特許第6307310号(P6307310)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6307310
(24)【登録日】2018年3月16日
(45)【発行日】2018年4月4日
(54)【発明の名称】鼻用保湿材
(51)【国際特許分類】
   A61M 16/06 20060101AFI20180326BHJP
   A62B 23/06 20060101ALI20180326BHJP
【FI】
   A61M16/06 C
   A62B23/06
【請求項の数】10
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2014-46034(P2014-46034)
(22)【出願日】2014年3月10日
(65)【公開番号】特開2015-167774(P2015-167774A)
(43)【公開日】2015年9月28日
【審査請求日】2016年9月1日
(73)【特許権者】
【識別番号】314000800
【氏名又は名称】株式会社無有
(74)【代理人】
【識別番号】100148518
【弁理士】
【氏名又は名称】松田 純一
(74)【代理人】
【識別番号】100160299
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 卓
(74)【代理人】
【識別番号】100160314
【弁理士】
【氏名又は名称】西村 公芳
(74)【代理人】
【識別番号】100179327
【弁理士】
【氏名又は名称】大坂 憲正
(72)【発明者】
【氏名】伊藤 博
【審査官】 田中 玲子
(56)【参考文献】
【文献】 実開昭55−122742(JP,U)
【文献】 米国特許第05890491(US,A)
【文献】 特表2011−510755(JP,A)
【文献】 特開2011−078488(JP,A)
【文献】 特開2012−239478(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61M 16/06
A62B 23/06
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
外周部が鼻腔に密接することにより当該鼻腔内に固定される本体部と、
前記本体部の内部に設けられ、保湿機能を有する保湿部と、
前記保湿部を固定するフレームと、を備え、
前記本体部は、前記鼻腔の内部と外部とを連通させる孔部を有し、
平面視で、前記保湿部は前記本体部の中央に位置するとともに、前記孔部は当該保湿部の周囲に位置し、
前記フレームは、前記保湿部を把持する環状の部分と、一端が前記環状の部分に接続されるとともに他端が前記本体部の前記外周部の内側に接続された線状の部分とを有し、
前記保湿部は、前記本体部の前記外周部の内側から離間した状態で前記フレームによって固定されていることを特徴とする鼻用保湿材。
【請求項2】
請求項に記載の鼻用保湿材において、
平面視で、前記孔部の面積は、前記本体部の面積の4分の1以上である鼻用保湿材。
【請求項3】
請求項に記載の鼻用保湿材において、
平面視で、前記孔部の面積は、前記本体部の面積の2分の1以上である鼻用保湿材。
【請求項4】
請求項1乃至の何れかに記載の鼻用保湿材において、
前記保湿部は、前記本体部の高さ方向に延在する鼻用保湿材。
【請求項5】
請求項1乃至の何れかに記載の鼻用保湿材において、
前記本体部の前記外周部の少なくとも一部は、網状に形成されており、当該外周部の網目が前記孔部を構成する鼻用保湿材。
【請求項6】
請求項1乃至の何れかに記載の鼻用保湿材において、
前記保湿部は、当該鼻用保湿材に着脱可能に設けられている鼻用保湿材。
【請求項7】
請求項1乃至の何れかに記載の鼻用保湿材において、
前記保湿部は、芳香成分を含有する鼻用保湿材。
【請求項8】
請求項に記載の鼻用保湿材において、
前記芳香成分は、ハーブの香りを発するものである鼻用保湿材。
【請求項9】
請求項1乃至の何れかに記載の鼻用保湿材において、
前記保湿部は、抗菌成分を含有する鼻用保湿材。
【請求項10】
請求項に記載の鼻用保湿材において、
前記抗菌成分は、タンニンである鼻用保湿材。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、人の鼻腔を保湿する鼻用保湿材に関する。
【背景技術】
【0002】
就寝中や飛行機での移動中など、湿度の低い空気が呼吸時に鼻腔内に吸い込まれることにより、鼻腔が乾燥することがしばしばある。鼻腔の乾燥は、喉の乾燥にもつながり、不快に感じることもある。従来、かかる鼻腔の乾燥を防止する手段として、例えば特許文献1に記載された保湿マスクが提案されている。同文献に記載された保湿マスクは、鼻の立体形状に合うように形成された立体の鼻マスク体を備えており、この鼻マスク体により鼻全体を覆うものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2013−34519号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載された保湿マスクによれば、鼻マスク体により鼻全体が覆われるため、鼻腔の乾燥がある程度防止される。しかしながら、かかるマスクを装着した状態では、鼻呼吸が妨げられるため、息苦しくなるという問題がある。
【0005】
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、息苦しさを解消しつつ鼻腔の乾燥を防ぐことができる鼻用保湿材を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明による鼻用保湿材は、外周部が鼻腔に密接することにより当該鼻腔内に固定される本体部と、保湿機能を有する保湿部と、を備え、上記本体部は、上記鼻腔の内部と外部とを連通させる孔部を有することを特徴とする。
【0007】
この鼻用保湿材においては、保湿部が設けられている。これにより、鼻呼吸時、吸気と共に保湿部から水分が鼻腔内に供給されるため、鼻腔の乾燥を防ぐことができる。また、本体部には、鼻腔の内部と外部とを連通させる孔部が設けられている。ここで、鼻腔の内部とは、鼻腔における本体部が挿入されている部分よりも奥の部分をいう。この孔部は、鼻呼吸時における呼気及び吸気の経路となる。このため、鼻用保湿材を装着した状態であっても、呼吸が妨げられることがない。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、息苦しさを解消しつつ鼻腔の乾燥を防ぐことができる鼻用保湿材が実現される。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本発明による鼻用保湿材の第1実施形態を示す斜視図である。
図2図1の鼻用保湿材を示す底面図である。
図3図1の鼻用保湿材を示す断面図である。
図4図1の鼻用保湿材におけるフレーム22を示す平面図である。
図5図1の鼻用保湿材におけるフレーム24を示す平面図である。
図6図1の鼻用保湿材におけるフレーム26を示す平面図である。
図7】本発明による鼻用保湿材の第2実施形態を示す斜視図である。
図8図7の鼻用保湿材を示す底面図である。
図9図7の鼻用保湿材を示す断面図である。
図10】変形例に係る本体部の構造を説明するための側面図である。
図11】変形例に係る本体部の構造を説明するための平面図である。
図12】変形例に係る保湿部の構造を説明するための斜視図である。
図13】変形例に係る保湿部の構造を説明するための斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施形態について詳細に説明する。なお、図面の説明においては、同一要素には同一符号を付し、重複する説明を省略する。
(第1実施形態)
【0011】
図1は、本発明による鼻用保湿材の第1実施形態を示す斜視図である。鼻用保湿材1は、人の鼻腔を保湿するためのものであって、鼻腔に挿入されて用いられる。この鼻用保湿材1は、本体部10、及び保湿部12を備えている。本体部10は、その外周部が鼻腔に密接することにより当該鼻腔内に固定される。本体部10は、2つ設けられており、両方の鼻腔に挿入できるようになっている。2つの本体部10は、連結部材30によって連結されている。連結部材30は、各本体部10の底部付近に固定されている。
【0012】
本実施形態において本体部10の外周部は、ドーム状をしており、底部から上部に向かって径が次第に小さくなっている。この外周部は、略全面が網状に形成されている。本体部10の内部は、後述する保湿部12が設けられている部分を除いて、中空である。なお、実際には外周部の網目を通じて本体部10の内部の構造を目視することができるが、図1においては、見易くするため、当該構造の図示を省略している。本体部10及び連結部材30の材料としては、例えば、ポリプロピレン等のプラスチックを用いることができる。
【0013】
本体部10の内部には、保湿部12が設けられている。保湿部12は、保湿機能を有する部材である。保湿部12としては、例えば、水分を含むガーゼを用いることができる。保湿部12は、当該保湿部12の保湿機能を高める保湿成分を含有することが好ましい。かかる保湿成分としては、例えば、コラーゲン、ヒアルロン酸、グリセリン類が挙げられる。
【0014】
保湿部12には、芳香成分及び/又は抗菌成分が含有されていてもよい。芳香成分としては、例えば、ユーカリ、ローズマリーその他のハーブの香りを発するものが挙げられる。また、抗菌成分としては、例えば、カテキンその他のタンニンが挙げられる。タンニンとしては、お茶やコーヒーに含有されているものを用いることができる。
【0015】
本実施形態において保湿部12は、円柱状をしており、本体部10の高さ方向に延在している。ここで、本体部10の高さ方向とは、本体部10の鼻腔への挿入方向(図1中の上方向)をいう。
【0016】
本体部10は、孔部14を有している。孔部14は、鼻腔の内部と外部とを連通させるものである。すなわち、本体部10が鼻腔に挿入された状態においても、鼻腔の内部(鼻腔における本体部10が挿入されている部分よりも奥の部分)と、鼻腔の外部とは、孔部14を通じて連通する。本実施形態においては、本体部10の内部の中空部分と、本体部10の外周部の網目とが、孔部14を構成している。
【0017】
図2は、鼻用保湿材1を示す底面図である。同図においては、人の鼻90に装着された状態の鼻用保湿材1が示されている。鼻用保湿材1の本体部10が鼻腔92に挿入され、本体部10の外周部が鼻腔92に密接している。なお、実際には孔部14の奥に本体部10の網状の外周部を目視することができるが、図2においては、見易くするため、当該外周部の図示を省略している。同図からわかるように、平面視で、保湿部12は本体部10の中央に位置するとともに、孔部14は保湿部12の周囲に位置している。平面視で、孔部14の面積は、好ましくは本体部10の面積の4分の1以上4分の3以下であり、より好ましくは本体部10の面積の2分の1以上4分の3以下である。ここで、本体部10の面積は、本体部10の底面(開口部分を含む。)の面積として定義される。また、孔部14の面積は、本体部10の底面における開口部分の面積として定義される。例えば、本体部10の底面が半径2の円であり、保湿部12の底面が半径1の円である場合、孔部14の面積は、本体部10の面積の約4分の3となる。
【0018】
図3は、鼻用保湿材1を示す断面図である。同図を参照しつつ、保湿部12を固定するための構造について説明する。本実施形態において保湿部12は、3つのフレーム22,24,26によって、本体部10の中心軸上に固定されている。フレーム22は、保湿部12の下端付近(本体部10の底部付近)に設けられている。フレーム24は、保湿部12の中央付近に設けられている。また、フレーム26は、保湿部12の上端に設けられている。
【0019】
図4は、フレーム22を示す平面図である。フレーム22は、円環状の部分22a、及び部分22aから放射状に延びる4本の線状の部分22bからなる。部分22aは、保湿部12の下端付近を把持する部分である。部分22bは、一端が部分22aに接続されるとともに、他端が本体部10の外周部の内側に接続されている。
【0020】
図5は、フレーム24を示す平面図である。フレーム24は、円環状の部分24a、及び部分24aから放射状に延びる4本の線状の部分24bからなる。部分24aは、保湿部12の中央付近を把持する部分である。部分24aの大きさは、フレーム22の部分22aの大きさに略等しい。部分24bは、一端が部分24aに接続されるとともに、他端が本体部10の外周部の内側に接続されている。部分24bは、フレーム22の部分22bよりも短い。
【0021】
図6は、フレーム26を示す平面図である。フレーム26は、円板状の部分26a、及び部分26aから放射状に延びる4本の線状の部分26bからなる。部分26aは、保湿部12の上端に接する部分である。部分26aの大きさは、フレーム22の部分22aの大きさに略等しい。部分26bは、一端が部分26aに接続されるとともに、他端が本体部10の外周部の内側に接続されている。部分26bは、フレーム24の部分24bよりも短い。このフレーム26は、保湿部12が本体部10の奥に入り過ぎるのを防止するストッパーとして機能する。
【0022】
図3に戻って、保湿部12は、フレーム22の円環状の部分22a及びフレーム24の円環状の部分24aを通るようにしながら、上端がフレーム26の円板状の部分26aに達するまで本体部10内に挿入することにより、本体部10に取り付けることができる。また、保湿部12は、本体部10の底部側(図3中の下側)に引っ張ることにより、本体部10から取り外すことができる。このように、保湿部12は、本体部10に着脱可能に設けられている。
【0023】
鼻用保湿材1の効果を説明する。鼻用保湿材1においては、保湿部12が設けられている。これにより、鼻呼吸時、吸気と共に保湿部12から水分が鼻腔内に供給されるため、鼻腔の乾燥を防ぐことができる。また、本体部10には、鼻腔の内部と外部とを連通させる孔部14が設けられている。孔部14は、鼻呼吸時における呼気及び吸気の経路となる。このため、鼻用保湿材1を装着した状態であっても、呼吸が妨げられることがない。したがって、息苦しさを解消しつつ鼻腔の乾燥を防ぐことができる鼻用保湿材1が実現されている。
【0024】
保湿部12は、本体部10の内部に設けられている。これにより、保湿部12が本体部10の外部に設けられている場合に比して、保湿部12から鼻腔への水分の供給を効率良く行うことができるため、鼻腔の乾燥を効果的に防ぐことができる。
【0025】
平面視で、保湿部12は本体部10の中央に位置するとともに、孔部14は保湿部12の周囲に位置している(図2参照)。このように保湿部12を本体部10の中央に配置することにより、鼻呼吸時に、保湿部12の表面の略全体が吸気に触れるようにすることができる。これにより、呼吸時に保湿部12から鼻腔に水分が供給され易くなるため、鼻腔の乾燥を効果的に防ぐことができる。また、孔部14を保湿部12の周囲に配置することにより、孔部14を広く確保し易くなる。これにより、鼻呼吸の容易性を高めることができる。
【0026】
保湿部12は、本体部10の高さ方向に延在している。これにより、呼気及び吸気の経路(孔部14)を確保しつつ、保湿部12の体積を大きくすることができる。保湿部12の体積を大きくすることにより、多くの水分を保持させることができるため、長時間の使用に適した鼻用保湿材1が実現される。
【0027】
本体部10の外周部は、網状に形成されている。これにより、広い孔部14を有する本体部10を容易に実現することができる。
【0028】
保湿部12は、鼻用保湿材1(具体的には本体部10)に着脱可能に設けられている。このため、保湿部12の水分が不足した場合であっても、本体部10から取り外した上で、保湿部12に水分を容易に補給することができる。
【0029】
保湿部12が芳香成分を含有する場合、当該成分が呼吸時に鼻腔に吸い込まれることにより、より快適に鼻用保湿材1を使用することができる。保湿部12が抗菌成分を含有する場合、呼気中や吸気中の雑菌が繁殖するのを抑制することができるため、より衛生的に鼻用保湿材1を使用することができる。
【0030】
平面視で、孔部14の面積が大きい場合、呼気及び吸気の経路を広く確保できるため、鼻呼吸の容易性を高めるのに有利である。かかる観点から、孔部14の面積は、平面視で、本体部10の面積の4分の1以上であることが好ましく、2分の1以上であることがより好ましい。他方、孔部14の面積が大き過ぎると、保湿部12を小さくせざるを得なくなり、鼻腔の乾燥を防止するのに不利になる。かかる観点から、孔部14の面積は、平面視で、本体部10の面積の4分の3以下であることが好ましい。
(第2実施形態)
【0031】
図7は、本発明による鼻用保湿材の第2実施形態を示す斜視図である。図8は、同鼻用保湿材を示す底面図である。また、図9は、同鼻用保湿材を示す断面図である。鼻用保湿材2は、本体部10、及び保湿部12を備えている。鼻用保湿材2は、保湿部12及び孔部14の配置が鼻用保湿材1と相違する。すなわち、鼻用保湿材2においては、平面視で、孔部14が本体部10の中央に位置するとともに、保湿部12が孔部14の周囲に位置している。かかる構成の保湿部12は、例えば、本体部10の外周部の内側に貼り付けることにより得ることができる。鼻用保湿材2のその他の構成は、鼻用保湿材1と同様である。
【0032】
鼻用保湿材2の効果を説明する。平面視で、孔部14は本体部10の中央に位置するとともに、保湿部12は孔部14の周囲に位置している。このように保湿部12を孔部14の周囲に配置することにより、広範囲に保湿部12を設けることができるため、保湿部12の体積を大きくし易くなる。また、本体部10の外周面の内側に貼り付けるだけで保湿部12を固定することが可能になるので、本体部10ひいては鼻用保湿材2の構成を簡素化することができる。鼻用保湿材2のその他の効果は、鼻用保湿材1について説明したとおりである。
【0033】
本発明による鼻用保湿材は、上記実施形態に限定されるものではなく、様々な変形が可能である。例えば、上記実施形態においては、本体部の外周部の略全体が網状に形成された例を示した。しかし、本体部の外周部の一部のみが網状に形成されていてもよい。ただし、鼻腔の内部と外部とを連通させる孔部を確保し得る限り、本体部の外周部を網状に形成することは必須ではない。例えば、本体部の外周部の一部を網状に形成する代わりに、開口を形成してもよい。あるいは、本体部の外周部を筒状に形成し、本体部の上方が開放するようにしてもよい。
【0034】
上記実施形態においては、本体部の外周部がドーム状の1つの部材からなる例を示した。しかし、本体部の外周部は、図10及び図11に示すように、複数の部材によって構成されてもよい。
【0035】
図10は、変形例に係る本体部の側面図である。本体部10'は、円柱状の保湿部12に加えて、傘状部材42及び円板状部材44を有する。本体部10'の外周部は、これらの傘状部材42及び円板状部材44によって構成されている。傘状部材42は、可撓性を有する複数の線状部材からなる。これらの保湿部12、傘状部材42及び円板状部材44の中心部は、固定軸46に固定されている。これにより、円板状部材44、保湿部12及び傘状部材42が、互いに一定の間隔を置いて、下から順に積層された構造となっている。
【0036】
図11は、保湿部12、傘状部材42及び円板状部材44を示す平面図である。円板状部材44には、複数の開口が形成されている。傘状部材42及び円板状部材44は、略同じ大きさの径を有しており、使用時に鼻腔に密接するように構成されている。これに対し、保湿部12は、傘状部材42及び円板状部材44よりも小さな径を有しており、使用時に鼻腔から離間するように構成されている。円板状部材44の開口部分、保湿部12の外側部分、及び傘状部材42の隙間部分によって、鼻腔の内部と外部とを連通させる孔部が形成されている。
【0037】
上記実施形態においては、本体部10の内部に保湿部12が設けられた例を示した。しかし、保湿部12は、本体部10の外部に設けられてもよい。例えば、保湿部12は、図12に示すように、連結部材30上に設けられてもよい。同図においては、連結部材30の周囲に保湿部12が巻きつけられている。また、保湿部12は、図13に示すように、本体部10の底部に設けられてもよい。同図においては、2つの本体部10が連結部材32によって連結されている。連結部材32は、両端部が略円形をしており、各本体部10の底部を覆うようにして両本体部10に固定されている。連結部材32の両端部は、網状に形成されており、その中央部にシート状の保湿部12が貼り付けられている。
【0038】
上記実施形態においては、2つの本体部が連結部材で連結された例を示した。しかし、連結部材を設けることは必須ではなく、2つの本体部は互いに連結されていなくてもよい。また、本体部は、1つだけ設けられていてもよい。その場合、片方の鼻腔にのみ本体部が挿入されることになる。このように片方の鼻腔にのみ本体部を挿入することは、もう片方の鼻腔が鼻詰まり状態にある場合に特に有用である。
【符号の説明】
【0039】
1 鼻用保湿材
2 鼻用保湿材
10 本体部
12 保湿部
14 孔部
22 フレーム
24 フレーム
26 フレーム
30 連結部材
90 鼻
92 鼻腔
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13