特許第6306713号(P6306713)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6306713
(24)【登録日】2018年3月16日
(45)【発行日】2018年4月4日
(54)【発明の名称】再生ラウドネス調整方法及び装置
(51)【国際特許分類】
   G10L 21/034 20130101AFI20180326BHJP
   H04R 3/02 20060101ALI20180326BHJP
   G10L 21/0364 20130101ALN20180326BHJP
【FI】
   G10L21/034
   H04R3/02
   !G10L21/0364
【請求項の数】13
【全頁数】14
(21)【出願番号】特願2016-541773(P2016-541773)
(86)(22)【出願日】2014年4月28日
(65)【公表番号】特表2016-531324(P2016-531324A)
(43)【公表日】2016年10月6日
(86)【国際出願番号】CN2014076411
(87)【国際公開番号】WO2015039441
(87)【国際公開日】20150326
【審査請求日】2016年5月6日
(31)【優先権主張番号】201310426110.X
(32)【優先日】2013年9月17日
(33)【優先権主張国】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】511207729
【氏名又は名称】ゼットティーイー コーポレイション
(74)【代理人】
【識別番号】110001427
【氏名又は名称】特許業務法人前田特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】リヤーン チャオ
(72)【発明者】
【氏名】スゥン タオ
(72)【発明者】
【氏名】シュ ドンイエン
【審査官】 大野 弘
(56)【参考文献】
【文献】 特表2002−530034(JP,A)
【文献】 特開平06−261390(JP,A)
【文献】 特開2011−129977(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G10L 21/034
H04R 3/02
G10L 21/0364
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
再生ラウドネス調整方法であって、
端末は環境音声信号及び内部音声信号を取得し、前記環境音声信号及び内部音声信号によって再生ラウドネスの差分値を取得するステップと、
前記端末は前記再生ラウドネスの差分値と少なくとも一つの調整閾値の大きさを比較し、比較結果によって再生ラウドネスを調整するステップとを含
再生ラウドネスを調整した後に、調整時の再生ラウドネスの差分値及び修正閾値によって前記調整閾値を更新するステップをさらに含む、再生ラウドネス調整方法。
【請求項2】
前記環境音声信号及び内部音声信号によって再生ラウドネスの差分値を取得するステップは、前記環境音声信号における雑音信号をフィルタ処理して、再生エコー信号を取得し、前記再生エコー信号のラウドネス値及び前記内部音声信号のラウドネス値によって前記再生ラウドネスの差分値を取得することを含む
請求項1に記載の再生ラウドネス調整方法。
【請求項3】
前記環境音声信号における雑音信号をフィルタ処理する前に、前記環境音声信号における雑音信号を確定するステップをさらに含み、
前記環境音声信号における雑音信号をフィルタ処理することは、前記環境音声信号の中で確定した雑音信号をフィルタ処理することを含む
請求項2に記載の再生ラウドネス調整方法。
【請求項4】
前記雑音信号を確定するステップは、音声信号の相関性によって、前記環境音声信号の中で前記内部音声信号と相関する信号部分をフィルタ処理して、前記雑音信号を得て出力することを含み、前記音声信号の相関性は音声信号の波形の相関性を含む
請求項3に記載の再生ラウドネス調整方法。
【請求項5】
前記環境音声信号及び内部音声信号によって再生ラウドネスの差分値を取得するステップは、前記環境音声信号の各音声信号のラウドネス値を取得して、ラウドネス値が最大となる音声信号を主音声信号とし、前記主音声信号のラウドネス値及び前記内音声信号のラウドネス値によって再生ラウドネスの差分値を取得することを含む
請求項1に記載の再生ラウドネス調整方法。
【請求項6】
一つの調整閾値だけある場合に、比較結果によって再生ラウドネスを調整するステップは、再生ラウドネスの差分値が前記調整閾値より大きい時、再生ラウドネスを向上させ、再生ラウドネスの差分値が前記調整閾値より小さい時、再生ラウドネスを低下させることを含み、
二つ以上の調整閾値がある場合に、比較結果によって再生ラウドネスを調整するステップは、再生ラウドネスの差分値が前記調整閾値の最大値より大きい時、再生ラウドネスを向上させ、再生ラウドネスの差分値が前記調整閾値の最小値より小さい時、再生ラウドネスを低下させ、再生ラウドネスの差分値が前記調整閾値の最大値と最小値の間にある時、再生ラウドネスを調整しないことを含む
請求項1〜5のいずれか1項に記載の再生ラウドネス調整方法。
【請求項7】
一つの調整閾値だけある場合に、調整時の再生ラウドネスの差分値及び修正閾値によって前記調整閾値を更新するステップは、前記調整時の再生ラウドネスの差分値と前記修正閾値の和または差を新調整閾値とすることを含み、
二つ以上の調整閾値がある場合に、調整時の再生ラウドネスの差分値及び修正閾値によって前記調整閾値を更新するステップは、前記調整時の再生ラウドネスの差分値と前記修正閾値の和を新調整閾値の最大値とし、前記調整時の再生ラウドネスの差分値と前記修正閾値の差を新調整閾値の最小値とすることを含む
請求項に記載の再生ラウドネス調整方法。
【請求項8】
再生ラウドネス調整装置であって、
環境音声信号及び内部音声信号を取得し、前記環境音声信号及び内部音声信号によって再生ラウドネスの差分値を取得するように構成される処理モジュールと、
前記再生ラウドネスの差分値と少なくとも一つの調整閾値の大きさを比較し、比較結果によって再生ラウドネスを調整するように構成される調整モジュールと
前記調整モジュールが再生ラウドネスを調整した後に、調整時の再生ラウドネスの差分値及び修正閾値によって前記調整閾値を更新するように構成される更新モジュールとを含む、再生ラウドネス調整装置。
【請求項9】
前記処理モジュールは、
前記環境音声信号における雑音信号をフィルタ処理して、再生エコー信号を取得するように構成されるフィルタ処理サブモジュールと、
前記再生エコー信号のラウドネス値及び前記内部音声信号のラウドネス値によって前記再生ラウドネスの差分値を取得するように構成される計算サブモジュールとを含む
請求項に記載の再生ラウドネス調整装置。
【請求項10】
前記処理モジュールは、前記環境音声信号における雑音信号をフィルタ処理する前に、前記環境音声信号における雑音信号を確定するように構成される確定サブモジュールをさらに含み、
前記フィルタ処理サブモジュールは、前記確定サブモジュールにより確定された前記環境音声信号における雑音信号をフィルタ処理するように構成される
請求項に記載の再生ラウドネス調整装置。
【請求項11】
前記確定サブモジュールは、音声信号の相関性によって、前記環境音声信号の中で前記内部音声信号と相関する信号部分をフィルタ処理して、前記雑音信号を得て出力するように構成され、前記音声信号の相関性は音声信号の波形の相関性を含む
請求項10に記載の再生ラウドネス調整装置。
【請求項12】
一つの調整閾値だけある場合に、前記調整モジュールは、再生ラウドネスの差分値が前記調整閾値より大きい時、再生ラウドネスを向上させ、再生ラウドネスの差分値が前記調整閾値より小さい時、再生ラウドネスを低下させるように構成され、
二つ以上の調整閾値がある場合に、前記調整モジュールは、再生ラウドネスの差分値が前記調整閾値の最大値より大きい時、再生ラウドネスを向上させ、再生ラウドネスの差分値が前記調整閾値の最小値より小さい時、再生ラウドネスを低下させ、再生ラウドネスの差分値が前記調整閾値の最大値と最小値の間にある時、再生ラウドネスを調整しないように構成される
請求項11のいずれか1項に記載の再生ラウドネス調整装置。
【請求項13】
コンピュータ読み取り可能な記憶媒体であって、
請求項1〜のいずれか1項に記載の再生ラウドネス調整方法を実行するための1グループの命令を含む、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は端末アプリケーション分野に関し、特に端末が再生を行う時の再生ラウドネスを調整するための再生ラウドネス調整方法及び装置に関する。
【背景技術】
【0002】
ユーザが端末装置のスピーカー等の外部再生モードで音楽を聞くときに、外部環境が異なることにより、例えば路上で、車内で、エレベータ内或いは家で、端末の同じ再生ラウドネスについて、再生音量のラウドネスに対してユーザの感じは明確な変化がある。同じ音量の大きさに対して、広い空間或いは雑音の多い環境にある場合、ユーザは比較的小さいトーンのラウドネスを感じ、狭い空間或いは静かな環境にある場合、ユーザは比較的大きいトーンのラウドネスを感じる。したがって、良好な再生の効果を取得するために、ユーザは手動で再生ラウドネスの大きさを調整することが必要である。
【0003】
このため、どのようにユーザの手動操作なしに端末再生時のラウドネスの大きさを調整するかという方法を提案することは、本分野の当業者が解決すべき課題である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
これを鑑みて、本発明の実施形態は再生ラウドネス調整方法及び装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の実施形態による再生ラウドネス調整方法は、端末は環境音声信号及び内部音声信号を取得し、環境音声信号及び内部音声信号によって再生ラウドネスの差分値(difference value)を取得するステップと、端末は環境音声信号及び内部音声信号によって再生ラウドネスの差分値を取得するステップとを含む。
【0006】
好ましくは、上記実施形態における環境音声信号と内部音声信号によって再生ラウドネスの差分値を取得するステップは、環境音声信号における雑音信号をフィルタ処理して、再生エコー信号を取得し、再生エコー信号のラウドネス値及び内部音声信号のラウドネス値によって再生ラウドネスの差分値を取得することを含む。
【0007】
好ましくは、上記実施形態における環境音声信号における雑音信号をフィルタ処理する前には、さらに環境音声信号における雑音信号を確定するステップを含み、環境音声信号における雑音信号をフィルタ処理することは、具体的に環境音声信号の中で確定した雑音信号をフィルタ処理することである。
【0008】
好ましくは、上記実施形態における雑音信号を確定するステップは、音声信号の相関性によって、環境音声信号の中で内部音声信号と相関する信号部分をフィルタ処理して、雑音信号を得て出力することを含み、音声信号の相関性は音声信号の波形の相関性を含む。
【0009】
好ましくは、上記実施形態における環境音声信号と内部音声信号によって再生ラウドネスの差分値を取得するステップは、環境音声信号の各音声信号のラウドネス値を取得して、ラウドネス値が最大となる音声信号を主音声信号とし、主音声信号のラウドネス値及び再生の内部信号のラウドネス値によって再生ラウドネスの差分値を取得することを含む。
【0010】
好ましくは、上記実施形態において、一つの調整閾値だけある場合に、比較結果によって再生ラウドネスを調整するステップは、比較結果が再生ラウドネスの差分値が調整閾値より大きい時、再生ラウドネスを向上させ、比較結果が再生ラウドネスの差分値が調整閾値より小さい時、再生ラウドネスを低下させることを含み、二つ以上の調整閾値がある場合に、比較結果によって再生ラウドネスを調整するステップは、比較結果が再生ラウドネスの差分値が調整閾値の最大値より大きい時、再生ラウドネスを向上させ、比較結果が再生ラウドネスの差分値が調整閾値の最小値より小さい時、再生ラウドネスを低下させ、比較結果が再生ラウドネスの差分値が調整閾値の最大値と最小値の間にある時、再生ラウドネスを調整しないことを含む。
【0011】
好ましくは、上記実施形態においては、再生ラウドネスを調整した後に、さらに調整時の再生ラウドネスの差分値及び修正閾値によって調整閾値を更新するステップを含む。具体的には、一つの調整閾値だけある場合に、調整時の再生ラウドネスの差分値及び修正閾値によって調整閾値を更新するステップは、調整時の再生ラウドネスの差分値と修正閾値の和または差を新調整閾値とすることを含み、二つ以上の調整閾値がある場合に、調整時の再生ラウドネスの差分値及び修正閾値によって調整閾値を更新するステップは、調整時の再生ラウドネスの差分値と修正閾値の和を新調整閾値の最大値とし、調整時の再生ラウドネスの差分値と修正閾値の差を新調整閾値の最小値とすることを含む。
【0012】
本発明の実施形態による再生ラウドネス調整装置は、、環境音声信号及び内部音声信号を取得し、前記環境音声信号及び内部音声信号によって再生ラウドネスの差分値を取得するように構成される処理モジュールと、再生ラウドネスの差分値と少なくとも一つの調整閾値の大きさを比較し、比較結果によって再生ラウドネスを調整するように構成される調整モジュールとを含む。
【0013】
好ましくは、処理モジュールは、前記環境音声信号における雑音信号をフィルタ処理して、再生エコー信号を取得するように構成されるフィルタ処理サブモジュールと、前記再生エコー信号のラウドネス値及び前記内部音声信号のラウドネス値によって前記再生ラウドネスの差分値を取得するように構成される計算サブモジュールとを含む。
【0014】
好ましくは、前記処理モジュールは、前記環境音声信号における雑音信号をフィルタ処理する前に、前記環境音声信号における雑音信号を確定するように構成される確定サブモジュールをさらに含み、
前記フィルタ処理サブモジュールは、前記確定サブモジュールにより確定された前記環境音声信号における雑音信号をフィルタ処理するように構成される。
【0015】
好ましくは、前記確定サブモジュールは、音声信号の相関性によって、前記環境音声信号の中で前記内部音声信号と相関する信号部分をフィルタ処理して、前記雑音信号を得て出力するように構成され、前記音声信号の相関性は音声信号の波形の相関性を含む。
【0016】
好ましくは、一つの調整閾値だけある場合に、前記調整モジュールは、再生ラウドネスの差分値が前記調整閾値より大きい時、再生ラウドネスを向上させ、再生ラウドネスの差分値が前記調整閾値より小さい時、再生ラウドネスを低下させるように構成され、
二つ以上の調整閾値がある場合、前記調整モジュールは、再生ラウドネスの差分値が前記調整閾値の最大値より大きい時、再生ラウドネスを向上させ、再生ラウドネスの差分値が前記調整閾値の最小値より小さい時、再生ラウドネスを低下させ、再生ラウドネスの差分値が前記調整閾値の最大値と最小値の間にある時、再生ラウドネスを調整しないように構成される。
【0017】
好ましくは、この装置は、前記調整モジュールが再生ラウドネスを調整した後に、調整時の再生ラウドネスの差分値及び修正閾値によって前記調整閾値を更新するように構成される更新モジュールをさらに含む。
【0018】
本発明の実施形態による有益な効果は以下のとおりである。
【0019】
本発明の実施形態が提供した再生ラウドネス調整方法及び装置は、端末再生時に環境音声信号及び内部音声信号を取得し、環境音声信号及び内部音声信号によって再生ラウドネスの差分値を取得し、即ちユーザが感じた再生ラウドネスと端末の内部ラウドネスの間の相対的な差分値を取得し、次に該再生ラウドネスの差分値と調整閾値の間の大きさ関係によって、端末再生に対して再生ラウドネスを調整することで、従来技術における異なる環境でのユーザによる手動操作で端末再生の音量を調節する必要がある問題を解決し、端末が自身の置かれた環境状態を自動的に検出することができ、そしてその自身が置かれている環境によって再生ラウドネスを自動的に調節できるようにすることによって、ユーザの使用体験を強化した。
【図面の簡単な説明】
【0020】
図1】本発明の第1の実施形態に係る再生ラウドネス調整方法を示す図である。
図2】本発明の第2の実施形態に係る再生ラウドネス調整方法を示す図である。
図3】本発明の第3の実施形態に係る再生ラウドネス調整装置を示す図である。
図4】本発明の第4の実施形態に係る再生ラウドネス調整装置の回路構成を示す図である。
図5】本発明の第5の実施形態に係る再生ラウドネス調整方法を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、図面を参照して本発明の具体的な実施形態を詳細に説明する。
【0022】
図1は本発明の第1の実施形態に係る再生ラウドネス調整方法を示す図であり、図1から明らかなように、本実施形態において、本発明が提供した再生ラウドネス調整方法は以下のステップを含む。
【0023】
S101:端末は環境音声信号及び内部音声信号を取得する。
【0024】
本発明の実施形態における端末は、再生を行うおよび外部音声信号を受信することができる装置であり、携帯電話、パソコン、ポケットパソコン等を含むがこれらに限定されず、好ましくは、携帯電話等の携帯端末であってもよい。本発明の実施形態における環境音声信号は、端末が置かれた環境の全ての音声信号であり、発明の実施形態における、その効果に応じて雑音信号と再生エコー信号の二つの部分に分ける。再生エコー信号は、端末がマイクロフォンを利用して採集した、その自身がスピーカー等の再生装置を通じて再生したエコー信号であり、主にスピーカーから出てくる音声が直射および外部環境の反射後にマイクロフォンにより受信された音声信号を含む。雑音信号は、端末がマイクロフォンを利用して受信した全ての音声信号の中で再生エコー信号を除いた部分である。本発明の実施形態における内部音声信号は、端末がスピーカーを通じて音声信号を再生する必要がある音声信号であり、即ち電力増幅を行われない音声信号である。本発明の実施形態における再生は、端末が音楽の歌曲を再生し、端末が電話通信或いは映像通信等を操作する時、スピーカーから出てくる音声を含むがこれらに限定されない。
【0025】
S102:環境音声信号及び内部音声信号によって再生ラウドネスの差分値を取得する。
【0026】
本発明における再生ラウドネスの差分値は、主に端末内部の内部音声信号のラウドネス値と再生エコー信号のラウドネス値の差である。
【0027】
端末の位置する外部環境に雑音がない或いは雑音を無視できる場合には、直接に環境音声信号のラウドネス値が再生エコー信号のラウドネス値とすることができる。
【0028】
端末の位置する外部環境に雑音を無視できない場合には、純粋な再生エコー信号を取得するために、雑音信号をフィルタ処理し、さらに再生ラウドネスの差分値を計算する。これにより、この時に、環境音声信号と内部音声信号によって再生ラウドネスの差分値を取得するステップは、環境音声信号における雑音信号をフィルタ処理して、再生エコー信号を取得し、再生エコー信号のラウドネス値及び内部音声信号のラウドネス値によって再生ラウドネスの差分値を取得することを含む。
【0029】
好ましくは、環境音声信号における雑音信号をフィルタ処理する前に、さらに環境音声信号における雑音信号を確定するステップを含む。具体的に環境音声信号における雑音信号をフィルタ処理することは、環境音声信号の中で確定した雑音信号をフィルタ処理する。
【0030】
好ましくは、雑音信号を確定するステップは、音声信号の相関性によって、環境音声信号の中で内部音声信号と相関する信号部分をフィルタ処理して、雑音信号を得て出力することを含む。音声信号の相関性は、例えば音声信号の振幅、周波数および位相等の音声信号の波形の相関性を含む。
【0031】
本発明における再生ラウドネスの差分値は、端末内部の内部音声信号のラウドネス値と環境音声信号の主音声信号のラウドネス値の間の差であってもよい。具体的には、環境音声信号の各音声信号のラウドネス値を取得して、ラウドネス値が最大となる音声信号を主音声信号とする。主音声信号のラウドネス値及び再生の内部信号のラウドネス値によって再生ラウドネスの差分値を取得する。
【0032】
S103:端末は再生ラウドネスの差分値と少なくとも一つの調整閾値の大きさを比較し、比較結果を出力する。
【0033】
本発明における調整閾値は、主に端末がラウドネスの調整を行う判断の条件であり、それは一つの確定した数値であってもよい。これにより、この時の比較結果はただ調整閾値より大きいことと調整閾値より小さいことの二つの種類の情況である。このような調整方式の効果が良く、それは再生ラウドネスの差分値が固定値であることを確保でき、再生ラウドネスの差分値が端末ユーザの使用感と直接に相関され、再生ラウドネスの差分値が変わらず維持される場合は、端末ユーザに聞こえる端末の再生効果が安定して変化なく、効果が最適であるに相当する。しかし、実際の応用において、端末が置かれている環境は頻繁に変化し、このような調整方式は端末がリアルタイムに再生ラウドネスの大きさを調整することが必要であり、電力が無駄になる。
【0034】
また、その他の実施形態において、調整閾値は、二つ以上の個数の数値あるいは一つの値の範囲であってもよい。この時の比較結果は、調整閾値より大きい最大値、調整閾値より小さい最小値及び調整閾値の最大値と最小値の間の値の三つの種類の情況である。このような実施形態は一定互換性を有することができ、例えば比較結果が調整閾値の最大値と最小値の間にある時、端末の再生ラウドネスを調整しなくて、ある程度の電力の浪費を減少させることができる。
【0035】
S104:端末は比較結果によって再生ラウドネスを調整する。
【0036】
調整閾値の個数が異なる場合、異なる調整の提案を有して、現在それぞれに説明する。
【0037】
一つの調整閾値だけある場合、比較結果によって再生ラウドネスを調整するステップは、比較結果が、再生ラウドネスの差分値が調整閾値より大きい時、再生ラウドネスを向上させ、比較結果が、再生ラウドネスの差分値が調整閾値より小さい時、再生ラウドネスを低下させることを含む。
【0038】
二つ以上の調整閾値がある場合、比較結果によって再生ラウドネスを調整するステップは、比較結果が、再生ラウドネスの差分値が調整閾値の最大値より大きい時、再生ラウドネスを向上させ、比較結果が、再生ラウドネスの差分値が調整閾値の最小値より小さい時、再生ラウドネスを低下させ、比較結果が再生ラウドネスの差分値が調整閾値の最大値と最小値の間にある時、再生ラウドネスを調整しないことを含む。
【0039】
期待できることは、本発明のその他の実施形態において、三つ以上の調整閾値或いは二つ以上の調整閾値の範囲を設定するやり方で、再生ラウドネスの調整値の確定を実現する。例えば、二つ以上の調整閾値の範囲を設定するやり方である場合、比較結果が、再生ラウドネスの差分値が(1,2)の間にある時、4デシベルの再生ラウドネス値を低下させ、比較結果が、再生ラウドネスの差分値が(2,3)の間にある時、2デシベルの再生ラウドネス値を低下させ、比較結果が、再生ラウドネスの差分値が(3,4)の間にある時、調整せず、比較結果が、再生ラウドネスの差分値が(4,5)の間にある時、2デシベルの再生ラウドネス値を増加させ、これによって類推されるように、重複の説明を省略する。
【0040】
図2は本発明の第2の実施形態に係る再生ラウドネス調整方法を示す図であり、図1から明らかなように、本実施形態において、再生ラウドネス調整方法は以下のステップを含む。
【0041】
S201−S204:端末端末は、環境音声信号及び内部音声信号を取得し、環境音声信号及び内部音声信号によって再生ラウドネスの差分値を取得する。端末は、再生ラウドネスの差分値と少なくとも一つの調整閾値の大きさを比較し、比較結果によって再生ラウドネスを調整する。この4つのステップは図1と同様であるため、重複の説明を省略する。
【0042】
S205:調整時の再生ラウドネスの差分値及び修正閾値によって調整閾値を更新する。
【0043】
このステップの目的は、端末の毎回行われた再生ラウドネスに対する調整がいずれも前回の調整の基礎上に行われるためである。このように端末が一つの環境から別の一つの環境へ移動する時に、ラウドネス調整の断層が現れない。具体的に、調整閾値の個数が異なる場合、異なる更新スキームがあり、現在それぞれに説明する。
【0044】
一つの調整閾値だけある場合、調整時の再生ラウドネスの差分値及び修正閾値によって調整閾値を更新するステップは、具体に、調整時の再生ラウドネスの差分値と修正閾値の和または差を新調整閾値とし、或いは調整時の再生ラウドネスの差分値を直接に新しい修正閾値とする。
【0045】
二つ以上の調整閾値がある場合、調整時の再生ラウドネスの差分値及び修正閾値によって調整閾値を更新するステップは、具体に、調整時の再生ラウドネスの差分値と修正閾値の和を新調整閾値の最大値とし、調整時の再生ラウドネスの差分値と修正閾値の差を新調整閾値の最小値とする。
【0046】
S206:調整した再生ラウドネス値を表示する。
【0047】
このステップをする目的は、端末ユーザが、調整した端末の再生ラウドネス値を了解できるようにすることで、ユーザが次回に使用する時に再生ラウドネス値が大きすぎるまたは小さすぎることが要因となるユーザの使用感が悪い問題を避けることである。
【0048】
期待できることは、図2に示すような実施形態におけるステップS205及びS206の前後の順序を取り変えることができる。
【0049】
図3は本発明の第3の実施形態に係る再生ラウドネス調整装置を示す図であり、図3から明らかなように、本実施形態において、本発明が提供した再生ラウドネス調整装置30は、処理モジュール31及び調整モジュール32を含む。
【0050】
処理モジュール31は、環境音声信号及び内部音声信号を取得し、環境音声信号及び内部音声信号によって再生ラウドネスの差分値を取得するように構成される。
【0051】
調整モジュール32は、再生ラウドネスの差分値と少なくとも一つの調整閾値の大きさを比較し、比較結果によって再生ラウドネスを調整するように構成される。
【0052】
好ましくは、その他の実施形態において、図3に示すような実施形態における処理モジュール31はフィルタ処理サブモジュール及び計算サブモジュールを含む。
【0053】
フィルタ処理サブモジュールは、環境音声信号における雑音信号をフィルタ処理して、再生エコー信号を取得するように構成される。計算サブモジュールは、再生エコー信号のラウドネス値及び内部音声信号のラウドネス値によって再生ラウドネスの差分値を取得するように構成される。
【0054】
好ましくは、その他の実施形態において、図3に示すような実施形態における処理モジュール31は確定サブモジュールをさらに含み、確定サブモジュールは、環境音声信号における雑音信号をフィルタ処理する前に、環境音声信号における雑音信号を確定するように構成される。フィルタ処理サブモジュールは、確定サブモジュールにより確定された環境音声信号における雑音信号をフィルタ処理するように構成される。
【0055】
好ましくは、その他の実施形態において、上記の実施形態における確定サブモジュールは、音声信号の相関性によって、環境音声信号の中で内部音声信号と相関する信号部分をフィルタ処理して、雑音信号を得て出力するように構成される。音声信号の相関性は音声信号の波形の相関性を含む。
【0056】
好ましくは、その他の実施形態において、一つの調整閾値だけある場合、図3に示すような実施形態における調整モジュール32は、再生ラウドネスの差分値が調整閾値より大きい時、再生ラウドネスを向上させ、再生ラウドネスの差分値が調整閾値より小さい時、再生ラウドネスを低下させるように構成される。二つ以上の調整閾値がある場合、図3に示すような実施形態における調整モジュール32は、再生ラウドネスの差分値が調整閾値の最大値より大きい時、再生ラウドネスを向上させ、再生ラウドネスの差分値が調整閾値の最小値より小さい時、再生ラウドネスを低下させ、再生ラウドネスの差分値が調整閾値の最大値と最小値の間にある時、再生ラウドネスを調整しないように構成される。
【0057】
好ましくは、その他の実施形態において、図3に示すような実施形態における再生ラウドネス調整装置30は、更新モジュールをさらに含み、更新モジュールは、調整モジュールが再生ラウドネスを調整した後に、調整時の再生ラウドネスの差分値及び修正閾値によって調整閾値を更新するように構成される。
【0058】
好ましくは、その他の実施形態において、図3に示すような実施形態における再生ラウドネス調整装置30は、表示モジュールをさらに含み、表示モジュールは、調整モジュールが再生ラウドネスを調整した後に、調整された再生ラウドネス値を表示するように構成される。
【0059】
図4は本発明の第4の実施形態に係る再生ラウドネス調整装置の回路構成を示す図であり、図5は本発明の第5の実施形態に係る再生ラウドネス調整方法を示す図である。現在具体的な応用例、図4図5を結び付けて本発明について更に説明する。
【0060】
図4から明らかなように、本発明の一つの応用例が提供した再生ラウドネス調整装置は以下の回路素子から構成される。音声増幅器401、ラッチ402、スピーカー403、マイクロフォン404、エコー抑制器405、第一演算器406、第二演算器407、第一コンパレータ408、第二コンパレータ409、メモリ410及びディスプレイ411から構成され、各回路素子の間の接続関係は図4を参照する。該図4図3に示すような再生ラウドネス調整装置の間の対応関係は、ラッチ402、マイクロフォン404、エコー抑制器405、第一演算器406及び第二演算器407が図3の処理モジュール31に相当し、音声増幅器401、第一コンパレータ408及び第二コンパレータ409が図3の調整モジュール32に相当する。現在図5を結び付けて本発明について更に説明し、図5から明らかなように、この応用例が提供した再生ラウドネス調整方法は以下のステップを含む。
【0061】
S501:端末ユーザは音声増幅器401を選択して再生を行い、例えばトーン信号Aを再生し、その再生ラウドネスをaに設置する。
【0062】
S502:端末は環境1における調整閾値Th1を確定する。
【0063】
そのステップは具体に以下を含む。
【0064】
ラッチ402はトーン信号Aをラッチして、スピーカー403を通じてトーン信号Yを放送していく。
【0065】
マイクロフォン404は環境1の環境音声信号Z1を採集して、エコー抑制器405及び第一演算器406へ環境音声信号Z1を転送する。ここで、環境音声信号Z1は、環境1での雑音信号N1、及び環境1でのトーン信号Aの再生エコー信号R1(A)を含む。
【0066】
エコー抑制器405は音声信号の波形の相関性によって環境音声信号Z1におけるトーン信号Aと相関する再生エコー信号R1(A)の部分をフィルタ処理して、雑音信号N1を取得し、第一演算器406に雑音信号N1を転送する。
【0067】
第一演算器406は受信した環境音声信号Z1と雑音信号N1を減算して、再生エコー信号R1(A)を取得し、第二演算器407に出力する。
【0068】
第二演算器407はトーン信号Aのラウドネス値aと再生エコー信号R1(A)のラウドネス値a1’を減算して環境1における再生ラウドネスの差分値Δ1(Δ1=a−a1’)を取得し、メモリ410に転送する。
【0069】
メモリ410はΔ1及び修正閾値Mによって調整閾値Th1を確定して保存し、本実施形態においては、二つの閾値を設定し、即ち、Th1(min)=Δ1−MおよびTh1(max)=Δ1+Mである。
【0070】
S503:端末が置かれている環境に変化が発生し、環境2における再生ラウドネスの差分値Δ2を計算し、具体的な演算方法は、以下のとおりである。
【0071】
マイクロフォン404は環境2の環境音声信号Z2を採集して、エコー抑制器405及び第一演算器406へ環境音声信号Z2を転送する。ここで、環境音声信号Z2は環境2における雑音信号N2、及び環境2でのトーン信号Aの再生エコー信号R2(A)を含む。
【0072】
エコー抑制器405は音声信号の波形の相関性によって環境音声信号Z2の中でトーン信号Aと相関する再生エコー信号R2(A)の部分をフィルタ処理して、雑音信号N2を取得し、第一演算器406に雑音信号N2を転送する。
【0073】
第一演算器406は、受信した環境音声信号Z2と雑音信号N2を減算して、再生エコー信号R2(A)を取得し、第二演算器407に出力する。
【0074】
第二演算器407はトーン信号Aのラウドネス値aと再生エコー信号R2(A)のラウドネス値a2’を減算して環境2での再生ラウドネスの差分値Δ2(Δ2=a−a2’)を取得し、第一コンパレータ408及び第二コンパレータ409に転送する。
【0075】
S504:端末は再生ラウドネスの差分値Δ2と調整閾値Th1の大きさを比較し、比較結果を出力する。
【0076】
第一コンパレータ408及び第二コンパレータ409が形成する比較結果は3つを含み、具体的に、比較結果1がΔ2<Th1(min)であり、比較結果2がTh1(min)≦Δ2≦Th1(max)であり、比較結果3がΔ2>Th1(max)であり、かつ音声増幅器401に比較結果を転送する。
【0077】
S505:端末は比較結果によって再生ラウドネスを調整するかどうかを判断する。
【0078】
このステップは、具体的に、音声増幅器401は、受信した比較結果によってトーン信号Aのラウドネス値aを調整することが必要かどうかを判断する。受信した比較結果が比較結果1或いは比較結果3である場合、判断結果は調整する必要があることであり、ステップ506を実行する。受信した比較結果が比較結果2である場合、判断結果は調整する必要がないことであり、ステップS503に戻り、実行する。
【0079】
S506:端末は再生ラウドネスを調整する。
【0080】
このステップは、具体的に、音声増幅器401がトーン信号Aのラウドネス値aをラウドネス値bに調整する。
【0081】
S507:端末は調整閾値を更新する。
【0082】
このステップは、具体的に、メモリ410が調整閾値Th1を調整閾値Th2に調整し、具体的に、Th2(min)=Δ2−Mであり、Th2(max)=Δ2+Mである。
【0083】
S508:端末は調整した再生ラウドネス値を表示する。
【0084】
このステップは、具体的に、ディスプレイ411が調整したラウドネス値bをユーザに表示する。
【0085】
本発明の実施形態はコンピュータ読み取り可能な記憶媒体をさらに提供する。前記記憶媒体は、1グループの命令を含み、前記命令は、本発明の実施形態に係る再生ラウドネス調整方法を実行するためのものである。
【0086】
上記からわかるように、本発明の実施形態を実施することによって、少なくとも以下の有益な効果がある。
【0087】
端末再生時に環境音声信号及び内部音声信号を取得し、環境音声信号及び内部音声信号によって再生ラウドネスの差分値を取得し、即ちユーザが感じた再生ラウドネスと端末の内部ラウドネスの間の相対的な差分値を取得し、次に該再生ラウドネスの差分値と調整閾値の間の大きさ関係によって、端末再生に対して再生ラウドネスを調整することで、従来技術における異なる環境でのユーザによる手動操作で端末再生の音量を調節する必要がある問題を解決し、端末が自身の置かれた環境状態を自動的に検出することができ、そしてその自身が置かれている環境によって再生ラウドネスを自動的に調節できるようにすることによって、ユーザの使用体験を強化した。
【0088】
本分野の当業者は、本発明の実施形態が方法、システムまたはコンピュータプログラム製品として提供されることができると理解すべきである。従って、本発明は、ハードウェア実施形態、ソフトウェア実施形態、またはハードウェア実施形態およびソフトウェア実施形態を組み合わせた形態を使用することができる。しかも、本発明は、コンピュータ使用可能プログラムコードを含む1つ以上のコンピュータで使用可能な記憶媒体(磁気ディスク記憶装置と光メモリなどを含むがこれらに限られない)に実施されるコンピュータプログラム製品の形態を使用することができる。
【0089】
本発明は、本発明の実施形態による方法、装置(システム)とコンピュータプログラム製品のフローチャートおよび/またはブロック図を参照して説明される。コンピュータプログラム命令によってフローチャートの各プロセスおよび/ブロック、およびフローチャートおよび/ブロックのプロセスおよび/またはブロックの組み合わせを実現することができると理解すべきである。これらのコンピュータプログラム命令を汎用コンピュータ、専用コンピュータ、組み込みプロセッサまたは他のプログラム可能データ処理装置のプロセッサとして1つのマシンを生成することができ、それによってコンピュータまたは他のプログラム可能データ処理装置のプロセッサで実行された命令によりフローチャートの1つのプロセスまたは複数のプロセスおよび/ブロック図における指定された機能を実現するための装置を生成する。
【0090】
これらのコンピュータプログラム命令がコンピュータまたは他のプログラム可能データ処理装置が特定のモードで動作することをガイドすることができるコンピュータ可読メモリに記憶されることもでき、それによって、当該コンピュータ可読メモリに記憶された命令により命令装置が含まれる製造品を生成し、当該命令装置がフローチャートの1つ以上のプロセスおよび/またはブロック図の1つ以上のブロックにおける指定された機能を実現する。
【0091】
これらのコンピュータプログラム命令がコンピュータまたは他のプログラム可能データ処理装置にロードされることができ、それによってコンピュータまたは他のプログラム可能データ処理装置で実行された命令によりフローチャートの1つ以上のプロセスおよび/またはブロック図の1つ以上のブロックにおける指定された機能を実現するためのステップを提供する。
【0092】
以上は、本発明の最適な実施形態に過ぎず、いかなる形式でも本発明を制限せず、本発明の技術的実質に応じて上記の実施形態に対して行ったいかなる簡単な改修、同等変化または改良等も、いずれも本発明の保護範囲内に含まれるべきである。
図1
図2
図3
図4
図5