(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上述した従来技術は、自分の好みの検索条件を登録してユーザ専用の購入チラシを生成するために他のユーザの購入チラシを生成するための検索条件を参考にするものであり、他のユーザが推奨する複数の商品の一括購入に関する情報を入手するものではない。すなわち、他のユーザの購入チラシを生成するための検索条件を参考にしたとしても、自分が欲する商品群の一括購入に関する情報を検索結果として入手できるわけではなく、その後この検索結果から複数の商品を自分で組み合わせて一括購入しなければならない。
【0006】
近年、ネットショッピングの機能拡充に伴い、ユーザの利用率も上昇している。さらに、ユーザの利用の仕方も、単一の商品の購入のみならず、複数の商品の一括購入が増えている。特に、複数の商品を組み合わせて一つの商品群として購入する場合(例えば、カメラのレンズと本体、自転車の本体とタイヤとサドル、ジャケットとスラックス)、どの商品の組み合わせが最適かわからないため、他のユーザが推奨する個々の商品に関する情報(例えば、商品ページに関するURL)をその都度共有しあっていた。
【0007】
従来のネットショッピングシステムでは、個々の商品に関する情報をユーザ同士で共有できたとしても、複数の商品に関する情報を一括で共有することはできなかった。ところが、ユーザは自分の好みに合わせて複数の商品を選択し、それらを組み合わせて商品群を一括購入する傾向にある。特に、嗜好品(例えば、カメラ、自転車、被服)においては、ユーザの趣味やこだわりが商品選択時に反映されるため、多数の商品に関する情報を個別に共有するのは手間がかかる上、情報の漏れや重複が発生してしまうことがあった。これでは、時代に合った円滑なネットショッピングの実現は困難であり、改善の余地が必要であった。
【0008】
また、商品の購入を検討する上で、見積額はユーザにとって重要な要素であった。見積額の差に応じて商品を変更したり、想定外の見積額のため購入を見送ったりすることもあったからである。しかしながら、商品群を一括購入する費用の把握は困難であった。そのため、商品群の一括購入の実現には、合計予定額(見積額)の明示も求められていた。
【0009】
そこで本発明の目的は、他のユーザが推奨する複数の商品に関する各々の情報を一まとめにした情報を、通信ネットワークを介して共有し、これら複数の商品を一括で購入できる商品群情報共有装置、商品群情報共有方法、商品群情報共有プログラム又は商品群情報共有プログラムを記憶した記憶媒体を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
すなわち本発明は、複数のユーザの端末装置から複数の商品を商品群として購入を受け付けるための商品群情報共有装置であって、第1のユーザの端末装置から操作入力を受けて、上記第1のユーザの端末装置から選択された複数の商品情報を第1のユーザの商品群情報として記憶する第1記憶部と、上記第1のユーザの商品群情報を複数のユーザの端末装置からURL(Uniform Resource Locator)を介してウェブ上で閲覧するためのURL生成部と、ネットワークを介して上記URLを複数のユーザの端末装置と共有するURL共有部と、第2のユーザの端末装置から操作入力を受けて、上記URLを介して上記第2のユーザの端末装置に上記第1のユーザの商品群情報を表示する商品群情報表示制御部と、上記第1のユーザの商品群情報を
構成する上記複数の商品情報の各々を選択せずそのまま、かつ一括購入のための合計予定額を含む上記第2のユーザの商品群情報として記憶する第2記憶部と、上記第2のユーザの商品群情報を上記第2のユーザの端末装置に購入可能な状態に表示する購入表示制御部とを備えることを特徴とする。
【0011】
上記URL生成部が、上記第2のユーザの商品群情報を複数のユーザの端末装置からウェブ上で閲覧するためのURLを生成し、上記URL共有部が、ソーシャルネットワークサービスのタイムライン及び電子メールの少なくともいずれかを介して上記URLを複数のユーザの端末装置と共有することが望ましい。
【0012】
上記第2のユーザの商品群情報を上記第2のユーザの端末装置に改良可能な状態に表示する改良表示制御部と、上記第2のユーザの商品群情報から購入不可能な商品の商品情報を更新して表示する商品情報表示制御部をさらに備えていることが望ましい。
【0013】
また、本発明は、
コンピュータによって実行され、複数のユーザの端末装置から複数の商品を商品群として購入を受け付けるための商品群情報共有方法であって、第1のユーザの端末装置から操作入力を受けて、
第1記憶部が、上記第1のユーザの端末装置から選択された複数の商品情報を第1のユーザの商品群情報として記憶し、
URL生成部が、上記第1のユーザの商品群情報を複数のユーザの端末装置からウェブ上で閲覧するためのURLを生成し、
URL共有部が、ネットワークを介して上記URLを複数のユーザの端末装置と共有し、第2のユーザの端末装置から操作入力を受けて、
商品群情報表示制御部が、上記URLを介して上記第2のユーザの端末装置に上記第1のユーザの商品群情報を表示し、
第2記憶部が、上記第1のユーザの商品群情報を
構成する前記複数の商品情報の各々を選択せずそのまま、かつ一括購入のための合計予定額を含む上記第2のユーザの商品群情報として記憶し、
購入表示制御部が、上記第2のユーザの商品群情報を上記第2のユーザの端末装置に購入可能な状態に表示することを特徴とする。
【0014】
また、本発明は、複数のユーザの端末装置から複数の商品を商品群として購入を受け付ける
各処理をコンピュータに実行させるための商品群情報共有プログラムであって、第1のユーザの端末装置から操作入力を受けて、上記第1のユーザの端末装置から選択された複数の商品情報を第1のユーザの商品群情報として記憶する第1記憶処理と、上記第1のユーザの商品群情報を複数のユーザの端末装置からURLを介してウェブ上で閲覧するためのURL生成処理と、ネットワークを介して上記URLを複数のユーザの端末装置と共有するURL共有処理と、第2のユーザの端末装置から操作入力を受けて、上記URLを介して上記第2のユーザの端末装置に上記第1のユーザの商品群情報を表示する商品群情報表示処理と、上記第1のユーザの商品群情報を
構成する上記複数の商品情報の各々を選択せずそのまま、かつ一括購入のための合計予定額を含む上記第2のユーザの商品群情報として記憶する第2記憶処理と、上記第2のユーザの商品群情報を上記第2のユーザの端末装置に購入可能な状態に表示する購入表示処理とを備えることを特徴とする。
【0015】
また、本発明は、複数のユーザの端末装置から複数の商品を商品群として購入を受け付けるための商品群情報共有装置に実行させる商品群情報共有プログラムを記憶した記憶媒体であって、第1のユーザの端末装置から操作入力を受けて、上記第1のユーザの端末装置から選択された複数の商品情報を第1のユーザの商品群情報として記憶する第1記憶処理と、上記第1のユーザの商品群情報を複数のユーザの端末装置からURLを介してウェブ上で閲覧するためのURL生成処理と、ネットワークを介して上記URLを複数のユーザの端末装置と共有するURL共有処理と、第2のユーザの端末装置から操作入力を受けて、上記URLを介して上記第2のユーザの端末装置に上記第1のユーザの商品群情報を表示する商品群情報表示処理と、上記第1のユーザの商品群情報を
構成する上記複数の商品情報の各々を選択せずそのまま、かつ一括購入のための合計予定額を含む上記第2のユーザの商品群情報として記憶する第2記憶処理と、上記第2のユーザの商品群情報を上記第2のユーザの端末装置に購入可能な状態に表示する購入表示処理とを商品群情報共有装置に実行させる。
【0016】
「ユーザ」とは、端末装置を操作しネットワークを介して所定の商品の閲覧、検索、推薦又は売買を行う者を示し、国籍、性別、年齢、所住所、身分又は処遇に限定はない。「商品」とは、例えば、カメラ、自転車、被服、筆記具又は時計が該当し、その他売買が成立する物品の全てを含んでもよい。「商品群」とは、2つ以上の商品を一まとめにしたもので、例えば、一つの完成品を構成する複数の部品、一つのコーディネートやシリーズを構成する複数の完成品が該当し、『おすすめセット』、『セット商品』や『見積りSNSセット』といってもよい。
【0017】
「端末装置」とは、具体的には、所定のパーソナルコンピュータ、携帯電話、スマートフォン又はタブレットPCが該当し、ネットワークを介して他の端末装置又は所定のサーバ装置と所定の情報の授受を可能とする装置の全てを含んでもよい。
【0018】
「商品群情報共有装置」とは、具体的には、所定のパーソナルコンピュータ若しくはサーバ装置又は所定のプログラムを搭載したマイコンが該当し、ネットワークを介して所定の端末装置又は所定のサーバ装置と所定の情報の授受を可能とする装置の全てを含んでもよい。
【0019】
「操作入力」とは、具体的には、キーボード若しくはタッチパネルからのキー入力又は音声認識ソフトからの音声入力が該当し、端末装置を介して送信したユーザの要求の全てを含んでもよい。
【0020】
「商品情報」とは、販売対象の商品に関する情報で、例えば、商品画像、商品名、メーカー名、支払額、本体価格、消費税、商品状態(例:中古、良品、新品)、個数、機能又は寸法が該当し、商品群情報として記憶できない旨の表示が含まれてよい。
【0021】
「商品群情報」とは、2つ以上の商品を1つにまとめた商品群に関する情報で、例えば、所定のユーザの端末装置から選択された商品情報に含まれている商品画像、上記商品の各々の本体価格、消費税、支払価格及びこれらの合計価格、商品群の名称、商品群の説明文及びユーザが商品群の付帯情報としてアップロードする参考画像 が該当する。
【発明の効果】
【0022】
本発明による商品群情報共有装置、商品群情報共有方法、商品群情報共有プログラム又このプログラムを記憶した記憶媒体は、第1のユーザ固有の情報として記憶した第1のユーザの商品群情報を、URLによりネットワークを介して第2のユーザの端末装置と共有し、上記第1のユーザの商品群情報を第2のユーザの商品群情報として記憶して第2のユーザの端末装置から商品群を購入できることにより、複数のユーザの端末装置同士で商品群情報を簡単に共有し、所望の商品群を一括購入できる仕組みを提供することができる。すなわち、個人情報を保護しつつネットワーク上で商品群情報の共有が実現し、他のユーザが推奨する複数の商品を商品群として一括購入できるため、所望の商品群購入の手間を省き、円滑なネットショッピングを楽しむことができる。このとき、ユーザは商品群の合計予定額(見積額)も容易に確認でき、これに応じて商品群情報の生成や変更及び商品群の購入を検討することもできる。したがって、ユーザ同士で商品群を簡単に推奨し合えるため、複数の商品を検索したり選択したりする時間を省けるのみならず、商品群情報の共有及び商品群の購入を切っ掛けに、ユーザ同士のより深いコミュニケーションの提供を実現させることができる。
【0023】
また、上記第2のユーザの商品群情報を上記第2のユーザの端末装置に改良可能な状態に表示できることにより、第1のユーザが推奨する商品群情報を第2のユーザ固有の商品群情報に改良して記憶することができる。すなわち、第1のユーザが推奨する商品群情報を参考にして、第2のユーザは自分の好みの商品群情報に調整して所望の商品群を購入できるばかりでなく、新たな第2のユーザの商品群情報として複数のユーザの端末装置に共有することができる。したがって、他のユーザから推奨された商品群情報を随時改良して所望の商品群を購入できるばかりでなく、ユーザの各々が推奨したい商品群情報を複数のユーザ間で共有することができるため、各商品群情報の比較も可能となる。
【0024】
また、上記第2のユーザの商品群情報から購入不可能な商品の商品情報を更新して表示できることにより、第2のユーザは在庫切れや代替品の提案に関する情報を随時確認することができる。すなわち、商品群情報を構成する商品情報の管理元と連携することで、在庫切れや代替品の提案に関する情報を第2のユーザの端末装置に随時提供することができる。したがって、第2のユーザは商品群を構成する商品の各々の選択を確実に行うことができる。
【発明を実施するための形態】
【0026】
以下、
図1〜
図12を参照しつつ、本発明の一実施形態における商品群情報共有装置について説明する。まず、
図1を用いて、商品群情報共有装置の全体構成を説明する。
【0027】
図1に示すように、本発明は複数のユーザの端末装置2から複数の商品を商品群として購入を受け付けるための商品群情報共有装置1であって、第1のユーザの端末装置21から操作入力を受けて、この第1のユーザの端末装置から選択された複数の商品情報を第1のユーザの商品群情報として記憶する第1記憶部11aと、この第1のユーザの商品群情報を複数のユーザの端末装置からURLを介してウェブ上で閲覧するためのURL生成部12と、ネットワークを介してこのURLを複数のユーザの端末装置と共有するURL共有部13と、第2のユーザの端末装置から操作入力を受けて、このURLを介してこの第2のユーザの端末装置にこの第1のユーザの商品群情報を表示する商品群情報表示制御部14と、この第1のユーザの商品群情報をこの第2のユーザの商品群情報として記憶する第2記憶部11bと、この第2のユーザの商品群情報をこの第2のユーザの端末装置に購入可能な状態に表示する購入表示制御部15とを備えていてもよい。
【0028】
商品群情報共有装置1は、第2のユーザの商品群情報を第2のユーザの端末装置に改良可能な状態に表示する改良表示制御部16をさらに備えていてもよい。
【0029】
商品群情報共有装置1は、第2のユーザの商品群情報から購入不可能な商品の商品情報を更新して表示する商品情報表示制御部16をさらに備えていてもよい。
【0030】
ここで、本発明の一実施形態における商品群情報共有装置のハードウェア及びネットワークの構成並びに各種装置やプログラムの役割及び機能を説明する。
【0031】
商品群情報共有装置1は、複数のユーザの端末装置2及び電子商取引サーバSと通信ネットワークNを介して相互に通信可能な状態でそれぞれ接続されていてもよい。
【0032】
商品群情報共有装置1、複数のユーザの端末装置2及び電子商取引サーバSの各々は、一般的なコンピュータ装置で構成されていてもよく、これらのCPUはROMにロードされたプログラムに従って各種の処理を実行してもよい。RAMには、CPUが各種処理を実行する上において必要なデータも適宜記憶されていてもよい。CPU、ROM、RAMは、バスを介して相互に接続されていてもよい。バスには、入出力インターフェースも接続されていてもよい。入出力インターフェースには、入力機器(例えば、キーボード、マウス、タッチパネル、音声認識ソフト若しくはこのソフトを搭載した機器)、出力機器(例えば、画面、スピーカー)、記憶機器(例えば、ハードディスクドライブ、フラッシュメモリ)、通信機器が接続されていてもよい。入出力インターフェースには、メディアドライブが接続されていてもよく、リムーバブルメディア(例えば、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、半導体メモリ)が適宜装着され、所定の情報の書き込みや読み出しが行われてもよい。コンピュータ装置間では、通信機器を介してデータやプログラムのアップロードやダウンロードが行われたり、リムーバブルメディアを介してデータやプログラムの受け渡しが行われたりしてもよい。商品群情報共有装置1、複数のユーザの端末装置2及び電子商取引サーバSの各々は、複数のコンピュータ装置が通信ネットワークNを介してシステム的に構成されてもよい。商品群情報共有装置1及び電子商取引サーバSは、コンピュータ装置単体で構成されていてもよく、例えば、電子商取引サーバに搭載された各種ハードウェアに商品群情報共有装置の各機能プログラムをインストールしてもよい。
【0033】
通信ネットワークNは、例えば、インターネット、イントラネット、エキストラネット、LAN、CATV通信網、VPN、電話回線、移動体通信網、衛星通信網でもよい。通信ネットワークの全部又は一部を構成する伝送媒体は、有線(例えば、IEEE1394、USB、電力線搬送、電話線)や無線(例えば、IrDA、ブルートゥース(登録商標)、802.11無線、携帯電話網、衛星回線、地上波デジタル網)でも利用可能である。
【0034】
商品群情報共有装置1、複数のユーザの端末装置2及び電子商取引サーバSは、所定のOSで起動し、ブラウザを介してインターネットページを閲覧してもよい。
【0035】
商品群情報共有装置1は、電子商取引サーバSに対して所定のユーザの端末装置が選択した複数の商品を、商品群として購入の注文を受け付けるためのものでもよい。電子商取引サーバSには、商品情報が複数記憶されており、複数のユーザの端末装置2から通信ネットワークNを介して選択された複数の商品情報を、商品群情報共有装置1が商品群情報として集約し記憶してもよい。
【0036】
商品群情報共有装置1には、電子商取引サーバSに記憶されている商品情報のうち、第1のユーザの端末装置21から選択された複数の商品情報からなる第1のユーザの商品群情報を記憶する第1記憶部11a、第1のユーザの端末装置21が第2のユーザの端末装置22に共有した第1のユーザの商品群情報を基礎とする第2のユーザの商品群情報を記憶する第2記憶部11b、第1のユーザの商品群情報を複数のユーザの端末装置からウェブ上で閲覧可能にするためのURLを生成するURL生成部12、このURLを通信ネットワークNを介して複数のユーザの端末装置2と共有可能にするURL共有部13、このURLを介して第2のユーザの端末装置22に第1のユーザの商品群情報を表示する商品群情報表示制御部14、第2のユーザの商品群情報を第2のユーザの端末装置22から購入可能な状態に表示する購入表示制御部15、第2のユーザの商品群情報を第2のユーザの端末装置22に改良可能な状態に表示する改良表示制御部16、第2のユーザの商品群情報から購入不可能な商品の商品情報を更新して表示する商品情報表示制御部17、電子商取引サーバS及び複数のユーザの端末装置2と所定の情報の授受を行うための通信制御部18を搭載していてもよい。
【0037】
第1記憶部11aは、第1のユーザの端末装置21に関する所定の情報で、例えば、通信制御部18を介して電子商取引サーバSから抽出した複数の商品情報を少なくとも1つの商品群情報として記憶するものでもよい。第1のユーザの端末装置21は、第1記憶部11aに記憶した所定の商品群情報の削除のみならず、所定の商品群情報の修正に伴う更新又は新規保存を実行してもよい。
【0038】
第2記憶部11bは、第2のユーザの端末装置22に関する所定の情報で、例えば、第1のユーザ端末装置21により共有されたURLを介して、商品群情報表示制御部14により表示された第1のユーザの商品群情報を第2のユーザの商品群情報として第2記憶部11bに記憶してもよい。第2のユーザの端末装置22は、第2記憶部11bに記憶した所定の商品群情報の削除のみならず、改良表示制御部16が改良可能に表示した所定の商品群情報の修正に伴う更新又は新規保存を実行してもよい。
【0039】
URL生成部12は、第1のユーザの端末装置21が第1記憶部11aに記憶した第1のユーザの商品群情報の各々と紐づき、複数のユーザの端末装置2がウェブ上で第1のユーザの商品群情報を閲覧可能にするためのURLを生成するものでもよい。URLは、第1のユーザの商品群情報が第1記憶部11aに記憶されるのと同時に生成されてもよい。
【0040】
URL共有部13は、第1のユーザの端末装置21からの操作入力を含む要求に応じて、通信制御部18を介して、例えば、第1のユーザの端末装置21が登録しているソーシャルネットワーキングサービス(例えば、ライン(LINE(登録商標))、フェイスブック(FACEBOOK(登録商標))、ツイッター(TWITTER(登録商標)))のタイムラインに生成されたURLを投稿したり、電子メールの本文に生成されたURLを掲載して送信したりして、複数のユーザの端末装置2と共有するものでもよい。
【0041】
商品群情報表示制御部14は、第2のユーザの端末装置22からの操作入力を含む要求に応じて、共有されたURLから通信制御部18を介して、第1記憶部11aに記憶してある第1のユーザの商品群情報を第2のユーザの端末装置22に表示するものでもよい。商品群情報表示制御部14は、第2のユーザの端末装置22に表示した第1のユーザの商品群情報を第2のユーザの商品群情報として第2記憶部11bに記憶する処理を実行可能な状態に表示してもよい。
【0042】
購入表示制御部15は、商品群情報表示制御部14により表示された後、第2記憶部11bに記憶された第2のユーザの商品群情報を、第2のユーザの端末装置22に表示して購入可能な状態に表示するものでもよい。購入可能な状態で表示される第2のユーザの商品群情報を構成する商品情報と電子商取引サーバSに記憶されている商品情報とは紐づいて、最新な状態に更新されてもよい。
【0043】
改良表示制御部16は、第2記憶部11bに記憶された第2のユーザの商品群情報から、例えば、商品群情報を構成する商品情報の追加や削除、商品群の名称や商品群の説明文の変更を可能な状態に表示するものでもよい。改良可能な状態に表示された第2のユーザの商品群情報を構成する商品情報と電子商取引サーバSに記憶されている商品情報とは紐づいて、最新な状態に更新されてもよい。改良された第2のユーザの商品群情報は、新たな第2のユーザの商品群情報として第2記憶部11bに保存されてもよい。商品情報の追加や削除に連動して商品の各々の本体価格、消費税及び支払価格の合計価格が自動変更されてもよい。
【0044】
商品情報表示制御部17は、商品群情報表示制御部14、購入表示制御部15又は改良表示制御部16によって表示される第1又は第2の商品群情報を構成する商品情報と電子商取引サーバSに記憶されている商品情報とを紐づけて、最新な状態に更新して表示するものでもよく、例えば、購入不可能な商品の商品情報を更新して表示してもよい。
【0045】
次に、
図2〜
図12を用いて、本発明の一実施形態における商品群情報共有装置を介してユーザ同士で共有された商品群の購入が行われる流れの一例を説明する。
【0046】
図2に示すように、まず、第1のユーザの端末装置は電子商取引サーバSから商品群情報を構成する商品情報を選択する(ステップS10)。次に、商品群情報共有装置1は選択された複数の商品情報に基づいて商品群情報を生成する(ステップS20)。そして、商品群情報共有装置1は生成した商品群情報に紐づくURLを他のユーザの端末装置と共有する(ステップS30)。その後、他のユーザの端末装置からのアクセスに応じて、商品群情報共有装置1は商品群情報をウェブ上で閲覧可能にする(ステップS40)。最後に、商品群情報共有装置1は、共有した商品群情報に基づく商品群を購入可能な状態にする(ステップS50)。
【0047】
なお、
図2への記載は省略するが、他のユーザの端末装置に商品群情報を改良可能に表示してもよい(ステップS50a)。さらに、商品群情報を構成する商品情報の各々は、電子商取引サーバSに記憶してある商品情報と紐づいて最新の状態に更新されてもよい(ステップS50b)。
【0048】
ここから、
図3〜
図6のタイミングローチャート及び
図7〜
図12の表示画面の一例を用いて、
図2に示す各ステップを含む詳細を説明する。
なお、
図2に示すステップの番号(ステップS10〜S50)と
図3〜
図4に示すステップの番号(ステップS10〜S50)とは一致している。また、ステップS10と
図7、ステップS20と
図8、ステップS30と
図9、ステップS40と
図10、ステップS50及びS50aと
図11、ステップS50bと
図12は、それぞれ対応している。
図1の全体構成図は随時参照するものとする。
【0049】
まず、
図3のステップS10及び
図7に示すとおり、第1のユーザの端末装置21は、例えば、操作入力として商品名検索することにより、電子商取引サーバSに対して購入を希望する商品情報の表示要求を行ってもよい。電子商取引サーバSは、第1のユーザの端末装置21からの表示要求に対し、該当する商品情報を抽出し、この第1のユーザの端末装置に表示する出力処理を行ってもよい。第1のユーザの端末装置21は、電子商取引サーバSから受け取った商品情報(例えば、商品C)を画面に表示してもよい(画面G10)。第1のユーザの端末装置21は、表示された商品情報における商品の購入を希望する場合、商品情報の保存決定部G101(例えば、『カートに入れる』ボタン)から電子商取引サーバSに対して保存要求を行ってもよい。電子商取引サーバSは、第1のユーザの端末装置21からの保存要求に対し、商品情報を記憶する処理を実行(例えば、データベースに保存)し、この第1のユーザの端末装置に商品の購入に関する画面を表示する出力処理を行ってもよい。(以上、ステップS10)
【0050】
なお、画面上に、電子商取引サーバSに対して情報提供の要求をする箇所G102(例えば、『見積りSNSについて』ボタン)があることで、商品群情報(例えば、『見積りSNS』)の生成に関する説明の提供を受けてもよい(例えば、説明用ポップアップウィンドウによる表示)。
【0051】
次に、
図3のステップS20及び
図8に示すとおり、第1のユーザの端末装置21は、電子商取引サーバSから受け取った商品の購入に関する情報を画面に表示してもよい(画面G20)。この画面は、第1のユーザ固有のものであり、所定の端末装置を介して電子商取引サーバSにログインしなければ表示することはできなくしてもよい。この画面には、第1のユーザの端末装置21から選択された複数の商品情報G201(例えば、商品A、商品B、商品C)、商品の価格に関する情報G202(例えば、商品の本体価格合計、消費税合計及びこれらの合計予定額)、これらの商品情報に基づいて商品群情報を生成するための情報入力部G203が表示されていてもよい。
なお、商品情報G201の各商品情報の削除要求、他の商品情報(例えば、商品D)の追加要求、商品群の付帯情報となる参考画像(例えば、商品を使用している様子のイメージ写真)のアップロードを可能にしてもよい。また、所定の商品情報には、商品群に含められない旨の情報(例えば、『こちらの商品は見積りSNSセットにできません』)を表示してもよい。
【0052】
情報入力部G203は、商品群情報の生成決定部G203a(例えば、『見積りSNSの作成』ボタン)と、商品群の名称(例えば、『見積りSNS名』)の入力欄G203bと、商品群の説明(例えば、『おすすめコメント』)の入力欄G203cとを備えていてもよい。
【0053】
商品群情報を生成する場合、第1のユーザの端末装置21は、入力欄G203bに商品群の名称(例えば、『紅葉狩り必須セット』)、入力欄G203bに商品群の説明(例えば、『紅葉の赤色が綺麗に撮影できる最高のセット』))をそれぞれ入力し、生成決定部G203aから電子商取引サーバSに対して保存要求を行ってもよい。商品群情報共有装置1は、第1のユーザの端末装置21からの保存要求に対し、生成した商品群情報を第1のユーザの商品群情報として第1記憶部11a(
図1参照)に記憶する処理を実行してもよい。このとき、商品群情報共有装置1のURL生成部12(
図1参照)は、第1記憶部11aに記憶された第1のユーザの商品群情報に紐づくURL(例えば、『http://www.abcdefg.com/favorite/20151030』)を生成してもよい。そして、商品群情報共有装置1は、第1のユーザの端末装置21に作成済の商品群情報の一覧に関する画面を表示する出力処理を行ってもよい。(以上、ステップS20)
【0054】
次に、
図4のステップS30及び
図9に示すとおり、第1のユーザの端末装置21は、電子商取引サーバSから受け取った商品群情報の一覧に関する情報を画面に表示してもよい(画面G30)。この画面は、第1のユーザ固有のものであり、所定の端末装置を介して電子商取引サーバSにログインしなければ表示することはできなくしてもよい。この画面には、商品群情報の一覧表示切換部G301(例えば、『作成・履歴セット表示』、『作成セット表示』、『閲覧ヒット表示』)と、記憶した商品群情報G302を含む商品群情報とが一覧表示されてもよい。
なお、この画面には、第1のユーザの端末装置21から閲覧した他のユーザの端末装置で作成された商品群情報(例えば、『閲覧セット表示』)が表示されてもよい。
【0055】
一覧表示内の商品群情報G302には、商品群の名称G302a(例えば、『紅葉狩り必須セット』)と、この商品群情報に紐づくURL情報G302bと、このURLを他のユーザの端末装置に共有する処理を決定するURL共有決定部G302c(例えば、ソーシャルネットワークサービスへのシェアボタン『SNSでシェア』)とを備えていてもよい。
【0056】
商品群情報を共有する場合、第1のユーザの端末装置21は、URL共有決定部G302cからURLの共有を決定し、商品群情報共有装置1に対してURLの共有要求を行ってもよい。商品群情報共有装置1は、第1のユーザの端末装置21からのURLの共有要求に対し、URL共有部13(
図1参照)がインターネット上に発信してもよい。
【0057】
商品群情報共有装置1から共有されたURLに対し、第2のユーザの端末装置22は所定のソーシャルネットワークサービスからこのURLを介して第1のユーザの商品群情報にアクセス可能としてもよい。商品群情報共有装置1は、第2のユーザの端末装置22からのアクセスに対し、このURLに紐づく第1のユーザの商品群情報を抽出し、第2のユーザの端末装置22に対して商品群情報表示制御部14(
図1参照)が出力処理を行ってもよい。(以上、ステップ30)
【0058】
次に、
図4のステップS40及び
図10に示すとおり、第2のユーザの端末装置22は、商品群情報共有装置1からインターネットを介して商品群情報を画面表示してもよい(画面G40)。この画面には、URL情報G401、商品群の名称G402(例えば、『紅葉狩り必須セット』)、商品群の説明G403(例えば、『紅葉の赤色が綺麗に撮影できる最高のセット!』)、複数の商品情報G404、商品の合計予定金額G405、商品群情報の保存決定部G406(例えば、『カートに入れる』ボタン)が表示されてもよい。商品群情報装置1は、第2のユーザの端末装置22からの保存要求に対し、第2記憶部11b(
図1参照)に記憶する処理を実行し、購入表示制御部15(
図1参照)がこの第2のユーザの端末装置に商品の購入に関する画面を表示する出力処理を行ってもよい。(以上、ステップ40)
【0059】
次に、
図4のステップS50及び
図11に示すとおり、第2のユーザの端末装置22は、商品群情報共有装置1から受け取った商品の購入に関する情報を画面に表示してもよい(画面G50)。この画面には、第1のユーザの商品群情報に含まれている複数の商品情報G501(例えば、商品A、商品B、商品C)、商品の価格に関する情報G502(例えば、商品の本体価格合計、消費税合計及びこれらの合計予定額)、商品群情報に関する情報入力部G503、商品群の購入を決定する購入決定部G504(例えば、『レジに進む』ボタン)が表示されてもよい。
【0060】
商品群を購入する場合、第2のユーザの端末装置22は、購入決定部G504から電子商取引サーバSに商品群の購入要求を実行し、これに対して電子商取引サーバSは商品群の購入処理及び決済を行ってもよい。(以上、ステップ50)
なお、商品群の購入要求の実行は、所定の端末装置を介して電子商取引サーバSにログインしなければ表示することはできなくてもよい。
【0061】
また、
図5のステップS50a及び
図11に示すとおり、第2のユーザの端末装置22は、商品群情報共有装置1の改良表示制御部16(
図1参照)から受け取った商品群情報の改良を実行する画面を表示してもよい。この画面は、商品群の購入を実行する画面(画面G50)と同等でもよい。すなわち、第2のユーザの端末装置22は、商品情報G501の削除又は追加、商品群情報の情報入力部G503内の修正又は削除、商品群の付帯情報となる参考画像(例えば、商品を使用している様子のイメージ写真)のアップロード等を実行することで、新たな商品群情報の保存要求が可能となってもよい。商品群情報装置1は、第2のユーザの端末装置22からの保存要求に対して、出力処理を行ってもよい。(以上、ステップ50a)
【0062】
また、
図6のステップS50b及び
図12に示すとおり、商品群情報共有装置1の購入表示制御部15が第2のユーザの端末装置22に商品の購入に関する情報を画面に表示する前に、商品群情報共有装置1は商品情報表示制御部17(
図1参照)で電子商取引サーバSに対して商品情報の更新要求を可能としてもよい。電子商取引サーバSは、商品情報の更新要求に対して更新済みの商品情報を抽出し、最新の状況(例えば、商品の在庫の有無、在庫切れの商品に対する類似商品の有無)に反映する。具体的には、商品群情報を構成する商品情報のうち、在庫切れ商品については、在庫切れを通知する表示G501b(例えば、『見積りSNSセット商品と商品情報が異なっています。商品Bは完売しております』)が表示される。(以上、ステップ50b)
【0063】
このように、本発明の一実施形態による商品群情報共有装置1は、第1のユーザ固有の情報として第1記憶部11aに記憶した第1のユーザの商品群情報を、URL生成部12で生成しURL共有部13で共有したURLにより通信ネットワークNを介して第2のユーザの端末装置11bと商品群情報表示制御部14が提供する画面上で共有し、この第1のユーザの商品群情報を第2のユーザの商品群情報として第2記憶部11bに記憶して購入表示制御部15が提供する画面を介してこの第2のユーザの端末装置から商品群を購入できることにより、複数のユーザの端末装置2内で商品群情報を簡単に共有し、所望の商品群を一括購入できる仕組みを提供することができる。すなわち、各ユーザの個人情報を保護しつつ通信ネットワーク上で商品群情報の共有が実現し、他のユーザが推奨する複数の商品を商品群として一括購入できるため、所望の商品群購入の手間を省き、円滑なネットショッピングを楽しむことができる。このとき、ユーザは商品群の合計予定額(見積額)も容易に確認でき、これに応じて商品群情報の生成や変更及び商品群の購入を検討することもできる。したがって、ユーザ同士で商品群を簡単に推奨し合えるため、従来の電子商取引サーバSに対して複数の商品を検索したり選択したりする時間を省けるのみならず、商品群情報の共有及び商品群の購入を切っ掛けに、ユーザ同士のより深いコミュニケーションの提供を実現させることができる。
【0064】
また、第2のユーザの商品群情報を第2のユーザの端末装置22に改良表示制御部16で改良可能な状態に表示できることにより、第1のユーザが推奨する商品群情報を第2のユーザ固有の商品群情報に改良して記憶することができる。すなわち、第1のユーザが推奨する商品群情報を参考にして、第2のユーザは自分の好みの商品群情報に調整して所望の商品群を購入できるばかりでなく、新たな第2のユーザの商品群情報として複数のユーザの端末装置2に共有することができる。したがって、他のユーザから推奨された商品群情報を随時改良して所望の商品群を購入できるばかりでなく、ユーザの各々が推奨したい商品群情報を複数のユーザ間で共有することができるため、各商品群情報の比較も可能となる。
【0065】
また、第2のユーザの商品群情報から購入不可能な商品の商品情報を商品情報表示制御部16で更新して表示できることにより、第2のユーザは在庫切れや代替品の提案に関する情報を随時確認することができる。すなわち、商品群情報を構成する商品情報の管理元である電子商取引サーバSと連携することで、在庫切れや代替品の提案に関する情報を第2のユーザの端末装置22に随時提供することができる。したがって、第2のユーザは商品群を構成する商品の各々の選択を確実に行うことができる。