特許第6309212号(P6309212)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6309212
(24)【登録日】2018年3月23日
(45)【発行日】2018年4月11日
(54)【発明の名称】検出装置及びレゾルバステータ
(51)【国際特許分類】
   G01D 5/20 20060101AFI20180402BHJP
【FI】
   G01D5/20 110H
   G01D5/20 110X
【請求項の数】10
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2013-133654(P2013-133654)
(22)【出願日】2013年6月26日
(65)【公開番号】特開2015-10822(P2015-10822A)
(43)【公開日】2015年1月19日
【審査請求日】2015年9月9日
(73)【特許権者】
【識別番号】000231073
【氏名又は名称】日本航空電子工業株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】000005326
【氏名又は名称】本田技研工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100103894
【弁理士】
【氏名又は名称】家入 健
(74)【代理人】
【識別番号】100087790
【弁理士】
【氏名又は名称】尾関 伸介
(74)【代理人】
【識別番号】100129953
【弁理士】
【氏名又は名称】岩瀬 康弘
(74)【代理人】
【識別番号】100154900
【弁理士】
【氏名又は名称】関 京悟
(72)【発明者】
【氏名】高橋 朋幸
(72)【発明者】
【氏名】肥後 正
(72)【発明者】
【氏名】涌井 泰邦
(72)【発明者】
【氏名】吉川 俊史
(72)【発明者】
【氏名】矢▲崎▼ 学
【審査官】 吉田 久
(56)【参考文献】
【文献】 特開2011−239529(JP,A)
【文献】 特開2013−51749(JP,A)
【文献】 特開2009−269395(JP,A)
【文献】 特開2008−187787(JP,A)
【文献】 特開2013−91427(JP,A)
【文献】 特開2013−51825(JP,A)
【文献】 特開2003−344107(JP,A)
【文献】 特開2003−214904(JP,A)
【文献】 特開2001−352733(JP,A)
【文献】 特開2000−283705(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G01D 5/00−5/252
G01B 7/00−7/34
H02K 3/30−3/52、
11/00−11/40、
24/00
B29C 45/00−45/24
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
金属部品と、射出成形により前記金属部品と一体的に形成される樹脂部品としての第1樹脂部品と、を含み、検出対象を検出して検出信号を生成する検出部と、
射出成形により前記金属部品と一体的に形成される樹脂部品としての第2樹脂部品を含み、前記検出部が生成した前記検出信号を出力する出力部と、
を備え、
前記金属部品は環状に構成されており、
前記第1樹脂部品と前記第2樹脂部品は、前記金属部品の径方向において分断されている、
検出装置。
【請求項2】
請求項1に記載の検出装置であって、
前記第1樹脂部品と前記第2樹脂部品は、夫々、ゲート痕を有する、
検出装置。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の検出装置であって、
前記検出部の前記第1樹脂部品は、環状に形成されており、
前記第1樹脂部品は、前記第1樹脂部品の周方向において、分断されている、
検出装置。
【請求項4】
請求項3に記載の検出装置であって、
前記第1樹脂部品は、前記第1樹脂部品の周方向において、複数箇所で、分断されている、
検出装置。
【請求項5】
複数のティース部と、前記複数のティース部を保持する環状のコア本体と、を有する金属製のステータコアと、
射出成形により前記環状のコア本体と一体的に形成される環状の樹脂部品としてのティース樹脂部品と、
前記複数のティース部に巻かれるステータ巻線の端部が接続される複数の端子と、
射出成形により前記環状のコア本体と一体的に形成され、前記複数の端子を保持する樹脂部品としての端子保持樹脂部品と、
を備え、
前記ティース樹脂部品と前記端子保持樹脂部品は、前記ステータコアの径方向において分断されている、
レゾルバステータ。
【請求項6】
請求項5に記載のレゾルバステータであって、
前記ティース樹脂部品と前記端子保持樹脂部品は、夫々、ゲート痕を有する、
レゾルバステータ。
【請求項7】
請求項5又は6に記載のレゾルバステータであって、
前記ティース樹脂部品は、前記ティース樹脂部品の周方向において、分断されている、
レゾルバステータ。
【請求項8】
請求項7に記載のレゾルバステータであって、
前記ティース樹脂部品は、前記ティース樹脂部品の周方向において、複数箇所で、分断されている、
レゾルバステータ。
【請求項9】
請求項7又は8に記載のレゾルバステータであって、
前記ティース樹脂部品は、前記ティース樹脂部品の周方向において、前記複数のティース部の何れにも重複しない位置で、分断されている、
レゾルバステータ。
【請求項10】
請求項5〜9の何れかに記載のレゾルバステータであって、
前記複数のティース部に巻かれた前記ステータ巻線を更に備えた、
レゾルバステータ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、検出装置及びレゾルバステータに関する。
【背景技術】
【0002】
この種の技術として、特許文献1は、本願の図9に示すように、磁性材料の輪状ステータ100と、輪状ステータ100の両端面に形成された輪状絶縁カバー101と、輪状絶縁カバー101と一体的に形成された絶縁性のコネクタユニット102と、を備えたレゾルバ103を開示している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2011−232213号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、上記特許文献1の構成では、輪状ステータ100と、樹脂部品である輪状絶縁カバー101及びコネクタユニット102と、の熱膨張率の相違に起因して、熱冷繰り返し試験の際、輪状絶縁カバー101とコネクタユニット102の間にクラックが発生する場合があった。
【0005】
本願発明の目的は、クラックの発生を防止する技術を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本願発明の第1の観点によれば、金属部品と、射出成形により前記金属部品と一体的に形成される樹脂部品としての第1樹脂部品と、を含み、検出対象を検出して検出信号を生成する検出部と、射出成形により前記金属部品と一体的に形成される樹脂部品としての第2樹脂部品を含み、前記検出部が生成した前記検出信号を出力する出力部と、を備え、前記金属部品は環状に構成されており、前記第1樹脂部品と前記第2樹脂部品は、前記金属部品の径方向において分断されている、検出装置が提供される。
前記第1樹脂部品と前記第2樹脂部品は、夫々、ゲート痕を有する。
前記検出部の前記第1樹脂部品は、環状に形成されており、前記第1樹脂部品は、前記第1樹脂部品の周方向において、分断されている。
前記第1樹脂部品は、前記第1樹脂部品の周方向において、複数箇所で、分断されている。
本願発明の第2の観点によれば、複数のティース部と、前記複数のティース部を保持する環状のコア本体と、を有する金属製のステータコアと、射出成形により前記環状のコア本体と一体的に形成される環状の樹脂部品としてのティース樹脂部品と、前記複数のティース部に巻かれるステータ巻線の端部が接続される複数の端子と、射出成形により前記環状のコア本体と一体的に形成され、前記複数の端子を保持する樹脂部品としての端子保持樹脂部品と、を備え、前記ティース樹脂部品と前記端子保持樹脂部品は、前記ステータコアの径方向において分断されている、レゾルバステータが提供される。
前記ティース樹脂部品と前記端子保持樹脂部品は、夫々、ゲート痕を有する。
前記ティース樹脂部品は、前記ティース樹脂部品の周方向において、分断されている。
前記ティース樹脂部品は、前記ティース樹脂部品の周方向において、複数箇所で、分断されている。
前記ティース樹脂部品は、前記ティース樹脂部品の周方向において、前記複数のティース部の何れにも重複しない位置で、分断されている。
前記レゾルバステータは、前記複数のティース部に巻かれた前記ステータ巻線を更に備えた。

【発明の効果】
【0007】
本願発明によれば、前記第1樹脂部品と前記第2樹脂部品の間でクラックが発生するのを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1図1は、ステータの斜視図である。
図2図2は、ステータの別の角度から見た斜視図である。
図3図3は、ステータの平面図である。
図4図4は、図3のA部拡大図である。
図5図5は、ステータの底面図である。
図6図6は、図5のA部拡大図である。
図7図7は、ステータの側面図である。
図8図8は、ステータコアの平面図である。
図9図9は、特許文献1の図1に相当する図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
図1に示すように、レゾルバ1(検出装置)は、電動機2の出力軸3の回転角度位置(検出対象)を検出して回転角度信号(検出信号)を出力するためのものである。レゾルバ1は、電動機2のケーシング4に固定されるステータ5(レゾルバステータ)と、電動機2の出力軸3に固定されるロータ6(レゾルバロータ)と、を有する。
【0010】
図1図8に示すように、ステータ5は、ステータコア7(金属部品)と、ティース樹脂部品8(第1樹脂部品)と、端子保持樹脂部品9(第2樹脂部品)と、複数の端子ピン10(端子)と、複数のステータ巻線11と、を有する。
【0011】
図1に示すように、電動機2の出力軸3の回転角度位置を検出して回転角度信号を生成する検出部Pは、少なくとも、ステータコア7とティース樹脂部品8を含む。検出部Pは、ステータコア7とティース樹脂部品8、複数のステータ巻線11を含む。検出部Pが生成した回転角度信号を出力する出力部Qは、少なくとも、端子保持樹脂部品9を含む。出力部Qは、端子保持樹脂部品9と複数の端子ピン10を含む。
【0012】
ステータコア7は、図8に示すように、複数の電磁鋼板を積層して環状に構成されている。ステータコア7は、複数のティース部12と、複数のティース部12を保持する環状のコア本体13と、を有する。複数のティース部12は、コア本体13の内側に配置されている。複数のティース部12は、コア本体13から内側に突出して形成されている。複数のティース部12は、ステータコア7の周方向において等間隔に配置されている。
【0013】
ティース樹脂部品8は、図3図7に示すように、射出成形により環状のステータコア7と一体的に形成される環状の樹脂部品である。ティース樹脂部品8は、ステータコア7の複数のティース部12を絶縁被覆している。ティース樹脂部品8は、6つのティース樹脂分割体14を有する。6つのティース樹脂分割体14は、ステータコア7の周方向に並べて配置されている。各ティース樹脂分割体14は、円弧状に形成されている。ステータコア7の周方向において隣り合う2つのティース樹脂分割体14の間には、切れ目15(第2の切れ目)が形成されている。即ち、ティース樹脂部品8は、6つの切れ目15を有する。各切れ目15(第2の切れ目)は、ティース樹脂部品8をティース樹脂部品8の周方向において分断している。即ち、ティース樹脂部品8は、ティース樹脂部品8の周方向において、6箇所で、分断されている。ティース樹脂部品8は、ティース樹脂部品8の周方向において、6つの切れ目15(第2の切れ目)の位置で、分断されている。各切れ目15(第2の切れ目)は、完全な切れ目であって、射出成形の際に溶融樹脂の通過を完全に禁止した結果として形成される。従って、隣り合う2つのティース樹脂分割体14は不連続である。各切れ目15(第2の切れ目)は、ステータコア7の周方向においてステータコア7のティース部12(図8を併せて参照)と重複しないように形成されている。即ち、6つのティース樹脂分割体14は、各切れ目15(第2の切れ目)がステータコア7の周方向においてステータコア7のティース部12(図8を併せて参照)と重複しないように配置されている。ティース樹脂部品8は、ティース樹脂部品8の周方向において、ステータコア7のティース部12(図8を併せて参照)と重複しない位置で、分断されている。図4に示すように、各ティース樹脂分割体14は、夫々、ゲート痕14aを有している。
【0014】
端子保持樹脂部品9は、図3図7に示すように、射出成形により環状のコア本体13と一体的に形成される樹脂部品である。端子保持樹脂部品9は、図6及び図7に示すように、6つの端子ピン10を保持する。図7に示すように、端子保持樹脂部品9は、ステータコア7からステータコア7の中心軸方向に沿って突出して形成されている。端子保持樹脂部品9は、相手コネクタと嵌合可能なコネクタ部16を有する。図4及び図6に示すように、端子保持樹脂部品9とティース樹脂部品8は、分断されている。端子保持樹脂部品9とティース樹脂部品8は、互いに離れて形成されている。詳しく言えば、端子保持樹脂部品9とティース樹脂部品8のティース樹脂分割体14は、分断されている。端子保持樹脂部品9とティース樹脂部品8のティース樹脂分割体14は、互いに離れて形成されている。つまり、端子保持樹脂部品9と、ティース樹脂部品8のティース樹脂分割体14と、の間には、切れ目17(第1の切れ目)が形成されている。切れ目17(第1の切れ目)は、端子保持樹脂部品9と、ティース樹脂部品8のティース樹脂分割体14と、をステータコア7の径方向において分断している。切れ目17(第1の切れ目)は、完全な切れ目であって、射出成形の際に溶融樹脂の通過を完全に禁止した結果として形成される。従って、端子保持樹脂部品9と、ティース樹脂部品8のティース樹脂分割体14と、は不連続である。図4に示すように、端子保持樹脂部品9は、ゲート痕9aを有している。
【0015】
複数のステータ巻線11は、図4及び図6に示すように、ステータコア7の各ティース部12に巻かれている。各ステータ巻線11と、ステータコア7の各ティース部12と、はティース樹脂部品8のティース樹脂分割体14によって電気的に絶縁されている。
【0016】
端子ピン10は、図6に示すように、各ステータ巻線11の端部11aが接続されている。
【0017】
以上の構成で、図1に示す出力軸3が回転すると、出力軸3の回転角度位置に応じた回転角度信号が検出部Pで生成される。回転角度信号は、出力部Qを介して相手コネクタに出力される。
【0018】
以上に、本願発明の好適な実施形態を説明したが、上記実施形態は、以下の特長を有する。
【0019】
(1)レゾルバ1(検出装置)は、検出部Pと出力部Qを備える。検出部Pは、ステータコア7(金属部品)と、射出成形によりステータコア7と一体的に形成される樹脂部品としてのティース樹脂部品8(第1樹脂部品)と、を含む。検出部Pは、電動機2の出力軸3の回転角度位置(検出対象)を検出して回転角度信号(検出信号)を生成する。出力部Qは、射出成形によりステータコア7と一体的に形成される樹脂部品としての端子保持樹脂部品9(第2樹脂部品)を含む。出力部Qは、検出部Pが生成した回転角度信号を出力する。ティース樹脂部品8と端子保持樹脂部品9は、分断されている。以上の構成によれば、ティース樹脂部品8と端子保持樹脂部品9の間でクラックが発生するのを防止できる。
【0020】
なお、射出成形の分野における当業者であれば、ティース樹脂部品8と端子保持樹脂部品9を射出成形の際、分割して形成することはありえない。なぜなら、ティース樹脂部品8と端子保持樹脂部品9を分割して形成しようとすると、その分、金型の構造が複雑になりコストアップを招くからである。従って、上記実施形態のようにティース樹脂部品8と端子保持樹脂部品9を分割して形成することは、それ自体が創作非容易と言える。
【0021】
(2)ティース樹脂部品8は、ゲート痕14aを有する。端子保持樹脂部品9は、ゲート痕9aを有する。以上の構成によれば、ティース樹脂部品8と端子保持樹脂部品9を、ティース樹脂部品8と端子保持樹脂部品9が互いに離れるように、形成することができる。
【0022】
(3、4、7、8)検出部Pのティース樹脂部品8は、環状に形成されている。ティース樹脂部品8は、ティース樹脂部品8の周方向において、複数箇所で、分断されている。以上の構成によれば、ティース樹脂部品8にウェルドが発生しないので、ティース樹脂部品8にウェルド起因のクラックが発生するのを防止できる。
【0023】
なお、上記実施形態では、検出部Pのティース樹脂部品8は、ティース樹脂部品8の周方向において、複数箇所で、分断されている。しかし、検出部Pのティース樹脂部品8は、1箇所のみで、分断されていてもよい。この場合でも、ティース樹脂部品8にウェルドが発生しないので、ティース樹脂部品8にウェルド起因のクラックが発生するのを防止できる。
【0024】
なお、射出成形の分野における当業者であれば、検出部Pのティース樹脂部品8を射出成形の際、分割して形成することはありえない。なぜなら、検出部Pのティース樹脂部品8を分割して形成しようとすると、その分、金型の構造が複雑になりコストアップを招くからである。従って、上記実施形態のように検出部Pのティース樹脂部品8を分割して形成することは、それ自体が創作非容易と言える。
【0025】
(5)ステータ5(レゾルバステータ)は、ステータコア7と、ティース樹脂部品8と、複数の端子ピン10(端子)と、端子保持樹脂部品9と、を備える。ステータコア7は、複数のティース部12と、複数のティース部12を保持する環状のコア本体13と、を有する金属製である。ティース樹脂部品8は、射出成形により環状のコア本体13と一体的に形成される環状の樹脂部品である。複数の端子ピン10には、複数のティース部12に巻かれるステータ巻線11の端部11aが接続される。端子保持樹脂部品9は、射出成形により環状のコア本体13と一体的に形成され、複数の端子ピン10を保持する樹脂部品である。ティース樹脂部品8と端子保持樹脂部品9は、分断されている。以上の構成によれば、ティース樹脂部品8と端子保持樹脂部品9の間でクラックが発生するのを防止できる。
【0026】
(6)ティース樹脂部品8は、ゲート痕14aを有する。端子保持樹脂部品9は、ゲート痕9aを有する。以上の構成によれば、ティース樹脂部品8と端子保持樹脂部品9を、ティース樹脂部品8と端子保持樹脂部品9が互いに離れるように、形成することができる。
【0027】
(9)ティース樹脂部品8は、ティース樹脂部品8の周方向において、複数のティース部12の何れにも重複しない位置で、分断されている。以上の構成によれば、ティース樹脂部品8を分断したことが、ティース部12とステータ巻線11との絶縁性能に悪影響を与えるのを回避できる。
【0028】
(10)ステータ5は、複数のティース部12に巻かれたステータ巻線11を更に備える。
【0029】
なお、本実施形態のレゾルバ1は、電動機2の出力軸3の回転角度位置を検出して回転角度信号を出力するためのものであるとした。しかし、これに代えて、レゾルバ1は、例えばエンジンなどの原動機の出力軸の回転角度位置を検出して回転角度信号を出力するのに用いてもよい。更に言えば、レゾルバ1は、回転する物体の回転角度位置を検出して回転角度信号を出力するのに用いることができる。
【符号の説明】
【0030】
1 レゾルバ(検出装置)
2 電動機
3 出力軸
4 ケーシング
5 ステータ(レゾルバステータ)
6 ロータ
7 ステータコア(金属部品)
8 ティース樹脂部品(第1樹脂部品)
9 端子保持樹脂部品(第2樹脂部品)
9a ゲート痕
10 端子ピン(端子)
11 ステータ巻線
11a 端部
12 ティース部
13 コア本体
14 ティース樹脂分割体
14a ゲート痕
15 切れ目(第2の切れ目)
16 コネクタ部
17 切れ目(第1の切れ目)
P 検出部
Q 出力部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9