特許第6307718号(P6307718)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6307718
(24)【登録日】2018年3月23日
(45)【発行日】2018年4月11日
(54)【発明の名称】油脂類を含む泡立つ洗浄剤組成物
(51)【国際特許分類】
   A61K 8/39 20060101AFI20180402BHJP
   A61K 8/44 20060101ALI20180402BHJP
   A61K 8/92 20060101ALI20180402BHJP
   A61K 8/37 20060101ALI20180402BHJP
   A61K 8/31 20060101ALI20180402BHJP
   A61Q 19/10 20060101ALI20180402BHJP
   A61Q 1/14 20060101ALI20180402BHJP
   A61Q 5/02 20060101ALI20180402BHJP
   C11D 1/06 20060101ALI20180402BHJP
   C11D 1/90 20060101ALI20180402BHJP
   C11D 1/04 20060101ALI20180402BHJP
   C11D 3/20 20060101ALI20180402BHJP
【FI】
   A61K8/39
   A61K8/44
   A61K8/92
   A61K8/37
   A61K8/31
   A61Q19/10
   A61Q1/14
   A61Q5/02
   C11D1/06
   C11D1/90
   C11D1/04
   C11D3/20
【請求項の数】3
【全頁数】12
(21)【出願番号】特願2015-201516(P2015-201516)
(22)【出願日】2015年9月18日
(65)【公開番号】特開2017-57187(P2017-57187A)
(43)【公開日】2017年3月23日
【審査請求日】2016年3月29日
(73)【特許権者】
【識別番号】502105845
【氏名又は名称】香栄化学株式会社
(72)【発明者】
【氏名】杉崎 誉
(72)【発明者】
【氏名】間仲 博
【審査官】 松元 麻紀子
(56)【参考文献】
【文献】 特開2005−239616(JP,A)
【文献】 特開平09−227358(JP,A)
【文献】 特開2011−153167(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61K 8/39
A61K 8/31
A61K 8/37
A61K 8/44
A61K 8/92
A61Q 1/14
A61Q 5/02
A61Q 19/10
C11D 1/04
C11D 1/06
C11D 1/90
C11D 3/20
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
アルキルエーテルカルボン酸塩とアルキルエーテルカルボン酸塩に対して5質量%〜50質量%の両性界面活性剤とを併用し、
両性界面活性剤は、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタインであり、
更には1質量%以上30質量%以下の液状の油脂類を含み、
液状の油脂類は、液状動植物油及び/又は植物油由来の炭化水素であり、
身体洗浄剤、頭皮洗浄剤、毛髪洗浄剤、シャンプー、洗顔剤のいずれか1種以上に用いられることを特徴とする身体に関わる泡立つ洗浄剤組成物。
【請求項2】
常温で水に溶けるアルキル基を有する糖誘導体を含み、天然由来の液状の油脂類を3質量%以上含むことを特徴とする請求項1記載の洗浄剤。
【請求項3】
質量%以上の塩類を含むことを特徴とする請求項1記載の洗浄剤。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
液状の天然油脂類を高濃度に含み、優れた洗浄性と起泡性を有する安全性が高く、環境に優しい身体に関わる洗浄剤に関する。
【背景技術】
【0002】
環境に優しい、天然でサステイナブルな洗浄剤として脂肪酸石鹸は広く使用されている。
【0003】
脂肪酸石鹸は動植物油を水素添加して得られる硬化動植物油を鹸化して得られる。また硬化ヤシ油などの短鎖の脂肪酸石鹸などは洗浄剤の起泡剤として多く使用されている。また古くは比較的安価で飽和脂肪酸含量の多い牛脂を直接鹸化した石鹸も使われていた。
【0004】
最近、植物油ブームもあり、植物油を直接鹸化した植物油石鹸が市販されている。しかしこれら不飽和脂肪酸を多く含む石鹸は、泡立ちが極端に劣り、中性から酸性下では水に溶け難くなり洗浄力も低下すると言う欠点を有している。
【0005】
アルキルエーテルカルボン酸塩は石鹸類似の構造で炭素、水素、酸素分子とだけからなり、無公害で、洗浄力に優れ、皮膚に対する刺激も少ない界面活性剤として注目されている。酸性下でも泡立つと言う利点を有するものの、一般的な起泡剤に比べて、泡立ちに劣るという欠点を有している。
【0006】
動植物油は洗浄剤に多く使われている。また、ツバキ油はシャンプーに使用されている。洗顔、ボディーシャンプーには馬油、オリーブ油などが使われている。植物油は毛髪に浸透して、毛髪の修復剤として、また艶出し、整髪などの目的にも使われる。植物油、炭化水素油は肌に塗布して、皮膚からの水分の蒸散を抑えて、肌の乾燥を抑える目的で使われている。しかしこれらの液状の油脂類の添加は泡立ちを大きく阻害するため、これらの使用量は1%以下の微量である。
【0007】
ホームケア用の洗浄剤には植物油、精油など、汚れを落とすための溶剤として使用する例を見るが、身体に関わる洗浄剤に使用される例はない。
【0008】
近年、メイクアップ化粧料、ヘアケア製品に、持続性、感触改良を目的にシリコーンなどが多く使用されるようになり、落ち難い汚れを落とす洗浄剤の研究が盛んに行われている。最近では液晶メイク落としが注目されているものの泡立たないなど十分なものではない(特許文献1)。
【0009】
落ち難い汚れを落とすには、この汚れを溶解する溶剤を使用するのが通例であるが、身体に関わる洗浄剤に洗浄力を増強する目的で動植物油を多く配合した例を見ない。
【0010】
洗浄剤に油脂類を配合すると極端に泡立ちの低下する事が良く知られている。これを改善する技術として、アシル化イヌリンを併用することにより、洗浄剤に油を配合出来る方法が報告(技術文献1)されている。
【0011】
アニオン含量が7.7%以上で、球晶を有してせん断減粘性を示す組成物には、水に不溶の成分を配合出来るとしている(特許文献2)。この方法はせん断減粘性を利用して、油を分散するもので、起泡性、洗浄性の改善技術という表現は為されていない。
【0012】
この特許に関連して、トリデシルエーテルサルフェート、両性界面活性剤、アルキルアマイド、塩類を含む組成物(Solvay製 ミラケア365)が市販されているが、特段に泡立ち、洗浄力に優れた洗浄基剤では無い。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0013】
【特許文献1】特開平2004−2292
【特許文献2】特表2007−532765
【技術文献】
【0014】
技術文献 Preprint 24th IFSCC congress osaka JAPAN
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0015】
環境に優しい、安全で、洗浄性に優れた、泡立つ身体に関わる洗浄剤が望まれている。環境に優しい、安全性の高い石鹸、アルキルエーテルカルボン酸塩を主として含み、更には肌、毛髪に有用な液状油脂を含んだ、洗浄性に優れ、泡立つ洗浄剤が望まれている。
【0016】
液状油石鹸、アルキルエーテルカルボン酸塩は洗浄力が優れるものの、泡立ちが悪いと言う欠点を有している。特に中性、酸性領域では泡立ち、洗浄力が極端に低下する。主として液状油石鹸、アルキルエーテルカルボン酸塩からなり、泡立ちに優れ、洗浄力に優れた洗浄剤が望まれている。
【問題を解決するための手段】
【0017】
上記課題を解消すべく、鋭意検討した所、アルキルエーテルカルボン酸塩に特定の両性活性剤と組み合わせる事によってのみ、優れた泡立ちを示し、低濃度でも泡立つことを見出した。更には特に落とし難いシリコーンなどの洗浄性に優れている事を見出した。更にアルキルエーテルカルボン酸塩、両性界面活性剤に、液状油石鹸を併用しても泡立ち、洗浄性を損なうことなく使用できる事を見出した。また液状油脂類を配合しても優れた泡立ち性は維持され、洗浄性にも優れていた。更に高濃度の植物油を配合しても、APG、ショ糖エステルを所定量配合する事により優れた泡立ちを維持出来る事を見出した。更には食塩などの各種塩類を配合しても泡立ちが維持されることを見出して、上記課題を解決しうる本発明を完成した。
【発明の効果】
【0018】
本発明洗浄剤組成物は環境に優しく、毛髪、皮膚を傷めずに心地よく洗浄することが出来て、更には肌、毛髪を健常にする身体に関わる洗浄剤を作ることが出来る。
【発明を実施するための形態】
【0019】
本発明で言う身体に関わる洗浄剤とは身体、顔、頭、手、足などの洗浄料、更には落ち難い汚れ専用の洗浄剤、例えば毛穴汚れ、毛髪にこびりついたシリコーン、整髪用樹脂汚れなどの洗浄剤、または身体のマッサージ、頭皮のマッサージと洗浄を兼用するものなどをいう。
【0020】
本発明でいうアルキルエーテルカルボン酸塩は、ポリオキシエチレンアルキルエーテルとモノクロル酢酸ソーダ反応法、直接酸化法などで合成される。本発明アルキルエーテルカルボン酸塩はこれ等合成法に関係なく使用できる。アルキル鎖長は炭素数8から16、エチレンオキシド鎖長は2から10程度が好ましい。更に好ましくは炭素数8−14、ポリオキシエチレン鎖長は2−6である。この範囲を超えると泡立ち、洗浄性が悪くなる。
【0021】
本発明でいう両性界面活性剤とは炭素数8−14のアルキルアミンとモノクロル酢酸とから得られる両性界面活性剤でラウロアンフォアセテート、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタインである。
【0022】
アルキルエーテルカルボン酸塩に対するこれら両性界面活性剤の配合比率は両性界面活性剤がアルキルエーテルカルボン酸塩に対して5%〜50%である。5%以下では泡立ちへの寄与が十分では無く、50%以上では洗浄力が低下する。好ましくは10%から40%である。
【0023】
本発明で言う液状油石鹸とはオレイン酸、イソステアリン酸、ウンデシレン酸、セバシン酸などの液状の天然脂肪酸アルカリ塩、または植物油を直接鹸化して得られるものを言う。植物油石鹸の作り方はいろいろあるが、作り方に関係なく使用できる。またアルカリの種類は苛性ソーダ、苛性カリウム、モノエタノールアミン、トリエタノールアミン、塩基性アミノ酸など自由に使用できる。
【0024】
液状油石鹸のエーテルカルボン酸塩に対する配合比率は0.5〜40%で、好ましくは1−30%である。この範囲を超えると洗浄力、起泡力が低下する。本発明でいう液状油脂類とはオリーブ油、サフラワー油、マカデミアンナッツ油、ホホバ油、菜種油、馬油などの液状動植物油、バイオで作られた植物油由来の炭化水素、例えばシュガースクワラン(日光ケミカルズ製)、NEOSSANCE HEMISQUALANE(日光ケミカルズ製)などである。配合量は1%以上で、3%以上では脂肪酸の糖エステルを併用すると3%以上使用できる。使用の限度に制限は無いが30%以下であることが好ましい。
【0025】
本発明でいう水溶性のアルキル基を有する糖誘導体とは短鎖の糖骨格を有し、ここにアルキルを付けて界面活性剤としたものをいう。これら界面活性剤でアルキルグルコシド、ショ糖脂肪酸エステルが汎用されており、これらを使用することが好ましい。これらのアルキル鎖長は界面活性を有する6から16である。これらの使用量に制限するものでは無いが、液状油脂類による泡立ち低下を抑える最低量が好ましい。多いと洗浄力が低下する。実際には10%以下が好ましい。本発明では上記の界面活性剤、油脂類に限定せず、身体に関わる洗浄剤に使用されている界面活性剤、油脂類、水溶性高分子、シリコーン類、コンディショナーなど自由に配合出来る。
【0026】
界面活性剤ではPOE付加型ノニオン界面活性剤、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ラウリン酸カリウム、ミリスチン酸カリウムなど、更にコンディショナーとして使用されるカチオン界面活性剤、両性界面活性剤、増粘剤として使用されるアルキロールアマイド、アミンオキシドなどがある。
【0027】
油脂類ではワックス、硬化植物油など、コンディショナーとしてはタンパク加水分解物、タンパク加水分解物の脂肪酸エステルなどが使用される。水溶性高分子にはヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、キサンタンガムなど、コンディショナーとして使用されるカチオン化セルロース(ポリクオタニウム−10)を初めとした各種カチオン性の高分子物質、グリセリン、ソルビトール、マルチトール、プロピレングリコールなどのポリオール類、セタノール、ラウリルアルコール、ミリスチルアルコールなどの高級アルコール、エタノール、イソプロピルアルコールなどの低級アルコール、各種の抗菌剤、防腐剤、キレート剤、還元剤、酸化剤などを使用できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【実施例1】
【0028】
起泡力の優れたアルキルエーテルサルフェート塩を対象にして、アルキルエーテルカルボン酸塩の両性界面活性剤の配合効果、植物油添加の効果を調べた。
(試料)
【0029】
試料名を化粧品成分表示で示す。
ラウレス3カルボン酸ナトリウム(略称AEC)、ラウレス3硫酸ナトリウム(略称AES)、ラウリルベタイン(略称AMP1)、コカミドプロピルベタイン(略称AMP2)、ラウロアンホ酢酸ナトリウム(略称AMP3)、ココベタイン(略称AMP4)、オレイン酸ナトリウム(略称SOAP)、モノラウリン酸ショ糖エステル(略号:ショ糖エステル)、ラウリルポリグルコシド(略号:APG)
(洗浄剤の作成)
【0030】
処方は表1に示した。成分は100%の原体を使用して、この量の割合を%で示した。ここに精製水を加えると100%になる。
200ccビーカーに使用成分を秤り取り、加温して均一に溶解した後、室温で良く混合して作成した。
(泡立ち試験法)
【0031】
1%水溶液を50cc試験管に10cc採り、これを密栓して手振りで泡立てた。最も泡立ちの良かった試料を肉眼で◎とし、以下○、△、×(泡立たない)の4段階評価とした。
(洗浄試験法)
試験片の作成
【0032】
市販のポリエチレンフィルムの片面に下記汚れを均一に塗布した後、1cm×1cmに切断して試験試料とした。
汚れの処方と作り方
ジメチコン1000cs 20部
カーボン末 20
ソルビタンモノオレエート 40
ワセリン 20
試験法
【0033】
200ccビーカーに汚れの処方の5%水溶液を100cc、試験片を10枚入れ、300rpmで10分撹拌して評価した。肉眼、重量変化などを総合的に評価して、最も優れたものを◎とし、最も洗浄力の無いものを×として、4段階評価した。
処方、検討結果を表1に纏めて示した。
【0034】
【表1】
(結果)
【0035】
泡立ちの悪いアルキルエーテルカルボン酸塩がAMP1との配合で泡立ち、洗浄性が顕著に増大することが解った。各種両性界面活性剤との配合試験を行ったところ、AMP1の組み合わせでのみ、良好な結果が得られた。
又植物油石鹸との配合に置いても、本発明の組み合わせで顕著な良好な結果が得られた。
【実施例2】
両性界面活性剤の種類の検討
【0036】
実施例1に倣って、両性界面活性剤の効果を検討した。
この処方、結果を実施例1に倣って表2に示した。
【0037】
【表2】
(結果)
【0038】
AMP1、4で泡立つことが解った。また少ない界面活性剤量でも泡立つことが解り、オレイン酸ナトリウムを配合しても優れた泡立ちを示した。
【実施例3】
【0039】
実施例1に倣って、アルキルエーテルカルボン酸塩と両性界面活性剤量比を検討した。
この処方、結果を実施例1に倣って表3示した。
【0040】
【表3】
(結果)
【0041】
両性界面活性剤の配合量はアルキルエーテルカルボン酸塩に対して50%以下であることが解った。
【実施例4】
【0042】
実施例1に倣って、液状油、食塩の効果を検討した。
この処方、結果を実施例1に倣って表4示した。
【0043】
【表4】
(結果)
【0044】
植物油の配合量を増やすと、本発明配合組成物にAPG、ショ糖エステルを更に配合すると顕著に泡立ちが増大することが解った。
オレイン酸石鹸は30%以上配合すると泡立ちを落した。
【実施例5】
身体洗浄剤
【0045】
植物油石鹸の作成
(処方)
【0046】
A 菜種油 30%
A オレイン酸デカグリセリル 3
(日光ケミカルズ製、デカグリン1−OV)
A エタノール 1
B 苛性ソーダ 6
A 精製水で 100
(製法)
【0047】
A成分を60℃に加温して、ホモミキサーを使用して、10分ほど強撹拌で乳化した。B成分を徐々に添加して溶解し、温度を保持しながら、低速度で1時間、撹拌を続けて放置した。半透明の粘性液体として得られた。
(身体洗浄剤の処方)
【0048】
A 植物油石鹸(上記組成物) 10%
A エーテルカルボン酸ナトリウム(30%液) 40
(三洋化成製、ビューライトLCA−30D)
A ラウリルジメチルアミノ酢酸塩(30%水溶液) 15
(日光ケミカルズ製、AM−301)
A アルキルグルコシド (50%水溶液) 10
(日光ケミカルズ製、GREENAPG 0810)
B 食塩 1
B 精製水で 100
C 菜種油 1
C 防腐剤 適量
(製法)
【0049】
A相を60℃に加温して溶解し、撹拌をしながらBを加えて冷却し、40℃でCを加えて放置する。
(結果)
【0050】
25歳から62歳までの10名の男女のボランティアで1週間実使用して、その評価を得た。適度に泡立ち、洗浄後はサッパリ、ツルツルした感触で、洗い上がりの滑らかな感触が次の朝まで持続したと好評価を得た。更に冬季に評価したため、乾燥による肌の痒みが感じられなくなったと言う2名の評価も得られた。
【実施例6】
メイク落とし
【0051】
バイオで合成したショ糖由来の炭化水素を溶剤としてメイク落としを作成した。
(処方)
【0052】
A 植物油石鹸(実施例5記載組成物) 10%
A エーテルカルボン酸ナトリウム(30%液) 40
(三洋化成製、ビューライトLCA−30D)
A ラウリルジメチルアミノ酢酸塩(30%水溶液) 15
(日光ケミカルズ製、AM−301)
A アルキルグルコシド (50%水溶液) 10
(日光ケミカルズ製、GREENAPG0810)
A ココイルジエタノールアマイド 3
(川研ファインケミカルズ製、アミゾールCDE−G)
B 食塩 1
B 精製水で 100
C NEOSSANCE HEMISQUALANE 10
(日光ケミカルズ製)
C 防腐剤 適量
(製法)
【0053】
A相を60℃に加温して溶解した後、撹拌をしながらBを加えて均一にし、冷却して40℃でCを加えて放置する。
(結果)
【0054】
22歳から50歳の女性10名のボランティアで、1週間実使用して評価を得た。通常使用しているメイク落としよりも洗浄性に優れ、洗い上がりはサッパリして、ツルツルした感触の肌になり、ツッパル事は無かったと全員同様の評価を得た。
【実施例7】
メイク落とし
【0055】
(処方)
【0056】
A 植物油石鹸(実施例5記載組成物) 10%
A エーテルカルボン酸ナトリウム(30%液) 40
(三洋化成製、ビューライトLCA−30D)
A ラウリルジメチルアミノ酢酸塩(30%水溶液) 20
(日光ケミカルズ製、AM−301)
A ショ糖モノラウレート 5
(第一工業製薬製、DKエステルS−L18A)
B 食塩 1
B 精製水で 100
C 菜種油 10
C 防腐剤 適量
(製法)
【0057】
A相を60℃に加温して溶解した後、撹拌をしながらBを加えて均一にし、冷却して40℃でCを加えて放置する。
(結果)
22歳から50歳の女性10名のボランティアで、1週間実使用して評価を得た。通常使用しているメイク落としよりも洗浄性に優れ、洗い上がりはサッパリして、ツルツルした感触の肌になり、ツッパル事は無かったと全員から同様な評価を得た。
【実施例8】
シャンプー
【0058】
(処方)
【0059】
A 植物油石鹸(実施例5記載組成物) 5%
A エーテルカルボン酸ナトリウム(30%液) 30
(三洋化成製、ビューライトLCA−30D)
A ステアリルトリメチルアンモニウムクロライド 1
(東邦化学製、カチナールSTC−70ET)
A ラウリルジメチルアミノ酢酸塩(30%水溶液) 20
(日光ケミカルズ製、AM−301)
A アルキルグルコシド (50%水溶液) 5
(日光ケミカルズ製、GREENAPG0810)
A ココイルジエタノールアマイド 3
(川研ファインケミカル製、アミゾールCDE−G)
B 精製水 100
C 菜種油 1
(製法)
【0060】
A相を60℃に加温して溶解した後、撹拌をしながらBを加えて均一にし、冷却して40℃でCを加えて放置する。
(結果)
【0061】
22歳から50歳の女性10名のボランティアで、1週間実使用して評価を得た。通常使用しているシャンプーと違い、洗い上がりはサッパリして、ツルツルした滑らかな感触の毛髪となった。使い続けて、滑らかな毛派に変わり、頭皮の痒みが無くなったと全員から評価を得た。
【実施例9】
頭皮洗浄剤
【0062】
(処方)
【0063】
A エーテルカルボン酸ナトリウム(30%液) 30%
(三洋化成製、ビューライトLCA−30D)
A ラウリルジメチルアミノ酢酸塩(30%水溶液) 10
(日光ケミカルズ製、AM−301)
A ショ糖脂肪酸モノラウレート 10
(第一工業製薬製、DKエステルS−L18A)
A グリセリン 20
A ソルビトール 10
B 精製水で 100
C 菜種油 10
(製法)
【0064】
A相を60℃に加温して溶解した後、撹拌をしながらBを加えて均一にし、冷却して40℃でCを加えて放置する。
(結果)
【0065】
22歳から50歳の女性10名のボランティアで、1週間実使用して評価を得た。通常使用しているシャンプーと違い、洗い上がりはサッパリして、ツルツルした感触の毛髪となり、硬い感触の髪に変化した。使い続けて頭皮の痒みが無くなったと全員から評価された。
【実施例10】
毛髪洗浄剤
【0066】
(処方)
【0067】
A エーテルカルボン酸ナトリウム(30%液) 40%
(三洋化成製、ビューライトLCA−30D)
A オレイン酸モノエタノールアミン 3
A ラウリルジメチルアミノ酢酸塩(30%水溶液) 15
(日光ケミカルズ製、AM−301)
A トリデセス7 2
(日光ケミカルズ製、BT−7)
B ショ糖モノラウレート 4
(第一工業製薬製、DKエステルS−L18A)
B 精製水で 100
C カプリルカプリン酸トリグリセライド 10
(日光ケミカルズ製、トリファットF810)
(製法)
【0068】
A相を60℃に加温して溶解した後、撹拌をしながらBを加えて均一にして冷却して40℃でCを加えて放置する。
(結果)
【0069】
通常使用しているシャンプーと違い、洗い上がりはサッパリして、ツルツルした滑らかな毛髪となった。使い続けて滑らかな毛髪となり、健常な毛髪となったと全員から評価を得た。
【実施例11】
洗顔剤
【0070】
(処方)
【0071】
A オレイン酸カリウム 3%
A エーテルカルボン酸ナトリウム(30%液) 40
(三洋化成製、ビューライトLCA−30D)
A ラウリルジメチルアミノ酢酸塩(30%水溶液) 20
(日光ケミカルズ製、AM−301)
A アルキルグルコシド (50%水溶液) 10
(日光ケミカルズ製、GREENAPG0810)
B 精製水で 100
C 菜種油 10
(製法)
【0072】
A相を60℃に加温して溶解した後、撹拌をしながらBを加えて均一にし、冷却して40℃でCを加えて放置する。
(結果)
【0073】
22歳から50歳の女性10名のボランティアで、1週間実使用して評価を得た。通常使用している洗顔よりも洗浄力が高く、更に洗い上がりはサッパリして、ツルツルした感触の肌になりツッパル事は無かったと全員から同様な評価を得た。また毛穴の黒ずみも無くなったと3名からの評価であった。