(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記複数の画像情報が表示されている場合で、かつ、それぞれの画像情報が異なる携帯端末により制御される場合、前記識別マークは、それぞれ前記異なる携帯端末ごとに異なる識別マークである、請求項1記載の表示装置。
前記複数の画像情報が表示されている場合で、かつ、それぞれの画像情報が異なる携帯端末により制御される場合、前記識別マークは、それぞれ前記異なる携帯端末ごとに異なる識別マークとして表示する、請求項8記載の表示装置の制御方法。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1】実施形態が適用されているデジタルサイネージの代表的な概略的構成を示す図である。
【
図2】実施形態の代表的な動作例を説明するために示した説明図であり、操作と動作タイミングの例を示している。
【
図3】実施形態の代表的な動作例を説明するために示した説明図であり、サイネージ端末の表示例を示す図である。
【
図4】実施形態の代表的な他の動作例を説明するために示した説明図であり、サイネージ端末の構成例を示す図である。
【
図5】実施形態の代表的なさらに他の動作例を説明するために示した説明図であり、サイネージ端末の構成例を示す図である。
【
図6A】実施形態の代表的なさらにまた他の動作例を説明するために示した説明図であり、サイネージ端末の表示例と携帯端末の操作例を示す図である。
【
図6B】実施形態の代表的なさらにまた他の動作例を説明するために示した説明図であり、携帯端末の表示例を示す図である。
【
図6C】実施形態の代表的なさらにまた他の動作例を説明するために示した説明図であり、携帯端末の表示例を示す図である。
【
図7】実施形態の代表的なまた他の動作例を説明するために示した説明図であり、サイネージ端末の表示例と携帯端末の操作例を示す図である。
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図8A】実施形態の代表的な他の動作例を説明するために示した説明図であり、サイネージ端末の表示例と携帯端末の操作例を示す図である。
【
図8B】実施形態の代表的な他の動作例を説明するために示した説明図であり、サイネージ端末の表示例を示す図である。
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図9】実施形態の代表的な他の動作例を説明するために示した説明図であり、操作と動作タイミングの例を示している。
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図10】実施形態の代表的なさらに他の動作例を説明するために示した説明図であり、操作と動作タイミングの例を示している。
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図11】実施形態の代表的な他の動作例を説明するために示した説明図であり、サイネージ端末の表示例を示す図である。
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図12】実施形態の代表的なさらに他の例を説明するために示した図である。
【
図13A】実施形態を使用した場合の使用状態の例を説明するために示した図である。
【
図13B】実施形態を使用した場合の使用状態の他の例を説明するために示した図である。
【
図14】実施形態を使用した場合の使用状態のまた他の例を説明するために示した図である。
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図15】実施形態を使用した場合の使用状態のさらに他の例を説明するために示した図である。
【
図16】実施形態を使用した場合の使用状態のまた他の例を説明するために示した図である。
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図17】実施形態を使用した場合の使用状態のまた例を説明するために示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、実施の形態について図面を参照して説明する。
図1において1000は例えばクラウドサーバ(以下簡略化してサーバと称する)である。サーバ1000は、基地局3000を介して携帯端末2000と通信を行うことができる。
【0009】
携帯端末2000は、例えばパーソナルコンピュータ2001、タブレット2002、携帯電話(スマートフォーンなど)2003を含む。
【0010】
上記サーバ1000は、ネットワーク(インターネット、ローカルエリアネットワーク、無線システム、或いはこれらの複合システムなど)5000を介してサイネージ端末4000と接続される。符号を付したサイネージ端末4000を代表して示しているが、サイネージ端末は複数であり、アウトドア、インドアを含めて種々の環境の場所に設置される。
【0011】
例えば、サイネージ端末4000の設置場所としていては、イベント会場の複数個所、会社内の複数個所、工場内の複数個所、駅構内の複数個所、スーパーマーケットやアウトレットモールの複数個所、デパートの複数個所、病院や施設の複数個所、などがある。
【0012】
サイネージ端末4000は、インターネットに接続される送受信機4001、送受信信号を処理するための信号処理器4002、表示器4003、統括的な制御を行う制御部4004を含む。また、USBメモリなどを接続するための接続端子4005を備えてもよい。
【0013】
図2は、携帯端末2000、サイネージ端末4000、サーバ1000間で相互通信が実施されるときの一例を示している。
【0014】
携帯端末2000は、利用者による操作に基づいて、サイネージ端末4000からアドレスを取得することができる(ステップSA1)。このアドレスは、例えばURL(Uniform Resource Locator)を示している。アドレスの取得方法は、種々の方法があり、後で説明する。
【0015】
携帯端末2000は、取得したアドレスを用いてサーバ1000との間の回線接続行うことができる。利用者がサイネージ端末4000にメッセージをアップしたい場合、サーバ1000に対してカードのテンプレートを要求する(ステップSA3)。この場合は、例えば利用者は、携帯端末2000のカードのテンプレート要求ボタンを押す。
【0016】
するとサーバ1000は、カードのテンプレートを携帯端末2000に送信してくる(ステップSA4)。これにより携帯端末2000では、利用者の操作に基づいて、カードとしてのコンテンツの作成が実施される(ステップSA5)。
【0017】
なおカードは、後でも説明されるが、例えばフレーム、画像生成用ピース、テンプレート、短冊、タイルなどと称されてもよく、呼び名が限定されるわけではない。ここで言うカードは例えば以下のような意味も含むものである。
【0018】
即ち、サイネージ画面に、複数貼り付けられる部品の画像として捕らえることもできる。部品としては、各種であり、また、各カードの形状は基本的には同形状であってもよい。同形状の場合は、サイネージの画面に整理して配列されやすいという利便性がある。
【0019】
また、カードの形状はユーザが利用するスマートホーンの画面と同じとなるように縦長の共通形状が標準であってもよい。
【0020】
ただし各カードの形状は異なってもよいことは勿論である。例えば各ユーザのそれぞれのスマートホーン画面と相似的な形状、またはユーザが設定或いは選択した形状などでもよい。またカードで伝える内容の種別毎、ユーザ毎、カテゴリ毎にカードの大きさや色、形状などを選択できるようにしてもよい。例えば、互いにコミュニケーションを行うユーザAとユーザBとが、互いに使用するカードの形状や色を取り決められるようにしてもよい。また、行き先などを伝える場合、利用する交通機関に応じて、バスの形状のカードやバスのマークが付されたカード、電車の形状のカードや電車のマークが付されたカード、自転車の形状のカードや自転車のマークが付されたカードが利用可能とされてもよい。
【0021】
各カードには、ユーザが作成したコンテンツが格納され、当該カードが投稿されると、コンテンツを伴うカードやデザインされたカードがサイネージ端末上で表示、再生される。
【0022】
そして、コンテンツを伴うカード、またはデザインされたカードは、サイネージ端末に表示されているサイネージボードから画像として携帯端末の画面上に入手されることができる。カードは各ユーザだけでなく、サイネージ提供者も作成することができる。
【0023】
カードのコンテンツとしては、カテゴリとして文字、画像、動画、音声なども付加することができる。
【0024】
カードはサイネージ端末の画面内の所定位置に貼り付けられる、或いは配置される、あるいは吊り下げられる、あるは浮上されるというバーチャル感覚として捕らえられることができる。
【0025】
例えばカードの取り扱い方法をサイネージ画面内の仮想空間的な感覚で説明することができる。例えば、壁にフックや吊り具が予め設けられていて、この各フックにユーザがカードを吊り下げる状態とすることができる、またフックなどに吊り下がっているカードをユーザが取ってくる感覚を得ることができる。
【0026】
仮想空間的な感覚では、上記の「壁」の役割がサイネージ画面全体であり、吊り具が、各カードが配置されるフレーム枠として感じることができる。
【0027】
さらに仮想空間では、各カードは一つのフックに複数枚が重ねて吊り下げられることもできる。つまり各フレーム枠には複数のカードが積層表示できる。この利用方法の例は後でも説明される。
【0028】
利用者は、携帯端末2000の画面上でテンプレートを利用して、メッセージのためのコンテンツを作成する。コンテンツとしては、文字列、コメントを付加した写真などがある。
【0029】
利用者は、携帯端末2000の画面を見ながら、そしてタッチパネル上のキーボードを操作して、カードテンプレートに文字を記述することができる。携帯端末2000がタッチパネル入力機能を有する場合、ペン先、或いは指先を触れることにより、文字入力することもできる。さらには携帯端末2000がさらにカメラ機能を有する場合、カードテンプレートに写真画像を合成することもできる。
【0030】
利用者は、上記した文字や写真などのコンテンツを付加してカードを好みのカード(デザイン)に仕上げることができる。
【0031】
次にカードをサーバ(つまりサイネージ端末)にアップロードしたい場合、携帯端末2000を操作して、アップロードを行う(ステップSA6)。カードは、サーバ1000に送られ、サーバ1000は、このカードをサイネージ端末4000に送信する(ステップSA7)。これにより利用者がアップロードしたカードが、サイネージ端末4000に表示される。サイネージ端末4000に表示されたカードは、当該カードをアップした利用者により、消去することも可能である。「アップロードする」行為は、「投函、或いは投稿する行為」と称しても良い。
【0032】
またサイネージ端末4000に表示されたカードは、他の利用者あるいは、当該カードをアップした利用者により、ダウンロードすることもできる。この場合、ダウンロードの回数が設定されてもよい。つまり、利用者は作成したカードをサーバ1000にアップロードするための操作を行うが、この操作を行う前に、当該カードがダウンロードされる回数に例えば、10回、20回、30回などの制限を与えても良い。なおダウンロード内容としては、伝言メッセージ(テキスト)、音声、写真などである。
【0033】
上記したように、利用者は、携帯端末2000によりあたかもサイネージ端末4000を直接操作しているかのように感じることができる。つまり携帯端末2000とサイネージ端末4000とは、物理的に近接したエリアにある。このためにサイネージ端末4000が上記カードを表示した場合(ステップSA8)、利用者は、あたかも自分が見ているサイネージ端末を操作しているかのように感じることができる。なお、携帯端末2000においては、専用の(あるいは汎用の)アプリケーションを保持する必要が無く、サイネージ端末4000へのアクセスにより、上述の(サイネージ端末4000を直接操作しているかのような)操作が可能である。
【0034】
図3は、サイネージ端末4000にカード4011、4012、4013、4015が表示された様子を示している。またサイネージ端末4000は、カードを表示する画面と同一画面に例えばQRコード(登録商標)4020(以下単にコードと称する)を表示することができる。このコードは、URLを含み、サーバ1000をアクセスするためのアドレスを提供している。
【0035】
アドレス提供手段は、上記の方法に限定されるものではなく、種々の方法がある。バーコードによりアドレスが提供されてもよい。あるいは、AR(Augmented Reality;拡張現実)技術などが適用されてもよい。例えば、携帯端末2000のカメラで、サイネージ端末4000の例えば「伝言板」の文字を撮影したとき、拡張現実(AR)データとして、サーバアクセス用のアドレスが取得されてもよい。
【0036】
なお上記のコードは、時間帯により異なる内容に切り替わる。切り替わる時間間隔は、例えば30分単位、1時間単位、2時間単位、3時間単位、4時間単位など任意に設定可能である。これにより当然サーバ100のアクセスアドレスも切り替わる。
【0037】
上記のようにコードが切り替わる理由は、コードを読み取った携帯端末2000が読み取ったコードを保存し、その後、サイネージ端末4000が設置されている場所とは異なる場所から、携帯端末2000がサーバ1000をアクセスすることを防止するためである。もし、サイネージ端末4000が設置されている場所とは異なる場所で、携帯端末2000がサーバ1000をアクセスしても、利用者は、サイネージ端末4000の画像(カード)を見ることはできない。
【0038】
図4は、またサイネージ端末4000が、さらに近距離送受信機4007を含む例を示している。近距離送受信機4007は、携帯端末2000と通信を行い、サーバ1000のアドレスを携帯端末2000に提供してもよい。
【0039】
近距離送受信機4007は、微弱電波、赤外線、WiFi(Wireless Fidelity;IEEE802.11xに準拠)、NFC(Near Field communication;低速磁気カップリング)、IEEE802.15.1に準拠するBlutooth(登録商標)、トランスファージェット(Transfer Jet;超短距離高速無線通信)などが適用されてもよい。
【0040】
上記の近距離通信により、サイネージ端末4000が携帯端末2000を認識することができる場合、次のような利用が実行されてもよい。なお、携帯端末2000がサイネージ端末4000の近傍に位置することは、例えば携帯端末2000からのGPS(Global Positioning System)情報をサイネージ端末4000が取得することによって、当該サイネージ端末4000が認識(把握)することが可能である。
【0041】
例えばサイネージ端末4000に、独自のアプリケーションをインストールし、通信相手を制限或いは制御できるようにしてもよい。例えば、サイネージ端末4000が特定の相手との通信を拒否するようにすることも可能である。また特定の相手の携帯端末アドレスをサーバ1000に転送することも可能である。またサイネージ端末4000が特定の相手の携帯端末アドレスを検出した場合、検出したことを、特定のサーバへ通知することも可能である。
【0042】
図5は、サイネージ端末4000が、さらに近距離送受信機4007とカメラ4008を含む例を示している。
【0043】
この実施形態の場合、カメラ4008によりサイネージ端末4000の近くに位置する利用者を撮像して特定することができる。サイネージ端末4000は、利用者が、サイネージ端末4000の前面に位置し、そしてサイネージ端末4000の画面を覗き込んでいるかどうかを判断することができる。
【0044】
利用者が、サイネージ端末4000の近くで、特定のエリア(撮像エリア)に位置した場合、サイネージ端末4000は、当該利用者がサイネージシステムを利用しようとしていると判断することができる。このとき、サイネージ端末4000は、音声または画像を通じて利用者に対して操作案内を行っても良い。
【0045】
この実施形態においても、サイネージ端末4000が利用者及び携帯端末2000を認識することができる。このために例えば、利用者がサイネージを利用することを拒否することも可能である。また利用者の顔画像をサーバ1000或いは特定のサーバに転送することも可能である。また利用者の顔画像を過去の利用者の顔画像と比較し、不適切な利用者を割り出すことも可能となる。
【0046】
図6Aは、サイネージ端末4000の表示例と携帯端末2000(2003)の操作例を示す図である。携帯端末2003は、タッチパネルを兼ねる表示器(ディスプレイ)を有する。携帯端末2003は、サイネージ端末4000からアドレスを受け取り、サイネージシステムに参加すると、サイネージ端末4000の操作モードに移る。
【0047】
携帯端末2003は、サイネージ端末4000に表示されているカード4011−4015のなかの1つを選択(指定)することができる。
【0048】
例えば、携帯端末2003の表示器に矢印状の選択用マーク2012が表示される。利用者がこの選択用マーク2012を矢印が指し示す方向(右方向)へスワイプすると、サイネージ端末4000に表示されている指定マークは、指定マーク4031の位置(カード4011の位置)から指定マーク4032の位置(カード4012の位置)へ移動することができる。さらに利用者がこの選択用マーク2012を矢印方向(右方向)へスワイプすると、指定マークは次のカード4013の位置へ移動することができる。また、選択用マーク2012を矢印が指し示す方向(左方向)へスワイプすると指定マークは、操作(スワイプ)毎に、カード1つ分、左方向の位置へ移動する。このように利用者は、所望のカードを指定することができる。
【0049】
携帯端末2003は表示器にダウンロードマーク2014を表示することができる。例えば、カード4011が指定された状態で、ダウンロードマーク2014が矢印方向へスワイプされると、携帯端末2003はカード4011を取得することができる。カード4011は、実際にはサーバ1000から携帯端末2003に送られてくる。
【0050】
携帯端末2003は表示器に投函マーク2011を表示することができる。投函マーク2011をその矢印方向へスワイプすると、作成したカードがサイネージ端末4000に表示されることができる。実際には、携帯端末2003からサーバ1000に作成したカードが送信される。
【0051】
携帯端末2003は表示器に削除マーク2013を表示することができる。利用者は、選択用マーク2012を操作し、指定マークにより、削除したいカードを指定することができる。そして、削除したいカードが指定マークにより指定された状態で、削除マーク2013がスワイプまたはタッチされると、指定されたカードが削除される。ただし、削除できるカードは、通常は、当該カードを作成した携帯端末2003から投函したカードだけである。その他、カードを削除できる人は、特定の人のみ(デジタルサイネージの管理者)である。管理者は、デジタルサイネージを運営するために、例えば、特別な認証番号を所有することができる。
【0052】
なお、携帯端末2003(2000)における選択用マーク及びダウンロードマークは、
図6Bが示すように、例えば伝言板を意識可能な背景画面表示2050から携帯端末2003(2000)へ向かう方向の矢印マーク(選択用マーク)2052、伝言板の一つの欄(項目欄)から隣の欄への移動を示唆する右方向矢印マーク2053及び左方向矢印マーク2054のような配列(及び表示例)であってもよい。また、
図6Bが示す表示例(配列)においては、投函マーク2055について、POST MESSAGEボタン2051をオンすることにより切り替わる次の画面(
図6C)において、伝言板(サイネージ端末)4000へ向かう方向の矢印マークを表示するものであってもよい。
【0053】
図7は、カード4013のコンテンツが「格安で本日の野球観戦のチケットをゆずります」「このメッセージをダウンロードして、・・・へ来て着てください」というカード4013であったとする。このようなカード4013の場合、多くの人がチケットを欲することが予期される。そこで、チケット提供者(カードをアップロードした利用者)は、ダウンロード回数に制限を与えることができる。
図7の例では、カードのダウンロード回数が残り4回であること瞬時に認識(目視)可能に、カードが重ね合わせられた状態を示している。
図7の例では、ダウンロードするごとに残りのカードの枚数が1枚ずつ減らされていくように、表示される。
【0054】
上記の例は、ダウンロード数を制限しているが、ダウンロードできる期間や時間が制限されてもよい。例えば、商品の安売り広告がカードを通じて行われる場合、広告の期間や時間が設定されてもよい。期間や時間が設定された場合、設定した期間や時間が経過すると自動的にカードが消去される。
【0055】
図8Aは、サイネージ端末4000に対して、多数の投函があり、カードが縮小されて表示された例を示している。実施形態のデジタルサイネージシステムでは、1つのサイネージ端末に対して例えば100の投函が可能である。なお、
図8Aが示す表示例においては、複数の利用者が同時に複数のカードへアクセスしている(あるいは1つのカードに複数の利用者がアクセスしている)ことを識別可能に、アクセス中の利用者自身が目視可能な識別子(識別表示)4016a(カード4016)、4017a(カード4017),4018a,4018b(カード4018)が、そのカードの近傍の所定の位置に表示される。識別子(識別表示)は、例えばカラーバー(色によるマーキング)やカードの外枠の着色(カードの外枠の全周または一部の色を変える)、あるいは携帯端末のMACアドレス(Media Access Control)に従う機種表示、もしくは(携帯端末の)電話番号のいくつかの桁数の番号の表示、及びそれらの組み合わせ、などが利用可能である。もちろん、アクセス順に、1からの続き番号(一連番号)であってよく、その場合サイネージ端末4000から個々の携帯端末(利用者)に、アクセスの順に対応した一連番号が送信される。なお、一連番号は、携帯端末(利用者)との間の通信が終了するまで、同一番号が維持されることが好ましい。
【0056】
図8Bは、サイネージ端末4000に表示された多数のカードの内、利用者が選択したカード4017が拡大表示された例を示している。
【0057】
図8Aから
図8Bの表示状態の変化を示す実施形態は、カード拡大表示機能が動作した場合の例である。サイネージ端末4000に多数のカードが縮小されて表示された場合、利用者には、カードのコンテンツが見難い場合がある。そこで、
図8Aのように所望のカードを選択し、例えば携帯端末4000の拡大ボタン2015にタッチすると、
図8Bのように所望のカード4017が拡大表示される。なお、
図8Aの表示例は、1行目(上段)に位置するカードの最も右のカードの次に選択用マーク2012を矢印が指し示す方向に移動する際に、2行目(下段)の左端のカードにジャンプする例であるが、直下の(2行目の右端のカードに移動し、その後左側のカードへ向かって1カード分ずづ移動させることも可能である。
【0058】
図9は、サイネージ端末4000が携帯端末2000の利用者を認識する機能を有する場合のシステム動作例を示している。サイネージ端末2000は、携帯端末2000の携帯端末番号、或いは利用者の顔画像を取得することができる(ステップSB1)。サイネージ端末2000は、取得した利用者情報、例えば顔画像をサーバ1000に送信する(ステップSB2)。
【0059】
するとサーバ1000は、利用者の顔画像とデータベースを利用し、利用者を特定し、利用者が適格者であるか、不適格者であるかを判定することができる(ステップSB3)。不適格者とは、例えば、犯罪者、過去サイネージ端末を破壊している経歴があるなどである。このような場合は、サーバ1000は、サイネージ端末4000に警告画面、或いは警告文、警告音などを送信することができる(ステップSB4)。
【0060】
図10は、サーバ1000が携帯端末2000の利用者を認識する機能を有する場合のシステム動作例を示している。携帯端末2000は、サイネージ端末4000からアドレスを取得する(ステップSC1)。そしてサイネージ端末4000は、取得したアドレスを利用してサーバ1000との間で回線接続する(SC2)。このとき、サーバ1000は、携帯端末2000の携帯番号(利用者に固有のID(識別情報))に基づいて、利用者がサイネージを利用するのに適した者であるか否かを判断する(ステップSC3)。利用者が不適格者の場合、利用者の携帯端末2000に不適格であることの通知を行う(SC4)。
【0061】
例えば、カードが、特別な会員同士により利用可能なカードである場合、上記した適格、不適格者の判定がなされてもよい。
【0062】
図11は、携帯端末2000からサーバ1000にカードのテンプレートを要求する場合、各種のタイプのテンプレートの中から、使用したいテンプレートを選択できることを示している。
図11には、デザインや色が異なる各種のタイプのテンプレート2031,2032、2033を示している。
【0063】
図12は、サイネージ端末4000が例えば病院の受付で利用されている一例を示している。サイネージ端末4000は、病院に訪れた患者の診察順番を登録するために利用されている。このときは、ユーザは、診察順登録用のカードをサーバから受け取ることができる。そしてカードに指名を記入してアップロードすると、診察受け用のサイネージ端末4000に指名が表示され、診察順の登録が完了する。
【0064】
サイネージ端末4000は、利用者の携帯端末2000がダウンロード操作された場合、当該利用者は診察をキャンセル若しくは診察室に入室したと判断することができる。そして、現在のキャンセル若しくは診察室に入室した利用者から例えば5人程度後に予約している他の利用者の携帯端末に、診察が近づいてことを通知することができる。
【0065】
図13Aは、例えばトムが、携帯端末(スマートホーン)2000を操作して、メッセージを記載したカードをサイネージ端末4000に投函する様子を示している。
【0066】
図13Bは、トムが投稿したメッセージを、例えばベティーが、携帯端末(スマートホーン)2000を操作して、当該サイネージ端末4000を見ながら、ダウンロードする様子を示している。
【0067】
図14は、トムが携帯端末2000のカメラ機能を用いて人物の写真、或いはカタログの写真を撮影し、この写真をカードに貼り付けて、投函用のカードを作成し、そして、このカードをサイネージ端末4000に投稿した様子を示している。この場合、カードには、写真とともにメッセージが付加されてもよい。メッセージは例えば手書き入力、或いはペン入力により実施されてもよいし、キーボードから入力されてもよい。
【0068】
図15は、例えば複数の衣料品店(1つの店が複数のカードを投函してもよい)が、スマートホーンを利用して、衣料品の広告を投函している様子を示している。衣料品店の店員は、携帯端末(例えばスマートホーン)のカメラ機能を用いて、でモデルやマネキンの写真を取る。次に、ユーザは、携帯端末を操作し、撮影した写真を使用するカードに貼り付ける。そして、店の近くのサイネージ端末の周辺エリアに来て、撮影した画像をコンテンツとするカードを投函することができる。この場合、音声データもカードと共に投函することができる。利用者がカードをダウンロードした場合、ダウンロードしたスマートホーンにより、音声による説明も受けることができる。
【0069】
図16は、本実施形態によるサイネージ端末がどのような箇所に設置されているかを示す代表的な設置箇所の例である。例えばビルの道路の側部にサイネージ4000(1)が設置されてもよい。また、例えばビルの壁面に大型のサイネージ4000(2)が設置されてもよい。例えばビルの入り口や、インフォメーションにサイネージ4000(3)、4000(4)が設置されてもよい。また、ビルの中に、4000(5)が設置されてもよい。
【0070】
図17は、本実施形態によるサイネージ端末を使用するための利用者の携帯端末が実際には何処と電気的通信を行っているかを示す例である。
【0071】
携帯端末2000は、実際にはウエブソケットサーバ、ウエブサーバと通信を行う。このとき携帯端末2000の近くに設置されているサイネージ端末4000は、サーバにより制御され、あたかも携帯端末2000と通信を行っているかのようの振舞うことができる。
【0072】
上記した説明において、請求項の各構成要素において、構成要素を分割して表現した場合、或いは複数を合わせて表現した場合、或いはこれらを組み合わせて表現した場合であっても本発明の範疇である。また請求項を方法として表現した場合であっても本発明の装置を適用したものである。また、サイネージ端末における処理、及びサーバにおける処理は、コンピュータのプログラム・命令により動作してもよい。またコンピュータによりデータが読み取りされることが可能な情報記憶媒体(ディスクや半導体メモリ)が用いられてよいことは勿論である。
【0073】
また、上述したサイネージシステムにおいては、サイネージ端末と携帯端末との間の通信が、実際にサイネージ端末が表示するカード(情報)を目視している利用者との間の1対1の通信であることが好ましい。このため、上述した顔認識やGPSの利用、時間後とのコードの変更、などの手法を用いることで、利用者がサイネージ端末の近傍に位置することを把握することにより、サイネージシステムの利用価値を高めることができる。
【0074】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。