(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6312982
(24)【登録日】2018年3月30日
(45)【発行日】2018年4月18日
(54)【発明の名称】ディスプレイ装置
(51)【国際特許分類】
H04N 5/64 20060101AFI20180409BHJP
【FI】
H04N5/64 531
【請求項の数】14
【全頁数】14
(21)【出願番号】特願2012-289027(P2012-289027)
(22)【出願日】2012年12月28日
(65)【公開番号】特開2013-141248(P2013-141248A)
(43)【公開日】2013年7月18日
【審査請求日】2015年12月21日
(31)【優先権主張番号】10-2011-0147195
(32)【優先日】2011年12月30日
(33)【優先権主張国】KR
(31)【優先権主張番号】10-2011-0147260
(32)【優先日】2011年12月30日
(33)【優先権主張国】KR
(31)【優先権主張番号】10-2011-0147531
(32)【優先日】2011年12月30日
(33)【優先権主張国】KR
(31)【優先権主張番号】10-2011-0147854
(32)【優先日】2011年12月30日
(33)【優先権主張国】KR
(31)【優先権主張番号】10-2011-0147856
(32)【優先日】2011年12月30日
(33)【優先権主張国】KR
(31)【優先権主張番号】10-2011-0147923
(32)【優先日】2011年12月30日
(33)【優先権主張国】KR
(31)【優先権主張番号】10-2011-0147924
(32)【優先日】2011年12月30日
(33)【優先権主張国】KR
(31)【優先権主張番号】10-2011-0147996
(32)【優先日】2011年12月31日
(33)【優先権主張国】KR
(31)【優先権主張番号】10-2012-0137384
(32)【優先日】2012年11月29日
(33)【優先権主張国】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】390019839
【氏名又は名称】三星電子株式会社
【氏名又は名称原語表記】Samsung Electronics Co.,Ltd.
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100091214
【弁理士】
【氏名又は名称】大貫 進介
(72)【発明者】
【氏名】李 正 魯
(72)【発明者】
【氏名】鄭 城 守
(72)【発明者】
【氏名】金 容 震
(72)【発明者】
【氏名】白 秉 周
(72)【発明者】
【氏名】印 祐 成
(72)【発明者】
【氏名】簡 佑 永
(72)【発明者】
【氏名】金 世 俊
(72)【発明者】
【氏名】朴 斗 淳
(72)【発明者】
【氏名】李 元 熙
(72)【発明者】
【氏名】韓 宗 熙
(72)【発明者】
【氏名】姜 大 鐘
(72)【発明者】
【氏名】徐 鍾 弼
(72)【発明者】
【氏名】梁 聖 一
(72)【発明者】
【氏名】鄭 賢 俊
【審査官】
大室 秀明
(56)【参考文献】
【文献】
特開2000−020164(JP,A)
【文献】
特開平08−294030(JP,A)
【文献】
特開2007−184927(JP,A)
【文献】
特開2000−214517(JP,A)
【文献】
米国特許第06847403(US,B1)
【文献】
米国特許出願公開第2009/0017867(US,A1)
【文献】
特開平10−051665(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G09F 9/00
H04N 5/222−5/257
H04N 5/64−5/655
H04N 7/18
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ディスプレイ装置であって:
本体と、
前記本体内に設置されるディスプレイパネルと、
前記本体に設置され、カメラモジュールの角度調節のための調節ホイールを含む映像通話ユニットと、
前記映像通話ユニットの制御のための回路基板と、
前記映像通話ユニットと前記回路基板とを相互に連結するケーブルと、を含み、
前記映像通話ユニットは、前記本体の上端部に設置され、
前記本体は、前面を形成する前面ケースと、後面を形成する後面ケースと、を含み、
前記前面ケース及び前記後面ケースのうちいずれか一つは、前記映像通話ユニットが設置される設置部を含み、
前記設置部は、前記調節ホイールを露出するよう後方に面する操作ホールを備える、
ディスプレイ装置。
【請求項2】
前記前面ケース及び前記後面ケースのうち他の一つは、前記設置部に設置された前記映像通話ユニットを支持するためのホルダー部を含み、
前記映像通話ユニットは、前記ホルダー部によって支持される突出部を含む、請求項1に記載のディスプレイ装置。
【請求項3】
前記映像通話ユニットは、撮影のための前記カメラモジュールと、音が入力されるマイクモジュールと、を含む、請求項1に記載のディスプレイ装置。
【請求項4】
前記映像通話ユニットは、前記カメラモジュールと前記マイクモジュールが収容され、前記本体に設置されるハウジングを含み、
前記ハウジングは前記本体の外面に設置される、請求項3に記載のディスプレイ装置。
【請求項5】
前記前面ケースは、前記ディスプレイパネルの外郭側に設けられる非活性部を隠すベゼルを含み、
前記映像通話ユニットは前記ベゼルの後方側に配置される、請求項1に記載のディスプレイ装置。
【請求項6】
前記本体は、透明材質で形成される前面パネルを含み、
前記映像通話ユニットは、前記前面パネルの後方に配置される、請求項1に記載のディスプレイ装置。
【請求項7】
前記本体は、透明材質で形成される前面パネルを含み、
前記前面パネルは、マイクモジュールに対応する位置に設けられた少なくとも一つの貫通孔を含む、請求項1に記載のディスプレイ装置。
【請求項8】
前記本体は、透明材質で形成される前面パネルを含み、
前記映像通話ユニットは、前記前面パネルの前面に配置される、請求項1に記載のディスプレイ装置。
【請求項9】
前記映像通話ユニットは前記ディスプレイパネルの後方に配置され、
前記ディスプレイパネルは、前記映像通話ユニットに対応する位置に設けられた少なくとも一つの貫通孔を含む、請求項1に記載のディスプレイ装置。
【請求項10】
前記ディスプレイパネルは、画像が表示される活性領域と、画像が表示されない非活性領域と、を含み、
前記映像通話ユニットは、前記非活性領域の後方側に配置される、請求項1に記載のディスプレイ装置。
【請求項11】
前記本体は、前記非活性領域を隠すベゼルを含み、
前記映像通話ユニットは前記ベゼルの後方に配置される、請求項10に記載のディスプレイ装置。
【請求項12】
前記映像通話ユニットは、撮影のための前記カメラモジュールと、音が入力されるマイクモジュールと、を含み、
前記ベゼルは、前記カメラモジュール及び前記マイクモジュールに対応する一つ以上の位置に設けられた一つ以上の貫通孔を含む、請求項11に記載のディスプレイ装置。
【請求項13】
前記ディスプレイパネルの前面に配置されるフィルムをさらに含み、
前記フィルムは、前記非活性領域を隠すマトリックス部を含み、
前記映像通話ユニットは、前記マトリックス部の後方側に配置される、請求項10に記載のディスプレイ装置。
【請求項14】
前記映像通話ユニットは、撮影のための前記カメラモジュールと、音が入力されるマイクモジュールと、を含み、
前記マトリックス部は、前記カメラモジュールに対応する位置に設けられ、光が透過する透過部と、前記マイクモジュールに対応する位置に設けられ、音が通過する少なくとも一つの貫通孔と、を含む、請求項13に記載のディスプレイ装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、映像通話などのマルチメディア機能を行うための映像通話ユニットを含むディスプレイ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、ディスプレイ装置は、画像が表示されるディスプレイモジュールを含む装置であって、このようなディスプレイ装置にはテレビやモニターが含まれる。
【0003】
最近のディスプレイ装置としては、基本機能である画像を提供する機能の他に、映像通話などの多様なマルチメディア機能を提供できるように映像通話ユニットを含むディスプレイ装置がある。
【0004】
映像通話ユニットは、音波を受けて電気信号を発生させるマイクモジュールと、映像を撮影するカメラモジュールとを含むことができる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の一側面は、映像通話ユニットの設置構造を有するディスプレイ装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一側面に係るディスプレイ装置は、本体と、前記本体内に設置されるディスプレイパネルと、前記本体に設置される映像通話ユニットと、前記映像通話ユニットの制御のための回路基板と、前記映像通話ユニットと前記回路基板とを連結するケーブルとを含む。
【0007】
また、前記映像通話ユニットは、前記本体の上側に設置される。また、前記本体は、前面を形成する前面ケースと、後面を形成する後面ケースとを含み、前記前面ケース及び前記後面ケースのうちいずれか一つは、前記映像通話ユニットが設置される設置部を含む。
【0008】
また、前記前面ケース及び前記後面ケースのうち他の一つは、前記設置部に設置された前記映像通話ユニットを支持するためのホルダー部を含み、前記映像通話ユニットは、前記映像通話ユニットから突出し、前記ホルダー部によって支持される突出部を含む。
【0009】
また、前記映像通話ユニットは、撮影のためのカメラモジュールと、音が入力されるマイクモジュールとを含む。
【0010】
また、前記映像通話ユニットは、前記カメラモジュールと前記マイクモジュールが収容され、前記本体に設置されるハウジングを含み、前記ハウジングは前記本体の外面に設置される。
【0011】
また、前記カメラモジュールは、前記本体に対して回転可能に設置される。また、前記本体は、前面を形成する前面ケースと、後面を形成する後面ケースとを含み、前記前面ケースは、前記ディスプレイパネルの外郭側に設けられる非活性部を隠すベゼルを含み、前記映像通話ユニットは、前記ベゼルの後方側に配置される。
【0012】
また、前記本体は、透明材質で形成され、前記本体の前面を形成する前面パネルを含み、前記映像通話ユニットは前記前面パネルの後方に配置される。また、前記本体は、透明材質で形成され、前記本体の前面を形成する前面パネルを含み、前記前面パネルは、前記マイクモジュールに対応する位置に設けられた少なくとも一つの貫通孔を含む。
【0013】
また、前記本体は、透明材質で形成され、前記本体の前面を形成する前面パネルを含み、前記映像通話ユニットは、前記前面パネルの前面に配置される。また、前記映像通話ユニットは、前記ディスプレイパネルの後方に配置され、前記ディスプレイパネルには、前記映像通話ユニットに対応する位置に設けられた少なくとも一つの貫通孔を含む。
【0014】
また、前記ディスプレイパネルは、画像が表示される活性領域と、画像が表示されない非活性領域とを含み、前記映像通話ユニットは、前記非活性領域の後方側に配置される。
【0015】
また、前記本体は、前記非活性領域を隠すベゼルを含み、前記映像通話ユニットは、前記ベゼルの後方に配置される。
【0016】
また、前記映像通話ユニットは、撮影のためのカメラモジュールと、音が入力されるマイクモジュールとを含み、前記ベゼルは、前記カメラモジュール及び前記マイクモジュールに対応する一つ以上の位置に設けられた一つ以上の貫通孔を含む。
【0017】
また、前記ディスプレイパネルの前面に配置されるフィルムをさらに含み、前記フィルムは、前記非活性領域を隠すマトリックス部を含み、前記映像通話ユニットは、前記マトリックス部の後方側に配置される。
【0018】
また、前記映像通話ユニットは、撮影のためのカメラモジュールと、音が入力されるマイクモジュールとを含み、前記マトリックス部は、前記カメラモジュールに対応する位置に設けられ、光が透過する透過部と、前記マイクモジュールに対応する位置に設けられ、音が通過する少なくとも一つの貫通孔とを含む。
【0019】
また、本発明の一側面に係るディスプレイ装置は、本体と、前記本体内に設置されるディスプレイパネルと、前記ディスプレイパネルの外側に設置される映像通話ユニットとを含む。
【0020】
また、本発明の一側面に係るディスプレイ装置は、本体と、前記本体内に設置されるディスプレイパネルと、前記ディスプレイパネルの後方側に設置される映像通話ユニットとを含む。
【0021】
前記設置部は、調節ホイールを露出する後方に向かう操作ホールを含む。また、前記設置部は、前記映像通話ユニットに対応する形状を有する。前記映像通話ユニットは、MoIP(Multimedia over Internet Protocol)を用いる。
【0022】
前記カメラモジュールが回転し、前記カメラモジュールのレンズが前記ディスプレイ装置の前方に向かわないとき、前記マイクモジュールの動作がオフになり、映像通話が不可能な状態になる。
【0023】
前記前面ケースは、前記前面ケースの上部後端から下側に延長され、前記映像通話ユニットから下側に延長される第1の固定部に対応する第2の固定部を含む。
【0024】
前記非活性領域は、前記活性領域に映像が表示されるようにする回路及び配線のうち少なくとも一つを備えることができる。
【発明の効果】
【0025】
上述したように、ディスプレイ装置は、本体に映像通話ユニットを設置できるようになっているので、映像通話を可能にする。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【
図1】本発明の一実施例に係るディスプレイ装置の概略図である。
【
図2】本発明の一実施例に係るディスプレイ装置に適用された映像通話ユニットの斜視図である。
【
図3】本発明の一実施例に係るディスプレイ装置における映像通話ユニットの設置を示した分解斜視図である。
【
図4】本発明の一実施例に係るディスプレイ装置に適用された映像通話ユニットの分解斜視図である。
【
図5】本発明の一実施例に係るディスプレイ装置に適用された映像通話ユニットの正面図である。
【
図6】本発明の他の一実施例に係るディスプレイ装置における映像通話ユニットの設置を示した分解斜視図である。
【
図7】本発明の更に他の一実施例に係るディスプレイ装置における映像通話ユニットの設置を示した斜視図である。
【
図8】本発明の更に他の一実施例に係るディスプレイ装置における映像通話ユニットの設置を示した斜視図である。
【
図9】本発明の更に他の一実施例に係るディスプレイ装置における映像通話ユニットの設置を示した斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
以下では、本発明に係る一実施例に係るディスプレイ装置を図面を参照して説明する。
【0028】
図1に示したように、ディスプレイ装置100は、外観を形成する本体110と、本体110内に設置され、画像を表示するディスプレイパネル120と、本体110の下部に配置され、本体110を支持するスタンド130とを含む。
【0029】
ディスプレイパネル120は、液晶表示パネル(Liquid Crystal Display Panel)又は有機発光ダイオードパネル(Organic Light Emitting Diodes Panel)で構成できるが、本実施例では、液晶表示パネルからなっている。
【0030】
本体110は、
図2に示したように、ディスプレイパネル120の外郭枠を支持するベゼル111aを含み、本体110の前方側端部を形成する前面ケース111と、ディスプレイパネル120の後方側を覆い、本体110の後面を形成する後面ケース112とを含み、前面ケース111と後面ケース112との間にディスプレイパネル120が配置される。ここで、ディスプレイパネル120は、画像が表示される活性領域と、活性領域に映像が表示されるようにするパターンが設けられ、ベゼル111aによって隠される非活性領域とを含む。
【0031】
本体110には、ディスプレイパネル120によって提供される映像を通して映像通話を可能にする映像通話ユニット140が設置される。本実施例において、映像通話ユニット140は、本体110の上端中央部に設置され、本体110の上側に突出し、ディスプレイパネル120の外側に設置される。
【0032】
図2に示したように、映像通話ユニット140の設置のために、後面ケース112の上端中央部には、映像通話ユニット140に対応する形状に形成され、映像通話ユニット140が設置される設置部112aが設けられる。本実施例において、設置部112aは、後面ケース112の上端中央から上側に突出する。設置部112aは、前方側に開放され、映像通話ユニット140の前面を前方側に露出させるようになっており、設置部112aの後面には、後述する調節ホイール144を後方側に露出させる操作ホール112bが設けられる。
【0033】
映像通話ユニット140は、MoIP(Multimedia over Internet Protocol)を用いたユニットであって、
図3及び
図4に示したように、被写体である使用者を撮影するためのカメラモジュール141と、カメラモジュール141の両側に配置され、使用者の音が電気的な信号に変換されて入力される一対のマイクモジュール142とを含む。また、映像通話ユニット140は、映像通話ユニット140の外観を形成し、内部にカメラモジュール141とマイクモジュール142が収容されるハウジング143を含み、ハウジング143は、前後方向に互いに結合し、前面ハウジング143F及び後面ハウジング143Rを含む。また、映像通話ユニット140は、
図5に示したように、リモコン(図示せず)や3D TVの視聴に使用されるシャッターガラス(図示せず)などとの通信のための通信部145を含むこともできる。
【0034】
従って、使用者の姿は映像通話ユニット140のカメラモジュール141によって撮影され、使用者の音はマイクモジュール142を通して入力されるので、使用者がディスプレイ装置100を通して映像通話を行うことができる。
【0035】
また、映像通話ユニット140は、カメラモジュール141のチルト角度調節のためにカメラモジュールの後方側に回転可能に設置される調節ホイール144と、調節ホイール144の回転をカメラモジュール141に伝達するための複数のギア144aとを含む。従って、使用者が調節ホイール144に力を加えて調節ホイール144を回転させると、調節ホイール144の回転運動が各ギア144aを通してカメラモジュール141に伝達され、カメラモジュール141が回転する。
【0036】
本実施例では、上述したように、カメラモジュール141の回転角度によってマイクモジュールの動作がオン(ON)/オフ(OFF)になり得る。すなわち、カメラモジュール141が回転し、カメラモジュール141のレンズがディスプレイ装置100の前方に向かう場合はマイクモジュール142がオン(ON)になり、ディスプレイ装置を通した映像通話が可能な状態になる一方、カメラモジュール141が回転し、カメラモジュール141のレンズが前方に向かわない場合はマイクモジュール142の動作がオフ(OFF)になり、ディスプレイ装置100を通した映像通話が不可能な状態になる。
【0037】
映像通話ユニット140には、
図2に示したように、映像通話ユニット140で生成される各種信号を伝送するための各ケーブル146の一端が連結され、ケーブル146の他端には、映像通話ユニット140の制御のための回路基板150が連結される。
【0038】
本実施例において、ケーブル146は、軟性回路基板(Flexible Print circuit board)からなり、カメラモジュール141で撮影された映像情報を回路基板に伝達するカメラケーブル146aと、電線からなり、マイクモジュール142で入力された音情報を回路基板150に伝達するマイクケーブル146bと、通信部145と回路基板150とを連結し、各種信号が伝達されるようにする信号線146cとを含む。
【0039】
回路基板150は、本体110内におけるディスプレイパネル11の後方側に配置され、ディスプレイパネル120と後面ケース112との間に配置される。
【0040】
このような映像通話ユニット140は、
図2に示したように、前面ケース111の上端中央部に固定される。このために、映像通話ユニット140には、前面ハウジング143Fから下側に延長された第1の固定部143aが設けられ、前面ケース111には、その上部後端から下側に延長され、第1の固定部143aに対応する第2の固定部111bが設けられる。従って、第1の固定部143aを第2の固定部111bにスクリューSを通して固定することによって、映像通話ユニット140が前面ケース111に固定される。
【0041】
第1の固定部143aには、スクリューSが貫通して設置される結合ホール143bが設けられ、第2の固定部111bには、スクリューSが締結される締結孔111cが設けられる。このとき、結合ホール143bには、弾性変形可能な材質で形成された緩衝部材147が設置される。
【0042】
緩衝部材147は、スクリューSが貫通して設置されるように中空の円筒状に形成され、緩衝部材147の両端には、半径方向に突出した緩衝部147aがそれぞれ設けられる。従って、緩衝部材147を結合ホール143bに設置し、二つの緩衝部147aが結合ホール143bの両側に突出した状態になるように設置した後、結合ホール143bにスクリューを設置し、映像通話ユニット140を前面ケース111に固定すると、映像通話ユニット140と前面ケース111は緩衝部材147を通して間接的に固定された状態になる。
【0043】
このような状態では、本体110側で振動が発生するとしても、このような振動が緩衝部材147によって相当部分吸収されるので、映像通話ユニット140には振動が伝達されないか、振動が非常に小さく伝達される。従って、映像通話ユニット140、特に、振動に敏感な映像通話ユニット140のカメラモジュール141は安定的に動作することができる。
【0044】
前記実施例では、緩衝部材147を通して映像通話ユニット140が本体110の前面ケースに設置された状態を開示しているが、これに限定されることはなく、
図6に示したように、映像通話ユニット140を本体110により安定的に設置するために、映像通話ユニット140には前方側に突出した突出部143cを形成し、前面ケース111の上端中央部には突出部143cが挿入されるホルダー部111dを形成し、突出部143cがホルダー部111dに挿入されて支持されることによって、映像通話ユニット140の前方側がより安定的に前面ケース111に設置されることも可能である。
【0045】
また、本実施例において、映像通話ユニット140が本体110の上部に突出して露出しているが、これに限定されることはなく、
図7に示したディスプレイ装置200のように、本体210が透明な材質で形成され、本体210の前面を形成する前面パネル213を備えるようにし、映像通話ユニット240が前面パネル213の後方側に配置されることによって、映像通話ユニット240が前面パネル213によって隠されることも可能である。
【0046】
本実施例のディスプレイ装置200において、本体210は、前面ケースに対応する構成を有さず、前面パネル213が後面ケース212に直接設置されているが、これに限定されることはなく、本体が前面ケース及び後面ケースを含むようにし、前面ケースの前面に前面パネルが設置されることも可能である。
【0047】
前記のように構成する場合、光は、前面パネル213を通過してカメラモジュール(図示せず)に伝達できるが、音は、前面パネル213によって遮断されるためマイクモジュール(図示せず)に伝達されにくい。従って、前面パネル213には、映像通話ユニット140に内蔵されたマイクモジュールに対応する位置に貫通孔212aが設けられ、音が貫通孔212aを介してマイクモジュールに伝達されるようになっている。
【0048】
前記映像通話ユニット240は、前面パネル213の後方側に配置され、前面パネル213によって隠されるようになっているが、これに限定されることはなく、映像通話ユニットを前面パネルの前面外郭側に配置することも可能であるが、このように適用する場合、既存に存在していた一般的なディスプレイ装置の内部を変更せずにも映像通話ユニットを簡単に適用することができる。
【0049】
また、
図8に示したように、映像通話ユニット340がディスプレイパネル320の後方側に配置されることも可能である。この場合、ディスプレイパネル320に映像通話ユニット340に対応する形状の貫通孔321を形成し、貫通孔321を介して光と音が映像通話ユニット340に伝達されるようになっている。
【0050】
また、本実施例において、カメラモジュール141は、使用者が調節ホイール144を通してカメラモジュール141に力を加えて手動で回転させるようになっているが、これに限定されることはなく、モーターなどの駆動装置(図示せず)を通してカメラモジュールを回転させることも可能である。また、モーターなどの駆動装置を使用する場合は、ディスプレイ装置に駆動装置と共にセンサー(図示せず)を設置し、センサーによって感知された使用者の位置に従って自動的にカメラモジュールが回転したり、リモコン操作又はディスプレイ装置に設けられたボタン操作に従ってカメラモジュールが駆動装置によって回転するように構成することも可能である。
【0051】
本実施例において、マイクモジュール142は、前方側からのみ音が入力されるようになっているが、これに限定されることはなく、前方及び後方側から音が入力されるようにした両方向マイクモジュールに形成し、前方側及び後方側に開放されている中空の管状に形成されたチューブ(図示せず)内にマイクモジュールを設置し、ディスプレイ装置の前方側及び後方側から音が入力されることも可能である。
【0052】
このように構成する場合、チューブの両側、すなわち、ディスプレイ装置の前方側及び後方側からの音がチューブによって案内されてマイクモジュールの前面及び後面側に伝達されるので、映像通話ユニットが適用されたディスプレイ装置の厚さとは関係なく、ディスプレイ装置の前方側から伝達された音と後方側から伝達された音を位相差なく入力することができる。
【0053】
本実施例において、映像通話ユニット140が設置される設置部112aは後面ケース112に設けられており、ホルダー部111dは前面ケース111に設けられているが、これに限定されることはなく、その反対に、設置部が前面ケースに設けられ、ホルダー部が後面ケースに設けられることも可能である。
【0054】
以下では、ディスプレイパネルとして有機発光ダイオードパネルを使用するディスプレイ装置を説明する。
【0055】
図9に示したように、ディスプレイ装置400は、有機発光ダイオードパネルからなるディスプレイパネル410と、ディスプレイパネル410の側面枠を取り囲むミドルカバー420と、ディスプレイ装置400の後面を形成する後面ケース430と、ディスプレイパネル410の前面に付着するフィルム440とを含み、図面には示していないが、ディスプレイパネル410と後面ケース430との間には、ディスプレイ装置400の動作を制御するための回路基板が配置される。本実施例において、フィルム440は、ディスプレイパネル410の前面に付着するが、後面に付着することもできる。
【0056】
ディスプレイパネル410は、映像が表示される活性領域411と、映像が表示されない非活性領域412とに区分される。非活性領域412は、ディスプレイパネル410の活性領域411に映像が表示されるようにする集積回路又は配線などのパターンが配置される領域であって、フィルム440の外郭側には、パターンに対応する領域、すなわち、ディスプレイパネル410の非活性領域412に対応する領域に設けられてパターンを隠すブラックマトリックス部441が設けられる。本実施例において、ブラックマトリックス部441は、非活性領域412に対応するフィルム440の一部位を黒く処理して形成される。
【0057】
また、ディスプレイ装置400は、映像通話のためのカメラモジュール450及びマイクモジュール460を含む。本実施例において、このようなカメラモジュール450とマイクモジュール460は、ディスプレイパネル410の非活性領域、すなわち、ブラックマトリックス部441の後方側に配置される。
【0058】
光と音がディスプレイパネル410を通過してカメラモジュール450及びマイクモジュール460に伝達されるようにするために、ディスプレイパネル410の非活性領域には一対の溝413が設けられる。フィルム440のブラックマトリックス部441には、光がブラックマトリックス部441を通過してカメラモジュール450に伝達されるように形成された透過部442と、音がブラックマトリックス部441を通過してマイクモジュール460に伝達されるようにする貫通孔443とがそれぞれ設けられる。
【0059】
本実施例において、カメラモジュール450とマイクモジュール460は別途に構成され、それぞれディスプレイパネル410の非活性領域412の後方側に配置されているが、これに限定されることはなく、以前の実施例のように、カメラモジュールとマイクモジュールが一つの映像通話ユニット内に含まれるようにし、映像通話ユニットがディスプレイパネルの非活性領域の後方側に配置されることも可能である。
【0060】
本実施例において、ディスプレイパネル410の非活性領域412は、上述したように、フィルム440のブラックマトリックス部441によって隠されるようになっている。しかし、これに限定されることはなく、ベゼルによって非活性領域が隠されるようになっているディスプレイ装置において、映像通話ユニット(カメラモジュール及びマイクモジュール)はベゼルの後方側に配置することができ、ベゼルには映像通話ユニットのカメラモジュール及びマイクモジュールに対応する位置に貫通孔が設けられるようにし、貫通孔を介して光と音を伝達することができる。
【0061】
また、ベゼルの幅が十分に広いディスプレイ装置において、映像通話ユニットは、ディスプレイパネルの外側にディスプレイパネルと並んで配置することもできる。この場合も、ベゼルには、カメラモジュール及びマイクモジュールに対応する位置に貫通孔が設けられる。
【0062】
本発明は、上述した各実施例に限定されるものではなく、本発明の思想から逸脱しない範囲で多様に修正及び変形可能であることは、この技術分野で通常の知識を有する者にとって自明である。従って、修正例及び変形例は、本発明の特許請求の範囲に属するものと言える。
【符号の説明】
【0063】
100 ディスプレイ装置
110 本体
111 前面ケース
112 後面ケース
120 ディスプレイパネル
130 スタンド
140 映像通話ユニット
141 カメラモジュール
142 マイクモジュール
144 調節ホイール
145 通信部
146 ケーブル
147 緩衝部材
150 回路基板