【文献】
QUALCOMM Incorporated,Boosting with UL 64QAM[online],3GPP TSG-RAN WG1 Meeting #71 R1-125185,インターネット<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_71/Docs/R1-125185.zip>,2012年11月16日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記第1のグループは第1の制御チャネル送信に関連付けられ、前記第2のグループは第2の制御チャネル送信に関連付けられ、前記第2の制御チャネル送信は前記第1の制御チャネル送信とは異なる、請求項3に記載の方法。
前記TPRは第1のTPRであり、前記該当制御チャネル要素は第1の制御チャネル要素であり、ここにおいて、制限するための前記手段は、前記複数の制御チャネル要素からの第2の制御チャネル要素の各グループの複数のリソース要素を第2のTPRに制限するように構成され、前記第1のTPRは前記第2のTPRとは異なる、
ここにおいて、前記第1の制御チャネル要素は第1の制御チャネル送信に関連付けられ、前記第2の制御チャネル要素は第2の制御チャネル送信に関連付けられ、前記第2の制御チャネル送信は前記第1の制御チャネル送信とは異なる、請求項12に記載の装置。
【発明を実施するための形態】
【0008】
[0024] 添付の図面に関して以下に示す発明を実施するための形態は、様々な構成を説明するものであり、本明細書で説明する概念が実施され得る唯一の構成を表すものでない。発明を実施するための形態は、様々な概念の完全な理解を与えるための具体的な詳細を含む。ただし、これら概念はこれらの具体的な詳細なしに実施され得ることが当業者には明らかであろう。いくつかの例では、そのような概念を不明瞭にしないように、よく知られている構造および構成要素をブロック図の形式で示す。
【0009】
[0025] 次に、電気通信システムのいくつかの態様が様々な装置および方法を参照して提示される。これら装置および方法について、以下の詳細な説明において説明し、(「要素」と総称される)様々なブロック、モジュール、構成要素、回路、ステップ、プロセス、アルゴリズムなどによって添付の図面に示す。これら要素は、電子ハードウェア、コンピュータソフトウェア、またはそれらの任意の組合せを使用して実装され得る。そのような要素をハードウェアとして実装するか、ソフトウェアとして実装するかは、特定の適用例および全体的なシステムに課された設計制約に依存する。
【0010】
[0026] 例として、要素、または要素の任意の部分、または要素の任意の組合せは、1つまたは複数のプロセッサを含む「処理システム」を用いて実装され得る。プロセッサの例としては、マイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、プログラマブル論理デバイス(PLD)、状態機械、ゲート論理、個別ハードウェア回路、および本開示全体にわたって説明する様々な機能を行うように構成された他の好適なハードウェアがある。処理システムにおける1つまたは複数のプロセッサはソフトウェアを実行し得る。ソフトウェアは、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード、ハードウェア記述言語などの名称にかかわらず、命令、命令セット、コード、コードセグメント、プログラムコード、プログラム、サブプログラム、ソフトウェアモジュール、アプリケーション、ソフトウェアアプリケーション、ソフトウェアパッケージ、ルーチン、サブルーチン、オブジェクト、実行ファイル、実行スレッド、プロシージャ、関数などを意味すると広く解釈されたい。
【0011】
[0027] 従って、1つまたは複数の例示的な実施形態では、説明される機能が、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、またはそれらの任意の組合せで実装され得る。ソフトウェアで実装される場合、機能は、コンピュータ可読媒体上に記憶されるか、あるいはコンピュータ可読媒体上に1つまたは複数の命令またはコードとして符号化され得る。コンピュータ可読媒体はコンピュータ記憶媒体を含む。記憶媒体は、コンピュータによってアクセスされ得る任意の利用可能な媒体であり得る。限定でなく例として、そのようなコンピュータ可読媒体は、RAM、ROM、EEPROM(登録商標)、CD−ROMまたは他の光ディスクストレージ、磁気ディスクストレージまたは他の磁気ストレージデバイス、あるいは命令またはデータ構造の形態の所望のプログラムコードを搬送または記憶するために使用され得、コンピュータによってアクセスされ得る、任意の他の媒体を備えることができる。本明細書で使用されるディスク(disk)およびディスク(disc)は、コンパクトディスク(disc)(CD)、レーザーディスク(登録商標)(disc)、光ディスク(disc)、デジタル多用途ディスク(disc)(DVD)、およびフロッピー(登録商標)ディスク(disk)を含み、ディスク(disk)は、通常、データを磁気的に再生し、ディスク(disc)は、データをレーザーで光学的に再生する。上記の組合せもコンピュータ可読媒体の範囲内に含まれるべきである。
【0012】
[0028]
図1は、LTEネットワークアーキテクチャ100を示す図である。LTEネットワークアーキテクチャ100は発展型パケットシステム(EPS:Evolved Packet System)100と呼ばれることがある。EPS100は、1つまたは複数のユーザ機器(UE)102と、発展型UMTS地上波無線アクセスネットワーク(E−UTRAN:Evolved UMTS Terrestrial Radio Access Network)104と、発展型パケットコア(EPC:Evolved Packet Core)110と、ホーム加入者サーバ(HSS:Home Subscriber Server)120と、事業者のインターネットプロトコル(IP:Internet Protocol)サービス122とを含み得る。EPSは他のアクセスネットワークと相互接続できるが、簡単のために、それらのエンティティ/インターフェースは図示していない。図示のように、EPSはパケット交換サービスを提供するが、当業者なら容易に諒解するように、本開示全体にわたって提示する様々な概念は、回線交換サービスを提供するネットワークに拡張され得る。
【0013】
[0029] E−UTRANは、発展型ノードB(eNB)106と他の複数のeNB108とを含む。eNB106は、UE102に対してユーザプレーンプロトコル終端と制御プレーンプロトコル終端とを与える。eNB106は、バックホール(例えば、X2インターフェース)を介してこれら他のeNB108に接続され得る。eNB106はまた、基地局、ノードB、アクセスポイント、トランシーバ基地局、無線基地局、無線トランシーバ、トランシーバ機能、基本サービスセット(BSS:basic service set)、拡張サービスセット(ESS:extended service set)、または何か他の好適な用語で呼ばれることがある。eNB106は、UE102にEPC110へのアクセスポイントを提供する。UE102の例としては、セルラーフォン、スマートフォン、セッション開始プロトコル(SIP:session initiation protocol)電話、ラップトップ、携帯情報端末(PDA)、衛星無線、全地球測位システム、マルチメディアデバイス、ビデオデバイス、デジタルオーディオプレーヤ(例えば、MP3プレーヤ)、カメラ、ゲーム機、タブレット、または任意の他の同様の機能デバイスがある。UE102は、当業者によって、移動局、加入者局、モバイルユニット、加入者ユニット、ワイヤレスユニット、リモートユニット、モバイルデバイス、ワイヤレスデバイス、ワイヤレス通信デバイス、リモートデバイス、モバイル加入者局、アクセス端末、モバイル端末、ワイヤレス端末、リモート端末、ハンドセット、ユーザエージェント、モバイルクライアント、クライアント、または何か他の好適な用語で呼ばれることもある。
【0014】
[0030] eNB106はEPC110に接続される。EPC110は、モビリティ管理エンティティ(MME:Mobility Management Entity)112と、他のMME114と、サービングゲートウェイ116と、マルチメディアブロードキャストマルチキャストサービス(MBMS:Multimedia Broadcast Multicast Service)ゲートウェイ124と、ブロードキャストマルチキャストサービスセンター(BM−SC:Broadcast Multicast Service Center)126と、パケットデータネットワーク(PDN:Packet Data Network)ゲートウェイ118とを含む。MME112は、UE102とEPC110との間のシグナリングを処理する制御ノードである。一般に、MME112はベアラおよび接続管理を行う。全てのユーザIPパケットはサービングゲートウェイ116を通して転送され、サービングゲートウェイ116自体はPDNゲートウェイ118に接続される。PDNゲートウェイ118はUEのIPアドレス割振り並びに他の機能を提供する。PDNゲートウェイ118は事業者のIPサービス122に接続される。事業者のIPサービス122は、インターネットと、イントラネットと、IPマルチメディアサブシステム(IMS:IP Multimedia Subsystem)と、PSストリーミングサービス(PSS:PS Streaming Service)とを含み得る。BM−SC126は、MBMSユーザサービスプロビジョニングおよび配信のための機能を与え得る。BM−SC126は、コンテンツプロバイダMBMS送信のためのエントリポイントとしての役割を果たし得、PLMN内のMBMSベアラサービスを許可し、開始するために使用され得、MBMS送信をスケジュールし、配信するために使用され得る。MBMSゲートウェイ124は、特定のサービスをブロードキャストするマルチキャストブロードキャスト単一周波数ネットワーク(MBSFN)エリアに属する複数のeNB(例えば、106、108)にMBMSトラフィックを配信するために使用され得、セッション管理(開始/停止)と、eMBMS関係の課金情報を収集することとを担当し得る。
【0015】
[0031]
図2は、LTEネットワークアーキテクチャにおけるアクセスネットワーク200の一例を示す図である。この例では、アクセスネットワーク200が、いくつかのセルラー領域(セル)202に分割される。1つまたは複数のより低い電力クラスのeNB208は、セル202のうちの1つまたは複数と重複するセルラー領域210を有し得る。より低い電力クラスのeNB208は、フェムトセル(例えば、ホームeNB(HeNB:home eNB))、ピコセル、マイクロセル、またはリモートラジオヘッド(RRH:remote radio head)であり得る。複数のマクロeNB204は各々該当セル202に割り当てられ、複数のセル202内の全てのUE206にEPC110へのアクセスポイントを提供するように構成される。集中コントローラがこの例のアクセスネットワーク200にないが、集中コントローラが代替構成で使用され得る。これらeNB204は、無線ベアラ制御、承認制御、モビリティ制御、スケジューリング、セキュリティ、およびサービングゲートウェイ116への接続性を含む全ての無線関係機能を担当する。eNBは、1つまたは複数の(例えば、3つの)セル(セクタとも呼ばれる)をサポートし得る。「セル」という用語は、eNBの最小カバレージエリアを指すことができ、および/またはeNBサブシステムサービングは特定のカバレージエリアである。さらに、「eNB」、「基地局」、および「セル」という用語は、本明細書では同義で使用され得る。
【0016】
[0032] アクセスネットワーク200によって採用される変調および多元接続方式は、展開されている特定の電気通信規格に応じて異なり得る。LTE適用例では、周波数分割複信(FDD)と時分割複信(TDD)の両方をサポートするために、OFDMがDL上で使用され、SC−FDMAがUL上で使用される。当業者なら以下の詳細な説明から容易に諒解するように、本明細書で提示する様々な概念は、LTE適用例に好適である。ただし、これら概念は、他の変調および多元接続技法を採用する他の電気通信規格に容易に拡張され得る。例として、これら概念は、エボリューションデータオプティマイズド(EV−DO:Evolution-Data Optimized)またはウルトラモバイルブロードバンド(UMB)に拡張され得る。EV−DOおよびUMBは、CDMA2000規格ファミリーの一部として第3世代パートナーシッププロジェクト2(3GPP2:3rd Generation Partnership Project 2)によって公表されたエアインターフェース規格であり、CDMAを採用して移動局にブロードバンドインターネットアクセスを提供する。これら概念はまた、広帯域CDMA(W−CDMA(登録商標))とTD−SCDMAなどのCDMAの他の変形態とを採用するユニバーサル地上波無線アクセス(UTRA:Universal Terrestrial Radio Access)、TDMAを採用するモバイル通信用グローバルシステム(GSM(登録商標):Global System for Mobile Communications)、並びに、OFDMAを採用する、発展型UTRA(E−UTRA:Evolved UTRA)、IEEE802.11(Wi−Fi(登録商標))、IEEE802.16(WiMAX(登録商標))、IEEE802.20、およびFlash−OFDMに拡張され得る。UTRA、E−UTRA、UMTS、LTEおよびGSMは、3GPP団体からの文書に記載される。CDMA2000およびUMBは、3GPP2団体からの文書に記載される。採用される実際のワイヤレス通信規格および多元接続技術は、特定の適用例およびシステムに課された全体的な設計制約に依存することになる。
【0017】
[0033] eNB204は、MIMO技術をサポートする複数のアンテナを有し得る。MIMO技術の使用により、eNB204は、空間多重化、ビームフォーミング、および送信ダイバーシティをサポートするために空間領域を活用することが可能になる。空間多重化は、データの異なるストリームを同じ周波数上で同時に送信するために使用され得る。データストリームは、データレートを増加させるために単一のUE206に送信されるか、または全体的なシステム容量を増加させるために複数のUE206に送信され得る。これは、各データストリームを空間的にプリコーディングし(すなわち、振幅および位相のスケーリングを適用し)、次いでDL上で複数の送信アンテナを通して空間的にプリコーディングされた各ストリームを送信することによって達成される。空間的にプリコーディングされたデータストリームは、異なる空間シグナチャとともに(1つまたは複数の)UE206に到着し、これにより、(1つまたは複数の)UE206の各々はそのUE206に宛てられた1つまたは複数のデータストリームを復元することが可能になる。UL上で、各UE206は、空間的にプリコードされたデータストリームを送信し、これにより、eNB204は、空間的にプリコードされた各データストリームのソースを識別することが可能になる。
【0018】
[0034] 空間多重化は、概して、チャネル状態が良好であるときに使用される。チャネル状態があまり良好でないときは、送信エネルギーを1つまたは複数の方向に集中させるためにビームフォーミングが使用され得る。これは、複数のアンテナを通して送信するためのデータを空間的にプリコーディングすることによって達成され得る。セルのエッジにおいて良好なカバレージを達成するために、送信ダイバーシティと組み合わせてシングルストリームビームフォーミング送信が使用され得る。
【0019】
[0035] 以下の詳細な説明では、アクセスネットワークの様々な態様がDL上でOFDMをサポートするMIMOシステムを参照して説明される。OFDMは、OFDMシンボルにおけるいくつかのサブキャリアを介してデータを変調するスペクトル拡散技法である。サブキャリアは正確な周波数で離間する。離間は、受信機がサブキャリアからデータを復元することを可能にする「直交性(orthogonality)」を与える。時間領域では、OFDMシンボル間干渉をなくすために、ガードインターバル(例えば、サイクリックプレフィックス)が各OFDMシンボルに追加され得る。ULは、高いピーク対平均電力比(PAPR:peak-to-average power ratio)を補償するために、SC−FDMAをDFT拡散OFDM信号の形態で使用し得る。
【0020】
[0036]
図3は、LTEにおけるDLフレーム構造の一例を示す
図300である。フレーム(10ms)は、等しいサイズの10個のサブフレームに分割され得る。各サブフレームは、2つの連続するタイムスロットを含み得る。2つのタイムスロットを表すためにリソースグリッドが使用され得、各タイムスロットはリソースブロックを含む。リソースグリッドは複数のリソース要素に分割される。LTEでは、リソースブロックが、周波数領域内に12個の連続するサブキャリアを含んでおり、各OFDMシンボルにおけるノーマルサイクリックプレフィックスについて、時間領域内に7個の連続するOFDMシンボル、または84個のリソース要素を含んでいる。拡張サイクリックプレフィックスについて、リソースブロックは、時間領域内に6個の連続OFDMシンボルを含んでおり、72個のリソース要素を有する。R302、304として示されるリソース要素のいくつかは、DL基準信号(DL−RS:DL reference signal)を含む。DL−RSは、(共通RSと呼ばれることもある)セル固有RS(CRS:Cell-specific RS)302と、UE固有RS(UE−RS:UE-specific RS)304とを含む。UE−RS304は、対応する物理DL共有チャネル(PDSCH)がマッピングされるリソースブロック上のみで送信される。各リソース要素によって搬送されるビット数は変調方式に依存する。従って、UEが受信するリソースブロックが多いほど、また変調方式が高いほど、UEのデータレートが高くなる。
【0021】
[0037]
図4は、LTEにおけるULフレーム構造の一例を示す
図400である。ULのための利用可能なリソースブロックは、データセクションと制御セクションとに区分され得る。制御セクションは、システム帯域幅の2つのエッジにおいて形成され得、構成可能なサイズを有し得る。制御セクション内のリソースブロックは、制御情報を送信するためにUEに割り当てられ得る。データセクションは、制御セクション内に含まれない全てのリソースブロックを含み得る。ULフレーム構造は、単一のUEがデータセクション内の連続するサブキャリアの全てに割り当てられることを可能にし得る連続サブキャリアを含むデータセクションをもたらす。
【0022】
[0038] UEには、eNBに制御情報を送信するために、制御セクション内のリソースブロック410a、410bが割り当てられ得る。UEには、eNBにデータを送信するために、データセクション内のリソースブロック420a、420bも割り当てられ得る。UEは、制御セクション内の割り当てられたリソースブロック上の物理UL制御チャネル(PUCCH:physical UL control channel)内で制御情報を送信し得る。UEは、データセクション内の割り当てられたリソースブロック上の物理UL共有チャネル(PUSCH:physical UL shared channel)内でデータのみまたはデータと制御情報の両方を送信し得る。UL送信は、サブフレームの両方のスロットにわたり得、周波数上でホッピングし得る。
【0023】
[0039] 初期システムアクセスを行い、物理ランダムアクセスチャネル(PRACH:physical random access channel)430内でUL同期を達成するためにリソースブロックのセットが使用され得る。PRACH430は、ランダムシーケンスを搬送し、いかなるULデータ/シグナリングも搬送することができない。各ランダムアクセスプリアンブルは、6つの連続するリソースブロックに対応する帯域幅を占有する。開始周波数はネットワークによって指定される。すなわち、ランダムアクセスプリアンブルの送信は、ある時間リソースおよび周波数リソースに制限される。周波数ホッピングはPRACHにはない。PRACH試みは単一のサブフレーム(1ms)内でまたは少数の連続サブフレームのシーケンス内で搬送され、UEは、フレーム(10ms)ごとに単一のPRACH試みだけを行うことができる。
【0024】
[0040]
図5は、LTEにおけるユーザプレーンおよび制御プレーンのための無線プロトコルアーキテクチャの一例を示す
図500である。UEおよびeNBのための無線プロトコルアーキテクチャは、レイヤ1と、レイヤ2と、レイヤ3との3つのレイヤとともに示される。レイヤ1(L1レイヤ)は最下位レイヤであり、様々な物理レイヤ信号処理機能を実装する。L1レイヤは本明細書において物理レイヤ506を指す。レイヤ2(L2レイヤ)508は、物理レイヤ506の上にあり、物理レイヤ506を介したUEとeNBとの間のリンクを担当する。
【0025】
[0041] ユーザプレーンでは、L2レイヤ508が、ネットワーク側のeNBにおいて終端される、媒体アクセス制御(MAC:media access control)サブレイヤ510と、無線リンク制御(RLC:radio link control)サブレイヤ512と、パケットデータコンバージェンスプロトコル(PDCP:packet data convergence protocol)514サブレイヤとを含む。図示されないが、UEは、ネットワーク側のPDNゲートウェイ118において終端されるネットワークレイヤ(例えば、IPレイヤ)と、接続の他端(例えば、ファーエンドUE、サーバなど)において終端されるアプリケーションレイヤとを含むL2レイヤ508の上にいくつかの上位レイヤを有し得る。
【0026】
[0042] PDCPサブレイヤ514は、異なる無線ベアラと論理チャネルとの間で多重化を行う。PDCPサブレイヤ514はまた、無線送信オーバーヘッドを低減するために上位レイヤデータパケットのヘッダ圧縮と、データパケットを暗号化することによるセキュリティと、複数のeNB間でのUEのためのハンドオーバサポートとを提供する。RLCサブレイヤ512は、上位レイヤデータパケットのセグメンテーションおよび再統合と、消失データパケットの再送信と、ハイブリッド自動再送要求(HARQ:hybrid automatic repeat request)による、順が狂った受信(out-of-order reception)を補正するデータパケットの並べ替えとを行う。MACサブレイヤ510は、論理チャネルとトランスポートチャネルとの間の多重化を行う。MACサブレイヤ510はまた、UEの間で1つのセル内の様々な無線リソース(例えば、リソースブロック)を割り振ることを担当する。MACサブレイヤ510はまたHARQ動作を担当する。
【0027】
[0043] 制御プレーンでは、制御プレーンのためのヘッダ圧縮機能がないことを除き、UEおよびeNBのための無線プロトコルアーキテクチャが物理レイヤ506およびL2レイヤ508について実質的に同じである。制御プレーンはまた、レイヤ3(L3レイヤ)内に無線リソース制御(RRC:radio resource control)サブレイヤ516を含む。RRCサブレイヤ516は、無線リソース(例えば、無線ベアラ)を取得することと、eNBとUEとの間のRRCシグナリングを使用して下位レイヤを構成することとを担当する。
【0028】
[0044]
図6は、アクセスネットワークにおいてUE650と通信しているeNB610のブロック図である。DLでは、コアネットワークからの上位レイヤパケットが、コントローラ/プロセッサ675に与えられる。コントローラ/プロセッサ675は、L2レイヤの機能を実装する。DLでは、コントローラ/プロセッサ675が、様々な優先度メトリックに基づいてヘッダ圧縮と、暗号化と、パケットのセグメント化および並べ替えと、論理チャネルとトランスポートチャネルとの間の多重化と、UE650への無線リソース割振りとを行う。コントローラ/プロセッサ675はまた、HARQ動作と、消失パケットの再送信と、UE650へのシグナリングとを担当する。
【0029】
[0045] 送信(TX)プロセッサ616は、L1レイヤ(すなわち、物理レイヤ)のための様々な信号処理機能を実装する。信号処理機能は、UE650における前方誤り訂正(FEC:forward error correction)と、様々な変調方式(例えば、2位相シフトキーイング(BPSK:binary phase-shift keying)、4位相シフトキーイング(QPSK:quadrature phase-shift keying)、M位相シフトキーイング(M−PSK:M-phase-shift keying)、多値直交振幅変調(M−QAM:M-quadrature amplitude modulation))に基づいた信号コンスタレーションへのマッピングとを可能にするために、コーディングとインターリービングとを含む。次いで、コーディングされた変調されたシンボルは並列ストリームに分割される。各ストリームは、次いでOFDMサブキャリアにマッピングされ、時間領域および/または周波数領域内で基準信号(例えば、パイロット)と多重化され、次いで逆高速フーリエ変換(IFFT:Inverse Fast Fourier Transform)を使用して互いに合成されて、時間領域OFDMシンボルストリームを搬送する物理チャネルを生成する。OFDMストリームは、複数の空間ストリームを生成するために空間的にプリコーディングされる。チャネル推定器674からのチャネル推定値は、符号化および変調方式を決定するために、並びに空間処理のために使用され得る。チャネル推定値は、UE650によって送信される基準信号および/またはチャネル状態フィードバックから導出され得る。次いで、各空間ストリームは、別個の送信機618TXを介して異なるアンテナ620に与えられ得る。各送信機618TXは、送信のために該当の空間ストリームでRFキャリアを変調し得る。
【0030】
[0046] UE650において、各受信機654RXは、その該当のアンテナ652を通して信号を受信する。各受信機654RXは、RFキャリア上に変調された情報を復元して、この情報を受信機(RX)プロセッサ656に提供する。RXプロセッサ656は、L1レイヤの様々な信号処理機能を実装する。RXプロセッサ656は、UE650に宛てられた任意の空間ストリームを復元するために、情報に対して空間処理を行い得る。複数の空間ストリームがUE650に宛てられた場合、それらはRXプロセッサ656によって単一のOFDMシンボルストリームに合成され得る。RXプロセッサ656は、次いで高速フーリエ変換(FFT:Fast Fourier Transform)を使用してOFDMシンボルストリームを時間領域から周波数領域に変換する。周波数領域信号は、OFDM信号のサブキャリアごとに別々のOFDMシンボルストリームを備える。各サブキャリア上のシンボルと基準信号とは、eNB610によって送信される、可能性が最も高い信号のコンスタレーションポイントを決定することによって復元され、復調される。これらの軟判定は、チャネル推定器658によって計算されるチャネル推定値に基づき得る。軟判定は、次いで、物理チャネル上でeNB610によって最初に送信されたデータと制御信号とを復元するために復号され、デインターリーブされる。データおよび制御信号は、次いでコントローラ/プロセッサ659に与えられる。
【0031】
[0047] コントローラ/プロセッサ659はL2レイヤを実装する。コントローラ/プロセッサは、プログラムコードとデータとを記憶するメモリ660に関連し得る。メモリ660はコンピュータ可読媒体と呼ばれることがある。ULでは、コントローラ/プロセッサ659が、コアネットワークからの上位レイヤパケットを復元するために、トランスポートチャネルと論理チャネルとの間の多重分離と、パケットリアセンブリと、復号(decipher)と、ヘッダ復元(decompression)と、制御信号処理とを行う。上位レイヤパケットは、次いで、L2レイヤの上の全てのプロトコルレイヤを表すデータシンク662に与えられる。また、様々な制御信号がL3処理のためにデータシンク662に与えられ得る。コントローラ/プロセッサ659はまた、HARQ動作をサポートするために肯定応答(ACK)および/または否定応答(NACK)プロトコルを使用した誤り検出を担当する。
【0032】
[0048] ULでは、データソース667が、上位レイヤパケットをコントローラ/プロセッサ659に提供するために使用される。データソース667は、L2レイヤの上の全てのプロトコルレイヤを表す。eNB610によるDL送信に関して説明した機能と同様に、コントローラ/プロセッサ659は、ヘッダ圧縮と、暗号化と、パケットのセグメント化および並べ替えと、eNB610による無線リソース割振りに基づいた論理チャネルとトランスポートチャネルとの間の多重化とを行うことによって、ユーザプレーンおよび制御プレーンのためのL2レイヤを実装する。コントローラ/プロセッサ659はまた、HARQ動作、消失パケットの再送信、およびeNB610へのシグナリングを担当する。
【0033】
[0049] eNB610によって送信される基準信号またはフィードバックからの、チャネル推定器658によって導出されるチャネル推定値は、適切なコーディングおよび変調方式を選択することと、空間処理を可能にすることとを行うために、TXプロセッサ668によって使用され得る。TXプロセッサ668によって生成される空間ストリームは、別個の送信機654TXを介して異なるアンテナ652に与えられ得る。各送信機654TXは、送信のために該当の空間ストリームでRFキャリアを変調し得る。
【0034】
[0050] UL送信は、UE650における受信機機能に関して説明した方法と同様の方法でeNB610において処理される。各受信機618RXは、それの該当のアンテナ620を通して信号を受信する。各受信機618RXは、RFキャリア上で変調された情報を復元して、この情報をRXプロセッサ670に提供する。RXプロセッサ670はL1レイヤを実装し得る。
【0035】
[0051] コントローラ/プロセッサ675はL2レイヤを実装する。コントローラ/プロセッサ675は、プログラムコードとデータとを記憶するメモリ676に関連し得る。メモリ676はコンピュータ可読媒体と呼ばれることがある。ULでは、制御/プロセッサ675が、UE650からの上位レイヤパケットを復元するために、トランスポートチャネルと論理チャネルとの間の多重分離と、パケットリアセンブリと、復号と、ヘッダ復元と、制御信号処理とを行う。コントローラ/プロセッサ675からの上位レイヤパケットはコアネットワークに与えられ得る。コントローラ/プロセッサ675はまた、HARQ動作をサポートするためにACKおよび/またはNACKプロトコルを使用した誤り検出を担当する。
【0036】
[0052]
図7は、異種ネットワークにおける範囲拡大セルラー領域を示す
図700である。RRH710bなどのより低い電力クラスのeNBは、RRH710bとマクロeNB710aとの間の拡張セル間干渉協調と、UE720によって行われる干渉消去とによってセルラー領域702から拡張された範囲拡張セルラー領域703を有し得る。拡張セル間干渉協調において、RRH710bは、マクロeNB710aからUE720の干渉状態に関する情報を受信する。この情報により、RRH710bは、範囲拡張されたセルラー領域703内のUE720をサービスし、UE720が、範囲拡張されたセルラー領域703に入るとき、マクロeNB710aからのUE720のハンドオフを受け入れることが可能になる。
【0037】
[0053] 一態様では、拡張物理ダウンリンク制御チャネル(ePDCCH)が物理リソースブロック(PRB)のサブセットにおける送信のために構成され得る。これは、セル間/セル内干渉を低減するために複数のeNBの間の協調を可能にする。ePDCCHは、ロバストネスとシステム性能とを高めるためにマルチユーザダイバーシティおよびビームフォーミング利得を利用する。
【0038】
[0054] EPDCCHの発展は、例えば、多地点協調(CoMP)、ダウンリンク多入力多出力(DL MIMO)拡張、セル間干渉協調(ICIC)拡張、およびニューキャリアタイプを含む、LTE Rel−11における複数の作業項目によって誘導された。EPDCCHは周波数分割多重化(FDM)に基づき得る。その上、復調基準信号(DM−RS:demodulation reference signal)ベースのEPDCCHがサポートされ得る。
【0039】
[0055] EPDCCHのための2つの動作モード、すなわち、1)局所EPDCCH、および2)分散EPDCCHがサポートされ得る。局所EPDCCHでは、各物理リソースブロック(PRB)ペアについて単一のプリコーダが適用され得る。分散EPDCCHでは、2つのプリコーダが、各PRBペア内の割り振られたリソースを巡回し得る。
【0040】
[0056]
図3に関して上記で説明したように、サブフレームは2つの連続するタイムスロットを含み、各タイムスロットはリソースブロックを含み得る。1つのリソースブロックは、合計84個のリソース要素のために、周波数領域内の12個の連続するサブキャリアと、各OFDMシンボル内のノーマルサイクリックプレフィックスのために、時間領域内の7つの連続するOFDMシンボルとにマッピングされた複数のリソース要素に分割され得る。拡張サイクリックプレフィックスの場合、リソースブロックのリソース要素は、合計72個のリソース要素のために、周波数領域内の12個の連続するサブキャリアと時間領域内の6つの連続するOFDMシンボルとにマッピングされ得る。PRBペアは、サブフレームの2つの連続するタイムスロット内にそれぞれ含まれる2つのリソースブロックを指すことがある。従って、PRBペアは、周波数領域内の12個の連続するサブキャリアと、合計168個のリソース要素(ノーマルサイクリックプレフィックス)または144個のリソース要素(拡張サイクリックプレフィックス)のために、時間領域内の14個のOFDMシンボル(ノーマルサイクリックプレフィックス)または12個のOFDMシンボル(拡張サイクリックプレフィックス)とにマッピングされた複数のリソース要素に分割され得る。
【0041】
[0057] EPDCCHは、拡張リソース要素グループ(EREG:enhanced resource element group)と拡張制御チャネル要素(ECCE:enhanced control channel element)とに基づいて構成され得る。
【0042】
[0058] EREGは次のように定義され得る。PRBペア内のDM−RSの最大の存在を仮定すると、DM−RSを含んでいるリソース要素(RE:resource element)はEREGから除外される。PRBペア内でDM−RSを含んでいないリソース要素がEREG内に含まれる。ノーマルサイクリックプレフィックスの場合、24個のDM−RSリソース要素が存在する。拡張サイクリックプレフィックスの場合、16個のDM−RSリソース要素が存在する。従って、ノーマルサイクリックプレフィックスの場合、EREGは144個のリソース要素((12個のキャリア×14個のOFDMシンボル)−24個のDM−RS RE=144個のRE)を含む。拡張サイクリックプレフィックスの場合、EREGは128個のリソース要素((12個のキャリア×12個のOFDMシンボル)−16個のDM−RS RE=128個のRE)を含む。
【0043】
[0059] サブフレームタイプ、サイクリックプレフィックスタイプ、PRBペアインデックス、サブフレームインデックスなどにかかわらず、PRBペアは16個のEREGに分割され得る。ノーマルサイクリックプレフィックスの場合、EREGは9つのリソース要素を含み得る。拡張サイクリックプレフィックスの場合、EREGは8つのリソース要素を含み得る。
【0044】
[0060] リソース要素へのEREGのマッピングは、サイクリック/連続および周波数第1-時間第2(frequency-first-time-second)様式に従い得る。これは、EREGごとの利用可能なリソース要素の数を均等化することに有益である。
【0045】
[0061]
図8は、PRBペアのリソース要素にマッピングされた複数のEREGを示す
図800である。
図8を参照すると、16個のEREGは、DM−RSを含んでいるリソース要素を除いて、周波数第1-時間第2様式で1つのPRBペアのリソース要素の間で連続的に定義される。図示のように、(ノーマルサイクリックプレフィックスの場合)1つのEREGが9つのリソース要素にマッピングされる。同じEREGに属するリソース要素は同じシェードパターンによって示される。
【0046】
[0062]
図9は、EPDCCHのための利用可能なリソース要素の数を示す
図900である。他の信号の存在により、EPDCCHのための利用可能な複数のリソース要素(RE)の数は固定でなく、PRBペア内の異なる複数のEREGについて異なることがある。例えば、
図900に示される値は、周波数シフト0をもつ2つのCRSポートと、ノーマルサイクリックプレフィックス(CP)と、通常サブフレームおよびCSI−RSなしと、異なるサブフレームタイプ(MBSFN対非MBSFNサブフレーム)と、様々なレガシー制御領域サイズ(例えば、1つ、2つまたは3つの制御シンボル)とをとる。
【0047】
[0063] ECCEは次のように定義され得る。ECCEごとのEREGの数はN=4または8であり得る。Nは、ノーマルサイクリックプレフィックスおよび通常サブフレームまたは特殊サブフレーム構成3、4、8の場合(例えば、PRBペアごとのリソース要素の数が大きいとき、4に等しくなり得る。N=4は、PRBペアごとの4つのECCEに対応する。場合によっては、Nが、PRBペアごとの2つのECCEに対応する8に等しい。
【0048】
[0064] ECCEは、さらにEREGグルーピングに基づく。局所EPDCCHかまたは分散EPDCCHかにかかわらず、4つのEREGグループが形成され得る。例えば、グループ#0はEREG{0,4,8,12}を含み得、グループ#1はEREG{1,5,9,13}を含み得、グループ#2はEREG{2,6,10,14}を含み得、グループ#3はEREG{3,7,11,15}を含み得る。ECCEが4つのEREGによって形成されるとき、ECCEは、1つのEREGグループによって形成されると見なされる。ECCEが8つのEREGによって形成されるとき、ECCEは、2つのEREGグループによって形成されると見なされる。例えば、2つのEREGグループはEREGグループ#0および#2、またはEREGグループ#1および#3であり得る。
【0049】
[0065] PRBペア内のEREGグループの複数のEREGのロケーションはEPDCCHモードに依存する。局所EPDCCHの場合、同じグループの複数のEREGは同じPRBペア内にあり得る。分散EPDCCHの場合、同じグループの複数のEREGは異なる複数のPRBペア内にあり得る。同じEREGグループのこれらEREGのロケーションの詳細なマッピングは、EPDCCHのために構成されたPRBペアの数に依存し得る。
【0050】
[0066]
図10Aは、PRBペア内のECCEのEREGのロケーションを示す
図1000である。
図10Aを参照すると、局所EPDCCHの場合、各ECCEは所与のPRBペア(例えば、PRBペアj)内に定義される。図示のように、同じECCE(同じEREGグループ)に属する複数のEREGは同じシェードパターンによって示される。影つきボックス内の値はEREGインデックスに対応する。
【0051】
[0067]
図10Bは、PRBペアにわたるECCEの複数のEREGのロケーションを示す
図1050である。
図10Bを参照すると、分散EPDCCHの場合、各ECCEはPRBペア(PRBペア0、PRBペア1、PRBペア2およびPRBペア3)にわたって定義される。例えば、ECCE0は、PRBペア0のEREG0と、PRBペア1のEREG4と、PRBペア2のEREG8と、PRBペア3のEREG12とを備える。本例の4つのPRBペアは、周波数が連続していないことがある。従って、ECCEの複数のEREGを含む複数のPRBペアは周波数分散型であり得る。
【0052】
[0068]
図11Aは、CSI−RSリソースのないECCEごとの利用可能なリソース要素の数を示す
図1100である。
図11Bは、4つのポートの各々についての3つのCSI−RSリソースの場合のECCEごとの利用可能なリソース要素の数を示す
図1150である。
図11Aおよび
図11Bを参照すると、EREGと同様に、EPDCCHのためのECCEごとの利用可能なリソース要素の数は固定でなく、異なるECCEについて異なることがある。しかしながら、EREGグルーピングに基づいてECCEを定義することは、ECCEごとの利用可能なリソース要素の数を均等化することを助ける。
【0053】
[0069] 一態様では、各UEが、最高K=2つのEPDCCHリソースセットで構成され得、ただし、各リソースセットは、1)M=2つ、4つ、または8つのPRBペアで別個に構成されるか、および/あるいは2)局所モードまたは分散モードのいずれかで別個に構成される。
【0054】
[0070] 局所EPDCCHおよび/または分散EPDCCHのための探索空間では、所与のアグリゲーションレベル(AL)の候補が、EPDCCHのためのサブバンドスケジューリングをできる限り活用するために、できる限り多くの異なるPRBペア内で離間させられる。
【0055】
[0071] LTE Rel−11では、UEに知られている他の信号によって占有されるリソース要素がEPDCCHによってレートマッチングされる。他の信号は、例えば、レガシー制御領域信号、CRS、およびUE固有構成(UE-specifically configured)CSI−RSを含み得る。
【0056】
[0072]
図12は、物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)のためのトラフィック対パイロット比(TPR)を示す
図1200である。
図12を参照すると、UE−RSベースのPDSCHについてのトラフィック対パイロット比が記載され得る。UE−RSを含んでいるシンボルでは、2よりも小さいかまたはそれに等しい送信レイヤの数の場合、UE固有のRSリソース要素単位エネルギー(EPRE:energy per resource element)に対するPDSCH EPREの比が0dBであるとUEが仮定し得る。他の場合、比は−3dBである。異なるシンボルにわたって、比は、ρ_A/ρ_Bの値にマッピングされたセル固有パラメータP_Bによって左右され、ただし、P_Bは、4つの可能な値を示す、2ビット長であり得る。
【0057】
[0073] EPDCCHのためのTPRはリソース要素ごとに変動し得る。しかしながら、EPDCCHに対するTPR制限を有しないことは問題になる。例えば、複数のリソース要素にわたる無制限のTPR変動はセル間/セル内干渉抑圧(IS)および/または干渉消去(IC)にとって有害であり得る。当該のUEは、(例えば、EPDCCHのためのMU−MIMO動作により)干渉セルのEPDCCHまたは同じセル内のEPDCCHのためのIS/ICを検出して行い得る。従って、eNBによるEPDCCH管理に対する実際的制限を生じることなしにIS/ICを可能にするために、EPDCCHに対して効率的にTPR制限を課すことが有利である。
【0058】
[0074] 一態様では、OFDMシンボルにかかわらず、EPDCCHのためのEREGまたはECCE内の複数のリソース要素にわたってTPRが同じTPRになるように制限され得る。例えば、ノーマルサイクリックプレフィックスおよびEREGごとの9つのリソース要素の場合、EPDCCHのための9つのリソース要素のうちのリソース要素は同じTPRを有することになる。9つのリソース要素のうちのいくつかが(例えば、前に説明したように他の信号の存在により)EPDCCHのために利用可能でないことがあることに留意されたい。EPDCCHのために利用不可能なEREG内のこれらリソース要素は、EPDCCHのためのEREG内のリソース要素のためのTPRと同じTPRを有することも有しないこともある。同じEPDCCHの複数のEREGにわたって、TPRが変動し得る。
【0059】
[0075] 代替的に、TPR変動は、異なるPRBペアにわたってさらに制限され得る。すなわち、同じEPDCCHのための同じPRBペアの全てのEREGは同じTPRを有することになる。しかしながら、同じEPDCCHのための異なるPRBペアにわたって、TPRは変動し得る。
【0060】
[0076] 別の代替では、TPR変動が、異なる複数のEREGグループ(またはECCE)にわたって制限され得る。局所EPDCCHの場合、同じEREGグループ(同じECCE)のEREGは同じPRBペア内にある。分散EPDCCHの場合、同じEREGグループ(同じECCE)のEREGは複数のPRBペアにわたって分散される。例えば、
図10Bを参照すると、EPDCCHのためのPRBペア0のEREG0と、PRBペア1のEREG4と、PRBペア2のEREG8と、PRBペア3のEREG12とが同じEREGグループ(同じECCE)のものであるので、UEは、これらEREGが同じTPRのものであると仮定し得る。同じTPRが使用される場合、TPRは同じEPDCCHのために使用されることになる。
【0061】
[0077] 一態様では、どのPRBペアが分散EPDCCHに関連付けられるかをUEが示され/通知され得る。これは、UEが同じグループの複数のEREGを決定することを可能にする。
【0062】
[0078] 一態様では、EPDCCHのためのOFDMシンボル内の複数のリソース要素にわたってTPRが同じTPRになるように制限され得る。しかしながら、TPRは、異なる複数のOFDMシンボルにわたって変動し得る。例えば、EPDCCHは、第1のTPRの第1のOFDMシンボル内に(4つのPRBペアにわたって)6つのリソース要素を有し、第2のTPRの第2のOFDMシンボル内に(4つのPRBペアにわたって)2つのリソース要素を有し得る。その上、第1のTPRは第2のTPRとは異なり得る。
【0063】
[0079] 異なる複数のOFDMシンボルにおけるTPR間の比はランダムでないことがある。比は(1つまたは複数の)ある値によって左右され得る。例えば、PDSCHと同様に、CRSシンボルにおけるTPRと非CRSシンボルにおけるTPRとの間の比はP_Bによって左右され得る(
図12および対応する説明を参照)。他のソリューション、例えば、3つ以上のパターンに対処する2つまたはそれ以上の比が可能であり得る。
【0064】
[0080] 同じシンボル内で、同じTPRは、同じEREG、同じECCE(または同じEREGグループ)、同じPRBペア、またはEPDCCHに関連付けられた全てのリソース要素内にあり得る。
【0065】
[0081] 一態様では、サービングセルおよび/または非サービングセルが、サービングセルおよび/または非サービングセルのEPDCCHのためのTPR動作をUEに示し得る。サービングセルおよび/または(1つまたは複数の)非サービングセルのEPDCCHのためのTPR動作のための指示は別々にまたは一緒にコーディングされ得る。単一のTPR動作(例えば、EREGベースのTPR動作)あるいは2つまたはそれ以上のTPR動作がセルによって採用され得る。指示はブロードキャストまたはユニキャストされ得る。指示はUEのためのサービングセルまたは非サービングセルからであり得る。そのような指示がない場合、UEは、デフォルト動作(例えば、EREGベースのTPR動作)を仮定するか、あるいは2つまたはそれ以上の動作がセルのために可能である場合にどの動作が使用中であるかをブラインド検出し得る。
【0066】
[0082]
図13は、ワイヤレス通信の方法のフローチャート1300である。本方法はeNBによって行われ得る。ステップ1302において、eNBは、1つまたは複数の制御チャネル(例えば、1つまたは複数EPDCCH)を送信するための少なくとも1つの物理リソースブロック(PRB)ペアの複数のリソース要素を識別する。少なくとも1つのPRBペアは、制御チャネル送信のために割り振られない少なくとも1つのリソース要素を含み得る。
【0067】
[0083] ステップ1304において、eNBは、複数の識別されたリソース要素を1つまたは複数のグループ(例えば、EREG)に分割する。ステップ1306において、eNBは、1つまたは複数のグループのうちの該当グループにおける複数のリソース要素を1つのトラフィック対パイロット比(TPR)(例えば、同じTPR)に制限する。ステップ1304において、eNBは制限をユーザ機器(UE)に通知する。
【0068】
[0084] 一態様では、複数のリソース要素が、該当グループにおける全てのリソース要素を含み得る。別の態様では、PRBペア内の全てのグループの全てのリソース要素が同じTPRを有し得る。さらなる態様では、このTPRが第1のTPRであり、該当グループが第1のグループである。従って、eNBは、1つまたは複数のグループからの第2のグループの複数のリソース要素を第2のTPRに制限し得、ここにおいて、第1のTPRは第2のTPRとは異なる。その上、第1のグループは第1の制御チャネル送信に関連付けられ得、第2のグループは第2の制御チャネル送信に関連付けられ得、第2の制御チャネル送信は第1の制御チャネル送信とは異なり得る。
【0069】
[0085] 一態様では、eNBが1つまたは複数のグループを複数の制御チャネル要素(例えば、ECCE)に分割し得る。各制御チャネル要素はいくつかのグループ(例えば、EREG)を含み得る。従って、eNBは、複数の制御チャネル要素のうちの1つの該当制御チャネル要素における各グループの複数のリソース要素を1つのTPRに制限し得る。eNBは、さらに、該当制御チャネル要素における各グループの全てのリソース要素をこのTPRに制限し得る。
【0070】
[0086] 一態様では、このTPRが第1のTPRであり、該当制御チャネル要素が第1の制御チャネル要素である。従って、eNBは、複数の制御チャネル要素からの第2の制御チャネル要素の各グループの複数のリソース要素を第2のTPRに制限し得、ここにおいて、第1のTPRは第2のTPRとは異なり得る。第1の制御チャネル要素は第1の制御チャネル送信に関連付けられ得、第2の制御チャネル要素は第2の制御チャネル送信に関連付けられ得、第2の制御チャネル送信は第1の制御チャネル送信とは異なり得る。
【0071】
[0087] 一態様では、制御チャネル要素のグループが、局所EPDCCHのための場合など、同じPRBペア内にあり得る。代替的に、制御チャネル要素のグループは、分散EPDCCHのための場合など、複数のPRBペアにわたって分散され得る。従って、ステップ1308において、eNBはまた、制御チャネル要素の分散されたグループに関連付けられたPRBペアのセットをUEに通知する。
【0072】
[0088] 一態様では、同じTPRを有する複数のリソース要素が、少なくとも1つのPRBペアの同じシンボル持続時間をもつ。少なくとも1つのPRBペアの第1のシンボル持続時間の複数のリソース要素は第1のTPRを有し得、少なくとも1つのPRBペアの第2のシンボル持続時間の複数のリソース要素は第2のTPRを有し得、第1のTPRは第2のTPRとは異なり得る。第1のTPRと第2のTPRとの間の比は値に基づき得、ここにおいて、この値はセルごとに決定される。
【0073】
[0089]
図14は、例示的な装置1402における異なるモジュール/手段/構成要素間のデータフローを示す概念データフロー
図1400である。本装置はeNBであり得る。本装置は、受信モジュール1404と、リソース予約モジュール1406と、リソース分割モジュール1408と、TPR制限モジュール1410と、送信モジュール1412とを含む。
【0074】
[0090] 受信モジュール1404はUE1450から信号を受信し得る。リソース識別モジュール1406は、1つまたは複数の制御チャネル(例えば、1つまたは複数のEPDCCH)を送信するための少なくとも1つの物理リソースブロック(PRB)ペアの複数のリソース要素を識別する。少なくとも1つのPRBペアは、制御チャネル送信のために割り振られない少なくとも1つのリソース要素を含み得る。
【0075】
[0091] リソース分割モジュール1408は複数の識別されたリソース要素を1つまたは複数のグループ(例えば、EREG)に分割する。TPR制限モジュール1410は、1つまたは複数のグループのうちの該当グループにおける複数のリソース要素を1つのトラフィック対パイロット比(TPR)(例えば、同じTPR)に制限する。制限モジュール1410は(送信モジュール1412を介して)制限をUE1450に通知し得る。
【0076】
[0092] 一態様では、複数のリソース要素が、該当グループにおける全てのリソース要素を含み得る。別の態様では、PRBペア内の全てのグループの全てのリソース要素が同じTPRを有し得る。さらなる態様では、このTPRが第1のTPRであり、該当グループが第1のグループである。従って、TPR制限モジュール1410は、1つまたは複数のグループからの第2のグループの複数のリソース要素を第2のTPRに制限し得、ここにおいて、第1のTPRは第2のTPRとは異なる。その上、第1のグループは第1の制御チャネル送信に関連付けられ得、第2のグループは第2の制御チャネル送信に関連付けられ得、第2の制御チャネル送信は第1の制御チャネル送信とは異なり得る。
【0077】
[0093] 一態様では、リソース分割モジュール1408が1つまたは複数のグループを複数の制御チャネル要素(例えば、ECCE)に分割し得る。各制御チャネル要素はいくつかのグループ(例えば、EREG)を含み得る。従って、TPR制限モジュール1410は、複数の制御チャネル要素の該当制御チャネル要素における各グループの複数のリソース要素をこのTPRに制限し得る。TPR制限モジュール1410は、該当制御チャネル要素における各グループの全てのリソース要素をこのTPRにさらに制限し得る。
【0078】
[0094] 一態様では、このTPRが第1のTPRであり、該当制御チャネル要素が第1の制御チャネル要素である。従って、TPR制限モジュール1410は、複数の制御チャネル要素からの第2の制御チャネル要素の各グループの複数のリソース要素を第2のTPRに制限し、ここにおいて、第1のTPRは第2のTPRとは異なり得る。第1の制御チャネル要素は第1の制御チャネル送信に関連付けられ得、第2の制御チャネル要素は第2の制御チャネル送信に関連付けられ得、第2の制御チャネル送信は第1の制御チャネル送信とは異なり得る。
【0079】
[0095] 一態様では、制御チャネル要素のグループが、局所EPDCCHのための場合など、同じPRBペア内にあり得る。代替的に、制御チャネル要素のグループは、分散EPDCCHのための場合など、複数のPRBペアにわたって分散され得る。従って、リソース分割モジュール1408は、制御チャネル要素の分散されたグループに関連付けられたPRBペアのセットをUE1450に(送信モジュール1412を介して)通知し得る。
【0080】
[0096] 一態様では、同じTPRを有する複数のリソース要素が、少なくとも1つのPRBペアの同じシンボル持続時間をもつ。少なくとも1つのPRBペアの第1のシンボル持続時間の複数のリソース要素は第1のTPRを有し得、少なくとも1つのPRBペアの第2のシンボル持続時間の複数のリソース要素は第2のTPRを有し得、第1のTPRは第2のTPRとは異なり得る。第1のTPRと第2のTPRとの間の比は値に基づき得、ここにおいて、値はセルごとに決定される。
【0081】
[0097] 本装置は、
図13の上述のフローチャートにおけるアルゴリズムのステップの各々を行う追加のモジュールを含み得る。従って、
図13の上述のフローチャートにおける各ステップは1つのモジュールによって行われ得、本装置は、それらのモジュールのうちの1つまたは複数を含み得る。それらのモジュールは、述べられたプロセス/アルゴリズムを行うように特に構成された1つまたは複数のハードウェア構成要素であるか、述べられたプロセス/アルゴリズムを行うように構成されたプロセッサによって実装されるか、プロセッサによる実装のためにコンピュータ可読媒体内に記憶されるか、またはそれらの何らかの組合せであり得る。
【0082】
[0098]
図15は、処理システム1514を採用する装置1402’のためのハードウェア実装形態の一例を示す
図1500である。処理システム1514は、バス1524によって概略的に表されるバスアーキテクチャを用いて実装され得る。バス1524は、処理システム1514の特定の適用例および全体的な設計制約に応じて、任意の数の相互接続バスおよびブリッジを含み得る。バス1524は、プロセッサ1504によって表される1つまたは複数のプロセッサおよび/またはハードウェアモジュールと、モジュール1404、1406、1408、1410、1412と、コンピュータ可読媒体1506とを含む様々な回路を互いにリンクする。バス1524はまた、タイミングソース、周辺機器、電圧調整器、および電力管理回路など、様々な他の回路をリンクし得るが、これら回路は当技術分野においてよく知られており、従って、これ以上説明しない。
【0083】
[0099] 処理システム1514はトランシーバ1510に結合され得る。トランシーバ1510は、1つまたは複数のアンテナ1520に結合される。トランシーバ1510は、伝送媒体を介して様々な他の装置と通信するための手段を提供する。トランシーバ1510は、1つまたは複数のアンテナ1520から信号を受信し、受信された信号から情報を抽出し、抽出された情報を処理システム1514、特に受信モジュール1404に提供する。さらに、トランシーバ1510は、処理システム1514、特に送信モジュール1412から情報を受信し、受信された情報に基づいて、1つまたは複数のアンテナ1520に適用されるべき信号を生成する。処理システム1514は、コンピュータ可読媒体1506に結合されたプロセッサ1504を含む。プロセッサ1504は、コンピュータ可読媒体1506に記憶されたソフトウェアの実行を含む一般的な処理を担当する。ソフトウェアは、プロセッサ1504によって実行されたとき、処理システム1514に、任意の特定の装置のための上記で説明した様々な機能を行わせる。コンピュータ可読媒体1506はまた、ソフトウェアを実行するときにプロセッサ1504によって操作されるデータを記憶するために使用され得る。処理システムは、モジュール1404、1406、1408、1410、および1412のうちの少なくとも1つをさらに含む。これらモジュールは、プロセッサ1504において稼働し、コンピュータ可読媒体1506内に常駐/記憶された、ソフトウェアモジュールであるか、プロセッサ1504に結合された1つまたは複数のハードウェアモジュールであるか、またはそれらの何らかの組合せであり得る。処理システム1514は、eNB610の構成要素であり得、メモリ676および/またはTXプロセッサ616と、RXプロセッサ670と、コントローラ/プロセッサ675とのうちの少なくとも1つを含み得る。
【0084】
[00100] 一構成では、ワイヤレス通信のための装置1402/1402’が、1つまたは複数の制御チャネルを送信するために少なくとも1つの物理リソースブロック(PRB)ペアの複数のリソース要素を予約するための手段と、複数の予約済みリソース要素を複数のグループに分割するための手段と、複数のグループのうちの該当グループのトラフィック対パイロット比(TPR)を該当グループにおける複数のリソース要素にわたって同じになるように制限するための手段と、制限をユーザ機器(UE)に通知するための手段と、制御チャネル要素の分散されたグループに関連付けられたPRBペアのセットをUEに通知するための手段とを含む。
【0085】
[00101] 上述の手段は、上述の手段で記載された機能を行うように構成された、装置1402、および/または装置1402’の処理システム1514の上述のモジュールのうちの1つまたは複数であり得る。上記で説明したように、処理システム1514は、TXプロセッサ616、RXプロセッサ670、およびコントローラ/プロセッサ675を含み得る。従って、一構成では、上述の手段が、上述の手段で記載された機能を行うように構成されたTXプロセッサ616、RXプロセッサ670、およびコントローラ/プロセッサ675であり得る。
【0086】
[00102] 開示したプロセスにおける複数のステップの特定の順序または階層は、例示的な手法の一例であることを理解されたい。設計上の選好に基づいて、プロセスにおける複数のステップの特定の順序または階層は再構成され得ることを理解されたい。さらに、いくつかのステップは組み合わされるかまたは省略され得る。添付の方法クレームは、様々なステップの要素を例示的な順序で提示したものであり、提示された特定の順序または階層に限定されるものでない。
【0087】
[00103] 以上の説明は、当業者が本明細書で説明された様々な態様を実践することを可能にするために提供される。これら態様に対する様々な変更は当業者には容易に明らかであり、本明細書で定義された一般原理は他の態様に適用され得る。従って、特許請求の範囲は、本明細書に示された態様に限定されるものでなく、特許請求の言い回しに矛盾しない全範囲を与えられるべきであり、単数形の要素への言及は、そのように明記されない限り、「唯一無二の」を意味するものでなく、「1つまたは複数の」を意味するものである。別段に明記されない限り、「いくつかの」という語は1つまたは複数を指す。「A、B、またはCのうちの少なくとも1つ」、「A、B、およびCのうちの少なくとも1つ」、並びに「A、B、C、またはそれらの任意の組合せ」などの組合せは、A、B、および/またはCの任意の組合せを含み、Aのうちの複数個、Bのうちの複数個、またはCのうちの複数個を含み得る。詳細には、「A、B、またはCのうちの少なくとも1つ」、「A、B、およびCのうちの少なくとも1つ」、および「A、B、C、またはそれらの任意の組合せ」などの組合せは、Aのみ、Bのみ、Cのみ、AおよびB、AおよびC、BおよびC、またはAおよびBおよびCであり得、ただし、いずれのそのような組合せも、A、B、またはCのうちの1つまたは複数のメンバーを含み得る。当業者に知られている、または後に知られることになる、本開示全体にわたって説明された様々な態様の要素の全ての構造的および機能的均等物は、参照により本明細書に明確に組み込まれ、特許請求の範囲に包含されるものである。その上、本明細書で開示されたいかなることも、そのような開示が特許請求の範囲に明示的に記載されたかどうかにかかわらず、公に供されるものでない。いかなるクレーム要素も、その要素が「ための手段」という語句を使用して明確に記載されない限り、ミーンズプラスファンクションとして解釈されるべきでない。
以下に、本願出願の当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[C1]
1つまたは複数の制御チャネルを送信するための少なくとも1つの物理リソースブロック(PRB)ペアの複数のリソース要素を識別することと、
前記複数の識別されたリソース要素を1つまたは複数のグループに分割することと、
前記1つまたは複数のグループのうちの1つの該当グループにおける複数のリソース要素を1つのトラフィック対パイロット比(TPR)に制限することとを備える、ワイヤレス通信の方法。
[C2]
前記複数のリソース要素は前記該当グループにおける全てのリソース要素を含む、C1に記載の方法。
[C3]
前記TPRは第1のTPRであり、前記該当グループは第1のグループであり、前記方法は、
前記1つまたは複数のグループからの第2のグループの複数のリソース要素を第2のTPRに制限すること、前記第1のTPRは前記第2のTPRとは異なる、をさらに備える、C1に記載の方法。
[C4]
前記第1のグループは第1の制御チャネル送信に関連付けられ、前記第2のグループは第2の制御チャネル送信に関連付けられ、前記第2の制御チャネル送信は前記第1の制御チャネル送信とは異なる、C3に記載の方法。
[C5]
PRBペア内の全てのグループの全てのリソース要素は同じTPRを有する、C1に記載の方法。
[C6]
前記分割することは、前記1つまたは複数のグループを複数の制御チャネル要素に分割することを含み、各制御チャネル要素はいくつかのグループを備える、
前記制限することは、前記複数の制御チャネル要素のうちの該当制御チャネル要素における各グループの複数のリソース要素を前記TPRに制限することを含む、C1に記載の方法。
[C7]
前記制限することは、前記該当制御チャネル要素における各グループの全てのリソース要素を前記TPRに制限することをさらに備える、C6に記載の方法。
[C8]
前記TPRは第1のTPRであり、前記該当制御チャネル要素は第1の制御チャネル要素であり、前記方法は、
前記複数の制御チャネル要素からの第2の制御チャネル要素の各グループの複数のリソース要素を第2のTPRに制限すること、前記第1のTPRは前記第2のTPRとは異なる、をさらに備える、C6に記載の方法。
[C9]
前記第1の制御チャネル要素は第1の制御チャネル送信に関連付けられ、前記第2の制御チャネル要素は第2の制御チャネル送信に関連付けられ、前記第2の制御チャネル送信は前記第1の制御チャネル送信とは異なる、C8に記載の方法。
[C10]
制御チャネル要素の前記グループは同じPRBペア内にある、C6に記載の方法。
[C11]
制御チャネル要素の前記グループは複数のPRBペアにわたって分散される、C6に記載の方法。
[C12]
制御チャネル要素の分散されたグループに関連付けられたPRBペアのセットをユーザ機器(UE)に通知することをさらに備える、C11に記載の方法。
[C13]
同じTPRを有する前記複数のリソース要素は、前記少なくとも1つのPRBペアの同じシンボル持続時間をもつ、C1に記載の方法。
[C14]
前記少なくとも1つのPRBペアの第1のシンボル持続時間の複数のリソース要素は第1のTPRを有し、前記少なくとも1つのPRBペアの第2のシンボル持続時間の複数のリソース要素は第2のTPRを有し、前記第1のTPRは前記第2のTPRとは異なる、C13に記載の方法。
[C15]
前記第1のTPRと前記第2のTPRとの間の比は値に基づき、前記値はセルごとに決定される、C14に記載の方法。
[C16]
前記制限をユーザ機器(UE)に通知することをさらに備える、C1に記載の方法。
[C17]
前記少なくとも1つのPRBペアは、制御チャネル送信のために割り振られない少なくとも1つのリソース要素を備える、C1に記載の方法。
[C18]
1つまたは複数の制御チャネルを送信するための少なくとも1つの物理リソースブロック(PRB)ペアの複数のリソース要素を識別するための手段と、
前記複数の識別されたリソース要素を1つまたは複数のグループに分割するための手段と、
前記1つまたは複数のグループのうちの1つの該当グループにおける複数のリソース要素を1つのトラフィック対パイロット比(TPR)に制限するための手段とを備える、ワイヤレス通信のための装置。
[C19]
前記複数のリソース要素は前記該当グループにおける全てのリソース要素を含む、C18に記載の装置。
[C20]
前記TPRは第1のTPRであり、前記該当グループは第1のグループであり、制限するための前記手段は、
前記1つまたは複数のグループからの第2のグループの複数のリソース要素を第2のTPRに制限すること、前記第1のTPRは前記第2のTPRとは異なる、を行うように構成され、
ここにおいて、前記第1のグループは第1の制御チャネル送信に関連付けられ、前記第2のグループは第2の制御チャネル送信に関連付けられ、前記第2の制御チャネル送信は前記第1の制御チャネル送信とは異なる、C18に記載の装置。
[C21]
PRBペア内の全てのグループの全てのリソース要素は同じTPRを有する、C18に記載の装置。
[C22]
分割するための前記手段は、前記1つまたは複数のグループを複数の制御チャネル要素に分割するように構成され、各制御チャネル要素はいくつかのグループを備える、
制限するための前記手段は、前記複数の制御チャネル要素のうちの該当制御チャネル要素における各グループの複数のリソース要素を前記TPRに制限するように構成された、C18に記載の装置。
[C23]
制限するための前記手段は、前記該当制御チャネル要素における各グループの全てのリソース要素を前記TPRに制限するように構成された、C22に記載の装置。
[C24]
前記TPRは第1のTPRであり、前記該当制御チャネル要素は第1の制御チャネル要素であり、ここにおいて、制限するための前記手段は、前記複数の制御チャネル要素からの第2の制御チャネル要素の各グループの複数のリソース要素を第2のTPRに制限するように構成され、前記第1のTPRは前記第2のTPRとは異なる、
ここにおいて、前記第1の制御チャネル要素は第1の制御チャネル送信に関連付けられ、前記第2の制御チャネル要素は第2の制御チャネル送信に関連付けられ、前記第2の制御チャネル送信は前記第1の制御チャネル送信とは異なる、C22に記載の装置。
[C25]
制御チャネル要素の前記グループは同じPRBペア内にあるか、または複数のPRBペアにわたって分散され、前記装置は、制御チャネル要素の分散されたグループに関連付けられたPRBペアのセットをユーザ機器(UE)に通知するための手段をさらに備える、C22に記載の装置。
[C26]
同じTPRを有する前記複数のリソース要素は、前記少なくとも1つのPRBペアの同じシンボル持続時間をもち、
ここにおいて、前記少なくとも1つのPRBペアの第1のシンボル持続時間の複数のリソース要素は第1のTPRを有し、前記少なくとも1つのPRBペアの第2のシンボル持続時間の複数のリソース要素は第2のTPRを有し、前記第1のTPRは前記第2のTPRとは異なる、
ここにおいて、前記第1のTPRと前記第2のTPRとの間の比は値に基づき、前記値はセルごとに決定される、C18に記載の装置。
[C27]
前記制限をユーザ機器(UE)に通知するための手段をさらに備える、C18に記載の装置。
[C28]
前記少なくとも1つのPRBペアは、制御チャネル送信のために割り振られない少なくとも1つのリソース要素を備える、C18に記載の装置。
[C29]
少なくとも1つのプロセッサに結合されたメモリを備え、
前記少なくとも1つのプロセッサは、
1つまたは複数の制御チャネルを送信するための少なくとも1つの物理リソースブロック(PRB)ペアの複数のリソース要素を識別することと、
前記複数の識別されたリソース要素を1つまたは複数のグループに分割することと、
前記1つまたは複数のグループのうちの1つの該当グループにおける複数のリソース要素を1つのトラフィック対パイロット比(TPR)に制限することとを行うように構成された、ワイヤレス通信のための装置。
[C30]
コンピュータ可読媒体に記憶されたコンピュータプログラム製品であって、
1つまたは複数の制御チャネルを送信するための少なくとも1つの物理リソースブロック(PRB)ペアの複数のリソース要素を識別することと、
前記複数の識別されたリソース要素を1つまたは複数のグループに分割することと、
前記1つまたは複数のグループのうちの1つの該当グループにおける複数のリソース要素を1つのトラフィック対パイロット比(TPR)に制限することとを行うためのコードを備える、コンピュータプログラム製品。