(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
複数の店頭にそれぞれ位置する店頭制御機器を介して各店頭と通信する店頭情報活用システムであって、各店頭は、順番到来に応じて順番待ちを呼び出すページャー(pager)および各店頭の運営のために運用される店頭運用機器を利用するものである、店頭情報活用システムにおいて、
各店頭の店頭制御機器から、当該店頭内のページャーに対する呼び出し情報と、店頭運用機器の運用される過程で収集される運用情報を受信する情報収集部、
受信した呼び出し情報または運用情報を利用して、各店頭に対する店頭情報を導出する情報分析部および各店頭ごとに導出された店頭情報に基づいて、各店頭の店頭運用機器の動作を制御する制御信号を生成する情報活用部であって、生成された制御信号は各店頭の店頭制御機器に送信されるものである、情報活用部を含み、
前記生成された制御信号により、各店頭の店頭運用機器の動作が変更されるものであり、
前記受信した呼び出し情報を利用して、各店頭に対する店頭情報を導出することは、
前記受信した呼び出し情報を統計処理して、各店頭に対する呼び出し数の情報を算出して、算出された呼び出し数の情報を利用して、各店頭に対する店頭情報を導出するものであり、
前記ページャーは順番待ちの待機時間中に広告を出力し、
前記情報活用部は各店頭ごとに導出された店頭情報に基づいて、各店頭のページャーの動作を制御する制御信号を生成し、生成された制御信号は各店頭の店頭制御機器に送信され、
前記生成された制御信号により、各店頭のページャーから出力される広告が変更される、店頭情報活用システム。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、添付された図面を参照して、本発明の好ましい実施形態を詳細に説明する。
【0013】
本発明の利点および特徴、そしてそれらを達成する方法は添付される図面と一緒に詳細に後述されている実施形態を参照すると明確になるであろう。しかし、本発明は、以下で開示されている実施形態に限定されるものではなく、異なる多様な形態で具現されることができ、単に本実施形態は、本発明の開示が完全ようにして、本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者に発明の範疇を完全に知らせるために提供されるものであり、本発明は、請求項の範疇によって定義されるだけである。明細書全体にわたって同一参照符号は同一の構成要素を指す。
【0014】
他の定義がない場合は、本明細書で使用されるすべての用語(技術および科学的用語を含む)は、本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者に共通的に理解することができる意味で使用することができるだろう。また、一般的に使用される辞典に定義されている用語は明白に特別に定義されていない限り、理想的にまたは過度に解釈されない。
【0015】
本明細書で使用される用語は、実施形態を説明するためのものであり、本発明を制限しようとするものではない。本明細書では、単数形は、文句で特に言及しない限り、複数形も含む。明細書で使用される「含む(comprises)」および/または「含んでいる(comprising)」は、言及された構成要素に加えて一つ以上の他の構成要素の存在または追加を排除しない。
【0016】
以下、図面を参照して、本発明の実施形態に係る店頭情報活用システムについて説明する。
【0017】
まず、
図1を参照して、店頭情報活用システムを利用する利用環境を説明する。
図1を参照すると、店頭情報活用システムを利用する利用環境を示す図面が開示される。
【0018】
図1を参照すると、店頭情報活用システム30は、有線および無線ネットワーク20を介して各店頭10と接続することができる。店頭情報活用システム30は、例えば、管理サーバであり得て、複数の店頭10からページャー12に対する呼び出し情報と環境情報の収集センサー13によって検出された環境情報、そして店頭運用機器14が運用される過程で収集される運用情報などを受信し、これを分析して、分析された結果を各店頭10を管理するために活用することができる。
【0019】
具体的には、複数の店頭10ごとに店頭制御機器11が位置するので、店頭情報活用システム30は各店頭10の店頭制御機器11を介して各店頭10との通信することができる。
【0020】
店頭10には、1つの店頭制御機器11と、複数のページャー12が位置することができ、この他に環境情報の収集センサー13と店頭運用機器14が位置することができる。環境情報の収集センサー13と店頭運用機器14も複数で備わることができ、
図1に図示されたことにより、限定されない。そして、必要に応じて、各店頭10に複数の店頭制御機器11が位置することもできる。一方、本発明で店頭10は、順番到来に応じて順番待ちを呼び出すページャー12を利用する店頭10を意味することができる。
【0021】
まず、店頭制御機器11は、ページャー12、環境情報の収集センサー13および店頭運用機器14を含んで店頭10内に位置するさまざまな機器を制御したり、さまざまな機器と通信することができる。このため、店頭制御機器11は、ページャー12、環境情報の収集センサー13および店頭運用機器14を含む店頭10内の機器と、ローカルネットワーク(local network)に接続されることができる。ローカルネットワークは、有線および無線の制限がなく、例えばRFID(Radio Frequency IDentification)とブルートゥース(Bluetooth)などのように、所定の範囲内で通信が可能であれば、特定の方式に限らない
【0022】
そして、店頭制御機器11は、有線および無線ネットワーク20を利用して店頭情報活用システム30と接続されて通信することができ、有線および無線ネットワーク20は、例えばパブリックネットワーク(public network)であり得て、その種類には制限がない。したがって、店頭制御機器11は、有線および無線ネットワーク20を介して外部の店頭情報活用システム30によって動作が制御されることができるので、ウェブ(web)管制が可能である。すなわち、店頭制御機器11は、店頭情報活用システム30の制御により店頭10内に位置するさまざまな機器を制御することができる。
【0023】
また、店頭制御機器11は、店頭制御機器11と接続された店頭10内の機器からの情報を 集約して店頭情報活用システム30に提供することができる。例えば、店頭制御機器11は、当該店頭10内の複数のページャー12から呼び出し情報を受信して、環境情報の収集センサー13から検出された環境情報を受信して、店頭運用機器14から店頭運用機器14の運用される過程で収集される運用情報を受信した後、これを有線および無線ネットワーク20を介して店頭情報活用システム30に提供することができる。
【0024】
したがって、店頭制御機器11を介して店頭10内の複数の機器から情報を集約することができ、店頭制御機器11を利用して店頭10内の複数の機器を制御することができるので、店頭制御機器11は店頭自動化プラットフォーム(store automation platform)で利用可能である。
【0025】
いくつかの実施形態で、店頭制御機器11は、ページャー12を充電することができる接続端子を備えることができ、ページャー12が充電のために店頭制御機器11の接続端子に接続される場合、ページャー12内に保存された情報が店頭制御機器11に送信されることもでき、店頭制御機器11も広告コンテンツまたはスケジュールのように、必要な情報または制御信号をページャー12に提供することができる。つまり、いくつかの実施形態によれば、店頭制御機器11の役割は、単にページャー12を充電したり、ページャー12を制御することから店頭自動化プラットフォームに拡張されたものであり得る。
【0026】
続いて、ページャー12は、順番待ちに順番到来を知らせることを主な目的として、例えば、ディスプレイ上の表示、振動や光の点滅など、様々な方法を介して順番到来に応じて順番待ちを呼び出すことができる。そして、ページャー12は店頭制御機器11によって制御されることができる。
【0027】
ページャー12からの呼び出しがある場合、ページャー12の内部には、ページャー12に対する呼び出し情報が保存されることができる。例えば呼び出し情報としては、当該ページャー12に呼び出しがあった呼び出し時間が記録されることができるが、呼び出し情報はこれに限定されない。したがって、ページャーに対する呼び出し情報が店頭制御機器11によって収集され、店頭情報活用システム30に提供される場合、店頭情報活用システム30で呼び出し情報を分析すると、ページャー12に対する何回の呼び出しがあったのかを呼び出し数の情報を導出することができるので、各店頭10で何回の呼び出しがあったのか、各店頭10に対する呼び出し数の情報を導出することもできる。
【0028】
順番の通知機能に加えて、ページャー12はディスプレイ及びスピーカーを含み、順番待ちの待機時間中に広告を出力することもできる。具体的には、ページャー12は、予め定められたスケジュールに応じて、予め定められたコンテンツの広告を出力することができる。ページャー12の広告スケジュール及び広告コンテンツは、店頭情報活用システム30の制御により店頭制御機器11によって制御されることができる。例えば、店頭情報活用システム30から広告スケジュール情報及び広告コンテンツ情報が店頭制御機器11に送信され、店頭制御機器11が当該情報に基づいてページャー12を制御することができる。したがって、店頭情報活用システム30によって、広告スケジュールや広告コンテンツが変更されると、ページャー12から出力される広告が変わることができる。
【0029】
そして、ページャー12から広告が出力される場合、ページャー12の内部には、ページャー12に対する広告露出情報が保存されることができる。例えば、広告露出情報としてページャー12を介して広告が出力される広告の再生時間が記録されることができるが、これに限定されない。したがって、ページャー12に記録された広告の露出情報が店頭制御機器11によって収集され店頭情報活用システム30に提供される場合、店頭情報活用システム30で広告露出情報を分析すると、ページャー12で広告が何回再生されたかについての情報を導出することができ、必要に応じて、広告露出情報は広告効果を分析するのに用いることもできる。
【0030】
このほか、ページャー12は、入力手段を含み、順番待ちの待機時間中に順番待ちから個人情報が入力されることができる。本明細書では、個人情報は、順番待ちの人についての情報であり得るが、これに限定されず、アンケート項目に応じた順番待ちの応答情報や、順番待ちによるフィードバック情報を含み、順番待ちによって入力された情報を総称する意味として理解することができる。例えば、ページャー12から広告が出力される前に順番待ちから個人情報が入力されることができるが、これに限定されない。
【0031】
続いて、環境情報の収集センサー13は、店頭10の環境情報を検出することができ、環境情報は天気、気温、湿度、照度および空気清浄度のうち少なくとも一つを含むことができるが、これに限定されず、店頭10内外の環境を示すことができる情報であれば可能である。
【0032】
環境情報の収集センサー13による検出された環境情報は、店頭10の全体的な環境を示す指標として、ページャー12と店頭運用機器14を制御するのに使用することができる。例えば、店頭情報活用システム30でページャー12によって再生される広告を決定するために、検出された環境情報を参照することができ、顧客が利用するのに快適な店頭環境を造成するために、検出された環境情報を利用して、後述する店頭使用機器14を制御することができる。
【0033】
一方、環境情報の収集センサー13は、店頭制御機器11に含まれるか、ページャー12または店頭運用機器14に含まれることができるが、これに限定されず、独立した機器であり得る。環境情報の収集センサー13によって検出された環境情報は、店頭制御機器11によって 集約されて、店頭情報活用システム30に提供されることができる。
【0034】
続いて、店頭運用機器14は、店頭10の運営のために、各店頭10で運用される機器を意味することができる。例えば、冷暖房機、スプリンクラー、照明機器及び店頭制御機器11内のルーターなどが店頭運用機器14の一例となることができるが、これに限定されない。店頭運用機器14は店頭制御機器11によって制御されることができ、例えば、店頭情報活用システム30は店頭運用機器14の動作を制御するように店頭10の店頭制御機器11に制御信号を送信することもできる。
【0035】
一方、店頭運用機器14が運用される過程で、運用情報が収集されることもでき、収集された運用情報は店頭制御機器11を介して店頭情報活用システム30に提供されることができる。運用情報は、店頭運用機器14を介して得ることができるすべての情報を意味することができ、例えば、店頭制御機器11内にルーターが含まれてあり、店頭10内のWi−Fiを運用することができれば、ルーターを介して得ることができる店頭10内のWi−Fi利用履歴が運用情報であり得るが、これに限定されない。以下、
図2を参照して、本発明の一実施形態に係る店頭情報活用システムを説明する。
図2を参照すると、本発明の一実施形態に係る店頭情報活用システムの概略的な構成が示されている。
【0036】
図2を参照すると、店頭情報活用システム30は、情報収集部31、情報分析部32、情報保存部33、情報活用部34、店頭推薦部35を含むことができる。ただし、
図3に図示された構成要素は必須なものでなくて、それよりも多くの構成要素を有するか、それより少ない構成要素を有する店頭情報活用システム30を具現することもできる。
【0037】
本発明の一実施形態に係る店頭情報活用システム30は、複数の店頭10にそれぞれ位置する店頭制御機器11を介して各店頭10と通信する店頭情報活用システム30として、各店頭10は、順番到来に応じて順番待ちを呼び出すページャー12、各店頭10の環境情報を検出する環境情報の収集センサー13及び各店頭10の運営のために運用される店頭運用機器14を用いることができる。
【0038】
情報収集部31は、各店頭10から様々な情報を受信することができ、情報収集部31が受信することができる情報は、例えば呼び出し情報、環境情報、運用情報及び個人情報のうち少なくとも一つを含むことができるが、これに限定されない。
【0039】
まず、情報収集部31は、各店頭10の店頭制御機器11から、当該店頭10内のページャー12に対する呼び出し情報を受信することができる。具体的には、前述したように、各ページャー12内で呼び出し情報が記録されることができ、ページャー12内に記録された呼び出し情報は、ローカルネットワークを介して店頭制御機器11に送信され集約されることができる。ただし、必要に応じて、店頭制御機器11の接続端子に直接接続してページャー12内に記録された呼び出し情報が店頭制御機器11に送信されることもできる。
【0040】
店頭制御機器11は、当該店頭10内の複数のページャー12に記録された呼び出し情報を 集約して、有線および無線ネットワーク20を介して情報収集部31に送信することができる。
【0041】
また、情報収集部31は、各店頭10の店頭制御機器11から環境情報の収集センサー13によって検出された環境情報を受信することができる。具体的には、環境情報の収集センサー13によって検出された環境情報が店頭制御機器11に送信され集約されることができ、店頭制御機器11は集約された環境情報を有線および無線ネットワーク20を介して情報収集部31に送信することができる。
【0042】
そして、情報収集部31は、各店頭10の店頭制御機器11から店頭運用機器14が運用される過程で収集される運用情報を受信することができる。具体的には、店頭運用機器14内に保存された運用情報が店頭制御機器11に送信され集約されることができ、店頭制御機器11は集約された運用情報を有線および無線ネットワーク20を介して情報収集部31に送信することができる。
【0043】
このほか、情報収集部31は、各店頭10の店頭制御機器11からページャー12に入力された個人情報を受信することができる。ページャー12によって入力された個人情報も店頭制御機器11によって集約され、有線および無線ネットワーク20を介して情報収集部31に送信されることができる。
【0044】
本実施形態に係る店頭情報活用システム30によると、情報収集部31は、呼び出し情報、環境情報、運用情報及び個人情報を含む十分なビッグデータ(big data)を確保することができるので、これを店頭管理に活用することができる。
【0045】
情報分析部32は、情報収集部31に送信された呼び出し情報、環境情報、運用情報及び個人情報のうち少なくとも一つを利用して、各店頭10に対する店頭情報を導出することができる。ここで、店頭情報は、店頭10の状態または特性を示す情報として制限はなく、店頭情報は各店頭10ごとに導出されることができる。
【0046】
送信された呼び出し情報を利用して、各店頭10に対する店頭情報を導出することは、情報収集部31に送信された呼び出し情報を統計処理して各店頭10に対する呼び出し数の情報を算出し、算出された呼び出し数の情報に基づいて、各店頭10に対する店頭情報を導出することができる。本明細書で呼び出し数はページャー12に対する呼び出し件数を意味することができ、情報分析部32は、情報収集部31に保存された呼び出し情報に基づいて、各店頭10の一定の期間内にいくつかの件の呼び出しがあったかのついての呼び出し数の情報を算出することができる。
【0047】
算出された呼び出し数の情報を利用すれば、各店頭10に対する売上高、訪問顧客の数および流動人口の数のうち少なくとも一つを含む店頭情報を得ることができるが、呼び出し数の情報によって得ることができる情報は、これに限定されない。具体的には、算出された呼び出し数の情報を利用すると、当該店頭10に、一定期間の約何人の顧客が訪問したのか、当該店頭10の流動人口はいくらくらいかを算出することができ、この他に当該店頭10で販売される製品の価格を考慮して、当該店頭10のおおよその売上規模を算出することができる。
【0048】
したがって、情報分析部32は、算出された呼び出し数の情報を利用して、ビッグデータ分析を介して店頭管理のための有用な情報を導出することができる。
【0049】
そして、情報分析部32は、環境情報の収集センサー13によって検出された環境情報に基づいて、各店頭10の環境特性を含む店頭情報を分析することもできる。例えば、各店頭10の温度、湿度及び照度などがどのように維持されるかについての店頭情報を得ることができる。これにより、各店頭10がどのように管理されているかについての十分な情報を得ることができる。
【0050】
このほか、情報分析部32は、店頭運用機器14が運用される過程で収集される運用情報に基づいて、各店頭10に対する様々な店頭の情報を導出することができる。例えば、店頭運用機器14としてPOS(Point Of Sales)が運用される過程で、当該店頭10の売上情報を得ることができる。そして、店頭運用機器14として、スピーカーから出力される音楽を介して、当該店頭10の選曲情報を得ることができる。このように、運用情報を利用すれば、呼び出し情報と環境情報から導出することができない様々な店頭情報を導出することができる。
【0051】
また、情報分析部32は、情報収集部31に保存された個人情報に基づいて、各店頭10に対する顧客の傾向を含む店頭情報を分析することができる。例えば、個人情報として、顧客の年齢情報を得ると、当該店頭の主要顧客の年齢情報を導出することができ、個人情報として、顧客の注文情報を得ると、当該店頭の主要な顧客の好みについての情報を得ることができる。
【0052】
本実施形態に係る店頭情報活用システム30によると、情報分析部32は、呼び出し情報、環境情報、運用情報及び個人情報を含む店頭情報から店頭10に関する有用な情報を分析することができる。
【0053】
情報保存部33は、各店頭10を管理するために必要な各店頭10に対する基礎的な情報を保存することができる。例えば、各店頭10のブランド名、業種、住所、顧客の年齢層のうち少なくとも一つを含む店頭情報が保存されることができるが、情報保存部33に保存される情報はこれに限定されない。
【0054】
情報活用部34は、各店頭10ごとに導出された店頭情報に基づいて、各店頭10の店頭運用機器14の動作または各店頭10のページャー12の動作を制御する制御信号を生成することができる。そして、生成された制御信号は、各店頭10の店頭制御機器11に送信されることができ、生成された制御信号により、各店頭10の店頭運用機器14の動作が変更されることができる。
【0055】
したがって、本発明の一実施形態に係る店頭情報活用システム30によると、店頭情報に応じて店頭運用機器14の動作が制御されるため、店頭の運営または顧客の店頭利用に便宜を提供することができる。
【0056】
具体的には、情報活用部34は、各店頭10でページャー12を介して出力される広告を制御することができる。つまり、情報活用部34は、各店頭10ごとに導出された店頭情報に基づいて、各店頭10のページャー12の動作を制御する制御信号を生成し、生成された制御信号は、各店頭の店頭制御機器に送信されることができる。そして、生成された制御信号により、各店頭10のページャー12から出力される広告が変更されることができる。
【0057】
例えば、各店頭10でページャー12を介して出力される広告のコンテンツとスケジュールは、店頭情報活用システム30によって定められることができる。したがって、定められた広告のスケジュールとコンテンツが店頭情報活用システム30から店頭制御機器11に送信されることができ、店頭制御機器11は、店頭情報活用システム30の制御により、当該店頭10内のページャー12が決まった広告のスケジュールに応じて、あらかじめ定められたコンテンツを出力するように制御することができる。しかし、情報活用部34によってページャー12から出力される広告が変更されることができる。
【0058】
例えば、情報活用部34は、環境情報の収集センサー13によって検出された環境情報を反映して、当該店頭10でページャー12を介して出力される広告を変更することができる。具体的には、情報活用部34は、環境情報から導出される店頭情報に基づいて、当該店頭10でページャー12を介して出力される広告が変更されるように当該店頭10の店頭制御機器11に制御信号を送信することができる。
【0059】
例えば、情報活用部34は、環境情報の収集センサー13によって検出された気象情報に基づいて、天気が寒い日にはパディングなどの衣類広告または温熱器に対する広告がページャー12から出力されるように制御することができる。
【0060】
したがって、本実施形態に係る店頭情報活用システム30によると、情報活用部34で即時の店頭情報の変化に対応して、ページャー12を介して出力される広告を変更するので、ページャー12を介する広告の効果を最大化することができる。
【0061】
また、情報活用部34は、ページャー12に加えて、店頭運用機器14中の広告を出力する少なくとも一部から出力される広告を制御することができる。例えば、店頭運用機器14としてPOSのディスプレイやKIOSKのディスプレイ等から出力される広告が情報活用部34によって制御されることができる。
【0062】
具体的には、情報活用部34で生成された制御信号によって各店頭10の店頭運用機器14の動作が変更されるのは、生成された制御信号により、各店頭10の少なくとも一部の店頭運用機器14から出力される広告が変更されることであり得る。
【0063】
このほか、情報活用部34は、店頭10が、最適の環境を有することができるように店頭運用機器14を制御することができる。例えば、情報活用部34は、店頭10内の温度検出情報などの店頭情報に基づいて、店頭10が寒かったり、または暑いとき、店頭10内の冷房機器または温熱機器を制御することもできる。
【0064】
ただし、いくつかの実施形態では情報活用部34は、各店頭10の店頭情報に加えて、他の店頭10から導出された店頭情報を利用して、店頭運用機器14またはページャー12の動作を制御するすることができる。例えば、売上の高い店頭10から導出された店頭情報(例えば、選曲情報、照度情報など)を利用して、他の店頭10の店頭運用機器14またはページャー12の動作を制御することもできる。
【0065】
本発明の一実施形態に係る店頭情報活用システム30によると、店頭情報を活用して、各店頭10が最適の状態になるように店頭運用機器14またはページャー12の動作を制御するので、店頭10運営の効率が上がることができる。そして、本発明の一実施形態に係る店頭情報活用システム30によると、情報活用部34は、店頭10を自動に管理することができ、これにより、店頭制御機器11は店頭自動化プラットフォームで活用することができる。
【0066】
続いて、店頭推薦部35は、ページャー12広告を申請する申請者に対し、申請者の広告対象と情報分析部32で分析された各店頭10の店頭特性を考慮して、複数の店頭10の中でページャー12広告を進行するのに適する店頭10を推薦することができる。
【0067】
例えば、ページャー12広告を申請する申請者が広告をしようとする広告対象が何であるかを考慮して、当該広告対象をページャー12広告した時広告効果が優れると予測される店頭10を推薦することができる。このため、各店頭10の店頭特性を考慮することができ、必要に応じて、申請者の店頭選好度も考慮することができる。
【0068】
例えば、申請者が売上が多かったり、訪問顧客の数が多い店頭を好むとき、店頭10の店頭特性を考慮することができ、申請者の広告対象が店頭10の主な顧客層との関連があるかを判断するために、店頭10の店頭特性も考慮することができる。
【0069】
これと共に、店頭推薦部35は、必要に応じて、情報保存部33に保存された店頭10の基礎的な情報も考慮され、店頭10を推薦することができる。例えば、申請者が好むブランドや業種、地理的な位置などがある場合、情報保存部33に保存された店頭10の基礎的な情報が利用されることができる。
【0070】
本実施形態に係る店頭情報活用システム30によると、店頭推薦部35は、呼び出し情報、環境情報および個人情報から導出された店頭の特性により広告の店頭を勧めることができるので、これにより、申請者がページャー12広告をする場合、広告効果を最大化することができる。
【0071】
以下、
図3及び
図4を参照して、店頭情報活用システムの利用に伴う情報の流れを説明する。
図3及び
図4を参照すると、
図2の店頭情報活用システムの利用に伴う情報の流れを説明した図面が開示される。
【0072】
図3を参照すると、ページャー12、環境情報の収集センサー13及び店頭運用機器14から収集された情報は、店頭制御機器11に送信され集約されることができ、店頭制御機器11から有線および無線ネットワーク20を経て、店頭情報活用システム30に送信されることができる。
【0073】
図4を参照すると、店頭情報活用システム30から各店頭10に送信された情報は、店頭制御機器11を経て、各ページャー12、環境情報の収集センサー13、店頭運用機器14に送信されることができる。
【0074】
したがって、店頭情報活用システム30は、店頭制御機器11を介して各店頭10から店頭情報を得て、これを活用して店頭制御機器11を介して各店頭10を制御することができる。
【0075】
以上、添付した図面を参照して、本発明の実施形態を説明したが、本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者は、本発明がその技術的思想や必須の特徴を変更しなくて他の具体的な形態で実施されることができることを理解できるだろう。したがって、以上で記述した実施形態は、すべての面で例示的なものであり、限定的ではないと理解しなければならない。