは異なる検出信号の送信において異なっていなければならず、互いに異なるディスカバリ信号の恒常的な衝突は回避されなければならないということである。
【0052】
エンコーダ後に適用されるインターリーブステップは、セルID、タイムスロット、リソースインデックス、又は任意の他の非UE固有のパラメータ(LTEとは異なり)の関数であってもよい。場合によっては、インターリーバは、固定であり、あらかじめ定義されていてもよい。
【0053】
第1の無線端末10は、当該端末10に関連付けられる識別情報を含む、ここでは制御信号と呼ばれるディスカバリ信号を送信するように構成される。これによって、例えば端末20など他の無線端末は、端末10の存在を発見し、それとのデバイスツーデバイス通信を開始することができる。
【0054】
提案された方法によれば、第1の無線端末10は、S1で、当該端末10に関連付けられる識別情報に基づく又は依存するスクランブルシーケンスで、符号化の前に制御信号をスクランブルする。別の言い方をすれば、スクランブルシーケンスは、無線端末の識別情報の関数である。さらに別の言い方をすれば、スクランブルシーケンスは、少なくとも1つのユーザ固有の、又は端末固有の入力パラメータの関数である。
【0055】
いくつかの実施形態では、スクランブルは、無線デバイスが、S1で、制御信号の送信のために使用されるタイムスタンプを1つの入力パラメータとして、制御信号をハッシュ化することを意味する。タイムスタンプは、例えば、日時形式(date-time format)であり、3GPP TS 33.220 V12.2.0の付属書類B.2.1.2に従って符号化されるものとする。制御信号は、信号ペイロードを含み、いくつかの態様によれば、この方法は、S0で、制御信号の送信のために使用されるタイムスタンプを、制御信号をハッシュ化する前に、制御信号のペイロード内に挿入することをさらに含む。ハッシュ化機能は、例えば、制限されたユーザグループに固有であるハッシュ化キーを使用する。
【0056】
図4a及び
図4bは、ペイロードが単に2、3ビットのうちの1つにおいて異なるだけである信号を部分ビット照合が区別することができないことを示している。
図4aでは、全てのビットが一致するわけではない。
図4bでは、3ビットが誤って復号され、これは、2つのパケットが区別できないことにつながる。
【0057】
図4bは、制御信号の送信のために使用されるタイムスタンプを1つの入力パラメータとして、ディスカバリ信号においてハッシュ化機能を適用した後、部分ビット照合が
図4aのディスカバリ信号を区別することができることを示す。ハッシュ化において、入力データにおけるわずかな差異は、出力データにおける大きな差異をもたらし得る。
【0058】
あるいは、スクランブルへの入力パラメータは、識別情報の一部のある部分に基づいてもよく、又は依存してもよい。特定の変形例において、識別情報は、いくつかの無線端末によって共有されるある部分(例えば、エリア識別子又は他の共通的な情報を含む)と、無線端末10に一意の別の部分とを含んでおり、スクランブルシーケンスは、無線端末10に一意の識別情報の部分に基づくか又は依存する。
【0059】
さらなる代替では、入力パラメータ、例えばスクランブルシーケンスは、ディスカバリ信号のペイロードの全て、又はその一部の関数である。
【0060】
オプションとして、無線端末10は、図示はしないが、ディスカバリ信号のインターリーブも実行する。インターリーブは、適用される場合、符号化ステップの前及び/又は後に実行され得る。
図13に示されるように、符号化の前にインターリーブが実行されるとき、それは、非端末固有のパラメータ(共通のパラメータとも呼ばれる)、又は端末固有のパラメータのいずれか、又は両方の組合せに基づき得る。しかしながら、符号化の後にインターリーブが実行されるとき、受信機はそのとき復号ステップを複数回実行することを要求されるので、インターリーブは、好ましくは、端末固有のパラメータに基づかないものとする。
【0061】
この方法によれば、無線端末10は、次いで、S2で、ディスカバリ信号、すなわちハッシュ化された制御信号を符号化する。したがって、本実施形態では、符号化は、端末固有のスクランブルを実行した後に実行される。この手法の利点は、受信機が信号を複数回復号することを要求されないので、それが受信機側でのディスカバリ信号の効率的な検出を可能にすることである。
【0062】
無線端末10は、次いで、S4で、ディスカバリ信号を送信し、他のデバイスによる発見を可能にし、潜在的にそうしたデバイスとのD2D通信の開始をも可能にする。
【0063】
いくつかの変形例では、追加のスクランブルステップS3が、オプションとして、符号化の後(及び送信の前)に実行され得る。次いで、ディスカバリ信号が、任意の端末固有のパラメータに依存しない、又は、別の言い方をすれば、端末の識別情報に基づかないもしくは依存しない、さらに別の言い方をすれば、ディスカバリ信号ペイロードに基づかないもしくは依存しない第2のスクランブルシーケンスでスクランブルされる。第2のスクランブルシーケンスは、代わりに、例えば、ディスカバリ信号の送信のタイムスロット及び/又はリソースインデックスなど、共通のパラメータに基づき得る。
【0064】
さらに他の変形例では、符号化の前に加えて後にもインターリーブが実行されてもよい。この場合、受信機側のより効率的な検出の利益を維持するために、符号化の後に実行されたインターリーブステップは、好ましくは、非端末固有のパラメータのみに基づく。符号化の前に実行されたインターリーブステップは、端末固有のパラメータ、及び潜在的に共通のパラメータにも基づいてよい。
【0065】
対応する検出手続が、6aにおいて例示される。受信機は、非ビーコン固有のスクランブルシーケンス/インターリーブの初期化に従って逆スクランブル/逆インターリーブを実行する。結果として得られたシーケンスは、一度だけ復号される。ひとたび検出が実行されると、受信機は、潜在的な近接したUEのリストを使用して複数の検出試行を繰り返す。
【0066】
一例では、各検出試行で、復号されたビットは、本開示において定義されたインターリーバ及び/又はスクランブラに従ってインターリーブされた及び/又はスクランブルされた仮説と比較される。
【0067】
別の実装の代替では、各検出試行で、復号されたビットは、本開示において定義されたインターリーバ及び/又はスクランブラに従って逆インターリーブされ、逆スクランブルされ、仮説ビーコンのペイロードと比較される。
【0068】
上記の例の組合せは可能であり、例えば、逆インターリーバは、UE固有でない場合、繰り返すことを回避して、デコーダの直後に適用され得る。
【0069】
一例では、潜在的に近接するUEごとに1回の検出試行が実行され得る。
【0070】
別の例では、潜在的に近接するUEのうちの1つに基づく1回の検出試行が成功するとすぐに、検出試行が停止される。
【0071】
さらなる例では、検出ステップは、部分ビット照合技術に従って実行され得る。この場合、MビットのうちのNのみが復号され、期待されたビットと比較される。ビーコン検出が成功したと宣言するために、非ゼロのBERしきい値が考慮され得る。スクランブルされた、又はインターリーブされた情報ビットにおいて、比較が等しく実行されてよい。
【0072】
次に、
図3のシナリオ及び
図6aのフローチャートを参照しながら、第1の無線端末10を発見するための、第2の無線端末20、例えばLTEユーザ機器において実行される方法について説明し、ここにおいて、第2の無線端末は、デバイスツーデバイス(D2D)通信が可能な無線端末の1つ以上の識別情報のセットと共に構成される。これは、
図5に示される方法に対応する受信機側の方法である。
【0073】
無線端末20は、S11で、制御信号を受信し、又はその存在を検出する。制御信号は、端末10から送信されたディスカバリ信号である。このディスカバリ信号は、端末10に関連付けられる識別情報を含む。無線端末は、D2D通信可能な相手である無線端末の1つ以上の識別情報のリスト(又はセット)と共に構成される。このリストは、例えば、無線ネットワーク100によって、又は何らかの他の手段によって構成され得る。いくつかの態様によれば、識別情報は、無線端末10の識別情報を含む。いくつかの態様によれば、識別情報は、ProSeユーザ識別情報、及び/又はアプリケーション層ユーザ識別情報を含む。
【0074】
オプションとして、無線端末は、S12で、非端末固有の逆スクランブルシーケンスを使用して、信号を逆スクランブルする。このオプションは、対応する非端末固有のスクランブルステップが送信機によって実行された場合にあてはまる。
【0075】
次いで、無線端末は、S13で、信号を復号する。当然、送信機によって実行された符号化の逆へと戻るように、復号が実行されるものとする。使用すべき復号パラメータは、例えば、技術標準を参照することによってあらかじめ構成されていてもよく、又は例えばネットワーク100からシグナリングを介して構成されてもよい。
【0076】
オプションとして、対応するインターリーブステップが送信機によって実行された場合、信号の逆インターリーブが実行される。
【0077】
受信機において、受信機が照合を試行している識別情報は、S14でスクランブルされ(潜在的に、ディスカバリ信号ペイロードに含まれる追加情報とともに)、オプションとして、インターリーブが送信機によって適用される場合にはインターリーブされている。この例では、スクランブルは、ハッシュ化機能として実装される。
【0078】
したがって、ハッシュ化を使用したこの例示的な実施形態では、このステップは、S14で、制御信号の送信のために使用されるタイムスタンプを1つの入力パラメータとして、1つ以上の識別情報のうちの1つを含むリファレンス制御信号をハッシュ化することを意味する。次いで、受信されたディスカバリ信号は、S15で、一致があるかどうかを決定するために、スクランブルされた(及び、オプションとして、インターリーブされた)情報と比較される。ステップS14及びS15は、そのセットにおける全ての識別情報が比較されるまで、又は一致が見つかるまで、識別情報ごとに実行される。
【0079】
言い換えれば、受信情報を逆スクランブル/逆インターリーブすることによって、又は、逆に、受信情報と比較されるべきデータをスクランブル/インターリーブすることによって、検出は達成されてよい。
【0080】
図7は、
図6の送信機側の方法がどのように
図5の受信機側の方法と相互作用することができるかを示す。
【0081】
図5〜
図7に示されるように、ユーザ固有又は端末固有のスクランブルシーケンスを適用することの利点は、部分ビット照合が適用されるとき、上述したように誤検出のリスクが最低限に抑えられるか、少なくとも低下することである。
【0082】
次に、特許請求の範囲に記載された技術のバリエーションについて、
図9〜
図12を参照して説明する。
【0083】
図9に示される1つの実装の代替では、各検出試行S11で、復号されたビットは、S12で、本開示において定義されたインターリーバ及び/又はスクランブラに従って逆インターリーブされ、逆スクランブルされ、仮説ビーコンのペイロードと比較される。
【0084】
図6bの例のように、無線端末20は、次いで、S13で、信号を復号する。当然、送信機によって実行された符号化の逆へと戻るように、復号が実行されるものとする。使用すべき復号パラメータは、例えば、技術標準を参照することによってあらかじめ構成されていてもよく、又は例えば無線ネットワーク100からシグナリングを介して構成されてもよい。
【0085】
オプションとして、対応するインターリーブステップS12が送信機によって実行された場合、信号の逆インターリーブが実行される。
【0086】
検出されたビーコンがD2D通信が可能とされる対象である既知の無線端末のうちの1つに対応するかどうかを判定するために、無線端末20は、一致が見つかるまで、又は試行すべき既知の識別情報がそれ以上なくなるまで、S14bで、受信されたビーコン信号を逆スクランブルし、S15bで、リストからの既知の識別情報と照合しようと、反復的に試行する。誤検出のリスクをさらに低下させるために、一致が見つかった後でさえ、端末が既知の識別情報のためのテストを維持することも可能である。特に、本実施形態では、送信機は、符号化ステップ(
図5参照)の前に端末固有のスクランブルを実行したので、復号ステップが繰り返される必要はない。
図10に記載されているように、端末固有のインターリーブが送信機側で実行された場合、逆インターリーブステップは、テストされる識別情報ごとに反復されなければならない。
【0087】
無線端末20は、そのリスト内の既知の識別情報のうちの1つに基づく、又は依存する端末固有の逆スクランブルシーケンスを使用して、信号を逆スクランブルする。当然、送信機側において実行されたスクランブルを元へ戻すために、逆スクランブルシーケンスが選択されるものとし、したがって、スクランブルシーケンスを取得するための
図5に関して記載されている全ての代替が、必要な修正を加えて適用される。
【0088】
逆スクランブルシーケンスを選択するための方法についての知識は、例えば、技術標準においてコード化されてもよく、又は、場合によっては、例えば無線ネットワーク100から無線端末20へシグナリングされてもよい。
【0089】
次いで、無線端末20は、ビーコン信号、又は、より具体的には、無線端末20の識別情報に対応するビーコンのペイロードが既知の識別情報(逆スクランブルステップで適用された同じ識別情報)に一致するかどうかを決定する。これは、完全なビット照合を行うことによって、又は、有利には、上述したように、識別情報を構成するMビットのうちのサブセットNの部分ビット照合によって実行され得る。
【0090】
既知の端末のリストが無線端末10の識別情報を含む、すなわち
図15の方法が一致をもたらすと想定すると、無線端末20は、次いで、無線端末10とのD2D通信の開始又はセットアップに進むことができる。
【0091】
この例ではインターリーブの前にスクランブルが実行されることを示唆しているが、いくつかの実施形態では、これらのステップの順序が逆にされてもよいことに留意されたい。そのとき、受信機側での逆スクランブルステップ及び逆インターリーブステップの順序は、逆インターリーブステップの前に逆スクランブルが実行されるように、それに応じて修正される。しかしながら、これは、逆スクランブル及び逆インターリーブは、受信機が一致を試みる識別情報ごとに繰り返される必要があることも意味する。
【0092】
次に、
図3、及び
図10に示されるフローチャートを参照しながら、例えばLTEユーザ機器などの無線端末10において実行される別の例示的な方法について説明する。この例では、S3b(
図5のステップS1及びS3に対応する)で、新しいスクランブラがエンコーダS2bの後に実装される。
【0093】
無線端末10は、当該端末10に関連付けられる識別情報を含むディスカバリ信号を送信するように構成される。これによって、例えば無線端末20など他の無線端末は、無線端末10の存在を発見し、それとのデバイスツーデバイス通信を開始することができる。
【0094】
この方法によれば、無線端末10は、S2で、ディスカバリ信号を符号化する。無線端末10は、次いで、S3bで、無線線末10に関連付けられる識別情報に基づく又は依存するスクランブルシーケンスで、信号をスクランブルする。別の言い方をすれば、スクランブルシーケンスは、無線端末10の識別情報の関数である。さらに別の言い方をすれば、スクランブルシーケンスは、少なくとも1つのユーザ固有の、又は端末固有の入力パラメータの関数である。
【0095】
あるいは、スクランブルシーケンスは、識別情報の一部のある部分に基づいてもよく、又は依存してもよい。特定の変形例では、識別情報は、いくつかの無線端末によって共有されるある部分(例えば、エリア識別子又は他の共通的な情報を含む)と、無線端末10に一意の別の部分とを含んでおり、スクランブルシーケンスは、無線端末10に一意の識別情報の部分に基づくか又は依存する。
【0096】
さらなる代替では、スクランブルシーケンスは、ビーコンのペイロードの全て、又はその一部の関数である。
【0097】
オプションとして、無線端末10は、S35bで、ビーコン信号のインターリーブをも実行する。
【0098】
次いで、無線端末10は、ビーコン信号を送信し、他のデバイスによる発見を可能にする。
【0099】
次に、例えば、
図3の無線端末20など、受信側の無線端末において実行される対応する方法について、
図11bのフローチャートを参照しながら説明する。
【0100】
無線端末デバイスは、S11cで、無線端末10からビーコン信号を受信し、又はその存在を検出する。無線端末は、D2D通信可能な相手である無線端末(又は、別の言い方をすれば、無線端末10が、D2D通信を確立することができる、又はそれが可能な無線端末)の1つ以上の識別情報のリストと共に構成される。このリストは、例えば、無線ネットワーク100によって、又は何らかの他の手段によって構成され得る。
【0101】
オプションとして、無線端末は、S115cで、信号を逆インターリーブする。このオプションは、対応するインターリーブステップS35が送信機(
図10参照)で実行された場合にあてはまる。
【0102】
検出されたビーコンがD2D通信が可能にされる対象の既知の無線端末のうちの1つに対応するかどうかを判定するために、無線端末は、一致が見つかるまで、又は試行すべき既知の識別情報がそれ以上なくなるまで、S13cで、受信されたビーコン信号を復号し、S15cで、リストからの既知の識別情報と照合しようと、反復的に試行する。誤検出のリスクをさらに低下させるために、一致が見つかった後でさえ、端末が既知の識別情報のためのテストを維持することも可能である。
【0103】
無線端末20は、S14cで、そのリスト内の既知の識別情報のうちの1つに基づくか又は依存する逆スクランブルシーケンスを使用して、信号を逆スクランブルする。当然、送信機側において実行されたスクランブルを元に戻すために、逆スクランブルシーケンスが選択されるものとし、したがって、
図10に関して記載されている同じ代替が適用される。
【0104】
逆スクランブルシーケンスを選択するための方法についての知識は、例えば、技術標準においてコード化されてもよく、又は、場合によっては、例えば無線ネットワーク100から無線端末20へシグナリングされてもよい。
【0105】
次いで、無線端末20は、信号の復号を試行する。この場合もまた、当然、送信機によって実行された符号化の逆へと戻るように、復号が実行されるものとする。
【0106】
次いで、無線端末20は、ビーコン信号、又は、より具体的には、無線端末の識別情報に対応するビーコンのペイロードが既知の識別情報(逆スクランブルステップで適用された同じ識別情報)に一致するかどうかを判定する。これは、完全なビット照合を行うことによって、又は、有利には、上述したように、識別情報を構成するMビットのうちのサブセットNの部分ビット照合によって実行され得る。
【0107】
既知の端末のリストが無線端末10の識別情報を含む、すなわち
図12の方法が一致をもたらすと想定すると、無線端末20は、次いで、無線端末10とのD2D通信の開始又はセットアップに進むことができる。
【0108】
図12は、
図10(送信機)及び
図11b(受信機)の方法がどのように相互作用することができるかについて示す組み合わされたシグナリング図及びフローチャートである。
【0109】
図10〜
図12の方法は、受信機によって検出可能な他のデバイスのあり得る数、例えばUE数が制限されるシナリオで、又は別の言い方をすれば、無線端末20が復号することを試みるように構成される既知の識別情報のリストが妥当に短いときに、特に適用され得る。
【0110】
但し、このソリューションの可能な欠点は、受信機が潜在的に近接するUEごとに復号試行を実行する必要があることである。受信機がいつでも潜在的に近接する何百又は何千ものUEのリストを有し得ると仮定すると、それほど多くの復号試行によって引き起こされる計算の複雑さは過剰であり得る。検出手続は、
図11aにおいて例示される。
【0111】
図8aは、
図2b、
図5、又は
図10の方法のいずれかが実装され得る例示的な無線端末を示す。
【0112】
一実施形態によれば、端末固有のスクランブルシーケンスでディスカバリ信号をスクランブルし、ディスカバリ信号を符号化し、ディスカバリ信号を送信するように適合される手段を含む無線デバイス10が提供される。いくつかの変形例では、スクランブルすることは、制御信号の送信のために使用されるタイムスタンプを1つの入力パラメータとして、制御信号をハッシュ化することを意味する。いくつかの変形例では、無線デバイスは、ユーザ機器である。無線デバイスは、さらに、
図2b、
図5、又は
図10に関連して記載されている方法ステップのいずれかを実行するように構成され得る。
【0113】
図8aに示される特定の一実施形態では、無線デバイスは、端末固有のスクランブルシーケンスでディスカバリ信号をスクランブルし、ディスカバリ信号を符号化するように適合されるベースバンド回路103を含み得る。無線デバイスは、ディスカバリ信号を送信するように適合される送信回路102、典型的には無線(Rf)送信機、をさらに含み得る。送信回路は、ディスカバリ信号が送信される経路となる1つ以上の物理的なアンテナに関連付けられ得る。いくつかの変形例では、無線デバイスは、プロセッサ101及びメモリ104をさらに含み得る。いくつかの変形例では、プロセッサは、制御信号の送信のために使用されるタイムスタンプを1つの入力パラメータとして、制御信号をハッシュ化するように構成される。
【0114】
図8cに示される別の特定の実施形態では、無線デバイス10は、端末固有のスクランブルシーケンスでディスカバリ信号をスクランブルするように適合されるスクランブラと、ディスカバリ信号を符号化するように適合されるエンコーダと、を含み得る。いくつかの変形例では、スクランブラは、制御信号の送信のために使用されるタイムスタンプを1つの入力パラメータとして、制御信号をハッシュ化するように適合される。無線デバイスは、オプションとして、ディスカバリ信号をインターリーブするように適合されるインターリーバを含み得る。スクランブラ、エンコーダ、及びインターリーバは、ベースバンド処理ユニット
103に設けられ得る。ベースバンド処理ユニット
103は、
図8aに示されるベースバンド回路であってもよい。
【0115】
無線デバイスは、例えば、
図8aに示される送信回路及びアンテナを介して、ディスカバリ信号を送信するように適合される送信ユニットをさらに含み得る。
【0116】
別の実施形態によれば、少なくとも1つのプロセッサ(例えば、
図8aに示されるプロセッサ)において実行されると、少なくとも1つのプロセッサに、
図2b、
図5、又は
図10といった図のいずれか1つに関連して記載されている方法を遂行させる命令、を含むコンピュータプログラムが提供される。
【0117】
さらに別の実施形態によれば、前の段落に記載されているコンピュータプログラムを含む担体(carrier)が提供される。この担体は、電子信号、光信号、無線信号、又はコンピュータ読取可能な記憶媒体であってよい。
【0118】
図8bは、
図2c、
図6、
図9、又は
図11の方法のいずれかが実装され得る例示的な無線端末20を示す。無線デバイス20は、第1の無線端末を発見するように構成されており、当該第2の無線端末は、デバイスツーデバイス(D2D)通信可能な相手である無線端末の1つ以上の識別情報のセットと共に構成される。
【0119】
一実施形態によれば、デバイスツーデバイス通信可能な相手である無線端末の1つ以上の識別情報のセットを記憶し、ディスカバリ信号を受信し、そのセットから選択された識別情報に基づく逆スクランブルシーケンスで受信されたディスカバリ信号を逆スクランブルし、ディスカバリ信号を復号し、復号された信号が選択された識別情報と一致するかどうかを判定するように適合される手段を含む無線デバイスが提供される。あるいは、デバイスツーデバイス通信可能な相手である無線端末の1つ以上の識別情報のセットを記憶し、ディスカバリ信号を受信し、ディスカバリ信号を復号し、上記セットから選択された識別情報をスクランブルし、復号された信号が選択されスクランブルされた識別情報と一致するかどうかを決定するように適合される手段を含む無線デバイスが提供される。いくつかの態様によれば、選択された識別情報を逆スクランブルすることは、制御信号の送信のために使用されるタイムスタンプを1つの入力パラメータとして、1つ以上の識別情報のうちの1つを含むリファレンス制御信号をハッシュ化することを意味する。
【0120】
いくつかの変形例では、無線デバイスは、ユーザ機器である。無線デバイスは、さらに、
図2c、
図6、
図9、又は
図11に関連して記載されている方法ステップのいずれかを実行するように構成され得る。
【0121】
図8bに示される特定の一実施形態では、無線デバイスは、ディスカバリ信号を受信するように適合される受信回路を含み得る。無線デバイスは、さらに、識別情報をスクランブル(又は逆スクランブルシーケンスでディスカバリ信号を逆スクランブル)し、ディスカバリ信号を復号するように適合されるベースバンド回路203を含み得る。あるいは、逆スクランブル又はスクランブルは、処理回路201において実行される。いくつかの態様によれば、ベースバンド回路203又は処理回路201は、制御信号の送信のために使用されるタイムスタンプを1つの入力パラメータとして、1つ以上の識別情報のうちの1つを含むリファレンス制御信号をハッシュ化し、そのセットにおける全ての識別情報が選択されるまで、又は一致が見つかるまで、識別情報ごとに、ハッシュ化の出力信号を復号された信号と比較するように構成される。
【0122】
受信回路202は、ディスカバリ信号が受信される経路となる1つ以上の物理的なアンテナに関連付けられ得る。無線デバイスは、さらに、デバイスツーデバイス通信可能な相手である無線端末の1つ以上の識別情報のセットを記憶するように適合されるメモリ204を含み得る。いくつかの変形例では、無線デバイスは、プロセッサをさらに含み得る。
【0123】
図8dに示される別の特定の実施形態では、無線デバイスは、ディスカバリ信号を逆スクランブル(又は1つ以上の識別情報のうちの1つを含むリファレンス制御信号をスクランブル)するように適合される逆スクランブラと、ディスカバリ信号を復号するように適合されるデコーダとを含み得る。さらに、無線デバイス20は、ディスカバリ信号を受信するように適合される受信ユニットを含み得る。無線デバイスは、1つ以上の識別情報のセットを記憶装置に記憶するための手段も含み得る。無線デバイスは、オプションとして、ディスカバリ信号を逆インターリーブするように適合される逆インターリーバを含み得る。逆スクランブラ、デコーダ、及び逆インターリーバは、ベースバンド処理ユニット
203内に提供されてもよい。ベースバンド処理ユニット
203は、
図8bに示されるベースバンド回路であってもよい。記憶装置は、
図8bに示されるメモリであってもよい。
【0124】
別の実施形態によれば、少なくとも1つのプロセッサ(例えば、
図8bに示されるプロセッサ)において実行されると、当該少なくとも1つのプロセッサに、
図2c、
図6、
図9、又は
図11のいずれか1つに関連して記載されている方法を遂行させる命令、を含むコンピュータプログラムが提供される。
【0125】
さらに別の実施形態によれば、前の段落に記載されているコンピュータプログラムを含む担体が提供される。この担体は、電子信号、光信号、無線信号、又はコンピュータ読取可能な記憶媒体であってよい。
【0126】
上記で示される実施形態に照らして、インターリーブ及び/又はスクランブルが符号化の前に実行されるとき、部分ビット照合に関連する課題が解決され、又は少なくとも軽減され得る。より詳細には、そうした方法の利点が含む。
図13aは、提案されたソリューションが無い場合の、部分ビット照合がビーコンペイロードの一部分に限定されることを示している。
【0127】
インターリーバが本明細書における実施形態に従ってエンコーダ(及び受信機における対応する逆インターリーバ)の前に設けられる場合、部分ビット照合のために選択されるNビット内に情報ペイロードの様々な部分がサンプリングされるように、情報ビットが疑似ランダム的に拡散され、それにより誤検出の確率が低下する。たとえば、D2D IDは、複数のディスカバリ信号に共通である地理的エリア識別子部分を含むかもしれない。Nビットがそうしたフィールドから抽出されることが起こる場合、検出は曖昧化したはずである。一方、ここで提案されるインターリーバは、ディスカバリ信号内の複数のフィールドが疑似ランダム的にサンプリングされることを保証する。
図13bは、提案されたインターリーバで、部分ビット照合がビーコンペイロード全体をまばらにサンプリングすることを示している。
【0128】
スクランブラが、本明細書における実施形態に従ってエンコーダ(及び受信機における対応する逆スクランブラ)の前に導入される場合、恒常的なディスカバリ信号の誤検出の確率は、最低限に抑えられ、又は少なくとも低下し得る。いくつかの実施形態では、スクランブルシーケンスは、ディスカバリ信号ペイロードと、同じディスカバリ信号の別個の周期的送信で変化する他のパラメータ(例えば、タイムスロットインデックス、リソースインデックスなど)との組合せであると仮定される。したがって、2つの異なるディスカバリ信号のスクランブルされたN個のビットが、連続したディスカバリ信号の受信で一致する確率が最低限に抑えられる。
図13cは、提案されたスクランブラにより、部分ビット照合がペイロード全体の関数であるビット群を対象として動作することを示している。
【0129】
スクランブルシーケンスがディスカバリ信号ペイロード全体、又は、D2D識別情報(又はその有意な一部分)に対応するペイロードの少なくとも一部の関数である場合、スクランブラのみを導入することによって、インターリーバのソリューションの利点が取得され得る。
【0130】
本開示の複数の態様が、図面、例えば、ブロック図及び/又はフローチャートを参照しながら記載されている。例えば、ブロック図のブロックなど、図面におけるいくつかのエンティティ、及び、図面におけるエンティティの組合せは、コンピュータプログラム命令によって実装されてもよく、その命令は、コンピュータ読取可能なメモリに記憶され、また、コンピュータ又は他のプログラム可能なデータ処理装置にロードされ得ることが理解されよう。そうしたコンピュータプログラム命令は、コンピュータ及び/又は他のプログラム可能なデータ処理装置のプロセッサを介して実行される命令が、ブロック図、及び/又はフローチャートのブロックにおいて指定された機能/行為を実行するための手段を産み出すように、マシンを生成するために、汎用コンピュータ、特殊コンピュータ、及び/又は他のプログラム可能なデータ処理装置のプロセッサに提供され得る。
【0131】
いくつかの実装形態において、及び本開示のいくつかの態様に従って、ブロックに示された機能又はステップは、動作の例に示された順序から逸脱して生起することができる。例えば、連続的に示されている2つのブロックが、実際には、実質的に並列的に実行されることができ、又はブロックは、時として、関係する機能/行為に応じて、逆の順序で実行されることができる。また、ブロックに示された機能又はステップは、本開示のいくつかの態様に従って、ループにおいて続けて実行されることができる。
【0132】
図面及び明細書において、本開示の例示的な複数の態様が開示されている。しかしながら、本開示の原理から実質的に逸脱することなく、これらの態様に、多くの変形及び修正を追加することができる。したがって、本開示は、限定的ではなく例示的なものとみなされるものとし、上記の特定の態様に限定されないものとする。したがって、特定の用語が使用されているが、それらは、限定のためではなく、単に一般的及び記述的意味で使用されているにすぎない。
【0133】
例示的な実施形態を説明するために、本明細書では、3GPP LTEからの用語が使用されているが、これは、例示的な実施形態の範囲を上述したシステムのみに制限するものとみなされないものとすることに留意されたい。WCDMA、WiMax、UMB、及びGSMを含む他の無線システムも、本明細書に開示された例示的な実施形態から利益を受け得る。
【0134】
本明細書に提供されている例示的な実施形態の説明は、例示のために提示されている。説明は、網羅的なものではなく、又は例示的な実施形態を開示された正確な形に限定するためのものではなく、上記の教示に照らして修正及び変形が可能であり、又は、提供された実施形態に対する様々な代替の実践から修正及び変形を得ることができる。本明細書に記載した例は、当業者が、例示的な実施形態を、企図される特定の使用に適する様々な方法及び様々な修正で使用することができるように、様々な例示的な実施形態の原理及び性質、ならびにその実際の適用を説明するために選択され、記載されている。本明細書において記載されている実施形態の特徴は、方法、装置、モジュール、システム、及びコンピュータプログラムプロダクトの全ての可能な組合せにおいて、互いに組み合わされることができる。本明細書において提示される例示的な実施形態は、相互の任意の組合せで実践され得ることを理解されたい。
【0135】
「含む(comprising)」という用語は、必ずしも述べられたもの以外の要素又はステップの存在を除外するとは限らず、要素の前の「1つの(a又はan)」という用語は、そうした要素の複数の存在を除外するものではないことに留意されたい。さらに留意すべきこととして、いかなる参照符号も特許請求の範囲を制限するものではなく、例示的な実施形態は少なくとも部分的にハードウェア及びソフトウェアの手段によって実装されてよく、いくつかの「手段」、「ユニット」又は「デバイス」がハードウェアの同じ品目によって代表されてもよい。
【0136】
説明は、主に、測定ユニット又は記録ユニットのように、ユーザ機器のために提供されているが、「ユーザ機器」は、DLにおいて受信し、ULにおいて送信することができる任意の無線デバイス、端末、又はノード(例えばPDA、ラップトップ、モバイル、センサー、固定リレー、モバイルリレー、又は、さらには無線基地局、例えばフェムト基地局)を意味する非限定的な用語であることが、当業者により理解されるべきである。
【0137】
本明細書に記載されている様々な例示的な実施形態は、一態様では、ネットワーク環境においてコンピュータによって実行される、たとえばプログラムコードなど、コンピュータ実行可能な命令を含むコンピュータ読取可能な媒体内で具現化される、コンピュータプログラムプロダクトによって実装されてもよい、方法ステップ又はプロセスの一般的な文脈において説明されている。コンピュータ読取可能な媒体は、それだけには限定されないが、読取り専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、コンパクトディスク(CD)、デジタル多用途ディスク(DVD)などを含む、着脱可能な記憶装置、着脱不能な記憶装置を含み得る。概して、プログラムモジュールは、特定のタスクを実行し、又は抽象的なデータタイプを実装する、ルーチン、プログラム、オブジェクト、コンポーネント、データ構造などを含み得る。コンピュータ実行可能な命令、関連付けられるデータ構造、及びプログラムモジュールは、本明細書において開示される方法のステップを実行するためのプログラムコードの例を表現する。そうした実行可能な命令又は関連付けられるデータ構造の特定のシーケンスは、そうしたステップ又はプロセスにおいて記述される機能を実装するための対応する動作の例を表現する。
【0138】
図面及び明細書において、例示的な態様が開示されている。しかしながら、多くの変形及び修正を、これらの実施形態に加えることができる。したがって、特定の用語が使用されているが、それらは、限定のためではなく、単に概略的な及び記述的な意味で使用されているにすぎず、実施形態の範囲は、以下の特許請求の範囲によって定義される。