【文献】
Qualcomm Europe,Operation of intra-cell closed loop power control[online], 3GPP TSG-RAN WG1#48 R1-070665,インターネット<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_48/Docs/R1-070665.zip>,2007年 2月12日
【文献】
Qualcomm Europe, NTT DoCoMo,Overview of Uplink Intra and Inter Cell Power Control[online], 3GPP TSG-RAN WG1#47bis R1-070441,インターネット<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_47bis/Docs/R1-070441.zip>,2007年 1月15日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記電力制御プリアンブルは、所定の送信時間間隔(TTI)においてホップを採用することによってシステム帯域幅の一部又は全体においてチャネルをサウンディングするアップリンク送信である請求項1に記載の方法。
前記アップリンク許可において明示で指定される資源、変調、又はコーディングのうちの少なくとも1つを利用して前記アップリンク許可に応答して前記電力制御プリアンブルを送信することと、
前記電力制御コマンドとともに前記基地局から第2のアップリンク許可を受信することと、
前記電力制御コマンドとともに受信された前記第2のアップリンク許可を利用することによって前記基地局に前記データを送信することと、をさらに備える請求項1に記載の方法。
予め決められた資源、予め決められた変調、又は予め決められたコーディングのうちの少なくとも1つを利用して前記アップリンク許可に応答して前記電力制御プリアンブルを送信することであって、前記予め決められた資源、前記予め決められた変調又は前記予め決められたコーディングのうちの前記少なくとも1つは、前記アップリンク許可の受信前にアクセス端末及び前記基地局に説明されることと、
前記電力制御コマンドの受信前に受信された前記アップリンク許可を利用することによって前記基地局に前記データを送信することと、をさらに備える請求項1に記載の方法。
前記電力制御プリアンブルは、チャネルをサウンディングし及び所定の送信時間間隔(TTI)においてホップを採用することによってシステム帯域幅の一部又は全体にわたるアップリンク送信である請求項7に記載の方法。
前記アップリンク許可の送信前に前記アクセス端末及び基地局に関して定義された予め決められた情報を利用して前記アップリンク許可に応答して前記アクセス端末から送信された前記電力制御プリアンブルを受信することと、
前記電力制御コマンドの送信前に送信された前記アップリンク許可を利用することによって前記アクセス端末から送られた前記アップリンクデータ送信を受信することと、をさらに備える請求項7に記載の方法。
【発明を実施するための形態】
【0018】
次に、図面を参照して様々な実施形態が説明され、同一のものについては全図面に渡って同一の参照数字を付すこととする。以下では、説明の目的上、1つ以上の実施形態について徹底的に理解できるようにするために数多くの具体的な詳細が示される。しかしながら、該実施形態は、これらの具体的な詳細なしで実践できることが明確であろう。その他の事例においては、1つ以上の実施形態に関する説明を容易にするためによく知られた構造及びデバイスがブロック図形で示される。
【0019】
本出願において用いられる「構成要素」、「モジュール」、「システム」、等の用語は、ハードウェア、ファームウェア、ハードウェアとソフトウェアの組み合わせ、ソフトウェア、実行中のソフトウェアのいずれであるかにかかわらず、コンピュータに関連するエンティティを指すことが意図される。例えば、構成要素は、プロセッサ上で実行中のプロセス、プロセッサ、オブジェクト、エクセキュータブル、実行スレッド、プログラム、及び/又はコンピュータであることができるが、これらに限定されない。一例として、計算デバイスにおいて実行中のアプリケーション及びその計算デバイスの両方が構成要素であることができる。プロセス及び/又は実行スレッド内には1つ以上の構成要素が常駐することができ、構成要素は、1つのコンピュータ上に局在化する及び/又は2つ以上のコンピュータ間で分散させることができる。さらに、これらの構成要素は、様々なデータ構造が格納されている様々なコンピュータによって読み取り可能な媒体から実行可能である。これらの構成要素は、ローカル及び/又は遠隔プロセスによって、例えば1つ以上のデータパケット(例えば、ローカルシステム又は分散型システム内の他の構成要素と、及び/又はインターネット等のネットワークを通じて信号を用いてその他のシステムと対話中の構成要素からのデータ)を有する信号に従って通信することができる。
【0020】
さらに、ここにおいては、様々な実施形態がアクセス端末と関係させて説明される。アクセス端末は、システム、加入者ユニット、加入者局、移動局、モバイル、遠隔局、遠隔端末、モバイルデバイス、ユーザー端末、端末、無線通信デバイス、ユーザーエージェント、ユーザーデバイス、又はユーザー装置(UE)と呼ぶことも可能である。アクセス端末は、携帯電話、コードレスフォン、セッション開始プロトコル(SIP)フォン、ワイヤレスローカルループ(WLL)局、パーソナルデジタルアシスタント(PDA)、無線接続能力を有するハンドヘルドデバイス、計算デバイス、又は無線モデムに接続されたその他の処理デバイスであることができる。さらに、ここにおいては様々な実施形態が基地局と関係させて説明される。基地局は、アクセス端末と通信するために利用することができ、アクセスポイント、ノードB、eNodeB(eNB)、又はその他の用語で呼ぶことも可能である。
【0021】
さらに、ここにおいて説明される様々な側面又は特徴は、標準的なプログラミング及び/又はエンジニアリング技法を用いて製造方法、製造装置、又は製造品として実装することができる。ここにおいて用いられる“製造品”という表現は、コンピュータによって読み取り可能なデバイス、キャリヤ、又は媒体からアクセス可能なコンピュータプログラムを包含することが意図される。例えば、コンピュータによって読み取り可能な媒体は、磁気記憶装置(例えば、ハードディスク、フロッピー(登録商標)ディスク、磁気ストリップ)と、光学ディスク(例えば、コンパクトディスク(CD)、デジタルバーサタイルディスク(DVD))と、スマートカードと、フラッシュメモリデバイス(例えば、EPROM、カード、スティック、キードライブ)と、を含むことができるが、これらに限定されない。さらに、ここにおいて説明される様々な記憶媒体は、情報を格納するための1つ以上のデバイス及び/又はその他の機械によって読み取り可能な媒体を表すことができる。“機械によって読み取り可能な媒体”という表現は、限定されることなしに、無線チャネル及び命令及び/又はデータを格納、内蔵、及び/又は搬送することができるその他の様々な媒体を含むことができる。
【0022】
今度は
図1に関して、ここにおいて提示される様々な実施形態による無線通信システム100が示される。システム100は、複数のアンテナグループを含むことができる基地局102を備える。例えば、1つのアンテナグループは、アンテナ104と106とを含むことができ、他のグループは、アンテナ108と110とを含むことができ、追加のグループは、アンテナ112と114とを含むことができる。各アンテナグループに関して2本のアンテナが示される。しかしながら、各グループに関してそれより多い又は少ないアンテナを利用することができる。当業者によって明確に理解されるように、基地局102は、送信機チェーンと受信機チェーンとをさらに含むことができ、これらの各々は、信号の送信及び受信と関連する複数の構成要素(例えば、プロセッサ、変調器、マルチプレクサ、復調器、デマルチプレクサ、アンテナ、等)を備えることができる。
【0023】
基地局102の対応するセクターは、1つ以上のアクセス端末、例えばアクセス端末116及びアクセス端末122、と通信することができる。しかしながら、基地局102は、アクセス端末116及び122に類似する実質上あらゆる数のアクセス端末と通信できることが明確に理解されるべきである。アクセス端末116及び122は、例えば、携帯電話、スマートフォン、ラップトップコンピュータ、ハンドヘルド通信デバイス、ハンドヘルド計算デバイス、衛星無線、全地球測位システム、PDA、及び/又は無線通信システム100を通じて通信するためのその他の適切なデバイスであることができる。描かれるように、アクセス端末116は、アンテナ112及び114と通信し、アンテナ112及び114は、順方向リンク118を通じてアクセス端末116に情報を送信し、逆方向リンク120を通じてアクセス端末116から情報を受信する。さらに、アクセス端末122は、アンテナ104及び106と通信し、アンテナ104及び106は、順方向リンク124を通じてアクセス端末122に情報を送信し、逆方向リンク126を通じてアクセス端末122から情報を受信する。周波数分割複信(FDD)システムにおいては、順方向リンク118は、逆方向リンク120によって用いられるのとは異なる周波数帯域を利用することができ、順方向リンク124は、例えば逆方向リンク126によって採用されるのとは異なる周波数帯域を採用することができる。さらに、時分割複信(TDD)システムにおいては、順方向リンク118及び逆方向リンク120は、共通の周波数帯域を利用することができ、順方向リンク124及び逆方向リンク126は、共通の周波数帯域を利用することができる。
【0024】
各アンテナグループ及び/又はこれらのアンテナが通信するように指定されているエリアは、基地局102のセクター、又はeNBのセルと呼ぶことができる。例えば、アンテナグループは、基地局102によって網羅されたエリアのセクター内のアクセス端末に通信するように設計することができる。順方向リンク118及び124における通信においては、基地局102の送信アンテナは、アクセス端末116及び122に関する順方向リンク118及び124の信号対雑音比を向上させるためにビーム形成を利用することができる。さらに、基地局102は、関連するカバレッジ全体にわたって無作為に散在するアクセス端末116及び122に送信するためにビーム形成を利用する一方で、近隣セル内のアクセス端末は、単一のアンテナを通じて全アクセス端末に送信する基地局と比較してより少ない干渉を受けるようになることができる。
【0025】
システム100は、例えばロング・ターム・エボリューション(LTE)に基づくシステムであることができる。該システム100においては、基地局102の対応するセクターは、アクセス端末116及び122によって利用されるアップリンク電力レベルを制御することができる。従って、システム100は、経路損失及びシャドーイングの補償(例えば、経路損失及びシャドーイングは経時でゆっくり変化することができる)及び(例えば、システム100は、周波数再使用1を利用するLTEに基づくシステムであることができるため)隣接セルからの時間とともに変化する干渉の補償を生み出すアップリンク(UL)電力制御を提供することができる。さらに、システム100は、(例えば、ユーザーは共通帯域内において多重化できるため)ユーザー間での基地局102において得られる受信電力の大きな変動を軽減することができる。さらに、システム100は、マルチパスフェージング変動を十分に低速で補償することができる。例えば、異なる搬送波周波数における3km/時に関するチャネルのコヒーレンス時間は、次の通りであることができる。すなわち、900MHzの搬送波周波数は、400msのコヒーレンス時間を有することができ、2GHzの搬送波周波数は、180msのコヒーレンス時間を有することができ、3GHzの搬送波周波数は、120msのコヒーレンス時間を有することができる。従って、調整のレーテンシー及び周期性に依存して、高速フェージング効果を低いドップラー周波数によって補正することができる。
【0026】
システム100は、開ループ及び閉ループ電力制御機構を結合したアップリンク電力制御を採用することができる。一例により、開ループ電力制御は、ランダムアクセスチャネル(RACH)通信の第1のプリアンブルの電力レベルを設定するために各アクセス端末116、122によって利用することができる。RACHの第1のプリアンブルに関して、各アクセス端末116、122は、基地局102からのダウンリンク(DL)通信を入手していることができ、開ループ機構は、各アクセス端末116、122が入手されたダウンリンク通信に関連する受信電力レベルに反比例するアップリンク送信電力レベルを選択するのを可能にすることができる。従って、ダウンリンクの知識は、アップリンク送信のためにアクセス端末116、122によって利用することができる。開ループ機構は、瞬間的な電力調整によって(例えば受信電力フィルタリングに依存する)無線状態の急激な変化に対する超高速適応化を可能にすることができる。さらに、開ループ機構は、しばしば採用される従来の技法とは対照的に、RACH処理を越えて動作し続けることができる。閉ループ機構は、ランダムアクセス手順が成功した時点でシステム100によって利用することができる。例えば、周期的アップリンク資源がアクセス端末116、122に対して割り当てられているときには閉ループ技法を採用することができる(例えば、周期的アップリンク資源は、物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)又はサウンディング基準信号(SRS)資源であることができる)。さらに、基地局102(及び/又はネットワーク)内の対応するセクターは、閉ループ制御に基づいてアクセス端末116、122によって利用されるアップリンク送信電力を制御することができる。
【0027】
システム100によって採用される閉ループ機構は、周期的、非周期的又はこれらの2つの組み合わせであることができる。基地局102における対応するセクターによってアクセス端末116、122に対して周期的に(例えば、0.5ms、1ms、2ms、4ms、...ごとに1回)周期的閉ループ訂正を送信することができる。例えば、この周期性は、アップリンク送信の周期性に依存することができる。さらに、周期的訂正は、単一ビット訂正(例えば、増/減、±1dB、...)及び/又は多ビット訂正(例えば、±1dB、±2dB、±3dB、±4dB、...)であることができる。従って、電力制御ステップ及び訂正の周期性は、基地局102(及び/又はネットワーク)における対応するセクターが制御することができるアップリンク電力の最大変化率を決定することができる。他の例により、必要に応じて基地局102内の対応するセクターから対応するアクセス端末116、122に非周期的訂正を送信することができる。この例に従い、これらの訂正は、ネットワーク測定(例えば、受信(RX)電力が設定されたマージン外にある、所定のアクセス端末に制御情報を送信する機会、...)によってトリガーされたときに非周期的に送信することができる。さらに、非周期的訂正は、単一ビット及び/又は多ビットであることができる(例えば、非周期的訂正と関連づけられたオーバーヘッドの有意な部分は、訂正規模ではなく訂正スケジューリングに関連することができるため、これらの訂正は多ビットであることができる)。さらに他の例により、非周期的訂正は、これらの電力調整の送信に伴って被るオーバーヘッドを最低にするために周期的訂正に加えて基地局102内の対応するセクターによってアクセス116、122に送信することができる。
【0028】
次に
図2に関して、LTEに基づく無線通信環境においてアクセス端末によって採用されるアップリンク電力レベルを制御するシステム200が示される。システム200は、実質的にあらゆる数のアクセス端末(示されていない)と通信することができる基地局202内のセクターを含む。さらに、基地局202内のセクターは、アクセス端末から入手されたアップリンク信号と関連づけられた電力レベルを評価する受信電力モニタ204を含むことができる。さらに、基地局202内のセクターは、解析された電力レベルを利用してアクセス端末電力レベルを変更するためのコマンドを生成するアップリンク(UL)電力調整器206を備えることができる。
【0029】
基地局202とアクセス端末との間における通信に関して様々な物理(PHY)チャネル208を利用することができ、これらの物理チャネル208は、ダウンリンク物理チャネルと、アップリンク物理チャネルとを含むことができる。ダウンリンク物理チャネルの例は、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)と、物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)と、共通電力制御チャネル(CPCCH)と、を含む。PDCCHは、約30乃至60ビットの容量を有し及び巡回冗長性検査(CRC)保護された(例えば、DL又はUL送信のためのPHY層資源を割り当てる)DL層1/層2(L1/L2)制御チャネルである。PDCCHは、アップリンク許可及びダウンリンク割り当てを搬送することができる。PDSCHは、DL共有データチャネルであり、PDSCHは、異なるユーザー間で共有されるDLデータチャネルであることができる。CPCCHは、複数のアクセス端末を制御するUL電力に関してDLにおいて送信される。CPCCHにおいて送信される訂正は、単一ビット又は多ビットであることができる。さらに、CPCCHは、PDCCHの特定のインスタンス化であることができる。アップリンク物理チャネルの例は、物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)と、物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)と、サウンディング基準信号(SRS)と、ランダムアクセスチャネル(RACH)と、を含む。PUCCHは、チャネル品質インジケータ(CQI)チャネルと、ACKチャネルと、UL要求と、を含む。PUSCHは、UL共有データチャネルである。SRSは、情報を欠くことができ及びULにおけるチャネルのサウンディング(sounding)がシステム帯域幅の一部又は全体においてサンプリングされるべきチャネルを考慮するのを可能にすることができる。請求される主題は、これらの物理チャネル例208に限定されないことが明確に理解されるべきである。
【0030】
受信電力モニタ204及びUL電力調整器206は、アクセス端末によって実行されるアップリンク送信に関する閉ループ電力制御を提供することができる。LTEシステムにおける動作は、システム200の帯域幅全体よりも大幅に小さいことができる帯域幅での所定の時間における送信を含むことができる。各アクセス端末は、所定の時間においてシステム200の帯域幅全体の小さい一部分で送信することができる。さらに、周波数ホッピングをアクセス端末によって採用することができ、従って、基地局202内の対応するセクターは、アクセス端末のアップリンク電力レベルに対して行う調整の評価を試みるときに困難に出くわす可能性がある。従って、受信電力モニタ204及びUL電力調整器206によって提供される適切な閉ループ電力制御機構は、可能なことに複数のインスタントを通じての及び可能なことに複数のUL PHYチャネルにおける送信から広帯域受信電力推定値を構築し、それにより、アクセス端末送信帯域幅にかかわらず経路損失及びシャドーイングの影響をあらゆる時間において適切に訂正することを可能にする。
【0031】
受信電力モニタ204は、様々な方法でのアクセス端末送信に基づいてチャネルのサンプリングから広帯域受信電力推定値を構築する。例えば、受信電力モニタ204は、PUSCHをサンプリングのために採用することができる。この例に従うと、PUSCHの送信帯域は、所定のスロットにおいてローカル化される。周波数ダイバース(diverse)スケジューリングは、周波数ダイバーシティを十分に利用するためにスロット境界において及び可能なことに再送信を通じて疑似ランダムホッピングパターンを送信帯域に適用することができる。周波数選択式スケジューリングを利用するPUSCH送信は、送信データに対しては周波数ホッピングパターンを適用せず従ってすべての(又はほとんどの)周波数においてチャネルをサンプリングするために長時間を要することがある。さらに、周波数選択式スケジューリングは、SRS又はPUCCHの送信を利用することができる。周波数選択式スケジューリングは、チャネルの選択性を利用するスケジューリング戦略である。例えば、周波数選択式スケジューリングは、最良の副帯域に送信を制限するのを試みる。このスケジューリング戦略は、移動性が小さいアクセス端末に関して適切であることができる。さらに、これらの送信は、通常は、周波数ホッピング技法は用いない。周波数ダイバーススケジューリングは、周波数ダイバーシティを自然な形で得るためにシステム帯域幅全体を採用する(例えば、最低送信帯域幅能力を法とする)異種のスケジューリング戦略である。周波数ダイバーススケジューリングに関連づけられた送信は、周波数ホッピングと関連づけることができる。さらに、周波数ホッピングは、チャネル及び干渉の観点から周波数ダイバーシティを利用するために疑似ランダム方式で波形の送信周波数を変化させることを含むことができる。
【0032】
他の例により、受信電力モニタ204は、ULチャネルをサンプリングするために、従って広帯域受信電力推定値を構築するためにPUCCHを利用することができる。PUCCHの送信帯域も、所定のスロットにおいてローカル化することができ、各送信時間間隔(TTI)においてスロット境界でホッピングすることができる。占有される帯域は、特定のTTIにおいてPUSCH送信が存在するかどうかに依存することができる。PUSCHが所定のTTIにわたって送信されるときには、PUCCHを通じて送信される制御情報は、PUSCHにおいて(例えば、UL波形の単一搬送波プロパティを保持するために)データ送信の残りの部分とインバンド(in−band)で送信することができる。PUSCHが特定のTTIにおいて送信されないときには、PUCCHは、システム帯域の縁においてPUCCH送信用に保留されているローカル化帯域において送信することができる。
【0033】
他の例により、SRS送信は、チャネルをサンプリングし及び広帯域受信電力推定値を構築するために受信電力モニタ204によって利用することができる。SRSの(経時における)送信帯域は、システム帯域全体(又は最低アクセス端末送信帯域幅能力)と実質的に等しくすることができる。所定のSC−FDMAシンボルにおいて(例えば、SC−FDMAシンボルは、LTEのULにおける最小送信単位である)、送信は、ローカル化させる(例えば、経時でホップする一組の連続する副搬送波にわたる)又は分散させる(例えば、システム帯域全体又はその一部分にわたり、ホップするときとしないときがある)ことができる。
【0034】
受信電力モニタ204は、システム帯域幅全体におけるチャネルのサンプリングから広帯域受信電力推定値を構築する。しかしながら、チャネルがどのようにサンプリングされるか及び/又は周波数ホッピングが送信に適用されるかどうかに依存して、受信電力モニタ204によって受信されたULチャネルのサンプリングから広帯域受信電力推定値を構築する時間間隔は変動する可能性がある。
【0035】
PUCCH送信は、ULデータが存在しないときには、システム帯域の縁において行われる。PUCCH送信は、ULデータが存在する場合は、PUSCHにおいてデータ送信とインバンドで配置することができる。さらに、PUSCH送信は、UL周波数選択式スケジューリングを利用するために送信周波数を変化させることができず及びホッピングしていることがまったくできない。しかしながら、周波数選択式スケジューリングを可能にするため、FDD/TDDシステムに関してSRS送信を利用することができる。さらに、PUSCHが周波数ダイバーススケジューリングを使用時には、送信に対して周波数ホッピングが適用される。
【0036】
さらに、受信電力モニタ204によって実行されるチャネルサンプリングに基づき、UL電力調整器206は、特定のアクセス端末によって採用されたUL電力レベルを変更することができるコマンドを生成することができる。このコマンドは、単一ビット訂正(例えば、増/減、±1dB、...)及び/又は多ビット訂正(例えば、±1dB、±2dB、±3dB、±4dB、...)であることができる。さらに、UL電力調整器206(及び/又は対応する基地局202内のセクター)は、生成されたコマンドを意図されているアクセス端末に送信することができる。
【0037】
さらに、アクセス端末は、各々、所定の時間における特定の状態と関連づけることができる。アクセス端末状態の例は、LTE_IDLEと、LTE_ACTIVEと、LTE_ACTIVE_CPCと、を含む。しかしながら、請求される主題は、これらの状態例に限定されないことが明確に理解されるべきである。
【0038】
LTE_IDLEは、アクセス端末が一意のセルIDを有さないアクセス端末状態である。LTE_IDLE状態にある間は、アクセス端末は、基地局202への接続がないことができる。さらに、LTE_IDLEからLTE_ACTIVE状態への移行は、RACHの利用を介して実行することができる。
【0039】
LTE_ACTIVEは、アクセス端末が一意のセルIDを有するアクセス端末状態である。さらに、LTE_ACTIVE状態にあるときには、アクセス端末は、アップリンク及び/又はダウンリンクを介してアクティブにデータを転送することができる。この状態にあるアクセス端末は、UL専用資源(例えば、周期的に送信されるCQI、SRS)を有する。一例により、LTE_ACTIVE状態にあるアクセス端末は、約20ms又は40msよりもはるかに長くなることが予想されないサイクルを有する不連続送信/不連続受信(DTX/DRX)手順を採用することができる。この状態にあるアクセス端末は、DL活動に応答して直接(例えば、可能なことにDLデータとインバンドのUL許可によって又はPDCCHを通じて)又はPUCCHを通じてUL要求を送信することによってPUSCH送信を開始する。さらに、この状態にあるユーザーは、UL/DLデータのアクティブな交換が行われるアクセス端末又は高いサービスグレード(GoS)のアプリケーション(例えば、ボイスオーバーインターネットプロトコル(VoIP)、...)を実行するアクセス端末であることができる。
【0040】
LTE_ACTIVE_CPC(連続的パケット接続性)は、アクセス端末が自己の一意のセルIDを保持するがUL専用資源がリリースされているLTE_ACTIVEの副状態である。LTE_ACTIVE_CPCの利用は、電池寿命を延ばすのを可能にする。この副状態にあるアクセス端末は、DL活動に応答して(例えば、可能なことにDLデータとインバンドのUL許可によって又はPDCCHを通じて)又はRACHにおいてUL要求を送信することによって送信を開始する。初期送信電力は、開ループ機構(例えば、DL活動に対する応答)又は最後の成功したプリアンブル(例えば、RACH)に基づくことができる。
【0041】
図3に関して、アクセス端末によって採用されたアップリンク電力レベルを周期的に訂正するシステム300が示される。システム300は、アクセス端末302(及び/又はあらゆる数の異種のアクセス端末(示されていない))と通信する基地局202を含む。アクセス端末302は、UL電力マネージャ304を備え、UL電力マネージャ304は、UL電力初期設定器306をさらに含む。さらに、アクセス端末302は、UL周期的送信機308を含む。基地局202は、受信電力モニタ204と、UL電力調整器206と、をさらに含み、受信電力モニタ204は、周期的訂正器310をさらに備える。
【0042】
周期的訂正器310は、アクセス端末302に転送されるべき周期的電力制御コマンド(例えば、周期的送信電力制御(TPC)コマンド、周期的訂正、等)を生成する。さらに、周期的訂正器310は、あらゆる周期性(例えば、0.5ms、1ms、2ms、4ms、等)を有するアクセス端末302(及び/又はあらゆる異種アクセス端末)に対して周期的電力制御コマンドを送信することができる。しかしながら、UL電力調整器206及び/又は基地局202は、該周期的電力制御コマンドを送信できることが企図されている。さらに、周期的訂正器310は、単一ビット訂正(例えば、増/減、±1dB)及び/又は多ビット訂正(例えば、±1dB、±2dB、±3dB、±4dB、等)を生成することができる。例えば、周期的訂正がより高い周波数で周期的訂正器310から送信される場合は、単一ビット訂正が採用される可能性がより高くなり、逆も真である。
【0043】
UL電力マネージャ304は、アップリンク送信のためにアクセス端末302によって採用されたアップリンク電力レベルを制御する。UL電力マネージャ304は、周期的電力制御コマンドを基地局202から受信すること及び入手されたコマンドに基づいて送信のために利用されるアップリンク電力レベルを変更することができる。他の例により、UL電力初期設定器306は、初期アップリンク送信電力を設定することができる。UL電力初期設定器306は、例えばダウンリンク活動に基づいて初期アップリンク送信電力を決定するための開ループ機構を採用することができる。さらに加えて又は代替として、UL電力初期設定器306は、以前の(例えば、直前の)成功であったプリアンブル(例えば、RACH)と関連づけられた電力レベルに初期アップリンク電力レベルを割り当てることができる。
【0044】
UL周期的送信機308は、アップリンクにおいて基地局202に周期的送信を送ることができる。例えば、UL周期的送信機308は、アクセス端末302がLTE_ACTIVE状態にある間に動作することができる。さらに、UL周期的送信機308によって転送される周期的送信は、一組のSRS送信であることができる。しかしながら、請求される主題は、それだけに限定されず、あらゆるタイプの周期的アップリンク送信(例えば、周期的CQI送信、周期的PUCCH送信、等)を採用できることが明確に理解されるべきである。従って、SRS送信はサウンディング(sounding)信号であることができるため、UL周期的送信機308は、システム帯域幅全体にわたってチャネルをサウンディングするためにアップリンクにおいてSRS送信を送ることができ、従って、アップリンク周波数選択式スケジューリングを可能にするのと同時に、UL電力制御に関する閉ループ訂正を計算するためにサウンディング信号を用いることができる。UL周期的送信機308によって送られる送信は、基地局202の受信電力モニタ204によってチャネルのサンプリングと関係させて受信及び/又は採用することができる。さらに、UL電力調整器206及び/又は周期的訂正器310は、該サンプリングに対応するコマンドを生成することができる。
【0045】
一例により、アクセス端末302のUL周期的送信機308によって送られるUL送信の周期性は、アクセス端末302に関して周期的訂正器310によって採用されるDL TPCコマンド送信サイクルにリンクさせることができる。従って、異なるUL送信周期性を有するアクセス端末に対して、異種の送信サイクルでDL TPCコマンドを送ることができる。さらに、UL送信の周期性は、特定のアクセス端末(例えば、アクセス端末302)に関して採用された周期的訂正器310によって生成されたアクセス端末電力調整に関して割り当てられたビット数と相互に関連することができる。例えば、アップリンク電力制御訂正のために割り当てられたビット数とアップリンク周期的送信レート(例えば、SRS送信レート、PUCCH送信レート、等)との間のマッピングは、予め決定することができる。この例により、200Hzのアップリンク周期的送信レートを1ビットにマッピングすることができ、100Hzのレートを1ビットにマッピングすることができ、50Hzのレートを2ビットにマッピングすることができ、25Hzのレートを2ビットにマッピングすることができ、0Hzのレートをx>2ビットにマッピングすることができる。上例により、アクセス端末における電力調整のために割り当てられたビット数は、アップリンク周期的送信レートが低下するのに応じてより多くなる。0Hzのアップリンク周期的送信レート限度においては(例えば、SRS、PUCCH、等の送信なし)、電力調整はx>2ビットであることができ、これは、必要に応じた閉ループ調整が行われる開ループ送信のケースであることができる。
【0046】
周期的訂正器310は、基地局202と関連づけられたLTE_ACTIVE状態にある実質上すべてのユーザーに対して周期的に訂正を送信することができる。一例により、周期的訂正器310がコマンドを送信するユーザーは、例えばGoS要求事項、DRX/DTXサイクル及びオフセット、等に基づいてグループに分けることができる。ユーザーグループに関する電力制御コマンドの送信は、CPCCH又はTPC−PDCCHで表すことができるPDCCHの特定のインスタンス化において周期的訂正器310によって行うことができる。他の例により、周期的訂正器310は、1つのユーザーグループへのインバンドシグナリングを利用することができ、このグループのサイズは、1以上であることができる。周期的訂正と関連するオーバーヘッドは、訂正が要求するビット数及び該当するアクセス端末に情報を搬送するために要求される関連づけられた制御(存在する場合)に基づくことができる。
【0047】
周期的訂正器310によるPDCCHにおける送信電力制御(TPC)コマンドの転送に関して、32ビットペイロード及び8ビットCRCを採用することができる。例えば、1msの間隔における32の単一ビットTPCコマンドを1つのPDCCHインスタントに関して用いることができる。従って、FDDが採用されると仮定した場合、LTE_ACTIVE状態にある320のユーザーを各TTIにおいて単一のPDCCHを用いて100Hzでサポートすることができる。従って、10msごとに単一ビット訂正を提供することができ、100dB/秒の訂正を可能にする。他の例により、1ms間隔において16の二重ビットTPCコマンドを採用することができる。従って、FDDが採用されると仮定した場合、LTE_ACTIVE状態にある320のユーザーを各TTIにおいて単一のPDCCHを用いて50Hzでサポートすることができる。従って、20msごとの二重ビット訂正は、100dB/秒の訂正を可能にする。
【0048】
次に
図4に関して、LTEに基づく無線通信環境においてアクセス端末に対して電力制御コマンドを非周期的に転送するシステム400が示される。システム400は、アクセス端末302(及び/又はあらゆる数の異なるアクセス端末(示されていない))と通信する基地局202を含む。基地局202は、受信電力モニタ204とUL電力調整器206とを含み、UL電力調整器206は、非周期的訂正器402をさらに含む。さらに、アクセス端末302は、UL電力マネージャ304を含み、UL電力マネージャ304は、非周期的コマンド受信機404をさらに含む。
【0049】
非周期的訂正器402は、アクセス端末302に向けられた電力制御コマンドを必要に応じて生成することができる。例えば、非周期的訂正器402は、測定(例えば、受信電力モニタ204からのデータを利用して認識された状態、例えば受信電力が設定されたマージン外にある、の測定)によってトリガーされたときに非周期的に送信することができる。非周期的訂正器402は、アクセス端末302のアップリンク電力レベルが特定の時間に目標から逸脱すると決定することができ、従って、非周期的訂正器402は、応答してこの電力レベルを調整するためのコマンドを送ることができる。さらに、非周期的訂正器402は、単一ビット訂正(例えば、増/減、±1dB)及び/又は多ビット訂正(例えば、±1dB、±2dB、±3dB、±4dB、等)を生成することができる。
【0050】
非周期的コマンド受信機404は、非周期的訂正器402(及び/又はUL電力調整器206及び/又基地局202内の対応するセクター一般)によって送信された訂正を入手することができる。例えば、非周期的コマンド受信機404は、基地局202内の対応するセクターによって送信された特定の訂正がアクセス端末302を対象にしたものであることを解読することができる。さらに、入手された訂正に基づいて、非周期的コマンド受信機404及び/又はUL電力マネージャ304は、アクセス端末302によって採用されたアップリンク電力レベルを変更することができる。
【0051】
アクセス端末302によって採用されて非周期的訂正器402によって生成されたアップリンク電力レベルの非周期的訂正は、トリガーに基づくことができる。従って、非周期的訂正は、非周期的訂正がユニキャストの性質を有することに起因して周期的訂正と比較してより大きいオーバーヘッドと関連づけることができる。さらに、多ビット非周期的訂正が採用される例により、これらの訂正は、PDCCHの特定のインスタンス化にマッピングすることができ(例えば、その場合は、電力訂正は、DL割り当て又はUL許可の一部として送信することができ)又はPDCCH/PDSCHの対の特定のインスタンス化にマッピングすることができ(その場合は、電力訂正は、独立して又はその他のデータ送信とインバンドで送信することができる)。
【0052】
図5に関して、LTEに基づく無線通信環境においてプリアンブルに基づくアップリンク電力制御を採用するシステム500が示される。システム500は、アクセス端末302(及び/又はあらゆる数の異種のアクセス端末)(示されていない)と通信する基地局202内のセクターを含む。上述されるように、基地局202内の対応するセクターは、受信電力モニタ204とUL電力調整器206とを含むことができ、UL電力調整器206は、非周期的訂正器402をさらに含むことができ、アクセス端末302は、UL電力マネージャ304を含むことができ、UL電力マネージャ304は、非周期的コマンド受信機404をさらに含むことができる。示されていないが、UL電力調整器206は、非周期的訂正器402に加えて又は非周期的訂正器402の代わりに
図3の周期的訂正器310を含むことができ及び/又はアクセス端末302は、非周期的コマンド受信機404に加えて又は非周期的コマンド受信機404の代わりに周期的コマンド受信機を含むことができることが企図される。従って、請求される主題は非周期的コマンド訂正器402及び非周期的コマンド受信機404を採用する以下の例に限定されないことが企図される。さらに、UL電力マネージャ304は、アップリンクデータ送信前に(例えば、PUSCH/PUCCH送信前に)基地局202内の対応するセクターにアップリンクを通じて電力制御プリアンブルを送信するプリアンブル生成器502を含むこともできる。さらに、UL電力調整器206は、受信された電力制御プリアンブルを解析してアクセス端末302によって採用された電力設定を訂正し及びダウンリンクにおいてアクセス端末302に電力制御コマンドを送信するプリアンブル評価器504を含むことができる。しかしながら、プリアンブル生成器502をアクセス端末302においてただしUL電力マネージャ304と別個に含めることができ及び/又はプリアンブル評価器504を基地局202内の対応するセクター内に、ただしUL電力調整器206と別個に含めることができることが企図される。
【0053】
アップリンク電力制御は、バースト性の送信によって有意なSNRの分散を生み出す可能性がある。該分散を軽減するために、プリアンブル送信は、電力制御コマンドをアップリンクデータ送信前にアクセス端末302に提供するのを可能にすることができ、ここで、アップリンクデータ送信は、PDCCHにおいて送信されたUL許可の直後に開始又は再開することができる。UL許可を受信した時点で、UL電力マネージャ304は、アップリンク送信を送るための初期電力レベルを設定するための開ループ電力制御を採用することができる。プリアンブル生成器502を利用することによって、重要な情報がPUCCH又はPUSCHにおいてアップリンクで送られるときに開ループ電力制御と関連づけられた遷移上の影響を軽減することができる。
【0054】
プリアンブル生成器502は、アップリンクにおいて電力制御プリアンブルを送信することができる。電力制御プリアンブルは、単一時間SRS送信であることができる。電力制御プリアンブルの該送信は、基地局202(及び/又はネットワーク)内の対応するセクターによって明示で又は暗黙にスケジューリングすることができる。プリアンブル生成器502によって送られた電力制御プリアンブルは、(例えば、最低アクセス端末送信帯域幅容量を法として)システム帯域幅の一部又は全体にわたるアップリンク送信によってチャネルを高速でサウンディングするのを可能にする。一例により、電力制御プリアンブルを用いてTTI当たり2つ又は4つのホップを達成することができる。さらに、電力制御プリアンブルは、UL不活動後に受信されたUL許可後の第1のPUCCH又はPUSCH送信を効率的に閉ループ電力制御することを可能にする。
【0055】
一例により、(例えば、ダウンリンクデータ活動に起因して)アクセス端末302がLTE_ACTIVE_CPC状態である間にUL許可を入手するときには、UL電力マネージャ304によって決定された、アップリンクにおいて送られる最初の送信の電力は、(例えば閉ループ機構を採用せずに)開ループ電力制御に基づくことができる。初期開ループ設定は、雑音が多い可能性があり、従って、送信電力にとって最適でない可能性がある。しかしながら、アクセス端末302の第1のアップリンク送信からの送信電力を訂正することができた時点で、アップリンク送信の信頼性が大幅に向上することができる。
【0056】
上例に対処するために、プリアンブル生成器502は、アクセス端末302から基地局202内の対応するセクターへの情報送信に先行する電力制御プリアンブルを送信する(例えば、情報は、PUSCH及び/又はPUCCHにおいて送信することができる)。電力制御プリアンブルは、開ループ電力制御機構に従って生成された電力レベルで通信することができる。プリアンブル評価器504は、電力制御プリアンブルを入手して審査することで、電力制御プリアンブルによる指示に従ってアクセス端末302の電力設定を素早く訂正することができる。例えば、プリアンブル評価器504は、アクセス端末302のUL電力マネージャ304によって利用される電力レベルを調整するための電力制御コマンド(例えば、送信電力制御(TPC)コマンド)を生成して送信することができる。電力制御コマンドは、単一ビット訂正及び/又は多ビット訂正であることができる。その後は、UL電力マネージャ304は、基地局202内の対応するセクターから入手された電力制御コマンドを実装することができる。さらに、アクセス端末302は、その後、電力制御コマンドを受信することに応答してUL電力マネージャ304によって設定された訂正された開ループ電力レベルでアップリンク送信(例えば、PUSCH及び/又はPUCCH送信)を送ることができる。
【0057】
プリアンブル生成器502からの電力制御プリアンブルの送信は、基地局202内の対応するセクター(及び/又は基地局202のスケジューラ(示されていない))によって明示で又は暗黙にスケジューリングすることができる。一例により、明示のスケジューリングは、アップリンクにおいて電力制御プリアンブルを送る明示の指示をプリアンブル生成器502に提供する。この例により、(例えば、PDCCHにおいて)基地局202から送信されたUL許可(例えば、第1のUL許可)は、アップリンクにおいて電力制御プリアンブルを送信するためのスケジューリング関連データを提供することができる。従って、UL許可は、チャネルを効率的にサウンディングすることをプリアンブル生成器502に行わせることができる(例えば、電力制御プリアンブルがアップリンクにおいて送信される所定のTTIにおいて2つ又は4つのホップがシステム帯域幅にわたる)。基地局202内の対応するセクターによるアップリンク送信の受信及びプリアンブル評価器504による解析後、電力訂正が計算されて(例えば、電力が訂正された)PUCCH/PUSCH送信に関する新しいUL許可(例えば、第2のUL許可)とともにPDCCHにおいて送られる。
【0058】
他の例により、電力制御プリアンブルの暗黙のスケジューリングを利用することができる。アクセス端末302がLTE_ACTIVE_CPC副状態にあることに基づき、プリアンブル生成器502は、電力制御プリアンブルは(例えば、PUSCH/PUCCHにおける)正規のデータ送信前に送信されるべきであることを推測的に認識することができる。従って、基地局202内の対応するセクターは、(例えば、電力制御プリアンブルの明示のスケジューリングに関する場合のように)2つのUL許可を送信する必要がない。むしろ、明示でシグナリングされるUL許可は、次のハイブリッド再送−要求(HARQ)サイクルに関して適用可能であり、変調及びコーディング方式(MCS)及び/又は電力制御プリアンブルに関する資源はデフォルトであってアクセス端末302及び基地局202内の対応するセクターの両方によって既知であることができる(例えば、アクセス端末302及び/又は基地局202内の対応するセクターのメモリにおいて保持される)。暗黙的スケジューリングを採用時には、プリアンブル生成器502は、(明示的スケジューリングに関する場合のように)明示でスケジューリングされた資源の代わりに予め決定された資源において電力制御プリアンブルを転送することができる。
【0059】
電力制御プリアンブルを利用してUL電力設定を訂正後は、アクセス端末302には(例えば基地局202によって)物理的アップリンク資源を再度割り当てることができ、従ってLTE_ACTIVE状態に戻すことができる。LTE_ACTIVE状態にある間において、後続する送信は、ここにおいて説明されるように、非周期的訂正器402によって生成されてアクセス端末302に送信され及び非周期的コマンド受信機404(及び/又はUL電力マネージャ304)によって実装される訂正に基づくことができる。
【0060】
次に
図6に関して、電力制御コマンドをダウンリンクにおいて送信するためにアクセス端末をグループに分けるシステム600が示される。システム600は、アクセス端末1 602、アクセス端末2 604、...及びアクセス端末N 606と通信する基地局202内の対応するセクターを含み、ここで、Nは、あらゆる整数であることができる。各アクセス端末602乃至606は、各々のUL電力マネージャをさらに含むことができ(例えば、アクセス端末1 602は、UL電力マネージャ1 608を含み、アクセス端末602乃至606は、各々のUL電力マネージャをさらに含むことができ(例えば、アクセス端末1 602は、UL電力マネージャ1 608を含み、アクセス端末2 604は、UL電力マネージャ2 610を含み、アクセス端末N 606は、UL電力マネージャN 612を含む)。さらに、基地局202内の対応するセクターは、受信電力モニタ204と、UL電力調整器206と、ダウンリンクにおいて電力制御コマンドを送信するために部分組のアクセス端末602乃至606を結合して1つのグループにするアクセス端末(AT)グループ分類器614と、を備えることができる。
【0061】
ATグループ分類器614は、アクセス端末602乃至606を様々な要因の関数としてグループに分けることができる。例えば、ATグループ分類器614は、DRXサイクル及び位相に基づいて1つ以上のアクセス端末602乃至606をグループに割り当てることができる。他の例により、ATグループ分類器614は、アクセス端末602乃至606によって採用されるアップリンク周期的送信レート(例えば、SRS送信レート、PUCCH送信レート、等)に基づいてアクセス端末602乃至606をグループに割り当てることができる。部分組のアクセス端末602乃至606を結合して異種のグループに分けることによって、(例えば、まとめてグループ分けされた複数のアクセス端末に関する電力制御コマンドを共通のメッセージにおいて送ることによって)PDCCH(又はCPCCH、TPC−PDCCH)におけるDLでのUL電力調整器206による電力制御コマンドの送信をより効率的に行うことができる。一例として、ATグループ分類器614は、周期的アップリンク電力制御に関して利用するためにグループを形成することができるが、請求される主題はそれに限定されない。
【0062】
一例により、アクセス端末1 602は、SRS送信に関して200Hzの送信レートを採用することができ、アクセス端末2 604は、SRS送信に関して50Hzの送信レートを利用することができ、及びアクセス端末N 606は、SRS送信に関して100Hzの送信レートを用いることができる。ATグループ分類器614は、(例えば、受信電力モニタ204、等を介して入手された信号を利用して)これらの各々の送信レートを認識することができる。その後は、ATグループ分類器614は、(100Hz又は200Hz送信レートを採用するその他のアクセス端末とともに)アクセス端末1 602及びアクセス端末N 606をグループAに割り当てることができる。ATグループ分類器614は、アクセス端末2 604(及び25Hz又は50Hz送信レートを採用するあらゆる異種のアクセス端末)をグループBに割り当てることもできる。しかしながら、請求される主題は、上例に限定されないことが明確に理解されるべきである。さらに、ATグループ分類器614は、(例えば、PDCCH又はCPCCHにおいて用いるために)グループIDを各グループに割り当てることができる。アクセス端末602乃至606を各々のグループに割り当てた時点で、UL電力調整器206によって送信されるコマンドは、意図される受信アクセス端末と関連づけられた特定のグループに対応するダウンリンク資源を採用することができる。例えば、ATグループ分類器614及びUL電力調整器206は、各PDCCH送信において複数のアクセス端末602乃至606にTPCコマンドを送信するために連携して動作することができる。さらに、各UL電力マネージャ608乃至612は、(例えば、対応するグループIDに基づいて)向けられたTPCコマンドを入手するためにリッスン(listen)すべき該当するPDCCH送信を認識することができる。
【0063】
図7に関して、電力制御コマンドをアクセス端末グループに通信するための送信構造例が示される。例えば、送信構造は、PDCCH送信に関して採用することができる。2つの送信構造例(例えば、送信構造700及び送信構造702)が描かれるが、請求される主題はこれらの例に限定されないことが企図される。送信構造700及び702は、複数のユーザーに関する電力制御コマンドをグループに分けて各PDCCH送信に入れることによってオーバーヘッドを低下させることができる。示されるように、送信構造700は、第1のPDCCH送信時点においてグループA内のユーザーに関する電力制御コマンドをグループ分けし、第2のPDCCH送信時点においてグループB内のユーザーに関する電力制御コマンドをグループ分けする。さらに、第1及び第2の両方のPDCCH送信は、巡回冗長性検査(CRC)を含む。さらに、送信構造702は、共通のPDCCH送信時点においてグループA及びB内のユーザーに関する電力制御コマンドを結合する。一例として、送信構造702に関して、グループA内のユーザーに関する電力制御コマンドを共通PDCCH送信の第1のセグメント内に含め、グループB内のユーザーに関する電力制御コマンドを共通PDCCH送信の第2のセグメント内に含めることができる。
【0064】
図8に関して、LTEに関する周期的アップリンク電力制御手順に関するタイミング図例800が示される。802においては、LTE_ACTIVE状態にあるアクセス端末に関する電力制御手順が示される。この状態においては、アクセス端末は、周期的SRS送信を基地局に送り、基地局は、周期的TPCコマンドによって周期的SRS送信に応答する。説明される例において示されるように、アクセス端末の送信電力は、ダウンリンクにおいて周期的に送信される単一TPCビットによって訂正される。周期的SRS送信は、周期的CQI送信、周期的PUCCH送信、等に代えることができることが注目されるべきである。周期的CQI送信又は周期的PUCCH送信は、システム帯域全体にわたらないことがあるためチャネルサウンディングの観点からは効率が低下することがある。しかしながら、該送信は、基地局におけるUL測定に基づいた閉ループ訂正に関して利用することができる。
【0065】
804において、アクセス端末に関する不活動期間が描かれる。(例えば、予め決定されるか又はしきい期間を用いた)不活動期間後に、アクセス端末がLTE_ACTIVE_CPC副状態に移行される。この副状態において、アクセス端末へのPHY UL資源の割り当てが解除され、従って、UL送信が再開時に閉ループ電力制御を用いることができない場合がある。
【0066】
806において、アクセス端末は、アップリンク送信を再開する。開ループ推定値を用いてアップリンク送信を再開するためにRACHが採用される。一例により、開ループ推定値は、最後の送信電力に従って修正することができ、有益であるとみなされる場合は何らかの忘却係数(forgetting factor)が用いられる。アクセス端末によって送られたRACHに応答して、基地局は、アクセス端末に関するインバンド電力調整を送信することができる(例えば、xビットの電力調整であり、ここでxは実質上あらゆる整数であることができる)。
【0067】
808において、RACH手順を通じてアクセス端末のアイデンティティを検証することができる。さらに、808においてPHY UL資源再割り当てを(例えば、SRSコンフィギュレーションとともに)行うことができる。
【0068】
810において、アクセス端末はLTE_ACTIVE状態にある。従って、アクセス端末は、SRSの周期的送信を再開する。描かれるように、810における周期的SRS送信の周期性は、802における周期的SRS送信の周期性と異なる。しかしながら、請求される主題はそれに限定されない。周期的SRS送信に応答して、基地局は、この場合においては2ビット(例えば、±1dB、±2dB)を占めるTPCコマンドを送信する。さらに、示されていないが、アクセス端末送信は、アクセス端末において受信電力レベルから決定された開ループ訂正を利用するのを続けることができる。従って、閉ループ訂正は、排他的であること及び/又はアクセス端末において受信電力の変化から決定された開ループ訂正に加えることができる。
【0069】
次に
図9に関して、LTEに関する非周期的アップリンク電力制御手順に関するタイミング図例900が示される。LTE_ACTIVE状態にあるアクセス端末に関する電力制御手順が示される。タイミング
図900は、周期的アップリンク送信が存在しないことができる。さらに、電力訂正は、PUSCHにおいて受信された電力に基づいて基地局からアクセス端末に送信することができる。基地局は、PUSCH送信を評価して電力調整を行うべきかどうかを決定する。特定のPUSCH送信の評価時点において電力調整が必要であると基地局によってみなされた場合は基地局がメッセージ(例えば、UL許可におけるTPCコマンド)をアクセス端末に送信する非周期的電力調整に依存することができる。所定のPUSCH送信に関して特定の時間に該電力調整を行う必要がないと基地局が決定したときには、基地局は、所定のPUSCH送信に応答して該時間にTPCコマンドを送信する必要がない(むしろ、所定のPUSCH送信に応答してACKを送信することができる)。さらに、所定の時間にTPCコマンドがアクセス端末によって得られかどうかにかかわらず、アクセス端末は、開ループ機構に基づく訂正に常に依存することができる。さらに、基地局によって送信される訂正は、単一ビット及び/又は多ビット訂正であることができる。
【0070】
DLにおいて必要に応じて訂正を送信できる同様の方式を周期的UL送信とともに採用できることが明確に理解されるべきである。従って、アクセス端末は、アップリンクにおいてSRS送信を周期的に送信することができ、基地局はこれらのSRS送信を評価して実行されるべき電力調整を決定することができる。その後に、特定の時間に電力調整を行う必要があると決定した時点で、基地局は、ダウンリンクにおいてTPCコマンドをアクセス端末に送信することができる(例えば、電力制御コマンドの非周期的ダウンリンク送信)。
【0071】
図8及び9において描かれるアップリンク電力制御手順は、共通の側面を含む。すなわち、ULデータ送信に関して用いられるΔPSD(デルタ電力スペクトル密度)の概念を、周期的及び非周期的の両方のアップリンク電力制御に関して採用することができる。ΔPSDは、隣接セルに対する影響を最小にするために所定のユーザーに関して許容される最大送信電力を提供することができる。ΔPSDは、例えば隣接セルからの負荷インジケータ、チャネル状態、等の関数として経時で展開することができる。さらに、ΔPSDは、可能なときに(例えばインバンドで)アクセス端末に報告することができる。LTEシステムにおいては、ネットワークは、アクセス端末がいずれのMCS/最大データ対パイロット電力比を送信することが許容されるかを選択することができる。しかしながら、初期ΔPSDは、UL許可内のMCSに基づくことができる(例えば、UL許可と初期ΔPSDとの間の関係は、公式に基づくことができる)。さらに、上記の多くは、セル内電力制御に関連する。セル間電力制御(例えば、負荷制御)に関するその他の機構が、ここにおいて説明される機構を補完することができる。
【0072】
他の例により、周期的及び非周期的アップリンク電力制御手順は、対で動作することができる。この例により、非周期的更新に加えて周期的更新も利用可能である。スケジューリングされたPUSCH送信が存在する場合は、これらの送信は、UL許可を有する対応するPDCCH送信を要求することができ、従って、電力制御コマンドは、PDCCHにおいてUL許可とともに送信することができる。例えば、(例えばPHY資源がより高い層によって構成されるためUL許可を要求しない)永続的なUL送信に関してPDCCHが利用可能でない場合は、TPC−PDDCH1において電力制御コマンドを送信することができる。さらに、DLにおいてスケジューリングされたPDSCHが存在する場合は、PUCCH(例えば、CQI及びACK/NAK)の電力制御はより重要になる可能性がある。このような場合は、PUCCHに関する電力制御コマンドは、DL割り当てとともにPDCCHにおいて通信することができる。関連する制御がないDL送信の場合又はDLデータ活動がない場合に関しては、TPC−DPCCH2における周期的送信を用いてPUCCHを電力制御することができる。従って、利用可能な資源を利用しながら必要なときに(例えば、非周期的に)電力制御コマンドを送信することができる(例えば、PUSCHに関するUL許可を有するPDCCH、PUCCHに関するDL割り当てを有するPDCCH、PUCCH及び永続的にスケジューリングされるPUSCHに関して適切であることができるTPC−PDCCHにおける周期的TPCコマンド)。
【0073】
次に
図10に関して、電力制御プリアンブルを利用するLTEに関するアップリンク電力制御手順に関するタイミング図例1000が示される。タイミング
図1000は、基地局(又はネットワーク)からの明示で又は暗黙にスケジューリングされた電力プリアンブルの送信に依存する。1002において、UL許可を基地局(又はネットワーク)からアクセス端末に送信することができる。UL許可は、PDCCH送信によって転送することができる。1004において、アクセス端末は、電力制御(PC)プリアンブルを基地局に送信する。電力制御プリアンブルは、開ループ電力制御機構に基づいて決定された電力レベルで送信することができる。1006において、基地局内の対応するセクターは、受信された電力制御プリアンブルから収集されたアクセス端末の電力設定を訂正することができる。基地局内の対応するセクターは、電力制御コマンド(例えば、TPC)をアクセス端末に送信することができる。電力制御コマンドは、単一ビットコマンド及び/又は多ビットコマンドであることができる。明示のスケジューリングを採用時には、電力制御コマンドは、アクセス端末がデータを送信するためのUL許可とともに、基地局内の対応するセクターによって送信することができる。他の例により、暗黙のスケジューリングを利用時には、電力制御コマンドはUL許可とともに送信する必要がない。むしろ、1002において送信されたUL許可を、アップリンクにおいてデータを送信するためにアクセス端末によって利用することができる。1008において、アクセス端末は、アップリンクにおいて基地局にデータを送信することができる。データは、訂正された電力設定(例えば、開ループ電力制御を介して決定されて受信された電力制御コマンドに基づいて調整された電力レベル)でアクセス端末によって送信することができる。例えば、データは、PUSCH送信及び/又はPUCCH送信として送信することができる。その後は、描かれていないが、ここにおいて説明される正規の閉ループ電力制御技法を、アクセス端末がLTE_ACTIVE状態にとどまりながら実装することができる。
【0074】
図11及び12に関して、LTEに基づく無線通信環境において周期的訂正、非周期的訂正又は周期的訂正と非周期的訂正の組み合わせを介してアップリンク電力を制御することと連携して電力制御プリアンブルを利用することに関連する方法が示される。説明を単純化することを目的として、これらの方法は一連の行為として示されて説明される一方で、幾つかの行為は、1つ以上の実施形態により、ここにおいて示されて説明される順序と異なる順序で及びその他の行為と同時並行して生じることができるため、これらの方法は行為の順序によって限定されないことが理解及び評価されるべきである。例えば、方法は例えば状態図内におけるように一連の相互に関連する状態又はイベントとして代替で表すことが可能であることを当業者は理解及び評価するであろう。さらに、1つ以上の実施形態に従って方法を実装するためにすべての例示される行為が要求されるわけではない。
図11に関して、ロング・ターム・エボリューション(LTE)に基づく無線通信環境において電力制御ともに利用するために電力制御プリアンブルを生成するのを容易にする方法1100が示される。1102において、基地局内の対応するセクターからアップリンク許可を受信することができる。アップリンク許可は、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)送信を介して通信することができる。例えば、アップリンク許可は、アクセス端末がLTE_ACTIVE_CPC状態にある間に受信することができる。他の例により、1102において受信されるアップリンク許可は、アップリンク不活動後に入手される第1のアップリンク許可であることができる。1104において、電力制御プリアンブルは、開ループ電力制御に基づいた電力設定で基地局内の対応するセクターに送信することができる。電力制御プリアンブルは、(例えば、最低アクセス端末送信帯域幅能力を法とする)システム帯域幅の一部又は全体にわたってチャネルを素早くサウンディングするアップリンク送信であることができる。例えば、電力制御プリアンブルは、単一時間サウンディング基準信号(SRS)送信であることができる。他の例として、電力制御プリアンブルは、アップリンクデータチャネルにおける非周期的チャネル品質インジケータ(CQI)報告であることができる。電力制御プリアンブルは、所定の送信時間間隔(TTI)においてシステム帯域幅にわたる2つ又は4つのホッピングを採用することが可能である。さらに、電力制御プリアンブルは、物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)及び/又は物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)におけるアップリンクデータ送信に先行するアップリンク送信であることができる。さらに、閉ループ電力制御はLTE_QACTIVE状態になる前のアクセス端末では利用できないため、電力制御プリアンブルを送信するために利用される電力設定は、開ループ電力制御に基づくことができる。さらに、電力制御プリアンブル送信のスケジューリングは、明示又は暗黙であることができる。明示のスケジューリングが採用される(例えば、送信特性を明示で示すことができる)例により、1102において受信されたアップリンク許可は、電力制御プリアンブルの送信のために資源を割り当てる、利用されるべき変調及び/又はコーディングを指定する、等を行うことができる。暗黙のスケジューリングが利用される(例えば、送信特性を暗黙に示すことができる)例により、予め決定された資源、変調、コーディング、等を電力制御プリアンブルの送信のために利用することができ、従って、アクセス端末は、該情報が1102において受信されたアップリンク許可内に明示で含められない形でこれらの予め決定された資源、変調、コーディング、等をアップリンクにおける電力制御プリアンブルの送信のために利用することができる。
【0075】
1106において、電力制御コマンドは、基地局内の対応するセクターから受信することができる。電力制御コマンドは、アップリンク送信のために利用されるアクセス端末の電力設定を調整することができる。例えば、電力制御コマンドは、単一ビット訂正及び/又は多ビット訂正であることができる。従って、アクセス端末は、受信された電力制御コマンドに従って電力設定を修正することができる。さらに、電力設定を訂正するために電力制御プリアンブルが利用された後に、物理的アップリンク資源をアクセス端末に再度割り当てることができ、アクセス端末は、LTE_ACTIVE状態に移行することができる。さらに、明示のスケジューリングが採用された場合は、第2のアップリンク許可を電力制御コマンドとともに受信することができ、第2のアップリンク許可は、次のアップリンクデータ送信を送るために利用することができる。代替として、暗黙のスケジューリングが利用される場合は、電力制御コマンドは、第2のアップリンク許可が伴う必要がなく、1102において受信されたアップリンク許可を次のアップリンクデータ送信のために用いることができる(例えば、該場合におけるアップリンク許可は、次のハイブリッド自動再送−要求(HARQ)サイクルに関して適用可能である)。
【0076】
1108において、データは、調整された電力設定で基地局に送信することができる。電力設定に関する開ループ推定値は、電力制御コマンドの一部として提供される訂正によって修正することができ、この調整された電力設定においてデータ送信を実行することができる。データ送信は、明示のスケジューリングが採用された場合は電力制御コマンドとともに入手された第2のアップリンク許可又は暗黙のスケジューリングが利用される場合は1102において受信されたアップリンク許可に応答することができる。データ送信は、物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)送信及び/又は物理アップリンク共有チャネル(PUCCH)送信であることができる。さらなる例により、データ送信は、一組の周期的送信(例えば、SRS送信、CQI送信、PUCCH送信、等)に関連することができる。
【0077】
さらに、電力制御コマンドは、1108におけるデータ送信に引き続いて受信することができる。電力制御コマンドは、トリガー条件が発生した時点でダウンリンクにおいて送信することができる。電力制御コマンドは、単一ビットコマンド及び/又は多ビットコマンドであることができる。さらに、電力制御コマンドは、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)又はPDCCH/PDSCH(物理ダウンリンク共有チャネル)の対を介して入手することができる。さらに、電力制御コマンドは、独立した送信として又は基地局内の対応するセクターから送信されたその他のデータとインバンドで受信することができる。1108におけるデータ送信に関して利用される電力設定は、その後に、電力制御コマンドに基づいて変更することができる。さらに、電力制御コマンドが入手されないときには、電力設定の該変更は行う必要がない。他の例により、電力制御コマンドが電力設定を調整するために受信されて利用されるかどうかにかかわらず、電力設定を変更するために開ループ電力制御機構を採用することができる。さらなる例として、データは、あらゆる種類の電力制御コマンド、例えば周期的及び/又は非周期的、によって変更された電力設定でアップリンクにおいて送信することができる。
【0078】
次に
図12に関して、ロング・ターム・エボリューション(LTE)に基づく無線通信環境において電力制御とともに採用するために電力制御プリアンブルを評価するのを容易にする方法1200が示される。1202において、アップリンク許可をアクセス端末に送信することができる。アップリンク許可は、アクセス端末がLTE_ACTIVE_CPC状態にある間に送信することができる。さらに、アップリンク許可は、PDCCHにおいて送信することができる。一例により、アップリンク許可は、アクセス端末からの電力制御プリアンブルの転送を明示でスケジューリングすることができる(例えば、送信特性を明示で示すことができる)。従って、この例に従い、アクセス端末は、電力制御プリアンブルの送信に関して採用される資源、変調、コーディング、等を割り当てることができる。他の例として、予め決定された資源、変調、コーディング、等は、電力制御プリアンブルの送信のためにアクセス端末によって利用することができ(例えば、暗黙のスケジューリングにおいては、送信特性を暗黙に示すことができ)、1202において送信されたアップリンク許可は、次のハイブリッド自動再送−要求(HARQ)サイクルと関連づけられたアクセス端末によって送られるアップリンクデータ送信に関して適用可能である。
【0079】
1204において、電力制御プリアンブルを受信することができる。電力制御プリアンブルは、開ループ電力制御に基づいて設定された電力レベルでアクセス端末から送信することができる。さらに、電力制御プリアンブルを転送するためにアクセス端末によって利用される電力レベルは、受信された電力制御プリアンブルから収集することができる。電力制御プリアンブルは、(例えば、最低アクセス端末送信帯域幅能力を法とする)システム帯域幅の一部又は全体にわたってチャネルを素早くサウンディングするアップリンク送信であることができる。例えば、電力制御プリアンブルは、所定の送信時間間隔(TTI)においてシステム帯域幅にわたる2つ又は4つのホッピングを採用することが可能である。例えば、電力制御プリアンブルは、単一時間サウンディング基準信号(SRS)送信であることができる。他の例として、電力制御プリアンブルは、アップリンクデータチャネルにおける非周期的チャネル品質インジケータ(CQI)報告であることができる。
【0080】
1206において、電力制御コマンドは、電力制御プリアンブルの解析に基づいて生成することができ、電力制御コマンドは、アクセス端末の電力レベルを訂正することができる。一例として、電力制御コマンドは、アクセス端末によって採用される電力レベルの単一ビット訂正及び/又は多ビット訂正であることができる。1208において、電力制御コマンドをアクセス端末に送信することができる。明示のスケジューリングが採用されるときは、第2のアップリンク許可を電力制御コマンドとともに送信することができ、第2のアップリンク許可は、次のアップリンクデータ送信を送るためにアクセス端末によって利用することができる。代替として、暗黙のスケジューリングが利用されるときは、電力制御コマンドは、第2のアップリンク許可が伴う必要がなく、1202において送信されたアップリンク許可を、次のアップリンクデータ送信を送るためにアクセス端末によって用いることができる。さらに、電力制御プリアンブルが電力レベルを訂正するために用いられた後は、物理的アップリンク資源をアクセス端末に再度割り当てることができ、アクセス端末は、LTE_ACTIVE状態に移行することができる。1210において、訂正された電力レベルでアクセス端末から送られたアップリンクデータ送信を受信することができる。データ送信は、物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)送信及び/又は物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)送信であることができる。さらなる例により、データ送信は、一組の周期的送信(例えば、SRS送信、CQI送信、PUCCH送信、等)に関連することができる。
【0081】
1210においてアップリンクデータ送信を受信した時点で、アップリンクデータ送信を送るときにアクセス端末によって採用された電力レベルを調整すべきかどうかに関する決定を行うことができる。一例により、電力レベルを目標と比較することができ、その差がしきい値を超える場合は、調整をトリガーすることができる。その差がしきい値未満である場合は、その時点では調整を行う必要がない。さらに、アクセス端末の電力レベルの調整量を決定することができる。電力レベルを調整すべきであることを決定したときには、測定(例えば、受信された電力レベルが設定されたマージン外にある)によってトリガーされたときに電力レベルを変更するために非周期的電力制御コマンドをアクセス端末に送信することができる。このように、非周期的電力制御コマンドは、必要に応じて送信することができる。非周期的電力制御コマンドは、単一ビット訂正(例えば、増/減、±1dB、...)及び/又は多ビット訂正(例えば、±1dB、±2dB、±3dB、±4dB、...)であることができる。さらに、非周期的電力制御コマンドは、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)又はPDCCH/PDSCH(物理ダウンリンク共有チャネル)対の特定のインスタンス化にマッピングすることができる。さらに、非周期的電力制御コマンドは、独立して又はその他のデータ送信とインバンドで送信することができる。さらに、例えば、非周期的電力制御コマンドは、ユニキャスト送信を介して送信することができる。
【0082】
ここにおいて説明される1つ以上の側面により、非周期的電力制御とともに電力制御プリアンブルを採用することに関する推論を行うことができることが明確に理解されるべきである。ここにおいて用いられる“推論する”又は“推論”という表現は、一般的には、システム、環境、及び/又はユーザーの状態をイベント及び/又はデータを介して取得された一組の観察事項から推量するか又は推論するプロセスを指す。推論は、特定の状況又は行動を識別するために採用することができるか、又は例えば状態に関する確率分布を生成することができる。推論は、確率論的、すなわち、データ及びイベントの考慮に基づいた対象状態に関する確率分布の計算であることができる。推論は、より高いレベルのイベントを一組のイベント及び/又はデータから組み立てるために採用される技法を指すこともできる。該推論の結果として、新しいイベント又は行動が一組の観察されたイベント及び/又は格納されたイベントデータから構築されることになり、これらのイベントが時間的に接近した形で相互に関連しているかどうか、及びこれらのイベント及びデータが1つ又は幾つかのイベント及びデータ源からのものであるかどうかを問わない。
【0083】
一例により、上記の1つ以上の方法は、アップリンク電力制御プリアンブル送信の明示のスケジューリング及び/又は暗黙のスケジューリングを利用するかどうかを認識することに関する推論を行うことを含むことができる。さらなる例により、電力制御プリアンブルのアップリンク送信に関して採用されるべき資源を識別することに関連する推論を行うことができる。上例は例示的な性質を有すること及び行うことができる推論数又は該推論がここにおいて説明される様々な実施形態及び/又は方法と関係させて行われる方法を限定することは意図されないことが明確に理解されるべきである。
【0084】
図13は、LTEに基づく無線通信システムにおいて電力制御とともに電力制御プリアンブルを利用するのを容易にするアクセス端末1300を示す。アクセス端末1300は、例えば受信アンテナ(示されていない)から信号を受信する受信機1302を備え、受信された信号に対して典型的動作(例えば、フィルタリング、増幅、ダウンコンバージョン、等)を行い、コンディショニングされた信号をデジタル化してサンプルを入手する。受信機1302は、例えばMMSE受信機であることができ、及び、受信されたシンボルを復調してこれらのシンボルをチャネル推定のためにプロセッサ1306に提供することができる復調器1304を備えることができる。プロセッサ1306は、受信機1302によって受信された情報を解析すること及び/又は送信機1316による送信に関する情報を生成することを専用とするプロセッサ、アクセス端末1300の1つ以上の構成要素を制御するプロセッサ、及び/又は情報1302によって受信された情報を解析し、送信機1316による送信のための情報を生成し、及びアクセス端末1300の1つ以上の構成要素を制御するプロセッサであることができる。
【0085】
アクセス端末1300は、プロセッサ1306に動作可能な形で結合され及び送信されるべきデータ、受信されたデータ、アクセス端末1300に割り当てられた識別子、入手された電力制御コマンドに関連する情報、及び電力制御コマンドを実装すべきかどうかを選択するためのその他の適切な情報を格納することができるメモリ1308をさらに備えることができる。メモリ1308は、アップリンクにおいて送信するために電力制御プリアンブルを生成すること及び/又は開ループ機構に基づいて送信のための電力レベルを推定することと関連づけられたプロトコル及び/又はアルゴリズムをさらに格納することができる。
【0086】
ここにおいて説明されるデータ記憶装置(例えば、メモリ1308)は、揮発性メモリ又は非揮発性メモリであることができ、又は揮発性及び非揮発性の両メモリを含むことができることが明確に理解されるべきである。一例として、及び制限することなしに、非揮発性メモリは、読み取り専用メモリ(ROM)、プログラマブルROM(PROM)、電気的プログラマブルROM(EPROM)、電気的消去可能PROM(EEPROM(登録商標))、又はフラッシュメモリを含むことができる。揮発性メモリは、外部キャッシュメモリとして動作するランダムアクセスメモリ(RAM)を含むことができる。一例として及び制限することなしに、RAMは、同期RAM(SRAM)、ダイナミックRAM(DRAM)、同期DRAM(SDRAM)、ダブルデータレートSDRAM(DDR SDRAM)、エンハンストSDRAM(ESDRAM)、シンクリンクDRAM(SLDRAM)、及びダイレクトランバスRAM(DRRAM)、等の数多くの形態で利用可能である。主題のシステム及び方法のメモリ1308は、制限されることなしに、これらの及びその他の適切な型のメモリを備えることが意図される。
【0087】
受信機1302は、アップリンクを介して送信するためにアクセス端末1300によって利用される電力レベルを制御するUL電力マネージャ1310に動作可能な形でさらに結合される。UL電力マネージャ1310は、あらゆる型のアップリンクチャネルを介してデータ、制御信号、等を送信するためのアップリンク電力レベルを設定することができる。UL電力マネージャ1310は、アップリンク電力レベルを選択するための開ループ機構を採用することができる。さらに、受信機1302によって得られた電力制御コマンドは、アップリンク電力レベルを調整するためにUL電力マネージャ1310によって利用することができる。さらに、UL電力マネージャ1310及び/又は受信機1302は、(例えば、開ループ機構に基づいてUL電力マネージャ1310によって決定された)特定の電力レベルでアップリンクにおいて送信するための電力制御プリアンブルを生成するプリアンブル生成器1312に結合することができる。プリアンブル生成器1312によって生成された電力制御プリアンブルは、無線通信環境の帯域幅にわたるアップリンク送信を有するアップリンクチャネルを素早くサウンディングするために送信することができる。さらに、電力制御コマンドは、電力制御プリアンブルに応答して基地局から受信することができ、電力制御コマンドは、電力制御プリアンブルに関して利用される電力レベルの開ループ推定値を調整するためにUL電力マネージャ1310によって利用することができる。アクセス端末1300は、変調器1314と、例えば基地局、他のアクセス端末、等に信号を送信する送信機1316と、をさらに備える。UL電力マネージャ1310、プリアンブル生成器1312及び/又は変調器1314は、プロセッサ1306とは別個に描かれているが、プロセッサ1306又は幾つかのプロセッサ(示されていない)の一部であることができることが明確に理解されるべきである。
【0088】
図14は、LTEに基づく無線通信環境において電力制御とともに用いるために電力制御プリアンブルを解析するのを容易にするシステム1400を示す。システム1400は、複数の受信アンテナ1406を通じて1つ以上のアクセス端末1404から信号を受信する受信機1410、及び送信アンテナ1408を通じて1つ以上のアクセス端末1404に送信する送信機1422を有する基地局1402内のセクター(例えば、アクセスポイント、eNB、等)を備える。受信機1410は、受信アンテナ1406から情報を受信することができ、受信された情報を復調する復調器1412と動作可能な形で関連づけられる。復調されたシンボルは、
図13に関して上述されるプロセッサと類似であることができ及びアクセス端末識別子(例えば、MACID)に関連する情報、アクセス端末(又は異種の基地局(示されていない))に送信されるべき又はアクセス端末1404(又は異種の基地局(示されていない))から受信されるべきデータ(例えば、電力制御コマンド、アップリンク許可、等)、及び/又はここにおいて説明される様々な動作及び機能を実行することに関連するその他の適切な情報を格納するメモリ1416に結合されるプロセッサ1414によって解析される。プロセッサ1414は、基地局1402において得られた信号に基づいてアクセス端末1404によって採用されるアップリンク電力レベルを評価する受信電力モニタ1418にさらに結合される。例えば、受信電力モニタ1418は、PUSCH送信からのアップリンク電力レベルを解析することができる。他の例により、受信電力モニタ1418は、周期的アップリンク送信からのアップリンク電力レベルを評価することができる。
【0089】
受信電力モニタ1418は、アクセス端末1404から基地局1402によって入手された電力制御プリアンブルを解析するプリアンブル評価器1420に動作可能な形で結合することができる。プリアンブル評価器1420は、電力制御プリアンブルの発生元であるアクセス端末によって利用される電力レベルをさらに訂正する。従って、プリアンブル評価器1420は、アクセス端末電力レベルを調整するために送信される電力制御コマンドを生成する。プリアンブル評価器1420は、変調器1422に動作可能な形でさらに結合することができる。変調器1422は、送信機1426によってアンテナ1408を通じてアクセス端末1404に送信するために電力制御コマンドを多重化することができる。受信電力モニタ1418、プリアンブル評価器1420及び/又は変調器1422は、プロセッサ1414とは別個に描かれているが、プロセッサ1414又は幾つかのプロセッサ(示されていない)の一部であることができることが理解されるべきである。
【0090】
図15は、無線通信システム例1500を示す。無線通信システム1500は、説明を簡潔にすることを目的として、1つの基地局1510内のセクター及び1つのアクセス端末1550を描く。しかしながら、システム1500は、2つ以上の基地局及び/又は2つ以上のアクセス端末を含むことができ、追加の基地局及び/又はアクセス端末は、後述される基地局例1510及びアクセス端末1550と実質的に同様であるか又は異なることができることが明確に理解されるべきである。さらに、基地局1510及び/又はアクセス端末1550は、それらの間における無線通信を容易にするためにここにおいて説明されるシステム(
図1乃至6、13及び14、及び16及び17)及び/又は方法(
図11及び12)を採用できることが明確に理解されるべきである。
【0091】
基地局1510において、幾つかのデータストリームに関するトラフィックデータがデータ源1512から送信(TX)データプロセッサ1514に提供される。一例により、各データストリームは、各々のアンテナを通じて送信することができる。TXデータプロセッサ1514は、コーディングされたデータを提供するためにトラフィックデータストリームに関して選択された特定のコーディング方式に基づいてそのデータストリームをフォーマット化、コーディング、及びインターリービングする。
【0092】
各データストリームに関するコーディングされたデータは、直交周波数分割多重化(OFDM)技法を用いてパイロットデータと多重化することができる。さらに加えて又は代替で、パイロットシンボルは、周波数分割多重化(FDM)、時分割多重化(TDM)、又は符号分割多重化(CDM)することができる。パイロットデータは、典型的には、既知の方法で処理される既知のデータパターンであり、チャネル応答を推定するためにアクセス端末1550において用いることができる。各データストリームに関する多重化されたパイロット及びコーディングされたデータは、変調シンボルを提供するためにそのデータストリームに関して選択された特定の変調方式(例えば、二位相偏移変調(BPSK)、四位相偏移変調(QPSK)、M位相偏移変調(M−PSK)、M−直交振幅変調(M−QAM)、等)に基づいて変調する(例えば、シンボルマッピングする)ことができる。各データストリームに関するデータレート、コーディング、及び変調は、プロセッサ1530によって実行又は提供される命令によって決定することができる。
【0093】
データストリームに関する変調シンボルは、TX MIMOプロセッサ1520に提供することができ、TX MIMOプロセッサ1520は、(例えば、OFDMに関する)変調シンボルをさらに処理することができる。次に、TX MIMOプロセッサ1520は、N
Tの変調シンボルストリームをN
Tの送信機(TMTR)1522a乃至1522tに提供する。様々な実施形態においては、TX MIMOプロセッサ1520は、データストリームのシンボルに対して及びシンボルを送信中であるアンテナに対してビーム形成重みを適用する。
【0094】
各送信機1522は、各々のシンボルストリームを受信及び処理して1つ以上のアナログ信号を提供し、これらのアナログ信号をさらにコンディショニング(例えば、増幅、フィルタリング、及びアップコンバージョン)してMIMOチャネルで送信するのに適する変調された信号を提供する。さらに、送信機1522a乃至1522tからのN
Tの変調された信号がN
Tのアンテナ1524a乃至1524tからそれぞれ送信される。
【0095】
アクセス端末1550において、送信された変調された信号がN
Rのアンテナ1552a乃至1552rによって受信され、各アンテナ1552からの受信された信号は、各々の受信機(RCVR)1554a乃至1554rに提供される。各受信機1554は、各々の信号をコンディショニング(例えば、フィルタリング、増幅、及びダウンコンバージョン)し、コンディショニングされた信号をデジタル化してサンプルを提供し、これらのサンプルをさらに処理して対応する“受信された”シンボルストリームを提供する。
【0096】
RXデータプロセッサ1560は、特定の受信機処理技法に基づいてN
Rの受信機1554からのN
Rの受信されたシンボルストリームを受け取り及び処理してN
Tの“検出された”シンボルストリームを提供する。RXデータプロセッサ1560は、各検出されたシンボルストリームを復調、デインターリービング、及び復号してデータストリームに関するトラフィックデータを復元する。RXデータプロセッサ1560による処理は、基地局1510におけるTX MIMOプロセッサ1520及びTXデータプロセッサ1514によって行われる処理を補完するものである。
【0097】
プロセッサ1570は、上述されるようにいずれの利用可能な技術を利用すべきかを周期的に決定することができる。さらに、プロセッサ1570は、行列インデックス部分と順位値部分とを備える逆方向リンクメッセージを作成することができる。
【0098】
逆方向リンクメッセージは、通信リンク及び/又は受信されたデータストリームに関する様々なタイプの情報を備えることができる。逆方向リンクメッセージは、幾つかのデータストリームに関するトラフィックデータもデータ源1536から受け取るTXデータプロセッサ1538によって処理し、変調器1580によって変調し、送信機1554a乃至1554rによってコンディショニングし、基地局に送信して戻すことができる。
【0099】
基地局1510において、アクセス端末1550からの変調された信号は、アンテナ1524によって受信され、受信機1522によってコンディショニングされ、復調器1540によって復調され、RXデータプロセッサ1542によって処理され、アクセス端末1550によって送信された逆方向リンクメッセージが抽出される。さらに、プロセッサ1530は、抽出されたメッセージを処理し、いずれのプリコーディング行列をビーム形成重みの決定のために用いるべきかを決定することができる。
【0100】
プロセッサ1530及び1570は、基地局1510及びアクセス端末1550における動作を指示(例えば、制御、調整、管理)することができる。各々のプロセッサ1530及び1570は、プログラムコード及びデータを格納するメモリ1532及び1572と関連づけることができる。プロセッサ1530及び1570は、アップリンク及びダウンリンクに関する周波数及びインパルス応答推定値を導き出すための計算をそれぞれ行うこともできる。
【0101】
ここにおいて説明される実施形態は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード、又はそのいずれかの組み合わせにおいて実装できることが理解されるべきである。ハードウェアにおいて実装する場合は、処理ユニットは、ここにおいて説明される機能を果たすように設計された1つ以上の特定用途向け集積回路(ASIC)、デジタル信号プロセッサ(DSP)、デジタル信号処理デバイス(DSPD)、プログラマブルロジックデバイス(PLD)、プログラマブルロジックアレイ(FPGA)、プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、その他の電子ユニット、又はその組み合わせ内に実装することができる。
【0102】
これらの実施形態がソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード、プログラムコード又はコードセグメントにおいて実装されるときには、機械によって読み取り可能な媒体、例えば記憶構成要素、に格納することができる。コードセグメントは、手順、関数、サブプログラム、プログラム、ルーチン、サブルーチン、モジュール、ソフトウェアパッケージ、クラス、又は命令、データ構造、又はプログラム文の組み合わせを表すことができる。コードセグメントは、情報、データ、引数、パラメータ、又はメモリ内容を渡す及び/又は受け取ることによって他のコードセグメント又はハードウェア回路と結合させることができる。情報、引数、パラメータ、データ、等は、メモリを共有する、メッセージを渡す、トークンを渡す、ネットワーク送信、等を含むあらゆる適切な手段を用いて渡す、転送する、又は送信することができる。
【0103】
ソフトウェア内に実装する場合は、ここにおいて説明される技法は、ここにおいて説明される機能を果たすモジュール(例えば、手順、関数、等)とともに実装することができる。ソフトウェアコードは、メモリユニットに格納してプロセッサによって実行することができる。メモリユニットは、プロセッサ内に又はプロセッサの外部に実装することができ、プロセッサの外部に実装する場合は、当業において知られる様々な手段を通じて通信可能な形でプロセッサに結合させることが可能である。
【0104】
図16に関して、無線通信環境においてアクセス端末によって利用するために電力制御プリアンブルに基づいて電力制御コマンドを生成するのを可能にするシステム1600が示される。例えば、システム1600は、少なくとも部分的には基地局のセクター内に常駐することができる。システム1600は、プロセッサ、ソフトウェア、又はその組合せ(例えばファームウェア)によって実装される機能を表す機能ブロックであることができる機能ブロックを含むものとして表されることが明確に理解されるべきである。システム1600は、連携して動作することができる電気的構成要素から成る論理グループ1602を含む。例えば、論理グループ1602は、ダウンリンクにおいてアップリンク許可を送信するための電気的構成要素1604を含むことができる。さらに、論理グループ1602は、開ループ電力推定値から決定された電力レベルで送信される電力制御プリアンブルを入手するための電気的構成要素1606を含むことができる。さらに、論理グループ1602は、電力レベルを訂正する電力制御コマンドを送信するための電気的構成要素1608を含むことができる。論理グループ1602は、訂正された電力レベルでのアップリンクデータ送信を得るための電気的構成要素1610を含むこともできる。さらに、システム1600は、電気的構成要素1604、1606、1608、及び1610と関連づけられた機能を実行するための命令を保持するメモリ1612を含むことができる。電気的構成要素1604、1606、1608、及び1610は、メモリ1612の外部の電気的構成要素として示されている一方で、該電気的構成要素のうちの1つ以上がメモリ1612内に存在できることが理解されるべきである。
【0105】
図17に関して、無線通信環境において電力制御プリアンブルを利用するのを可能にするシステム1700が示される。システム1700は、例えばアクセス端末内に常駐することができる。描かれるように、システム1700は、プロセッサ、ソフトウェア、又はその組み合わせ(例えば、ファームウェア)によって実装される機能を表すことができる機能ブロックを含む。システム1700は、連携して動作することができる電気的構成要素から成る論理グループ1702を含む。論理グループ1702は、アップリンク許可1704を入手するための電気的構成要素を含むことができる。さらに、論理グループ1702は、開ループ電力推定値の関数として選択された電力レベルでアップリンク電力制御プリアンブルを転送するための電気的構成要素1706を備えることができる。さらに、論理グループ1702は、電力レベルを変更する電力制御コマンドを入手するための電気的構成要素1708を含むことができる。論理グループ1702は、変更された電力レベルでアップリンクデータを送信するための電気的構成要素1710を含むこともできる。さらに、システム1700は、電気的構成要素1704、1706、1708、及び1710と関連づけられた機能を実行するための命令を保持するメモリ1712を含むことができる。電気的構成要素1704、1706、1708、及び1710は、メモリ1712の外部の電気的構成要素として示されている一方で、該電気的構成要素はメモリ1712内に存在できることが理解されるべきである。
【0106】
上述されていることは、1つ以上の実施形態の例を含む。当然のことであるが、上記の実施形態を説明することを目的として構成要素又は方法の考えられるあらゆる組み合わせを説明することは可能ではないが、様々な実施形態のさらに数多くの組み合わせ及び置換が可能であることを当業者は認識することができる。従って、説明される実施形態は、添付された請求項の精神又は適用範囲内にあるあらゆる変更、修正及び変形を包含することが意図されている。さらに、発明を実施するための形態又は請求項の範囲において“含む”という表現が用いられている限りにおいて、該表現は、“備える”という表現が請求項において移行語として採用されたときの解釈と同様の包含性を有することが意図されている。
以下に、本願出願の当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[C1]
無線通信環境において利用するために電力制御プリアンブルを生成するのを容易にする方法であって、
基地局からアップリンク許可を受信することであって、前記アップリンク許可は、アップリンク不活動後における第1のアップリンク許可であることと、
開ループ電力制御に基づく電力設定で前記基地局に電力制御プリアンブルを送信することと、
前記基地局から電力制御コマンドを受信することであって、前記電力制御コマンドは、前記電力設定を調整することと、
前記調整された電力設定で前記基地局にデータを送信すること、とを備える、方法。
[C2]
前記電力制御プリアンブルは、所定の送信時間間隔(TTI)においてホップを採用することによってシステム帯域幅の一部又は全体においてチャネルをサウンディングするアップリンク送信であるC1に記載の方法。
[C3]
前記電力制御プリアンブルは、単一時間サウンディング基準信号(SRS)送信であるC1に記載の方法。
[C4]
前記電力制御プリアンブルは、アップリンクデータチャネルにおける非周期的チャネル品質インジケータ(CQI)報告であるC1に記載の方法。
[C5]
前記電力制御プリアンブルの送信特性が明示で示されるC1に記載の方法。
[C6]
前記アップリンク許可において明示で指定される資源、変調、又はコーディングのうちの少なくとも1つを利用して前記アップリンク許可に応答して前記電力制御プリアンブルを送信することと、
前記電力制御コマンドとともに前記基地局から第2のアップリンク許可を受信することと、
前記電力制御コマンドとともに受信された前記第2のアップリンク許可を利用することによって前記基地局に前記データを送信すること、とをさらに備えるC5に記載の方法。
[C7]
前記電力制御プリアンブルの送信特性が暗黙に示されるC1に記載の方法。
[C8]
予め決められた資源、予め決められた変調、又は予め決められたコーディングのうちの少なくとも1つを利用して前記アップリンク許可に応答して前記電力制御プリアンブルを送信することであって、前記予め決められた資源、前記予め決められた変調又は前記予め決められたコーディングのうちの前記少なくとも1つは、前記アップリンク許可の受信前にアクセス端末及び前記基地局に説明されることと、
前記電力制御コマンドの受信前に受信された前記アップリンク許可を利用することによって前記基地局に前記データを送信すること、とをさらに備えるC7に記載の方法。
[C9]
前記データ送信に応答して電力制御コマンドを受信することをさらに備えるC1に記載の方法。
[C10]
無線通信装置であって、
基地局からアップリンク許可を入手することであって、前記アップリンク許可はアップリンク不活動後における第1のアップリンク許可であること、開ループ評価に基づいて電力制御プリアンブル送信に関する電力レベルを決定すること、前記電力レベルで前記基地局に電力制御プリアンブルを送信すること、前記基地局から電力制御コマンドを受信すること、前記電力制御コマンドに基づいて前記電力レベルを変更すること、及び前記電力制御コマンドに従って変更されている電力レベルで前記基地局にアップリンクデータ送信を送ることに関連する命令を保持するメモリと、
前記メモリに結合され、前記メモリ内に保持される前記命令を実行するように構成されたプロセッサと、を備える、無線通信装置。
[C11]
前記電力制御プリアンブルは、所定の送信時間間隔(TTI)においてホップを採用することによってシステム帯域幅の一部又は全体においてチャネルをサウンディングするアップリンク送信であるC10に記載の無線通信装置。
[C12]
前記電力制御プリアンブルは、単一時間サウンディング基準信号(SRS)送信であるC10に記載の無線通信装置。
[C13]
前記電力制御プリアンブルは、アップリンクデータチャネルにおける非周期的チャネル品質インジケータ(CQI)報告であるC10に記載の無線通信装置。
[C14]
前記電力制御プリアンブルの送信特性が明示で示されるC10に記載の無線通信装置。
[C15]
前記メモリは、前記アップリンク許可において明示で指定される情報を利用して前記アップリンク許可に応答して前記電力制御プリアンブルを送信すること、前記電力制御コマンドとともに前記基地局から第2のアップリンク許可を入手すること、及び前記電力制御コマンドと同時並行して入手された前記第2のアップリンク許可を利用することによって前記アップリンクデータ送信を送ることに関連する命令をさらに保持するC14に記載の無線通信装置。
[C16]
前記電力制御プリアンブルの送信特性が暗黙に示されるC10に記載の無線通信装置。
[C17]
前記メモリは、前記アップリンク許可を入手する前にアクセス端末及び前記基地局に関して予め設定された予め決められた情報を利用して前記アップリンク許可に応答して前記電力制御プリアンブルを送信すること、及び前記電力制御コマンドを入手する前に受信された前記アップリンク許可を利用することによって前記アップリンクデータ送信を送ることに関連する命令をさらに保持するC16に記載の無線通信装置。
[C18]
前記メモリは、前記アップリンクデータ送信に応答して電力制御コマンドを入手することに関連する命令をさらに保持するC10に記載の無線通信装置。
[C19]
無線通信環境において電力制御プリアンブルを利用するのを可能にする無線通信装置であって、
アップリンク許可を入手するための手段であって、前記アップリンク許可はアップリンク不活動後における第1のアップリンク許可である手段と、
開ループ電力制御推定値の関数として選択された電力レベルでアップリンク電力制御プリアンブルを転送するための手段と、
前記電力レベルを変更する電力制御コマンドを入手するための手段と、
前記変更された電力レベルでアップリンクデータを送信するための手段と、を備える、無線通信装置。
[C20]
前記アップリンク電力制御プリアンブルは、チャネルをサウンディングし及び所定の送信時間間隔(TTI)においてホップを採用することによってシステム帯域幅の一部又は全体にわたるアップリンク送信であるC19に記載の無線通信装置。
[C21]
前記アップリンク電力制御プリアンブルは、単一時間サウンディング基準信号(SRS)送信であるC19に記載の無線通信装置。
[C22]
前記アップリンク電力制御プリアンブルは、アップリンクデータチャネルにおける非周期的チャネル品質インジケータ(CQI)報告であるC19に記載の無線通信装置。
[C23]
前記アップリンク電力制御プリアンブルの転送が明示でスケジューリングされているときに前記アップリンク許可とともに明示で含められている情報を採用することによって前記アップリンク許可に応答して前記アップリンク電力制御プリアンブルを転送するための手段と、
前記電力制御コマンドと同時並行して第2のアップリンク許可を入手するための手段と、
前記電力制御コマンドと同時並行して入手された前記第2のアップリンク許可に応答して前記アップリンクデータを送信するための手段と、をさらに備えるC19に記載の無線通信装置。
[C24]
前記アップリンク電力制御プリアンブルの転送が暗黙にスケジューリングされているときに前記アップリンク許可を入手する前にアクセス端末及び前記基地局によって推測的に知られている予め決められた情報を利用して前記アップリンク許可に応答して前記アップリンク電力制御プリアンブルを転送するための手段と、
前記電力制御コマンドを入手する前に受信された前記アップリンク許可を利用することによって前記アップリンクデータを送信するための手段と、をさらに備えるC19に記載の無線通信装置。
[C25]
前記アップリンクデータ送信に応答して電力制御コマンドを入手するための手段をさらに備えるC19に記載の無線通信装置。
[C26]
機械によって読み取り可能な媒体であって、
アップリンク許可を入手し、
開ループ電力制御推定値の関数として選択された電力レベルでアップリンク電力制御プリアンブルを転送し、
前記電力レベルを変更する電力制御コマンドを入手し、及び
前記変更された電力レベルでアップリンクデータを送信するための機械によって実行可能な命令であって、前記アップリンク許可は、アップリンク不活動後における第1のアップリンク許可である命令、を格納している、機械によって読み取り可能な媒体。
[C27]
前記アップリンク電力制御プリアンブルは、チャネルをサウンディングし及び所定の送信時間間隔(TTI)においてホップを採用することによってシステム帯域幅の一部又は全体にわたるアップリンク送信であるC26に記載の機械によって読み取り可能な媒体。
[C28]
前記アップリンク電力制御プリアンブルは、単一時間サウンディング基準信号(SRS)送信であるC26に記載の機械によって読み取り可能な媒体。
[C29]
前記アップリンク電力制御プリアンブルは、アップリンクデータチャネルにおける非周期的チャネル品質インジケータ(CQI)報告であるC26に記載の機械によって読み取り可能な媒体。
[C30]
前記機械によって実行可能な命令は、前記アップリンク電力制御プリアンブルの転送が明示でスケジューリングされているときに前記アップリンク許可とともに明示で含められている情報を採用することによって前記アップリンク許可に応答して前記アップリンク電力制御プリアンブルを転送することと、前記電力制御コマンドと同時並行して第2のアップリンク許可を入手することと、前記電力制御コマンドと同時並行して入手された前記第2のアップリンク許可に応答して前記アップリンクデータを送信すること、とをさらに備えるC26に記載の機械によって読み取り可能な媒体。
[C31]
前記機械によって実行可能な命令は、前記アップリンク電力制御プリアンブルの転送が暗黙にスケジューリングされているときに前記アップリンク許可を入手する前にアクセス端末及び前記基地局によって推測的に知られている予め決められた情報を利用して前記アップリンク許可に応答して前記アップリンク電力制御プリアンブルを転送することと、前記電力制御コマンドを入手する前に受信された前記アップリンク許可を利用することによって前記アップリンクデータを送信すること、とをさらに備えるC26に記載の機械によって読み取り可能な媒体。
[C32]
前記機械によって実行可能な命令は、前記アップリンクデータ送信に応答して電力制御コマンドを入手することをさらに備えるC26に記載の機械によって読み取り可能な媒体。
[C33]
無線通信システムにおいて、
基地局からアップリンク許可を入手し、
開ループ評価に基づいて電力制御プリアンブル送信に関する電力レベルを決定し、
前記電力レベルで前記基地局に電力制御プリアンブルを送信し、
前記基地局から電力制御コマンドを受信し、
前記電力制御コマンドに基づいて前記電力レベルを変更し、及び
前記変更された電力レベルで前記基地局にアップリンクデータ送信を送るように構成されたプロセッサであって、前記アップリンク許可は、アップリンク不活動後における第1のアップリンク許可であるプロセッサ、を備える装置。
[C34]
無線通信環境において電力制御とともに採用するために電力制御プリアンブルを評価するのを容易にする方法であって、
アクセス端末にアップリンク許可を送信することと、
開ループ電力制御に基づいて設定された電力レベルで前記アクセス端末から送信された電力制御プリアンブルを受信することと、
前記電力制御プリアンブルの解析に基づいて電力制御コマンドを生成することであって、前記電力制御コマンドは、前記アクセス端末の前記電力レベルを訂正することと、
前記電力制御コマンドを前記アクセス端末に送信することと、
前記訂正された電力レベルで前記アクセス端末から送られたアップリンクデータ送信を受信すること、とを備える、方法。
[C35]
前記電力制御プリアンブルは、チャネルをサウンディングし及び所定の送信時間間隔(TTI)においてホップを採用することによってシステム帯域幅の一部又は全体にわたるアップリンク送信であるC34に記載の方法。
[C36]
前記電力制御プリアンブルは、単一時間サウンディング基準信号(SRS)送信であるC34に記載の方法。
[C37]
前記電力制御プリアンブルは、アップリンクデータチャネルにおける非周期的チャネル品質インジケータ(CQI)報告であるC34に記載の方法。
[C38]
前記アクセス端末からの前記電力制御プリアンブルの送信を明示でスケジューリングすることをさらに備えるC34に記載の方法。
[C39]
前記電力制御プリアンブルを送信時に前記アクセス端末によって用いるために明示で指定された情報とともに前記アップリンク許可を送信することと、
前記電力制御コマンドと同時並行して第2のアップリンク許可を送信することと、
前記電力制御コマンドと同時並行して送信された前記第2のアップリンク許可に応答して送られた前記アップリンクデータ送信を受信すること、とをさらに備えるC38に記載の方法。
[C40]
前記アクセス端末からの前記電力制御プリアンブルの送信を暗黙にスケジューリングすることをさらに備えるC34に記載の方法。
[C41]
前記アップリンク許可の送信前に前記アクセス端末及び基地局に関して定義された予め決められた情報を利用して前記アップリンク許可に応答して前記アクセス端末から送信された前記電力制御プリアンブルを受信することと、
前記電力制御コマンドの送信前に送信された前記アップリンク許可を利用することによって前記アクセス端末から送られた前記アップリンクデータ送信を受信すること、とをさらに備えるC40に記載の方法。
[C42]
トリガー条件の発生時に前記アップリンクデータ送信に応答して電力制御コマンドを送信することをさらに備えるC34に記載の方法。
[C43]
無線通信装置であって、
アップリンク許可を転送すること、開ループ電力機構によって決定された電力レベルでアップリンクを介して送信された電力制御プリアンブルを入手すること、前記電力制御プリアンブルの評価に基づいて前記電力レベルを訂正する電力制御コマンドを生成すること、ダウンリンクを介して前記電力制御コマンドを送信すること、及び前記訂正された電力レベルで送られたアップリンクデータ送信を入手することに関連する命令を保持するメモリと、
前記メモリに結合され、前記メモリ内に保持される前記命令を実行するように構成されたプロセッサと、を備える、無線通信装置。
[C44]
前記電力制御プリアンブルは、チャネルをサウンディングし及び所定の送信時間間隔(TTI)においてホップを採用することによってシステム帯域幅の一部又は全体にわたるアップリンク送信であるC43に記載の無線通信装置。
[C45]
前記電力制御プリアンブルは、単一時間サウンディング基準信号(SRS)送信であるC43に記載の無線通信装置。
[C46]
前記電力制御プリアンブルは、アップリンクデータチャネルにおける非周期的チャネル品質インジケータ(CQI)報告であるC43に記載の無線通信装置。
[C47]
前記メモリは、前記電力制御プリアンブルの送信を明示でスケジューリングすることに関連する命令をさらに保持するC43に記載の無線通信装置。
[C48]
前記メモリは、前記電力制御プリアンブルを送信時にアクセス端末によって用いるために明示で指定された情報とともに前記アップリンク許可を転送すること、前記ダウンリンクを介して前記電力制御コマンドと同時並行して第2のアップリンク許可を送信すること、及び前記電力制御コマンドと同時並行して送信された前記第2のアップリンク許可に応答して送られた前記アップリンクデータ送信を入手することに関連する命令をさらに保持するC47に記載の無線通信装置。
[C49]
前記メモリは、前記電力制御プリアンブルの送信を暗黙にスケジューリングすることに関連する命令をさらに保持するC43に記載の無線通信装置。
[C50]
前記メモリは、前記アップリンク許可の転送前にアクセス端末及び基地局に関して定義された予め決められた情報を利用して前記アップリンク許可に応答して送信された前記電力制御プリアンブルを入手すること、及び前記電力制御コマンドの送信前に転送された前記アップリンク許可を利用することによって送られた前記アップリンクデータ送信を入手することに関連する命令をさらに保持するC49に記載の無線通信装置。
[C51]
前記メモリは、トリガー条件の発生時に前記アップリンクデータ送信に応答して電力制御コマンドを転送することに関連する命令をさらに保持するC43に記載の無線通信装置。
[C52]
無線通信環境においてアクセス端末によって利用するために電力制御プリアンブルに基づいて電力制御コマンドを生成するのを可能にする無線通信装置であって、
ダウンリンクにおいてアップリンク許可を送信するための手段と、
開ループ推定値から決定された電力レベルで送信された電力制御プリアンブルを入手するための手段と、
前記電力レベルを訂正する電力制御コマンドを送信するための手段と、
前記訂正された電力レベルでアップリンクデータ送信を入手するための手段と、を備える、無線通信装置。
[C53]
前記電力制御プリアンブルは、チャネルをサウンディングし及び所定の送信時間間隔(TTI)においてホップを採用することによってシステム帯域幅全体の一部にわたるアップリンク送信であるC52に記載の無線通信装置。
[C54]
前記電力制御プリアンブルは、単一時間サウンディング基準信号(SRS)送信であるC52に記載の無線通信装置。
[C55]
前記電力制御プリアンブルは、アップリンクデータチャネルにおける非周期的チャネル品質インジケータ(CQI)報告であるC52に記載の無線通信装置。
[C56]
前記電力制御プリアンブルの送信を明示でスケジューリングするための手段と、
前記電力制御プリアンブルを送信時にアクセス端末によって利用するために明示で指定された情報とともに前記アップリンク許可を送信するための手段と、
前記ダウンリンクを介して前記電力制御コマンドと同時並行して第2のアップリンク許可を送信するための手段と、
前記第2のアップリンク許可に応答して送られた前記アップリンクデータ送信を入手するための手段と、をさらに備えるC52に記載の無線通信装置。
[C57]
前記電力制御プリアンブルの送信を暗黙にスケジューリングするための手段と、
前記アップリンク許可を送信する前にアクセス端末及び基地局に関して説明された予め決められた情報を利用して前記アップリンク許可に応答して送信された前記電力制御プリアンブルを入手するための手段と、
前記電力制御コマンドの送信前に転送された前記アップリンク許可を利用することによって送られた前記アップリンクデータ送信を入手するための手段と、をさらに備えるC52に記載の無線通信装置。
[C58]
トリガー条件の発生時に前記アップリンクデータ送信に応答して電力制御コマンドを転送するための手段をさらに備えるC52に記載の無線通信装置。
[C59]
機械によって読み取り可能な媒体であって、
ダウンリンクにおいてアップリンク許可を送信し、
開ループ推定値から決定された電力レベルで送信された電力制御プリアンブルを入手し、
前記電力レベルを訂正する電力制御コマンドを送信し、及び
前記訂正された電力レベルでアップリンクデータ送信を入手するための機械によって実行可能な命令を格納している、機械によって読み取り可能な媒体。
[C60]
前記電力制御プリアンブルは、チャネルをサウンディングし及び所定の送信時間間隔(TTI)においてホップを採用することによってシステム帯域幅の一部又は全体にわたるアップリンク送信であるC59に記載の機械によって読み取り可能な媒体。
[C61]
前記電力制御プリアンブルは、単一時間サウンディング基準信号(SRS)送信であるC59に記載の機械によって読み取り可能な媒体。
[C62]
前記電力制御プリアンブルは、アップリンクデータチャネルにおける非周期的チャネル品質インジケータ(CQI)報告であるC59に記載の機械によって読み取り可能な媒体。
[C63]
前記機械によって実行可能な命令は、前記電力制御プリアンブルの送信を明示でスケジューリングすることと、前記電力制御プリアンブルを送信時にアクセス端末によって利用するために明示で指定された情報とともに前記アップリンク許可を送信することと、前記ダウンリンクを介して前記電力制御コマンドと同時並行して第2のアップリンク許可を送信することと、前記第2のアップリンク許可に応答して送られた前記アップリンクデータ送信を入手すること、とをさらに備えるC59に記載の機械によって読み取り可能な媒体。
[C64]
前記機械によって実行可能な命令は、前記電力制御プリアンブルの送信を暗黙にスケジューリングすることと、前記アップリンク許可を送信する前にアクセス端末及び基地局に関して説明された予め決められた情報を利用して前記アップリンク許可に応答して送信された前記電力制御プリアンブルを入手することと、前記電力制御コマンドの送信前に転送された前記アップリンク許可を利用することによって送られた前記アップリンクデータ送信を入手すること、とをさらに備えるC59に記載の機械によって読み取り可能な媒体。
[C65]
トリガー条件の発生時に前記アップリンクデータ送信に応答して電力制御コマンドを転送することをさらに備えるC59に記載の機械によって読み取り可能な媒体。
[C66]
無線通信システムにおいて、
アクセス端末にアップリンク許可を送信し、
開ループ電力制御に基づいて設定された電力レベルで前記アクセス端末から送信された電力制御プリアンブルを受信し、
前記電力制御プリアンブルの解析に基づいて電力制御コマンドを生成し、
前記電力制御コマンドを前記アクセス端末に送信し、及び
前記訂正された電力レベルで前記アクセス端末から送られたアップリンクデータ送信を受信するように構成されたプロセッサであって、前記電力制御コマンドは、前記アクセス端末の前記電力レベルを訂正するプロセッサ、を備える装置。