(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】6307777
(24)【登録日】2018年3月23日
(45)【発行日】2018年4月11日
(54)【発明の名称】クリップボード
(51)【国際特許分類】
B42F 9/00 20060101AFI20180402BHJP
B42F 1/02 20060101ALI20180402BHJP
F16B 2/20 20060101ALI20180402BHJP
【FI】
B42F9/00 C
B42F1/02 D
F16B2/20 C
【請求項の数】3
【全頁数】7
(21)【出願番号】特願2017-2978(P2017-2978)
(22)【出願日】2017年1月12日
【審査請求日】2017年10月25日
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】308007402
【氏名又は名称】山下 修三
(72)【発明者】
【氏名】山下 修三
【審査官】
槙 俊秋
(56)【参考文献】
【文献】
登録実用新案第3097317(JP,U)
【文献】
登録実用新案第3144599(JP,U)
【文献】
実開昭49−023009(JP,U)
【文献】
再公表特許第2004/096671(JP,A1)
【文献】
特開2011−031494(JP,A)
【文献】
特開昭63−312897(JP,A)
【文献】
実開平06−074374(JP,U)
【文献】
実開平06−064942(JP,U)
【文献】
実開昭57−149167(JP,U)
【文献】
登録実用新案第3168657(JP,U)
【文献】
国際公開第2007/071972(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B42F 9/00
B42F 1/00−1/02
B42F 1/06
B42F 1/12
B42F 7/14
B42F 17/32
B43L 3/00
B43L 5/02
F16B 2/20
F16B 2/24
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ボート体の平面視上面の上方に90度以内の傾斜角を有する用紙差し込み溝を設け、且つ該ボード体の上方背面に板状のバネ体を設けたクリップボードであって、
該ボード体上方を、背面側へ湾曲させることで用紙差し込み溝を開口させ、該用紙差し込み溝へ用紙を差し込み利用することにより、用紙とボード体とが平面(平坦)となることを特徴とするクリップボード。
【請求項2】
ボート体の平面視上方端部を90度以内の傾斜角とするボード体と、
該ボート体上方端部に密着する、突起部を有する板バネクリップと、によるクリップボードであって、
該板バネクリップを、背面へ湾曲させることで用紙差し込み溝を開口させ、該ボード体上方端部と、板バネクリップの突起部と、により、用紙を挟持することを特徴とするクリップボード。
【請求項3】
ボード体の平面視上方端部を曲面形状とするボード体と、該ボード体の上方端部と密着するスライドクリップとによるクリップボードであって、
該スライドクリップが該ボード体上方背面に備えられたスライドレールを利用して摺動することで、該ボード体上方端部と、該スライドクリップと、により、用紙を挟持することを特徴とするクリップボード。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、用紙を挟んで筆記に供するクリップボード(画板似)に関する。
【背景技術】
【0002】
通常のクリップボードの形態は、ボードの上部に用紙を挟むためのクリップを設けたものである。大きさは例えばA4、B4等一般的な用紙に適合させたものであり、クリップも縦型、横型に応じて取り付けられている。
また特殊なものとして特許文献1によると、挟持する用紙の枚数(厚さ)により、クリップ上面側もスライド移動することでクリップの挟持面が密着し、収納時もクリップが影響しにくい形状となっている。特許文献2によると、クリップボードに1枚の用紙を挟んだ状態において、更にもう1枚を重ねて追加する場合、最初の1枚がずれ易いため、それを防止する方法として最初の1枚がそれ以上奥へ入らないように突起部を設けた形態が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2004−284332号公報
【特許文献2】特開2010−137479号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明によるクリップボードは、前記特許文献とは異なるものであり、1枚の用紙のみを挟み筆記するのが目的であり、課題としては、クリップとしての突起部をなくすことにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
構造を簡単に説明すると、クリップのない1枚の稍厚い(例えば厚さ7ミリメートル)の可撓性ボード板であって、該ボード板の上方、つまりクリップを備えるべく場所に横へ線状となる切れ目を入れて、下面側から加圧し湾曲させることで、切れ目が開き、そこへ用紙を挟み入れ、ボード板を元に戻すことで用紙が固定される。
【発明の効果】
【0006】
このクリップの突起をなくす目的(必然性)は、定規がクリップに当たらないため、扱い易いといえる。特に図を書く場合には重要である。また用紙の上方面積の多くを挟まないため、最上部への記載が容易である。更にこの形状は収納に非常に有利であり、持ち運びにも適している。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1】本願発明によるクリップボードのボード一体型または背面板バネ型による平面図
【
図8】板バネクリップ型平坦時による中央断面拡大図
【
図9】板バネクリップ型湾曲時による中央断面拡大図
【
図12】スライドクリップ型による通常時による中央断面拡大図
【
図13】スライドクリップ型による用紙挿入時による中央断面拡大図
【発明を実施するための形態】
【0008】
ボード一体型として
図1及び
図3を参照し説明すると、1枚の稍厚目のボード板、例えば厚さ7ミリメートルの硬質ゴム板を利用し、用紙を挟み込むための切れ込みを用紙差し込み溝(2)として設ける。
図3は断面図であるが用紙を差し込む際に
図5の様に用紙差し込み溝(2)の延長においてボード体が折れやすい状況であり、よって補強板(3)を備えることが好ましい。これは布であっても、皮革であっても、薄くて強度もあり、可撓性であれば、素材において限定されるものではない。以下のようにボード一体型としてのクリップボードは損傷のリスクが高いことと、厚さが厚いため筆記中に手の位置がクリップボードから外れた場合書きにくい状況である。
【0009】
そこで厚さの薄いクリップボードとして、背面板バネ型として説明する。これは
図2により背面の上部のみに板バネ(4)を設ける。
図4、5から判るように指で持って湾曲させ用紙差し込み溝(2)へ用紙を差し込む。この断面図にはボード体(1a)に板バネ(4)が組み込まれて図示されているが、板バネ(4)の厚さは非常に薄く、貼付する形状であっても、段差ができ利用時に支障を来すものではなく、またコストにおいても有利と考えられる。ボード体(1a)の素材は特に限定されるものではない。
【0010】
図1、2によるボード体クリップ部(1b)は図示による形状すべてが必要なものではなく、用紙を挟むことができればよく、
図6による1b(5)の形状とすることができる。
図8、9では板バネクリップ(5)の突起部とボード体(1a)の端部により用紙を挟持することとなる。ここで頻繁に利用する際、板バネクリップ(5)接着面(6a)の端部(6bに相当)が剥離しやすくなる。そこで該端部をビス(6b)にて結合することで損傷を防ぐことができる。またこの板バネクリップ(5)は前記同様、ボード体(1a)に組み込むことなく、背面に貼付するのみであってよい。
【0011】
次に
図10〜13を元に説明すると、この形態はボード体を湾曲させるものではなく、スライドクリップ(7a)を摺動することで用紙を挟持する方法である。従って
図12によるボード体(1a)とスライドクリップ(7a)とが密着した場合、用紙を挟持するための付勢手段を備えることが好ましい。スライドクリップ(7a)はボード体(1a)の背面に設けられたスライドレール(7c)により摺動し、爪掛け部(7b)を利用し開閉される。
【0012】
ここで用紙の挟持状態について考察すると、まず用紙差し込み溝(2)の幅がない場合、つまり
図3の(2)の幅がない形状では用紙は奥まで正確に差し込むことができない。しかしこの場合は用紙が十分圧着され筆記時に用紙がずれにくい状況である。これに対し、
図14のように用紙差し込み溝(2)の幅がある場合は用紙が奥まで入り込みやすいものの、筆記時に用紙はずれやすく、外れてしまうことも考えられる。そこで用紙差し込み溝(2)の形状を
図15の様に傾斜上方密着溝形状とすることで、用紙は奥まで入りやすく、ずれにくい構造とすることができる。
【0013】
次に用紙差し込み溝(2)の角度においては0度から90度の間にて設けられるものであるが角度が小さい(0度に近い)程用紙は不安定となり外れやすいものである。逆に角度が大きい(90度に近い)程用紙は安定し外れにくいものである。しかし角度が大きい状態で用紙を挟持すると、用紙差し込み溝(2)の直近において用紙が盛り上がり筆記時に支障を来してしまう。これに対し筆記時に手で押さえることで解消できることも考えられるが、確実な方法としては、用紙差し込み溝(2)に沿って用紙を強く押さえることで、用紙に少しの折り目がつくものの、用紙とボード体(1a)とが略密着することとなる。
【0014】
これらを鑑みて
図12、13によりスライドクリップ(7a)の曲面形状は用紙が盛り上がることへの防止効果を有するものである。またスライドクリップ(7a)がボード体(1a)の上面へも覆う形状であれば用紙の盛り上がりを防ぐことはできるものの、本発明の必須要件でもある定規を使う場合と収納性において劣るものであり、他に防止方法もあることから必然性を欠くものである。
【符号の説明】
【0015】
1a ボード体
1b ボード体クリップ
2 用紙差し込み溝
3 補強板
4 板バネ
5 板バネクリップ
6a 接着面
6b ビス
7a スライドクリップ
7b スライドクリップ爪掛け部
7c スライドレール
【要約】
【課題】クリップボードのクリップ部が支障を来す場合が多く、よってクリップ部が突出することなく、利便性や収納性を向上することを計る。
【解決手段】クリップボードの上方背面に板バネを設け、上方前面に用紙差し込み溝を設けたクリップボード、若しくはクリップボードの上方端部に用紙差し込み溝の形成を可能とした板バネクリップを備えたクリップボードであって、該クリップボードの上方を背面側へ湾曲することで用紙差し込み溝を広げ、用紙を差し込み利用することで用紙とクリップボードが平面となることを可能とした。
【選択図】
図1