特許第6307598号(P6307598)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6307598スタッキング装置、包装機械、および、複数のスタックを連続的に形成するための方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6307598
(24)【登録日】2018年3月16日
(45)【発行日】2018年4月4日
(54)【発明の名称】スタッキング装置、包装機械、および、複数のスタックを連続的に形成するための方法
(51)【国際特許分類】
   B65B 63/04 20060101AFI20180326BHJP
   B65H 45/103 20060101ALI20180326BHJP
   B65H 31/30 20060101ALI20180326BHJP
   B65H 31/28 20060101ALI20180326BHJP
【FI】
   B65B63/04
   B65H45/103 E
   B65H31/30
   B65H31/28
【請求項の数】13
【全頁数】22
(21)【出願番号】特願2016-516537(P2016-516537)
(86)(22)【出願日】2014年9月12日
(65)【公表番号】特表2016-536224(P2016-536224A)
(43)【公表日】2016年11月24日
(86)【国際出願番号】EP2014069563
(87)【国際公開番号】WO2015043987
(87)【国際公開日】20150402
【審査請求日】2016年3月23日
(31)【優先権主張番号】102013219755.1
(32)【優先日】2013年9月30日
(33)【優先権主張国】DE
(73)【特許権者】
【識別番号】501125231
【氏名又は名称】ローベルト ボッシュ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング
(74)【代理人】
【識別番号】100177839
【弁理士】
【氏名又は名称】大場 玲児
(74)【代理人】
【識別番号】100172340
【弁理士】
【氏名又は名称】高橋 始
(72)【発明者】
【氏名】ライヒェルト,ウォルフガング
(72)【発明者】
【氏名】ランプレヒト,マイク
(72)【発明者】
【氏名】ヤンセン,ウーヴェ
【審査官】 加藤 信秀
(56)【参考文献】
【文献】 特表2012−533493(JP,A)
【文献】 特開平05−338065(JP,A)
【文献】 特開平09−323825(JP,A)
【文献】 欧州特許出願公開第0366038(EP,A2)
【文献】 西独国特許第1167305(DE,B)
【文献】 特開2002−274748(JP,A)
【文献】 特開2004−003100(JP,A)
【文献】 特開平05−177969(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65B 63/04
B65H 31/28
B65H 31/30
B65H 45/103
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも1つの袋材列(14a)を有する、エンドレスなまたはそれぞれ所定の袋材数に従って切り離される少なくとも1つの袋材ストランド(16a;c−f)で連続的に供給される袋材(18a)から複数のスタック(12a−f)を連続的に形成するためのスタッキング装置であって、少なくとも、スタック積層方向(20a)に対して平行なスタッキング運動(22a−e,22′a)によるスタック(12a−f)形成中に往復運動せしめられる少なくとも1つのスタック載設台(24a−f,24′a;b)と、袋材供給手段(26a−d,f)とを有しており、該袋材供給手段(26a−d,f)は、少なくとも1つの前記袋材ストランド(16a;d−f)を前記スタック載設台(24a−f,24′a;b)上に載設し、その際に、前記袋材ストランド(16a;d−f)が少なくとも概ね前記スタッキング運動(22a−e)に基づいてそれぞれ1つのスタック層(28a;c−d)を形成する袋材数に従って折れ曲がり、ジグザグ状のスタック層(28a;c−d)を形成するか、または前記袋材ストランド(16a;d−f)が、少なくとも概ね前記スタッキング運動(22a−e,22′a)に基づいて、袋材配向を揃えて、前記スタック層(28a;c−d)を形成する袋材数を有するスタック層(28a;c−d)に積み上げられるようになっており、さらに、所定のスタック積層数に達すると、前記スタック(12a−f)を前記スタッキング運動(22a−e,22′a)の影響範囲から搬出するための少なくとも1つのスタック搬送手段(30a;c−d)を有している形式のスタッキング装置において、
少なくとも1つの前記スタッキング運動(22a−e)を駆動するための第1の駆動ユニット(32a−e,32′a,b)と、少なくとも1つの前記スタック搬送手段(30a−e,30′a,b)の少なくとも1つの搬送運動(34a−e,34′a)を駆動するための第2の駆動ユニット(32′a−c,e,32a,b)とが設けられており、
前記スタック(12a;b)を形成して搬送するために、前記第1の駆動ユニット(32a;b,32′a;b)が前記スタッキング運動(22a,b,22′a)および前記搬送運動(34a,b,34′a)の両方を駆動し、連続して供給される前記袋材ストランド(16a;b)から該スタック(12a;b)とは別のスタック(12a;b)を形成して搬送するために、前記第1の駆動ユニット(32a;b,32′a;b)に次いで前記第2の駆動ユニット(32′a;b,32a;b)が前記スタッキング運動(22′a,22a,b)および前記搬送運動(34′a,34a,b)の両方を駆動する
ことを特徴とする、スタッキング装置。
【請求項2】
少なくとも2つの前記スタック載設台(24a;b,24′a;b)が設けられており、スタック載設台(24a;b,24′a;b)の1つが前記第1の駆動ユニット(32a;b,32′a;b)によって駆動可能なスタック支持体(50a;b,50′a;b)を形成して、前記スタック搬送手段(30a;b,30′a;b)として構成されており、該スタック載設台(24′a;b,24a;b)の他の1つが、前記第2の駆動ユニット(32′a;b,32a;b)によって駆動可能なスタック支持体(50′a;b50a;b,)を形成して、前記スタック搬送手段(30′a;b,30a;b)として構成されている
ことを特徴とする、請求項1に記載のスタッキング装置。
【請求項3】
前記スタック支持体(50b,50′b)および/または、前記スタック支持体(50b,50′b)を搬送方向(52b)に抗して戻し搬送するための前記スタック支持体(50b,50′b)のストッパ手段(36b,36′b)が、搬送領域(56b)から離れる方向に離反スライド可能かつ/または離反折り畳み可能に軸受装置(54b)に支承されている
ことを特徴とする、請求項に記載のスタッキング装置。
【請求項4】
少なくとも1つの袋材列(14a)を有する、エンドレスなまたはそれぞれ所定の袋材数に従って切り離される少なくとも1つの袋材ストランド(16a;c−f)で連続的に供給される袋材(18a)から複数のスタック(12a−f)を連続的に形成するためのスタッキング装置であって、少なくとも、スタック積層方向(20a)に対して平行なスタッキング運動(22a−e,22′a)によるスタック(12a−f)形成中に往復運動せしめられる少なくとも1つのスタック載設台(24a−f,24′a;b)と、袋材供給手段(26a−d,f)とを有しており、該袋材供給手段(26a−d,f)は、少なくとも1つの前記袋材ストランド(16a;d−f)を前記スタック載設台(24a−f,24′a;b)上に載設し、その際に、前記袋材ストランド(16a;d−f)が少なくとも概ね前記スタッキング運動(22a−e)に基づいてそれぞれ1つのスタック層(28a;c−d)を形成する袋材数に従って折れ曲がり、ジグザグ状のスタック層(28a;c−d)を形成するか、または前記袋材ストランド(16a;d−f)が、少なくとも概ね前記スタッキング運動(22a−e,22′a)に基づいて、袋材配向を揃えて、前記スタック層(28a;c−d)を形成する袋材数を有するスタック層(28a;c−d)に積み上げられるようになっており、さらに、所定のスタック積層数に達すると、前記スタック(12a−f)を前記スタッキング運動(22a−e,22′a)の影響範囲から搬出するための少なくとも1つのスタック搬送手段(30a;c−d)を有している形式のスタッキング装置において、
少なくとも1つの前記スタッキング運動(22a−e)を駆動するための第1の駆動ユニット(32a−e,32′a,b)と、少なくとも1つの前記スタック搬送手段(30a−e,30′a,b)の少なくとも1つの搬送運動(34a−e,34′a)を駆動するための第2の駆動ユニット(32′a−c,e,32a,b)とが設けられており、
前記第1の駆動ユニット(32c−e)が、前記搬送運動(34c−e)を駆動せず、前記第2の駆動ユニット(32′c,e)が、前記スタッキング運動(22c−e)を駆動せず、
前記スタック載設台(24c)が、第1のベルト部材(58c)によって形成され、前記スタック搬送手段(30c)が、前記第1のベルト部材(58c)に隣接する別の第2のベルト部材(60c)によって形成される
ことを特徴とする、スタッキング装置。
【請求項5】
少なくとも1つの袋材列(14a)を有する、エンドレスなまたはそれぞれ所定の袋材数に従って切り離される少なくとも1つの袋材ストランド(16a;c−f)で連続的に供給される袋材(18a)から複数のスタック(12a−f)を連続的に形成するためのスタッキング装置であって、少なくとも、スタック積層方向(20a)に対して平行なスタッキング運動(22a−e,22′a)によるスタック(12a−f)形成中に往復運動せしめられる少なくとも1つのスタック載設台(24a−f,24′a;b)と、袋材供給手段(26a−d,f)とを有しており、該袋材供給手段(26a−d,f)は、少なくとも1つの前記袋材ストランド(16a;d−f)を前記スタック載設台(24a−f,24′a;b)上に載設し、その際に、前記袋材ストランド(16a;d−f)が少なくとも概ね前記スタッキング運動(22a−e)に基づいてそれぞれ1つのスタック層(28a;c−d)を形成する袋材数に従って折れ曲がり、ジグザグ状のスタック層(28a;c−d)を形成するか、または前記袋材ストランド(16a;d−f)が、少なくとも概ね前記スタッキング運動(22a−e,22′a)に基づいて、袋材配向を揃えて、前記スタック層(28a;c−d)を形成する袋材数を有するスタック層(28a;c−d)に積み上げられるようになっており、さらに、所定のスタック積層数に達すると、前記スタック(12a−f)を前記スタッキング運動(22a−e,22′a)の影響範囲から搬出するための少なくとも1つのスタック搬送手段(30a;c−d)を有している形式のスタッキング装置において、
少なくとも1つの前記スタッキング運動(22a−e)を駆動するための第1の駆動ユニット(32a−e,32′a,b)と、少なくとも1つの前記スタック搬送手段(30a−e,30′a,b)の少なくとも1つの搬送運動(34a−e,34′a)を駆動するための第2の駆動ユニット(32′a−c,e,32a,b)とが設けられており、
前記第1の駆動ユニット(32c−e)が、前記搬送運動(34c−e)を駆動せず、前記第2の駆動ユニット(32′c,e)が、前記スタッキング運動(22c−e)を駆動せず、
前記スタック搬送手段(30d)が、前記スタック(12d)をスタック形成領域(62d)から後続の搬送手段(64d)に搬送するために設けられており、
前記スタック載設台(24d)は、積み上げられた前記スタック(12d)と前記袋材供給手段(26d)との間隔を一定に保ちつつ、前記スタック(12d)形成中に往復運動せしめられる
ことを特徴とする、スタッキング装置。
【請求項6】
少なくとも1つの袋材列(14a)を有する、エンドレスなまたはそれぞれ所定の袋材数に従って切り離される少なくとも1つの袋材ストランド(16a;c−f)で連続的に供給される袋材(18a)から複数のスタック(12a−f)を連続的に形成するためのスタッキング装置であって、少なくとも、スタック積層方向(20a)に対して平行なスタッキング運動(22a−e,22′a)によるスタック(12a−f)形成中に往復運動せしめられる少なくとも1つのスタック載設台(24a−f,24′a;b)と、袋材供給手段(26a−d,f)とを有しており、該袋材供給手段(26a−d,f)は、少なくとも1つの前記袋材ストランド(16a;d−f)を前記スタック載設台(24a−f,24′a;b)上に載設し、その際に、前記袋材ストランド(16a;d−f)が少なくとも概ね前記スタッキング運動(22a−e)に基づいてそれぞれ1つのスタック層(28a;c−d)を形成する袋材数に従って折れ曲がり、ジグザグ状のスタック層(28a;c−d)を形成するか、または前記袋材ストランド(16a;d−f)が、少なくとも概ね前記スタッキング運動(22a−e,22′a)に基づいて、袋材配向を揃えて、前記スタック層(28a;c−d)を形成する袋材数を有するスタック層(28a;c−d)に積み上げられるようになっており、さらに、所定のスタック積層数に達すると、前記スタック(12a−f)を前記スタッキング運動(22a−e,22′a)の影響範囲から搬出するための少なくとも1つのスタック搬送手段(30a;c−d)を有している形式のスタッキング装置において、
少なくとも1つの前記スタッキング運動(22a−e)を駆動するための第1の駆動ユニット(32a−e,32′a,b)と、少なくとも1つの前記スタック搬送手段(30a−e,30′a,b)の少なくとも1つの搬送運動(34a−e,34′a)を駆動するための第2の駆動ユニット(32′a−c,e,32a,b)とが設けられており、
前記第1の駆動ユニット(32c−e)が、前記搬送運動(34c−e)を駆動せず、前記第2の駆動ユニット(32′c,e)が、前記スタッキング運動(22c−e)を駆動せず、
前記スタック載設台(24e)が前記スタック(12e)を搬送するためのスタック搬送手段(30e)を形成し、重力(66e)の方向に搬送するために前記スタック(12e)の下方へ折り開き可能であり、または、前記スタック(12e)の下側で重力(66e)の方向に引き離し可能または離反旋回可能に支承されている
ことを特徴とする、スタッキング装置。
【請求項7】
前記スタッキング運動(22a,22′a)のストローク(40a)および/または速度(42a)を、少なくとも1つの運転モードで、前記スタック積層方向(20a)における前記スタック層(28a)の長さ(44a)および/または袋材数、前記袋材ストランド(16a)の供給速度(46a;46f)、および/または前記スタック(12a;46f)の得られたスタック高さ(48a;46f)に少なくとも依存して制御するための制御ユニット(38a)が設けられている
ことを特徴とする、請求項1から6のいずれか1項に記載のスタッキング装置。
【請求項8】
前記袋材供給手段(26f)が制動手段(86f)を有しており、該制動手段(86f)は、少なくとも1つの運転状態で、前記袋材ストランド(16f)の少なくとも1つの袋材ストランド区分(88f)に、前記袋材ストランド区分(88f)の運動方向(92f)に抗する少なくとも1つの力成分を有する制動力(90f)を加えるために設けられている
ことを特徴とする、請求項1からのいずれか1項に記載のスタッキング装置。
【請求項9】
請求項1からのいずれか1項に記載のスタッキング装置(10a−e)を有する、
包装機械(68a)。
【請求項10】
少なくとも1つの袋材列(14a)を有する、エンドレスなまたはそれぞれ所定の袋材数に従って切り離される少なくとも1つの袋材ストランド(16a;c−f)で連続的に供給される袋材(18a)から複数のスタック(12a−e)を連続的に形成するための方法であって、前記袋材ストランド(16a;d−e)が、少なくとも、スタック積層方向(20a)に対して平行なスタッキング運動(22a−e,22′a)によるスタック(12a−e)形成中に往復運動せしめられる少なくとも1つのスタック載設台(24a−e,24′a;b)上に、前記スタック載設台(24a−e,24′a;b)上に設けられた袋材供給手段(26a−d)によって載設され、その際に、前記袋材ストランド(16a,d−e)が前記スタッキング運動(22a−e,22′a)に基づいてそれぞれ1つのスタック層(28a;c;d)を形成する袋材数に従って折れ曲がり、ジグザグ状のスタック層(28a;c;d)を形成するか、または前記袋材ストランド(16a;d;e)が、前記スタッキング運動(22a−e,22′a)に基づいて、袋材配向を揃えて、前記スタック層(28a,c;d)を形成する袋材数を有するスタック層(28a;c;d)に積み上げられるようになっており、さらに、所定のスタック積層数に達すると、前記スタック(12a−e)が、前記スタック(12a−e)を搬送するための少なくとも1つのスタック搬送手段(30a−e;30′a;b)によって、前記スタッキング運動(22a−e)の影響範囲から搬出される方法において、
第1の駆動ユニット(32a−e,32′a;b)が前記スタッキング運動(22a−e)を駆動し、第2の駆動ユニット(32′a−e,32a;b)が少なくとも1つの前記スタック搬送手段(30a−e,30′a;b)の搬送運動(34a−e,34′a)を駆動し、
前記スタック(12a;b)を形成して搬送するために、前記第1の駆動ユニット(32a;b,32′a;b)が前記スタッキング運動(22a,b,22′a)および前記搬送運動(34a,b,34′a)の両方を駆動し、連続して供給される前記袋材ストランド(16a;b)から該スタック(12a;b)とは別のスタック(12a;b)を形成して搬送するために、前記第1の駆動ユニット(32a;b,32′a;b)に次いで前記第2の駆動ユニット(32′a;b,32a;b)が前記スタッキング運動(22′a,22a,b)および前記搬送運動(34′a,34a,b)の両方を駆動する
ことを特徴とする、複数のスタックを連続的に形成するための方法。
【請求項11】
少なくとも1つの袋材列(14a)を有する、エンドレスなまたはそれぞれ所定の袋材数に従って切り離される少なくとも1つの袋材ストランド(16a;c−f)で連続的に供給される袋材(18a)から複数のスタック(12a−e)を連続的に形成するための方法であって、前記袋材ストランド(16a;d−e)が、少なくとも、スタック積層方向(20a)に対して平行なスタッキング運動(22a−e,22′a)によるスタック(12a−e)形成中に往復運動せしめられる少なくとも1つのスタック載設台(24a−e,24′a;b)上に、前記スタック載設台(24a−e,24′a;b)上に設けられた袋材供給手段(26a−d)によって載設され、その際に、前記袋材ストランド(16a,d−e)が前記スタッキング運動(22a−e,22′a)に基づいてそれぞれ1つのスタック層(28a;c;d)を形成する袋材数に従って折れ曲がり、ジグザグ状のスタック層(28a;c;d)を形成するか、または前記袋材ストランド(16a;d;e)が、前記スタッキング運動(22a−e,22′a)に基づいて、袋材配向を揃えて、前記スタック層(28a,c;d)を形成する袋材数を有するスタック層(28a;c;d)に積み上げられるようになっており、さらに、所定のスタック積層数に達すると、前記スタック(12a−e)が、前記スタック(12a−e)を搬送するための少なくとも1つのスタック搬送手段(30a−e;30′a;b)によって、前記スタッキング運動(22a−e)の影響範囲から搬出される方法において、
第1の駆動ユニット(32a−e,32′a;b)が前記スタッキング運動(22a−e)を駆動し、第2の駆動ユニット(32′a−e,32a;b)が少なくとも1つの前記スタック搬送手段(30a−e,30′a;b)の搬送運動(34a−e,34′a)を駆動し、
前記第1の駆動ユニット(32c−e)が、前記搬送運動(34c−e)を駆動せず、前記第2の駆動ユニット(32′c,e)が、前記スタッキング運動(22c−e)を駆動せず、
前記スタック載設台(24c)が、第1のベルト部材(58c)によって形成され、前記スタック搬送手段(30c)が、前記第1のベルト部材(58c)に隣接する別の第2のベルト部材(60c)によって形成される
ことを特徴とする、複数のスタックを連続的に形成するための方法。
【請求項12】
少なくとも1つの袋材列(14a)を有する、エンドレスなまたはそれぞれ所定の袋材数に従って切り離される少なくとも1つの袋材ストランド(16a;c−f)で連続的に供給される袋材(18a)から複数のスタック(12a−e)を連続的に形成するための方法であって、前記袋材ストランド(16a;d−e)が、少なくとも、スタック積層方向(20a)に対して平行なスタッキング運動(22a−e,22′a)によるスタック(12a−e)形成中に往復運動せしめられる少なくとも1つのスタック載設台(24a−e,24′a;b)上に、前記スタック載設台(24a−e,24′a;b)上に設けられた袋材供給手段(26a−d)によって載設され、その際に、前記袋材ストランド(16a,d−e)が前記スタッキング運動(22a−e,22′a)に基づいてそれぞれ1つのスタック層(28a;c;d)を形成する袋材数に従って折れ曲がり、ジグザグ状のスタック層(28a;c;d)を形成するか、または前記袋材ストランド(16a;d;e)が、前記スタッキング運動(22a−e,22′a)に基づいて、袋材配向を揃えて、前記スタック層(28a,c;d)を形成する袋材数を有するスタック層(28a;c;d)に積み上げられるようになっており、さらに、所定のスタック積層数に達すると、前記スタック(12a−e)が、前記スタック(12a−e)を搬送するための少なくとも1つのスタック搬送手段(30a−e;30′a;b)によって、前記スタッキング運動(22a−e)の影響範囲から搬出される方法において、
第1の駆動ユニット(32a−e,32′a;b)が前記スタッキング運動(22a−e)を駆動し、第2の駆動ユニット(32′a−e,32a;b)が少なくとも1つの前記スタック搬送手段(30a−e,30′a;b)の搬送運動(34a−e,34′a)を駆動し、
前記第1の駆動ユニット(32c−e)が、前記搬送運動(34c−e)を駆動せず、前記第2の駆動ユニット(32′c,e)が、前記スタッキング運動(22c−e)を駆動せず、
前記スタック搬送手段(30d)が、前記スタック(12d)をスタック形成領域(62d)から後続の搬送手段(64d)に搬送するために設けられており、
前記スタック載設台(24d)は、積み上げられた前記スタック(12d)と前記袋材供給手段(26d)との間隔を一定に保ちつつ、前記スタック(12d)形成中に往復運動せしめられる
ことを特徴とする、複数のスタックを連続的に形成するための方法。
【請求項13】
少なくとも1つの袋材列(14a)を有する、エンドレスなまたはそれぞれ所定の袋材数に従って切り離される少なくとも1つの袋材ストランド(16a;c−f)で連続的に供給される袋材(18a)から複数のスタック(12a−e)を連続的に形成するための方法であって、前記袋材ストランド(16a;d−e)が、少なくとも、スタック積層方向(20a)に対して平行なスタッキング運動(22a−e,22′a)によるスタック(12a−e)形成中に往復運動せしめられる少なくとも1つのスタック載設台(24a−e,24′a;b)上に、前記スタック載設台(24a−e,24′a;b)上に設けられた袋材供給手段(26a−d)によって載設され、その際に、前記袋材ストランド(16a,d−e)が前記スタッキング運動(22a−e,22′a)に基づいてそれぞれ1つのスタック層(28a;c;d)を形成する袋材数に従って折れ曲がり、ジグザグ状のスタック層(28a;c;d)を形成するか、または前記袋材ストランド(16a;d;e)が、前記スタッキング運動(22a−e,22′a)に基づいて、袋材配向を揃えて、前記スタック層(28a,c;d)を形成する袋材数を有するスタック層(28a;c;d)に積み上げられるようになっており、さらに、所定のスタック積層数に達すると、前記スタック(12a−e)が、前記スタック(12a−e)を搬送するための少なくとも1つのスタック搬送手段(30a−e;30′a;b)によって、前記スタッキング運動(22a−e)の影響範囲から搬出される方法において、
第1の駆動ユニット(32a−e,32′a;b)が前記スタッキング運動(22a−e)を駆動し、第2の駆動ユニット(32′a−e,32a;b)が少なくとも1つの前記スタック搬送手段(30a−e,30′a;b)の搬送運動(34a−e,34′a)を駆動し、
前記第1の駆動ユニット(32c−e)が、前記搬送運動(34c−e)を駆動せず、前記第2の駆動ユニット(32′c,e)が、前記スタッキング運動(22c−e)を駆動せず、
前記スタック載設台(24e)が前記スタック(12e)を搬送するためのスタック搬送手段(30e)を形成し、重力(66e)の方向に搬送するために前記スタック(12e)の下方へ折り開き可能であり、または、前記スタック(12e)の下側で重力(66e)の方向に引き離し可能または離反旋回可能に支承されている
ことを特徴とする、複数のスタックを連続的に形成するための方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
少なくとも1つの袋材列を有する、エンドレスなおよび/またはそれぞれ所定の袋材数に従って切り離される少なくとも1つの袋材ストランドで連続的に供給される袋材から複数のスタックを連続的に形成するためのスタッキング装置であって、少なくとも、スタック積層方向に対して平行なスタッキング運動によるスタック形成中に往復運動せしめられる少なくとも1つのスタック載設台と、袋材供給手段とを有しており、該袋材供給手段は、少なくとも1つの前記袋材ストランドを前記スタック載設台上に載設し、その際に、前記袋材ストランドが前記スタッキング運動に基づいてそれぞれ1つのスタック層を形成する袋材数に従って折れ曲がり、ジグザグ状のスタック層を形成するか、または前記袋材ストランドが、前記スタッキング運動に基づいて、袋材配向を揃えて、前記スタック層を形成する袋材数を有するスタック層に積み上げられるようになっており、さらに、所定のスタック積層数に達すると、前記スタックを前記スタッキング運動の影響範囲から搬出するための少なくとも1つのスタック搬送手段を有している形式のスタッキング装置が、既に提案されている。
【背景技術】
【0002】
本発明は、少なくとも1つの袋材列を有する、エンドレスなおよび/またはそれぞれ所定の袋材数に従って切り離される少なくとも1つの袋材ストランドで連続的に供給される袋材から複数のスタックを連続的に形成するためのスタッキング装置であって、少なくとも、スタック積層方向に対して平行なスタッキング運動によるスタック形成中に往復運動せしめられる少なくとも1つのスタック載設台と、袋材供給手段とを有しており、該袋材供給手段は、少なくとも1つの前記袋材ストランドを前記スタック載設台上に載設し、その際に、前記袋材ストランドが少なくとも概ね前記スタッキング運動に基づいてそれぞれ1つのスタック層を形成する袋材数に従って折れ曲がり、ジグザグ状のスタック層を形成するか、または前記袋材ストランドが、少なくとも概ね前記スタッキング運動に基づいて、袋材配向を揃えて、前記スタック層を形成する袋材数を有するスタック層に積み上げられるようになっており、さらに、所定のスタック積層数に達すると、前記スタックを前記スタッキング運動の影響範囲から搬出するための少なくとも1つのスタック搬送手段を有している形式のスタッキング装置に関する。
【発明の概要】
【0003】
少なくともスタッキング運動を駆動するための第1の駆動ユニットと、少なくとも1つのスタック搬送手段の少なくとも1つの搬送運動を駆動するための別の駆動ユニットとが設けられていることが、提案される。
【0004】
この関連において、「袋材ストランド」とは、特に、好適には両端部が共通の封止継目により互いに接続されている、繋がった複数の袋材より成る1本の帯状材のことである。好適には、封止継目は、使用者による袋材の切り離しを軽減するために、2つの袋材間の中央にそれぞれミシン目を有している。袋材ストランドは、特に平袋包装機および/またはスティックパック包装機で製造され、充填され得る。このような袋材ストランドおよび包装機械は当業者により公知である。好適な形式で、袋材は平らに形成されている。つまり、袋材の幅および長さは、袋材ストランドの供給方向に対して直角方向の、袋材の厚さの少なくとも2倍の大きさである。複数の袋材ストランドまたは1つの袋材ストランドが、様々なタイプの袋材を有していてもよい。この関連において、「袋材列」とは、袋材ストランドの供給方向で袋材ストランド内に相前後して配置された、袋材ストランドの複数の袋材のことである。この関連において、「所定の数」とは、特に所望のスタック形態に応じて決定された数のことである。この数は、特にスタッキング装置によって形成しようとするスタックを記述するパラメータセットの一部であってよい。好適には、このパラメータセットは、スタッキング装置の制御ユニットに、またはスタッキング装置を有する包装機械に記憶されていてよい。同様に、この所定の数は、使用者または前置されたプロセスによって決定されかつ/または変更されてよい。また、この所定の数は、各スタックおよび/または各スタック層のために新たに決定されてよい。この関連において、「所定の袋材数」とは、特に、袋材ストランドがそれに従って切り離される袋材数が、所望のスタック形態に応じて決定されているということである。少なくとも1つの袋材ストランドがそれに従って切り離される、所定の袋材数は、特にスタック層に依存しておよび/または各スタックにより変更されてよい。特に、複数の袋材ストランドを有するスタックにおいては、袋材ストランドはそれぞれ異なる袋材数に従って切り離されてよい。同様に、1つのスタック層がスタック積層方向で複数の袋材ストランドを有していてよい。1つのスタック層は、1つの袋材ストランドで開始され、少なくとも1つの別の袋材ストランドで終了されてよい。好適には様々なタイプの袋材が1つのスタック層に積み重ねられてよい。同様に、連続するスタックの所定のスタック積層数は変更することができ、かつ/またはスタックのスタック積層数は、スタック形成の前および/またはスタック形成中にそれぞれ新たに決定することができる。この関連において、「連続的に供給される」とは、特に、袋材ストランドが搬送される供給運動が中断されることがなく、特に停止されることがない、ということである。供給速度は、特に、前置された包装プロセスに基づいて、好適には常に変化し得る。この関連において、「スタック積層方向」とは、特に、平均して袋材列に対して平行な方向またはスタック層の少なくとも1つの袋材ストランドの複数の袋材列に対して平行な方向のことである。この関連において、「袋材供給手段」とは、特に、袋材ストランドをスタック載設台の方向に供給速度で供給する装置のことである。袋材供給手段は、袋材ストランドを供給するために適した、例えばベルトエッジ、ローラ対および/またはその他の手段を有していてよい。袋材供給手段は、変向装置、特に少なくとも1つの旋回金属薄板を有していてよい。この旋回金属薄板は、袋材ストランドをスタック積層方向に対して直交する方向に、および供給方向および/または重力に対して直交する方向に変向させるために設けられている。これによって、スタック積層方向に対して直交する方向、および供給方向および/または重力に対して直交する方向に並列配置された複数のスタックを形成することができる。変向装置は、袋材ストランドがそれぞれ実際に形成されたスタック上に積み重ねられるように、袋材ストランドを変向させることができる。袋材ストランドは、スタッキング運動に基づいて、それぞれスタック層を形成する袋材数に従って折れ曲がり、ジグザグ状のスタック層を形成するか、またはスタッキング運動に基づいて、袋材配向を揃えて、スタック層を形成する袋材数を有するスタック層に積み上げられてよい。好適には、変向装置、特に少なくとも1つの旋回金属薄板は、スタック層形成の際の袋材ストランドの折り曲げおよび/または積み上げを補助するように、配置されていてよい。特に、変向装置は、袋材ストランドをスタック積層方向に、およびスタック積層方向とは逆方向に変向させるために設けられていてよい。変向装置は、スタック載設台のスタッキング運動と協働して、スタックをスタック層に折り曲げおよび/または積み上げることができる。好適には、折り曲げおよび/または積み上げは、少なくとも概ねスタッキング運動によって行うことができる。この関連において、「少なくとも概ね」とは、特に、スタック載設台に関連した袋材ストランドの相対運動がもっぱらスタッキング運動に基づいている、という意味である。袋材ストランドを所定の袋材数に従って切り離すために、好適には、袋材供給手段は、分離手段例えば圧着カッタを有していてよい。選択的に、袋材ストランドは、前置されたプロセス中、特に袋材の封止継目を形成するための封止プロセス中に切り離されてよい。スタックの個別のスタック層は、同じ袋材数を有していてよい。異なる袋材数を含有するスタック層を有するスタックを形成することも可能である。特に、それぞれスタック層を有する袋材数は減少させることができるか、または、スタック層はより多い袋材数およびより少ない袋材数を交互に有していてよい。特に、様々な袋材数を有するスタック層は、特に半分の袋材長さだけずらすことができる。スタック層は、1つの層の袋材の袋材中央が、別の層の袋材の封止継目の領域内で袋材中央間に位置するように、積み上げられていてよい。袋材は、特にコンパクトに積み重ねることができる。同様に、スタック層は、特に袋材幅の半分だけ、スタック積層方向、および供給方向および/または重力に対して直交する方向に積み上げることができる。特に、「スティックパック」のような長くて細い袋材は、スタック積層方向、および供給方向および/または重力に対して直交する方向にずらして、特にコンパクトに積み重ねることができる。この関連において、「ジグザグ状の」スタック層とは、繋がったジグザグ状の袋材ストランドから折り畳まれたスタックの特にスタック層のことである。この関連において、「袋材配向を揃えた」スタック層を有するスタックとは、特に、袋材ストランドがそれぞれのスタック層に従って切り離され、袋材がそれぞれ一様な配向で積み重ねられているように、スタック層が積み上げられるスタック層を有するスタックのことである。特に、袋材の印刷された表側は、重力とは反対側のスタック上側に向かって配向されていてよい。この関連において、袋材の「表側」とは、特に、製品表示のために設けられていて、特に製品名、製品マーク等の特徴を有していて、袋材を収容する包装を開放する際に顧客にまず表示されるべき、袋材の側のことである。この関連において、「スタッキング運動の影響範囲から」搬出するとは、特に、次のスタックを形成するためのスタッキング運動がもはやスタックに伝動されない、ということである。これは、スタックがスタック載設台と接触しないことによって得られるか、または別のスタック載設台が次のスタックを形成するために使用され、スタックを支持するスタック載設台が、スタックと接触している間、次のスタックのスタッキング運動の影響を受けないことによって得られる。第1の駆動ユニットおよび第2の駆動ユニットを使用したことによって、連続的なスタック形成が可能である。第1の駆動ユニットはスタッキング運動を駆動し、これに対して第2の駆動ユニットは、スタックをスタッキング運動の影響範囲から搬出するために、搬出運動を駆動してよい。選択的に、駆動ユニットが、スタックを積み重ねるためのスタッキング運動を駆動し、次いで、第1のスタッキングユニットおよび第1の搬送ユニットのスタックを搬送するための搬送運動を駆動し、これに対して別の駆動ユニットは、次のスタックを形成するためのスタッキング運動を駆動し、次いで別のスタッキングユニットおよび別の搬送ユニットの別のスタックを搬送するための搬送運動を駆動してよい。袋材ストランドは、連続的に供給され得る。2つのスタックを形成する間に袋材ストランドを製造するための前置されたプロセスの停止および/または袋材ストランドの停止は、避けることができる。
【0005】
さらに制御ユニットが提案されており、この制御ユニットは、スタッキング運動のストロークおよび/または速度を、少なくとも1つの運転モードで、スタック積層方向におけるスタック層の長さおよび/または袋材数、袋材ストランドの供給速度、および/またはスタックの得られたスタック高さに依存して制御するために設けられている。スタッキング運動は、好適には、得られたスタック高さに適合されてよい。特に、スタック高さが大きくなるにつれて、袋材供給手段とこの袋材供給手段に向いたスタック上側との間の間隔は次第に小さくなる。次のスタック層を形成するためのスタッキング運動の好適なストロークは、間隔が小さくなるにつれて、次第に大きくなる。制御ユニットは、スタッキング運動を好適な形式で調整することができる。スタック層は、様々な袋材ストランド長さおよび/または袋材数を有していてよい。袋材数は、袋材ストランドに従ってスタック層を形成するために折れ曲がるようになっているが、この袋材数は、スタッキング運動のストロークおよび/または速度によって影響を受ける。スタッキング装置は、特に効果的かつ/またはフレキシブルであってよい。袋材数が交互に変化するスタック層を有するスタックが形成されてよい。スタック高さおよび/または袋材供給手段に対するスタック上側の間隔の影響は補正され得る。
【0006】
スタッキング運動および搬送運動を駆動するための駆動ユニットのうちの少なくとも1つが設けられていることが提案される。好適には、少なくとも第1の駆動ユニットが第1のスタッキング運動および第1の搬送運動を駆動するために設けられており、第2の駆動ユニットが第2のスタッキング運動および第2の搬送運動を駆動するために設けられている。好適には、第1および第2のスタッキング運動、並びに第1および第2の搬送運動は、交互に、スタック形成のためにおよび別のスタック形成のために設定されている。スタックの搬送運動は、好適には次のスタックのスタッキング運動から独立して行われてよい。
【0007】
好適には、スタッキング装置は、少なくとも2つのスタック載設台と少なくとも2つのスタック搬送手段とを有しており、スタック載設台およびスタック搬送手段はそれぞれ、1つの共通の駆動ユニットによって駆動可能なスタック支持体を形成する。スタックは、それぞれスタック支持体上に形成され、次の段階でスタック支持体によってさらに搬送され、これに対して次のスタックは別のスタック支持体上に形成される。スタック支持体は、少なくとも2つの互いに独立した駆動ユニットによって駆動される。スタック支持体は、循環運動するリニアモータシステムによって駆動され得る。循環ガイドは、リニアモータシステムの二次部分または好適には一次部分を有していてよい。スタック支持体は、リニアモータシステムの一次部分または好適には二次部分を有していてよく、独立して駆動可能であってよい。特に、スタック支持体は、独立して駆動される少なくとも2つの循環部材、特にベルトまたはチェーンに配置されていてよく、循環駆動されてよい。循環部材は、好適には少なくとも1つの、特に好適には少なくとも2つのスタック支持体を駆動することができる。循環部材は、1つのスタックをスタック支持体によってスタック引き渡し位置へ搬送し、別のスタック支持体を、スタックが搬出される搬送方向に抗して、ちょうど別のスタックが別の循環部材によって駆動されるスタック支持体上で形成されているスタック形成領域に隣接する領域に搬送することができる。好適には、スタック支持体は、搬送方向で、旋回可能に接続された、かつ/または弾性的なセグメントによって形成される。1つの曲率半径を巡って循環するリニアモータシステムおよび/または循環部材の変向ポイントにおけるスタック支持体の変向は、簡略化されていてよい。他方、別の循環部材は、この循環部材に配置されたスタック支持体をスタッキング運動で駆動することができ、スタックが、スタック形成領域内に位置するスタック支持体上に形成される。これらの循環部材は、交互にスタッキング運動を実施し、スタック形成領域内に位置するそのスタック支持体上にスタックを形成し、スタックをスタック引き渡し位置に搬送することができる。積み重ねによる連続的なスタック形成が可能である。同様に、スタックをスタック形成領域から搬出する搬送運動に続いて、スタック支持体は別の運動を実施することができる。スタックおよび/またはスタックの袋材を均し、かつ/またはスタック高さを低下させるために、特に、スタック支持体は、スタッキング運動よりも高い頻度で往復運動させることができる。この関連において、「均す」とは、特に、袋材内に包装された充填品が往復運動によって均一に配分され、かつ/またはスタック内の隙間が減少されるように、スタック層が整列される、ということである。袋材の最大袋材厚さは減少され、かつ/またはスタック高さは低下され得る。スタック支持体は、搬送運動に続いて、後続のプロセス段階、特に圧縮プロセスおよび/または接着剤塗布と同期化された運動でも、スタックを移動させることができる。
【0008】
本発明の別の実施態様の提案によれば、スタック支持体および/またはスタック支持体を、スタックが搬出される搬送方向に抗して戻し搬送するための、スタック支持体のストッパ手段が、搬送領域から離れる方向に離反スライド可能かつ/または離反折り畳み可能に軸受装置に支承されている。この関連において、「搬送領域」とは、特に、スタック形成中および/またはスタックをスタック引き渡し位置へ搬送する間、別のスタック支持体および/またはスタックによって使用される領域のことである。スタック支持体は、戻し搬送の際に別のスタック支持体とは逆方向に移動し、この別のスタック支持体と衝突しないようになっていてよい。スタック支持体は、戻し搬送のために搬送領域から離れる方向に離反スライドされ、かつ/または離反折り畳みされるようになっていてよい。また、スタック支持体のスタック載設台が、種々異なる平面に配置されており、かつ/または戻し搬送のために別の平面に移行せしめられ、スタック支持体のストッパ手段は、戻し搬送のために設けられたスタック支持体が完全に搬送領域の外に位置するように、折り開かれまたは押し出されるようになっていてもよい。スタック支持体は、好適な形式で、スタックを搬送方向に搬送するために、および搬送方向とは逆方向に戻し搬送するために移動せしめられてよい。スタック支持体の循環運動は省かれてよい。好適には、スタック支持体は、水平なリニアモータシステムによって駆動されてよい。スタック支持体は、リニアモータシステムの一次部分または好適には二次部分を有していてよい。ガイドユニットは、スタック支持体を支持し、リニアモータシステムの二次部分または好適には一次部分を有していてよい。スタック支持体は、リニアモータシステムによって独立して駆動されてよい。本発明の別の実施態様によれば、スタック支持体が2つのストッパ手段によって形成されてよく、これらのストッパ手段は、スタックの、それぞれその搬送方向とは逆側の端部を仕切るために設けられている。ストッパ手段は、それぞれ独立して駆動可能であってよい。好適には、ストッパ手段は、リニアモータシステムのそれぞれ一次部分または好適には二次部分を有していてよい。1つのスタックを形成するために設けられたストッパ手段の間の間隔は、可変であってよい。好適には、スタックを形成するために設けられたストッパ手段は、スタック支持手段、特に互いに噛み合う櫛状の支持突起を有していてよい。スタック支持手段はスタック載設台を形成してよい。スタック長さは、スタックを形成するために設けられたストッパ手段の間隔を変えることによって変えることができる。スタッキング装置は、スタック層の様々な長さに適合させることができる。スタック支持手段は、ストッパ手段とは無関係に駆動可能であってよい。特に、スタック支持手段は、リニアモータシステムの別の一次部分または好適には二次部分を有していてよい。ストッパ手段とスタック支持手段との間の間隔は、それぞれ独立して調節可能である。スタッキング装置は特にフレキシブルであってよい。さらに、特に1つのスライダによってスタックを容易に押しずらすことができるようにするために、スタック支持体のストッパ手段は、スタックの搬送領域から離れる方向に離反スライド可能かつ/または離反折り畳み可能に、軸受装置に支承されていることが提案されている。ストッパ手段の離反スライドおよび/または離反折り畳みによって、循環駆動されるスタック支持体における変向ポイントでのスタック支持体の循環運動をさらに容易に行うことができる。
【0009】
本発明の選択的な実施態様によれば、駆動ユニットのうちの1つが、スタッキング運動だけ、または搬送運動だけを駆動することが提案されている。好適には、駆動ユニットのうちの1つがスタッキング運動の駆動だけのために設けられており、駆動ユニットのうちの1つが搬送運動の駆動だけのために設けられている。特に、スタック載設台が1つの駆動ユニットによって駆動されており、スタック搬送手段が別の駆動ユニットによって駆動されていてよい。スタック載設台がスタッキング運動を実施することができ、これに対して、スタック搬送手段が完成されたスタックを、スタッキング運動の影響範囲からスタック引き渡し位置へ搬送する。好適には、連続的なスタック形成が可能であってよい。
【0010】
スタック載設台が第1のベルト部材によって形成され、スタック搬送手段が、第1のベルト部材に隣接する別の第2のベルト部材によって形成されることが提案される。特に、これらのベルト部材は、そのベルト端部の互いに向き合うベルト突起で互いに隣接し合っていてよい。第1のベルトがスタッキング運動を実施し、これに対して第2のベルトが搬送運動を実施してよい。1つのスタックが形成されると、第1のベルトがスタッキング運動を中断し、直ちに別のベルトが搬送方向で搬送運動を実施し、それによってスタックを少なくとも部分的に別のベルトに引き渡すことができる。別のベルトはスタックを第1のベルトのスタッキング運動の影響範囲から搬出し、これに対して、第1のベルトは、次のスタックを形成するために、再びスタッキング運動で駆動される。スタック載設台は、それぞれスタック形成領域内に位置する、第1のベルトの変化する領域によって形成される。好適には、第1のベルトがスタッキング運動を中断し別のベルトが搬送運動を実施する作動時間は、袋材ストランドを袋材供給手段によって供給運動でスタック載設台まで送るために必要な作動時間よりも短い。選択的に、袋材供給手段は、連続的に供給される袋材ストランドを短時間停止させることができる貯蔵機能を有していてよい。特に好適には、袋材ストランドが後続の搬送運動の方向でベルト上に載設され、第1のスタック層を形成することによって、後続の搬送運動が、次のスタックのスタッキング運動の開始を既に形成することができる。供給運動の停止は避けることができる。スタック形成は連続的に実施することができる。
【0011】
さらに、スタック搬送手段が、スタックをスタック形成領域から後続の搬送ユニットへ搬送するために設けられていることが提案される。特に、スタック搬送手段は、スライダおよび/またはグリッパを有していてよく、このスライダおよび/またはグリッパは、スタック形成領域内で、スタックの、搬送方向とは反対側を掴んで、後続の搬送ユニットへ搬送する。この関連において、「後続の搬送ユニット」とは、特に、スタックを引き取って、次のプロセス段階、例えば特に後続の包装プロセスへ搬送する搬送ユニットのことである。スタック載設台は、スタッキング運動を連続的に実施することができる。スタッキング運動の影響範囲からスタックを搬出することは、スタック搬送手段によって行うことができる。連続的なスタック形成が可能である。スタック載設台は、中断することなくスタッキング運動を実施することができる。
【0012】
選択的に、スタック載設台がスタックを搬送するためのスタック搬送手段を形成し、重力の方向に搬送するためにスタックの下方へ折り開き可能であり、かつ/またはスタックの下側で重力に対して直交する方向に引き離し可能かつ/または離反旋回可能に支承されていてよい。スタック載設台は、落とし戸、特に2分割された落とし扉として構成されていてよい。スタック載設台は、スタック形成のためにスタッキング運動を実施することができる。スタックが形成されると、スタック載設台は下方に開かれ、それによって、スタックは重力により、スタック載設台として形成された開放された落とし戸を通って落下する。好適な形式で、スタック載設台の下側に、シュート等の適当な搬送装置が配置されており、この搬送装置が、落下するスタックを受け止めて後続の搬送ユニットへ搬送する。好適には、スタッキング運動、およびスタックの下側のスタック載設台を引き離しかつ/または折り開く搬送運動は、2つの別個の駆動ユニットによって駆動される。
【0013】
本発明の別の実施態様の提案によれば、袋材供給手段が制動手段を有しており、該制動手段は、少なくとも1つの運転状態で、袋材ストランドの少なくとも1つの袋材ストランド区分に、袋材ストランド区分の運動方向に抗する少なくとも1つの力成分を有する制動力を加えるために設けられている。この関連において、袋材ストランドの「袋材ストランド区分」とは、特に、1つのスタックを形成するためにスタック載設台上に引き渡される、袋材ストランドの端部のことである。特に、袋材ストランド区分が、形成しようとするスタックのために設けられた袋材数に達すると直ちに、分離手段が、袋材ストランドから袋材ストランド区分を切り離すことができる。この関連において、袋材ストランドの「運動方向」とは、特に、制動手段と袋材ストランドとの接触箇所における、袋材ストランドの供給によって供給方向で生ぜしめられた袋材ストランド区分の運動方向のことである。好適には、制動手段は、袋材ストランドの供給方向で分離手段の後ろに配置されていてよい。制動手段は、袋材ストランド区分の運動をその運動方向で効果的に減速させることができる。特に、袋材ストランド区分は、この袋材ストランド区分が袋材ストランドから切り離された後で、重力によって制御不能におよび/または高い速度でスタック載設台上に引き渡され、かつ/またはスタック載設台上に落下することは避けられる。好適には、制動手段は軸線を中心にして回転するように支承されている。特に、制動手段は、回転するブラシまたは特に好適にはローラとして構成されていてよい。好適には、制動手段はその軸線を中心にして駆動せしめられ得る。特に好適には、駆動手段は、制動手段を袋材ストランドの供給速度と同期的に駆動するために設けられている。好適には、分離手段は回転する圧着カッタによって形成されていてよい。好適には、圧着カッタは切り離し時点で供給速度と同期する周速を有していてよく、かつ/または制動手段が供給速度と同期する周速を有していてよい。圧着カッタおよび/または制動手段は、袋材ストランドの切り離し時点で袋材ストランドおよび/または袋材ストランド区分を供給速度で駆動することができる。好適には、制動手段は、袋材ストランド区分を、旋回金属薄板に向かって圧着力で押圧することができる。圧着力は好適には、袋材ストランド区分と制動手段との間の静止摩擦を生ぜしめることができる。制動手段と袋材ストランド区分との間の静止摩擦は、好適には制動力を生ぜしめることができる。旋回金属薄板は、スタック形成中に、好適にはスタック形成位置に留まることができる。制動手段と旋回金属薄板との間の間隔は、スタック形成中に一定であってよい。旋回金属薄板の運動と共に往復運動可能な、制動手段の支承部は省くことができる。好適には、旋回金属薄板はスタック形成位置から、有利には排出位置へ旋回させることができる。排出位置は、不良品の袋材を廃棄物容器内に排出するために設けられていてよい。この排出位置において、旋回金属薄板は、袋材ストランド区分を有利にはスタッキング装置から排出することができる。
【0014】
さらに、スタッキング装置を備えた包装機械が提案される。この包装機械は、前記利点を有する製品スタックを連続的に形成することができる。
【0015】
さらに、スタックを連続的に形成するための方法が提案される。この方法によれば、特に、袋材が、少なくとも1つの袋材列を有する、エンドレスなまたはそれぞれ所定の袋材数に従って切り離される少なくとも1つの袋材ストランドで連続的に供給され、袋材供給手段によって、少なくとも、スタック積層方向に対して平行なスタッキング運動によるスタック形成中に往復運動せしめられる少なくとも1つのスタック載設台上に載設され、その際に、袋材ストランドがスタッキング運動に基づいてそれぞれ1つのスタック層を形成する袋材数に従って折れ曲がり、ジグザグ状のスタック層を形成するか、または袋材ストランドが、スタッキング運動に基づいて、袋材配向を揃えて、スタック層を形成する袋材数を有するスタック層に積み上げられるようになっており、また、所定のスタック積層数に達すると、スタックが、スタックを搬送するための少なくとも1つのスタック搬送手段によって、スタッキング運動の影響範囲から搬出され、第1の駆動ユニットがスタッキング運動を駆動し、別の駆動ユニットが少なくとも1つのスタック搬送手段の搬送運動を駆動するようになっている。
【0016】
この場合、本発明によるスタッキング装置は、上記使用形態および実施例に限定されるべきではない。特に、本発明によるスタッキング装置は、ここに記載された機能形式を満たすために、ここに記載した個別の構成要素、構成部分およびユニットの数とは異なる数を有していてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】スタックを連続的に形成するための、第1実施例によるスタッキング装置の概略図である。
図2】スタックを連続的に形成するための、第2実施例によるスタッキング装置の概略図である。
図3】スタックを連続的に形成するための、第3実施例によるスタッキング装置の概略図である。
図4】スタックを連続的に形成するための、第4実施例によるスタッキング装置の概略図である。
図5】スタックを連続的に形成するための、第5実施例によるスタッキング装置の概略図である。
図6】第6実施例によるスタッキング装置の袋材供給手段の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
その他の利点は以下の図面の説明に記載されている。図面には、本発明の5つの実施例が示されている。図面、明細書および請求項は、多くの特徴の組み合わせを含む。当業者は、これらの特徴を好適な形式で個別とみなしてもよいし、また好適なその他の複数の組み合わせにまとめてもよい。
【0019】
図1は、3つの袋材列14aを有する、それぞれ所定の袋材数に従って切り離された少なくとも1つのエンドレスな袋材ストランド16aに連続的に供給される袋材18aから、スタック12aを連続的に形成するためのスタッキング装置10aの概略図を示す。このスタッキング装置10aは、スタック12aを形成している間にスタック積層方向20aに対して平行なスタッキング運動22aで往復運動する少なくとも4つのスタック載設台24a,24′aと、袋材ストランド16aがスタッキング運動22aに基づいてそれぞれ1つのスタック層28aを形成する袋材数に従って折れ曲がってジグザグ状のスタック層28aを形成するように、袋材ストランド16aをそれぞれスタック形成領域62a内に存在するスタック載設台24a上に載設する袋材供給手段26aと、所定のスタック積層数に達するとスタック12aをスタッキング運動22aの影響範囲から搬出するための4つのスタック搬送手段30a,30′aとを備えている。それぞれ2つのスタック載設台24aによりスタッキング運動22aを生ぜしめるために、第1の駆動ユニット32aが設けられている。また、この第1の駆動ユニット32aは、2つのスタック搬送手段30aによりスタック12aを搬送するための搬送運動34aを生ぜしめるために設けられている。第2の駆動ユニット32′aは、2つのスタック搬送手段30′aによりスタック12aを搬送するための搬送運動34′aを生ぜしめるために設けられている。また、この第2の駆動ユニット32′aは、2つのスタック載設台24′aのスタッキング運動22′aを生ぜしめるために設けられている。従って、駆動ユニット32a,32′aはそれぞれ、スタッキング運動22a,22′aの一方および搬送運動34a,34′aの一方を生ぜしめるために設けられている。スタッキング装置10aは、ここでは略示されているだけの包装機械68aの一部である。
【0020】
袋材ストランド16aは、袋材供給手段26aにより、重力66aの方向で下方に供給方向70aでスタック形成領域62aに向かって引き渡される。図示の実施例では、袋材ストランド16aの3つの袋材列14aが分離されており、それによってこの袋材ストランド16aは3つの部分ストランドを形成する。袋材列14aは繋がって形成されていてもよい。袋材供給手段26aは、袋材ストランド16aを所定の袋材数に従って供給方向70aに対して直交する方向に切り離すために、詳しく図示していない分離手段を有している。袋材数は、各スタック層28aのために同じであるかまたは異なっていてよい。図示の実施例では、それぞれ6つの袋材18aが1つのスタック層28aを形成し、3つの袋材18aが袋材列14a内で供給方向70aに対して直交する方向に相並んで配置されており、またそれぞれ2つの袋材18aが供給方向70aで相前後して配置されている。
【0021】
4つのスタック支持体50a,50′aは、4つのスタック載設台24a,24′aおよびスタック搬送手段30a,30′aを形成し、これらのスタック搬送手段30a,30′aが2つの駆動ユニット32a,32′aによって駆動される。駆動ユニット32a,32′aは、ベルト72a,72′aとして構成された2つの循環部材を駆動する。スタック支持体50aはベルト72aに配置されていて、駆動ユニット32aによって駆動され、スタック支持体50′aはベルト72′aに配置されていて、駆動ユニット32′aによって駆動される。2つのスタック支持体50aおよび2つのスタック支持体50′aは、それぞれのベルト72aおよび72′aにおいてそれぞれ半分のベルト循環運動分だけずらして配置されている。
【0022】
スタック形成を補助するために、かつスタック12aを整列させるために、スタック載設台24a,24′aは、それぞれストッパ手段36a,36′aを有しており、これらのストッパ手段36a,36′aは、スタック12aを、搬送方向52aの両側で、スタック積層方向20aにおける1つのスタック層28aの長さ44aに相当する間隔を保って制限し、かつ整列する。
【0023】
図1では、スタック支持体50aは、ちょうどスタック形成領域62a内に位置している。スタック支持体50aは、駆動ユニット32aによってスタッキング運動22aで駆動される。スタック支持体50aのスタック載設台24a上にスタック12aが形成される。オプション的に、スタック形成は、図1に示されているように旋回金属薄板82aによって補助されてよい。この旋回金属薄板82aは、旋回運動84aで往復運動せしめられ、袋材ストランド16aをスタック積層方向20aに変位させる。この変位は、スタッキング運動22aによって生ぜしめられた、スタック載設台24aに対する袋材ストランド16aの相対運動をさらに増大させる。別のスタック支持体50aは、重力66aの方向で、循環するベルト72aの反対側に位置する。同時に、スタック支持体50′aの1つが、スタック支持体50′aのスタック載設台24′a上に既に形成されているスタック12aを搬送運動34aでスタック引き渡し位置74aに搬送する。スタック載設台24a,24′aおよびストッパ手段36a,36′aを備えたスタック支持体50a,50′aは、旋回可能に接続され、かつベルト72a,72′aに支承された、ここには詳しく図示されていない複数のセグメントによって形成される。スタック引き渡し位置74aの領域内で、スタック支持体50′aは変向される。搬送方向52aで後ろに位置するストッパ手段36′aが、まず重力66aの方向で下方に向かってスタック12aの下に沈み込む。スライダ76aが、スタック12aをスタック引き渡し位置74aから後続の搬送ユニット64aに向かって、かつ/または後続のプロセス段階に向かって押しずらす。搬送方向52aで前方のストッパ手段36′aは、スライダ76aによってスタック12aを押しずらすために、やはりスタック12aの下に沈み込むことができ、押しずらしを軽減する。図示の実施例では、搬送方向52aで前方のストッパ手段36′aおよびスライダ76aの幾何学形状は、スライダ76aがストッパ手段36′aを通り抜けることができるように構成されているので、押しずらすために、搬送方向52aで前方のストッパ手段36′aを沈み込ませる必要はない。従って、スタック支持体50′aの残りの部分が変向される。このプロセス段階は、次のスタック12aを支持するスタック支持体50aによって引き続き繰り返される。
【0024】
別のスタック支持体50′aは、ベルト72′aの半分の長さだけずらした位置にあり、搬送方向52aとは反対側でスタック形成領域62aに隣接している。スタック支持体50a上に形成されたスタック12aが完成すると、スタック支持体50aは搬送運動34aで駆動され、スタック支持体50′aがスタック形成領域62a内に移動せしめられ、ここでスタック支持体50′aはスタッキング運動22aで駆動され、次のスタック12aが形成される。
【0025】
スタック12aの図示のジグザグ状の折り畳みの代わりに、袋材ストランド16aが、スタッキング運動22aに基づいて、袋材配向を揃えて、スタック層28aを形成する袋材数を有するスタック層28aに積み上げられるように、スタッキング運動22aが制御され、袋材ストランド16aが切り離されてもよい。
【0026】
スタッキング運動22a,22′aおよび搬送運動34a,34′aを制御するために、制御ユニット38aが設けられており、この制御ユニット38aは駆動ユニット32aおよび32′aを制御する。制御ユニット38aは、スタッキング運動22aの速度42aおよびストローク40aを、スタック積層方向20aにおけるスタック層28aの長さ44aおよび袋材数、袋材ストランド16aの供給速度46a、並びにスタック12aの得られたスタック高さ48aに依存して制御する。特に、スタッキング運動22aのストローク40aは、スタック高さ48aが大きければ大きいほど、およびスタック12aと袋材供給手段26aとの間の残存する間隔が小さければ小さいほど、大きくなる。
【0027】
4つの別の実施例の以下の説明および図面は、主にこれらの実施例間の相違に限定されており、同じ符号を有する構成部分は、特に同じ符号が付けられた構成部材に関連して、基本的に別の実施例の図面および/または説明も参照され得る。これらの実施例を区別するために、第1実施例のアルファベットaの代わりに、アルファベットb,c,dおよびeがその他の実施例の符号に付けられている。
【0028】
図2は、第2実施例によるスタッキング装置10bを示す。第2実施例のスタッキング装置10bは、特に、2つのスタック支持体50b,50′bがリニアモータシステム78bのそれぞれ1つのリニアモータ80b,80′b上に配置されている点で、前記スタッキング装置10aとは異なっている。リニアモータ80b,80′bは、駆動ユニット32b,32′bを形成し、独立して駆動され得る。
【0029】
スタック支持体50b,50′bは、重力66bの方向でスライド可能に支承されていて、ストッパ手段36b,36′bは、スタック載設台24b,24′bの軸受装置54bに折り畳み可能に配置されているので、スタック支持体50b,50′bは、搬送方向52bに対して平行かつ搬送方向52bに対して逆方向に折り畳まれたストッパ手段36b,36b′と共に、スタック12bが搬送される搬送領域56bから押し出され得る。図2では、スタック支持体50b上にスタック12bが形成され、これに対してスタック支持体50′bは、別のスタック12bをスタック引き渡し位置74bにおいてスライダ76bにより補助されて後続の搬送ユニット64bに引き渡す。次いで、スタック支持体50′bは搬送方向52bに抗して、搬送方向52bとは反対側でスタック形成領域62bに隣接する位置に移動せしめられる。この運動時に、ちょうどスタック支持体50b上に形成されるスタック12bおよびスタック支持体50bと衝突するのを避けるために、ストッパ手段36′bが搬送方向52bに対して平行な位置に、搬送方向52bとは逆方向に折り畳まれ、スタック支持体50′bが搬送領域56bから重力66bの方向に押し出される。次いで、ストッパ手段36′bが再び起立され、スタック支持体50′bが重力66bに抗して押し戻され、スタック支持体50bがこのスタック支持体50b上に形成された完成したスタック12bと共にスタック形成領域62bを通過すると直ちに、スタック支持体50′bは、次のスタック12bを形成するためにスタック形成領域62bに移動せしめられる。スタック形成中に、スタック形成領域62b内に位置するスタック支持体50b,50′bは、第1実施例と同じようにスタッキング運動22bで駆動される。
【0030】
図3は、第3実施例によるスタッキング装置10cを示す。第3実施例のスタッキング装置10cは、特に、スタッキング運動22cおよび搬送運動34cが、独立した駆動ユニット32c、32′cによって駆動される点で、前記スタッキング装置10aと異なっている。スタック載設台24cおよびスタック搬送手段30cは、互いに隣接する2つのベルト部材58c,60cによって形成される。この場合、ベルト部材58cはスタッキングベルトを形成し、ベルト部材60cは搬送ベルトを形成する。ベルト部材58cはスタッキング運動22cで駆動される。スタック層28cが所定の数に達すると、ちょうど形成されたスタック12cが、ベルト部材60cがスタック12cを引き取って搬送運動34cで後続の搬送ユニット64cに搬送するために十分な程度離れてベルト部材60c上に載るまで、ベルト部材58cは、ベルト部材60cに向かって短時間移動せしめられる。ベルト部材58cは再びスタッキング運動22cで駆動される。次のスタック12cは、定置のスタック形成領域62c内に新たにもたらされる、ベルト部材58cの領域内に形成される。このベルト部材58cの領域は、それぞれスタック載設台24cを形成し、この領域は、それぞれベルト部材58cの異なる区分に形成され得る。従って、ベルト部材58cの戻り運動は必要ない。ベルト部材58cが先行するスタック12cをベルト部材60cの方向で移動させる運動は、次のスタック12cを形成するスタッキング運動22cの開始時に既に形成される。従って、スタック12cをベルト部材60cに移動させるためのスタッキング運動22cの中断は十分に短く、袋材供給手段26cはスタック形成のために袋材ストランド16cを連続的に引き渡すことができる。
【0031】
図4は、第4実施例によるスタッキング装置10dを示す。第4実施例のスタッキング装置10dは、特に、スライダ76dによって形成されたスタック搬送手段30dが、スタック12dをスタック形成領域62dから後続の搬送ユニット64dに搬送するために設けられている点で、第3実施例によるスタッキング装置10cと異なっている。スタック載設台24dは、スタッキング運動22dで往復駆動されるプレートによって形成される。所定のスタック積層数を有するスタック12dが積み上げられると、別個に駆動されるスライダ76dはスタック12dを搬送運動34dで、ベルトとして構成された後続の搬送ユニット64d上に押しずらす。それと同時に、スタック載設台24d上で次のスタック12dの形成が開始される。スタッキング装置10dの1実施態様において、スタック載設台24dは重力66dの方向でスライド可能に支承されている。スタック形成中に、スタック載設台24dは、それぞれ新たに形成されたスタック層28dと共に、形成されたスタック層28dの高さ分だけ重力66dの方向にずらされる。スタック12dのスタック上側と袋材供給手段26dとの間の間隔は一定に保たれており、従って、袋材ストランド16dがジグザグ状に折れ曲がる条件は変わらずに維持される。
【0032】
図5は、第5実施例によるスタッキング装置10eを示す。第5実施例によるスタッキング装置10eは、特に、スタック載設台24eが、スタック12eを搬送するためのスタック搬送手段30eを形成していて、重力66eの方向に搬送するためにスタック12eの下側に折り畳み可能に支承されている点で、第4実施例のスタッキング装置10dとは異なっている。スタック12eを形成するために、スタック載設台24eはスタッキング運動22eで移動せしめられる。スタック層28eが所定の数に達すると、スタッキング運動22eに対して平行な中心線に沿って分割されたスタック載設台24eは両側で、搬送運動34eにより下方に向かって開き、それによって、重力66eの方向でスタック12eを搬送するためのスタック搬送手段30eを形成する。スタック12eは、重力66eに基づいて後続の搬送手段64e上に落下し、この後続の搬送手段64eによって次のプロセス段階に搬送される。オプション的に、スタック12eがスタック載設台24eの下に配置された容器内に落下し、かつ/または後続の搬送手段64eがこのような落下するスタック12eを収容する容器を搬送するようになっていてよい。次いで、スタック載設台24eは、再び折り戻され、それによって次のスタック12eを形成することができる。搬送運動34eは、袋材供給手段26eが袋材ストランド16eをスタック形成のために連続的に引き渡すことができる程度に、十分に迅速である。スタッキング運動22eは駆動ユニット32eによって独立して駆動され、搬送運動34eは駆動ユニット32′eによって独立して駆動される。第4実施例におけるように、スタッキング装置10eの1実施態様では、スタック載設台24eは、重力66eの方向でスライド可能に支承されていてよい。
【0033】
図6は、第6実施例で、スタック12fを連続的に形成するためのスタッキング装置10fの袋材供給手段26fの概略図を示す。この袋材供給手段26fは、特に、制動手段86fを有していて、この制動手段86fが、少なくとも1つの運転状態において、袋材ストランド16fの少なくとも1つの袋材ストランド区分88fに、この袋材ストランド区分88fの運動方向92fに抗する少なくとも1つの力成分を有する制動力90fを加えるために設けられている点で、前記実施例による袋材供給手段26a−eとは異なっている。分離手段96fにより切り離された袋材ストランド区分88fが制御不能にスタック12f上またはスタック載設台24f上に落下することは、制動手段86fによって効果的に阻止され得る。袋材供給手段26fは、好適な形式で、前記実施例に記載された袋材供給手段26a−eの代わりに、スタッキング装置10a−e内に使用されてよい。
【0034】
袋材ストランド16fは、駆動される2つの搬送ローラ94f間で、供給方向70fで供給速度46fによりスタック形成領域62fに向かって搬送される。次いで、袋材ストランド16fは、周面にそれぞれ圧着カッタ98fを備えた回転する2つの分離手段96f間にガイドされる。分離手段96fは、袋材ストランド区分88fがスタック12fのための所望の袋材数に達すると直ちに、袋材ストランド16fから袋材ストランド区分88fを切り離す。
【0035】
制動手段86fはゴム引きの制動ローラ100fを有しており、これらの制動ローラ100fは、ベルト駆動装置102fを介して搬送ローラ94fと同じ周速度で駆動される。旋回金属薄板82fは、スタック12fが形成される図示の運転状態においてスタック形成位置104f内に位置している。前記実施例の旋回金属薄板82a−eとは異なり、旋回金属薄板82fはその位置に留まっている。例えば不良品の袋材18fを、スタッキング装置10fから取り除きたい場合、旋回金属薄板82fが、ここに図示していない排出位置に旋回せしめられ、この排出位置で、袋材ストランド区分88fが廃棄物容器に誘導される。
【0036】
制動ローラ100fは、スタック形成位置104fにおける旋回金属薄板82fに向き合う、袋材ストランド区分88fの側に間隔106fを保って配置されており、この間隔106fは、袋材18fの平均的な袋材厚さよりもやや小さい。従って、制動ローラ100fは、袋材ストランド区分88fの袋材18fを、制動ローラ100fの接触箇所108fで圧着力により旋回金属薄板82fに向かって押し付ける。制動ローラ100fがゴム引きされていることにより、袋材厚さの変動は補正される。さらに、制動ローラ100fは間隔106fに向かってばね弾性的に支承されていてよい。制動ローラ100fと袋材ストランド区分88fとの間の圧着力によって発生する静摩擦に基づいて、制動ローラ100fは袋材ストランド区分88fに制動力90fを加えることができる。袋材ストランド区分88fが分離手段96fによって袋材ストランド16fから切り離された後で、袋材ストランド区分88fが重力66fによって加速されると、制動ローラ100fが袋材ストランド区分88fを制動力90fによって制動し、それによって袋材ストランド区分は、運動方向92fで搬送ローラ94fと同期して供給速度46fで移動する。袋材ストランド区分88fの移動速度が供給速度46fよりも遅くなった場合には、制動力90fはその方向を逆転させて、袋材ストランド区分88fを加速させることもできる。供給方向70fに作用する重力66fを有する図示の形態では、このようなケースは通常は発生しない。しかしながら、別の形態の袋材供給手段26fが使用されると、このようなケースが考えられる。袋材ストランド区分88fが袋材ストランド16fの供給速度46fとは異なる速度でスタック12f上に引き渡され得るようにしたい場合には、制動ローラ100fは、本発明の変化実施例により、搬送ローラ94fの駆動装置に依存しない駆動装置によって駆動され得る。また、スタック形成の時に、旋回金属薄板82fが前記実施例と同様に旋回運動で往復旋回せしめられるようになっていてもよい。この場合、制動手段86fは支承手段を有しており、この支承手段は、少なくとも袋材ストランド区分88fが袋材ストランド16fから分離されたときに、間隔106fが、制動ローラ100fが袋材ストランド区分88fに制動力90fを加えられる程度に十分小さくなるように、制動ローラ100fが旋回金属薄板82fの旋回運動と連動することを可能にする。
【符号の説明】
【0037】
10a,10b,10c,10d,10e,10f スタッキング装置
12a,12b,12c,12d,12e,12f スタック
14a 袋材列
16a,16c,16d,16e,16f 袋材ストランド
18a,18f 袋材
20a スタック積層方向
22a,22′a,22b,22c,22d,22e スタッキング運動
24a,24′a,24b,24′b,24c,24d,24e,24f スタック載設台
26a,26b,26c,26d,26e,26f 袋材供給手段
28a,28c,28d,28e スタック層
30a,30′a,30b,30′b,30c,30d,30e スタック搬送手段
32a 第1の駆動ユニット
32′a 第2の駆動ユニット
32b,32′b,32c,32′c,32d,32′d,32e,32′e 駆動ユニット
34a,34′a,34b,34c,34d,34e 搬送運動
36a,36′a,36b,36′b ストッパ手段
38a 制御ユニット
40a ストローク
42a 速度
44a スタック層28aの長さ
46a,46f 供給速度
48a スタック高さ
50a,50′a,50b,50′b スタック支持体
52a,52b 搬送方向
54b 軸受装置
56b 搬送領域
58c、60c ベルト部材
62a,62b,62c,62d,62f スタック形成領域
64a,64b,64c,64d,64e 後続の搬送ユニット、後続の搬送手段
66a,66b,66d,66e,66f 重力
68a 包装機械
70a,70f 供給方向
72a,72′a 循環するベルト
74a,74b スタック引き渡し位置
76a,76b,76d スライダ
78b リニアモータシステム
80b,80′b リニアモータ
82a,82b,82c,82d,82e,82f 旋回金属薄板
84a 旋回運動
86f 制動手段
88f 袋材ストランド区分
90f 制動力
92f 運動方向
94f 搬送ローラ
96f 分離手段
98f 圧着カッタ
100f 制動ローラ
102f ベルト駆動装置
104f スタック形成位置
106f 間隔
108f 接触箇所
図1
図2
図3
図4
図5
図6