(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6307346
(24)【登録日】2018年3月16日
(45)【発行日】2018年4月4日
(54)【発明の名称】車両用シャッター装置
(51)【国際特許分類】
B60K 11/04 20060101AFI20180326BHJP
B60R 19/52 20060101ALI20180326BHJP
【FI】
B60K11/04 J
B60R19/52 M
【請求項の数】4
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2014-103290(P2014-103290)
(22)【出願日】2014年5月19日
(65)【公開番号】特開2015-217826(P2015-217826A)
(43)【公開日】2015年12月7日
【審査請求日】2017年4月18日
(73)【特許権者】
【識別番号】590001164
【氏名又は名称】シロキ工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001416
【氏名又は名称】特許業務法人 信栄特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】山本 健次
(72)【発明者】
【氏名】渡辺 紳也
(72)【発明者】
【氏名】横山 和也
【審査官】
山尾 宗弘
(56)【参考文献】
【文献】
仏国特許出願公開第2825326(FR,A1)
【文献】
特開2002−59794(JP,A)
【文献】
特開2010−260542(JP,A)
【文献】
米国特許出願公開第2013/0103265(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B60K 11/04
B60R 19/52
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両の表面の外部から内部への空気の流入量を調整する車両用シャッター装置であって、
車両に取り付けられる枠部と、
前記枠部の内部に上下に並んで配置され、水平方向に延びる回転軸部回りに回転可能に前記枠部に軸支された複数のフィンと、を有し、
前記枠部および前記フィンのいずれか一方に前記回転軸部が設けられ、
前記枠部および前記フィンのいずれか他方に前記回転軸部を回転可能に軸支する軸受部が設けられ、
複数の前記フィンは、前記回転軸部回りに回転することにより、エンジンルームへの空気の導入量を調整可能であり、
複数の前記フィンのうち、上下方向について最も下方に位置するフィンが、他のフィンよりも剛性が高い、車両用シャッター装置。
【請求項2】
最も下方に位置する前記フィンは板状であり、前記回転軸部の軸方向に直交する断面において、最も下方に位置する前記フィンの中間部が両端部よりも厚み方向に突出している、請求項1に記載の車両用シャッター装置。
【請求項3】
出力軸を有し、複数の前記フィンを開閉させる駆動力を発生させる駆動機構と、
複数の前記フィンが同期して動くように、前記駆動機構の駆動力を複数の前記フィンに伝達するリンク機構と、を有し、
複数の前記フィンのうち、最も下方に位置する前記フィンは前記出力軸に連結され、それ以外の前記フィンは前記リンク機構に連結されている、請求項1または2に記載の車両用シャッター装置。
【請求項4】
前記リンク機構は、
複数の前記フィンの水平方向の一端に連結された第一リンク部と、
複数の前記フィンの水平方向の他端に連結された第二リンク部と、を有している、請求項1から3のいずれか一項に記載の車両用シャッター装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両用シャッター装置、特にラジエータへの空気の導入状態を変更可能な車両用シャッター装置に関する。
【背景技術】
【0002】
車両の正面の下部には、エンジンのオーバーヒートを防止するために、ラジエータに空気を送るための開口部が設けられている。
しかし、常にこの開口部を開いていると、車両の空力性能が低下する虞がある。あるいは、暖気運転時のエンジンルーム内の温度が上がりにくくなり、燃費が悪化する。さらには、高速走行時のエンジンの過冷却に伴い、燃費が悪化する。
そこで、特許文献1などにより、必要に応じてその開口部を開閉できるフィンを備えたシャッター装置を設けることにより、空力性能や燃費を向上させる技術が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2012−224153号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、このようなシャッター装置は、車両の正面の下部に設けられているため、例えば車両が水溜りに進入した際には、フィンに水滴が衝突したり、あるいは、フィンに水圧が作用したりすることがある。このため、本発明者らは、フィンの厚みを大きくして、フィンの剛性を高めることを考えた。しかし、フィンの厚みを大きくしてしまうと、シャッター装置で開口部を開口させた際にも、フィンの厚みによって、開口率が低下してしまうことに気が付いた。
【0005】
そこで、本発明は、開口率が大きく、かつ、車両が水溜りに進入した際にも破損の虞が少ない車両用シャッター装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る車両用シャッター装置は、
車両の表面の外部から内部への空気の流入量を調整する車両用シャッター装置であって、
車両に取り付けられる枠部と、
前記枠部の内部に上下に並んで配置され、水平方向に延びる回転軸部回りに回転可能に前記枠部に軸支された複数のフィンと、を有し、
前記枠部および前記フィンのいずれか一方に前記回転軸部が設けられ、
前記枠部および前記フィンのいずれか他方に前記回転軸部を回転可能に軸支する軸受部が設けられ、
複数の前記フィンは、前記回転軸部回りに回転することにより、エンジンルームへの空気の導入量を調整可能であり、
複数の前記フィンのうち、上下方向について最も下方に位置するフィンが、他のフィンよりも剛性が高い。
【0007】
本発明者らは、水滴や泥の飛散を検討したところ、最も下方のフィンに集中して水滴や泥が衝突し、それ以外のフィンには比較的水滴や泥が衝突しにくいことを見出した。
本発明に係る車両用シャッター装置によれば、最も下方のフィンの剛性が他のフィンの剛性より高い。水滴や泥の衝突に耐えるように最も下方のフィンの剛性が高く、かつ、他のフィンによって開口率が低下しにくい。このため、開口率が大きくかつ破損の虞が少ない車両用シャッター装置が提供される。
【0008】
上記本発明の車両用シャッター装置において、
最も下方に位置する前記フィンは板状であり、
前記回転軸部の軸方向に直交する断面において、最も下方に位置する前記フィンの中間部が両端部よりも厚み方向に突出していてもよい。
本発明に係る車両用シャッター装置によれば、最も下方に位置するフィンが一様な板状に形成されておらず、凹凸のある形状なので、該フィンの剛性を高められる。
【0009】
上記本発明の車両用シャッター装置において、
出力軸を有し、複数の前記フィンを開閉させる駆動力を発生させる駆動機構と、
複数の前記フィンが同期して動くように、前記駆動機構の駆動力を複数の前記フィンに伝達するリンク機構と、を有し、
複数の前記フィンのうち、最も下方に位置する前記フィンは前記出力軸に連結され、それ以外の前記フィンは前記リンク機構に連結されていてもよい。
本発明に係る車両用シャッター装置によれば、最も剛性の高い最も下方に位置するフィンに、モータの大きな出力が伝達される駆動軸が連結されているので、合理的な設計である。
【0010】
上記本発明の車両用シャッター装置において、
前記リンク機構は、
複数の前記フィンの水平方向の一端に連結された第一リンク部と、
複数の前記フィンの水平方向の他端に連結された第二リンク部と、を有していてもよい。
本発明に係る車両用シャッター装置によれば、第一リンク部および第二リンク部により複数のフィンが水平方向の両端で支持され、リンク機構は複数のフィンを高い支持剛性で支持できる。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、開口率が大きく、かつ、車両が水溜りに進入した際にも破損の虞が少ない車両用シャッター装置が提供される。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図1】本発明の一実施形態の車両用シャッター装置の正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明の一実施形態に係る車両用シャッター装置1を、図面を参照して詳細に説明する。車両用シャッター装置1は、車両の表面の外部から内部への空気の流入量を調整可能にしている。本実施形態の車両用シャッター装置1は、車両前部の下部に設けられ、エンジンルームへ空気を導入可能にし、このエンジンルームへの空気の導入量を変更する車両用グリルシャッター装置として機能する。
【0014】
図1は、車両用シャッター装置1の正面図である。
図1に示すように、車両用シャッター装置1は、前方に開口する開口部11を有し車両に取り付けられるフレーム10(枠部)と、この開口部11の内部に上下に並んで配置された複数(図示の例では3枚)のフィン20を有している。フィン20は、水平方向に延びる回転軸部21a,22a,23a(
図2参照)を有し、フレーム10に回転可能に支持されている。複数のフィン20は、回転軸部21a,22a,23a回りに回転することにより、開口部11の開口率を変更して、エンジンルームへの空気の導入量を調整可能である。
車両用シャッター装置1は、さらにリンク機構30とモータ40を有する。モータ40は出力軸41を有し、複数のフィン20を開閉させる駆動を発生させる。リンク機構30は、複数のフィン20が同期して動くように、モータ40の駆動力を複数のフィン20に伝達せる。リンク機構30は、複数のフィン20の水平方向の一端に連結された第一リンク部31と、複数のフィン20の水平方向の他端に連結された第二リンク部32と、を有する。これにより、リンク機構30は、フィン20を水平方向の両端で支持し、高い支持剛性でフィン20を支持している。
【0015】
車両用シャッター装置1は、フレーム10の開口部11が前方を向く姿勢で車両に取り付けられている。フレーム10は、開口部11を形成する正面視で矩形状の内周面12を有している。この内周面12は、上壁13、下壁14、側壁15から構成されている。開口部11は、正面視で水平方向に長い扁平な矩形状である。
本実施形態では、開口部11の内部に、水平方向に3つの中間壁部16が配列されている。中間壁部16は上壁13から下壁14に亘って延びている。中間壁部16により、開口部11は水平方向に4つの区画に分割されている。それぞれの区画に亘って3枚のフィン20が縦方向に配列されている。
【0016】
図1に示すように、車両用シャッター装置1は、上下方向で最も上方に位置する上フィン21と、最も下方に位置する下フィン23と、上フィン21と下フィン23の中間に位置する中間フィン22とを有している。上フィン21と中間フィン22は共通の形状とされている。なお、以降の説明において、上フィン21、中間フィン22、下フィン23をまとめてフィン20と呼ぶ。
【0017】
図2はフィン20を示す斜視図である。
図2の(a)は上フィン21および中間フィン22を示し、
図2の(b)は下フィン23を示している。
図2の(a)に示すように、上フィン21および中間フィン22はそれぞれ、横方向に延びる長尺の部材である。上フィン21および中間フィン22はそれぞれ、横方向に延びる回転軸部21a,22aと、横方向に延びる面状の板状部21b,22bと、接続部21c,22cと、リンク連結部21d,22dとを有している。
接続部21c,22cは板状部21b,22bから突出する形状に形成され、接続部21c,22cの先端に回転軸部21a,22aが設けられている。一対のリンク連結部21d,22dは、板状部21b,22bの長手方向の両端部に設けられている。リンク連結部21d,22dは、板状部21b,22bから突出する形状に形成され、リンク連結部21d,22dの先端で回転軸部21a,22aと異なる位置に連結穴21e,22eが形成されている。
【0018】
同様に、下フィン23は、横方向に延びる長尺の部材である。
図2の(b)に示すように、下フィン23は、横方向に延びる回転軸部23aと、横方向に延びる面状の板状部23bと、接続部23cと、リンク連結部23dとを有している。
接続部23cは板状部23bから突出する形状に形成され、接続部23cの先端に回転軸部23aが設けられている。一対のリンク連結部23dは、板状部23bの長手方向の両端部に設けられている。リンク連結部23dは、板状部23bから突出する形状に形成され、リンク連結部23dの先端で回転軸部23aと異なる位置に連結穴23eが形成されている。
下フィン23の板状部23bの厚みt2は、上フィン21および中間フィン22の板状部21b,22bの厚みt1よりも大きく形成されている。
【0019】
図3は、下フィン23の断面図である。
図3に示すように、下フィン23の板状部23bは、幅方向の中央の領域が両端部より前方(図の左方向)にずれている。幅方向の中央の領域の中央部には、後方に向かって突き出したリブ23fが設けられている。このリブ23fは、長手方向に延びるように形成されている。このリブ23fは、回転軸部23aの軸方向に直交する断面において、両端部よりも厚み方向に突出している。このように、下フィン23が一様な板状ではなく、厚み方向に凹凸のある形状とされている。これにより、下フィン23の剛性は上フィン21および中間フィン22の剛性より高く設定されている。
【0020】
図4は、回転軸部の軸方向と直交する断面での車両用シャッター装置1の断面図である。
図4の(a)は
図1のa−a線矢視図である。
図4の(b)は
図1のb−b線矢視図である。
図4の(a)に示すように、フレーム10は、フィン20の水平方向に延びる回転軸部回りに回転可能に支持する軸受部50を有している。この軸受部50には、フィン20の回転軸部21a〜23aを回転可能に収容する略円柱状の収容空間51が形成されている。
【0021】
この軸受部50は、フレーム10の3つの中間壁部16および左右の側壁15に設けられている。このため、一つのフィン20は長手方向の中間部の3箇所と両端部の2箇所をあわせた5箇所で支持されるので、フィン20の長手方向に必要とされる剛性を低減できる。これにより、フィン20の肉厚を減少させて、開状態のときの開口率を高めることができる。なお、開口率とは、開状態の車両用シャッター装置を正面から見たときに、開口部11の内部領域のうち、フィン20や中間壁部16などで覆われていない領域のことである。
【0022】
図4の(b)に示すように、フィン20は、そのリンク連結部21d〜23dを介してリンク機構30に連結されている。リンク機構30は、フィン20の連結穴21e,22e,23eと回転可能に連結されている。モータ40の出力軸41は下フィン23の回転軸部23aに固定されている。
図4の(b)で実線で示した閉状態から、モータ40が出力軸41を時計回りに回転させると、下フィン23が回転軸部23a回りに時計回りに回転する。下フィン23の回転により、下フィン23のリンク連結部23dが時計回りに回転し、リンク機構30が下方に移動する。すると、リンク機構30に連結された上フィン21のリンク連結部21dおよび中間フィン22のリンク連結部22dが時計回りに回転し、上フィン21および中間フィン22が回転する。このようにして、上フィン21、中間フィン22および下フィン23が、
図4の(b)で二点鎖線で示した開状態の姿勢となる。
【0023】
このように、本実施形態では、リンク機構30によって全てのフィン20を回転させるため、モータ40は、全てのフィン20を駆動するために必要な大きさの駆動力を出力する。モータ40の出力軸が下フィン23に接続され、このモータの出力が剛性の最も高い下フィン23で受け止められている。
【0024】
また、最も下方に位置する下フィン23の前方に覆い部17が設けられている。覆い部17は、フレーム10の下壁14から上方に向かって延びて、正面視で下フィン23の下部の一部を覆っている。覆い部17により、下フィン23の下部が保護されている。
【0025】
本発明者らは、車両用シャッター装置1のフィン20に求められる剛性について鋭意研究した。そこで本発明者らは、車両が水溜りなどに進入したときに飛散する水滴や泥がフィン20に衝突する際に、フィン20に大きな衝撃力が作用することを見出した。この衝撃力に対して必要な剛性を確保しようとすると、フィン20の厚みが大きくなりやすく、開口率が低下してしまう。
そこで、本発明者らはさらに検討したところ、この水滴や泥は下方から上方に飛散するため、質量の大きな水滴や泥は上方まで到達しにくいことに気が付いた。このため、最も下方に位置する下フィン23に大きな水滴や泥が衝突しやすく、最も下方に位置する下フィン23に大きな剛性が求められることを見出した。
【0026】
そこで、上述したように、本実施形態の車両用シャッター装置では、最も下方に位置する下フィン23の剛性が、それ以外の上フィン21および中間フィン22の剛性よりも大きく設定されている。これにより、大きな水滴や泥が衝突しやすい下フィン23の剛性が大きいので、車両が水溜りに進入した際にも、フィン20が破損する虞が少ない。また、下フィン23は覆い部17で保護されており、さらに下フィン23の破損の虞が低下されている。
さらに、最も下方に位置する下フィン23の剛性のみを他の上フィン21および中間フィン22より大きく設定したので、車両用シャッター装置1を開状態としたときの開口率が低下しにくい。つまり、開状態においては、上述したように、フィンの厚みが大きいと開口率が低下してしまう。ところが、本実施形態においては、上フィン21および中間フィン22の剛性が下フィン23の剛性より小さいので、上フィン21および中間フィン22の厚みを下フィン23の厚みより小さく設計できる。このため、開口率を高く維持できる。
このように、本実施形態に係る車両用シャッター装置によれば、必要な剛性を確保しつつ、開口率を高く維持することができる。
【0027】
さらに、本実施形態によれば、上述のように剛性を高めた下フィン23に、モータ40の出力軸41が接続されている。モータ40が出力する大きな駆動力が、最も剛性の高い下フィン23により受け止められて、合理的な設計とされている。
【0028】
なお、上述の実施形態では、厚みを大きくしかつリブを設けることにより下フィン23の剛性を、上フィン21や中間フィン22の剛性より大きくした例を説明したが、剛性を大きくする手段はこれに限られない。例えば、下フィン23を上フィン21および中間フィン22より剛性の大きな材料で形成してもよい。全てのフィン20について同じ厚みで下フィン23にのみリブ23fを設ける、あるいは、全てのフィン20について同じ形状とし下フィン23の厚みを上フィン21および中間フィン22より大きくしてもよい。
【0029】
また、
図4においては、回転軸部の軸方向に直交する断面において、複数のフィン20が一直線上に並んだ例を説明したが、本発明はこれに限られない。例えば、この断面において、複数のフィン20が上下にジグザグ状に並んでいたり、あるいは上下に円弧状に並んでいてもよい。
【0030】
また、上述の実施形態では、回転軸部を板状部(フィン本体の一例)と一体に設け、軸受部50をフレーム10に設けた例を説明したが、回転軸部をフレーム10に設け、軸受部を板状部と一体に設けてもよい。
【符号の説明】
【0031】
1:車両用シャッター装置
10:フレーム(枠部)
11:開口部
12:内周面
13:上壁
14:下壁
15:側壁
16:中間壁部
17:覆い部
20:フィン
21:上フィン
21a:回転軸部
21b:板状部
22:中間フィン
22a:回転軸部
23:下フィン
23a:回転軸部
23b:板状部
23f:リブ
30:リンク機構
31:第一リンク機構
32:第二リンク機構
40:モータ
41:出力軸