特許第6311927号(P6311927)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6311927
(24)【登録日】2018年3月30日
(45)【発行日】2018年4月18日
(54)【発明の名称】設定装置、および電気機器
(51)【国際特許分類】
   G06F 3/0482 20130101AFI20180409BHJP
   G06F 3/0484 20130101ALI20180409BHJP
   H05B 37/02 20060101ALI20180409BHJP
【FI】
   G06F3/0482
   G06F3/0484 120
   H05B37/02 B
【請求項の数】4
【全頁数】12
(21)【出願番号】特願2014-141665(P2014-141665)
(22)【出願日】2014年7月9日
(65)【公開番号】特開2016-18449(P2016-18449A)
(43)【公開日】2016年2月1日
【審査請求日】2017年3月15日
(73)【特許権者】
【識別番号】000003757
【氏名又は名称】東芝ライテック株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100108062
【弁理士】
【氏名又は名称】日向寺 雅彦
(74)【代理人】
【識別番号】100168332
【弁理士】
【氏名又は名称】小崎 純一
(74)【代理人】
【識別番号】100146592
【弁理士】
【氏名又は名称】市川 浩
(72)【発明者】
【氏名】杉田 真一
【審査官】 ▲高▼瀬 健太郎
(56)【参考文献】
【文献】 特開2004−252727(JP,A)
【文献】 特開平11−327746(JP,A)
【文献】 特開2007−115228(JP,A)
【文献】 特開2000−020207(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 3/0482
G06F 3/0484
H05B 37/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示部と;
前記表示部に、基礎表示と、前記基礎表示に重ねられる追加表示と、を表示させる制御部と;
を具備し、
前記追加表示は、枠状の表示を含み、
前記制御部は、前記基礎表示と、前記追加表示と、が重なる領域においても前記基礎表示に対する入力を受け付けるが、前記基礎表示と、前記枠状の表示と、が重なる領域においては、前記基礎表示に対する入力を禁止することを特徴とする設定装置。
【請求項2】
前記制御部は、前記追加表示の透過率が、前記基礎表示の透過率よりも高くなるようにすることを特徴とする請求項1記載の設定装置。
【請求項3】
前記基礎表示は、所望の設定を行うための表示であり、
前記追加表示は、前記所望の設定を行う際に参照する表示、または、前記所望の設定を行った効果を確認する表示の少なくともいずれかをさらに含むことを特徴とする請求項1または2に記載の設定装置。
【請求項4】
請求項1〜3のいずれか1つに記載の設定装置と;
前記設定装置と電気的に接続された照明器具と;
前記設定装置に追加表示に関する情報を提供する情報機器と;
を具備したことを特徴とする電気機器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、設定装置、および電気機器に関する。
【背景技術】
【0002】
タッチパネルを備えた設定装置がある。
タッチパネルを備えた設定装置とすれば、小型化や軽量化を図ることができる。
一般的には、設定装置に設けられたタッチパネルに操作ボタンなどを表示し、表示された操作ボタンなどにタッチすることで、所望の情報を入力するようにしている。
ここで、入力する情報や、入力する情報に関連する事項は、操作者が記憶していたり、書類などの資料に記載されていたりする。
そのため、入力作業が煩雑となったり、誤入力が生じたりするおそれがある。
そこで、入力作業の容易化を図ることができる設定装置、および電気機器の開発が望まれていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2013−105593号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明が解決しようとする課題は、入力作業の容易化を図ることができる設定装置、および電気機器を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
実施形態に係る設定装置は、表示部と;前記表示部に、基礎表示と、前記基礎表示に重ねられる追加表示と、を表示させる制御部と;を具備している。
前記追加表示は、枠状の表示を含んでいる。
前記制御部は、前記基礎表示と、前記追加表示と、が重なる領域においても前記基礎表示に対する入力を受け付けるが、前記基礎表示と、前記枠状の表示と、が重なる領域においては、前記基礎表示に対する入力を禁止する。
【発明の効果】
【0006】
本発明の実施形態によれば、入力作業の容易化を図ることができる設定装置、および電気機器を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】本実施の形態に係る電気機器100を例示するための構成図である。
図2】本実施の形態に係る電気機器100を例示するためのブロック図である。
図3】表示部12に表示された設定項目の削除を行うための画面を例示するための模式図である。
図4】表示部12に表示された設定項目の変更を行うための画面を例示するための模式図である。
図5】表示部12に表示されたバックアップデータの保存を行うための画面を例示するための模式図である。
図6】(a)は、照明器具101毎の制御情報を入力するための基礎表示50を例示するための模式図である。(b)は、照明器具101毎の制御情報を入力するための追加表示55を例示するための模式図である。
図7】任意の基礎表示60に所定の追加表示65を重ねて表示する場合を例示するための模式図である。
図8】任意の基礎表示70に所定の追加表示75を重ねて表示する場合を例示するための模式図である。
図9】任意の基礎表示80に所定の追加表示85を重ねて表示する場合を例示するための模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
実施形態に係る発明は、表示部と;前記表示部に、基礎表示と、前記基礎表示に重ねられる追加表示と、を表示させる制御部と;を具備した設定装置である。
前記追加表示は、枠状の表示を含んでいる。
前記制御部は、前記基礎表示と、前記追加表示と、が重なる領域においても前記基礎表示に対する入力を受け付けるが、前記基礎表示と、前記枠状の表示と、が重なる領域においては、前記基礎表示に対する入力を禁止する。
この設定装置によれば、入力作業の容易化を図ることができる。
また、操作者による誤入力を防止することができる。
【0009】
また、前記制御部は、前記追加表示の透過率が、前記基礎表示の透過率よりも高くなるようにすることができる。
この様にすれば、基礎表示の一部と、追加表示の一部とが重なったとしても、基礎表示の内容を読み取ることができる。
【0010】
また、前記基礎表示は、所望の設定を行うための表示とすることができる。
前記追加表示は、前記所望の設定を行う際に参照する表示、または、前記所望の設定を行った効果を確認する表示の少なくともいずれかをさらに含むことができる。
この様にすれば、入力作業の容易化を図ることができる。また、所望の設定を行った効果を容易に確認することができ、異常に対する対応の迅速化を図ることができる。
【0011】
また、実施形態に係る発明は、上記の設定装置と;前記設定装置と電気的に接続された照明器具と;前記設定装置に追加表示に関する情報を提供する情報機器と;を具備した電気機器である。
この電気機器によれば、入力作業の容易化を図ることができる。
【0012】
以下、図面を参照しつつ、実施の形態について例示をする。なお、各図面中、同様の構成要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
また、以下においては、一例として、本実施の形態に係る設定装置1がスタジオや劇場などに設けられる調光卓であり、本実施の形態に係る電気機器100がスタジオや劇場などに設けられる照明システムである場合を例示する。
【0013】
なお、設定装置1は調光卓に限定されるわけではなく、電気機器100も照明システムに限定されるわけではない。
設定装置1は、例えば、携帯情報端末(PDA;Personal Digital Assistant)などとすることができる。電気機器100は、例えば、携帯情報端末と接続されるコンピュータなどとすることもできる。
ただし、設定装置1を調光卓とし、電気機器100を照明システムとすれば、入力作業が格段に容易となる。
【0014】
図1は、本実施の形態に係る電気機器100を例示するための構成図である。
図2は、本実施の形態に係る電気機器100を例示するためのブロック図である。
なお、図1および図2においては、煩雑となるのを避けるために、各照明器具101に接続される電源ラインなどは省略している。
図1および図2に示すように、電気機器100には、照明器具101、中継装置102、接続ライン103、設定装置1、および情報機器200が設けられている。
【0015】
照明器具101は、設定装置1と電気的に接続されている。
照明器具101は、例えば、カラー制御機能付きの照明器具とすることができる。
照明器具101は、複数設けることができる。ただし、照明器具101の数には特に限定がなく、少なくとも1つの照明器具101が設けられていればよい。
照明器具101は、例えば、発光色が異なる発光素子を備えたものとすることができる。この場合、発光素子は、例えば、青色の光を放射する発光ダイオードと、青色の光を吸収して所望の色の光を放射する蛍光体とを有したものとすることができる。
照明器具101は、例えば、赤色の光を放射する発光素子と、緑色の光を放射する発光素子と、青色の光を放射する発光素子と、白色の光を放射する発光素子とを備えたものとすることができる。
【0016】
中継装置102は、設定装置1からの操作信号を通過させるだけではなく、ミキサやデータ変換などの遅延を伴う処理を行う。
中継装置102は、例えば、DMXノード装置などとすることができる。
スタジオや劇場などに設けられた照明器具101に対して調光を行う際には、DMX信号が用いられている。DMX信号は、米国劇場技術協会(USITT)が規格し、演出分野などに用いられるディジタル信号である。DMX信号は、一般的には、調光制御用の調光信号の規格として用いられているDMX512を指している。
【0017】
DMX512は、スタートビットとストップビットに挟まれ、それぞれが8ビットにより構成されるチャネルが、512チャネル多重化された構成を1フレームとする信号である。
ここで、設定装置1は、イーサネット(Ethernet)(登録商標)を用いて照明器具101と接続する場合がある。
例えば、設定装置1が複数設けられる場合には、複数の設定装置1をイーサネット(登録商標)を用いて互いに接続し、互いに接続された複数の設定装置1を照明器具101と接続している。
DMXノード装置は、イーサネット(登録商標)と、DMX信号を用いる照明器具101との間において、信号の変換送受信を主に行う。
【0018】
接続ライン103は、中継装置102と、複数の照明器具101との間を電気的に接続する。
なお、有線の接続ライン103を例示したが、無線の接続ライン103としてもよい。
【0019】
図2に示すように、設定装置1には、タッチパネル10、制御部13、制御出力部14、および情報入力部15が設けられている。
タッチパネル10には、入力部11と表示部12が設けられている。
入力部11は、指などで操作入力される位置を検知可能な位置入力装置である。
表示部12は、例えば、フラットパネルデスプレイなどの表示装置とすることができる。
入力部11は、表示部12の表示画面上に設けられている。
【0020】
そのため、操作者は、表示部12に表示された画像情報を参考にして、所望の情報を入力部11から入力することができる。
制御部13は、例えば、CPUおよびメモリなどを備えたものとすることができる。
制御部13は、設定装置1に設けられた各要素の制御を行う。
【0021】
また、制御部13は、入力部11から入力された情報の演算処理を行い、照明器具101毎の制御情報を生成する。
【0022】
また、制御部13は、メモリに格納されたプログラムと情報、および、後述する情報機器200から入力された情報に基づいて、表示部12に表示させる基礎表示、追加表示、および機能情報を生成する。
表示部12に表示させる基礎表示は、所望の設定を行うための表示である。例えば、基礎表示は、照明器具101に対して所望の設定を行うための表示である。
表示部12に表示させる追加表示は、例えば、操作者が入力部11から所望の設定を行う際に参照する表示、および、所望の設定を行った効果を確認する表示の少なくともいずれかとすることができる。所望の設定を行った効果は、例えば、照明効果である。
機能情報は、例えば、入力部11からの入力を禁止する領域を指定する情報などとすることができる。
【0023】
また、制御部13は、基礎表示に重ねて追加表示を表示する。
この際、制御部13は、追加表示の透過率が、基礎表示の透過率よりも高くなるようにする。
また、制御部13は、基礎表示と、追加表示とが重なる領域においても基礎表示に対する入力を受け付ける。
なお、基礎表示、追加表示、および機能情報に関する詳細は後述する。
【0024】
制御出力部14は、制御部13において生成された照明器具101毎の制御情報を中継装置102に向けて出力する。
照明器具101毎の制御情報は、中継装置102を介して、指定された位置にある照明器具101に入力される。
照明器具101は、入力された制御情報に基づいて、明るさや色などの制御を行う。
【0025】
情報入力部15は、情報機器200と電気的に接続されている。なお、情報入力部15と情報機器200とが、有線で接続される場合を例示したが、無線で接続されるようにしてもよい。
【0026】
情報機器200は、表示部12に表示させる追加表示と機能情報を生成するための情報を、情報入力部15を介して制御部13に提供する。
情報機器200は、テキストデータや画像データなどを格納する記憶装置とすることもできるし、映像を撮影するための撮像装置とすることもできる。
【0027】
次に、基礎表示、追加表示、および機能情報についてさらに説明する。
図3は、表示部12に表示された設定項目の削除を行うための画面を例示するための模式図である。
なお、表示部12の表示画面上には入力部11が重ねて設けられている。
図3に示すように、設定項目の削除を行うための基礎表示20は、選択ボタン表示21、削除項目表示22、選択表示23、および確定表示24を含む。
ここで、複数の選択ボタン表示21には、表示部12に表示させる画面の内容がそれぞれ記載されている。
操作者が、所望の選択ボタン表示21の位置に触れることで、選択された選択ボタン表示21の位置情報が入力部11により制御部13に入力される。
制御部13は、入力された選択ボタン表示21の位置情報に基づいて、表示部12に表示させる基礎表示20、および追加表示25に関する情報を表示部12に入力する。
【0028】
例えば、操作者が、所定の選択ボタン表示21に触れると、図3に例示をしたような設定項目の削除を行うための画面が呼び出される。
複数の削除項目表示22には、削除項目の内容がそれぞれ記載されている。
複数の選択表示23は、対応する削除項目表示22に記載された項目に関する情報を消去するか否かを選択するためのものである。
【0029】
確定表示24は、設定項目の削除を行うための画面において設定した内容を確定するためのものである。
なお、基礎表示20の内容は、例示をしたものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。
【0030】
追加表示25は、基礎表示20に重ねて表示される。
図3に例示をした追加表示25は、所定の項目の削除を禁止する旨を表示するためのものである。
追加表示25は、例えば、枠状の表示25aと、「←削除禁止!」の文字表示25bを含むものとすることができる。
枠状の表示25aは、複数の削除項目表示22および選択表示23のうち、削除を禁止するものを囲んでいる。
この場合、表示25aおよび文字表示25bの大きさ、配置、色、記号、フォントなどは適宜変更することができる。
【0031】
また、文字表示25bの透過率を高くすることもできる。
文字表示25bの透過率を高くすれば、基礎表示20の一部と、追加表示25の一部とが重なったとしても、基礎表示20の内容を読み取ることができる。
そのため、追加表示25の設計の自由度を高くすることができる。
【0032】
機能情報は、例えば、枠状の表示25aの内部領域においては、入力部11からの入力を禁止するものとすることができる。
機能情報は、制御部13において用いられる。
この様な機能情報があれば、操作者による誤入力を防止することができる。
【0033】
図4は、表示部12に表示された設定項目の変更を行うための画面を例示するための模式図である。
図4に示すように、設定項目の変更を行うための基礎表示30は、選択ボタン表示21、変更項目表示32、選択表示33、および確定表示34を含む。
操作者が、所望の選択ボタン表示21の位置に触れることで、選択された選択ボタン表示21の位置情報が入力部11により制御部13に入力される。
制御部13は、入力された選択ボタン表示21の位置情報に基づいて、表示部12に表示させる基礎表示30、および追加表示35に関する情報を表示部12に入力する。
【0034】
例えば、操作者が、所定の選択ボタン表示21に触れると、図4に例示をしたような設定項目の変更を行うための画面が呼び出される。
複数の変更項目表示32には、変更項目の内容がそれぞれ記載されている。
複数の選択表示33は、対応する変更項目表示32に記載された項目に関する情報を変更するか否かを選択するためのものである。
【0035】
確定表示34は、設定項目の変更を行うための画面において設定した内容を確定するためのものである。
なお、基礎表示30の内容は、例示をしたものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。
【0036】
追加表示35は、基礎表示30に重ねて表示される。
図4に例示をした追加表示35は、所定の項目の変更を禁止する旨を表示するためのものである。
追加表示35は、例えば、枠状の表示35aと、「←変更禁止!」の文字表示35bを含むものとすることができる。
枠状の表示35aは、複数の変更項目表示32および選択表示33のうち、変更を禁止するものを囲んでいる。
この場合、表示35aおよび文字表示35bの大きさ、配置、色、記号、フォントなどは適宜変更することができる。
【0037】
また、文字表示35bの透過率を高くすることもできる。
文字表示35bの透過率を高くすれば、基礎表示30の一部と、追加表示35の一部とが重なったとしても、基礎表示30の内容を読み取ることができる。
そのため、追加表示35の設計の自由度を高くすることができる。
【0038】
機能情報は、例えば、枠状の表示35aの内部領域においては、入力部11からの入力を禁止するものとすることができる。
機能情報は、制御部13において用いられる。
この様な機能情報があれば、操作者による誤入力を防止することができる。
【0039】
図5は、表示部12に表示されたバックアップデータの保存を行うための画面を例示するための模式図である。
図5に示すように、バックアップデータの保存を行うための基礎表示40は、選択ボタン表示21、バックアップデータ表示42、および確定表示44を含む。
操作者が、所望の選択ボタン表示21の位置に触れることで、選択された選択ボタン表示21の位置情報が入力部11により制御部13に入力される。
制御部13は、入力された選択ボタン表示21の位置情報に基づいて、表示部12に表示させる基礎表示40、および追加表示45に関する情報を表示部12に入力する。
【0040】
例えば、操作者が、所定の選択ボタン表示21に触れると、図5に例示をしたようなバックアップデータの保存を行うための画面が呼び出される。
複数のバックアップデータ表示42には、バックアップデータの内容がそれぞれ記載されている。
なお、バックアップデータは、図示しないバックアップデータの設定を行うための画面において設定されたものとすることができる。
【0041】
確定表示44は、バックアップデータの保存を行うための画面において確認した内容を確定するためのものである。
なお、基礎表示40の内容は、例示をしたものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。
【0042】
追加表示45は、基礎表示40に重ねて表示される。
図5に例示をした追加表示45は、所定のバックアップデータの保存を禁止する旨を表示するためのものである。
追加表示45は、例えば、枠状の表示45aと、「←保存禁止!」の文字表示45bを含むものとすることができる。
枠状の表示45aは、複数のバックアップデータ表示42のうち、保存を禁止するものを囲んでいる。
この場合、表示45aおよび文字表示45bの大きさ、配置、色、記号、フォントなどは適宜変更することができる。
【0043】
また、文字表示45bの透過率を高くすることもできる。
文字表示45bの透過率を高くすれば、基礎表示40の一部と、追加表示45の一部とが重なったとしても、基礎表示40の内容を読み取ることができる。
そのため、追加表示45の設計の自由度を高くすることができる。
【0044】
機能情報は、例えば、枠状の表示45aの内部領域においては、入力されたバックアップデータの保存が禁止されるものとすることができる。
機能情報は、制御部13において用いられる。
この様な機能情報があれば、操作者による誤入力があったとしても、不必要なバックアップデータが保存されるのを防止することができる。
【0045】
図6(a)は、照明器具101毎の制御情報を入力するための基礎表示50を例示するための模式図である。
図6(b)は、照明器具101毎の制御情報を入力するための追加表示55を例示するための模式図である。
【0046】
操作者が、図示しない選択ボタン表示の位置に触れることで、制御部13から基礎表示50および追加表示55に関する情報が表示部12に入力される。
図6(a)に示すように、照明器具101毎の制御情報を入力するための基礎表示50は、情報入力表示51および器具表示52を含む。
【0047】
情報入力表示51は、照明器具101毎の制御情報を入力するためのものである。
照明器具101毎の制御情報は、例えば、明るさ、色、光の照射方向などである。
器具表示52は、例えば、制御を行う照明器具101の特定、すなわち、照明器具101の位置情報を入力するためのものである。
【0048】
図6(b)に示すように、追加表示55には、照明器具101毎の制御情報が記載されている。
追加表示55は、例えば、仕込み図を画像情報として取り込んだものとすることができる。
追加表示55には、例えば、制御を行う照明器具101の位置に、明るさや色などを表す記号A〜Eや、光の照射方向を表す矢印などが記載されている。
なお、追加表示55において用いられる文字、記号、矢印などは例示をしたものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。
また、追加表示55において用いられる文字、記号、矢印などの大きさ、配置、色、記号、フォントなどは適宜変更することができる。
【0049】
追加表示55は、基礎表示50に重ねて表示される。
この場合、基礎表示50における器具表示52と、追加表示55における照明器具101を表す記号とが重なるようにすれば、入力作業の容易化を図ることができる。
また、追加表示55における文字、記号、矢印などの透過率を高くすることもできる。 これらの透過率を高くすれば、基礎表示50の一部と、追加表示55の一部とが重なったとしても、基礎表示50の内容を読み取ることができる。
そのため、入力作業の作業性が悪くなるのを抑制することができる。
【0050】
図3図6は、追加表示と基礎表示とが特定の関係にある場合であるが、任意の基礎表示に所定の追加表示を重ねて表示することもできる。
図7は、任意の基礎表示60に所定の追加表示65を重ねて表示する場合を例示するための模式図である。
この場合、基礎表示60には特に限定がない。
追加表示65は、基礎表示60に重ねて表示される。
図7に例示をした追加表示65は、テキストデータや静止画像などを含むものとすることができる。
追加表示65は、例えば、台本やメモ書きなどとすることができる。
【0051】
この場合、追加表示65の大きさ、配置、数、色、記号、フォントなどは適宜変更することができる。
また、追加表示65の透過率を高くすることもできる。
追加表示65の透過率を高くすれば、基礎表示60の一部と、追加表示65の一部とが重なったとしても、基礎表示60の内容を読み取ることができる。
そのため、追加表示65として表示できるものの対象を拡げることができる。
【0052】
図8は、任意の基礎表示70に所定の追加表示75を重ねて表示する場合を例示するための模式図である。
この場合、基礎表示70には特に限定がない。
追加表示75は、基礎表示70に重ねて表示される。
図8に例示をした追加表示75は、例えば、4台の撮像装置により撮影されている動画75a〜75dなどとすることができる。
なお、追加表示75の大きさ、配置、透過率、数、色などは適宜変更することができる。
【0053】
また、追加表示75の透過率を高くすることもできる。
追加表示75の透過率を高くすれば、基礎表示70の一部と、追加表示75の一部とが重なったとしても、基礎表示70の内容を読み取ることができる。
そのため、追加表示75として表示できるものの対象を拡げることができる。
【0054】
図9は、任意の基礎表示80に所定の追加表示85を重ねて表示する場合を例示するための模式図である。
この場合、基礎表示80には特に限定がない。
追加表示85は、基礎表示80に重ねて表示される。
図9に例示をした追加表示85は、例えば、前述した動画75a〜75dから選択された1つの動画(例えば、生放送中の動画など)とすることができる。
動画の選択は、例えば、図示しない所望の選択ボタン表示に触れることで行えるようにすることができる。
なお、追加表示85の大きさ、配置、透過率、数、色などは適宜変更することができる。
【0055】
また、追加表示85の透過率を高くすることもできる。
追加表示85の透過率を高くすれば、基礎表示80の一部と、追加表示85の一部とが重なったとしても、基礎表示80の内容を読み取ることができる。
そのため、追加表示85として表示できるものの対象を拡げることができる。
【0056】
以上、本発明のいくつかの実施形態を例示したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更などを行うことができる。これら実施形態やその変形例は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。また、前述の各実施形態は、相互に組み合わせて実施することができる。
【符号の説明】
【0057】
1 設定装置、10 タッチパネル、11 入力部、12 表示部、13 制御部、20 基礎表示、25 追加表示、30 基礎表示、35 追加表示、40 基礎表示、45 追加表示、50 基礎表示、55 追加表示、60 基礎表示、65 追加表示、70 基礎表示、75 追加表示、80 基礎表示、85 追加表示、100 電気機器、101 照明器具、200 情報機器
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9