特許第6313426号(P6313426)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6313426
(24)【登録日】2018年3月30日
(45)【発行日】2018年4月18日
(54)【発明の名称】回路構成
(51)【国際特許分類】
   H04B 1/00 20060101AFI20180409BHJP
   H04B 1/52 20150101ALI20180409BHJP
   H04B 1/56 20060101ALI20180409BHJP
   H03H 7/46 20060101ALI20180409BHJP
   H03H 7/38 20060101ALI20180409BHJP
【FI】
   H04B1/00 253
   H04B1/52
   H04B1/56
   H03H7/46 A
   H03H7/38 Z
【請求項の数】13
【全頁数】15
(21)【出願番号】特願2016-508018(P2016-508018)
(86)(22)【出願日】2013年4月17日
(65)【公表番号】特表2016-521054(P2016-521054A)
(43)【公表日】2016年7月14日
(86)【国際出願番号】EP2013057997
(87)【国際公開番号】WO2014169954
(87)【国際公開日】20141023
【審査請求日】2015年11月27日
(73)【特許権者】
【識別番号】500480274
【氏名又は名称】スナップトラック・インコーポレーテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100090022
【弁理士】
【氏名又は名称】長門 侃二
(72)【発明者】
【氏名】エラ ユハ
(72)【発明者】
【氏名】シュミットハマー, エドガー
【審査官】 大野 友輝
(56)【参考文献】
【文献】 独国特許出願公開第102010046677(DE,A1)
【文献】 米国特許出願公開第2013/0039229(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 1/00
H03H 7/38
H03H 7/46
H04B 1/52
H04B 1/56
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
アンテナポート(6)と、
第1の受信ポート(3)と、
第2の受信ポート(5)と、
第1の送信ポート(2)と、
第2の送信ポート(4)と、
入力信号を、互いに位相シフトされた2つの出力信号に変換するように構成された複数の90度ハイブリッド(7,8,9,10,11)と、
それぞれが第1のデュプレクサ(14)及び第2のデュプレクサ(15)を備えた、2つのクワドプレクサ(12,13)と
を備えた回路構成(1)であって、
前記複数の90度ハイブリッドのうちの1つの90度ハイブリッド(7)は、前記アンテナポート(6)に接続され、
前記2つのクワドプレクサ(12,13)及び前記複数の90度ハイブリッド(7,8,9,10,11)は、2つの前記送信ポート(2,4)の一方から、2つの前記受信ポート(3,5)の一方に伝わる漏洩信号が、前記受信ポート(3,5)において相殺的干渉を生じるように相互接続され
前記2つのクワドプレクサ(12,13)のそれぞれは、2つの位相シフタ(21,22)を備え、
前記2つのクワドプレクサ(12,13)のそれぞれにおいて、前記2つの位相シフタ(21,22)のうち、一方の位相シフタ(21)は、前記第1のデュプレクサ(14)と前記アンテナポート(6)に接続された前記90度ハイブリッド(7)との間に接続され、他方の位相シフタ(22)は、前記第2のデュプレクサ(15)と前記アンテナポート(6)に接続された前記90度ハイブリッド(7)との間に接続される
ことを特徴とする回路構成。
【請求項2】
5つの90度ハイブリッド(7,8,9,10,11)を備え、
前記5つの90度ハイブリッド(7,8,9,10,11)のそれぞれは、前記アンテナポート(6)、前記第1の受信ポート(3)、前記第2の受信ポート(5)、前記第1の送信ポート(2)、及び前記第2の送信ポート(4)のうちの1つに接続される
ことを特徴とする請求項1に記載の回路構成。
【請求項3】
前記クワドプレクサ(12,13)のそれぞれにおける前記第1のデュプレクサ(14)は、第1の周波数帯域に調節され、
前記クワドプレクサ(12,13)のそれぞれにおける前記第2のデュプレクサ(15)は、前記第1の周波数帯域と異なる第2の周波数帯域に調節される
ことを特徴とする請求項1または2に記載の回路構成。
【請求項4】
前記第1の送信ポート(2)は、前記第1の周波数帯域の信号を送信するように構成され、
前記第1の受信ポート(3)は、前記第1の周波数帯域の信号を受信するように構成され、
前記第2の送信ポート(4)は、前記第1の周波数帯域と異なる前記第2の周波数帯域の信号を送信するように構成され、
前記第2の受信ポート(5)は、前記第2の周波数帯域の信号を受信するように構成される
ことを特徴とする請求項に記載の回路構成。
【請求項5】
前記アンテナポート(6)から前記第1の受信ポート(3)及び前記第2の受信ポート(5)の一方まで、メイン信号受信経路が形成され、
前記アンテナポート(6)から前記第1の受信ポート(3)及び前記第2の受信ポート(5)の他方まで、アグリゲーテッド信号受信経路が形成され、
前記回路構成(1)は、両方の受信経路が同時にアクティブとなることを可能とする
ことを特徴とする請求項1〜4の1項に記載の回路構成。
【請求項6】
前記2つの位相シフタ(21,22)は、前記第1のデュプレクサ(14)及び前記第2のデュプレクサ(15)を整合させるための整合機構(20)の一部をなすことを特徴とする請求項1〜5の1項に記載の回路構成。
【請求項7】
前記第1のデュプレクサ(14)及び前記第2のデュプレクサ(15)のそれぞれは、不平衡Rxポートを備えることを特徴とする請求項1〜6の1項に記載の回路構成。
【請求項8】
前記第1のデュプレクサ(14)及び前記第2のデュプレクサ(15)のそれぞれは、平衡Rxポートを備えることを特徴とする請求項1〜6の1項に記載の回路構成。
【請求項9】
前記第1の受信ポート(3)及び前記第2の受信ポート(5)は平衡化されていることを特徴とする請求項8に記載の回路構成。
【請求項10】
前記複数の90度ハイブリッド(7,8,9,10,11)のそれぞれは、互いに90°位相シフトされた2つの出力信号を供給することを特徴とする請求項1〜9の1項に記載の回路構成。
【請求項11】
前記クワドプレクサ(12,13)のそれぞれは、第1のポートを備え、
前記クワドプレクサ(12,13)のそれぞれにおける前記第1のポートは、前記アンテナポート(6)に接続された前記90度ハイブリッド(7)にそれぞれ接続される
ことを特徴とする請求項1〜10の1項に記載の回路構成。
【請求項12】
前記クワドプレクサ(12,13)のそれぞれは、前記第1の受信ポート(3)、前記第2の受信ポート(5)、前記第1の送信ポート(2)、及び前記第2の送信ポート(4)のうちの1つに接続された前記90度ハイブリッド(8,9,10,11)に接続されることを特徴とする請求項1〜11の1項に記載の回路構成。
【請求項13】
前記クワドプレクサ(12,13)及び前記複数の90度ハイブリッド(7,8,9,10,11)は、前記第1の送信ポート(2)及び前記第2の送信ポート(4)のうちの一方から前記アンテナポート(6)に伝わる信号が、前記アンテナポート(6)において建設的干渉を生じるように相互接続されることを特徴とする請求項1〜12の1項に記載の回路構成。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、アンテナポートと、第1の受信ポートと、第2の受信ポートと、第1の送信ポートと、第2の送信ポートとを備えた回路構成に関する。
【背景技術】
【0002】
Rx帯域間キャリアアグリゲーションは、例えばLTEアドバンスト(LTE-advanced)など、いくつかの携帯電話標準で必要とされるものである。Rx帯域間キャリアアグリゲーションは、異なる周波数帯域の2つのRxパスが同時にアクティブとなる必要があり、それによって、より高いダウンリンクデータレートを提供する。このため、キャリアアグリゲーションは、受信帯域幅を増加させることになる。
【0003】
更に、LTE及びWCDMA(登録商標)のような標準、並びにそれらのセルラフロントエンドへの実装においては、自身のTxによって、対応するRxポートの感度が低下しないようにするために、デュプレクサのTxとRxとの分離について厳格な要件が設定されている。また、TxとRxとの分離要件と同じ要件が、メインTxポートとアグリゲートされたRxポートとの分離にも拡大される場合、携帯電話は、キャリアアグリゲーションをサポートすることが可能であるに過ぎない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
一例として、Txポート及びRxポートの両方を有したメイン動作帯域がバンド2であり、アグリゲートされた帯域がバンド4である状況を考える。この場合、バンド2Txポートとバンド2Rxポートとの良好な分離が得られること、及びバンド2Txポートとバンド4Rxポートとの良好な分離が得られることが、等しく重要である。
【0005】
特に、周波数が互いに近接するバンド対については、ダイプレクサが、互いに近接する帯域の周波数を十分に分離することができないことから、アンテナをダイプレクサに接続することでは、この問題を解決することができない。そのようなバンド対は、例えば、バンド8及びバンド20によって、またはバンド2及びバンド4によって形成される。
【0006】
近接する帯域のキャリアアグリゲーションは、アンテナポートにおける2つのデュプレクサを、いくつかの追加の整合回路網と組み合わせることによってサポートすることができる。アンテナポートにおいて組み合わされ、更に必要に応じていくつかの整合機構を有する2つのデュプレクサは、クワドプレクサ(quadplexer)とも呼称される。
【0007】
しかしながら、このような手法は、Tx部分のそれぞれが、2つの異なるRx周波数において良好に減衰するよう、デュプレクサの音響部分を再構築する必要がある。これにより、デュプレクサのTxフィルタ部分における付加的な共振器などの別の構造に起因して、何か他のパラメータ、例えば、Tx挿入損失との妥協が必要となる。このように、許容しうるTxとRxとの分離が得られるクワドプレクサを実現することは可能である。しかしながら、このようなクワドプレクサのTxとアグリゲーテッドRx(aggregated Rx)との分離は十分ではない。
【0008】
従って、本発明の目的の1つは、アンテナに接続されるクワドプレクサの欠点を克服することにある。即ち、本発明の目的は、送信ポートと受信ポートのそれぞれとの十分な分離を行うことによって、帯域間キャリアアグリゲーションをサポートする回路構成を提案することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
このような目的は、特許請求の範囲の請求項1による回路構成によって達成される。
【0010】
アンテナポートと、第1の受信ポートと、第2の受信ポートと、第1の送信ポートと、第2の送信ポートと、入力信号を、互いに位相シフトされた2つの出力信号に変換するように構成された複数の90度ハイブリッドとを備えた回路構成が提供される。この回路構成は、それぞれが第1のデュプレクサ及び第2のデュプレクサを備えた、2つのクワドプレクサを更に備える。複数の90度ハイブリッドのうちの1つの90度ハイブリッドは、アンテナポートに接続される。2つのクワドプレクサ及び複数の90度ハイブリッドは、送信ポートのうちの一方から、受信ポートのうちの一方に伝わる漏洩信号が、受信ポートにおいて相殺的干渉を生じるように相互接続される。また、2つのクワドプレクサのそれぞれは、2つの位相シフタを備え、2つのクワドプレクサのそれぞれにおいて、2つの位相シフタのうち、一方の位相シフタは、第1のデュプレクサとアンテナポートに接続された90度ハイブリッドとの間に接続され、他方の位相シフタは、第2のデュプレクサとアンテナポートに接続された90度ハイブリッドとの間に接続される。
【0011】
前記回路構成により、送信ポートと受信ポートとの間に非常に優れた分離が得られる。即ち、送信ポートから第1の受信ポート及び第2の受信ポートのうちのいずれか一方に伝わる信号に対し、非常に優れた分離が得られる。
【0012】
第1の送信ポート及び第2の送信ポートは、それぞれキャリアアグリゲーションのためのメイン送信ポートとして使用してもよい。更に、第1の受信ポート及び第2の受信ポートは、それぞれキャリアアグリゲーションのためのメイン受信ポートとして使用可能であり、この場合、他方の受信ポートはアグリゲーテッド受信ポート(aggregated receiving port)として使用される。
【0013】
前記回路構成により、送信ポートと受信ポートのそれぞれとの間に非常に優れた分離が得られる。即ち、この回路構成がキャリアアグリゲーションに使用されるときに、メイン送信ポートは、対応するメイン受信ポート及びアグリゲーテッド受信ポートのそれぞれに対して十分に分離される。
【0014】
更に、デュプレクサは、近接する周波数帯域における周波数の分離を可能にする。従って、この回路構成は、近接する周波数帯域におけるキャリアアグリゲーションのサポートを可能にする。その結果、この回路構成により、受信帯域幅が増大する。
【0015】
前記回路構成は、キャリアアグリゲーションをサポートするために余分なアンテナを必要としない。
【0016】
アンテナポートは、アンテナに接続されるように構成することができる。第1の受信ポート、第2の受信ポート、第1の送信ポート、及び第2の送信ポートは、フロントエンド回路に接続されるように構成してもよい。
【0017】
90度ハイブリッドは、入力信号を、互いに位相シフトされた2つの出力信号に変換するように構成される。更に、90度ハイブリッドは、2つの入力信号を結合して単一の出力信号とするように構成され、この場合、入力信号のうちの一方は、2つの入力信号が結合される前に位相シフトされる。
【0018】
90度ハイブリッド及びクワドプレクサは、送信ポートのうちの一方から受信ポートのうちの一方に伝わる漏洩信号が、90度ハイブリッドのうちの1つによって2つのサブ信号に分割されるように相互に接続してもよい。また、この回路構成は、これら2つのサブ信号が、異なる経路に沿って回路構成を通過し、互い位相シフトされるように別の90度ハイブリッドによって結合され、その結果、受信ポートにおいて相殺的干渉を生じるように構成してもよい。
【0019】
具体的には、前記回路構成は、5つの90度ハイブリッドを備えていてもよい。これら90度ハイブリッドのそれぞれは、アンテナポート、第1の受信ポート、第2の受信ポート、第1の送信ポート、または第2の送信ポートのうちの1つに接続されるようにしてもよい。従って、送信ポートのうちの一方から、受信ポートのうちの一方に伝わる漏洩信号が、受信ポートにおいて相殺的干渉を生じるような回路構成を実現することができる。更に、送信ポートのうちの一方からアンテナポートに伝わる信号が、アンテナポートにおいて建設的干渉を生じるような回路構成を実現することができる。
【0020】
クワドプレクサのそれぞれにおける第1のデュプレクサは、第1の周波数帯域に調節され、クワドプレクサのそれぞれの第2のデュプレクサは、第1の周波数帯域と異なる第2の周波数帯域に調節されるようにしてもよい。
【0021】
具体的に、第1のデュプレクサは、第1の帯域通過フィルタ及び第2の帯域通過フィルタを備えていてもよい。第1の帯域通過フィルタは、第1の周波数帯域の送信帯域の周波数に対して通過帯域を形成するように構成してもよい。第2の帯域通過フィルタは、第1の周波数帯域の受信帯域の周波数に対して通過帯域を形成するようにしてもよい。更に、第2のデュプレクサは、第3の帯域通過フィルタ及び第4の帯域通過フィルタを備えていてもよい。第3の帯域通過フィルタは、第2の周波数帯域の送信帯域の周波数に対して通過帯域を形成するようにしてもよい。第4の帯域通過フィルタは、第2の周波数帯域の受信帯域の周波数に対して通過帯域を形成するようにしてもよい。
【0022】
2つのクワドプレクサは互いに同じに構成してもよい。それにより、2つのサブ信号、即ち、第1クワドプレクサを通過する一方のサブ信号、及び第2クワドプレクサを通過する他方のサブ信号は、同様の処理が確実に行われる。
【0023】
更に、クワドプレクサは、2つのデュプレクサをアンテナポートに整合させるための整合機構を備えていてもよい。この整合機構は、特定の要件に応じ、簡単な構成としたり、より複雑な構成としたりすることができる。簡単な整合機構は、単一のコイルを信号経路及び接地に接続することによって形成してもよい。但し、この整合機構は、更にインピーダンス素子及びキャパシタンス素子を備えていてもよい。
【0024】
具体的に、第1の送信ポートは、第1の周波数帯域の信号を送信するように構成してもよい。第1の受信ポートは、第1の周波数帯域の信号を受信するように構成してもよい。第2の送信ポートは、第2の周波数帯域の信号を送信するように構成してもよい。第2の受信ポートは、第2の周波数帯域の信号を受信するように構成してもよい。
【0025】
第1の周波数帯域及び第2の周波数帯域の一方は、Tx及びRxの両方で運用するメイン帯域として使用してもよい。第1の周波数帯域及び第2の周波数帯域の他方は、Rxのためのアグリゲートされた帯域として使用してもよい。これにより、Rxのためのキャリアアグリゲーションがサポートされる。
【0026】
Rx帯域間キャリアアグリゲーションは、メイン信号受信経路及びアグリゲーテッド信号受信経路を必要とする。アンテナポートから第1の受信ポート及び第2の受信ポートの一方まで、メイン信号受信経路を形成するようにしてもよく、アンテナポートから第1の受信ポート及び第2の受信ポートの他方まで、アグリゲーテッド信号受信経路を形成するようにしてもよい。即ち、この回路構成は、両方の受信経路が同時にアクティブとなることを可能とする。従って、この回路構成は、Rx帯域間キャリアアグリゲーションをサポートする。
【0027】
デュプレクサのそれぞれは、不平衡Rxポートを備えていてもよい。これに代えて、デュプレクサのそれぞれは、平衡Rxポートを備えていてもよい。
【0028】
デュプレクサが平衡Rxポートを備える場合には、前記回路構成の第1の受信ポート及び第2の受信ポートが平衡化されていてもよい。
【0029】
2つの可能な実施形態を提示するのは、あるチップセットがシングルエンドRxフィルタ経路を必要とする一方、別のチップセットが平衡Rxフィルタ経路を必要とするからである。
【0030】
第1の態様において、デュプレクサは、シングルエンドRxポートを備える。この態様では、回路構成が、シングルエンド受信ポートを有する。第2の態様において、デュプレクサは、平衡Rxポートを備える。この実施形態では、回路構成が、平衡受信ポートを有する。
【0031】
一般に、平衡経路は、プリント回路基板の信号線に結合する雑音や、その他の不要な信号に対し、それほど敏感ではない。明らかな欠点は、RFIC及びRFフロントエンドの両方において、回路配線に、より多くの面積と、より多くのピンとを必要とすることである。ピン数の減少は、前記回路構成のシングルエンド受信ポートが得られるような、不平衡Rxポートを有するデュプレクサの主要な利点である。
【0032】
但し、両方の態様は、TxとRxとの分離の改善、及びTxとアグリゲーテッドRxとの分離の改善という同じ利益をもたらすものである。第2の態様は、2つの更なるハイブリッドを必要とするため、第2の態様の方が第1の態様よりも物理的に大きくなる。第2の態様の利点は、例えばRx増幅器用などの平衡LNA入力を有するチップセットとの適合性、及びその雑音低減性能である。
【0033】
90度ハイブリッドのそれぞれは、互いに90度位相シフトされた2つの出力信号を供給する。
【0034】
クワドプレクサのそれぞれは、第1のポートを備えていてもよく、クワドプレクサのそれぞれにおける第1のポートは、アンテナポートに接続された90度ハイブリッドにそれぞれ接続されるようにしてもよい。
【0035】
更に、クワドプレクサのそれぞれは、第1の受信ポート、第2の受信ポート、第1の送信ポート、及び第2の送信ポートのうちの1つに接続された90度ハイブリッドに接続されるようにしてもよい。
【0036】
クワドプレクサ及び90度ハイブリッドは、送信ポートのうちの一方からアンテナポートに伝わる信号が、アンテナポートにおいて建設的干渉を生じるように相互接続されてもよい。
【0037】
更なる特徴、改善点、及び有用性は、図に関連して示す実施形態についての以下の説明から明らかとなる。
【図面の簡単な説明】
【0038】
図1】第1実施形態に係る回路構成を示す図である。
図2a】クワドプレクサを示す図である。
図2b】クワドプレクサを示す図である。
図3】単一のクワドプレクサの伝送特性を示す図である。
図4図1に示す回路構成の伝送特性を示す図である。
図5】第2実施形態に係る回路構成を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0039】
図1は、第1実施形態に係る回路構成1を示す図である。回路構成1は、アンテナポート6、第1の送信ポート2、第2の送信ポート4、第1の受信ポート3、及び第2の受信ポート5を備える。アンテナポート6は、アンテナに接続されるように構成されている。第1の送信ポート2、第2の送信ポート4、第1の受信ポート3、及び第2の受信ポート5は、フロントエンド回路、例えば、移動通信デバイスのフロントエンド回路に接続するように構成されている。
【0040】
第1の送信ポート2及び第1の受信ポート3は、第1の周波数帯域用に構成される。具体的に、第1の送信ポート2は、第1の周波数帯域の周波数を有した信号を送信するように構成される。また、第1の受信ポート3は、第1の周波数帯域の周波数を有した信号を受信するように構成される。
【0041】
更に、第2の送信ポート4及び第2の受信ポート5は、第2の周波数帯域用に構成される。具体的に、第2の送信ポート4は、第2の周波数帯域の周波数を有した信号を送信するように構成され、第2の受信ポート5は、第2の周波数帯域の周波数を有した信号を受信するように構成される。
【0042】
第1の周波数帯域と第2の周波数帯域とは互いに異なっている。特に、第1の周波数帯域及び第2の周波数帯域の一方は、回路構成1のメイン動作帯域として使用してもよい。また、第1の周波数帯域及び第2の周波数帯域の他方は、回路構成1のアグリゲートされた帯域として使用してもよい。この場合、回路構成1は、例えばLTEアドバンストで使用されるようなキャリアアグリゲーションを可能とする。
【0043】
更に、回路構成1は、5つの90度ハイブリッド7、8、9、10、11を備える。
【0044】
90度ハイブリッド7、8、9、10、11のそれぞれは、入力信号を、互いに位相シフトされた2つの出力信号に分割するように構成される。これら2つの出力信号は、互いに概ね90度ほど位相シフトされていることが好ましい。更に、これら90度ハイブリッド7、8、9、10、11のそれぞれは、2つの入力信号を、単一の出力信号に結合するように構成され、これら入力信号のうちの一方は、これら2つの入力信号が結合される前に位相シフトされる。
【0045】
90度ハイブリッド7、8、9、10、11のそれぞれは、ポートI、ポートII、ポートIII、及びポートIVを備える。90度ハイブリッド7、8、9、10、11のうちの1つにポートIから入力された入力信号は、2つの出力信号に分割され、これら2つの出力信号は、ポートIII及びIVから出力され、互いに90度だけ位相シフトされている。更に、90度ハイブリッド7、8、9、10、11のうちの1つにポートIII及びIVから入力された2つの信号は結合され、このとき入力される2つの信号のうちの一方は90度だけ位相シフトされており、結合された信号はポートIから出力される。
【0046】
90度ハイブリッド7、8、9、10、11のそれぞれにおいて、ポートIIは、例えば50Ωの抵抗を介して接地される。この抵抗は、ポートIIのインピーダンス整合を行うものである。
【0047】
更に、90度ハイブリッド7、8、9、10、11のそれぞれは、アンテナポート6、第1の送信ポート2、第2の送信ポート4、第1の受信ポート3、及び第2の受信ポート5のうちの1つに接続される。具体的に、90度ハイブリッド7、8、9、10、11のそれぞれのポートIは、アンテナポート6、第1の送信ポート2、第2の送信ポート4、第1の受信ポート3、及び第2の受信ポート5のうちの1つに接続される。
【0048】
また、回路構成1は、第1のクワドプレクサ12及び第2のクワドプレクサ13を備える。これら第1のクワドプレクサ12及び第2のクワドプレクサ13のそれぞれは、第1のデュプレクサ14と第2のデュプレクサ15とを備える。第1のデュプレクサ14は、第1の周波数帯域に調整される。具体的には、第1のデュプレクサ14が、第1の帯域通過フィルタ16と第2の帯域通過フィルタ17とを備える。第1の帯域通過フィルタ16は、第1の周波数帯域の送信帯域の周波数に対して通過帯域を形成する。第2の帯域通過フィルタ17は、第1の周波数帯域の受信帯域の周波数に対して通過帯域を形成する。
【0049】
第1のクワドプレクサ12及び第2のクワドプレクサ13のそれぞれにおける第1のデュプレクサ14は、第1の送信ポート2と第1の受信ポート3とに接続される。即ち、第1のクワドプレクサ12及び第2のクワドプレクサ13のそれぞれにおける第1のデュプレクサ14は、第1の送信ポート2に接続されている90度ハイブリッド8と、第1の受信ポート3に接続されている90度ハイブリッド9とに接続される。
【0050】
より詳細には、第1のクワドプレクサ12の第1の帯域通過フィルタ16が、第1の送信ポート2に接続されている90度ハイブリッド8のポートIVに接続される。更に、第2のクワドプレクサ13の第1の帯域通過フィルタ16は、第1の送信ポート2に接続されている90度ハイブリッド8のポートIIIに接続される。
【0051】
第1のクワドプレクサ12の第2の帯域通過フィルタ17は、第1の受信ポート3に接続されている90度ハイブリッド9のポートIVに接続される。また、第2のクワドプレクサ13の第2の帯域通過フィルタ17は、第1の受信ポート3に接続されている90度ハイブリッド9のポートIIIに接続される。
【0052】
更に、第1のクワドプレクサ12及び第2のクワドプレクサ13のそれぞれにおける第2のデュプレクサ15は、第2の周波数帯域用に構成される。具体的には、第2のデュプレクサ15が、第3の帯域通過フィルタ18と第4の帯域通過フィルタ19とを備える。第3の帯域通過フィルタ18は、第2の周波数帯域の送信帯域の周波数に対して通過帯域を形成する。第4の帯域通過フィルタ19は、第2の周波数帯域の受信帯域の周波数に対して通過帯域を形成する。
【0053】
第1のクワドプレクサ12及び第2のクワドプレクサ13のそれぞれにおける第2のデュプレクサ15は、第2の送信ポート4と第2の受信ポート5とに接続される。即ち、第1のクワドプレクサ12及び第2のクワドプレクサ13のそれぞれにおける第2のデュプレクサ15が、第2の送信ポート4に接続されている90度ハイブリッド10と、第2の受信ポート5に接続されている90度ハイブリッド11とに接続される。
【0054】
より詳細には、第1のクワドプレクサ12の第3の帯域通過フィルタ18が、第2の送信ポート4に接続されている90度ハイブリッド10のポートIVに接続される。更に、第2のクワドプレクサ13の第3の帯域通過フィルタ18は、第2の送信ポート4に接続されている90度ハイブリッド10のポートIIIに接続される。
【0055】
第1のクワドプレクサ12の第4の帯域通過フィルタ19は、第2の受信ポート5に接続されている90度ハイブリッド11のポートIVに接続される。また、第2のクワドプレクサ13の第4の帯域通過フィルタ19は、第2の受信ポート5に接続されている90度ハイブリッド11のポートIIIに接続される。
【0056】
更に、第1のクワドプレクサ12及び第2のクワドプレクサ13のそれぞれは、整合機構20を備える。この整合機構20は、それぞれの第1のデュプレクサ14及び第2のデュプレクサ15をアンテナポート6に整合させるように構成される。
【0057】
図2aは、第1のクワドプレクサ12及び第2のクワドプレクサ13の一方を、より詳細に示す図である。第1のクワドプレクサ12及び第2のクワドプレクサ13は、第1のデュプレクサ14と第2のデュプレクサ15とを備える。更に、整合機構20は、第1のデュプレクサ14に接続された第1の位相シフタ21と、第2のデュプレクサ15に接続された第2の位相シフタ22とを備える。第1の位相シフタ21及び第2の位相シフタ22は、第1のデュプレクサ14及び第2のデュプレクサ15の一方が、他方のデュプレクサの通過帯域で高インピーダンスに見えるようにする。これら位相シフタは、更に、アンテナポート6におけるなんらかの整合機能を備えるようにしてもよい。
【0058】
図2bは、整合機構20をより詳細に示す図である。整合機構20は、コンデンサ23とコイル24とを備える。但し、整合機構20は、これに代えて、接地と、アンテナポート8に接続されている90度ハイブリッド7に第1のデュプレクサ14及び第2のデュプレクサ15のそれぞれを接続している信号経路とに接続された単一のコイルのみで構成するようにしてもよい。
【0059】
図2bにおいて、第1のデュプレクサ14は、位相シフトを行うと共にデュプレクサの整合を改善する整合機構20に接続される。第2のデュプレクサ15は、シャントコイルに接続される。
【0060】
回路構成1は、アンテナポート6で受信した信号が、90度ハイブリッド7によって2つのサブ信号に分割されるように構成される。90度ハイブリッド7は2つの出力信号を供給し、これら2つの出力信号のそれぞれは、2つの異なる経路に沿って第1の受信ポート3及び第2の受信ポート5に伝送され、第1の受信ポート3及び第2の受信ポート5のそれぞれにおいて、互いに強め合うように干渉する(建設的干渉を生じる)。
【0061】
更に、回路構成1は、第1の送信ポート2及び第2の送信ポート4の一方から、第1の受信ポート3及び第2の受信ポート5の一方に伝わる漏洩信号が、異なる経路に沿って伝わる2つのサブ漏洩信号に分割され、これら2つのサブ漏洩が、第1の受信ポート3及び第2の受信ポート5のそれぞれにおいて、互いに弱め合うように干渉する(相殺的干渉を生じる)ことにより、これら2つのサブ漏洩が互いに打ち消されるように構成される。これにより、回路構成1は、第1の送信ポート2及び第2の送信ポート4のそれぞれと、第1の受信ポート3及び第2の受信ポート5のそれぞれとの間の極めて良好な分離を確保する。
【0062】
即ち、回路構成1は、当該回路構成1がキャリアアグリゲーションをサポートするように用いられる場合、メイン送信ポートと、メイン受信ポート及びアグリゲーテッド受信ポートのそれぞれとの分離が十分となるように構成される。
【0063】
一例について、以下に説明する。まず、アンテナポート6で受信され、第1の周波数帯域の受信帯域の周波数範囲にある信号について考察する。この信号は、アンテナポート6に接続された90度ハイブリッド7によって分割される。従って、互いに90度だけ位相シフトされた2つのサブ信号が、90度ハイブリッド7のポートIII及びポートIVにおいて出力される。
【0064】
ポートIIIにおいて出力されたサブ信号は、以下において、第1のサブ信号と呼称する。ポートIIIは、第1のクワドプレクサ12に接続されているので、第1のサブ信号は、第1のクワドプレクサ12の第1のデュプレクサ14及び第2のデュプレクサ15に供給される。第1のサブ信号は、第1の周波数帯域の受信帯域の周波数範囲にあるので、第1のデュプレクサ14の第2の帯域通過フィルタ17は、第1のサブ信号に対して通過帯域を形成する。
【0065】
従って、第1のサブ信号は、第1の受信ポート3に接続された90度ハイブリッド9のポートIVに接続されている第2の帯域通過フィルタ17によって出力される。
【0066】
同様に、第2のサブ信号が、90度ハイブリッド7のポートIVにおいて出力される。第2のサブ信号は、第1のサブ信号に対して位相シフトされている。ポートIVは、第2のクワドプレクサ13に接続されている。従って、第2のサブ信号は、第2のクワドプレクサ13の第2の帯域通過フィルタ17を通って伝送され、第1の受信ポート3に接続された90度ハイブリッド9のポートIIIにおいて受信される。
【0067】
90度ハイブリッド9は、第1のサブ信号及び第2のサブ信号を結合し、その際、これら信号のうちの一方は、これら2つの信号が同位相となるように位相シフトされる。従って、これら2つのサブ信号は、互いに強め合うように干渉する(建設的干渉を生じる)。このため、第1の受信ポート3では、強力な信号が受信されることになる。
【0068】
同時に、第2の周波数帯域の受信帯域の周波数範囲にある、アグリゲートされた受信信号を、アンテナポート6で受信するようにしてもよい。この場合、アグリゲートされた信号は、メイン信号及び第1の受信ポート3に関して上述した方法と同様にして、回路構成1によって第2の受信ポート5に伝送される。即ち、回路構成1は、アグリゲートされた信号が2つのサブ信号に分割され、これら2つのサブ信号が、第2の受信ポート5において互いに強め合うように干渉する(建設的干渉を生じる)ように構成されている。
【0069】
従って、回路構成1により、2つの受信経路を同時にアクティブにさせることが可能となる。このため、2つの周波数帯域の信号を同時に受信することができる。従って、回路構成1は、それによりキャリアアグリゲーションをサポートする。即ち、回路構成1は、第2のアンテナを必要とせずに、キャリアアグリゲーションをサポートする。キャリアアグリゲーションにより、受信帯域幅の増大が可能となる。
【0070】
また同時に、回路構成1は、第1の送信ポート2及び第2の送信ポート4と、第1の受信ポート3及び第2の受信ポート5との間に、極めて良好な分離を確実に得ることができる。
【0071】
具体的には、第1の送信ポート2及び第2の送信ポート4の一方から、第1の受信ポート3及び第2の受信ポート5の一方に伝わるいかなる漏洩信号も、2つのサブ信号に分割され、これら2つのサブ信号は、第1の受信ポート3に接続されている90度ハイブリッド9、及び第2の受信ポート5に接続されている90度ハイブリッド11によって、互いに180°だけ位相シフトされるようにして結合されることがわかる。従って、これら2つのサブ信号は、互いに弱め合うように干渉する(相殺的干渉を生じる)。
【0072】
これは、メイン送信ポートからメイン受信ポートに伝わるいかなる漏洩信号にも当てはまり、メイン送信ポートから対応するアグリゲーテッド受信ポートに伝わるいかなる漏洩信号にも当てはまる。この結果、回路構成1が、キャリアアグリゲーションをサポートするように使用されると、メイン送信ポートと、メイン受信ポート及びアグリゲーテッド受信ポートのそれぞれとの間に、極めて良好な分離が実現される。
【0073】
図3には、アンテナポート6、第1の送信ポート2、第2の送信ポート4、第1の受信ポート3、及び第2の受信ポート5と組み合わされた単一のクワドプレクサ12及びクワドプレクサ13の伝送特性が示されている。
【0074】
以下の例では、バンド8がメイン帯域であり、バンド20がアグリゲートされた帯域となっている。
【0075】
具体的には、図3に、単一のクワドプレクサの、TxとRxとの分離及びTxとアグリゲーテッドRxとの分離が示されている。ラインS32は、バンド8で作動する第1の送信ポート2から、やはりバンド8で作動する第1の受信ポート3への伝送を示している。更に、ラインS52は、バンド8で作動する第1の送信ポート2から、バンド20で作動する第2の受信ポート5への伝送を示している。また、ラインS54は、バンド20で作動する第2の送信ポート4から、バンド20で作動する第2の受信ポート5への伝送を示している。そして、ラインS34は、バンド20で作動する第2の送信ポート4から、バンド8で作動する第1の受信ポート3への伝送を示している。
【0076】
図3から、TxとアグリゲーテッドRxとの分離は、デュプレクサの内部分離よりも概ね5〜10dBほど悪いことがわかる。従って、メイン送信ポートとアグリゲーテッド受信ポートとの間の分離は十分でない。
【0077】
しかしながら、本発明の回路構成1は、この問題を克服するものである。図4には、図1に示すような回路構成1における、TxとRxとの分離、及びTxとアグリゲーテッドRxとの分離が示されている。即ち、図4は、図1に示すような回路構成1の伝送特性を示している。
【0078】
図3に関して述べたように、ラインS32、ラインS52、ラインS54、ラインS34を再度定義する。
【0079】
図4から、デュプレクサ内部のTxとRxとの分離、及びデュプレクサ内部のTxとアグリゲーテッドRxとの分離のいずれも、概ね20dBほど改善されることがわかる。従って、この場合、TxとアグリゲーテッドRxとの分離は、キャリアアグリゲーションの使用を可能とする上で十分なレベルにある。
【0080】
図1に示した第1実施形態では、第1のデュプレクサ14及び第2のデュプレクサ15のそれぞれは、不平衡ポートのみを備えている。
【0081】
図5は、第2実施形態に係る回路構成1を示す図である。第2実施形態は、第1のデュプレクサ14及び第2のデュプレクサ15が平衡Rxポートを含む点で、第1実施形態と異なっている。Rxポートは、回路構成1の第1の受信ポート3及び第2の受信ポート5に接続されているポートである。第2実施形態によれば、第1の受信ポート3及び第2の受信ポート5のそれぞれも同様に平衡化されている。更に、第2実施形態に係る回路構成1は、第1の受信ポート3に接続された2つの90度ハイブリッド9と、第2の受信ポート5に接続された2つの90度ハイブリッド11とを備える。
【符号の説明】
【0082】
1 回路構成
2 第1の送信ポート
3 第1の受信ポート
4 第2の送信ポート
5 第2の受信ポート
6 アンテナポート
7 90度ハイブリッド
8 90度ハイブリッド
9 90度ハイブリッド
10 90度ハイブリッド
11 90度ハイブリッド
12 第1のクワドプレクサ
13 第2のクワドプレクサ
14 第1のデュプレクサ
15 第2のデュプレクサ
16 第1の帯域通過フィルタ
17 第2の帯域通過フィルタ
18 第3の帯域通過フィルタ
19 第4の帯域通過フィルタ
20 整合機構
21 第1の位相シフタ
22 第2の位相シフタ
23 コンデンサ
24 コイル
図1
図2a
図2b
図3
図4
図5