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特許6307663液晶ディスプレイスクリーン、圧力測定方法、装置、プログラム、及び記録媒体
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6307663
(24)【登録日】2018年3月16日
(45)【発行日】2018年4月4日
(54)【発明の名称】液晶ディスプレイスクリーン、圧力測定方法、装置、プログラム、及び記録媒体
(51)【国際特許分類】
   G02F 1/1333 20060101AFI20180326BHJP
   G02F 1/1343 20060101ALI20180326BHJP
   G01L 5/00 20060101ALI20180326BHJP
   G06F 3/041 20060101ALI20180326BHJP
【FI】
   G02F1/1333
   G02F1/1343
   G01L5/00 101Z
   G06F3/041 600
   G06F3/041 412
【請求項の数】14
【全頁数】18
(21)【出願番号】特願2017-514777(P2017-514777)
(86)(22)【出願日】2015年9月24日
(65)【公表番号】特表2017-519252(P2017-519252A)
(43)【公表日】2017年7月13日
(86)【国際出願番号】CN2015090561
(87)【国際公開番号】WO2016173198
(87)【国際公開日】20161103
【審査請求日】2015年11月18日
(31)【優先権主張番号】201510213518.8
(32)【優先日】2015年4月30日
(33)【優先権主張国】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】513224180
【氏名又は名称】小米科技有限責任公司
【氏名又は名称原語表記】Xiaomi Inc.
(74)【代理人】
【識別番号】110000729
【氏名又は名称】特許業務法人 ユニアス国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】▲劉▼ 安▲ユ▼
(72)【発明者】
【氏名】李 国盛
(72)【発明者】
【氏名】江 忠▲勝▼
【審査官】 堀部 修平
(56)【参考文献】
【文献】 特開2010−085812(JP,A)
【文献】 中国特許出願公開第1916739(CN,A)
【文献】 特開2010−231783(JP,A)
【文献】 特開2010−170356(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G02F 1/1333
G01L 5/00
G02F 1/1343
G06F 3/041
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
制御チップにそれぞれ電気的接続された表示パネルとタッチパネルとを備え、前記表示パネルの上面が前記タッチパネルの下面に貼り合わせられ、
前記表示パネルは、下基板と、前記下基板に平行に相対するように設けられる上基板と、前記上基板および前記下基板から形成されたキャビティ内に封入された液晶層およびn(nは、正整数である)本の導線とを含み、前記キャビティ内には、さらに、突起するスペーサーアレイが含まれ、前記スペーサーアレイは、前記上基板の下面および前記下基板の上面のうちの少なくとも1つの面上に形成され、
前記キャビティ内の各導線の中部は、第1の導電端と第2の導電端とを含み、前記第1の導電端と前記第2の導電端とを接続するためのスイッチセクションが1つのスペーサーに相対し、
前記第1の導電端と前記第2の導電端は、対応する前記スペーサーが押下されていないとき、電気的非接続状態であり、
前記第1の導電端と前記第2の導電端は、対応する前記スペーサーが押下されたとき、電気的接続状態であり、
前記スペーサーが導電材料からなり、または、前記スペーサーの下面に導電材料が塗布されており、
前記スイッチセクションとは、前記第1の導電端と第2の導電端の遮断箇所により形成されたスイッチであり、
前記スイッチセクションが前記スペーサーに相対するとは、前記スペーサーが、所属基板に対面する基板上の写像面内に、スイッチセクションの同じ基板上での写像線分を含むことを指すことを特徴とする液晶ディスプレイスクリーン。
【請求項2】
前記スペーサーアレイは、i(iは、正整数であり、且つ、i≧n)行のスペーサーを含み、前記n本の導線は、前記キャビティ内に横方向分布され、且つ、導線のそれぞれは、1行のスペーサーの下に分布され、または、
前記スペーサーアレイは、j(jは、正整数であり、且つ、j≧n)のスペーサーを含み、前記n本の導線は、前記キャビティ内に縦方向分布され、且つ、導線のそれぞれは、1列のスペーサーの下に分布されることを特徴とする請求項1に記載の液晶ディスプレイスクリーン。
【請求項3】
前記n本の導線は、少なくとも2セットの導線を含み、
前記n本の導線が横方向分布である場合、各セットの導線における各スイッチセクションは、位置ずれるように、横方向における異なる位置に均一に分布され、
前記n本の導線が縦方向分布である場合、各セットの導線における各スイッチセクションは、位置ずれるように、縦方向における異なる位置に均一に分布されることを特徴とする請求項2に記載の液晶ディスプレイスクリーン。
【請求項4】
隣り合う導線の上に分布された2行のスペーサーは、隣り合い、もしくは所定行離間し、または、
隣り合う導線の上に分布された2列のスペーサーは、隣り合い、もしくは所定列離間することを特徴とする請求項2に記載の液晶ディスプレイスクリーン。
【請求項5】
単位面積での前記導線の本数は、所定閾値よりも大きくなり、前記所定閾値は、経験値または計算した数値であることを特徴とする請求項1乃至4のうちのいずれか一項に記載の液晶ディスプレイスクリーン。
【請求項6】
前記スペーサーは、導電材料からなり、または、
前記スペーサーの下面に導電材料が塗布されることを特徴とする請求項1に記載の液晶ディスプレイスクリーン。
【請求項7】
前記導線は、金属ワイヤであり、または、
前記スペーサーアレイが前記上基板の下面に形成されたとき、前記導線は、前記下基板の上面に設けられた1行もしくは1列の導電パターンであり、または、
前記スペーサーアレイが前記下基板の上面に形成されたとき、前記導線は、前記上基板の下面に設けられた1行もしくは1列の導電パターンであることを特徴とする請求項1に記載の液晶ディスプレイスクリーン。
【請求項8】
請求項1乃至7のうちのいずれか一項に記載の前記液晶ディスプレイスクリーンにおいて圧力の測定を行う圧力測定方法であって、
前記液晶ディスプレイスクリーンに作用する押圧操作が存在する場合、各導線における、前記第1の導電端と前記第2の導電端が電気的接続状態である際に生成された信号を採集するステップと、
前記信号の数を統計するステップと、
前記数に基づいて前記押圧操作の圧力値を特定するステップとを含み、
前記第1の導電端と前記第2の導電端は、前記押圧操作の制御により、電気的接続状態になることを特徴とする圧力測定方法。
【請求項9】
前記数に基づいて前記押圧操作の圧力値を特定するステップは、
予め設定された第1の対応関係から前記数に対応する第1の数値を検索し、前記第1の数値を前記押圧操作の圧力値として特定すること、または、
前記数に基づいて単位面積内での前記信号の密度を算出し、予め設定された第2の対応関係から前記密度に対応する第2の数値を検索し、前記第2の数値を前記押圧操作の圧力値として特定することを含むことを特徴とする請求項8に記載の圧力測定方法。
【請求項10】
請求項1乃至7のうちのいずれか一項に記載の前記液晶ディスプレイスクリーンにおいて圧力の測定を行う圧力測定装置であって、
前記液晶ディスプレイスクリーンに作用する押圧操作が存在する場合、各導線における、前記第1の導電端と前記第2の導電端が電気的接続状態である際に生成された信号を採集するように構成される信号採集モジュールと、
前記信号採集モジュールにより採集された前記信号の数を統計するように構成される数統計モジュールと、
前記数統計モジュールにより統計された前記数に基づいて前記押圧操作の圧力値を特定するように構成される圧力値特定モジュールとを備え、
前記第1の導電端と前記第2の導電端は、前記押圧操作の制御により、電気的接続状態になることを特徴とする圧力測定装置。
【請求項11】
前記圧力値特定モジュールは、
予め設定された第1の対応関係から前記数に対応する第1の数値を検索し、前記第1の数値を前記押圧操作の圧力値として特定するように構成される第1の特定サブモジュール、または、
前記数に基づいて単位面積内での前記信号の密度を算出し、予め設定された第2の対応関係から前記密度に対応する第2の数値を検索し、前記第2の数値を前記押圧操作の圧力値として特定するように構成される第2の特定サブモジュールを備えることを特徴とする請求項10に記載の圧力測定装置。
【請求項12】
請求項1乃至7のうちのいずれか一項に記載の前記液晶ディスプレイスクリーンと、
プロセッサと、
プロセッサの実行可能な指令を記憶するためのメモリとを備え、
前記プロセッサは、
前記液晶ディスプレイスクリーンに作用する押圧操作が存在する場合、各導線における、前記第1の導電端と前記第2の導電端が電気的接続状態である際に生成された信号を採集し、
前記信号の数を統計し、
前記数に基づいて前記押圧操作の圧力値を特定するように構成され、
前記第1の導電端と前記第2の導電端は、前記押圧操作の制御により、電気的接続状態になることを特徴とする圧力測定装置。
【請求項13】
プロセッサに実行されることにより、請求項8または9に記載の圧力測定方法を実現することを特徴とするプログラム。
【請求項14】
請求項13に記載のプログラムが記録された記録媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、表示技術分野に関し、特に液晶ディスプレイスクリーン、圧力測定方法装置、プログラム、及び記録媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
液晶ディスプレイスクリーン技術の発展につれて、液晶ディスプレイスクリーンが有する機能も多くなっており、例えば、圧力測定機能がある。
関連技術は、液晶ディスプレイスクリーンを提供し、当該液晶ディスプレイスクリーンは、制御チップにそれぞれ電気的接続された表示パネル、タッチパネルと、圧力センサを含む圧力膜材とを含み、圧力膜材の下面がタッチパネルの上面に貼り合わせられ、タッチパネルの下面が表示パネルの上面に貼り合わせられている。ユーザが液晶ディスプレイスクリーンを操作するとき、圧力膜材は、液晶ディスプレイスクリーンを操作する圧力値を取得して制御チップに送信可能であり、タッチパネルは、ユーザの操作位置を取得して制御チップに送信可能であり、制御チップは、受信された圧力値および操作位置を処理し、且つ、処理結果に基づいて、表示パネルが関連内容を表示するように制御する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかし、圧力膜材を設けて圧力値を測定することにより、液晶ディスプレイスクリーンの構造が複雑になるため、問題となる。それを解決すべく、本開示は、液晶ディスプレイスクリーン、圧力測定方法装置、プログラム、及び記録媒体を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本開示の実施例の第1の態様によれば、液晶ディスプレイスクリーンを提供する。前記液晶ディスプレイスクリーンは、制御チップにそれぞれ電気的接続された表示パネルとタッチパネルとを備え、前記表示パネルの上面が前記タッチパネルの下面に貼り合わせられ、
前記表示パネルは、下基板と、前記下基板に平行に相対するように設けられる上基板と、前記上基板および前記下基板から形成されたキャビティ内に封入された液晶層およびn(nは、正整数である)本の導線とを含み、前記キャビティ内には、さらに、突起するスペーサーアレイが含まれ、前記スペーサーアレイは、前記上基板の下面および前記下基板の上面のうちの少なくとも1つの面上に形成され、
前記キャビティ内の各導線の中部は、第1の導電端と第2の導電端とを含み、前記第1の導電端と前記第2の導電端とを接続するためのスイッチセクションが1つのスペーサーに相対し、
前記第1の導電端と前記第2の導電端は、対応する前記スペーサーが押下されていないとき、電気的非接続状態であり、
前記第1の導電端と前記第2の導電端は、対応する前記スペーサーが押下されたとき、電気的接続状態である。
【0005】
本開示の実施例の第2の態様によれば、圧力測定方法を提供する。前記圧力測定方法は、第1の態様に記載の前記液晶ディスプレイスクリーンに用いられ、
前記液晶ディスプレイスクリーンに作用する押圧操作が存在する場合、各導線における、前記第1の導電端と前記第2の導電端が電気的接続状態である際に生成された信号を採集するステップと、
前記信号の数を統計するステップと、
前記数に基づいて前記押圧操作の圧力値を特定するステップとを含み、
前記第1の導電端と前記第2の導電端は、前記押圧操作の制御により、電気的接続状態になる。
【0006】
本開示の実施例の第3の態様によれば、圧力測定装置を提供する。前記圧力測定装置は、第1の態様に記載の液晶ディスプレイスクリーンに用いられ、
前記液晶ディスプレイスクリーンに作用する押圧操作が存在する場合、各導線における、前記第1の導電端と前記第2の導電端が電気的接続状態である際に生成された信号を採集するように構成される信号採集モジュールと、
前記信号採集モジュールにより採集された前記信号の数を統計するように構成される数統計モジュールと、
前記数統計モジュールにより統計された前記数に基づいて前記押圧操作の圧力値を特定するように構成される圧力値特定モジュールとを備え、
前記第1の導電端と前記第2の導電端は、前記押圧操作の制御により、電気的接続状態になる。
【0007】
本開示の実施例の第4の態様によれば、圧力測定装置を提供する。前記圧力測定装置は、
第1の態様に記載の液晶ディスプレイスクリーンと、
プロセッサと、
プロセッサの実行可能な指令を記憶するためのメモリとを備え、
その中、前記プロセッサは、
前記液晶ディスプレイスクリーンに作用する押圧操作が存在する場合、各導線における、前記第1の導電端と前記第2の導電端が電気的接続状態である際に生成された信号を採集し、
前記信号の数を統計し、
前記数に基づいて前記押圧操作の圧力値を特定するように構成され、
前記第1の導電端と前記第2の導電端は、前記押圧操作の制御により、電気的接続状態になる。
本開示の実施例の第5の態様によれば、プロセッサに実行されることにより、本開示の実施例の第2の態様に記載の圧力測定方法を実現するプログラムを提供する。
本開示の実施例の第6の態様によれば、本開示の実施例の第5の態様に記載のプログラムが記録された記録媒体を提供する。
【発明の効果】
【0008】
本開示の実施例による技術案は、以下の格別な作用効果を含むことができる。
上基板と下基板とにより形成されたキャビティ内に導線を設け、キャビティ内の各導線の中部が第1の導電端と第2の導電端とを含み、且つ、第1の導電端と第2の導電端とを接続するためのスイッチセクションが1つのスペーサーに相対し、第1の導電端と第2の導電端が、対応するスペーサーが押下されていないとき電気的非接続状態であり、第1の導電端と第2の導電端が、対応するスペーサーが押下されたとき電気的接続状態であることにより、ユーザが液晶ディスプレイスクリーン上で押圧操作をトリガすると、スペーサーが押下されるため、その際、当該スペーサーに対応する導線における第1の導電端と第2の導電端は、当該スペーサーの連通の下で電気的接続状態になり、即ち、導線が導通状態になり、且つ、圧力値と導通状態である導線の数とが正相関関係を成す。したがって、導通状態である導線の数に基づいて圧力値を特定可能であり、圧力膜材を介した圧力値の測定による液晶ディスプレイスクリーンの構造の複雑化という問題を解決し、液晶ディスプレイスクリーンの構造を簡素化する効果を奏する。
上述した一般的な記述及び後続の詳細な記述は、単に例示的及び解釈的なものであり、本発明を制限できるものでないと理解されるべきである。
【図面の簡単な説明】
【0009】
ここでの図面は、明細書を構成する一部として見なされ、本開示に適した実施例を示し、かつ、明細書の文字記載とともに本開示の仕組みを解釈するために用いられる。
図1】一実施例による液晶ディスプレイスクリーンを示す模式図である。
図2A】一実施例による導線とスペーサーの位置模式図である。
図2B】一実施例によるスイッチセクションの第1種分布模式図である。
図2C】一実施例によるスイッチセクションの第2種分布模式図である。
図2D】一実施例による導線の模式図である。
図3】一実施例による圧力測定方法のフローチャートである。
図4】別の実施例による圧力測定方法のフローチャートである。
図5】一実施例による圧力測定装置を示すブロック図である。
図6】一実施例による圧力測定装置を示すブロック図である。
図7】一実施例による圧力測定のための装置のブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
次に、実施例を詳細に説明し、例示が図に示されている。以下の記述が図に係る場合、別途にて示さない限り、異なる図面における同じ数字は、同じまたは類似する要素を示す。以下の実施例に記述される実施形態は、本発明と一致する全ての実施形態を代表するとは限らない。逆に、それらは、添付の特許請求の範囲に記載されているように、本発明の一部の態様と一致する装置及び方法の例に過ぎない。
【0011】
図1は、一実施例による液晶ディスプレイスクリーンを示す模式図であり、当該液晶ディスプレイスクリーン100は、制御チップ110にそれぞれ電気的接続された表示パネル120およびタッチパネル130を備え、表示パネル120の上面がタッチパネル130の下面に貼り合わせられる。
【0012】
表示パネル120は、下基板121と、下基板121に平行に相対するように設けられる上基板122と、上基板122および下基板121から形成されたキャビティ内に封入された液晶層123およびn本の導線124とを含み、キャビティ内には、さらに、突起するスペーサーアレイ125が含まれ、スペーサーアレイ125は、上基板122の下面および下基板121の上面のうちの少なくとも1つの面上に形成され、nは正整数である。
【0013】
キャビティ内の各導線124の中部は、第1の導電端124aと第2の導電端124bとを備え、且つ、第1の導電端124aと第2の導電端124bとを接続するためのスイッチセクションが1つのスペーサーに相対する。
【0014】
第1の導電端124aと第2の導電端124bは、対応するスペーサーが押下されていないとき、電気的非接続状態であり、
第1の導電端124aと第2の導電端124bは、対応するスペーサーが押下されたとき、電気的接続状態である。
【0015】
このように、本開示に供される液晶ディスプレイスクリーンは、
上基板と下基板とにより形成されたキャビティ内に導線を設け、キャビティ内の各導線の中部が第1の導電端と第2の導電端とを含み、且つ、第1の導電端と第2の導電端とを接続するためのスイッチセクションが1つのスペーサーに相対し、第1の導電端と第2の導電端が、対応するスペーサーが押下されていないとき電気的非接続状態であり、第1の導電端と第2の導電端が、対応するスペーサーが押下されたとき電気的接続状態であることにより、ユーザが液晶ディスプレイスクリーン上で押圧操作をトリガすると、スペーサーが押下されるため、その際、当該スペーサーに対応する導線における第1の導電端と第2の導電端は、当該スペーサーの連通の下で電気的接続状態になり、即ち、導線が導通状態になり、且つ、圧力値と導通状態である導線の数とが正相関関係を成す。したがって、導通状態である導線の数に基づいて圧力値を特定可能であり、圧力膜材を介した圧力値の測定による液晶ディスプレイスクリーンの構造の複雑化という問題を解決し、液晶ディスプレイスクリーンの構造を簡素化する効果を奏する。
【0016】
図1に示すように、別の実施例による液晶ディスプレイスクリーン100は、制御チップ110にそれぞれ電気的接続された表示パネル120およびタッチパネル130を備え、表示パネル120の上面がタッチパネル130の下面に貼り合わせられる。
【0017】
その中、タッチパネル130は、ユーザによりタッチパネル130上でトリガされた押圧操作を受信し、当該押圧操作の操作情報を制御チップ110へ送信してもよい。制御チップ110は、当該操作情報を処理した後で、表示パネル120が関連内容を表示するように制御する。
【0018】
表示パネル120は、下基板121と、下基板121に平行に相対するように設けられる上基板122と、上基板122および下基板121から形成されたキャビティ内に封入された液晶層123およびn本の導線124とを備え、キャビティ内には、さらに、突起するスペーサーアレイ125が含まれ、スペーサーアレイ125は、上基板122の下面および下基板121の上面のうちの少なくとも1つの面上に形成され、nは正整数である。
【0019】
ある可能な実現方式では、下基板121は、TFT(Thin Film Transistor、薄膜トランジスタ)基板であってもよく、上基板122は、CF(Color Filter、カラーフィルタ)基板であってもよく、本実施例は、上基板122と下基板121に対して限定を行わない。
【0020】
本実施例では、下基板121と上基板122間に、液晶層123を封入するためのキャビティを形成する必要があるため、スペーサー(spacer)アレイ125を介して下基板121および上基板122を支持してキャビティを形成する必要がある。ただし、スペーサーアレイ125は、全部下基板121の上面に形成されてもよいし、全部上基板122の下面に形成されてもよいし、一部が下基板121の上面に形成され、一部が上基板122の下面に形成されてもよい。
【0021】
その中、スペーサーアレイ125の一部が下基板121の上面に形成され、一部が上基板122の下面に形成された場合、下基板121の上面に形成されたスペーサーアレイは、上基板122の下面に形成されたスペーサーアレイに相対するかずらしてもよい。本実施例は、それに対して限定しない。
【0022】
説明必要なことは、キャビティが液晶層123を封入するため、電圧制御での液晶の配向がスペーサーアレイ125におけるスペーサーの分布に影響されないようにすることで、表示効果を保証する。
【0023】
キャビティ内の各導線124の中部は、第1の導電端124aと第2の導電端124bとを含み、第1の導電端124aと第2の導電端124bとを接続するためのスイッチセクションは、1つのスペーサーに相対し、第1の導電端124aと第2の導電端124bは、対応するスペーサーが押下されていないとき、電気的非接続状態であり、第1の導電端124aと第2の導電端124bは、対応するスペーサーが押下されたとき、電気的接続状態である。
【0024】
ただし、スイッチセクションとは、第1の導電端124aと第2の導電端124bの遮断箇所により形成されたスイッチである。各導線124は、1つのスイッチセクションを含み、且つ、当該スイッチセクションは、1つのスペーサーに相対する。その中、スイッチセクションがスペーサーに相対するとは、スペーサーが、所属基板に対面する基板上の写像面内に、スイッチセクションの同じ基板上での写像線分を含むことを指す。例えば、スペーサーが下基板121の上面に形成された場合、スペーサーは、上基板122上の写像面内に、スイッチセクションの上基板122上での写像線分を含み、スペーサーが上基板122の下面に形成された場合、スペーサーは、下基板121上の写像面内に、スイッチセクションの下基板121上での写像線分を含む。図2Aに示すような導線とスペーサーの位置模式図を参照すると、図2Aに、スペーサーが上基板122の下面に形成された場合を例として説明する。
【0025】
表示パネル120の上面がタッチパネル130の下面に貼り合わせられるため、押圧操作がタッチパネル130上に作用するとき、表示パネル120における上基板122が押下され、これによりスペーサーが押下されてしまう。また、スペーサーが導電材料からなり、または、スペーサーの下面に導電材料が塗布されているため、対応するスペーサーが押下されたとき、第1の導電端124aと第2の導電端124bを連通でき、第1の導電端124a、スペーサーと第2の導電端124bは、電気的接続状態になる。その際、当該導線124と制御チップ110が回路を形成して、制御チップ110へ信号を送信する。対応するスペーサーが押下されていないとき、第1の導電端124aと第2の導電端124bがオフされ、第1の導電端124aと第2の導電端124bは、電気的非接続状態になる。その際、当該導線124は、制御チップ110へ信号を送信しない。
【0026】
キャビティ内にn本の導線124が含まれるため、単位面積での導線124の本数が所定閾値よりも大きくなるように、当該n本の導線124をキャビティ内に均一に分布する必要がある。これにより、ユーザが液晶ディスプレイスクリーン100上の如何なる位置に押圧操作を行っても、当該押圧操作の圧力値を測定することができる。ただし、所定閾値は、経験値または計算した数値であってもよい。本実施例は、それに対して限定しない。
【0027】
本実施例は、n本の導線をキャビティ内に均一に分布する方式を2通り提供する。その実現方式は、下記のようになる。
【0028】
第1種実現方式では、スペーサーアレイ125は、i行のスペーサーを含み、n本の導線124は、キャビティ内に横方向分布され、且つ、導線124のそれぞれは、1行のスペーサーの下に分布される。ただし、iは、正整数であり、且つi≧n。その際、隣り合う導線124の上に分布される2行のスペーサーは、隣り合うか、所定行離間する。
【0029】
その中、所定行は、固定行であり、例えば、第1本の導線124の上に分布されたスペーサーと第2本の導線124の上に分布されたスペーサーとが2行離間し、第2本の導線124の上に分布されたスペーサーと第3本の導線124の上に分布されたスペーサーとが2行離間する。しかし、非固定行であってもよい。例えば、第1本の導線124の上に分布されたスペーサーと第2本の導線124の上に分布されたスペーサーとが2行離間し、第2本の導線124の上に分布されたスペーサーと第3本の導線124の上に分布されたスペーサーとが4行離間する。本実施例は、それに対して限定しない。
【0030】
好ましくは、n本の導線124は、少なくとも2セットの導線124を含み、n本の導線124が横向分布である場合、各セットの導線124における各スイッチセクションは、位置ずれるように、横方向における異なる位置に均一に分布される。
【0031】
n本の導線124における各スイッチセクションが位置ずれるように横方向における異なる位置に均一に分布される場合、液晶ディスプレイスクリーン100にスイッチセクションが分布されていない領域が大面積で存在する可能性はあるため、ユーザの当該領域内での押圧操作の圧力値を測定できない。そこで、n本の導線124を少なくとも2セットに組み分けしてもよく、各セットの導線124における各スイッチセクションは、位置ずれるように横方向における異なる位置に均一に分布される。説明の便宜上、本実施例は、スイッチセクションをスイッチとして、少なくとも2セットの導線124の分布を例示して説明する。図2Bに示すようなスイッチセクションの第1種分布模式図を参照すると、図2Bに点線ボックスでスペーサーの写像面を示し、図2Bの左側では、隣り合う導線124の上に分布される2行のスペーサーが隣り合い、図2Bの右側では、隣り合う導線124の上に分布される2行のスペーサーが所定行離間する。また、所定行が1行と仮定する。
【0032】
第2種実現方式では、スペーサーアレイ125は、j行のスペーサーを含み、n本の導線124は、キャビティ内に縦方向分布され、且つ、導線124のそれぞれは、1列のスペーサーの下に分布され、jは、正整数であり、且つj≧n。その際、隣り合う導線124の上に分布される2列のスペーサーは、隣り合うか所定列離間する。
【0033】
ただし、所定行は、固定行であってもよいし、非固定行であってもよい。具体的な内容は、上記の記述を参照すればよく、ここで繰り返さない。
【0034】
同様に、n本の導線124における各スイッチセクションが位置ずれるように横方向における異なる位置に均一に分布される際に、液晶ディスプレイスクリーン100にスイッチセクションが分布されていない領域が大面積で存在する可能性があるため、ユーザの当該領域内での押圧操作の圧力値を測定できないという問題が回避されるように、本実施例では、n本の導線124は、少なくとも2セットの導線124を含み、n本の導線124が縦方向分布である場合、各セットの導線124における各スイッチセクションが位置ずれるように縦方向における異なる位置に均一に分布される。説明の便宜上、本実施例は、スイッチセクションをスイッチとして、少なくとも2セットの導線124の分布を例示して説明する。図2Cに示すようなスイッチセクションの第2種分布模式図を参照すると、図2Cに点線ボックスでスペーサーの写像面を示し、且つ、隣り合う導線124の上に分布される2列のスペーサーは、隣り合う。
【0035】
説明必要なことは、導線124は、金属ワイヤであり、または、スペーサーアレイ125が上基板122の下面に形成されたとき、導線124は、下基板121の上面に設けられた1行もしくは1列の導電パターンであり、または、スペーサーアレイ125が下基板121の上面に形成されたとき、導線124は、上基板122の下面に設けられる1行もしくは1列の導電パターンである。
【0036】
導電パターンは、上基板122または下基板121にエッチングされたパターンであってもよい。本実施例は、導電パターンの図形を限定しない。図2Dに示すような導線の模式図を参照すると、図2Dに、スペーサーアレイ125が下基板121の上面に形成されたとき、導線124が上基板122の下面に設けられた1行の導電パターンである場合を例として説明する。また、導電パターンがラインと仮定する。
【0037】
このように、本開示に供される液晶ディスプレイスクリーンは、
上基板と下基板とにより形成されたキャビティ内に導線を設け、キャビティ内の各導線の中部が第1の導電端と第2の導電端とを含み、且つ、第1の導電端と第2の導電端とを接続するためのスイッチセクションが1つのスペーサーに相対し、第1の導電端と第2の導電端が、対応するスペーサーが押下されていないとき電気的非接続状態であり、第1の導電端と第2の導電端が、対応するスペーサーが押下されたとき電気的接続状態であることにより、ユーザが液晶ディスプレイスクリーン上で押圧操作をトリガすると、スペーサーが押下されるため、その際、当該スペーサーに対応する導線における第1の導電端と第2の導電端は、当該スペーサーの連通の下で電気的接続状態になり、即ち、導線が導通状態になり、且つ、圧力値と導通状態である導線の数とが正相関関係を成す。したがって、導通状態である導線の数に基づいて圧力値を特定可能であり、圧力膜材を介した圧力値の測定による液晶ディスプレイスクリーンの構造の複雑化という問題を解決し、液晶ディスプレイスクリーンの構造を簡素化する効果を奏する。
【0038】
図3は、一実施例による圧力測定方法を示すフローチャートであり、当該圧力測定方法は、図1に示すような液晶ディスプレイスクリーンに用いられ、図3に示すように、当該圧力測定方法は、以下のステップを含む。
【0039】
ステップ301では、液晶ディスプレイスクリーンに作用する押圧操作が存在する場合、各導線における、第1の導電端と第2の導電端が電気的接続状態である際に生成された信号を採集し、第1の導電端と第2の導電端は、押圧操作の制御により、電気的接続状態になる。
【0040】
ステップ302では、信号の数を統計する。
【0041】
ステップ303では、数に基づいて押圧操作の圧力値を特定する。
【0042】
このように、本開示に供される圧力測定方法は、各導線における、第1の導電端と第2の導電端が電気的接続状態である際に生成された信号を採集し、第1の導電端と第2の導電端が押圧操作の制御の下で電気的接続状態であり、信号の数を統計し、数に基づいて押圧操作の圧力値を特定することにより、ユーザが液晶ディスプレイスクリーン上で押圧操作をトリガすると、スペーサーが押下されるため、その際、当該スペーサーに対応する導線における第1の導電端と第2の導電端は、当該スペーサーの連通の下で電気的接続状態になり、即ち、導線が導通状態になり、且つ、圧力値と導通状態である導線の数とが正相関関係を成す。したがって、導通状態である導線の数に基づいて圧力値を特定可能であり、圧力膜材を介した圧力値の測定による液晶ディスプレイスクリーンの構造の複雑化という問題を解決し、液晶ディスプレイスクリーンの構造を簡素化する効果を奏する。
【0043】
図4は、別の実施例による圧力測定方法を示すフローチャートであり、当該圧力測定方法は、図1に示すような液晶ディスプレイスクリーンに用いられ、図4に示すように、当該圧力測定方法は、下記のステップを含む。
【0044】
ステップ401では、液晶ディスプレイスクリーンに作用する押圧操作が存在する場合、各導線における、第1の導電端と第2の導電端が電気的接続状態である際に生成された信号を採集し、第1の導電端と第2の導電端は、押圧操作の制御の下で、電気的接続状態となる。
【0045】
ユーザが液晶ディスプレイスクリーン上に押圧操作を実行するとき、上基板が押下され、第1の導電端と第2の導電端とがスペーサーにより連通される。しかし、第1の導電端と第2の導電端が電気的接続状態であるとき、導線に信号が発生するため、液晶ディスプレイスクリーンにおける制御チップは、各導線で発生した信号を採集することができる。
【0046】
ステップ402では、信号の数を統計する。
【0047】
ユーザが押圧操作を実行する圧力値が大きければ、第1の導電端と第2の導電端を連通するスペーサーが多くなり、信号を生成する導線も多くなるため、生成された信号の数に基づいて圧力値を特定することができる。
【0048】
ステップ403では、予め設定された第1の対応関係から数に対応する第1の数値を検索し、第1の数値を押圧操作の圧力値として特定し、または、数に基づいて単位面積内での信号の密度を算出し、予め設定された第2の対応関係から密度に対応する第2の数値を検索し、第2の数値を押圧操作の圧力値として特定する。
【0049】
第1種実現方式では、第1の対応関係を予め設定してもよく、当該第1の対応関係は、信号の数と圧力値間の対応関係を含み、統計により信号の数が取得された後で、当該数に基づいて第1の対応関係から対応する圧力値を検索することができる。その中、1つの数が1つの圧力値に一意に対応してもよいし、1つの数の区間が1つの圧力値に一意に対応してもよい。本実施例は、それに対して限定しない。
【0050】
第2種実現方式では、第2の対応関係を予め設定してもよく、当該第2の対応関係は、信号の密度と圧力値間の対応関係を含み、統計により信号の数が取得された後で、当該数に基づいて信号の密度を算出し、第2の対応関係から対応する圧力値を検索することができる。その中、1つの密度が1つの圧力値に一意に対応してもよいし、1つの密度区間が1つの圧力値に一意に対応してもよい。本実施例は、それに対して限定しない。
【0051】
その中、数に基づいて単位面積内での信号の密度を算出するステップは、
1)各信号の位置を取得することと、
2)あらゆる位置からなる生成領域の面積を算出することと、
3)数を面積で除算し、単位面積内での信号の密度を取得することとを含む。
【0052】
導線を分布するとき、各導線の位置を記録するため、液晶ディスプレイスクリーンは、信号を送信する導線を特定し、当該導線の位置に基づいて信号の位置を特定し、あらゆる位置を組み合わせて生成領域を形成してもよい。当該生成領域は、押圧操作の押圧領域である。さらに、信号の数を生成領域の面積で除算し、単位面積内での信号の密度を取得する。
【0053】
このように、本開示に供される圧力測定方法は、各導線における、第1の導電端と第2の導電端が電気的接続状態である際に生成された信号を採集し、第1の導電端と第2の導電端が押圧操作の制御の下で電気的接続状態であり、信号の数を統計し、数に基づいて押圧操作の圧力値を特定することにより、ユーザが液晶ディスプレイスクリーン上で押圧操作をトリガすると、スペーサーが押下されるため、その際、当該スペーサーに対応する導線における第1の導電端と第2の導電端は、当該スペーサーの連通の下で電気的接続状態になり、即ち、導線が導通状態になり、且つ、圧力値と導通状態である導線の数とが正相関関係を成す。したがって、導通状態である導線の数に基づいて圧力値を特定可能であり、圧力膜材を介した圧力値の測定による液晶ディスプレイスクリーンの構造の複雑化という問題を解決し、液晶ディスプレイスクリーンの構造を簡素化する効果を奏する。
【0054】
また、数に基づいて単位面積内での信号の密度を算出し、予め設定された第2の対応関係から密度に対応する第2の数値を検索し、第2の数値を押圧操作の圧力値として特定することで、圧力値の正確性が向上できる。
【0055】
図5は、一実施例による圧力測定装置を示すブロック図であり、当該圧力測定装置は、図1に示すような液晶ディスプレイスクリーンに用いられ、図5に示すように、当該圧力測定装置は、信号採集モジュール510と、数統計モジュール520と、圧力値特定モジュール530とを備える。
【0056】
当該信号採集モジュール510は、液晶ディスプレイスクリーンに作用する押圧操作が存在する場合、各導線における、第1の導電端と第2の導電端が電気的接続状態である際に生成された信号を採集するように構成され、第1の導電端と第2の導電端は、押圧操作の制御により、電気的接続状態になる。
【0057】
当該数統計モジュール520は、信号採集モジュール510により採集された信号の数を統計するように構成される。
【0058】
当該圧力値特定モジュール530は、数統計モジュール520により統計された数に基づいて押圧操作の圧力値を特定するように構成される。
【0059】
このように、本開示に供される圧力測定装置、各導線における、第1の導電端と第2の導電端が電気的接続状態である際に生成された信号を採集し、第1の導電端と第2の導電端が押圧操作の制御の下で電気的接続状態であり、信号の数を統計し、数に基づいて押圧操作の圧力値を特定することにより、ユーザが液晶ディスプレイスクリーン上で押圧操作をトリガすると、スペーサーが押下されるため、その際、当該スペーサーに対応する導線における第1の導電端と第2の導電端は、当該スペーサーの連通の下で電気的接続状態になり、即ち、導線が導通状態になり、且つ、圧力値と導通状態である導線の数とが正相関関係を成す。したがって、導通状態である導線の数に基づいて圧力値を特定可能であり、圧力膜材を介した圧力値の測定による液晶ディスプレイスクリーンの構造の複雑化という問題を解決し、液晶ディスプレイスクリーンの構造を簡素化する効果を奏する。
【0060】
図6は、一実施例による圧力測定装置を示すブロック図であり、当該圧力測定装置は、図1に示すような液晶ディスプレイスクリーンに用いられ、図6に示すように、当該圧力測定装置は、信号採集モジュール610と、数統計モジュール620と、圧力値特定モジュール630とを備える。
【0061】
当該信号採集モジュール610、液晶ディスプレイスクリーンに作用する押圧操作が存在する場合、各導線における、第1の導電端と第2の導電端が電気的接続状態である際に生成された信号を採集するように構成され、第1の導電端と第2の導電端は、押圧操作の制御により、電気的接続状態になる。
【0062】
当該数統計モジュール620は、信号採集モジュール610により採集された信号の数を統計するように構成される。
【0063】
当該圧力値特定モジュール630は、数統計モジュール620により統計された数に基づいて押圧操作の圧力値を特定するように構成される。
【0064】
好ましくは、圧力値特定モジュール630は、第1の特定サブモジュール631または第2の特定サブモジュール632を備え、
当該第1の特定サブモジュール631は、予め設定された第1の対応関係から数に対応する第1の数値を検索し、第1の数値を押圧操作の圧力値として特定するように構成され、または、
当該第2の特定サブモジュール632は、数に基づいて単位面積内での信号の密度を算出し、予め設定された第2の対応関係から密度に対応する第2の数値を検索し、第2の数値を押圧操作の圧力値として特定するように構成される。
【0065】
このように、本開示に供される圧力測定装置、各導線における、第1の導電端と第2の導電端が電気的接続状態である際に生成された信号を採集し、第1の導電端と第2の導電端が押圧操作の制御の下で電気的接続状態であり、信号の数を統計し、数に基づいて押圧操作の圧力値を特定することにより、ユーザが液晶ディスプレイスクリーン上で押圧操作をトリガすると、スペーサーが押下されるため、その際、当該スペーサーに対応する導線における第1の導電端と第2の導電端は、当該スペーサーの連通の下で電気的接続状態になり、即ち、導線が導通状態になり、且つ、圧力値と導通状態である導線の数とが正相関関係を成す。したがって、導通状態である導線の数に基づいて圧力値を特定可能であり、圧力膜材を介した圧力値の測定による液晶ディスプレイスクリーンの構造の複雑化という問題を解決し、液晶ディスプレイスクリーンの構造を簡素化する効果を奏する。
【0066】
また、数に基づいて単位面積内での信号の密度を算出し、予め設定された第2の対応関係から密度に対応する第2の数値を検索し、第2の数値を押圧操作の圧力値として特定することで、圧力値の正確性が向上できる。
【0067】
上述した実施例における装置について、各モジュールが操作を実行する具体的な方式が、既に当該方法に関する実施例で詳細に記述されたため、ここで詳しく説明しない。
【0068】
本開示の一実施例は、本開示に供される圧力測定方法を実現可能な圧力測定装置を提供する。当該圧力測定装置は、図1に示すような液晶ディスプレイスクリーンと、プロセッサと、プロセッサの実行可能な指令を記憶するためのメモリとを備え、
ただし、プロセッサは、
液晶ディスプレイスクリーンに作用する押圧操作が存在する場合、各導線における、第1の導電端と第2の導電端が電気的接続状態である際に生成された信号を採集し、
信号の数を統計し、
数に基づいて押圧操作の圧力値を特定するように配置され、
第1の導電端と第2の導電端は、押圧操作の制御により電気的接続状態になる。
【0069】
図7は、一実施例による圧力測定装置700を示すブロック図である。例えば、装置700は、携帯電話、コンピュータ、デジタル放送端末、メッセージ送受信機器、ゲームコンソール、タブレットデバイス、医療設備、フィットネス機器、PDAなどのような、液晶ディスプレイスクリーンを含む機器であってもよい。
【0070】
図7を参照すると、装置700は、以下の1つ又は複数のユニット、すなわち、処理ユニット702、メモリ704、電源ユニット706、マルチメディアユニット708、オーディオユニット710、入力・出力(I/O)インターフェース712、センサユニット714及び通信ユニット716を備えてもよい。
【0071】
処理ユニット702は通常、装置700の全般操作、例えば、表示、電話発呼、データ通信、カメラ操作及び記録操作に関連する操作を制御する。処理ユニット702は、前記方法のステップの全部又は一部を実行するように、指令を実行する1つ又は複数のプロセッサ718を備えてもよい。また、処理ユニット702は、処理ユニット702と他のユニットとの間の相互作用を容易にするように、1つ又は複数のモジュールを備えてもよい。例えば、処理ユニット702は、マルチメディアユニット708と処理ユニット702との間の相互作用を容易にするように、マルチメディアモジュールを備えてもよい。
【0072】
メモリ704は、装置700での操作をサポートするために、各種別のデータを記憶するように構成される。これらデータの例示は、装置700で操作する如何なるアプリケーションプログラムまたは方法の指令、連絡人データ、電話帳データ、メッセージ、ピクチャ、ビデオなどを含む。メモリ704は、如何なる種別の揮発性もしくは不揮発性記憶デバイスまたはそれらの組合せ、例えば、静的ランダムアクセスメモリ(SRAM)、電気的に消去可能なプログラマブル読み出し専用メモリ(EEPROM)、消去可能なプログラマブル読み出し専用メモリ(EPROM)、プログラマブル読み出し専用メモリ(PROM)、読み出し専用メモリ(ROM)、磁気メモリ、フラッシュメモリ、磁気ディスクまたは光ディスクによって実現されてもよい。
【0073】
電源ユニット706は、装置700のユニットのそれぞれに対して電力を供給する。電源ユニット706は、電源管理システム、1つまたは複数の電源、並びに、装置700用の電力を生成、管理及び配分に関する他のユニットを含んでも良い。
【0074】
マルチメディアユニット708は、前記装置700とユーザとの間に1つの出力インターフェースを供給するスクリーンを備える。一部の実施例では、液晶ディスプレイスクリーンは、表示パネル(LCD)およびタッチパネル(TP)を含んでも良い。液晶ディスプレイスクリーンは、タッチパネルを含む場合、ユーザからの入力信号を受信するように、タッチスクリーンとして実現されてもよい。タッチパネルは、タッチ、スライドおよびタッチパネルでのジェスチャーを感知するように、1つまたは複数のタッチセンサを含む。前記タッチセンサは、タッチまたはスライド動作の境界を感知するだけではなく、前記タッチまたはスライド操作と関連する持続時間および圧力をさらに検出することができる。一部の実施例では、マルチメディアユニット708は、1つのフロントカメラおよび/またはバックカメラを含む。装置700が操作モード、例えば、撮像モードまたはビデオモードにあるとき、フロントカメラおよび/またはバックカメラは、外部のマルチメディアデータを受信することができる。フロントカメラおよびバックカメラのそれぞれは、1つの固定の光学レンズシステムであってもよいし、焦点距離および光学ズーム能力を有するものであっても良い。
【0075】
オーディオユニット710は、オーディオ信号を出力および/または入力するように構成される。例えば、オーディオユニット710は、1つのマイク(MIC)を備え、装置700が操作モード、例えば、発呼モード、記録モードおよび音声識別モードにあるとき、マイクは、外部オーディオ信号を受信するように構成される。受信されたオーディオ信号は、さらに、メモリ704に記憶される、または、通信ユニット716を介して送信されることができる。一部の実施例では、オーディオユニット710は、さらに、オーディオ信号を出力するためのスピーカをさらに備える。
【0076】
I/Oインターフェース712は、処理ユニット702とペリフェラルインターフェースモジュールとの間でインターフェースを供給するものであり、前記ペリフェラルインターフェースモジュールは、キーボード、クリックホイール、ボタンなどであってもよい。これらボタンは、ホームページボタン、ボリュームボタン、起動ボタンおよびロックボタンを含んでも良いが、それらに限定されない。
【0077】
センサユニット714は、いろんな方面での状態推定を装置700に供給するための1つ又は複数のセンサを含む。例えば、センサユニット714は、装置700のオン/オフ状態、ユニットの相対位置を検出することができ、例えば、前記ユニットが装置700のディスプレイおよびテンキーである。センサユニット714は、さらに、装置700または装置700の1つのユニットの位置変更、ユーザと装置700との接触の存在もしくは不存在、装置700の方位もしくは加速/減速および装置700の温度変化をさらに検出することができる。センサユニット714は、如何なる物理的接触がないとき、近傍にある物体の存在を検出するための近接センサを含んでも良い。センサユニット714は、さらに、イメージングアプリケーションに使用される光センサ、例えばCMOSまたはCCD画像センサを含んでも良い。一部の実施例では、当該センサユニット714は、さらに、加速度センサ、ジャイロセンサ、磁気センサ、圧力センサまたは温度センサを含んでも良い。
【0078】
通信ユニット716は、装置700と他の機器間の無線または有線方式の通信が便利になるように構成される。装置700は、通信規格に基づく無線ネットワーク、例えば、WiFi、2Gもしくは3G、またはそれらの組合せにアクセスすることができる。ある実施例では、通信ユニット716は、外部ブロードキャスト管理システムからのブロードキャスト信号またはブロードキャスト関連情報をブロードキャストチャネルを介して受信する。ある実施例では、前記通信ユニット716は、短距離通信を容易にするように、ニアフィールド通信(NFC)モジュールをさらに備える。例えば、NFCモジュールでは、無線周波数識別(RFID)技術、赤外データ協会(IrDA)技術、超広帯域(UWB)技術、ブルートゥース(登録商標)(BT)技術および他の技術によって実現されてもよい。
【0079】
実施例では、装置700は、上記方法を実行するための1つ又は複数の特定用途向け集積回路(ASIC)、デジタル信号プロセッサ(DSP)、デジタル信号処理デバイス(DSPD)、プログラマブルロジックデバイス(PLD)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサまたは他の電子部品によって実現されてもよい。
【0080】
実施例では、指令を含む非一時的コンピュータ読み取り可能な記憶媒体、例えば、指令を含むメモリ704をさらに提供し、上記指令が装置700のプロセッサ718によって実行されることで上述した方法を実施させることができる。例えば、前記非一時的コンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、ROM、ランダムアクセスメモリ(RAM)、CD−ROM、磁気テープ、フロッピー(登録商標)ディスクおよび光データ記憶機器などであっても良い。
【0081】
当業者は明細書を考慮し、ここに公開された開示を実践した後、本開示の他の実施案を容易に想到する。本願は、本開示の如何なる変形、用途または適合もカバーすることを意図する。これら変形、用途または適合は、本開示の一般的な仕組みに従い、かつ、本開示に公開されていない当分野における公知常識または慣用技術手段を含む。明細書および実施例は単なる例示と見なされ、本開示の本当の範囲および思想は添付の特許請求の範囲によって与えられる。
【0082】
本開示が以上で記述されて図面に示された精確な構造に限定されるものでなく、その要旨を逸脱しない範囲でいろんな補正や変更も可能であることは理解されるべきである。本開示の範囲は、添付する特許請求の範囲のみによって限定される。
【0083】
本発明は、出願番号が201510213518.8であり、出願日が2015年04月30日である中国特許出願を基に提出するものであり、当該中国特許出願の優先権を主張し、当該中国特許出願の全ての内容は、参照のため本願に援用される。
図1
図2A
図2B
図2C
図2D
図3
図4
図5
図6
図7