特許第6307584号(P6307584)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6307584
(24)【登録日】2018年3月16日
(45)【発行日】2018年4月4日
(54)【発明の名称】半導体発光装置
(51)【国際特許分類】
   H01L 33/62 20100101AFI20180326BHJP
【FI】
   H01L33/62
【請求項の数】20
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2016-240084(P2016-240084)
(22)【出願日】2016年12月12日
(62)【分割の表示】特願2016-25586(P2016-25586)の分割
【原出願日】2007年3月30日
(65)【公開番号】特開2017-73561(P2017-73561A)
(43)【公開日】2017年4月13日
【審査請求日】2016年12月12日
(73)【特許権者】
【識別番号】000116024
【氏名又は名称】ローム株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100086380
【弁理士】
【氏名又は名称】吉田 稔
(74)【代理人】
【識別番号】100135389
【弁理士】
【氏名又は名称】臼井 尚
(72)【発明者】
【氏名】小早川 正彦
【審査官】 村井 友和
(56)【参考文献】
【文献】 特開2006−156704(JP,A)
【文献】 特開2004−022862(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2005/0151149(US,A1)
【文献】 特開2004−274027(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01L 33/00−33/64
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ダイボンディング部を有する第1厚肉部と、上記第1厚肉部よりも厚みの小さい第1薄肉延出部とを有する第1リードフレームと、
上記第1リードフレームと第1方向において離間配置され、第2厚肉部と、上記第2厚肉部よりも厚みの小さい第2薄肉延出部とを有する第2リードフレームと、
上記第1リードフレームのダイボンディング部にボンディングされ、且つ上記第2リードフレームに導通する半導体発光素子と、
上記第1リードフレームおよび上記第2リードフレームを支持するとともに、平面視において上記半導体発光素子を囲むテーパ状の内面を有する樹脂製のケースと、
上記ケースの上記内面に囲まれた空間に充填され、上記半導体発光素子を覆う透光樹脂と、を備え、
上記ダイボンディング部、上記第1薄肉延出部、上記第2厚肉部および上記第2薄肉延出部はその上面が同一平面であり、
上記ケースは、上記第1厚肉部および上記第2厚肉部の裏面を露出させつつ上記第1薄肉延出部および上記第2薄肉延出部の裏面を密着して覆う抱え込み部を有しているとともに、上記第1薄肉延出部および上記第2薄肉延出部の上面を密着して覆っており、
上記第2薄肉延出部は、上記第1方向における上記第1リードフレーム側と、上記第1方向と直角である第2方向における両側と、の三方において上記第2厚肉部を囲むように連続的に形成されている、半導体発光装置。
【請求項2】
上記第1リードフレームは、上記第1薄肉延出部を含むものであって上記第2方向に延出する第1延出部を含み、
上記第1延出部の先端と、上記第2薄肉延出部のうち上記第2方向に延出する部分の先端とは、上記第2方向において同一の位置である、請求項1に記載の半導体発光装置。
【請求項3】
上記第1延出部および上記第2薄肉延出部の先端は、平面視において、上記ケースの側面よりも内側に位置することにより上記ケースに内包されている、請求項2に記載の半導体発光装置。
【請求項4】
上記第1延出部は、上記ダイボンディング部の上記第2方向両側に、それぞれ少なくとも1つずつ形成されている、請求項2または記載の半導体発光装置。

【請求項5】
上記第1延出部は、上記ダイボンディング部の上記第2方向片側に、複数形成されているものを含む、請求項4に記載の半導体発光装置。
【請求項6】
上記第1厚肉部の上記ケースからの露出面積は、上記第2厚肉部の上記ケースからの露出面積よりも大きい、請求項1ないし5のいずれかに記載の半導体発光装置。
【請求項7】
上記ダイボンディング部の上記裏面は、上記ケースの裏面と面一である、請求項1ないし6のいずれかに記載の半導体発光装置。
【請求項8】
上記ケースは白色樹脂からなる、請求項1ないし7のいずれかに記載の半導体発光装置。
【請求項9】
ダイボンディング部を有する第1厚肉部と、上記第1厚肉部よりも厚みの小さい第1薄肉延出部とを有する第1リードフレームと、
上記第1リードフレームと第1方向において離間配置され、第2厚肉部と、上記第2厚肉部よりも厚みの小さい第2薄肉延出部とを有する第2リードフレームと、
上記第1リードフレームのダイボンディング部にボンディングされ、且つ上記第2リードフレームに導通する半導体発光素子と、
上記第1リードフレームおよび上記第2リードフレームを支持する樹脂製のケースと、を備え、
上記ダイボンディング部、上記第1薄肉延出部、上記第2厚肉部および上記第2薄肉延出部はその上面が同一平面であり、
上記ケースは、上記第1厚肉部および上記第2厚肉部の裏面を露出させつつ上記第1薄肉延出部および上記第2薄肉延出部の裏面を密着して覆う抱え込み部を有しているとともに、
上記第2薄肉延出部は、上記第1方向における上記第1リードフレーム側と、上記第1方向と直角である第2方向における両側と、の三方において上記第2厚肉部を囲むように連続的に形成されており、
上記第1リードフレームは、上記第1薄肉延出部を含むものであって上記第2方向に延出する第1延出部を含み、
上記第1延出部は、上記ダイボンディング部の上記第2方向両側に、それぞれ少なくとも1つずつ形成されており、
上記第1延出部は、上記ダイボンディング部の上記第2方向片側に、複数形成されているものを含む、半導体発光装置。
【請求項10】
上記第1延出部の先端と、上記第2薄肉延出部のうち上記第2方向に延出する部分の先端とは、上記第2方向において同一の位置である、請求項9に記載の半導体発光装置。
【請求項11】
上記第1延出部および上記第2薄肉延出部の先端は、平面視において、上記ケースの側面よりも内側に位置することにより上記ケースに内包されている、請求項10に記載の半導体発光装置。
【請求項12】
上記ダイボンディング部の上記裏面は、上記ケースの裏面と面一である、請求項9ないし11のいずれかに記載の半導体発光装置。
【請求項13】
上記ケースは白色樹脂からなる、請求項9ないし12のいずれかに記載の半導体発光装置。
【請求項14】
ダイボンディング部を有する第1厚肉部と、上記第1厚肉部よりも厚みの小さい第1薄肉延出部とを有する第1リードフレームと、
上記第1リードフレームと第1方向において離間配置され、第2厚肉部と、上記第2厚肉部よりも厚みの小さい第2薄肉延出部とを有する第2リードフレームと、
上記第1リードフレームのダイボンディング部にボンディングされ、且つ上記第2リードフレームに導通する半導体発光素子と、
上記第1リードフレームおよび上記第2リードフレームを支持する樹脂製のケースと、を備え、
上記ダイボンディング部、上記第1薄肉延出部、上記第2厚肉部および上記第2薄肉延出部はその上面が同一平面であり、
上記ケースは、上記第1厚肉部および上記第2厚肉部の裏面を露出させつつ上記第1薄肉延出部および上記第2薄肉延出部の裏面を密着して覆う抱え込み部を有しているとともに、
上記第2薄肉延出部は、上記第1方向における上記第1リードフレーム側と、上記第1方向と直角である第2方向における両側と、の三方において上記第2厚肉部を囲むように連続的に形成されており、
上記第1厚肉部の上記ケースからの露出面積は、上記第2厚肉部の上記ケースからの露出面積よりも大きい、半導体発光装置。
【請求項15】
上記第1リードフレームは、上記第1薄肉延出部を含むものであって上記第2方向に延出する第1延出部を含み、
上記第1延出部の先端と、上記第2薄肉延出部のうち上記第2方向に延出する部分の先端とは、上記第2方向において同一の位置である、請求項14に記載の半導体発光装置。
【請求項16】
上記第1延出部および上記第2薄肉延出部の先端は、平面視において、上記ケースの側面よりも内側に位置することにより上記ケースに内包されている、請求項15に記載の半導体発光装置。
【請求項17】
上記第1延出部は、上記ダイボンディング部の上記第2方向両側に、それぞれ少なくとも1つずつ形成されている、請求項15ないし16のいずれかに記載の半導体発光装置。
【請求項18】
上記第1延出部は、上記ダイボンディング部の上記第2方向片側に、複数形成されているものを含む、請求項17に記載の半導体発光装置。
【請求項19】
上記ダイボンディング部の上記裏面は、上記ケースの裏面と面一である、請求項14ないし18のいずれかに記載の半導体発光装置。
【請求項20】
上記ケースは白色樹脂からなる、請求項14ないし19のいずれかに記載の半導体発光装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、半導体素子を備える半導体発光装置に関する。
【背景技術】
【0002】
図6および図7は、従来の半導体発光装置の一例を示している(たとえば特許文献1参照)。これらの図に示された半導体発光装置Xは、リードフレーム91、LEDチップ92、ケース93、および透光樹脂94を備えている。リードフレーム91は、略一定の幅とされた2つの帯状部分からなる。リードフレーム91の裏面は、ケース93から露出している。LEDチップ92は、半導体発光装置Xの光源であり、リードフレーム91の一方の帯状部分に含まれるボンディング部91aにボンディングされている。LEDチップ92は、リードフレーム91の他方の帯状部分に対して、ワイヤ95によって接続されている。
【0003】
半導体発光装置Xの高輝度化を図るには、LEDチップ92への投入電力を大きくする必要がある。これに伴い、LEDチップ92から発せられる熱量が増大する。この熱は、ボンディング部91aを介して、半導体発光装置Xが実装されるたとえば回路基板に逃がすことが好ましい。しかしながら、全体が比較的小型である長矩形状とされた半導体発光装置Xにおいて、ケース93に対するボンディング部91aの大きさを大きくすると、リードフレーム91がケース93から抜け落ちてしまうという問題があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2005−353914号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、上記した事情のもとで考え出されたものであって、適正に小型化を図ることが可能な半導体発光装置を提供することをその課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明によって提供される半導体発光装置は、ボンディング部を有する第1厚肉部と、上記第1厚肉部よりも厚みの小さい第1薄肉延出部とを有する第1リードフレームと、上記第1リードフレームと第1方向において離間配置され、第2厚肉部と、上記第2厚肉部よりも厚みの小さい第2薄肉延出部とを有する第2リードフレームと、上記第1リードフレームのダイボンディング部にボンディングされ、且つ上記第2リードフレームに導通する半導体発光素子と、上記第1リードフレームおよび上記第2リードフレームを支持する樹脂製のケースと、を備え、上記ダイボンディング部、上記第1薄肉延出部、上記第2厚肉部および上記第2薄肉延出部はその上面が同一平面であり、上記ケースは、上記第1厚肉部および上記第2厚肉部の裏面を露出させつつ上記第1薄肉延出部および上記第2薄肉延出部の裏面を密着して覆う抱え込み部を有しているとともに、上記第2薄肉延出部は、上記第1方向における上記第1リードフレーム側と、上記第1方向と直角である第2方向における両側と、の三方において上記第2厚肉部を囲むように連続的に形成されている。
【0007】
本発明の好ましい実施の形態においては、上記第1リードフレームは、上記薄肉延出部を含むものであって上記第2方向に延出する第1延出部を含み、上記第1延出部の先端と、上記第2薄肉延出部のうち上記第2方向に延出する部分の先端とは、上記第2方向において同一の位置である。
【0008】
本発明の好ましい実施の形態においては、上記第1延出部および上記第2薄肉延出部の先端は、平面視において、上記ケースの側面よりも内側に位置することにより上記ケースに内包されている。
【0009】
本発明の好ましい実施の形態においては、上記第1延出部は、上記ダイボンディング部の上記第2方向両側に、それぞれ少なくとも1つずつ形成されている。
【0010】
本発明の好ましい実施の形態においては、上記第1延出部は、上記ダイボンディング部の上記第2方向片側に、複数形成されているものを含む。
【0011】
本発明の好ましい実施の形態においては、上記第1厚肉部の上記ケースからの露出面積は、上記第2厚肉部の上記ケースからの露出面積よりも大きい。
【0012】
本発明の好ましい実施の形態においては、上記ダイボンディング部の上記裏面は、上記ケースの裏面と面一である。
【0013】
本発明の好ましい実施の形態においては、上記ケースは白色樹脂からなる。
【0014】
本発明のその他の特徴および利点は、添付図面を参照して以下に行う詳細な説明によって、より明らかとなろう。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】本発明に係る半導体発光装置の一例を示す要部平面図である。
図2】本発明に係る半導体発光装置の一例を示す底面図である。
図3図1のIII−III線に沿う断面図である。
図4図1のIV−IV線に沿う断面図である。
図5図1のV−V線に沿う断面図である。
図6】従来の半導体発光装置の一例を示す断面図である。
図7図6のVII−VII線に沿う断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明の好ましい実施の形態につき、図面を参照して具体的に説明する。
【0017】
図1図5は、本発明に係る半導体発光装置の一例を示している。本実施形態の半導体発光装置Aは、リードフレーム1、LEDチップ2、ケース3、および透光樹脂4を備えている。半導体発光装置Aは、長さが4mm程度、幅が1mm程度、高さが0.6mm程度の、ごく小型の長矩形状とされている。なお、図1においては、理解の便宜上、透光樹脂4を省略している。
【0018】
リードフレーム1は、たとえばCu、Ni、またはこれらの合金からなり、2つの部分に分割されている。図2に示すように、リードフレーム1は、裏面がケース3から露出している。このうち、比較的長手状とされた部分(第1リードフレーム)は、ボンディング部11、複数の薄肉延出部12、および複数の厚肉延出部13を有している。
【0019】
ボンディング部11は、帯状とされており、表面にLEDチップ2がボンディングされる部分である。薄肉延出部12は、ボンディング部11から延びており、本実施形態においては、その厚さがボンディング部11の半分程度の厚さとされている。図4に示すように、薄肉延出部12の表面は、ボンディング部11の表面と面一とされている。薄肉延出部12の裏面は、ボンディング部11の裏面よりもケース3の内方に位置しており、ケース3によって覆われている。図5に示すように、厚肉延出部13は、ボンディング部11から延びており、その厚さがボンディング部11と同じとされている。厚肉延出部13の表面は、ボンディング部11の表面と面一であり、厚肉延出部13の裏面は、ケース3から露出している。本実施形態においては、複数の薄肉延出部12と複数の厚肉延出部13とがリードフレーム1の長手方向において交互に配置されている。
【0020】
LEDチップ2は、半導体発光装置Aの光源であり、所定の波長の光を発する半導体発光素子である。LEDチップ2は、たとえばGaNなどの半導体材料からなり、n型半導体層とp型半導体層とに挟まれた活性層において電子と正孔とが再結合することにより青色光、緑色光、赤色光などを発する。LEDチップ2は、リードフレーム1のうち比較的短尺である部分(第2リードフレーム)に対して、ワイヤ5によって接続されている。
【0021】
ケース3は、たとえば白色樹脂製であり、全体が長矩形枠状とされている。図3図5に示すように、ケース3の内面は、テーパ状のリフレクタ3aとされている。リフレクタ3aは、LEDチップ2から側方に発せられた光を上方に向けて反射するためのものである。図4に示すように、ケース3は、薄肉延出部12を抱え込む格好となっている。また、図2に示すように、ケース3と複数の薄肉延出部12および複数の厚肉延出部13とは、互いに入り込みあう関係となっている。
【0022】
透光樹脂4は、たとえば透明なエポキシ樹脂製であり、ケース3によって囲われた空間に充填されている。透光樹脂4は、LEDチップ2を覆っており、LEDチップ2を保護しつつ、LEDチップ2からの光を透過させる。
【0023】
次に、半導体発光装置Aの作用について説明する。
【0024】
本実施形態によれば、薄肉延出部12をケース3が抱え込む格好となっている。これにより、ケース3によるリードフレーム1の保持力を高めることが可能である。これにより、リードフレーム1がケース3から抜け出ることを防止することができる。この結果、半導体発光装置Aは、図2に示すように、幅が1mm程度のごく狭幅であるにも関わらず、リードフレーム1のうちケース3から露出する部分の面積を大きくすることができる。したがって、LEDチップ2からの熱を適切に逃がすことが可能であり、半導体発光装置Aの小型化と高輝度化とを図ることができる。
【0025】
薄肉延出部12と厚肉延出部13とを交互に配置することにより、薄肉延出部12をケース3に抱え込ませつつ、ケース3から露出した厚肉延出部13の分だけ、リードフレーム1の露出面積を拡大することが可能である。これは、半導体発光装置Aの小型化と高輝度化とを図るのに好適である。
【0026】
本発明に係る半導体発光装置は、上述した実施形態に限定されるものではない。本発明に係る半導体発光装置の各部の具体的な構成は、種々に設計変更自在である。
【符号の説明】
【0027】
A 半導体発光装置
1 リードフレーム
2 LEDチップ(半導体発光素子)
3 ケース
4 透光樹脂
5 ワイヤ
11 ボンディング部
12 薄肉延出部
13 厚肉延出部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7